ベスト・オブ・CES 2014

またCESがやって来て去って行ったが、どのCESの後にも必ず報いがある。われわれはすべてが始まる前、そこにすばらしい新製品があることを殆ど期待していなかったが、嬉しい誤算だった。事実、会場のフロアにはクールな品物が目白押しで、毎年ラスベガスに群がる作り手、メーカー、ビルダーたちの創造性とスキルに疑いを持ったことを恥かしく感じた。大きい連中はそうでもなかったかもしれないが、小さな連中 ― 恐竜の下を走り回る古代の獣たち ― が最大のインパクトを残してくれた。

ここに本誌の各ライターが選ぶ、「ベスト・オブ・CES 2014」をお送りする。そして業界の実情を踏まえ、今年これらの素晴らしい製品が徐々に市場に登場するところを、再度取り上げていくつもりだ。本誌が主催したハードウェア・バトルフィールドに参加した皆様に感謝すると共に、もしわれわれがCESで見つけられなかったクールな製品を持っている人がいたら、是非声をかけてほしい。われわれは常に、数少ない優れたハードウェア・スタートアップを探している。来年また会おう!

私がCESで見た一番クールな製品は、Onewheel ― 自立式一輪電動スケートボードだ。

以前IDEOで働いていた機械工学士が作ったこのOnewheelは、過去数年かけて開発されたもので、個人の移動手段にホバーボードのような感覚を与える。Segwayに似て、乗り手が前傾すると走り、後傾すると減速し、体重移動で方向転換する。最高速度は時速12マイル(20 km)でバッテリーは1回の充電で6マイル走れる。Onewheelは主として都市部の移動に用いられる。何といっても歩くより速い。

-Ryan Lawler

私がCESで気に入ったガジェットは、Urb-E 電動スクーターだ。会社はこのUrb-Eを世界で最もコンパクトな電動乗り物であることを約束した。畳んだサイズは小型のキャリーバッグに入る。このスクーターは、1回の充電で20マイル(32 km)を時速約15マイル(24 km)で走り、通勤時の最後の移動を引き受ける。しかし、実用性を置いてもUrb-Eは乗るだけで楽しい。今でも私は髪に風を感じる。近々Kickstarterでキャンペーンを開始する予定k

-Jordan Crook

CESでのお気に入りは、主として私が普段使っているものの内部的な改善や、極限まで挑戦するテクノロジーに関することだ。だから、モバイル・プロセッサーの改善によって、スマートフォン写真をさらに便利で効率的にしたQualcommを私は選びたい。もう一つのお気に入りはSigmaで、驚きのレンズを出し続けると共に、エンドユーザーがソフトウェアでフルカスタマイズできる一眼レフレンズというコンセプトを現実にした。

-Darrell Etherington

私にとってCES最大のハイライトは、Oculusの新しいVRプロトタイプのデモだった。1年前にOculusを使ってみた時、私の興奮は同製品の可能性から来たものであり、体験そのものではなかった。今回新しいテクノロジーが追加され、それを活用したゲームのデモが作られたことによって、いきなり私は実際にゲームの世界にいるように感じた。その楽しさは、その大きなグーグルをかけて前や後に体を傾けるのがいくら間抜けに見えても気にならないほどだ。

-Anthony Ha

私がCESで一番気に入った部分はCESの一部ではない。それはわれわれ自身のハードウェア・バトルフィールドであり、14社のすごい会社がそれぞれのステージで競い合った。本誌は何人かのすばらしい審査員と5万ドルの賞金を用意したが、参加者のレベルの高さにはひたすら圧倒された。もっといいウエアラブルが欲しい? Atlasを使ってみよう。すごい自転車ライト? Blazeがある。ポケットに入るドローン? 大当たり。早い話われわれは、CESの中で独自のミニCESを開いた。

CESでもラスベガスでもない所でもできたんじゃないかって? その通り。しかしCESは、何か問題があったとしても、ハードウェア業界のほぼ全員を集めてくれる。優れた才能と驚きの製品を引き寄せる磁石としてだけでも価値がある。それが私がベガスに来る理由であり、毎年戻ってくる理由だ。

-John Biggs

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


世界を相手にレーザータグ(光線銃サバイバルゲーム)が楽しめるDustcloud

レーザータグやKillerのある時代に育った子供たちは、常にRPGの世界と触れ合っているように感じるものかもしれない。その「感じ」を現実のものとするのがDustcloudだ。

Howard Huntというデザイナーが開発したもので、小さなピストル型の「Duster」という武器を使う。この「Duster」にはLEDが内蔵されており、これにより狙撃数および受けたダメージを記録しておく。このピストルデバイスを使って、街中で密かにターゲットを撃つこともできる。RF信号を使っているので、的の部分を正確に狙う必要はなく、相手が目の前にいればOKだ。またピストルはBluetooth LE経由でスマートフォンと連動する。スマートフォン上のアプリケーションで、これまでの戦いの成績や、あるいはターゲットの存在位置などを確認することができる。オフラインスタイルでもプレイできるし、また全世界で繰り広げられる巨大ゲームとして愉しむこともできる。

CESの会場近辺で試してみたが、やる前の想像通りにともかく楽しかった。自分を撃ってピストルの初期設定を行ったりと、準備には少々時間がかかる。この辺りは今後の改善ポイントとなっているようだ。

このプロダクトは現在Kickstarterにて10万ドルの調達を目指しているところだ。開発チームのメンバーはOta Fejfarと、前出のHuntだ。現在のところ1万7000ドル程度を調達している。出資額バリエーションはいろいろと用意されていて、たとえば55ドルでピストル1台を含むキットを入手できる。友達と愉しむためにピストルが2台必要だという場合は90ドルで入手できる。関連市場もいろいろと可能性を持つものだと言ってよかろうと思う。たとえば世界中の人とオンラインでゲームを楽しみたいのなら(最初から世界を巻き込むムーブメントにしたいと考えているわけだ)、弾(spekと呼ばれる)を1発あたり5セントで購入するようになっている。購入した弾はスマートフォンにおさめておく。また、撃たれてしまった場合にはピストルに残った弾は奪われてしまう。こうした仕組みもHoward Huntの面白さをアップさせることになるだろう。

CES会場近くの駐車場で試してみたときは大いに盛り上がった。動作の仕組みや撃ち方などを理解すれば、すぐにゲームを楽しめるようになるだろう。ちょうど良い運動にもなるはずだ。Dustcloudはレーザータグの基本的な遊び方を踏襲するもので、おそらくそれはプラスに作用するのではないかと思う。

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(翻訳:Maeda, H


TEOは、スマートフォンからBluetooth経由で解錠できるスマート南京錠

スマートロック[錠]が最近大流行している理由はよくわかる。ハードウェアキーの代わりにスマートフォンを使えば、解錠する手段を失う可能性がずっと減るし、通信手段さえあれば遠隔操作も可能だ。新しいKickstarterプロジェクトのTEOがスマート機能を取り入れようとしているのはもっとも基本的な錠、南京錠だ。

TEOはアプリを使ってBluetooth LE錠を制御する。基本的には南京錠だが、デザインは一目で他と区別がつく。この錠は所有権管理プラットフォームでもあり、TEOロックがどこにあるかを地図上で知ることができ、ユーザーが選んだ人ならたれでもTEOアプリ経由でアクセスできる。だから、もし昨晩友達のアパートの外に止めてきた自転車を持ってきてもらいたければ、一時的にその友達にアクセスを許可するだけでよい。

南京錠自体のつくりは、市販されている錠並みの盗難防止能力はあり、悪天候でもスマート機能を守る頑丈さも備えている。製造するHeliox Techは、カリフォルニアにあるメーカーで、米軍や潜水技術を10年近くてがけている。デザインはバンクーバー拠点のForm3が担当している。

Bluetooth LEを使うということは、当然バッテリーが問題になることを意味している。TEOによると、高度なスリープモードを使っているため最終製品では少なくとも1年間持続するという。またユーザーは、鍵がかかったままバッテリー切れを起こさないよう、付属アプリで残量をモニターすることができる。メーカーは、疲弊したバッテリーの交換や、バグによって反応しなくなった場合のサポートも行う。

TEOを作っているOckCorpは、製品出荷のために16万5000ドルの資金を目標にしており、本稿執筆時点で3万4000ドルが集まっている。今なら79ドルのプレッジ(寄付/投資)で、最初の製品ユニットの1台が手に入る、出荷予定時期は2014年12月だ。この錠前が形になるまでにはまだしばらく時間がかかるが、貸し自転車や宅配ロッカーなど分散管理を必要とする人たちのニーズにはぴったりだろう。もちろん、好奇心あふれるアーリーアダプターたちにも。

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(翻訳:Nob Takahashi)


iPadの新広告キャンペーン「Your Verse」がスタート。訴えるのは「創造性」と「高級感」

サンフランシスコ・フォーティナイナーズとカロライナ・パンサーズのプレイオフ中、iPadの新しい広告が放映された。キーワードは「クリエイティブ」(creativity)ということであるようだ。一般の受け取り方とは少々ずれがあるかもしれないが、AppleはiPadを消費用のデバイスであるとは位置づけていない。この広告でもやはり、iOSデバイスは利用者の創造性を広げるツールであるという側面を強調しているようだ。

「What will your verse be?」(訳注:「iPadで描くココロのカタチ」というようなニュアンスでしょうか)というのがキャッチフレーズとして利用されている。「verse」には「詩の一行」というような意味もあるが、それを積み重ねてひとつの詩として形にしていくというようなことをイメージしているのだろう。「クリエイティブ」なシーンで活用されるiPadの様子がいろいろとフィーチャーされている。たとえば映画撮影のシーンであったり、あるいはプロトタイピングツールとして利用され、または文章作成にも使っていて、あるいは海底での作業にも活用されるといった具合だ。

もともと、iPadのコマーシャルはといえば、家庭のカウチの上など、日常的なシーンで利用するというものが多かった。しかし今回のものはそうした路線とは一線を画し、世界中の「非日常」で活躍する様子を描いている。短いコマーシャル内のみではなく、サイトにも「Your Verse」というコーナーが用意されているので、興味のある人はそちらを見てみると良いだろう。

尚、「Your Verse」では、「クリエイティブ」ということだけではなく、iPadの持つ一種の「ステータス」や「高級感」のようなものを訴えようともしているように思える。これはたとえばLexusなど、ハイエンドと位置づけられるプロダクトのマーケティングスタイルと一致するものだ。Appleの持つブランドイメージをアピールするのに適したスタイルだと言うことができよう。ブランドの持つ「優位性」のイメージで、AppleはAndroid陣営とのタブレット戦争を戦っていくことになるわけだ。

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(翻訳:Maeda, H


Pinball Hall Of Fameで歴史に思いを馳せつつ、もちろん素直に遊んできた

パックマンやポン(Pong)、あるいはスペース・インベーダーなどが流行る前、誰もが興じていたのはピンボールだった。懐かしく思い出す人も多いことだろう。

ご存知のように、先週はCES 2014のためにラスベガスに滞在していた。取材の合間を縫って、なんとかPinball Hall of Fameを訪問することができた。電気機械式のゲームマシンを集めた非常に面白い施設だ。Things And Stuff(Stuff and Thingsでも良いらしい)のDirectorであるTim Arnoldに話を聞くことができた。電気機械式ゲームマシンをきちんとメンテナンスして使えるようにしておくことをライフワークとしている。

Arnoldは何年もかかってコレクションを充実させてきた。彼はピンボール機の大手メーカーであるBally社で技術者として働いていた経歴を持ち、現在もその技術を活かして数百台にのぼるマシンのメンテナンスを行っている。ピンボール台は、多くのピンボールファンたちと競いながら、ファイアーセールなどで入手したものだ。全く動かなくなったものを修理したり、またパーツを取り出して他のマシンに移植したりして、壮大なピンボールミュージアムのマシンたちを稼働させている。

ここにくればないものはないと言っても良いのではないかと思う。Gottlieb、バリー、Midwayなど、さまざまのものを展示している。置いているのはピンボール台だけでなく、たとえば、トランジスタ制御となった初期のゲーム機であるBally Road Runnerなどもある。また古いマシンの修理のワークショップなども開催していて、製造から60年も経過するマシンを動かし続けることに尽力している。

歩き回ればゲーム機を巡る歴史などについても勉強になることが多い。ところでArnoldは技術屋の代表のような人物で、何でも自分の手で組み立ててしまう。若者にも、何かを組み合わせるだけでなく、自分の力でいちからつくり上げることが大切なのだと説いている。技術を身に付けることで職にあぶれることもなく、世の中から常に必要とされる人材になるのだとのこと。

Pinballも、小さなピンボールパーラーに設置されていた昔から、いろいろな変化を積み上げてきているのだと改めて思い知らされる。純然たる機械式のものから、現代のものには完全な電子制御式のものもある。ここ20年程度を振り返っても、ゲーム機はガソリンスタンドやアーケードから、家庭で扱うコンソールの中に居場所を移してきたのだ。もちろん、そういうめんどうな話など抜きにしても、Pinball Hall of Fameは本当に楽しい場所だった。

尚、「makers」のタグを付けて、TechCrunch Makersではクールな「maker」たちを取り上げている。もし「ぜひとも俺を取り上げろ」という方がいらっしゃれば、ぜひともメールでご連絡いただきたい。


(訳注:他にも写真が登録されていますので、気になる方は原文のギャラリーをご参照ください)

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(翻訳:Maeda, H


ミニ・ドローンのPocket Drones、Kickstarterで大人気―一夜で6万ドル以上を集める

Pocket DronesがKickstarterで当初の目標の3万ドルを上回る5万ドルを一夜にして集めてしまった。

Pocket Dronesは昨夜、CES 2014で開催中のわれわれのHardware Battlefieldコンテストでプロダクトを発表したばかりだ。同社は長年の友人でDrone User’s Groupのモデレーターを務めるTim Reuter、TJ Johnson、Chance Rothの3人が、小型で安価な誰でも使えるドローンを作ることを目的に共同で創業した。

現在5万1000ドルがKickstarterに集まっており、金額はさらに増えつつある〔1/10朝で6万6814ドル〕。

「われわれの使命は空飛ぶロボットをできるかぎり多くの人の手に届けることだ。いってみれば空の民主化だ」とReuterは言う。

Pocket Droneは小さなサイズにもかかわらず、GoProカメラを搭載でき、折り畳めばカーゴポケットにも(なんとか)収まってしまう。RFコントローラか専用アプリをインストールしたタブレットから操縦できる。コントローラなしのドローン本体が415ドル、コントローラ付きだと455ドルとなる。Kickstarterでの予約はこちらから

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


マーサ・スチュワート、CESで3Dプリンタを研究―大型Makerbot Z18お買い上げになるもよう

3Dプリンタと空飛ぶドローンが大人気だが、マーサ・スチュワートもその例に漏れなかった。私はCES 2014の南ホールでマーサ・スチュワートを案内するという光栄に浴し、Parrot、Form Labs、MakerBotその他いくつかのブースを回った。

スチュワートはわれわれの新企画CESハードウェア・バトルフィールド賞の審査員を務めてくれることになっている。スチュワートは日頃からイノベーションに関心があり、新テクノロジーが一般消費者の生活にどんな影響を与えるか知っておきたいと考えている。しかし今回はとkに3Dプリンタを研究したかったという。マーサは多数の生活用品をデザインし販売しているので、そのプロトタイプづくりに利用できないか考えているのだ。

3Dプリンタの区画を訪れる前にはわれわれはParrotの最新のオモチャ、おおきな車輪がついて空を飛ぶMini Droneや地上専用だがカメラを備え、ジャンプもできるSumo Roverのデモを見た。

スチュワートはすでにAR.Drone 2.0を所有しており、所有する施設や、海で泳ぐ孫たちの動画を撮影している。しかしやはり、スチュワートの真剣な関心を引いたのはプロトタイプの製作用に購入を考えている3Dプリンタだった。

われわれはFormlabsとMakerbotを訪れた。スチュワートがいちばん気に入ったのはMakerbotの大型の産業用プリンタ、Z18だった〔幅30.5cm、奥行30.5cm、高さ45.7cmで価格6499ドル。スチュワートは「それは安い」と感心し「きっと買うわ」と語っている〕。

しかし、スチュワートは単に見て回るだけでなく、Makerbotの共同ファウンダー、CEOのBre Pettisと「マーサ・スチュワートの3Dプリントできるコレクション」などの提携の可能性についても話し合っていた。

ツアーの最後に私はMarthaを初級レベルの3Dプリンタのブースに案内した。この3Doodlerは私が知る限り最安の3Dプリンタで価格はわずか99ドルだ。接着剤を加熱して押し出すグルーガンのようなシンプルは仕組みだ。しかしMarthaはこの製品の精度にはあまり満足できないようだった。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


ウェアラブルの新展開?! 赤ちゃんの健康管理のためのOwlet(スマート靴下)

誰かの健康状態を気にする人といえば、赤ん坊の心配をする母親がその筆頭に立つに違いない。手首装着型のフィットネス用デバイスが一般化してきた昨今、これを改造した乳幼児用のヘルスケアデバイスが出てくるのは当然のことだったのかもしれない。

今回紹介するのはOwletで、CES会場で私たちが開催しているHardware Battlefieldでのファイナリストとなったものだ。

Owletは赤ちゃんの足首につけて利用する。データはアプリケーションに送られるようになっていて、いつでも大切なベイビーの健康状態をチェックすることができる。

取得するデータは心拍、酸素レベル、皮膚温度で、また寝返りを行った際に通知する機能もある。

測定には病院(含・小児科医)で長年にわたって使われているパルスオキシメーターも利用して行っている。赤色光と赤外光を発することで、非侵襲的に心拍や酸素レベルを測定することができる。

このOwlet(開発者は「スマートソックス」と呼んでいるそうだ)はデータをBluetooth 4.0経由でスマートフォンに送る。スマートフォンを持っていない場合、USB経由でパソコンと繋いでデータを見ることもできる。あるいはスマートソックス自体をWi-Fiに接続し、ネットワークデバイスからデータを確認することもできる。

低刺激性の素材で作られていて、もちろんワイヤレスだ。また電子パーツはすべて絶縁シリコンケースに収められている。感電の心配などはしないでも良いわけだ。

Owletのバッテリーは、丸2日間はもつようになっている。バッテリー容量が少なくなってくれば通知を行うようにもなっている。

開発者によれば、Owletは赤ん坊の健康ができるという以外に、間接的なメリットがあるのだとのこと。すなわち常に赤ん坊のことを気にかけていなければならない母親に、安心感と(多少の)休息を提供することができるのだ。

Owletは現在クラウドファンディングで資金調達を行っているところだ。Owletの価格は250ドルに設定されている。興味をもった方はこちらから予約することができる。

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(翻訳:Maeda, H


CESに初めて本誌が花を添える…そのHardware Battlefieldのファイナリスト4社が決まった

本誌がCESの会場でHardware Battlefieldをやるのは今年が初めてだが、2日間で14のプレゼンとデモが行われ、そしてファイナリスト4選手が決まった: それらは、Atlas WearablesBlazeCubeSensors、そしてOwlet Baby Careだ。

優勝者は明日の午後決まり、5万ドルの賞金と上にロボットが乗ってるトロフィーが贈られる。

上で14のデモと言ったが、それらの国籍はなんと11か国だ。医療器具があり、体調チェック器があり、無人機があり自転車のライトがある。いずれも、彼らの初めての立ち上げがこのコンペのステージにおいてだ。そして審査員も、一流ぞろいだった。

明日は午後3時(PDT)から4社のファイナリストが再びプレゼンを行うが、審査員は4人増えてYves BeharとBre PetisとJen McCabeとMatt Turckが加わる。優勝者は新品ピカピカのHardware Battlefield優勝カップを持って帰れる。

4社ともすばらしいが、でも出場者の全員がすでに、それぞれの該当分野の現役であり、クラウドファンディングに成功したところも多い。立派なチームばかりが出場したことを、本誌は誇りに思いたい。


ファイナリストは次のとおり:

Atlas [CrunchBase] – Atlasは、ユーザのアクティビティをとらえるウェアラブルだ。歩数だけをとらえる製品が従来は多かったが、Atlasは腕立て伏せやスクワット、デッドリフトなど、なんでも数える。

チーム:
Peter Li, CEO
Mike Kasparian, CTO
Alex Hsieh, リードソフトウェアデベロッパ
Mehdi Mirza, データサイエンティスト


Blaze Laserlight [プレゼン記事] – Blazeは有脳スマート自転車のブランドだ。同社が今回プレゼンしたLaserlightは、自転車に乗る人の夜間の死亡事故を防ぐ画期的なライトで、車の運転者から見て自転車が暗い死角に入らないようにする。

チーム:
Emily Brooke, CEO + ファウンダ


CubeSensors [プレゼン記事] – CubeSensorsはインターネットに接続されるデバイスで、あらゆる部屋の健康/不健康貢献度をチェックする(気温、湿度、空気の質、騒音、明るさ、気圧などなど)。手のひらに入るぐらい小さくて、どんな部屋にもなじむ。これからパーティーをするとか、寝るとかする部屋は、ぜひチェックしよう。

チーム:
Ales Spetic, CEO
Marko Mrdjenovic, CTO


Owlet [プレゼン記事] – Owletは、乳幼児の健康状態を持続的にチェックする。異状が突然起きたら親に警報する。SIDSなど、乳幼児固有の問題の早期発見に役立つだろう。

チーム:
Jordan Monroe, CMO
Zack Bomsta, CTO
Kurt Workman, CEO
Tanor Hodges, CFO
Jake Colvin, COO

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


モノのインターネットを構築する「Mother」。歯ブラシなど日常のモノが情報を自らやり取り

モノ同士が連絡を取り合って、「歯ブラシから、まだ歯磨きしていないとの連絡が入りました」とか、「薬瓶はずっと蓋が閉じられたままだと言っています」などと通知してくれるようになったらどうだろう。あるいはジョウロ経由で「花の水やりを忘れているのではないですか」などと通知してきたりもする。要するに、まるで(口うるさい)母親のように、いろいろなことを注意してくれるのだ。

これは現実のプロダクトの話で、その名を「Mother」という。歯ブラシや薬入れ、バックパックや水入れなどさまざまなモノにピーナツ大のセンサー(「Cookie」という名前)を取付けて、それらの利用状況などをモニタリングする。

Cookieの中には、小さな加速度計が内蔵されている。これにより薬瓶が持ち上げられたことや逆さまにされたことを検知する。こうした動きがあれば、すなわち忘れずに薬を飲んだということを意味するわけだ。Cookieはワイヤレスでベースステーションと情報の同期を行う。見た感じは可愛らしいマトリョーシカのようにも見える。

Motherの利用シーンは家の中に留まるものではない。日常的に利用するさまざまなものからの情報を収集できるわけで、車やオフィスなどでもさまざまな使い道があるだろう。また室温の検知なども行えるし(ペット関連の用途にも便利そうだ)、位置情報の取得もできる(子供の帰宅ルートの確認などが行える)。

Motherの発売開始は春を予定しており、ベースステーションと4台のCookieをセットにして222ドルの価格となる見込みだ。用例や技術スペックなどについては、プロダクトのホームページをご確認頂きたい。

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(翻訳:Maeda, H


Faradayの新しいバイクは、電動自転車の概念を変える


都会の通勤には、自転車が益々快適になりつつあるが、サンフランシスコのような町では少々厄介だ。電動自転車の出現によって、人々の移動は大いに助けられている ― 驚くほどの坂道でさえ。しかし、多くのEバイクは醜い。巨大なモーターとバッテリーがフレーム周辺のあらぬ場所に付けられた結果だ。

Faraday Bicyclesは、スタイリッシュで乗るのがずっと楽しくなる自転車でそれを変えようとしている。本誌は、近々予約注文者への出荷が開始される同社初の自転車を見る機会を得た。モーターは前輪の上に置かれ、バッテリーはフレームの文字通り内部に格納されたこのFaradayバイクは、ふつうの通勤用自転車と変わらない外見になるように作られている。

Faradayバイクの初期バージョンは、ファウンダーのAdam VollmerがIDEOにいた頃、究極のシティーバイクを作るコンテストで競っている時に生まれた。しかし、単なるサイドプロジェクトとして始まったものが、スピンアウトしてそのための会社になった。

Faradayはそれ以来長い道のりを経てきた。今から1年半前、同社はKickstarterのキャンペーンを立ち上げて成功し、同時に追加の予約注文も受けた。舞台裏では、プロトタイプに最終仕上げを施し、近々製造に入る準備を進めていた。

ビデオに映っているものは、予約したサポーターたちに出荷されるものにかなり近い。350ワットのモーターを塔載し、約3時間走り続けられる。

同社はこの自転車を約200台、1台約3500ドルで予約販売した。3月から予約分の出荷を開始し、夏の中頃から終りには第2陣の生産を始めたい考えだ。上のビデオで詳細をご覧あれ。

【訳注:日本の「電動アシスト」自転車に相当するが、法的に日本で自転車として扱われるかどうかは不明】

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


「Fin」は、手のひらをインターフェースに変えるBluetooth指輪

スマートグラス! スマートウォッチ! スマート・・・リング?

テク業界人の多くが、ウエアラブルが次世代コンピューティングの主役であることに合意しているが、本当の答を導いた者はいない。われらギークがGoogle GlassやPebbleウォッチについて喜んで話している一方で、メインストリームに打って出て少しでも普及したといえるウエアラブルは未だにない。

RHL Vision。今日(米国時間1/8)のTechCrunch CESハードウェアバトルを戦ったこの会社は、自分たちが答を知っていると思っている。あなたの指をボタンに変えるBluetoothリングだ。

しくみはこうだ。親指にはめた小さなリングに光学センサーを埋め込むことによって、Finはあなたの手のスワイプやタップを検出できる。ジェスチャーを検出すると、接続されたデバイスにその命令を送り込む。相手はスマートフォンでもテレビでも他のウエアラブル機器でもいい。

例えば、親指を人差し指に沿って下にスワイプすれば、スマートフォンの音量を下げられる。元に戻したい時は、同じ指を逆向きになぞればいい。今の曲を飛ばしたい? 親指で反対の手のひらをスワイプしよう。

今後のバージョンでは、バイオメトリクスを使って各指の関節を識別したいと彼らは考えている。それによって、関節ごとに異なる動作を割り当て、実質的に手の各部分を様々なボタンに変えることができる。

