Googleドライブの表計算に面白い隠し機能―ビールの銘柄が一気に自動補完される

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Googleドライブの表計算に面白い隠し機能があるのがわかった。 ビールのファンならこの自動補完を試してみるとよい。ポピュラーなビールのリストが一気に作成できる。

1行目のセルに“lager”と入力するとセルの右下に小さい青い四角が表示される。マウスを乗せると十字に変わるのでコントロール(Macならオプション)を押しながら下にドラグする。すると下のようなリストが現れるはずだ。

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Googleにはビール好きがいるらしい。数列、日付、色など標準的な自動補完はよく知られているが、ビールだけでなく、さまざまなリストが自動補完で作成されることがわかった。このスマート自動補完はSetsと呼ばれる機能で、しばらく前にGoogle Labsで開発されたものという。

私はビールのリストを200行以上に拡張してみたが、いっこうに止まる様子はなかった。われわれのChris VelazcoはTechCrunchと入力して試したところ、テクノロジー・ブログのリストが表示された。〔日本版:それ以外にもさまざまなキーワードに対して自動補完によるリスト作成がサポートされているので、下でいくつか試したみた。〕

これはなかなかクールな機能だ。他にもなにかクールな機能が隠れているようだったらコメント欄で教えていただきたい。

h/t Libby Britain.

[Photo credit: Flickr]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

Googleドライブの表計算に面白い隠し機能―ビールの銘柄が一気に自動補完される

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Googleドライブの表計算に面白い隠し機能があるのがわかった。 ビールのファンならこの自動補完を試してみるとよい。ポピュラーなビールのリストが一気に作成できる。

1行目のセルに“lager”と入力するとセルの右下に小さい青い四角が表示される。マウスを乗せると十字に変わるのでコントロール(Macならオプション)を押しながら下にドラグする。すると下のようなリストが現れるはずだ。

Screenshot_3_5_13_9_11_AM

Googleにはビール好きがいるらしい。数列、日付、色など標準的な自動補完はよく知られているが、ビールだけでなく、さまざまなリストが自動補完で作成されることがわかった。このスマート自動補完はSetsと呼ばれる機能で、しばらく前にGoogle Labsで開発されたものという。

私はビールのリストを200行以上に拡張してみたが、いっこうに止まる様子はなかった。われわれのChris VelazcoはTechCrunchと入力して試したところ、テクノロジー・ブログのリストが表示された。〔日本版:それ以外にもさまざまなキーワードに対して自動補完によるリスト作成がサポートされているので、下でいくつか試したみた。〕

これはなかなかクールな機能だ。他にもなにかクールな機能が隠れているようだったらコメント欄で教えていただきたい。

h/t Libby Britain.

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デザイン画などからモバイルアプリケーションのプロトタイプを作成するAppGyver。カメラ制御なども実現可能

prototyper_logo世の中には多くのDIYアプリケーションビルダーが存在する。そうしたツールを使えばコーディングのノウハウがあまりなくてもアプリケーションを作ることができる。またコンポーネントをドラッグ&ドロップするだけでモバイル版のウェブサイトや簡単なアプリケーションを作成することができるものもある。今回紹介するAppGyver(大ヒットテレビシリーズのMacGyverと似せている)は、少々異なるアプローチをとるものだ。アプリケーションの開発ツールではなく、アプリケーションの「プロトタイプ」を作るするためのものなのだ。アプリケーション開発にあたって、デザイン設計段階などで便利に活用できるものだ。

AppGyverがスタートしたのは、もうしばらく前のことになる。アントレプレナーのMarko Lehtimaki(CEO)およびHenri Vahakainu(共同ファウンダー)が立ち上げたサービスだ。しかしサービスがプライベートベータとなったのは昨年12月のこと。それまでは、他のビジネスで行なっていたアプリケーション開発のプレゼンテーション用内部ツールとして利用されていたのだった。

「ビジネスのアイデアを説明する際、まずは相手側に“いったい何の話をしているのか”を理解してもらうのに時間がかかったものでした」とLehtimakiは言う。「提供しようとするアプリケーションの使用感などを伝えるツールが必要であると思ったのです」とのこと。

AppGyverは、DIYアプリケーション作成ツールと競合する部分もあるだろう。またプロトタイプ作成サービスとしてはjustinmindなども存在する。しかしLehtimakiによるとAppGyverの方が使い方も簡単ですぐに利用できる点で便利だとのこと。

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「デザイナーやプロダクトマネージャーの方に便利にお使い頂けると思います」とLehtimakiは説明する。「構成案やモックアップ、フォトショップで作った画像などがあれば、それらをもとにAppGyverを使ってすぐにインタラクティブなプロトタイプを作成することができます。数分で完了することもあります」とのこと。AppGyverではハードウェア的に準備されたUIやカメラなどにアクセスできるのも、競合と比較した際の強みとなっている。

プライベートベータでのテストは8週間にわたって行われたが、規模もさまざまの企業から2000名がテストに参加してきたのだそうだ。すぐにもプロトタイプ作成が必要になりそうなスタートアップからの参加もあった。

「スタートアップ企業にとっては、間違いなく便利なサービスだと思います。さまざまな機能調整やバージョンアップを短時間で行なっていくのに、プロトタイプの作成は欠かせないからです」とLehtimakiは自信を見せる。「投資家やメディアに対して、実際に動作するデモンストレーション用プロトタイプを簡単に作成することができるのです」。

テストに参加したうちの5%が有料正規版の利用を開始しているのだそうだ。ちなみに現在もまだ無料版も公開されている。有料版については、月間9ドルでBASIC版が利用できる。チェーンリアクションに対応したり、プロジェクトをZIPファイルでダウンロードできるなどのオプションを加えたPRO版は月間39ドルとなっている。

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現在はサンフランシスコに拠点をおき、7名でのサービス展開を行なっている。エンジェル投資家、友人、家族、およびファウンダー自身が60万ドルを出資して運営中で、シードラウンドの実施を計画中だ。事業内容もプロトタイプのみではなく、さらに拡大して行きたい考えなのだそうだ。

「プロトタイピングは、アプリケーション開発プロセスの最初に位置するものです。そこからアプリケーション完成までにさまざまな段階を踏むことになります」とLehtimakiは説明する。「私たちはアプリケーション開発のさまざまな面におけるサービスを展開していきたいと考えています」とのことだ。

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(翻訳:Maeda, H)

プロ級の写真修正をクラウドから最大24時間納期で提供するRepixl

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今日イギリスで非公開ベータに入るRepixlは、写真修正をクラウドからやってくれるサービスだ。10万ポンドの自己資金と2年近くの歳月をかけてローンチにこぎ着けた、この社員2名の会社は、プロフェッショナルな写真編集技術をクラウド上で万人に提供し、ユーザの写真アップロードと保存の量は無制限とする。また写真編集と修正のアウトソーシングの仲介もやり、いずれの場合も所要時間24時間を約束する。

メニューにある写真編集/修正の項目は、しみ取り、人間取り(隣にいる元カレを消す)、美肌、歯並び修正、背景変え、焦点変えなど。全部で66項目ある。

個々の項目ごとに料金が設定され、簡単なもので28ペンス、いちばん複雑でも8ポンドだ。ユーザが修正を依頼するとき、同時に料金も分かる。

やりかたは、きわめて簡単。アップロードした写真の中から一枚指定し、修正項目を指定する。それだけだ。その処理をやるとどうなるか、という結果のサンプルが(一般的な写真で)示される。最後に、修正の範囲を指定する(たとえば削除する人とか)。修正項目が複数あるときは、以上の過程を繰り返す。最後に料金を払い、最大で24時間待つと修正後の写真と元の写真がユーザのアカウントページに現れる。

協同ファウンダのJames Bradleyは曰く、“とても直感的に使える写真エディタですら、望みどおりの結果を得ることは、すさまじく難しい。フィルタやオーバレイぐらいなら簡単だが、背景とか髪の色とか、特定部分だけを変えたいときには、しろうとはお手上げになる”。

しかし、実際にその道のプロに写真修正を頼むと、時間とお金がかかる。専門のスタジオに頼んだり、プロにPhotoshopの使い方を教わったりしなければならない。どちらにしても、24時間は無理だろう。

“うちは、そういうプロの仕事を大衆化したい。プロの力をほんの短時間借りれば修正が完成するシステムを、作り上げたんだ”、とBradleyは説明する。

彼ともう一人の協同ファウンダMark Stringer(後者がサイトを開発)によると、開発に時間がかかったのは、そのWebアプリケーションの機能と使い方をデスクトップアプリケーション並に使いやすくすることだった。デスクトップ並というのは、あちこちページをナビゲーションしなくても、今開いているページ上で、複数の写真のアップロードから、アルバムの閲覧、エディティングの指定などができることだ。

“プラグインなし、Flashなし、複雑も面倒もなし、だ”、とBradleyは言う。

ぼくも実際に使ってみたけど、たしかにレスポンシブ(応答性が良い)で、単純なデスクトップアプリケーションに近い使い心地だ。また写真編集の結果も、相当良い。ただし、範囲の指定が精密で正しいほど、結果も良質になる。人によっては、すぐに精密な指定ができるかもしれないけど、ぼくは練習が必要なようだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Microsoft曰く:「Googleが騙し続ける限り」Scroogledキャンペーンは継続する

scroogled_logo_2噂に反して、MicrosoftのScroogledキャンペーンはまだ終りそうにない。今日(米国時間3/4)、いくつかのメディアがBing検索担当ディレクターのStefan WeitzがKQEDの取材に答えて、このキャペーンは「まもなく終了する」と言ったことを取り上げた。しかし、Microsoftの広報担当者によると、これは真実ではなく「次章に期待」すべきだということだ。

Microsoftの声明全文は以下の通り:

「ScroogledはGoogleが人々をだまし[Scroogling]続ける限り継続する。われわれは、事実が明かされることをGoogleが嫌っていると知っている。この消費者教育の第2章は、プライバシーに気を配る人たちを紹介した。350万人以上がscroogled.comを訪れ、11万5000人近い人々がGoogleに対してGmailの中を調べるのを中止するよう要求する請願書に署名した。次章に注目されたい。

Scroogledキャンペーンとは、Googleがわれわれのメールを読んでいることや、Google Shopping検索で有償結果を優先して表示していることを告発するもので、昨年11月に開始された。これは、MicrosoftがGoogleのサービスを非難する最も好戦的な試みだ。これまでこのキャンペーンがどれ程の効力を発してきたかは不明だが、Weitzが先月私に話したところによると、機能のみに焦点を絞ったキャンペーンでは、人々に検索やメールのサービスを乗り換えさせるだけの説得力はないと彼は考えている。Googleは殆どの人にとって「習慣」であり、Microsoftはこのキャンペーンを通じて利用者に一度立ち止まって自分の選択肢を考えてもらいたい、とWeitzは主張した。

まだ終っていないとすれば、近い将来こんな傑作をもっと見られるに違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi)

VMwareの経営者たちがAmazonを攻撃, でもその吠え声はうつろに響く

Image1 for post Only The Paranoid Are Scared Of TV Everywhere

VMwareは最近のAmazon Web Servicesのエンタプライズ市場進出に対して、過剰に戦々恐々しているようだ。

CRNの報道によると、VMwareのCEO Pat Gelsingerは、今週行われたあるパートナー企業のイベントで、顧客がワークロードをAmazonに移すたびに、そのパートナーはVMwareを失うだけでなく、自分のビジネスを永遠に失うのだ、と述べた:

Gelsingerはこう言った: “われわれは企業のワークロードを自分の手の中に持っていたい。それらが、あのような安っぽい日用品的なパブリッククラウドに移ってしまえば、われわれは完全に負けだ。われわれは自分たちのフランチャイズをプライベートクラウドからパブリッククラウドへ拡張し、顧客に両方の利点を提供していきたい。わが社にしか提供できない、そのようなユニークなサービスにより、企業のワークロードを今および永遠に、手中にしていたい”。

VMwareの社長でCOOのCarl Eschenbachは、ずばりこう言う:

今日この席にお集まりのみなさまは、企業世界におけるVMwareブランドの高い評価をご存じです。ですから、私たちが一致団結すれば、本を売っている会社を打ち負かせられないことは、ありえないでしょう。

これらの言葉には、破れかぶれのようなトーンがある。これらの言葉は、聴衆に、VMwareのプロダクトへの信頼を植え付けるよりもむしろ、不安をかき立てるだろう。しかもそれは、必要のない言葉であり、それに、あまりにもベタだ。

Gelsingerは、AWSのハードウェアは安物の日用品だ、とけなす。Eschenbachは、Amazonは本を売ってる会社だ、と軽蔑する。どちらも正しくない。

今ではAWSだけでなく、GoogleもRackspaceもFacebookも、日用品的なハードウェアを使っている*。安いし、ソフトウェアを動かしやすいからだ。ソフトウェアを作るのはデベロッパだ。そしてデベロッパが作っているのは、労働者たちが自分のGalaxyスマートフォンやiPadから使うアプリケーションだ。今では、ハードウェアをオープンソース化しようとする動きすらあり、OpenComputeような団体が関心を集めている。だからハードウェアは今後ますます安くなり、そしてイノベーションを加速する。今や、ハードウェアのハッカソンが行われる時代だ。〔*: 日用品的なハードウェア, Sun SPARKのような高価なサーバ専用機でなく、一般市販のx86機のこと。〕

消費者向けアプリケーションには日用品的ハードウェアが最適、という説がこれからは一般化するだろう。アプリケーション/アプリは、職場にも家庭にも、どこにでも転がっている。職場と家庭の境界も、曖昧になる。安いハードウェアが市場を支配するのも、当然だ。

Eschenbachの発言は、良く言っても陰険だ。今のAmazonは、本も売っているデータ企業だ。本のほかに、コンピューティングパワーとストレージとハイパフォーマンスコンピューティングのためのサービスも売っている。Hadoopのジョブやデータウェアハウスの能力も売っている。

私が話をしたVMwareの社員は、パートナーイベントではあのようなレトリックがふつうにある、と言った。でも、VMwareがなぜ、AWSの悪口を言うのか? 最近のVMwareは、おかしくなってしまったのか?

要するに、問題はコストだと思う。VMwareは、ライセンス料が高い。エンドユーザのコストを下げられるための、マルチテナントインフラがない。AWSは薄利多売型だから、たくさん安く売ることによって稼ぐ。

また、エンドユーザ側の選択の幅も問題だ。VMwareには、AWSが提供しているような各種サービスの深さがない。だから、その高料金を正当化できる根拠も実はない。

GelsingerらVMwareの経営陣がAWSをいくらけなしても、彼らの真の脅威は新世代のクラウドインフラストラクチャからやってくる。それは、ときにクラウド、ときにデータセンターでもあるようなインフラだ。OpenStackとCloudstackにはそのエネルギーと、新しいクラウドの活気がある。それが、エンドユーザ企業の新しい仕事のやり方にアピールする。ForresterのアナリストJames Statenが、いみじくも書いている:

平均的な企業のvSphere環境は、その企業のI&OチームがvCloud Directorを採用している場合でも、セルフサービスではない。それは、完全に構成された環境への迅速なアクセスを提供しない。それはChefのスクリプトを扱えないし、費用的にも、Visaカードで5ドルといった大衆的な大量トランザクションには向いていない。VMwareと企業のvSphereアドミニストレータが、新しいエンタプライズソフトウェアをつかまえるためには、彼らは考え方を変えて、ラジカルで企業文化的には困難なシフト、すなわちインフラストラクチャ管理からサービスのデリバリへのシフトを達成する必要がある。クラウドを悪者視するのではなく、クラウドから学ぶのだ。

パブリッククラウドの敵視は、vSphereアドミニストレータの立場を強くするだけであり、最前線のデベロッパにアピールしたいのなら、そのような敵視は間違いだ。vSphereをそのまま(プライベート)クラウドに乗せて、コスト構造に透明性がないまま、ワークロードのデプロイやヘルプデスクからのリクエストへの対応に二日もかかっているようでは、毎日々々、パブリッククラウドに負けることになる。

VMwareは今、ソフトウェア定義データセンターに注力して他社との差別化を図ろうとしている。VMwareの経営陣は、その取り組みをプレゼンすべきであり、AWSとそのエンタプライズ進出に対する不安をさらけ出すのは得策とは言えない。

しかしもっと重要なのは、VMwareが新しいクラウドに合わせる努力だ。空しい閧(とき)の声は、VMwareの深い弱点を表しているだけであり、AWSなどの新勢力は、その弱みに乗じ続けるのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Facebookのニュースフィードは、あてにならない贈り物

Facebook Questionsを覚えているだろうか? チェックインは? Spotifyのlistenは? いずれもかつてニュースフィードのトップを飾っていた。これはFacebookが新サービスを優先的に扱っていたからであり、成熟すると共に目立たなくなっていった。このことが、記事同志の位置争い問題と共に、New York TimesのNick Bilton記者の書き込みへの、フォロワーからのいいね!が減った理由を説明している。ニュースフィードはでこぼこ道だ。

アップデート:Facebookから正式発表があり、Biltonや私のエンゲージメントが落ちている事実を認めたが、本誌の説明は逸話にすぎないとしている。Facebookのダメージ対策に関する私の分析はこちらを参照されたい:「Facebook、一部有名人のいいね!が減ったことを認める。ただし大半については34%アップと主張」。

シェアに関するZuckerbergの法則によると書き込みの量は毎年2倍になる、しかしわれわれがソーシャルストリームを読むのに費やす時間は2倍にならない。これは、Twitterのフィルターされていないフィードでは、われわれが短期間に書き込まれたツイートしか読まなくなることを意味している。最新の100件は、1年前ならフォローしている人たちが2時間かけて書いた皮肉やネコの話題だっただろうが、今では1時間以内に書かれたものだけかもしれない。

しかし、BiltonへのコメントでHunter Walkが言っているように、Facebookのフィルター済みフィードでは、無理が通る。Facebookは、最近数時間あるいは最後にログインして以来で最も「関連性の高い」記事のダイジェストを表示する。シェアする量が増えるほどこのハードルは高くなり、特に仲の良い友達からいいね!やコメントが多く付けられた記事しか表示されなくなる。

さらにFacebookは、この非公式にEdgeRankと呼ばれるニュースフィード並べ替えアルゴリズムを無視して、特定のコンテンツを注入することがある。例えば広告だ。いいね!を付けたFacebookページによる、表示されるかもしれないが多分落とされる記事であれ、全くの人工的な非ソーシャル広告であれ、Facebookはそれをニュースフィード上に高く掲げることによって稼いでいる。フィード内の広告量はこの一年で劇的に増え、Biltonはこれを「スポンサー広告が浮上するにつれ、人々のフィードからフリーな記事が消えていく」ことを意味していると言った。

これは一種の均衡政策であり、今のFacebookは少々広告主の利益に寄りすぎているかもしれない。私はBiltonに同意する。Facebookは、フィードの実力社会が有料マーケティングに毒され、見たいものを見ていないと感じたユーザーを遠ざけてしまうリスクを負っている。

Facebook Subscribe Followers

しかし、FacebookがEdgeRankを高めているのは広告だけではない。新サービスを導入する際、同社は認知度を高めて人々がそれを試すよう促す。そのために当初Facebookは、ニュースフィードのアルゴリズムで最新機能に特別な重み付けをしていたていた。

例えば、FacebookはQuestionsを2010年と2011年にスタートそして再スタートした時、ニュースフィードに大量の質問と回答を流した。地元の場所にチェックインできるようにした時や、臓器提供者が現れたことを発表する時にも同じことをした。そして、2011年9月のf8カンファレンス後の数日間、新しいサイドバーのリアルタイムフィードとニュースフィードがSpotifyで友達が何を聞いているかに関する書き込みで溢れたことを、多くの人は覚えていることだろう。やがてこれらの記事の存在感は妥当なレベルへと戻っていった。絶対的に見れば時間と共に減っているが、それは当初意図的に多く表示されていたためによるところが大きい。

こうしたゆらぎは、記事が友人間の楽しいアップデートだけであれば大した騒ぎにならない。これがサードパーティーアプリの開発者や、ウェブサイト、そしてプロのコンテンツ提供者に振りかかってくると、大問題になる。

f8の直後、FacebookはWall Street Journalのニュースリーダーアプリや他のサイトへのリンクを含む「最近読んだ記事」ボックスを頻繁に表示した。それらは膨大なトラフィックを誘導した。しかしその後Facebookはこのボックスをあまり表示しなくなり、トラフィクは急落した。当初BuzzFeed他のメディアは、ユーザーがニュースを自動書き込みするうるさいリーダーアプリを捨て始めたからだと主張した。私は実際にはニュースフィードが変更になり、そのためにリーダーアプリのトラフィックが激減したためであると解説し、Washington Postも正式に認めた。

People to Subscribe to Done FeedFacebookは、ライバルを追い払うためにもフィードをいじることがある。去る2011年、Twitterはリアルタイムニュースの強力な配信チャネルとして高い人気を集めていた。リーダーアプリをフィードで目立たせることによって、FacebookはTwitterからスポットライトを奪い、ニュースサイトのハートを勝ち取ろうとしていたように見えた。

フィード購読機能も同じ目標を追求していたようだ。f8直前にこれがスタートするまで、個人ユーザーはFacebookで友達を5000人までしか作れなかった。それ以上欲しければ、Facebookページを作る必要があった。Facebookページは大型ブランドのために用意されたサービスで、ジャーナリストや有名人のためではなかった。それらの人々はTwitterで膨大なフォロワーを獲得し、彼らのコンテンツは多くの人々を140文字の世界へと呼び込んだ。

Facebookはこれも気に入らなかった。そこでフィード購読を開始し、ユーザーが同じ個人アカウントを使って、何人のフォロワーにでも公開書き込みを見せられるようにした。Facebookは、サイドバーの「フィード購読のおすすめ」ボックスに、フィード購読の早期提供者を表示して利用を促進した。わずか3ヵ月間で、私のFacebookフィード購読者数は、何年もかかって築き上げたTwitterのフォロワー数を超えた。明らかにFacebookは、私のようなジャーナリストや他の著名人に対して、Twitterより価値があることを認めさせようとしていた。

振り返ってみれば、Facebookはニュースフィードの購読者向け記事の露出に関しても同じことをしているのかもしれない。現在私にはFacebookのフィード購読者が16万人いるが、購読者が1/10だった頃と比べて、公開書き込みに対するいいね!の数は同じかむしろ少ない。私のいいね!とコメントの数はBiltonほどには減っていないが、エンゲージメントが購読者数の増加と直接相関していないという事実は、公開書き込みの表示が絞られていることを暗示している。

Facebookへの書き込みは無料だが、そのコストはあの不透明なニュースフィードに対するFacebookの支配を受け入れることだ。Facebookは今も贈り物の馬だが、こいつはお調子者だ。これほど簡単にわれわれを振り落とす相手を、ビジネスの拠り所にしたり全面的に頼ったりするのは考えた方がいいかもしれない。

[画像提供:Brandon Oliver

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(翻訳:Nob Takahashi)

Microsoftは育てたスタートアップを自分で買う: まずクラウドモニタリングのMetricsHub

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Microsoftが今日(米国時間3/4)、Azure上のクラウドアプリの管理を半自動化し、その効率化を助けるサービスMetricsHubの買収を発表した。MetricsHubは、MicrosoftがTechStarsと共催した3か月間の、お互いが競い合うアクセラレータプログラムMicrosoft Azure Accelerator参加した企業の一つだ。

このプログラムの参加企業にはTechStarsから2万ドル、Microsoftからは6万ドル相当のAzureクラウドコンピューティングサービス、シアトル市内のオフィス、そして、Microsoftが買収するかもしれない機会が与えられる。

Microsoftの今日の発表によると、Windows Azureのユーザは、MetricsHubのActive Cloud Monitoringサービスの“無料のプレリリースバージョン”をWindows Azureストアで入手して利用できる。また今日のMetricsHubからの告知によると、既存の有料ユーザは無料プランへ転換される。

metricshub

買収の条件は公表されていないが、まだユーザ数がわずか374名のサービスなので、それほど高額の買収価額ではなかっただろう。

MetricsHubのサービスを利用するとユーザは、ニーズに応じて自分のサービスを柔軟にスケールアップ/ダウンでき、またシステムの健康状態やパフォーマンスに異状があれば警告や通知をもらえる。New Relicなどのツールに比べるとまだ簡素だが、Azureを実際に使っている企業にとっては貴重な無料サービスだ。

Microsoftの企業向け事業開発担当VP Bob Kellyが今日の発表声明でこう述べている:“クラウドというソリューションには、スケーラビリティ、柔軟性、そしてその価値、などいくつかの側面で強い魅力がある。しかし、クラウド上に展開しているアプリケーションの重要なデータポイントをすべてモニタし、それらの相互関係を正しく理解して、アプリケーションをスケールアップすべきタイミングなどを適正に判断することは、決して容易ではない”。…だからMetricsHubのサービスをご利用ください、というわけだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ほとんどの銀行にすでにネットサイトがある中で, なぜSimpleはモアベターなのか

銀行のインターネットサイトはひどいのが多い。とくにひどいのはモバイルだ。モバイルアプリのない銀行もあるし、あっても良いものは少ない。オレゴン州ポートランドでローンチしたSimpleは、ユーザがお金を管理できる、モアベターな銀行インタフェイスを目指している。

Simple自身は銀行ではなく、国が認可し、万一のときには国が預金者保護を提供する通常の銀行の、利用インタフェイスだ。そしてユーザは、Smileが提供するツールにより、自分のお金を管理する。たとえば、通常の銀行サイトでは比較的最近の入出金〜利用履歴しか見られないが、Simpleはそのすべてを保存する。かなり前のことが確実に分かるのは、ありがたい。また、ゴール(目標)機能 を利用すると、一定の‘目的貯金’がほとんど自動的にできる。

先週は、SimpleのCEOで協同ファウンダのJosh ReichをTechCrunchのスタジオにお招きしてインタビューした。彼は、デスクトップとiOSとAndroidから利用できるSimpleのクールなツールを、詳しく説明してくれた。ぼく自身は数か月前からユーザだが、Simpleをまだよく知らない人は、ぜひ上のビデオを見るべきだ。

〔訳注: 原文はコメントがとても多く、アメリカの銀行サイトの比較論に関心のある方には参考になると思います。)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

iWatchはiOSを採用か。バッテリー寿命が課題(The Verge報道)

AppleのiWatchには本格的iOSが載るらしい、と最新レポートが伝えている。また同社は年末の発売を目標にしているが、まずはバッテリー寿命問題を解決する必要がある。The Vergeの情報筋によると、Appleのプロトタイプ版腕時計ハードウェアは、現在1~2日間しかバッテリーが持たないため、同社は一般公開までに最低でも4~5日間(Pebble並み)にすることを目標としている。

AppleがiWatch用に別OSではなくiOSに手を加えたものを使うというニュースは、本当であれば大変興味深い。2010年に発売された第6世代のiPod nanoで、AppleはiOSに似ているがより軽量ではるかに制限の大きい専用モバイルOSを採用した。今回nanoのOSではなくiOSを使うことは、Appleにとっていくつか利点がある(モバイル製品ラインでコードを統一できる、サードパーティー開発者が参入しやすい、新規ユーザーにとって親しみがある等)。これは大きな挑戦であることに加え、AppleモバイルOSに新たな断片化が加わるというリスクもある。

Appleが当初iPhoneのOSをOS Xと同じものであると発表したことは注目に値する。混乱を招く行動だったが、同社は結局これをiPhone OS、後にiOSの呼ぶようになった。iWatch発表時にも似たようなことが起こるかもしれない。このリストトップ・コンピューターのOSは、様々な異なる機能に対応するために、結局同社のスマートフォンやタブレット用とは大きく異なるものへと分化している可能性がある。

