中国のEVシャシーメーカーPIXがスマート車両の自社製造で約14億円調達

中国では過去2年間、機関投資家と企業投資家の両方がドライバーレスの未来に資金を注ぎ込み、自律走行産業が活況を呈している。ロボタクシーサービスの提供やロボバスの運行、配達ボットの展開など、下流で成功している企業は特に投資家に人気があり、数億ドル(数百億円)を調達し巨額の評価額に達している。

現金が豊富になり、有名になる見込みがあるため、上流のサプライヤーもエンドソリューションの構築に着手するようになった。こうした野心的な自動運転ハードウェアサプライヤーの1社が、自動車用スケートボードに特化している中国のPIX Moving(ピックスムービング)だ。この種のシャシーは、バッテリーや駆動ユニットなどの主要コンポーネントを格納し、モジュール式アーキテクチャのためさまざまな種類の自動運転シナリオに適応することができる。Canoo(カヌー)が手がけているものと似ている。

2014年に元建築家のChuan Yu(チュアン・ユ)氏によって設立されたPIXはこのほどプレAラウンドで7200万元(約14億円)を確保し、TechCrunchに語ったところによると調達した資金総額は2000万ドル(約24億円)になった。

同社はハードウェアアクセラレータHAXの第2陣の1社で、ドローンソリューションの構築からスタートした。5年前に自動車分野に進出し、以来、中国、欧州、北米、オーストラリアでひと握りの顧客を獲得した。その中には同社のスケートボードシャシーを採用するAlibaba(アリババ)やBaidu(バイドゥ)、そして守秘義務契約により名前を明かせないが、すぐに使えるロボ車両を購入するドイツのティア1自動車部品メーカーなどが含まれている。

PIXはホワイトラベルのサプライヤーでは満足できなくなり、最近、自社名を冠した自動運転車の提供を開始した。今回の資金調達の一部は、自社ブランドのロボバスやスケートボードのシャシープラットフォームの量産に充て、残りは顧客向けの生産増強、海外展開、採用などに注ぐ。生産能力は2022年中に1200~2500台に達する見込みだ。

PIXは、今回の資金調達における単独出資者の名前を明らかにせず「全国に1万以上の機器を配備している中国の大手衛生ソリューションプロバイダー」とだけ述べた。今回の出資は戦略的シナジーを生み出すことを目的としていて、PIXと出資者は、ゴミ拾いから道路清掃までを意味する「環境オペレーションシナリオ」に対応するサービスロボットを共同開発する予定だ。

PIXの国際事業ディレクターNancy Lee(ナンシー・リー)氏は、ますます混み合う自動運転業界でどのように競争していくかについて、同社が3Dプリンターを使って従来のメーカーよりも低コストかつ短時間でカスタマイズされたシャシーを製造していると述べた。

同社は現在、収益の30〜40%を海外で得ているが、今後2年間でその比率は50%に達すると見込んでいる。中国は自律走行技術の推進者だったかもしれないが、中国の都市の「複雑な」交通事情もドライバーレス車両の大量展開を困難にしているとリー氏は主張した。

PIXは、不思議なことに中国南西部の中心地、貴州省に拠点を置いている。この地域は、Appleのような企業のデータセンターの主要拠点として知られている。また、PIXは北京、上海、深センに研究開発・事業開発チームを抱える。中国以外では、米国でパートタイマー2人が営業と技術サポートに従事しており、ドイツに製造と研究開発を行う子会社を設立中だ。

画像クレジット:PIX’s skateboard chassis

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(文:Rita Liao、翻訳:Nariko Mizoguchi

Google CloudでVMのサスペンドとレジュームが可能に

米国時間3月23日、Google Cloudは仮想マシンのサスペンド / レジューム(一時停止と再開)機能を一般公開でローンチした。これまでこの機能は2年前にアルファでローンチし、開発者が利用できるオプションはインスタンスの停止とスタートだけだった。Google(グーグル)によると、今度のサスペンド / レジュームはラップトップのフタを開けたり、閉めたりする感覚に近いという。

インスタンスがサスペンド中は、それが使っているコアとRAMは課金されない。唯一支払うのはインスタンスのメモリのストレージ費用で、OSのライセンスも減額されるかもしれないとGoogleはいう。

他のクラウドにも同様の機能はあるが、Googleの主張では同社はACPI S3の標準信号を送り、その信号はデスクトップやラップトップにオペレーティングシステムが送ってスリープにしたり、RAMにサスペンドを送る場合と同じであるため、そのソリューションは非常に多種類のOSイメージと互換性がある。それどころか同社はデベロッパーに、ドキュメントのないカスタムのOSイメージで試してみることを奨めている。それらも、何もしなくても信号に応じた動作をするはずだ。

さらにGoogleの主張では、そのソリューションは他と違う。なぜならVMがサスペンドしてブートディスクから独立なら、イメージのためのストレージは動的にプロビジョンされる。従ってブートディスクにスペースがないことを心配する必要がないし、サスペンドしたインスタンスはストレージの消費量も少ない。サスペンド中にもインスタンスのIPアドレスはそのままなので、インスタンスがレジュームしたとき、メモリは単純にストレージからインスタンスのメモリに戻り、サイクルが続く。

ただしイメージのサスペンドは最大60日までで、その後、自動的に終了する。なお、そのサスペンド / レジュームは、GPUインスタンスやメモリが120GBを超えるインスタンス、E2インスタンス、そしてコンフィデンシャルVMでは無効だ。プリエンプティブルインスタンスはサスペンドできるが、サスペンション処理の間に終了するリスクがある。

しかしここでのアドバンテージは費用節約だけではない。このようなシステムはまた、必要に応じて、いくつかのインスタンスをスタンバイさせておく水平スケーリングを意味している。新しいVMをプロビジョニングするのは、時間がかかる。あなたのユースケースがそれなら、将来の道はサーバーレスかもしれない。しかし、それもまた長期のプロジェクトであるため、その間はこのようなシステムが役に立つ。

また、24時間365日稼働する必要のない開発環境にもサスペンド / レジュームを利用している企業もある。BigCommerceのエンジニアリング担当マネージャーであるAaron Humerickhouse(アーロン・ヒューメリックハウス)氏は次のように述べる。「Compute Engineのサスペンド / レジューム機能を活用することで、Compute Engineを中心とした開発環境の運用コストを削減することができました。BigCommerceでは、各エンジニアが自分の環境の『作業時間』をカスタマイズできるようになっており、各作業日の終わりに停止し、翌日の始まりに再開するようになっています。これにより、仮想マシンインスタンスの使用時間が1環境あたり平均で週168時間から週60時間に短縮され、毎月数千ドル(数十万円)のコスト削減が可能になりました。このようなコスト効率の向上は、当社のエンジニアリング組織が成長するにつれて、さらに増加すると考えています」。

画像クレジット:Sean Gallup/Getty Images/Getty Images

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Hiroshi Iwatani)

【3月25日】掲載記事アクセスランキング・トップ5―1位はTweetDeck有料化、2位はChrome OSでSteamが利用可能に

【3月25日】掲載記事アクセスランキング・トップ5―1位はTweetDeck有料化、2位はChrome OSでSteamが利用可能に

掲載記事のうち、3月25日午前7時現在集計で最もアクセスのあった記事5本を紹介。

第1位:ツイッターがTweetDeckを有料化か


Twitterは、TweetDeckを同社のサブスクリプションサービスであるTwitter Blueのプレミアム機能にしようとしているらしい。

第2位:Chrome OSにSteamが(正式に)やってきた


数日前にGoogle自体がこの発表を誤ってリークしたため、デジャヴのように感じるかもしれないが、同社は本日、米国時間3月22日、Chrome OS上でのSteamOSの提供開始を正式にアナウンスした。