下の写真は、実際の生産に入った時にはこんな外観にしたい、という彼らの願望を示しているが、ステージで見せた現在のプロトタイプ(上の写真)は少々・・・大げさだった。彼らはフレキシブル回路(Jawbone Upを想像してほしい)を使ってデザインを圧縮し、親指に巻きつけられるようにする計画だが、今のプロトタイプは、機能を果たすために通常のプリント基板と市販のセンサーを使用している。小さくも美しくもないが、コンセプトを証明する仕事は十分こなす。

チームは今晩indiegogoでキャンペーンを開始する予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


3D Systems、プロの菓子シェフが3Dの砂糖オブジェクトを出力できるプリンタを発表

砂糖を材料に既存の3Dプリンタで出力させようとする試みはこれまでも行われてきた。しかしその結果は、なんというか、甘いものではなかった。

そこで3D SystemsがChefJetシリーズを発表した。このプリンタはモノクロまたはフルカラーで砂糖でできた3Dオブジェクトを出力できる。

モノクロ版のChefJet 3Dの出力サイズは8x8x6インチ、5000ドル以下で2014年中に出荷可能だという。ChefJet Pro 3Dはフルカラーで出力サイズは10x14x8インチとかなり大きい。

これらのプリンタにはデジタル・レシピ集が付属するので、シェフはCAD/CAMで学位を取っていなくてもさまざまな砂糖の3Dオブジェクトを出力できる。3D Systemsは昨年8月に3Dシュガー・プリンティングを専門とするSugar Labsを買収している。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


車に気付いてもらいやすくする仕掛けを備えた自転車ライトのBlaze(レーザー光を路面に投影)

都市での通勤ないし通学の手段として、自転車の人気がますます高まりつつある。また、行政側も自転車レーンを設けたりして、自転車による通勤通学を安全で楽しいものにしようという努力を行っている。しかしそうした努力はあっても、まだまだ自転車にとって完璧に安全な都市など存在しないのが実際のところだ。そんな中Blazeは、ライトを改良することで自転車をより安全な乗り物にしようとしている。

これまでのライトというのは、自転車が向かう先の暗い道を照らし、また正面からやってくる自動車に自転車の存在を知らせるということにあった。Blazeのライトは、ここに機能をひとつ追加するものだ。正面にいる車以外にも自分の存在を知らせてくれるのだ。レーザー光線を使って、自転車の5ないし6メートルほど先に、自転車マークの光を投影する。これによって実際に自転車の姿が目に入らなくても、自転車の存在に気付いてもらおうとしているわけだ。

実際のところ、自転車関連の事故で非常に多いのはカーブでの巻き込み事故だ。これも自転車の存在に気づかないことで発生する。イギリス国内についてみても、自転車関連事故の80%は巻き込みによるものだ。

(筆者自身も自転車乗りだが、やはり巻き込まれた最大の事故は車がこちらを認識せずに曲がってきたときのことだった)

ちなみにBlazeの魅力は安全だけではない。USB充電に対応しており、また完全防水となっている。マグネット充電端子を備えているので、ケース自体は完全に密閉されているのだ。

投影される自転車イメージは緑色になっている。これは投影時に見やすく、また発光するのに必要な電力が最も低いためなのだそうだ。ちなみにライトには3つのモードがある(high、low、そしてフラッシュモード)。一度の充電で13時間使用できる。もちろん、バッテリー容量が少なくなってくればアラートしてくれるようになっている。

製品にはマウントブラケットと、充電用のUSBコードがついてくる。現在プレオーダーの受付中で、価格は200ドルとなっている。従来の自転車ライトと比べれば高めではあるが、安全は何にも代えがたいものであるということなのだろう。

利用中の様子もあるビデオを下に掲載しておく。

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(翻訳:Maeda, H


Android搭載カメラと小型プリンターを一体化して世に問うPolaroid Socialmatic

懐かしのPolaroidブランドは、まだ死に絶えてはいない。ポラロイドのコンセプトが、再びPolaroid Socialmaticとして登場してきたのだ。14メガピクセルのカメラと4.5インチのタッチスクリーンLCDディスプレイ、Android、Zero Inkプリンター、そしてwi-fiとBluetoothに対応している。価格は299ドルだ。既にスマートフォンを所有している人が、この価格でわざわざ手を伸ばすのかどうか、少々微妙な値付けであるように思える。

プロダクトの大きなウリは印刷機能と共有機能だ。背面カメラないし2メガピクセルの前面カメラで撮影すると、内蔵のWi-Fi機能を使ってFacebook、Twitter、あるいはPinterestで写真を共有することができる。そのためのアプリケーションは予め用意されている。そして小さいながら(2インチ×3インチ)も印刷することもできる。

印刷した写真の隅にはQRコードが印刷され、Polaroidサーバー上での、Socialmatic利用者間で交流したり、あるいはサーバーの写真を取り込んで印刷したりすることができるようになっている。なるほど、面白いアイデアではあるが、写真自体を楽しみたい場合には、少々邪魔に感じることもあるかもしれない。

Androidで動作するそうなので、ほとんどの人はInstagramをインストールすることになるだろう。そして、やはりInstagram専用カメラ的な使われ方がメインになるような気もする。そうであるならば、QRコードは無用の長物ということになりそうな気もする。

内蔵メモリーは4GBで、Micro SDのスロットも用意されている。外出先で写真の共有を行う場合は、ネットワークに対応した携帯端末に写真を移してから行うか、あるいはスマートフォンのテザリング機能を活用してアップロードすることになる。

