Hondaの新しいロボットは、災害救助に活躍が期待される

Hondaの新しい二足歩行ロボットは、Asimoほどのカリスマ性はなくても、実用性はずっと高いかもしれない。このロボットは災害救助モデルで名前をE2-DRという(実にスターウォーズ的)。柔軟な関節を備え防水デザインで歩行速度は時速2km。はしごを登り、がれきの上を這いまわり、極端な温度でも動作し、様々なセンサーを装備してほぼどんな照明条件でも視界を確保できる。手には 深度検知カメラを内蔵している。

E2-DRは、ワイヤレスアクセサリーと協調して働くことも念頭に作られていて、状況に応じて様々な機能を付加できる ―― ものをつかんだり、制御装置を操作するための精密な手など。身長は165 cm、体重は84 kgと、このサイズのロボットとしては比較的軽量だ。さらに一番厚い部分の厚さが25 cmなので、狭い場所にも這っていける。


ロボットは1000 Whのバッテリーを搭載しており、最長約1時間半動作できるので複雑な現場でも威力を発揮するだろう。また膝と腰が曲がるので、しゃがんだ姿勢をとれるほか、特殊な地形に対応するための4足歩行も可能だ。

まだまったくのプロトタイプなので、誰かを助けられるようになるにはまだ時間がかかる。しかしこれはスタートであり、将来の商用利用の可能性をもつ実用プロトタイプと言えるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ロボットの皮膚に触覚能力があり柔らかいフルーツでもつぶさない…CMUのFingervisionシステム

Fingervisionは、見ておもしろいものではない。最初ちょっと見るとそれは、誰かが食べ物のラップとわずかなプラスチックから取り出したアクションカメラGoProのケースをマクガイバーして、その作品を25000ドルもする産業用ロボットに取り付けたものに見える。しかも実は、それは真実からそれほど遠くない。そのシステムは安っぽいデザインで、だからかえって、それにできることがすごいと思える。ありあわせの一般市販のパーツを組み合わせてカーネギーメロン大学(CMU)で作られたその装置は、ロボットに触覚らしきものを与えるのだ。

ロボット工学で博士課程を終了したAkihiko Yamaguchiが投稿した一連のビデオには、産業ロボットBaxterが、二本の腕の先端にこのFingervisionシステムを装着して、さまざまな仕事を上手にこなす様子が映っている。その産業用ロボットは、(ちょっとぎごちないが)バナナの皮を剥き、ピンク色の羽毛で触られるたびに反応する

CMUの研究室でYamaguchiは、Baxterの手が慎重に花に接近して、それをCoronaビールの瓶から持ち上げる様子や、折り紙で作った脆(もろ)い箱を持ち上げるところを見せてくれた。いずれもこのシステムの、ソフトタッチ能力のデモだ。(ふむ、彼は大学の研究室でビールを飲んでいるのか)。

このシステムは昨年発行されたペーパーに概要が書かれている。3Dプリントで作られたロボットの握り部分に透明なシリコンのラップをかぶせて、黒い斑点で装飾している。その中に50ドルで買った小さなカメラがある。Yamaguchiによると、スマートフォンのカメラが一般化したおかげで、ここ数年、小型カメラは超安いパーツになったのだそうだ。そして黒い斑点は実は装飾ではなくて、そのカメラを使った視覚系が、点の動きを見て、ロボットの安物の透明な皮膚が物に触ったときの“歪(ゆが)み”を検出する。

ロボット工学の相当な難問なのに、その解は超簡単だ。Fingervisionを使うと、重さ300ポンド(140キログラム)のロボットが、バナナや折り紙のような脆弱な物を扱えるようになり、手の中で何かが滑ったらそのことが分かり、物をしっかり握り直すこともできる。今後はこのような皮膚的能力を、ロボットの手以外のものに応用したい、とチームは考えている。

Yamaguchiは説明する: “本当は全身をこのようなセンサーで覆いたいんだけど、もうちょっとパーツが安くならないとね”。彼によると、全身を触覚能力のある皮膚でおおわれたロボットは、もっと安全に人間との共同作業ができるだろう、と。

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CMUはいずれこのFingervisionをオープンソースにするつもりだ。だから、あなたが自宅の地下室で自作するロボットも、皮膚感覚を持てるようになるね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

縫製を完全に自動化したロボットのSoftWear Automationが$4.5Mを調達、海外低賃金労働への依存から脱却へ

漫画の主人公のロボット玩具が流行った時代があった。あなたが子どものころは、Transformers(トランスフォーマー)だったかな、それともMicrobots(マイクロボット)か。とても運が良かった人は、ミニ・トランスフォーマーのSewbots〔sew==‘縫う’〕を体験しただろう。

運が良かった人はSewbots Command Centerに入れただろうし、今現在本当に運が良い人は、枕でもパンツでもマットレスでもタオルでも何でも縫えるSoftWear Automation Sewbotを手に入れられる。5年前に同社はDARPAの補助金をもらって、最初の本物の縫うロボット(sewing robots, ソウイングロボット)の製造に成功し、さらに450万ドルを調達してその改良に取り組んだ。

ジョージア工科大学の教授たちが創ったその企業は、“衣料製品の製造をオフショア化したことがアメリカの経済にもたらした効果への答”だ、とCEOのPalaniswamy “Raj” Rajanが言っている。同社はWalmart Foundationから200万ドル、CTW Venture PartnersからのシリーズAで300万ドルを獲得した。後者は分割シリーズAのうちのA1だ。

同社のSewbotsは2015年以降、200万の家庭用品を生産した。そのロボットは布などの素材の上に置かれ、それらの表面を“マッピング”しながら縫っていく。一般的に縫製はこれまでの何十年間もロボット化が難しくて、Sewbotsの時代になってやっと、素材を掴んで強く引っ張らなくても縫える縫製ロボットがいくつか登場したきた。

“衣料品生産のオートメーションは、一部の工程だけ、というものが多い。しかもマシンへの素材の供給や管理は人間がやっている”、とRajanは語る。“特許を取った独自のコンピュータービジョン技術を使っているSoftWearの*完全自動縫製ロボットSewbotsは、人間オペレーターが要らないし、素材に対する前処理も要らない”。〔*: SoftWear, ‘SoftWare’ではない!〕

バスマットを縫えるロボットは昔のCy-KillやSpay-CやLeader-1ほどクールではないが、でも今の世代の子どもたちは、これまで長年、工業化時代の惨めな落ちこぼれ劣等生だった労働集約的な工程を、完全に変えることができるのだ。

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【ポッドキャスト】Future of Sexの作者Bryony Coleがセックスロボットの未来と初めてのセックステック・ハッカソンについて語る

ポッドキャストFuture of Sex(セックスの未来)を作ったBryony Coleが、未来のセックスや、リモートセックス(teledilonics)、セックスロボットなどについて語る今回のTechnotopiaポッドキャストは、意外にもNSFWではなく立派なSFWになった。世間やメディアがセックスロボットという話題をタブー視していることに飽きたらないColeは、2047年には私たちの多くがロボットとセックスしており、子どもたちの多くもロボットとセックスの初体験をしてから人とセックスするだろう、と言う。

Coleは6月10日にニューヨークで、初めてのセックステック・ハッカソンを開催する。会場はThoughtWorks office, 99 Madison Ave, 15階だ。登録はここで

セックスとテクノロジーについて公平率直に語ることは困難だが、Bryonyはそれを楽しいものにしている。ぜひ、彼女の話を聴いてみるべきだ。

TechnotopiaはJohn Biggsによる、より良き未来に関するポッドキャストだ。StitcheriTunesで会員になってもよいし、あるいはMP3をここでダウンロードできる

原文末尾にこのポッドキャストへのリンクがあります。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Boston Dynamicsの車輪付き2足ロボット「Handle」はジャンプもすごい

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Boston Dynamicsの車輪付き2足ロボットHandleは、今月始めにDFJのパートナー、Steve Jurvetsonが会社のキーノートのビデオを見せてくれた際に大喝采を受けた。今日は、Handleの詳細を美しいHDビデオが届いたので紹介する。

Handleが難しい障害物を越えたりスピンしたりするところは前にも見たが、新しいビデオでは坂道、雪の中、でこぼこの地面等厳しい環境で動くところを見せている。Handleは6.5フィート(198 cm)と大ていの人間より高い身長でこの動きを実現している。車輪では時速9マイル(14 km)で元気に走り4足で垂直ジャンプもこなす。気になっている人にために書いておくと、人間がいちばん高く垂直ジャンプした記録は5.3フィート(1.62 cm)だ(挑戦しろ、Handle!)

Handleは一回の充電で約15マイル(24 km)動ける。電動と水圧、両方のアクチュエーターを使っている。このロボットは研究開発目的で作られたものだが、将来Boston Dynamicが、形状より機能を優先するかもしれないことを示唆している。車輪付きロボットは、歩行式より効率がよい ― 人間らしさと実際に箱を持って工場のフロアを走り回れることのトレードオフ。

今のところHandleにはアクチュエーターで駆動される関節は10個しか付いていない。このため設計がシンプルになり、もしHandleかその派生形が量産されることになれば製造が容易になる。しかし経済性はともかくとして、Handleは見ていて最高に楽しいロボットだ!

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

300ドルでクラウドファンディングできるロボットアームSwiftはプログラマブルで動きを記憶再現する

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子どものころは、Armatronのロボットアームが欲しくてたまらなかった。すごい!これがあれば、何でも作れる!ミニカーもこいつで組み立てられる!離れたところから妹のお尻をつねれる!害虫をゆっくり死刑にできる!でもでもArmatronは高すぎて一つも買ってもらえなかった。

歳とって萎(しお)れてきた今やっと、買えるようになった。いや、ちょっと似たやつをね。

UFactoryのSwiftはクラウドファンディングで作られるロボットアームで、早めの出資者は約300ドルで入手できる。プログラマブルだから、いろんなおもしろいことを、やらせられる。標準モデルはうるさいDCモーターだが、Proバージョンはより正確なステッピングモーターを使っている。用途は、レーザーエッチング、ライトペインティング、簡単な組み立て工程など、さまざまだ。プログラミング言語はScratchふうで、アームを手で動かすと、その動きを記憶して再現する。

発売予定は5月だが、チームはすでに下図のように、ポテトチップの袋を開けたり、(意味不明だが)ウンチの絵文字をくすぐるアームを発売している。

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フルセットのキットは499ドルで、グリッパーやレーザー、3Dプリンターのヘッドなどが含まれている。うそじゃないか、と思うぐらいよく出来ているが、ときどきあるクラウドファンディング詐欺(気をつけよう!)でなければ、ぼくの子ども時代からの夢がやっと叶うことになる。Armatronくん、もうきみの時代じゃないね。

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Kuboは、子供たちにプログラミングを教えるロボット。Indiegogo募集中

今年のCESでは山ほどの新製品を見てきた。しかし、中でもわれわれの目を捕えたのはKubo、子供たちにプログラミングを教えるロボットだ。

Kuboは実にシンプルなロボットだ。大きさはジュースの缶くらいで車輪が2つついていてデスクやテーブルの上を動き回る。そして高度な身体能力に欠ける部分は頭脳が補う。

Kuboには独自のプログラミング言語、TagTileがある。この言語はKuboに命令を与えるパズルピースからなる。例えば、次の3つのピースを並べる ― 前進、ターン、前進。するとKuboはピースの上を一度走って命令を「学習」し、記憶した後はピースなしで実行する。

KuboはパズルピースをRFID技術を使って読み取る。それぞれのピースにはRFIDタグが埋め込まれていて、Kuboはリーダーを内蔵している。

単純そうに思えるだろうが、子供たちに画面を見せることなくプログラミングの基礎を教えるにはなかなかいいやり方だ。

TagTile言語には拡張パックもあり、プログラミング以外にKuboを使ってスペリングや足し算引き算を教えることもできる。例えば家の絵の描かれたピースと、H、O、U、E、Sの文字のピースを並べる。Kuboはまず家のピースの上を通り、houseのスペリングだと理解し、次にそれぞれの文字の上を走っていく。間違った文字を見つけるとストップして子供に注意を促す。

現在KuboはIndiegogoで169ドルで募集中。開始数時間で目標金額の40%を集めた。本来私は、実際に出荷する前にクラウドファンディングしている製品を紹介することには抵抗があるのだが、数週間前にCESでこれの完動品を見ている。会社は「すでに生産に入っている」と言っており、2017年春の出荷を予定している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

日本の羽田空港には道案内をしてくれる(かわいい)ロボットがいるぞ!

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ロボットは友だちだ。少なくとも羽田空港ではそうだ。上の写真にある小さなロボットたちを見つけたら、ぜひ近づいていって目的の場所までの道を尋ねてみると良いだろう。日立製作所のEMIEW3が、東京にある主要国際空港にて第一段階の実証実験を行なっているところなのだ。実験は第2旅客ターミナルで行われ、旅行者に対して英語および日本語でのガイドを行う。

EMIEW3は、日立製ヒューマノイドロボットの第3世代となるものだ。まさに今回実験を行うようなサービスを提供することを目的として開発されている。第一段階のテストではEMIEW3は、専用のカウンター内にて質問を受け付ける。9月2日、および6日と7日にテストされる予定となっている。日本語と英語の双方の質問に応じ、言葉を使って案内をする。さらにカウンター脇に設置された、施設内マップなどを表示する情報ディスプレイとも連動して詳細の情報を提供するようになっている。

この第一段階テストでは、ロボットの役割は、質問入力プロセッサーといった感じだ。質問を受けて応答しつつ、詳細情報をモニター画面で表示するようになっているのだ。テストが9月8日から9月14日によていされている第二段階となると、活躍の場所をカウンター外に広げる予定だ。カウンターの外で質問を受け、必要に応じて利用者をディスプレイの一まで案内して、情報を提供するようになる。そして12月に予定される第三段階では、EMIEW3自身が目的地の場所を問うてきた利用者を、目的地まで案内することを予定している。

EMIEW3はヒューマノイドではあるが、もちろん人間ではない。何に見えるかといえば、未来からやってきた自動応答ロボット猫といった感じだろうか。個人的には、ぜひとも話しかけてみたいと思わせられる存在だ。

ちょっと羽田までのチケットを予約してきてみようか、などと考えてしまっているのだ。

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(翻訳:Maeda, H

ロボットも猫のような頬髭(ほおひげ)があれば精密な方向感知や匂いの発生源発見ができる

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鼠(ねずみ)などの頬髭(ほおひげ)のある動物は、人間にない感覚を利用する。彼らは迷路を走り抜けたり、人間の顔をなめてそこにバーベキューソースがないことを確認できるだけでなく、科学者たちの発見によれば、一部の動物は、垂れるように生えている頬髭使って風の方向を知ることができる。それは、未来の、方向を感知するロボットに応用できるかもしれない。

ノースウェスタン大学のMcCormick工科大学院の学生たちは、鼠たちが自分の頬髭を使って空気の流れの源(みなもと)を突き止めることを見つけた。それは一見、常識のようだが、これまではそれを証明する方法がなかった。

この発見に導いた実験で、共同研究者のYan YuとMatthew Graffは、直径6フィートの円卓の周縁に、5つのファンを等間隔で半円状に置いた。各回の試行でひとつのファンをランダムに選び、卓の反対側にある“出発ドア”に向けて風を送った。ドアから出たラットは、風を送っているファンを目指して歩き、そのファンの前にある穴に落ちなければならない。各ファンの前の穴から卓下部に導くトンネルがあり、その先に、正しいファンを選んだごほうびがある。卓上部のカメラが、ラットたちの成績を記録した。

 

実験に参加したラットの一部は、頬髭を苦痛を与えずに切られていた。彼らの成績は、ほかのラットに比べて20%劣った。ラットたちは風の方向を判断するために、あらゆる感覚を利用した…毛に当たる風の感触や小さな鼻に感じる風の向きなど。しかし、もっとも役に立ったのが頬髭であることは、明らかだった。

研究論文を書いたChris Breseeによると、“ラットは明らかに複数の手がかりを利用している。しかし彼らがいちばん重視しているのは頬髭であり、野生の鼠が自然を探究するときも頬髭で風を感知するのだろう”、という。

チームは今、ロボットに人工的な“気流センサー”を付けることを研究している。その可撓性のシステムは、風で振動する。その人口頬髭の下にはレセプターがあって、センサーのデータを位置データに翻訳する。未来のロボットはこんなセンサーを使って自分の位置を知り、自分のスピードや、風の上流/下流方向を感知できるだろう。

教授のMitra Hartmannはこう語る: “気流の構造を推定できる能力はとくに、匂いの発生源を特定するために重要だ。匂いの元を検出できれば、爆発物や、有害化学物質や、生物学的物質の発見に利用できる”。

一部の馬鹿どもにとっても、便利かもしれないな。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

「足もと」の新技術で、より人間らしく歩くロボットを開発 ― ジョージア工科大

ロボットを、人間と同じように歩かせるというのは非常に難しいことだった。しかしジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology)が道を切り拓いたのかもしれない。AMBER Labに持ち込まれたDURUSというヒューマノイド(正確には4分の3ヒューマノイドだろうか)が、まさに人間のような歩みを見せてくれるのだ。

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ちょっと見ただけでもDURUSが、過去の人間型ロボットよりも人間らしく歩いていることがわかるだろう。まずかかとから地面に足をつき、そして回転運動を使ってつま先で地面を蹴るのだ。これまでのロボットはといえば、ベタ足で動きまわるだけだったのだ。

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ジョージア工科大学のチームが行ったのは、足のパーツにアーチをもたせたことだった。装着してみて4日間ほどの試行で自然な歩行ができるようになったのだそうだ。開発に携わった学生は、さらに人間らしさを増すためにアディダスのシューズを履かせてみたそうだ。なるほど、よく似合っているといえそうだ。

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ジョージア工科大学の開発した技術は、歩行困難社を支えるための装具としても応用可能だと期待されている。

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(翻訳:Maeda, H

光で動くマイクロロボットが血管中を泳いで薬を正しい場所に運ぶ…北大の研究より

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小さなロボットを体内に固定するというアイデアは、楽しいとも思えるけど、でもそのロボットが電池切れになったり爆発したらどうなるのか? しょっちゅうではなくても、いつかは起きるだろう。

北海道大学理学部化学科の研究者たちが、青い光を浴びると自分で動き出す結晶構造を作った。つまりこの微小なロボットに光を当てて、血管中を目的地に向けて泳がせることができる。

この結晶はアゾベンゼン(azobenzene)およびオレイン酸(oleic acid)という有機物でできている…染料や食用油によく使われる物質だ。この化合物に青い光を当てると、“何度も繰り返して、ある形から別の形へ変化する”。

“これがアゾベンゼン-オレイン酸結晶の構造に影響を及ぼすかテストした。結晶には、シス形とトランス形のアゾベンゼンが不等量で含まれている”、と研究者たちは書いている

このロボットは、とてもロボットには見えないかもしれないが、正しい条件下では泳ぎだすので、マイクロロボット技術の未来の実装に役立ちそうだ。

“何度も繰り返してひっくり返る動作など、リズムのある動きを自分で編み出すので、その点は生物器官の基本的な性質に近い”、と研究者のYoshiyuki Kageyama(景山義之(北海道大学大学院理学研究院化学部門液体化学研究室))は述べている。“このメカニズムは将来、生物系の分子モーターやロボットの開発に利用でき、それらの応用〜アプリケーションは、医療を初め、広範囲に存在するだろう”。

この技術を商用化する計画は、まだない。小さな、光を動力とするロボットが体内を泳ぎまわることは、電池で動く小型の烏賊(いか)のような怪物より、ずっと楽しい。Neoも、そう言うだろうね。

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ASUSの599ドルのロボットは、あらゆる家事を手伝おうとしている

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ASUSは、今年のComputexでZenbook、Transformer、およびZenFoneの新しい商品ラインを発表する。しかし、同社のネーミングが残念な “Zenvolution” パズル、最後のピースはWall-E(ウォーリー)と、映画『ロッキー4』でエイドリアンの兄、ポーリーとかなり不安な関係だったお手伝いロボットのSicoとを掛け合わせたような、輝く目をした小さなロボットだった。

もちろん、何ら不建全なところはない。Zenbo(”ZenBook”、と似ているがもっといただけない名前)は、台湾で行われた記者発表のステージに、ASUSのJonney Shih会長と共に登場した。この不気味な小さくて可愛いいET頭のロボットは、不気味の谷に住む家庭でロボットが見せる様々なスキルを紹介する11分にわたる長編CMで何度も顔を見ることができる。

Zenboはカメラと顔認識機能を持ち、ビデオ通話や室内の遠隔監視が可能で、音声コマンドや音声応答もこなす。音楽や映画の再生もして、薬をむ時間や約束に出かける時間を教えたり、オンラインの様々な仕事もや、ベルト選びも手伝ってくれる。小さなロボットには教育的機能も組み合まれており、人間に代って子供たちを楽しませることもできる。

いずれも、ごく初期段階にある。Zenboの発売日は決まっていないが、Shihは599ドルで売り出すと言った。子供の最高の友と、理想的なベルトを見つけてくれる無二の親友を兼ねるわが家の一員しては、驚くほど手頃な価格だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

豚の腸で作った折りたたみ式小型ロボットが誤飲した電池を取り出す…MITや東工大らの研究

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MITとシェフィールド大学と東京工業大学の共同研究チームが、William BurroughsのSF小説にありそうなプロジェクトを進めている。乾燥させた豚の腸で作った小さな折り紙状のロボットをカプセルに収めて飲み込むと、それが体内でアコーディオンのように開く(上図)。

胃の中でその小さな‘肉ロボット’はスティック-スリップ的に動きまわり、周囲との摩擦を利用して自分を前へ進める。操縦は、磁石の磁界が行う。磁石の機能は二つあり、その残る一つは人が飲んだ小さな電池を拾い上げる。

電池の誤飲という事故は、意外と多いようだ。MITによると、合衆国では毎年、3500個の時計用電池が誤飲されている。一部はウンチと一緒に排泄されるが、胃や食道の組織を傷つけるものもある。そこで研究者たちは、小さく折りたたんだロボットを使う、という解決方法を思いついた。

この話には、豚がさらに関係している。研究者のShuhei Miyashitaはこの独特な‘ロボット技術’の可能性に着目し、ハムの小片の中に電池を入れてみた。共同研究者のDaniela Rusによると: “電池の成分は30分で完全にハムに溶融した。そこから重要なことを学んだ。電池を誤飲したら、できるだけ早くそれをとり出さなければならない”。

またチームは、テスト用に模造の胃を作るときも、寛大な豚さんに依存した。豚の胃で、消化の過程を理解したのだ。しかしその後は、シリコンで胃の模型を作り、水を入れ、味付け胃液としてレモンジュースを加えた。

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Geckoのロボットは、発電所の困難な検査を代行して人間の事故を防ぐ


Y Combinator出身のGecko Roboticsは、壁を登るロボットを使って、全国の発電所で何人かの命を救いたいと考えている。.

Gecko独自の磁気接着技術はgecko(ヤモリ)の足と同じように働き、ロボットは壁を這い回って損償箇所を発見することができる。

通常は人間が検査を行うが、そこには常に危険が伴う。Geckoによると、殆どの発電所が年に1回以上閉鎖してボイラーの損傷を検査する。この検査を行うために45メートルの足場が組まれ、人間が壁を登って修理が必要な箇所を見つける。検査は最大7日間を要し、発電所は1日当たり100万ドルを失う。

しかし、Geckoは5万~10万ドルでロボットを配備し、人間検査員に代って作業を行い時間と費用を節約する。

現在このスタートアップはいくつかの米国発電所と作業中で、年内の黒字化を目指している。本誌は共同ファウンダーのJake Loosararianに、彼の壁登り検査ロボットについて話を聞いた。上にインタビューのビデオがある。

Geckoは、2016年のY Combinatorデモデーでデビューを果たした。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google、Boston Dynamics売却の可能性が浮上―二足ロボットが怖すぎて評判を傷つける?

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Googleの親会社、Alphabetはロボット開発の子会社の一つ、Boston Dynamicsに満足していないということだ。 Bloombergの記事によると、Alphabetの幹部は「Boston Dynamicsは、向こう数年のうちに大きな収益を生み出す可能性はほとんどないうえに、いっしょに仕事をしづらい相手だ」と考えているという。トヨタ、アマゾンは工場や倉庫業務で利用するためにBoston Dynamicsの買収に興味を示すかもしれいない。

しかし、いっそう興味深いのはGoogleの社内向けメールの内容だ。それによると、 Google自身がBoston Dynamicsに少々脅えているらしい。われわれは皆、先月公開されたBoston Dynamicsのビデオを見ているが、興奮させると同時に恐怖を呼び起こすような内容だった。人型二足歩行ロボットが何度倒されてもそのつど自力で起き上がるようすはまさにターミネーターだった。

2013年12月にGoogleはBoston Dynamicsと他の一連のロボット・スタートアップを買収した。その目的は、Google社内にロボット工学のエンジニアリング部門を立ち上げBoston Dynamicsと協力させるることだった。だがそれ以来ほとんど何も起きていない。.Googleは、レプリカントと呼ばれるプロジェクトで、誰でも入手可能なロボットをできるだけ速く出荷するはずだった。ところがAndy Rubinが去るというリーダーシップの変更に加えて、Google社内のロボット工学エンジニアとBoston Dynamicsのエンジニアの間で深刻な衝突が起きたためにこれは不可能になった。

Googleは社員数万人が働く大企業であり、こうした問題が会議で取り上げられたり部内のメールで議論されたりすれば、情報はいずれ外部に出てくる。すべてのGoogle社員はこのことを知っており、BloombergのBrad StoneとJack Clarkは情報を耳打ちされた。Bloombergにリークしたのは レプリカントやBoston Dynamicsには直接関係していないGoogle社員だろう。

Google Xの広報ディレクター、Courtney Hohneは 部外秘のメールで、「テクノロジー・メディアは興奮しているが、報道にはいくぶんの恐怖が混じっている。〔Boston
Dynamicsのロボットは〕人間の仕事を奪うレベルに達しているとして、ネガティブな意見が出始めた」と書いた。するとこのメールは公開性の高いGoogleフォーラムに転載され、結局Bloombergの記者が入手に成功した。

Hohneはこの後、 「われわれはGoogle内でBDの立場が本当はどうなっているかついて新たなメディアの大騒ぎを引き起こしたくない」と述べている。

Googleのロボット事業部のディレクター、Aaron Edsingerは、「Boston Dynamicsと仕事をすると『レンガの壁』〔のような秘密主義〕に突き当たることが多い」と述べた。報道によればレプリカント・プロジェクトは去る12月に閉鎖され、Googleのロボット・エンジニアは現在他のGoogle Xプロジェクトに取り組んでいるという。

Boston Dynamicsのエンジニアについていえば、彼らは現在新しい買い手が現れるのを待っているところだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

最新世代のAtlasヒューマノイドロボットはとてつもなくすごい

またまた、山のように大量の回路基板を見るのかい?だって?

まあまあお待ちくだされ、このビデオは1分20秒以降が見どころだ。

そこで小突き回されているロボットは、最新世代のAtlasだ。この、行き過ぎてるほど高度なヒューマノイドロボットを作ったのは、オーナーがGoogleであるBoston Dynamicsだ。

(ところで、気分を悪くしないでいただきたい。Atlasが手に持っている荷物を叩き落としたり、最後には倒れるほどぶちのめしているのは、その自己補正システムをテストするためだ。押したり突いたりすればするほど、彼は強くなる。まるでKarate Kidみたいだが、でも人間ではなくてコンピュータだ。)

このバージョンのAtlasが動いているところを見るのは、これが初めてだ。しかもこいつは、前世代に比べると大進歩だ。前のは330ポンドの肥満児だったが、今回は180ポンドぐらいだ。これでもまだ、彼の下敷きにはなりたくないが、人間の体重に近づいてきたとは言える。ふつうの人間だけど、肉ではなく金属でできてる、なんてね。身長は数インチ減って5フィート9インチだ(前は6フィート)けど、体には大量のセンサーを詰め込んでいる(LIDAR, ステレオカメラなど)。電源や体の支持のための、外付け装置は要らない。

Atlasは箱を持ち上げ、ドアを開け、固めてない雪の上を歩く。楽しんで見ていただきたいが、中にはこれを見て、夜眠れなくなる人(AI恐怖症の人)がいるかもしれない。このビデオでAtlasがやることは、五体満足な人間であるぼくがやると、何度も前に倒れてしまいそうな動作ばかりだ。

そして、ホッケーのスティックでAtlasをいじめている人に言いたい。Atlasはお前の顔を永久に覚えてるぞ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

SaviokeのRelayロボットはあなたの近くのホテルにも就職するだろう…売れるロボットの一つの典型

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ホテルの部屋にいるときは、完全なプライバシーが欲しい。だってBaphometを呼び出したり、Firewatchをプレーしているときは、完全な集中力が必要だから、人間に邪魔されたくない。SaviokeがRelayを作ったのも、まさにそのためだ。

Relayを作った連中は全員、ロボット工学のインキュベータWillow Garage出身で、彼らが作ったそのロボットは頭に穴のあるR2-D2みたいだ。今それは、世界中のホテルで宿泊客に食べ物やスナックを届けている。その、配達少年のようなロボットは、チップを要求しない。しかし、熱い料理は運べない。チームはその欠点を、すぐに口にした。

“だから人間のボーイやメイドの職を奪うことはないが、ルームデリバリの一部を人間から取り上げることは事実だ”、とファウンダーの一人Steve Cousinsは語る。“でもRelayはルームサービスはしない*。熱いものを運べないなど、制約がいくつかあるから”。〔*: ルームサービスは本物の給仕の作業もしなければならない。〕

ファウンダーは、Cousinsのほかに, Tessa Lau, Adrian Canoso, そしてIzumi Yaskawa。彼らは、ふつうの人間の役に立つロボットを作りたい、と思った。

“Relayたちは2015年に11000人の宿泊客に品物を届けた”、とCousinsは述べる。“配達距離の総計は3000キロメートルを超えている。マラソンなら、70回以上だ”。

彼曰く、“届けた物でいちばん多いのは、歯磨きだった。ロサンゼルス空港のMarriottホテルでは、ロビーのStarbucksからコーヒーを宿泊客に届けている”。

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Relayは、彼らがまだWillow Garageで勉強しているときに、実用ロボットの課題として考案した。Relayのようなわりとシンプルなロボットは、経時経年変化があまりない、半構造的なスペースに向いている。スマートロボット(電脳ロボット)を作る費用は、オープンソースのRobot Operating Systemなどのおかげで安くなってるから、ヘルパー的なロボットなら、巨額な資金がなくても作れる。

この、ホテル用デリバリロボットは今、世界中のホテルで使われているが、今彼らが考えているのは、歯磨きやコーヒーを運び、宿泊客を定時に起こす“目覚ましロボット”だ。

でも、テレプレゼンスロボットがホテルに滞在するようになったら、RelayがRelayに物を届けるようになり、それがやがて無限ループになり、われわれの空間と時間とそして社会の構造を破壊するだろう。〔もちろんジョーク〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iRobotが同社伝統の軍事部門を切り離して別会社に

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国防市場から抜け出したいiRobotがその軍事関連資産を売って、軍需専門の別会社を作る。その新会社のCEOは、元海兵隊の将校Sean Bielatだ。

以下はプレスリリースより:

iRobotの国防部門はここに、今後は独立の企業になることを、喜びをもって発表いたします。その企業は非上場のロボット製造企業になり、国防と国民の安全と産業市場のニーズに完全に特化した事業を行ってまいります。

新しい企業は現iRobot国防部門のチームが率い、CEOのSean Bielatは元iRobotの国防部門の役員で、合衆国海兵隊の将校でもあります。iRobotの国防部門担当SVP Tom Frostが、新会社の社長になります。彼らが一緒に仕事をすれば、15年の歴史を持つiRobotの高品質なロボットの設計技術と、評価の高い強力なサポートが、損なわれることなく継承されるでしょう。

その新しい会社はArlington Capital Partnersが出資し、国との契約による、軍事国防関連の生産に従事する。家庭用ロボットの事業部は、そのままiRobot本体に残る。

このような分社化は、いくつかの点で興味深い。まず第一に、それぞれのビジネスを別々の企業に隔離するから、とくに国防方面の顧客は連絡窓口などで迷うおそれがなくなる。さらにまた、これによってiRobotの企業イメージが改善され、お掃除ロボットと軍事技術との関連が徐々に意識されなくなり、プライバシーや安全性の面での消費者の不安もなくなる。わが家の掃除機が、合衆国陸軍第一ロボット師団のロボット兵として登録されていたら、おそろしいもんね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

バイオテックの実験を自動化する安上がりなロボットを作ったOpenTrons、生命科学のためのPCを自称する

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ロボットを作っているOpenTronsが、ウェットラボの実験を迅速かつ安上がりに行えて、自動化もできる、と称する装置を考案した。

ライフサイエンス(生命科学)の研究は、今でもその多くが手作業で行われている。OpenTronsはその、往々にしてかったるい過程を、ロボットとソフトウェアの組み合わせで減らそうとしている。

“要するに生物学者という人種は毎日々々、小さなガラス瓶から別のガラス瓶へ少量の液体を移すことが仕事さ。それを、手に持った小さなピペットでやる人もいれば、10万ドルもするロボットを使う人もいる。うちのは、3000ドルのロボットだ”、とOpenTronsの協同ファウンダーWill Canineが説明する。

Canineによれば、これまでの高価なマシンは、コンピュータに譬えれば‘メインフレームマシン’だ。でもその後コンピュータの世界には安価なPCが登場した。彼は、自分たちのマシンが生物学自動化実験装置のPCである、と信じている。

昔の高価なマシンは、専門の技術者がつきっきりで動かす必要があったが、Canine曰くOpenTronsは“ツールを民主化”し、プロトコルの共有化を可能にする。彼らの3000ドルのマシンはWebブラウザーからコントロールでき、ユーザーである研究者はプロトコルをクラウドからダウンロードして実験を行える。もはや、専門の技術者が最初にコードを作らなくてもよい。

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Canineが挙げるユースケースの中には、作物を生命工学でなんとかしたい、と考えている農家や、自分ちのガレージで新しいスーパー素材を開発している科学者などがいる。“これからは、こういう人たちのためのツールを作っていきたいんだ”、と彼は語る。

彼らと同じくY Combinator出身のTranscripticは、パロアルトでバイオテックのラボをクラウドサービスとして提供している。そこは主に、ロボットを使って実験的な薬の試験をしている。Canineによれば、同社はコンペティターというよりもむしろパートナーだ。“うちはPC、彼らはクラウドだ”、と彼は言う。

“Transcripticみたいなアウトソースするラボも含めて、ラボサービスやツールにとって難関は標本の入手だ。だからラボのソフトウェアをAmazon Web Servicesにデプロイするときみたいに、OpenTronsを使えば、標本をTranscripticのクラウドラボに送ることができる”。

OpenTronsは中国で行われたHaxclr8trでローンチし、2014年にはKickstarterで成功した。そのときの製品は、大腸菌にDNAを挿入するマシンだった。今ではOpenTronsのロボットは50種以上あり、個人のラボや大学などで活躍している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

SoftBank、「Pepperだらけの携帯ショップ」を東京に期間限定オープン

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今日(米国時間1/27)、日本のSoftBankは 同社の人型ロボット、Pepperのためにユニークなエコシステムをつくる計画を発表した。なかでも強い興味を惹くのは、日本の大手テレコム・キャリヤ、インターネット・プロバイダーであるSoftBankが接客の大部分をPepperロボットが担当する携帯ショップを開設する点だ。

Japan Timesの記事によれば、SoftBankは東京に「Pepperだらけの携帯ショップ」を3月28日から4月3日まで開く。ショップには6台のPepperが配置される予定だ。このロボット部隊は顧客に挨拶し、スマートフォンをデモし、さまざな方法で購入を助ける。ロボットが最近得た新しい能力を完璧に信頼している人々には残念な情報だが、店内には人間のスタッフもいてロボットの接客に問題がないかチェックする。また顧客が実際に新規契約を結ぼうとする場合、人間のスタッフが身分証の確認を行うという。

SoftBankは昨年秋に法人向けPepperの発売を開始しており、現在、日本ではネスレやみずほ銀行を含む約500社が利用している。

約200社が「ロボアプリマーケット」と呼ばれる法人向けPepper for Biz用のアプリを開発中であり、2月22日以降、ユーザーがダウンロードするすることが可能になる。ダウンロードとインストールは各社の所有するPepperに対して直接実行できる。来週、東京、大阪、名古屋、福岡の4箇所に「Pepper
for Bizアトリエ」と呼ばれるスペースがオープンし、Pepperの導入を希望する法人ユーザーを助ける。

Pepperはパリに本拠を置くスタートアップ、Aldebaran Roboticsによって開発された。SoftBankはAldebaranを2012年に買収している。Pepperは表情、声、動作などから人間の感情を認識し、それに応じて適切な動作をするよう設計されている。法人ユーザーは月額5万5000円(約$465)、3年間のレンタル契約でPepperを導入することができる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+