Google、Google+プラットフォームに関わる人材を募集してチーム拡充中

GoogleはGoogle+およびGoogle+関連の開発を行うエンジニアの、さらなる拡充を行なっていくつもりのようだ。Google+の開発者アカウントからの投稿によれば、「Googleをよりコラボレーティブな環境とし、利用者との関係性を深めるための」優秀なエンジニアを若干名募集しているのだそうだ。

実は少し前、Google+関連の採用を凍結している(今後はGoogle+に特化した求人は行わない)というような噂も聞こえてきていた。しかしこのが事実であるという裏付けはできなかった。凍結していたにしても解除となったのか、あるいは凍結という事実自体がなかったのかもしれない(あるいはGoogle+チームに欠員が出て、補充の必要性が出たというだけのことかもしれない)。ともかくGoogleがGoogle+プラットフォームに、より多くの資源を投入しようとしていることは間違いない。尚、募集要項はあくまでも一般的なものであり、そこから何か特別なプロダクトや方向性については読み取ることができない。

募集人員の業務内容を考えてみるに、たとえばGoogleが直近にリリースしたものと言えばGoogle+のサインインだ。Google内のサインインエクスペリエンスをサードパーティーにも開放して、そこでGoogle+との連動を狙うことになる。情報の共有行為もそうだし、またウェブやアプリケーションにサインインした際に自動的にAndroidアプリケーションを配布するOver-the-airインストールなども利用できるようになっている。こちらの機能拡張のための人員を募集しているのかもしれない。あるいは、Google+のAPIが依然として限定的なものである中、Googleが最も注力しているようであるのはHangoutであると言えるかもしれない。そちらに役立つ人材を募集しているということも考えられる。

Googleからの募集アナウンスを転載しておこう。

The Google+ platform team is hiring!

Come help us connect Google users to the rest of their world.

The challenges are substantial, but the opportunity to make Google more collaborative and relevant to users wherever they are is enormous. The work is challenging, fast paced and always changing. Strong analytical skills, unwavering commitment to quality, collaborative work ethic, and cutting edge coding skills are all required. If you’re interested, you can learn more about the positions we’re looking to fill here:

Software Engineer – Mountain View: http://goo.gl/HOvCo
Front End Software Engineer – Mountain View: http://goo.gl/nuw9O
Software Engineer, Mobile Applications (Android / iOS) – Mountain View:http://goo.gl/lYu6O

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(翻訳:Maeda, H)


Twitterの全ツイートダウンロードが日本語などにも対応

本日(米国時間3/21)7歳の誕生日を迎えたTwitterが、ツイートの個人アーカイブ(全履歴ダウンロード)の対応言語をさらに12言語増やした:


[ツイート訳: ツイートのアーカイブにデンマーク語、フィリピン語、インドネシア語、イタリア語、日本語、ポルトガル語、ロシア語、簡体中国語、スウェーデン語、タイ語、トルコ語、ウルドゥー語が加わった。]

12月にTwitterがユーザの大量のツイート履歴のダウンロードサービスを開始したとき、こんな発表があった:

今日からは、あなたのツイート(とリツイート)の全記録を、ダウンロードできます。またあなたのTwitterアーカイブの上で、各月のツイートをまとめて見たり、語句やハッシュタグや@ユーザ名を検索することができます。また、昔のツイートに、今現在のそれと同じく、エンゲージ(再ライブ化)することもできます。

当時はしかし、言語が限られていた。これからは違う。ご自分の設定ページへ行って”request your archive”(全ツイート履歴をリクエストする)をクリックする。そうするとアーカイブの作成が終了したとき、メールで連絡が来る。

ファイルをダウンロードしたら、それをデスクトップで開いて、過去のツイートやリツイートいろいろ調べたりできる。とっても楽しいと思うよ。酔っぱらって書いたツイートを見つけるまではね。

それでは、ダウンロードをお楽しみください。

[写真クレジット: Flickr]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Appleのジョナサン・アイブ、iOSのUIチームと密に協力。「フラットデザイン」推し

Appleのハードウェアデザインのボスが、これまで以上にソフトウェアやインターフェースのデザイン担当者と密に作業をしているとWall Street Journalが伝えている。Appleのモバイルソフトウェアチームは、前よりも早くハードウェアの試作機を見られるようになったと記事は伝えており、Iveは将来のiOSに「フラットデザイン」を推しているという。

記事のタイミングはぴったりだ。Appleはつい先ほどPodcastアプリをアップデートし、デザインからいわゆる “skeuomorphic”[*]要素を取り除いた。これはもしIveが実際にiOSソフトウェアのUIチームと協同作業をしているのであれば、彼の影響である可能性が高い。あるいは、最近の経営陣交代によるデザイン全般の変化を示す一例にすぎないかもしれない。
【* 現実世界のモチーフを模倣したデザインのことで、この場合はテープデッキ】

最近Iveは、Greg Christie率いるヒューマンインターフェース部隊によく顔を出し、定期ミーティングでレビュー用に出された新しいデザインを吟味しているとWSJは書いている。また、Iveは変更を薦めることもあるが、ごく些細なものに限られることを記事は強調している。

Appleで新たに統合されたMacとiOSのチームも、Craig Federighiの下で緩かに変化して ;おり、夏には大きく変わることが予想されるとも伝えている。またAppleはごく最近前Adobe CTOのKevin Lynchをテクノロジー担当VPに迎えており、同社の上部組織に動きがあることは明らかだ。Appleは、WSJの記事へのコメント要求に対して直ちには回答していない。

iOSのロック画面、音楽再生ボタン類、音楽プレーヤー本体の小さなデザイン変更や、今回のPodcastの変更は、IveがソフトウェアUIのどの部分に影響を与えているかのヒントになるかもしれない。ソフトウェアとハードウェアにまつわる発想の統合は、たとえデザインへの影響が表に出ることが少なくても、iOSにより多くの消費者を引きつける上で、小さくても重要な要素になるだろう。

