Facebook、 いよいよサードパーティへのモバイル広告配信ネットワーク、FANをローンチ

今日(米国時間4/30)開催されたf8デベロッパー・カンファレンスでFacebookはFAN(Facebook Audience Network) という新しいモバイル広告ネットワークを発表した。

これによりサードパーティーのモバイル・アプリのデベロッパー、パブリッシャーは広告営業、広告ターゲティング、実績管理、支払い管理などを自分自身でしなくても広告収入を得られるようになる。

先週私がスクープしたとおり、FANに参加すれば、広告に関するすべてをFacebookが代行してくれる。デベロッパーはバナー広告を掲出するなら数行のコードを書くだけよいし、もっとアプリのコンテンツの一部に溶け込んだ広告を掲出したければFacebookの協力を受けることができる。

Facebookによれば、デベロッパーはFANにこちらからサイインアップすることもできるし、Facebookの広告代理業者に連絡を取ってもよい。このプログラムは現在ベータテスト中で、今後数ヶ月かけて一般に利用可能になる。当面対象となる広告主はモバイル・アプリのインストールや利用を呼びかけるデベロッパーだが、将来はFANを他の分野の広告にも拡大する計画だ。ウェブサイトのトラフィック増強のための広告やeコマースの広告などが含まれることになるだろう。Facebookは「テスト期間中に次第に〔広告の〕パフォーマンスが改善されるものと期待している」と述べている。

FANではIABバナー広告、IABインタースティシャル広告、ネーティブ広告の3種類が用意される。広告デザインはモバイル・アプリのインストールなどそれぞれのビジネス上の目的に合わせて最適化される。

Facebookによれば、Facebook SDKないし広告統計サービスを利用することによって広告主はFANによる表示回数やコンバージョン件数などをモニタできる。また年齢、性別その他の広告閲覧者データも収集できる。

Facebookがモバイル広告ネットワークのテストを開始したのは2012年に遡るが、その後Facebook内での広告の強化に集中するために、オフサイトでの広告ネットワーク・プロジェクトは棚上げとなっていた。

2013年9月にFacebookはモバイル広告ネットワークのテストを再開した。これはそれまでの実験と異なり、広告主、パブリッシャーと直接に取引するタイプとなった(サードパーティーを介さないのでFacebookのマージンが大きくなる)。最近行われた2014年第1四半期の決算報告でCOOのシェリル・サンドバーグは「この広告ネットワークのテストでは関係者から高い評価を得た。大いに希望のもてる結果だった」と述べた。

Re/codeのMike IsaacはFacebookは今日この広告ネットワークをローンチするだろうと報じていた。今日、私はその名称がFAN (Facebook Audience Network)であり、IABガイドラインに沿った定形広告だけでなくカスタマイズされたフォーマットの広告をサポートすることを含め、各種の詳細を確認することができた。以下は、バナー、インタースティシャル、カスタム、それぞれのサンプルだ。

この広告ネットワークはInMobiなどのネットワークのライバルとなる。 [アップデート:FANはTwitterのMoPubのような仲介サービスとは競争関係にないことが判明した。このようなサービスはFANを通じた広告を他の広告ネットワークからの広告と同時に表示することができる。FANとMoPubの協調関係についてのフォロー記事を参照]

FANが十分な広告主とパブリッシャーを集めて運営が軌道に載るまでには数四半期かかるだろうが、Facebookの収入の新たな重要な柱となる可能性を十分に秘めている。

今回のFANのローンチでFacebookは、マネタイズのチャンネルを自らのネットワーク内での広告掲出から、サードパーティーのパブリッシャーへの広告配信へと拡張した。これまでFacebookの売上はニュースフィード内の広告の表示数とそれを訪問するユーザー数に直接比例していた。

広告ネットワークを通じたサードパーティーへの広告配信ならFacebook内に広告を溢れさせてユーザー体験を悪化させることなく、収入を増やすことができる。たとえFacebook内でのユーザー・エンゲージメントが頭打ちになっても影響を受けにくいし、ライバルに対しても安定して優位性を確保できる。FANが成功すれば、Facebookのユーザーにとっては幸運なことに、Facebook内の広告は減少さえするかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Twitterのプロフィールページ変更で思う、「自己表現」可能性のこれから

現実世界の時の流れというのは、もちろん過去から未来へと遷移していくものだ。つまり今ここに存在する自分というのが「最新」の自分であるということになる。ソーシャルネットワークも、そうした発想でプロフィールページを構成していた。しかし、最近になってTwitterでも特定のツイートを固定してフィードのトップに表示することができるようになった。これにより、自分のことをより的確に伝えることができるようになるかもしれない。よりトータルな視点から自分を伝えるための一歩であると評価することができるだろう。

誰かに会ったときはたいてい「how are you?」と話しかける。疑問を投げかけているわけではあるが、この質問に対する回答で相手のことを深く理解できるというようなことはほとんどない。「fine」と応じられるケースがほとんどだし、あるいはちょっとした調子の善し悪しに言及する程度のことが多い。「一番新しい言葉」が相互理解に繋がらないことが多いのはこの例からもよくわかるところだが、しかしこれまではFacebook、Twitter、あるいはGoogleなどもみな、同じような「伝わらなさ」を仕組みとして採用していたのだ。

もちろん、より深く知りたいのなら写真アルバムを見たりして、より多くの情報を集めることはできる。しかし「いったいどういう人なのか」とか「何をしているのか」ということは、すぐに知りたいものなのだ。ひと目みてわからないような場合、追加で手間を払おうとすることはほとんどないと言ってよい。また、写真やお気に入り、あるいはどういう人をフォローしているのかを眺めてみても、これまた時系列的理解の制限にしばられることになるのだ。運が悪ければ重要な情報が何も得られないということもあり得る。

これまでのプロフィールページの仕組みは、直近の3秒間だけの記憶(参考:Goldfish Memory)で自分を評価させるというようなやり方だったのだ。

街で偶然に人と出会うという状況とは違うのだから、ソーシャルネットワークにて「How are you? / I’m fine」方式を踏襲する必要はないのだ。部屋のインテリアを整えて、そして人を招待するような形式にすれば良いのだと思う。マントルピースに「最新の3枚」の写真を飾っている人は少ないだろう。たいていの人は一番のお気に入りを飾っておくものだ。もっとも大事な人やものなどが写っていることだろう。たくさんの本やCDを持っている人も多いかもしれない。そういう人も、たいていは好きな作品が目立つところにくるように配置しているものだろう。

選択することにより、私たちは自分の経験したことのうち、ぜひ人に伝えたいと思うことを共有することができるようになる。そうしたことこそ、インターネット上での友だちを見つけるのに有効な手段となるのだ。世界中には億の単位で趣味を語り合ったり、友だちになったり、あるいは情報を伝え合う関係になり得る人が存在している。ソーシャルネットワークは、そうした人々を繋ぐのに役立つツールとなるべきなのだ。

Twitterの新しいプロフィールページは、「正しい方向」に進化するものとして評価すべきものかと思う。プロフィールページに固定ツイートを表示できるようになったことにより、「新しい発言」ではなく、本当に興味を持っているものはなんなのかをツイートや写真、ないしリンクで示すことができるようになったのだ。「こちらはこういう人間です。興味があればフォローしてください」ということを示しやすくなる。

また、フォントサイズでも特徴を示すことができるようにしているようだ。反響の大きいツイートについては、少し大きめなフォントで表示されるようになっている。すなわち面白い発言が見つけてもらいやすくなっているわけだ。プロフィールのキュレーションをクラウドに委ねている状況だと言うことができようか。

自分が何物であるかを示しやすくなるとともに、こうした機能はある人をフォローすべきかどうかを判断する際にも役立つ。直近のツイートだけ見ても、その人が果たして興味深い人なのかどうなのか、判断できないことがある。これからはピン止めしているツイートをみて、ある程度の判断ができるようになるわけだ。

Facebookを見てみると、こちらではどういった投稿を誰に表示するかといったオプションをいろいろと用意している。但しこれはあくまでも、時系列のポストをどういった範囲で公開するかということを設定できるに過ぎない。「ページ」ではさまざまな機能が提供されているが、一般の利用者がこれを充分に活用することはできずにいる。「友達」、「いいね」、「音楽」、「ゲーム」、「本」、「イベント」、あるいは「ノート」など、プロフィール画面中に表示するいろいろなセクションが用意されてもいる。しかしこれらは少々わかりにくいところに表示されている。また管理の方法も面倒で、ほとんどの人が手付かずで放置している現状だ。

また、タイムラインへの投稿をどのように表示するべきかというのは、Facebookがずっと気をもんできた部分でもある。アルバム内の写真を大きく表示するかという選択ができるようにしたり、あるいは「いいね」のカスタマイズ表示もできるようになったり、あるいはそうした機能が使えなくなったりということを繰り返してきている。Google+の方は、オプションの選択が面倒すぎるのか、カスタマイズ機能については無視を決めこんだ格好だ。

ベストな形式というのがあるのだろうか。人気の投稿や写真を目立つように表示するのは、投稿者をわかりやすく表現するひとつの方法かもしれない。また表示形式を自由に作成できるセクションなどを追加するのも面白いのではないだろうか。たとえばPinterest風のレイアウトを使って、ひとめでわかるような自己表現はかなりわかりやすくて便利だと思うのだ。

多くのソーシャルネットワークが時系列による表示方法を採用していたことも理解はできる。共有範囲が狭く、また投稿数も少ないうちは、時系列による方式が確かに機能するのだ。しかしTwitterは8歳となり、Facebookも10歳になった。「最新」情報に拘らない表現の形式が生まれてくるタイミングだと思う。

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(翻訳:Maeda, H


Facebookメッセンジャーがアップデート―自撮り写真が速攻で送れる

われわれはプライベートなコミュニケーションでも写真やビデオを使うのが好きだ。Snapchatがいい証拠だ。そこでFacebookはメッセンジャー・アプリにビデオ共有機能を追加し、カメラへのアクセスも素早くできるようにした。今日(米国時間4/28)、iOS版のアップデートが公開されたが、今週中にはAndroid版もリリースされる。

新しいメッセンジャー入力画面にはテキストだけでなく、カメラ、写真ギャラリー、ステッカー〔スタンプ〕、音声メッセージ録音のためのアイコンが並んでおり、ワンタッチでそれぞれの機能が利用できる。

Facebookではステッカーをバイラルに拡散させようとしており、誰かが送ってきたステッカーが気に入った場合はそれを長押しするとそのステッカーが属するパック全体をダウンロードすることができる。またメイン画面に常に検索バーとキーボードが表示されるのでチャットの相手を探すのが楽になった(「友達」画面では下にスワイプすると検索モードになる)。

これまでFacebook Messengerで添付できるのは写真だけで、ビデオは送れなかった。今回のアップデートでビデオの添付ができるようになったが、アプリ内での録画はまだサポートされていない。〔写真ギャラリーを開いてそこに保存された動画を選択する。長押しすると送信前にプレビューできる〕。

最近WhatsAppが発表したところによると、毎日1億本のビデオがやりとりされているという。このこともFacebookがメッセンジャー機能の強化を急いだ理由のひとつだろう。

アプリ内から即座に自撮り写真が送れる新しいシステムは親密感を高める効果が大きい。メッセージ作成画面の下部のカメラ・アイコンをタップすると、画面の半分がフロント・カメラのモニタに変わる。ここで「送信」をタップすれば即座に自撮り写真が相手に送られる〔リアカメラに切り替えることもできる〕。写真を撮ってから送る相手を選ばなければならないSnapchatよりこちらの方がずっと素早い。

新バージョンで下部にアイコンが追加されたため、テキスト入力スペースが多少犠牲になったものの、マルチメディアが速攻で使えるようになったのは大きい。Facebookの2億人のMessengerユーザーは今までよりも活発にコミュニケーションすることになりそうだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


もっとも人気の高いセルフィー(自己写真)を選ぶ科学的アルゴリズムが完成

セルフィーは今とてもホットだから、もしかしてブームはもう終わったのかもしれない(だいたい、ぼくが何かクールなものを知ったときには、それは終わっているのだ)。でもこれからは、ソーシャルメディアに載せる自分の写真を決めるために、腕を前方にいっぱいに伸ばしながら、大量の顔写真を見比べる必要はない。MITで博士号を取った院生Aditya Khoslaのおかげで、いちばん良い(と他人が思う)セルフィーを簡単に決められるから、腕の痛みともおさらばできる(元記事: CSAILより)。

KhoslaはFlickrの上の写真230万点を分析して、写真の“人気度”を予測するアルゴリズムを開発した。写真の実際のビューカウント(何回見られたか)を基に作られたそのアルゴリズムは、まだ誰にも見られていない写真の人気度を高い精度で予言する。ユーザの社会的影響力を求めるやり方は前にもあったが、彼のは違う。画像そのものの内容を分析するのだ。すなわちKhoslaのアルゴリズムは、写真の色、そこに一緒に写っている物、写真のタグなどを分析して、何人ぐらいの人がその画像をいいね!したり、実際に見たり、シェアするかを予測する。

しかしKhoslaが導いた結論は、意外と平凡だ。ビュー数を稼ぐためには、セクシーなショットがベスト。女性なら、ビキニ、ブラ、ミニスカートなどの着用写真が有効だ。セルフィー撮影者にとっては幸運にも、一人で写っている写真よりも、複数の人と一緒に写っている方がビュー数は多い。

Khoslaの究極の目標は、今ある写真の中から選ぶことではなくて、今ある写真を、人気度の高い写真に自動的に修正することだ。もしそんな方法が普及すれば、InstagramのLike(いいね!)の意味も相当変わってくる。虚飾的創作、それが次の時代を制するのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


生みの親、ヴィック・グンドトラが去ってGoogle+はどうなるのか?

今日(米国時間4/24)、Googleの上級副社長、Vic Gundotraが8年間勤務したGoogleを離れることを明らかにした。そこで直ちに生ずるのがGudotoraが生み出し、指揮を取ってきたGoogle+が今後どうなるのかという疑問だ。

われわれが複数の情報源から聞いたところによると、Google部内でGoogle+はプラットフォームとして扱われ、もはや独立したサービスとしては扱われていないという。つまりFacebookやTwitterなどのソーシャル・ネットワークと競争することは諦めたのだ。

もっともGoogleの広報担当者はこのような主張を激しく否定し、「今日の〔Guntotraの辞任という〕ニュースはGoogle+の戦略には全く影響を与えない。Google+チームには優秀な人材が豊富であり、ハングアウト、写真共有を含めGoogle+のユーザー体験の強化に取り組んでいく」と述べた。

しかし2人の情報源から聞いたところでは、Google+チームは大きな組織再編を受けているという。Google+は1000人から1200人を抱える大所帯だが、その多くは物理的な勤務場所を含めて別のチームに異動となっている。

情報源によると、ハングアウト・チームはAndroid事業部へ移籍し、写真チームもこれに続くらしいという。大量の人材がGooge+チームからAndroid事業部へ流出しているようだ。

Androidに移籍しなかった残りのGoogle+チームの今後についてはわれわれの情報源もはっきりしたことを知らないものの、印象としては今後ラリー・ペイジはマーク・ザッカーバーグの例にならって、モバイル化に全力を挙げるだろうという。

つまりGoogleはGoogle+よりモバイル事業の強化に優先順位を置くということだ。Google+チームはGoogle+というプラットフォームを利用したモバイル・アプリやウィジェットの開発に力を入れることになるだろう。

現在ほとんどのGoogleサービスはGoogle+と統合され、ユーザーはGoogle+への登録を強制されているが、この点にも変化がありそうだ。YouTubetのGoogle+への統合はユーザーからの評判が悪かっただけでなく、部内でも問題の多い決定だと考えられているという。

といってすべてのG+統合が取りやめになることはないだろう。たとえばGmailとG+の統合は続くはずだ。しかしユーザーがわずらわしく感じるようなG+へ統合は手控えられるだろう。Google+とYouTube、Gmailの統合を巡ってGoogle内でGundotraと他の幹部が対立していたという情報もある。

Google+のもっとも重要な機能はあらゆるGoogleサービスを単一のユーザー情報でサインインさせることであり、それ以上でも以下でもない。上で見てきたような情報が正しいなら、Google+は独立したフロントエンドのサービスというよりも、この統一サインイン機能を提供するバックボーンの性格を強めるものと思われる。同時にGoogle+チームが達成したテクノロジー上の業績にはハングアウトや写真共有など興味深いものが数々ある。 Google+の写真チームがAndroidに移籍し、カメラ・アプリのチームと緊密に協力して開発を行うようになればAndroidユーザーに大きなメリットがあるだろう。

長期的に見ると、Google+の問題点というのはプロダクトそのもののデザインにあるのではなく、Googleの多様なサービス体験の中にGoogle+が木戸破りのよう強引に挟み込まれたその歓迎されざるやり方にあると思われる。今後その点に手直しがされることを期待したい。

Gundotraの最後のG+投稿はこちら

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


CEOの座を追われたVK.comのPavel Durov, 主要技術者全員を引き連れて中欧某国へ脱出, 永住の地を模索

【速報・抄訳】

これは、今年のスタートアップのピッチの中で、強く心に残るものの一つになるだろう。ロシアの人気SNS VKontakte.comのファウンダPavel Durovは、サイト上の政治的コンテンツを検閲すると政府に脅された、と主張している最中(さなか)の今週、上位株主たちの意思により、同社のCEOの座を失った

今彼は、まるでVKに対する当てつけのように、VKではなくFacebookへの投稿で、12名の技術者とともに、当面の本社を中欧某国に移した、と述べている。それに続けて彼は、“プライバシーと言論の自由を確保しながら”新しいプロジェクトを作っていけて、本社を恒久的に置ける国や都市の提案を読者に求めている。新しいプロジェクトの最初のものは、彼が今週初めに本誌TechCrunchに明かしたモバイルのSNSだ。

Facebook上にDurovは次のように書いている: “どの国や都市がぼくたちにいちばん合っていると思われますか? この記事の下のコメント欄で教えてください。ぼくたちサイドの要件としては、ぼくたちは官僚主義と警察国家と大きな政府と戦争と社会主義と過剰な規制がきらいです。ぼくたちは、自由と強力な司法と小さな政府と自由市場と中立性と人権が好きです”。要するに彼が言わんとするのは、ロシアは自分たちが居たい場所ではない、ということだ。

キラキラしたお目々と、ひねったユーモアと、反抗的な態度で知られるDurovは、全世界的に熱心なファンが多くて、今すでに数十通の提案が寄せられている。挙げられている候補国は、エストニア、スペイン、スイス、シンガポールなどだ。

投稿の全文を下に引用しよう。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Facebook、Q1決算も好調―売上25億ドル、広告売上の59%はモバイル、ユーザーは12.8億人、モバイルは10.1億人

Facebookが発表した2014年第1四半期の決算によると、Facebookは驚くほどモバイル化が進んでいることが判明した。なんと10.1億人のユーザーが小さいスクリーンからFacebookを利用しているという。

決算自体も好調で、売上25億ドル、1株あたり利益0.34ドルはいずれも予想を上回った。月間ユーザーは12.8億人、1日あたりユーザーは8億200万人、1日あたりモバイル・ユーザーは6億900万人だという。

Facebookは広告でも着実にモバイル化されており、広告収入の59%がモバイル・デバイスからのものだった。なおウォール・ストリートのアナリストは売上23.6億ドル、1株あたり利益0.24ドルと予想していた。

2013年第4四半期と比較すると、 Facebook’の月間ユーザー数は12.3億人から4%増加し、1日あたりユーザー数は7億5700万人から5.9%増加した。1日あたりモバイル・ユーザー数は5億5600万人から9.5%と大きく増加した。昨年の第4四半期にモバイル広告が総広告収入の53%と初めて過半数となったが、現在はこれが59%に増加している。昨年の第1四半期にモバイル広告は広告収入の約30%に過ぎなかった。この発表を受けて、太平洋時間2:45pm現在、時間外取引のFacebookの株価は3.6%アップした

広告売上総額は22.7億ドルと対前年同期比で82%アップした。ゲーム、アプリなどサイト内購入による売上は2億3700万ドルと前期の2億4100万ドルからわずかにダウンした。 GAAP経費は14.3億ドルで対前年同期比で 32%のアップだった。内訳は主として人員の増加とインフラ投資だ。資本支出は今期、3億6300万ドルだった。

もうひとつの大きなニュースはFacebook CFO(最高財務責任者)、David Ebersmanが6月1日付けで辞任し、企業財務担当副社長のDavid Wehnerが後任となるというものだ。Ebersmanは9月まで引き継ぎを行い、その後はヘルスケア・ビジネスに戻る予定だという。

Facebookのモバイル化が対前年同期比でどのくらい進んだか振り返ってみると、月間ユーザーは10.1億人から34%アップ、1日あたりでは43%アップした。また今は月間ユーザーのうち3億4100万人はモバイルのみでアクセスしている。2013年の第1四半期は1億8900万人、第4四半期は2億9600万人だった。Facebookは急速なモバイル化に対応できないのではないかという懸念が上場後の株価を低迷させる原因になった。しかしFacebookはそういう悲観論者が間違っていたことを完璧に証明したといってよいだろう。

今回はFacebookが160億ドルで世界最大のメッセージ・サービス、WhatsAppを、拡張現実ヘッドセットのOculusを20億ドルで買収した後、最初の決算発表だった。決算の内容に関して質疑応答を行うカンファレンス・コールではこれらの買収が有利な投資である理由の説明も行われるだろう。

もうひとつ質疑応答で注目されるのは報じられているティーンエージャーのFacebookの利用率の低下に関して何か新たな情報が開示されるかどうかだ。Facebookは2013年第3四半期の決算報告でティーンの利用が若干低下していることを発表した。前四半期では「特に報告すべき顕著な変化はない」ということだった。

われわれはカンファレンス・コールその他関連事項についてもレポートする

下のグラフはFacebookの財務とユーザー数の四半期ごとの変化を表したもの。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


北米ソーシャルログインではFacebook利用率が50%超(大きく離れてGoogleが2位)

新しいウェブサービスにサインインする際、ソーシャルログインを使うことができるのは便利だ。毎度毎度同じ情報を入力して、そして新しいパスワードを考えたりする手間を省くことができる。このソーシャルログインについて、ブランドなどに対してソーシャルログインの機能を提供しているGigyaが公開した最新データによると、北米ではFacebookの利用率が51%超となっていて、他のソーシャルログイン・サービスを圧倒しているのだそうだ。Google+が2位とはなっているが、割合は31%に過ぎず、Facebookには大きく水をあけられている。

北米における第3位はYahooで、これは15%の利用率となっている。しかしFacebookの利用率が伸びているのに対し、Yahooの方はあらゆる局面においてソーシャルログイン・ツールとしての利用率が低下している様子。

ソーシャルログインの面でいうと、Twitterの利用率が非常に低いのがむしろ逆に注目に値する。Gigyaの集計ではデスクトップとモバイルの双方において、4%の利用率しかないのだそうだ。

Facebookの圧勝という状況の中、メディア関係のサービスにおいてはGoogleも32%と検討している。但し、この分野でも、2013年の第4四半期を通じてFacebookの利用率が2%の伸びを示している。

モバイルに限定してみると、Facebookのリードが一層明白になる。Facebookの利用率は62%に跳ね上がり、Google+が26%、Twitterが6%、Yahooがわずか4%という状況になっている。

また、北米の状況は、世界全体とだいたい同様の割合を示しているようだ。全体でみた場合のFacebook利用率は53%で、続くGoogleが28%、そしてYahooが13%となっている。

但し地域によっては、Facebookが一層大きな割合を占めているところもある。たとえばヨーロッパでソーシャルログインを利用するケースの59%でFacebookが利用されていて、Googleは19%だ。

ロシアのSNSであるVKが9%を占めているのはヨーロッパらしいところだろう。

南アメリカではFacebookがなんと80%を占めている状況だ。Google+の方は13%となる。他の地域でも状況は似たような感じだ。但しアジア太平洋地域ではQQやSinaが善戦して、Googleが後塵を拝することにもなっている。

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(翻訳:Maeda, H


Facebook的になったTwitterの新プロフィールが一般公開〔日本語版も〕

数週間前から一部のユーザーのTwitterプロフィール・ページが変わったことにお気づきだろう。なんというか…Facebook.そっくりになった。

テストが続いてきた新プロフィールだが、今日(米国時間4/22)から広く一般ユーザーが利用できるようになった。

新プロフィールについてはこんな具合だ。

新プロフィールに移行するには?

〔日本版:日本のユーザーの場合、Twitterにログインすると、ページトップに「新しいTwitterのプロフィールを試してみましょう」というバナーに「ご覧ください」というボタンが表示される。また自分のプロフィールをクリックすると自動的に新プロフィールが表示され、新しいプロフィール画像をアップロードするよう勧められる。〕

現在、新しいTwitterプロフィールのレイアウトが表示されても利用せずにおくことはできる〔「今は利用しない」を押す〕。しかしTwitterでは遅かれ早かれ新プロフィールをデフォールトにするだろう。

さてプロフィールのデザインが新しくなった以外にもTwitterにはいくつか改良が加えられた。われわれがつかんだところでは次のような点が変更されている。

  • 反響が大きかったツイート(RT、お気に入りその他)は多少大きめのフォントで表示される。
  • お気に入りをしきりに押すユーザーはご注意。履歴が表示されるようになった。たとえばRe/codeのMike Isaac(伝説によればツイートが投稿される前にお気に入りに追加するという)はなんと6万4000ものツイートをお気に入りに指定している。
  • ユーザーはツイートを一つ選んでタイムラインのトップに固定表示できるようになった(新しいフォロワーに自己紹介として見てもらうなどのため)。
  • 他のユーザーのツイートを表示するとき写真つき・写真なしで選べるようになった。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Facebook、リアルタイムで位置情報を公開して友達と交流できるNearby Friends機能をスタート―利用はオプトイン

今日(米国時間4/17)、Facebookは新しいオプトンイン機能、Nearby Friendsの提供を開始した。これは友だちがどのくらい離れたところにいるかをリスト形式でリアルタイムに表示する機能だ。そう聞けばすぐにプライバシー上の懸念が思い浮かぶかもしれないが、Nearby Friendsは友だちとオンライン上ではなく実際に会って交流する時間を増やす効果がありそうだ。この機能はiOS版Android版ともにここ数週間かけてまずアメリカで公開される。

Nearby Friendsを開発したのはFacebookが2012年に買収した位置情報共有サービス、GlanceeのAndrea Vaccariのグループだ。このアプリは近くにいる友だちのリストを表示すると同時に、近くに友だちがいることを通知してくれる。またその友だちが正確な位置の情報を公開している場合は、地図上でどこにいるか表示させることができる。

Nearby FriendsはFacebookほど巨大なユーザーベースを持っていないFoursquareやGoogle Latitude〔の機能を受け継いだGoogle+〕などのライバルにとって脅威となるかもしれない。

プライバシーについては、Nearby Friendsはオプトインなので、興味がなければそのまま無視していればよい。また利用ができるのは18歳以上のユーザーに限られる。また情報共有は相互的モデルを採用している。つまり、ともにこの機能を有効にしているユーザー同士でしか情報は共有されない。また正確な位置情報を知ることができるのはその相手が明示的に位置を公開している場合に限られる。

特定の友だち、ないしグループを指定して位置情報を公開することができるが、多くのユーザーは特に指定せず友だち全員に公開してしまうだろう。それと位置情報の公開をいったんオンにするとオフにすることを忘れがちだ。これによって思わぬ形で位置情報が共有されないよう注意する必要はある。

Nearby Friendsの仕組み

Nearby Friendsアプリが利用できるようになると、Facebookの設定メニューのアプリ・セクションの「もっと見る」に表示される。ユーザーはここからオプトインし、共有範囲を友だち全員、あるいは特定の友だち、グループに限定するか選択できる。

オプトインしてアプリを有効にすると、Nearby Friendsのリストが表示される。リストは0.5マイル(800m)以下、 0.7マイル(1.1km)以下、1.8(3km)マイル以下という距離別の3グループに分けられ、同じくNearby Friends機能を利用している友だちが表示される。リストにはその位置情報が確認された最近の時刻と、大都市の場合、地区名も表示される。

リストに表示された友だちの名前の横の矢印アイコンをタップすると、自分の正確な位置をその相手に送信できる。また位置共有を終了させる時間も指定できる(一時間、数時間、明日まで、手動で停止するまで、など)。また最大40文字までのメッセージを送信することが可能だ。

FacebookのNearby Friendsが他の位置情報サービスと大きく異るのは、位置そのものの共有というより、友だちとの距離を中心にしていることだ。われわれにとって重要なのは友だちが地図上のどの位置にいるかよりも、むしろ自分のいる場所に対してどのくらい近くにいるかだ。誰か友だちがすぐ近くにいると分かれば、矢印アイコンをタップして会いたいという意思表示をするという仕組みだ。無制限に位置情報公開するのは、具合の悪いときに友だちが会いに来るかもしれない。Nearby Friendsの場合は、会いたい側が自分の位置を先に相手に伝える仕組みなので、そのような問題は起こりにくくなっている。

下はNearby Friendsの仕組みを紹介するFacebookのビデオだ。

ユーザーがNearby Friends機能を使う場面は、たとえば、公園や観光地、コンサートなどだろう。また時間が空いたのでお茶を付き合ってくれる相手はいないかと探す場合もあるだろう。馴染みのない町を訪問したとき、現地のFacebook友だちを探すということもあるかもしれない。旅行中など家族同士で正確な位置情報を共有する機能を常にオンにしておき、お互いの動静が常に分かるようにしておくという使い方もあるかもしれない。空港で飛行機から降りた時、近くに友だちがいるか探してタクシーの相乗りをもちかけるなどというニッチな利用法もあるかもしれない。

広告への利用はあるか?

現在Facebookでは、Nearby Friendsをターゲット広告に利用する考えはないとしている。しかし町で近くのレストランやバーゲンセール開催のお知らせがニュースフィードに表示されたら便利だろう。そういう形の広告であれば、ユーザーにも広告主にもきわめて有用かつ効果的だということは否定できない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google+に自動バックアップした写真が、Gmailから簡単に利用可能に

ソーシャルネットワーク本来の用途としては、あまりGoogle+を利用していない。しかし写真のオートバックアップはかなり便利に使っている。そして、Gmailとの連携で、Google+の写真関連機能がさらに便利になりそうだという話が入ってきた。オートバックアップした写真を、Gmailで簡単に再利用できるようになったのだ。スマートフォンで撮影した写真を、簡単にウェブ版Gmailで利用できるようになったわけだ。

ウェブ版Gmailのメール作成画面で、「写真を挿入」を選ぶと、最初にオートバックアップした写真が候補として表示されるようになった。最近バックアップしたものから順に、これまでに蓄積したものが一覧で表示されるわけだ。アルバムを利用しているのならば、アルバム全体をシェアすることもできる。インラインもしくは添付形式で挿入することができ、インライン形式で挿入した場合には、編集画面で簡単にリサイズすることもできる。

機能が見当たらない人も慌てる必要はない。Googleによると徐々に適用ユーザーを拡大していくつもりなのだとのこと。もちろん、写真の自動バックアップは有効にしておく必要がある(訳注:訳者の環境では、訳しているうちにいつの間にか機能が有効になっていました)。

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(翻訳:Maeda, H


“シックスポケット”を握る家族向けSNS「wellnote」、動画共有機能を提供開始


NTTドコモ・ベンチャーズが主催するインキュベーションプログラムの卒業生でもあるTIMERSの「Pairy」や韓国スタートアップVCNCの「Between」、さらには米国の「Pair」のようなカップル向けSNS、ミクシィやディー・エヌ・エーが出資する京都のREVENTIVEによる9人限定SNS「Close」など、「Path」なんかよりもっとクローズドなSNSは、数多く登場している。

ウェルスタイルの「wellnote」は、家族に特化したクローズドSNSだ。家族特化のSNSとしては、ヤフーの「kazoc」やCompath Meの「KiDDY」のように、子どもの写真を共有したり、成長記録をつけるといったものが多いが、wellnoteは「家族の交流の場である茶の間をネットで再現する」というコンセプトなのだそうだ。ちなみにTIMERSも、家族向けSNS「Family」を開発中だと語っていた。

wellnoteの会員数は非公開だが、直近半年で2倍、週間アクセスユーザーは2.5倍になっているという。子どもの成長記録を残せる母子手帳機能や、テキストに加えて、写真やスタンプを送れるメッセージ機能共有なども備えるが、前述の「茶の間」でテレビや雑誌を見るように、育児関連のニュースなどを閲覧、共有できる「ニュース機能」があるのが特徴的だ。

実はこのニュース機能、提携する各種メディアのニュースに加えて、企業の商品・サービス紹介をはじめとしたマーケティング向けコンテンツも配信しているのだそうだ。すでに赤ちゃん本舗や学研が参画している。

ウェルスタイル代表取締役の谷生芳彦氏は、「あくまで仮説だが、家族コミュニケーションほど自然に広告に接しているものはない。テレビでも、チラシでも、家族で見れば『今度ここに行こうか』『これを買おうか』となる。その理由は『互いの財布の距離が近い』ということ」と語る。シックスポケット(両親、その祖父母4人の計6人の財布のこと)とも言われる財布の近さ、そしてカップルとは異なり、10年経っても変わらない関係性であるということから、マーケティング目的でコンテンツを配信したがる企業も少なくないのだそうだ。

そんなwellnoteだが、4月11日には動画共有機能の提供も開始している。「Vineのようなソーシャルな動画共有サービス、Snapchatのようなクローズドで消える動画、画像共有サービスもあるが、クローズドで残るという価値を提供したい。ストレージとコミュニケーションの間の存在を目指す」(谷生氏)


Facebook、「いいね!」をねだるなどのページにペナルティーを課すと発表

Facebookを騙そうとしてはならない。

今日(米国時間4/10)、Facebookが発表したところによると、「いいね!」を要求したり、同じリンクや写真を繰り返し投稿したり、ユーザーを偽って広告ページに誘導したりすると、そのページのニュースフィードでの表示ランクは大幅に下げられるという。ページ運営者は読者が興味を持つような独自性のあるコンテンツを投稿するよう務めなければならない。

先週私はFacebookページの表示回数が自然に減少する理由とニュースフィードの仕組み について書いた。長すぎて読まなかった人のために一言でまとめると、ユーザーがFacebookで過ごす時間は一定であるのにFacebookページの数がどんどん増えていくから競争は激化し続ける、ということだ。競争相手が増えるのに応じて読者のアテンションが増えないのであれば表示回数は減少するのは当然だ。

ページの内容が面白くて大勢のユーザーが共有したり「いいね!」を押したりすれば、Facebookのニュースフィードのアルゴリズムはその投稿の表示範囲を広げる。下の図はFacebookが表示する投稿を選択する上で考慮するトップ5の要因を示している。

〔日本版:I=投稿者に対する関心、P=投稿の反響、C=投稿者の過去の実績、T=種別(近況、写真、リンク等)、R=最近である度合い〕

今日の発表はFacebookがニュースフィードの仕組みの透明性を高める努力 の一環で、どういうことをするとページが「隔離」されてしまうかをはっきりさせたものだ。おそらくこの基準は以前からアルゴリズムに組み込まれていたのだろうが、ここで改めてページ運営者の注意を喚起すると同時にペナルティーも一層厳しいものにしたのだと思われる。

  • テキスト、画像をとわずユーザーに明示的に「いいね!」を要求する投稿は表示ランクを引き下げられる。
  • 同一のコンテンツを繰り返し投稿すると表示ランクを引き下げられる。同じリンクを繰り返し投稿したい場合は説明を変え、写真を変えるなどして別コンテンツとしなければならない。
  • リンク先を偽ってはならない。「写真アルバムを見てね」と書いてあったのにリンク先がショッピングサイトだったり広告だけのページだったりするとFacebookは即座にペナルティーを課す

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Twitterのデザインがリニューアル―プロフィールはFacebook的になり、背景画像は廃止

TwitterはこれまでFacebook的デザインの新しいプロフィール・ページをベータテストしてきたが、今日(米国時間4/7)から一般ユーザーにも公開し始めた。公式ブログの記事にデザインと新機能の詳しい紹介が説明されている。

まずヘッダー写真は横幅がページいっぱいになり、プロフィール写真もサイズが大きくなった。デザインとしてはFacebookのプロフィール・ページによく似ている。またリンクの色も多少の変更ができる。

その代わり、これまで可能jだった背景のカスタマイズは廃止された。ユーザーが背景画像をアップできるというのはある意味MySpace時代の名残だったとはいえ、ここに連絡先など有益な個人情報を掲載しているユーザーも多かった。しかし背景画像が廃止されたことでプロフィール・ページに統一感が与えられ、すっきりした雰囲気になったのは確かだ。Twitterが最近特に力を入れている新規ユーザーの獲得の面からも、背景画像をアップするという余計な手間がなくなるのはむしろ良いことなのだろう。

コンテンツについては、プロフィール・ページに表示されるタイムラインでは、RTやコメントなどの反響が大きかったツイートが大きいフォントで表示され、さらに注目を集めやすくなった。ただしこの処理はユーザー本人のコンテンツだけに行われ、RTには行われない。

またユーザーは自分のツイートから一つを選んで、タイムラインのトップに「ピン止め」しておくことができるようになった。ユーザーは「自慢のツイート」をピン止めして、自分の関心や得意領域が何であるかを読者に示すことができる。またタイムラインに「写真を添付したツイート」あるいは「ビデオを添付したツイート」だけを表示するオプションが加わった。

新規ユーザーはただちに新デザインを利用できるが、アップデートが全ユーザーに行き渡るには今後数週間かかるという。

Twitterはこの数ヶ月、さまざまな新デザインをテストしてきた。その中にはツイートを時間軸に沿って縦一列に並べたタイムラインではなく、Pinterestのようにタイル状に並べたものもあった。新バージョンは従来どおり縦一列のタイムラインだが、プロフィール・ページについては単線的なデザインからだいぶFacebook的デザインに近づいている。これも新規ユーザーが馴染みやすいようにという配慮なのだろう。古参ユーザーから(例によって)不満の声が上がるだろうが、私は全体として好ましいバージョンアップになっていると感じた。〔日本版:新デザインはミシェル・オバマ大統領夫人の公式アカウントがわかりやすい。〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Vine風ビデオをプライベートチャットに活用するConvies登場

Vineがプライベートなビデオメッセージを送ることができるようにしたその直後ではあるが、新たなビデオチャット用アプリケーションのConviesがリリースされた。友人(ないし複数の友人)にビデオメッセージを送ることを主目的にするものだ。プライベートなビデオチャットが第一義のサービスだが、FacebookやTwitterで共有することもできるようになっている。

ConviesはLerer VenturesのSoho Tech Labsのインキュベーションを受けて誕生したものだ。友人の間で利用するためのVine風アプリケーションを生み出そうとしてきたのだが、サービスのリリース直前に、Vineがプライベートメッセージ機能を実装して発表してしまった。

しかしファウンダーのMichel Loenngrenは、Convies独自の魅力があり、マーケットでも受け入れられるはずだと考えているのだそうだ。さらに、VineやInstagramなどはそもそもパブリックな写真/ビデオ共有ツールであり、一定の認知が行われたあとにダイレクトメッセージング機能などを追加してもあまりうまくいかないのが一般的だと感じてもいるとのこと。

「Vineはそもそもソーシャルアプリケーションで、そこにダイレクトメッセージの機能を追加しようとしています」とLoenngrenは述べる。「ConviesはWhatsAppやLineのように、まずチャットを指向したアプリケーションなのです。プライベートなチャットツールの中でのビデオの扱いについて、深く考えた設計となっています」。

Loenngrenは、このConvies以前にTimeFreezeというモバイル向けビデオアプリケーションを作った経験を持つ。日本の投資銀行で働く傍ら、サイドプロジェクトとして生み出したアプリケーションだ。Loenngren曰く、これがモバイルメッセージング分野の人材を探していたLerer Venturesの目に止まったのだそうだ。

Lerer Venturesとの交渉の末、Loenngrenは日本での職を辞し、ニューヨークに居を移した。そこでConviesのアイデアを生み出されることとなった。

Loenngrenはエンジニアリングおよび物理関係のバックグラウンドをもっており、それもあってTimeFreezeではビデオの再生速度をいろいろといじる仕組みを実装していた。ConviesでもTimeFreezeにて実装した機能をいろいろと再利用しているようだ。たとえばメッセージの送信前に、アプリケーションでスライダーバーを操作することによりビデオメッセージの再生速度をスローにしたり、あるいは逆に高速化することができる。

ともかくビデオありきのメッセージングアプリケーションということも、汎用的なメッセージングアプリケーションとは異なる魅力を備える要因となっている。ビデオのやり取りが自在の行えるように設計され、また複数ビデオの連続再生機能なども備えている。

ビデオの撮影はVineと同様の方法で行い、収録時間は6秒となっている。やり取りされるビデオメッセージは外部サイトで共有することもできるが、「locked」指定をすることで、あくまでもプライベートなものとしておくこともできる。尚、Vineのビデオフィードのような形で、特定の人に向けてではなく、公開ビデオとすることもできるようになっている。Conviesの中で公開しておくこともできるし、またFacebook、Twitter、WhatsApp上で公開したり、あるいはリンクをシェアすることもできるようになっている。

Lerer Venturesは40%の持ち分と引き替えにかなりの額を出資していて、またオフィスおよび各種リソースの提供も行っている。Conviesの運営に携わるメンバーは現在のところ4名で、Vineに似たところも多いアプリケーションを通じて、独自の使用感などもアピールしつつ、利用者を開拓しつつあるところだ。

VineというのはTwitterを使う場合と同様に、パブリックな意味合いを強くもつものだと言える。そしてVineについてはそれが魅力となり、いろいろな人が面白いビデオを作ろうとしている。Conviesの方はメッセージングに注力することで、よりパーソナルな魅力をアピールしようとするものだ。

モバイルメッセージング全般と同様、ビデオメッセージングの分野も非常に多くのサービスが競合しているエリアだ。ビデオ共有アプリケーションはもちろん、SMSツールとして親しまれてきたものも、ビデオなどのマルチメディアに対応するようになっている。そのような中、Cinviesがどのような動きを示していくのか興味深いところだ。

Conviesは現在iOS版が提供されており、Android版も開発中だとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H


ベテラン編集者が手がける「note」は個人の発信とコミュニケーション、課金までをワンストップで実現する

週150円でクリエーターやコラムニストの記事約4600本を閲覧できる「cakes」。このcakesを手がけるピースオブケイクが、個人向けのメディアプラットフォーム「note」 を4 月7 日に公開した。

noteでは、トーク(Twitterのような短文と画像)、イメージ(写真やイラスト)、テキスト、サウンド、ムービーといったコンテンツを1つの「note」というプラットフォームに投稿して公開できる。note上でほかのユーザーとコミュニケーションをとったり、お気に入りの投稿に「いいね!」同様の「スキ」をつけたり、ほかのユーザーをフォローしてタイムライン上で更新情報を閲覧したりすることも可能だ。ユーザーの好みや時間帯に合わせて、最適なコンテンツもレコメンドするという。


また、コンテンツ単位での課金、コンテンツ全体での継続課金も可能(継続課金およびムービーへの課金は今後対応)となっているほか、課金する場合はどこまでを無料で「チラ見せ」するかも指定できる。決済手数料および、販売価格から決済手数料(5%)を引いた額の10%がコンテンツの販売手数料となる。決済手段は現在カードのみだが、今後は各種の決済手段に対応する。

「個人のクリエーターが気持ちよく活動できる場所、ここでビジネスをして、ごはんを食べられるようにするという場所にしたい」——ピースオブケイク代表取締役CEOの加藤貞顕氏はこう語る。加藤氏はアスキーやダイヤモンド社で雑誌や書籍、電子書籍の編集に携わったのちに起業。2012年にcakesを公開した。

cakesは著名人のコンテンツが中心となったプラットフォームだ。だが加藤氏は当時から誰でも個人で発信できるプラットフォームを作ることにも興味を持っていたのだという。「たとえばある作家が書籍を出した場合、それはファンが買っている。でも作家は雑誌にも連載を持っていたりする。作家にとっては雑誌は『出会いの場』であり、書籍は『コミュニケーションの場』。こういったものを、個人向けにも提案したいと思っていた」(加藤氏)

そういった出会いの場、コミュニケーションの場としてオンラインで機能しているのは、メールマガジンやオンラインサロンではないかと加藤氏は考える。だが、メールマガジンでは表現力も乏しく、インタラクティブな部分も質疑応答コーナーがある程度。一方でオンラインサロンはコミュニケーションが中心でコンテンツが乏しくなる。加藤氏は「ウェブの良さはインタラクティブで、オープンで、シェアできること。(メールマガジンやオンラインサロンのように)『閉じる』場所と、『開いている』場所を統合できれば、それこそが未来の本の姿になるのではないか」と説く。そこでnoteでは、無料ブログやTwitterのような開かれた場と、有料でコミュニケーションする場、有料でコンテンツを販売する場を1つにして提供するのだという。

こう書くと、クリエーター向けのサービスのようにも思うかもしれないが、加藤氏は「個人にブログ感覚で利用して欲しい」とも語っている。僕も実際にデモを利用してみたのだが、テキストの投稿などは(加藤氏は「Mediumを意識した」と語っていたが)非常に直感的なユーザーインターフェースを採用しており軽快だし、写真もアップロードするだけで、それなりの見栄えになる。将来有料でコンテンツを販売するかはさておき、まず無料ブログとして利用してみてもいいだろう。


インターネットに本物の人生の”新鮮な出会い”をもたらしたい–FuturefulがRandomに改名してAIエンジンをパワーアップ

Skypeの協同ファウンダJanus Friisが投資しているAIによる予測的発見エンジン(predictive discovery engine)Futurefulは、昨年8月にも本誌は取り上げたが、今回、名前とインタフェイスを一新することによって、同社の信条である意外性に富むWeb閲覧の基本的な側面、すなわちランダム性を、一層強調する方向に進化させることにした。

このiOSアプリの新しい名前は、文字通りRandomとなる(Androidアプリも準備中)。

FriisはMediumに投稿した記事で、デジタルの世界には意外性を注入することがきわめて重要だ、と力説している。彼が指摘する今のインターネットの問題点は、いわゆる’フィルターバブル‘と呼ばれる現象だ。ソーシャルネットワークや、ソーシャルに選択加工されたニューズフィードなどが、ますますコンテンツの提供形式を同心円的に閉じた、村社会的な手淫パーティーに頽落させ、自分たちの‘慣れ”や‘好み’に即さない意外なもの、思ってもみなかったもの、これまでとは違うもの、などなどを排斥し、オンライン時のわれわれの意識に風穴を開けることを、拒むようになっている。たとえば個人化(パーソナライゼーション)を行うフィルタは、その人を、これまでの彼/彼女が知らなかった新しい世界や新しい感覚に誘うことを、絶対にしないのである。だからこそRandomは、インターネットの日常的な利用に‘新しさ’というものを持ち込もうとするのだ。

Randomは必ずしも、その名のとおり完全にランダムではない。コンテンツを推薦するときに、ユーザの過去の行動を参考にする。しかしFuturefulはあまりにひどい名前だったから、それがなくなって惜しむ人はいない。

しかし、ユーザの過去を参考にしても、その学習アルゴリズムは提案の中にランダム性が注入されるよう、設計されている。そのことを強調したいからこそ、Randomという名前に変えたのだ。

FuturefulからRandomへの変化

Randomと、その前のFuturefulとでは、まずインタフェイスが相当違う。Futurefulの動的なブラウジングバブルは、iPadの発見表示器的なインタフェイスからの進化だった。しかし、名前を変えたことの意味を強調するためには、インタフェイスの刷新がどうしても必要だ。

“何がいちばん良いかを、確かめたいんだ。わかりやすくて、意外で新しいものを楽しく探求できる方法を探り当てたい”、と協同ファウンダのJarno Koponenは言う。

“AIによるWeb探検は、もっとわかりやすくて、親しみやすくて、楽しいものでなければならない”。

動的なブラウジングバブルはなくなり、複数のトピックを表すモザイクに代わった(上図/下図)。その個々の板をタップすると、複数のニュースソースからこのアプリが拾ったニュースの記事が出る。

トップバーをタップすると、その記事は消える。Randomは、同じ記事を二度は見せない。

さらに内部的には、AIとUIのフィードバックループが改良され、その粒度が細かくなった。

“UXはシンプルになり、AIがいつでも活動している状態になった。今のUXなら、ユーザの無意識…不合理な自己…から浮かび上がってくるものをマッピングできる。何と何が合うか合わないかを、ユーザが考えなくてもよい。ユーザは単純に、好きなもの、興味のあるものを指定していくだけでよい(一見互いに無関係なものでもよい)。それが、個人の関心を理解するための、うち独自のやり方だ”。

Futurefulのブラウジングバブルは、ユーザがセレクトするアイテムからトピックのクラスタを作り、そこから記事を選んだ。Randomはこの過程を取り去ったために、もっとランダムな感触が生まれている。トピックのモザイクがあらかじめ提供され、一回のタップでユーザをコンテンツへ連れていく。

“全体として、ユーザの認識負荷を下げることができた。ユーザは、複数の選択を組み合わせたり選んだりする必要がない。うちのAIがクラスタ化や組み合わせをユーザに代わってやる。だから複数の選択は、心の中にあるだけでよい。それを表現する必要は、なくなった。トピックを選んで探検していけば、以後の仕事はAIがする。ユーザの関心は長期(再起間隔が長いもの)と短期(事象や現象への関心)の両方を斟酌する”、とKoponenは述べる。

“ある意味でRandomは、ユーザの心の拡張になった、と言える。世界に関するユーザのマインドマップを複製して、ものごとの結びつきをとらえる。

Koponenは、Randomに既製品のカテゴリがないことを強調する。むしろ、ユーザが自分の個人的なカテゴリを生成するのだ。このアプリの中でタップして、いろんなものを選ぶこと、選ぶ順序によって。

と、ここまで読んでもピンとこない読者が多いと思われるが、とにかくこのアプリは、自分で使ってみないとよく分からないだろう。私がニューバージョンをダウンロードしてアプリを開くと、中国のAndroidOEM Xiaomiというトピックが提案された。

それをタップしたら、私が前に読んだことのある記事を取り出してくれたが、でもこのアルゴリズムが、私が関心を持つと思われるものを見つけたことは確かだ。

Randomが提案するトピックが気に入らなければ、モザイクの空欄をタップして、別の提案を出させるとよい。

こんどのインタフェイスはルックスは良いけど、言葉と言葉の結びつきなどはユーザが指定せずにAIが考えるから、ランダム性がより激しくなったような気がする。その処理はとても速いから、ユーザがそれに対し前のめりになることはない。でも今後アルゴリズムが徐々に賢くなり、提案がより適切になると、自分のアシスタントとして欠かせないもの、と感じるようになるかもしれない。

使いやすさの点でも、前のバブル(泡)よりは、今度のモザイクの方が大きくて見やすい。写真を入れることもできる。そうするとFlipboard的なルック&フィールになるが、わざとそうしたのかもしれない。ユーザに、発見のアルゴリズムよりは動的な雑誌としてRandomをイメージしてもらうために。

Randomはユーザ数をまだ公表しないが、Koponenは“伸びているけどまだ少ない。インタフェイスと名前を変えたのも、成長のペースを上げたいからだ”、という言い方をしている。

“ユーザが、自分の人生/生活に欠かせないもの、と感じるような体験を作り出したい。今のWebは、あらゆるものがソーシャルで動いているが、だからこそRandomのような新しいパラダイム…意外性、予期せぬ出会い、予想もしなかった新方面への自己の成長…が、これまでの行動のエコシステムに入り込むことが必要なのだ。

しかし、前述のフィルタバブル(フィルタの氾濫によるインターネットの矮小化)の危機は、ユーザ自身にもある。複数のトピックの中から選択を迫られたら、以前と同じ選択をして、自分のうさぎの穴に再び落ち込むかもしれない(私が前と同じXiaomiの記事に出くわしたように)。しかしこの問題も、Randomをもっと使い込めば、浮上してくるコンテンツの幅も拡大して、自然に解決していくのだろう。

収益化に関しては、Koponenは“今はそれどころじゃない”、と言う。目の前に、もっと重要な課題があるのだ。

“今われわれが全力を傾注しているのは、AIによるWeb探検を、誰もが楽しめるものにすることだ。毎日のように、改良を重ねている。まだ誰も、最終解には到達していない”。

“投資家たちは、われわれの大きなビジョンを信じている。人間を取り巻く情報やコンテンツへの、次世代的なインタフェイスを作りたいのだ。明日のデジタルデバイスを動かすUXとAIが、さらに、未来のオペレーティングシステムがそこから芽生えて育つ種子になるだろう”。

〔余計な訳注: 私は初期も今も、Facebookの友だち(friends)や、Twitterのフォロワー/~イーという概念が、すっごく嫌い!キモチワルイ!〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Twitter、Vineに友だち向けのビデオ・メッセージ機能をローンチ

TwitterのVineでビデオメッセージを他のユーザーに直接送信できるようになった。

ビデオとキャプションをプライベートなダイレクト・メッセージとして友だちに送信できるのはVineにとっては大きな新機能だ。iOSとAndroidのアプリをインストールするか更新すれば新機能を利用できるようになる。

Vineのホーム画面を右にスワイプし、右上のメッセージ・アイコンをタップするとビデオメッセージの作成画面が表示される。画面をタップすると録画が始まり、指を離すと一時停止する(上部にプログレスバーで録画時間が表示される)。必要なら見出しが追加できる。メッセージは複数の相手に送信できるが、会話は一対一になる(この点はSnapchatなどのメッセージ・アプリと同様)。

Vineメッセージは相手がVineをインストールしていなくてもアドレス帳にアドレスが載っていさえすれば送信できる。これはWhatsAppが採用した方法だが、ユーザーを拡大するには有効な戦術だ。TwitterとしてはWhatsAppなみにこの機能のユーザーが急拡大してくれることを願っているのだろう。

Vineにプライベート・チャンネルを設けるのは別の意味でも有効だ。洗練されたプロレベルの作品やニュース価値が高いクリップがVineのストリームを占領するようになるにつれて、一般ユーザーには敷居が高く感じられるようになっている。これによって一部のユーザーは自分の平凡なVineクリップを投稿する気をそがれていた。Snapchatと同様、プライベートなチャンネルで一人一人の友だちに見せるだけであれば、バカバカしい、あるいは非常に私的なクリップを投稿する気になるユーザーも多いだろう。

Vineメッセージでは友だちとそれ以外のユーザーを区別して表示する。ユーザーは友だちあるいはフォローしている相手以外からのメッセージを受け取らないように設定できる

ここですぐに頭に浮かぶのは企業アカウントからでもこのビデオ・メッセージ機能を利用できるのだろうかという疑問だ。

Twitterは「VineメッセージはすべてのVineユーザーが利用できる」と述べているので、応えはイェスということだろう。ブランドがVineのアカウントを持っていれば広告のビデオメッセージを大量に送信することができるはずだ。おそらくそのために知らない相手からのビデオメッセージを受信拒否する機能が設けられたのだろう。

Vineにビデオ・メッセージが追加されたからといってTwitterが独自の新たなメッセージ・サービスの構築に動こうとしているわけではなさそうだ。しかしTwitterはダイレクト・メッセージ機能の強化を長年放置してきた。ここにきてSnapchatやInstagram、それにLine、WhatsApp、FacebookMessenger、WeChatのような巨大メッセージ・サービスに対抗する努力を始めたのは当然の動きだろう。

取材協力:Josh Constine.

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


去年の4/1のツイートを探せるようになった―Twitterが日付範囲検索をサポート

さて、去年のエープリルフールではどんなツイートが流れていただろう?

これまでそれを調べるのは難しかった。これまでのTwitterの高度な検索に日付を指定するオプションがなかったからだ。

しかし、今や日付範囲がサポートされた〔日本語版にも導入されているが、キャプションがDates /From this dateと英語表記になっている〕

ところが実はこれまでも日付範囲検索は可能だったのだ。ただし少々面倒だった。 “since:” と “until:”演算子を使った検索文を入力せねばならず、一般ユーザー向きとは言えなかった。GoogleでTwitterを検索すると“search Twitter by date”が候補の2番目に表示されるくらいだから、sinceとuntilを使う方法が広く知られてなかったことは確実だ。

ちょっとした改良ではあるが、「あれはたしか2012年のクリスマスごろだった」とだけ覚えているツイートをどうしても見つけたいときには大いに役立つはずだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+