MLB.com、開幕戦のストリーミングは6000万を集める大ヒット

MLB.com

Major League Baseballが開幕を迎えたが、MLBの提供するライブおよびオンデマンド・ストリーミングは、新記録となる視聴者を集めたようだ。MLB.com、MLB.TV、モバイルアプリケーションのMLB At Bat、およびMLB.comの運営するFacebookおよびTwitterのソーシャルチャネルを経由して6000万の人がデジタル配信を楽しんだのだそうだ。

この数字は昨年比で60%アップとなっている。この数字につきMLB Business and MediaのプレジデントであるBob Bowmanが躍進の秘密を語ってくれた。

「人々がベースボールを待ち望んでいたということもあります。ニューイングランドおよび中西部は非常に厳しい冬を過ごしました。ベースボールは、コマツグミの到来と同様に、春を告げるサインとなっているのです」。

もちろんテクノロジー的な要因もあるはずだ。インフラストラクチャーが整備され、多くの人がストリーミングの存在を意識するようになっているのだ。

Bowmanは「多くの人が、サイトにいけばストリーミングがあるはずという意識を持つようにもなったのでしょう」とも言っている。

モバイルアプリケーションのMLB At Batを使った人が900万もいたことにも触れている。「900万人もの人がMLB At Batを利用するとは思っていませんでした」と、Bowmanは言う。この数字は昨年比40%の伸びを示す。訪問者のうち30%がビデオストリームで観戦し、そして20%がオーディオストリーミングを楽しんだのだそうだ。残りの20%はほぼリアルタイムで行われる情報更新ツールを見ていたらしい。この情報後進ツールではリアルな球場映像の上に、グラフィカルに情報が表示される。尚、残りの10%はアプリケーションに備わっているスコア表示機能など使っていたとのこと。

「私たちの考えの根本は、ファンのひとたちがいつでもベースボールを楽しめる環境を提供したいというものです。モバイル環境で開幕戦を楽しんだ900万の人は、いつでもベースボールに触れ続けていたいと考えてくれているのでしょう。そうした希望に沿う環境を提供したことにより、多くの人が自然に集まってきたとも言えます。ベースボールとテクノロジーが結びつくなどと考えもしなかった人も多かったのですが、確かに両者の間に親和性があったのだと言えるとおもいます」。

もちろん開幕ゲームというのは特別なもので、一年を通してこの数字が続くわけではない。しかし今回の数字が成功の予兆ともなることをBowmanは予測している。「開幕戦は誰にとっても興味深いもので、多くの人が集まるのは当然かもしれません。しかしデジタルメディアを通じてMLBを楽しみたいという人が、こんなに多くいることは証明されました」。

今回の成果は、デジタルサービスの提供を模索してきた長年の努力が実を結んだものだ。モバイルアプリケーションはもちろん、iPhoneすら存在しない頃から、情報提供の道を探っていたのだ。デジタルサービスを受け取るための環境も整い、より多くの人々にMLBの魅力を届けることができる時代が到来したのだと、Bowmanは考えている。

「いまや若者だけでなく、年長者たちもモバイルデバイスを使ってMLBを楽しむようになっているのです」とのこと。

MLBの新しいコミッショナーであるRob Manfredも、より多くの人に情報を提供できるデジタルメディアの、パワーおよび重要性を十分に認識している。

「以前のコミッショナーであったBud Seligも素晴らしい人物でした。しかしデジタルメディアの重要性を認識して、積極的に活用の方策を探るManfredを迎えたことも大きな転機とると思われます。活用の方法については何度も話をしましたし、積極的に取り組んでアドバンテージを確保したいとも考えているのです」とBowmanは言っている。

ベースボールは100年以上もの歴史をもつスポーツだ。しかしもちろん時代とともに変化するものであり、テクノロジーの活用は大きな変化のきっかけとなるものだろう。人々はどこにいても、四六時中、ベースボールに触れていることができるようになっているのだ。

「テクノロジーによりベースボールの本質が変わるようなことはないでしょう。しかしベースボールに触れる人の人数を増加させ、さらにファンを増やしていく潜在力をもつものといえます。私たちを感動させるのはゲームの内容です。しかし数年前には思いもよらなかった方法で、ベースボールというコンテンツで楽しむことのできる時代ともなりつつあるのです」。