Instagram Socialmaticは、PLR IP Holdings、C&A Licensing、Socialmatic、ZINK Imagingが生み出したものだ。これらはPolaroid Corporationの遺産ともいえる企業群で、ポラロイドのネームバリューや特徴的な外見をもって、新プロダクトを市場に問おうと考えているわけだ。この試みが成功するかどうかは、今後の動きを見てみたいと思う。

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(翻訳:Maeda, H


Bang & Olufsen、1000ドルのストリーミングシステム「Essence」を発表

Bang & Olufsenの最新家庭用ガジェットは、音楽のコントロールを電灯スイッチを入れるのと同じくらい簡単にすることを目指している。実際同社は、この1000ドルのEssenceシステムをふつうの照明スイッチのそばに設置して欲しいと思っている。決してNestのサーモスタットではない。

Essenceは2つの部分から成る。丸いアルミニウム製コントローラーは壁に埋め込むかテーブルの上に置く。このユニットは音楽をコントロールする他、標準的なタッチスクリーンコントロール機能を持ち、モーションセンサーも備えている。B&O Essenceが設置された部屋に入ると、ボン・アイヴァーの再生が始まる。部屋を出ると、音楽はフェードアウトする。

もう一つの部品は、ストリーミングデバイス本体で、B&Oはこれをクローゼットにしまっておくことを想定している。通信はすべてワイヤレスで行われ、AirPlayストリーミング、DLNAストリーミング、Spotify Connect、QPlay、および世界中の無数のインターネットラジオ局をサポートしている。

B&Oは、混み合った市場に参入することになるが、同時にワイヤレスストリーミングの概念を飛躍的に高級志向にしようとしている。材料の品質から設置に関わる高額な費用にいたるまで、EssenceのターゲットはBoseやSonosとは明らかに異なる。システム全体の価格は995ドルで、追加のコントロールユニットは各200ドル。B&Oは、Essenceを今春出荷する予定だ。







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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


高齢者用歩行器の技術革新とは?, Sentry Scientificが本誌Hardware Battlefieldに歩行器安全化技術を持ち込む

今日(米国時間1/7)のCESの会場で行われた本誌TechCrunchのHardware Battlefieldに、Sentry Scientificという企業が高齢者の安全な歩行を支える新しい歩行器技術で参戦した。TechCrunchが主催するコンペへの出場者としては異色だが、しかしむしろ、ソーシャルアプリやサーバ技術などとは無縁なところで行われている技術革新の方が多いのだし、そっちの方が重要な場合も往々にしてある。

Sentryのチームは、その道ならではの真実を知っている: 移動に歩行器具を使用している高齢者は、急坂でブレーキが効かなくて負傷することが多い。

というか、高齢者は歩行器具のブレーキをかけ忘れることが多く、急坂では本人が歩行器から振り落とされてしまうのだ。そこでSentryは、利用者が乗る(座る)と自動的にブレーキがかかり、意図的に手動でそれを解除する必要のある歩行器を開発した。


急な下り坂にさしかかると、パニクって歩行器から落ちてしまう高齢者も多い。そこでSentryが作った歩行器は、路面が傾斜すると自動的にブレーキがかかる。それはいわゆる半ブレーキだが、急坂上の歩行器は、乗っている高齢者が落っこちない程度の緩速を維持する。

ぼくは、これまでの一般的な歩行器とSentryの歩行器を乗り比べてみた。そしてたしかに、Sentryの製品には安心感がある。

2013年の4月に創業したSentry Scientificは、これまで自己資金だけでやってきたが、いろんな催しでもらった賞金が累計で10万ドルを超えている。同社は、市場をこう見ている: 2030年に高齢者人口は今の倍になる。だから当然、歩行器を必要とする人たちも増える。

Sentryは、自身がハードウェアのメーカーになることではなく、各社に技術をライセンスするビジネスモデルを志向している。今すでに数社と商談中だが、まだそれらの社名は明かせない、と言った。

Sentryの歩行器は従来機よりお高くなるが、でも保険が適用される額以内にはおさめたい、と同社は言っている。ニッチな技術ではあるけど、歩行器を本当に必要とする人たちには朗報と言える技術だろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ランナーに朗報―リアルタイムで足使いをモニタするスマート靴下SensoriaをCESでデモ

ハードウェアのスタートアップ、HeapsylonCES 2014で2つの画期的なフィットネス・プロダクトを発表した。スマート靴下はユーザーのランニング・フォームをリアルタイムでモニタし、適切なコーチを与える。同時に心臓の鼓動を計測するセンサーを組み込んだTシャツとブラジャーも発表された。

ユーザーのフォームを解析し、足使いのどこに問題があるかをリアルタイムで指摘するSensoria Sock’sスマートフォン・アプリを私も短時間試してみたが、これは驚異的な製品だ。

Sensoriaは靴下の底の繊維に圧力センサーを仕込むことに成功した。スマートフォン・アプリはセンサーからの信号を解析し、ランナーが陥りやすいさまざまなフォームの欠点を指摘してくれる。

私が試したのは初期のプロトタイプだが、Sensoriaはすぐにカカトから着地しているなどの問題点を指摘した。またペースが一定しないことも分かった。これまではビデオカメラを携えたランニング・コーチの助けを借りなければわからなかった問題点をSensoriaはリアルタイムで音声で教えてくれる。しかもどこへでも携えていくことができる。専門の競技者でもなければ得られなかったコーチをいつでもどこでも誰でも受けられるようになったわけだ。

