インターネットの主要コンテンツをオフラインで提供する79ドルのPC、Endless Mini

コンピュータの価格帯は下へ下へと伸びてきて、今では十分に安いコンピュータもある。でも、79ドルのEndless Miniはどうだろう。

EndlessのCEOでプロダクトチーフMatt Dalioは、“世界中の人がコンピュータを持てるべきだ”、という。

Endlessは主に途上国の、これまでコンピュータを持ったことのない人びとのために、Linuxベースのコンピュータを作っている。今は、途上国の人びとへのインターネットの普及といえばモバイル説が断然有力だが、EndlessのChief Growth Officer、Marcelo Sampaioによると、“コンピュータの死を予言した者の全員が今でもコンピュータを使っている”。

Sampaioの見方によると、ぼくが今この記事を書いている場合もそうだが、ある種のタスクのためのコンピュータのインタフェイスとしては、今後もずっと、キーボードとマウスの方が便利だ。途上国でコンピュータの採用を妨げているものは、値段とインターネット接続だ、と彼は言う。

ただしEndless Miniの79ドルにはディスプレイとキーボードとマウスが含まれない。Dalioによると、ディスプレイとしては家庭のテレビを使えるし、キーボード+マウスはわずか10ドルだ。ただしEndlessにはやや高級機の企画もあり、それは189ドルからだ。

Endless Computer 2

Endless Miniは先週ラスベガスで行われたCESに登場した。立ち上げはふつうのグラフィカルなインタフェイスで(上図)だが、Endlessが低価格コンピュータとしてユニークなのは、インターネット接続がデフォルトではなくオプションであることだ。

同機を買うと、すでにWikiPediaの記事のオフラインバージョンがある。Khan Academyの教材ビデオもある。だからインターネットへの接続がなくても、いくつかのコンテンツにアクセスできる(内容は最新ではないけれども)。そして、あとでインターネットに接続すると、それらのオフラインコンテンツもアップデートされる。オフラインコンテンツを利用するためのアプリケーションはEndlessの作だが、Sampaioは、“Endlessはコンテンツキュレーターであって、コンテンツクリエイターではない”、と言う。

79ドルのコンピュータを作るだけでも偉業だが、DalioとSampaioは、Endlessはハードウェア企業というより、ソフトウェア企業だ、と言う。

Dalioは曰く、“安いコンピュータは今やコモディティ化している。だからこれから重要なのはマシンよりもオペレーティングシステムだ”。同社の、インターネットコンテンツのオフライン化を含む独特のLinuxオペレーティングシステムを、今後はほかのハードウェア企業にライセンスするつもりなのだ。

Endlessは、合衆国ではネットで買えるが、主要なターゲットである途上国ではすでに20か国にパートナーがいる。たとえばメキシコでは通信企業のAmérica Móvilだ。同社は、アドバイザーたちの顔ぶれもすごい: Tony Robbins(そう、あのTony Robbins)、そしてNicholas Negroponte(元MIT Media Labの所長でOne Laptop per Childの創始者)。

CES 2016

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

今年のCESのHardware Battlefield、優勝は6SensorLabsのグルテンチェッカーNimaに決定

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CESで本誌が行うHardware Battlefield(ハードウェア・コンペ)、今年はその三度目の正直となり、文字通り激しいバトルが繰り広げられた。14社の超優秀なハードウェア・スタートアップが出場し、Metal Manトロフィーの獲得を争った。CESは各社ブースの展示が主(おも)なので、審査員たちの前でステージに立ち、売り込みのためのスピーチやデモを行うHardware Battlefieldは、特別なCES体験だ。優勝者にはトロフィーのほかに、5万ドルが進呈される。

慎重な審議を重ねた審査員たちは、最後に4社のファイナリストを決定した。それらは、食品中のグルテンの有無を調べる6SensorLabsのセンサー機器Nima、プログラマブルなロボットアームを作ったCarbon Robotics、オーナー本人の指紋が鍵になる銃のロックIdentilock、そして靴の中敷き(インソール)を3DプリントするWiivvだ。

