双方向同時通訳可能な新型ウェアラブル翻訳機が4月に約2.2万円で発売へ

競合企業はたくさんあるが、Waverly Labsはここ数年のリアルタイム翻訳機を開発するハードウェアスタートアップの中でも特に注目されてきた。そしておそらくもっと重要なのは、実際に製品を市場に投入している点だろう。

今週米国ラスベガス開催されるCESにて、ニューヨークを拠点とするこのスタートアップは最新プロダクトを発表した。クラウドファンディング/先行販売キャンペーンの一環として2019年5月に発表されたAmbassadorは、今年4月に200ドル(約2万2000円)で発売される。ほとんどのイヤフォンと同様にAmbassadorは1組のイヤホンだが、1つは自分が装着し、もう1つは相手が装着する。

Converseは3つのモードのうちの1つで、1台のスマートフォンを使って双方向の会話ができる。デバイスはリアルタイムで会話を聞き、変換する。自動的に8フィート(約2.4m)以内の声を聞く 「Listen」 モードや、接続されたスマートフォンを介して翻訳を話す 「Lecture」 モードもある。

システムは20言語と42方言を翻訳することができ、本体には2つのマイクアレイを搭載し、1台のスマートフォンで最大4つのユニットと通信できる。

同社初のデバイスは、500万ドル(約5億4000万円)のプリセールスを達成し、4万台を出荷している。一方、Ambassadorは堅実だが、集まったのは50万ドル(約5400万円)とそう印象的ではない。ライバルにはTimekettleのようなスタートアップや、今年中にPixelbudsの新版をリリースするであろうGoogle(グーグル)のような巨大企業も控えている。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Canadaの通信大手Telusが信頼できるパートナーと呼び反Huaweiの壁に風穴

Huaweiをめぐるアメリカと中国の緊張関係で世界中の通信企業が岐路に立たされているが、先週、ある一社が声を上げた。カナダの大手電話企業のひとつであるTelusが、セキュリティへの懸念で全世界からの逆風にさらされている同社の中国のパートナーHuaweiに対する、支持を表明した。

Globe and Mailが入手したTelusの役員の署名入り内部メモはこう言っている: “Huaweiが、世界のトップに位置するイノベーションと包括的なセキュリティ技術、およびソフトウェアの最新アップグレード等により、カナダの通信業界の有能で信頼に足る一員たりうることは火を見るよりも明らかである”。

バンクーバーに本社のある同社を含めカナダの通信企業数社が、Huwaeiの技術により5Gのシステムを構築する気だった。5Gは、モバイルの通信を高速化するだけでなく、応答性の良い自動運転技術や8Kのビデオストリーミングなどにも欠かせない重要な通信技術だ。本誌TechCrunchは今Telusにコメントを求めているので、得られ次第この記事をアップデートしたい。

アメリカは前から、この中国の通信機器メーカーが中国政府の子飼いであり、したがって政府の諜報活動に関わっていると懸念してきた。その懸念の高まりにより大統領のDonald Trumpは今年、HuaweiとZTEのボイコットを発議した、と言われる。またThe Wall Street Journalは先週、アメリカの連邦検事たちが企業秘密の窃盗罪でHuaweiの告訴を準備中、と報じた。

オーストラリアニュージーランドは共に、国内のプロバイダーがHuawei製品を使うことを禁じた。イギリスはHuawaiを公式に禁じてはいないが、当局はその態度を決めるよう圧力を受けていると言われる。

Canadaは、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、およびアメリカと共に諜報共有ネットワークFive Eyesに加わっており、5G展開の前のセキュリティレビューを今行っているが、アメリカから、次世代技術の構築にあたってはHuaweiを排除するよう迫られている。

関連記事: 米、政府内でのHuaweiやZTEの機器使用を新国防法で禁止

中国はこれまでの数か月一貫して、同国の至宝的テクノロジー企業に対するスパイ容疑に反論してきた。先週は、在カナダ大使Lu Shayeが、世界最大の通信機器メーカーをブロックしたらその反動が起きる、と警告した。

Luは記者会見でこう述べた: “カナダがアメリカやオーストラリア、ニュージーランドと同じ決定をすることをつねに懸念してきた。このような決定は、その非難に根拠がないので公正ではない。Huaweiを5Gのネットワークから排除した場合の結果について具体的な想定はできないが、何らかの結果が生ずることを確信している”。

先週はまた、HuaweiのCEO Ren Zhengfeiが珍しくも国際的なメディアのインタビューに登場して、彼が1987年に創業した企業に対するセキュリティ関連の非難を否定した。そして中国企業を排除したらアメリカの非都市地域における高速ネットワークの整備が後れるだろう、と警告した。

“Huaweiがそれに関わることができなければ、地方における通信費用が非常に高いものになるだろう”、とRenは主張した。“これからは多くの国がHuaweiに対し、5G製品を禁ずるのではなく売るよう、自ら進んで求めるだろう”。

Huaweiをめぐる騒動は、アメリカと中国の間の貿易戦争とその硬直化の一環でもある。それによって、国防をアメリカに依存している国と、安いだけでなく技術的にますます優秀になりつつある中国からの投資に経済を依存している国の両方に、影響が生じている。

カナダは、アメリカ当局からの要望に応じて、Renの娘でもあるHuaweiのCFO Meng Wanzhouを拘束したため、係争当事者であるニ大国の板挟みになっている。ホワイトハウスにとっては、今月末という容疑者引き渡し期限が迫っている。一方、カナダの首相Justin TrudeauとTrump は中国政府に、Mengの拘束速直後に拘留した二人のカナダ人の釈放を求めている。

画像クレジット: Huawei

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa