日本のライブストリーミングアプリTwitCastingが$5Mを調達してグローバルへ

今から3〜4年前までは、ユーザがインターネット上で自分で何かをライブストリーミングできる、というサービスが栄えた。LivestreamやUstream、Justin.tvなどなどの企業が、オンラインのライブ放送のための、簡単で使いやすいツールをユーザに提供した。それらは、モバイルにも対応できた。

しかし、その後ブームは去り、モバイルのライブストリーミングもあまり人気がなくなった。でも日本のあるスタートアップが、この状況を変えようとしている。しかもそれは、少しずつファンを集めているようだ。

Moi Corporationは、日本のモバイルライブストリーミングアプリ(+デスクトップアプリケーション)TwitCastingのオーナー会社だが、このほど500万ドルの資金を獲得して国際展開を目指している。その投資ラウンドを仕切ったのはインドネシアのSinar Mas Group、これに日本のシード投資家East Venturesが参加した。

TwitCastingのアプリケーションは、放送と視聴の二本立てだ。それに、放送者も視聴者も互いにチャットできる。制作は2010年だったが、徐々にファンが集まり、最初の2年でユーザ数が100万に達した。昨年末では、650万人に成長している。

CEOのYosuke Akamatsuによると、急成長の鍵は同社のライブストリーミング技術、とりわけ、ネットワークの接続の質が少々お粗末でも迅速かつ容易にブロードキャストができる点にある。ストリームが、ネットワークのクォリティに合わせて自動的に調整されるので、ユーザは細い帯域でも十分にブロードキャストできる。

このアプリケーションでは、一つのユーザアカウントで最大4人までがモバイルでブロードキャストできる。またそのブロードキャストは、TwitterやFacebookなどのSNSの上で共有できる。

このアプリはとくに日本とブラジルで広く使われているが、今Moi社は、市場を世界のそのほかの国にも拡張したいと願っている。もちろん、500万ドルがそれを可能にするだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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