メイドイン和歌山の公道走れる電動キックボードがMakuakeに、開始1時間で目標金額400万円を突破

和歌山を拠点とするglafitは5月28日、国内製造の電動キックボード「X-SCOOTER LOM」のクラウドファンディングをMakuakeで開始した。本日15時から出資を募っているが、同日17時の時点で500万円以上が集まっており、目標金額の400万をすでに突破している。

X-SCOOTER LOMは、公道での走行を前提として設計・開発された国産の電動キックボード(電動スクーター)。国内の現行法では電動キックボードは電動アシスト自転車などが分類される軽車両ではなく原動機付自転車と見なされるため、海外製の安価なキックボードは歩道はもちろん車道を走ると道路交通法違反となる。

LOMは現行法では第一種原動機付自転車に分類され、ヘッドライト、前後左右のウィンカー、後部ブレーキランプ、反射板などを装備。車両登録を済ませて本体にナンバープレートを装着すれば、原付免許保有者は公道を走行可能だ。だだし、走れるのは車道のみで歩道を走ると法律違反になるので注意したい。

一般的な電動キックボードは、両足を縦方向に垂直に乗せて走行するが、LOMでは段差などでの転倒を回避するため両足を横方向に平行にそろえて乗車できるように設計されている。また、前輪12インチ、後輪10インチの大経タイヤを装備することで走行時の安定度も高めている。

1回の充電で約40kmの走行が可能。速度は時速25km以上のHigh、時速25kmのMid、時速10kmのEcoの3モードから選べる。オプションでは、1回の充電で約60kmを走行できる大容量バッテリーもある。

ソフトウェア面では、パナソニックとの共同実証実験から誕生したバッテリー管理システムを採用しており、乗車を繰り返すことで航続距離や電池残量を専用のスマートフォンアプリでチェックすることが可能だ。なお専用アプリでは、キーコードをシェアすることで、原付免許を持つ家族や友人などに一時的に貸し出すこともできる。
本体の主な仕様は以下のとおり。

  • サイズ(走行時):幅570×奥行き1050×高さ1150mm
  • サイズ(折り畳み時):幅350×奥行き1050×高さ600mm
  • 重さ:14.0kg(本体)、2.5kg(標準バッテリー)
  • 対荷重:100kgまで
  • タイヤ:前輪12インチ、後輪10インチ
  • 充電時間:5時間前後
  • 走行距離:約40km(標準バッテリー満充電状態、荷重55kgの場合の理論値)
  • 本体色:ホワイト、モカベージュ、スカイブルー、マットブラック

標準バッテリーを含めた総重量は16.5kgとなるが、折り畳むことで頑張れば小脇に抱えられるサイズになる。

和歌山拠点のglafitが公道を走れるスマホ連動電動スクーター「X-SCOOTER LOM」を発表

和歌山県を拠点とするglafitは1月6日、電動スクーター「X-SCOOTER LOM」(クロススクーターロム)を発表し、米国時間1月7日から開催される「CES 2020」にてプロトタイプを展示する。

X-SCOOTER LOMは立ち乗りタイプの電動スクーターで、ハンドルやハンドルポストを折り畳める構造だ。第一種原動機付自転車として登録可能なので日本の公道も走行できる。最高速度は時速25km。走行モードはECO/MID/HIGHの3モードを用意しており、それぞれ時速10km未満/25km未満/25kmでの走行が可能だ。タイヤは、前輪は12インチ、後輪は10インチで、段差や石畳みなどでも安定走行が可能だという。航続距離は、標準搭載の48V/460Whバッテリーで40km、オプションの大容量バッテリーで60km(いずれも試験環境での数値)。フル充電にかかる時間はそれぞれ、約3.5時間、約6時間となっている。そのほか、オプションとして荷台の設置も可能だ。

スマートフォンとも連動しており、専用アプリを利用することで、本体のスイッチオン/オフや、バッテリー残量・航続可能距離の確認ができる。家族や友人にX-SCOOTER LOMを手軽に貸せる、キーシェア機能も備える。そのほか車体にUSBポートが搭載されており、スマートフォンなどを充電することもできる。このスクーターはOEM製造ではなく、glafitがコンセプトからデザイン、フレーム設計、電気系統ですべて自社開発、和歌山で製造しているのも特徴だ。

一般発売の前にまずは米国で2月からKickstarterにてクラウドファンディングを実施する予定とのこと。日本国内での販売予定は現時点では未定ながら、日本からでもKickstarterを経由して購入することはできる。

CES 2020 coverage - TechCrunch