Verizon曰く:Yahooの個人情報流出問題の影響は「重大」

marissa-mayer-writing

どうやら、5億人のYahooアカウント流出事件は、同社のVerizon(TechCrunchの親会社)への売却に影響を与えそうだ。

今日(米国時間10/13)午後ワシントンDCで行われた社内のパブリックポリシー会議で、Verizonの顧問弁護士、Craig Sillmanは、「流出の影響が重大であると信じるに足る根拠を得た。Yahooが影響の全容を明らかにすることを期待している。もしそうでないと考えるなら、Yahooは証拠を示すべきだ」と語った。

Sillimanは、VerizonがYahooに買収金額48億ドルの値下げを要求しているとの報道には言及しなかった。

本誌は、親会社の事情について何らの内部情報も持ちあわせていないが、Sillmanが影響を「重大」と称していることは、Yahooにとっておそらく良い兆候ではない。Verizonは契約条件の見直し交渉中かもしれない。

買収は既に発表済みだが、VerizonはYahooがハッキングの事実を知りながら告知していなかったと主張する可能性がある。報道によるとYahooは7月時点で問題を認識していた可能性があり、それは買収が発表された時期に重なる。一方Yahooは9月に、当時は侵入の事実に気付いていなかったとする声明を発表している。

今日Yahooにコメントを求めたところ、広報担当者は「Yahooの価値には自信を持っており、Verizonとの統合に向けて引き続き作業を進めていく」と語った。

数週間前、AOLのTim ArmstrongはCNBCのテレビインタビューでハッキングについて聞かれた際、「データ流出の件は新しく聞いた話であり、今後Yahooと共に対処していく予定だ」と話した。さらにArmstrongは、自分はVerizon株主を「守る」立場でありたいと付け加えた。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

確定―VerizonがYahooのインターネット事業を48億3000万ドルで買収

2016-07-26-yahoo-verizon

何ヶ月にも渡った価格交渉数回にわたるレイオフの末、アメリカYahooはついに売却先を確定した。

Verizon(AOLの親会社。AOLはわれわれTechCrunchの親会社)はYahooの本体事業を48億3000万ドルのキャッシュで買収することを公式に発表した。買収される事業にはYahooの広告、コンテンツ、検索、モバイル活動の一切が含まれる。

Verizonの会長、CEOのLowell McAdamはプレスリリースで、「われわれは1年と少し前にAOLを買収し、あらゆるサイズのスクリーンを利用する消費者、クリエーター、広告主を結びつけるという戦略を一歩進めた。今回のYahoo買収でVerizonはトップクラスのグローバルなモバイル・メディア企業としての競争力をさらに高めることができた。同時にデジタル広告における売上の加速も期待される」と述べた。

YahooのAlibaba、Yahoo Japanの持株は今回の買収の対象となっていない。これらの資産には数百億ドルもの価値がある。7月22日現在、Yahooが保有するAlibabaの15%の持ち分は312億ドル、Yahoo Japanの34%の持ち分は83億ドルだった。 Yahooの特許ポートフォリオも今回の売却の対象外だが、10億ドル前後の価値があるとみられている。TechCrunchがつかんだところによるとサニーベールのYahoo本社は売却の対象だという。

Yahoは最終的にAOLと統合される。Verizonの執行副社長、プロダクト・イノベーションと新事業の責任者、Marni Waldenが買収プロセスを指揮する。AOLのCEO、ティム・アームストロングは社内向けメモの中で、マリッサ・メイヤーと緊密に協力していることについて触れている。メイヤーはYahooの社内向けメモの中で、「個人的には(Yahooに)留まるつもりだ。私はYahooとそのチームを愛し、信じている。Yahooを次の章に飛躍させることは私にとって重要だ」と書いている。メイヤーは買収手続が完了するのは2017年の第1四半期の末と予想している。【略】

昨年、Verizonは AOLを44億ドルで買収した。Verizonは現在でもトップクラスのテレコム企業だが、AOLとYahooを買収したことからすると、今後は事業とその売上の多様化を図っていくつもりのようだ。

買収手続が完了した後、YahooとAOLを統合すれば、巨大なメディアと広告の子会社が生まれる。AOLははるかに大きなスケールでウェブとモバイルのオーディエンスにリーチすることが可能になる。広告事業のターゲットは10億人単位になるかもしれない。

〔ティム・アームストロングのメモにあるように〕最終的にVerizonはデジタル広告事業でGoogle、Facebookと競争できる存在になるつもりらしい。オンライン広告は現在、シリコンバレーのこの2社にほぼ独占されたかたちだ。Verizonは3番目のプレイヤーになろうとしているようだ。

反トラスト法当局により買収が承認されるとして、Verizonはさらに2つのハードルを超えなければならない。直近の四半期決算の電話記者会見でYahooは社員8800人、契約社員700人を擁していると述べた。これに対してAOLの社員は6800人だ。どちらも数千人という規模の2つの会社を統合するのは誰にとっても容易な仕事ではない。第二に、 Yahooは近年相当の赤字を出し続けている。VerizonはYahooをまず黒字体質に変える必要がある。そうでなければYahooはAOLの足を引っ張る存在になってしまう。

プレスリリースで VerizonはYahoo買収の理由を説明し、同社には10億人のユーザー(うち6億はモバイル)がいることを挙げた。またYahooが数多くの優良ブランドを所有していることも指摘している。Verizonはニュース、スポーツ、Yahoo Mail(月間アクティブ・ユーザー2億2500万人)を例示した。広告媒体と広告テクノロジーではBrightrollFlurryGeminiを例に挙げている。面白いことに VerizonはTumblrについては触れなかった。

Yahooが公式に 事業売却の可能性を認めたのはこの2月だった。【略】マリッサ・マイヤーが 2012年にYahooに加わったとき、Yahooを再活性化するビッグ・プランがあるということだった。マイヤーやモバイル化の努力を倍加し、人材獲得のためのスタートアップ買収を10回以上実行した。Tumblrは11億ドル、Brightrollは6億4000万ドルだった。またYahoo Mail、Flickr、Yahoo Weather、Yahoo Messengerなど既存プロダクトのアップデートにも力を入れた。

しかしこうした努力もYahooの収益構造を目立って改善するには至らず、ついにオンライン事業の売却という結果になった。

今から考えれば、売却先は当初からVerizon以外なかったかと思えるがYahoo買収に関心を示した企業にはAT&T、TPGグループ、Dan GilbertのQuicken Loans関連の投資家などがある。Verizonはこの後電話記者会見を予定しており、さらに詳しい説明が聞けるかもしれない。このニュースが流れた後のVerizonの株価は、市場取引スタート前の数字だが、特に動きがない((+0.21%)。 この買収の情報は金曜日にリークし始め、株主、投資家は今日の発表を十分に予期していた。

Screen Shot 2016-07-25 at 1.52.11 PM

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Yahoo取締役会、Alibaba株を売却しないと決定―会社は2社に分割

2015-12-10-marissa-mayer9

アメリカのYahooは今日(米国時間12/9)、中国のeコマースの巨人Alibaba株を売却する計画を撤回したというテレビ報道事実であると確認した。このニュースを受けて、市場が開く前の時間外取引だが、Yahoo株は上昇中だ。

今月初め、Yahoo取締役会がAlibaba株の売却という選択肢を検討中だという報道が行われた。この噂で Yahoo株は一時、7%アップした。

CEOのMarissa Mayerはこの7月、eコマースのAlibaba資産を分離し、会社を分割する計画を発表していた。.

しかし最近、数週間、320億ドルもの資産の行方について不透明性が高まっていた。この問題に関するアメリカ内国歳入庁の見解が不明なため、投資家は巨額の課税が行われる可能性を恐れたものとみられている。「もの言う株主」は Yahooを訴える構えをみせていた。

今日、Yahooの発表によれば、「取締役会は、わが社の長期的な株主価値の最大化を図るための最良の方策を慎重に検討した」という。その結果、Yahoo取締役会は「Alibaba資産を新会社に移して売却する」案を全員一致で棚上げすることとした。

Yahooによれば、同社は今後「逆オプション」を検討していくことになる。これはYahooは別会社を設立しここにAlibaba関連以外の本体の資産と債務(つまりインターネット事業のすべて)を移管するという計画だ。その結果、Yahooは相互に独立な株式公開企業2社に分割される。

この「逆分割」案は、Alibaba株を売却した際に課せられるおそれのある巨額の課税に対する投資家の懸念に配慮したものと思われる。

ただし今回の2社分割案もまだ多くの第三者の承認を必要とする。株主の承認はもちろんだが、SEC(証券取引委員会)への申請書の提出と承認が求められる。すべて順調にこうした承認が得られたとしても、会社分割の完了には1年以上必要とするだろうとYahooは述べている。

CEOのMayerはこの決定にコメントし、「 Alibaba資産を分離することはわれわれが継続中であるビジネスの改革の重要な一部をなす」と従来からの見解を繰り返した。【略】

しかし、Yahooから高価値のAlibaba資産を分離することは本体事業を買収しやすくする効果もありそうだ。ただしこれは本体に従来Yahoo傘下にあったどの事業資産が継承されるかによって大いに変わってくる。

Finacial Timesの記事によれば、いくつかの未公開株式会社とメディア・インターネット関係の広告会社がYahooの買収に興味を示しているという。今週月曜にはVerizon(注)が「仮に可能なのであればYahoo買収に関心がある」と述べている。

インターネット事業が分離されればYahooは現在とはまったく異なる性格の企業になるだろう。他国の巨大eコマース事業の15%の権利を保有するもものの、自らは積極的なインターネット事業者ではなくなるわけだ。

Mayerは2012年7月に GoogleからスカウトされてYahooの CEOに就任した。【略】3年後の現在もYahooのサービスは生き残りのために苦闘を続けている。特にモバイル・サービスのイノベーションでは出遅れぎみだ。また広告売上ではGoogleやFacebookなどの企業に厳しい戦いを迫られている。それでもMayerはこの秋、Googleとの検索広告契約をさらに3年延長する契約をまとめることに成功している。

今回のYahooの新しいプランについて、 Gartnerグループのリサーチ担当副社長、Andrew Frankはわれわれの取材に対して、「Yahooのコアビジネスには依然として成功の可能性があると思う。Yahooは多様なデジタル・メディアを抱える独立の企業として発展することができる。しかしこの道を選ぶとなると、株主からの相当の圧力を受ける覚悟が必要だろう」と述べた。

Frankはまた「これは以前からの私の持論だが、Yahooはテクノロジーの革新者というよりもメディア企業としてうまくやっていける可能性が高い。しかしメディアとして成功するためにはポートフォリオのコンテンツのブランド価値の向上と管理の努力が必要とされる。もし独立企業としてこれが難しいなら、他の巨大企業の傘下に入り、自身としてはコンテンツの配布、広告、新規ユーザーの獲得などの分野に専念するというオプションも有望だろう」と付け加えた。

(注):VerizonはTechCrunchの親会社AOLのさらに親会社となる。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

YahooのCEO Marissa Mayerが双子をご懐妊、今度も“短期間”休みを取る、と

marissa-mayer15

YahooのCEOで元Googleの役員Marissa Mayerが双子を妊娠しているが、妊娠と出産の期間中、長期の休暇を取るつもりはない。

今やYahooがオーナーであるブログTumblrの個人的なポストでMayerは、以前男の子が生まれたときと同じく、“短期間”仕事を離れる、と言っている。YahooのCEOになったばかりの2012年には、長男の出産で2週間休んだだけだが、多くの人が短すぎると批判した。今回について彼女は、日数を特定していない:

私の妊娠は健康的で合併症などもなく、また今はYahooの変身過程における特別な時期なので、3年前の息子のときと同様に妊娠と出産に対処し、限られた時間のあいだのみ、仕事から離れたい。このニュースと私の計画をYahooの取締役会と私の側近の役員たちと共有したが、彼らがとても協力的なので嬉しかった。

彼女は“ハードワークと考えぬかれた業務優先順位”により、Yahooの“ルネッサンス”を今後も推進し、同時に家族の新しいメンバーを迎えるつもりだ。同家の月間アクティブチルドレン数は、これで3名となる。

本誌TechCrunchはゴシップ誌TMZではないからセレブのニュースは扱わないが、でもMayerはメジャーなテクノロジ企業を統治しているし、テク業界で働く著名な女性だ。本誌などがとくに取り上げる価値がある、と思われるのは、彼女における、仕事と家族生活とのバランスだ。双子を身ごもり、そして育児することと、その間同時に有名テク企業で責任重大なCEOの役を務めること(そしてもう一人の子どもも育てること)は、たしかに相当な仕事量だ。

MayerがYahooを引き受けたのが2012年で、この間、Tumblrを11億ドルで買収Alibabaへの投資に対する戦略的な決断、そして大小新旧さまざまな買収、などを通じて、新生Yahooを支える新しい技術者チームとエンジニアリングチームを作り上げてきた。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Disrupt NY:マリッサ・メイヤー、「Yahooの時価総額は過小評価。未来は明るい」

ニューヨークで開催中のTechCrunch Disrupt New York,で、今日(米国時間5/7)、YahooのCEO、Marissa Mayerは「Yahoo本体の評価額は事実上ゼロだ」という通説に反論を試みた。Yahooの時価総額は300億ドル以上あるが、Yahooが保有するYahoo JapanとAlibabaの株式の価値を差し引くと残りはほとんどゼロになってしまう。

TechCrunchのファウンダーにして遠慮会釈ない質問者のMichael Arringtonにこの点についての感想を尋ねられ、 Mayerは当然ながら「この評価は間違っている」と反論した。

Mayerは「投資家はこの数字をもっとよく考えてみるべきだ。Yahooの将来は明るく、現在の株価は大幅な過小評価だ」と述べた。これはある程度まで本当かもしれない。

YahooのAlibaba株の持ち分は現在260億ドルとなっている(Alibaba予定している株式上場の後はさらに値上がりするはず)。Yahoo Japan株の価値は90億ドル前後だ。合計すると350億ドル前後となる。ところが今日のYahooの時価総額は、344億ドルにすぎない。

MayerはArringtonとの対談の冒頭で「Yahooの運営は改善され、以前よりずっと健全な会社になっている」と強調した。また「CEOに就任以来、Yahooの人材の豊富さ、レベルの高さに私自身驚かされている」と賞賛した。

就任してからずっと強力に進めてきたモバイル化の戦略がビジネスを現実に改善しているのかという質問に対して、Mayerはイェスと答えた。Yahooの前四半期の決算ではトラフィック獲得コスト(TAC)除外売上がアナリスト予測を上回った。これも月間4億3000万といわれるモバイルのアクティブ・ユーザーからの収入によるところが大きい。

なるほど1期だけの結果では、これが偶然なのか趨勢なのかを言うのは早すぎるかもしれない。

しかしMayerの戦略とビジョンは正しいと思われるし、Yahooという巨艦は間違いなく舵を切り始めている。ともかくYahooが過小評価されているのは事実だ。そもそも健全に利益を上げている企業の時価総額が手持ちの現金および現金同等物の価値以下というのがおかしい。上場後にAlibabaの株価が上がり、Yahooの株価が変わらなければ、Yahoo本体の評価額は大幅なマイナスになってしまう。

Yahooの中核事業の価値がマイナスだとはとうてい言えないだろう。

ただし、今日の市場ではテクノロジー株が軒並み急落し、そのあおりでYahooの株も時間内取引で6%下げている。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


オバマ大統領、YCのサム・アルトマンとYahooのマリッサ・メイヤー主催の民主党献金パーティーの目玉に

来たる5月8日、Y CombinatorのSam AltmanとYahoo CEOのMarissa Mayerが、民主党全国委員会の資金調達イベントを主催する。目玉はオバマ大統領だ。祭はマウンテンビューのY Combinator本社で開かれる。

テクノロジーが政治の世界に飛び込むのはもちろんこれが初めてではなく、この種の出来事は今後さらに頻繁になると考えるべきだ ― 政治とITの交わりは近年益々忙しい。

参加したいって? 安くはない。参加するだけなら1000ドル、大統領と写真に写るには5000ドル、カップルで写るには7500ドル以上が必要だ。

SFGateによると、イベントは当初パロアルトにあるMayerの自宅で開かれる予定で、200人前後を収容することが可能だった。しかし、需要の高さによって場所が変更された。

イベントが開かれるベイエリアは、滑稽と言っていいほどの民主党領だ。ここに2012年大統領選後のNew York Timesがある。

オバマ氏はベイエリアの9郡で勝利を収め、その差は25ポイント(ナパ郡)から71ポイント(サンフランシスコ市および郡)に及んだ。シリコンバレーの大部分を抱えるサンタクララ郡では42ポイントの差だった。

ベイエリア全体では、オバマ氏の勝利は49%ポイント差となり、カリフォルニア州全体の22ポイントの2倍以上だった。

それでも、一部IT企業から流れる資金には、民主共和両党で金額がほぼ均一という興味深いパターンが見られる。

テクノロジー世界にとって昨年は実に政治的な一年だった。衝撃的なNSA暴露事件から、同性婚に反対したMozilla CEOの議論を呼んだ辞任まで様々な出来事があった。移民法改訂にはZuckerbergの大枚が注ぎ込まれ、サイバーセキュリティー問題の議論は永遠に終らない。

というわけで、ホワイトハウスが金の無心にここを訪れることは、シリコンバレーがイベントを主催し、小切手帳を持って集まってくることと同じく当然である。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


YahooのCEO Marissa MayerがWalmartの取締役だったためブラック企業に抗議するデモに襲われる

Salesforceの例年行事であるカンファレンスがサンフランシスコのMoscone Centerで行われ、ステージでCEOのMarc BenioffとYahooのCEO Marissa Mayerが炉辺談話をやっているとき、Walmartの取締役としてのMayerをねらった抗議のデモ隊がステージを一時的に占拠した。

デモを行った集団はOur Walmartと呼ばれ、ステージでWalmartの苛酷な労働条件と、解雇された80名の救済を訴えた。数分後に集団は会場の外に追い出されたが、その後Benioffは、自分がデモのリーダーなら、複数の集団に複数の方向からステージを襲わせただろう、と軽口を言った。

Our WalMartはWalmartに労働者の基本給~時給を上げるよう、圧力をかけ続けている。同団体は、クリスマス商戦のシーズンが始まる前にも、同様のデモを計画している。

彼らはまた、今夜(米国時間11/19)、Salesforceのパーティーが行われるAT&T Parkでピケを張ることを予定している。このパーティーには、Green Dayと1980年の人気グループBlondieが出演する。

昨日のニュース記事によると、連邦政府はWalmartの慣行を非難して、労働者の待遇が不法だ、と述べた。Walmartはこれを否定し、同社の遵法性(コンプライアンス)は完全である、と反論した。

昨日は、Sean Penn〔マドンナの元旦那〕がハイチの政治に干渉したとされることへの抗議活動の方が、Walmartの一件よりも激しかった。PennもMayer同様、このDreamforceカンファレンスに登壇して、彼の団体の救援活動について語った。

〔訳注: 以下はjpでは表示が不完全なので、原文を見てください。〕

〔関連記事: Walmartは低賃金労働者のための現物食料寄付を社員に募る

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Yahooには毎週12000通の履歴書が来る(現社員数と同数)–新規雇用の14%は”出戻り”

Marissa Mayerが2012年にCEOになってからのYahooは、20社あまりの人集め的買収を通じて大量の新しい人材を獲得してきた。しかしYahooの成長努力は、さらに大きな人口移動をもたらしているようだ。今日(米国時間9/11)のTechCrunch Disrupt San FranciscoのステージでMarissa Mayerは、今では毎週12000通の履歴書が来るが、それは現在のYahooの社員数とほぼ同じだ、と明かした。彼女がCEOになる前は、せいぜいその1/5か1/6ぐらいだったそうだ。

また今年の1月にスタートした“ふるさとYahooに帰ろう”キャンペーンが功を奏し、元社員たちが戻ってきた。今では、新規雇用の14%が、彼女の言葉を借りると“ブーメラン”だ。

とりわけ、人員数をこれまでの10倍に増やしたモバイル部門などで、その傾向が強い。

Mayerが指揮する同社は、短期的な成果よりも長期的な成果を追求している。彼女によると、成長とは3年がかりの仕事であり、とくにスタッフの整備刷新充実がその重要な要素だ。適正な人材を確保すれば良いプロダクトができる、そういった“連鎖反応”を仕掛けるのがCEOの仕事。ユーザの減少率はそれまでの1/3か1/4ぐらいに減った、と彼女は言う。

“成長が軌道に乗るまでは数年かかる、と私は言ってきた。正しい人材を揃え、正しいプロダクトを作る、それによって正しいトラフィックを得る。人とプロダクトとトラフィックと収益、この4つが揃わないといけない”。

変化が起きるためにはこれだけは必要、という社員数の臨界質量があるはず、と語るMayerは、ZapposのファウンダTony Hseihの例を挙げた。彼はラスベガスの衰退を救うために、大量の起業家を一つのビルに集めた。彼の持論によると、優秀な起業家や技術者が1エーカーあたり100人以上集まると、彼らのあいだのコラボレーションや競争によって、地域の活性化が起動する、という。

いつものように彼女は、同社が今後も大艦隊であり続けることを賞揚する。今日彼女は、“Yahooは世界最大のスタートアップ、支離滅裂でまとまりがないことを、誇りに思う”、と言った。

下のビデオは、舞台裏インタビューの全編だ。

TC Disurpt SF, Yahoo関連未訳記事:
Marissa Mayer: Yahooは個人化企業
Yahooの月間アクティブユーザ数は20%アップして8億、内3.5億はモバイル
Marissa Mayer: 強いMicrosoftの方が業界全体にとって良い

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazon、巨大温室のようなバイオ・ドーム付き新本社の建設計画を発表―すぐ近所に立派な公園もあるんですけど

Amazonは未来的な本社ビルの建設計画を関係当局に提出したと報じられている。この計画では高層タワーに加えて半球形の温室のようなバイオドームが3棟併設される。このドーム内では多様な植物が育てられると同時に、公園のような環境で社員が働けるよう、オフィスおよび各種福利厚生施設が設けられる計画だという。

これがその計画案だ(最初に報じたのはGeekWire)。一般的に言って、たいへん洒落ていて未来的で、さらに流行に乗っている。

つまりAppleもだいぶ前になるが、宇宙船オフィスの計画を発表しているし、他の大手テクノロジー企業もオフィスに社員を引き止めておくために非常な努力を払っている。 最近もMarissa MayerがYahooの服務規程を改定してYahooの社員の在宅勤務を禁止して大きな話題になった。その後Yahooは昔ニューヨーク・タイムズの本社だったタイムズ・ビルに広いスペースを借りた。聞く所では、タイムズ・スクエアを見下ろすこのオフィスには、700人の社員を収容することができるという。

現在Google、Apple、Facebook、Amazonというテクノロジー企業のトップ社が期せずしてオフィス環境の整備に力を入れている。

Googleのオフィスはマウンテンビューの本社にせよ、ニューヨーク・オフィスにせよ、一流シェフが腕をふるう無料の食事が用意されるなどまずは最良の職場環境といってよいだろう。Appleはスティーブ・ジョブズの最後のビッグ・プロジェクトである空飛ぶ円盤のような新本社の建設に取り組んでいる。FacebookもGoogleと同様、チェス、ビデオゲーム、バスケット・コート、無料ランチなどの福利厚生をふんだんに提供している。

そういう次第で、第四の騎士たるAmazonも優秀な社員を引き止めておくためには何か手を打たねばならないと感じ始めたのだろう。誰にとってもよいことだ。社員は快適な環境で働くことができるし、雇用者は社員の能率が上がれば十分に投資の元が取れる。

とはいうものの、Amazonの場合、たった3ブロック先に完璧な公園があるのだが。

Here’s the full set of plans:

Amazon's new HQ design by John Cook

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Flickrが驚きのリニューアル―高解像度、新Androidアプリ、1TB無料ストレージなど

新Flickrはすでにオープンずみだ。

Tumblr買収が公式に確認された当日、Yahooはニューヨークでプレスイベントを開催した。しかしそこでわれわれを驚かせた発表はTumblrではなく、2005年3月に3500万ドルでYahooに買収された写真共有ソーシャル・ネットワークのFlickrの完全リニューアルだった。

今日(米国時間5/20)、Flickrはルック&フィールから機能に至るまで徹底的に改良された。大きく分けるとその焦点は3つの分野になる。まず第1に、UIからテキストや青いリンクが追放され、高解像度の写真がPinterest風のグリッドに配置されるようになった。

第2に、最近のiOS版のアプリで行われたアップデート(これによってアップロード数が25%も急増したという)を取り入れたAndroid版アプリが発表された。これでAndroridユーザーもiOS版と同様の機能を利用できるようになった。

第3に、Flickrは無料ストレージの容量を大幅に拡大した。実際、それは巨大なものになった。Flickrは今やすべてのユーザーに無料で1テラバイトの記憶容量を提供する。Yahooは「1テラバイトの容量を無料で提供するインターネット・サービスは世界で初めてだ」と宣言した。この容量は写真に換算すると53万7731枚になるという。.

新UIでは写真ストリームはグリッドに隙間なく同じ大きさで配置される。Facebookのタイムライン風のヘッダーにユーザーのプロフィールが表示される。上部の左側にPhotostream(写真ストリーム)、Sets(アルバム)、Favorite(お気に入り)にビューを切り替えるボタンがある。

では共有の方法も簡単になった。グリッドの写真をクリックして単独表示にすると下部に共有アイコンが表示される。クリックするとメール、Facebook、Twitter、Pinterest、Tumblrの共有ボタンが表示される。また写真へのリンクもワンクリックで取得できる。

写真の表示のデザインも大きく変わった。背景は黒になり、どの写真もフルスクリーン表示が可能になった。フルスクリーン表示状態でも矢印で前後の写真に簡単に移動できる。

Yahooのモバイルおよび最新プロダクト担当上級副社長のAdam CahanはFlickrには現在8900万のユーザーがおり、80億枚以上の写真がアップロードされているという。これは大変な数だ。

Marissa Mayerは「Yahooで起きている改革のほとんどはユーザーの日常の行動の観察から生まれている」と説明した。それがホームページ、メール、天気予報などユーザーにもっとも身近なプロダクトのの改良に力を入れている理由だという。これらのプロダクトはそれぞれに写真によって機能を強化されている。

Yahooは、Marissa Mayerのイニシアチブの下でFlickrを含めたYahooプラットフォームのリニューアルに成功しつつある。しかし一方で、Flickrが今後収益性を高めることができるのか、そしてもっと重要な点だが、Instagramという怪物と戦えるのかという疑問にはまだ答えが出ていない。

ここでタイミングが興味あるものとなる。Yahooはインターネッで最大のブログ・プラットフォームの一つを買収した。Flickrはブログに対する写真の巨大なリソースだ。ではYahooどのようにしてこの2つの大規模な資産を統合していくつもりだろうか?

Flickrのリニューアルを発表した他に、MayerはYahooが新しいニューヨーク・オフィスを以前ニューヨーク・タイムズの本社だったタイムズ・スクエアのビル内に開設することを発表した。これまでニューヨーク市内の各所に分散していた500人のYahoo社員はこの新オフィスに集中される。ただしTumblrのチームは新おフィルへ移動せず、従来どおりのオフィスで独立に業務を続けるという。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Yahoo!、17歳の起業家の人工知能ニュース要約アプリのスタートアップ、Summlyを買収―価格は3000万ドルか?

Yahoo!はマリッサ・メイヤーがCEOに就任してから積極的に企業買収に動いている。特にモバイル・アプリの買収に熱心だ。今日(米国時間3/25)、Yahoo!はニュース収集と要約を提供するモバイル・アプリを開発したスタートアップ、Summlyを買収したと発表した。AllThingsDは買収価格は3000万ドル前後と報じている。

このアプリは非常に優れものだ。直感的なジェスチャーでニュースを選び、要約を表示させることができる。驚くのはSummlyのファウンダー、ニック・ダロイシオが現在わずか17歳の高校生だという点だ。しかしこのスタートアップはすでにHorizons Ventures、betaworks、Shakil Khan、Matt Mullenweg、Troy Carter、それになんとオノ・ヨーコから153万ドルの投資を受けていた。Summlyはまた要約すべきニュースの供給に関してNews Corpと契約を結んでいる。

Yahoo!の広報担当者によれば、Summlyチームはこの数週間でYahoo本体に参加し、現在のアプリは閉鎖されるという。ここ数ヶ月愛用していたユーザーにとっては残念なニュースだ。SummlyのサービスはYahooのモバイル・サービストに統合されることになるという。AllThingsDの12月の記事によればYahooのサービスへの統合プロセスはかなり前から開始されていたもようだ。

Yahooのモバイルおよび新規プロダクト担当上級副社長のAdam Cahanによるこの買収に関する公式ブログ記事。一方ダロイシオがSummlyのユーザー向けに発表したコメントはこちら

Yahoo!がこのテクノロジーを入手したことは非常に興味ふかい。Summlyは当初Trimitという名称で、その名のとおり、独自のアルゴリズムによってニュースから重要部分を抽出して表示するアプリだった。今回の買収でYahoo!がこのテクノロジーを他のモバイル・アプリでも利用できるようになったので、ユーザーは同一の時間でさらに多くのコンテンツに目を通すことができるようになる。つまりそれだけ多く広告も表示できるわけだ。

YahooはSummlyの買収の5日前にもソーシャル推薦サービスJybeを買収している。Jybeの買収はYahoo!が機械言語、自然言語解析に強いチームを欲しがっていることを印象付けた。マリッサ・メイヤーは人工知能の利用によってYahoo!のイメージの一新を狙っているのだろう。

今回の買収はStamped、Jybeに次いで3社目の興味あるメイヤーによる買収だ。

昨年11月にTechCrunch TVはニック・ダロイシオにインタビューしている。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+