SonyがインターネットTVサービスPlayStation Vueを来年早々に立ち上げ

SonyはこのほどPlayStation Vueと呼ばれる企画を発表して、コンテンツストリーミングのレースに参加する最新の選手になった。このクラウドサービスは75のチャネルから番組を送出し、それをPlayStation 3や4で楽しめる。

Sonyによると、このインターネットTVサービスは今月ニューヨークで、招待制のベータで立ち上がる。番組にはCBSやFox、NBCUniversalなどのものが含まれる。コマーシャルの挿入は2015年の第一四半期から始まるそうだが、視聴料はまだ不明だ。

今聞いている説明では、それは月払いの会員制で提供され、お値段は“公正かつ他社と十分競争できる額”である、と。合衆国以外でのサービス開始についても、現段階では不明だ。

画像提供: USA Today

PlayStation Vueは最新ホヤホヤの番組やムービーをオンデマンドで提供する。各チャネルの過去3日のコンテンツは録画しなくても見られるが、ユーザは放送前の番組の予約録画ができ、それを28日間視聴できる。

Sonyはこのサービスについて、“テレビの見方が完全に変わる”、と勝ち誇ったように宣言しており、たしかに提供コンテンツの編成に相当力を入れていることは分かるが、来年合衆国のストリーミング市場に参入してくる大企業はほかにもいる。

先月はHBOが、2015年に単独でオンラインの会員制サービスを開始し、 NetflixやHuluなどの既存勢力と戦う、と発表した。SonyのオーディエンスはPlayStationのオーナーに限定されるが、ゲームファンはブランドロイヤリティが高いし、Netflixからお客を奪うというよりも、Sonyのお客さんを新たなサービスでさらに囲い込むことが、ねらいだろう。もちろんそれは、合衆国のケーブル企業にとって嬉しくないニュースだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


YouTubeのビデオ再生が60fpsにアップ、バターのようになめらか

長年ビデオの再生を30fps(毎秒30コマ)に制限していたYouTubeが、ついにバーの高さを上げるようだ。

6月にYouTubeは、“数か月後に”60fpsのビデオ再生を提供する、と発表したが、これまでは、一部のEAのゲームの予告編があっただけだ。

でも、今日(米国時間10/29)はいよいよ、本格的に始まったようだ。ユーザが60fpsで撮ってアップロードしたビデオの多くが、30fpsに削られずに正しいフレームレートで再生されている。

ブラウザによってはだめな場合もありえるので、だめならChromeもしくはSafariを使ってみよう。そしてHTML5のプレーヤーを使うこと(ほとんどの場合、デフォルトでそうなってるはず)。60fpsで再生できているかどうかは、画面を見れば一目瞭然だ。

たとえば下のビデオは、誰かがNintendoのMario Kart 8をプレイしている(Kotakuより)。解像度720p以上で見ると、フレームが洪水のようにあなたの目に押し寄せる。

(関係ないけど、こいつはMario Kartの超名人だね。)

過去に60fpsで撮ってアップロードしたビデオは、古いフレームレートで再生されるようだ。

今YouTubeに、詳細を問い合わせている(全ユーザが60fpsでアップロードしてもよいのか、それとも今日はやや数が増えただけか?、過去に60fpsでアップロードしたのは正しいフレームレートに戻してくれるのか?、など)。YouTubeは投稿ビデオの数がむちゃくちゃ多いから、過去にさかのぼってアップグレードは、無理かもしれない。

アップデート: YouTubeは、これが60fpsの本格展開であることを確認し、もうすぐ詳細を発表する、と言った。今はまだ、‘申し上げることはない’そうだ。

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デベロッパが自作のAndroidアプリにライブブロードキャスト機能を持たせられる補助アプリをYouTubeが提供

サードパーティのアプリとそれらのデベロッパが、YouTubeのライブブロードキャスト機能をアプリ内で利用できるようになる。そのためにYouTubeが今日立ち上げたオープンソースのプロジェクトが”YouTube WatchMe for Android“だ。このプロジェクトはGitHubで入手できるが、一緒についているAndroid用の参考アプリはYouTube Live Streaming Eventを作るものだ。このアプリはユーザインタフェイスも紹介しており、たとえばユーザが自分のスマホからYouTubeへのブロードキャストを開始できるスタートボタンとか、イベントを終わらせるボタンなどがある。

ただしそれは、あくまでも参考アプリで、プロジェクトの本当の目的はデベロッパが自分のアプリにそんな能力を導入するためのツールキットを提供することだ。たとえばビデオを共有するアプリがそんなライブのブロードキャスト能力を持ってもよいし、もちろんニュースやイベントアプリが機能の一環として持ってもよい。

ユーザインタフェイスには、ライブストリーミングの開始/停止ボタンのほかに、ユーザがサムネイルをタップするとブロードキャストが始まる、とか、GoogleのソーシャルネットワークであるGoogle+でのブロードキャストができる”+1″ボタンなどもある。

このアプリは、YouTube Data API v3YouTube Live Streaming APIGoogle Play ServicesPlus APIなど、いろんなAPIを利用している。その詳細は、YouTube API Blog上の当プロジェクト発表記事に書かれている。デベロッパはGitHubのリポジトリにシンクし、それからGoogle Developer Consoleを使ってYouTube Data APIとGoogle+ APIを有効化、そしてAndroidのクライアントIDを作る。

なお、アプリの現状は‘実験段階’だそうだ。

もちろんYouTubeにはすでにライブストリーミング機能があり、イベントの主催団体などが利用できる。カスタムのエンコーダとコントロールを使ってもよいし、楽をしたければWebカメラとGoogle Hangoutのライブストリーミングを利用してもよい。今回のYouTube “WatchMe”プロジェクトはあくまでもモバイルのアプリデベロッパ用であり、ライブイベントのブロードキャストの開始、停止、視聴、共有などをAndroidアプリのインタフェイスから行う、というものだ。

今回サードパーティのデベロッパに提供されるこの技術は、前からOEMたちが使っていたものと同じだ。たとえばXperiaの“Live on YouTube”アプリや、HTCの“Re”なんかがそれだ。後者は手持ちカメラでビデオを撮影し、それをアプリのボタンひとつで即座にストリーミングする、というもの。だから今回のプロジェクトも、ビデオカメラやビデオレコーダーなど独自のビデオ機器とモバイルアプリを組み合わせたい、という制作意図にも対応する。

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VineのiOS 8アプリは好きなチャネルを簡単に見られるようになった、外部ビデオの投稿も楽に

おもしろいVineを作るのは難しいけど、でもこの6秒ビデオアプリのまわりには、すばらしいクリエイターたちのコミュニティが育っている。今日(米国時間10/21)のiOS版のアップデートでVineはさらにその輝きを増し、Comedy(コメディ)やMusic(音楽)などのチャネルから編集者が選んだ傑作のすべてを、見られるようになる。アップデート後のアプリはiPhone 6/6+向けに最適化され、iOS 8で新たに導入された共有拡張機能を使って、Vineの外で撮ったビデオでも、簡単に共有できるようになった。

それまでは、いちいちVineを開いてビデオをアップロードしてからでないと、共有できなかった。今度のアップデートでは、ビデオを記録したら小さなSend Toボタンを押し、共有先としてVineを指定すれば、自動的にVineのTrim and Crop(トリミング)画面にビデオがロードされる。

もっと重要なのは、チャネルをフォローするボタンの導入だ。以前は、特定のクリエイターをフォローしたり、Discoverセクションでチャネルを見るしかなかった。ぼく(Josh Constine)はとくにComedyチャネルが、インターネット上のすべてのコンテンツの中でも最高に好きで、くだらないのも、そのくだらなさが楽しい。インターネット上のいろんな話題の、震源地の一つだ。この記事には、Comedyチャネルのぼくのお気に入りをいくつか埋め込んだ。 [情報開示: Vineの“アフィリエイト化”をやっているNicheのDarren LachtmanはJosh Constineの従兄弟だ。]

ちょっと面倒なのは、目的のチャネルに到達するまでのクリック数の多さだ。また各チャネルには上位200のVineが載っているが、それを選ぶアルゴリズムが良くないので、ときどき駄作が混入している。

でも今度からは、チャネルフォローボタンを押すだけでComedyチャネルへ行けるし、上位作品は人間編集者が選んでいる。またその中には、友だちや、自分がフォローしているクリエイターの作品も必ず入っている。というわけで、Vineがとても見やすくなり、通(つう)でないユーザでも楽しめ、しかも上位作品がフォロワー数数百万という大スターのクリエイターの作品に集中せず、無名の人の作品でも、おもしろければ選ばれるようになった。

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Vusayは、どんなビデオにもニコ動風コメントを付けられるサービス

悲しい現実:20%の人が、最初の10秒でビデオを見るのをやめてしまう。しかし、Vusayは、動画の特定の時点にコメントをひも付けすることによって視聴者の目を釘付けにしようとしている。これは、SoundCloudの時間指定コメントのビデオ版だ。

ニュースサイト、デジタルメディアのチャンネル、その他のウェブサイトは、自分のビデオをVusayのラッパーで囲むことによって、無料で視聴時間の増加を促進できる。Vusayのコメントは、ヒデオ画面の右側にスクロール表示されるので、従来のYouTubeスタイルの画面下に埋もれてしまうコメントより、ずっと目に入りやすい。

かつてVH1がやっていたポップアップビデオを覚えているだろうか? あれは退屈なミュージックビデオを、ちょっとした関連トリビアを重ねることによって再び面白くした。Vusayは、「ずごい、この場面が最高だ」とか「あれじゃ誰も助からないな」といったコメントによって、クライアントのビデオが注目され続けたり、再度見られることを期待している。Vusayのファウンダー、Wendell Brownは私に、「Vusayは、ビデオの各人にとって意味のある部分を通じて、人と人とをつなごうとしている。どの瞬間にも意味はある」と話した。

しくみは以下の通り。

Vusayは、ビデオのシェアもやりやすくする。コメントをつけたユーザーは、そのコメントと共にビデオをFacebookやTwitterで簡単にシェアできる。コメントはキーワード検索することが可能で、裏では管理人が荒らしやスパマーに目を光らせている。

実は、ユーザーがコメントをつけることは、Vusayがビデオの内容を理解するのを手助けする。このメタデータは、ビデオパブリッシャーが広告をターゲットする際に利用できる。

Vusayは、Teleo(Microsoftが買収)、eVoice(AOLが買収)、およびWalksoftly(Cybermediaが買収)を立ち上げた連続起業家、Wendell Brownによる最新のスタートアップだ。Brownは、Vusayが開発を始めたのは、2012年12月にスタートしたSoundCloudの時間指定コメントを見る前だったと主張する。SoundCloudは、”HERE COMES THE BASS!” のおかげで時間指定コメントシステムの代表的存在になった。

馴じみのないインターフェースを視聴者に提供することを危惧する向きもある。しかし、もしVusayが普及すれば、時間指定されたコメントによって視聴者は、巨大なリビングルームでインターネット全体と共にビデオを見ている気分になれるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


動画マーケ=テレビCMは古い、ウェブで成長の映像制作「LOCUS」が1.8億円調達

去年も聞いたかもしれないが、2014年は「動画元年」と言われる。調査会社のシード・プランニングによれば、2013年の国内ネット動画広告市場は、前年比329%の132億円に成長しているのだとか。いつが動画元年かはさておき、日本では広告以外にもサービスやアプリの紹介、求人、展示会などで動画の採用が進んでいるは確かだ。こうした動画マーケティングの波を受けてか、映像制作を手がけるLOCUS(ローカス)が15日、ニッセイ・キャピタルとみずほキャピタルから1億8000万円の資金調達を実施した。

クラウドソーシング×受託制作で競合優位

LOCUSの特徴は、審査を通過したフリーランス映像クリエイター400人超に制作を依頼できる「クラウドソーシング機能」と、従来型の「受託制作機能」のいいとこ取りをしていることだ。

実写やCG、アニメーションなど幅広い表現が可能なクリエイター、クライアントとの直接取引による中間マージンの排除、社員によるクライアントのヒアリングやクリエイターの品質管理――こうした強みで、競合となる制作会社や広告代理店、クラウドソーシングに優位点を出そうとしている。

8月には、ランサーズがパートナー企業向けに自社会員のデータベースを公開する「Lancers Open Platform」を発表するのに伴い業務提携。ランサーズに寄せられる動画制作依頼に対して、LOCUSが企画や要件定義、クリエイターのアサイン、ディレクションを行う取り組みも開始している。

制作の流れはまず、営業担当が映像を作る目的をヒアリングし、ぼやっとした要望を具現化して映像の企画概要を提案する。企画概要と見積りにOKが出たら、実際にLOCUSの営業とディレクター、フリーランスのクリエイター、クライアントがミーティングを実施。映像のシナリオ、スケジュール、役割分担、キャスティングなどをすり合わせた上で、撮影と編集に入る。

映像の初稿はクライアントと一緒に確認しながら修正し、その後はメールか電話でやりとりをして完成となる。映像修正のやりとりもオンラインでできれば便利そうだが、この点については今回調達した資金でシステムを強化する。具体的には、クライアントとクリエイターが同じ画面で動画を共有し、修正点をテキストで動画にかぶせることができる。当事者限定のニコニコ動画のようなイメージだという。

「動画マーケティング=テレビCM」の固定概念は崩れ始めている

サービスプランは映像編集やナレーションなどの限られた工程のみを請け負うパッケージ(19万円〜)とオーダーメイドがあり、2013年の制作実績は1000件以上。受注件数の6割以上を占めるオーダーメイドの料金は2万円〜1000万円とピンキリだが、発注件数ベースでは50万円〜60万円がボリュームゾーンだ。

これまでに、日本生命やすかいらーく、LINEといった大手企業から中小ベンチャーまで600社以上と直接取引。売上は2013年度が2億1000万円、今期はその倍近くの約4億円を見込んでいる。LOCUS代表取締役の瀧良太によれば、最近では初めてウェブ動画を作る大手企業からの引き合いが多いのだという。

「例えば、消費財メーカーが新商品を出すときに、反響が読めないテレビCMの予算枠を抑えるのはなかなか難しい。だったら、ウェブ広告の反応を見てからテレビCMを流すか決めよう、というメーカーが増えてきました。テレビ以外に動画を流せる面(ウェブ)が整ったことで、『動画マーケティング=テレビCM=高価』といった固定概念は崩れつつあります。」

入社1年目に社内ベンチャーで映像事業→黒字化→事業撤退→MBOで会社設立

2010年4月に設立したLOCUSは、映像制作に特化したクラウドソーシング「Viibar」の競合と言える。LOCUSもスタートアップのように見えるが、その歴史は少し長い。

瀧は人材派遣のビー・スタイルに新卒入社した2006年、社内ベンチャーとして映像制作の受託事業を発足。自社の顧客から採用に使う動画の受注が相次ぎ、その後は企業紹介や研修用の動画に横展開して黒字化を達成した。しかし、リーマンショックの煽りで新規事業を撤退することが決定。そこで瀧が自らMBOを行い、LOCUSを設立するに至った。

今回調達した資金では、先述したクライアントとクリエイター間で動画データの授受を行うシステムの強化に加えて、営業人材を増員。さらには、
動画コマースや動画クリエイター育成などの新規事業開発も進め、2019年までにIPOを目指すそうだ。


NetflixがついにLinuxでも見られる

前にもお伝えしたように、Netflixのストリーミングがついに、ついにLinuxで受信できるようになった(ぼくはLinuxじゃない、とNetflixをだます必要がなくなった)。

そして、それがやっと実現。でも、いくつか注意点がある。

まだ、Linuxのすべてのディストリビューションには対応していない。Ubuntuと、その派生系であるMint、そしてFedoraも大丈夫だ。

さらに、ブラウザはChromeのみ。理由は、前に述べたNetwork Security Servicesライブラリが、Chrome for Ubuntuの最新ビルドのみ正しいからだ。

では、お楽しみを!

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ホワイトスペースの実用化試験でGoogleがロンドン動物園からミーアキャットの生態をライブストリーミング

Googleは、インターネットのツボをよく知ってる企業だ。同社は、無味乾燥な技術試験をおもしろくする方法を思いついた。放送電波周波数帯のホワイトスペースの実用試験、という問題の技術で、ロンドン動物園からミーアキャットカワウソガラパゴス大亀の生態をYouTubeへライブでストリーミングすることにしたのだ。

スペクトル(割り当て周波数帯)は、どう転んでも無味な話題だ。ホワイトスペースとなると、さらにニッチだ。各スペクトルの間に干渉防止用に設ける無使用の周波数領域のことを、ホワイトスペースと呼ぶ。

テレビがデジタルになってからは電波の干渉という問題はほとんどなくなり、業界の各方面からホワイトスペースを使わせろという声がわき起こってきた。インターネットの接続性を広げたいGoogleも、当然その一員だ。ホワイトスペースを使えれば、長距離かつ広域で建物の壁などに妨害されないWiFiを提供できる。Googleは昨年、南アフリカでホワイトスペースの実験試験を行い、10の学校をそのWiFiブロードバンドでインターネットに接続した。

合衆国では2008年にFCCが無使用ホワイトスペースの利用を認めた。イギリスでは政府がホワイトスペースをテレビ局のライセンスから外そうとしているが、まだそれは試行段階だ。Googleが行う動物園からのライブストリーミングも、試行の一環である。イギリスでは、そのほかの試行もいろいろ行われている(後述)。

イギリスの情報通信庁(Ofcom)によると、ホワイトスペースにはいろいろな利用形態がありえる。僻地におけるインターネット接続も、その一つだ。そのほか、WiFi的サービス、ワイヤレスのビデオストリーミング、マシンツーマシン(物のインターネット、IoT)専用の第二インターネット、などなどの候補案がある。

今イギリスではホワイトスペースの実用試験が7つ行われていて、今後もっと増える予定だ。ロンドン動物園とGoogleが行う試験は、今後の絶滅危惧種動物の保護活動への応用が検討されるらしい。またGoogleにとっては、かわいい動物をインターネットにストリーミングすることに、マーケティング的な価値がある。

イギリスの規制当局はホワイトスペースの利用開始を2015年と構想している。それまでに、“実用試験を完了し、政策方針を確定する”つもりだ。でもこれまでは、2013年の供用開始が可能とされていた。2年も遅れた理由は、もっとたくさんのミーアキャットをストリーミングしてからでないと商用利用はできない、と当局が判断したからだ。いや本誌の理解では、当局よりもむしろ、業界側が、もっと多くの可能性を追究したいと望んだのだ。

動物の生態のライブウォッチ以外では、オックスフォードで洪水防止への応用試験、スコットランドでスマートシティ(屋内屋外をインターネットでカバーする)の試験、同じくスコットランドでボートやフェリーの船上でのインターネット接続試験、などが行われている。

これまで行われた実用試験の一覧資料が、ここにある。

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GIF画像をアップロードするとビデオに変換して載せる画像共有サイトImgur

画像を共有するソーシャルサイトImgurが今日、90年代にみんなに愛されていたGIFフォーマットを、HTML5を使った現代的なWebの形式に変える社内プロジェクトProject GIFVをスタートさせた。今後同サイトは、GIF形式でアップロードされた画像をすべて、MP4による軽量のビデオに変換する。

そのMP4ビデオは“.gifv形式”と呼ばれ、見た目には元のGIFと同じだが、ロードが相当速くて、また、今の10倍、最大50MBまでのファイルをサポートする。それにTwitterやFacebookなどのニューズフィードもGIFよりはビデオが合っているから、今後はリンクではなく実際のコンテンツを見られる可能性が高くなる。

短いループするビデオではGIFの使用をやめよう、と決めたのはImgurが初めてではない。たとえばGfycatは、ユーザがGIFや、YouTube、VimeoなどのビデオのURLを投稿すると、それらよりもロードの速いHTML5のビデオのリンクに変えて掲載する。

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TC Cribs: Evernote本社訪問―なんと全社員がバリスタの講習を受ける

テクノロジー企業のオフィスをビデオで紹介するTechCrunch Cribsの今回の訪問先はサンフランシスコの南50キロのレッドウッド・シティーにある「なんでも記憶する」サービス、Evernoteの本社だ。

良く知られているようにEvernoteはは「100年続く会社」を目指している。だからどんなに社員が増えてもいいように巨大なビルを借りきっている。 上のビデオでもわかるように、以前からEvernoteが使っていたフロアと最近使い始めたフロアでは雰囲気がまるで違う。Evernoteが拡大するにつれてこのビルもどんどん愉快な場所になっていくに違いない。

驚いたのはコーヒーマシンだ。他の多くのテクノロジー企業も社内にコーヒーコーナーを設けているが、Evernoteのコーナーは大いに違う。Evernoteでは社員全員に本格的なバリスタの講習を受けることを義務付けている。しかも社員はコーヒーカウンターでバリスタを勤めれば、その間の本業が免除されるという。玄関わきのメインロビーのコーヒコーナーで本格的なエスプレッソマシンを巧みに操って同僚や来客にラテを提供しているのはEvernoteの社員なのだ。Evernoteに勤めると万一のときも職に困らないだろう。

〔日本版〕例によって多くの社員のデスクに伊藤園の「お〜いお茶」が置いてあるのが写っているが、バーには「響」や「ミドリ」など日本の酒類が豊富だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


今度のFirefox BetaではデスクトップでWebRTCビデオチャット、AndroidでChromecastやRokuへのビデオキャスト

MozillaがデスクトップとAndroid向けのFirefox betaチャネルに今日(米国時間9/4)、最新のアップデートをローンチした†。このところずっと、それほどエキサイティングな変化はなかったが、今回のアップデートにはエンドユーザ向けのおもしろいツールが二つある。[†: 原注: 可利用になるのは数日後。]

Android上では、ブラウザの新機能、ビデオを“デバイスへ送る”を試せる。サポートされているデバイスは、RokuとGoogleのChromecastなどだ。デスクトップでは、Firefoxに内蔵されたWebRTCによるビデオチャットを試せる。Mozillaはこれを今年の初めごろから、実験的なチャネルでテストしていた

ブラウザがプラグインなしでオーディオやビデオを呼び出せる標準機能WebRTCは、Firefoxの上で簡単に使えるが、デフォルトでは露出していない。”customize”ウィンドウへ行ってスピーチバブルを探し、それをメインのツールバーにドラッグする(右図)。そしてそのバブルをクリックすると、誰かと共有できるリンクができ、相手もクリックすればチャットがスタートする(つねに無料だ)。

そのバックエンドではMozillaがWebRTCのスペシャリストTokBoxとパートナーしている。ビデオチャットはChromeとFirefox間でもできるが、ぼくが試したときには、接続がときどき落ちた。Mozillaはこの機能が未完成であることを承知していて、今のところ“実験的”のラベルをつけている。もちろん、それでも試す価値は十分にある。

Android上のアップデートの主役は、ChromecastやRokuに対するビデオのキャスティングだ。Flashを使わずHTML5でビデオをサーブしているCNNなどのビデオは、Androidのあるモバイルからリビングの(RokuやChromecastが生きている)テレビへストリーミングできる。Chromecastの場合はなんらセットアップは要らないが、RokuではFirefoxチャネルをインストールする必要がある。

なお、HTML5のビデオプレーヤーを独自にカスタマイズしているサイトでは、“Send to”アイコンがないことがある。でもその場合でも、ビデオをスタートするとURLバーに”Send to Device”アイコンが出るから、それをクリックするとよい。

以上はしかし、あくまでもベータだから、バグもきっとある。まあ、ベータテスターとして参加するつもりで試用し、問題を見つけたらここに報告するとよい。

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YouTubeがテレビ用インタフェイスを刷新、いかにもテレビ的に

YouTubeがHTML5をベースとしてデザインを一新したテレビ用インタフェイス今日(米国時間8/14)立ち上げる。そこでは、ユーザのプレイリストや、会員となっているチャネルが今まで以上に強調される。このニューバージョンはまずXbox One用が展開され、その後、そのほかのインターネット接続型デバイスにも展開されていく(PS3、Roku、スマートテレビ、ストリーミングプレーヤ、ブルーレイプレーヤなどなど)。

前のバージョンではログインせずに単純に閲覧する使い方がメイン、と想定されていたようだが、この新しいインタフェイスでは、チャネルや、個人化されたリコメンデーション、アップロード、視聴履歴などが重視される。いずれも前のバージョンでも可利用だったが、でも旧デザインではかなり不格好なリストの一部でしかなかった。新デザインはそれらを、整然とグループ分けしている。

またそのフラットなルックスは、Googleの新デザイン方針であるMaterial Designに沿うものだ。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

チャネルやプレイリストのページも、やや手が加えられた。画面横にスクローリングリストがあるだけでなく、複数の分類ジャンルが表示されるので、リストをわざわざスクロールすることに比べると、コンテンツを見つけやすいし、それらの魅力が際立つ。そもそもわざわざテレビでYouTubeを見る人は、単純に楽しいコンテンツを見たいのだから、それを見つけるための苦労は少ない方が良いのだ。

PlayStation 4用のYouTubeアプリは、まだ公式には展開されていない。でもそれは、そんなに遠い先ではないだろうし、しかもそれは最初から、この新しいインタフェイスになっているだろう。

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長くて退屈で見づらい一人称冒険ビデオを、うそのようにスムーズな早送りビデオに変換するMicrosoftのプロジェクト

ヘルメットにGoProのカメラを着けずにマウンテンバイクに乗る人や登山する人、スカイダイビングする人、スキーをする人などは、今どきあまりいない。しかし同時にまた、あなたの頭が上を向いたり下を向いたりを一時間ものあいだランダムに繰り返すビデオを、じっと座って見てくれる人も、あまりいない。そんなビデオは早送りすべきかもしれないが、そうするとそれは一層、見るに耐えない体験となる。

ところがMicrosoft Researchの最新のプロジェクトのおかげで、長くて退屈な一人称ビデオを10倍の速さで早送りしても、それはとってもスムーズなハイパーラプス(hyperlapse)になり、カメラの揺れのせいで、見ていて吐き気がしたりすることはなくなるだろう。

Johannes KopfとMichael CohenとRichard Szeliskiによるこの新しいプロジェクトは、もうすぐWindowsのアプリケーションとして提供されるそうだが、長い一人称ビデオを彼らが作った特殊なアルゴリズムで加工することにより、新しい、よりスムーズな(揺れや振動のない)カメラの動きを仮想的に作り出す。

しかしそれは、ビデオ編集ツールによくあるワープスタビライザーの高級バージョンではない。Microsoftのプロジェクトは、元のビデオの奥行き(z軸方向)マップを作り、それに基づいて各シーンを作りなおすのだ。そういう、元のビデオとは違うビューポイントから見た人工的な映像をつなぎ合わせることによって、できるかぎりスムーズなビデオをキープする。

このソフトウェアは、前後の複数のコマの画像から得た情報に基づいて、新しい、カメラがあまり揺れなかった場合の画像を人工的に作り出す。その感じはMicrosoftがPhotosynthでやってることとやや似ており、だからKopfとSzeliskiがPhotosynthも担当していたと聞けば、なるほどな、と思ってしまう。

でも、新たに人工的に作り変えられたビデオをよーく見てみると、まだアルゴリズムが完璧でないことに気づく(形状や物が昔の3Dビデオゲームのように、かなり突然現れることがある)。でもやっぱり、オリジナルと見比べれば、改造ビデオの方がずっと見るに耐えるけどね。

チームは今週カナダのバンクーバーで行われるSIGGRAPHのカンファレンスで、もうちょっと進歩したやつをプレゼンする。

下のビデオは、ビデオのシーンを作り変えるアルゴリズムの動作を解説している。もちろん、彼らの研究論文を読めば、さらに詳しく理解できるだろう。

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企業や個人のモバイル上のビデオ制作を助けるDirectrをGoogleが買収、YouTubeの機能増強か

Directrは、2012年のローンチ以来、本誌何度か取り上げてきたが、ついにGoogleが買い物カゴに入れてしまった。

今や、超短編ビデオの時代である。しかしDirectrで一般ユーザや企業が撮るビデオは、Vineのやつほどは短くない。それらは、広告(コマーシャル)やプロモーションビデオ、家族の休日を撮る、などなどに使われるビデオだ。

Googleの買収価額などは公表されていないが、いくつかの情報を寄せ集めてみると、比較的小規模な買収(ないし人材取得)だったようだ。Directrのプロダクトはその名のままで無料化されて存続し、チームの全員はYouTubeの広告部門へ行く。

Directrのやり方は巧妙だった。なるべく良いビデオを撮りたいというユーザの気持ちに応えて、シーンの撮り方を示唆するテンプレート(ないし“ストーリーボード”)を提供した。ユーザがそこに自分のクリップを入れていくとDirectrがそれらをまとめて音楽を付け、FacebookやTwitterなどでそのまま共有できるようにしてくれる。

Directrには個人用と企業用があり、前者は旅行や家族ビデオなどの共有が中心だが、後者は、製品の説明やデモのためのビデオの撮り方を企業に教える。個人用は無料だが、完成したビデオのダウンロードは99セント、企業用は、ユーザが必要とする機能に応じて、年会費250から500ドルだ。

Directrはこれまで、約170万ドルを調達している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


いよいよ儲かるビジネスになってきたゲームプレイ録画ビデオ、YC育ちのKamcordには日本のDeNAも投資

GoogleがTwitchを買収するかも、という噂は衰える気配がない。ゲームプレイをビデオに撮ることには、大きな市場があるからなのだ。2年前からは、モバイルのゲームにも2社ほど、同じコンセプトのスタートアップが活躍している。Y Combinator出身のKamcordは、その一つだ。彼らが作ったレイヤ…ビデオ撮影機能…をデベロッパが自分のゲームに組み込めば、ゲーマーたちは自分のプレイを簡単に記録して共有できる。5月の初めに710万ドルを調達したKamcordは、その後ビデオの共有数がそれまでの4倍に増えた。

CEOのAditya Rathnamによると、毎分、1時間ぶんのゲームプレイビデオがアップロードされているという。それは、YouTubeの1/100ぐらいのペースだ。これまでに記録したビデオの総本数は、約1400万である。これだけの量を扱っていながら、Kamcordの社員は17名しかいない。

彼曰く、“うちは今とてもいい位置につけている。なにしろものすごい成長ぶりだから”。

ビデオの量の急増を支えているのは、提携している人気ゲーム、Outfit7のTalking TomシリーズやStickmanのサッカーゲームの力も大きい。

同社の次の構想は、デベロッパのためのレイヤだけでなく、一般消費者のためのデスティネーションサイト/アプリを作ることだ。すでに、同社が作ったモバイルアプリを使えば、友だちや競争相手のゲームプレイビデオをウォッチできる。プレーヤーをフォローする、ほかのゲーマーからワザを教わる、ビデオのトレンドについてチャットする、などのソーシャルな機能も、そのアプリにはある。

Kamcordの競合他社は多い。たとえば最近ゲームエンジンのUnityに併合されたApplifierもその一つだ。

でもRathnamに言わせると、お互い製品哲学が違うそうだ。まず、Kamcordではユーザ登録が要らないし、広告ネットワークによるクロスプロモーション的な広告が、それほどしつこくない。Kamcordでは、ほかのいろんなゲームのビデオを、あんまり、見ろ見ろと言われないのだ。

Kamcordの投資家には、Translink Capital SV Angelのほかに、日本のDeNAや中国のInnovation Worksも含まれている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


YouTube上の音楽ビデオに合わせてその曲の弾き方を覚えるRiffstation Play

孤独なティーンエイジャーの人や、前はそうだったけど今は音楽が上手になった大人の人はご注目。YouTube上のどんな曲でも、Riffstation Playのとても簡単なインタフェイスを使って、弾き方を覚えられるのだ。このWebアプリケーションのベースとなっているRiffstationは、インターネット上のほとんどどんな曲でも、コード進行と音符を教えてくれるサービスだ。

昨年取り上げたCapo 3と同じく、とてもシンプルなシステムだ。複雑な曲は無理かもしれないが、ロックのヒット曲ぐらいなら大丈夫。すでにコードパターンを記録した大量の曲のライブラリと、それ用の検索エンジンもある。これをステージでiPadなどで利用すると、Fake Bookよりも効果的かもしれない。

ウクレレのコードもサポートしているから、友だちと気軽にウクレレバンドを作れる。同社が作った厚顔無恥なデモビデオも、おもしろい。

Riffstationの協同ファウンダDan Barryは曰く、“世界中のどんな曲のどのバージョンでもコード進行を提供できるだけでなく、うちはギターを弾いてる人たちのあいだで人気がある曲の、ヒットチャートも作っている。コードの認識は自動的に行われるので、うちのカタログのサイズは事実上無限大だ。うちのインデクスにはすでに、1000万曲以上の曲が載っている”。

このアプリケーションにはプロ用バージョンもあり、曲を詳しく分析し、スローな再生もできるから、派手々々なリフやリードなどでも弾けるようになる。でも、コードを知るためだけなら、いろんな無料の演奏サービスでも、十分に役に立つけどね。


〔ここにスライドが表示されない場合は原文を見てください。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ビデオ撮影時の揺れを完全に補正してプロ級の安定へ…StupeflixのSteadyがiPhoneに登場

昨年Instagramは初めての買収を行い、Y Combinatorで育ったLumaを手に入れた。そのアプリは、ふつうは揺れの多いビデオを、安定化させるものだった。ビデオの安定化ができなければ、Instagramは今後の企業競争に負けてしまう、とも考えられていたのだ。

さて、長年ビデオスタートアップとしてやってきたStupeflixが、これまで蓄えてきた独自のビデオ関連の知財をベースに、Steadyという新しいアプリを出してきた。構想の大きなプラットホーム(後述)を築きながら、これまで知る人が少なかった企業の典型が、パリに本社を置くStupeflixだ。SeedcampS500 Startupsが支えているが、これまでの資金調達額は大きくない。

Steadyアプリを使ってiPhoneでアクションビデオを撮ると、プロが撮った映画のような安定が得られる。そのビデオは編集も共有もできるし、iPhone 5以上ならスローモーションも可能。フォーマットは16:9だ。Vine、Instagram、WhatsAppなどで、そのまま共有もできる。

SteadyはiPhoneのジャイロスコープセンサを使って撮影時のカメラの揺れを検知し、補正を行う。今世界中からダウンロードでき、App Storeでのお値段は1.99ドルだ。

Stupeflixのプラットホーム自身のための一連のアプリもある。たとえば無料のiPhoneアプリReplayは、写真集から即席のビデオを作る。2010年にローンチしたWebアプリケーションStupeflix Studioを使えば、容易にビデオの制作ができる。

2009年にローンチしたStupeflix APIは、今でも唯一の、デベロッパのためのセルフサービス型ビデオコンテンツ制作プラットホームで、大規模なプロダクションも可能だ。RedBullやSprint、Coca-Cola、Amexなどの有名ブランドも利用していて、これまでの累積で約3000万本のビデオが作られた。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


アナログ時代のコンサートビデオ1万本あまりをYouTube上のMusic Vaultサービスとして提供

YouTubeが新たに音楽サービスを立ち上げた、というわけではないけど、でもこれは音楽ファンにとっては、やはり良いニュースだ。Music Vaultという新しいサービスが、同社(Wolfgang’s Vault)がこれまでため込んだ13000本のライブビデオを、YouTubeから提供することにした。 それには、The Who、The Rolling Stones、Bob Dylan、The Grateful Dead、James Brown、Bruce Springsteen、それにインディーのDeer Tick、St. Vincent、Fleet Foxesなどのコンサートも含まれている〔元の音源はすべてアナログのビデオテープアーカイブ、デジタル化に際して音は完全にリマスタリングしている(意外と良い音)〕。

Music Vaultが数か月前にスタートしたときには1000足らずのビデオがあるだけだったが、今ではそれに12000が加わり、今後も増えると言っている。一部はコンサートの完全録画だが、ほとんどはコンサートから切り取った一曲だけのビデオだ。

このサービスは、週替りのプレイリストを提供する、と言っている。またYouTube向けの新しいビデオや、“本日のフィーチャービデオ”も提供する。DaytrotterPaste Magazineとの提携で、そのほかのビデオも提供していく。

“何千本ものビデオテープのデジタル化とミキシングとリマスタリングに2年間を要した。この膨大な宝物をYouTubeのみなさんと共有できることになって、とても誇らしく感じる”、とMusic VaultのコンテンツエディタBill Antonucciが言っている。

Music Vaultのオーナー企業はオンラインの音楽“思い出の品々”ストアWolfgang’s Vaultだ。同社のConcert Vaultでこれまですでに、有料会員制でさまざまな録画を提供していた。それがYouTube上のMusic Vaultサービスに変身したのは、広告収入の方が確実な収益源になる、と判断したからだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


6秒ビデオ投稿サービスのVine、「ループ」導入で再生回数がわかるようになった

自分の投稿したコンテンツが何度閲覧されたのか。多くの人が気になるところだろうと思う。そうした人に向け、Vineは「ループ」(Loop Counts)を導入した。投稿したビデオが、何度再生されたかを示すものだ。

ちなみに、ほとんどの人がご存知とは思うが、Vineとは6秒間のビデオをInstagram風フィードにて流すサービスだ。みた人はそのビデオを「re-vine」したり、コメントを書いたり、あるいはお気に入りとして登録しておくことができる。

今回のアップデートはウェブ版でも同様に行われている。どこかに埋め込まれて再生された回数も、そしてもちろんVine.coで再生された回数もカウントされる。対応しているプラットフォーム全体での再生回数がカウントされるわけだ。

また今回のリニューアルにともなって、フィードに表示されるビデオのサイズを大きくして、端から端までいっぱいに表示されるようにした。またお気に入りへの登録状況やre-vine数などを表示するアクティビティフィードも新しくなり、未読と既読がわかりやすくなった。また投稿したビデオの人気が出た際には(お気に入り投稿回数が25回や100回といった基準値に達した場合等)、これも通知されるようになった。

アプリケーション版についてはiOS版およびAndroid版の双方ともに新機能を盛り込んだものがリリースされている。こちらからチェックできる。

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(翻訳:Maeda, H


日本のライブストリーミングアプリTwitCastingが$5Mを調達してグローバルへ

今から3〜4年前までは、ユーザがインターネット上で自分で何かをライブストリーミングできる、というサービスが栄えた。LivestreamやUstream、Justin.tvなどなどの企業が、オンラインのライブ放送のための、簡単で使いやすいツールをユーザに提供した。それらは、モバイルにも対応できた。

しかし、その後ブームは去り、モバイルのライブストリーミングもあまり人気がなくなった。でも日本のあるスタートアップが、この状況を変えようとしている。しかもそれは、少しずつファンを集めているようだ。

Moi Corporationは、日本のモバイルライブストリーミングアプリ(+デスクトップアプリケーション)TwitCastingのオーナー会社だが、このほど500万ドルの資金を獲得して国際展開を目指している。その投資ラウンドを仕切ったのはインドネシアのSinar Mas Group、これに日本のシード投資家East Venturesが参加した。

TwitCastingのアプリケーションは、放送と視聴の二本立てだ。それに、放送者も視聴者も互いにチャットできる。制作は2010年だったが、徐々にファンが集まり、最初の2年でユーザ数が100万に達した。昨年末では、650万人に成長している。

CEOのYosuke Akamatsuによると、急成長の鍵は同社のライブストリーミング技術、とりわけ、ネットワークの接続の質が少々お粗末でも迅速かつ容易にブロードキャストができる点にある。ストリームが、ネットワークのクォリティに合わせて自動的に調整されるので、ユーザは細い帯域でも十分にブロードキャストできる。

このアプリケーションでは、一つのユーザアカウントで最大4人までがモバイルでブロードキャストできる。またそのブロードキャストは、TwitterやFacebookなどのSNSの上で共有できる。

このアプリはとくに日本とブラジルで広く使われているが、今Moi社は、市場を世界のそのほかの国にも拡張したいと願っている。もちろん、500万ドルがそれを可能にするだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))