アフリカ版マネーの虎「Face The Gorillas」は企業の教育を重視したピッチイベント

【編集部注】執筆者のJake Brightはニューヨーク在住のライター兼作家で『The Next Africa』の共著者。

オーディエンスが見守る中、アフリカ発のスタートアップが資金調達を目指してベンチャーキャピタリストにプレゼンする。

これが『Face The Gorillas』の内容だ。ルワンダで年に数回開催されているこのピッチイベントは、現地のテレビやYouTubeで放送されており、他のイベント内で開催されることもある。

Faces The Gorillasは、2013年にYariv Cohen・Angela Homsi夫妻の手によって誕生した。ふたりは、社会的投資活動を行うKaenaatIgnite Power Solarイニシアチブでの仕事を通じて、ルワンダのテックシーンと関わるようになった。

「私たちはICTセクターの支援をしようと、スタートアップ投資に興味がある人たちを集めたイベントを開催しており、それが番組化したものがFace The Gorillasなんです」とCohenはキガリ(Kigali)のオフィスの中で語った。「そもそもの目的は、ルワンダのスタートアップにビジネスの世界で通用するプレゼンのやり方を教えること、そして彼らに投資家が何を求めているのか理解してもらうことでした」

その後、ルワンダのICT商工会議所kLabのような団体とパートナーシップを結んだこともあり、Face The Gorillasはシリーズ化して年に数回開催されることになった。2013年のローンチからこれまでに8回行われたイベントでは、8社のスタートアップが資金調達に成功し、3社が失敗に終わったとCohenは話す。投資額はアクセラレーターのようなパートナーシップを含み、最高で20万ドルに設定されている。

2015年には、大学生くらいの年齢のPatrick Muhire・Cedrick Muhoza兄弟によって設立されたルワンダ発のフィンテック企業VugaPayが、10%の株式と引換えに2人のVCからメンターシップと2万ドルの資金を獲得した。このイベントで名が広まった同社は、その後シリコンバレーの投資家Tim Draperからも投資を受けることになる。

Cohenによれば、Face The Gorillasではアフリカ大陸のルワンダ以外の国々からも参加を受け付けているという。彼らはイベントの場所と日時が決まり次第「アフリカ中のICTハブに募集要項を送付し、応募企業の中から資金を調達できそうなレベルの企業を選んで、トレーニングを実施してから本番にのぞみます」と彼は話す。

その場で投資契約をまとめるという番組のつくりは、アメリカの『Shark Tank」(日本版注:「マネーの虎」のアメリカ版)と似ているが、両者の間にはいくつか大きな違いがある。まず、Face The Gorillasに参加できるのはテックスタートアップのみだ。さらに、彼らは投資家と企業間の建設的な関係の構築を目指しており、Cohenも「私たちのイベントでは、投資だけでなくスタートアップの支援や教育に重きをおいているVCを”ゴリラ”として選ぶようにしています」と語っている。「直近で行われた3つのイベントでは、オーディエンスからの投資もありました」と彼は続ける。

中でも、ルワンダのTransform Africa Summit内で行われるイベントには注目が集まっている。今年の5月に行われたイベントでは、VugaTVを立ち上げたInes Muhozaのような若いファウンダーが、Cohenと投資家の前で5分間のプレゼンを行い、その後実際の投資に関する質疑応答が行われた。VugaTV CEOのMuhozaは、資金を調達することができなかったものの、Face The Gorillasに参加してよかったと感じており、「イベントに参加したことで、投資家を説得する上で何が重要かというのがわかったので、次は資金を調達できるように頑張ります」と語った。

そのとき会場にいた投資家のひとりであるEugene Nyagaheneは、Muhozaに対してビジネスの相談にのることを提案した。Nyagaheneはルワンダのメディア界の重鎮で、50万ドルのファンドの運用も行う実業家だ。”ゴリラ”のひとりとして、「まず起業家のビジネスに対する情熱を見て、それから数字に目を向けます。このふたつが揃っていないと私は投資しません」と彼は語る。

そのふたつが揃った企業が同じイベントに登場した。Ibaze Groupと呼ばれるこの太陽光発電スタートアップは、18%の株式と引換えにNyagaheneを含む複数の投資家が共同で出資した3万5000ドルを獲得し、プレゼン終了後にはオーディエンスから大きな拍手が送られていた

Face The Gorillaは今後アフリカ中に活動の幅を広げていくのだろうか? 「そういった要望は既に受けていて、現在検討中です」とイベントのプロデューサー兼投資家でもあるYariv Cohenは語った。「もしも他の国に進出するとしても、教育というテーマ、そして投資家ではなく起業家にフォーカスしたスタイルは変えたくありません」

次のFace The Gorillasは2017年の第四四半期中に行われる予定だ。参加を希望するアフリカのスタートアップはkLabのウェブサイトでイベントの詳細や申請に関する情報を確認できる。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

あなたの日常生活をライブストリーミングしたらCamSodaが毎月200ドルくれる、意外とメディアの未来を暗示か

あなたは、自分の乱れた部屋を何百人もの人たちに見せたい、と思っていたかな? 自分の朝食や昼食や夕食の様子をストリーミングして、快感と同時にお金も得たいと思っているかな? 何もすることがなくてスマホの画面を長時間じっと見つめているところを、どうしてもほかの人たちとシェアしたいと思ってるかい? CamSodaが、そんなあなたと契約したいって。

CamSodaは、男や女やいろんな人が服を脱ぐところを実況ストリーミングするサービスだが、今ではユニークなライフストリーミングもやっている。あなたの日常をみんなに見せて、月に200ドルと、無料の“カスタムメイドの”Webカメラをもらえる。そのサービスLifeStreamは、ほとんどがNSFWだから、今クリックしない方がよい。

これを、パブリシティで海千山千の企業が放った巧妙なパブリシティだ、と思ってもよいが、実はLifeStreamは、ライブストリーミングの強力なユースケースのひとつだ。 受け入れのプロセスはかなり厳しいが、選ばれた人には自分の家に置く数台のカメラが配布され、毎月200ドルの報酬をもらえる。インターネットの通信料金は、CamSodaが負担する。言い換えると、自分の生活は人が見てもおもしろいはず、と確信できる人に、誰かがお金を払ってくれるのだ。

CamSodaの注意深い説明の仕方によると、彼らが求めているのは、ありのままのライブストリーミングで、それはたまたまセクシャルであったり、なかったりする…そして結果的に同社のサービスは、FacebookやInstagram、SnapChatなどとガチで競合する。Facebookなどの名を挙げるのも、パブリシティの一環だろう。Facebookなどにもときどき、画質の悪い、見るに耐えないライブビデオが登場し、ときにはそれがニュースねたにもなるが、CamSodaはそれをあえて商用化して、ライブストリーミングというものを、セックスに依存せずにおもしろいものにしようとしている。

たしかに、セックス以外にもおもしろいライブストリーミングはある。パロアルトでシェアハウスしているプログラマーたちが、La Croix炭酸水の代金を稼ぐために、自分たちの男ばっかりのパーティーをライブストリーミングしている。あるバンドは、練習場兼彼らの住居である家を、ライブストリーミングしている。アンディ・ウォーホルの有名な言葉を借りれば、“未来には誰もが有名人になれる、飽きられるまでは”、だね。

このライブストリーミングに、VRを加える計画もある。CamSodaのプレスリリースは、こう言っている:

CamSodaは今、完全に没入的な体験を提供するために仮想現実(VR)カメラをテストしている。これによって、もっと親密な体験を共有できるようになり、視聴者自身が実際にその部屋にいるような感覚になる。

 

ここで強力な武器になるのは、(またまた)ポルノだろう。VRは良いアイデアだ。

でもインターネット上では今後ますます、ユーザーが作ったコンテンツによる収益化が難しくなるだろう。TwitterやFacebookは今のところ安全地帯にいるが、未来のネットワークはますます細分化されたオーディエンスにブロードキャストせざるを得なくなり、ギャラを払わなければならないタレントや有名人でビューを稼ぐ安易なやり方は、ますます空振りに近づくだろう。そうやってユーザー生成コンテンツ(user-generated content, UGC)が破綻したら、生き残るのはどんな企業だろうか。

結局これは、人がセックスしているところを見るサービスに帰結するのかもしれない。でもメディアの社会的構造が大きく変わろうとしている今および今後、あなたや、あなたの乱雑なベッド、あなたのだらしないゴールデンレトリーバーのビデオが、ライブストリーミングの人気を盛り上げ、ハリウッドを斜陽に追い込むかもしれない。それは、実際にありえることだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

縫製を完全に自動化したロボットのSoftWear Automationが$4.5Mを調達、海外低賃金労働への依存から脱却へ

漫画の主人公のロボット玩具が流行った時代があった。あなたが子どものころは、Transformers(トランスフォーマー)だったかな、それともMicrobots(マイクロボット)か。とても運が良かった人は、ミニ・トランスフォーマーのSewbots〔sew==‘縫う’〕を体験しただろう。

運が良かった人はSewbots Command Centerに入れただろうし、今現在本当に運が良い人は、枕でもパンツでもマットレスでもタオルでも何でも縫えるSoftWear Automation Sewbotを手に入れられる。5年前に同社はDARPAの補助金をもらって、最初の本物の縫うロボット(sewing robots, ソウイングロボット)の製造に成功し、さらに450万ドルを調達してその改良に取り組んだ。

ジョージア工科大学の教授たちが創ったその企業は、“衣料製品の製造をオフショア化したことがアメリカの経済にもたらした効果への答”だ、とCEOのPalaniswamy “Raj” Rajanが言っている。同社はWalmart Foundationから200万ドル、CTW Venture PartnersからのシリーズAで300万ドルを獲得した。後者は分割シリーズAのうちのA1だ。

同社のSewbotsは2015年以降、200万の家庭用品を生産した。そのロボットは布などの素材の上に置かれ、それらの表面を“マッピング”しながら縫っていく。一般的に縫製はこれまでの何十年間もロボット化が難しくて、Sewbotsの時代になってやっと、素材を掴んで強く引っ張らなくても縫える縫製ロボットがいくつか登場したきた。

“衣料品生産のオートメーションは、一部の工程だけ、というものが多い。しかもマシンへの素材の供給や管理は人間がやっている”、とRajanは語る。“特許を取った独自のコンピュータービジョン技術を使っているSoftWearの*完全自動縫製ロボットSewbotsは、人間オペレーターが要らないし、素材に対する前処理も要らない”。〔*: SoftWear, ‘SoftWare’ではない!〕

バスマットを縫えるロボットは昔のCy-KillやSpay-CやLeader-1ほどクールではないが、でも今の世代の子どもたちは、これまで長年、工業化時代の惨めな落ちこぼれ劣等生だった労働集約的な工程を、完全に変えることができるのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

紙へのサインを不要にする電子署名プラットフォームのHelloSignが1600万ドルを調達

電子署名プラットフォームのHelloSignは、Foundry GroupとZach Coeliusの主導する1600万ドルの資金調達ラウンドを発表した。Greylock Partners、US Venture Partners、そしてTien Tzuoも参加している。

2010年以来サンフランシスコを拠点としてきた同社は、外部資金をほとんど調達して来なかったため、今回の調達をシリーズBと呼んでいる。COOであるWhitney Bouckは、ビジネスのキャッシュフローはプラスであり、これは「私たちには本来は必要がなかったラウンドだ」と強調した。とはいえ彼らは、この機会にFoundry GroupのRyan McIntyreが取締役会に参加することを歓迎している。

競合相手であるDocusignとAdobe Signは、サブスクリプションベースで5万5000社にサービスを提供している。彼らは、基本機能を無料で利用する消費者を含む、プラットフォームの利用者が700万人を超えているものと推定している。

「フリーミアム製品」は「参入障壁をとても低くしてくれます」と、CEOのJoseph WallaはTechCrunchに語った。「誰でも月に3つまでの文書に無料で利用することができます」彼はBoxやDropboxが提供する体験と比較しながら語った。

ドキュメントの署名と共有に加えて、彼らは最近、PDFフォームを編集しやすいデジタルファイルに変換するHelloWorksを導入した。

「APIは私たちが本当に注力している点です」とBouck。彼女は「電子署名の世界のTwilioまたはStripe」(どちらもAPIを使ったプラットフォーム提供会社)になりたいと語った。

Foundry GroupのRyan McIntyreは彼らがHelloSignに投資した理由をこう語る「彼らは小さなチームで大きな仕事を成し遂げることができました、そこが私たちにとって最大のビジネスチャンスと映ったのです。私たちは、電子署名の市場が急速に成長するポジションにあって、その中でHelloSignが優位な立場にあることは明らかだと信じています。彼らは敏捷で、野心的で、驚くほど革新的なのです」。

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(翻訳:Sako)

睡眠モニターSenseの発売元、Helloが閉鎖へ――ホームアシスタントの普及で苦境に

ベッドの枕元において睡眠をモニターする小型デバイス、Senseの開発元のスタートアップ、Helloが運営を停止する。 Helloの公式ブログによれば同社は売却先を探していたが、見つけることができなかったようだ。このニュースはAxiosが最初に報じた,。同社は社員のほとんどをレイオフし、残余財産の買い手を探していたという。

われわれが得た情報によれば、Axiosの記事はFitbitと売却について交渉したが不調に終わったという点も含めて正確だ。別の情報源によれば、Helloのエンジニアの大部分は別の睡眠トラッカーのスタートアップ、Casperに参加するという。元HelloのエンジニアはサンフランシスコのCasperのR&D部門に加わる。Casperはマットレス、シーツ、枕など睡眠関連のグッズを広範囲に開発、販売している。それに大中小、3サイズの犬用ベッドも売っている。

Helloは2015年にはTemasekをリーダーとしたラウンドで4000万ドルの資金を調達していた。会社評価額は2億5000万ドルから3億ドルだったと見られる。Helloは当初の製品をKickstarterに登録し、240万ドルを調達した。昨年は音声認識機能を備えた新製品を開発し、149ドルで販売していた。

Helloの製品は小型でどこにでも置ける。小さな睡眠モニターを枕にセットするだけでわずらわしいリストバンドなどを装着する必要なしに睡眠の質を改善できるというのがキャッチフレーズだった。睡眠モニターはヘルス関連製品の中でも大きな部分を占めるようになっていた。【略】

Sense app on smartphone

わずらわしい手間なしに睡眠の質を改善することを目的としたHelloだったが、iOS 10にベッドタイム機能が組み込まれたことや、Alexaなどの音声認識機能が普及するようになると存立の危機に直面することになった。Amazon Echo(それにGoogle Home、HomePod)のようなホームアシスタントは睡眠の質の改善を売りにしているわけではないが、Alexaならたとえば「明日の午前7時になったら照明をゆっくり点けるように。私が目が覚めたのを確認すること」などと命じるのは簡単だ。

またハードウェアの販売というのは単に睡眠モニターのアプリを売るのとはまったく異なるビジネスだ。昨年8月、HelloはSenseをBest BuyとTargetで販売すると発表した。こうなると一スタートアップであるHelloはサプライチェーン管理やロジスティクスという複雑な問題に直面しなければならい。同時に来店した顧客がSenseを実際に買ってくれるようにするマーケティングも重要になる。同社は昨年9月元DoorDashの幹部をCMO(最高マーケティング責任者)にスカウトしている。

私はHelloのCEO、ジェームズ・プラウドに質問を送ったがまだ回答がない。ピーター・ティールは若者の起業のための資金援助を行うThiel Fellowshipプログラムを実施しているが、プラウドは初期のティール・フェローの一人だ。われわれはCasperにもコメントを求めているがこちらも回答がない。

画像: Hello

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ネット上で初めて性の健康コンサルを提供するBiem、45ドルと高いが有資格の専門家が対応、検査も受けられる

性の健康、という話題は、あまり人気がない。性やデートにテクノロジーが大々的に関わっている今日ですら、ネット上に性の健康に関する情報は乏しい。そこを突いたのが、Biemだ。

Biemのアプリとサービスを使って、性に関する保健医療の専門家と気軽に話をしたり、検査を受けたりできる。またユーザーはこのアプリとサービスに対しては匿名のまま、コンサルの結果や試験結果で異状が明らかになったら、そのことを性的パートナーに通知できる。

協同ファウンダーのBryan Stacyは、STD(性行為感染症)の検査には恐怖や不安が伴うことを感じ、それを緩和するためにBiemを創った。

“性の健康について教育されていないから、みんな怖がるんだ”、と彼は言う。“でも恐怖に負けて知識や情報が不足したら、本人の命にかかわることもある。精巣癌やクラミジアも、知識がなければ重症になるまで放置される。アメリカでSTD患者が異様に多いのも、みんな恐怖に負けて、正しい知識を得ようとしないからだ。われわれの目標は、みんなが性の健康について平然淡々と会話できるようになること。恐怖に圧倒されたり、複雑な検査や医療にびびったりしないようになることだ”。

このサービスはすでにニューヨークでは臨床段階であり、国の規制をクリアすれば全国展開できる。今同社は、シリーズAの資金調達中だ。

とてもシンプルなシステムで、アプリ経由で性の健康に関する有資格の専門家と話をすると45ドル、オプションとして検査も受けられる。

“検査は自宅または、うちのパートナーの検査部門で受けられる”、とStacyは語る。“診断はすべて、FDAとCLEAの規格に準拠している。伝承等による自己検査や、商品化されている検査キットは、FDAの規準に合わないし、正確でもない。しかも、専門家の判断がないので、今後の処置について正しい指針が得られない”。

同社は、デートアプリとパートナーして、性の健康やその診断についてコミュニケーションと理解を広めたい、と考えている。性を楽しむにしても、そこに恐怖や不安や混乱がないようにしたいものだ。

〔参考:性の健康、日本の関連機関

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

500 Startupsの21期チーム、31社を紹介

500 Startupsの20期でプロダクトをブラッシュアップした各チームはデモデーでプレゼンを行った後、現実のビジネスをスタートさせているところだ。今回のチームは全体として以前よりバラエティーが豊富だと感じられた。

20期のバッチのテーマはVR、ヘルスケア、フィンテックからドローンまで多彩だった。 ファウンダーの43%はアメリカ以外の外国から来た。これは500 Startupsがプログラムに参加するスタートアップを選ぶ際の一つのトレンドを現しているようだ。

500 Startupsによれば、参加期間を通じてチームの成長とマーケティングを助けるのが他のアクセラレータ・プログラムと異なる点だという。今年はGeneral Motorsがスポンサーとなって自動車関連向けコースも設けられた。

20期のスタートアップでわれわれがもっとも興味深いと感じたチームについてはこちらから

では新しく500 Startupsの21期に選ばれたチーム31社を紹介しよう。

AA Audience — モバイル・デバイス利用のフィンテック

Adventure Bucket List — 旅行関連の予約や購入を効率化するプラットフォーム 

Avision Robotics — 商用ドローンの管制システム

BillTrim — 領収書を毎月アップロードして節約に役立てる

Chatter Research — 店舗やAirbnbのようなホスピタリティ・サービス向けの顧客フィードバック・システム

ContactOut — 西側のメールユーザーの65%の個人アドレスを提供する

Croma — ニュースメディア向けコンテンツ配信アナリティクス.

ElleBox — 女性向けオーガニック衛生用品の定期配送サービス

FactoryFour — どこでもオートメーションによる量産が可能になる

Folia Water — 10ドル/日以下の収入の40億人のための安価な水フィルター

Georama — 旅行を体験できるモバイルのライブビデオ・プラットフォーム

GlobeKeeper — 警察、セキュリティー企業における職員間の共同作業プラットフォーム

Improvado.io — さまざまな広告データを数分でビジュアル化する

Lumotune — ガラス窓その他物理的対象をデジタル・ディスプレイに変える

MedStack — ヘルスケア・アプリの開発、プロモーション、統合を助ける

Meya.ai — ボットの開発、訓練、導入のためのプラットフォーム

Muzzley — 一般ユーザー向け IoTを利用したビジネスのためのB2Bのプラットフォーム(PaaS) 

OurHealthMate — インドにおけるヘルスケア・サービスの検索、支払、医療情報の交換を行うサービス

Pellego — 不動産投資家のためのリサーチ・プラットフォーム

Pluma — ミレニアム世代のモバイル専門職向けリーダーシップ養成サービス

Prolaera — 継続的専門教育のライセンスを管理し、プログラム参加時間を積算するなど効率化を図る

Radiomaze — 既存の家庭用Wi-Fiを用いたモーションセンサー・システム

rakam — あらゆるデータを一箇所で解析できるフルスタックのアナリティクス

RealAtom — 借り手と貸し手をオンラインで直接仲介する不動産ローンのマーケットプレイス

Resonance — スマートフォン、コネクテッド・デバイス、各種アプリからのデータを総合し、人間の行動を予測する

Swept — ビルの清掃、メンテナンス企業の業務改善プログラム

Tripplus — マイレージと獲得ポイントをベースに適正な航空運賃、ホテル料金を提供する旅行コンシェルジェ

Vacayo — 長期賃貸物件を快適な短期バケーション・ホームに変えてオンラインで貸し出す

VR Motion Corp — 交通運輸分野のVRのマーケットプレイス

WeFitter — 社員の健康をアップし企業ヘルスケア費用を節約するプラットフォーム.

WeTipp — 簡単にコミュニティーを作り、メンバーのスキルや情熱をビジネスに生かすプラットフォームにする

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

500 Startupsの21期チーム、31社を紹介

500 Startupsの20期でプロダクトをブラッシュアップした各チームはデモデーでプレゼンを行った後、現実のビジネスをスタートさせているところだ。今回のチームは全体として以前よりバラエティーが豊富だと感じられた。

20期のバッチのテーマはVR、ヘルスケア、フィンテックからドローンまで多彩だった。 ファウンダーの43%はアメリカ以外の外国から来た。これは500 Startupsがプログラムに参加するスタートアップを選ぶ際の一つのトレンドを現しているようだ。

500 Startupsによれば、参加期間を通じてチームの成長とマーケティングを助けるのが他のアクセラレータ・プログラムと異なる点だという。今年はGeneral Motorsがスポンサーとなって自動車関連向けコースも設けられた。

20期のスタートアップでわれわれがもっとも興味深いと感じたチームについてはこちらから

では新しく500 Startupsの21期に選ばれたチーム31社を紹介しよう。

AA Audience — モバイル・デバイス利用のフィンテック

Adventure Bucket List — 旅行関連の予約や購入を効率化するプラットフォーム 

Avision Robotics — 商用ドローンの管制システム

BillTrim — 領収書を毎月アップロードして節約に役立てる

Chatter Research — 店舗やAirbnbのようなホスピタリティ・サービス向けの顧客フィードバック・システム

ContactOut — 西側のメールユーザーの65%の個人アドレスを提供する

Croma — ニュースメディア向けコンテンツ配信アナリティクス.

ElleBox — 女性向けオーガニック衛生用品の定期配送サービス

FactoryFour — どこでもオートメーションによる量産が可能になる

Folia Water — 10ドル/日以下の収入の40億人のための安価な水フィルター

Georama — 旅行を体験できるモバイルのライブビデオ・プラットフォーム

GlobeKeeper — 警察、セキュリティー企業における職員間の共同作業プラットフォーム

Improvado.io — さまざまな広告データを数分でビジュアル化する

Lumotune — ガラス窓その他物理的対象をデジタル・ディスプレイに変える

MedStack — ヘルスケア・アプリの開発、プロモーション、統合を助ける

Meya.ai — ボットの開発、訓練、導入のためのプラットフォーム

Muzzley — 一般ユーザー向け IoTを利用したビジネスのためのB2Bのプラットフォーム(PaaS) 

OurHealthMate — インドにおけるヘルスケア・サービスの検索、支払、医療情報の交換を行うサービス

Pellego — 不動産投資家のためのリサーチ・プラットフォーム

Pluma — ミレニアム世代のモバイル専門職向けリーダーシップ養成サービス

Prolaera — 継続的専門教育のライセンスを管理し、プログラム参加時間を積算するなど効率化を図る

Radiomaze — 既存の家庭用Wi-Fiを用いたモーションセンサー・システム

rakam — あらゆるデータを一箇所で解析できるフルスタックのアナリティクス

RealAtom — 借り手と貸し手をオンラインで直接仲介する不動産ローンのマーケットプレイス

Resonance — スマートフォン、コネクテッド・デバイス、各種アプリからのデータを総合し、人間の行動を予測する

Swept — ビルの清掃、メンテナンス企業の業務改善プログラム

Tripplus — マイレージと獲得ポイントをベースに適正な航空運賃、ホテル料金を提供する旅行コンシェルジェ

Vacayo — 長期賃貸物件を快適な短期バケーション・ホームに変えてオンラインで貸し出す

VR Motion Corp — 交通運輸分野のVRのマーケットプレイス

WeFitter — 社員の健康をアップし企業ヘルスケア費用を節約するプラットフォーム.

WeTipp — 簡単にコミュニティーを作り、メンバーのスキルや情熱をビジネスに生かすプラットフォームにする

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

MakerBot共同創業者のBre Pettisが、デスクトップフライス盤メーカーであるOther Machineを買収

起業家Bre Pettisと、バークレーを拠点とするOther Machineは、理想の組み合わせのようだ。MakerBotの創業者であるPettisは、苦労を既に一度味わっている。彼はかつて3Dプリンティングの巨人Stratasysに、自身が共同創業し運営していた会社を売却し、同社を去った。しかし、今度は彼は買う側だ

Other Machineの創業者でCEOのDanielle Applestoneは、彼女のCNCフライス盤スタートアップは、外部からの影響を避けるために、最初の数年は意図的に独立を保っていたのだと語った。しかし、強い絆で結びついた、メイカーコミュニティ時代からの長い友人であるPettisが、会社への影響を避けながらも、成長させるチャンスを提供したのだ。

「遅くとも半年前には、買収も成長のための1手段だと考え始めていましたね」とApplestoneは語った。「もしビジネスを売却することに焦点を当ててしまうと、間違った製品を作ることになるでしょう。Breと私は、これまでそれなりの縁が続いていましたが、この先3年から5年にわたる期間で誰がベストパートナーかと考えたときに、彼こそが私が助言を求めていた人だったのです。彼はStratasysと仕事をしていたので、それは自然なことでした」。

Applestoneは、会社はほとんど変わらないだろうと言っている。彼女は(オーナーとしてのPettisからの入力は得ながらも)引き続きCEOとして日々の業務を遂行し、会社の本社はイーストベイ(ベイエリア東側)に留まる。「それは昔ながらのビジネスのようなものです」と彼女は説明する。「週に1度程度の頻度で私とPettisは一緒に働いていますが、大部分のオペレーションは変わらないままです」。

Pettisにとっても、明るい未来と堅実な現在を実現する会社を引き継げている。Othermill ProのようなOther Machineの製品群は、MakeBotが3Dプリンティングで実現しようとしていたことをCNC電子フライス盤で 実現しようとしているのだ。既にプロダクトは出荷は始まり、良いレビューを受けている。同社はエンジニアたちへの訴求力があることと、真の成長力を備えていることを証明した。そして同じくらい大切なことは、Applestoneがこの市場の限界を認識しているようにみえるということだ。

MakerBotはその登場に際して、3Dプリンティングの大衆化を約束して、テクノロジー界の注目を集めた。しかし、数年が経ちそうした普遍性が実現されなかったとき、かつて同社を賞賛したテックメディアは手のひらを返してその失敗を言い立てた。とはいえMakeBotは深刻な縮小を経験したものの、会社はまだ頑張っている。

そして3Dプリンタは一般の家電製品とはかけはなれているものの、信じられないかもしれないが、まだ売れ続けているのだ。主に学校と、素早く簡単にプロトタイプをデスク上で作る手段を求めている企業に対して。偶然にも、それらの用途は既に、Other Machineの事業の柱ともなっている。そして、同社には確かに成長の可能性はあるものの、Applestoneは同社の市場については冷静な見通しを持っているようだ。少なくとも今のところは。

「私たちが提供するのは、エンジニアたちやエンジニアになりたい人たちのためのプロダクトです」と彼女は説明する。「私は、エンジニアになりたいと願うことが、エンジニアになるための第1歩だと思っていますが、オーブントースターやその類のものの横に座ればエンジニアになれるというわけではないでしょう。私は自分たちの製品を消費者向けプロダクトとは考えていません」。

ここで彼女は、ビジョンの説明を一旦止めて「少しお待ち下さい」と言った。「今から…を…オフィスに連れて行きます」という男性の声が、電話越しに微かに聞こえてくる。どうやら就職面接のために誰かがやってきたようだ。もし事前に計画していたとしても、それ以上のうまいタイミングにはならなかったことだろう。

同社はすでに拡大を始めている。Applestoneはエグゼクティブアシスタントを募集していて、様々なスキルのエンジニアたち向けの多くの求人も行われている。同社のプロダクトを拡大するためのプランは既に練られている。スタートアップにとってはエキサイティングな時だ。CEOはその事実が声に現れることを隠そうともせずに、私に「とてもエキサイティングです。本当にワクワクしています」と言った。

Other Machineの既存のプロダクトとPettisの業界経験はぴったりマッチするに違いない。会社が着実な足取りを続けるかぎり、明るい未来が待ち受けていることだろう。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)

イマドキのスタートアップの命名傾向

【編集部注】著者のJoanna GlasnerCrunchBaseの記者である。

スタートアップたちは完璧な名前を見つけるために大変な努力をする。理想的には、短くて、覚えやすく、説明的で、そして発音が容易でなければならない。

しかしながら、すべての基準を満たす良い名前はほとんど既に取られてしまっているので、ほとんどの創業者たちは妥協を強いられることになる。彼らは創造的なスペルミスを使ったり、自分の好む単語や文字列を付け加えたりする。結局のところ、良い名前のついたスタートアップは、顧客と資金を引き寄せ易いことは事実なのだ。

ここ数年の間に創業され、資金提供された企業を見る限り、スタートアップたちは名前を選ぶ際にしばしば同じ方向性で考えていることは明らかだ。彼らがAIのような最新技術を参照しながら、2もしくは3ワードの名前を組み立てるか、単純に新しい単語を創出している。

「実際、辞書に載ってはいないものの、載っていても不思議ではないような単語を、いくらでも発明できることに驚いています」と語るのは企業のネーミング名前付けコンサルティング会社であるBrighter Namingの創業者Athol Fodenだ。彼はまた、ありふれた名詞と動詞の創造的な組み合わせから、多くの本当に良い名前が出てくることに感心している。

私たちは傾向を探るため、過去2年間に設立された1000以上のスタートアップの名前を調査した。なお、調査の過程で私たちは対象を20万ドル以上の資金を獲得できたスタートアップに絞り込んだ。

以下に最近の動向の一部をまとめた。

AI

最近のベンチャーキャピタリストのお気に入りは、人工知能(artificial intelligence)企業だ。そしてAIは簡潔で普遍的に認められている略語である。なので、資金調達したスタートアップたちが、その名前に”AI”をつけていたとしても驚くべきことではない。私たちは、過去2年間に設立され、資金調達を達成した企業の中に、AIの名前を含むものを少なくとも23社発見した。

これまでのところ、AIの名前を冠した最大の資金調達企業はArgo AIだ。同社はこの2月にFordから1億ドルの投資を受けた、自動運転業界の注目スタートアップだ。他の大規模なラウンドとしては、放射線技師のためのAI駆動医療画像ツールプロバイダのAidoc、顧客体験ソフトウェアにAIを組み込んだRulaiなどがある。

ロボット

ロボット会社が自分自身をそう呼ぶのは当然のことだと思うかもしれない。最近資金調達を行った企業を見ると、その傾向は明らかだ。Crunchbaseの記録によれば、過去2年間に創業し資金調達をした企業の少なくとも10社以上が、社名の一部に”robotics”もしくは”robot”を使っている。

しかし、これまでの投資サイクルでは、ベンチャーキャピタリストからはこの業界があまり注目されていなかったので、多くの企業によって、ロボットへの注力を表現しない名前が選ばれていた。最も顕著な例が、アマゾンが5年前に7億7500万ドルで買った、倉庫ロボット技術開発のKiva Systemsだ。その他の例には、 Harvest AutomationBlue River Technologyがある。もちろん、RoombaのメーカーであるiRobotのように、ロボットのルーツを反映した名前を選んだより古い企業もある。

ファーストネーム

会社に人間のファーストネームを与えることは、スタートアップの世界では特に目新しいことではない。おそらく、このカテゴリーで最もよく知られているスタートアップはOscarだ。創業4年の健康保険会社で、7億ドル以上を調達している。2年前にLinkedInに15億ドルで買収された、オンライン学習プロバイダのLynda.comも、ファーストネーム傾向に従っている。おそらく、Oscar、Lynda、そして最近ではVivが、他の企業にインスピレーションを与えているのだろう。

過去2年の間に、AlbertLucyOlliePennyPearl、Riley、そしてYoshi、その他の企業が現れている。マーケティング担当者向けのAIツールを提供するAidenは、AIという単語と、一般的なファーストネームの両方を含んでいるという意味で、ブランド認知上は更に有利なものになっている。

ハイテク企業の食品名

Appleはこの戦略でとても成功した。このため同じ戦略を使えないかと考える企業もいる。ここ数年の間、ネーミングのアイデアを得るために、食品棚に目を向けるテクノロジーベンチャーは沢山あった。乳製品の棚からは、デジタルパーソナルアシスタントであるButter.aiという名前が生まれている、また今週1900万ドルの資金調達ラウンドを終えたオンライン金融ニュースネットワークのCheddarがある。また農産物の棚からは、オンラインの保存ツールのPlumが生まれた。そしてベーカリーからは、スマートメジャーの開発者であるBagel Labsと、自動車愛好家をターゲットとしたスタートアップのDonut Mediaが生まれた。

ミススペル

理想のスタートアップネームが既に誰かにとられてしまっている?心配無用。”i”を削除して”y”に置き換えたり、”c”を “k”に変更したり、あるいは別の母音を試してみよう。これらは、スタートアップたちが一般的な言葉のように聞こえる名前をひねり出すために使用しているクリエイティブなミススペルテクニックの一部だ。”i”の代わりに”y”を使った名前の例には、MylestoneやShyft Technologiesなどがある。また”c”の代わりに”k”を使ったものには、KustomerやKardなどがある。その他のキャッチーなタイプミス名についてはこのリストを参照して欲しい

ケツ論(konclusion)

FodenがCrunchbase Newsに語ったように、創業者たちのクリエイティビティは、ネーミングプロフェッショナルたちが考えていたものよりも、はるかに幅広い種類のスタートアップ名を可能にしている。彼は数年前には、スタートアップたちはより謎めいた外国語の名前を選ぶようになるのではと予想していたが、現在でもほとんどの企業が彼らの母国語を利用している。

スタートアップたちはまた、2つの単語を使って名前の選択肢を広げることも行ってきた。この場合、通常最初の名前はブランド名で、2番目の名前は業界セクターを示している。

しかし、Fodenによれば、2つの単語によるネーミングの傾向は、大きな野心を持つ創業者たちにとっては一時的なものかもしれない。企業の評価額が1000億ドルを超えた場合、2番目の単語を落とすことが一般的だ。CiscoをCisco Systemsを呼ぶ者は、もはやいない。Appleにしたところで、大概の若者はそれがかつてApple Computerだったことなど覚えていないだろう。

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(翻訳:Sako)

Disrupt NYの最優秀スタートアップはRecordGram―モバイルで音楽の制作からビジネスまでカバー

ニューヨークで開催されたTechCrunch DisruptのStartup Battlefieldではスタートアップ各社の間で激しい競争が繰り広げられた。参加チームは5万ドルの賞金とDisruptカップを目指してベンチャーキャピタリストやテクノロジー専門家などの審査員グループの前でプレゼンを行った。

数時間に及ぶ討議の末、ColliderDomusoNuCypherRecordGramSunrise Health の5チームをTechCrunch編集部は ファイナリストとして選定した。

ファイナリストは最優秀賞を決定するため再度デモを行った。この際の審査員はStuart Ellman(RRE Ventures)、 Ann Lamont(Oak Investment Partners)、 Susan Lyne(BBG Ventures)、 Matthew Panzarino(TechCrunch編集長)、Deven Parekh(Insight Venture Partners)、Reshma Saujani (Girls Who Code)の6名だった。

なお、サンフランシスコで開催されるStartup Battlefield at Disrupt SFの受付が開始された。こちらから応募できる

ではDisrupt NY 2017のStartup Battlefieldの勝者を発表しよう。

最優秀賞: RecordGram

RecordGramはモバイルをサポートする音楽スタジオだ。野心的な若いアーティストはここで楽曲を制作し、レーベルと契約することができる。グラミー賞を受賞したことがある音楽プロデューサー、Winston “DJ Blackout” Thomasも共同ファウンダーだ。CEOのErik Mendelsonはラジオ番組、デジタル音楽のベテラン、Shawn Mimsはヒップヒップのアーティストで“This is Why I’m Hot”がよく知られた曲だ。

RecordGramについてのTechCrunch記事.

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次点:Collider

ColliderのフラグシップモデルはOrchidという3Dプリンターだ。現在まだプロトタイプの少量生産の段階だが、インジェクション・モールドと同程度の強度、精度を持つ金属部品を製造する。コンパクトで安全でありコストパフォーマンスも高いという。工場ではない一般オフィスや研究所でも使用できる。

TechCrunch記事

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ニューヨークの新進スタートアップ5社がDisrupt NY, Startup Battlefieldの決勝に残った

2日間で20社がステージに立った本誌TechCrunch主催Disrupt NYのStartup Battlefieldでは、さまざまなプロダクトがプレゼンテーションされ、審査員たちの質問を浴びた。

そして選ばれたのが、明日(米国時間5/17)決勝を戦う5つのスタートアップだ。その5社とは:

Collider

Colliderの3DプリンターOrchidは、射出成形製品のような高品質の金属製品を作り出す。まだプロトタイプ機の段階だが、安全かつ安価なのでオフィスや研究室などでも使える。

Domuso

Domusoは貸家貸室の条件に柔軟性を持たせ、同時にオーナーや管理会社が家賃を効率的に集められるようにする。同社は家賃支払いの処理を高速化し、一時的滞納者にはローンの便宜を提供する。

NuCypher

NuCypherは、企業がクラウド上のビッグデータを安全に利用/分析できるための暗号化レイヤ(layer, 層)を提供する。「ビッグデータのための防弾チョッキ」が同社のキャッチフレーズだ。

RecordGram

RecordGramはミュージシャンが曲を作って登録する、スマートフォン上の録音スタジオアプリだ。グラミー賞を取った音楽プロデューサーWinston “DJ Blackout” Thomasとラジオやデジタル音楽のベテランErik Mendelson、そして“This is Why I’m Hot”がヒットしたヒップホップのShawn Mimsらが協同ファウンダーだ。

Sunrise

Sunrise Healthは、より良いメンタルヘルスを目指す介護つきのグループチャットで、匿名性による開放性、専門家セラピストのガイド、いじめなどの緊急事態をAIが監視、といった特長や機能を持つ。今ベータバージョンのこのグループチャットによるセラピーアプリは、患者たちが無料で利用できる。施設などには、有料のSaaSとして提供される。


決勝は明日(米国時間5/17)の東部時間午前11時に始まる。もちろん、ライブでストリーミングする。そして今や、Disrupt SFの出場者を受け付けている。



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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

【ポッドキャスト】GoogleのMaterial Designのリーダーが同社のデザインビジョンの起源を語る

[筆者: Jared Erondu, Bobby Ghoshal]

Rich Fulcherは、GoogleのMaterial Design UX and Engineeringのトップだ。今回はわれわれのHigh Resolutionシリーズの第14回で、Material Designがどのように作られたか、自分が勤める会社で自分独自のデザイン表現(デザイン言語)をどうやって作り出すか、デザインという工程では強力な文化性が重要な役割を演ずること、などを語ってもらった。

Larry PageがGoogleのCEOに復帰したとき、彼は非常に幅広い指示を出した。 それは、“Googleをビューティフルにすること”だった。その指示の下でGoogleのデザイン部門は、同社のプロダクトの呈示のされ方を根本から考え直すことになった。しかしながら、Googleほどの大きな企業で統一的なデザイン言語を作ることは、容易ではなかった。そこでFulcherは工程をいくつもの小さなステップに分割し、それを積み重ねていくと全体像が見えてくる、というやり方を選んだ。いくつかの大きな部品がまとまると、そこからSearch(検索), Maps, Gmail,などの消費者向け中核製品への実装過程が始まった。

自分の会社の普遍的なデザイン言語を作る過程が、複雑である必要はない。必要なのは、真剣に取り組むこと。それは、完成までに長期間の集中と献身を要する、今でもまだ進行中のプロジェクトだからだ。Fulcherは、デザイン言語が会社のビジネスにもたらす価値を説明している。そのステップは、あなたが今日からそれをやり始めるとしても、十分に参考になるだろう。

Jared EronduBobby GhoshalHigh Resolutionのホストだ。このポストと各回の注記は、フリーのライターGannon Burgettがまとめた。High Resolutionの各回は月曜日の太平洋時間午前8時に、本誌TechCrunchに載る。iTunesOvercastでも聴ける。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

フィットネス利用を意識した3DボディスキャナーのShapeScaleがプレオーダーを開始

風呂場の体重計に乗ってわかるのは、体重を示す1つの数字だけだ。その数字には筋肉が反映されていないので、勢い目標はその数字を下げ続けることに絞られることになる。

ShapeScaleは、3Dボディスキャンを使用して、体のどこに体重/筋肉が付いたり落ちたりしているかのマップを作ってくれる。この測定器は、機械式のアームと深さセンサーを使用して、身体の3次元マップを作成し、体を鍛える過程での変化をヒートマップとして追跡する。

TechCrunch Startup Battlefieldでそのプロダクトを発表した、Y Combinator出身のこの企業は、来年の量産開始と出荷を目指すに当たり、その前に自社製品のマーケットをよりよく理解する希望を胸に、プロダクトのプレオーダーを開始した。ユーザーはShapeScaleを99ドル引きで予約することができる、値引き後のプレオーダーユーザーの合計コストは499ドルとなる。

このバッテリー駆動デバイスは、ロボット式の金属製のアームのせいで、従来の風呂場の体重計よりは設置スペースが必要だが、同時に利用者の体の形状も記憶しているので、まあ理解できなくもない。

私はこのデバイスの初期バージョンのデモを体験する機会があった。イメージの視覚的忠実度は記事に掲載できるほどのクオリティではないが、筋肉の様子は(私の場合は)鮮明で、体の緩みも十分キャプチャされていた。良くも悪くも。

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(翻訳:Sako)

Amazonが発表したばかりのアレにそっくりなものを売っているところがあるのだけれど、Walmartさんいかが?

AmazonのEcho Showの目玉機能はビデオ通話だ。複数のデバイスを購入すれば、それらを使って互いに呼び出すことができる。そして、幼い子供たちや祖父母たちがすぐに使い始めることができるくらい、簡単なものに違いない。

そんな話どこかで聞き覚えがあるなと思ったのなら、それはAmazonがNucleusという名前のスタートアップに投資していて、そしてそのコピープロダクトを作ったからだ。今日はその若いスタートアップにとって苦難の幕開けだ。

Nucleusはこの種のデバイスに潜在的な市場があるかどうかを判断するために、長い時間を費やしてきた。それはディスプレイ、カメラ、スピーカー、マイクを備えた極めてシンプルな製品を生み出した。誰かの名前をタップすれば、その人が呼び出される。

もし相手がNucleusデバイスを持っている場合には、そのデバイスに呼び出しがかかる。移動中の場合には、モバイルアプリを使用してNucleus通話を受信することもできる。そして、NucleusはAmazonのAlexaを統合していて、Amazon Echoを使って行なうような質問をすることが可能だ。

何年もかけた仕事の結果として、同社はそのデバイスを発売したのだ。そのデバイスはAmazonや他のウェブサイトで購入することができる。

ビデオコールはそれほど革新的ではないと思うかもしれないし、Echo Showが同じことをするのも純粋に偶然だと思うかもしれない。ただ一つの問題は、AmazonがNucleusの主要な投資家であることなのだ。昨年、NucleusはAmazonのAlexa Fundから、シリーズAの資金調達ラウンドで560万ドルを調達している

これがNucleusのデモビデオだ:

そしてAmazonの紹介ビデオはこのようなものだ:

これらはとても似通っているので、同じチームが両方のデバイスをデザインしたのだろうと思うかもしれない。しかしNucleusの代理人は、チームはEcho Showに全く関与していないと明言した。

同社の声明は以下の通り:

Nucleusは2014年からAmazonと緊密に協力してきました。そして昨年の9月には、NucleusはAlexa Fundに主導されたシリーズAラウンドによる資金調達を発表しました。しかし、ここでの大きな疑問は「Amazonなどの大企業と提携することについて、小売業者や開発者は注意すべきなのだろうか」ということです。Amazonが取っている方向性は、Alexaのエコシステムと全体的イノベーションを一歩後退させるものです。しかし、もっと重要なことは、多くの異なる一見無関係な産業にも、広い影響が及ぶだろうということです。家庭の全ての部屋にショッピングカートが置かれたAmazonの他の小売業者たちへの影響を想像してみてください。しかし私たちにはAmazonを牽制できる、チームとテクノロジー、そして計画と戦略があります。そして今回のことは、私たちの価値を共有し、顧客を第一に考える意志のある、力強いパートナーを得るための良い機会なのです。

ハイテク企業がより小さな企業からコピーするのは、これが初めてのことではない。すべての主要なハイテク企業が、それを過去におこなっている。しかし、だからといって、それが納得できるというものでもない。

Nucleusのストーリーから引き出せる、いくつかの重要な教訓がある。まず、AmazonはNucleusを買収するべきだったということ。若いイノベーティブなスタートアップに数千万ドルを費やしたからといって、Amazonの銀行口座が干上がる懸念はない。

第2に、ネットワークの影響は強力だろうということ。AmazonはNucleusよりもはるかに有名なブランドで、普及効果も高い。クリスマスまでには、多くの人びとがEcho Showについて知ることになるだろう。Nucleusのデバイスが、同じように有名になるとは思えない。

結局は、プラットフォームが勝つ。Echoが普及しているのは、Amazon自身のエコシステム並びにサードパーティ企業たちと緊密に統合されていることが主な理由なのだ。Alexaを開放することで、Amazonは数十にも及ぶスマートホーム業者や音楽ストリーミングパートナーを引きつけることに成功できた。これにより、Echoはさまざまなユースケースを持つ汎用デバイスへと成長した。

そして、このことが最後の教訓につながる。サードパーティのプラットフォームにあまり依存してしまうようなスタートアップを、構築してはいけないということだ。もしEcho Showの前に、Nucleusデバイスが大成功を収めていた場合には、AmazonはAlexa APIへのアクセスを遮断した可能性もある。その場合、Nucleusはシンプルなインターホンになってただろう。おそらく、AmazonはNucleusに静かな余生を送らせただろう。

明るい側面としては、Nucleusが確かに何らかの可能性のあるものに取り組んでいたということを、Amazonがその行動で認めたということだ。大規模なテクノロジーの巨人があなたのマーケットに入ってくるときには、あなたの製品のようなもののための余地があることを意味する。Walmartはこの機会を利用してNucleusを買収し、すぐにでもAmazonと競争することができるかもしれない。あるいは、GoogleはそのNest製品ラインの中に、似たようなものを構築したいと考えるかもしれない。

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(翻訳:Sako)

ベビーテックも徐々に資金を集め始めている

【編集部注】著者のJoanna GlasnerCrunchBaseの記者である。

親になれば家計の予算は大幅に変化する。夜の外出、流行りの服、手の込んだ料理などへ回される資金が大幅に減ることになる。そして、おむつや、便利な食品、そしてベビーカーからベビーベッド、チャイルドシートに至るまでの、無数の購入リストに、大金をつぎ込むのだ。

ということで、新しく親になった、もしくはこれから親になろうとしている世代は、マーケティング担当者の間では人気が高い。彼らは子供たちに刺激を与えながらも安全で、かつ自分たちの時間を節約してくれるような製品を特に受け入れる。

創業者たちも、その後援者たちも、小さな子供たちを見張ったり、食べさせたり、楽しませたり、そして運んだりすることを徐々にハイテク化することに対して、技術ならびにビジネス革新を適用していくことに興味を持っている。乳児と幼児向けテクノロジーは、全体のスタートアップ資金のなかでは大きな部分を占めるものではないが、それらはシード資金向けには相対的にアクティブで、ハイリターンのエグジットも果たしたものも見ることのできる分野だ。

ベビー市場における資金調達

Crunchbaseのデータ分析によれば、過去2年間で、乳児および幼児を中心としたビジネスモデルを持つスタートアップたちは、シードおよびベンチャー資金を2億6000万ドル以上調達している。彼らは、ロボット式ゆりかごや、病児や未熟児のニーズに合わせてカスタマイズされたバイタルサインと数値を追跡するスマートモニターなど、数多くの製品を開発している(米国に拠点を置く、あるいは販売を行っている、被出資会社のリストはここ)。

かなり大きなラウンドを実施しているスタートアップもある。こうして大規模に資金を調達した会社の1つに、Before Brandsがある。同社は乳児向け免疫システムトレーニングを提供するためにデザインされた食品を開発している。その製品は、普段の食事の一部にアレルゲンを含む食品を摂ることが、免疫力を高めるという原則に基づいている。Bofore Brandsは3月に3500万ドルのシリーズBラウンドを完了し、調達資金の総額は4800万ドルとなった。

もう1つの大きな資金調達企業はOwlet Baby Careで、パルスオキシメトリ(酸素の血中濃度を測定する手法)を用いることで、睡眠中に幼児の心拍数と酸素レベルを測定する「スマートソックス」を販売している。300ドルという価格は、おそらくあなたがこれから購入するソックスの中では、最も高価なものとなるだろう。しかし投資家たちは、親たちがより安心を得るためのに支払いを惜しむことはないと思っているようだ。Owletは昨年11月のシリーズBによる1500万ドルを含め、合計で2400万ドルを調達済だ。

大規模な調達を行い後期ステージのラウンドを行った企業の数は、シードステージのスタートアップに比べると大幅に少なくなる。どれが成功につながるとは確約できないが、以下に示したのは将来の成長が望める可能性が高い投資テーマだ。

スマート化

伝統的子供用のハイテクもしくは「スマート」バージョンを提供しているのはOwletだけではない。たとえば、創業5年のHatch Babyは、スマートなおむつ替えパッド、体重計、そしてナイトライトとサウンドを組み合わせた機械を製造している。また、お腹の胎児の心拍を追跡できるデバイスの予約注文も受けている。スマートなおむつ替えパッドと、おむつが汚れたことを検出するデバイスを組み合わせたい人たち向けには、韓国のスタートアップMonitが、最も初期段階の湿度の兆候で警告を送ってくるBluetooth内蔵センサーを発表した。

一方、ニューヨークに拠点を置くNanitは、目覚まし機能を提供し、睡眠の質の改善について助言してくれるスマートモニターの開発に対して、600万ドル以上を調達した。やや年長の子供たちの健康をモニターしたい親たち向けにも、いくつかのオプションが提供されている。サンフランシスコに拠点を置くGood Parentsは、4歳以上の子供のための健康ウェアラブル開発のために200万ドルを調達した。

良い食事

乳幼児の栄養もまた大きなビジネスだ。さらに言えば、必要な量が少なく、親たちが便利なパッケージで健康的な材料のために余分な支払いを惜しまないことを考えれば、潜在的に高い利益が期待できる分野だ。

これまでも、ベビーフードのスタートアップたちは、投資家たちに対してそれなりの利益を返してきた歴史を持っている。4年前にキャンベルに販売された有機ベビーフードのメーカーPlum Organicsは、好調なリターンを提供している。同時期に、また別の有機ベビーフードスタートアップのHappy Familyは、創業者たちが会社の勝利として賞賛を受けた条件で、Danonに売却された。買収価格は当時発表されなかったが、Happy Familyはその年間収益が6000万ドルを越えていることは公表した。

シード資金の支援を受けたベビーフード会社の中には、包装済み商品と配送スタートアップも含まれる。このリストに含まれるのは、キノアベースの製品を製造するNurturMe、コールドプレスされた冷蔵食やスナックを作っているOnce Upon a Farm、また別の有機食品会社Yumiなどだ。また別の新顔が、ベビーフードの配送サービスを行なうLittle Spoonだ。

ヘルスケア、モビリティ、そしてエンターテインメント

他のシードステージのスタートアップは、乳児や幼児の診察、移動、アクティビティ計画を改善する方法を検討している。ヘルスケア面では、ニューヨーク市の乳児のための家庭呼び出しサービスを提供する事業のために、Baby Doctorがシード資金を調達している。一方、西海岸では、ロサンゼルスに本社を置くHopSkipDriveが子供たちの送迎を行なう認定運転手のネットワークを運営している。子供のアクティビティ計画を行なう分野には、KidPass、The Kids Passport、 Pearachuteなどの、教室を見つけて定期購読するツールを提供するスタートアップが幾つか存在している。

しかし、これまでのところ最大規模のエグジットは、おそらく電子商取引分野からのものだろう。赤ちゃんと子供服のオンライン小売業者Zulilyは、公開後わずか数年後の2015年に24億ドルでQVCに販売された。

現在話題のIPO候補者のリストには、乳幼児に焦点を当てた企業はないようだ。しかし、消費者向けプロダクトの企業や、その他の買収者たちが、この分野への興味を失っているという兆候は見えていない。スマートソックスメーカーOwletのような一部のスタートアップは、300ドル靴下のような製品の利幅を考えれば、投資家に大きな利益を返すための大規模なエグジットは必要としないのかもしれない。

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(翻訳:Sako)

これがAndroid発明者Andy Rubinの始めた、ハードウェアインキュベーターPlaygroundだ

チタン製の3Dプリンタ、静電チャージテーブル、そして巨大な滑り台も。Playground Globalはその名に負けていない。ここで紹介するのは、Androidオペレーティングシステムの発明者であるAndy Rubinが創設した、ハードウェアスタートアップインキュベーターだ。これは3億ドルの基金に支えられている。この風変わりな空間が、どのようにFacebookやGoogleと競いながら気まぐれなハッカーたちに訴求し、最高の才能を引き付けているのかを見てほしい。もしテッキー(techies:技術屋)たちが皆ピーターパンなら、ここはロストボーイ(ピーターパンの仲間の孤児)たちのクラブハウスだ。

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(翻訳:Sako)

米国有料ケーブルテレビの契約数、史上最悪の激減

MoffettNathansonのレポートによれば、2017年第1四半期にて有料ケーブルテレビの契約数が762,000件も減ったのだとのこと。ちなみに昨年の第1四半期における減少数は141,000件だった。

アナリストのCraig Moffettは「有料テレビの契約者数は過去最悪の減少傾向(-2.4%)を示している」と述べている。2013年からみると、「コードカッター」(cord-cutter:有料テレビの契約をやめた件数)および「コードネバー」(cord-never:有料テレビ契約を行ったことのない視聴者)のひとたちが650万件増加しているのだそうだ。

こうした傾向が示すのはなにか。まずは有料テレビの契約解除(cord cutting)が、一般的な風潮となってきていることを意味する。多くのテレビプログラムがストリーミングで提供されるようになったこともあり、面白い番組を発見して楽しむ、という視聴スタイルも減ってきた。ネットワーク局としては、コンテンツを視聴者に届けるまでのハードルが非常に高くなっているわけだ。NetflixやHuluなどが、見たい番組を見るというスタイルを強調して、有料テレビから視聴者を奪ったという側面もある。スポーツや海外番組などはストリーミングで提供されるのが一般的となり、今後もますますこの傾向が強まると考えられている。

こうした動きの中、もちろんケーブルテレビ会社も手をこまねいているわけではない。また、Huluなどへの契約者流出は一時的なものであるという人もいる。しかしMoffettは、その主張を否定している。

「理由がなんであるにせよ、現在が最悪の時期であると考えるのは甘いように思える。むしろ、ここがスタートだと認識すべきだろう」と、Moffettは述べている

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(翻訳:Maeda, H

起業、失敗、そして新しい挑戦――私が起業から学んだこと

創造への欲求というのはなかなか消すことができない。私も人生を通してこの欲求を感じてきた。小学校時代の友人Rickとつくった漫画や曲、執筆した(そして執筆しようとした)本、これまでにつくり上げてきた数々のプロジェクトまで、その例を挙げると枚挙にいとまがない。今日の世界では、オンライン上で意義のあるものをつくるのはある意味簡単で、ある意味難しい。だからこそ私は、昨年あるスタートアップを畳んだ後に、Jaywalkというプロダクトを新しいチームと共に作ろうと決めた。

初めて設立したスタートアップからは多くのことを学ぶことができた。企業家精神そのものについても学べたし、会社設立から、資金調達、そして最終的に会社を畳むまでの浮き沈み(主に沈み)も経験できた。何かを夢見て、その夢が消えようとする中で生まれる特別なプレッシャーに押しつぶされ、ある友人との関係はねじ曲がり、また別の友人との関係は崩壊した。

起業は決して愉快なものではないのだ。

結局のところ、私は自分が特別だと思っていた。長い間スタートアップ業界について書いていたし、私自身は生意気でちょっと変わっていて、何か意味あるものをつくろうとしている人が経験しなければならない痛みについては何も知らなかった。もちろんシードラウンドやエンジェル投資家、開発やメディア露出など机上の知識は持ち合わせていたが、実際に起きることを身をもって経験していなかったのだ。今ではそうじゃないと思いたい。少なくともこれまでの経験から、未来についてもっと現実的に考えられるようにはなっただろう。

テックメディアは、スタートアップをまるで何かのパーティーかのように見せている。友だちとたむろして、少しだけコーディングして、そうすればお金が手に入るといった感じで。若い頃はラーメンを食べてヘビメタを聞いていれば生きていけたし、会社をひとつ潰しても無傷で次の目標に向かえる。アクション映画の中で、爆発するヘリコプターを背後に立ち去っていくヒーローのように。

しかし現実はもっと奥深い。まず、アメリカに住むスタートアップファウンダーの平均年齢(かつ年齢の中央値)は39歳だ。世界をまたにかける若いファウンダーの話を耳にすることが多い一方で、何年もの経験を持った、もっと年上のファウンダーの話を聞くことはめったにない。ある業界について熟知しているであろう彼らは、経験を活かしたアイディアでその業界を変えようとしているのだ。良いスタートアップというのは、従来のビジネスを文字通り”破壊(ディスラプト)”するわけではない。彼らは物事を改善し、そのような努力が集積した結果として既存のやり方が破壊されるのだ。

また、私は起業を経験したことで、以前よりも人を思いやれるようになった。それ以前の私は、世界中を駆け回って、仕事を辞めてやらなければいけないことをやり、できるだけ速く前進して改革していけと声高に叫んでいた。それも今は昔の話だ。今では副業やサイドプロジェクトの価値も理解しているし、事前の調査や計画の重要性についても知った。スタートアップが成功する確率がどれだけ低いかも分かったし、今では私なりのやり方で、来たる日が来るまで世界は冷たく無慈悲で自分のアイディアには興味がないということを(私のように)理解しつつある、遠く離れた地に住む新米ファウンダーの悲しみを和らげようとしている。数々の口論や失敗、気まずい沈黙の中、彼らを支えているのはいつか起きるであろうブレイクスルーへの期待なのだ。

さらに私は、VCの良さや危険性、自己資金でのスタートアップ運営に誇りを持っている人たちの気持ち、さらには小さな街で光る起業家精神の大切さについても学んだ。なぜ起業経験が将来の役に立つのかということも分かった。だからこそ私は、さまざまな場所を訪れてスタートアップのファウンダーと会うときには、いつもよりも親切に、そして否定的になるのではなく救いの手を差し伸べるように努めている。ようやく私も「親切であれ、誰もが厳しい戦いを強いられているのだ」という古い言葉の意味を理解したのだ。

幸運にも私の周りには賢い人たちがいる。最近立ち上げたJaywalkでは、私にとって初めてのスタートアップでも運命を共にした、大学時代からの友人Richと再びタッグを組むことになった。コロラド州ボールダーで行われているアクセラレータープログラムのBoomtown内で出会った強固なチームも加わり、現在私たちは開発・UXチームを構築しながら、近所を歩き回って新しいものを発見することの喜びを味わえるようなアプリを開発している。このアプリが私にとってとても大切な理由はいくつかある。その中でも分かりやすいのが、子どもを外に連れ出すときに、公園に行こうと言うよりも帰りにクッキーを買おうと言う方がずっと楽というものだ。私たちは、人々を携帯電話の世界から現実世界に呼び戻そうとしているのだ。

1年前くらいに、最初のスタートアップが失敗に終わった後どのように感じたか、というテーマで講演を行った。「This is fine」という講演のタイトルは、火の上がった喫茶店の中で座っている犬が描かれた漫画からとったもの。そして私は次の言葉に焦点を当てた。

「人生に火をともしなさい。そしてその火をあおいでくれる人を探しなさい」
ルーミー

当初私はこの言葉に困惑し、スピリチュアルなデタラメだと思っていた。スタートアップの失敗に困り果てていた私は、この言葉を警告のように捉え、「人生に火をつけ、燃え上がる様子を眺めておけ。この愚か者」という意味だと理解したのだ。しかも、私が実際にやっていたことと、この理解はマッチしていた。素晴らしいフルタイムの仕事を辞め、家族をリスクにさらし、愛を持って接していた人たちとの関係を壊し、まさに人生が燃え上がっていた私に、ルーミーはさらにその火を燃え上がらせろと言っている。燃え上がった私の人生をどうあおぐかで誰が敵かわかるだろう、と彼は言っているのだと私は考えていたのだ。

完全に間違っていた。

その後、このルーミーの言葉は全く別のことを意味していることに気がついた。私を成長させ、人生という冒険の可能性を最大限に引き出す手助けをしてくれるような仲間を見つけろ、というのが本当の意味だったのだ。自分の心にともされた火を大きくしてくれるような人。燃え尽きるのではなく、明るく燃え上がるのを手伝ってくれるような人だ。

そして私は、家族や友人、オンラインコミュニティーの中にそんな人がいることに気づいた。さらにはアクセラレーターで早くから私たちの可能性にかけてくれた人、そして一緒にプロダクトをつくっている仲間にもそんな人がいた。

私はこれまでの20年間、心理的に閉じこめられた状態で執筆活動を行ってきた。私にとって、何かをつくるというのは孤独な道のりだった。しかし私の火をあおいでくれる仲間が、屋根裏部屋のようなところに閉じこもった私を引っ張り出してくれ、ようやく私は誰かと何かをつくりはじめることができた。コンサートで複数の音楽家がひとつの演奏をつくりあげるような、この取り組みこそが人間を人間たらしめるものなのだ。私の仲間は、燃え尽きようとする私に追い打ちをかけるのではなく、闇に光をあてるために私の心の火を燃え上がらせてくれた。

何か新しいものをつくっている、ということを伝える内容としてはかなり長くなってしまったが、何かニュースがあればまたお知らせしたい。もしもあなたが何か必要であれば声をかけてほしい。

原文へ

(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

Samsungの社内ベンチャーMonitの、おむつセンサーとベビーキャリアが悩める両親たちの負担を減らす

新しい両親たちは多くの難問に直面している。なかでも最も神経を使うものの1つが、眠っている赤ん坊を目覚めさせることなくおむつをチェックする方法だ。韓国の新興企業であるMonitの新しいBluetoothセンサーは、赤ちゃんのおむつが汚れるとすぐに両親に警告し、これまでの心配を過去のものにしようとしている。赤ちゃんが成長した後は、そのセンサーはポータブルの空気品質と温度モニターに転用できるので、その有用性も広がる。

マカロンのように小さくて平たく丸いMonitセンサーは、事故や皮膚の炎症を避けるために、おむつの交換を気にしている両親の役に立つ。創業者のTony Parkが、Monitを始めたきっかけは、彼の2人の娘のうちの1人がアトピー性皮膚炎に苦しみ、常におむつを乾いている状態に保つ必要があったからだ。彼は、Samsung Electronicsの従業員によるプロジェクトのための、インキュベータープログラムであるC-Labにそのアイデアを提出し、Monitのために1年間働くのに十分な資金を獲得できた。その最初のプロダクトである、Bebefitと呼ばれるセンサーとベビーキャリアは、この夏韓国で発売される予定だ。その後、米国や中国や日本といったアジアの主要マーケットでも発売が予定されている。

「なぜ泣いているのか、なぜ叫んでいるのか、なぜ眠らないのかなどの理由が分からず、赤ん坊だった娘たちを理解することにはとても苦労しました。なので私は本当に彼らの振る舞いや状況について分かるようになりたいと思ったのです」とParkは語った。

Monitセンサーのメリットの1つは、おむつの外に装着できることだ。温度、湿度、ガスの組み合わせをモニターすることで、便と尿を検出できる。Parkはこの点が、Monitを他の製品よりも優れているものにしているのだと言う。類似製品は尿だけを検出できたり、おむつの中に一緒に入れる必要があったりするのだ。

センサーは新しいベビーキャリアのお尻の部分に入れておくことができる。これもまたParkの経験からインスパイアされたものだ。新しい親たちなら知っているように、完璧なベビーキャリアを見つけることは難しい。あまり暑すぎず、壊れやすくもなく、かさばることなくしっかりと支え、きちんと人間工学的で、乳児と大人の両方にとって快適なものを探すのは至難の業だ。Parkはいつでも赤ちゃんをあやすために抱えていたが、程なく腰と肩に痛みが出てきた。彼はSamsung医療センターと協力して、Bebefitキャリアのお尻の部分が調整可能になるようにデザインした。それは両親たちが、1日を通して赤ちゃんの重心を移動させるための役に立つものだ。

「私たちのアイデアはとてもシンプルですが強力です。例えばブリーフケースを持ち運ぶときには、まず右手に持って、手が痛くなってきたら反対側に持ち替えることができますよね」とPark。「わたしたちのベビーキャリアも、赤ちゃんの重心を、こちらの腰と肩に対して移動できるようにしているのです」。

Monitは現在、8月までに出荷するという目標の下に、量産のためのプロトタイプの試作を繰り返している最中だ。

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(翻訳:Sako)