第3位:Googleフォトが新機能発表、iCloudやFacebookから写真を移動、保管する便利なインポートオプションなど追加


米国時間3月22日、Googleはモバイル端末向けの人気アプリ「Googleフォト」で今後追加される変更点を多数発表した。今回のアップデートにより、アルバムの整理、インポート、分類、そして共有コンテンツやスクリーンショットへのアクセスがより簡単になるという。

第4位:Zoomの新3Dアバター機能で、ちょっと不気味な動物としてミーティングに参加できるように


百聞は一見にしかず、というが、このZoomの新機能のイメージは次のひと言で言い表せる。「はぁ?」。Zoomは米国時間3月22日、ウサギ(または犬、キツネ、パンダ、馬など)の姿でミーティングに参加できる機能を発表した。

第5位:マイクロソフトにハッカーが不正侵入、BingとCortanaのソースコードを公開


Lapsus$がBing、Bing Maps、Cortanaのソースコードの一部を含むtorrentファイルを投稿した数時間後、Microsoftは米国時間3月22日のブログ投稿で、従業員1人のアカウントがハッキンググループによって侵害され、攻撃者がMicrosoftのシステムに「限定アクセス」して同社のソースコードを盗んだことを発表した。

画像クレジット:Brands&People on Unsplash
David Paul Morris / Getty Images
GOOGLE
JAAP ARRIENS/NURPHOTO / GETTY IMAGES
ZOOM
Jaap Arriens / NurPhoto / Getty Images

クアルコムとTrimble、AndroidのGPS誤差を1m程度まで向上させる技術Trimble RTXを2022年第2四半期より提供開始

クアルコムとTrimble、AndroidのGPS誤差を1m程度に向上させる技術Trimble RTXを2022年第2四半期より提供開始

Trimble

クアルコムは、Snapdragon 8 Gen 1およびSnapdragon 888を搭載するモバイル端末向け位置情報技術”Trimble RTX”を今年第2四半期より提供開始すると発表しました。

Trimble社とクアルコムは、Trimble RTXのサービスプラットフォームを使用することで当該SoCを搭載するAndroidの位置情報の精度をこれまでの5倍に向上させることができ、モバイル機器の位置情報の精度が誤差が1m程度にまで向上すると主張しています。スマートフォンやモバイル端末の位置情報が正確になることで、サービスプロバイダーや開発者らはアプリケーションやサービス内でこれまでよりも正確な位置情報を利用できるようになります。

具体的に使用例を考えれば、たとえばカーナビゲーションシステムにおいて自車が走行しているレーンをイメージセンサーなどを使わずとも位置情報で自動的に判定し、車線変更などをドライバーに指示できるようになるかもしれません。実際、Trimbleとクアルコムは自動車OEM企業やそのTier 1サプライヤーにパートナーシップを拡大し、この高度な位置情報技術や自動運転要技術を活用する予定だとGSMArenaは報じています。

ただ、既存のスマートフォンが、この技術でより正確な位置情報を利用できるようになるかTrimbleもクアルコムも明確に回答していません。ユーザーが肌身離さず持ち歩くスマートフォンの位置情報は、あまり正確になりすぎるとかえってプライバシーに関する問題が発生する可能性があります。トイレに入っているときに、スマートフォンの画面にトイレットペーパーや生理用品の広告が表示されたら、喜ぶよりゾッとする人の方が多そうです。位置情報の利用をアプリやシステム単位でオン/オフしたり、履歴をユーザーが削除できるようになれば良いかもしれないものの、それはOSやアプリ開発者側の対応次第です。

(Source:PRNewswire。Via GSMArenaEngadget日本版より転載)

スマートリング「Oura Ring」が累計販売数100万個を突破

ハードウェアの世界では我々は、大きくてきりのいい数字が大好きだ。どんなものでも100万個を達成するのはすごいことで、その100万個が399ドル(約4万8800円)のスマートリングならなおさらだ。Ouraがウェアラブル分野を永久に変えたというのは早計だが、スマートウォッチというフォームファクター、そして特にある特定のスマートウォッチを中心に物事が固まっている今、状況を揺るがすスタートアップの登場は注目に値するだろう。

Ouraは、その高い値段にもかかわらず、パンデミックに後押しされたスタートアップの1つといえるだろう。このデバイスは、アクティブなフィットネストラッカーというよりは、ヘルスモニターである。そのバイタルトラッキングと控えめなフォームファクターにより、NBAからNASCARまで、多くのスポーツリーグとの提携を得た。これほどまでに世界レベルの著名人の指にまとわれている製品は少ない。

こうしたパートナーシップは、製品に内蔵された体温のトラッキングなどに関するいくつかの研究と相まって、うまく機能している。2020年末、科学ジャーナルNatureは「Feasibility of continuous fever monitoring using wearable devices(ウェアラブルデバイスを用いた連続的な発熱モニタリングの実現可能性)」と題する研究を発表し、体温の変化を検出するためにこのデバイスをどのように使える可能性があるか、それにより新型コロナ感染を早期に発見できる可能性があることを強調している。

また、同社は本日のニュースを通じて、睡眠トラッキング機能をアピールした。これもパンデミックによって世界が一変し、我々が夜通し眠れなくなってから2年余り、多くの人がたくさん考えたに違いないトピックだ。

「睡眠が私たちの健康の他の側面にどれだけ影響するかを理解していたので、Ouraは当初から睡眠に焦点を当てた最初のウェアラブルでした」とCOOのMichael Chapp(マイケル・チャップ)氏はブログ記事に書いている。「そして測定することにより、改善することができます。慢性的な睡眠不足と病気には直接的な相関関係があることが研究により明らかになっています。良い睡眠は、免疫力、パフォーマンス、メンタルヘルスなど、生活のほぼすべての側面を向上させます」。

Ouraは最初のスマートリングであったわけではなく、最後にもならないだろう。OuraはMotivに先を越されたが、後者はパンデミックの真っ只中にヘルストラッキングからバイオメトリクスにシフトして以来、ほとんど沈黙を守っている(控えめに言っても、きついタイミングだ)。その後、MovanoCircularといった企業が登場し、当初は支持を得られなかったこのフォームファクターでトラクションを獲得しようとしている(ちなみに、筆者は今でもリング派ではない)。Google(グーグル)傘下のFitbit(フィットビット)は、最近公開された特許のいくつかを発見し、独自のスマートリングに取り組んでいると噂されている。

Ouraはまた、いくつかのネガティブなフィードバックにもさらされている。Ring 3の概ね肯定的なレビューで指摘したように、同社は最近、いくつかの重要な指標をサブスクリプション制に変更し有料化した。これは、ハードウェアの高額な初期費用を支払った後では、当然ながら人によっては受け入れ難い。しかし、少なくともこれまでのところ、このような反発は、良いレビューと全体的なマーケティングを背景とした堅調な成長に影響を与えていないように見える。

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(文:Brian Heater、翻訳:Den Nakano)

量子コンピューターで解読不可能な耐量子計算機暗号の早期実用化に向け、ソフトバンクとSandbox AQが提携

量子コンピューターで解読不可能な耐量子計算機暗号の早期実用化に向け、ソフトバンクとSandbox AQが提携

ソフトバンクは3月23日、量子コンピューターでも解読されない暗号方式「耐量子計算機暗号」(PQC)の実用化に向けて、量子テクノロジーとAIを活用したSaaSソリューション企業Sandbox AQと日本での共同実証実験に関するパートナーシップ契約を結んだ。これによりソフトバンクは、米国立標準技術研究所(NIST)が進める「耐量子計算機暗号標準化プロジェクト」で最終候補と代替候補に選ばれたPQCアルゴリズムを使った検証を行い、標準化を見据えたPQCの早期の実用化を可能にするという。

今日のインターネットでは、クレジットカード情報や個人情報などの機密情報は、公開鍵暗号(RSA暗号や楕円曲線暗号)と呼ばれる技術で通信内容が暗号化されているが、今後普及すると見られている量子コンピューターを使えば、瞬時にして解読されてしまう恐れがある。そこで、量子コンピューターに耐性のある暗号方式としてPQCが研究されている。PQCは秘匿だけでなく認証(デジタル署名)にも適用でき、ソフトウェアで実装できるためインターネットとの親和性が高く、既存の通信デバイスでの利用が想定されている。

しかし、そのPQCアルゴリズムの国際標準規格化を進めているNISTは、最終候補となるアルゴリズムの絞り込みを行うラウンド3の段階まで達しているものの、決定は2024年を待たなければならない。そこでソフトバンクはこの提携により、標準規格が定まる前に、Sandbox AQの協力で候補となった複数のPQCアルゴリズムを使い、2022年の夏までに5G、4G、Wi-Fiなど様々なネットワークでPQCアルゴリズムを検証し、ネットワーク、マシン、ユーザーの観点から性能評価・検証を行うことにした。こうすることでソフトバンクは、いち早くその商用ネットワークにPQCを実装し、利用者を量子コンピューターを使った攻撃から守ることができるようになるとしている。

Sandbox AQのCEOジャック・ハイダリー氏は、ソフトバンクは「こうした脅威が完全に出現する前に、自社のネットワークやオンラインプロパティーにPQCアルゴリズムを導入することで、競合他社よりも1歩先を行くことになると信じています」と話している。

英国警察が「Lapsus$」のハッキングに関連して16歳から21歳までの容疑者7名を逮捕

英国警察は、Samsung(サムスン)、NVIDIA(エヌビディア)、Microsoft(マイクロソフト)、Okta(オクタ)などのテック大手各社をここ数週間で標的にしたハッカー集団「Lapsus$」との関連が疑われる7名の容疑者を逮捕した。

TechCrunchに寄せられた声明の中で、ロンドン市警のMichael O’Sullivan(マイケル・オサリバン)警部は次のように述べた。「ロンドン市警は、ハッカー集団のメンバーについて、パートナー組織と連携して捜査を進めてきました。この捜査に関連して、16歳から21歳までの7人が逮捕され、全員捜査中は釈放されました。我々の捜査はまだ続いています」。

今回の逮捕のニュースは、Bloombergの報道で、英国のオックスフォードを拠点とする10代の若者が、最近立て続けにハッキングを仕かけたハッカー集団「Lapsus$」の首謀者である疑いがあることが明らかになった数時間後に発表された。このグループの最近のハッキングを調査している4人の研究者が「White」または「Breachbase」というオンライン名を使っている16歳の若者がLapsus$の中心人物であると思うと述べ、Bloombergは、彼の個人情報がライバルハッカーによってオンラインで流出した後に、ハッカー容疑者を突きとめることができた。

セキュリティレポーターのBrian Krebs(ブライアン・クレブス)氏によると、この10代の容疑者は2021年、他人の個人情報を共有したり探したりできるサイト「Doxbin」を購入したが、2022年1月にサイトの管理を放棄し、DoxbinのデータセットをすべてTelegram(テレグラム)に流出させたという。Doxbinコミュニティは、自宅の住所、ソーシャルメディアの写真、両親の詳細など、彼の個人情報を公開することで報復を行った。

TechCrunchは、このハッカー容疑者の流出した個人情報のコピーを確認したが、それは公開しない。だが、Bloombergの報道と一致するとだけ報じておく。

通常は金融犯罪を主に扱うロンドン市警は、逮捕者の中にこの16歳の若者が含まれているかどうかは明言しなかった。

クレブス氏によると、Lapsus$の少なくとも1人のメンバーは、最近Electronic Arts(EA、エレクトロニック・アーツ)で起きたデータ流出事件にも関与していたようで、もう1人はブラジル在住の10代の若者と疑われている。後者はハッキング能力が非常に高く、研究者は最初、目撃している活動は自動化されたものだと考えたという。

研究者がLapsus$のメンバーと思われる容疑者たちを追跡できたのは、このグループがTelegramチャンネルに4万5000人以上の登録者を持ち、頻繁にインサイダーを勧誘して被害者のデータをリークしていたため、よく痕跡を隠せていなかったからかもしれない。Microsoftは3月22日のブログ記事で、このグループは標的の組織に最初にアクセスするために大胆な戦術を使っており、これには公然と会社のインサイダーを勧誘することも含まれていると述べていた。今週Bloombergが報じたように、このグループは、侵入した企業のZoom(ズーム)通話に参加し、ハッキングを一掃しようとする従業員を愚弄することまでしていた。

ハッキンググループLapsus$が最初に明るみに出たのは2021年12月で、同グループは主に英国と南アフリカの組織を標的にしていた。今週初め、最新の被害者はOtkaであることが確認され、Otkaは米国時間3月23日に、約366社の法人顧客が侵害の影響を受けたことを認めた。

画像クレジット:Richard Baker / Getty Images

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(文:Carly Page、翻訳:Den Nakano)

ServiceNowがユーザーエクスペリエンスを一新、ネイティブのRPAと組み合わせて使えるAutomation Engineも登場

ServiceNow(サービスナウ)は米国時間3月23日、まったく新しくなったアプリのデザインを公開し、企業がオートメーションを短時間で作れるように開発されネイティブのRPAとも統合できるツールのAutomation Engineも発表した。どちらも米国時間3月23日に公開された新しいSan Diegoリリースに含まれている。

ServiceNowの最高イノベーション責任者であるDave Wright(デイブ・ライト)氏は、今回のリリースは効率とシンプルさを狙ったと説明している。同氏は「新しいデザインで重要なポイントの1つは『次世代エクスペリエンス』のコンセプト、つまりユーザーエクスペリエンスのあり方の刷新です」と述べた。

ServiceNowのSVP兼デザイン担当グローバル責任者であるAmy Lokey(エイミー・ローキー)氏は2年半前に入社し、同社のツールをデザインの観点から体系的に見直した。同氏はモバイルに関しては良い感触を持ったが、ウェブアプリはしばらくアップデートされていなかったため効率化とモダン化をしようと考えた。

ローキー氏は「当社のプラットフォームは多数のツールとアプリを含むウェブベースのアプリですが、深く探っていくうちにこのエクスペリエンスには革新とモダン化の両方について大きなチャンスがあると強く感じました」と語った。

同氏によれば、細心の注意をはらってデザイン全体を変更する必要があったという。ユーザーがServiceNowを使う際の中心であり、長く使っているユーザーを戸惑わせることなく使いやすくしたいと考えたからだ。

画像クレジット:ServiceNow

ローキー氏は「これはIT、人事、カスタマーサービス部門にわたって担当者が使うものです。ユーザーは業務のために1日8時間以上このアプリを使うこともあります。そのため、生産性を向上し、エクスペリエンスにインテリジェンスが組み込まれ、一体感があり簡単に使えて、使う人の力になると感じられるように変更する必要がありました」と説明する。