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(翻訳:Maeda, H

MLBのストリーミング閲覧、デスクトップ以外のデバイスが半数超え

メジャーリーグ中継が、MLB.tvとして初めてウェブにストリーミングされたのは2002年8月26日のことだった。昨今のモバイルデバイス上でのHD再生環境と比較すれば、サイズの面でも画質の面でもとても比較にならないものだった。

MLBによると、ストリーミングが開始されて12年後の今年、ライブストリーム閲覧者の51%がモバイルデバイスおよびインターネット接続(connected)デバイスを使っているのだとのこと。インターネット上で流されるすべてのスポーツ・ライブストリーミングの中で、デスクトップ閲覧者が50%を切るのは初めてのことなのだそうだ。インターネット接続デバイスというのはApple TV、Rokuなどのデバイスのことだ。モバイルの普及と、そしてMLBのオンライン化への積極な取り組み(アプリケーション開発など)などもあって、ストリーミング視聴者は年々増加し続けているようだ。

ストリーミング開始当時は、閲覧者も3万人程度に過ぎなかった。MLB Advanced Mediaからの情報によれば、2014年シーズンの最初の1週間で、ストリーミングの閲覧回数は9400万回にものぼったのだそうだ。視聴可能なデバイスが増えたことはもちろん、MLBが公式にストリーミングを提供していることも成功の一因となっている。

歩んできた道を少しだけ振り返ってみよう。下に貼ったのが2002年当時のウェブプレイヤーだ(間違って縮小しているわけではない。本当にこんなサイズだったのだ)。

2014年にはこうなった。

違いは見ての通りだ。

ストリーミング配信の拡大という話でいえば、ワールドシリーズについてもMLB.tvにて配信するとするアナウンスもあった。デスクトップ、セットトップボックス、およびモバイルデバイスなどさまざまな環境で、ワールドシリーズを楽しむことができる。

もちろん、野球以外のスポーツもストリーミング配信を拡大している。ワールドカップについてみるとWatchESPNおよびUnivisionをあわせて245万人がライブストリーミングを視聴していた。

Image Credit: Kieth Allison

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(翻訳:Maeda, H


あの渋チンのMLBがついにYouTubeで実況中継を無料で提供–ただし日本アメリカなどは除外

Major League Baseball(MLB)は、コンテンツがYouTubeなどのビデオストリーミングサービスに出回らないよう、厳しく取り締まってきた。好きなチームや選手の活躍の様子をYouTubeで見ようと思っても、良いものはほとんど見つからない。試合のクリップがYouTubeに載ると、たちまち削除される。だからこれまでYouTube上にあったのは、スライド(静止画像集)や、ファンが球場で撮った見づらいビデオばかりだ。ところがそのMLBがついに、ベルリンの壁(の一部)を破壊し始めた。

今日(米国時間4/29)同社は、Google+で、コンテンツをYouTube上に公式リリースする、と発表した。YouTube自身がこのところパートナーシップ事業を積極的に推進しているから、これはその重要な一環でもあるが、ただし今のところ、そのパンは半分生焼けだ。

YouTubeのMLBチャネルで今のシーズンのゲームのハイライトを見られるが、それは当日ではなく24〜48時間後だ。また、1952年以降の数千時間にわたるゲームハイライトや、”Baseball’s Best Classics”、”Best Moments”といった懐かしの名場面も見られる。

MLBのインターネット“関所”的企業MLBAMは、2010年からYouTubeで全試合とハイライトの録画を提供しているが、それが見られるのはオーストラリアとブラジルと日本とニュージーランドとロシアだけだった。今回のチャネルではそのオーディエンスがグローバルに広がるが、ただし制限がある。

YouTubeとMLBのパートナーシップによりレギュラーシーズンの2試合のライブ中継を毎日無料で見られることになったが、ただし合衆国とカナダと韓国と台湾と日本は除外だ。

合衆国、日本、韓国、台湾という世界的に大きな野球市場でネット放送がないのだから、パートナーシップ事業の発表としては気のぬけたぬるいビールだが、でもまあ、やっと好きな選手やチームのハイライトを猫ビデオを見るのと同じ気軽さで、YouTubeで見られるようになったのは、とりあえず進歩だ。五歩十歩ではなく一歩ぐらい、かもしれないが。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))