2013年のモバイルアプリのベスト(iOSとAndroid)

あけましておめでとう。新たな365日も、地球が太陽と衝突せずに終わることを、祈りましょう。今年もよろしく!

ところでこの記事は今2013年12月31日に書いてるんだけど、したがって、ちょいとお酒が入っている。またこの日は例年、編集部内はリストだらけだ。たとえば、ベストガジェットの記事は、もう読んだかな? ここでは、ベストモバイルアプリをリストアップしよう。

でもそれは、数字が頼りではない。数字で言うなら、毎年々々永遠に、Angry Birdsの亜流のようなゲームがトップになる。この記事における選択基準は、毎日々々モバイルのアプリに関する記事ばっかし書いているギークたち数名の“好み”だ。良いアプリも、だめなアプリも、ひどいアプリも、すべてチェックした。そのあと、全員で激しく議論した結果、以下のものが選ばれた。

2013年に出たアプリがほとんどだけど、一部、2012年末ぎりぎり、というのもある。クロスプラットホームなアプリが多く、ぼくらもそれを選択基準にしたけど、iOSオンリーやAndroidオンリーでも、すごく良いアプリは取り上げた。

もちろん、あなたには異論があると思う。コメントで、ご意見を聞かせてほしい。

では、順不同で行こう:

Cover (Androidのみ):

Coverは、実はだれもが欲しかった、と言えるようなロックスクリーン(ロック画面)だ。彼には、そのユーザがよく使うアプリが分かるので、それらのショートカットを正しいタイミングで表示する。職場でGmailとLinkedInを酷使する人なら、自分のオフィスに入室した途端にそれらのショートカットが画面に出現する。車を運転中なら、WazeやPandoraなど、あなたがいちばん必要とするアプリが出る。

Seene (iOSのみ):

Lytroさん、かわいそう! 撮影後に写真のピントの位置を変えられるなど、いろんなトリックを盛り込んだこのカメラは、デビュー当時の2011年には大きな話題になった。

モバイルは、大量の一般消費者向けデジカメをゴミ集積所に送り込んだが、次は、やはりモバイルアプリのおかげで、Lytroのような特殊な専用ハードウェアが要らなくなった。それは、Seeneというアプリだ。Seeneを使うと、まるでラリっているときの視界ような3D写真を撮れる。iPhoneを持ったユーザが移動する間に自動的にたくさんの写真を撮り、それらを特殊なコンピュータヴィジョン技術で合成するのだ。

Newsblur (iOS, Android)

Google Readerは2013年の7月に亡くなったが、その後、その代替アプリが大量に雨後の筍した。どれもそれぞれ、得手不得手はあるけど、とりわけ良くできているのがNewsBlurだ。速いし、クロスプラットホームだし、しかも超きれいだ。

 

QuizUp (iOSのみ):

2013年のちょうど半ばごろ、アイスランドのゲームスタジオPlain Vanillaは、一度かぎりのクイズの提供から、あらゆる話題を集めたクイズ集合にスイッチした。そして、それは当たった。今ではクイズの問題が20万以上あり、複数のプレーヤーがリアルタイムで同時にプレイできる。インタフェイスがゴージャスだ。2013年のベストゲームの一員、と言っても間違いないね。

Cycloramic (iOSのみ):

 

iPhoneを床の上などに置き、ボタンを押すと、その数秒後に、その部屋の全周360度を見ることができる(その間、あなたはiPhoneの画面を凝視しているだけだ)。

まるで手品のように、こいつはiPhone 5sの振動生成モーターの力で、床面に立ったままのiPhoneを回転させる。たまに失敗するが、うまくいったときは、誰もがビックリ仰天する。

BillGuard (今はiOSのみ, Androidは”もうすぐ”):

BillGuardのCEOによると、もっと”MintらしいMint“を作りたかったのだそうだ。その豪語のとおり、いい仕事してますよ(まあMintが5年も経って古くなったせいもあるが)。BillGuardはユーザの出費を追跡し、美麗なインタフェイスで分析し、怪しげな請求などは高輝度表示して警告する。またユーザがよく利用する店などに関しては、そこのクーポンを自動的に見つけるから、次回の買い物のお助けになるかも。

Oyster (iOSのみ):

ぼくの2014年の新年の誓いは、2013年の新年の誓いが一体何だったか、思い出すことだ。しかし、新年の誓いが、もっとたくさん本を読むこと、の人は、Oysterで決まりだ。月額10ドル弱で、約10万冊の本にアクセスできる。

 

 

HeyDay (iOSのみ):

自分が作りたいと思ったものを、すでに誰かがとっても上手に作っていた…という経験は人生につきものだ。ぼくの場合は、自動化メモ日記アプリHeyDayがそれだ。写真やビデオやGPSの位置情報などを、タイムスタンプ付きで勝手に放り込んでくれる。同社は曰く、“ユーザは何もしない日記”だ。何もしないとは言っても、書き込みは自由にできる。

TimeHop (iOSのみ):

TimeHopはたくさんのソーシャルネットワークのアカウントを走査して、あなたがし忘れていることや、中途半端で放ってあるものを見つける。また、その日やったことを、思い出させてくれる。つまり、タイムカプセルの中身を、知らせてくれる。歴史アプリだが、見せてくれるのは「あなたのその日の歴史」、ないし、やったことの履歴だ。これと付き合っていると、寝る時間を失う人もいるかもしれない。

 

 

Clumsy Ninja (iOSのみ):

Clumsy NinjaはTamagotchiに似ているが、主人公は忍者の服を着た酔っ払いだ。ユーザは、その忍者にスキルを教えながらプレイする。最初は、まともに歩くことすらできない。でも最後には、とんぼ返りや空手チョップなどもできるようになる。ひまつぶしのための、くだらないゲーム、と言えないこともないが、でも携帯電話でここまでできる、というのがすごい。忍者人形のアニメーションなんか、すごくよくできている。

Agent (Androidのみ):

Agentは、Appleがアプリに関して方針を変えるか、またはApple無承認の自作アプリを使わないかぎり、iOS上には絶対にありえないアプリだ。 Agentは、元々有脳なスマートフォンを、より有脳にする。すなわち、スマートフォンがよりスマートになる。電池残量が少なくなったら、Bluetoothをoffにしたり、画面をやや暗くして省エネモードにする。ユーザが眠っていたら、電話の呼び出し音を鳴らさない。ただしあらかじめ指定した重要人物からの入呼(電話またはテキスト)なら、鳴る。運転してれば、おことわりのメッセージを相手に自動的に送る。いつもの駐車場所に停車したら、その機能を自動的にoffる。

Tinder (iOS, Android):

Tinderは、スワイプを1回するだけの、超簡単なデートアプリ。気に入った相手なら、右へスワイプ。タイプじゃないなら、左へスワイプ。相手もあなたの写真を見て右スワイプしたら、カップル成立!

ぼくがこんなアプリを使っててカノジョに見つかったら、鼻が折れるぐらい、ぶん殴られるだろう。完全に“彼女いない”の人しか、使えないね。

Digg (iOS, Android):

オーナーが2012年に変わって、2013年にはかなりのトラフィックを稼いだ。モバイルアプリも作ったが、こいつが、なかなか良い。コンテンツを編集者が手入れしているから、見やすくなった。またニューズリーダーは、故Google Readerよりずっとしっかりしている。

Duolingo (iOS, Android):

Duolingoの悪口を言う人を見つけるのは至難だ。このアプリは、今年(2013)のインターネットの寵児、そしてそれも当然。これまでの言語学習アプリ/アプリケーションの中で、最高だろう。しかも無料だ。翻訳の練習問題がCNNやBuzzFeedなどの記事なので、それがDuolingの収入源になっている。

Sunrise (iOS):

AppleはiOS 7でカレンダーをめちゃめちゃにした? ぼくも、同感だ。でもFoursquare出身の二人が、きれいで使いやすいカレンダーを作ってくれた。このほか、Fantastical (iOS)、Tempo (iOS)、Any.do Cal (Android)などもいいね。

Vine (iOS, Android):

Vineは、立ち上がる数か月前に早くも買収されたのだから、それは2013年のインターネット奇譚の一つだ。6秒のループビデオを共有するだけのアプリだから、Instagramがビデオを始めたときVineの死を予言する評論家が多かった。でもVineはいまだに健在で、インターネットの上でいちばんおかしなビデオを見たければ、Vineしかない。

〔訳注: 原文はコメントが60件もあるので、モバイルアプリに関するほかの人たちの意見を知りたい人は、ぜひ読んでください。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。