ティム・クック:誇りをもって、自らゲイであることを認めたい

AppleのCEOであるティム・クック(Tim Cook)が、Businessweekに自ら執筆した記事の中で、自身がゲイであることを公表した。ゲイであることというのは、あくまでもプライベートなことだ。しかし自身のプライバシーを公表することで、自身の性向について悩んでいる人の助けとなったり、あるいは差別の撤廃に向けて資するところがあるのであればと考えて、今回の行動にいたったのだそうだ。

自らを活動家(activist)であるとは思いません。しかし私自身、多くの人の努力によって勇気づけられたりもしています。そうしたことを考えるうち、AppleのCEOがゲイであるということを耳にして、自分の心に素直になるきっかけを得る人もいるのではないかと考えたのです。あるいは自分自身を受け入れられずに悩んでいる人の助けになれるのかもしれないと考えたのです。さらには人々の平等意識に訴えかけることもできるのではないかとも思いました。そうした効果が望めるのであれば、プライベートを明かすことにもメリットがあるのではないかと判断したのです。

クックのセクシュアリティはあくまでも本人の問題であり、他の人間がどうこういうような話でもない。しかしメディアを通じて自ら公に発表するというのは、社会的公正ないし社会正義に関連した行動を行なってきたクックらしい行いであると評価することができるし、また、彼の勇気は素晴らしいものであると思う。

Businessweekに寄稿した全文はこちらで読むことができる。きっと、誰もに何かしら感じるところがあるのではなかろうか。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


Apple株、史上最高値の106.74ドルを記録


若干の補足:Apple株は今日(米国時間10/28)〈株式分割修正後〉の最高値で引けた。同社株は分割以前に、より高値で取引きされたことはあるが、今日の記録はAppleが7対1の株式交換を行って以来の最高値だった。

同社は分割後、90ドル前半で取引きされてきたため、今日の株価は同社の企業価値を10%以上押し上げた。Appleの本日取引き終了時の時価総額は、Google Financeによれば6189.7億ドル、Yahoo Financeでは6261.5億ドル。どちらでもお好きな方で計算されたい。

Appleの株式分割は、ダウ工業株30種平均への算入を見込んでの動きであったと、広く考えられていた。ダウ平均の算出方法では、以前のAppleの高い株価は数値を歪める可能性があった。またAppleは、1株単価が下がることによって、同社株を購入できる人が増えるとも指摘しており、Apple株が「多くの投資家の手に届く」ことを望んでいると語っている。

CEO Tim Cookは、最近あるIT系カンファレンスで講演し、Appleの新しい支払いサービス[Apple Pay]が早いペースで採用されていることを挙げた。これが今日の高値を呼んだのかもしれない。

Appleは世界最大の価値を持つ企業であり、Exxon Mobil、Microsoft、Googleらが続いている。

以下にGoogle Financeのチャートを引用した:

Appleは先日、好調な四半期決算を報告し、420億ドルを超える売上を記録した。同四半期中にAppleは、iPhone 3930万台、iPad 1230万台、Mac 550万台を販売した。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


財布要らずのApple Pay、アダルトなプロモに走ったUber – 米国発Web業界ニュース10月下旬号

米国ウェブ業界最新ニュースを続けて。今回はApple PayやUberなど注目のサービスに関する話題が盛り沢山。 — SEO Japan

今週のウェブマーケニュースでは、・Apple PayとGoogleのInboxがリリース ・コメディアンが面白い最高裁判所のニュースを求める ・懐かしさを感じさせるFacebookのRooms ・Twitter、開発ソフトウェアのFabricをリリース ・ソーシャルネットワークユーザーの年齢 ・Uberが(再び)PRで失敗 ・ROIの計算には数学が必要 ・Guardian、編集チームを構成 ・Mail Online、編集スタッフに裏で広告を作らせる ・インターネットの安全を守るMicrosoft等の話題を伝える。

それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

今週は、ブランド、スタートアップ、そして、消費者が手を組み、新たなビジネスモデルを作り、問題を解決するアプローチに関する新たなセクションを設けた。それは、コラボレーティブエコノミー(協力経済)だ。このアプローチの重要度は高まりつつある。

インダストリー



  • Apple Watchが発売されたら、身につけるものが一つ増えるとAppleは揶揄されるはずだ。そもそも、財布を持ち運ぶ行為は、そこまで面倒なのだろうか?

プラットフォーム

  • Facebook
  • Twitter
    • Twitterは、先週の水曜日に開発者カンファレンスのFlightを開催し、最新のソフトウェア開発キット、Fabricの告知を行った(Twitter)
    • Twitterを利用するかどうかに関わらず、モバイルアプリの素材に織り込むことを意図したFabricでは、ツイートは単純にユーザーエクスペリエンス、そして、ディベロッパーエクスペリエンスの一部と考えられている。 また、Digitsのアップデートにより、ソーシャルログインが不要になり、携帯電話の番号を代わりに使ってログインすることが可能になった(Wired)

    [注記: Twitter関連の記事はどちらも長いが、この展開は非常に重要であるため、時間を割いてでも目を通す価値はある]

    • 旅行サイトのSplendiaは、Instagramのヘビーユーザーと手を組み、写真を使って、クラウドソース版観光ガイドを作ろうとしている(Marketing Land)
    • Snapchatが初めて広告をリリースした。このページで広告を確認することが出来る(BuzzFeed)
    • Eメールの未来はこのようになるのだろうか?Googleの最新のInboxは、Eメールの新しい時代の到来を告げるシステムだと言えるかもしれない(The Verge)
    • レイン・ウィルソン(The Officeでドワインを演じた)が、Vineのセレブが出演する新しいテレビ番組の製作を始めている(Engadget)
    • 各種のソーシャルネットワークのオーディエンスを年齢の面から調査してみよう。10代をターゲットにしているなら、Snapchat、Tumblr、Vineに力を入れるべきだ(eMarketer)

    コラボレーティブエコノミー

    • このBuzzFeedの記事のコメント欄に掲載されているリンクを辿ると、蔓延する企業文化を知ることが出来る(Pando Daily)

    計測/基準/ビッグデータ

    法律/人事

    • マーク・ザッカーバーグが、Facebookの84%を譲渡するよう要求された裁判を記憶しているだろうか?今度は、訴訟を起こした人物の弁護士をFacebookが詐欺で訴えた。Facebookは、弁護士がこの人物が示した文書が偽造されたことを知っていたはずだと主張している(WSJ)

    コンテンツ

  • コンテンツを子供を寝かしつけるストーリーと考えれば、オーディエンスが何を求めているのか自ずと明らかになる(SHIFT Communications)
  • 重要な記事、動画 & オーディオ


    画像ソース: Wikimedia

    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital October 24th 2014」を翻訳した内容です。

    今回も色々ありましたが、Uberのプロモーションは良くも悪くもフランスというべきか。。。汗 Pink Taxiだったか?そもそも女性ドライバーを売りにしたタクシーもどこかの国にあった気もしますが。最新情報を抑えつつ、日々地道に励んでまいりましょう・・・。 — SEO Japan

    iPhone 6、韓国においてもSamsungを圧倒

    ある意味で、興味深い事態となっているようだ。WSJの記事によると、お膝元の韓国でも、iPhone 6および6 PlusがGalaxy Note 4の販売を上回っているのだそうだ。いろいろと言われているSamsungの現状をしめすひとつの事例と考えることもできるだろうか。

    iPhone 6および6 Plusに対するプレオーダー台数は10万台で、Galaxy Note 4の3万台を大きく上回ったそうだ。IBK SecuritiesのアナリストであるLee Seung-wooは、iPhone 6および6Plusと、Galaxy S5およびNote 4のペアで比較した場合、売上台数合計は5倍以上の差に広がるのではないかと予測している。

    TechCrunchでもNote 4の記事を掲載していて、優れたプロダクトであると評価している。しかしどうやら製造上の問題(#GapGate問題)でミソがついてしまった感もある。これにより購入を見送った人もいたことだろう。

    iPhoneが販売国を広げて国際的プレゼンスを高めているのは周知のことだ。ただソウルにて、しかも発売早々からSamsungを圧倒するということには、やはり注目させられてしまう。

    原文へ

    (翻訳:Maeda, H


    Apple、TestFlightによるベータテスティングを正式公開


    Appleは、ベータテスティングサービスのTestFlightを一般公開した。デベロッパー向けニュースポータルで今日発表された。登録デベロッパーは、最大1000人のベータテスターにiTunes Connectポータル経由で招待状をメールすることによって、自分のiOSアプリを試してもらえる。TestFlightは、Appleが昨年買収したベータテスティングサービスで、これを使えばデベロッパーはアプリを公開する前にチームを作ってテストしてもえる。

    TestFlightは、Appleが同サービスを買収した後、既にデベロッパーが利用できていたが、このたび正式にAppleのデベロッパーツールの一部になった。TestFlightの招待状はiTunes Connectから発送し、テスターは専用のTestFlightアプリを使ってフィードバックを返したり、新しいビルドを受け取ったりできる。買収前はTestFlightのウェブポータルに行く必要があった。

    外部テスターがTestFlightに招待されると、App Storeで公式アプリをダウンロードするためのリンクが渡される。もうプロビジョニングプロファイルを端末にインストールしたり、端末のUDIDを調べて送ったりする必要はなくなった。公式アプリは、テスト中のアプリの新しいビルドが作られたことも教えてくれるので、これまでのメールによる連絡よりずっと便利だ。

    TestFlightを使って1000人の外部テスターに使ってもらえるアプリを作るためには、ベータアプリレビューに通らなければならない。これはつまり、最終製品に適用されるのと同じApp Storeレビューガイドラインの対象になるという意味だ。大きな変更のある新バージョンも、テスターに渡す前に新たなレビューが必要になる。デベロッパーは最大10本のアプリを同時にテストできる。内部テスターの場合、レビュー承認は不要で、最大25人のiTunes Connectのadminまたはtech levelのチームメンバーが利用できる。

    Appleは、TestFlightの詳しい使い方をここで説明している。さらに助けが必要なデベロッパーは、App Reviewチーム連絡ページを利用できる(デベロッパーアカウントとログインが必要)。

    新しいTestFlightは、デベロッパーが技術に強いアーリーアバプターだけでなく、実際のユーザーからフィードバックをもらうための便利な機能を数多く提供するが、レビューが必要なためビルドの公開までに時間がかかるかもしれない。ともあれ、便利なベータテスティングの選択肢が正式に採用されたのは良いことだ。

    [原文へ]

    (翻訳:Nob Takahashi / facebook


    Apple Pay初のテレビCMは、ワールドシリーズでMasterCardから

    Appleの新支払いシステムが始まり、Apple Payはすでにこれまでのどのモバイル支払いサービスよりも、大きな注目を浴びている。そして昨日の2014年ワールドシリーズ開幕戦の中継では、支払いパートナーであるMasterCardによる新しいテレビCMが流れた。

    MasterCardはこの広告に合わせて、全米MLB球場の飲食店舗に、新たな非接触支払い方式を展開する。様々なNFC利用支払い方式がある中、MasterCardは明確にApple Payを支持し、プロスポーツ施設としては初めて、カンサススティーおよびサンフランシスコの球場にApple Payを持ちむことを宣言した。

    MasterCardによると、Apple Payシステムは野球場でも好調で、なぜならみんなソーセージを早く食べたいからだ。しかし、Apple PayとMLBの提携はそこに留まらない ― Apple Payユーザーは、11月にシングルゲームチケットの発売が開始されたら、MLB.com At the Ballparkアプリでアプリ内購入できるようになる。

    初めてのCMでは、メジャーリーグ殿堂入り選手のジョージ・ブレットがApple Payを使って買い物をする。忘れないでほしいのだが、これはMasterCardのCMであってAppleのCMではない。つまりそれは、カード会社らがAppleを、本格的にモバイル支払いを離陸させてくれる会社だと考え、そのためのリソースと支援に投資しているという新たな兆候だ。

    [原文へ]

    (翻訳:Nob Takahashi / facebook


    Apple絶好調のQ4:売上421億ドル、利益85億ドル

    本日(米国時間10/20)の取引終了後、Appleは会計第4四半期の決算報告を発表した。売上は421億ドル、1株当たり利益は1.42ドルだった。アナリストの予測は、それぞれ398.5億ドルと1.31ドルだった。

    同四半期、Appleの純益は85億ドルで、前年同期の2013年会計Q4の75億ドルから13.3%上昇した。売上は12%アップだった(前年同期は375億ドル)。

    期間中同社はiPhone 3930万台、iPad 1230万台、Mac 550万台を販売した。

    通常取引で2%高だった同社株は、予測を上回る決算発表後の時間外取引でさらに値を上げた。直近四半期は、売上374億ドル、1株当たり利益1.28ドルだった。

    Appleは最近、新しいiPhone製品であるiPhone 6およびiPhone 6 Plusを発売し、初月売上は過去のどの機種よりも好調だったことを公表した。Appleは新しいiPadも数種類発表した。市場には ― TechCrunchを含め ― iPadの種類が多すぎるという抵抗が生じている。あなたが欲しいのは、iPhone 6 Plusなのか、iPad Air 2なのか、iPad mini 2なのか、それともiPad mini 3なのか?本当におわかりだろうか。

    今期の売上は、ホリデーシーズンを含む同社の暦年第4、会計第1四半期の序言でもある。Appleの売上には、ある程度季節変動性がありこの時期に上昇する。同四半期は、さらに売上増が期待できる新しいApple製品の恩恵を、丸々受けることのできる四半期でもある。

    [原文へ]

    (翻訳:Nob Takahashi / facebook


    Apple、2014年最終四半期の販売成績は3930万台のiPhone、1230万台のiPad、そして550万台のMac

    Appleは2014会計年度の第4四半期についての業績報告を行った。まず目立つのは、ともかく膨大な数のiPhoneが売られたことだ。なんと3930万台ものiPhoneが売れたのだそうだ。iPadは1230万、Macが550万台で、縮小しつつあるらしいiPodラインは260万台となっている。

    iPhoneは販売台数だけでなく、年次成長率についても素晴らしい成績となっている。この四半期よりiPhone 6および6 Plusが販売開始となり、そしてApple自らも認めるように、売り出し直後の販売成績は過去最高となっていることからも、当然のこととは言えるだろう。

    アナリストはiPhoneの販売台数は3800万台、iPadが1300万台程度、Macが500万台弱で、iPodが230万台程度だと見込んでいた。ちなみに昨年同期はiPhoneが3380万台、iPadが1408万台、Macが457万台でiPodが350万台となっていた。

    今年の成績を見ても、Appleの販売成績は大きくiPhoneによっている。iPadは、Macのように安定した販売台数を維持しつつも、伸び率的にはiPhoneに遠く及ばないという状況になっているようだ。iPad Air 2やiPad mini 3といった新しいデバイスも登場してきているが、来期の販売動向によって、Appleとしてのタブレット戦略が再考されることにもなるのだろう。

    売上額についてみれば、昨年同期のiPhone売上額は1950万ドルだったが、今年はこれが2370万ドルに跳ね上がっている。iPadの方は620万ドルから540万ドルに減っている。但し、その分はMacの560万ドルから660万ドルとなった売上増できちんと埋めている形となった。

    原文へ

    (翻訳:Maeda, H


    iOS 8の最初のメジャーアップデート、 8.1が公開―カメラロール復活以外にも新機能多数

    今日(米国時間10/20)、AppleのiOS 8.1が一般公開される〔日本でも公開済み〕。これにはいくつか重要な新機能が含まれている。長期的なインパクトでは、なんといっても、Apple Pay機能の導入が大きい〔日本では未公開〕。このモバイル支払システムは、iPhone 6、6 Plusと先週リリースされた新しいiPad Air 2、iPad mini 3から利用できる。しかし8.1にはこれ以外にもMacと通話できる機能、写真アプリのカメラロール復活、iCloudライブラリのベータ版などさまざまなアップデートが含まれている。

    8.1はiOS 8初のメジャーアップデートで、オリジナルの8.0のローンチに間に合わなかった機能が追加されている。またAppleはカメラロールの復活など8.0に対するユーザーからのフィードバックを真剣に受取っている。Macとの間で音声通話、「緑のバブル」(iMessage以外のテキストメッセージ)、SMSがやりとりできるようになることは今年6月のWWDCカンファレンスで予告されていた。しかしこれはMac側でOS X Yosemiteが必要となるので、iOSへの追加を先週のYosemiteの公開まで待っていたようだ。

    公開前のiOS 8.1を短時間テストしたところでは、少なくともiPhoneに関しては、大きな改良となっていると感じられた。特にデスクトップとのコミュニケーションが強化されたのは便利だ。Macと通話できるだけでなく、Appleデバイス上にいない相手からもメッセージが送受信できるのは非常に良い。もっとも仕事中に気を散らされる要素にもなり得る。私の場合は通話もテキストもそれほど頻繁に着信しないし、した場合はだいたいにおいて重要なものだ。カメラロールの復活はiOS 8で生じた写真アプリへの不満を沈静化させるだろう。もっとも私自身は8.0の写真アプリは騒がれるほど使いにくいとは思わなかった。

    Apple Payは確かに長期的にはきわめて重要な意味を持つことになるだろうが、カバーされているのはアメリカ国内のみなので私は実際に使ってみることができない〔Etherington記者はカナダ人でトロント在住〕。デモで試した限りではUIはよく考えられており、すべてスムーズに作動した。またアメリカ国内でも現在のところ、利用できる店舗等はまだそれほど多くない。

    iOS 8.1はWiFi接続でもアップデートできる。この場合は「設定、一般、ソフトウェア・アップデート」を開けばよい。あるいはiOSデバイスをLightningケーブルでコンピュータに接続し、iTunes経由でアップデートすることもできる。もしユーザーのデバイスに搭載されているOSが8.0以前のバージョンである場合は、WiFi接続の場合、必要とされる空き容量が非常に大きくなるので、ケーブル接続が推奨だ。またMacとの間でシームレスに作業を続けられるContinuity機能を利用するにはMac側でOS X 10.10をインストールする必要がある。このアップデートはMac App Storeで無料で公開されている。

    〔日本版〕 Appleは日本版のiOS 8.1について次のように概要を紹介している。

    • “写真”Appの新機能、機能改善、修正
     ◦ iCloudフォトライブラリをベータサービスとして追加
     ◦ “写真”Appに“カメラロール”アルバムおよび“自分のフォトストリーム”アルバムを追加(iCloudフォトライブラリを使用していないとき)
     ◦ タイムラプスビデオの撮影時に空き容量が少ないときは事前に通知を表示
    • “メッセージ”Appの新機能、機能改善、修正
     ◦ iPhoneユーザが自分のiPadやMacからSMSおよびMMSテキストメッセージを送受信できる機能を追加
     ◦ 検索結果が表示されないことがある問題を修正
     ◦ 開封済みメッセージが開封済みとして処理されない問題を修正
     ◦ グループメッセージの問題を修正
    • 一部のベースステーションに接続した際に発生するWi-Fiパフォーマンスの問題を修正
    • Bluetoothハンズフリーデバイスに接続できない問題を修正
    • 画面の回転が機能しなくなる問題を修正
    • モバイルデータ通信で2G、3G、またはLTEネットワークを選択できるオプションを追加
    • Safariでビデオが再生されないことがある問題を修正
    • PassbookパスのAirDropサポートを追加
    • Siriとは別にキーボードの設定で音声入力を有効にするオプションを追加
    • HealthKit対応Appによるバックグラウンドでのデータアクセス機能を追加
    • アクセシビリティの機能改善と修正
     ◦ アクセスガイドが正しく機能しない問題を修正
     ◦ 他社製キーボードでVoiceOverが機能しない問題を修正
     ◦ iPhone 6およびiPhone 6 PlusでMFi補聴器の使用時の安定性と音質を向上
     ◦ VoiceOverの音声ダイヤルで別の番号をダイヤルするまで音が鳴り続ける問題を修正
     ◦ VoiceOverで手書き入力、Bluetoothキーボード、点字ディスプレイを使用するときの信頼性を向上
    • iOSアップデートにOS Xキャッシュサーバを使用できない問題を修正
    • バグの修正

    [原文へ]

    (翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


    Apple Payを使い始める前に知っておくべきこと

    Apple Payが誰にでも使えるようになった。要件をすべて満たしてさえいれば、店舗でもオンライン取引でも利用できる。ただし、いきなり地元のリアル店舗に出かけていってiPhoneをかざすだけで何でも欲しい商品を持ち帰れるわけではない ― それは窃盗だ。楽しいApple Pay体験をするためには、以下の条件が揃っている必要がある。

    1. ハードウェア:iPhone 6または6 Plus(店舗での利用)、iPad Air 2、mini 3、iPhone 6または6 Plus(アプリ内取引での利用)
    2. ソフトウェア:iOS 8.1(今日(米国時間10/20)公開されたばかり)
    3. Touch IDを設定し、少なくとも1つ指紋が登録されている
    4. Appleの初期支払いパートナー企業のクレジットカードまたはデビットカード
    5. iCloudアカウント

    以上が全部整っていれば、すでにiTunesに登録してあるカードを使うか、新しいカードを登録することができる。新しいカードを追加するには、カードの写真を撮り、裏側のセキュリティーコードを手入力するだけでいい。カメラを使いたくなれけば全部の情報を手動で入力してもよい。対応しているカードであれば、認証されて購入に利用できるようになる。そうでない場合は、銀行に電話をして、Apple Payに参加するよう依頼しよう。

    登録済みのカードを使う場合は、裏面のセキュリティーコードを入力して利用することを承認し、Apple Payの利用規約に同意するだけでよい。それが済んだら、あとは使うばかりだ。

    店舗でApple Payが使えるのは、早期に提携している小売店で、以下の店舗が参加している:Aéropostale、American Eagle Outfitters、Babies”R”Us、BJ’s Wholesale Club、Bloomingdale’s、Champs Sports、ChevronおよびTexacoの小売店(ExtraMileを含む)、Disney Store、Duane Reade、Footaction、Foot Locker、House of Hoops by Foot Locker、Kids Foot Locker、Lady Foot Locker、Macy’s、McDonald’s、Nike、Office Depot、Panera Bread、Petco、RadioShack、RUN by Foot Locker、SIX:02、Sports Authority、SUBWAY、Toys”R”Us、Unleashed by Petco、Walgreens、Wegmans、およびWhole Foods Market.

    オンラインでは、Apple Payのサポートが追加されたアプリが出始めているので、アップデートやApp Storeの「おすすめ」をチェックしよう。今後Appleがたくさん紹介していくはずだ。購入の承認にはTouch IDに登録済みの指紋を利用できるが、何らかの理由で使えない場合はパスコードを使用する。Apple Payが支払い情報を保存、送信するシステムは、クレジットカード情報を店舗に渡さないため安全性が高い。また既存のカードのボーナスプログラム等もそのまま利用できる。

    本誌では、Apple Payがリアル世界でどう使えるかの初期レポートを近くお届けする予定だが、Twitterの早期レポートを見る限り、新たにスタートしたこのテクノロジーは順調に動作しているようだ。

    [原文へ]

    (翻訳:Nob Takahashi / facebook


    お知らせ:新しいMac miniはメモリーを自分ではアップグレードできません


    これまでにMac Miniを持っていたことある人は、先日発表された最新世代Mac miniについて恐らく知っておいた方が良いことがある。RAMは基板にハンダ付けされている。言い換えれば、自分ではアップグレードできない。

    過去の世代のMac Miniでは、ユーザーがふたを開け、自分で買ってきたRAM(通常Appleから買うよりずっと安い)を装着することができた。

    この変更に関する情報はBrian Stuckiによるもので、彼はラスベガスでMac Miniのホスティングサービスを運営している。さらに、最新Mac Miniに不正開封防止ネジが使われていることも彼は指摘している。ユーザーアクセス〈可能〉な事柄についても、はるかに困難になっている。

    [確認済:新しいMac miniのRAMはユーザーによるアクセスが不可能。ハードディスクは交換可能だが、保証対象ではなくなる]

    [ハンダ付けRAMの確認情報を聞きたくない人は、Mac miniの脚に不正開封防止ネジが使われているのを見てからでもいいだろう]

    Appleのサポートページも、ハンダ付けRAMを正式に確認しているようだ。

    Mac mini(Late 2014)のメモリーは、ユーザーによるアクセスが不可能で、メインロジックボードに統合されています。なお、メモリーは購入時に構成を選ぶことができます。

    これを2012 Mac Miniの同じページと比較されたい。どのRAMを買えばよいかが明記されている。

    [原文へ]

    (翻訳:Nob Takahashi / facebook


    iMac 5K Retinaモデルは(当然ながら)画面が素晴らしすぎる

    Appleの新iMacは5180×2880ピクセルという、実用性という観点を超えたほどの解像度を備えている。もちろんこれほどの解像度を持つマシンというのは他に存在しない。プロダクトは内部的にもいろいろと進化しているのだが、やはりこのスクリーンの存在が圧倒的だ。

    木曜日に行われた発表イベントでも、触ってみることのできるデモ機は用意されていた。しかし大混雑でほんの少しの時間しか触れることのできない中では、なかなか新iMacの魅力を感じ取ることができなかったのが正直なところだ。しかし自分用の評価機を入手し、じっくり落ち着いて触ってみると、改めて本機の凄さを感じることができた。

    以前の機種と並べてみれば、より一層わかりやすい。下の写真では左が2011年版27インチiMacで、右は27インチThunderboltディスプレイだ。こうしてみると、Retina 5Kディスプレイを備えたiMacの凄さが本当によくわかる。これまでのコンピューターディスプレイを凌駕しているのはもちろん、あらゆるAVデバイスを圧倒するものだといっても過言ではないと思う。5フィートほど離れて綺麗に見える大画面というのはよくあるが、iMacは長くても数フィートというコンピューターの利用距離で見ても美しい。数インチのところまで目を近づけてみても、その美しさに驚くことになるだろう。

    さらに、この美しさが何者をも犠牲にすることなく実現していることが素晴らしい。画面は明るく、コントラストも色調も、現在使っているいずれのマシンを上回るものだ。もちろんパフォーマンス的に不満を感じる部分もない。これまでMacBook ProのRetina画面でやや表示に時間がかかったようなページでも、問題なく画面を表示してくれる。まだあまり一般的ではないが4Kビデオが手元にあれば、その美しさを存分に楽しむことができるだろう。もちろん従来のHDビデオも非常に美しく表示される。

    もちろん、新iMacの魅力はビデオや写真にのみあるわけではない。文字もくっきり表示され、読みやすさにも驚きを感じる。実際のところ、内容よりも表示される文字の美しさのせいで、画面に表示されるテキスト記事に見入ってしまうこともたびたびあるのだ。

    CPUパワーなどについてはまた改めてレビューすることにしたいと思う。しかしともかく、このディスプレイ性能だけで、新iMacは十分にペイするマシンであることは、ここに記しておきたい。

    原文へ

    (翻訳:Maeda, H


    iPadは種類が多すぎる―迷ったらこうして選ぼう

    多くの消費者にとってどのiPadを買ったらいいのか、選択が難しくなってきたのではないか? 予期されたとおり、Appleは今朝(米国時間10/16)、新しくPad mini3Pad Air2を発表した。しかし既存製品の一部は販売が継続されたので、iPadのモデルは5種類になった。しかもそれぞれのモデルにはWi-Fiとセルラーがあり、色とメモリーサイズも各種揃っている。

    新製品のうちiPad Air 2はAppleのタブレットのフラグシップモデルとなるフルサイズiPadで、新たにTouch ID指紋認証センサーが加えられた。これはApple Pay!での支払いに使われることを考えると当然の追加だろう。ボディーは薄くなり、カメラ、CPU、GPUが改良された。その他にも細かい技術的な改良点があるが、読者がママやおばあちゃんに説明するときにいちいち説明する必要があるものではなさそうだ(ゴールドが出たよとは言うだろうが)。

    気圧計が装備されたので将来、ユーザーの位置だけでなく高度も測れるようになるだろう。Hacker Newsによると軽飛行機のパイロットはそれを楽しみにしている。

    では価格を見てみよう。

    • Wi-Fi接続:499ドル、599ドル、699ドル(それぞれ16GB、64GB、128GB)
    • Wi-Fi +セルラー接続: 629ドル、729ドル、829ドル(同上)

    iPad mini 3は次のとおりだ。

    • Wi-Fi:399ドル、499ドルj、599ドル(それぞれ16GB、64GB、128GB)
    • Wi-Fi+セルラー: C529ドル、629ドル、729ドル(同上)

    おっと、これだけではなかった。

    上でも述べたようにAppleは既存モデルの一部も継続販売する。オリジナルのiPad mini、昨年のRetina mini(iPad mini 2)、iPad Airは、WiFi+セルラー版の場合、それぞれ249ドル、299ド399ドルからとなっている。Wi-Fi接続版は従来の価格より値下げされた

    わからないのはなぜAppleがベーシック・Modelとして32GBを出さないのかという点だ。いまどき16GBがどんな役に立つというのだろう? HDでビデオを撮影したり、ちょっとしたゲームをダウンロードしたらファイルがどのくらいのサイズになるのかAppleは知らないのだろうか?

    おそらくAppleは市場に出回っている低価格タブレットに対抗するためにカタログに載せる最低価格モデルとして16GBを捨てられないのだろう。今やかなり高性能のAndroidタブレットも手頃な価格にが下がってきた。Googleの16GBのNexus 7は現在、229ドルだ、近く発売されるNexus 9は400ドルからだ。

    また企業が大量に購入して社員に配布する場合、大容量、最新のModelは必要ない場合が多い。そのためにも低価格Modelを落とすわけにはいかないのだろう。

    しかし一般ユーザーの目から見ると、AppleのiPadの製品ラインはSamsungに似てきた。「シンブルであること」を至上の価値としてきたAppleの製品ラインがこれほど込み入ってくるというのはいささか奇妙だ。

    もしどのiPadを買うべきか迷っているなら、次のようなステップで選べばよい。大か小か? 予算はどれほどか? それで最適のiPadが選べる、と思う。

    [原文へ]

    (翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

    【以上】


    ハンズオン:新しいiMacのRetina 5Kディスプレイは圧倒的

    最新のiMacのRetina 5KディスプレイはAppleによると「世界最高の解像度」だという。新しいスクリーンは一目見ただけで美しさに圧倒される。しかも長く見ていれば見ているほど賛嘆が深まる。私のように日頃Retina MacBook Proをメインマシンとしているユーザーにそう思わせるのだからただごとでない。

    スクリーンには5K解像度の写真が表示され、一部分をクロップして拡大するデモが行われたが、相当に拡大した部分でも普通のデジタルカメラのオリジナルの表示より美しかった。新しいiMacもくさび形のデザインを受け継いでおり、いちばん薄い部分は5 mmしかない。Appleの工業デザインが長く色あせないのにも感心するが、iMacの目玉はやはりスクリーンだ。スクリーンの存在感があまりに強いので、正直、他の部分には目が向かなくってしまう。

    毎日仕事で写真とビデオを扱っている人間として、Retina 5K iMacの優位性は議論の余地ないものと思われた。画面表示に関してはもっと強力なMac Proより上かもしれない。 iMacは4Kビデオを処理するのに十分なパワーを持っていたはずだが、Appleはプロセッサーとグラフィックカードの能力をさらに向上させた。その結果、フル解像度で画像を表示しながらFinal Cut Proの操作と設定のウィンドウも出せるようになっている。

    新iMacの2499ドルという価格からしてもAppleが一般ユーザーをターゲットにしていないことは容易に想像できる。しかし同サイズのハイエンド4Kテレビよりは安い。しかもこちらはハイエンド・コンピュータなのだから、決定的にお買い得である。とはいえ高価な買い物であることは間違いない。単にオールインワンのコンピュータを求めているだけの層に向く製品ではない。

    Retina MacBook Proと同様、iMacのターゲットはプロ、セミプロのユーザーだろう。しかしこの点は強く注意しておきたいが、将来コストが下がってくれば(そしてこういう製品の常として必ず下がる)、Retinaはデスクトップ・コンピュータの主流になるはずだ。

    [原文へ]

    (翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


    Appleが作ったSIMカードは、AT&TとSprintとT-Mobileを切り換えられる


    おおーっ ― 今日の発表でAppleが触れなかった興味深い事実が見つかった。AppleはSIMカードを作っていて、それを使うとAT&T、Sprint、およびT-Mobileの間を差し替えることなく行き来できるらしい(あるいはキャリアを変える時にSIMカードを調べて買う必要がない)。

    iPad Air 2の無線通信に関するページで、AppleはこのSIMを ― ふさわしくも ― “Apple SIM” と呼んでいる。

    そこにはこう説明されている:

    Apple SIMは、米国および英国で一部キャリアの様々な短期プランを選ぶ際の柔軟性を提供します。これで必要になった時はいつでも、あなたに最適なプランを ― 長期契約に縛られることなく ― 選ぶことができます。そして旅行する際にも、地元キャリアのデータプランをその期間中利用することができます。

    このApple SIMは、今のところ単体で購入できるものではないようだが(私は古いiPad Miniのために絶対買いたい)、携帯通信付iPad Air 2には同梱されるようだ。

    この1枚のSIMは、現在米国ではAT&T、Sprint、およびT-Mobile、英国ではEEに対応している。このリストは、時間と共に、またキャリアがこの選択肢に入って〈いない〉のはビジネスにとって悪いことだと気付くにつれ、長くなっていくと思われる。

    [原文へ]

    (翻訳:Nob Takahashi / facebook


    Apple、Retinaディスプレイ付iMacを発表

    iPadシリーズの新装に加えて、Appleは今日(米国時間10/16)、iMacの新製品を発表し、Appleのデスクトップ機に初めてRetinaディスプレイが塔載された。

    過去何世代かのiMacと同じ薄型ボディに身を包まれた、新しいオールインワンは、27インチのRetina 5Kディスプレイ、14.7 メガピクセル(4Kより67%多い)を備え、Appleが去る6月のWWDCで発表したオペレーティングシステム、Mac OS X Yosemiteと共に出荷される。

    この新しいiMacは、これまでAppleが発表しオールインワン機の中で、群を抜いてパワフルだ。3.5 GHz Intel Core i5とAMDのモバイルRadeon 290Zグラフィクスチップを塔載し、どちらも(それぞれ4.0 GHz Core i7およびモバイルRadeon 295 GPUに)アップグレード可能できる。価格は2499ドルからで、Appleのハイエンドデスクトップ機、Mac Proとほぼ同じ価格帯に入った。

    コンピュータにそんなお金を注ぎ込むつもりのある人は、長く待つ必要はない。Appleは、新しいiMacの予約を今日から受け付けると言っている。

    [原文へ]

    (翻訳:Nob Takahashi / facebook


    Apple、iPad Air 2とiPad Mini 3の写真をうっかり(?)1日早く公開

    何ヶ月も前から噂と推測が渦巻いた後で、Appleは自らiPad Air 2とiPad mini 3の詳細を公表した。たぶんうっかりしたのだろう。1日早すぎだ。Appleではだれかがクビになるかもしれない。

    新iPadは明日に予定されているプレスイベントで発表されるはずだったが、9to5MacのMark GurmanがiBooksのiPad User Guide for iOS 8に新モデルが掲載されているのに気づいた。おーっと!.

    iBookのユーザーガイド( こちらにある)によれば、新iPadの外観はTouchIDを備えている他は現在のモデルとまったく同一のようだ。このユーザーガイドには価格や出荷時期は書いてない。いずれにせよ明日わかることだ。

    Appleは明日のイベントOS X Yosemiteと共にMacの新モデルも発表するものと見られている。新しいiMacとRetina MacBook Airがお目見えするのではないだろうか。

    奇妙なことにこのリークはGoogleが新しいNexusAndroid 5.0を正式発表した直後に発見された。もしかすると偶然ではないのかもしれない。

    [原文へ]

    (翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


    長く使ってみたらiPhone 6 Plusの方が便利だった

    Appleの新しいiPhoneの新しい2機種が発売されてから1月になるが、ここに来て面白いことがわかってきた。私が当初に書いたレビューを読み返してみると印象をだいぶ訂正する必要があった。iPhone 6とiPhone 6 Plusを使い比べて、当初はiPhon 6がいいと思ったが、現在の私のお気に入りはiPhone 6 Plusだ。

    6 Plusの最初の印象は「普段使うのには大きすぎる」というものだった。6 Plusはこれまでのスマートフォンのように片手では扱いづらい。両手で使う方が楽なサイズだ。しかし数週間テストを続けるうちに、気づいてみると私はほぼあらゆる状況で6 Plusを使うようになっていた。

    なぜ6 Plusが気に入ったのかというと、やはり第一にスクリーンサイズだ。ウェブページを見るにも本を読むにも画面が広いのは快適だ。写真を見る場合でも違いは驚くほどだ。またカメラも6 Plusの方がはるかに優秀だ。Apple自慢の光学手ブレ補正を採用した6 Plusのカメラはモバイルデバイスのカメラとしてダントツにベストだと思う。また写真を撮る際にも画面が大きければファインダーとして使いやすいし、いろいろな機能を呼び出して使う場合も楽だ。

    小さいポケットに入らないという問題はあるものの、それほど大きな欠点にはならない。6 Plusは車内用として非常に優れている。6 Plusは横位置モードではメッセージやメールを見ながら、受信箱を見たり、システムソフトウェアで詳細ビューを見たりできる。これは、迅速に作業する上で大きな利点だ。PlexやNetflixで動画を見るときに快適なのは言うまでもない。

    私は最初のレビューで「iPhone 6の方が6 Plusよりわずかに優れている」と書いたが、今は逆の結論になってしまった。 少なくとも私の場合、サイズが大きいことから来る多少の不便さを上回って6 Plusは使い勝手がいいと感じる。なるほど私のお気に入りのタイトフィットのジーンズのポケットには6 Plusは少々窮屈だが、入らないことはない。必要があって出先でスマートフォンで記事を書かねばならないときなど、入力スピードが段違いだ。

    来週のAppleのイベントでは次世代のiPadが披露される。iPhone 6 Plusの登場でスマートフォンのフラグシップモデルがタブレットの仕事の相当部分をこなせるようになった現在、AppleがiPadにどういう新しい位置づけを与えるのか興味津々だ。

    [原文へ]

    (翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


    今週のAppleイベントを予想する

    Appleはこの秋第二の大型イベントを、10月16日木曜日にクパチーノの同社Town Hall Theaterで行う。イベントでは様々な新製品が発表されることが予想される。

    iPad

    新しいiPadは、主としてiPad Airの新機種になると見られており、噂やリーク画像によると、すでに十分薄い現行機が、さらに薄い7 mmになるらしい。これはiPhone 6とiPhone 6 Plusのちょうど中間の厚さだ。

    他には、指紋認証でログインできるTouch IDがiPadにも導入される。Touch IDが最初に登場したのは昨年のiPhone 5sで、現在は5s、6、6 Plusの3機種で利用されている。iPadにTouch IDが加わることによって、セキュリティーが向上するだけでなく、Appleが推進するApple Payに利用できるようになる。

    また、iPadの製品ラインにゴールドカラーが加わるとの情報もある。

    iPad miniの改訂についてはあまり情報が入って来ないが、Touch IDが追加されたケースのリーク写真があることから、AppleがここでもApple Payを使える機種を増やそうとしている可能性は十分ある。iPad Airと共にプロセッサーがA8にアップグレードされるかもしれない。薄くなることも考えられるが、私が考えるに、iPhone 6 PlusがiPad miniの売上を食い始めている今、焦点はiPad Airだろう。

    12.9インチのiPadという噂もあるが、殆どの情報源は来年まで出ないという意見で一致している。

    Macハードウェア

    新しいMacがこのイベントに向けて準備されていることは間違いない。Appleはいくつかの新しいMacを開発中と言われ、12インチのRetina MacBookという声もあるが、最もありそうなのが新しいiMacだ。

    Appleのオールイン機はそろそろアップデートの時期に来ており、今年はスペックやプロセッサーの改訂だけではなさそうだ。iMacは長い間、AppleがデスクトップにRetinaディスプレーを持ち込む場所だと言われてきたが、ついに今年はそれを見られそうだ。Retinaについてはまだ疑問も残るが、いずれにせよiMacの新モデルが出てくることは間違いないだろう。本体のデザイン変更もあり得るが、テーパーのついた細いエッジのデザインは今も十分にモダンだ。

    新しい12インチのRetina MacBookは来年になりそうだと多くの情報筋が言っている。AppleはしばらくアップデートされていないMac miniの新機種を発表するかもしれない。このラインアップはAppleがあまり力を入れていないカテゴリーであり、今後の成り行きが注目される。

    OS X Yosemite

    Appleは、間違いなくこのイベントでYosemiteの一般公開バージョンを発表する。プレビュー版は6月のWWDCで発表され、まずデベロッパーに、続いて特別プレビューベータが一部ユーザーに提供された。Yosemiteは、iPhone 6/6 Plusと共に9月に公開されたiOS 8と協働する機能を数多く含んでいるため、そろそろ公開されないとおかしい。

    Yosemiteへのアップデートは無料であることを、既にAppleが発表しており、Mac App Store経由で入手できる。OS X Marvericksが動作するMac全機種で動作するので、古い機種のユーザーには郎報だ。Yosemiteが公開される正確な日時はまだ不明だが、ユーザーはハードウェアをアップデートに備えておくとよいだろう。

    その他

    Appleはこの機会を利用してApple Watchの最新情報を提供するかもしれない。発売予定は来年たが、9月のiPhoneイベントおよびパリのファンションウィークで披露された。デベロッパーがどうかかわれるのか、あるいは発売時期の詳細を聞けるかもしれない。

    他に考えられるのが、Apple TVのハードウェアだ ― Appleはこのメディアストリーム機を長い間改訂しておらず、ソフトウェアだけがアップデートを続けているが、Siriの音声コマンドを使用できるマイク内蔵バージョンが出るという噂もある。ホリデーシーズン前にApple TVが発売され、HomeKit等のiOS 8機能と統合されればその意味は大きい。

    イベントまであと数日に迫っており、本誌は現地からライブで状況を伝える予定なので、木曜日の西海岸時刻10 amにはチェックをお忘れなく。

    [原文へ]

    (翻訳:Nob Takahashi / facebook


    Apple、特許資料でApple PayのNFC機構を詳しく説明

    Appleは、新しいApple Payモバイル支払いシステムに関連した特許を申請し(via AppleInsider)、その資料の中でユーザー端末と支払い端末との間で近距離通信が働くしくみを詳しく説明している。iPhone 6イベントでは語られなかった技術的詳細が含まれており、一見に値する。

    例えば、トークン化された通信のしくみに関して、買い物客はワンタイム利用の特殊なデジタルトークンのみを送信し、POSシステムが共有鍵でそれを解読する。クレジットカード情報は、ユーザーのデバイスの安全領域から外へ出ることがない。これはApple Watchでも同様だ。

    要する、iPhoneと店の端末は秘密のパスフレーズを使ってやり取りし、通信に成功したらその情報が支払い提供者(銀行等)に送られ認証処理される。使用したカード番号は、客とカード会社にしかわからない。店の端末は、ワンタイム利用の自動的に生成されるパスフレーズしか知らない。

    Appleは、万が一NFC通信がハックされ外部にデータが漏れた時でも、盗まれたデータが全く無価値になるようにした。これは、何であれ支払いに関するデータを無線で送ることに対する恐怖を和らげるものだ。その恐怖はNFCの普及の遅さを説明する要素の一つでもある。

    特許には、ユーザー端末は通常NFCを能動的に使用していないが、受動的検知機構を使って支払い端末を検出し、NFC受信機をアイドルからアクティブへと状態変化させることも書かれている。これによって取引が開始され、iPhoneの指紋スキャナーまたは、Apple Watchの確認入力によって承認される。

    Appleの特許は、その時点で携帯ネットワークに接続されていない端末(iPhoneから離れているApple Watch等)であっても、ユーザーの支払い情報がセキュリティー領域に保存されてさえいれば、Apple Payを利用できる方法が説明されている。これは、端末内の安全領域が、少なくとも互換支払い端末のある店では、物理的クレジットカードと同じように機能することを意味している。これは、発売が噂される新しいiPadにとって理想的な仕組みだ。Touch IDとApple Payが使えるようになっても、特にWiFi専用モデルの場合は、常にネット接続されているとは限らないからだ。

    [原文へ]

    (翻訳:Nob Takahashi / facebook