私は最近走り始めたばかりの初心者ランナーなので、すぐにふくらはぎや膝が痛くなるのに悩まされていた。Sensoriaはまさに私が求めていたものだ。

靴下に加えて、Heapsylonは心臓モニタを組み込んだTシャツとブラも発表した。胸にストラップで装着するタイプの拍動モニタは非常に付け心地が悪いし、持ち歩きも不便だ。しかしTシャツやブラならその心配はない。

Heapsylonは未来にも大胆な目を向けており、Google Glassのアプリのデベロッパー、Race Yourselfと提携してヘッドアップ・ディスプレイに心臓の拍動と足使いのフィードバックをリアルタイムで表示するアプリも準備している(上のビデオ)。

今年のCESでこれまでに私がデモを体験した中で、Smart Sockは最高に役立つプロダクトだった。この春のリリースが待ちきれない。

[Image Credit: Flickr User Heapsylon]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


マイケル・ベイ監督、CESステージでの失態は彼の責任ではなかった

まるで話題が先行しすぎた夏の大型映画作品のように、マイケル・ベイのCES 2014デビューは失敗に終った。しかし、どうやら悪いのは彼ではなかったようだ。この有名映画監督は、Samsungの演出過剰のやりすぎCES 2014プレス会見に参加していた。彼はステージに呼ばれてSamsungの新しい曲面4Kテレビについて話し、この新しい形状と技術がいかに彼の映画を生き生きとさせるかを強調するはずだった。しかしそれは成らなかった。上のビデオの通りだ。

監督の名誉のために言うと、これは彼の責任ではない。彼が少し話した後、テレプロンプターが正しいテキストを映し出さなくなった。彼は注意深く言葉が選ばれていた台本を読めなくなった。そして諦めた。

アップデート:マイケル・ベイは自身のブログで、同製品の支持を続けることを表明した。「ライブショウは私には向いていないようだ」。

巨大消費者電気メーカーは、次々とハリウッドスターをCESに連れてくる。スターのわずかな時間と引き換えに、膨大な出演料とパブリシティーを提供する。これらの会社は、ブランドネームによる自社製品のお墨付きが欲しいのだ。しかし、思ったようにならないこともある。

トム・ハンクスは、2009年のSonyのプレス会見ですばらしいパフォーマンスを見せた。ご覧あれ。最高だ。

Polaroidは2010年に、新しいカメラ製品の発表にレディー・ガガを起用した。彼女は2時間遅刻して単語を5つほど話した。さらに悪いことに、彼女がデザインに関わったとされるそのカメラは、コンセプトと似ても似つかぬ外見になっていた

Monster Cableが2009年に初めてドクター・ドレーと契約した時、彼らはプレスインタビューを共同開催した。はっきり言って、当時ドクターは彼のヘッドホン・ベンチャーにあまり興味を持っていないようだった。

そして、昨年、2013年にQualcommの基調講演が時代を越えるドタバタ喜劇に転じたことを忘れてはならない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Epson、企業・スポーツ観戦向けスマートグラスを発表

Epsonは、独自のディスプレイグラスでGoogleの後を追う。Moverio BT-200は、ヘッド・コントロール・デバイスで、ユーザーの視野の中心に透明なモニター画面を映しだす。その無骨で人目を引く形状は、主にエンタープライズ向けに作られたもので、例えば工場の組立てライン作業者が、周囲を見渡すだけでUPCコードを自動的にスキャンして、リアルタイムに在庫確認できる。

スマートグラス向けソフトウェア・デベロッパーのAPXは、同機のSkylight OSを最初に設計した会社で、その優れたプロジェクター製造能力を買われてEpsonと提携している。「このメガネは事実上2つの小さなLCDプロジェクターだ」とEpsonのニュー・ベンチャー責任者、Anna Jenは言う(下にデモビデオ)。

デバイスはスムーズに動作した。私はゲームアムリのデモを行い、白いバーチャル「ビーコン」を探して部屋の中を見回すことになった。ビデオゲームのオートバイを砲塔にアップグレードするために、私は視野を視線の高さにある白い光に向けた。それは完全没入型の体験ではなかったが、視野の中心部分をハイライトする仕事はこなしていた。

間違いなく言えるのは、この超オタク的メガネは、デートにかけていくものではないということだ。「ふつうの消費者がスマートグラスをかけて外出する利用場面はまだ存在しない」とAPX LabsのCEO、Brian Ballardは説明する。「それなりのセックスアピールが必要だ」。要するに、スマートグラスは、これをかけていることを相手が期待している社会的状況でしか受け入れらないということだ。

APXは現在のパートナーが誰かを明かすことを許されていなかったが、フォーチュン500で「よく聞く名前」の会社が試行中であることを認めた。おそらくもっと楽しみなのは、Moverio、あるいは他のスマートグラスが主要スポーツスタジアムにやってきて、未来的エンターテイメント体験をファンに提供する時だろう。「スポーツのゲームに行ってスマートフォンを見る代わりに、ゲームに集中してリアルタイムの記録やリプレイを見ることができる」

APXは、将来のスポーツ関連の提携に関して否定はしなかった。だからうまくいけば、楽しいスポーツ観戦体験が近々得られるかもしれない。

Epsonは昨年の春に、以前のバージョンのグラスをデモしていた。新しいMoverio BT-200は、直販(およびAmazon経由)で、3月から699ドルで販売される。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook