Agilityが業務用二足歩行ロボットDigitを市場投入、最初の顧客はフォード

Agility Robotics(アジリティー・ロボティクス)は、40ポンド(約18kg)の荷物を持ち運べる二足歩行ロボットDigit(ディジット)を市場に投入した。最初の顧客はフォード・モーターだ。

生産ラインで製造された最初の2台を手に入れることになっているフォードがCES 2020に先立って1月5日の日曜夜にラスベガスでの語った内容によれば、同社は2019年からこのロボティクスのスタートアップとの共同研究開発に参加していたとのこと。フォードは、Digitと自動運転車をどのように使えば、同社CTOのKen Washington(ケン・ワシントン)氏がいう「ラスト50フィート問題」、つまり縁石から玄関までの運搬に対処できるかを研究してきた。

Digitの販売価格は、まだどちらの企業も決めていない。

フォードはスタートアップ、Agility Roboticsと提携して二足歩行ロボットDigitの研究とテストを行っている。

Digitの販売開始は、Agilityにとってひとつの節目となる。2015年末にオレゴン州立大学ダイナミック・ロボティクス研究所からスピンアウトして設立された同社は、二足歩行ロボットの商品化を目指してきた。Agilityは、2017年、ダチョウからヒントを得た二足歩行研究プラットフォームCassie(キャシー)を発表した。DigitはCassyに上半身と腕、センサーを取り付け、コンピューター能力を強化したモデルとして2019年の春に発表された。そこからAgilityは、片足でもバランスを取ることが可能になり、障害物を安全に回避できるように改良を加え、ナビゲーションのために周囲を知覚しマッピングを行う新しいセンサーも追加した。

「インターネットでの小売り業が成長を続ける中、ロボットが、あらゆる人のための配達の効率化と低コスト化を実現し、私たちの法人顧客のビジネスを強化するものと信じています」とワシントン氏は声明の中で述べている。「私たちはこの1年、Agilityと多くのことを学びました。これで私たちは、商用Digitロボットとともに探索的研究をさらに加速させることができます」

フォードは、Digitが自動運転車をサポートして商品を人々に配達する方法を模索しているが、このロボットには、倉庫や会社内での用途もあると、同社は話している。

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(翻訳:金井哲夫)

ソニーが自動車を発表!

米国時間1月6日、CES 2020でソニーが自動車を発表した。現時点において、このSony Vision-Sセダンの詳細はほとんどわかっていない。会場で見ることができたら続報する予定だ。

報道によると、ソニーは業界のリーダーらと協力してこのプロトタイプを作ったといい、Bosche、Continental、Genetex、Nvidia、Magnaなどの名前が挙がっている。

このクルマはちょっとした驚きではあるものの、現在のソニーの戦略にフィットしている。近年、ソニーはサプライヤーとしてキーテクノロジーの開発および販売を始めていた。同社のカメラセンサーは、多くの著名スマートフォンで使用されており、最新のiPhone 11 Proもそのひとつだ。しかし、iPhoneに提供する以前、ソニーは同様のスマートフォン向けセンサーを搭載した独自スマートフォンであるXperiaを長年販売してきた。

Vision-Sセダンでも、iPhoneとXperiaに似たような関係が見られるかもしれない。このコンセプトカーは、ソニーのコンポーネントを売るためにデザインされていることが明らかだ。ソニーは自動車製造をやりたいわけではない。TechCrunchはソニーに山ほどの質問をぶつけて答えをお届けする予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Mophieの最新モバイルバッテリーはクルマ用のジャンパーケーブル付属

現在、開催されているCES 2020以降、Mophieは同社のバッテリー製品につながる製品リストに新しく「クルマ」を追加できるようになる。まあ時間の問題ではあった。もちろん、モバイルバッテリーでこのレベルの充電を可能にしたのは同社が初めてではないが、新製品のPowerstation Goは、ワンランク上の充電容量を提供する。

Mophieの製品ラインの中でもユニークなのは、ミニサイズのジャンパーケーブルが付属していることで、4万4400mWhの強力な充電容量を使って乗用車やSUVをジャンプスタートさせることができる。正直なところこの160ドル(約1万7000円)の値札も、無名バッテリーメーカーとは違うMophieの安心感を思えばおかしくない。

もちろん、家電ブランドとしてスマートフォンにも焦点を合わせている。上面にはQi標準のワイヤレス充電パッドがある。USB-Aポートが2つと、ノートパソコンなどを充電できるAC出力もついている。

ただ、不思議なことにUSB-Cポートがついていない。これは2020年には奇妙な欠落といえる。携帯電話からSUVまで何でもかんでも充電する全部のせアプローチの機器としては特にそのように感じてしまう。

Powerstation Goは今週からインターネットで購入可能。

CES 2020 coverage - TechCrunch

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

「曲げられるディスプレイのスマホ」以外の用途を模索するRoyole

2年前には少なくともRoyoleは、初めての折りたたみ式スマートフォンで我々の関心を掴んだ。初めて、というのはそれだけでもニュースになる。それによってこの無名企業があちこちで採り上げられたが、同社のフォームファクタ革命はまだちっとも始まっていなかった。何よりもまず、同社のそのFlexPaiはまだプロトタイプでしかなかった。

[Royole Corporation: RoyoleのRoTree(下図)には500台の完全な折りたたみ式スクリーンがぶら下がっている。それらは本物の木の葉のように軽いが、それだけでなく、その葉っぱに映っている画像やビデオを変えられるのだ! このツリーは深圳の宝安国際空港に、空港の新しいランドマークとして「植えられて」いる。]

しかしそれでもRoyoleは、我々の関心を掴んでいる。深圳の空港で折りたたみ式スマートフォンのツリーも間近で見た。でも、今度は何だろう? もちろん、もっとおもしろいものだろう。同社は今週のCESで2つの新しいデバイスを披露したが、その目的はどうやら、FlexPaiのときと同じようだ。すなわち、折りたたみ式ディスプレイという技術のポテンシャルをデモすること。それはまさに、Royoleという企業の使命のようだ。

関連記事: A closer look at Royole’s foldable display…Royoleの折りたたみディスプレイを間近で見る(未訳)。

人だかりができていたのは、Mirage Smart Speakerだ。これはAmazon Echoに8インチの曲げられるAMOLEDディスプレイを巻きつけたようなもの。製品にしっかり巻きつけられているから、ユーザーはそれを曲げられない。でも正直なところ、ユーザーが自分の手で曲げられることが、この話の焦点だったはずだが。とにかくこちらは、折りたたみ式ではなくて巻きつけ式ディスプレイだ。Winampのサウンドビジュアライザーみたいで、楽しいかもしれない。

カメラもついているけど、何のためだろう? スマートスピーカーにカメラは不要なのでは? そう考えるのは、私だけかな?

同社のRoWriteのニューバージョンもある。これは1枚の紙のようなもので、センサーを内蔵しているのでユーザーが書いたり描いたりしたものをデジタイズする。紙に書く(描く)ように気軽に使えて、しかもそれがデジタル化されることがキモだ。ニューバージョンはバッテリーが新しくなって前よりも小さくて軽い。

CES 2020 coverage - TechCrunch

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

出禁から1年、Lora DiCarloが新しい大人のオモチャをひっさげCESに復帰

たった1年間でどれだけのことが起きるのかを考えると、びっくりする。2019年、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)を出入り禁止にされたセックステックのスタートアップ、Lora DiCarlo(ローラ・ディカーロ)が再び出展し、2つの新しい大人のオモチャを披露することになった。それどころか、Baci(バッチ)とOnda(オンダ)というその2つの新製品は、CESのHonoree Innovation賞を受賞した。

Lora DiCarloの3つの製品には、人が触った感覚を再現するためのマイクロロボティクス技術が使われている。Osé(オセ)は複合的なオーガズムを感じさせるようデザインされているが、OndaはGスポットに特化され、Baciはクリトリスに特化されている。

今回の受賞は、CESの母体である全米家電協会(CTA)の180度の方向転換によるものだ。2019年7月、CTAはセックステックのスタートアップ企業の出展と賞のエントリーを、健康のカテゴリーで1年間だけ試験的に認める方針を発表した。それ以前に、CTAはセックステック企業であるLora DiCarloに対して大きなヘマをやらかしていた。CTAは、生物模倣とロボティクスを応用し、手を使うことなくGスポットとクリトリスを同時に刺激して、女性が複合的なオーガズムを感じられるという装置を発表した同社に与えた賞を剥奪してしまったのだ。5月、CTAは同社に賞を再び授与し、謝罪した。

Lora DiCarloの創設者Lora Haddock(ローラ・ハドック)氏は、TechCrunch Disrupt 2019において、あの侮辱的な事件は、認知度という面で会社に大きく貢献したと話してくれた。2019年末、Lora DiCarloは最初の製品Oséのプレセールスを開始した。同社にはすでに300万ドル(約3億2500万円)の収益があり、そのうちの150万ドル(約1億6000万円)は、ローンチからわずか36時間で叩き出している。

10月3日、カリフォルニア州サンフランシスコにて。Lora DiCarloの創設者でCEOのローラ・ハドック氏は、モスコーン・コンベンションセンターで開かれたTechCrunch Disrupt San Franciscoに登壇し話を聞かせてくれた。(写真:Kimberly White/Getty Images for TechCrunch)

「Oséのイノベーション賞が剥奪されて再び授与された2019年の事件の後、私たちはチェンジエージェントとなり、すべてのCES出展者の性の公平性と、安全でよりインクルーシブな環境の構築を訴える人々の厳しい声を引き出してきました」とLora DiCarloの創設者ローラ・ハドック氏は声明の中で述べている。「私たちの製品と使命を深く知ることで、人々は、性的な健全性が幸福全体にとって重要であることに気づき始めたのです。2020年も、私たちはCESに出展し、セックステックに対する人々の考え方を改めさせたいと思っています。これはテクノロジーの話ではありません。オーガズムの話でもありません。技術によって強化されるエクスペリエンスが、健康の感覚を大きく拡大するという話です。良質な睡眠、ストレスの緩和、気分の改善など同じです」

私の同僚のBrian Heater(ブライアン・ヒーター)が、今週、CES会場でハドック氏の話を聞く予定です。ご期待ください。

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(翻訳:金井哲夫)

レノボ初の折り畳みラップトップThinkPad X1 Fold

Lenovo(レノボ)は2019年5月にそのコンセプトを発表した、ThinkPad X1 Foldを正式に発表した。この製品は折り畳みディスプレイを搭載したラップトップで、レノボはオフィス志向のプロダクトとして興味深いコンセプトを実験しようとしている。

ThinkPad X1 Foldは、タブレットとノートパソコンの優れた機能を1つのフォームファクタに集約した、コンバーチブルラップトップの最新モデルだ。

広げた状態で13.3インチの折り畳みディスプレイを搭載しており、本体はかなりコンパクトだ。また、Bluetoothキーボードは画面の下半分に置いてラップトップとして使うことも、あるいは取り外して使用することもできる。なおら24ドル(約2600円)のスタンドは別売りだ。またキーボードが使用されていないときは、中央に置けばワイヤレス充電できる。実用度はなんともいえないが、かなりクールだろう。

ディスプレイはLG製のpOLED(プラスティックOLED、プラスティック基板を用いた有機ELパネル)方式で、レノボによると広範囲な耐久性テストが実施されたという。ただし、その評価は実際に使うまで待つ必要があるだろう。また、折り畳み機構は炭素繊維プレートで補強されている。

ThinkPad X1 Foldの価格は2499ドル(約27万円)前後で、Windows10搭載モデルは今年中旬に発売予定。Windows 10X搭載モデルはその後に発売される。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

4つの温度センサーを制御できるスマホ連動の後付けグリル調理用ハブ

Weberはスマート調理器具のスタートアップであるJuneとの提携を深めており、CES 2020の開幕を控えた米国時間1月6日に、どんなグリルでもスマートグリルに変えられる新製品を発表し、初心者の料理人にも専門家の指導とグリル調理のアドバイスを提供しようとしている。

新しいWeber Connect Smart Grilling Hubには、肉やその他の食品の調理中の温度を監視する、有線接続の温度計が接続できるポートを備えた小型デバイスが含まれている。Hubは一度に4つまでの温度センサーをサポートしており、同時にさまざまな料理の温度を監視できる。そしてWeberの専用アプリを使ってスマートフォンとHubを連携させれば、調理中の食品の内部温度に関する情報を受け取れる。またアプリは、肉が希望する焼き具合になる適切な温度に達したときに、アラートを発する。

さらに食べ物をひっくり返すタイミングの通知や、最高の料理法についての専門家によるヒントやコツなどもアプリに表示される。Weberによると、今年中にはAlexaのサポートが追加され、その他の新機能もソフトウェアアップデートで提供される予定だ。

Weberは以前、発売予定のペレットグリル「Weber SmokeFire」でJuneと提携した。これはWeberが作った最初のペレットグリルで、Smart Grilling Hubが提供しているのと同様のスマート調理テクノロジーを内蔵している。Smart Grilling Hubは、2020年初頭より30カ国以上で発売され、米国では129.99ドル(約1万4000円)で手に入る。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

液晶とカメラと顔認証でサンバイザーに革命を起こすBoschのエンジニア

自動車がどんどん進化しても、サンバイザーは90年以上もほぼ同じ形をしている。しかしそれには、とくに夕暮れ時や夜明け時に、ドライバーの視界を遮ってしまうという困った問題があった。

Bosch(ボッシュ)の3人のエンジニアは、液晶ディスプレイ(LCD)、カメラ、顔の認証と検出のソフトウエアを利用してその問題を解決する画期的な方法を考案した。ボッシュではこれを「バーチャル・バイザー」と呼び、米国ラスベガスで開かれるCES 2020でデビューさせる予定だ。実際、バーチャル・バイザーは、CES 2020イノベーション・アワードで「ベスト・オブ・イノベーション」の栄誉を手にしている。

ボッシュ・ノースアメリカの技師でバーチャル・バイザーの開発者のひとりであるJason Zink(ジェイソン・ジンク)氏によると、そもそもこれは、ボッシュの社内イノベーション活動のひとつとして始まった草の根のプロジェクトだった。

最初のブレイクスルーは、開発者のひとりRyan Todd(ライアン・トッド)氏がテレビを買いに行ったときに訪れたとジンク氏は話す。いろいろなテレビを比較しながら見ているうちに、LCDは特定の箇所を選択的に黒くできることをトッド氏は思い出した。

「昔ながらのバイザーではなく、液晶ディスプレイを使うことで、部分的に透明にしたり不透明にしたりできるのです」とジンク氏はTechCrunchに話してくれた。「従来のサンバイザーでは、目に光が当たらないよう、ドライバーは常にその位置を調整していることを、開発の初期段階で私たちは突き止めました」とジンク氏。「この発見によって、製品コンセプトが良い方向に単純化され、技術のデザインに拍車がかかったのです」。このバイザーはまだ自動車には搭載されていないが、ジンク氏によれば、ボッシュは、商用自動車市場と乗用車市場の複数のOEM企業と話を進めているという。

「実際に製品化する意欲は大いにあります」とジンク氏は話している。「世界中のドライバーはほぼ全員が、今ある方式のバイザーでは、まぶしく危険な太陽光を防ぎきれないと感じています。とくに、ドライバーの視野が大幅に狭められる夕暮れ時と夜明け時は危険です」と、Bosch Car Multimedia(ボッシュ・カー・マルチメディア)のSteffen Berns(シュテッフェン・バーンズ)社長は言う。「きわめてシンプルなイノベーションが、きわめて大きなインパクトを生むことがあります。バーチャル・バイザーは、ドライバーの道路の見え方に変革を起こします」。

画像クレジット:Bosch

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(翻訳:金井哲夫)

クアルコムがaptX VoiceでBluetooth経由での音声通話品質を改善

これまでスマートフォンや携帯キャリアによるHD音声品質のメリットを得られた機会は、そう多くないかもしれない。HD通話は通常の通話よりもはるかに音質がいいが、Bluetoothヘッドセットを使って通話する場合、使用デバイスがコーデックに対応していないためHD音声の利点は得られない。しかしQualcomm(クアルコム)は現在、既存のaptXコーデックを進化させたaptX Voiceによって、Bluetoothデバイスでも高品質の通話を実現しようとしている。

aptX Voiceを使うと、アクセサリとスマートフォンを接続するBluetooth Handsfree Profileの一部として、32kHzのサンプル音声と16kHzのフラット周波数帯が利用できる。これにより、たとえスピーカーフォンを使用しているときや、小声で話しているときでも通話品質が向上する。

クアルコムの音声・音楽・ウェアラブル担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるJames Chapman(ジェームズ・チャップマン)氏は、「aptXテクノロジーは前例のないワイヤレスオーディオ品質をもたらし、Bluetoothによるステレオリスニング体験に革命をもたらした。そしてaptX Voiceは、音声通話にも同様の品質を提供するために提供される」と述べた。「利用者が電話をかけたり受けたりするためにワイヤレスヘッドセットやイヤホンを使うようになった現在、aptX Voiceは通話体験のより高い透明性と品質を保証するための答えとなる」。

AptX Voiceは現在、Snapdragon 865と765のモバイル向けプラットフォームで利用可能で、Qualcommが2020年にローンチするBluetooth Audio SoCに基づいたアクセサリで利用できるようになる。それまでは、もう少し大きな声で話すことにしよう。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

小型ロボットLovotの「永遠の愛」は約33万円で手に入る

ロボットの友人からの永遠の愛はいくらだろうか? 正直なところ、それは3000ドル(約33万円)が妥当なようだ。日本のロボットスタートアップ、Groove X(グルーブX)はCESでLobotを展示するために帰ってきたが、この驚くほど高度なロボットは、数年経っても数多くのテクノロジーファンを魅了している。

数年の間、CESに登場してきたこのフレンドリーな小型ロボットは、約1カ月前にようやく日本で発売された。これはAibo(アイボ)にも連なる、「孤独を慰めるために設計されたロボット」の最新モデルだ。設立から4年経つ同社は、このモデルはAiboよりも進んでおり、約50個のオンボードセンサーと複数のCPU(そして1基の充電ドック)を備えているという。

 

 

CESのプレイベントでは、Lobotがいかにそれを初めて見る人の興味を引く様に感心させられた。Lobotは大胆かつ小さなロボットで、知らない人に近づくことを恐れず、Aiboの時の経験とは根本的に異なっていた。

Aiboのように、Lovotは時間をかけて持ち主の顔を覚え、家に帰ってきたら挨拶するようにデザインされている。苔のような布で覆われた外装は確かにAiboよりも暖かく、抱きしめたくなるもので、またLovotも抱かれるのを嫌がることはない。

 

 

アメリカでの販売予定については、確定した情報はない。Groove Xの創業者兼CEOの林要氏によると、「もし投資家を見つけられれば、おそらくアメリカに進出するだろう」と述べている。ただし、アメリカの消費者が、高価な家庭用ロボットに関心があるかどうかは不透明だ。

 

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

米国で茶葉を挽いて抽出できる抹茶メーカーが登場、創業者は二人の日本人

ここ数年、Matcha(抹茶)はニューヨークやロサンゼルスなどの都市で、いわゆる避けて通れないほどの社会現象になっている。細かく挽かれたお茶の粉末はコーヒーショップから雑貨店、食料品までどこにでもある。そしてまもなく、スタートアップやコワーキングスペースのキッチンにも登場しようとしている。

米国時間1月5日、米国ラスベガスで開催されるCES(コンシューマ・エレクトロニクスショー)に先駆けて、World Matchaは新製品「Cuzen Matcha」を発表した。このドリンクメーカーマシンの仕事は事実上ひとつだけ。抹茶エスプレッソを作ることだ。これは、少なくとも自分で抹茶パウダーを買うよりも、フレッシュな体験ができそうだ。マシンは茶葉を挽いて抹茶パウダーを自分で作る。そして粉末をお湯と混ぜる。ちなみに私は抹茶パウダーを買ったことがあり。それも十分おいしい。

まあそれがすべてだが、その頑なミニマリズムについても言っておくべきかもしれない。まちがいなく見栄えのするキッチン器具だ。

ゲームチェンジャーではないだろうが、あの恐ろしく無駄の多いKeurig(キューリグ)などのコーヒーマシンに取って代わるかどうかについては何か言うべきだろう。おそらく、ほとんどのキッチンや家庭では、コーヒーメーカーの代わりというより補助的な位置づけになると思われる。なぜなら、やっぱりコーヒーは必要だからだ。

World Matchaは2019年1月創業の新顔で、10月に100万ドルのプレシードラウンドを完了し、25組の投資家が参加した。商品は本日から予約可能で価格は290ドル。ひと月ほどで値上がりするそうだ。正確な発売日は明らかになっていない。

【Japan編集部追記】World Matchaの共同創業者は塚田英次郎氏と八田大樹氏。日本に子会社の株式会社として同名のWorld Matchaがある。
CES 2020 coverage - TechCrunch

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

双方向同時通訳可能な新型ウェアラブル翻訳機が4月に約2.2万円で発売へ

競合企業はたくさんあるが、Waverly Labsはここ数年のリアルタイム翻訳機を開発するハードウェアスタートアップの中でも特に注目されてきた。そしておそらくもっと重要なのは、実際に製品を市場に投入している点だろう。

今週米国ラスベガス開催されるCESにて、ニューヨークを拠点とするこのスタートアップは最新プロダクトを発表した。クラウドファンディング/先行販売キャンペーンの一環として2019年5月に発表されたAmbassadorは、今年4月に200ドル(約2万2000円)で発売される。ほとんどのイヤフォンと同様にAmbassadorは1組のイヤホンだが、1つは自分が装着し、もう1つは相手が装着する。

Converseは3つのモードのうちの1つで、1台のスマートフォンを使って双方向の会話ができる。デバイスはリアルタイムで会話を聞き、変換する。自動的に8フィート(約2.4m)以内の声を聞く 「Listen」 モードや、接続されたスマートフォンを介して翻訳を話す 「Lecture」 モードもある。

システムは20言語と42方言を翻訳することができ、本体には2つのマイクアレイを搭載し、1台のスマートフォンで最大4つのユニットと通信できる。

同社初のデバイスは、500万ドル(約5億4000万円)のプリセールスを達成し、4万台を出荷している。一方、Ambassadorは堅実だが、集まったのは50万ドル(約5400万円)とそう印象的ではない。ライバルにはTimekettleのようなスタートアップや、今年中にPixelbudsの新版をリリースするであろうGoogle(グーグル)のような巨大企業も控えている。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

HP製ノートPCに忘れ物タグ「Tile」のトラッキング技術が搭載される

「なぜ今までなかったんだろう」と思うことはいろいろある。これもそのひとつだ。HPはCESで、PCとしては初めてTile(タイル)のトラッキングテクノロジーをラップトップに内蔵すると発表した。Tileが初めて内蔵されるのはHPのElite Dragonflyラインで、今年の第1四半期に登場する予定だ。

ベイエリアに拠点を置くTileにとって、この決定の意味は大きい。Tileのテクノロジーが内蔵されたラップトップを購入したら、ラップトップが見当たらないときに追跡するためにスマートフォンにTileアプリをダウンロードする必要がある。当初はひと握りのラップトップのみの対応だが、HPが差別化のためにさらに多くのデバイスにTileを内蔵するようになればインストールベースが大きく成長する可能性がある。

アプリを使って最後に認識されたラップトップの場所を知ることができる。また、ラップトップがWi-Fiに接続されていなくても、電源が入っていなくても、見つけられる可能性がある。自分のスマートフォンとのBluetooth接続の範囲から外れても、Tileのネットワークで探せるためだ。とはいえ、よく使うのは、急いで出かけなくてはならないのにラップトップが洗濯物の山にまぎれて見つからないときだろう。私はそんな経験はないけれど。

探せる距離はTileユニットと同様と思われる。音を鳴らして見当たらないシステムを見つける機能も搭載される。HPはアンケート調査を実施したようで、72%の人が見当たらないラップトップを見つける機能は「とても、あるいはきわめて重要」と回答したという。確かにそうだろう。

価格についての言及はなかったが、Elite Dragonflyの価格は1500ドル(約16万円)からと、HPの中では高価格帯のモデルだ。従って、この機能が搭載されたからといって大幅に価格が上がることはないだろう。

CES 2020 coverage - TechCrunch

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(翻訳:Kaori Koyama)

今年のCESに登場しそうなもの

1年の中で2番目に素晴らしい季節がやってきた。一般の人が、1週間も続いた新年のほろ酔い気分を振り払いながら仕事に戻ろうとしているとき、目を血走らせたITジャーナリストたちはラスベガスに集結して、IT業界の大ニュースを掘り起こそうと躍起になる。

CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー )は、製品発表の機会以上のものであることは言うまでもない。もちろん製品の発表が大部分を占めるは確かだが、その年のIT業界のトレンドが設定される場でもある。モバイルから自動車まで、そしてロボットからセックステクノロジーまで、多くの企業にとって、その後1年の活動の足場を固めるための最初にして最高の機会なのだ。

いつもどおり、TechCrunchではスタッフ全員が現場に張り付いて、随時ニュースをお届けする予定だ。しかしその前に、このハードウェアにとって最も重要な週に何が期待できるのか、トレンドをまとめておこう。

スマートホーム

Amazon.com Inc.の本社にある球状植物園「Spheres」に展示された画面付きのスマートスピーカー「Amazon Echo Show」。2018年9月20日木曜日に米国ワシントン州シアトルで開催されたお披露目イベントでのひとコマ(写真クレジット:Getty ImagesのAndrew Burton/Bloomberg)

コネクテッドホーム関連のテクノロジーは、ここ数年間、CESを支配してきた。今年もそれが変わることはないだろう。Amazon(アマゾン)やGoogle(グーグル)のようなビッグネームは、おそらく今回のショーでも大きな存在感を示すはず。Amazonは、昨年後半に多くのハードウェアを発表したが、Googleは間違いなく何かしら発表の準備を整えているはずだ。コネクテッドホームに関するあらゆるもの、たとえば家のロック、オーブン、冷蔵庫、洗濯機、その他風変わりでニッチな製品が期待できる。

スマートディスプレイも、間違いなく話題の中心となるはずだ。オフィスに焦点を当てたLenovo(レノボ)の製品についてはすでに記事を書いたが、今後はそのトレンドも注目に値する。

5Gとフォルダブル

CESは、モバイルに関しては、いつも投げやりな感じがあるのが否めない。というのも、スマホ最大のショーであるMobile World Congress(モバイル・ワールド・コングレス)が、1カ月ちょっと後に控えているのだから、無理もないことかもしれない。それに加えて、Samsung(サムスン)やApple(アップル)など、多くのメーカーが、各社の都合で独自の発表を行うようになっている点も影響している。

すでに発売されているサムスンのGalaxy Foldや、やはりすでに発表されているHuawei(ファーウェイ)のMate Xなど、フォルダブルについても、会場のあちこちで多少は話題になるかもしれない。米国内のショーにファーウェイが登場するのは、控えめに言っても興味深い。この分野についての新しい発表は、ほとんどのメーカーがバルセロナまで控えるのではないかと思われる。

とはいえ、2020年には、ほとんど5Gだらけとなるだろう。各キャリアも、ようやくカバーエリアを市場全域に拡げてくる。この次世代のワイヤレステクノロジーは、携帯電話だけでなく、もっと幅広いデバイスに搭載されるのを期待していいだろう。

8Kとスマートで風変わりなカタチのテレビ

CESは、前々からホームエンターテイメントの重要なショーだった。主要な企業がこぞって参加して、人々が汗水たらして稼いだ金を使わせる方策を次々と打ち出してくる。今回は8Kが大きなテーマとなるはずだ。実際に消費者向けの8Kコンテンツを用意するのに苦労しているのは、また別問題だ。昨年は、LGの巻き取れるディスプレイなど、ユニークなフォームファクターの製品が登場した。今年はそれ以上に「コンセプト」といった言葉の使われ方に注意すべきかもしれない。

テレビというのは、GoogleやAlexaのようなアシスタントにとっても、事実上避けて通ることのできない領域の1つだ。また、どうやってスマートホームにうまく組み込むことができるかという課題もある。

スリープテック

指輪のように着けて寝ることで睡眠の質をモニタリングするOura Ring

昨年私は「心の健康がCESの中心的な話題となった」と書いた。さらに今年は、多くの企業が様々なテクノロジーを駆使して、スクリーンタイムのような利用制限に挑むことになるだろう。それが、スリープテックにも大々的に波及することが期待できる。ウェアラブルからスマートベッドまで、さまざまなスタートアップがユーザーの睡眠パターンをコントロールしようと競っている。

モビリティ

2015年9月に最初に公開されたMission Eコンセプトカーのインテリア

この分野には大きく2つの注目すべきものがある。1つはADAS(Advanced Driver Assistance Systems、先進的運転者補助システム)だ。このところ自動車メーカーは、自動運転車から、人間の運転者を効果的に補助することに目を向け始めている。完全な自動運転システムは、近年いわば暗礁に乗り上げた感もあるからだ。一方で、運転者の補助は、自動車メーカーにとっては良い機会であると同時に自動運転車を実現するための一歩としても意味がある。そして2つ目は、人間の声だ。音声による自然な対話が、エンターテインメントシステムだけでなく、ドライブ体験におけるさまざまな領域で重要な役割を果たすようになることが期待できる。

その他

Northのスマートグラス、第1世代のFocals

ウェアラブルは、エクササイズ用のバンドを超えて発展し、ECG(心電計)といった本格的な健康器具だけでなく、ヘッドアップディスプレイなど、身体の他の部分にも進出する。そこでは、ARやVRが重要な役割を果たすはずだ。やはりAppleやGoogleが、このカテゴリでの重要なプレーヤーには違いないが、小規模のハードウェアメーカーも、このカテゴリ内でそれぞれの得意分野を生かしてくるだろう。

また、ラップトップとタブレットのハイブリッド的な製品にも注目すべきものが登場する可能性がある。大麻とセックステックも、かなりホットな話題になるはず。これまでCESは、そうしたものを阻止しようとしてきた経緯があるのだが。また、ストリーミング戦争も、会場を大いに盛り上げるはずだ。

あ、そうだ。Ivanka Trump(イヴァンカ・トランプ)氏も、訳あって登場することになるだろう。よく知らないが、CESなのだから何でもアリだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

不静脈と睡眠時無呼吸症候群を感知するスマートウオッチ「ScanWatch」が登場

Withings(ウィジングズ)は1月6日、心房細動(不整脈)のリスクと、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を知らせてくれるハイブリッドスマートウォッチ「ScanWatch」を米国ラスベガスで開催されている2020 International CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で発表した。

循環器専門医と睡眠の専門家と共同開発された製品で、北米とヨーロッパで2020年第2四半期(4~6月)に、38mmモデルが249ドル(約2万7000円)、42mmモデルが299ドル(約3万3000円)で販売予定となっている。日本での販売は現在のところ未定とのこと。現在はFDA(U.S. Food and Drug Administration、米国食品医薬品局)とCE(EUの法律で定められた安全性能基準)の認定待ちとなっている。

特徴は、医療レベルの心電図を測定可能で、不整脈や心拍の状態を手元で把握できる点。心電図の測定にはScanWatch内蔵の3つの電極を使う。ユーザーが動悸などの身体の異常を感じた際に側面にあるボタンを押したあと、ベゼルの両端を触ることによって計測可能だ。30秒後にScanWatch本体が振動することでユーザーに心電図の測定を完了したことを通知し、その結果を画面で確認できる。

さらに継続的に心拍を測定し続けることで、ユーザーが異常を感じなくても異常な心拍が感知されると、心電図計測を促す通知機能もある。集計されたデータを医師または医療関係者と共有することも可能だ。

日本でも中高年を中心に患者が増えている睡眠時無呼吸症候群を検知できる機能にも注目だ。内蔵の酸素飽和度(SpO2)センサーで就寝中の酸素飽和度の推移を測定。呼吸の乱れによる異常値を感知することで、睡眠時無呼吸症候群を認識できるという。

そのほかの特徴としては、金属アレルギーを起こしにくいと言われるステンレス316Lステンレスがケースを採用しているほか、時計版はサファイヤガラスで覆われている。表示パネルには文字や静止画の表示に適したPMOLED(パッシブマトリクス有機EL)を採用。当日・前日の歩数やスリープスコア、消費カロリー、走行距離などの健康・運動データを収集・記録することも可能だ。フル充電状態の電池寿命は30日間。

なおScanWatchの開発元であるWithingsは、2016年にノキア傘下となってブランド名もWithingsからNOKIAに変わったが、2018年5月にWithings創業者であるÉricCarreel(エリック・カリール)が経営権と取り戻し、新生Withingsとして独立企業に戻っている。

CES 2020 coverage - TechCrunch

和歌山拠点のglafitが公道を走れるスマホ連動電動スクーター「X-SCOOTER LOM」を発表

和歌山県を拠点とするglafitは1月6日、電動スクーター「X-SCOOTER LOM」(クロススクーターロム)を発表し、米国時間1月7日から開催される「CES 2020」にてプロトタイプを展示する。

