米テック大企業トップがホワイトハウスで会合、サイバーセキュリティ強化で巨額拠出を約束

テック大企業のApple(アップル)、Google(グーグル)、Microsoft(マイクロソフト)は、Joe Biden(ジョー・バイデン)大統領との会合に出席し、米国のサイバーセキュリティ強化で巨額の拠出を約束した。

金融や教育の分野からの出席者も含まれた今回の会合は、重要なインフラやいくつかの政府機関に対する有名なサイバー攻撃を受けて開かれた。サーバー攻撃ではサイバーセキュリティのスキルギャップがあることが明るみに出た。CyberSeekのデータによると、現在米国ではサイバーセキュリティに関連する約50万人の求人があり、それらはまだ埋まっていない。

「我々の重要なインフラの大半は民間セクターによって所有・運営されていて、連邦政府だけでこの問題に対処できません」とバイデン大統領は会合の冒頭に述べた。「今日みなさんにお集まりいただいたのは、あなた方がサイバーセキュリティについての水準を引き上げるパワー、能力、そして責任を有していると考えているからです」。

増加傾向にあるサイバー攻撃に対する戦いで米国をサポートするために、テック大企業はサイバーセキュリティ防衛を強化し、スキルを持つサイバーセキュリティ労働者を訓練するために多額を投資することを約束した。

ホワイトハウスによると、Appleは多要素認証の「浸透」とセキュリティ訓練を促進するために米国内の9000超のサプライヤーと協業すること、そして引き続きテクノロジーサプライチェーン全体でセキュリティ改善を促進するために新しいプログラムを設けることを約束した。

Googleはゼロトラストプログラムを拡大し、ソフトウェアサプライチェーンを安全なものにするために、そしてオープンソースのセキュリティを強化するために今後5年間で100億ドル(約1兆1000億円)超を投資すると述べた。検索と広告の大手である同社はまた、ITサポートやデータ分析、そしてデータプライバシーとセキュリティを含む最も需要の高いスキルの習得といった分野で米国人10万人を訓練することも約束した。

「強固なサイバーセキュリティは最終的には実行する人がいるかどうかに左右されます」とGoogleのグローバル問題責任者、Kent Walker(ケント・ウォーカー)氏は述べた。「中でも、サイバーセキュリティソリューションをデザインして実行することができる、あるいはサイバーセキュリティリスクとプロトコルの啓発を促進することができるデジタルスキルを持つ人が必要とされています」。

そしてMicrosoftはデザインでサイバーセキュリティを統合し「高度なセキュリティソリューション」を提供するために200億ドル(約2兆2000億円)を拠出すると述べた。また、キュリティ保護のアップグレードで連邦政府や州政府、地域の行政をサポートすべく、テクニカルサービスにただちに1億5000万ドル(約165億円)をあて、サイバーセキュリティ訓練で地方の大学や非営利組織との提携を拡大する、と発表した。

Amazonのクラウドコンピューティング部門であるAmazon Web Services (AWS)やIBMも会合に出席した。AWSはセキュリティ啓発トレーニングを一般も利用できるようにし、全AWS顧客に多要素認証デバイスを整備すると明らかにした。IBMは今後5年間で15万人にサイバーセキュリティスキル訓練を提供すると述べた。

多くの人がテック大企業の約束を歓迎し、Nominet CyberのマネージングディレクターDavid Carroll(デイビッド・キャロル)氏はTechCrunchに対し、これらの最新の取り組みは「強力な前例」となり「本気で戦う」ことを示していると話した。その一方で、サイバーセキュリティ業界の一部の人は懐疑的な目を向けた。

発表を受けて、一部の情報セキュリティのベテランは、米国が埋めようとしているサイバーセキュリティ職の求人の多くは給与面や福利厚生面で遅れをとっている、と指摘した。

「50万件のサイバーセキュリティの求人があり、ほぼ同じだけ、あるいはそれを上回る人が職を求めています」とテクノロジー分野の女性をサポートする財団TechSecChixの創業者、Khalilah Scott(カリラ・スコット)氏はツイートした。「理に適うようにしましょう」。

画像クレジット:Drew Angerer / Getty Images

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(文:Carly Page、翻訳:Nariko Mizoguchi

ChromebookでAndroid版MS Officeアプリが9月18日以降利用不可に、ウェブ版への移行推奨

ChromebookでAndroid版MS Officeアプリが9月18日以降利用不可に、ウェブ版への移行推奨

Chromebook(Chrome OS)の特徴の一つが、Android用アプリへの対応。この機能が搭載されているため、ChromebookでWordやExcelといったMicrosoft Officeアプリが必要な際は、Android版を利用できます。

ただしこのMicrosoft純正のOfficeアプリは、残念ながら9月18日(現地時間)以降利用できなくなりそうです。というのも、一部のユーザーが、Chromebook上でOfficeアプリのサポートが終了するとの通知を受け取っているため。

Chromebookの情報に特化したウェブメディアAbout ChromebookがMicrosoftに確認したところ、OfficeのAndroidアプリは9月18日にChromebookサポートを終了し、代わりにOffice.com(Web版Office)を利用する必要があるとの返答を得たとのことです。

なお、今回の処置はChromebookで利用できなくなるだけで、Android上では引き続きOfficeアプリが利用可能なようです。

Microsoftは声明の中で「Chrome OS/Chromebookをご利用のお客様に最適な体験を提供するため」としており、ウェブ版への移行に際し「追加のプレミアム機能を利用できる」とも言っています。

今後、何か新しいバージョンがリリースされるのか、あるいはクラウドPCのWindows 365導入を促す目的なのか、いまのところ、この変更の理由は定かではありません。

ただしどちらにせよ、Officeアプリを利用していたChromebookユーザーにとっては、ウェブ版を利用するか、あるいはGoogle Docなどに移行するのか、といった選択を迫られることになりそうです。

(Source:About Chromebook。Via 9to5GoogleEngadget日本版より転載)

心電図機能やストレスモニターを搭載した新型フィットネストラッカー「Fitbit Charge 5」発表

スマートウォッチの人気が高まった影響を少なからず受け、フィットネスバンドの市場シェアは間違いなく縮小している。しかし、それでも2021年第1四半期には全体で1310万個も売れた。これは軽視できない数字だ。人々は依然として、低価格と非侵襲性を理由に、腕時計以外のフィットネストラッカーを購入しているのだ。

米国時間8月25日朝、Google Keyword(グーグル・キーワード)ブログを通じて発表された「Fitbit Charge 5」は、カテゴリー間の境界線をさらに曖昧にしそうだ。このプレミアム・フィットネスバンドの最新バージョンには、カラータッチスクリーン、ECG(心電図)およびEDA(ストレス)センサーが追加されている。

こうしたスマートウォッチ並みの機能を搭載していることから、当然ながら価格も上がり、先代モデルより30ドル(約3300円)高い180ドル(約1万9800円)となった(日本における公式オンラインショップの価格は税込2万4990円)。これは2019年に発売されたスマートウォッチ「Fitbit Versa 2」と同価格帯であり「Versa 3」よりも50ドル(Versa 3は税込2万9900円なので5000円)安い程度。前述のように、境界線が曖昧になっているのだ。Fitbitは、100ドル(日本では税込9490円)で買える「Ace 3」をはじめ、多くの安価なトラッカーも提供しているが、超低価格帯の市場では競争できないことを、同社はよく理解している。

ECGモニターの追加は、これまで高価なスマートウォッチの領域であった機能を、フィットネスバンドにもたらした。心電図記録機能は、ユーザーと医師の両方から好評を得ており、医師は心筋梗塞などの状態を日々モニターするためにこの機能を推奨している(ただし、現時点で日本は利用可能予定地域に入っていない)。さらにFitbit Charge 5には、心拍数モニターや24時間使用可能なバッテリーも搭載されている(ただし、フルカラーAMOLEDタッチスクリーンの常時点灯オプションを選択すると、間違いなくその時間は短くなる)。

Fitbit Charge 5(画像クレジット:Fitbit)

Fitbitが2020年秋に「Fitbit Sense(フィットビット・センス)」で初めて採用したEDA(皮膚電気活動)モニタリングは、指の汗腺から装着者のストレスレベルを検出するように設計されているものだ。これはFitbitアプリで利用できる「ストレス管理スコア」と連携し「毎朝、精神的にチャレンジする準備ができているのか、それとも休養が必要なのかを知ることができます」と説明されている。過去1年間の自分のストレス数値を見ることができると思うと、ストレス数値がさらに上昇しそうだが。

これらの情報はすべて、睡眠や標準的なフィットネスも含むワンストップショップのように設定されたHealth Metric(健康指標)ダッシュボードに表示される。また、Fitbit Chargeは「Ten Percent Happier」や「Calm」といったサードパーティ製の瞑想アプリとの統合も可能だ。後者に関しては、この大人気瞑想アプリのコンテンツをFitbit Premiumメンバーに提供するという新たなパートナーシップも発表された。

また、Premiumメンバーは「Daily Readiness Score(今日のエナジースコア)」という新機能も利用できるようになる。Fitbitは次のように説明している。

近日中にPremiumメンバーに向けてサービス開始が予定されている「今日のエナジースコア」は、最近の活動、睡眠、心拍変動など、Fitbitデバイスを介して身体から得られる情報を使用して、身体的に追い込む準備ができているかどうか、つまりワークアウトに適した状態にあるか、それとも回復を優先すべきかを評価するのに役立ちます。Fitbitデバイスを毎日(寝ている間も含めて)装着することによって、毎朝、パーソナライズされたスコアと、そのスコアに影響を与えた要因に関する詳細を受け取ることができます。推奨される活動レベルの提案や、自分の身体に最適な判断を下すために役立つPremium専用コンテンツも提供され、ワークアウトをより効率的に行うことができます。

さらに、Fitbitの新しいブランドアンバサダーの写真も公開されている。見覚えがある人物だ。

画像クレジット:Fitbit

Charge 5は、Fitbitが正式にGoogle(グーグル)の傘下に入ってから初めてのメジャーリリースだが、まだ大きな変化は見られない(ただしFitbit CEOのJames Park[ジェームズ・パーク]氏の肩書は、正式に「VP, GM & Co-founder」となっている)。次世代のスマートウォッチが発表される際には、より大きな変化があることを期待したい。

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画像クレジット:Fitbit

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(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

グーグルとアップルのアプリ内決済ルール強制を禁じる韓国の法案の最終採決が延期に

Apple(アップル)とGoogle(グーグル)が、それぞれのアプリストアで配信するサードパーティ製アプリ内のサービスへの課金方法について定めたルールを巡ってますます厳しい目を向けられている中、韓国ではそれに関し大きな進展が起こっている。

韓国国会の司法委員会は現地時間8月25日、GoogleとAppleがアプリ内課金でソフトウェア開発者に手数料を請求する慣行を防ぐための、世界初となる画期的な法案を可決した。同日の本会議で予定されていた、同案を可決・有効化するために必要な全議員による最終採決は、当面の間延期となった。

メディアによると、本会議は暫定的に8月30日に延期されたとのこと。

法案が成立した場合、韓国は、このようなグローバルテック巨人らが特定のアプリ内決済システムを強要することを禁止する最初の国となる。

「反グーグル法」と名付けられたこの法案は、国会の立法・司法委員会で承認された電気通信事業法改正案で、GoogleとAppleがアプリ開発者に自社の決済システムの使用を強制することを禁じようとするものだ。

Googleは2020年9月、すべてのアプリ開発者に自社の決済システムを課し、すべてのアプリ内課金に対して最大30%の手数料を徴収すると発表した。

現地メディアの報道によると、2021年7月、Googleはアプリ開発者の要求に応じて新しい課金制度を2022年3月末に延期することを決定し、プレイストアの手数料を15%に引き下げると発表した。

Appleは声明で次のように述べた。「提案されている電気通信事業法は、他のソースからデジタル商品を購入するユーザーを詐欺のリスクにさらし、プライバシー保護を弱め、購入を管理することを困難にし、(子供向けの)『Ask to Buy』やペアレンタルコントロールなどの機能の効果が失われるでしょう。この法案の結果、App Storeでの購入に対するユーザーの信頼が低下し、これまでにAppleから8兆5500億ウォン(約8079億円)以上の収益を得ている、韓国の48万2000人以上の登録デベロッパーの事業機会の縮小につながると考えています」。

AppleとGoogleはもちろん、自社のアプリ内決済システムを義務付けることで、より良い安全なユーザーエクスペリエンスを実現するという大きな問題があると主張している。そして、この点がここでも論拠となっている。

Googleはコメントの要請に直ちに返答していない。

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(文:Kate Park、翻訳:Aya Nakazato)

グーグルが検索やYouTubeなどの自社プラットフォームにおける未成年者保護を強化

Instagramがアプリを利用する未成年者の保護の強化を展開して数週間経過し、Google(グーグル)もGoogle検索、YouTube、YouTube Kids、Google Assistantなどのサービスにも同様の措置を講じることとなった。同社は米国時間8月10日、オンライン上の若年層を非公開にして保護された状態を維持できるようにサービスおよびポリシーを変更すると発表。広告ターゲットを制限する変更も行う。

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Googleのサービスは1つのアプリに限定されるものではないので、Instagramの発表よりもさらに広範囲で、同社のサービス全体にわたる変更になる。

米国議会は、Googleをはじめとするハイテク企業に対し、企業のサービスが未成年者に与える悪影響を排除するよう圧力をかけてきたが、Googleは、法律で要請される以上の変更を行うという。

Googleの広報担当者は、TechCrunchの取材に対し次のように話す。「今後の規制に対応するアップデートもありますが、私たちはGoogleとYouTubeを利用するティーンエイジャーを保護するために、法律が要請する以上のことを行ってきました」「これらの変更の多くは、現在および今後発生し得る単体の規制を超えるものです。私たちは、世界中の子どもたちやティーンエイジャーに向けて、一貫性のあるエクスペリエンスとユーザーコントロールを提供する方法を検討しています」。

つまり、Googleは、現状に対応するだけでなく、業界の将来を考慮したアップデートを行うというのだ。

YouTubeでは、13~17歳のユーザーを対象に、デフォルトのアップロード設定を、最も限定的なものに「徐々に」変更していくという。これにより、動画の公開範囲は、一般ユーザーではなく、ユーザー本人と、本人が直接共有する相手に限定されることになる。アップロード設定を「公開」に変更することは可能だが、その際には明確かつはっきりとした意思を持つ選択が必要だ。Googleはこの場合、YouTubeに、自分のビデオの公開範囲を示すリマインダーを設置するとしている。なお、今回の変更はYouTubeの新規アップロードにのみ適用され、現在公開されている動画を遡って非公開にする予定はないとのこと。

また、YouTubeは、13~17歳のすべてのユーザーに対して「休憩」と「おやすみ」のリマインダーをデフォルトで有効にし、自動再生を無効にする。繰り返しになるが、これらの変更は、デフォルトの設定に関するものであり、ユーザーはDigital Wellbeing(デジタルの健全な利用)機能を無効にすることができる。

YouTubeの子ども向けプラットフォーム「YouTube Kids」には、自動再生オプションが追加される。このオプションはデフォルトでは無効になっており、子どもに自動再生機能を使わせるかどうかは保護者の判断になる。この変更は、子どもの安全支援団体や一部の国会議員による、アルゴリズムを使った機能に問題があるという指摘に対応し、選択を保護者の判断に任せるというものだ。保護者はデフォルトの選択をロックすることもできるようになる。

YouTube Kidsからは「過度に商業的なコンテンツ」も削除される。これは長らく「YouTubeは子どもたちによる消費(正確には、親にお金を使わせてくれと頼むこと)を助長している」と主張してきた消費者保護団体や子どもの専門家からの圧力が高まったことを受けた措置である。

許容できるコンテンツと「過度に商業的な」コンテンツの線引きは明確ではないが、例えば人気のある「開封の儀」動画のような、商品のパッケージに焦点を当てた動画は削除するとしている。この変更は、YouTubeで子ども向けの動画を制作している大手クリエーターの中でも、非常に高額な収入を得ているRyan’s Toy Review(ライアンズ・ワールドのおもちゃレビュー)のようなクリエーターに影響を与える可能性がある。同社は商品パッケージの他にも「視聴者に商品の購入を煽る」コンテンツや「商品の過剰な収集や消費に焦点を当てたコンテンツ」の削除も検討するとしている。

画像クレジット:YouTube

YouTube以外でも、未成年者を対象とする変更が展開される。

今後数週間のうちに、Googleは、18歳未満のユーザーまたは保護者が、Google画像検索の検索結果から自分の画像の削除を要請できるようにする新しいポリシーを導入する。これは、欧州ですでに実施されている「忘れられる権利」のプライバシーポリシーを拡張するもので、子どもとティーンエイジャーを守る新しいサービスと制御方法が全世界で展開されることになる。

また、18歳未満のユーザーアカウントについても、さまざまな調整を行う。

YouTubeの変更に加えて、Googleファミリーリンクで管理している13歳未満のすべてのユーザーに対してセーフサーチフィルタリングをデフォルトで有効にして、アダルトコンテンツへのアクセスを制限する。また、18歳未満のすべてのユーザーに対してセーフサーチを有効にし、新たにアカウントを作成するティーンエイジャーにもセーフサーチをデフォルトで適用する。Googleアシスタントでは、スマートスクリーンやウェブブラウザなどの共有デバイスで、セーフサーチの保護機能がデフォルトで有効になる。先の発表のとおり、Google Workspace for Educationを使用している学校の設定でも、セーフサーチがデフォルトになり、ゲストモードやシークレットモードのウェブブラウジングへの切り替えもデフォルトで無効になる。

位置情報の履歴はすべてのGoogleアカウントでデフォルトで無効になっているが、今後は管理対象のアカウントを利用している子どもたちについて、位置情報の履歴を有効にすることはできなくなる。この変更は全世界の18歳未満のユーザーに適用される。法的に成人するまで位置情報を有効にすることはできない、ということだ。

また、Google Playでは、アプリがファミリーポリシーに従っているかどうかを保護者に知らせるセクションが新設され、アプリ開発者は、自分のアプリがどのようにデータを収集・利用しているかを開示することが必要になる。これらの機能は、Apple(アップル)の「App Storeのプライバシーラベル」に一部ヒントを得たもので、すでにAndroid開発者向けに詳細が発表されている

Googleのペアレンタルコントロールツールも拡充される。ファミリーリンクを利用している保護者は、アシスタント機能を搭載したスマートデバイスで、ニュース、ポッドキャスト、ウェブページへのアクセスをフィルタリングしたり、ブロックしたりすることができるようになる。

広告主にとっても重要な変更がある。

Googleによると、年齢制限のある広告カテゴリーがティーンエイジャーに表示されないようにするための保護機能を拡充し、18歳未満のユーザーに対しては、年齢、性別、興味や関心などの要素に基づく広告ターゲティングをブロックするという。ティーンエイジャーや子どもをターゲットにする際に「興味や関心」のデータを利用しないという点は、Instagramが導入した広告の変更に似ているが、Instagramは年齢や性別によるターゲティングを許可している。Googleは年齢や性別によるターゲティングを許可しないことになり、この変更は「今後数カ月のうちに」全世界に展開されるとのことだ。

GoogleとYouTubeにおけるすべての変更は、今後数週間~数カ月の間に全世界で展開される予定である。

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米国政府がグーグルに要求した令状の4分の1がジオフェンスに関するもの
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画像クレジット:Nicolas Economou / Getty Images

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(文:Sarah Perez、翻訳:Dragonfly)

米国政府がグーグルに要求した令状の4分の1がジオフェンスに関するもの

Google(グーグル)が初めて、これまでに当局から受け取ったジオフェンス令状の数を公表し、以前から議論が多いこの令状の発行頻度などがわかるようになった。

その数字は米国時間8月19日に公表され、Googleが2018年以降の各四半期に数千件のジオフェンス令状を受け取ったことを明かしている。それは、Googleが受け取る米国の令状の約1/4を占めることもある。そのデータによると、ジオフェンス令状の大半は地方や州の当局が入手しており、国の法執行機関はこのテクノロジー大手が従ったすべてのジオフェンス令状のわずか4%を占めるにすぎない。

データによると、Googleは2018年に982件のジオフェンス令状、2019年には8396件、2020年には1万1554件を受け取った。しかしこれらの数字は受け取った令状の総数をざっと示すだけで、個々の要求の詳細はなく、またあまりにも広範な要求を断った例についても記述がない。Googleの広報担当は、この件についてコメントしなかった。

数十にも及ぶ人権団体がこの数字の公表をロビー活動によって求め、その活動のまとめ役だったSurveillance Technology Oversight Project(STOP)の事務局長Albert Fox Cahn(アルバート・フォックス・カーン)氏は、Googleが数字を公表したことを称賛している。

カーン氏は「ジオフェンス令状はその適用範囲の広さが憲法違反に相当し、侵害的であり、私たちとしてはそれが完全に違法と見なされる日まで活動を続けたい」と述べている。

ジオフェンス令状は、犯罪が行われたときに現場近くにいて関心を持っていた人びとを探そうとするので「リバースロケーション」令状(reverse-location warrants)とも呼ばれる。逮捕状などと同じく警察は、裁判所にGoogleにリバースロケーショを命じることを求める。Googleにはその広告事業の運用のために膨大な量の位置データがあり、令状に従って、ある地点から半径数百フィート以内にいた人の情報を警察に渡して、容疑者候補の特定を助ける。

Googleは長いアダ、これらの数字の公開を避けてきた。その理由の一端は、ジオフェンス令状がGoogleだけの案件であるためだ。法執行機関は以前からGoogleのSensorvaultと呼ばれるデータベースにユーザーの大量の位置データがあることを知っており、The The New York Timesが2019年にそのことを初めて明かしている

Sensorvaultには世界中の少なくとも数億台のデバイスの詳細な位置データがあると言われており、それらは、ユーザーがAndroidデバイスを使っていて位置データを有効にしている場合に収集される。あるいはGoogleマップやGoogleフォトといったGoogleのサービスを使っていてもよい。Google検索の結果ページでもOKだ。2018年のAssociated Press(AP)の報道では、ユーザーが自分の位置履歴を「停止」にしていても、Googleはそのユーザーの位置を取得できる。

しかし批評家たちは、当局はGoogleに、同じ地理的領域内にいる者全員のデータを渡すよう強要するから、ジオフェンス令状は憲法違反と主張してきた。

しかも、その令状によって完全に罪のない人でも罠にかけてしまうからだ。

TechCrunchは2021年初めに、ミネアポリス警察がジオフェンス令状を使って、2020年警察がGeorge Floyd(ジョージ・フロイド)氏を殺害したときに騒動を起こした人物を特定しようとしたと報じた。現場で撮影し抗議活動を記録しようとしていた1人が、暴力に近い場所にいたとして警察に位置データを要求された。NBC Newsの報道によると、フロリダ州ゲインズビルの住民が、その情報を住居侵入事件を捜査していた警察にGoogleによって渡されていたが、その時間にはフィットネスをしていたことがスマホに残っていたため無罪を証明できた。

関連記事:ミネアポリス警察がGoogleにジョージ・フロイド氏抗議行動者特定のため個人データを要求

裁判所はまだ、ジオフェンス令状の合法性について広く審議していないが、一部の州はそれを禁ずる州法を準備している。ニューヨーク州の州議が2020年、ジオフェンス令状を禁止する法案を提出した。それは、ミネアポリスであったように、警察が抗議活動への参加者をターゲットにするためにそれを利用するかもしれないという危惧からだ。

そのときの法案作成を手伝ったカーン氏は、今回公表されたデータにより「この技術を違法化しようとする議員たちの動きが活発になるだろう」と述べている。

「はっきりさせておきたい。ジオフェンス令状の数はゼロ件であるべきなのだ」と彼は言っている。

関連記事:ミネアポリス警察がGoogleにジョージ・フロイド氏抗議行動者特定のため個人データを要求

画像クレジット:TechCrunch/file photo

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(文:Zack Whittaker、翻訳:Hiroshi Iwatani)

衛星通信のPlanet LabsとGoogle Cloudがデータ分析契約で提携強化

衛星通信事業者のPlanet Labsは、Google Cloudとの既存のパートナーシップを強化する。新たな契約により、Planet Labsの顧客は、データの保存や処理にGoogle Cloudを利用できるほか、データ分析倉庫BigQueryといったGoogle以外のプロダクトにもアクセスできるようになる。

両社によるコラボレーションの始まりは2017年にさかのぼる。そのときGoogleは、同社の衛星画像事業Terra BellaをPlanetに売却した。その売却協定の一環としてGoogleは、Google Earthの画像の利用をPlanetにライセンスする複数年の契約に署名した。Planetはまた、同社の内部的なデータ処理とホスティングにGoogle Cloudを利用している。

今回の最新合意でPlanetの顧客は、BigQueryを利用して膨大な量の衛星画像データを分析でき「需要が増加している全惑星規模の衛星データの分析を、クラウドの力を利用して行いたい」とPlanetのニューズリリースでは述べられている。

Planetのプロダクトとビジネスを担当するKevin Weil(ケビン・ウェイル)社長は「Planetの顧客はスケーラブルな計算機能力とストレージを求めています。またGoogle Cloudの顧客は衛星データとその分析にもっと広範なアクセスをしたいと願っています。このパートナーシップは両者にとってWin-Winであり、顧客の事業運用のDXを助け、Planetのユニークなデータセットにより、デジタルファーストの世界で競争できるようにします」という。

Planetはおよそ200の衛星のネットワークを運用しており、それはどの国の政府よりも大きい。また集めたデータに対する分析も提供している。2021年7月、同社はSPACのdMY Technology Group IVとの28億ドル(約3085億円)の合併による上場を発表して、その他の多くの宇宙企業の仲間入りをすることになった。この取引でPlanetには5億4500万ドル(約600億円)のキャッシュが入ると思われるが、それにはBlackRockが管理するファンドであるKoch Strategic Platforms、Marc Benioff(マーク・ベニオフ)氏のTIME Ventures、そしてGoogleからの公開株へのプライベート投資2億ドル(約220億円)が含まれる。

関連記事:約200機からなる地球観測衛星コンステレーションのPlanetが約3097億円のSPAC合併で上場へ

カテゴリー:宇宙
タグ:Planet LabsGoogle CloudGoogle人工衛星衛星コンステレーション

画像クレジット:Planet Labs

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(文:Aria Alamalhodaei、翻訳:Hiroshi Iwatani)

グーグルの5G版Pixel 5aは防水性能強化しバッテリーを大型化、ヘッドフォンジャックもある

Google(グーグル)がPixel部門の大幅な見直しを行っていることは周知の事実だ。Pixel 6は、独自のカスタムチップ「Tensor」を搭載した同社ハードウェア部門にとって次の大きな変革のきっかけとなるプロダクトだ。

