ネタバレ記事回避アプリでハッカソンに優勝した唯一の女性デベロッパをTwitterが見習い雇用

【抄訳】

ハッカソンに参加することは、シリコンバレーのようなところではありふれている。そしてときには、小さなグループがすごいものを作って話題になり、大きな企業に売れたりすることもある。

先日行われた”TVnext“というハッカソンでは、80名の参加者に競り勝った優勝者が、Twitterのツイートから番組のネタバレ記事を取り除くTwivoというアプリを作った。そのデベロッパは、自分のハックのネタとなった当の会社、すなわちTwitterに、インターンとして雇われることになった。

このデベロッパのお話は、ニュースにもなった(ふだんのぼくは、Saturday Night Liveを見ているときのニューズフィードは邪魔だから無視しているが、これだけは例外だった)。それはアプリがクールだったからだけではなくて、優勝者Jen Lamereが参加者の中で唯一の女性だったからだ。そのときの彼女は、17歳だった(今は18)。参加者の一人がMother Jonesの上で、こう説明している: “彼女のほかに女性といえば、主催者と、カメラが二人、弁当屋、三人の審査員、そしてある参加者の奥さんだけだった”。

この夏のLamereのインターン勤務は、Crashylticsのチームと一緒らしいが、その話は当然ながらTwitterにまず投稿された:

彼女がTwitterで担当する仕事についての情報はないが、彼女にとってすごく有益な体験になることは間違いないだろう。【中略】。

先日、Disrupt NYC 2013のステージに立った投資家のChamath Palihapitiyathatは、聴衆にこう語りかけた: “誰もがプログラミングを学ぶべきなんだ”。17歳の少女の成功談も、そんな新しい時代の到来を告げているようだ。これからの中学生は、つづり競争(単語の正しいつづりを競う)ではなくて、ハッキング競争に参加すべきでは? そうなれば、世界は大きく変わると思うんだけど。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Mapsで仮想スカイダイビングを体験しよう: Google I/OのChromeデモより

今年のGoogle I/Oで、けっこうおもしろかったのが、仮想スカイダイビングないし“スカイダイビングのシミュレーション”だ。8台のコンピュータの上でChromeが動いていて、それをASUSのXtion ProというKinectふうのモーションセンサーが制御する。この“Maps Dive”〔仮訳: “Google Mapsでダイビング”〕と名付けた実験は、ポートランドのデジタルエージェンシーInstrumentの作品だ。

デベロッパのBen Purdyの説明では、これはChromeで何ができるか、ということのデモとして作られた。ご覧のように、最新のゲーム用高級機ではなく、そこらの安価なマシンの上でLinuxと、Webデベロッパなら誰もが知っているコード…Chromeブラウザ…を動かすだけで、マルチディスプレイ上の見事なレンダリングができるのだ。

Maps Diveから得られる体験は、本物のKinectゲーム並に精密で、感度〜反応もよい。Purdyによるとこれは、誰もが持ってるようなコンピュータで今はこれだけのことができる、ということを示す、初期的な例にすぎない。モバイルデバイスについても、同じことが言える。Web技術とChromeの現時点の到達点を見るかぎり、これからは低価格のChromebookやAndroidタブレットでも、すごい表現が可能だ、ということ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Googleの水中ストリートビューはこうして作られる

Googleの水中ストリートビューは昨年9月にスタートしたが、実は同社のOceanプログラムは、6年前にKeyhole(後にGoogleに買収されてGoogle Earthになった)のファウンダーの一人が、海もマップにしようとひらめいた時に始まった。ここ数年、Googleは海の地図化を進めてきたが、ストリートビューを水中にもちこむことは依然として難題だ。

「われわれのゴールは、海のデータを増やすことによって地図データをより完全なものにすること。みんなを自分の家から海亀の家まで連れていきたい」とGoogleのJennifer Austin Foulkesは語った。これまでにGoogleは、オハフ島、マウイ島、グレートバリアリーフ周辺など6ヵ所でこれを実施している。

このプロジェクトには科学的要因が多く関わっているため、チームは画像を撮影するための厳格な手順を定めた。同プロジェクトでGoogleのパートナーを務めるCatlin Seaview Surveyのディレクター、Richard Veversは、彼のチームがこのプロジェクトで使用するカメラはGoogleが他のストリートビュー撮影者で使用するものとは全く異なると言う。まず、広角レンズを使う必要がある。Googleの水中ストリートビュー艇には、前面にカメラが3台あり、3秒毎に画像を撮影する。カメラの1台は下方に向けられており、これは従来から岩礁撮影で用いられている方法だからだ。水中スクーターの後部にはカメラを制御するためのタブレットが装着されている。

通常1回の潜水で約2kmをカバーし、カメラ1台当たり3000~4000枚の画像を撮影する。チームは1日に3回潜水し、それぞれ約1時間を要する。これまでに合計15万枚の画像が撮影されており、Veversはこの数字が今後数ヵ月で指数的に増えると予想している。長期的には、12時間以上潜水できる無人システムを作ることが目標だ。

通常のカメラに加え、同チームは3D画像を作るためのステレオカメラをテスト中で、最近では水中Hangoutを行ったり、Photo Sphereを使ってユーザーを魅せる実験をしている。

カメラシステムは1式約5万ドルで、現在4セット作られているが、うち2セットはまだ進水していない。

この水中データをストリートビューに取り込むために、VeversはGoogleの標準的ビジネス写真ツールを使用した。なお、画像の実際の位置は三角測量で求めた。これらの画像は科学者たちが無料で利用できることも特筆に値する。

チームは現在アメリカ大陸に焦点を絞っているが、今後3年間のうちに水中ストリートビューを世界中の海に持っていく計画だ(もちろん、全地域ではなくごく一部の場所だ)。もう一つの目標は、もっと多くのデベロッパーを巻き込むこと。データのクラウドソーシングおよび岩礁認識アルゴリズムの改善の両方が目的だ。既存のアルゴリズムは下方を向けたカメラの画像しか解釈できないが、同チームはカメラが捕えた全データを利用できるツールを作りたいと考えている。

海に対する脅威を踏まえれば、当然このプロジェクトには深刻な役割があるとVeversは指摘する。ストリートビューは、現在海が直面している脅威について大衆に知らせる重要なツールの一つだと彼は主張する。「人々は自分の目に見えないものを保護したいとは思わない」と彼は言う。殆どの人はダイビングをしないが、その人たちを仮想ダイビングに連れていけない理由はない。大衆や為政者の手に届かない限り、科学をやる意味はない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


秘密共有アプリのWhisperが月間15億ページビューを達成、Android版も公開

秘密共有アプリのWhisperは、昨年秋の公開以来著しい成長を遂げてきた。しかし最近までiOSのみでしか利用できなかった。今週Google PlayストアでAndroid版が公開され、Whisperは多くの新しいユーザー、特に重要な年齢層である18~24歳のヤングアダルトにも利用可能になった。

ご存じない方のために説明すると、Whisperは、他のユーザーと簡単に匿名で秘密を共有するために作られた超ホットなアプリだ。モバイル版のPostScretとも言うべきもので、ユーザーは画像をアップロードあるいは検索し、そこにテキストメッセージを付け加えることができる。投稿した “Whisper”[ささやき]はアプリの全ユーザーと共有され、他ユーザーから得られたハートやレスポンスの数に応じて最も人気の高いものがトップに掲載される。

公開レスポンスの他に、Whisperユーザーは互いにプライベートメッセージをやり取りできるが、そのためにはこの機能のための料金を支払わなければならない。これはマーケティング費用を低く抑えるだけでなく、そうでなければ出会うことのなかった相手とつながる方法をユーザーに提供している。

アプリは今も恐ろしい早さで成長している。以前本誌がWhisperを調べた時、ユーザーがアプリ上で見ていたのは月間約10億ページだった。現在それが約15億ページになっている共同ファウンダーのMichael Heywardは言う。Whisperの売上の大部分を占めるアプリ内でのメッセージングはもっと急激に伸びている。Heywardによると、メッセージングを使うためにサインアップした ― かつ料金を払った ― ユーザーの離脱率は事実上ゼロだ。

「この機能の利用者が新しく加わるたびに、われわれの成長はいっそう指数的になる」と彼は言った。その結果、現在プライベートにやりとりされるメッセージは数百万件に上る。

Whisperは、過去数週間にわたって素晴らしい成長を遂げてきたが、iOS専用であるために対象市場が限られていた。Whisperの最も重要なユーザー基盤である18~24歳層にはAndroidユーザーが多い傾向にあるため、特にそれは真実だった。このためiOSアプリだけでは最重要層の約40%にしかリーチできていないとHeywardは考えた。

このことを念頭に、チームは夜を徹してAndroidアプリのリリースにこぎつけた。アプリの開発を始めたのは6週間ほど前で、人気のiOSアプリの全機能を再現することを目標にした。

Androidアプリは今週始めにGoogle Playに登場し、初めの48時間で5万ダウンロードを記録した。会社としてプロモーションは一切行っていない。しかも、初期AndroidユーザーのエンゲージメントはiOSユーザーと同等あるいはそれ以上の水準だ。例えば、初期Androidユーザーの40%がすでにWhisperを投稿している。

Whisperは、Lightspeed Venture Partnersのリードで300万ドルの資金を調達している。他に、Trinity Ventures、Shoedazzleのファウンダー、Brian Lee、FlixsterのJoe Greesteinらも参加した。同社の従業員は現在14名だが、近くあと何人か増やす予定だとHeywardは言っている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


Google GlassにFacebook、 Twitter、Tumblr、CNN、Evernoteなどのアプリが揃う

Googleは今日(米国時間5/14)のGoogle I/OのGlassデベロッパー向けセッションで、パートナーのアプリを紹介した。 ハイライトとなったのはFacebookとTwitterだが、これに加えてEvernote、Tumblr、Elle、CNNもアプリを開発した。New York TimesとPathのアプリはすでに公開ずみだ。