以前の記事で私は、iOSインターフェース概念はサードパーティーがリードしていると書いたが、社内の組織変更によって、同様のただし恐らくもっと緩やかな変化が起きるかもしれない。今日のPodcastの変更が、Appleアプリにおけるデザイン近代化の最後にならないことを願っている。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Mashery経由でAPIを使うデベロッパが20万に接近, “うちがコーラならライバルApigeeはペプシだ”と

API管理のMasheryは着実に成長を続けている。ここを利用するデベロッパは2010-2011の1年間で35000から10万に増加したが、今では18万5000人を超えている。これは昨年7月の16万から15%の増加だ

しかしCEOのOren Michelsは、これで安泰とは思っていない。本誌のインタビューでMichelsは、ウェアラブルなコンピューティングデバイス(QS(quantified self)とHUD(head-up display)の両方)で伸びることが、これからの同社の課題であり機会でもある、と語った。

“コンパクトでしかも常時接続型だから帯域にもプロセッサにも制約がある”、とMichelsは言う。“ユーザが求めるデータを、必要とするデータだけを正しい形で送ることが重要になる”。

それはどのAPIメーカーにとっても重要だが、Michelsによれば、Mashery ではウェアラブルへの移行を同社のツールAPI Packagerを使って行える。デベロッパではなくプロダクトマネージャのような人が、多様なプラットホーム向けに情報を“切り刻む”ことができるのだ。

Layer7やApigeeとの競合はどうなる? APIのマーケットプレースは、一見地味なようだが、今日のビジネスにとって必要不可欠なのだ。

Michelsによると、今その市場を支配しているのはMasheryだ。ApigeeのAPI管理プロダクト、とりわけそのより深い分析プラットホームについて尋ねるとMichelsは、“Apgeeは立派な会社だが、うちがCoke(コカコーラ)だとすると、彼らはPepsi(ペプシコーラ)の座をねらっている”、と述べた。

“でもApigeeと比較されるのは仕方がない”、と彼は認める。Apigeeはモバイル中心のAPI管理プラットホームだが、MasheryがシリーズDで1000万ドルを調達した直後に大きな資金調達をした。同社は、同社のAPIから、顧客に良質なデータ分析機能を提供しようとしている。

しかしMichelsによれば、Masheryを利用しているデベロッパの数は、Apigeeなどの10倍以上であり、またApigeeとMasheryでは生まれ育ちがまったく違う。

彼は曰く、“Apigeeはもともと、ハードウェアのルータとソフトウェアルータを作っていた企業で、その顧客サービスの一環としてAPI管理を加えた。うちは最初から、APIのためのマルチテナントSaaSプラットホームとしてスタートし、過去7年間それをやっている”。

現在のユーザ(デベロッパ)数が20万弱で、MasheryのAPIを使っているアプリケーションは昨年7月現在で5万あまりある。Masheryは今後も、デベロッパたちへのサービスを拡大していく意向だ。同社はデベロッパに対する情報サービスも行っている。たとえば、今は消費者の購買行動が活発になっているから、eコマースを実装する好機である、とか。また同社は、同社のAPIの利用促進のためにハッカソンを頻繁に開催している。昨年は、80回以上行った。

CEOは曰く、“デベロッパたちはうちのサービスに満足しているようだよ”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


元ハッカー少年にしてTwitter共同創業者ジャック・ドーシー曰く:ハッキングは犯罪ではない


メディアと金融業界をひっくり返す前、Twitterの共同ファウンダー、Jack Dorseyは誇り高きハッカーだった。テレビ番組60 MinutesでLara Loganのインタビューを受けたDorseyは、彼の職歴においていかにハッキングが役に立ったかを詳しく語った。Dorseyが最初に就職したのは彼がネットワークの脆弱性を暴露したソフトウェア会社だった。

Jack Dorsey:そのウェブサイトに入る方法を見つけました。穴を、セキュリティーホールを見つけたんです。

Lara Logan:そ、それはハッキングと同じですか?

Jack Dorsey:えーまあ、ハッキング、ハッキングといえばハッキングです。

Lara Logan:犯罪ですね。

Jack Dorsey:さあ、違うでしょう。犯罪的ハッキングは犯罪ですが、本来ハッキングは・・

Lara Logan:求人応募のためのハッキングは犯罪じゃないんですか?

Jack Dorseyノー、ノー、ノー、ノー、ノー、 全く犯罪なんかじゃありません。その後会社にメールしてこう書いたんです。「セキュリティーホールがありますよ。こうすれば直りますよ。こんなアプリ作りましたよ」って。

Lara Logan:そうしたら雇われた。

Jack Dorsey:1週間後に雇われました。夢がかないました。子供の夢としてはちょっと変ですけどね。

Dorseyのコメントは、コンピューター詐欺および不正利用防止法案の改革を強力に後押しするものだ。1980年に制定された同法は、インターネット活動家、アーロン・シュワルツの早すぎる自殺を招いたと広く非難された。改革派らは、コンピューターシステムへの侵入、特にそれが市民による反抗もしくは危険なネットワーク脆弱性の顕在化を目的としている場合には、他の連邦犯罪と同じ罰を与えるべきではないと主張している。

今年になって、カナダの大学がネットワークのセキュリティーホールを暴いた学生、Hamed Al-Khabazを退学させたことを機にハッキングの違法性を巡る議論が再燃した。

もちろんDorseyと同じく、Al-Khabazもなんなく窮地を脱するだろう。近代的な政府機関やテク系企業の多くは、公然と若きハッカーたちを受け入れている。米国国家安全保障局(NSA)の求人ページには「もし過去に少々軽率な行動を起こした経歴があったとしても心配無用」と書かれている。おそらくアメリカを象徴するテクノロジーの生みの親が、ハッカーとしてスタートを切っていたことで、為政者たちも法が時代に追い付かなくてはならないことを学ぶだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)


明日はTwitterの満7歳の誕生日―次の7年に必要なのはオープンなコミュニケーションのプラットフォームという初志を貫くこと

今日(米国時間3/21)、Twitterは満7歳の誕生日を迎えたのを祝って、その歴史を要領よくまとめたビデオを発表した。紹介されているエピソードの多くはわれわれもよく覚えているものだ。この点についてはまた後で触れる。また今やTwitterの影響力が世界中で絶大であることも周知の事実だ。

しかし重要な質問はこうだ。「Twitterは将来どうなるのか?」

来る7年も影響力を維持するためには、Twitterはオープンなコミュニケーションのプラットフォームとなるという当初の使命を貫徹する必要がある。そのため、Twitterはあまりに多くの機能付け加えて、われわれの本音をリアルタイムでストリームするというサービスの核心をぼやけさせるようなことをしてはならないと思う。とはいえ、Twitterが収益を上げねばならないのは当然だ。従業員をただ働きさせるわけにはいかないし、サーバの運用にも大金がかかる。

Twitter上に流れた大事件のニュースについて繰り返すのは止めておくが、Twitterがメインストリーム・メディアの世界で独自の重要な位置を占めるようになったことだけは確認しておきたい。ESPNのニュース記事を読んでいれば、「スター選手がTwitterでこう言った」という引用に出会わない日はない。メディアにおけるTwitterの位置については、このことを見るだけで学者や評論家の千万言の分析にまさる。Twitterはもっとも重要でもっとも信頼性が高いリアルタイム情報源となっているのだ。さらにその重要性は日に日に高まっている。

何千万ものツイートの中には不用意な内容のために職を失ったり炎上して悪名を高めてしまうといった事件も起きる。それでもツイートには他のソーシャル・サービスにはない独特の親近感がある。何百万もの人々とあなたのとの間にはただツイート・ボタンがあるだけなのだ。

こういったツイートを読むと、TwitterはXeni(BoingBoingの共同ファウンダー、著名ブロガー)の苦闘や些事、その個人史のすべてを刻々と伝えることに役だっていることを感じずにはいられない。XeniのTwitterのフォロワーは彼女の感情や思考に直接に接触している感じになる。これはMyspace、Friendster、いやFacebookでさえ提供できない独特の力だ。それは生であり純粋であり今だ。そしてTwitterはそういう存在でありつづける必要がある。

Twitterが独自の音楽アプリを立ち上げる準備をしている噂がしばらく前から流れている。そのためTwitterがつまらないメディア企業に変貌してしまうのではないかという議論が蒸し返されている。

もちろんそんな懸念にはあまり根拠がない。この音楽アプリは(Twitterは噂についてノーコメントだが)、ツイートから出来る限り有用な情報を抽出してそのユーザーの好みを推測して音楽を推薦するスタンドアロンのアプリにすぎないと思われる。Twittertが最近買収した「6秒ビデオ」のVineについても同様のアプローチをしている。Twitterはビデオ分野にも進出したかったので既存のサービスを買収し、スタンドアロンのまま提供している。なるほどVineのビデオがTwitterのストリームに表示されるのは事実だが、ビデオを本当に楽しみたいのならVineアプリを使ったほうがよい。さまざまな分野のサービスをTwitter本体に取り込まず、独自アプリとして維持することによてTwitterのプラットフォームを保護しているわけだ。このやり方は成功しているし、今後とも続けるべきだろう。

Twitterはビジネスとしても早急に収益化に成功し、来年にも上場を果たしたいらしい。企業として当然の望みだからそれは止められないが、 われわれとしては「今何している?」という情報を140文字でストレートに共有できるプラットフォームではなくなるようなことはしないでもらいたい。その核心的機能が曇らされるようなことになれば心配だ。

TechCrunchのファウンダー、Michael Arringtonが2006年に最初にTwitter(当時はTwttrと表記されていた)を紹介)した文章にはこうある。

Odeoは今日(米国時間7/15)Twttrという新しいサービスを発表した。 これは一種のグループ送信SMSアプリケーションだ。それぞれのユーザーは自分自身の友だちネットワークを管理できる。ネットワークの誰かが “40404″にメッセージを送ると、友達全員がそれを読むことができる。

7年経ってもこの説明は核心を突いている。その定義に当てはまるサービスのままでいて欲しい。

こちらはTwitterの7歳の誕生日を祝うビデオだ。

[写真:Flickr]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


欧米消費者はソーシャルメディア広告に依然として強い不信感(Forrester調べ)

Forrester Researchは、欧米のオンライン消費者5万8000人を対象にブランドへの信頼度やマーケティング手法別の有効性などを調査したデジタル・マーケティング・リポートを発表した。

なかでも興味あるのは1枚のグラフ(下に掲載)で、欧米の消費者が各種の広告、マーケティング手段をどの程度信頼しているかを調査したものだ。

消費者からの信頼度で最底辺に位置するのは、伝統的なプッシュ・マーケティング(バナー広告やテキスト・メッセージ)であるのは当然だろう。しかし同時に、この調査はソーシャルメディアを利用した広告、マーケティングに対してもあまり大きな希望を抱かせない結果となっている。ソーシャルメディア広告の信頼度はモバイル・アプリ広告のわずか上で、やはり最底辺に近い。テキスト・メッセージ広告が最下位、バナー広告がそのわずかに上だ。

オンライン・マーケティングにおいてソーシャルメディアに対する信頼度が相対的に低いことは、自社ウェブサイトに投資する方がFacebookなどのソーシャルメディア広告に投資するより効果が高いとアメリカの企業が考えているという最近のGartnerに調査結果とも一致する

Forresterの調査はマーケティングの効果が手法によって非常に大きなばらつきがあることを示した。 SMS、バナー、モバイル・アプリ、ソーシャルメディアはいずれも消費者の信頼度が低い層に属する。もっとも信頼度が高いのは友だちや家族の推薦で、バナー広告の7倍の信頼度がある。

もうひとつ興味があるのは、どの項目でもヨーロッパの消費者の方が(評判に違わず)アメリカの消費者より懐疑的だということが実証された点だろう。またアメリカでは専門家によるオンライン・レビューが依然として高い信頼度(55%)を得ているのに対し、ヨーロッパでははるかに低い(33%)評価にとどまっている。

また検索エンジンによる非広告検索とAmazonレビューのような消費者によるレビューもソーシャルメディア・マーケティングに比べて3倍も信頼度が高い。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


British Airways、UnGroundedプロジェクトを発表 ― テック界の著名人たちを同じ飛行機に乗せてイノベーションをせまる

British Airwaysが「UnGrounded」なるイベントを行うと発表した。これはシリコンバレーの著名人100名を乗せてフライトするという試みだ。機内では、世界の大問題が、才能豊かなテック系人物たちにぶつけられる。国連のパートナーシップのもと、初めての「UnGrounded」フライトは6月12日に行われる予定だ。Google、Andreessen Horowitz、RocketSpaceなどからの人物が乗り込む予定になっている。

British Airways EVPのSimon Talling-Smithは「UnGrounded」のプレスカンファレンスにて「偉大なイノベーションというのは、個別に部屋に閉じこもっているときではなく、お互いに顔を合わせているときに生まれてくるものだと思うのです」と述べていた。ファウンダー、投資家、エンジニア、アカデミック分野の人びとに、若干のジャーナリストを加えて100名を構成したい考えだ。その100名で10時間のフライトを行い、ともに難問にチャレンジする。

UnGround計画での「イノベーションラボ」(innovation lab in sky)は、今後も飛行計画などを変更しつつ定期的に行なっていく予定にしているそうだ。最初のフライトではテクノロジーイノベーターと、世界的な問題の間に横たわる「ミスマッチ」について論じるものとなるとのこと。

ロンドンに到着した際には、第1回UnGroundedに参加したメンバーたちが国連もサポートするDecide Now Act (DNA) Summitにおいて、また、国際電気通信連合の事務総局長に対して成果のプレゼンテーションを行う。具体的な搭乗者はAndreessen HorowitzのTodd Lutwak、GoogleのLeor Stern、Innovation EndeavorsのCelestine Johnson、RocketSpaceのDuncan Logan、Silicon Valley BankのGerald Brady、そしてStanford GSBからMarguerite Gong Hancockなどとなっている。

Eric SchmidtのInnovation EndevorsやRocketSpaceなどが資金を拠出し、IDEOが飛行中のプランを練る。上に記したような人びとが一堂に介することはそうあることではなく、またせっかくのアイデアも、実現組織を用意できなければ無駄になってしまう。これはかなりチャレンジングな出来事となりそうだ。ちなみに客席は搭乗者数に合わせて100席ほどに減らされ、作業空間としてかなりまともなスペースを用意できそうだとのこと。

ところで、この計画がなぜBritish Airwaysにより実現されることになったのだろうか。Talling-Smithは次のように述べている。「私たちは実績豊かな航空会社であると自負しています。製品とサービスを皆様にお届けし、イノベーションを生み出す努力も続けております。但し、イノベーションの実現方法はいろいろと変化し続けています。テクノロジーの世界ではさまざまなことが日々起こっています。そこで私たちは、自分たちにできることは何なのかをもう一度問いなおしてみたのです。そして、私たちにとっては見慣れた存在である“機体”を、進化のための“坩堝”として利用できるのではないかと思い至りました。また、このUnGroundedは“イノベーター”として、まさにやりがいのあるプロジェクトであると考えたのです」。

「イノベーターと、世界的な問題の間に横たわる“ミスマッチ”」について論じるというのは、少々具体性に欠けるもののように聞こえるかもしれない。しかし、TechCrunchとしてもそうした視点の重要性を日々感じている。世界をより良いものにするという発想を持たず、目先にある小さな利便性にばかりとらわれるスタートアップもある。才能あふれる人びとをひとところに集めて、世界的な大問題に集中させることは、より多くのイノベーターたちを、より生産的な問題解決に向かわせる手段となり得るかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H)


走行中のスピードを投影してくれるRaspberry Piを活用した自転車ヘッドライト

ブルックリンのMatt RichardsonがRaspberry Piを使って自転車のヘッドライトを作ってみたそうだ。走行中に現在のスピードを路面に表示してくれるというものだ。現在のところワーキングプロトタイプとなっている。Richardsonは、本プロダクトを「Raspberry Pi Dynamic Headlight」と命名したそうだ。商品化されていても不思議ではないDIYプロダクトなのではないだろうか。少なくとも、同じような製品が売られていればぜひ買ってみたいものだと思う。

プロダクトの構成物であるプロジェクターはハンドルバーに取り付けて、Raspberry PiとはHDMIケーブルで接続している。両者の電源はUSBバッテリーパックから供給している。Raspberry Piおよびバッテリーパックは3角形の板の上に配置して、それを自転車に取り付けるようになっている。これは相当に邪魔になりそうだが、もちろん発案者のRichardsonも同様に感じている。将来的にはこれらのコンポーネントをひとつにまとめて、ハンドルバーに取り付けられるような大きさにしたいとのことだ。

現在のところ、このDynamic Headlightは速度を表示するだけの機能しかない。しかしRichardsonは、GPSを搭載したりあるいは何らかのアニメーション機能やビジュアル的な要素も取り入れて行きたいと述べている。これまでのまとめはMAKEに公開する予定で、同様のものを作ってみようとする人に作り方を示したいとも考えているそうだ。

投資を受け入れるようなことになれば大人気になるかもしれない。投資してみようかと考えている人は、急いだ方が良さそうだ。

(本稿執筆者はMichael Seo)

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(翻訳:Maeda, H)


iPhoneを落としたときのダメージを最小化する未来的技術をAppleが特許出願

Appleは、iPhoneを落としたときのダメージを少なくするために講ずる巧妙な仕組みの数々を、最近の特許出願書類の中で説明している。AppleInsiderが見つけたそのUSPTO(合衆国特許局)出願書類には、たとえば、落下時のiPhoneの向きを変える回転の仕組みや、オンデバイスのスラスター*、落下が検出されたときに挿入されていたケーブルを固着する方法(後述)、などが載っている。〔*: thruster, 制御ロケット(圧縮空気利用か?)…下のパラグラフでは“ガス利用”とある。〕

その特許は、落下中にデバイスの方向を変える方法が複数説明されている。最終的には、いちばん衝撃に強い面が下になるのだ。たとえば、内部のガジェットは質量をiPhoneの一方の端へとシフトする、“ガス容器”すらある“スラストのメカニズム”、自由落下時にアクチベートされるエーロフォイル*、外部の出っ張りをケース内でスイッチのように縮めて保護する方法、ヘッドフォンなどのケーブルを一瞬抜けないようにして、iPhoneが落ちないようにする仕組み、などなどだ。〔*: air foil,翼,プロペラなど。〕

落下時に落下と衝撃のデータを集めて保存するブラックボックスを、iPhoneの基板上に置く。そのデータを見るとデバイスの落ち方が分かるので、メーカーは今後の設計の参考にできる、とAppleは言っている。もちろんそのような基板上のツールは、修理保証内容との合致を調べる技士たちも利用する。

この特許出願書類の内容は相当濃密で、イノベーションに充ち満ちており、しかも内容の多くが市場で前例のないものだ。だから一般市販の製品にこれらが実装されるのは、遠い先だとぼくは思う。でも、モバイルデバイスをうっかり落としたときのダメージ、という、よくある問題をAppleがここまで真剣に考えているのは、見事だ。将来、一般市販製品に実装されることはない、とは決して言えない。位置制御のできるスラスターを搭載したiPhone、なんて、欲しくない?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


高所得者層をターゲットにするECサイトLUXA(ルクサ)がジャフコから5億円の資金を調達

luxa

LUXA(ルクサ)は高所得者層をターゲットとした、ちょっと贅沢な商品やサービスを提供するECサイトである。家電やコスメ、レストラン、歌舞伎のチケットなど様々な分野を取扱い、オンラインのアウトレットモールをイメージしている。

2010年に創業したこのスタートアップ(社名、サービス名同)が本日、新たな資金調達を実施したことを発表している。ジャフコが運営するジャフコ・スーパーV3からシリーズBとなる5億円の資金を調達した。ルクサは2010年11月にもジャフコから5億円を調達している。

LUXAはサービス開始から2年半で、現在の会員数は35万人。今回の資金を営業と集客の強化に充て、2016年末までに新規会員100万人、2016年の年間売上100億円を目指すとしている。

高所得者層をターゲットしているので、ユーザーの年齢層は30代後半から40代が多いそうだ。現在の売上高は公開されていないが、売上のうち70パーセントがリピーターからのものだというから、一度利用したユーザーを手放さずに上手く囲い込みができているのだろう。

このリピート率を支えているのが、バイヤーの目利き力だろう。LUXAはバイヤーが厳選した商品やサービスだけを提供している。単に高級なだけでなく、ユーザーがメリットを感じられるものを選ぶ商品の編成力を最も重視しているそうだ。

この他にも、日替わりでサイトに掲載する商品の数を限定し、タイムセール(主に72時間)形式で毎日サイトに訪れ、ウィンドウショッピングを楽しむような感覚を提供していることも高いリピート率に繋がっているのかもしれない。

最近ではどのサービスもスマートフォンからの流入が増えてきているが、LUXAも同じようだ。今年1月に関してはスマートフォン経由の売上高が前年同期比6倍となったそうだ。レストランやマッサージなどのサービスも多く取扱っているので、相性がいいのだろう。

今後の展開としては全てのジャンルを1つのサイトにまとめるのではなく、特定のジャンルに特化したサイトもオープンするそうだ。すでにアパレル・ファッションに特化したサイトも開設している。


合衆国国防総省がついに長年のBlack Berryを捨てiOS製品65万台を発注へ

合衆国国防総省(DoD)は、それまでのBlackBerryデバイスがBlackBerry 10のオペレーティングシステムと互換性がないため、一定の移行期を経て代替機として65万台のiOSデバイスを発注する、Electronista誌がそう報じている。

発注の内訳は、iPadが12万、iPad miniが10万、iPod toucheが20万、各種iPhoneが21万だ。Electronistaの取材に対してペンタゴンは、“半数以上は戦場と海上と支援部隊へ行く。残りは省内で使われる”、と述べた。

今DoDで日常使われているBlackBerryデバイスは47万台だが、それらのBB10へのアップグレードは予算が下りなかった。DoDの推計では、向こう3年間で供用されるスマートフォンは800万台で、その多くが機密データを扱えるように高額な改良措置が為される。そのため最終コストは最大で(一般市販機の)4倍になる。

過去のOSを使っているBlackBerryデバイスは、先月ペンタゴンが実装した同省の新しいモバイル計画とも互換性がない。とくに、上は国防長官から下は戦場の兵士に至るまでの、全体的な“全機種共通的”機密データ共有に関し、旧BBの特異性が障害となる。データ共有の問題に関して記したそのメモが配られたのは、国防総省と(当時の)RIMはスマートフォンに関して今後排他的な契約を結ばない、と発表してからほぼ4か月後のことだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Googleのストリートビューが今度はカナダの北極地区を徒歩で撮影

ご存じのようにGoogleのストリートビューのチームはこれまでその技術を、なるべく小さくそしてなるべくモバイルにしてきた。とくにそうしてきたのは、Google Mapsのために人が画像を撮る部分だ。今日(米国時間3/20)チームは、カナダの北極行政区にあるNunavut(ヌナヴート準州)での現場画像を共有した。

グランドキャニオンの場合と違って、ここではTrekkerを背負って歩く人はGoogleの社員ではない。その人はNunavutの住民Chris Kallukで、彼はNunavut TunngavikというNPOで働いている。今そこは、Googleと協力して画像を集め、カナダ北極地区のより詳細な地図を作ろうとしている。

オリンピックのときにはストリートビューのチームはスノーモービルを工夫して使ったが、Trekkerも氷点下で使えるように作られている。カナダ北極地区では1年うち8か月が氷点下だ。Kallukはブログでこう説明している: “ここでは冬が日常です。実際にここに来てみないと、この言葉の意味は理解できないと思います”。

Kallukは次のような文章で、カナダにおける初めてのTrekkerによる遠征旅行を記している:

ストリートビューの画像を撮るためのバックパックを背負ってフロービシャー湾へ徒歩で向かった。そこは風がいちばん強くて、そのために海の氷が山のように盛り上がっている。そり犬を家の外につないだまま出かけるのだが、キャンキャン鳴いて連れて行けとせがんでいる。イヌイットの職人たちの何千年という歴史のある伝統技術が作ったイグルーは、ぜひ撮らなければならない。

カナダ北部の正確な地図を作るためにGoogleの連中は、昨年の8月にケンブリッジ湾のぼくの家に来た。そしてその秋の旅の画像を公開した。でも今回のIqaluit(イカリット)への旅では、Google Mapsのチームが零下30度以下という冬の北極を初めて体験することになる。

KallukとGoogle MapsのプロジェクトリードRaleigh Seamsterは、バックパックで写真を撮るだけでなく、イカリットの住民に写真や情報を集める目的を説明しなければならない。とくに彼らは住民にMap Makerについて説明し、誰もがGoogle Mapsの制作やアップデートに参加できるのだ、と説いた。

Googleは地球上の至るところの画像と情報を集めようとしているから、まだ誰も知らない自分だけのお気に入りの場所を、彼らに教えてやることもできる。GoogleのストリートビューとMapsが作ったツールを使うと、誰もがコロンブスになり、自分と数人の友だちしか知らなかった場所すら、情報化できるのだ。

“これは、犬ぞり隊の先導犬になったような気分だよね”、とKallukは言う。Nunavutをまだ訪れたことのない人にとっては、Googleのストリートビューがそこへ行く初体験になる。その画像はまだ公開されていないが、でもグランドキャニオンの9500枚の写真から類推すると、きっとまた、すごい画像が見られることだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Playが初めての店舗大改装へ, より明るくGoogle Now的に

Googleはこのところ猛烈に忙しかったようだが、しかしReaderの廃止(とインターネット上の怒りの爆発)や新サービスGoogle Keepの展開などをやりながら同時に同社は、AndroidのためのストアであるGoogle Playの模様替えをやっていたようだ。と主張するのはDroid-Lifeの連中だが、どうやら彼らはGoogle PlayストアのAndroidアプリのまだリリースされていないバージョン4.0を入手〜インストールしたらしい。

Google Playストアのモバイルの方のデザインは2012年7月が初お目見えで、その後細かい手直しはいろいろあったが、基本的にはほとんど変わっていない。もしもこの4.0が本物なら、初めての大改装になる。どのアプリにも使われていた陰気な黒とダークグレーはなくなり、昔のAndroid Marketのころのような明るい色が戻ってきた。全体的に、前よりもすっきりしているし、‘店内’がより広く見える。

Google PlayストアのデザインはGoogle Nowのそれに似てきた。大きな画像を使い、斜体のテキストが多い。しかもアプリの並び方が従来のふつうのリストでなく小さなカードになった。これまたGoogle PlayのデベロッパがGoogle Nowのデザインを真似たらしい部分だ。でもNowとPlayのデザインを統一してGoogleはこれから何をする気だろう? たしかにGoogle NowとGoogle PlayはAndroid体験の要(かなめ)だから、ひょっとすると今度はAndroid全体がこんなデザインになるのかもしれない。

4.0の正式リリースの日程などは、まだ発表がない。でもこれは、I/Oカンファレンスに添える花の一つかもしれない。しかし一方では、今やモバイルの大物となったFacebookは、Androidに関してGoogle Playをバイパスしてアップデートなどを提供したいらしい。だからGoogleは早めにアップデートをリリースしてほかを従わせる、という手なのかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Playが初めての店舗大改装へ, より明るくGoogle Now的に

Googleはこのところ猛烈に忙しかったようだが、しかしReaderの廃止(とインターネット上の怒りの爆発)や新サービスGoogle Keepの展開などをやりながら同時に同社は、AndroidのためのストアであるGoogle Playの模様替えをやっていたようだ。と主張するのはDroid-Lifeの連中だが、どうやら彼らはGoogle PlayストアのAndroidアプリのまだリリースされていないバージョン4.0を入手〜インストールしたらしい。

Google Playストアのモバイルの方のデザインは2012年7月が初お目見えで、その後細かい手直しはいろいろあったが、基本的にはほとんど変わっていない。もしもこの4.0が本物なら、初めての大改装になる。どのアプリにも使われていた陰気な黒とダークグレーはなくなり、昔のAndroid Marketのころのような明るい色が戻ってきた。全体的に、前よりもすっきりしているし、‘店内’がより広く見える。

Google PlayストアのデザインはGoogle Nowのそれに似てきた。大きな画像を使い、斜体のテキストが多い。しかもアプリの並び方が従来のふつうのリストでなく小さなカードになった。これまたGoogle PlayのデベロッパがGoogle Nowのデザインを真似たらしい部分だ。でもNowとPlayのデザインを統一してGoogleはこれから何をする気だろう? たしかにGoogle NowとGoogle PlayはAndroid体験の要(かなめ)だから、ひょっとすると今度はAndroid全体がこんなデザインになるのかもしれない。

4.0の正式リリースの日程などは、まだ発表がない。でもこれは、I/Oカンファレンスに添える花の一つかもしれない。しかし一方では、今やモバイルの大物となったFacebookは、Androidに関してGoogle Playをバイパスしてアップデートなどを提供したいらしい。だからGoogleは早めにアップデートをリリースしてほかを従わせる、という手なのかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


YouTubeの月間ユーザ数が10億を突破

今日(米国時間3/20)YouTubeが、月間ユーザ数10億に達したと発表した。実に、途方もない数字だ。YouTubeは、アホらしいビデオや、おもしろいビデオや、重要なビデオを見るために誰もが行く場所だが、10億は全国ネットのテレビ局にとっても夢の数字だ。

YouTubeにとって嬉しいのは、広告収入のアップだ。広告料金は広告を見る目玉の数に比例している。YouTubeに群がるのは広告スポンサーだけでなく、新人のミュージシャンたちもここに殺到して、人気も不人気もYouTube上の関心から芽生えて育つ

このとてつもない成長を支えたのは、あらゆるデバイスにおける可利用性だが、“ジェネレーションC”*と呼ばれる世代の増加も大きい。彼らはキュレーション(curation)という行為が大好きで、政治や漫画など、自分の関心に即した大量のビデオを長時間、次々と見ていくのだ。〔*: CはConnection, Creation, Community, Curation。curationは本来、コンテンツを精選して一つのテーマのもとに編纂整列する行為。典型的には美術館の展示企画者。〕

YouTube自身はこのマイルストーンについてこう言っている:

これまでの8年間、みなさまはYouTubeで世界中のビデオを見て、共有し、愛されました。何万名ものパートナーの方々がチャネルを作り、それらが熱心なファンのためのビジネスになりました。広告を出される方は気づいておられますが、Ad Age誌の上位100ブランドのすべてが、YouTube上でキャンペーンをしておられます。そして今日、わたくしどもは新しいマイルストーンを発表いたします。YouTubeの1か月のユニークユーザ数が10億を超えました。

コンテンツの制作は、ますます易しくなっている。今では、どんなモバイルデバイスからでも、ほんの数分でビデオをアップロードできる。YouTube自身も、ビデオのアップロードをさらに容易にするアプリCaptureを最近発表したほどだ。

YouTubeは10億という数字を、次のように説明している:

10億人の人たちがYouTubeを見ているところを、実際に想像できますか?
- インターネット上にいる人のほぼ二人に一人はYouTubeを訪れています。
- YouTubeの月間視聴者数はスーパーボウルの観衆の約10倍です。
- YouTubeが国なら、中国、インドに次いで三番目に大きな国です。
- PSYやMadonnaは満員のMadison Square Gardenで公演を20万回行わなければなりません。たいへんな数のGangnam Styleです!

10億という数字がすごいだけでなく、それはすべての世代をカバーしている。YouTubeを買うというGoogleの判断は、大正解だった

今となっては16億5000万ドルはタダに等しい。GoogleがYouTube上で広告のビューワを稼ぐための目玉単価が、いったいいくらになるか、ヒマな人は計算(というか概算)してみよう(これもやはりタダ同然だ)。

[写真出典: iJustine]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Facebookページでコメントへの返信が可能に。スレッドの優先表示も

Facebookは、Facebookページおよび有名人のプロフィールに、ファンや読者との対話を促進するための新機能として「返信」を提供する。これまでFacebookページでは記事にコメントを付けることはできたが、コメントに返信することはページ管理者にもできなかった。Facebookは昨年11月以来この新機能をテストしてきたが、情報筋によると7月の一般公開に先立ち、3月25日にオプトイン方式で公開するらしい。

送られてきた新機能のスクリーンショットはこれだ。

同時に提供予定の新機能には、これもベータテスト中のアクティブスレッドの優先表示がある。これは、アルゴリズムを使って最もアクティブなスレッドをコメントのトップに表示するものだ。

返信とアルゴリズムによる並べ替えは、どこでも利用できわけではない。Facebookページの記事と、フォロワー1万人以上のプロフィールだけで、個人アカウントでは利用できない。また、当面モバイルでは使えないが、将来的にグラフAPIおよびモバイルにも返信が採用される予定だ。

返信機能は、既にFacebookのコメントプラグインには導入済みで、サードパーティーのサイトで利用できる(TechCrucnchでも以前は使ってた)。しかし、Facebookサイトで提供されるのは初めてだ。

返信機能を導入する最大の理由は、Facebookページの管理者が、個々のコメントに直接対応ができ、他のユーザーにもどの会話がいちばんアクティブかがわかるようにことだ。これはコメントによる会話の質を向上させるだけでなく、ページの書き込み全体のエンゲージメントを高める効果がある。Facebookにとって、宣伝費の使い方を決める重要なデータであるユーザー滞留時間を定量化する手段として、エンゲージメントは今も重要な指標だ。

Facebookは、ページ管理者に対して新しい返信機能を3月25日からオプトインで提供し、7月10から一般公開する。

Facebookが配布しているFAQには、会話スレッドのしくみが簡単に書かれており、これを見ると単に返信のいちばん多いコメントを上にするのではなく、ユーザーのソーシャル関係や好みに応じて順位付けされるようだ。

「各ユーザーのつながり方によって表示が変わることもある」とFacebookは書いている。例えば、ある読者がたまたま特定のスレッド中の人知っていれば、その読者にはそのスレッドがトップに表示される。これは読者がそのスレッドに参加したいだろうとFacebookが予想するからだ。

これとは別に、いいね!や返信の多い記事にも重みが付けられる。逆に、スパムのフラグが付けられたスレッドやコメントの順位は下がる。Facebookは、スパム常習者のコメントを「ランクダウン」させることもあると言っている。

しかし、これからはモバイルが中心だと高らかに宣言している会社としては、返信に関して少々一貫性を欠くことになりそうだ。

返信は当初モバイルでは機能しないので、iOSとAndroidの専用アプリでは、返信も通常のコメントとして表示される。グラフAPI経由で表示されるスレッドについても同様だ。これは、サードパーティーのページ管理アプリも返信を書けないため、不利を強いられることを意味している。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Google Keep―Google+と連携してソーシャル化すればPinterestとEvernoteの有力ライバルになる可能性

今日(米国時間3/20)、Googleはとうとうノート・アプリのKeepを正式公開した。うっかり早まって一時公開してまた削除するなど先週どたばたを演じた後だったが、このアプリはメモやリスト、写真その他さまざまな情報を即座に安全なクラウドに保管できるサービスだ。

ちょっと試してみて気づいたのだが、Keepは簡単にPinterest風のレイアウトで利用することができる〔入力窓右側からギャラリー表示を選択する〕。KeepとPinterestの差はPinterestがソーシャルだという点だ。Pinterestはもちろん唯一のソーシャル・ブックマークではないが、この種のものとして消費者にもっとも好まれているサービスの1つだ。するとこの点はGoogle Keepにも当てはまるかもしれない。

Googleはその気になれば一瞬でKeepをソーシャル化できる。Google+に接続するだけでよいからだ。ウェブでユーザーが関心を抱いたページ、特にGoogle検索で発見ししたページをKeepでブックマークし、即座に友だちと共有できるとなればPinterestそっくりだ。

Keepについてのネット上の議論は主としてEvernoteのライバルになるかという点を巡って戦わされているが、 私はもっと大きな枠組みでKeepの影響を考えるべきと思う。

以下のスクリーンショットのようにKeepのデザインはPinterestに似ている。

こちらがPinterestだ。

たしかに今のところKeepの機能は写真、メモ、リストを保存することに限られているが、ユーザーはなんであれウェブに保存したコンテンツを友だちと共有したがる。たとえ、家族はごく親しい友だちといった狭い範囲にしてもだ。現在Keepにはこの機能は欠けている。しかしDrive やYouTubeなどGoogleの他のサービスと同様、いずれKeepにもソーシャル化が及んでくると予想しても見当外れではないだろう。

Google+のソーシャル機能は個人のメモやブックマークの共有にも容易に適用できる。ラリー・ペイジがCEOに就任して以後、Googleが発表する新製品は必ずさらに大規模な枠組みの一部だったことを考えれば、Keepが今後ずっと現在のようなバニラ状態でいるとは考えにくい。さらにGoogle Readerが広く一般ユーザーのものになることに失敗した点も考える必要があるだろう。Readerの機能を将来Keepが引き継ぐことになる可能性もある。

もちろんKeepはスタートしたばかりであり、Googleはすでにブログで発表した以上の情報を明かそうとはしない。しかしこのサービスはいろいろな理由から綿密な検討に値する。Googleの場合、見えているのは常に氷山の一角なのだ。

[写真:Flickr]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


また一歩消滅へ:Google、トップメニューからReaderのリンクを削除中

Googleは7月1日にGoogle Readerを閉鎖するが、相当数の人々がこれに不満を持っていると言っても言い過ぎではない。今日(米国時間3/20)Googleは、ほぼすべての中核サービスで上端を飾っているあの黒いメニューバーからリンクを外し、Google Readerはまた一歩消滅に近づいた。もちろんGoogle Readerそのものは、現時点で利用可能だ。

今のところリンクが外れたのはGmailだけのようだ。他のGoogle製品(Reader自身を含む)とメインの検索ページにはまだ残っているが、Twitterやその他のサイトでの反応を見ると、多くのReaderユーザーにとってここが主たる入口だったことは明らかだ。あらゆるGoogleメニューからReaderの名前が一切なくなるのも時間の問題だろう。そもそもこの手の変更がGoogleの全サイトに伝わるまでには常に時間がかかるものだ。

不思議なことに、Googleは今でもReaderに新しいユーザーを迎え入れているが、これもコードに大きな変更を加えられる人間が開発チームに残っていないだけなのかもしれない。
GoogleはReader閉鎖の発表以来一切無駄な時間を使っていない。CEO Larry Pageが発表した直後、GoogleはPlay Storeから公式アプリを削除しており、近々同様の現象を見ることになるに違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi)


GoogleがEvernote風のなんでもノートするサービス、Keepのウェブ版とAndroidアプリを正式公開

一瞬現れてすぐ消えたノート・アプリ、Google Keepが正式公開の運びとなった。Googleはプロモーションビデオ入りのブログ記事でKeepをお披露目した。同時にAndroidアプリもGoogle Playストアに登場した(Android 4.0以降)。

「Keepはペンや紙なしに頭に浮かんだことや関心を抱いたことをすばやくメモするためのツールだ」とソフトウェア・エンジニアのKatherine Kuanはブログ記事で説明している。このアプリはキーボード入力以外にも音声メモを文字に書き起こす機能を備えている〔日本語にも対応〕。記録はウェブに同期されるので、後でコンピュータで開いて自由に処理できる。

Androidアプリはホームスクリーンから簡単にメモを作成したり呼び出したりできる。Android 4.2以降の場合、ロックスクリーンから直接アクセスできる機能も利用できる。アプリのインターフェイスは非常にシンプルで作成したメモがタイル状に配置される。個々のメモにポストイットのような背景色をつけたり、ドラッグアンドドロップで自由に配置を変えたりできる。。

KeepはどうしてもEvernoteを思い起こさせる。ユーザーがすばやくメモを取り、その他関心を抱いたさまざまな情報をすばやくクラウドに保存できるようにするサービスでEvernoteは有名ブランドとなっている。現在のEvernoteのプロダクトはKeepよりはるかに多機能で、サポートするプラットフォームもはるかに多い。しかしGoogleがこの分野に参入してきたことは注目だ。もっともEvernoteが急速な成功を収めたのはその昔、GoogleがNotebookサービスを閉鎖した空白に助けられた面もあるということを考えると少々皮肉な展開だ。

Googleは「将来はGoogleドライブから直接Keepのノートを作成、閲覧できるようにする」と言っている。そうなればGoogle Driveの多くのユーザーがKeepを使うことになるだろう。

さらに取材中…

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+