MOXのダンス音楽への特化も、ガキどもに気に入られた。Vevoの”MTV for the Web”のような単なる音楽ビデオサイトは、つまらないらしい。Vevo.tvへ行くと、Nicki MinajやTaylorのような疲れたポップスが平気で登場するからね。電子ダンス音楽(EDM)専門は、意外と穴場だった。またMOXはビデオ専門で、Turntable.FMの協同ファウンダが作ったDJZみたいに、同じくダンスファンをねらっているけどテキストがやたら多いサイトとは違うので、その点も子どもたちに好まれた。
この予備調査結果で驚かされるのは、型通りにはテクノロジーによる恩恵は、裕福でiPadを持っている白人アメリカ人に偏って与えられると考えられているからだ。「オンライン登録に支持者は、これによって有権者登録手順がより広い層の有権者に対して開かれると言う。われわれの分析結果はその点いおて改革が成功であったことを示している」とLatino Policy Researchバークレー・センターのLisa García BedollaとVerónica N. Vélezが書いている。
これらの技術を使った商用製品を作っていくことに関してBestは、MozillaはすでにDisneyやElectronic Arts、ZeptLabなどと共同で作業を進めている、と言った。ZeptLabはすでに、Microsoftとの協働によりCut The RopeのHTML5バージョンを作ってWeb上に持ち込んでいる。Bestによると、このような協働案件を打診すると最初はどの企業も疑心暗鬼であるが、“一週間もするととても熱心なパートナーになってしまう”そうだ。
Googleも、ブラウザをネイティブの速さに近づけることに、Native Clientを通じて努力している。これは、デベロッパが作ったWebアプリケーションがコンパイルされたネイティブコードをブラウザ内で実行できる、という技術だ。GoogleのChrome Web Storeには、そのようなゲームがすでにかなりある。しかしMozillaのCTOでJavaScriptの作者でもあるBrendan Eichの言では、Firefoxがそのような技術をサポートすることは短期的にはない。むしろ彼の考えではJavaScriptの今後の進化でネイティブに近いパフォーマンスが達成されるだろう、という。Eichの見方では、Native Clientは“Webとは別のもの”だ。APIも、WebのAPIとは言えない。だからそれは、Mozillaが志向しているものとは違う。Mozillaは、Webそのものを前進させることにのみ、関心がある。