CNN

CNNアプリはビデオをGlassに送り込む。またニュースフィードのストリームが閲覧できる。ユーザーがフォローしているカテゴリーで重要なニュースが流れると速報される。この速報は時間を指定してまとめて見ることができる。テキストでの表示に加えてMirrorAPIを利用した読み上げも可能だ。

Twitter

Twitterアプリはツイートのストリームを表示すると同時にユーザーによる投稿機能も備えている。ツイートにはGlassのカメラで撮った写真を添付することもできる。I/OのステージでGlassのデベロッパーでエバンジェリストのTimothyJordanはDM機能の重要性について説明した。注意すべき点はTwitterアプリではメッセージを受け取る相手の選び方だという。デフォールトでは通常のスマートフォンで受け取るメッセージがすべて表示されてしまうのでわずらわしいことになる。

Evernote

「すべてを記憶する」というモットーにふさわしく、EvernoteのGlassアプリはGlassに表示された情報をウェブからであろうとアプリからであろうとすべて保存できる。コンテンツはシンプルなテキストに変換され、1件ごとにカード形式で表示される。

Facebook

FacebookのGlassアプリは基本的に新しい写真共有アプリといってよい。ユーザーは目の前で起きたことを写真に撮って即座にFacebookのタイムラインに公開することができる。またアップロードした後で音声入力によってキャプションや説明を追加することもできる。うっかり間違ってアップロードされた写真は簡単に削除できる。公開範囲も自分だけ、友だちだけ、一般公開などを選べる。

Elle

Elleアプリは見出しを小さなカードで表示するので多数の記事を簡単に一覧できる。関心を持った記事は「後で読む」に指定したり、読み上げさせたりできる。Jordanは「『後で読む』のリストを使って後でユーザーをウェブサイトに誘導するのは良い考えだ」と述べた。

Tumblr

TumblrアプリはTumblrダッシュボードからアップデートを受信する。その頻度は自由に設定できる。またアプリからテキスト、写真、ビデオをアップロードすることも可能だ。

これらのアプリは即日公開ずみ。といってもGlassを所有するExplorerないしデベロッパーの1人でなければならないが。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


App Storeの累計ダウンロード数が500億、追うGoogle Playもその差を詰めて480億を達成

モバイル向けのソフトウェア販売ということでは、AppleがAndroidに対して一日の長がある。しかしこの両者の差(ダウンロード数)が徐々に接近しつつある。Google PlayおよびApp Storeの双方からアナウンスがあったのだが、その数値はお互いに非常に近いものだった。

Appleの方は、発表によると500億件のダウンロードを達成したのだそうだ。実のところ、アナウンス前からAppleのサイトの隠れた場所でアナウンスのためのコードが用意されていて、発表時には既にみんなが知っているという状態だった。発表のタイミングがGoogle I/Oと重なったのは偶然かどうか、本当のところはちょっとわからない。いずれにせよGoogleもダウンロード数についてのアナウンスを行い、これまでに480億件のダウンロードがあった旨を発表した。

すなわち両ストアからのダウンロード数は非常に近い数値になっており、少なくともダウンロード数に関して言えば、ほぼ対等とも言える状態になっているようなのだ。

今回のアナウンスはダウンロード数のみについてのもので、有料アプリケーションと無料アプリケーションの区別などは行なっていない。また双方のストアの売り上げがどの程度なのかもアナウンスされていない。ただ、掲載しているグラフを見ればわかるように、一時期はGoogleが相当な遅れをとっていたが、今や追いついたと言える状況にある。全世界レベルで見れば、スマートフォンセールスでもAndroid OSデバイスが多数を占めており、そこからすればダウンロード数で追いついたのも当然のことと言えそうだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


とっても地味だった今年のGoogle I/Oキーノート–主役はデータをサービスに変えるアルゴリズムとAPI

GoogleがI/Oカンファレンスの初日に話せることは、ほかにもあったはずだ。Google Glassとか。

でも今日のGoogleはもっぱら、データをサービスにするための新しい方法をいかにして開発したか、という話に終始した。そのハイライトは奇抜なハードウェアではなく、GoogleのAPIとアルゴリズムが行うマジック、すなわちGoogleの毎日の主食だ。

午後はRackspaceのRobert Scobleや、メディアの古顔Jake Ludingtonらと今日のイベントについて話をしたが、その最大の特徴は、これまでのようなフレッシュな興奮がないことだ。役員たちが息を弾ませてGoogle+について語るとか、パラシュートで屋上に下りてきた男がGoogle Glassを見せびらかすとか、そんな高揚は何一つない。

ScobleやLudingtonと知り合った2004年には、ScobleはMicrosoftにいて、Ludingtonは当時のもっともギークなカンファレンスGnomedexを支えていた。そのころはブログが最先端のソーシャルネットワークであり、携帯電話はレンガのように大きくて重かった。

Scobleとは、Googleのアルゴリズムのセマンティクスやコンテキストについて、そしてまた、今日のキーノートの、デベロッパにとって本当に重要な核心部分について話し合った。

Robert ScobleがGoogle I/Oの会場にいる

Ludingtonは、キーノートの中の、オーディエンスがもっとも身を乗り出した部分に着目した。

Jake LudingtonもGoogle I/Oの会場にいる

ScobleとLudingtonはいずれも、彼らなりのギークだ。彼らの共通の関心は、データとそれを扱うアルゴリズム、その関心が彼らをGoogle I/Oに引き寄せた。その点では、昔も同じだ。2004年のそれは、RSSのフィードでブログを読む、といったこと。今の最新のリーダーは、データをレンズのところまで運んで人の心に送り込むGoogle Glassだろう。そしてそれもまた、データをサービスにする新しい方法の一つだ。

Google I/Oの会場でScobleやLudingtonのような連中の姿を見かけるのは、人はスカイダイビングのようなスペクタクルを見たいのではなく、すばらしいイノベーションに関心があることの、生きた証拠だ。

〔Google I/O 2013スケジュール。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Now、リマインダや音楽等、新しく6種類の「カード」を追加


GoogleからGoogle Nowについてもアップデートの発表があった。AndroidおよびiOSで利用する自動情報提示インテリジェントツールである「カード」に、新たに6種類が加わることとなった。加わったのは位置情報を活用するリマインダ、公共交通機関情報、本、音楽、テレビ、そしてゲームに関するものだ。いずれもこれまで同様に利用者にとってタイムリーに表示される。

たとえば新しいリマインダカードは時間、一緒にいる人、位置情報に基いて情報を表示する。また自然言語処理を行うことができ、簡単に音声コマンドでセットすることもできる。AppleがiOS環境で提供しているリマインダーに似ているとも言えるかもしれない。ただ、Google Nowのナレッジグラフと連動することで、一層便利に使える可能性がありそうだ。また、ReminderはNowに対して自ら情報提供のタイミングを指示するものという意味もある。これまでNow側からの自動情報提供であまり有益な情報が得られないと感じていた人も、このリマインダ機能により、新たな可能性を感じることになるかもしれない。

他に提供されることとなった新カードも、外出時などにいろいろと役立ちそうだ。ただ透けて見えるのはGoogle Playの売り上げを伸ばそうとするGoogleの意図だ。Nowと連動させていくという方向性は、なるほど頭の良いやり方というべきだろう。本格的モバイル時代が到来し、デスクトップにおける検索広告の収益性がますます低くなっていくものと思われる。そのような中、新たな収益源として機能しそうに思われる。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


Google+のハングアウトがリニューアル―GmailやG+のチャットを統合したクロスプラットフォームのビデオチャットサービスが誕生

今日(米国時間5/15)、サンフランシスコで開催中のI/O 2013カンファレンスで, Googleはハングアウトをリニューアルし、クロスプラットフォームの統合メッセージ・サービスに生まれ変わらると発表した。

ユーザーはAndroidとiOSのハングアウト・アプリ、Gmail、Google+サイトのすべてからテキストやグループ・ビデオ・メッセージをやり取りできるようになる。新しいハングアウトは今日中に公開され、GoogleTalk(GChat)、G+メッセンジャーを置き換える。現在まだSMSはサポートしていないが、やがてFacebookメッセージやAppleのiMessageに対する有力ライバルとなりそうだ。

1年以上前から、Googleはばらばらなメッセージ・サービスを統合するリニューアルに踏み切るだろうという観測がGigaOmDroid Lifeなどに現れていた。今日、Googleは新しいiOSおよびAndroid版のハングアウト・アプリ(無料)を公開し、Google+との統合、GoogleTalkの置き換えを実施する。 Windows PhoneとBlackberryに対する対応については情報がない。

GoogleのVic Gundotra副社長は今日、 I/Oカンファレンスで「テクノロジーはユーザーの生活、学び、愛を邪魔しない目立たぬ存在であるべきだ。OSもデバイスもそれ自身が目立ってはならない。愛する人と会話をする手助けに徹すべきだ。」と述べた。今回のハングアウトのリニューアルもそこを重視した。ユーザーとユーザーの会話そのものに焦点を当てている」と述べた。

ハングアウトはさまざまなメッセージを入れるキッチン・シンクになる

プレゼンス、サークル、配信

新しいハングアウトを少し詳しく検討してみよう。まずプレゼンスというか、誰が現在オンラインになっていてチャット可能なのかが簡単に見てとれるようになった。友だちがログインしている、現在入力中か、自分のメッセージをすでに読んだか(開封通知)がわかる。またGoogle+のサークルを利用すると特定の相手だけでなくグループ全体を相手にチャットが開始できる。

さらにメッセージを送られた相手がどんなデバイス、OS、アプリを使っていてもハングアウトがそれぞれの環境に合わせて適切に表示を行う。ユーザーがオフラインの場合はハングアウトのメッセージを一時保管し、オンラインになると同時に配信する。またオフライン中のユーザーに対しメッセージが着信したことをメールで通知する。通知を完全にオフにすることもできる。

したがって、ユーザーはデスクトップ、Androidデバイス、iOSデバイスの間で自由にプラットフォームを切り替えながらチャットを始め、中断し、再開することができる。

テキスト、絵文字、写真、ビデオ

テキスト・メッセージがやり取りできるのはもちろんだが、ハングアウトの強みはなんといってもビデオを始めとするマルチメディア・コミュニケーションだ。またテキストには850種類の手描き絵文字を埋め込み、Google+のアルバムにアップロードした写真を送ることもできる。チャットの相手に写真の編集や共有の許可を与えることも可能だ。

そしてもちろんハングアウトのスタート当初からのセールスポイントであるビデオ・チャットの機能も強化された。まず10人までの友だちと同時にビデオ会話ができる。複数の相手とビデオチャットをしている場合、発言中のユーザーのビデオが自動的に拡大表示される。友だちに対してHangoutのビデオチャットをスタートさせると相手側で着信音がなる。

しかしハングアウトは単なる複数ユーザーをサポートするFaceTimeではない。Googleはこれに多様な拡張機能を付け加えている。たとえばビジュアル・エフェクトで海賊の帽子を被ったり、バーチャル花火を打ち上げたりできる。また友だちといっしょに同じYouTubeビデオを見てがやがや騒ぐこともできる。スクリーンショットを撮り、保存することも可能だ。

SMSは未実装

ただし現在、ハングアウトには重要な機能がひとつ欠けている。SMSによるメッセージ機能がないのだ。これでは Hangoutは本当にユニバーサルなサービスとはいえない。Apple’siMessageやFacebook’のAndroid版MessengerにはSMS機能がある(iOS版にはない)。

そこでハングアウトアプリをインストールしていない相手とハングアウトでやり取りしたかったらまずSMSやメールでハングアウト・アプリをインストールするよう頼む必要がある。これは大きな障害だ。しかし近くこの機能もサポートされるようだ。

あと、ボイスチャットやVoIPもサポートされていない。またハングアウトのビデオを直接YouTubeに公開するHangouts On Air機能の実装も今後の課題だ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


3Dプリントショップの全国展開を進めるShapeways, ロングアイランド市の新開店をビデオ取材した

スタートアップの時期をとっくに卒業して安定企業になっているのに、それでもなお前衛的、というShapewaysみたいな企業は本当に珍しい。同社は2007年にRoyal Philips Electronicsからスピンオフして、個別注文制の3Dプリントサービスを開始し、またプリント済みのプラスチック製品もオンラインで売っている。しかしここ数年、同社は素材をびっくりするほど多様化して、スチールやセラミック、あるいはサンドストーンにまで手を広げている。どれも、フルカラーの3Dプリントで提供できるのだ。

今では同社は合衆国各地に店開きしつつあり、今日(米国時間5/15)はニューヨークのロングアイランド市のプリントショップの開店に、われわれ報道陣が招待された。大きな倉庫のような建物にアクリル樹脂用のプリンタ数台と少人数のカスタマサービスのチームがいる。プリンタの列は今すでに壮観だが、今後も増やす計画だ。目標は合衆国のすべての大都市圏にプリントショップを開き、プリントの待ち時間を減らすとともに、いろんな工場の製造工程でも3Dプリントを利用してもらうことだ。ロングアイランド市のプリントショップは、プリンタの総台数の目標が30から50台だ。

協同ファウンダのPeter Weijmarshausenに、Shapewaysのやり方、プリンタ、そして3Dプリントという若い市場で強力な企業を築いた秘訣などについて聞いた。このようなクールな企業がどんどん成長している様子を見るのはすばらしいし、また開店直前直後のあわただしい店内を見るのも楽しい。上のビデオでその楽しさを共有していただくとともに、今後のTechCrunch Makers!
シリーズもお楽しみに!

TechCrunch Makersのビデオシリーズは、クールな物を作っている人たちを特集する。自分も出たい、という方はメールをください!。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google株、Google I/O初日に52週最高の915ドルで引ける。Apple再び下げる

Googleの株価は今日(米国時間5/15)Google I/O初日に、52週間最高値の915ドルを記録した。一方Appleは、今日だけで15ポイント下げて428ドルで引けた。52週間最高値より277ポイント安。

今日の午前Googleの株価は、共同ファウンダーLarry Pageがステージに上った11:45頃、始値の895ドルから、909ドルへと急騰した。あるアナリストは上昇の理由を、Googleのストリーミングサービス“All Access”の発表、およびApple、HPといったハードウェアメーカーとの交代劇だろうと私に語った。

Google株とApple株の価格差は、テクノロジー界展望のバロメーターだ。Googleはデータの会社。Appleはデザインをより重視し、美しいデバイスを作る。

その違いはここGoogle I/Oでも明らかだ。Googleは、世界中どこの会社よりも多くのデータを扱うインフラストラクチャーを構築した。そしてこのデータを使い、今日の基調講演でハイライトされたサービスを提供する。Google Translate APIや次世代のGoogle Mapsなどだ。iPhoneはいつも変わずエレガントだ。本誌のJosh Constineが指摘するように、デバイスの美しさは、世界中がデータオブジェクトで構成されるようになるにつれ、重要でなくなっていく。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


新しいビューティフルなGoogle Mapsをビデオで体験しよう

Googleが今日(米国時間5/15)のI/O 2013デベロッパカンファレンスで、同社の地図サービスGoogle Mapsの新しいバージョンを披露した。それは、ほとんどすべてのプラットホームで長年愛用されてきたこの地図サービスの、目を見張るようなデザイン一新だ。まだベータである新しいMapsは、少数の選ばれたユーザしかアクセスできないが、上のビデオでその実際を目にすることができる。

新しいGoogle Mapsは、Googleが今日のキーノートで“数十億の人びとのための数十億のアプリケーションを作るため”と表現した、Knowledge Graphの開発努力から多くのものを取り入れている。つまり、ユーザ体験における個人化の密度と精度が高くなり、そのユーザにとって重要と思われるランドマークを見せてくれたり、ユーザの住所などそのユーザにとって重要な場所へワンクリックで移動できたりする。また友だちや知人がよく訪れる場所も、地図上で強調される。

Chromebook Pixelの上で体験する新Google Mapsは、速くて反応性もよく、きわめて直感的だ。とりわけタッチコントロールはすべて、まるでPixelのタッチスクリーンのために特製されたみたいで、方角を呼び出すなどすべての操作が、最小限のステップ数でできるようになっている。パノラマ写真や360°全周画像も見事で、ユーザはまるで、自分がその場所を外から見るユーザであると同時に、その中にもいるような感触をおぼえる。ただし、パノラマや全周がサポートされているのは、まだごく一部の地域だけだ。

全体的な印象としては、これはMaps体験のすばらしい成熟のようであり、「これだけはまずい」と感じる部分はない。これまでのMapsとは相当違うから、慣れるまで時間がかかる人が、多いかもしれないが。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google、メールをもっとインタラクティブに。Gmailにカスタマイズ可能なアクションボタンが登場

Googleは今日(米国時間5/15)、Gmailの小さいけれども嬉しいアップデートを発表した。新機能を有効にすると、受信箱のメールの横にアクションボタンが表示され、メッセージを開くことさらなく行動を起こすことができる。しかもすばらしいこと、このしくみはデベロッパーに公開されていて、schema.orgマークアップ言語、を使って、独自のアクションをGmailメッセージに追加することができる。

Googleによると、例えばデベロッパーは、サイトに登録したユーザーの確認メールに利用したり、雑誌購読者にワンクリックで購読を更新できるようにしたり、商品、映画、レストラン、サービスなどのレビュー等に使うことができる。フライト確認メールを補強したり、会議の招待メールを開かずに回答することもできる。

アクションの追加は簡単で、デベロッパーは単純なコードをメールに付加するだけでよい。

何より重要なのは、これでメールはこれまで以上にインタラクティブになることだ。多くのメールシステムは、HTMLメールの中でいかなるコードを走らせることも許していない。Microsoftは、少数のメール発信者をホワイトリストに入れることで、受信箱内でスクリプトを実行することを許したが、Googleは、どのデベロッパーにもこのシステムをオープンにするつもりのようだ。

これも重要なことだが、Googleはいくつかのセキュリティー対策を実施して、ユーザー情報の安全を確保している。例えば、あらゆるアクションはHTTPS URL経由で扱われる必要があり、ホストは有効なSSL認証を持っていなければならない。

例えば、財務、請求書発行、プロジェクト管理、CRM等を扱うクラウド用人気オールインワン・ビジネスアプリ、myERPは、すでにボタンを実装しており,他社が追随するのは間違いない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


Google、今夏公開の新モバイル版Googleマップをプレビュー

今日(米国時間5/15)のI/Oデベロッパーカンファレンスで、Googleは次期バージョンのモバイル用Google Mapsを初披露した。Google Maps担当ディレクターのDaniel Grafが、壇上で新バージョンのデモを行い、Zagatリストの統合、店舗のレビューの拡大、道順ナビゲーションの強化(リアルタイム事故レポートと動的リルーティングを導入)などの新機能を紹介した。モバイル用の新しいマップは今年の夏に公開される。

Grafは、iPhone向けGoogle Mapsは「驚異的成功」だった(そしてApple自身のマップよりも正確な情報を提供した)と語った。そして新しいマップは、これまで以上にパーソナルな体験を目指している。ユーザーはレストラン等の地元店舗を、これまでの30ポイント制Zagatスケールではなく、5つ星方式で直接マップから評価できるようになる。

さらにこのバージョンから、Google Offersが統合され、Googleの日替り特典サービスから簡単に無料サービスを探すことができる。

これらの新機能は、新しいタブレット版のマップでも利用できる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


近々、お金をメールに添付できるようになる―GmailがGoogle Walletをサポート

Google Commerceブログによると、GmailにGoogle Walletのサポートが組み込まれたという。つまりユーザーは近々、メールで送金ができるようになるはずだ。

あと数週間もすると、Google Walletを有効にしているGmailユーザーのアカウントに$記号が現れ始める。クリックして金額と受取人を指定し、メール添付の形で送金が可能になる。

送金は既存のGoogle Walletサービスを通じて行われるので各種の注意事項はすべてそのまま当てはまる。登録した銀行口座からの送金は無料だが、クレジットあるいはデビット・カードからの支払いの場合、2.9%の手数料が課金される。また送金も受領も18歳以上のユーザーのみ可能。

メールで送金できるようにすることを考えたのはGoogleが最初ではない。2年前からJPMorgan Chase、Bank of America、Wells Fargoは受取人のメール・アドレスあるいは携帯電話番号を知っていれば送金できるサービスを始めている。しかし受取り人が同じ銀行に口座を持っていない場合、手続きはそうとうに厄介だ。現時点では詳しいことが明らかになっていないが、Googleは相手がGmailのユーザーではない場合でも簡単に送金できるようにするつもりらしい。

だが、Gmailに組み込まれることによってWalletsのユーザーが急激に増えそうだという点がもっと重要だ。 Googleは去年の今頃、4億2500万人のユーザーがいると発表した。Gmailを通じて簡単に送金ができるとなれば、Walletの利用者も相当の割合になるだろう。GoogleがAndroidのアプリ内購入が簡単にできるようにするInstant Buy APIを公開したのもWalletsにとっては追い風だ。

しかしもっとプロモーションに有効であったはずのWalletを利用したGoogleブランドのクレジットカードの計画は最近になって中止され、Walletの責任者、Osama BedlerもGoogleを去った。この突然の方針変更の背景は明らかになっていない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Googleが新料金、新ツールとともにCloud Platformを一般公開―いよいよAmzon AWSと激突へ

今日(米国時間5/15)、 Googleは開催中のGoogle I/Oカンファレンスで Google Cloud Platformを一般公開したと発表した。これでいよいよ従量制クラウド・コンピューティング市場でAmazon Web Services (AWS)と本格的に競争できる巨大プレイヤーが登場したことになる。

現在Cloud Platformはあらゆるデベロッパー、企業に対して公開ずみだ。さらにGoogleは料金、利用できるインスタンスの種類などに改定を行った。

  • 分単位課金 インスタンスに対する課金は10分を最低時間として1分単位で計算される。これによりデベロッパーは実際の利用時間分だけに支払いを行えばよく、無駄がなくなった。
  • 共有コアインスタンス 低速、小規模な処理のために小型のインスタンスが提供される。
  • 高度なルーティング デベロッパーがオンプレミスのネットワークとGoogleのクラウドを直結するゲートウェイとVPNサーバーを構築するのを助ける高度なルーティングが提供される。
  • 大型パーシステント・ディスク 1基10TBの大型ディスクを提供する。Googleは「業界標準の10倍の容量」と表現している。

Googleはまた非リレーショナルなデータのための新しいDBMS、PHPのランタイムも新たに提供する。

昨年Googleはデベロッパーが自分のアプリをGoogleのインフラ上のLINUXバーチャル・マシンで走らせることができるというクラウド・コンピューティングのベータテストを実施した。これに参加するには招待を受けるか、Googleの営業チーム経由で申し込んで承認される必要があった。

続いて今年4月から、Compute Engineの月額400ドルのゴールド・サポート・プランに加入しているユーザーは招待や承認を受けなくてもベータテストに参加できるようになった。

Googleはまたインスタンスの利用料金を4%下げた(ストレージ料金は昨年11月に20%下げている)。

今年、GoogleはCloud Platformの普及に本腰を入れる構えだ。Google I/OではCloud Platform関連が25セッションも用意されている。これよりセッションの数が多いのはChromeとAndroidだけだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google曰く、累計のアプリケーションインストール本数は480億本。1年前比で2.5倍の伸び

6年めを迎えるI/Oディベロッパーカンファレンスがサンフランシスコで始まった。その席でアナウンスされたデータによれば、Android利用者はこれまでに480億のアプリケーションをインストールしたのだそうだ。ここ2ヵ月間でも25億のアプリケーションがインストールされているのだとのこと。Androidのプロダクトマネジメント部門のバイスプレジデントがI/Oのキーノート冒頭で述べたデータだ。また、Androidデバイスのアクティベーション数は9億台にのぼり、昨年アナウンスした4億台を大幅に上回っているのだそうだ。

ちなみにアプリケーションのインストール件数が250億を超えた旨、Googleがアナウンスしたのは昨年9月のことだ。どこかで大いにはずみが付き、Appleのアプリケーションインストール件数である500億を超える日も近づきつつあるようだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


Raspberry Piのカメラモジュールがついに発売開始。25ドルで画像センシング機能を搭載可能

ハードウェア系ハッカーな人たちは既に感知しているだろう。Raspberry Piのカメラモジュールが、ついにRS ComponentsおよびPremier Farnell/Element14といったPiサプライヤーより発売開始となった。温めてきた、Piを利用するカメラ系プロジェクトをついに実行できるようになったわけだ。

カメラモジュールは発売になったばかりだがRSのウェブサイトでは一時的に品切れとなっているようだ(Element 14には在庫があるらしい)。カメラモジュールの価格は17ポンド(約25ドル)となっている。

このカメラモジュールはモデルAおよびモデルBの使用することができる。センサーは500万画素となっている。ミッドレンジのAndroid搭載スマートフォンと同様の画素数になっているわけだ。ちなみにレンズは固定フォーカス。1080p/720p/640x480pのビデオにも対応している。サイズは25 x 20 x 90mm。重さ僅か3gとなっている。

カメラモジュールを利用するには最新のRaspbianファームウェアが必要で、既にPiを持っている人はアップデートが必要になるはずだ。

下にPi Foundationが作成した簡単なセットアップビデオを掲載しておこう。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


ミクシィの新代表取締役社長に元ネイキッドテクノロジーの朝倉祐介氏が就任

ミクシィが先ほど代表取締役の異動を発表した。新たに代表取締役に就任するのは2011年にミクシィが買収したネイキッドテクノロジーで代表取締役社長を務めていた朝倉祐介氏だ(その後、ミクシィはサイブリッジに事業を売却している)。

現代表取締役社長の笠原健治氏は6月25日に開催予定の株主総会をもって代表取締役を辞し、取締役会長となる。笠原氏は今後、Find Job!やmixiといったサービスを産み出した新規事業の立ち上げのノウハウを活かし、同社に携わっていくという。

笠原氏は今回の異動に関して「朝倉は、大手コンサルティングファームとネットベンチャーの社長という 2 つの経験の持ち主で、常に冷静でありながらそして時には情熱的に、物事をバランスよく判断いたします。起業家精神が旺盛で、ロジカルとエモーショナル両面を併せ持つ人物です。また、30 歳と非常に若いのも魅力的です。私は、そんな彼に代表を託したいと考えています。」とコメントしている。

ミクシィの経営陣は今年1月にも大幅に異動があり、昨年末に同社が買収したkamadoの代表取締役社長である川崎裕一氏が取締役に加わるなど改革が行われていた。

昨年からユーザーファーストを掲げ、新機能の追加やユーザービリティの向上を急ピッチで進めている。直近の資料を見ると、ユーザー数は成長していないものの、以前に比べて減少スピードは緩やかになっており、売上高の減少についても改善がされつつある。

国内の若年層はLINEでコミュニケーションを取ることが多く、TwitterやFacebookもかなりのユーザーを獲得してきている。mixiは現在でも月間ログインユーザーを1,000万人以上を持つ巨大なサービスであることには変わりないが、今後の舵取りが重要であることは自明だろう。

今回の異動により、ミクシィがどのように展開していくのかを注目していきたい。


ミクシィの新代表取締役社長に元ネイキッドテクノロジーの朝倉祐介氏が就任

ミクシィが先ほど代表取締役の異動を発表した。新たに代表取締役に就任するのは2011年にミクシィが買収したネイキッドテクノロジーで代表取締役社長を務めていた朝倉祐介氏だ(その後、ミクシィはサイブリッジに事業を売却している)。

現代表取締役社長の笠原健治氏は6月25日に開催予定の株主総会をもって代表取締役を辞し、取締役会長となる。笠原氏は今後、Find Job!やmixiといったサービスを産み出した新規事業の立ち上げのノウハウを活かし、同社に携わっていくという。

笠原氏は今回の異動に関して「朝倉は、大手コンサルティングファームとネットベンチャーの社長という 2 つの経験の持ち主で、常に冷静でありながらそして時には情熱的に、物事をバランスよく判断いたします。起業家精神が旺盛で、ロジカルとエモーショナル両面を併せ持つ人物です。また、30 歳と非常に若いのも魅力的です。私は、そんな彼に代表を託したいと考えています。」とコメントしている。

ミクシィの経営陣は今年1月にも大幅に異動があり、昨年末に同社が買収したkamadoの代表取締役社長である川崎裕一氏が取締役に加わるなど改革が行われていた。

昨年からユーザーファーストを掲げ、新機能の追加やユーザービリティの向上を急ピッチで進めている。直近の資料を見ると、ユーザー数は成長していないものの、以前に比べて減少スピードは緩やかになっており、売上高の減少についても改善がされつつある。

国内の若年層はLINEでコミュニケーションを取ることが多く、TwitterやFacebookもかなりのユーザーを獲得してきている。mixiは現在でも月間ログインユーザーを1,000万人以上を持つ巨大なサービスであることには変わりないが、今後の舵取りが重要であることは自明だろう。

今回の異動により、ミクシィがどのように展開していくのかを注目していきたい。