彼らを審査した決勝の審査員は、CyPhy WorksのCEOでファウンダのHelen Greiner、IntelのCEO Brian Krzanich、Highway1のVP Brady Forrest、そして本誌TechCrunchのシニアエディタMatt Burnsだ。

そしてついに、TechCrunch Hardware Battlefield at CES 2016の優勝作品が決まった。

優勝: 6SensorLabsのNima

 

6SensorLabsのセンサーデバイスNimaを使えば、食品中のグルテンの有無を2分以内で検査できる。少量のサンプルをカプセルに入れて、デバイスにセットする。結果は、笑顔(スマイリーフェイス)(グルテンなし)または泣き顔(グルテンあり)で表示される。

この製品を取り上げた本誌記事がここにある

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準優勝: Wiivv

 

Wiivvは独自の新しい3Dプリント技法により、オーダーメイドのインソールを作る。顧客はスマートフォンで自分の足の写真を5枚撮って送る。そのとき、色と、彫り込まれる名前も指定する。すると同社の製造システムが写真を見て自己調整し、顧客の足に合ったインソールを作る。代金は75ドルだ。

本誌記事はここにある

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Hardware Battlefieldはこれでめでたく終了だが、CESはまだ続く(米国時間1/9まで)。そのすべてのニュースも、お届けしたい。

CES 2016

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GoogleのProject Tangoを実装した初めてのスマートフォンがLenovoから出る

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LenovoがCESで、GoogleのProject Tangoを実装したスマートフォンを作る、と発表した。このたいへん意欲的なプロジェクトは、デバイスのカメラにたくさんのセンサをくっつけて、奥行き(z軸方向)まで感知する。

あまり詳しい説明は、なかった。情報は、Lenovoが500ドル以下のスマートフォンを出す、ということだけだ。予定では今年の夏だが、まだデザインは完成していない。上の図に見るデザインは、今進めている5つのデザインのうちの一つだ。

今日はGoogleが、デベロッパをやる気にさせるためのアプリインキュベータ事業を発表した。何の関係があるのか、というと、それのベストアプリがLenovoのスマートフォンにプレロードされるのだ。

唯一の残る疑問は、Lenovoが唯一のパートナーなのか、それとも今後ほかのOEMからもTango実装機が出るのか、という点だ。Project Tangoはまだ生まれて間もないプロジェクトだから、いきなり何百万ものTango機が出回る、ということにはならないだろう。

Tangoなんてもう忘れたよ、という人は、昨年リリースされた開発キットを本誌で試してみたので、そのビデオを明日ご覧いただこう。

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CESの本誌主催Hardware Battlefield: Nima, Carbon, IdentiLock, Wiivvの4社がファイナリストに

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本誌がCESでHardware Battlefield(ハードウェア・コンペ)をやるのは今年で三度目だけど、そろそろ結論を迎える。14社がラスベガスのSands Expoのステージに上がり、それぞれ6分ずつ、売り込みを行った。

彼らが心を掴まなければならないのは、会場を填めるオーディエンスだけではない。審査員のエキスパートたち、FitbitのJames Park、FirstMark CapitalのMatt Turck、GVのLo Toneyの三名が、舞台の袖で、これらのハードウェアスタートアップたちを待ち伏せしているのだ。

そして、途中をはしょると、ついに4社のファイナリストが決定し、あす行われる決勝でトロフィーと5万ドルの賞金を争う。

そのファイナリストたちは:

6SensorLab – Nima

6SensorLabの製品Nimaは、ポータブルなセンサと使い捨ての容器を使って、食品に含まれるグルテンを、微量でも、チェックする。

 

Carbon Robotics

Carbonが作ったロボットアームKatia(“Kick Ass Trainable Intelligent Arm”(強力で訓練可能なインテリジェントアーム))はわずか2000ドルだが、専門家でなくても誰でも使えるし、訓練次第でいろんなことをさせられる。

 

Sentinl Inc. – IdentiLock

IdentiLockはピストルなど小火器の引き金用のスマートロックで、持った人の指紋を超高速で読み、オーナーの指紋だったらロックを解除する。ほかの人のために解除することは、絶対にないそうだ。

 

Wiivv

Wiivvは、足の写真を数枚送るだけで、オーダーメイドのインソール(靴の中敷き)を作ってくれる。本格的で高価な矯正具と、一般市販のインソールの、両方の市場を盗むだろう。

 

決勝の審査員は、本誌のシニアエディタMatt Burns、CyPhy WorksのCEOでファウンダのHelen Granier、IntelのCEO Brian Krazanich、Highway1のVP Brady Forrestだ。

TechCrunch Hardware Battlefield at CES 2016の決勝は、明日(米国時間1/8)の太平洋時間午後2時に始まる。

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グリルボットは、バーベキューグリルを自動的に掃除するロボット

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今日(米国時間1/7)われわれはCES会場でGrillbotを発見し、それは正にその名の通りのものだった ― 汚れたバーベキューグリルを自動的に掃除してくれるロボット。129ドルで販売されるそのロボットは、交換可能な金属ブラシを3本備え、グリルを動き回って掃除をする。

充電池と3台のモーターを内蔵し、液晶表示のタイマーとアラームも付いているので、離れていても作業の終了を知らせてくれる。

さて、これが難しいところ。クリーナーをスタートする前にグリルを約200度(93℃)に熱しておく必要がある。通常のグリル温度は400度(204℃)くらいなので、掃除を始める前に少々グリルを冷ます必要がある。ただし、Grillbotには熱すぎるグリルに置いた時にはアラームを鳴らす機能がある。

つまるところGrillbotは、あの古き良きElbow Grease[クリーナー剤]ほど効果的ではないが、自分自身や怠惰なバーベキュー人へのしゃれた贈り物にはなるかもしれない。

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自動追跡4K飛行カメラのSnap、CESのステージに登場

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昨年9月に紹介した空飛ぶカメラ、Snapが、今日(米国時間1/7)CESのTechCrunchハードウェアバトルフィールドに参戦し、ステージ上でスポットライトを浴びる。

Vantage Roboticsが作ったこのデバイスは、プロフェッショナルな空中撮影をしたいが、厄介(かつ高価)なDJI Inspireのようなドローンを操縦したくない、という人たちのための新たな選択肢だ。

このほど発表されたSnap(今春出荷予定)のスペックはかなり魅力的だ。Snapの重量はわずか1.1ポンド(500 g)で、一回の充電で20分間飛行できる。

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カメラ自身は4K対応のSony Exmorセンサーで、超小型スムーズロック式ジンバルに装着されており、これは標準的ドローン用ジンバルの1/6の重さだと同社は言っている。

ユーザーはスマートフォンまたはタブレットでSnapを制御できるが、Vantage Roboticsが山ほどのソフトウェアベース機能を本体に盛り込んでいるため、ドローンを制御さえすることなくプロ品質のビデオを撮影することができる。

たとえば、「エアー三脚」は、カメラを静止させつつ自動的に目標物をフレーム内に収めることが可能で、「バーチャルワイヤー」は、対象を事前に定めたワイヤーに沿って追いかける(障害物があれば避ける)。フリーフォームの追跡もできる。

Snapの最終価格は1295ドルだが、Vantageウェブサイトの期間限定予約価格は895ドル。

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セグウェイ、自走可能な “Segway Robot”を発表

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またひとつ、自立型2輪ロボットの登場だ。2輪乗用機メーカーのSegwayは、Segway Robotなるものを発表した。この小さなロボッティックヘッドは、標準的Segwayとつながり、IntelのRealSense RGB-Dカメラ、音声認識、および自動運転の機能をすべて内蔵コンピューターによって付加する。SDKも提供予定なので、ロボットをプログラムして人と対話したり、アームを使って物を持ち上げることもできる。

ロボットは、昨年4月にNinebotが同社を買収した際に発表された新機種Ninebot Segwayベースに装着される。このベースは従来のSegwayと同じく自立性で、小さなロボットは危険を顧みずこれを乗り回すことができる。

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このロボットは、IntelとNenebotの協同事業として作られた。デベロッパー版は2016年中に提供され、商品版はその後になる。

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Spheroの新しいリストバンドは、BB-8をジェスチャーで制御できる ― フォースでも

「私たちはすべてのスターウォーズファンにフォースの力を授ける」とSpheroのCEO Paul Berberianは言った。

彼は今日(米国時間1/6)CESでTechCrunchのステージに立ち寄り、Force Bandを披露してみせた。同社のロボット、BB-8をジェスチャーで制御できる装置だ。どうやって使うかを聞かれて、Berberianは最初、「フォースが不思議な形で働く」と答えたが、最終的にもう少し詳しく話した。

「実際に何が起きているかと言うと、[ユーザーの]体のあらゆる動きを検出し、その動きをBB-8の中のセンサーと同期している ― 両者は完全に一致している」と彼は言った。

Force Bankは今年の秋には提供される予定だが価格は未定だと彼は付け加えた。

本誌は、このロボティックスタートアップが、どうやってDisneyと協力して、最新の映画スターウォーズのBB-8をベースにしたスマホ制御ロボットを作るに至ったのかについても話を聞いた。彼はBB-8がこれまでに何台売れたかは明かさなかったが、Spheroの製品ライン全体で2015年に100万台以上のロボットを売ったと言った。「〈以上〉を強調して」。そしてもちろん、BB-8がトップセラーだった。

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IBMの「ワトソン」、ソフトバンクのPepper等に人工知能を提供

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2011年にクイズ番組「ジョパディー」で世界にデビューして以来、IBMのWatsonは、医療研究から金融まで、大規模企業アプリケーションの強力な人工知能プラットフォームとしてその名を築き上げてきた。このたびIBMは、Watsonを消費者に提供しようとしている。

今日(米国時間1/6)CES会場で、IBM CEOのGinny Romettyは、スポーツウェアメーカーのUnder Armour、Softbank RoboticsのPepper等、Watsonの機械学習アルゴリズムとAIを使って、高知能でよりパーソナライズされたアプリやサービスを動かしている会社との戦略的提携を発表した。これはIBMのWatson拡大における最新ステップだ。昨年同社は、コグニティブ・ビジネス・ソリューション部門を立ち上げ、ドイツには独立したIoTセンターを作った。そして今日のステージでRomettyは、自社の専門知識とデータを構築するために、IBMが30社に上る買収を行ったことも明らかにした。

Under Armourは、Watsonをフィットネス・健康アプリで利用すと言っている。同社のRecordアプリ ― アクティビティー集約およびモニター(Jawbone、WithingsおよびGarminのウェアラブルからのデータを統合する)アプリとして1年前に公開された - の新バージョンには様々なAI機能が追加された。

最初が “just like me”機能で、ユーザーを匿名の他ユーザーらと比較して、その人の実績に関する洞察、助言を与える。いずれはCognitive Coaching Systemと呼ばれるSiri風のパーソナルトレーナーも加わる予定だ。Recordに今出来るのは、ユーザーの活動、睡眠、および栄養データに基づいて、実績を改善するための助言を提供することだ。

Recordは、IBMとUnder Armourの第一ステップだと両社は言っており、今後はIBMが蓄積している広範囲なビッグデータ(一部は同社のWatsonアプリケーションを通じてデータを解析している)を、アスリートが利用できるアプリも作る計画だ。その中には、天候が実績やトレーニングに与える影響等、興味深いデータ分析もみられる(IBMがThe Weather Companyを買収した意味がわかるだろう)。

「デジタル医療やフィットネスの記録といえば、過去10年間はデータ収集がすべてだった」とUnder Armourのファウンダー・CEO、Kevin Plankは言った。「現在われわれは、転換機にあり、消費者はこの情報からもっと多くのものを引き出すことを要求している」。

具体的には「戦略的」とは何を指すのか。IBMによると、両社は従業員、技術、およびその他のリソースを提供して、コグニティブ・コーチング・システムを開発している。

SoftbankのPepper

IBMは日本のソフトバンクとも、Pepperの開発で提携しており、この新型ロボットは初めての海外出荷が始まっている。

Watson内蔵のPepperは、画像やテキストからソーシャルメディア、ビデオに到るまで幅広いデータソースを利用する。なぜか? IBMによると、これはロボットに「人間と同じやり方で ― 五感、学習、体験 ― 世界を理解する能力を与えるものだと言う。

「これはもうSFの世界の話ではない」と、ソフトバンクの宮内謙COOが今日のステージで語った。

Watsonを頭脳に持つ最初のロボットたちは、接客あるいは小売りの分野で試行されるとIBMは言っている。同プラットフォームの直接体験を初めて広い範囲人々に提供する。これはPepperのようなロボットが、店員を置き換えようというものではなく、既に人間を置き換えている無味乾燥なキオスク端末に取って代わるものだ。

「今日の小売店におけるセルフサービス方法といえば、タブレットまたはキオスクで、顧客体験が対話的であるか直感的であるかという点では、まだ限られている。ロボッティック・アシスタントなら、ユーザーは自然な会話が可能になり、言葉だけでなく身振りや表情も理解される」とIBMは書いている。

日本では、すでにその一部が動き始めている。Romettyによると、既に数百台のPepperが日本のネスレ小売店や銀行に置かれており、コーヒーマシンで、顧客が短いQ&Aの後に購入するといった使い方がされている。2015年中頃の発売以来、Pepperロボットは限定生産台数を完売している。

実はPepperは、単なるB2B製品ではない。WatsonをSDK経由でPepperロボットに載せることによって、デベロッパーはその動作を好み通りに変更できる。

Watsonが最初にソフトバンクと仕事をしたのは昨年のことで、Watsonが日本語を学習する目的もあった。

他に今日Romettyが話した、Metronicの新しい糖尿病検査に関する提携では、低血糖症を実際に発症する何時間も前に検知して未然に防ぐことが可能になる。Under ArmourやSoftbankのとの提携と異なり、検査システムには認可手続きが必要となるためまだ商品は販売されていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Chromecast AudioとAndroid TVの新たなハードウェアパートナーをGoogleが発表

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Android TVのことは、とっくに忘れてしまっていても、誰にも咎められないだろう。でも不運だったGoogle TVの、Androidベースの後継プロジェクトは、発表から一年後の今でも健在だ。Googleは今日(米国時間1/6)、Android TVのさらに新しいハードウェアパートナー複数社を発表し、またChromecastのオーディオのみバージョンChromecast Audioを採用するパートナー(スピーカーのメーカー)も発表した。

これからは、Arcelik, Vestel, RCA, Hisense, TCL, Bang & Olufsenなどのテレビ受像機がAndroid TV対応になる。GoogleはインドネシアのケーブルとブロードバンドプロバイダLinknetと、Android TV対応のためのセットトップボックスの提供で折衝中だ。これまでAndroid TVが見られるのは、SonyとSharpとPhilipsのテレビだけだった。

Chromecast Audioは、SonyとLGが最初に飛びついた。今ではB&O Play, Harman Kardon, Onkyo, Philips, Pioneer, Raumfeldのスピーカーが仲間に加わっている。またFrontier SiliconStreamUnlimitedは、ハードウェアメーカーがChromecast対応機器を簡単に作れるためのソフトウェアとハードウェアを提供している。

これらのChromecast Audio対応スピーカーはいずれ、Chromecast Audioのマルチルームシンクをサポートするだろう。複数の部屋にそれぞれスピーカーがあって、それらを一斉にChromecast Audioに同期させたい(一斉に鳴らしたい)人には、この機能が不可欠だ。

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子どもたちが友だちとのコミュニケーションをプログラミングできる仲良しブレスレットJewelbotsがCESに登場

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仲良しブレスレット(friendship bracelets)は今でも流行ってるのか、よく知らないけど、Jewelbotsはその21世紀バージョンを作ろうとしている。子どもたちがそれで、プログラミングの初歩を学ぶことができるのだ。同社は昨年の夏にKickstarterで資金集めに成功し、今行われているCESの、Hardware Battlefieldに出場した。

Jewelbotsのブレスレットは3本セットで69ドル、今春発売の予定だ。複数セット買うと割引もある。友だちと共有するものだから、複数買う人が多いだろう。

ブレスレットには4つのLEDとボタンが一つあり、iOSやAndroidのモバイルアプリとBluetoothで通信する。そしてボタンを押すと、相方の友だちにメッセージが送られる。そのブレスレットをした友だちが近くにいる(来る)と、アプリを通じて自分のブレスレットが反応するが、反応の仕方はユーザがプログラミングできる。

Jewelbotsはしかし、単なるブレスレットではない。

“MySpaceが女の子たちに人気だったころは、HTMLやCSSを知ってることがクールだった。今の子はMinecraftなんかが好きだから、自分で好きなものを作りたいと思ったらJavaね。Jewelbotsは、それをもっと簡単にしたいの”、Jewelbotsの協同ファウンダSarah Chippsはかつてそう語った。

たとえば、Instagramに新しいlikeが来たらブレスレットのLEDが点灯するプログラムを書ける。Twitterで新しいフォロワーができたら振動するプログラムでもよい。こういうのは単純なif/then文だから、子どもにも分かりやすい。でもif/thenは、プログラミングの基本中の基本だ。

ブレスレットの発売はまだ先になるので、予約をした者にはArduinoGemmaコントローラとLEDと電池、配線用ワイヤのセットが送られる。ブレスレットがなくても、これでプログラミングを試行できる。

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SecurifiのAlmond 3はWi-Fiルータであると同時に多芸なスマートホームハブ、プログラミングもできる

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Securifiが今日(米国時間1/5)発表したAlmond 3は、最新のタッチスクリーン式ワイヤレスルーターだが、ユーザのスマートホームの中核になることもねらっている。発売は来月で、定価は120ドルだ。

基本的には、Securifiのこの新しいデバイスは要するにワイヤレスルーターで、モデムに接続すれば家中のワイヤレス対応デバイスをWi-Fiネットワークで結びつける。ただしコンピュータの画面から構成する必要はなく、上図のように、ちょっとかっこいい小さなタッチスクリーンが製品にすでについている。たとえばこのタッチスクリーンを使って複数のAlmondルーターのメッシュネットワークを作り、ネットワークの範囲を広げることもできる。

しかしAlmond 3はZigBeeの無線チップを内蔵しているので、スマートホームデバイスとも対話できる。Z-WaveとBluetoothデバイスもサポートしている。つまりAlmond 3があれば、Philips Hueのハブとかそのほかのいろんなハブは要らない。さらにNestデバイスとも対話できる。

プログラマブルなサイレンを内蔵しているから、接続されているデバイスからのアラームに対応して、Almond 3側でサイレンを鳴らせる。またデバイスのリストを作っておき、それら特定のスマートフォンからアラームを解除できる。

全体としてAlmond 3は、Securifiの前の製品よりずっと良い。スピードも、前より4倍は速いだろう。このデバイス上に、”if this then that”的なプログラムを作れるのだ。たとえば、室内に動きを感じたらライトを点けるとか。というわけでこいつは、そこらの単なるルーターではない。

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Olucus、初期Kickstarter支援者にRiftヘッドセットを無料でプレゼント

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FacebookがOculusを20億ドルで買収したとき、Kickstarterの支援者たちが怒ったのを覚えているだろうか? KickstarterでOculusを支援した人たちは、全員デバイスキットを手に入れたが、買収からは何も得られなかった。今日(米国時間1/5)Oculusは、初期のKickstarter支援者は最終製品版を1式無料で受け取ることを発表した。

支援者たちがバーチャルリアリティーの最も熱狂的なアーリーアダプターに違いないことを考えると、これは会社として賢明な行動だ。初期のデバイスキットを手にしたKickstarter支援者は約7000人なので、会社にとっては微々たるものだ。新デバイスのプロモーションにはすばらしい方法だ。

支援者の中にはデベロッパーもいるかもしれない。デバイスキットを試しただけで忘れてしまっていた人もいるだろう。バーチャルリアリティーの現状を知ることが、彼らにもう一度VRゴーグルで遊んでみようというきっかけを与えるかもしれない。

Oculus Riftには、”Eve: Valkyrie” と “Lucky’s Tale” というRift専用に作られた全く新しいVRゲームがついてくる。

ちなみに、Riftの予約は明日から始まる。同社はこの製品を2016年Q1に出荷する予定だ。最終的な小売価格はまだ発表されていない。

Via Engadget

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ガーミン、自転車乗り用のウェアラブルARデバイスを発表

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Garminが、Varia Visionというサイクリストのためのデバイスをアナウンスした。不満なポイントもあるものの、しかし「夢の実現」につながり得る面白いデバイスであることは間違いないだろう。サイクリストの着用するアイウェア上にAR情報を表示してくれるのだ。現在の速度など、自転車にかかわる情報以外に、交通状況を表示したりナビをしてくれる機能ももつ。

もちろん、(本格的)サイクリストたちの多くは、ハンドルにサイクルコンピューターを装着して利用している。しかし走行中にハンドルバーに目を落とすのは面倒であるだけでなく、危険なことでもあるだろう。コンピューターに気を取られて曲がり角を見逃してしまったりすることもあり得る。

Varia Visionを使えば情報が直接に視野に入ってくることになる。速度や走行距離などのデータに加え、ナビ情報や電話着信の通知などを簡単に確認することができるようになる。後方レーダーと併用すれば、後ろから自動車が近づいているかどうかも確認できるようになる。

操作方法的にはGoogle Glass風といって良いだろう。デバイス側面に小さなタッチパッドを備えており、メニュー操作を行うことができる。光センサーも備えていて、もちろん防水だ。情報通知にバイブレーションさせることもできる。バッテリーのもち時間は8時間となっている。

これまでにも、Recon Instrumentsなど、アスリート向けのARデバイスは存在した。しかし最近Intelに買収され、今後もアスリート向けのARデバイスを開発していくのかどうかはよくわからない。

実際に使ってみなければ、本当に役立つのかどうかの判定は難しい。ナビや情報通知には、スマートフォン上の機能を利用するようになっている。すなわちスマートフォン側の性能によっても使い勝手は大きく異なることとなる。

価格も決して安くはない。2016年の第1四半期に市場に投入される予定であるらしいが、400ドルも出すのなら他のデバイスを買おうと考えるサイクリストも多いことだろう。しかし、車よりも自転車を多く利用するという人にとって、必携のガジェットに育つという可能性もあるように思える。

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(翻訳:Maeda, H

Nvidiaが自動運転車用の高性能プロセッサDrive PX 2を発表、‘弁当箱サイズのスーパーコンピュータ’

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昨年のDrive CXに続き、Nvidiaが今日、同社の自動運転車のためのコンピューティングプラットホームのアップデートバージョンDrive PX 2を発表した。昨年のCXよりずっとパワフルで、12のビデオカメラとそのほかのセンサー群からのデータをリアルタイムで処理し、自動運転車に、十分に教育された運転技術と運転時の正しい意思決定を実装する。同社はこれをスーパーコンピュータと呼んでいるが、そのサイズは弁当箱ぐらいだ。

Drive PX 2では、12のコアが8テラフロップの計算を実行し、ディープラーニングの演算を毎秒24テラ実行できる。プロセッサのアーキテクチャは16nm(ナノメータ)で、毎時250Wの電力を消費する。冷却には液体を使うが、車で使うのでそれほどの問題はなく、自動車メーカーが既存の冷却方式をこのプロセッサ向けに使うのも容易だ、という。

Nvidiaの協同ファウンダでCEOのJen-Hsun Huangによると、計算力では一つのPX 2が150台のMacBook Proに相当する。比較をしたのはGPUのパワーで、今13インチのMacBook ProにはIntelのIris Graphics 6100チップが載っている。一方PX 2は二つの次世代型TegraプロセッサとPascalベースのGPUを使っている。トータルでこのシステムは最大8テラフロップを押し上げ、AlexNetニューラルネットを使ったディープラーニングのアルゴリズムにより、毎秒最大2800の画像を認識する。

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同社は独自のディープニューラルネットワークNvidia Drivenetも発表した。それは3700万のニューロンに相当し、これまでに1億2000万のオブジェクトを訓練されている。もちろん、今後の訓練によって認識できるオブジェクトはさらに増える。

企業がこのネットワークを利用してもよいが、しかしNvidiaは、自動車メーカーはそれぞれ独自のニューラルネットワークをコントロールしたいだろう、とも言っている。

同社は、プラットホーム的なやり方を顧客企業に推奨したいようだ。つまり、できるだけ多くの自動車メーカーと協働して、彼らの自動運転車への取り組みに、最初から勢いをつけてやりたいのだ。最初のパートナーであるVolvoは、約100台のテスト車にDrive PX 2を搭載する。PX 2のテストではほかに、Audi, Daimler, BMW, Fordとパートナーしている。

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Huangが今日のキーノートで強調したのは、なぜこれだけのパワーが必要か、それは、自動運転車が実際の交通状況の中で、自分の回りの環境を十分に良く知り、正しく理解して、安全運転ができるためだ。実際に自分の回りの車を正しく認識できることのデモとして、この発表会では、人間運転手用のダッシュボードの画面にその状況を表示した。これがあれば、“リアビューミラーは要らなくなるだろう”、とHuangはジョークを言った。

しかし、オブジェクトを認識して基本的な走路を計画できることは、初歩的な段階にすぎない、とNvidiaも認める。自動運転車の実用化のためには、まわりのオブジェクト(“物”)だけでなく、情況を認識できなければならない。前にトラックがいる、だけではだめで、どんなトラックかを知る必要がある。救急車なら、そいつのために道をあけてやるべきだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

鉢植えの植物を死なせることのない自動コントロール植木鉢Parrot Pot

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多くの人が、Parrotドローンのメーカーだと思っているようだが、実はヘッドフォーンや社内の情報娯楽装置など、いろんなものを作っている。昨年のCESで同社は、植木鉢ロボットParrot Potを披露した。そのときはまだプロトタイプだったが、今年は第一四半期にいよいよ、この新製品を発売する。

小売価格99ドルのこの植木鉢は、潅水用の水を2リットルキープできる。それは多くの植物にとって、ほぼ1週間ぶんの量だが、“節水モード”に設定すれば、植物は3〜4週間生き延びることができる。

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植木鉢のコントロールはモバイルアプリから行う(アプリの名前はそのものずばり、’Flower Power’だ)。このアプリからおよそ8000種の植物のデータベースにアクセスして自分の植物を選び、植木鉢とBluetoothで接続する。アプリはいわば、あなたの植物のためのダッシュボードだ。

植木鉢が装備しているいろんなセンサーにより、土壌水分や温度、肥料残量、室温、明るさなどを測定する。これらのデータは15分おきに記録され、Parrotのサーバーに送られて分析される(もちろん事前にインターネットに接続のこと)。人間が長期間世話をしなくて土壌水分が涸渇気味になると、自動的に潅水する(上図)。

昨年のプロトタイプのときは、売価200ドルになっていたから、それに比べると100ドル弱は安い。鉢植えの植物をよく死なせてしまうタイプの人は、Potを買ってみる価値があるかもしれない。あるいは自作してもいいけど。

CES 2016

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