Google ChromeのベースであるオープンソースのブラウザプロジェクトChromiumの本拠地Chromium.orgで目にとまったメッセージには、”Chromoting”アプリケーションをiOSデバイス向けに開発中だ、と書かれている。このアプリを使うと、iPhoneやiPadなどから自分のコンピュータをコントロールできる。Androidバージョンも昨年以来開発中だ、と報じられていた。
PC Monitorは単純なアイデアから生まれたアイルランドのスタートアップだ: リモートでコンピュータをシャットダウンするのがなぜ難しいのか? ファウンダでCEOのMarius Mihalecが、この疑問を抱いたのは2011年だ。彼が作りたかったのは現代的で拡張性のあるサービスだったから、リモートデスクトップのようなソフトウェアでPCにアクセスするだけではだめだ。むしろ彼が望んだのは、ユーザフレンドリなモバイルアプリがデスクトップを抽象化してしまうような、クラウドからのソリューションだった。
最初は単純なアイデアだったが、いざ作り始めてみると欲が出てきて、最終的にはデスクトップやサーバやクラウド上のアプリケーションなども対象とする、本格的なITモニタリングソリューションになってしまった。そして今では200を超える企業が顧客となり、その中にはDell、Louis Vuitton、Northwestern University、Condé Nast、British Columbia Institute of Technology(ブリティッシュコロンビア工科大学(カナダ))なども含まれている。
PC Monitorは、モニタする対象が5つ未満で単一のアドミンアカウントなら無料だ。そしてマシンが1台増えるたびに、月額1ドルが課金される。モバイルアプリはiOS、Android、Windows Phone用がそれぞれあり、またMetroをサポートしたWindowsデスクトップアプリケーションもある。
ここでひとつ注意しておかねばならないのはプライバシーの観点だ。機能を有効にするには設定メニューのアプリケーションから「帯域幅の管理(Bandwidth management)」、「データ量の削減(Reduce data usage)」を選ぶ。その際ユーザーはHTTPトラフィックがGoogleのプロキシー・サーバを経由することに同意しなければならない(圧縮機能はHTTPSを利用するトラフィックやシークレットモードが有効になっている場合は無効になる)。
「What will your verse be?」(訳注:「iPadで描くココロのカタチ」というようなニュアンスでしょうか)というのがキャッチフレーズとして利用されている。「verse」には「詩の一行」というような意味もあるが、それを積み重ねてひとつの詩として形にしていくというようなことをイメージしているのだろう。「クリエイティブ」なシーンで活用されるiPadの様子がいろいろとフィーチャーされている。たとえば映画撮影のシーンであったり、あるいはプロトタイピングツールとして利用され、または文章作成にも使っていて、あるいは海底での作業にも活用されるといった具合だ。
実機展開の技術と経験のある者とは、中国のOEM Oppoの元VP Pete Lauで、彼はOppoのスマートフォンN1にCyanogenModを載せた経験をもとにOnePlusを創業した。彼が、その技術はビジネスになる、と信じたのは、OEMにとってそれが、オリジナルのAndroidの実装作業ほど簡単容易ではなく、特殊な作業になるからだ。
共同ファウンダーのAneel Ranadiveはメッセージを送るよりも押し付けがましくなく(控えめで)、また堅苦しくないやり方で情報共有をしようと目指しているそうだ。AppleのFind My Friendsや、Forusquare、あるいはFacebookなどとは根本的に異なるものだとも述べている。たとえばFind My Friendsのように、常に位置情報を公開するのではなく、そしてFoursquareと違って公開時に共有相手を選ぶことができるようになっているのだ(特定の場所について、一部の人とは情報共有したくないのだが、しかしアンフレンドはしたくないといったときに便利だろう)。最近はSnapchatのようなツールで、相手も時間もともに制限的に情報をシェアしようという動きが広まっており、そのトレンドにものるものだと言えるかもしえrない。
過去のある時点、とある場所に、いったい何があったのかを見てみたくなることがある。新しいシンプルなPic A Momentというモバイルアプリケーションが、それを可能にしてくれる。具体的にはInstagramの写真を検索するもので、都市名や店舗名などの場所と日付を指定して検索すると、指定した時期にその場所で撮影された写真を表示する。
場所の様子を見たいだけなら、Foursquareのチェックイン写真などを見るのが良いだろう。このPic A Momentは、コンサートやスポーツイベント、あるいは何らかの大事件等、その場所で過去発生したイベントの様子などを見るのに便利な感じだ。
Pic A Momentの共同制作者であるJose Azanza Ariasは、ジャーナリストやマーケッターにとっても便利に使える可能性があるツールだと述べている。「近くの人や同じ場所にいったことのある人を発見して、それらの人とInstagram上で交流するという使い方もあるでしょう」とのこと。
アプリケーションの開発はWunderman Buenos Airesというデジタルエージェンシーのクリエイティブおよび開発者たちが行ったものだ。2013年に、サイドプロジェクトとしてアプリケーションの開発に着手した。ちなみに以前にも迷子の犬を探すためのBack2getherというアプリケーションをリリースしている。
Ariasによれば、日々、世界中から集められた数多くの写真を目にしながら、その写真の意味するところやコンテクストなどを充分に理解しているとはいえないのではないかと考えるうちに、Pic A Momentのコンセプトを思いついたのだそうだ。こうしたコンセプトに基づき、さらに写真にまつわる情報を活用する機能を追加していく予定であるとも述べている。