Vine、連続視聴に便利なTV Modeも搭載してウェブ版の提供を開始

Twitterの運営するVineがWeb版を新たにアナウンスした。また、投稿されているビデオをフルスクリーンモードで、連続して視聴するためのTV Modeも搭載された。

ストリームに流れてくるビデオを眺めたり、あるいは特定の人の過去の作品群を見てみたり、さらにはコメントを投稿したり、「いいね」したり、あるいはシェアすることもできるようになっている。

機能的な面でいえば、Instagramが提供しているようなものと同じ感じだ。ウェブ上で特定の投稿のみではなく、スマートフォン上で閲覧していくのと同様にいろいろな投稿を見て回ることができる。これまでもURLを指定すれば特定の投稿をウェブで見ることは出来たのだが、投稿者の他の作品を見てみるなどということはできなかった。ウェブ版でも特定作者の作品を続けて閲覧したりすることができるようになり、面白い作品を投稿した人の人気がさらに広まっていくことになるかもしれない。

Vineでは、昨年からウェブ版の用意を進めており、プロフィールページで用いるカスタムURLの受付を開始していた。取得したカスタムURLも、既に利用できるようになっている。

ちなみに今回リリースされたウェブ版は「フルバージョン」なものではない。たとえばwebcamを使ったビデオの投稿などは行えない。しかしこれまでに投稿したビデオをシェアしやすくなるのは間違いない。

また新たに加えられたTV Modeはかなり便利だ。ただ、ビデオを次々に再生するので、ループを使った面白さを味わえないのが少々残念ではある。ループをひとつの魅力として活用しているビデオはVine上に何本も登録されている。ループさせるかどうかをオプションで指定できるようにしれくれればと思う。但し「進む」と「戻る」のボタンがあるし、キーボードの矢印キーでも操作できる。繰り返しみたい場合、今のところはこれを使って対応することになる。

ウェブ版Vineは生まれたばかりではあるが、TV Modeはよく研究されたものだと言えるのではないかと思っている。多くの人がYouTubeなどのビデオサイト上でVineのコンピレーションを作成/閲覧して楽しんでいる。いくつものVineビデオを続けて閲覧したいと考える人は多く、それがこのTV Modeで実現したわけだ。「re-Vine」機能を使って、いろんな分野の「ベスト」を集めるコンピレーション専用のアカウントなども登場してくるに違いないだろう。

また、将来的にはタイムラインとは別の、Twitterでいう「リスト」のようなものができれば手軽にコンピレーションないしTV-Modeが楽しめるようになる。順序を変更する機能や、テーマ毎に複数のものが用意できればさらに楽しそうだ。

他にも面白い使い方があるかもしれない。ぜひウェブ版を試してみて、面白そうな使い方があれば教えて頂きたい。

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(翻訳:Maeda, H


Keen on…イノベーション:シリコンバレーは魔力を失いつつあるのか?


おそらく、そのFacebookに関する決定版著書でもっともよく知られるデビッド・カークパトリックは、テクノロジー界でもっとも鋭敏で知識豊富なライターの一人だ。現在彼はメディア・スタートアップ、Techonomyを運営し、デトロイトとツーソンで行われる年次カンファレンスを通じて、テクノロジー革新が広く経済に与える影響に焦点を合わせている。

そこで私は、パロアルトのAT&T施設にあるFutureCastサロンでカークパトリックにインタビューした際、シリコンバレーは以前と比べてイノベーション経済に対して批判的でなくなったのではないかと問いかけた。

カークパトリックによると、シリコンバレーにとって良いニュースは、Google、Facebook、Appleからなる、彼が言うところのローカル「太陽系」が依然として非常に重要な位置にいることだ。シリコンバレーにとってあまり良くないニュースは、「クールなことが益々簡単にできるようになっきた」こと。だからカークパトリックは、今イノベーションは広く分散していると言う。そして、 Chris Schroederと同じく、レバノンの首都ベイルートが特にクールなことが行われている場所だと指摘する。

しかし、イノベーションを「グローバルな現象」と語りながら、ニューヨークを拠点とするカークパトリックは、シリコンバレーも忘れてはいない。実際、来年11月の次回Techonomyメインイベントは、[シリコンバレーに近い]ハーフムーンベイで行われるので、イノベーション経済におけるシリコンバレーの
役割に関するこの会話が続くことは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi)


AllCastはAndroidデバイスからApple TVその他にAirPlayができる優れものストリーミング・アプリ

AndroidアプリのAllCastがベータテストを終え、正式公開された。フル機能の有料版の他に無料版があるので、このスイスアーミーナイフ的な万能ストリーミング・ツールが読者のAndroidデバイスで作動するか試すことができる。このアプリはAndroid搭載のスマートフォンやタブレットからApple TV始めAirPlayに対応するすべてのデバイスにビデオをストリーミングできるという優れものだ。

Apple TVなどAppleのアクセサリ・エコシステムに頼っているがAndroidも使っている、あるいはAndroidに乗り換えようと思っているユーザーには大きな朗報だ。現行バージョンはビデオと静止画だけのサポートだが、広告どおりちゃんと作動するし、デベロッパーは音楽のストリーミング機能も近く追加すると約束している。

Apple TVだけでなく私の手持ちのAirPlayスピーカーも全部対応機種のようだ。UIもシンプルで、ストリーミング先デバイスとストリーミングしたいメディア(このアプリはデバイスをスキャンしてストリーミング可能なファイルを自動的に抽出する)を選択するだけでよい。

ネーティブなAirPlayと違い、コンテンツはAllCastアプリ自体で再生できる必要があるが、DLNAストリーミングをサポートしているので、Roku、Xbox One(Xbox 360)、SamsungとPanasonicのSmart TV、Googleの全TVデバイスが対象となる。Chromecast(Googleの小型のストリーミング・ドングル)はサポートされていないが、AllCastによるとこれはGoogle側が現在問題に対処中だという。

ベータを脱したといってもAllCastはまだ初期バージョンなので、正しく作動させるために何回か再起動する必要があるかもしれない。再生中に縦位置、横位置の切り替えをすると再生・一時停止機能がフリーズすることがある。しかし一度正しく設定されれば、実に快適だ。MiracastデバイスやChromecast(わずか30ドルだが)を買ったりせず、手持ちのAndroidデバイスで大型スクリーンを楽しめるのはすばらしい。

〔日本版〕Google PlayからアプリをGlaxy S4にインストールしてみたが、Apple TVに正常にストリーミングできた。Apple TVのメニュー画面でAllCastから再生を開始すると自動的にストリーミング画面が表示される。コンテンツの分類、選択などの機能が今後拡充されるのを期待。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


たまりすぎた写真を一本のビデオにまとめるReplay, フィルタも音楽もある

アプリのデベロッパにビデオツールを提供しているStupeflixが、Replayと名づけた自社製モバイルアプリをローンチした。

デベロッパをユーザとする企業がアプリを立ち上げる場合は、それが概念証明であることが多い。“ほら、こんなことができるんだよ”というわけだが、でも今回のアプリは、協同ファウンダのJeff Boudierによると、正真正銘、消費者のニーズに応えたアプリを、同社の豊富なビデオ技術の持ち球を駆使して作ったものだ。

“共有魔といわれる人たちでも、自分の写真の10%ぐらいしか共有していない。残りはカメラロールの中で死んでしまう。それをなんとかしたかったのだ”、と彼は言う。

そこでReplayは、大量の写真を一本のビデオにまとめてくれる。スライドに似ているが、活気があって楽しい。コンセプトはAnimotoに似ているが、それは同社によるとこれまで100万回以上ダウンロードされ、今でもまだ単純化の努力を続けているそうだ。

ぼくは自分のiPhoneでAnimotoを使ってみたことはないが、 Replayはたしかに使いやすい。ビデオに入れたい写真を指定し、フィルタと音楽を選び、写真の順序を指定する。ぼくの場合はたまたま写真が5つしかなくて、しかもその中の2つはレシートだったから、できあがったビデオは人と共有する価値がない(いや、ほんまに)。でもこのアプリのおまけ機能(フィルタ、音楽など)は、とてもよくできてると思う。

“うちのビジョンは、ビデオによる表現を誰もが簡単にできるようにすることだ。このアプリも、そのビジョンの実現だ”、とBoudierは言う。

Replayは現在iOSのみだ。Androidバージョンは来年のQ2かQ3に出す、という。Boudierが今熱中しているのは、iPhoneにできることを100%しゃぶりつくすこと、だそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Soloshotは、動いている自分のビデオを自撮りできるロボットカメラマン

時として、ロボットカメラマンがそばにいて欲しいと思うことがある。そんな時役に立つのがSoloshotだ。セットして、リストバンドをはめ、ビデオカメラのスイッチを入れたら、サーフィンでも自転車でもスキーでも始めよう。約2000フィート(600メートル)以内の距離にいれば、カメラがあなたの動きを自動的に追跡して取り込んでくれる。

Amazonで299ドルという価格は、初めて聞いた時必ずしもお買い得なガジェットではないと思った。なぜこれが役に立つのか私には見抜くことができなかったからだ。そもそも私は極限スポーツにはあまり熱心ではないし、ゲレンデで私を見かけることも当分ないだろう。しかし、メーカーからテスト機が送られてきた後、実際これがかなりいけてるマシンであることを認めざるを得なくなった。

デザインは、道路の端で測量技師が使っている機械を思わせる。機能的で、頑丈で、オレンジ色だが、スマートさで賞をもらうことはないだろう。しかし、面白いのはルックスより何をするかだ。パニングは驚くほどスムーズで、近くで動いているところを追跡する時でも同様だ。

下に貼ったこのクールなサンプルビデオは、この装置を使ってどんなビデオが撮れるかを実に良く表している。

製品には、三脚とベースステーション、リストバンドからなる。設置方法は簡単だ。ベースステーションは360度回転可能で、様々なスポーツに対応可能だ。カメラは自分のものを使うので、ズームしたり特別な効果をかけることはない。被写体が水平に動くところを追跡する時、上下にティルトしないことは覚えておくべきだろう。

リストバンドは防水で、電池は約5時間もつ。充電はベースステーションから行い、トラスミッターのLEDが状態を知らせる。このトランスミッターもデザインアワードを取れそうにないが、やるべき仕事をこなす。少々かさばるが、リストバンドがうまく保持してくれるので、すぐに持っていることを忘れる。

メーカーは主としてサーファーとオートバイ乗り向けにマーケティングしているようだが、大学や高校のサッカーやフットボールのチームが1~2台買って、フィールドを駆け抜ける選手たちを追跡するのも良いだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


YouTubeがライブストリーミングとGoogle+ Hangouts On Airを完全一般公開

【抄訳】

学校の休日行事でもいい。あるいは、地域の野球大会、詩の朗読の独演、などなど、などなど、YouTubeのライブビデオサービスを今日からは、われわれ一般大衆も使えるようになる。正規のアカウントを持っていれば誰でも、YouTubeの上でライブのビデオをストリーミングできるし、Google+のHangout on Airを作れる。

YouTubeのライブサービスの“視聴率”の数字はないが、有名企業や有名人などによるライブのイベントは相当な数のビューワを稼いでいる。たとえばRed Bull Stratos Missionは、同時視聴数が800万に達した。

ライブイベントのビデオストリーミングを大衆化したことによって、Googleの(YouTubeの)、ロングテールをアーカイブしヴァイラルなビデオクリップを保存する役割が拡充される。また予約視聴は広告主にとって新しい広告手法になり、YouTube自身はテレビと互角な媒体としての地位を確保する。

膨大な視聴数を稼ぐことはないロングテールのコンテンツが、メディアとしてのYouTubeの未来にどう貢献するか、それはまだ未知数だが、近隣ローカルな広告に機会を与え、小企業のためのワンストップマーケティングを自負するGoogleの提供リソースを充実させることは確かだ。

【後略】

画像: Middle School Musical, Breaking Bad

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Android 4.4 KitKatにアップデートするとNexus 7のビデオ再生パフォーマンスが劣化する

GoogleのAndroid 4.4 KitKatがNexusデバイスに載ってグローバルに展開していて、ぼく自身もNexus 7タブレットが欲しくてたまらなかった。でも実際は、一人で立ち去った方が、ずっとよかったかもしれない。オフィシャルのOTAチャネルからアップデートした直後に、パフォーマンスの悪さに気がついた。そしてモバイルビデオとタッチインタフェイスをテストしているフィンランドの企業OptoFidelityが、ぼくの所見を裏付けるデータを出してきた。

OptoFidelityは、720p/1080pで30fps/60fpsのHDビデオを、2012年と2013年のNexus 7で比較した。どちらも、KitKatへのアップデート前と後を比較している。結果は、下図でお分かりのように、どちらのタブレットもAndroid 4.3、すなわち旧バージョンの方が良い。驚いたのは、2013年のNexus 7は、4.4にアップデート後に60fpsのビデオをまったく再生できなかったことだ。

違いは小さくない。OptoFidelityの分類方法では、どちらのNexus 7もAndroid 4.4では“不満足な”結果になり、しかも最新機種の方が悪い。ぼくのデバイスでも、アニメーションがなめらかでないし、KitKatにアップデートする前よりは、認識されないタッチが多くなった。

このアップデートは性能の低い旧型機にも後方互換性を保証しているはずだから、最新機種でこのざまなら、非常に困ったことになるね。今後のアップデートで簡単に直る、単純なバグであることを祈りたい。今Googleに問い合わせているところだが、しかし当面は、KitKatへのアップデートを控えるべきだろう。あの顔文字がどうしても欲しい人以外は。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazon JapanがストリーミングビデオサービスInstant Videoをローンチ

Amazon Japanが、26000本の輸入および国内の映画やテレビ番組をストリーミングやダウンロードで提供するサービスInstant Videoをローンチした。日本でオンラインビデオ市場に参入するAmazonの決定は、二つの理由で興味深い。まず、国内に大手の競合他社が多くて混み合った市場であること。そしてまた、ecではAmazon Japanの最大のライバルであるRakutenとの競合が、これでなお一層激化しそうなことだ。

Amazon JapanのInstant Videoサービスのローンチは、明日発売されるKindle HDXのデビューの直前に行われた。このデバイスには、Instant Videoの2000円ぶんのクーポンがサービスの販促としてつく。Instant Videoの料金は、24時間のレンタルに対し100円からだ。Amazon Japanはこのほか、eブックの販売を昨年末に開始し、また音楽サービスでは2500万あまりの曲を用意している。

Amazon JapanのInstant Videoは、日本のサイトであるGyaO Corp、Tsutaya TV、NotTV、そしてHuluおよびAppleの日本語化サービスとも競合する。Amazon Japanのストリーミングビデオへの新たな注力は、ライバルのRakutenがその年商160億ドルのインターネットサービスを、世界的な競合相手であるAmazonやNetflixなどに対してより強化するために、最近いくつかの重要なテコ入れ策を行ったことに、対抗するかのように打ち出された。この2年間でRakutenは、eリーダーサービスのKoboや、ヨーロッパのストリーミングビデオプラットホームWuaki.tv、それに字幕の翻訳をクラウドソースしているグローバルなビデオストリーミングプラットホームVikiを買収している。

Rakutenに関してアメリカ人がいちばんよく知っていることは、昨年のPinterestへの1億ドルの投資をリードした投資家であることだが、しかし同社は、世界最大のec企業の一つでもあり、その時価総額は1.9兆円(180億ドル)に達する。ただし、Amazonの時価総額はこれを大きくしのぐ1770億ドルだ。ecはマージンが極端に薄いので、Rakutenのデジタルコンテンツへの積極的な注力は理にかなっている。Amazon Japanのオンラインビデオ市場への進出は、その大きな企業サイズにもかかわらず、日本でのビジネスをこれまでのままで楽勝とはみなしていないことの現れだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


YouTubeは、それぞれのビデオからGIFを作るGIFジェネレーターを実装すべき!

好き嫌いはいろいろとあるだろうが(そして発音の仕方もいろいろ流儀があるようだが)、GIFが廃れてしまうようなことはあるまい。

GIFというものが蔑視の対象であったのはそれほど昔のことではない。GIFを使った「Under Construction」バナーなどは揶揄の対象となっており、GIFを使おうとするデザイナーもほとんどいなかった。

しかし時代は高速インターネットの時代となった。これにより、従来より長尺で高品質なGIFが即座に表示できるようになった。さらに、コンテンツの作成の仕方に大きな変化が訪れた。デザイナーが念入りなデザインのもとで提供するものばかりでなく、たとえばコメントや、ただ文書を記したブログ記事、あるいはツイートなどが重要なコンテンツとして機能し始めたのだ。そしてGIFが復権することとなった。GIFミーム、あるいはGIFによる動物画像などが大流行することとなった。TumblrでもGIFは大いに流通することとなり、80年代後半に生まれ、そして次第に馬鹿にされるようになっていったフォーマットが、ついに改めて人気を獲得しつつあるのだ。

確かに、GIFを中核に据えるデザイナーなどはなかなかいないかもしれない。しかし一般の人の手になるGIFが広く流通するようになってきている。多くの場合、GIFは動画より簡単にシェアすることもできる。動画共有サイトに投稿する必要もなく、簡単に皆に見てもらうことができ、また対応するデバイスの数も多い。面白い動画を公開するにはかなりの準備作業が必要ともなるが、GIFならばすぐに思ったような表現を生み出すことができる。GIFを使う方が面白いことができるというようなケースも多いはずだ。

但し、簡単だとは言ってもGIF作成に難しさを感じている人もいることだろう。確かに、もっと簡単に作ることの出来るプラットフォームがあっても良いだろう。今でもYouTubeのクリップからGIFを生成するようなサービスは数多くある。しかしそのほとんどが、どうにも使えないものになっている。便利なツールかと思えばスパイウェアであるものまである。作成したGIFにぶざまなウォーターマークを貼り付けまくるようなものもある。いずれも「簡単な操作」を提供してはいるが、「簡単な操作」の結果として出てくるものがゴミばかりではどうしようもない。使えるものもないではない。ただ、そういうものに限ってすぐに提供が停止されてしまったりもするのだ。そういう状況の中、サードパーティーに依存するのはやめてしまえばどうかと思うのだ。

YouTube自らが、簡単に現在の状況を改善することができるはずだ。GIF化して共有する機能を加えてしまえば良いのだ。「動画をシェアすれば良いじゃないか」と思う人も、もうしばらくお付き合い願いたい。

ともかく、YouTubeに実装して欲しいGIFジェネレーターの様子を掲載しておこう。もちろんGIF形式にしておいた。

され、それではYouTubeにとってのメリットとはなんだろうか。

1)トラフィック拡大:「出処はどこだ?」と、面白いGIFを見つけると大勢の人が気にすることだ。YouTube発のGIFに動画へのリンクを埋め込んでおけば、大勢の人がYouTubeサイトにやってくることになる。GIFを見て興味をもった人によるビデオ閲覧回数も増えることになる。

2)データ:多くの人が、ビデオに含まれる同じ箇所からGIFを作ったとしよう。それはつまり、ビデオの該当箇所を面白いと感じる人が多いことを意味する。すなわち、この部分を広告として利用すれば良いわけだ。注目すべき箇所が、クラウドソーシングにより信頼性高く提示されることとなる。

ぜひ実現をお願いしたい。GIFを作ってみたいと思っている元ビデオがたくさんあるのだ。

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(翻訳:Maeda, H


Vine、グローバル展開を目指して一気に対応言語を19種類追加

Twitterの6秒ビデオ共有アプリケーションのVineが、いくつもの新しい言語をサポートしている。一気に増えたので数えるのも大変だが、しっかり数えてみると19言語だった。

サポートされた新たな言語はデンマーク語、オランダ語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、インドネシア語、イタリア語、日本語、韓国語、マレー語、ノルウェー語、ポルトガル語(ブラジル)、ロシア語、スペイン語、スウェーデン語、簡体字中国語、繁体字中国語、タイ語、そしてトルコ語だ。これらはiOS版およびAndroid版の双方でサポートされることとなった。ちなみにAndroid版ではフィリピン語およびポーランド語にも対応した。

将来的には人気上昇中のものや、多くの人が良いと評価しているものを国ごとに管理したいと考えているそうだ。全体の中で人気のものだけでなく、自分の国の中で人気を集めているものもチェックできるようになるわけだ。

新版のリリースについてのVineからの説明を掲載しておこう。

いろいろな国の言語に対応したことで、世界中の人々にとって面白いもの、知らなかったこと、世界の動きを感じさせてくれるものなどなどの動画を投稿したり閲覧したりするのが一層簡単になりました。

Vineでは国ごとの人気ビデオを閲覧するための仕組みも作り始めています。極東の日本の人たちにも、そしてその日本のちょうど裏側にあたるブラジルの人々にとっても、今回のアップデートはきっと便利に感じてもらえるのではないかと思います。これまで以上に、いろいろなビデオを見て回り、あるいは投稿してほしいと考えています。それによって、世界中の人が一層親しい存在になっていくことができるでしょう。

ちなみにVineは、Instagram Videoにならって、いらないカットを削除したり、下書き保存を行ったりするような編集機能を追加している。

但しVineも決してFacebook傘下のライバルに負けてはいない。最近もWindows Phone版をリリースするなど、積極的な動きを見せている。

ところでVineは8月時点で4000万超の利用者を獲得しているとのことだった。6月にAndroid版をリリースしてからは、成長の速度を一層あげている感じだ。Android版リリース時点での利用者数は1300万となっていた。

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(翻訳:Maeda, H


iRobotのファウンダに聞くRoomba開発苦労史

ボストン郊外の大自然の中で暮らすマッドサイエンティストたちのチームが、人の生活を支える究極のロボットを作った。iRobotのRoombaだ。今では世界中の人が知っている自動真空掃除機だが、それはわれわれ一般人にとって初めての、自律性のあるロボットだった。Roombaの脳は、その先祖が軍用の地雷除去機、パーツは最初、子どものおもちゃを利用した。そして、掃除機の自律ロボット化というアイデアは、床にワックスを塗るロボットからひらめいた。Roombaは長年の研究の成果であり、これまでのロボットの中ではもっとも複雑で、もっともクールなものの一つだ。

Roomba 800シリーズのローンチを記念して、iRobotのCEOでファウンダのColin Angleのランダムアクセスメモリの中にある、思い出の数々をうかがった。今や国際的企業のトップとなった人物の、おだやかだが辛口の頭脳は、Roombaの研究開発史、とくに、ブラシに髪の毛が絡みつく問題を解決した経緯を語るとき、生き生きと輝いた。リビングルームの床のごみを吸い込むことに、半生を捧げたこの人物に、われわれはあらためて感謝すべきだろう。

今回のTechCrunch Makersでは、クールな新しい消費者製品をゼロから作り出すために欠かせぬ要件と、犬の毛という古典的な問題がいかに難題であったかを知ることができる。では、お楽しみを!

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazonを描いたノンフィクションの決定版、Everything Storeの著者インタビュー:起業家がベゾスに学ぶべき点は?

ジェフ・ベゾスの妻、マッケンジー・ベゾスはブラッド・ストーンの新刊にAmazonの読者レビューで 1つ星をつけて批判した。しかし大半の批評家はストーンの大作ノンフィクション、The Everything Store: Jeff Bezos and the Age of Amazon(エブリシング・ストア―ジェフ・ベゾスとAmazonの時代)たいへんな力作と評価している。ウォルター・アイザクソンのスティーブ・ジョブズの伝記、Googleの歴史を描いたスティーブン・レヴィのグーグル ネット覇者の真実と並んで、ストーンの本はジェフ・ベゾスとAmazonを描いたノンフィクションの決定版となりそうだ。

ストーンは「Amazonはガレージから出発したスタートアップが世界を変えたというストーリーの典型だ」という。ストーンが即座に指摘するとおり、Amazonのストーリーは終始ジェフ・ベゾスが圧倒的に大きな役割を果たしている。おそらく、現存する起業家の中でベゾスはスティーブ・ジョブズに匹敵する唯一の存在だろう。

私はストーンに「スタートアップ起業家がベゾスから学ぶべきなのはどういう点か?」と質問した。ストーンによれば、第一の教訓は「ビジョンに固執する」ことだという。ドットコム・バブルが弾けた2001年はAmazonにとってもっとも暗い時期で、そのビジネスモデルはアナリストからの攻撃にさらされたが、ベゾスは断固として基本的な信条を守った。第二に、他のウェブの巨人、YahooやeBayとは違い、ベゾスとAmazonは決してイノベーションの手を緩めなかった。KindleからクラウドコンピューティングサービスのAmazonWeb ServicesまでAmazonは決して成功の上にあぐらをかいて前進を止めるということをしない。

ではAmazonとベゾスの将来は? ストーンは非常に楽観的だ。Amazonはディスラプトの手を休めることなく成長を続け、やがてタブレットなどのデバイスを利用したデジタルコンテンツ配信市場の支配を巡ってGoogleとAppleの手強いライバルとなるだろうという。

ブラッド・ストーンが正しいなら、Amazonとジェフ・ベゾスにとって「お楽しみはこれからだ」ということのようだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Googleが有料ビデオチャット(有料Q&A)Helpoutsをローンチ, 危険な冒険に見えるが果たして?

【抄訳】

Helpoutsは、Google+のHangoutsとGoogle Walletを融合させたサービスで、すでにユーザの認証を受け付けている。一種のビデオチャットだが、友だちとチャットするのではなく、いろんな分野のエキスパートといわれている人たちにアドバイスをもらうためのチャットだ。このサービスにGoogleがつけたキャッチフレーズは、“リアルピープルからのリアルヘルプをリアルタイムで”(real help from real people in real time)だ。

要するにこれは、1~2分の、有料の、ビデオチャットセッションだ。今抱えている問題、たとえば、腕にしこりができたけど一体なんだろう?、~~~な感じのメイクをしたいんだけど、どうしたらいい? などへの答えを、その道の達人にチャットで教えたもらう。という感じ。

いろんな問題解決を助けてくれるコンテンツ集やサービスはいろいろあるけど、それらの中でもHelpoutsはピントがもっともシャープである、とGoogleは自負している。今日(米国時間11/4)Googleは同社のサンフランシスコのオフィスで製品のメディア向け発表を行い、そのインタフェイスを記者たちに試用させた。漆喰の壁に開いた穴の直し方、口紅の特殊な使い方、レモンの風味を強める方法、などの質問が出た。

Helpoutsの仕組みを詳しく知りたい人は、本誌TechCrunchの7月の特ダネ記事を見ていただきたい。今回のこの記事では、この製品の経済的な側面と、成功の可能性について触れてみたい。

GoogleはHelpoutsをプラットホームと呼び、Hangoutsとは別のチームが担当している、と強調する。両者は同じビデオインフラを共有しているが、サービスとしては別々のようだ。

HelpoutsはユーザのGoogle+のアカウントを使い、支払い機能としてWalletsを使う。そしてビデオはHangoutsのビデオ技術を使って、情報提供者のマーケットプレースをサービスする。今日の立ち上げにあたってGoogleは、およそ1000あまりのブランド(Sephoraなど)や個人を集めている。初日から、十分な利用価値があるように。

HelpoutsのAPIも提供するらしいが、その具体的な詳細はまだ分からない。デベロッパが自分のアプリで、Helpoutsをどうやって使うのだろう?

Twitterのフォロワーたち、YouTubeのhow-to、YahooのAnswers、Facebookの友だち、などなど、あなたの質問に無料で答えをくれるソースはたくさんある。しかしGoogle Helpoutsの唯一最大の差別化要因ないしセールスポイントは、有料であることだ(1分間2ドル)。インターネットでは無料ほど強いものはない、という常識の逆を行って、有料ほど強いものはない(あるいは、“タダほど高いものはない”)を実現しようとする。この逆張りが多くの分野~カテゴリーにわたって成功するための条件、それは、あなたが、緊急の質問に緊急に良質の答えがほしい、という立場になったことを想像してみると、誰にもお分かりだろう。

これを確実に成功させるための、Googleの具体的な手の内は、このサービスの今後を体験的に見守ってみないと分からない。

【後略】

画像クレジット: Flickr

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Virgin Americaが制作した機内安全(ダンス)ビデオがYouTubeで人気上昇中

Virgin Americaの「仕掛け」が投入されたのは先週のことだった。機内安全ビデオをヒップに仕上げたものだが、これが400万以上の視聴回数を稼ぐビッグヒットとなった。シートベルトを締めることがまるで楽しいことであるかのように見せるミュージカルビデオに仕上がっている。安全性を強調しながら、飛行機の旅行をある種の記念として楽しんでもらおうという、Virginらしい配慮に富んだ作品になっていると思う。

搭乗者に機内安全についての説明(ビデオ)を見せるのは規則で定まっていることだ。しかしそれが、形ばかりをなぞった機械的なものでなければならないとは、さすがのFederal Aviation(FAA)も定めてはいない。Virginはそこに目をつけた(?)わけだ。みんなでダンスをして、子供は酸素マスクでラップして、修道女は使い方を間違える。メイキングビデオも公開されている。

すべての会社がVirginのような音楽的バックグラウンドを持つわけでもない。自らの出自を最大限に活かして、今回のビデオ作成に至ったとみることもできよう。しかしもちろんそれだけではなく、顧客にできる限り楽しんでもらおうという企業姿勢を表したものであるともいえる。他の航空会社からは得ることのできないエクスペリエンスを提供したいという、積極的な姿勢の現れでもあるわけだ。

ミュージカルビデオが即ち顧客サービスのレベルの高さを意味するわけではない。しかし乗客を単に利益をもたらすものと考えていて出てくる発想でないことは確かだろう。

Virginのやり方は、顧客との新たな関係性を求める企業の動きの一例と考えることができる。同様の動きを見せている企業としてはTesla Motorsがある。IT技術を独自の視点から活用して、他者では成し得ないサービスを実現しようと奮闘している。それにより、人々が求める車を生み出すことに成功しているのだ。Teslaは第一に「人々が運転したくなる車」の実現を目指している。何よりも「顧客へのアピール」を最重要課題として考えているのだ。

身の回りを見渡してみると、企業が顧客を扱うやり方には面白みなど全くなく、不愉快に感じてしまうこともあるほどだ。「ビッグデータ」は「見込み客の取り扱い」や「ソリューション」の提供には役立つ。また「ソーシャルメディア」は万能薬であり、「プライベートクラウド」も世の中に存在するデータを活用するためのハードウェアを売り込むのに役だっている。

何か役に立っているのかもしれないけれど、まずともかく括弧でくくったテクニカルターム群の存在が、顧客の役に立つわけではないのだ。専門家らしい言葉を並び立てて何かしらの効果がありそうだというような「取り組み」は誰のためにもならないことも多い。立ち上がってただダンスする。それこそがより効果的な企業努力として実を結ぶこともあるという好例を示してくれたとも言えそうだ。

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(翻訳:Maeda, H


ウェブとiOS、AndroidアプリのTwitterがストリーム内ビデオ再生、画像プレビューをサポート

今日(米国時間10/29)、TwitterはiOS、Android、ウェブの各アプリのアップデートを行い、ストリーム内でのビデオ再生と画像のプレビュー機能をサポートした。

従来は画像のリンクをタップしてTwiterかVineを呼び出す必要があった。今回、ストリーム内で直接表示されるようになった。記事末のアップデート参照

現時点でストリーム内プレビューが有効なのはTwitter自体にアップロードされた写真とVineのビデオだけだ。しかし将来は他のサイトのコンテンツにも拡大される可能性がある。誰もが歓迎する動きではないかもしれないが、私が昨年の記事で指摘したとおり、Twitterがしばらく前から向かっているのはこの方向だ。

今回のアップデートではこれ以外にも、お気に入り、リツイート、返信などをタイムライン中から直接実行できるようになった。もしすでにこれらが有効になっているなら、そのユーザーはTwitterからテストグループのメンバーとして選ばれている。Twtterは数週間前から限定公開でテストを行ってきた

タイムライン中にビデオと画像が表示され、見た目が派手になった一方で、タイムラインのテキストの情報密度が低下するという副作用をもたらしている。もっとも「百聞は一見にしかず」という点では必ずしも情報密度が減ったともいえないのだろうが。Twitterのユーザー数の増加ペースは鈍化傾向にある。株式上場を控えて自己の有用性を改めてアピールする必要に迫られているようだ。最近の@eventparrotという実験もその一環だろう。

今回のアップデートは噂されていたテレビ番組との連動などを含む大掛かりなものではなかった。なおインラインでのプレビュー機能は設定でオフにできる(ウェブ版ではオフにできない)。

なお各アプリは、AndroidアプリiOSアプリ、Twitter.comで入手できる。

アップデート: Twitterの広告主への影響について、Van Slembrouckは「Twitterは実質的にディスプレイ広告をスタートさせた」とツイートしている。

今回のストリーム内ビデオと画像のサポートについて読者の感想は?

Image Credit: Alexandre Dulaunoy/Flickr CC

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google GlassでビデオによるライフブログができるサービスPerfect, ウェアラブルの新鮮な切り口だ

今日(米国時間10/24)シアトルで行われたTechStarsのDemo Dayで、PerfectがGoogle Glassのためのライフブログサービスをプレゼンした。このウェアラブルコンピューティングプラットホーム(Google Glass)のためのサービスが、メジャーなスタートアッププログラムに登場するのは、同社が初めてである。

このサービスはGoogle Glassに対する新鮮な取り組みで、これを使うと日々の生活をビデオに撮ることがおそろしく簡単になるだろう。Perfectは、Google Glassの、人のプライバシーを何でもかんでも侵して社会を監視社会にする、というネガティブなイメージをやわらげている。そういう未来の襲来を防ぐことはできないかもしれないが、このサービスはGoogle Glassをこれまでのビデオ撮影/制作よりも優れた表現媒体に変える。

ユーザはGoogle Glassでビデオを撮り、それをPerfectにアップロードする。そしてデフォルトでは、ユーザは8本のビデオから各3秒を切り取ってもらい、それをつないだ24秒を“予告編”とする。そういうビデオ編集をユーザ自身がやるのはたいへんだが、Perfectは各クリップを短くすることによって比較的簡単にそれらをつなぎ合わせる。そのストリームは、いつでも見たいときに見られる。

下のビデオはそういう“予告編”の例(複数)で、今日のTechStarsのイベントのステージで上映されたものだ。そのときの説明では、シアトルでの孫の生活を心配している祖母に見せるのだ、という。

Perfectがおもしろいのは、Google Glassをメディアにしているからだ。ユーザが作るビデオは時間軸に沿っている。人びとはこれらの“ライフヴログ(lifevlogs)”をストリームとして見る。YouTubeなどに投稿されたビデオを見る場合とは、相当違うユーザインタフェイスだ。

協同ファウンダのColin Homらは、ニューヨーク州オールバニ(Albany)の高校の同窓生だ。今日のステージでピッチをぶったHudson Duan(上のビデオの撮影者)はデューク大学の工学部へ行き、HomはMITへ行った。卒業後の彼らはカ州バークリーに住み、DuanはGoogle Glassでビデオを作り始めた。インターネットに接続された眼鏡は、ビデオを撮るために使うのがいちばん自然だ、と感じた。そこにHomも加わり、このサービスの開発を開始した。〔参考記事。〕

Perfectがぶつかった難問は、サービスのタイミングだ。そもそも、Google Glassがいつ本格生産に入るのか、それが分からない。Google Glassの知名度が上がってきたら、まずベータで公開したい。ストレージや付加的サービスを有料にすることも考えたが、とりあえずはサービスの開発が先決だ。まだまだ外部資金を仰ぐ段階ではない。毎月4000ドルぐらいが消えていくが、今のところは二人の貯金でまかなっている。

まだエディティングプラットホームのスクリーンショットもないし、今後のスケジュール表もない。それはこの記事にとっては残念だが、成否を握るのはあくまでもサービスの機能と質だ。

TechStarsのシアトルデモデーには優秀な人がたくさん登場したが、個人的にはPerfectが最高だった。まだかんじんのハードウェアが一般市販されていないから、彼らのサービスがビジネスとして成功しそうであることを、世の中に分からせるのは難しい。ましてや、もウェアラブルコンピューティングというコンセプトが表現のためのメディアであることをPerfectが分からせてくれるなんて、言葉でいくら言っても分からないだろう。なにしろ、PerfectによってGoogle Glassは、新種のビデオブログプラットホームという、新たな側面を見せてくれたのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ついのめりこんでしまうビデオジュークボックスMindie; 短篇ビデオで音楽共有を

Mindieは、デザインのきれいなiPhone用ビデオ共有アプリだ。でも、ビデオはこのアプリの機能の一部にすぎない。しかも、Vine的でもInstagram的でも、あるいはMixBitと競合するアプリでもない。Mindieのやることといえば、音楽の発見だ。曲を選び、Vineみたいに数秒のビデオを撮り、その二つの組み合わせをTwitterやFacebookやMindie自身の上で共有する。

協同ファウンダのGrégoire Henrionが、電話インタビューでこう語った: “音楽は人間の創造力を作り出す触媒だ。おもしろいビデオを作るのはとても難しいが、へたくそなビデオでも音楽が付くとおもしろくなるんだよ”。

彼が言うように、たしかに映像ではなく音楽がビデオのストーリーだ。別の言い方をすると、ビデオはキャプションであり、音楽がキャプションではない。現実音がないと最初はつまらないと感じるが、それでもその体験はきわめて個人的なものとなり、音楽がビデオを視る人の感情や気分を喚起するのだ。

同社のスタッフ(Henrionなど)が作ったビデオの中には、トレンディなファッション店でDisclosureの曲が鳴ったり、ヒップなコーヒーショップでChvrchesのすてきな曲がかかったりする。自転車に乗ってヘッドマウントカメラで撮ったパリの街には、Lana Del Reyの声が流れる。

ビデオはキャプション、音楽はそうではない。

音楽発見アプリは、とても難しい。たとえば、Turntableは、同社のソーシャルミュージックアプリPiki閉鎖せざるをえなくなった。だから最初は、Mindieについても危惧した。

でも、アプリを開いてみると、すぐに虜(とりこ)になる。Frontbackと同じく、主役はコンテンツだ。ビデオのまわりに装飾はない。自分の気持ちが、友だちにダイレクトに伝わる。ビデオの長さは7秒だが、それはInstagram Videoの15秒は長すぎる、と感じたからだ。それにもちろん、自分が選んだ数秒のサウンドトラックが付く。

画面をスワイプすると、別のビデオ+別の曲が出る。その操作は、えんえんと、いつまでも続く。しかも、とってもスムースだ。新しいビデオを見るたびに、だれかがあなたと共有したがっているまったく新しい個人的体験を、見つけた気分になる。そしてその曲を、いいね!したり、共有したり、iTunes Storeで買ったりできる。

Mindie自身は、ソーシャルグラフを作らない。アカウントを作ったら自動的に、このアプリを使っているFacebookやTwitterの友だちをフォローすることになる。ビデオの制作は、とても簡単だ。まず、曲を決める。するとMindieはiTunes StoreのAPIを使って曲のプレビューを取り出す。それから、VineやInstagram Videoと同じように、ビデオを撮る。最後にキャプションを加えて、TwitterやFacebookで共有する。

Mindieはビデオ共有アプリか、音楽発見アプリか、と聞くと、Henrionはきっぱりと、“Mindieは音楽アプリだ。App Storeでは音楽のカテゴリーのところにある”、と言った。彼によると、Vineはお笑い共有アプリになりつつあるから、Mindieとは全然違う。Vineはもはや、個人的な瞬間をとらえるアプリではない。だから、MindieとVineは互いに競合関係にはない。

パリに住む4人が作ったMindieは、まだ自己資本のみだ。でも彼らは、音楽共有をぎりぎりまで削ぎ落として単純化した、と自負している。Henrionは、“誰でも、短いビデオを撮っていると、どうしても音楽を共有したくなるんだよ”、と言っている。

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ズームも画質向上(エンハンス)も可能, Dropcam Proはモバイルやブラウザから使う高性能監視カメラ

新しいDropcam Proをすでに1週間ぐらい使っているが、嬉しいことに、設置したときから、この記事を書く今日まで、すっかり忘れていた。それは良いことだ。

Dropcam Proは、機能満載のワイヤレス監視カメラだ。値段は199ドルで、DVRサービスは月額10ドルだ(24時間×7日間)。ワイヤレスは802.11b/g/n 2.4GHzと5GHzをサポート、性能は前よりずっと良くなったし、夜景も鮮明だ。ビデオの規格はHD、筐体のデザインも良い。視野角は130度で、前より20度広い。旧型機より100%ベターだが、旧型機もかなり良かった。

使い方は、まずDropcamをコンピュータに接続してワイヤレスの設定とサービスのアカウントを取る。そして、記録を開始する。CEOのGreg Duffyによると、彼の会社が一日に処理するビデオの量はYouTubeよりも多い。それも当然だ。カメラの前で何かが起きるたびにその箇所にマークをつけて記録し、ユーザに通知する。マイクとスピーカーを内蔵しているので、侵入者と会話もできる。夜間は赤外線LEDを使うので、ちょっと不気味だけどよく分かるシーンが撮れる。

Dropcamsは、単純に言うと、ホームオフィス用の監視カメラとして最適だ。目立たないし、前面の小さな赤いonライトも消せる。ケーブルはふつうのUSBだ。どこにでも置けるが、窓が汚れていると反射が入る。形と構造が、とてもしっかりしている。今度の新型機は、惚れ惚れするほどの出来栄えだ。

そして忘れてならないのはソフトウェアだ。HDでズームができ、また焦点を画面内のどこにでも合わせられる。道路の向こうにとまっている車のナンバーや、運転者の顔も分かるだろう。下の二枚は、Dropcamのビューだ。

ズームすると:

このシーンをもっと鮮明にすることもできる。たとえば下の図のように、部分的な強調もできる。

毎回完璧とはいかないまでも、ライブのシーンで”Zoom! Enchance!“を体験できるのはクールだ。商店や小企業でも十分に使えるけど、家庭でも、あのお粗末な赤ちゃんモニタカメラを買うより、こっちの方がずっといい。ぼくの場合は、子どもたちや、外に置いてある車、それに来訪者を見張るために利用している。両親がショップやオフィスで使っているチンケなCCTVのカメラを、これに代えてあげたい。毎日24時間、1秒たりとも見逃さないのがよいね。

ぼくが特定の製品をべたぼめすることは、めったにないけど、でもこのDropcam Proを設置して忘れてしまって以来、ありがたいことに、こんな苦労とは無縁な人間になってしまった。

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ダンス専門のYouTubeネットワークDanceOnが$4Mを調達–オリジナルコンテンツの充実へ

YouTubeネットワークDanceOnは、成長著しいビデオビジネスのために資金を調達した最新のニューメディア企業だ。YouTubeでダンスといえばここ、といわれるナンバーワンのチャネルが、Plus CapitalとAMC Networksが幹事するラウンドで400万ドルを確保したのだ。

このところYouTube上では、多くのチャネルをアグリゲート(集積)し、自分のビデオも作る、というマルチチャネルネットワークがいくつも登場しているが、DanceOnもその一つだ。また、Machinimaはゲーマー、Tastemadeは食べ物、というように、DanceOnもやはり特定の垂直市場をターゲットとする。それは、ダンスエンタテイメントだ。

数年前にスタートした同社は、YouTubeがオリジナルコンテンツ育成のために用意した1億ドルのファンドの対象となる、100あまりのチャネルの一つに選ばれた。その幸運がバネとなって、同社はオリジナル番組の制作や、YouTube上のそのほかのクリエイターたちとのパートナーシップにより、人気を増していった。

DanceOnのCEO Amanda Taylorによると、彼女が最初に考えたのは、ダンス愛好家のコミュニティを作ることだった。会社の立ち上げは、 MadonnaのマネージャでA-Gradeの協同ファウンダでもあるGuy Osearyや、MachinimaのCEO Allen Debevoiseに助けられた。

DanceOnは、YouTube上にダンス専門のチャネルやクリエイターを見つけて彼らのビデオのマネタイズを助けるだけでなく、人気の高いDance Showdownに代表されるような有料オリジナルコンテンツのシリーズも制作している。たとえばダンスコンペ”So You Think You Can Dance”ふうのシリーズでは、ダンスとは関係ないカテゴリーのYouTube上のスターたちを招き、コンペに無理やり参加させる。またドキュメンタリーシリーズ”The Edge”では、ミュージシャンのツアーやビデオ制作現場を追う。

今後は、オリジナルコンテンツにより力を入れると同時に、技術にも投資していく。たとえば、パートナーたちがコンテンツをもっと容易にアップロードできるためのツールがほしい。今社員は16名だが、数か月以内に25名あまりに増やす予定だ。

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たくさんありすぎるビデオアプリ, 新参のCameoが先頭に立つための秘策とは?

今日(米国時間10/9)は、新しいビデオ共有アプリがベータから一般公開になる。知ってた人、いるかな?

それはCameoという名前で、これまでのビデオ共有アプリの多くが、モバイル=シンプルという哲学に則ってエディティング機能を大幅に削っているのに対し、完全な一揃いのエディティングツールをモバイルに詰め込むことに成功している。そして、それでもまだ不満という人たちのために、一定の場所やイベントで複数のユーザが共同撮影する機能もある。

協同ファウンダのMatthew Rosenbergの考え方は、モバイルビデオの主権を、クリエイティブでありたいと願っているユーザの手に取り戻すことだ。

このアプリにはたとえば、6秒のビデオクリップを撮る、というオプションもある。それをエディットしたり、ライブラリから拾ったエフェクトをつける。Rosenbergは、デスクトップのビデオエディティングソフトウェアAfterEffectなんかと変わらない、と自慢している。複数のクリップを好きな順序でつなげられる。アーチ状のテーマも選べるし、テキストでもクレジットでも何でも挿入できる。

Cameoは、編集の終わったビデオを720pのmp4フォーマットでスマホ上に上映する。ソーシャルメディアで共有もできる。YouTube、Instagram、Vimeoなどのファンにもお見せできる。

Cameoが、良質なモバイルエディティングツールか、と聞くのは野暮だ。なぜならこれは、これまで私が見た中ではベストのツールだからだ。むしろ疑問は、ソーシャルメディア中毒の人たちが、どうやれば、消費者からクリエイターになってくれるか、だ。

写真なら、Instagramみたいなシンプルなアプリでよろしい。でもビデオは、消費から創造への道が険しい。ViddyやSocialCamは、その道の舗装に努力したが、あまり一般受けしなかった。やがて、TwitterやFacebookが、VineやInstagram Videoで道路工事に参加してきた。

この二つのサービスは、アプリとしてのクォリティはともかく、先輩のSocialCamなどよりもいろんな意味で大きいが、ビデオエディティングはスナック菓子をかじる程度の、超簡単な作業になっている。どちらも人気はあるが、どちらもビデオアプリとして完全ではない。

そこで昨年は、完全を目指すモバイルのビデオアプリが何十本も登場して、写真共有アプリ並の全世界的な普及を目指し、上記の二大アプリの座を奪うためのさまざまな努力をした。

音楽のサウンドトラックをつけられるのがあった。簡単にビデオを削除できるのもあった。ほかの人のビデオをリミックスできるのもあった。正確に数えると、数百種類はあるだろう。そして、それらのアプリの問題点は、アプリ本体にはない。問題は、ビデオは写真のように瞬間的ではなくて、持続時間~上映時間があることだ。

ビデオは、少なくとも数秒以上、ユーザの注意力を惹きつける力が必要だ。言い換えるとビデオは、写真のように点でも面でもなく、弧(アーク)だ。思わず引き込まれるような、魅力が必要。すなわち、才能が必要。

だからCameoは、シンプルさと、ソーシャルと、美、この三者が交差するスイートスポットを、あなたのために見つけてくれるだろうか? あなたのご感想は?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))