仮に報道が正確だとすれば、Appleがバッテリー寿命改善を目指しているのは正しい道だ。腕時計型コンピューターの価値は、無意識に使えるかどうかに大きく関わってくる。そもそも着用可能コンピューティングの魅力は目立たないことで、スマートフォンやタブレット以上に日常生活に溶け込みやすい点にある。毎日充電器に繋がなければならないiWatchは価値の大部分を失ってしまう。

さらにThe Vergeは、iPhoneとiWatchの間で情報や通知を交換する適切な方法についても、Appleはまだ作業が必要であると書いている。現在このデバイスとその開発状況に関する唯一最大の情報源は同誌だが、今後は開発者やAppleウォッチャーたちがiOSの開発者バージョンをくまなく探して、iWatchに関係する痕跡を見つけにかかることだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)

Samsungが3/14にも発表のGalaxy S IV、視線スクロール機能をサポートという情報

GalaxySIV

Samsungは来る3月14日に予定されているイベントで同社のフラグシップ機の新モデルを発表するものと見られている。新機種に関してはこのところ情報リークが続いているが、NewYork TimesのBrian X. Chenが今日(米国時間3/4)書いた記事によると、Galaxy S IVには視線スクロール機能が含まれるという。

Chenの情報源はSamsungの社員で、「今回のプレスイベントで中心になるのはハードウェアではなく、ソフトウェアだ」と述べたという。

情報源によれば、Galxy S IVはユーザーの視線の動きをモニタし、それに応じてウェブページなどのコンテンツを自動的にスクロールさせる。たとえばユーザーがウェブ・ページを読んでいいて、視線が画面下端に来た場合、自動的にコンテンツを上にスクロールさせる。ただし、この機能がプレスイベントのステージ上でデモされるかどうかは不明ということだ。

Androidのハイエンドの新デバイスのセールスポイントがソフトウェアだというのはこれが初めてではない。HTCのフラグシップ、Oneが先月ニューヨークでお披露目されたときにも、時間の大部分はSense 5.0ソフトウェアの紹介に充てられた。最近、Androidの各メーカーはソフトウェアによる独自機能を他社製品との差別化のキーポイントとしているようだ。Androidデバイスのハードウェア・コンポネントがますます画一化してきている以上、これは賢明な戦略だろう。

New York Times記事によればSamsungはすでに視線スクロール技術を“Eye Scroll”という名称で商標登録しており、スマートフォンだけでなくタブレットやカメラにも利用していく計画らしい。商標登録というのは現実の製品を市場に出す意図があることを推測させる。

ただし、視線スクロールが成功するためには、動作がほぼ完璧でなければならない。間違った自動スクロールがたびたび起こるようならユーザーはわずらわしがって、すぐに機能をオフにしてしまうだろう。しかし正しく動作するなら確かに1つの差別化要因となり得る。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

Google、Android、iPhone、iPad版Chromeをアップデート―高速化して検索、共有を強化

google-chrome

GoogleがChromeブラウザのモバイル版を発表して以来、デスクトップ版と同期して使える便利さを多くのユーザーが体験してきた。デスクトップのブックマークや履歴などすべての環境がモバイル版で再現されるのはありがたい。しかしモバイル版のChromeがiPhone版Safariなみに高速で動かなければその便利さも半減してしまう。

Googleもこの点は十分認識しており、スピードアップに重点を置いたAndroid、iPhone、 iPad版のChromeのアップデートを発表した。

Android版の場合、HTML5のサポートの拡大と最新のV8 JavaScriptエンジンによってブラウジングは25%も高速化されたという。Googleによれば、この高速化はiOS版にも近く導入される。

GoogleのGrace KlobaとRohit Raoはこう述べている。

GoogleはAndroid版、iOS版のChromeについて、安定性とセキュリティの改善、バグ修正など目に見えない改良を続けています。現在Google PlayApp Storeで公開されている最新版のChromeについてのフィードバックをお待ちしています。

iOS版のChromeについては、検索と共有機能の強化が行われた。従来、この点ではOSと密接な連携ができるAndroid版に一日の長があった。GoogleはiOS版でその改良を行うためにはかなり頭を使う必要があったに違いない。

オムニボックスに長々しいURLを表示する代わりに、最新版ではユーザーが入力した検索キーワードがそのまま表示される。ユーザーは醜いURLを見ることなく、検索キーワードを変えたり、さらに絞り込んだりできる。Chromebookをしばらく使ったみて、私はモバイルデバイスの小さな画面で二度とURLを見たくないと思い始めていたところだったからこれはうれしい改良だ。

これが新旧対照のスクリーショットだ。全ユーザーに公開されるまでにはあと数週間かかるかもしれない。

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iOS版では、共有と履歴も改良された。「戻る」ボタンをタップするだけで今まで訪問したページをすべて見ることができる。またどのページでもメニューから「共有」を開くだけで共有が可能だ。共有オプションが増やされているが、特に重要なのは任意のウェブ・ページを直接iOSメッセージを通じて共有できるようになったことだろう。これは以前から強く望まれていた。

Chromeはすべてのデバイスでモバイル・ブラウザを完全に支配しているわけではない。しかしデスクトップでナンバーワンのブラウザの地位を勝ち取ったことはモバイル分野でもシェア増加の有力な要因となるだろう。たいていのユーザーがいつか一度はChromeを試してみる気になるだろうし、そうなればGoogleはデスクトップとの同期という強力な機能によって新しいユーザーを囲い込むことが可能になる。AppleはGoogleによってiOSのブラウザが完全に乗っ取られてしまう前にSafariの強化に本気で取り組む必要がある。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

AppleのiWatchは2013年のうちにリリースか(ブルームバーグ報道)?!

Image (1) iwatch_def11.jpg for post 157418AppleのiWatchが「正体不明のプロダクト」として注目を集めている。そんな中、Bloombergの記事にiWatchの可能性について述べるものがあった。その記事の中でBloombergはiWatchが年内にも発売されるのではないかという推測を行なっている。Blombergの情報ソースは、前にも記事に登場したiWatchチームの存在を明かしたのと同じ人物であるようだ。Appleは「年内にもiWatchデバイスをリリース予定」だとのこと。

Bloombergの記事にはiWatchに搭載される機能についての記述もある。曰く電話をかけることができ、着信通知を表示することができ、地図情報と連携した歩数計としての機能や健康情報をモニタリングするセンサーとしての機能があるらしい。つまりはフィットネス分野において、iPodやiPhone同様に、Nikeと連携していく機能が備わっているということのようだ。

ちなみに今回のニュースに先立って、AppleのサプライパートナーやGorilla Glassの製造元であるCorningは、超薄板フレキシブルガラス(Willow Glass)を使ったプロダクトが3年以内に市場に出ることはないと述べていた。これに伴い、iWatchのリリースも3年先まではあり得ないとする見解もあった。しかしiWatchにWillow Glassを採用する必要がないのは当然のこと。Pebble Smartwatchのように既存技術を用いて開発することも考えられるわけだ。

ちなみにBloombergによると、AppleのチーフプロダクトデザイナーのJony Iveは、ずっと腕時計型プロダクトに興味を持ってきていたとのこと。デザインチームを伴って、Nikeの時計製造部門を訪問したこともあるのだそうだ。Bloombergの以前の報道によれば、iWatchプロジェクトに関わっているチームは100名ほどを数えるとのこと。

iWatchを巡る憶測記事は、日々その数を増やしている。しかしApple自体はその内容について全く発言を行なっていない。これはなるほど正しい振舞いだと言える。たとえば2013年内にリリースつもりがあるにしても、公式に何も表明していなければスケジュールを先送りしたところで何の問題もないのだと主張することができる。信頼できそうな筋からのリークではあっても、あくまでも正式なアナウンスとは異なるという姿勢を保つのが、企業として正しい振舞いだとも言えよう。ただ「年内」という時期には確からしい要素がある。すなわちGoogleが年内にウェアラブル・コンピュータをリリースするという話もある。Appleがこれに対向する意図を持ってリリース日を設定するのも、あながちあり得ないことではないだろう。

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(翻訳:Maeda, H)

「いいね!」が欲しければTwitter経由のFacebook投稿はやめること

NY TimesでのNick Biltonの記事によると、Facebookに投稿したコンテンツのが、従来よりも少ない人びとにしか届けられなくなっているそうだ。Facebookでのフォロワー数は増えているのに、「いいね」の数が急速に減っているのだとのこと。ちなみに本件についてはJosh Constineも記事を書いている。

Biltonは、Facebookが有料プロモーションを導入したことで、対象外の発言の配布範囲を狭めたのだろうと推測している。Hunter Walkは、また別の考えを主張している(確かに彼の主張も理にかなっている部分があるようだ)。

オッカムの剃刀を適用してみると、Biltonの意見が正しいのかもしれない。無料投稿記事の配布範囲を狭めることで、有料プロモーションのニーズを高めることができるからだ。本当のところはわからない。ところで昨年11月に有料プロモーションのテストをしたところでは、投稿の閲覧者数が969倍になったと表示された。

ところでひとつ確からしいことがある。もしFacebookで「いいね」を集めたいと考えているのなら、Twitterへの投稿が自動的にFacebookにも投稿されるようにはしない方がいい。私の経験によると、そうした投稿に対しては、Facebookが厳しく「ペナライズ」するようなのだ。投稿のリーチが大幅に狭まることになるようだ。

私は自分のFacebookページに、Twitterへの投稿が自動的に流れるように設定している。Facebookに直接投稿することもある。そして傾向をみてみると、直接Facebookに投稿した記事の方が「いいね」の数が多くなるのだ。これまでは平均データなどをとってはいなかったが、今回、過去数週間分の投稿について平均をとってみた。

それによるとTwitter経由でのFacebookへの投稿の平均「いいね」数は13.6だ。Facebookに直接投稿した記事については、その数が81.1となっている。

私自身については、これからも投稿スタイルを変更するつもりはない。しかし「ぜひとも変更しよう」と思う方もいるのではないかと思う。

情報開示:私はベンチャーファームのCrunchFundのパートナーという立場にある。CrunchFundおよび私はFacebookの株式を保持している。またCrunchFundはTwitterの株式も保有している。詳細についてはこちらに開示している。

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(翻訳:Maeda, H)

ネットに繋がらない「オフの日」を実践する「ナショナル・アンプラグデー」

ryanlawlerunpluggedさて。アメリカでの土曜日が、少々違ったものとなっていたはずだが如何だったろうか。カフェでは見知らぬ同士が、お互いにフェイス・トゥ・フェイスで会話をしていたはずだ。誰もノートパソコンなど使っていなかっただろう。また信号待ちの車は、ライトが青に変わればすぐに発進させたはず。「ちょっとこのツイートを送信してから」などと、とろとろとしている人もいなかったはずだ。

もちろん、急に1995年にタイムトラベルさせられたというわけではない(まあそれそれ面白いのではないかとも思う)。

変わっていたはずだというのは、ナショナル・アンプラグデー(National Day Of Unplugging:ネットに繋がらずに過ごす日)の当日だったからだ。2010年から行われている。3月最初の金曜日の日没から、翌日の日没までの期間をネットなしに過ごそうというものだ。宗教儀式のひとつである「サバス:安息日」(SabbathないしShabbat)にヒントを得たものだ。

もちろん、「大半の人が実践している」などというわけではない。しかしなかなか面白い試みではあるだろう。誓約書も用意されているが、もちろん冗談のもので、気軽に試してみるのも良さそうに思える。

ナショナル・アンプラグデーのサイトによれば、「日々の忙しさから抜け出し、ネットから離れて、じっくりと考える時間をもち、のんびりと出かけて、親しい人とゆっくりした時を過ごそう」というのが目的なのだそうだ。ちなみに、先に示した「誓約書」にサインすると、電話の電源を切る、PCの電源も切る、ロウソクを灯す、ワインを用意するなど、「10のルール」に従うことが求められるのだそうだ。この「10のルール」は、本文末尾にも掲載しておいた。ルールを眺めるうちは簡単そうに思えるが、いざ実際に行動に移そうと考えてみれば、なかなか難しいものだと思う。

ところで先日、かなりの成功を収めたウェブ系アントレプレナーと食事をする機会があった。彼女も実は毎週、ネットワークを絶って家族と過ごす日を作っているのだそうだ。少し年配の方なのではあるが、しかしビジネスで名を成し、友人や家族など、人的なネットワークもかなり広い方だ。そんな彼女がなぜネットワークを遮断して過ごすことが可能なのだろう。週に1日でもネットワークを遮断する日などを作ってしまえば、どうしても不利益に繋がってしまいそうな気がするのだ。誰かがすごく面白そうなパーティーに誘ってくれたらどうするのだろう。あるいはTwitterのIPO関連書類がメールで送られてきていたら、史上最大級のトクダネを逃すことになってしまう。

「自分で境界を作ろうとする努力をしなければならないのですよ」と彼女は言った。「長い目で考えると、そうすることで仕事も人生も一層うまくいくようになるはずです」とのこと。

確かにそうなのだろう。現在の「いつでもオン」の時代の前、1日24時間繋がり続けていなくても、多くの人たちが立派な人生を送り、偉大な業績を残してきたのだった。現在のトレンドは、「一層ハードに、即時に、そして長時間」働くというところにある。こんな時だからこそ思い出しておきたいことがある。テックの世界でも、あるいはそれ以外の分野においても、偉大な仕事を成し遂げてきた人びとは、現在における大半の人たちよりも繋がっていない個の時間を大事にしていたのだった。

さまざまなガジェットやウェブからちょっと離れる時間を持つというのは不可能なことではないはずだ。と言うよりもむしろ、ネット無しでも生きていく方法をしっかりと思い出しておく必要があるのかもしれない。

ナショナル・アンプラグデーの「10のルール」は以下の通りだ。

unplugging principles

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(翻訳:Maeda, H)

銃製造集団のDefense Distributed、AR-15用600連射可能の部品を3Dプリント

鉄砲工のCody Wilsonを中心とするグループ、Defense Distributedは、自動小銃AR-15に3Dプリントで作ったロアレシーバーを装着し、600発以上連射するところを映したビデオを公開した。3Dプリント部品の世界では稀な出来事だ。この部品はAR Lower V5と呼ばれ、600発の連射をほぼ完璧にこなし、Wilsonに言わせると「弾丸がなくなったのでテストを止めたが、このロアレシーバーなら1000発以上は楽に射てる」そうだ。

AR-15はモジュール式の銃で、Wilsonらはこれを3Dプリンターを使って改造、最終的には複製しようとしている。鉄砲工らは何十年も前から銃の部品を作っており、これは決して新しい話ではない。しかし、3Dプリンターの普及により銃製造者がデザインしモデルを共有することが容易になった今、銃の3Dプリンティングは急増しつつある。

このレシーバーは今すぐDEFCADでダウンロード可能。そこは鉄砲工たちが自分のデザインを共有する「社会不適応物体の宝庫」だ。

Ars TechnicaがWilsonをインタビューした

「私は現状を回避して中抜きすることを信じている。そのための組織を作ることが出来ると思っている。Bitcoinがが金融機構を回避できるのと同じように。これは、賛否両論を引き起こす政治的に重要な何か作ることもできるという意味だ。単なる派手なクッキー型ではなくもっと重要なものを。そのためにはそうした管理体系の一部を完全に迂回することが必要だが、そのために出来ることは益々少なくなっている。もやはそれは正当な答えではない」と彼は言った。

「メッセージは、われわれのやっていることの中にある。この銃をダウンロードせよ」と付け加えた。

これは3Dプリント銃か?ノー。これは、50万ドルはする軍仕様のフライス盤がなくても本物の銃を作れる未来を予言しているのだろうか?イエス。そして、これが銃器の歴史で非常に興味深い時代の始まりであることは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi)

FacebookとTwitterで働くふたりが示した「ソーシャルネットワークの有効性」(Twitbook Proposal)

週末にサンフランシスコや、あるいはテッキーな人たちの間で大いに流行ったビデオをご紹介しよう。Facebookで働くJon Parkが、長く付き合ってきたTwitter社員のGenevieve Wongにプロポーズした様子を撮影したものだ。お互いが仕事で関わっているソーシャルメディアを利用してのプロポーズであることから「Twitbook Proposal」と名付けられて公開されている。タイトルは「そのまんま」ながら、「ちょっといい話」に仕上がってるように思う。

今や、ソーシャルメディアがむしろ人間関係を疎遠にすることもあると言われている。しかし「Twitbook Proposal」では、ソーシャルネットワークが、正しく「ソーシャル」の効果を発揮しているように思う。多くの人が関わり、そして人生の大事な瞬間をみごとに記録に残したのだった。ソーシャルメディアが壊してしまうこともあると言われるが、もちろんそうでないケースだってあるのだと示してくれている。たくさんの友人たちが繋がり、ロマンチックな目的に向けてうまく協力できている。

YouTube上にはあまりにたくさんの「プロポーズビデオ」が流れていて、食傷気味だという人もいるかもしれない。しかし今回のご紹介したものは、きっとそういう人にも気に入ってもらえるのではないかと思う。きっと笑顔を浮かべてしまうことと思う。あるいは感激して泣きだしてしまう人もいるかもしれない。

おめでとう。両人ともお幸せに。

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(翻訳:Maeda, H)

インターネットを忘れてはいませんか

今起きている「歴史は勝者によって記される」的状況について知りたい人は、Tim WuJohn Gruber の2人による、なぜAppleが90年代終り以来、他を叩きのめしてきたかに関するバトルを読むべきだ。

Wuは、システムのオープン対クローズドが真に意味するところを混同し(彼は様々な定義を用いている)、Appleはクローズドであるにも関わらず成功したと主張している。Gruberは、オープン対クローズドは無関係であり、Appleが成功したのは優れた製品を早く作った(先に市場に出した)からだと言う。Gruberの論旨をつきつめると、「天才が動かしている会社は、そうでない会社より一般に業績が良い」ということであり、私も同意する。

ただし。

インターネットを除いて。

ちなみにGruberの言う「90年代にWintelの複占がMacを圧倒したが、これはMacの質的優位性が底を打っていた時代と一致していた」は正しい。しかし、〈もっと正しく〉言うならば、「インターネット以前時代の終りと一致していた」と言うべきだ。

Apple対Microsoftに関してインターネットとブラウザーを抜きに語ることは、第二次世界大戦を原爆抜きに語るようなものだ。OSのオープン対クローズド、ハードウェアやソフトウェアの質、誰がCEOかなどを中心に会話を構成するのはバカげている。

なぜなら、インターネットなくしてAppleの成功はあり得なかったからだ。

インターネット以前、人々はほぼ全員Officeのことだけを気にしていた。そして、Officeは人々がMacではなくWindowsを選ぶ事実上唯一の理由だった。

私が学生だった90年代初めの、Apple対Windowsのエンドレスな議論を思い出す。Macの方が優れたマシンであり、Officeは何もかもが大きな苦痛だと誰もが言っていた。当時OSを横断してファイルを移動することは困難であり、ふつう、Officeが使いたければWindowsパソコンが必要だった。Macはグラフィックをいじる学生たちのものだった。Windowsマシンは大人のためにあった。

もちろんそれは90年代半ばにすべて変った。人々が主にインターネットを使うためにパソコンを買うようになる前、Appleはひどく痛めつけられていた。市場シェアはあまりに小さく、MicrosoftがMac版Officeを作り続けるかどうかさえ疑問視されていた。

そして、Appleにとって何もかもがほぼ同時にやってきた。1997年にスティーブ・ジョブズが戻ってきた。彼はMicrosoftにMac版Officeを再度約束させた。Wikipediaにこうある。

1997年のMacworld Expoで、スティーブ・ジョブズはAppleがMicrosoftと提携することを発表した。その中には、MicrosoftがOffice for Macintoshを発売する5年間にわたる約束と、Appleへの1.5億ドルの出資が含められていた。この契約の一環としてAppleとMicrosoftは、長年続いていたMicrosoftのWindows OSがAppleの特許を侵害しているとする法廷闘争で和解した[47]。また、Internet ExplorerをMacintoshの標準ブラウザーとして出荷することも発表された。Microsoftのビル・ゲーツ会長はExpo会場の大画面に登場して、MicrosoftがMacのために開発しているソフトウェアの計画について説明し、Appleが再び成功する力になれることを非常に楽しみにしていると語った。この後、スティーブ・ジョブズはExpoの聴衆に向かってこう言った。

「Appleが再び健康になり繁栄するために、手放さなくてはならない物がいくつかある。Appleが勝つためにはMicrosoftが負けなくてはならない、という考えは捨てる必要がある。Appleが勝つためには、Appleが真にすばらしい仕事をしなければならないという考えを受け入れる必要がある。そして、もし誰かが助けてくれるならそれはすばらしいことだ。なぜなら今われわれはあらゆる助けを必要としているからであり、もし失敗して良い仕事ができなければそれは誰のせいでもなく、われわれの責任だ。だから、これは非常に重要な見方だと私は考えている。もしわれわれがMicrosoft OfficeをMacに欲しければ、それを出してくれる会社に少々感謝の意を表すべきだろう:われわれは彼らのソフトウェアが好きだ。この状況をAppleとMicrosoft間の競争と考える時代は終ったと私は考えている。重要なのはAppleが元気になることであり、Appleが業界に優れた貢献をし、再び健康になり繁栄することである。

しかし上記の何よりも重要なのは、インターネットだ。当時Officeは私がパソコンに最初にインストールするソフトウェアであり、Officeのないパソコンは一人前のパソコンではなかった。最近買ったパソコン2台には、Officeをインストールすらしていない。

つまり、1997年にOfficeが重要であったように、本当の意味でAppleの戦いを変えたのはインターネットだった。われわれの生涯で最も重要なバーチャルマシン/オペレーティングシステムであるブラウザー。これを通じてアクセスすることによって、インターネットは戦いの場を完全に公平にした。

突如としてパソコンはOfficeだけのものではなくなり、Office〈と〉インターネットのためになった。Macには少しだけ違うバージョンのOfficeがあり、すばらしいインターネット体験がある。インターネットが成熟し、ブラウザーが良くなるにつれ、「問題」は大きく軽減された。今から5年前、Officeの重要度は下がり、Mac、Windows間の互換性は十分良くなり、もはや完全に問題ではなくなった。

インターネットの高まりとOfficeの落ち込みが、Appleの勝因だ。あるいは、Appleが公平な競争の場を与えられ、Appleに関するすばらしい物事のすべてが、ようやく実際に製品を買うほどの影響を人々に与える機会を得たと言ってもいいかもしれない。世界は、「本当はMacが欲しいけど、Officeが重要すぎる」から、「本当はMacが欲しいけど、こいつら高すぎる」へと変わった。

Office以降、インターネット以前、Appleはもがき苦しんだ。インターネット以降、Appleは勝利した(競争の場が公平になったから。その場合に限りGruberの言っていることはすべて正しい)。あまりに当たり前なのでみんな忘れている。

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(翻訳:Nob Takahashi)

Evernoteが全ユーザにパスワード変更を要請: 大規模ハッキング行為で個人情報が漏出

evernote

人気のパーソナルノートサービスEvernoteが、その5000万近いユーザに、パスワードの変更を要請している。同社は一両日前に、最近大きく報道されている大規模なハッキング行為の、最新の犠牲者になった。これまでの数週間で、TwitterFacebookなどなども、同種の被害に遭っている。

EvernoteのファウンダでCEOのPhil Libinによると、サイトは全体的に順調に稼働しているが、現状ではユーザに対し、パスワードの変更を求めるフォームが表示される。“この異常事態のため、サーバが混雑し、アクセスが不調になることもある。しかし問題はそれだけであり、知りうるかぎり、ユーザデータへの脅威は存在しない”。

同社のブログ記事によると、“犯人たちはEvernoteのユーザ情報へのアクセスを取得した。それらの情報は、Evernoteのアカウントに結びついているユーザ名とメールアドレスと暗号化されたパスワードであり”、支払決済関連の情報はアクセスされていない。

Libinによると、“ユーザの支払決済情報はサーバ上に保存していないから、被害に遭うことはない”。この前Zendeskを襲い、そのほかのサイトにも被害が及んだ犯行との関連については、現状では何も分かっていない。“Zendeskの件については詳細を知らないので、コメントを申し上げる段階ではない”。

同社広報によると、異状に最初に気づいたのは、(米国時間3/2から)二日前の米国時間2月28日だ:

2月28日に、Evernoteの運用とセキュリティを担当する部門が、異常でしかも悪意あると思われる活動がEvernoteのサービスの上で行われていることに気づき、調査を開始した。その結果判明したのは、一人または複数の個人が、ユーザのユーザ名とメールアドレスと暗号化されたパスワードへのアクセスを取得したことだ。現在行っている分析によれば、ユーザアカウントのそのほかの内容や、Evernote PremiumおよびEvernote Businessの顧客の決済情報への、不法アクセスは生じていない、と判明した。

同社はブログ記事以外に、ユーザへのメールとソーシャルメディアへの投稿で通知を行っている。

“質問や心配事のある方はEvernoteのサポートまで直接申し出ていただきたい”、とその広報担当は言った。

パスワードの変更は、Evernote Food、Evernote Business、Evernote Helloなどなど、そのユーザが使う可能性のあるすべてのEvernoteアプリケーションで行う必要がある。

データ侵犯のニュースが、このところ毎週のようにある。ネガティブなニュースの頻発が、これらのサイトに対するユーザの信頼をどれぐらい損なっているか、そこが問題だ。ユーザは、慣れて不感症になっているのか、それとも、もっと安全そうなサイトへ引っ越そうと考えているのか。大規模ハッキング行為の日常的な横行は、ネットワーク社会をめぐるさまざまな楽観論や理想論に、水を差すことにもなりかねない。

evernote password change

この記事は、引き続きアップデートしていきたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

プロ用お絵描きタブレットのWacomが“コンピュータの周辺機器ではない”自立型製品を予告

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写真やアートのプロのための感圧入力機器では長年のリーダーであるWacomが、同社のFacebookアカウント上で、新製品のモバイルタブレットを予告している。それはWacomによれば、お客様の熱心な要望にお応えして、“そのほかのタブレットにはない、プロ用の感圧ペンやスムースなマルチタッチ、HDのディスプレイなどの機能を盛り込んだ”製品、という。

このタブレット製品のためにWacomは1日24時間週に7日間の開発努力を続け、この夏には発売できる、と言われている。Microsoft Surface ProやSamsungのGalaxy Noteなどのタブレットも、感圧方式のスタイラス入力はその技術をWacomに仰いでおり、だから同社自身がモバイル製品に導入しても不思議ではない。しかしこれまでの同社のハードウェア製品はあくまでも周辺機器であり、Bamboo、Intuos、Cintiqなど電源をUSBに依存する描画用パッドもすべて、コンピュータにつないでから使用する。

でも今度出るタブレット製品は、Wacomの初めてのスタンドアロン製品のようだ。Facebook上の予告はプラットホームについて言及していないが、おそらくAndroidだろう。人気WebコミックPenny Arcadeの作者Mike “Gabe” Krahulikが最近、Surface Proとそれが内蔵するWacom技術への愛について長い記事を書いていたから、Windows 8という線も捨てられない。

Wacomの唯一の課題は、スタンドアロン製品を買いやすいお値段にすることかもしれない。Cintiqシリーズの描画パッドの12インチ(12WX)は899ドルだが、本体のほかにコンピュータを必要とする。コンピュータ内蔵の完全自立型Wacomタブレットも、本格的なプロ用仕様ともなればお安くはないだろうが、でもCintiq 12WXが出た2007年に比べると、技術も必要部品も安くなってるはずだ。今日このごろ、スマートフォンとタブレットが世の中に氾濫しているから、高度な技術を狭いところに詰め込む、かつては神業的だった製造技術も、今やそれほど高価なものではない。

今Wacomに詳しい情報を求めているので、情報が入り次第この記事をアップデートしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))