こうした考えから、デザイン変更には3つの重点が置かれた。操作の効率化、インテリジェントな検索、シンプルなパーソナライズだ。仕事のやり方に影響を与えることなく、仕事の効率を上げてもっとスマートにすることを目指してデザインが変更された。

また、ワークスペースの高度なカスタマイズ、メニュー操作による目的の機能への移動、そしてサービス技術者にとって優れたエクスペリエンスとなりそうな夜間や暗い環境で仕事をするためのダークモードもある。

今回のリリースにおけるもう1つの大きな変更点はAutomation Engineだ。これは以前に発表されたIntegrationHubと、2021年のIntellibot(インテリボット)買収で獲得したRPA機能をまとめるものだ。ライト氏は「Automation EngineはIntegrationHubとRPA Hubの組み合わせです。これにより標準的な統合に加え、統合した上でbotのプロセスを実行することもできます」と述べている。

Automation Engineにより、人間が介在しない、またはタスクの一部に人間が必要なbotが可能になるだろう。このツールはオートメーションを追加することでServiceNowのワークフローをシンプルにするために設計されているが、実装には組織のワークフローを理解して構築できる専門知識を有する人、あるいは適切に構築できる他社コンサルタントの助けが必要かもしれない。

画像クレジット:Eugene Mymrin / Getty Images

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(文:Ron Miller、翻訳:Kaori Koyama)

NVIDIAが高性能AIを医療の現場にもたらす、AI搭載の医療機器開発プラットフォーム「Clara Holoscan MGX」を発表

高性能な画像処理装置(GPU)で知られるNVIDIA(エヌビディア)は今週、AI搭載の医療機器を開発するためのプラットフォームをデビューさせた。Clara Holoscan MGX(クララ・ホロスキャンMGX)と呼ばれるこのデバイスは、そのコンピューティングパワーにより、医療用センサーが複数のデータストリームを並行して処理し、AIアルゴリズムを訓練し、生物学をリアルタイムで視覚化することを可能にする。

NVIDIAの2022年GTCカンファレンスでデビューしたClara Holoscan MGXは、Jensen Huang(ジェン・スン・フアン)CEOが基調講演で述べたように「オープンでスケーラブルなロボティクスプラットフォーム」であり、ロボットの医療機器やセンサーをAIアプリケーションとつなぐために設計されたハードウェアとソフトウェアのスタックだ。

どう機能するのか。内視鏡検査のプロセスを例にとる。通常、医師は体の中に小さなカメラを挿入し、内部を観察する。Clara Holoscan MGXはカメラに直接接続され、収集したデータをリアルタイムに処理する。データはAIモデルに送られ、異常を検出し、解剖学的な分析を経て、外科医が治療計画に役立てる(断っておくが、これらのAIモデルはNVIDIAが作るのではなく、同社のハードウェア上で動くだけだ)。

NVIDIAはすでにGPUでよく知られており、そのGPUは特に並列計算を高速に実行することに優れている。GPUはかつてゲーマーに最もよく知られていたが、今やディープニューラルネットワークのトレーニングに関心を持つあらゆる業界にとって重要なアクセラレータになった。ディープニューラルネットワークは、例えばX線の読み取りを学習する際に、何十億ものデータポイントをすばやく計算する必要がある。そして、得られたモデルをリアルタイムで使用するためにも、多くの計算が求められる。このプラットフォームは、そうした用途を念頭に置いている。

NVIDIAはAI分野の支配的なプレイヤーとなった。上記のようなプロジェクトの多くに必要な生の計算能力を提供し、業界に特化したハードウェアとソフトウェアの組み合わせで、それを実現してきたからだ。例えば同社は、自動運転車の訓練と開発のためのプラットフォームであるNVIDIA Driveなどの自動運転車の分野のプロジェクトで積極的に動いている。

NVIDIAは、すでにヘルスケア領域への進出を果たした。2018年に初めて発表されたClaraプラットフォームは当初、スムーズな医療画像体験を実現するために設計された。このプラットフォームは年々拡張されてきたが、今回のClara Holoscan MGXプラットフォームは、基本的にはワンストップショップになることが目的だ。

NVIDIAのヘルスケア担当副社長Kimberly Powell(キンバリー・パウエル)氏はTechCrunchに対し、Clara Holoscanは「完全なエンド・ツー・エンドプラットフォームです。医療機器にとってのNVIDIA Clara Holoscanは、自動運転車にとってのNVIDIA Driveと同じ関係です」と語った。

Clara Holoscanの中核となる革新的な技術は2つあるとパウエル氏はいう。まず、医療用ソフトウェアを安全に開発するためのベンチマークプロセスであるIEC 62304規格に準拠した設計になっていること。そして、フアン氏が「非常識」と呼ぶほどのコンピューティングパワーを搭載していることだ。

この組み合わせにより、AIを搭載した医療機器の開発やトレーニングを検討している企業は、より迅速に前進することができるはずだ。

画像クレジット:NVIDIA

「Clara Holoscanのアーキテクチャは、新しい医療機器や『医療機器としてのソフトウェア』を市場に投入するために必要なエンジニアリング投資を大幅に削減します」とパウエル氏は話す。

NVIDIAが売り込んでいること、つまりデバイスとAIの組み合わせを実現しようとしている企業はすでに多数存在する。例えばスタートアップのActiv Surgicalは、AI支援型手術用スコープ(製品名:ActivSight)にNVIDIAのGPUを使用しており、スコープのデータから情報を得るAIアプリケーションをさらに充実させようとしている。そのために、同社はNVIDIAのInceptionプログラムに入り、Clara AGX Developer Kitに早期にアクセスできるようになった。プレスリリースを読む限り、そのキットは、NVIDIAの技術が製品開発を加速させるというパウエル氏の主張を象徴している。

「ActivSightを含め、将来、Activ Surgicalの製品を今後2年以内に市場に出すために、この開発者キットが全体の開発期間を短縮することにもなります」とActiv Surgicalのプレスリリースには書かれている。

現時点では、Clara Holoscanの全能力を利用することはできない。基調講演でフアン氏は、医療グレードの技術が早期利用できるようになるのは2023年第1四半期だと述べた。その時点で、ハードウェアの価格がNVIDIAのODMパートナーによって設定されて初めて、ソフトウェアの価格が「判明する」とパウエル氏は付け加えた(その情報はここに登場するようだ)。

今のところ、Clara Holoscan MGXの発売は、AIヘルスケア分野におけるNVIDIAのすでに確固たる足場をさらに強化するように思われる。基本的に、同社はそのプラットフォームの下にある計算の岩盤を構築しているのだ。

そして、それは良い分野だ。スタンフォード大学の「2022 AI Index」レポートによると、2021年のAIへの民間投資の2大領域は、上記2つの交わるところだった。データ管理・処理・クラウドコンピューティングに122億ドル(約1兆4830億円)、医療・ヘルスケアツールに112億9000万ドル(約1兆3720億円)が投資された。

画像クレジット:NVIDIA

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(文:Emma Betuel、翻訳:Nariko Mizoguchi

リーガルテックのキビタスが8000万円調達、すべての人々への司法アクセス実現に向けα版プロダクトの早期リリース目指す

リーガルテックのキビタスが8000万円調達、すべての人々への司法アクセス実現に向けα版プロダクトの早期リリース目指す

「すべての人々への司法アクセス実現」に向けたアプリ開発を行うキビタスは3月25日、第三者割当増資による総額8000万円の資金調達を実施した。引受先は、リード投資家のXTech Ventures、ANOBAKA、クオンタムリープベンチャーズ(既存投資家)。累計資金調達額は1億5000万円となった(金融機関からの借入含む)。

調達した資金により、俗にいうプロバイダ責任制限法(特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律)の、発信者情報開示命令制度に関する法改正施行に合わせ、2022年中のプロダクト正式ローンチに向けた開発を加速させ、α版プロダクトの早期リリースを目指す。法務省からの解決サポート(ADR)認証も現在最終審査段階にあるという。

キビタスは、「司法サービスをもっと身近に」をミッションに、国内最大手損害保険会社との共同研究・実証実験をはじめ、身近に発生する法律トラブル解決を実現するサービスの研究開発を進めてきた。法律トラブルを経験した人のうち弁護士相談経験のある人は約2割という状況(日本弁護士連合会「法的な課題をかかえる人たちに関する意識調査」)を揶揄し「2割司法」と評される日本では、法律関連のサービスはまだ敷居が高く、高単価というイメージがある。

同社が狙う市場は、海外では「Online Legal Service」や「Alternative Legal Service」と呼ばれる領域で、弁護士事務所ではなく株式会社が主体となり、エンドユーザーへ直接サービスを提供する。米国ではすでに社会実装が進み、2021年6月に上場したLegalZoomや、近年急成長を遂げるDoNotPayなど様々なサービスが拡がりつつあるが、日本国内ではまだ黎明期にある。

SDGs(持続可能な開発目標)における目標16「持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する」に照らし、誰でも安価に法律サービスを受けることができる社会を作りたいという信念から、同社はスマートフォン用アプリでアクセスできる法律関連サービスの開発を進め、最初のプロダクトとして、インターネット上で発生する匿名ユーザーからの誹謗中傷対策(投稿記事削除・発信者情報開示請求)に焦点を絞って開発を進めている。

建設現場にロボットでレイアウトを描くRugged Roboticsが約11.4億円を調達

我々が最初にRugged Robotics(ラギド・ロボティクス)という会社に注目してから、1年近く経った。ヒューストンに拠点を置くこのスタートアップは、建設現場の床に建物のレイアウトを印刷するロボットを開発し、作業員がどこに建設すればよいか(そしてどこに建設してはいけないか)を知ることができるようにした。同社はこのロボットを「レイアウト・ルンバ」と称している。当時、同社は2019年のシードラウンドで250万ドル(約3億円)を調達していた。

もちろん、それはこの2~3年の間に起きた新型コロナウイルス感染流行にともなう自動化が加速する前のことだ。今、建設業はロボット工学の主要なターゲットになっているようだ。ウイルスの感染流行は起こり、人々は病になる。しかし、建設は決して止まることはないらしい。Ruggedの技術は、現場の人間に取って代わるものではなく、むしろ精度を高めるために設計されたものだ。それでも、同社は自動化への関心の高まりから恩恵を受けているようだ。

画像クレジット:Paul Valle / Rugged

米国時間3月23日、同社はシリーズAラウンドで940万ドル(約11億4000万円)の資金を調達したと発表した。このラウンドはBOLD Capital Partners(ボールド・キャピタル・パートナーズ)とBrick & Mortar Ventures(ブリック&モーター・ベンチャーズ)が主導し、Riot Ventures(ライオット・ベンチャーズ)、Morpheus(モーフィアス)、Embark(エンバーク)、Consigli Construction Company(コンシーリ・コンストラクション・カンパニー)、Suffolk Technologies(サフォーク・テクノロジーズ)が参加した。これにより、同社が現在までに調達した資金の総額は約1200万ドル(約14億6000万円)になった。

「私たちは建設業界の近代化を目指し、建設業者が毎日苦労している痛点を解決するための実用的なソリューションを構築したいと考えています」と、Derrick Morse(デリック・モーズ)CEOは声明で述べている。「レイアウトは理想的なその出発点であると確信しています。レイアウトは、建設の自動化のための足がかりになります。デジタルと物理の世界の交差点に位置し、大きな問題を解決でき、非常に有意義な方法でロボットを現場に配備することが可能です」。

今回調達した資金は、ロボットの配備を加速させるとともに、人材雇用の拡大にも充てられる予定だ。直近では、同社はAuris Health(オーリス・ヘルス)でメカニカル・エンジニアリング部門のディレクターを務めていたMason Markee(メイソン・マーキー)氏を迎え入れた。Rugged Roboticsが参入したフィールドプリンターの分野には、2021年夏に1650万ドル(約20億円)のシリーズA資金を調達したDusty(ダスティ)などの企業がいる。Ruggedは、最小限のセットアップで複数のロボットを同時に操作できるようにする「自己完結型ソリューション」によって、他社との差別化を図ることを目指しているという。

また、同社はより自律性を高める方向にも取り組んでいる。「Rugged Roboticsは、そのエンド・ツー・エンドのシステムをさらに洗練させ、配備を簡素化し、最終的には無人で夜間作業を可能にすることを計画している」と、同社は記している。

画像クレジット:Paul Valle / Rugged

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(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

GIFファイルフォーマットの発明者、スティーブン・ウィルハイト氏が新型コロナによる合併症で死去

GIFファイルフォーマットの発明者、スティーブン・ウィルハイト氏が新型コロナによる合併症で死去

Megie Funeral Home

GIFファイルフォーマットの発明者として知られるスティーブン・ウィルハイト(Stephen Wilhite)氏が3月14日、新型コロナウイルス感染による合併症で亡くなりました。74歳でした。

1980年代、ウィルハイト氏はConpuServeに勤務していた頃にGIF(Graphics Interchange Format)を開発しました。

当時のネットワーク通信はアナログのダイヤルアップ回線が主流だったため、ビットマップ画像のデータ量を大きく圧縮し、パラパラマンガ式のアニメーションも作れるGIFは、写真の表示に適したJPEG形式とともに、初期のワールドワイドウェブ(WWW)を快適にするための重要な画像フォーマットでした。

次第にインターネット回線が末端まで高速化しても、GIFフォーマットはとくに簡易なアニメーション表示用として重宝され、現在でもSNSなどで投稿への反応、ネットミームを表示する手段など、時代とともにその用途を変えつつ、およそ40年にわたって使い続けられています(先日にはTwitterがiOSアプリでカメラを使ってのGIF画像生成を可能にしています)。

2013年には、ウィルハイト氏はGIFフォーマットを発明した功績が評価され、国際デジタル芸術科学アカデミーが主催する「ウェビー賞」でLifetime Achievement賞を贈られました。授賞式ではよく議論になっていた”GIF”の発音について、よく言われていた”ギフ”ではなく、「柔らかいGの”ジフ”だ」と説明し論争に終止符を打ちました(その後もギフと呼ぶ人はたくさんいますが)。

ちなみに、ウィルハイト氏は最もお気に入りのGIF画像は何かと問われた際、まだミームという言葉が使われていなかった頃に流行した”ダンシング・ベイビー”がお気に入りだと答えていました。GIFファイルフォーマットの発明者、スティーブン・ウィルハイト氏が新型コロナによる合併症で死去

(Source:Megie Funeral Home。Via the VergeEngadget日本版より転載)

第1四半期もアプリのエコシステムの成長は続きダウンロード数は370億、消費者支出は約4兆円に

今週発表されたiOSとAndroidのアプリのエコシステムの最新分析によると、世界のアプリ市場はまだピークに達していないとのことだ。data.aiApp Annie)のレポートによると、2022年第1四半期の世界のアプリダウンロード数は、iOSとGoogle Play全体で370億に達し、前年比11%増となった。同四半期にアプリのダウンロード数が最も多かった市場はインド、米国、ブラジルで、メキシコ、トルコ、ブラジルは前四半期比で最も大きな伸びを示したと同社は述べている。

第1四半期には、アプリに対する消費者の支出も増加した。第1四半期の消費者支出は330億ドル(約4兆円)に達し、再び過去最大となった。この点でもiOSアプリが引き続きアプリエコシステムの成長の大部分を牽引し、第1四半期の消費者支出330億ドル(約4兆円)の65%を占め、過去2年間で42%増となっている。65%という数字も、過去5四半期とほぼ同じであるとdata.aiは述べている。

画像クレジット:data.ai

支出の上位カテゴリには、ゲーム、エンターテインメント、写真・動画アプリが含まれる。また、iOSアプリが牽引する消費者支出の割合は、ゲームを除外するとさらに高くなる。ゲーム以外のアプリでは、iOSアプリがGoogle Playアプリに対して消費者支出の73%を占めており、これは主にストリーミングビデオアプリ、デートアプリ、ライブストリーミングアプリのアプリ内購入の人気によるものだ。

また、iOSの医療用アプリ(23%増)や健康・フィットネス用アプリ(20%増)など、当四半期の消費者支出を加速させた小規模なカテゴリーもあったと同社は述べている。Androidでは、パーソナライゼーション、食品・飲料、自動車・車両アプリなどのカテゴリが伸びている。

当四半期の支出に関する大きな節目となったのは、Disney+で、生涯グローバル消費者支出20億ドル(約2400億円)を達成したモバイル企業34社に加わった。

画像クレジット:data.ai

このレポートは、アプリ業界の継続的な成長以外の状況について、あまり説明していない。iOSが引き続き消費者支出を牽引しているように、新しいアプリのインストールの大半は、長年そうであったように、Google Playが牽引している。当四半期のAndroidユーザーは、新興市場でのAndroidの牽引により、合計370億の新規アプリダウンロードのうち285億という膨大な数のアプリをインストールし、前年同期比16%増を記録した。最も多くダウンロードされたアプリは、ゲーム、ツール、ソーシャルアプリだった。

ダウンロード数の上位は、TikTok(ティックトック)、Instagram(インスタグラム)、Facebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)などのアプリが独占し、比較的安定していたが、いくつかの顕著な変化があった。第1四半期のSnapchat(スナップチャット)は、最近開始したARショッピングを受け、世界的なアプリの新規インストール数で7位から5位に躍進した。一方、シンガポールを拠点とするコマース企業Shopee(ショッピー)は、2021年に51億ドル(約6200億円)のGAAP収益を報告した後、ダウンロード数で10位から7位に浮上した。

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(文:Sarah Perez、翻訳:Yuta Kaminishi)

HBO Maxが同プラットフォーム上の一部番組に新たにシャッフルボタンを追加

HBO Maxは今週、同社のプラットフォームで一部のテレビ番組に新しい「シャッフル」ボタンを導入することを発表した。この新しいボタンは米国時間3月24日から世界中に展開され、ストリーミングサービスのデスクトップ版でのみ利用可能だ。この新機能は、特定のテレビ番組のエピソードをシャッフルする。例えば「フレンズ」を見たいが、どのエピソードを見ればいいかわからない場合、このボタンを使えば、シリーズの中からランダムなエピソードに移動することができる。

このボタンは「フレンズ」「ラリーのミッドライフ★クライシス」「ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則」「ルーニー・テューンズ」「リック・アンド・モーティ」「ティーン・タイタンズGO!」「Selena + Chef(セリーナ・シェフ)」「Whose Line is it Anyway(フーズ・ライン・イズ・イット・エニーウェイ)」「フレッシュ・プリンス」「トムとジェリー」「ヤングシェルドン」「ジ・オフィス」などの45番組で使用できるようになる。

「HBO Maxのシャッフルボタンは、他のサービスと異なり、シリーズではなくエピソードをランダムに表示するため、ユーザーに表示されるコンテンツにある程度のコンテキストを与えることができます」と、HBO Maxの広報担当者はTechCrunchにメールで語った。「デスクトップで全世界に提供され、ユーザーはシリーズの詳細ページでシャッフルボタンを選択することで、45の厳選された番組を見ることができます。偶然の発見をする要素が加わり、シャッフルボタンを選択すると、足を蹴り上げて、より早くエピソードを見始めることができます」。

同社によると、このボタンは要望の多い機能だったとのことだ。HBO Maxは、この機能をプラットフォーム上のより多くのコンテンツに拡大する予定なのか、あるいはモバイルおよびTVアプリケーションに展開するのか、詳細を明らかにしていない。

この導入は、Netflixが、自分の興味や過去の視聴習慣から気に入りそうな映画やテレビ番組を再生する「ランダム再生」ボタンを正式に発表してから、ほぼ1年後のことだ。Netflixの機能は、より幅広いコンテンツ検索が可能で、接続されたテレビ、Android携帯、タブレットで利用できる。Amazon Prime VideoHuluも、それぞれのアプリにシャッフル機能を追加することを検討している。

新機能の開始は、HBO Maxが最近、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、チェコ共和国、ハンガリー、モルドバ、モンテネグロ、オランダ、北マケドニア、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、セルビア、スロバキア、スロベニアといった15カ国への展開を開始したこと重なる。このストリーミングサービスは、本年後半にギリシャとトルコを含むさらに欧州6カ国に拡大する予定だ。

画像クレジット:HBO Max

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(文:Aisha Malik、翻訳:Yuta Kaminishi)

ヒョンデの新型ハイブリッド車に装備されたソーラールーフにはどれほど価値があるか?

Hyundai(ヒョンデ、現代自動車)の新型ハイブリッド車「Sonata(ソナタ)」のルーフには、太陽電池が組み込まれている。1日中太陽に照らしておくと、航続距離が3〜4マイル(約4.8〜6.4km)ほど延びる。しかし、私が所有している電気自動車は、駐車して座っているだけで、航続距離が1日に3〜4マイル以上減る。運転していないときにTesla(テスラ)が何をしているかはわからない。何もしていないのに電力が消費しているところをみると、ひそかにクルマに自意識が芽生え、感情が生まれていて、Elon Musk(イーロン・マスク)への愛を俳句に詠んでいるのではないかとしか思えない。

「ソナタ・ハイブリッドのソーラーパネルは、正確には204Wの容量を持っています。つまり、日当たりの良い場所で太陽に照らされたパネルは200Whの電力を生み出します」と、ヒョンデはウェブサイトに書いている。200Wはゼロではないが、電気自動車の文脈では、200Wはそれほど印象的な数字ではない。50アンペアブレーカーの家庭用急速充電器は9.6kWで充電できる。ソナタの屋根で焼かれる哀れな小さな太陽電池より約50倍も速いのだ。

ヒョンデは「1日5.8時間充電することで、1年間に走行可能な距離が1300km増える」と主張している。計算してみると、1日あたり2.5マイル(約4km)の航続距離がプラスされるだけでラッキーだということがわかる。もしあなたが健常者で、通勤距離が2.5マイル以下なら、歩いた方が環境にも健康にも、そして全体的な交通インフラの平常性にも良いと主張することができそうだ。しかし、1日に2.5マイル以下しか走らない人はたくさんいる。そして、たとえ天候の影響で航続距離が大幅に伸びなかったとしても、駐車していたクルマのバッテリーが、数日間放置した後も同じかあるいは少し増えているなら、それは決して悪いことではないだろう。

平均的なドライバーの年間走行距離が1万マイル(約1万6000km)の世界では、無料で走行可能な距離が1300km増えたら、それは約8%の燃費向上を意味する。どんな世界でも、8%の値引きを提示されたら買ってしまいそうなものだ。ハイパーマイリング(省燃費追求)の本からも引用すれば、それがすべて現実の数字になるのだ。

ソーラールーフの追加費用と複雑さが、長い目で見て本当にお金の節約(あるいは環境の保護)になるかどうかはわからない。しかし、私はここに原則的な問題があると思う。どのクルマにも、トランク、ルーフ、ボンネットなど「役に立つ」ことに使われていない数平方メートル分の不動産がある。もし、それが全体のエネルギー消費量を8〜10%減らすことができるのであれば、バッテリーの蓄電能力を持つすべてのクルマ(EV、ハイブリッド車など)の分を掛け算すれば、すぐにプラスになるだろう。ソーラールーフ機能は、2022年型ヒョンデ・ソナタ・ハイブリッドの最上級仕様である「Limited(リミテッド)」グレードに標準装備されており、その車両価格は3万5500ドル(約430万円)からとなっている。

ヒョンデやその他の企業をグリーンウォッシングと非難することは超簡単だ。そしておそらく、これは車両の寿命を考えると最終的には正味のマイナスとなるギミックであることが判明するだろう。しかし、ここで1つ言いたいことがある。私は排ガス試験で不正を行う「クリーン」なはずのディーゼルよりも、ほとんど何もしない屋根の上に設置されたソーラーパネルで走るクルマの方を運転したいと思う。

画像クレジット:Hyundai under a license.

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(文:Haje Jan Kamps、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

Birdがニューヨークで電動車いす用アタッチメントをテスト

共有型マイクロモビリティ企業であるBird(バード)は、障がい者がアクセスできるモビリティを増やすために、車いす用バッテリー駆動アタッチメントの試験的導入を限定的に開始する。

この新しい「adaptive program(アダプティブ・プログラム)」は、この夏に拡張されるニューヨーク市ブロンクスのeスクーター試験走行の一部となる。試験地域の個人はこのプログラムに申し込むことができ、参加資格があれば、Birdのチームが直接アタッチメントを届け、セットアップと使用方法を教える。

「セットアップは、Birdの技術者により30分から1時間かかります。最初に取り付けた後は、デバイスは数秒で車いすにラッチオン / オフするはずです」と、Birdの広報担当者はいう。

このプログラムは、Birdが、障がい者がアクセシブルなクルマを探して予約し、支払うことができるようにしたScootaround(スクータアラウンド)というオンデマンドのアクセシブルモビリティプログラムを拡大した数カ月後に登場した。

競合のLime(ライム)は、Lime Able(ライム・エイブル)という同様のアクセシビリティプログラムを行っており、Limeが障がい者や標準的なスクーターでは自信がない人に、3輪スクーターや座席付きスクーターなどの適応型車両を宅配(24時間レンタル)している。

Birdによると、同社の車いす用アタッチメントは、350ワットのモーター、軽量で取り外し可能なリチウムイオンバッテリー、前進と後退の別々のスロットルを備えており、利用者が時速12マイルまで進むことができる。同社は、このアタッチメントが、ライダーの傾斜地の移動や市街地の長距離移動をより容易にするという。

「Birdのadaptive programは、すでに私がより速く移動し、より多くのことを達成するのに役立っています」と、最初のプログラム参加者の1人であるブロンクス在住のEduardo Hernandez(エドゥアルド・ヘルナンデス)氏は声明の中で述べている。「新しいスピードは最高です。スーパーマーケットやその他の用事が非常に楽になりましたし、通常であれば非常に疲れる上り坂でも、信じられないほど役に立っています」。

多くの車いすは保険で賄われているため、このようなアタッチメントが保証を無効にするか、保険の規定に反するかどうかは不明で、Birdはこの件に関する説明に回答しなかった。しかし、Birdは、同社がニューヨーク市交通局、ニューヨーク市長室障がい者課、地元のニューヨーク市障がい者支援団体と協力して、参加者を探していることを明らかにした。

このサービスは現在、ブロンクス区の参加者に無料で提供されている。

画像クレジット:Bird

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(文:Rebecca Bellan、翻訳:Yuta Kaminishi)

ツイッター、DMで特定のメッセージを検索可能に

Twitter(ツイッター)は、ユーザーがDM(ダイレクトメッセージ)で特定のメッセージを検索するオプションを展開するとツイートで発表した。これまで、DMを検索できるのは人の名前やグループチャットのみだった。今回のアップデートでは、検索バーを使ってキーワードで特定のメッセージを検索できる。この新しい検索体験は、iOSとAndroidのアプリおよびウェブで利用可能だ。

同社は、新しい検索アップデートの動作を示すGIFを共有した。検索バーには「レストラン」「本」などと任意のキーワードを入力することができる。入力すると検索結果が「すべて」と「人」「グループ」「メッセージ」の3つのカテゴリーにフィルタリングされる。「メッセージ」タブをクリックすると、そのキーワードが出てきたすべての会話を見ることができる。

この新しい検索体験は、iMessageやMessengerといった他のプラットフォームで特定のメッセージを検索する方法と似たような仕組みになっている。

今回のアップデートは、Twitterが個人ユーザーのツイートを簡単に検索できる機能をこのほど導入したのに続く動きだ。こちらのアップデートは、11月にiOSユーザーに提供が始まった。当時、Twitterはこの新機能を将来的にAndroidとウェブのアプリに展開する予定だと述べていた。この機能を利用できるユーザーは、ユーザーのプロフィールバナーの画面右上、3つの点のメニューの横に検索アイコンを目にする。そこでユーザーのツイートを検索するのにキーワードを入力することができる。

このような検索はTwitterでもすでに可能で、高度な検索をどのように行うか知る必要があっただけだ。例えば「from:@TechCrunch Twitter」と検索すれば、新しい検索機能にアクセスできるかどうかにかかわらず「Twitter」という単語を含むすべてのTechCrunchのツイートを見ることができるようになる。新機能は、その作業をよりシンプルにする。

画像クレジット:Bryce Durbin / TechCrunch

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(文:Aisha Malik、翻訳:Nariko Mizoguchi

中国版Twitterとして知られる「Weibo」が米国で上場廃止のリスクに直面

米国の規制当局は、会計書類の調査ができない中国企業を上場廃止にする可能性のある法律の適用ペースを速めている。中国のTwitter(ツイッター)に相当するWeibo(ウェイボー、微博)が米証券取引委員会(SEC)の上場廃止監視リストに加えられたことは、Alibaba(アリババ)やBaidu(バイドゥ)といった他の中国インターネット大手も同じ圧力に直面することが遠くないことを意味する。

2020年にトランプ政権は外国企業に対する会計基準の厳格化を目的とした法案を成立させた。この法律は、米国に上場する外国企業、特に中国に拠点を置く企業の帳簿を可視化することを求めるものだが、国家安全保障を脅かす可能性のあるデータの引き渡しを警戒する一部の国では機能していない。

中国は、米国で株式を取引する外国企業を監査するために設立されたSECの公開会社会計監視委員会に全面的に協力していない数少ない国の1つだった。しかし、その消極性は薄れつつあり、中国は最近、Alibaba、JD、Baiduといった米国で上場するハイテク大手の寵児たちに、監査の詳細を準備するよう指示したと、ロイター通信が今週報じている

しかし、報道によるとこれらの監査書類に機密データは含まれないという。

米国で上場している中国のハイテク企業の多くは、超大国間の緊張が高まる中、すでに香港での二次上場を追求してきた。しかし、中国政府の最新の措置は、成長志向の強い多くのインターネット企業にとって望ましい米国市場での投資を維持するために、中国政府が譲歩する意思があることを示すものだ。

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Rita Liao、翻訳:Nariko Mizoguchi

山手線31番目の駅「シン・秋葉原駅」が3月25日11時開業、新規駅開業時の記念入場券を「入場記念NFT」として無料配布

JR東日本(東日本旅客鉄道)、ジェイアール東日本企画HIKKYは、オリジナルの共同運営バーチャル空間「Virtual AKIBA World」(VAW。バーチャル アキバ ワールド)を3月25日11時よりオープンし、「バーチャル秋葉原駅」を開業する。これに向け、VAWで展開するコラボレーションやコンテンツを3月23日に発表した。

Virtual AKIBA World(VAW。バーチャル アキバ ワールド)概要

  • 開業日時:3月25日11時(開業まではティザーサイトとなっており、VAWWにアクセスできない)
  • サイトURL:https://jrakiba.vketcloud.com/VAW/
  • メンテナンス:隔週木曜10~15時
  • 利用料:無料

また山手線31番目の駅であるバーチャル秋葉原駅開業記念として、「入場記念NFT」(1枚予定)を無料配布する。従来より駅が新規開業する際に発行している記念入場券を、史上初の「デジタル上の駅開業」であることからNFTのデジタル入場券で発行する。この受け取りには、「LINE」および「LINE BITMAX Wallet」への登録が必要となっている。配布時期は、5月中旬頃予定。記念グッズであるため実在するJR秋葉原駅への入場には使用できないほか、LINEが提供しているNFTマーケットプレイスや、その他のNFTマーケットプレイスを通じた出品は不可。参加方法は、3月25日より公式サイトと公式Twitterで公開する。

JR東日本がバーチャル空間「シン・秋葉原駅」3月25日11時開業、新規駅開業時の記念入場券を「入場記念NFT」として無料配布

コラボレーションするのは、「シン・ゴジラ」「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「シン・ウルトラマン」「シン・仮面ライダー」の4作品によって構成されたプロジェクト「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」。コラボ期間中は「バーチャル秋葉原駅」から「シン・秋葉原駅」と呼称を変更。さらに、バーチャル空間では各キャラクターが描かれたVAWオリジナルデザインのグラフィックで来場者を迎える。また5月13日公開予定のシン・ウルトラマンより、ウルトラマンの3D立像をVAWに設置。来場者同士で集まり記念撮影を行なえる。

セレクトショップ「BEAMS」とのコラボでは、シン・秋葉原をテーマとした期間限定の店舗装飾やVAWオリジナルTシャツの受注販売、オリジナルノベルティを配布。対象店舗は新宿駅新南口NEWoMan2Fの「ビームスニューズ」「ビームス大宮」「ビームス立川」。期間は3月25日~4月7日。VAW内のシン・ウルトラマン3D立像を撮影し対象店舗のスタッフに提示すると、先着順でオリジナルノベルティをプレゼントするそうだ。

JR東日本がバーチャル空間「シン・秋葉原駅」3月25日11時開業、新規駅開業時の記念入場券を「入場記念NFT」として無料配布

アトレ秋葉原でもコラボ展開を行なう。VAWオリジナルコラボビジュアルで館内装飾の実施するほか、キャンペーン期間中に商品を500円(税込)以上購入するごとにシン・秋葉原駅オリジナルキャラクターカードをランダムでプレゼント。このカードはシン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバースの4作品からなり、1種ずつすべて揃えるとVAWオリジナルデザインのグラフィックが現われる。配布期間は4月1日~15日。

JR東日本がバーチャル空間「シン・秋葉原駅」3月25日11時開業、新規駅開業時の記念入場券を「入場記念NFT」として無料配布

ラジオ局「文化放送」のA&Gゾーンとも連携する。VAW内に文化放送ブースを展開するほか、A&G番組のパーソナリティーやスタッフ、リスナーがVAWの特徴である「オフ会ルーム」を使用してのVR交流を行なう予定。

JR東日本がバーチャル空間「シン・秋葉原駅」3月25日11時開業、新規駅開業時の記念入場券を「入場記念NFT」として無料配布


©TTITk
© TOHO CO., LTD. ©カラー ©2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 ©円谷プロ ©石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会

NFT総合マーケットLINE NFTが4月13日開始―吉本興業など17コンテンツと提携・Web3への入口を目指す

LINEの暗号資産事業およびブロックチェーン関連事業を展開するLVCは3月23日、NFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」(記事執筆現在はティザーサイト)を4月13日より開始すると発表した。ローンチラインナップとして、吉本興業など計17コンテンツと提携しており、エンターテインメントやスポーツ、ゲーム、アーティスト、アニメ、キャラクター、イベントの7ジャンル100種類以上のNFTを販売する。今後はソフトバンクやZホールディングスのグループ企業などとの協業を通じ、さらなる拡大を目指す。

ローンチ時に販売されるNFTのラインナップは、吉本興業ホールディングスによる人気芸人のネタをNFT用撮りおろした限定NFT動画「よしもとNFT劇場」、歌手や俳優として活躍するNissy(西島隆弘)の今後の活動と関連したNFTやLINE用のヨッシースタンプのNFTなどを予定。

昨今、海外のNFT市場が爆発的に広がり、国内でも多くの企業がNFT事業に参入している一方、NFTは、購入までのハードルの高さやNFTを保有する価値・意味が十分に理解されていないという課題がある。

これに対してLINE NFTでは、月間9000万人が利用するLINEからNFTを購入(一次流通)およびユーザー間で取引(二次流通)できることに加えて、その先にあるNFTを持つことによる楽しみを感じられるような場を提供するという。また今後は、LINE NFTにより誰でもNFTにアクセスできる環境を提供し、Web3への入口をユーザーに届けることを目指す。

LINE NFTで購入したNFTは、LINEアカウントですぐに登録できるデジタルアセット管理ウォレット「LINE BITMAX Wallet」で保管可能。自分のNFTをLINEの友達と交換したり送り合ったりできる。また、キャンペーンプラットフォーム「LINEで応募」といったLINEの他サービスとの連携も進めることで、購入特典やキャンペーン景品などにNFTを付与する機会を増やす。LINEのプロフィールにNFTを設定可能とするほか、現在国内で約600万セット以上が発売されているLINEスタンプにおいて、NFTを活用する予定。

今後の展開としては、ソフトバンクやZOZO、Zホールディングスと協業し各社が提供する各種サービスと連携を予定。ソフトバンクとは、同社提供の動画配信サービス「バスケットLIVE」での動画NFTを取り扱う予定。また同社コンテンツ配信サービス「5G LAB」とも技術的な連携を深めてxR技術を活用した立体感・臨場感のあるNFTの検討を進めているという。加えてNFT購入時の決済手段としてPayPayの導入も検討中。「ヤフオク!」にNFTを出品・落札できるよう準備している。

ZOZOとは一部のファッションブランドとのNFT販売を予定しており、ファッション領域におけるNFTの協業を検討。

「LINE GAME」「LINE MUSIC」「GYAO!」といったエンターテインメントサービスを運営するZホールディングス傘下のZ Entertainmentと連携し、動画やライブ配信といったエンターテインメント領域におけるNFT事業の推進を図る。