しかし今回は、その話ではない。新しいフラグシップモデルが手に入るのは今秋だ。ここには5aがある。本製品は「お買い得なフラグシップ」シリーズに最近追加された加わったモデルで、同社の悩めるハードウェア部門になかなかの売上増をもたらした。

画像クレジット:Google

Googleは4月に本モデルの存在を認めたが、それは未発表の携帯電話の死を勝手に予言したあまりにも早すぎる噂に対応してのものだった。当時同社は「Google Pixel 5a(5G)は廃版にしていない。米国と日本では2021年の後期に発売されるが、発表は2020年aシリーズを導入したときに行っている」と述べている。

まさにそのとおりになった。この端末は8月26日に449ドル(日本では税込5万1700円)で正式に発売される。Google Pixel 5a(5G)をひと言で表現すると、それは「安全」だ。最近のPixel 6発表時にも「安全」は強調されていた。世の中を騒がせる機種を毎回出さねばならない企業と違い、Pixel部門は、スマートフォン戦争のまっただ中で勝負することに満足していたところの生き残りであるため、安全性は悪くない。特にこの価格帯ではそう言える。Pixel 5a(5G)は防水性能IP67と頑丈で、仕事ができるスマートフォンだ。

関連記事:中止の噂を否定するためグーグルがPixel 5a 5G販売を突然発表、2021年中に米国と日本で

名前からわかるように、Pixel 5a(5G)は5万円前半の価格ながら5G対応だ。カメラは2台、Pixel 5の12 / 16メガピクセルのものを搭載している。Night Sight(夜景)やライブのHDR+、ポートレートライトなど、ソフトウェアで実現する撮影モードもたくさん用意されている。プロセッサーはミドルクラスのSnapdragon 765G、RAMは6GBと小さくなっている。

画像クレジット:Google

ストレージは5と同じく128GBだが、バッテリーはなぜか4080mAhから4680mAhになっている。ディスプレイも6.0から6.34インチに、解像度は同じだ。Pixel 5のワイヤレス充電はないが、おや、ヘッドフォン端子がある。

このGoogle Pixel 5a(5G)は、本日から予約販売が始まっている。

関連記事:グーグルがPixel 6用にカスタムチップを開発、AIとMLを自社スマホの差別化要因にする

カテゴリー:ハードウェア
タグ:GooglePixel5Gスマートフォン

画像クレジット:Google

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(文:Brian Heater、翻訳:Hiroshi Iwatani)

8月26日発売・税込5万1700円の「Google Pixel 5a(5G)」実機レビュー、その実力をさっそく検証

8月26日発売・税込5万1700円の「Pixel 5a(5G)」実機レビュー、その実力をさっそく検証

グーグルは、18日にPixel aシリーズの最新モデル「Pixel 5a(5G)」を発表しました。

aシリーズは、いわゆる廉価モデル。リーズナブルな価格ながらも、AIをフル活用したカメラ機能は上位モデルとほぼ同等ということで、人気を集めています。

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Pixel 5a(5G)は、その名の通り、昨年発売された「Pixel 5」の廉価版という位置づけで、これまでと同様、カメラ機能はセンサーも含めてまったく同じ。グーグル自身のオンラインストアで販売されるほか、キャリアではソフトバンクが独占提供します。グーグルの直販価格は税込5万1700円で、予約は本日(8月18日)より開始、発売は8月26日を予定します。

グーグルはPixel 5a(5G)を発表した。Pixel 5の廉価版という位置づけだ

グーグルはPixel 5a(5G)を発表した。Pixel 5の廉価版という位置づけだ

これまでのaシリーズとは違い、Pixel 5a(5G)はどちらかと言うと、かなりPixel 5寄りです。カメラ以外にも、チップセットのSnapdragon 765Gや金属を使った剛性の高いボディ、防水対応といった点がPixel 5から受け継がれています。Pixel 5がフラッグシップモデルでありながら、最上位モデル向けのSnpadragon 865を採用していなかったこともあり、廉価モデルながら処理能力が並んでしまったというわけです。

筐体には金属を採用しているが、塗装で柔らかな印象に仕上げられている

筐体には金属を採用しているが、塗装で柔らかな印象に仕上げられている

実機に触れる機会がありましたが、持ち前のレスポンスのよさは健在で、おなじみの「夜景モード」や「Live HDR+」「超解像ズーム」といった機能はそのまま使えました。以下にPixel 5a(5G)で実際に撮った写真を何枚か掲載してみましたが、その写りはPixel 5と比べても遜色ありません。HDRがしっかり効いていて、色味も鮮やかめ。超解像ズームも映像の破たんが少なく、劣化自体はするもののかなり実用的な印象です。

カメラは標準と超広角の2つ。スペックはPixel 5と同じだ

カメラは標準と超広角の2つ。スペックはPixel 5と同じだ

望遠カメラは非搭載だが、超解像ズームに対応し、最大7倍まで寄ることができる。写真は上から0.7倍、1倍、6倍望遠カメラは非搭載だが、超解像ズームに対応し、最大7倍まで寄ることができる。写真は上から0.7倍、1倍、6倍

望遠カメラは非搭載だが、超解像ズームに対応し、最大7倍まで寄ることができる。写真は上から0.7倍、1倍、6倍

望遠カメラは非搭載だが、超解像ズームに対応し、最大7倍まで寄ることができる。写真は上から0.7倍、1倍、6倍

暗めの場所でもノイズが少ない。彩度がやや高めでキレイな写真が撮れる

暗めの場所でもノイズが少ない。彩度がやや高めでキレイな写真が撮れる

バッテリーに関してはPixel 5より大型化。容量は4680mAhで、4080mAhだったPixel 5より1割以上容量が増えています。ソフトウェア側の機能としては、「自動調整バッテリー」にも対応。バッテリーの持ちは悪くありません。6.34インチと、ディスプレイも6インチだったPixel 5より大きくなっています。90Hzのスムーズディスプレイには非対応ですが、こうした点が廉価版と言えるゆえんかもしれません。

バッテリー容量はPixel 5より増え、自動調整バッテリーにも対応

バッテリー容量はPixel 5より増え、自動調整バッテリーにも対応

指紋センサーは背面に搭載していますが、これもPixel 5と同じ。マスクを着けたままでもロック解除が簡単にできます。背面のカメラよりやや下に搭載されているため、手に持ったとき人差し指が自然に当たり、使い勝手は悪くありません。ただ、側面や画面内の指紋センサーと比べると、机やテーブル、スタンドなどに置いたまま使いづらいのが難点。インカメラはごく普通の撮影用カメラのため、Pixel 4のときのような顔認証も非対応で、良くも悪くもPixel 5の特徴が受け継がれています。

ここまでは、意図的にPixel 5との比較をしながらPixel 5a(5G)を紹介していきましたが、忘れてはいけないのが、昨年はaシリーズの端末が2機種あったこと。2020年は、4G対応のPixel 4aと5G対応のPixel 4a(5G)の2モデルがリリースされています。

少々厄介なのが、Pixel 4a(5G)が単純なPixel 4aの5G対応版ではなかった点です。当時は5Gに対応させるためのチップセットがSnapdragon 700シリーズまでしかなかったためか、Pixel 4a(5G)は4aと銘打ちながらも、機能面ではPixel 5寄りでした。

左がPixel 5(左)、右がPixel 4a(5G)。どちらもスペックはPixel 5a(5G)に近い

左がPixel 5(左)、右がPixel 4a(5G)。どちらもスペックはPixel 5a(5G)に近い

例えば、チップセットはPixel 5やPixel 5a(5G)と同じSnpadragon 765G。カメラも、12メガピクセルの標準カメラと16メガピクセルの超広角カメラのデュアルで、ディスプレイにも6.2インチ、フルHDのOLEDが採用されていました。実質的に、Pixel 4a(5G)がPixel 5の廉価版に近い仕様だったため、こことの比較になると、Pixel 5a(5G)があまり進化していないようにも見えます。

バッテリー容量の増加や、防水対応、ボディの素材の3点は差分になりますが、型番の数字を4aから5aに上げるだけの進化なのかについては疑問符もつきます。

イレギュラーなPixel 4a(5G)の存在があったこともあり、何となくマイナーチェンジモデルに見えてしまうPixel 5a(5G)ですが、仕様的にはちょうどPixel 5とPixel 4a(5G)の中間に位置する端末。価格に関してはPixel 5はもちろん、Pixel 4a(5G)よりも安くなっているため、コストパフォーマンは低くありません。秋に登場する予定の「Pixel 6」や「Pixel 6 Pro」までの機能は必要ないというユーザーにとっては、十分魅力的な端末と言えるでしょう。

Pixel 6、6 Proは外観やチップセットなどを公開済み。ただし、仕様の詳細は発表されていない

Pixel 6、6 Proは外観やチップセットなどを公開済み。ただし、仕様の詳細は発表されていない

ちなみに、グーグルによると、Pixel 5a(5G)は昨今の半導体不足から、投入される市場が日本と米国のみに限定されているといいます。生産台数が抑えられているため、特に需要の高い市場に絞ったというのがその理由。Pixel人気の高い国だからこその厚遇と言えますが、裏を返せば、日米以外ではPixel 4a(5G)があればニーズを満たせていたとも考えられます。

こうした理由もあり、Pixel 5a(5G)はMostly Blackの1色展開。21年1月にCleary Whiteが追加されて2色展開になったPixel 4a(5G)とは、カラバリでも差別化が図られています。カラーはMostly(ほとんど)というように、真っ黒ではなく、どことなく緑がかったような色合いに仕上がっています。カラバリの乏しさをカバーするため、ポップなカラーリングのケースも4色発売される予定。ケースで背面が隠れてしまうのであれば本体は1色でOKという大胆な割り切りですが、こうした点も廉価端末らしい部分と言えそうです。

1色に限定されている代わりに、ポップなカラーリングのケースが4色発売される

1色に限定されている代わりに、ポップなカラーリングのケースが4色発売される

Google Pixel 4a 5G発表。「ほとんど Pixel 5」で6万円台の高コスパ5Gスマホ

(石野純也。Source:GoogleEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:Android(製品・サービス)Google / グーグル(企業)Google Pixel(製品・サービス)スマートフォン(用語)日本(国・地域)

GoogleがSonosの特許5件を侵害したと予備裁定が認定

この前2020年にSonosは、特許権侵害でGoogleを訴えた。そして今日(米国時間8/13)、このストリーミングスピーカーの企業は、権利の侵害などを調査する米国国際貿易委員会(U.S. International Trade Commission, USITC)で初期の勝利を勝ち取った。ITCの主席行政法判事Charles Bullock氏が記した予備裁定は、Googleが5つの特許を侵害した、と認めている。

Sonosの法務部長、Eddie Lazarus氏は、本誌TechCrunch宛の声明で次のように述べている: 「本日行政法判事は、Sonosが主張する5件の特許をすべて有効と認め、Googleがそのすべてを侵害していることを認めた。ITCがSonosの、特許を伴う発明に対するGoogleのあからさまな侵害を認めたことは欣快である。この決定は、私どものポートフォリオの強さと幅広さを再確認するものであり、私たちのイノベーションをビッグテックの独占による不正利用から守ろうとする、私共の長期的な営みにおける、将来性のあるマイルストーンになるものである」。

しかしこの事実認定はまだ極めて初期的であり、両社間の紛争はまだ長く続くものと思われる。Sonosの訴えは、Google自身のストリーミングスピーカーの製品系列に由来している。Googleは独自のHomeスピーカーでおよそ4年半ほど前に、Sonosが長年支配していたカテゴリーに参入した。この製品系列は今やNestの商標のもとに数種類の製品を擁している。

最初の告訴の時点でSonosのCEO、Patrick Spence氏はこう声明していた: 「Googleは露骨かつ意図的に弊社の特許技術をコピーしてきた。過去数年間にわたって私どもが繰り返した多くの努力にもかかわらず、Googleは私達と、両社に利益のあるソリューションで共働する意思をまったく示さなかった。私たちに残された手段は、訴訟だけとなった」。

こういうHome的な製品では、Googleの主な競合相手はAmazonだが、SonosはそのAmazonとも同様の問題を当時から抱えていた。しかし同社は、その時間とお金とリソースをGoogleとの抗争に割くことを選んだ。

Sonosが究極的に望んでいるのは、ITCを利用して、これらのスマートスピーカーと共に、ChromecastやPixelなど、そのほかのGoogleのハードウェアの輸入をブロックすることだ。それが実現すれば、Googleのハードウェア事業に対する大打撃になるだろう。しかし最終裁定は早くても12月13日であり、さらに輸入の禁止が有効になるのはそれから60日後だ。

一方、GoogleのスポークスパーソンJosé Castañeda氏は声明でこう述べている: 「弊社はSonosの技術を使っておりませんし、競争はあくまでも私共の製品の質と、私たちのアイデアの価値によって行っております。弊社は今回の予備裁定に同意いたしませんし、今後の検討過程において私たちの正当性の主張を続けます」。

関連記事: SonosがGoogleを提訴、スマートスピーカー技術に関する特許侵害の疑いで

(文:Brian Heater、翻訳:Hiroshi Iwatani)
画像クレジット: Google

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モバイルアプリのアプリストア支配の打破で上院が新法案

あらゆる決定権が二人の巨人にあり、彼らが勝手に上前をはねているこの世界では、長年モバイルソフトウェアのメーカーが、アプリストアは直接開発者へ行くべきキャッシュの不公平な分け前をとってきた、と不平を言ってきた。そんな不満を聞いた一部の上院議員たちが今週、新しい法案を提出した。もしそれが通れば、AppleとGoogleの、彼らのオペレーティングシステムの中でアプリの購入をコントロールできる能力を大幅に減らし、モバイルソフトウェアの流通のあり方に全面的な動乱がやってくるだろう。

そのOpen App Markets Act(オープンなアプリの市場法)と呼ばれる法案は、収益の30%をAppleやGoogleに献上して疲弊していた開発者たちの、利益になる多くの権利を保証するだろう。法案の全文を下に埋め込んだが、それはオペレーティングシステムをコントロールしている企業に対し、サードパーティのアプリとアプリストアを認めるよう、迫っている。

この法案はまた、公式のアプリストア以外の、アプリをもっと安く入手できる場所や方法を開発者がユーザーに教えることを、二人の巨人が禁じている現状を打破するだろう。そして両社は、自分のプラットホームに関する非公開情報を利用して、競争上有利なアプリを作ることもできなくなるだろう。

この超党派の法案を提出した上院議員は、コネチカット州選出のRichard Blumenthal氏(民主党)とテネシー州のMarsha Blackburn氏(共和党)、そしてミネソタ州のAmy Klobuchar氏(民主党)だ。Klobuchar氏は上院反トラスト小委員会の議長であり、Blackburn氏とBlumenthal氏はどちらも小委員会のメンバーだ。

Blumenthal氏はこう言っている: 「この法律はアプリ経済における強制的で反競争的な壁を打破し、消費者の選択肢を広げ、小さなスタートアップのテクノロジー企業にも勝機を与える」。Blackburn氏は、アプリストアにおけるAppleとGoogleのやり方を「自由で公正な市場機会に対する公然たる侮辱だ」と呼び、Klobuchar上院議員は、彼らの振る舞いが「競争上の深刻な懸念」を惹起している、と言っている。

この法案は4月の当小委員会が行ったアプリストアと競争に関するヒアリングを継ぐものだ。そのヒアリングでは、議員たちがAppleとGoogle、そしてSpotifyとTileとMatch Groupから聴取を行い、後者3社は、アプリストアの反競争的なポリシーから被害を受けたと主張した。

そのときSpotifyの法務部長Horacio Gutierrez氏は、この法案に言及してこう述べた: 「議会はもっと早くOpen App Markets Actを通過させていただきたい。何もしなければAppleらは自分たちの利益のためにルールの書き換えを続けるだろう。そして消費者と開発者とデジタル経済に対するさらなる被害が、そこから発生するだろう」。

開発者擁護団体Coalition for App Fairness(アプリの公正のための連合)はこの法案を称賛して、デジタルの市場にイノベーションを起すだろう、と言っている。同連合の事務局長Meghan DiMuzio氏は曰く、「超党派で起案されたOpen App Markets Actは、合衆国および世界の開発者の競争を窒息させている巨大テクノロジー企業の慣行に責任を負わせる過程の第一歩だ」。

今後の規制強化を先回りして軽減するかのように、Appleはアプリストアの売上が100万ドルに満たない企業の手数料を30%から15%に下げた日本語記事)。続いてGoogleも、Play Storeにおける開発者の1年間の最初の収益100万ドルまでに対して同じく手数料を15%とした。一部の開発者はこれらの変更を、パブリシティのための見世物とけなしている。

世界の二大モバイルオペレーティングシステムから自分のソフトウェアを配布しようとすると、高い通行税を取られる。長年開発者は、これを不満としてきた。昨年はこの紛争がエスカレートして、Epic GamesはFortniteのプレーヤーがAppleを経由せずEpicに直接払えるようにして、Appleの決済を迂回した。そこから起こった法廷闘争は、モバイルソフトウェアの世界に重大な意味をもたらした。5月の審理に続いて、年内には評決が下されると予想されている。

今回の新しい法案に対してEpic Gamesの公共政策担当副社長Corie Wright氏はこう言っている: 「これによって大小さまざまな開発企業が、報復の恐れなく、有害な慣行に挑戦できる。それは法廷闘争でもよいし、単純に声を上げるだけでもよい」。

関連記事: ティム・クック氏はEpic Games対アップルの反トラスト裁判でしらを切る

Appleと違ってGoogleは、アプリのGoogle Play Store以外からの「サイドロード」とインストールを認めている。ソースはネットやストレージからだけでなく、他のデバイスからでもよい。しかしEpicのGoogleに対する並行訴訟で開示されたドキュメントによると、Play Storeの作者はサイドローディングがユーザーにとってひどい体験であることを知っていて、アプリの公式のマーケットプレースの利用をデベロッパーに守らせようとするとき、一種の脅しとしてサイドロードに言及している。

そしてそんなときの、Googleからの反論は、「公式のアプリストアはアプリを消費者にとって安全かつスムーズにする(トラブルがない)」、だ。AppleもGoogleも、App StoreやGoogle Play Storeからモバイルのソフトウェアを売るのに高額な料金を取っているが、彼らの主張は、公式のチャネルからアプリをすっきりとした形で売ることにより人びとをマルウェアから護り、ソフトウェアの迅速なアップデートにより、ユーザーのプライバシーを破壊するようなセキュリティの心配をパッチできる、というものだ。

Appleのスポークスパーソンも、こう言っている: 「Appleにおいては、App Storeを維持するにあたっての基本方針は、どのアプリも私たちの厳格なガイドラインを必ず満たしているという確信を人びとがお持ちになり、自分のプライバシーとセキュリティが保護されている安心感を持っていただけることだ」。

元Googleのポリシー担当役員で、今ではテクノロジーに支えられた業界団体Chamber of Progressを率いるAdam Kovacevich氏は、この新しい法案について、AndroidとiPhoneのオーナーにとっては「一種の挑発だ」と言う。

Kovacevich氏はこう言う: 「ワシントンまでデモ行進をして議会に、自分たちのスマートフォンをもっと馬鹿にしてくれ、と要求する消費者はいない。だから議会がやるべきは、企業間の大金が絡んでいる紛争に介入することではない」。

しかし少なくともGoogleの場合は、その反論の中に自分への反論がある。Androidは長年、マルウェアで悪名高い。しかしその悪質なソフトウェアの多くはサイドローディングでデバイスに入り込んだものではないだろう。それはGoogle Play Storeの正面玄関から堂々と入ってきたのだ。

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Hiroshi Iwatani)
画像クレジット: Chesnot/Getty Images

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Googleが2要素認証で利用するTitanセキュリティキーのラインアップ簡素化、Bluetooth版廃止・NFC対応USB-C版追加

グーグルが2要素認証で利用するTitanセキュリティキーのラインアップ簡素化、Bluetooth版廃止・NFC対応USB-C版追加

Google

Googleが、2要素認証で利用するTitanセキュリティキーのラインアップ簡素化を発表しました。これまであったBluetoothタイプのセキュリティキーが廃止され、USB-AタイプとUSB-Cタイプの2種類のみとなります。

USB-Aタイプは従来と同じものですが、USB-Cタイプは新しくなりNFCに対応。これにより、両モデルともNFCをサポートします。Googleによると、NFCがAndroidやiPhoneで幅広く利用されているため、こちらに重点を置くとのことです。

Googleは2018年にTitanセキュリティキーを発売。Google自身もフィッシング対策として社員向けに導入しており、フィッシング被害が0件になったとしています。

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その後、USB-Cタイプも追加され、3タイプが販売されていましたが、このうちBluetoothタイプについては、有力セキュリティキーメーカーのYubicoから「NFCやUSBと同等のセキュリティレベルを満たしていない」と批判されていました。

ちなみに、USB-CポートがあるiPadではUSB-Cのセキュリティキーが利用できますが、Lightningの場合は、Apple純正のLightning to USB Camera AdapterがあるのでUSB-Aタイプの利用を勧めるとのことです。

新しいTitanセキュリティキーは、すでに日本のGoogleストアにもページが用意されています。執筆時点では在庫なしとなっていますが、USB-Cタイプは4500円です。

(Source:Google(1)(2)Engadget日本版より転載)

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カテゴリー:セキュリティ
タグ:Google / グーグル(企業)セキュリティキー(用語)Yubico(企業)

「Android 12 Beta 4」最終ベータ版が配信開始、プラットフォーム安定性のマイルストーンに到達

Google(グーグル)は、Android OSの最新バージョンとなる「Android 12」のリリースに向けて、さらに一歩前進した。同社は米国時間8月11日、Android 12の第4ベータ版「Beta 4」を公開した。このベータ版で最も注目すべき点は、「プラットフォーム安定性(Platform Stability)」のマイルストーンに到達したことだ。これは、Androidアプリの開発者に影響を与える変更が最終的に完了したことを意味しており、開発者は後続リリースでの互換性を損なう変更を心配することなくアプリをテストすることができる。

今回アップデートされたAndroidバージョンでは開発者は多くの新機能を利用できるが、Googleは開発者たちに、まずはAndroid 12に対応するアップデートのリリースに注力するよう促している。Androidの新バージョンにアップグレードした際にアプリが正常に動作しないことが判明した場合、ユーザーはアプリの使用を完全に止めたり、あるいはアンインストールする可能性もあると同社は警告している。

​​Android 12に搭載されたコンシューマー向けの主な機能としては、「Material You」と呼ばれる、よりアダプティブな新しいデザインシステムが挙げられる。これにより、ユーザーはOS全体にテーマを適用して、Android体験をパーソナライズすることができる。また、アプリがマイクやカメラ機能を使用しているかどうかを示すインジケーターや、iOSと同様にユーザーのクリップボード履歴を読み取ったアプリに関してアラートを発する「クリップボード読み取り通知」など、新しいプライバシーツールも搭載されている。また、Android 12では、Google Play Instant(グーグル・プレイ・インスタント)機能により、ゲームをダウンロードしたら(インストールするステップなしに)すぐにプレイすることができる。その他、クイック設定、Google Pay、ホームコントロール、Androidウィジェットなど、Androidの主要な機能やツールも改善されている。

Googleはこれまでの「Android 12」ベータリリースにおいて、消費者向けのマイナーなアップデートを継続的にロールアウトしてきたが、Beta 4は、2021年秋に予定されているAndroidの一般公開に向けて開発者がアプリを準備することに重点を置いている。

画像クレジット:Google

同社は開発者に対し、設定の中の「プライバシーダッシュボード」でどのアプリがいつどのような種類のデータにアクセスしているかを確認できるようになったほか、マイクやカメラのインジケータライト、クリップボード読み取りツール、すべてのアプリでマイクやカメラへのアクセスをオフにできる新しいトグルスイッチなどのプライバシー機能の変更に注目するよう提案している。

また、従来の「グロー」オーバースクロール効果に代わる新しい「ストレッチ」オーバースクロール効果や、アプリの新しいスプラッシュ画面アニメーションkeygenの変更などにも留意しなければならない。また、開発者が使用するSDKやライブラリの中には、Googleやサードパーティ製のものを含め、互換性のテストが必要なものが数多くある。

新しいAndroid 12 Beta 4のリリースは、サポートされているPixelデバイス、およびASUS、OnePlus、Oppo、Realme、シャープ、ZTEなどの一部のパートナーのデバイスで利用できる。また、Android TVの開発者であれば、ADT-3開発キットを通じてBeta 4にアクセスできる。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:Android 12AndroidGoogleスマートフォンベータ版OS

画像クレジット:Google

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(文:Sarah Perez、翻訳:Aya Nakazato)

サムスンがウェアラブル向け5nm新プロセッサ「Exynos W920」発表、次期Galaxy Watchで採用

サムスンがウェアラブル向け5nm新プロセッサ「Exynos W920」発表、次期Galaxy Watchで採用

Jorge Duenes / Reuters

Samsung Electronicsは8月10日、ウェアラブル向けの新チップセットExynos W920を発表しました。業界では初めて、EUV(extreme ultra-violet: 極紫外線)プロセスノードで製造された5nmプロセッサで、LTEモデムを内蔵しており、ウェアラブル機器に求められるパワフルで効率的なパフォーマンスを実現したとしています。

サムスンがウェアラブル向け5nm新プロセッサ「Exynos W920」発表、次期Galaxy Watchで採用

Samsung

Exynos W920は、CPUとしてCortex-A55コアを2つ、GPUにはArm Mali-G68を搭載します。前モデルと比較して、CPU性能で約20%、グラフィック性能は10倍向上。アプリケーションの起動が早くなり、qHD(960×540)ディスプレイ上で、よりインタラクティブな3D GUIを実現できるとのこと。

また、AOD(Always-On Display)用に低消費電力のCortex-M55を搭載しており、従来のExynosと比べて、AODモード時の消費電力を削減しています。

Samsungによると、Exynos W920はGoogleと共同で構築した新しい統一ウェアラブルプラットフォームをサポートしており、まず次期Galaxy Watchで採用されるとのことです。

Samsungは8月11日(日本時間では同日23時)にUnpackedイベントを開催しますが、この中で、GalaxyWatch 4の発表が予想されています。おそらくは、これに採用される可能性が高そうです。

次期Galaxy Unpackedイベントは8月11日開催。新折りたたみ端末を発表

(Source:SamsungEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:Wear OS(製品・サービス)ウェアラブルデバイス(用語)Google / グーグル(企業)Samsung / サムスン(企業)Samsung Galaxy(製品・サービス)スマートウォッチ(用語)

グーグルがホームセキュリティ製品「Nest」カメラとドアベルを刷新、日本でも発売

Google(グーグル)は米国時間8月5日、そのホームセキュリティ製品に、最近の記憶の中では最も大きな刷新を行った。「Nest(ネスト)」シリーズのドアベルとカメラがアップデートされ、そのうちのいくつかは日本でも販売されることになった。

今回発表された製品は、数え方にもよるが最大で4モデル。その内訳は「Google Nest Cam(屋内用 / 電源アダプター式)」「Google Nest Cam(屋内、屋外対応 / バッテリー式)」「Google Nest Doorbell」「Google Nest Cam with floodlight」となっている。

画像クレジット:Google

Nest Camは、まるでPixar(ピクサー)映画から飛び出してきたようなデザインが特徴だ。ベーシックなGoogle Nest Camは、第2世代の有線(電源アダプター式)デバイスで、屋内での使用のみを想定している。価格は99.99ドル(日本価格は税込1万2300円)。一方、179.99ドル(日本価格は税込2万3900円)のモデルはバッテリー内蔵で防水性能も強化されており、屋内でも屋外でも使用可能となっている。

Googleによると、1日に平均9〜12件の「イベント」が記録される家庭を想定した場合、バッテリーは1回の充電で約3カ月間持続するという。この数字は、通常の日にあなたの家でどれだけの動きがあるかによって、当然ながらかなり変動する。AI(人工知能) / ML(機械学習)は、設定によって人や動物の動き、荷物の配達などをトリガーにし、特定の活動を記録するように訓練されている。

画像クレジット:Google

「MLを使って物体を認識するカメラを作るためには、まずMLモデルに何百万枚もの画像を見せる必要があります」と、Googleはブログに書いている。「私たちの新しいNestカメラとドアベルは、さまざまな環境や照明条件に対応するため、4000万枚の画像で訓練されました。最先端のTPUチップのおかげで、新しいカメラは1秒間に最大7.5回のMLモデルを実行し、信頼性と精度がさらに向上しました」。

画像クレジット:Google

個人的にはGoogle Nest Doorbellの新しい流線型のデザインがとても気に入っている。このドアベルはバッテリー駆動なので、面倒な配線工事は不要で設置することができる。また、チャイムに配線をつながなくても、Nestスピーカーやスマートディスプレイなど、Wi-Fiで接続されたGoogleデバイスで、来客を知らせるように設定することができる。米国では販売が継続される有線式の「Nest Hello」とは異なり、Nest Doorbellはバッテリーの制約から連続録画はできない。バッテリーは平均して約3カ月間の使用が可能だ。価格は179.99ドル(日本価格は税込2万3900円)。

新しいNestデバイスは世界18カ国で予約が開始されており、米国では8月24日に発売される。日本ではGoogle Nest Cam(屋内、屋外対応 / バッテリー式)とGoogle Nest Doorbellが8月26日、Google Nest Cam(屋内用 / 電源アダプター式)は数カ月以内に発売予定となっている。なお、米国では屋外用カメラに外玄関灯を一体化したGoogle Nest Cam with floodlightも販売されるが、日本には導入予定がない。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:GoogleGoogle Nest防犯カメラスマートホーム

画像クレジット:Google

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(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

TikTok風のショート動画サービス「YouTube ショート」がクリエイターへの報酬支払いを開始

TikTok風のショート動画サービス「YouTube ショート」がクリエイターへの報酬支払いを開始

YouTube

YouTubeが、7月13日に開始したTikTok風の短尺動画サービス「YouTube ショート」のクリエイターに対し、報酬の支払いを開始しました。これはYouTubeがクリエイター向けの支払いのために設立した1億ドル規模の「YouTube Shorts Fund」からのもので、YouTubeは報酬支払いに関する詳細をヘルプページで解説しています

YouTubeは今後2022年までに数千人の「適格な」クリエイターをYouTube ショートに招待する予定としています。報酬に関しては動画の視聴数やその他指標に応じ、月額で下は100ドル(約1万1000円)から、上は1万ドル(約110万円)までになるとのこと。また、報酬はYouTubeパートナープログラムに参加しているクリエイターに限らず、ショート動画投稿者なら誰でも受け取る資格があります。

もちろん投稿した動画は支払い対象になるためにYouTubeのコミュニティガイドラインや著作権に関するポリシーを遵守しなければなりません。またGoogleは他の同種のサービス、たとえばTiktokやSnapchatなどにすでに投稿、公開されている動画の再アップロードは求めておらず、それらサービスの透かしロゴ入りの動画を投稿した場合も、報酬の支払い対象外になります。

TikTokなどは、昨年から最大で2億ドルのファンドをクリエイターのために展開しています。これはYouTube ショートのファンドの倍の規模のものですが、クリエイターたちにはさらに評価が高くなるような作品の提出が求められました。

もちろんクリエイターにとってはパフォーマンスに見合う以上の収益が欲しいところであり、ショート動画ひと筋で勝負するつもりならTikTokのほうが良いかもしれません。しかしYouTubeにはショート動画以外にも収益化のための方法が9種類もあるのが大きな利点です。

ちなみに、ショート動画似限って言えば、、Facebookもまた最近10億ドル規模のプログラムを立ち上げ、メインのFacebookサービスだけでなく、Instagramにもクリエイターを引き入れようとしています。Facebookは2022年まで収益のマージンを取らない(つまり収益分はすべてクリエイターの懐に入る)としており、Facebook / Instagramがこの分野での遅れをカバーしようとしていることがわかります。

TikTokのすでに得ている人気と、金にものを言わせるFacebookの間で、YouTubeはクリエイターに報酬を分配する手段を提供し続ける必要があります。YouTubeは今回の1億ドルの基金の支払い開始に関してYouTube ショートを収益化するための最初の一歩だとしています。

TikTok風のショート動画サービス「YouTube ショート」がクリエイターへの報酬支払いを開始

(Source:YouTubeEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Instagram / インスタグラム(企業)Instagram Reels(製品・サービス)クリエイター(用語)Google / グーグル(企業)ショートビデオ(用語)TikTok(製品・サービス)Facebook / フェイスブック(企業)YouTube / ユーチューブ(製品・サービス)YouTube ショート(サービス)

iOS版Googleマップがアップデート、iMessageでの位置情報共有など純正マップのライバルに

Googleマップは米国8月3日、iOS版アプリの3つの新機能を発表した。iMessageアプリでの位置情報のライブ共有、ホームスクリーン用の交通ウィジェット、そしてダークモードを追加することになり、GoogleマップはiOSネイティブアプリであるAppleの「マップ」の強力なライバルとなる。

ライブの位置情報共有はGoogleマップではすでに利用可能だ。あなたの位置を示す青色の点をタップすると、あなたの居場所までの予測所要時間、そしてあなたのスマホのバッテリー残量すら特定の友人と共有できる。しかしGoogleマップのiMessageウィジェットでは、会話から離れることなくあなたの居場所を簡単に共有できる。デフォルトでGoogleマップはあなたの居場所を1時間共有するが、最長3時間に拡大することも可能だ。共有をやめたければ、サムネイルにあるストップボタンをタップする。

画像クレジット:Google Maps

Googleマップの既存のiMessageウィジェットでは、ユーザーはiMessageで自身の居場所のGPS座標を送ることができる。しかし友達と待ち合わせする場合、それはライブの位置情報共有ほどに使い勝手はよくない。Appleのマップはすでに似たような機能をiMessageに組み込んでおり、Googleも対抗しようとAppleを真似ている。Googleマップは長い間、優れたナビアプリだと広く考えられていたが、2018年にAppleがマップをゼロから完全に作り直し、より競争力あるものにした。加えて、iOS 15でAppleマップはAR機能、改善された交通機関乗り換え機能、より詳細になったマップなどを展開する

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Googleマップは2019年にWazeのような交通と事故レポートの機能をアプリに追加し、マイカー通勤者にアピールするものにした。Googleマップによると「最もパワフルな機能は周辺のライブの道路混雑状況をチェックできること」だ。いま、最新のGoogleマップアプリを使っているユーザーは、交通ウィジェットをホームスクリーンに加えることができる。このウィジェットでは周辺の交通状況をすばやく表示する。また、ユーザーは自宅、職場、ガソリンスタンドといった頻繁に利用する目的地をセットでき、タップ1回でそうした場所へのナビゲートが可能になる。GoogleマップアプリはAndroidではすでにダークモードを提供しているが、数週間内にiOSユーザーも利用できるようになる。

GoogleマップとAppleのマップは最も優れたナビゲーションアプリになろうと競合していて、Snap Mapでよりソーシャルなエクスペリエンスを構築したSnapchatとは競合しない。Snapchatは米国時間7月28日、Snap Mapに「私の場所」機能を加え、これによりユーザーは周辺の他のユーザーの行動に基づく訪れるべき新スポットを見つけることができる。Snapchatはまた、2021年第2四半期の売上高とデイリーアクティブユーザー数が、過去4年で最も高いレートで成長したと明らかにした。それでも2020年時点のGoogleマップのユーザーは世界中で10億人超だった。

関連記事:Snapchatが地図上でおすすめのスポットを紹介する「私の場所」機能を追加

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:GoogleGoogleマップiOSアプリ位置情報ダークモードウィジェット

画像クレジット:Kanawa_Studio / Getty Images

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Nariko Mizoguchi

グーグルがPixel 6用にカスタムチップを開発、AIとMLを自社スマホの差別化要因にする

Google(グーグル)はさきほど、もうすぐ発売されるスマートフォン「Pixel 6」のニュースをぶちまけた。米国時間8月11日にSamsungの大規模なイベントがあるため、その前に行いたかったのだろう。それとも、秋の大々的な発表に数カ月先駆けて、多くの人の関心を集めたかったのかもしれない。今後のさまざまなリーク情報の、先手を打つという意味もあるだろう。

いずれにしても、Googleが次に出すAndroidスマートフォンの外観の第一印象としては、背面にあるカメラシステムの大きな新デザインが目立つ。これまでの正方形の構成が大きな黒いバーに変わり、ハードウェアの大型アップグレードへの強い意志を感じることができる。前バージョンと前々バージョンでのメインのポイントはソフトウェアとAIだった。

関連記事:グーグルが正式に新スマホPixel 6を公開、専用チップにTnsorを搭載

さらに興味深いのは、TensorがPixel 6とPixel 6 Proで新たにデビューするカスタムのSoCで登場したことだ。同社はこれまでずっと、混雑したスマートフォン市場で自らを差別化することに苦戦してきた。そのための同社の決定打が未だに出てこない現状において、Tensorを実装したカスタムチップは重要な持ち玉かもしれない。

それは、ハイエンドのシステムにおいてQualcommのチップを捨て、Appleに倣ってカスタムチップの道を進むということだ。ただしそのチップはベースがARMのアーキテクチャだ。それは今や世の中の至るところにあるQualcommのSnapdragonチップのベースでもある。そしてGoogleもその低価格製品A Seriesでは、コンポーネントのサプライをサンディエゴの企業(Qualcomm)にこれまで同じく依存している

画像クレジット:Google

「Tensor」という名前は明らかに、これまで多くのプロジェクトを牽引してきたGoogleのML(機械学習)システムであるTensorFlowに由来している。当然ながら、同社はAIとMLを、来るべきスマートフォンにおけるチップの基礎として位置づけている。Pixelのチームはこれまで長年、差別化要因として、コンピュテーショナルフォトグラフィー(計算写真学)といったソフトウェアによるソリューションを追究してきた。

「私たちのシリコンを設計してきたチームは、Pixelをもっと有能にしたいと考えました。例えばTensorがすべてのチップにあれば、すべてのチップをGoogleのコンピュテーショナルフォトグラフィーのモデルを動かせるようにカスタム化できるでしょう。ユーザーにとってそれは、まったく新しい機能であり、同時にまた既存機能の改善でもあります」とGoogleは述べている。

Tensorは、カメラシステムのアップグレードだけでなく、発話認識や言語学習などの改善でも主役となる。当然ながら、その詳細は秋の正式発売までは一般には発表されないが、今回の発表はPixelチームの刷新された未来の姿の紹介に終止していたようだ。スマートフォンにおいてもAIとソフトウェアにフォーカスすることは、まさにスマートフォン分野でGoogleがやるべきことの中心にあるはずだ。

2020年の5月に、Pixelチームの主要メンバーがGoogleを去り、それはチームの今後の変化の方向性を示していたようだ。当時、ハードウェア部門のトップであるRick Osterloh(リック・オスターロー)氏が、厳しい言葉を述べていたらしい。

「AIは私たちのイノベーションの未来ではありますが、今の問題は、私たちがコンピューティングの限界にぶつかっていることです。そのために、ミッションを全幅的に追究することが阻まれています」とオスターロー氏は本日のポストで書いている。「そこで私たちが挑戦したのは、私たちの最も革新的なAIと機械学習をPixelのユーザーに提供できるためのモバイルのテクノロジープラットフォームの構築でした」。

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カテゴリー:人工知能・AI
タグ:GoogleGoogle PixelPixel 6スマートフォンAndroidTensor機械学習人工知能

画像クレジット:Google

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(文:Brian Heater、翻訳:Hiroshi Iwatani)

グーグルが正式に新スマホPixel 6を公開、専用チップTnsor搭載

すべては明らかにされていないが、Google(グーグル)は米国時間8月2日の朝、同社スマートフォンの中心機種であるPixelのニューバージョン「Pixel 6」の概要を発表した。

その内容は次のようになる。

  • 機種はPixel 6とPixel 6 Proの2種類。
  • 基本機種のPixel 6はマットなアルミニウム仕上げで6.4インチのディスプレイを採用。一方Proは、光沢のあるアルミニウム研磨仕上げで、6.7インチのディスプレイ。
  • Pixel 6のカメラは広角と超広角の2種、Proにはさらに望遠ズームレンズを搭載。
  • 今や一般的になってしまったカメラレンズ部分の出っ張りがなくなることを期待してた方には、やや残念だ。出っ張りは「カメラバー」へと進化した。GoogleのRick Osterloh(リック・オスターロー)氏によると、センサーもカメラも良くなってるため、小さなパッケージにはもはや収まらないという。
  • Google初の完全にカスタムされた専用チップTensorを搭載した最初のスマートフォンとなる。以前のPixelは、QualcommのSnapdragonを搭載していた。GoogleのCEOであるSundar Pichai(サンダー・ピチャイ)氏によると、このチップの開発には4年ほどを要したとという。ブログの発表記事でオスターロー氏は、オンデバイスのAIとML用にチューニングされたチップを開発することを示唆している。
  • 発売予定は2021年秋だ。

主なスペックや価格など、抜けてる情報が多くかなり謎の機種だが、初期のリーク情報もすでにあるようだ。

画像クレジット:Google

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:GoogleGoogle PixelPixel 6スマートフォンAndroid、Tensor

画像クレジット:Google

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(文:Greg Kumparak、翻訳:Hiroshi Iwatani)

ピッツバーグのグーグル請負社員65名が労組結成で請負会社と合意

2年近く前、Google(グーグル)のペンシルベニア州ピッツバーグ事業所の請負業者らは、労働者の権利をより強く主張するために、全米鉄鋼労働組合(USN)に加入するための投票を行った。それは、テック業界の労働者全般で起きている組合結成への動きの早期事例だった。しかし、これまでブルーカラーやホワイトカラー労働者の間で起きてきた他の熾烈な争いと同様、交渉では双方とも徹底的に戦った。今週、ようやく何らかの具体的な結果が生まれた。

契約労働者たちは、テック業界の他企業と同様の待遇、と彼らが信じるものを要求した。当時Googleは、労働者を派遣していたITコンサルティング会社であるHCL Technologiesとの戦いを避けたがっているように見えた。

「当社は多くのパートナーと仕事をしていて、その中には労働組合員のいる会社もいない会社も数多くあります」とGoogleは最初の組合結成投票の後に語った。「他のパートナーの場合と同じく、HCLの従業員が組合を結成するかどうかは彼らと彼らの雇用者との間の問題です。当社は今後もHCLとパートナー契約を続けます」。

USWによると、ピッツバーグの労働者65名はHCLとの契約を承認した。3年契約で、労働条件、雇用保障、給与などが対象であると組合のメモに書かれている。

「HCLで働く当協会メンバーの2年近い努力と忍耐と団結の結果、合意に至った内容に私たちは誇りをもっています」とUSWのTom Conway(トム・コンウェイ)委員長が本件を伝えるリリース文で語った。「何よりも、私たちとHCLとの戦いは、あらゆる労働者に労働組合契約による保護と利益を受ける権利があることを明確に示しています」。

先週、契約完了を間近に控え、HCLは The Verge(ザ・バージ)に提供した声明で次のように語った。「この過程を通じて、HCLはUSWとの意義のある公正な議論に誠意を持って前向きに取り組んできました。従業員は望めば組合を結成できる、という彼らの権利を尊重する私たちの誓約は揺るぎません」。

しかし、USWが発行したリリースで、交渉委員会メンバーでHCL従業員のAmanda Parks(アマンダ・パークス)氏は、交渉の過程で明確な衝突があったことを指摘した。「私たちの懸念を無視したHCLは、組合結成を阻止しようと試み、失敗すると交渉手続きを引き伸ばし、その間に私たちの仕事を海外に移す報復行為にでました」とパーク氏が語った。「強力な組合と契約を得られた今、私たちは自分たちの声が届く確信を持っています」。

TechCrunchはGoogleにコメントを求めている。

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カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
タグ:Googleピッツバーグ労働組合

画像クレジット:lex Tai/SOPA Images/LightRocket / Getty Images

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(文:Brian Heater、翻訳:Nob Takahashi / facebook