X-SCOOTER LOMは立ち乗りタイプの電動スクーターで、ハンドルやハンドルポストを折り畳める構造だ。第一種原動機付自転車として登録可能なので日本の公道も走行できる。最高速度は時速25km。走行モードはECO/MID/HIGHの3モードを用意しており、それぞれ時速10km未満/25km未満/25kmでの走行が可能だ。タイヤは、前輪は12インチ、後輪は10インチで、段差や石畳みなどでも安定走行が可能だという。航続距離は、標準搭載の48V/460Whバッテリーで40km、オプションの大容量バッテリーで60km(いずれも試験環境での数値)。フル充電にかかる時間はそれぞれ、約3.5時間、約6時間となっている。そのほか、オプションとして荷台の設置も可能だ。

スマートフォンとも連動しており、専用アプリを利用することで、本体のスイッチオン/オフや、バッテリー残量・航続可能距離の確認ができる。家族や友人にX-SCOOTER LOMを手軽に貸せる、キーシェア機能も備える。そのほか車体にUSBポートが搭載されており、スマートフォンなどを充電することもできる。このスクーターはOEM製造ではなく、glafitがコンセプトからデザイン、フレーム設計、電気系統ですべて自社開発、和歌山で製造しているのも特徴だ。

一般発売の前にまずは米国で2月からKickstarterにてクラウドファンディングを実施する予定とのこと。日本国内での販売予定は現時点では未定ながら、日本からでもKickstarterを経由して購入することはできる。

CES 2020 coverage - TechCrunch

Arloの防犯カメラは強力投光器で不審者を追い払う

Netgear(ネットギア)からスピンオフした防犯カメラメーカーのArlo(アーロ)は、このほど米国ラスベガスで開催されている2020 International CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で新製品を発表した。Arlo Pro 3 Floodlight(フロッドライト)は、その名のとおり現行のArlo Pro 3とよく似ている。ただし、小さなスポットライトの代わりに、巨大なLED投光器(Floodlight)を備えている点で異なる。

内蔵カメラは2K HDR対応で画角は160度。カラーナイトビジョンと従来からのモノクロナイトモードを両方もっている。双方向オーディオによって、外で何が起きているかを聞くことも、玄関前で待っている人と話すこともできる。サイレンも内蔵しているので、大きな火事が起きた時には近所中に知らせることができる。

投光器は手動あるいは物体の移動に反応して作動させることができる。モーションセンサーはガレージのドアの上に設置された照明をオールインワンの防犯・照明装置に置き換えたい人には特に便利だ。

装置は家庭の電源につなぐか、ドリルで穴を開けたくない人は充電バッテリーも利用できる。周辺光センサーを内蔵しているので、夜だけ作動させることもできる。バッテリーを節約するために閾値を設定したり、照明のパターンをカスタマイズすることもできる。点灯パターンには常時、点滅、脈動の3種類ある。

他のArlo製品と同じく、サブスクリプション方式の Arlo Smartと連動する。クラウド録画、物体検知、自動アラームなどの機能を月額3~15ドルで利用できる。
Arlo Pro 3 Floodlightは、2020年春に250ドル(約2万7000円)で発売される予定だ。

CES 2020 coverage - TechCrunch

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

猫枕ロボに小型・低価格バージョンが登場

Qoobo(クーボ)の開発者であるユカイ工学の青木俊介氏はいつもクーボをトートバッグに入れて持ち歩いている。彼が写っている写真や動画には必ず、クーボも一緒に写っている。そしてこの猫枕ロボットは、どんなときでも会話のきっかけになるからすごい。それはちょっと見ただけでは、つまらないものにしか見えない。毛でおおわれた丸い枕で、なでると尻尾を振る。それだけだ。でも高齢化が進んでいる日本のような国では、本物のペットを飼う時間やお金のない人たちにとって、暖かみのある癒やしになるだろう。

しかしそのクーボも高すぎて買えない人がいるから、ユカイ工学は来週のCESでPetit Qoobo(プチ・クーボ)を披露する。このクーボの弟は機能的にはお兄さんと同じだが、サイズはほぼ半分、そして価格は未定だがやはり半額ぐらいなるだろう。

この小型バージョンのクーボはまだプロトタイプで、日本で3月にクラウドファンディングを開始する。そして秋には、Amazon(アマゾン)とユカイ工学のサイトで発売される。

今度のバージョンでは、なでて尻尾を振るだけでなく、マイクロフォンで音を検知したり、触るとときどきゴロゴロ声を発したりする。前よりも元気な猫という感じだ。

人生にはクーボが必要とまでは言わないが、でも写真などでこれを見るたびに、そばにいる誰か一人が必ず「ほしい!」と言う。小さくて安くなったバージョンも、猫アレルギーの人やアレルギーでない人に、爆発的に売れるだろう。

CES 2020 coverage - TechCrunch

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa