Google+、プロフィールページに総コンテンツ閲覧回数を表示

Googleは今日(米国時間3/31)、Google+ に小さいけれども興味深いアップデートを行った。全員のプロフィールページに、そのユーザーのコンテンツを他のユーザーが見た合計回数が表示される。この新しい数値は、ユーザーのプロフィール、投稿および写真が見られた回数の、2012年10月以来の総数だ。

ちなみに、Googleがこの種の統計データに注目したのはこれが初めてではない。以前Googleは、ユーザーが同サービスでシェアした写真の総閲覧回数を表示したことがある。今回は、ユーザーによる投稿の閲覧回数はわからないが、プロフィールページに表示される総閲覧回数には勘定されている。

この数字を見せたくない人は、プロフィール設定で隠すことができる。

おそらくGoogleは、自分の投稿を見られた回数の多さに多くの人が驚くことを期待しているのだろう。同じことは同社がGoogle+に招き入れてきたブランドや多くの有名人についても言えるだろう。

全体的にGoogleは、ごくわずかの分析データしかユーザーに提供していない。最近同社は、Google Analyticsの情報をGoogle+のダッシュボードから見られる機能をページ管理者向のみに追加したが、そこにある全体統計はフォロワー数だけだ。今日のアップデートは、将来GoogleがAnalyticsの中にGoogle+のデータを含める予兆かもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


「ハーレムシェイク」後に世界で流行するのは「クジラ」

今日の「クジラ」はもうどこかに投稿しただろうか。世界に目を向けても「クジラ」が新たなムーブメントとして大きな注目を集めている。クラブや学校でも「クジラ」がはやっているし、もちろん自分の部屋で「クジラ」をやっている人もいる。まあ、墓地での「クジラ」はあまりおすすめできない。不謹慎だとして俎上にあげられてしまうこともあり得るだろう。

ご存じない方のために、若干説明しよう。「クジラ」とは、下のVineを見ればわかるように、クジラが水面に飛び出したときのような動作を行うことを言う。ちょっと変わった場所で「クジラ」をした方が、注目度は高まる(もちろん難易度も上がる)。「クジラ」の最中にひねりを加えたりできれば、さらに注目されることになる。

ともかく、非常に多くの人が「クジラ」ビデオを投稿している。もしかして、非常に大掛かりな「クジラ」プレイを考えている人がいるといけないので言っておくと、こうした流行の持続時間はどんどん短くなってきているのが現状だ。Harlem Shakeも1週間とちょっとしか注目されなかった。「クジラ」については、Vine利用者がぼちぼち投稿するようになったのが数週間前で、まだ流行は始まったばかりの段階であるとは言える。大掛かりな仕掛けを用意する時間はあるまい。ただ、今ならまだウケを狙うことができる。背中を痛めないよう気をつけて励んでいただきたい。

(翻訳:Maeda, H


Pinterestの複数のアカウントがハックされてお尻の写真だらけに

Pinterestにログインしたら、お友だちが突然、下の図のように、痩身プログラムの広告やお尻の写真にはまってしまっていた。そんなときは、これらのピン(投稿)たちをクリックしてはいけない。

1時間前ぐらいから複数のアカウントがハックされ、スパムで埋め尽くされた。本誌の副編集長のアカウントもだ*。今、Pinterestにこの件でコメントを求めている。〔*: 今は、アカウント本人がスパムを掃除してしまったみたい。〕

Pinterestの人気が上がるにつれて、そのアカウントにいたずらをする悪いやつも増えている。最近Better Business Bureauが発行した警告は、いつもと違うな、変だな、と感じる友だちのピンを見たら、クリックしないように、と言っている。

ハッカーがアカウントにアクセスする方法はいろいろあり、セキュリティホールのあるサードパーティのアプリケーションを利用したり、ほかのサイトの“Pin This”ウィジェットに悪質なコードを潜ませるなどが典型的、とBBBは言っている。

あなたのアカウントを、求めてもいないお尻などから守るためには、怪しいピンを報告すること。サードパーティのアプリケーションに用心すること。コンテンツをリピンする前に行き先のリンクをチェックすることだ。

[副編集長の被害状況]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Facebook、「あとで読む」機能を実装する「Save」ボタンを(再び)テスト中

かつて新聞が果たしてきた役割を担いたいと、Facebookはさまざまな作戦を展開中だ。複数のニュースフィードもそのひとつだし、スタンドアロンのPaperアプリケーションもそうだ。Paper app, 人気の話題(Trending)の提供も、もちろんその一環であるといえる。しかし、流れる情報が増えてきたなか、いつでもやっていることを中断してFacebookに時間を割くということができるわけでもない。Facebookはその点にも対応しようと、どうやら「あとで読む」ための「Save」ボタンをテスト中であるようだ。さまざまなニュースフィードを「Save」しておいて、あとでまとめて読めるようになる。

この話題で思い起こされるのは、2年ほど前に行われたSpoolに対する人材目的の買収(acqui-hire)だ。Spoolは記事やビデオなどをキャッシュしておいて、あとで時間のできたときに閲覧することを可能にする「あとで読む」用アプリケーションだった。飛行機の中など、インターネットに接続していなくてもコンテンツを閲覧することができた。買収から少しして、モバイルアプリケーション上で自前の「Save」ボタンをテストしていたが、結局は採用されずに終わってしまった。MyTechSkoolによると、2013年11月にも実験が行われたようだが、このときもまた、正式版に採用されることはなかった。

そしてこの度、アントレプレナーのDan Birdwhistell氏より、「Save」ボタンがテスト中であるスクリーンショットが送られてきた。Facebookとしてはまだあまり公にしたい機能ではないようで、コメントを求めた所では「私たちは常に新しい機能をいろいろとテストしているのです。今のところとくにお伝えすることはありません」というお決まりの文言が返ってきただけだった。

しかしテスト中の「Save」ボタンについては動作の様子もキャプチャされているので紹介しておこう。外部リンクのプレビューウィンドウの下、「Like」ボタンの右上に「Save」ボタンがある。クリックすると記事はタイムライン中の「Saved」セクションに保存される。「Saved」セクションへのリンクは左側のナビゲーションバーに表示されるようになる。「Saved」セクションにジャンプすればヘッドライン、リンク、サムネール画像、オリジナルの投稿者名、およびシェアボタンが表示される。

「Save」ボタンを実装することで、Facebookはステータスアップデートや写真投稿以外の面での魅力を大きくすることを狙っている。友だち間でのリアルタイムフィードに加え、さまざまなニュースなども効率的なスタイルで提供していきたいと考えているのだ。記事を保存しておけるようになれば、時間がなかったり、あるいはフィードを見て回っているのを邪魔されたくないようなときにも、気になる記事をそのまま放置せずに済むようになる。投稿記事からのリファラルトラフィックも増えることに繋がり、ニュース提供者としてもFacebookにコンテンツを流すことを、より重要視し始めることになるだろう。

Facebookが「Save」機能を実装すれば、ニュースフィードに力点を置いているTwitterとますます直接的に争っていくことになる。Twitterの方は、既にPocketInstapaper、あるいはSafari Reading Listなど、サードパーティー製の「あとで読む」アプリケーションに記事を送ることができるようになっている。Facebookに「Save」が実装されれば、Twitterでの「あとで読む」と同様の使い方ができるようになるわけだ。今のところは、「あとで読む」対象としたい記事があれば、別タブでコンテンツを開いて、そしてPocketのChrome拡張機能などを使って保存していた人も多いことだろう。ネイティブの「Save」ボタンが登場すれば、こうした手間も必要なくなるわけだ(Pocketの買収も自然な流れであるようには思えるが、世界中のゲーマーたちがOculusの買収に不満の声をあげているように、やはりいろんな利用者を刺激してしまうことにもなってしまうのだろう)。

「Save」ボタンを有効に機能させるためには、きちんと読んでもらうための仕組みも考える必要があるだろう。「Saved」へのナビゲーションメニューの追加も、もちろん一案ではある。しかしアピールが弱い気もする。おそらくはPaperこそが、保存記事のためのポータルとして有効に機能するものとなるのではないだろうか。Paper内に保存記事専用のセクションを設ければ、かなり有効に機能するのではないかと思う。ちなみにPaperでは記事をPocketやInstapaper、Reading ListやPinboardに飛ばせるようにはなっている。しかしオリジナルの「Save」ボタンの実装で、いろいろと新しい機能も考えられるようになってくるだろう。あるいはPaperを生み出したチームによって、他でも利用することのできる「あとで読む」用のアプリケーションの提供を始めるようなこともあるかもしれない。

「Save」機能はまだあくまでもテスト中のものだ。しかしFacebookが、利用者間のみならず社会との関わりも深め、その中で「井戸端」的機能を提供しようと考えるのであれば、コンテンツの「あとで読む」化を真剣に考えなければならないことは間違いないはずだ。

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(翻訳:Maeda, H


タイムマシンの楽しみを感じさせてくれるTimehop、待望のAndroid版がついに登場

過去にFacebook、Instagram、Foursquare、そしてTwitterなどに投稿した記事や写真を、Timehopで楽しんでいるという人も多いことだろう。このTimehopについにAndroid版が登場した。

ご存じない方のために説明しておくと、Timehopは1年前や2年前、あるいはさらにその前の今日(同じ日)に、自分がいったいどのような投稿をしたのかを見せてくれるサービスだ。自分自身の投稿で振り返る「今日は何の日」風のアプリケーションだと言えばわかりやすいだろうか。

Timehopは昨年夏に、従来に引き続いてSpark Capitalの主導により300万ドルを追加調達しており、Android版の開発にはその資金も役立てられている。

iOS版の方はこれまでに100万回以上ダウンロードされており、エンゲージメント率も非常に高いアプリケーションとなっているそうだ。TimehopのファウンダーだるJonathan Wegenerによれば、40%の人が、毎日アプリケーションを起動しているらしい。ユーザー数の増加率などについての詳細は教えてもらえなかったが、アメリカのアプリケーションストアでは、Top 200内に位置している。

写真共有を目的とするソーシャルアプリケーションは数多くあるが、Timehopはそうしたものを活用しつつ、自分自身の過去を振り返るためのユニークで頭の良い方法を生み出したといえるのだろう。

スマートフォンの普及とともに、写真は印刷してアルバムにおさめ、家族や友人と何度も振り返ってみるというものではなくなりつつある。体験をリアルタイムでシェアして、そしてそのまま忘れ去られるものとなってきているのだ。

忘れ去るのはプリントしないからという理由だけではなく、非常に多くの写真を撮るようになったということも関係している。おかげで撮った写真をすべて記憶に残しておいたり、または何度も繰り返してみるという行為が非現実的なものともなってきているのだ。

実のところ、Instagramなどもこうした動きの中でこそ、人気を集めることになったアプリケーションだということもできよう。撮りっぱなしの写真をそのままそこらに投稿しておしまいにするのではなく、写真に適したフィルタを適用するなどすることで、写真に対する思い入れを強めているわけだ。

Timehopも「思い出」を大事にするわけだが、こちらはInstagramとは違ったアプローチをとっている。数年前のこの日に、自分がどこにいて何をしていたのか、いわゆるタイムトラベルを体験させることで、利用者のノスタルジーを満たそうとしているのだ。懐かしい友だちを思い出し、思い出のバカンスをついこの間のことのように感じつつパーティーやイベントを再体験したり、あるいは子供の成長を振り返ったりすることができる。

「作ったコンテンツというのは、時の流れの中で輝きを強めるものだと思うのです。年月を経るにつれ、撮影した写真への思いが大きくなるということもあるはずです」とWegenerは言っている。「多くの人が、ソーシャルメディア上に数年分の思い出を蓄積するにいたっています。そうした人が過去を味わい楽しむためのツールとして、Timehopを利用してくれればと思っているのです」。

Timehopの利用者は、今のところ高校や大学に通う女性が多いのだそうだ。しかしより幅広い層に利用されるAndroid版をリリースしたことで、利用者の年齢構成なども変わってくることになるのだろう。

アプリケーションは無料で、Google Playよりダウンロードできる。
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(翻訳:Maeda, H


人の(ネット上の)影響力に点数をつけるKloutが$200MでLithiumに買収さる

ソーシャルにカスタマサービスを行うLithium Technologiesが、 Kloutを買収したことを明日(米国時間3/27)の朝発表する。買収価額約200万ドルは現金と非公開株で支払われる、とFortuneが報じている。

先月Re/codeが、Lithiumと、各人のソーシャルネットワーク上の影響力に点をつけるKloutが、交渉の大詰めにきていることを初めて報じた

Lithiumは、昨年IPOすると予想されたが、2013年の9月には、IPOに備えたメザニン型融資として5000万ドルを調達したことを発表した。その目的は、同社の技術プラットホームの開発と、営業およびマーケティングの拡大だった。これで同社の資金調達総額は1億4200万ドルになった。

Kloutはこれまで、Kleiner Perkins Caufield & ByersやMayfield Fund、ff Venture Capital, Microsoft、CrunchFundなどから計4000万ドルあまりを調達している。(CrunchFundは、TechCrunchと同じく、Michael Arringtonが興した企業だ。)

Kloutは先月行った模様替えによって、自分のソーシャルメディアアカウントに、よりエンゲージング力のあるコンテンツをポストした人には、その影響力得点を上げる、という方式を取り入れた。収益化がうまくいかなかったこともあるが、昨年は初めて、売上が1000万ドルの大台に乗せた、と主張している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


シェフによるおすすめレストラン情報を提供するChefs Feed、Android版の提供を開始

どこかおいしい食事のできる店を見つけたいのだが、Yelp上での評価などが信用出来ないと感じているとしよう。そんなときは、どうすれば良いだろう。そんなときは、お腹をすかせたプロの料理人が食事する店を教えてもらえば良いのではなかろうか。以前も紹介したChefs Feedは、まさにそうした目的で開発されたアプリケーションだ。料理のことを最もよく知っている人々からの情報を提供しようとしているわけだ。

数年前にiOSアプリケーションをリリースして、そしてついにAndroid版のリリースに至った。また、ビジネス展開をさらに強力に進めるため、Zinioの共同ファウンダー兼CEOであったRich MaggiottoをCEOとして招請した。

Chefs Feedを設立したのはSteveとJaredのRivera兄弟だ。レストラン業界での広報業務などを経験した後、そこで培ったシェフたちとのネットワークを活かして、おいしい店の情報を蓄えていった。そうして集まった情報や繋がりを活かしたいと考えるうち、Chefs Feedのアイデアが生まれたのだ。シェフたちが持つ情報をシェアするためのプラットフォームを作ってみようと思い立ったわけだ。

現在、Chefs Feedには1000名以上のシェフが参加し、いろいろなレコメンド情報を提供してくれているそうだ。そうした情報提供の見返りとして、シェフは利用者達と直接にコミュニケーション行うことができ、自分の店や、おすすめメニューなどについての情報を流すことが出来る。シェフと利用者の間にはこれまでに2300万の「コネクション」が生じ、それをきっかけとして、100万回以上のレストラン訪問の機会が生まれているのだとのこと。

今回、Android版をリリースしたことで、さらに多くの利用者を獲得するチャンスを得たことになる。

デジタルニューススタンドサービスのZinioを立ち上げたMaggiotoは、CEOとして優秀な人材の獲得やビジネス面での成長戦略を進めていくこととなる。ビジネスとしては、広告、スポンサーシップ、そして利用者ないしはシェフに関するアクション分析の提供などを行っている。

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(翻訳:Maeda, H


YC冬学期に選ばれたPovioは写真共有に新しいモデルを提案―シャイなティーンエージャーに大人気

写真共有サービスといえば、さすがにいまさら感が強い。

しかし驚いたことに、まったく新しいコンセプトの写真共有を提案するスタートアップが現れた。Povioは誕生したばかりのスロベニアのスタートアップだが、すでに人気を得始めており、Y Combinatorの冬学期に参加を認められた(YCは20万ドルの投資、3ヶ月の集中指導と引き換えに会社の権利の7%を得る)。

Povio(iOS版とAndroid版を提供中)の写真共有モデルはまったくユニークなものだ。われわれはこれまでこういうシステムを見たことがない。

現在の写真共有サービスの仕組みはプッシュ・モデルだ。つまり、ユーザーが写真を撮り、それを友だちに見せて何らかの反応を期待するわけだ。しかし友だちはユーザーの撮った写真を見たがっているかどうかわからない。写真共有サービスは写真を撮って人に見せるという伝統的なフィード方式を採用している。このモデルの問題は、シャイなユーザーには向かないという点だ。そして大勢のティーンエイジャーはたいへんシャイだ。

Povioが提供するのはまったく逆のモデルだ。Facebookのアカウントを使ってPovioアプリにログインすると、Povioをインストールしている友だちのリストが表示される。ユーザーは興味をもった友だちにピン(「写真をください」というリクエスト)を送る。友だちは、気が向けば、写真を撮って送り返す。

〔日本版:POVとはPoint Of Viewの頭文字で「撮影者の見た目」という意味。撮影者は「今自分が何を見ているか」を写真で共有する仕組み。〕

こうして写真を介した1対1の会話が成立する。ティーンエイジャーの場合、これが男女交際のいとぐちになることも容易に想像される。友だちにいきなり写真を送りつけるより、写真をくださいとお願いする方が礼儀正しいし、双方ともにバツの悪い思いをしにくい。

アプリが最初に公開されたのは約1年前だが、スロベニアと東欧ではあっという間に大人気になった。特に 発祥の地のスロベニアではTwitterユーザーの半数がPovioをインストールしているという。

その後Povioは2014年のY Combinatorの冬学期に選抜されたのでシリコンバレーへの移住を決めた。

次のステップは当然アメリカ市場攻略だが、Povioはシリコンバレーの真ん中に位置するサンタクララ大学でその第一歩を踏み出した。「4週間で学生の30%、1200人がPovioに登録し、その半数は毎日使っている。つまりサンタクララ大学の学生の15%は毎日Povioを使っている」とファウンダーのMatevz Petekは言う。 アメリカの登録ユーザーの55%は毎日利用しているという。

Petekは「われわれはコンテンツを一方的に押し付けるのではないソーシャルネットワークを構築したい。Povioはコンテンツの共有を受け手側から頼むモデルだ。このほうが厚かましくない」と語った。

「しかしすぐにクローンされてしまうのではないか?」という質問に対して、Petekは「クローンされるのは仕方がない。しかし重要なのはテクノロジーよりユーザー・コミュニティーだ。ひとたび先行するPovioがコミュニティーを確立してしまえば、他のソーシャルネットワークの場合もそうだが、長期的にやって行けると考えている」と語った。

Povioは現在成長と規模拡大に努力を100%集中している。

万一PovioがうまくいかなくてもPetekには戻る場所がある―彼はフリースタイル・スノーボードのワールドカップ・チャンピオンになったことが何度もあるのだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


ソーシャルネットワーク上で贈与社会の萌芽と育成をトライするImpossible.com

Lily Coleは、自分自身に不可能な(impossible)仕事を課したのかもしれない。彼女のImpossible.comとそのiOSアプリは、フランス語のレッスンを受けたい、バンドを作りたい、などなど、どんな願い事でも受け入れて、しかもそれが必ず実現する(と主張する)サービスなのだ。でもこのプロジェクトには、もうひとつの、目に見えない含意があり、それが徐々に優勢になりつつある。Coleは、イギリスでは人気モデルとして有名だが、彼女自身はこれまでずっと、歴史上に存在した贈与社会の性質と、そういう社会における経済(‘贈与経済’)について考えてきた。上のビデオは先週のSXSWで行ったインタビューだが、そこでも彼女はそれについて語っている。

ソーシャルネットワーク上で贈与の文化を育てたい、という願いで創られたImpossible.comは、Coleがケンブリッジ大学の学生時代に書いた論文、“不可能なユートピア(Impossible Utopias)”がその起源だ。この論文は今週ネット上に公開されたが、ユートピアという言葉の元々の意味、すなわち、誰もが自分のやりたいことをできる、誰にもその力がある社会に、迫ろうとしている。

彼女にとって贈与とは、相互性の契機になるものだ。それを大きなスケールで見れば、社会を社会としてまとめる糊になり、自己再生的な経済を作り出す。このアイデアを軸にオンラインのプラットホームを作ることは、きわめて自然に思われた。ネットワークにヴァイラルな性質(口伝え的な性質)があるなら、なおさらだ。

今週Impossibleに、Coleと彼女のチームが作った新しい機能がいくつか加わった(このプロジェクトを作ったのはKwame CorpのKwame Ferreiraだ)。それらは、個人を起点として世界が求めるものを満たそう、というものだ。

これまでのデータから得られた‘もっとも共有された’フィードがあり、‘特集で取り上げた’フィードがある。なんとなく懐かしい‘Love’ボタンを押すと、これまで人気が高かった願い事が現れる。“これを使って、より意味のあるコンテンツを取り出したい”、とColeは言う。

さらに、このモバイルアプリには、類似項の取り出し、通知の強化、ハッシュタグ、などの機能もある。いずれも、願い事をカテゴリーに分類して、それらを濃くし、よく見えるようにし、目立たせることが目的だ、とColeは述べる。

Impossble.comのユーザ体験は、ほとんどimpossibleなほどにシンプルだ。

まず、願い事をポストする。抽象的でなく、現実的な願いの方がよいだろう。そして、待つ。

ぼくはこの前、パンクブルースのバンドを作りたい、とポストしてみた。何も期待せずに。

ところが、友だちだけでなく、ぼくのソーシャルグラフの外からも、いろんなヘルプが寄せられた。

Lily Coleは、ボーカルとしてこんな歌を歌いたい、という願い事をポストした。バンド名は、そのポストから取ることにした。

バンドができあがったら、またお知らせしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Twitter、いろんな人の「最初のツイート」を探して共有できるサイトを公開

Twitterが「#FirstTweet」というミニサイトを足し上げた。遠い過去となってしまった自分の最初のツイートを簡単に呼び出すことができる。使い方は簡単で自分のTwitterハンドル(自分のでなくてもかまわない)を入力するだけだ。すると最初のツイートが画面に表示される。

ちなみに本稿執筆者の最初のツイートはこちら。何か含蓄のあることを言ったわけでもなく、面白くもない。

しかしたいていの人の「初めて」(#FirstTweets)がそんなものなのではないだろうか。Sam Biddleの言うことが的を射ているように思うのだ。

まあつまらないものであっても、取り敢えずTwitterは最初のツイートをシェアする仕組みも実装している。ツイートはいつでも簡単にシェアできるから当たり前だと思う人も多いかもしれないが、なんとTwitter上のみでなく、Pinterest、Tumblr、Google+、そしてFacebook上でもシェアできるようになっているのだ。自分のものがあまりにつまらないものである場合には、誰か面白いことを言った人のツイートをシェアすることもできる。

たとえばTwitterのCEOであるDick Costoloなんてどうだろう。

MicrosoftのCEOであるSatya NadellaもTwitterをやっている。

TechCrunchなら何か面白いことをツイートしているだろうか。

このサイトを使えば、最初に何を思ってサービスを使い始めたのかを思い出すことができるかもしれない。そして、自分の気持ちを思い出して面白がるのは一度きりのことだが、いろんな人の「初めて」を見てみて、いろいろと楽しむこともできるわけだ。とても面白いと思う。まだ金曜日なのであまりに熱中しすぎないように注意して利用したい(訳注:日本では三連休という人も多いだろう。Have Fun)。

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(翻訳:Maeda, H


Facebook、フランク・ゲーリー設計の樹木に囲まれた新キャンパスの最新デザインを公開

Facebookか建設予定の木々に囲まれた新キャンパスの外観をご覧あれ。カリフォルニア州パロアルトの22エーカーの土地に広がる43万5000平方フィートの複合施設は、著名な建築家フランク・ゲーリーの設計による。この完成予想の最新画像では、派手さを抑えたFacebook本社部分に変更が加えられた。

デザインは、最後に写真が公開された時から進化を遂げている。片側から突き出していた蛇行する少々奇異なスカイウォークが消えた。建物の両側を覆う目立った壁の窓からはパティオと繁茂する公園が見渡せる。しかし、Business Insiderが報じたモデルによると、Zuckerbergが以前宣言した通り、そこには世界最大の開かれた間取りとなる大きな部屋ができるようだ。

樹木に覆われた屋根は今も設計図にある。それは企業のオフィスパークというよりも、公園のようだ。もちろん、それがデザインの意図である。

複合施設は、1階部分の駐車スペース上に建てられ木々に囲まれている。屋上の多数の樹木と合わせて、Facebookはアマゾン熱帯雨林で失われた分を取り戻すだけの樹木を植えたかのように思える。

この建築物は、同社のメンロパーク施設と、ベイフロント・エクスプレスウェイの下を通る地下トンネルでつながっている。Facebeookは、2011年に前Sun Microsystems本社に移転した時に、この22エーカーの土地と地下の権利を購入しており、当時からこのアイデアを持っていたことは明らかだ。

Facebookは2015年春に移転する予定。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Twitter、Android向けアルファ版にて「Fave People」という新タイムラインをテスト中

Twitterが「Fave People」という機能を試験提供中だ。メインのタイムラインとは別に、お気に入りの友達やアカウントからのツイートを表示する機能だ。「リスト」を若干わかりやすくしたものだと考えれば良いだろう。

試験提供しているのはAndroid版アプリケーションのアルファ版においてのことだ。このプログラムは広く一般のベータテスターや、ひいては正式版に採用する前に、より限定的な範囲でテストを行うためのものだ。

このアルファ版にて、「Home」、「Discover」、「Activity」など一般的メニューの間に「Fave People」というメニューが設けられている。画面をスワイプして、この「Fave People」のタイムラインに移動することができる。

表示場所は(少なくとも今のところは)「Home」の隣の一等地におかれている。最初にこの「Fave People」をタップすると、使い方についての説明が表示される。

お気に入りの人々のツイートを見逃さないようにしましょう。

気に入った人がいたらプロフィールページのスターアイコンをクリックしましょう。するとこのタイムラインに表示されるようになります。このタイムライン上で発言があった場合に通知を受け取る設定を行うこともできます。

このメッセージの下にボタンがあり、タップするとフォローしている人の一覧画面にジャンプする。ここでお気に入りに加える人を選ぶわけだ。何十人、あるいは何百人、ないしそれ以上の人をフォローしているような場合、この処理はかなり面倒なものとなるだろう。もっと言えば、従来の「リスト」と比べてとくに作業が楽になるというようなものでもない。「Fave People」という、わかりやすい表現にすることで、「リスト」的な利用方法が便利であることをアピールしようとするものなのかもしれない。

但し、この「Fave People」では「通知」をオンにすることができるのは従来のリストと比べて便利な点だと感じる人もいるだろう。ニュース速報を通知するアカウントをこの「Fave People」に追加しておいた場合、通知機能をオンにしておくと便利なケースというのもあるに違いない。たとえば重大事件などが発生している最中である場合、ニュースを即時に確認できるようになるわけだ。気になる重大事件が発生していない場合には、この通知機能をオフにしておけば、無駄に騒がしくなることもない。

参考までに書いておくと、アルファ版で「Fave People」が実装されたからといって、これが直ちにベータ版でも実装されるとか、あるいは正式機能としてリリースされるということを意味するわけではない。アルファ版テスターたちの間での評判が悪ければ、この機能はあっさりと捨て去られる可能性もある。

ちなみに、以前にも特定のTwitterアカウントを「お気に入り」にする機能が一部に公開されていた。しかしその機能は広く公開されることなかった。

「Fave People」機能を示すスクリーンショットを以下に掲載しておく。

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(翻訳:Maeda, H


Facebook、iOSアプリに「特定の友達とシェア」機能を追加。Snapchatを狙い打ち

友達全員には写真を見られたくない? それはSnapchatがここまで人気を得た大きな理由だ。そしてFacebookは、よりプライベートなシェア方法を活用すべく、今日(米国時間3/17)公開されたiOS版Facebookアプリで、簡単に「特定の友達とシェア」できるオプションを提供し、写真をシェアしたりニュースフィードに表示される相手を、自由に選べるようにした。その選択画面は、Snapchatに似てさえいる。

近況ステータスあるいは写真をシェアする際、その投稿の読者が誰であるかが画面のトップに表示されている。殆どの人は「友達」に設定されているだろうが、タップすると事前に作成した友達リストや個人の名前をSnapchat風の吹き出しから選べる。以前これをするためには、シェアするたびに友達リストを作る必要があったため、使う人はまずいなかっただろう。

2007年以来、Facebookは「マイクロシェアリング」という概念の普及に努めてきた。背景にある理論は、一部の友達だけが見るのであれば、もっと様々なコンテンツをシェアし、もっと頻繁に投稿するだろうというものだ。

問題は、Facebookがユーザーに友達のリストやグループを作らせようとしたことで、それは耐え難くストレスの留まる手間に感じられた。「この男は私の超親友リストに入っていたっけ、それとも地元の友達か、飲み友達か、それとも?」 その結果、Mark Zuckerbergが2010年に言ったように、「殆ど誰もリストを作りたがらない・・・リストを作ったは最大5%で、殆どは1つしか作っていない」。

これは、当時Facebookがグループ機能を再スタートさせた理由の一つだった。最近Zuckerbergは、5億ユーザーがグループを利用していると言った。グループは、特定の話題を共通の興味を持つ人々と共有するのには最適だが、特定の友達とシェアするための道具ではない。Facebookは、親しい友達リストの誰かが投稿すると通知をくれるスマートリストも提供している。さらには、〈知り合い〉リストに加えるべき人の推奨まで始めた。そうすればその人がニュースフィードに表れる頻度が下がる。

かつてPathは、マイクロシェアリング問題に対処するべく、親しい友達だけからなる全く新しいソーシャルグラフを作る機能を提供したが、概して人々は友達を追加しすぎてしまい、結局そんなに多くの人々とシェアしたがらなかった。Snapchatは、投稿ごとに誰とシェアしたいかをずばり選ばせることによって的を射た。

Facebookの新しい「共有範囲」画面(左)とSnapchatの送信画面(右)

今、Facebookが同じことをしている。新機能は短命メッセージでも写真チャット(FacebookはすでにMessengerにその機能を持っている)でもないが、FacebookのSnapchatクローンの失敗作Pokeの後継と見ることもできる。もし成功すれば、気に入った人や興味のある人だけが見るようにするのが簡単になるので、人々はもっとバカな写真や際どい写真をシェアしやすくなるかもしれない。それはFacebookにとって滞留時間やユーザーデータの増加につながり、友達同志の関係を深めることにもなるだろう。

しかし、これも十分考えられるのは、新しい「特定の友達とシェア」機能に誰も気付かず、デフォルトの共有範囲にシェアし続けることだ。新しいシェア方法の追加は、最近のモバイルアプリであまり成功していない。フォトメッセージング機能のInstagram Directは失敗だったし、Snapchatの全体共有方法であるStoriesも大きな波を起こしていない。古いアプリに新しい芸を教えることはできても、人々にそれを覚えて使わせることはずっと難しい。

[Image Credit: iOSVlog]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


研究結果:Facebook上の感情は友達に伝染する

カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究によると、Facebookにおける感情は友達から友達へとウィルスのように広がっていく。言い換えれば、友達の気分はあなたの気分を左右する。ポジティブにもネガティブにも。

誰もが知るように、人は対面状態で互いの気分を伝染させることができる。機嫌の悪い同僚はあなたを不機嫌にし、幸せそうな恋人はあなたを元気づける。これは「赤の他人やそれに近い人同志」でも起きると研究者らは言っている。しかし、ソーシャルメディアを通じて伝わるかどうかを突き止めた人はいない。これまでには。

匿名データを使って、博士課程学生のLorenzo CovielloとAdam D. I. Kramer、およびFacebookのCameron Marlowの3人は、1180日分の英語の近況アップデートを観察した。彼らは自動化テキスト分析を使って各投稿の気分と文意を評価し、「感情コンテンツ」を求めた。

彼らの発見は? 第一に、ある地理的位置に雨が降っていると、その場所における気分はネガティブ傾向になり、ポジティブな書き込みは減る。これは「話題の伝染」と見ることができる。しかし、彼らが知りたかったのは、その雨に影響されない他の地域の友達に何が起きたかだった。その影響は、小さいけれども、間違いなく興味深い。研究者らはこう書いている。

では、雨に降られた人々の感情表現の変化は、降られていない友達にも影響を与えたのか? その通り。研究によると、ネガティブな投稿1件につき、友達の間で1.29件のネガティブ投稿が生まれ、ポジティブな投稿に対しては、1.75件のポジティブ投稿が生まれた。

「もし一人の感情の変化が、多くの人に変化をもたらすのであれば、われわれは心身の健康を改善する努力の効果を、著しく過少評価しているのかもしれない」とUCサンディエゴ校医学部の遺伝医学および政治学教授で第一著者のJames Fowlerは言った。「われわれはソーシャルネットワークの効果を測定し、それを拡大して幸福の流行を起こす方法を見つけるために、あらゆる努力を払うべきだ」

要するに彼らは、Facebook上のあなたの気分と友達の気分との間に何らかの相関があることを発見した。あなたが落ち込んでいれば、実際それは友達の間でデジタルに広がる。この次Twitterに「人生っていいことないね」と書く前に、ちょっと考えなくてはならなくなる結果だ。研究者らは、これがソーシャルメディアや広く伝わるメッセージングによる公共福祉の改善に役立つと信じている。これで悲しい顔よりスマイリーフェイスを選ぶ理由が一つ増えた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Facebook、15秒のビデオ広告いよいよ導入へ―ミュート状態で自動再生される

Facebookは昨年秋からテスト中だったビデオ広告の正式運用を開始すると発表した。.

公式ブログによると、 現在Facebookはビデオ広告については少数の広告主をパートナーとしており、ここ数ヶ月かけて順次広告の対象ユーザーを拡大していくという。ビデオ広告は15秒で、音声はミュートされた状態で自動再生される。ユーザーがクリックすると表示が拡大され、ミュートが解除される。

ビデオ広告の出稿プロセスは(他の広告についてはFacebookは広告の種類のシンプル化を進めているが)、テレビCMの場合とほぼ同様だ。特定のオーディエンスに対して比較的短期間に限って広告を表示し、表示回数等のパフォーマンスはNielsen Online Campaign Ratingsによって測定される。

ビデオ広告(それも自動再生)が多くのユーザーに気に入られるとは思えないが、Facebookの幹部は「ユーザー体験への影響は限定的、ないし無視しうる程度だ」と述べた。

FacebookはまたCMビデオの質が高い水準で保たれることを強調している。自動再生されることを念頭において、ビデオの品質管理を行うということのようだ。Facebookによれば、ビデオ広告はニュースフィードに公開される前に、 広告コンサルタントのAce Metrix,によるユーザー効果テストが実施されるという。Facebookは次のように述べている。

プレミアム・ビデオ広告によってブランドはFacebookユーザーに強い印象を与える新しい手段を獲得する。われわれはプレミアム・ビデオ広告についてはユーザーの反応を確かめながら慎重かつ段階的に公開している。限定されたユーザーに対し少数の広告主による高品質のビデオを公開する試験を進めることにより、最高のユーザー体験を維持するよう務めている。

ビデオ広告のテストをしているというわれわれの記事。 サンプルビデオ入りのFacebookの発表はこちら

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Android版Instagramの最新版はパフォーマンスを向上してマルチデバイス対応を強化

新たにリリースされたInstagramの最新版(バージョン5.1)は既に試してみただろうか。パフォーマンスが大幅に改善し、かなり軽いアプリケーションとなっているようだ。オフィシャルブログの記事によると、たとえばプロフィールページはこれまでの半分ほどの時間で開くことが出来るようになった。アプリケーションのサイズも半分ほどになったのだそうだ。

デザイン面でも新しくなり、ビジュアルはシンプルになっているとのこと。使い方もシンプルになって、これまで以上に便利に使えるようになったそうだ。全体的にいえば、Android本体やOEMメーカーなどが推進しているフラットデザイン化が進んだと言うことができよう。

デザイン変更は見栄えや動作の軽快化のみを目指したものではない。ローエンドのスマートフォン(Instagramブログの表現を借りればAndroidを搭載したフィーチャーフォン)から、ますます広がりを見せつつあるファブレットの大画面にてもより快適に使えるようにとの配慮がなされている。

Instagramの最新版はこちらよりダウンロードすることができる。

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(翻訳:Maeda, H


Twitter、ヨーロッパの博物館や美術館とのタイアップで「#MuseumWeek」イベントを開催

リアルタイムでニュースを感じ続けていたい人や、あるいはメディア業界にいる人々は、Twitterのことをなくてはならないものと考えている人が多い。但しTwitterはそこに留まることなく、さらに利用者層を広げたいと努力を続けている。さまざまな分野で「なくてはならないもの」として広め、そして誰もが利用するものとして定着させたい考えだ。そのような中、Twitterが今回着目するのは「アート」分野だ。3月24日から30日の1週間、Twitterはヨーロッパおよびイギリスにおける数百の美術館とタイアップして、スペシャルコンテンツを提供していく予定なのだそうだ。「Twitterを利用しているみなさんに、これまでに存在しなかった直接的な美術館体験を提供し、また美術館員の方々とのコミュニケーションの機会を提供いたします」とのことだ。

公式にタイアップする美術館は既に公表されているが、他にもいろいろな美術館の飛び入り参加を期待しているそうだ。「#MuseumWeek」のハッシュタグを使えばイベントに参加できる。参加を表明している美術館は次のような感じだ。サイエンス・ミュージアム(@sciencemuseum)、ロンドン自然史博物館(@NHM_London)、ヴィクトリア&アルバート博物館(@V_and_A)、大英博物館(@britishmuseum))およびテート・ギャラリー(@Tate)、それに小さなところではあるがRoald Dahl MuseumやPencil Museum(鉛筆のミュージアムだ)(@PencilMuseum) などとなっている。

今回のイベント以前にも、たとえばテート・ギャラリーでは昨年、ロイ・リキテンスタインのライブツアーを行った。ここでは「#TateTour」のハッシュタグを使って、キュレーターに質問したりもできた。このイベントの成果もあって、テート・ギャラリーはヨーロッパの中で最もフォローされるミュージアムとなり、また全世界でも3位となった(100万人以上のフォロワーがいる)。

テート・ギャラリーのDigital Communications部門ManagerのJesse Ringhamは「アート関連の話題を提供していくにつき、多くの人に注目して頂いていることを大変光栄に思っています」と述べている。「イギリス国内外の大小博物館ないし美術館が参加する新たなイベントに参加できることを、非常に楽しみにしています」とのこと。

Twitterでは同時期に美術館訪問者の話(#MuseumSelfies)、スタッフとのやり取り(#AskTheCurator)、あるいは美術館を巡るさまざまな話題(#MuseumMemories)なども盛り上げていきたい考えだ。

直近のアニュアルレポートによれば、2013年12月までの四半期におけるTwitterの月間アクティブユーザー(MAU)は2億4100万人であったとのこと。それまでの2期に比べて、MAUの伸びが低くなっている。Twitterは既存利用者層の活性化を狙うだけでなく、これまでにTwitterを利用していなかった層にもTwitterを利用してもらうために、いろいろな活動を行おうとしているわけだ。

スポーツイベントを楽しむために、Twitterを利用し始めたという人はかなりの数にのぼるようだ。Twitterとしては、今回のMuseumWeekにより、こうした「従来型行動との連携」による利用者ないし利用頻度の増加を狙っているのだ。イベントをきっかけに新たなムーブメントの誕生を期待しているわけだ。今回のイベントの仕掛け人でもあるMar Dixonは次のように言っている。「多くの博物館や文化事業団体などが、非常に有益で面白い情報をTwitter上で提供していることに注目してもらいたいのです。今回のイベントがそのきっかけになればとも思っています」。

Twitterはもともと文字情報のみを展開するメディアだった。最近ではビジュアル情報の充実を目指してさまざまな拡張を行っている。今回のMuseumWeekイベントもその一環として理解できるし、またそうした方向に成長していくことで、広告ビジネスモデルの確立を目指してもいるのだろう。

Image: Jan Steen, As the old sing, so twitter the young Wikimedia Commons.

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(翻訳:Maeda, H


誰が(ソーシャルの)世界を動かしているか?, 女子だ

グレートなソーシャルメディアプラットホームは例外なくどれも、何百万ものグレートな女性たちが支えている。そして、おやまあ、彼女たちの多くがスマートフォンの熱烈なユーザなのだ。

FinanceOnlineが行った調査によると(その元ネタはPEWやNielsen、Burst Mediaなどだが)、女性は男性よりも頻繁に、かつ、より多様な使い方で、ソーシャルメディアを利用している。Facebook、Tumblr、Pinterest、Instagram、Twitterなどはすべて、男性よりも女性ユーザの方が多い。

Pinterestは元々、女子力でブレークしたサイトだが、今ではインターネットを利用する成人女性の33%がPinterestのユーザ、男性ユーザは成人男性インターネットユーザの8%にすぎず、女性上位が激化している。一方LinkedInはその逆で、成人男性の24%が利用しているのに対し、女性は19%だ。

しかも女性の多くがもっぱら、モバイルでソーシャルメディアを利用している。すなわち、スマートフォンでソーシャルメディアを利用する人は女性の46%、対して男性は43%だ。

タブレットも同様で、女性の32%がタブレットでソーシャルメディアを利用、男性は20%だ。

ここからが、いちばんおいしい部分:

この調査によると、ソーシャルメディアを利用してブランドと対話することが多いのは、男性よりも女性だ。女性の半数以上が、ソーシャルメディアからブランドの企画(特典サービスなど)にアクセスしている。男性でこのようなソーシャルメディア利用をするのは、半数に満たない。

また、ソーシャルメディアを利用してブランドの最新情報を知ったり、好きなブランドに関してコメントを書き送ったりするのも、男性より女性に多い。

さらに、おもしろいニュースネタを仕入れるのも、女性はソーシャルメディアからが多い。女性の58%がFacebookから最新ニュースを知るのに対し、男性でFacebookのNewsfeedをニュース源としているのは43%にすぎない。

ソーシャルメディア上で女性の方が男性よりもアクティブである、という事実は、最近の発見ではない。少なくとも5年ぐらい前から、そんな傾向がある。でもソーシャルメディアに関して、デスクトップからモバイルへの移行を女性がリードしていることはなかなか興味深い。ソーシャルサイトは今後数年間、このことを強く意識せざるをえないだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Facebook、ニュースフィードの新デザインを公開開始―フォントが変わり、左カラムがシンプル化

Facebookはこれまでに何度も変身を遂げ、その間、ユーザー体験と広告ビジネスの間でバランスを取ろうとして成長の痛みを経験してきた。今日(米国時間3/6)からFacebookは再び新たな章を開く。昨年予告されたニュースフィードのメジャーアップデートが全ユーザーに順次公開される。

今日から公開が始まった新バージョンではデザインが一新された。記事本文のフォントが変更(MacはHelvetica、WindowsはArial)され、画像が目立つように配置された。

左カラムからは要素が取り除かれてシンプルになった。このアップデートでデスクトップ版のデザインはモバイル版にかなり近づいた。新バージョンは今後数週間かけて全ユーザーに提供されるという。

念のために付け加えれば、今回のアップデートはすべてUIの変更で、広告や表示するコンテンツを選択するアルゴリズムには一切手は加えられていない。広告主が何か対応する必要はまったくない。私がインタビューしたFacebookのプロダクト・マネージャー、Greg Marraによれば、コンテンツ表示のアルゴリズムはこれと別に随時更新されているので、興味があればNews Feed FYIブログを参照せよということだった。

今回のアップデートの背景だが、昨年ニュースフィードの変更の計画が発表されたものの、その後いっこうに実施に移されなかった。

Marraによると、Facebookは新デザインについて慎重に考える時間が欲しかったのだという。“「昨年、われわれは時間をかけてユーザーのデザインに関する意見を聞いた。大勢のユーザーにインタビューして、効果的なのはどの部分か、そうでないのはどの部分かを理解しようと努めた。過去にわれわれが行ったデザインの変更の一部はFacebookの利用体験を妨げていることも分かった」とMarraは言う。

記事本文にHelveticaとArialを採用したのは、Facebookの雰囲気をOSのデフォールトになるべく近づけたかったからだそうだ。全体として狙ったのはシンプル化だという。これまでは共有記事の種類をインデントで区別していた、新デザインではデザインではっきり区分する。

同様に、添付コンテンツもそれぞれ独自の場所が与えられる。リンクのタイトルのフォントはGeorgia(セリフつきフォント)となる。アップロードされた写真は横幅いっぱいに表示される。複数の写真の場合はコラージュになる。

もうひとつ現行デザインとの大きな違いは左カラムだ。ここは大きく簡素化された。

Marraは「狭いスペースにさまざまなナビゲーション情報が押し込まれていたため、多くのユーザー、特にノートパソコンのような小さなスクリーンで表示するユーザーには使いにくいものになっていた。スペースがないので頻繁にスクロールする必要あった」と説明する。Marraによれば新デザインはスクリーンのサイズによらず同じ数のリンクが表示され、必要な機能が探しやすくなったはずだという。”

今回のアップデートの意図についてMarraは「われわれはユーザーの反応を注意深く評価している。ユーザーがどのようにサイトを使うか、どんな記事を読むか、どんなグループ、アプリを利用するかを見守っている。今回はユーザーからの質的な評価を詳しく聞き取りたい。われわれは事前にユーザビリティを繰り返しテストしているが、それでも何が評判がよく、何が評判が悪いか事前に予測するのは難しい」と語った。”

たとえば私が試したバージョンではチャット・ウィンドウは左下に移動していたが、これはやはり現行の右下のほうが使いやすいことがテストで判明した(スクリーンショットにはチャット・ウィンドウや広告が写っていないが、これら従来どおり右カラムに表示されるという)。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Twitterパスワードのリセット通知が届いた人多数 ― 実は単なる間違いだった模様

この数時間で、Twitterからセキュリティ確保のためパスワードを変更するようにというメールを受け取ったという人が多数いるようだ。

何か問題が発生しているのだろうか。Twitterがハッキング被害にあったりしているのだろうか。メールは果たして本当にTwitterからのものなのだろうか。それともなにかフィッシング絡みのものなのだろうか。

取り敢えず、メールは本物だ。しかしセキュリティ上の問題が起こっているということはないらしい。Twitter社の人間が、パスワードリセットを促すメールを、必要のない相手に送ってしまっただけというのが真相らしい。つまり、メールを受け取った人のアカウントも、実際上は何の問題もないということのようだ(もちろん、たまたま、すごい偶然で本当にトラブルに巻き込まれているということはあり得る)。

「Twitterとは関係のないサービスないしウェブサイトから、アカウントが危険に晒されているようです」とメールには書いてある。「第三者からのアクセスを遮断するため、パスワードのリセットを行いました」(原文:”Twitter believes that your account may have been compromised by a website or service not associated with Twitter. We’ve reset your password to prevent others from accessing your account.”)。

Twitterからは短いながら(もちろん140文字以内にまとめなくてはならないわけだ)、今回の事象について説明している。

システムエラーによりパスワードリセットのメールを送ってしまいました。対象となった方にご不便をおかけしてしまい申し訳ありません。

何の問題もなかったらしいということで、取り敢えずは安心だ。ただ、メールが届いてしまった人は、実際にパスワードリセットを行う必要があったことだろう。まあ、「最悪の自体」にはならなかったわけだ。

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(翻訳:Maeda, H)