TBS子会社のファンドが国内外スタートアップ2社に出資

TBS子会社のベンチャーファンド「TBSイノベーション・パートナーズ(TBS-IP)」は12日、国内外のスタートアップ2社に出資したことを明らかにした。資産管理サービスやクラウド会計サービスを手がけるマネーフォワードと、チャットアプリ「PicChat」を運営するシンガポールのSpicy Cinamon(シナモン)の2社が対象で、出資額は非公表。TBS-IPが2013年8月に設立して以来、初めての出資となる。

マネーフォワードは2012年5月に設立。個人向けの家計・資産管理サービス「マネーフォワード」や、個人および法人向けのクラウド会計サービス「マネーフォワード For BUSINESS」を展開している。2013年11月に開催されたTechCrunch Tokyoでお披露目となったマネーフォワード For BUSINESSは、1月27日に正式版がリリースされたばかりだ(関連記事:専門知識いらずのクラウド会計「マネーフォワード」正式版、価格優位でシェアトップ狙う)。

シナモンは、「今何をしているか」を写真と声で送れるチャットアプリ。2013年5月にタイ、ベトナム、シンガポールの3カ国で前身となるアプリをテストリリースし、20万ダウンロードを突破。日本語を含むグローバル版のiPhoneアプリを2月10日にリリースした。テストリリース中に投稿された写真は多くが自分撮りで、恋人や家族、友人など親密な間柄でのやりとりに利用されていたという。

シナモンは本社をシンガポールに、開発拠点としてベトナムに子会社を持ち、7カ国のメンバーが集まっているスタートアップ。ファウンダーの平野未来氏と堀田創氏の2人は、連続起業家(シリアルアントレプレナー)かつ、スーパークリエーターの発掘・育成を目的とした「未踏ソフトウェア創造事業」に採択されたエンジニア。ミクシィの朝倉祐介社長がかつて代表を務めていたネイキッドテクノロジーの創業メンバーでもある。


Flappy Bird + Snapchat? ゲームをクリアしないと見ることのできないメッセージを送るAmazing Cupid

自分がティーンエイジャーで、ちょっと嫌な相手から好意を持たれた(持たれてしまった)と考えてみよう。飼い主に気に入られようと必死になっている子犬のように、あなたの周りから離れなくなる。こんなときはどうすれば良いのだろう。もしサディスティックな感情を持っているのなら、お断りのメッセージをAmazing Cupidを通じて送るのが良いかもしれない。

Amazing CupidはFlappy Bird風のゲームで、送られたメッセージを見るには、送信者の設定した時間内に、やはり送信者の設定したスコアをクリアする必要がある。クリアできない場合は、送られたメッセージは永遠に失われることとなるのだ。

Flappy Bird類似のゲームは数多くリリースされている(実のところ、Flappy Bird作者のDong Nguyenがゲームをアプリケーションストアから削除してから、iOSアプリケーションチャートで首位になるものも登場している)。しかし、このAmazing Cupidを制作したTouchTenのCEOであるAnton Soeharyoは、勝手に真似をすることを潔とせず、Nguyenにゲーム部分でFlappy Birdと類似のものを制作する許可を得ているのだとのこと。メールでの問い合わせに対して、Nguyenもこの事実を確認している。

Amazing Cupidは現在Google Playストアでのみ公開中だが、iOS版も既にApp Storeに登録申請済みであり、TouchTen(こちらはインドネシアで活動している)によると、バレンタインデーまでには公開されるのではないかとのことだ。

このAmazing Cupidはマネタイズを目的とするものではなく、広告もTouchTenがリリースしている他アプリケーションのものに限っているのだとのこと。Amazin Cupidを通じてメッセージング関連アプリケーションの可能性を探りたい考えなのだそうだ。このAmazing Cupidの人気が出るのなら、メッセージング関連アプリケーションのリリースを検討していこうと考えているようだ。ちなみにこのTouchTenはCyberAgent Venturesの出資をうけて、モバイルゲームの開発を行っている。

ゲームは確かにFlappy Birdに似ているが、主役は鳥ではなく、青い髪をしたキューピッドだ。ゲームの目的は、無限に続くローマ建築風の柱にぶつからずにキューピッドを飛ばし続けることだ。失敗すると「そんなことでは恋など成就するわけもないね」(No wonder you’re alone)だとか「一緒にいるのが君であることにイライラしてきたよ」(Why am I grumpy? You are my only friend)などといった罵詈雑言を投げつけられることとなる。基準点をクリアすれば、ようやく隠されたメッセージを見ることができるようになる。

尚、Amazing Cupidでは、メッセージのやり取りに使うのではなく、純粋にゲームを楽しむこともできる(友達がいない人のための機能だろうか)。ゲームの難しさを楽しむ(そして中毒化する)ために、「ノーマル」、「難しい」、そして「超絶」(impossibro)といったレベルを用意するなど、Flappy Birdにはない工夫もこらしている。

なかなか面白いが、かなりイジワルな存在でもある。

「ちょっとした実験的な意味合いもあるのです」とSoeharyoは言っている。Snapchatを使って、内輪受けの写真などをやりとりすることが流行っているのを見て、自動消滅型の仕組みを使ってなにか面白いことはできないかと考えたのだという。「Snapchatはかなりストレートなものですね。メッセージを送って、それが自動的に消え去るというものです。そこにある種のゲーミフィケーションの仕組みを導入できないものかと考えてみたのです」とのこと。

Amazing Cupidにおけるメッセージング+ゲームの仕組みが流行るようであれば、この仕組を企業やセレブのマーケティングツールとして使えるのではないかとも考えているようだ。最初にメッセージを見た人に特別なプレゼントをあげるとか、あるいはプロモーションコード自体をメッセージにしておくという使い方も考えられる。

ところでSoeharyoは、いつかNguyenに会いたいとも語っている。Flappy Birdの作者であるNguyenは、Twitter上でFlappy Birdがあまりに広まったことにより、周りが騒々しくなりすぎたと言っていた。Flappy Birdが嫌いになったというようなこともツイートしていた。

「急激な変化で途方に暮れてしまったということなのでしょう」とSoeharyoはDongを思いやっている。「会ったことは無いのですが、メールでのやり取りはとてもフレンドリーな様子でした。とても良い人物なのだという印象を受けましたよ」とのこと。「ジャカルタに来るようなことも言っていました。その機会にはぜひとも会ってみたいですね。もちろん無理を言うつもりはありません。でも機会があるのなら、何か一緒にやってみたい気持ちを持っています」とのことだ。

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(翻訳:Maeda, H


ソーシャルデータを使って面白いことができるアプリ&リソース20選

タイトルのままな記事なのですが、意外と知らなかった秀逸なサービスが多数紹介されているので思わず翻訳してみました。ソーシャルサービス系APIやビジュアライゼーションのヒントにもなりそう。 — SEO Japan

近頃、プライバシーの懸念と言論の自由の制限をめぐって繰り返し発生する話題が理由で、ソーシャルメディアが悪い評判を得ているようである。もちろん、それは理解できることだ。FacebookやTwitterのようなプラットフォームは、多くの人にとって、大人数とコミュニケーションを取る主な手段であり、私たちに関する大量の情報を集めてきた。これらの詳細情報は、私たちの日常生活や個人的信念についてたくさんのことを明らかにすることができるため、そのデータを使って何をするのかが重要だ。

しかしながら、それは必ずしも、あなたに怪しいデート広告を売りつけたり、ネコ動画を見るあなたの習慣を政府にスパイさせることが全てではない。以下のリストは、巧みなビジュアライゼーションから賢い企業まで、あなたの情報を使って素晴らしいことをする20個のアプリとリソースをまとめたものだ。

Wolfram Alpha Facebook Analytics

Wolfram Alphaのパワフルな計算エンジンは、その数学的な優れた能力でよく知られているが、最近では、あなたのFacebookアカウントの徹底分析をする能力も手に入れた。これが、あなたが投稿した近況の数や、あなたの友達の年齢分布や、最も人気のあるあなたの写真など、膨大な量の情報を提供する―その多くが、洗練された小さなグラフおよびその他の視覚物で提示される。

私たちのお気に入りは、使用頻度によってあなたが書いた言葉を測定してきちんと整理する‘Word Cloud’だ。

- Wolfram Alpha

Facebook Graph Search

スタンドアロンアプリではないが、Graph Searchは、あなたとあなたの友達について集めた全ての写真と情報を活用しようというFacebookの試みだ。確かに、このツールはFacebookストーカーがストーキング行為をするのを簡単にしているという非難を受けてきたが、その一部の機能の賢さは否定し難い。

“私の友達が好きなレストラン”から“私がタグ付けされた写真”や“The Next Webとチョコレートが好きな人”に至るまで、様々な種類のクエリを入力することができる。

- Facebook Graph Search

Friendwheel

これもまたデータをビジュアライズするアプリだ。Friendwheelは、あなたのFacebook友達の中で誰が誰を知っているかの全体像を教えることを目的としている。各コンタクトはサークル上に点で表され、点と点を交差する色つきの線で繋げる。私たちは様々なソーシャルサイクルの一部である傾向があるため、あなたは、先のパターンから浮かび上がる種々のネットワークグループを目にすることになるだろう。

- Friendwheel

Mentos Fresh News

有名人の気分になって自分がニュースに出るのを見たいと思ったことはないだろうか?Mentos Fresh Newsは、あなたがそれをする手助けをすることを目指している…ある意味。このウェブツールは、あなたのFacebookアカウントにリンクして短いニュースフィルムを作る。そこでは、偽のキャスターが、あなたのFacebookタイムラインを介して共有された情報を基にあなたのソーシャルライフとバイオグラフィに関するアップデートを読み上げる。その“レポート”は、バカらしいものから下品なものまで多岐にわたり、あなたの写真やあなたが訪れたことのある場所などをコメントに巧妙に組み込んでいる。

- Mentos Fresh News

Mentionmapp

Mentionmappは、人々の最近の発言やハッシュタグを基にユーザーを繋げて、Twitter上でのあなたの影響力をグラフィックで示す。Twitterアカウントでサインインし、押したり引いたり動かしたりできるツリーで自分のネットワークコネクションを素早く診断してみよう。

- Mentionmapp

Twtrland

TwitterとInstagram両方のアカウントを分析できるTwtrlandは、あなたの投稿の習慣とやり取りしているフォロワーを徹底的に探索するアプリだ。

このアプリは、あなたの平均リツイート数、最もよく使用する言葉、お気に入りのInstagramフィルターなどの大量のデータを提供する。最も興味をそそるのは、年齢、場所、有名人かどうかなどの特徴を基にフォロワーをフィルターすることができるその賢い検索機能だ。

- Twtrland

TweetBookz

私たちは皆、Twitter上で自分の生活の全てを共有しなければならないと思っている人間を知っている。もしくは、あなたがその人間かもしれない―それをジャッジするつもりはない。ともかく、TweetBookz.comは、自分の投稿の“TweetBook”を作成することができるカラフルなウェブサイトだ。自分のTwitter情報でログインし、いくつかの異なるデザインから選択をして、さらにソフトカバーかハードカバーのどちらかを選んで、自分のオンライン上の物思いを本にすることができるのだ。

また、友達用に本を作るためにギフト証明書を注文することもできる。たとえあなたのツイートがベストセラーにはならないとしても、このデジタルの時代に自分の個人的なストーリーを物理的な書物にすることは奇抜な手段だ。

- TweetBookz

Twitter Character Infographic by Visual.ly

Visual.lyは、そのインフォグラフィックサービスで知られているが(彼らの他の製品をチェックしよう)、これは、あなたのTwitterアカウントを分析するための奇抜な製品だ。

Twitterアカウントをリンクさせると、ツイートとリツイートの比率や、あなたが参加する会話の一般的なトピックなにど基づいて表情や衣装が変わるキャラクターを作り出す。2つ目のTwitterアカウントを使って、自分の統計とアバターの特徴がどのように対比するかを見てみよう。また、眼鏡や髪型など最後の仕上げを追加して、あなたのキャラクターを忠実にパーソナライズすることもできる。

- Twitter Character Infographic

Tweeted Trips

あなたはたくさん旅行をし、その道中にツイートをするだろうか?Tweeted Tripsは、ジオタギングされたツイートのロケーションのメタデータを基に(もしツイートがジオタギングされなければ、手動でロケーションを追加することができる)、あなたの旅のルートを地図上に描画して、その旅を紹介する。また、他のユーザーの旅がどんな感じかを見たければ他のTwitterハンドルを入力することもできるし、トレンディング“トリップ”やフィーチャード“トリップ”を閲覧することもできる。

- Tweeted Trips

Statigram

Statigramは、ビューアーとアナリティクスを組み合わせてパワフルなInstagramウェブアプリを作っている。それは、あなたに最近の画像のフィードを与えたり、フォロワーとフォロウィングを選り分けることを可能にしたり、あなたがInstagramビューアーに期待する全てのことをする。しかしながら、このアプリの心臓部はその統計にある。

それは、あなたのエンゲージメントとリーチに関する豊富な情報を提供するだけでなく、画像を投稿するのに最適の時間を提案するなど、Instagramでの人気を増やす方法に関するアドバイスも与えてくれる。加えて、様々なネットワークで共有するためのインフォグラフィックとコラージュを作ることもできる。

- Statigram

Worldcam

シンプルなマッピングアプリ、Worldcamは、どんな種類のInstagram写真が世界中で共有されているかを垣間見せてくれる。都市や場所の名前を入力するだけで、その場所の近くで共有された最近の写真のフィードが提示される。

- Worldcam

Google+ Ripples

Google+は、FacebookやTwitterほどの人気はないかもしれないが、それでも多くのコミュニティにとっては必要なプラットフォームだ。Rippleは、このサービス内に直接統合されていて、このネットワーク上の投稿の広がりをビジュアライズし、主要なインフルエンサーやソーシャルコネクションを特定したり、時間と共に人気度を追跡することを可能にする。

それにアクセスするには、投稿の右上にある矢印をクリックして、トップダウンメニューから‘View Ripples’を選択するだけだ。

- Ripples

Simply Measured Vine Analytics

アナリティクス会社、Simply Measuredが、Vine上でのリーチを測定する無料統計ウェブアプリを提供している。自分のアカウントをリンクさせると、誰があなたの動画を共有しているかや、インタラクションを後押しているかを見ることができ、自分の投稿の習慣に関する一般的な数字を得ることもできる。それは、カラフルなグラフや図も使用して提示される。Simply Measuredは、他にも様々なアナリティクスサービスも提供している。

- Simply Measured

Numblr

Numblrは、Tumblr向けのシンプルだが風変りなアナリティクスウェブサイトで、最も読まれた投稿やノートと投稿の比率や、投稿配信の種類など、あなたのブログの人気度に関する簡単な統計を提示する。また、大きい方が良いと思われる謎の“Numblr Score”が存在する。ブログのURLを入力すると、データを読み込むのにかかっている努力についてこのアプリがウィットに富んだ文句を言うのを目にする。

- Numblr

Foursquare Time Machine

FoursquareとSamsungの共同の取り組み、Time Machineは、あなたの全てのチェックインをカラフルにアニメ化されたマップ上のサービスを利用してビジュアライズする。それ自体で十分に素晴らしいのだが、あなたが次にどこに行くべきかまでも予測するのだ。また、自分のチェックインの習慣に関する詳細情報を使ってインフォグラフィックを作り、それを友達に共有することもできる。

- Time Machine

4sqmap

4smapは、あなたのFoursquare体験を補完するために無数の統計とリソースを提供する。指定したエリア周辺で話題になっている場所をチェックしたり、カテゴリでロケーションを探索したり、お薦めの場所を見たりすることができる。

このアプリのパワーは、Foursquareアカウントでサインインすると、本当に明らかになる。それを利用して、自分の友人、チェックイン、アドバイス、バッジ、メイヤーシップ、その他独自のマップ上に描かれたものを見るのだ。Time Machineと同様に、4sqmapは、詳細にわたる様々なアクティビティの統計を使用して共有可能なインフォグラフィックを生成することができる。

- 4sqmap

LinkedIn InMaps

自分のコネクションをビジュアライズできるということが最も役に立つのは、根本的に様々なグループに属する人々の職業的なコネクションを作ることを奨励しているネットワーク、LinkedInかもしれない。

InMapsがビジュアライゼーションツールとして他と異なっているのは、自分の様々なネットワークグループを色分けするだけでなく、現れる様々な色にどんなグループに属そうと自分でラベルを付けることができる点だ。これが、現実世界でより良いインタラクションを描くためにはどのネットワークを拡大する必要があるのかを見るのを簡単にし、あなたにビジュアライゼーションの実用的な目的を与える。

- InMaps

Kinzaa

一般的に言うと、レジュメの作成は嫌だが必要不可欠なことだ。雇用主にとっては、読まなければならない何百枚ものレジュメを保有することはさらに良くない。Kinzaaは、あなたのLinkedInのデータをインポートして仕事、教育、経験の履歴をグラフィックで示す“インフォグラフィック・レジュメ”を作ることによってレジュメをもっと面白いものにすることを目的としている(何もインポートせずにインフォグラフィック・レジュメを作ることも可能だ)。

雇用主は、単に紙面上の言葉を見る代わりに、無数の他の志願者から際立ち、あなたの概要を述べたチャートや略図を手にするのだ。

- Kinzaa

Vizify

このリストで最も徹底的なビジュアライゼーションアプリの1つ、Vizifyは、オンライン世界におけるあなたのプレゼンスを表した“グラフィック・バイオグラフィー”を作る。Facebook、Twitter、Foursquare、LinkedIn、Instagramのようなサービスや個人的なウェブサイトにそれを繋げて、あなたが最も頻繁に議論しているトピックや職歴などの情報を取り出し、それらのサイトにおける自分のアクティビティをグラフィックで詳細に示すのだ。

また、あなたがどれくらい頻繁に場所を変えているかを示すビデオや、Twitterアカウントの統計的な概要などの素晴らしいアニメーションもある。Vizifyをまさにユニークなものにしているのは、それがあなた自身が見るための情報ソースであるだけでなく、自分のオンラインプレゼンスのちょっとした基準点を共有および提供するものであるという点だ。

ページの色を変更したり、引用文やインフォグラフィックを追加して、自分のアカウントを適切にパーソナライズすることもできる。

- Vizify

Immersion by MIT Media Labs

Eメールは、それ自体はソーシャルネットワークではないが、私たちのEメール習慣は、私たちの個人的なやり取りについて間違いなく明らかにすることができる(NSAに聞けばいい!)。それが、Immersion by MIT Media Labsが証明しようとしていることだ。Gmailアカウント情報を使ってそれを証明し、時間、送信者、受信者の情報を集めて、コンタクト間のコネクションをグラフィックで立証するのだ。

心配しなくても大丈夫。プライバシーについて懸念しているのなら、彼らのサーバーから全ての情報を削除することができる。

- Immersion

まとめ

ソーシャルプラットフォームは、私たちの生活に関するたくさんの情報を集める。時にそれが私たちを不安にさせることもあるが、そのデータを使って便利なことをするアプリを所有して、これらのネットワーク上での私たちの活動から現れるパターンを見ることができるのは素晴らしいことだ。それらは、私たち自身の個人的なストーリーの簡単な要約を提供し、時にはカッコいいグラフィックも作ってくれる。

私たちが見逃している興味深いリソースが他にあるだろうか?下のコメント欄で教えて欲しい!

ヘッダー画像クレジット:KAREN BLEIER/AFP/Getty Images


この記事は、The Next Webに掲載された「20 apps and resources that do cool things with your social data」を翻訳した内容です。

知っているものもちらほらありましたが、全く知らないサービスも沢山。時間がある時に一つ一つチェックしてみたいです。 — SEO Japan [G+]

Appleの苦情でAndroidカスタマイズアプリ”Themer”がGoogle Playから削除…ここにはGoogle側のもっと重要な問題が

Androidのホーム画面をカスタマイズするアプリThemerはMyColorScreen社の作で、同社は昨年秋に50万ドルのシード資金を獲得したが、アプリそのものはこのほど、Appleから著作権侵害を主張されたため、Google Playのストアから姿を消した。Appleが文句を言っているのはThemerアプリが提供している200あまりのテーマの内の一つにすぎないが、アプリは2月2日に取り下げられ、同社が問題のテーマを取り去ったにもかかわらず、まだストアに戻っていない。

問題のテーマは”Seven”という名前で、Appleの言い分ではそのアイコンの一部が同社のパテントに抵触している。MyColorScreenの協同ファウンダでCEOのAshvin Dhingraがそう説明した。

Themerの使い方は簡単で、気に入ったテーマを選んでボタンを押せば、そのテーマがホーム画面にインストールされる。それまでは、デザイナーがMyColorScreenのWebサイトにアップロードした作品をユーザがデザイナーから買う、というやり方で、それはAndroidデザイナーのマーケットプレースとして、Dribbble.comなんかにも似たやり方だった。

Dhingraはこう説明する: “Sevenはすぐに削除したから、Google Playのストアにすぐ復帰できると思っていた。でも今日で一週間になるから、あと何週間かかるのか分からなくなってきた”。

“Appleの法務にも話を聞いたが、そいつはとても親切ないいやつで、Sevenのテーマ以外には何も問題ない、と言った。でもGoogleにはGoogleのやり方があるみたいで、それに対してわれわれは手出しができない。われわれには、復帰を早める手段がない。それにGoogleからは、まだ何も言ってこない”。

彼の言い分は、アプリが消えてしまい、その復活を望む者として当然だし、コミュニティもその心配を共有しているだろう。DhingraによるとThemerは、この秋に公開ベータでデビューして以来、100万回ダウンロードされている。

同社が困っているのは、こういう問題が起きたときの、デベロッパのための窓口がGoogleにないことだ。どこにコンタクトすればよいのか、それが分からない。Themerのチームは、ランダムにGoogleのいろんな人にメールなどしてみたが、無駄だった。GoogleのAndroidデベロッパ向けサイトにはいろんなリソースがあるが、それらの中に、今回のような状況に応えるものはない。今Googleに問い合わせているので、答が得られ次第この記事をアップデートしよう。

MyColorScreen社によれば、現時点では、そもそもThemerがストアに戻るのかどうか、すら分からない。ただし同社としては、今のところは、Google Playストア以外のところからAPKをリリースする意思はない。そんなことをすれば自動アップデートがやりにくくなるので、得策ではない(Themerはもうすぐベータを終えて1.0にアップデートする予定だから、なおさらだ)。

ただし既存のユーザに対するサポートは、support.themerapp.comで受け付けている。以下は、アプリの削除を伝えてきたときの、Googleからの書簡だ:

Googleからの書簡:

[以下英文ママ]

This is a notification that your application, Themer Beta, with package ID com.mycolorscreen.themer, has been removed from the Google Play Store.

REASON FOR REMOVAL: Alleged copyright infringement (according to the terms of the Digital Millenium Copyright Act).

All violations are tracked. Serious or repeated violations of any nature will result in the termination of your developer account, and investigation and possible termination of related Google accounts. If your account is terminated, payments will cease and Google may recover the proceeds of any past sales and the cost of any associated fees (such as chargebacks and payment transaction fees) from you.

Please review the Developer Distribution Agreement and Content Policy to ensure that your applications are compliant with our policies.

The DMCA is a United States copyright law that provides guidelines for online service provider liability in case of copyright infringement. Click here for more information about the DMCA, and see http://www.google.com/dmca.html for the process that Google requires in order to make a DMCA complaint.

Google may reinstate your application into the Google Play Store upon receipt of a counter notification pursuant to sections 512(g)(2) and (3) of the DMCA. Click here for more information about the requirements of a counter notification and a link to a sample counter notification. If you have legal questions about this notification, you should retain your own legal counsel.

Please note that we have included a text copy of the Infringement Notice we received for your reference.

The Google Play Team

Text copy of DMCA complaint:

subject_lr_dmca: Your Request to Google
full_name: xxxx
companyname: xxxx
represented_copyright_holder: Apple Inc.
contact_email_noprefill: xxxx
country_residence: US
location_of_copyrighted_work: The original artwork for the following
infringed iOS7 app designs may be viewed on any iDevice running the iOS7
operating system:

Notes (Copyright Reg. No. VA1871602)
Stocks (Copyright Reg. No. VA1871786)
Newsstand (Copyright Reg. No. VA1871650)
Maps (Copyright Reg. No. VA1871438)
Camera (Copyright Reg. No. VA1871668)
Photos (Copyright Reg. No. VA1871779)
Settings (Copyright Reg. No. VA1871669)

description_of_copyrighted_work: Apple Inc. is the sole and exclusive owner
of the copyright in the original artwork for the app designs in its iOS 7
operating system. The foregoing application being distributed on Google
Play intentionally includes unauthorized reproductions of Apple’s
copyrighted apps, including its icon designs for Notes (Copyright Reg. No.
VA1871602), Stocks (Copyright Reg. No. VA1871786), Newsstand (Copyright
Reg. No. VA1871650), Maps (Copyright Reg. No. VA1871438), Camera (Copyright
Reg. No. VA1871668), Photos (Copyright Reg. No. VA1871779), Settings
(Copyright Reg. No. VA1871669) and other features. This application
violates Apple’s copyrights, in addition to other Apple IP rights. (This
app developer’s unauthorized reproduction of Apple’s multiple copyrights
may be viewed in-app by first downloading and installing the app, allowing
Themer to create widgets on one’s device, and loading the “Seven” theme
from the list of the “Most Popular” category under the Browse Themes.)

画像クレジット: Themer; テーマはAndroidtapp.comより。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ソフトバンクが2億ドル出資したモバイル広告のInMobi、対話的ビデオ広告のプラットフォームをローンチ

InMobiは119億ドルのモバイル広告マーケットでさらに大きなシェアを獲得すべく、今日(米国時間2/10)、新しいモバイル・ビデオ広告プラットフォームをローンチした。

この広告プラットフォームはInMobiがGoogleやFacebookに匹敵するようなエコシステムの構築を目指す努力の一環だ。昨年の10月、InMobiはモバイル広告の効果を強化するような広告パブリッシャー向けホワイトラベルのアプリストアを立ち上げている。

InMobiのCEO、Naveen Tewariは私の取材に対して、「向こう半年から1年の間にわれわれの既存の広告主の30-40%は新しいプラットフォームに移ると考えている。InMobiの売上の少なくとも25%は近くビデオ広告にシフトするはずだ。これは同時に、これまではテレビに出稿していた新しい広告主の獲得にもつながるだろう」と答えた。

InMobiが発表した顧客の反応からするとTewariの予測は楽観的にすぎるということはなさそうだ。

正式ローンチ前の数週間、世界で9社がベータテストに参加し、それぞれ5万ドルを投じてビデオ広告を掲載したところ、2億回の再生、6万件のコンバージョンがあったという。

新しいビデオ広告プラットフォームはテレビCMで流していたようなビデオを単にモバイル・デバイスに表示するわけではない。InMobiによれば「顧客との対話性を向上させることによって、テスト参加企業の場合、反応は5倍になり、売上も大きく伸びた」ということだ。これには昨年のOverlay Mediaの買収によるコンテキスト・ターゲティングの能力も大きな力になっている。

InMobiは2年後には売上10億ドルを達成すると期待されている(2013年の売上は5億ドル)。同社のモバイルへのシフトは、ユーザーがモバイル化しているだけでなく、もっとも多くのイノベーションと競争が生まれている分野だということもあって、なおさら重要だ。

ユーザー総数6億9100万人の広告ネットワーク(人数ではFacebookに次いで2位)のInMobiはこれまでに2億1600万ドルの資金をSoftBank、Sherpalo Ventures、Kleiner Perkins Caufield & Byersなどから調達している。2011年にシリーズCのラウンドでSoftBankから2億ドルを調達した後、InMobiはMMTGLabs、Appstores.com、Overlay Mediaの3社を買収している。

InMobiはコンテキスト対応モバイル・ビデオ広告を武器に差別化を図っている。これはOverlay Mediaを昨年買収したときからの戦略だ。 しかし同時にInMobiのビデオ広告はテレビCMでは不可能な対話性により、顧客からリアルタイムの反応を引き出すことができる点が重要だ。

InMobiのビデオ広告は個人の特性、ロケーションその他のコンテキスト情報にもとづいてターゲティングされている。たとえば、夏の暑い日にスターバックスの近所にいるユーザーのスマートフォンに冷たい飲み物の広告を表示するようなことができる。またビデオ広告をクリックしてリアルタイムで購入を行うことも可能だ。

「InMobiのモバイル・ビデオ広告はすでに10億回以上の再生に成功し、世界的なスケールを実証することができた」とプロダクト担当副社長のPiyushShahはコメントした。

InMobiのモバイル・ビデオへのシフトはオンライン広告市場の大きな流れを表すものだ。インストールベースも滞在時間でもますますユーザーのモバイル化が進み、GoogleからFacebookまで有力プレイヤーはすべてこの方向に動いている。伝統的なバナー広告はすでに過去のものだと考えられる中、どのプレイヤーがどのような成績を上げることになるのか注目だ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Yahoo、Windows Phone版Flickrアプリケーションの「アップデート予定なし」を公式に表明

Yahooは当面の間、FlickrのWindows Phone版のアップデートを行う予定がないことを公に認めている。これは、かなり古くなってしまったWindows Phone版をアップデートして欲しいというリクエストや、Windows 8.1版をリリースして欲しいという要望に対してなされた(率直すぎるほどの)回答から明らかになったものだ。

ご意見をありがとうございます。現在のところ、私たちはモバイル版の開発はiPhone版およびAndroid版に注力しています。この方針に変更がある場合は、こちらのフォーラムにて改めてご報告いたします。

こちらからも問い合わせてみたが、やはりこの回答がオフィシャルなものであるようだ。改めて回答を示してくれた。

現在のところ、Windows Phone版のFlickrアプリケーションのアップデートは予定しておりません。開発についてはプライオリティ付けを行って対処していかざるを得ません。現在のところは、iOSおよびAndroid版でのモバイルエクスペリエンスの向上を再優先しているところです。

尚、現在のところ、Microsoftからの回答はない(Update:お話することはありません、という回答があった)。

Yahooの方針についての記事を掲載していたWMPowerUserにも「YahooがWindows Phone版のFlickrアプリケーションをリリースしたのはWindowsn Phone 7の時代で、それから長らくアップデートされておらず、Yahooも更新しようとは考えていない様子だ」と記されている。

懸命の努力でスマートフォン界のナンバー3の座を獲得しているMicrosoftは、確かにモバイル界でのプレゼンスも向上してはいるように感じる。しかしまだまだ開発者の関心を多く集めているという状況ではないようだ。

モバイルファーストを強く意識し始めているYahooが、自社サービスの提供について、選択肢からWindows Phoneを外しているという事実は、Microsoftにとっては辛い現実であるといえるだろう。

もちろん、Yahooの選択について、一部の利用者からは批判の声もあがっている。スレッドから発言を拾ってみよう。

「これまでアップロードした写真はSkydriveに移行することにする。使用中のWindows Phoneにまともな環境が提供されるようになったら戻ってこようと思う」。

「伸び率が最も大きなプラットフォームを無視することは、Flickr自身にとって大きなマイナスであるはずだ。Windows Phoneはスマートフォンの中でも最も優れた写真撮影環境を提供しているのに、全くもって残念な話だ」。

「Yahooは非常に多くの開発部隊を買収しているのに、Windows Phoneアプリケーションの開発会社の買収ができないわけもなさそうだと思う。非常に残念な話だ」。

AndroidおよびiOS利用者はYahooの「公式見解」について別段の不満もなかろう。しかしMicrosoftは面目をなくしたわけで、マイノリティであるとはいえ、Yahooは一部利用者の心を蔑ろにしたということはできよう。

Image by Flickr user Vernon Chan under CC By 2.0 license (image has been cropped)

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(翻訳:Maeda, H


人気沸騰中のFlappy Bird、しかし作者はアプリケーションストアからの取り下げを決意

人気モバイルゲームであるFlappy Birdの開発者いわく、明日にもこのゲームの公開を取りやめることに決めたのだそうだ。

開発者というのはDong Nguyenのことだ。ベトナムのハワイで開発している。その彼がツイートしたところによると「Flappy Birdファンの方々には申し訳ない。22時間後にFlappy Birdの公開を停止します」とのこと。「法律的な問題が生じたというわけではありません。ただ、もうこのゲームを巡る騒ぎに対応できなくなったということです」とも話している

最初のツイートが投稿されたとき、「売却の予定はないのか」と尋ねた人もいた。しかし「それはない」とのこと。ちなみに、これからもゲームをリリースしていく予定にはしているとのこと。

TechCrunchでも先週、メールにてNguyenにインタビューを行っている。Flappy Birdのあまりの人気(依然としてAppleのApp StoreおよびGoogle PlayにてNo.1となっている)にインタビューしたのだった。その時の話によると、開発元は.GEARS となっているが、Nguyenが個人で運営しているのだという話だった。彼自身もどうやらFlappy Birdの大ヒットには驚いている様子で「ただ、ゲームを作ってアップロードしただけなのですけれど」というようなことを述べていた。

Nguyenにはメールで質問を投げているところだ。何か新しい情報があれば更新しようと思う。おそらく、既にゲームをダウンロードした人については、これからもプレイできるのではないかと思われる。念のため言っておくが、これはNguyenに確かめたわけではない。

Kotakuの記事にあるように、Nguyenは今週の始めに「ゲームの成功について、皆あれこれと騒ぎたて過ぎているのではないかと思う。決してこのような状況を望んだわけではない。どうか落ち着いた時を過ごさせて欲しい」と述べてもいた

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(翻訳:Maeda, H


AmazonのiOSアプリにカメラによる商品検索機能搭載―リアル店舗のショールーム化いよいよ進行

消費者は現在でもリアル店舗を訪れるとスマートフォンを使ってさかんに価格比較をしているが、店舗にとって状況はさらに悪化しそうだ。

Amazonは「カメラでショッピング」機能をメインのiOSアプリに追加した。これまでは棚に並んでいる商品のバーコードを読み取る必要があったが、これからは写真を撮るだけでAmazonその他のeコマースサイトとの価格比較ができる。

Amazonにとっては商品の画像認識は新しいテクノロジーではない。Amazonはすでに傘下のA9(オンライン検索および広告事業部)からFlowというスタンドアロン・アプリを提供している。

今回はこのツールがメインのアプリに統合されたわけだが、ここでもFlow機能と呼ばれている。スタンドアロン・アプリが公開されたのは2年と少し前だが、AmazonはメインのiOSアプリに統合する前に十分な時間をかけてテストを繰り返してきたわけだ。

FlowのiOSアプリ(将来はAndroidにも)の発端はAmazon A9がSnapTellを買収したときに遡る。このスタートアップは画像による商品検索テクノロジーの開発を行っていた。SnapTellで商品(正確にはCD、DVD、ゲームのジャケット、書籍の表紙)の写真を撮ると、Amazon,だけでなくGoogle、eBayその他主要なeコマースサイトの価格を検索することができた。

AmazonのiOSアプリに統合されたFlowの検索対象はオリジナルより広い。CDやDVDのパッケージや本の表紙だけでなく、ロゴやキャラクターなど特徴ある画像を幅広く認識できる。さすがに箱から出してしまった商品、たとえば居間に転がっているヘッドホンの写真では検索できないが、ショッピングの際の価格比較用には問題ないだろう。

正確さと幅広さでは商品のバーコードをスキャンするのが一番だが、商品を棚から取り出してひっくりかえさねばならないこともあるし、印刷位置がわかりにくい商品もあるのでやはり多少面倒だ。パッケージの写真をぱちりと撮るだけいいというのはやはり使い勝手がいい。.

カッコーが他の鳥の巣に卵を産み付けるように、Amazonはライバルの現実店舗を自社のショールーム代わりに使うという寄生虫作戦を取っている。画像認識機能の追加で、この作戦はますます効果的になるだろう。

〔日本版:このバージョンのAmazonアプリは現在は日本のApp Storeからはダウンロードできない。アメリカのApp Storeで有効なIDが必要〕

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


アメリカ国外からでも「Paper」をダウンロードして使ってみる方法

Good news:Facebookの素晴らしいスタンドアロンアプリケーションのPaperがリリースされた。

Bad news:どういう理由だかわからないが、Paperはアメリカ国内でのみダウンロード可能となっている。

Good Newsパート2:但し、アメリカ国内限定という制限を回避するのはさほど難しいことではない。

(Paperのリンクを探していて本記事にたどり着いた方、ダウンロードリンクはこちらとなっている)

これまでにもApp Storeでの地域制限を回避したことのある人は、今回もその方法で大丈夫だ。そんなことをしたことがないという人も、実は簡単にできることなので、どうしてもダウンロードしてみたければすぐに試すことができる。

なすべきことは、iTunesをアメリカ国内から利用しているように見せかけることだ。有料アプリケーションのダウンロードをする場合、これは少々難しい話になる。アメリカ国内での住所、クレジットカードなどが必要となるからだ。しかし幸いなことにPaperは無料だ。この場合は支払情報などが必要ないので簡単に処理を続けることができる。

注意:国情報を変えると、iTunesに登録しておいたクレジットカード情報も消えてしまう。元に戻す際にすぐに詳細情報を入力できるように、利用クレジットカードを手元においておいた方が良いだろう。ギフトカードの残額がある場合、国情報変更前に残額を使うように促されることにもなる。

方法を以下に記す(訳注:具体的方法については、原文のままの掲載といたします。また、訳者環境における動作確認は行っていません)。

  • Grab your iPhone/iPad. Open up the App Store
  • Scroll to the bottom of the screen.
  • Tap the button that says “Apple ID: [your email here]”
  • Tap “View Apple ID”.
  • Enter your password
  • Find the section that keeps track of your country. Tap the “Change country or region” button.
  • Change your country to United States
  • When it asks for your payment info, just choose “None”. Like we said above: if you’re trying to get a paid app, you’ll need to find legit payment info tied to a US address for this part. But since Paper is free, you’re good to go.
  • Hurray! You’re now on the US App Store. Go download Paper, then you can change your settings back by following the same steps again.
  • Here’s the direct link to the app’s page, if you need it

以上で完了だ。但し、もしFacebookが「本気で」このアプリケーションの利用をアメリカ国内に限定しておこうと思っているのであれば、ダウンロードした後でも国外から使えなくする仕組みを実装することは可能だ。しかし(希望的観測かもしれないが)、そこまで徹底的に制限する意味はないのではないかと思う。

アメリカに住んでいる方も、今回のトリックは覚えておいて良いかもしれない。テスト版などをリリースする際に、アメリカのプレスなどに情報が上がることを避けるために、アメリカ国外限定としてリリースされることがあるからだ。どこかの国限定で公開されたアプリケーションをどうしても手に入れたい場合、今回の方法でダウンロードできるようになるケースがほとんどだろう。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


アプリ開発初心者に贈るアプリの基本テスト項目一覧ガイド

PCに加えスマホアプリやタブレット、iOSにAndroidとサービスリリース前にテストしなければいけない環境や機種が大幅に増えている現在。効率的なテスト方法を模索している方も多いと思いますが、今回はThe Next Webからアプリのテスト方法をまとめてくれたガイダンス記事を。 — SEO Japan

この記事は、ウェブアプリとモバイルアプリをとことんシンプルにモニタリングするサービス「New Relic」に提供してもらった。

ユーザーが、ウェブアプリ、そして、デスクトップアプリから、出来るだけ多くの機能、信頼性、そして、柔軟性を望む時代が到来している。データは、徐々に、しかし、確実にクラウド化へ向かい、企業は、– 会計ソフトであれ、CRMであれ、あるいは、在庫管理ソフトであれ — 容易に実装し、展開することが可能なソフトウェアを求めてウェブを探し回っている。このトレンドにより、開発者達はプレッシャーを感じている。ユーザーが仕事と遊びを心から依存することが出来る、優れたウェブアプリを求めているためだ。

そのため、ローンチする前にウェブアプリをテストする必要がある。頑丈で、効率的に動作し、ユーザーを笑顔にする良質なアプリを提示すると、企業と顧客との間の信頼関係は自然に構築されていく。すると、顧客は、今まで以上に頻繁に利用し、仲間に紹介するようになる。おまけに、カスタマーサポートの問題は大幅に減り、コストと人材を節約することが出来るようになる。

それでは、ウェブアプリをテストして、初日に向けて、順調に進んでいる点を確認する方法を検証していこう。。

何をテストするべきか?

写真の編集を助けるアプリであれ、請求書の送信を簡素化するアプリであれ、友達との連絡を手助けするアプリであれ、あるいは、ソーシャルメディアでの影響力を計測するアプリであれ、アプリをテストする際は、これから紹介する4つの主な領域に注意する必要がある:

機能のテスト

mobile interface 730x355 A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessions

ユーザーは、正確に、早く、そして、一貫してアプリが動くことを期待する。つまり、ユーザーが何らかの成果を出す上で貢献する機能を全てテストする必要がある。徹底したテストを必要とする一般的な機能の要素を挙げていく:

フォーム: フィードバック、新しいto-doリストの作成、そして、ニュースレターの購読 — 投稿機能が正しく動く点、適切にデータベースに接続する点、そして、必要に応じて、全てのフィールドが入力を受け入れる点を確認する。

ファイルの操作と計算: 画像や文書のアップロード、編集、そして、計算機能と修正出力 — ユーザーが、アプリを試すシナリオを考え、出来るだけ多くのシナリオをテストし、可能な限り対応する。また、アプリが、効率良く計算を行い、結果を表示しているかどうかを確認し、スムーズなユーザー体験を可能にする。

検索: コンテンツ、ファイル、あるいは、文書の検索を認めているなら、検索エンジンが、当該の情報を完全にインデックスしている点、定期的に更新している点、そして、素早く調べ、適切な結果を提供している点を確認する。

メディア: オーディオや動画の再生、アニメーションやインタラクティブエージェンシーメディア(ゲームやグラフィックツール)がスムーズ且つシームレスに実施されるかどうかをテストする。このような要素は、期待通りに動き、ローディング中、または、再生中にその他の機能を妨げることがあってはならない。

スクリプトとライブラリ: スクリプト(例えば、画像表示やAjaxのページの読み込み)が、オーディエンスがアプリにアクセスするために利用する可能性のある各種のブラウザと互換性がある点を確かめ、ローディングにかかる時間を計測して、パフォーマンスを最適化する。スクリプトが特定のブラウザにしか対応していない場合、その他のブラウザでの処理の低下を最低限にとどめ、すべてのユーザーに対して、出来る限り最高のユーザー体験を提供する。

その他に機能が完璧に動く点を確認したい要素として、通知システム、ユーザーのプロフィール、そして、管理用のダッシュボードが挙げられる。

ユーザーインターフェースとユーザビリティのテスト

ウェブアプリが、十分に油を差した機械のように動くだけでなく、良質なフロントエンドの体験をすべてのユーザーに提供しなければならない。そのためには、ユーザーが遭遇する視覚およびテキストの要素を考慮し、正しく、そして、効率良く表示されることを確認する必要がある。それでは、具体的に何に注意すればいいのだろうか?

ナビゲーション: ホームページへ行き来するリンクは、すべて目立っている点、そして、適切な目的地のページに向かっている点を確認する。

出来るだけ、視覚や運動機能の障害を持つユーザーでも容易に利用することが出来るように工夫する。W3Cウェブコンテンツのアクセシビリティ入門は、アプリを普遍的にユーザーフレンドリーにするための手法を特定し、アプローチする上で役に立つ。

クロスブラウザテスト: ユーザーは、複数のブラウザやOSを組み合わせて、サイトにアクセスしている可能性が高い。したがって、アプリは、すべての組み合わせで同じように表示されるとは限らない。出来るだけ多くの組み合わせを試して、出来るだけ大勢のユーザーに対して、意図したとおりにアプリが動くことを確認する。

エラーメッセージと警告: アプリは、自分のせいではなくても、いつか故障する。ユーザーが404ページやアップロードの失敗等の問題に遭遇した際に、分かりやすく、有益な情報を提供している点を確認する。

ヘルプと文書: 全てのユーザーが同じように快適にアプリを使いこなすわけではない。ユーザーによっては、使い始めたばかりの頃は手助けを必要とする場合もあれば、製品を熟知していても、問題に遭遇する場合もある。アプリを一通り試し、文書やサポートのチャンネルを容易に見つけられる点、そして、全てのモジュールやページから簡単にアクセスすることが出来る点をチェックする。

レイアウト: アプリをテストして、出来るだけ多くのブラウザおよびビューポートのサイズで、正しく表示されることを確認する。

また、すべてのアニメーション、インタラクション(ドラッグ & ドロップ機能やモーダルウィンドウ等)、フォントやグリフ(特にウェブフォント)、そして、勿論、フロントエンドのパフォーマンス(ページの表示の早さ、画像やスクリプトの表示の早さ)もついでに検査してもらいたい。

セキュリティのテスト

大半のウェブアプリは、個人情報、請求情報、そして、作業/個人のファイルを含む、データをユーザーから取得し、保存している — ユーザーは、信頼して、データを預けている。そのため、次の取り組みが求められる:

  1. プライベートなデータは、決して公開しない。
  2. データへのアクセスを許可する前に、認証を要求し、必要に応じて、データへのアクセスを制限/許可する。
  3. データの整合性が、保たれていることを確認する。

いつ何時、そして、あらゆる場所から、ハッカーのターゲットにされるか分からないため、ハッカーの手法、そして、ハッカーが探す脆弱性を熟知しておくと良い。ウェブサイトとアプリに対して行われる攻撃の中で、特に目立つものを挙げていく:

クロスサイトスクリプティング: ウェブサイトが騙されて、悪意のあるコードを受け入れてしまい、ビジターに拡散する。

SQL インジェクション: ユーザーの入力の脆弱性を悪用して、アプリのデータベース上でSQLのコマンドを実行し、ユーザーデータの破壊や盗難を導く。SQL インジェクションは、通常、SQLのコマンドやOSのコマンドで用いられる特別な要素に対する不適切な中立化が原因で発生する。

DDoS(Distributed Denial of Service)攻撃: ターゲットのサーバーに対して、大量のリクエストを出すことで、クロールが遅くなったり、反応が不可能になったりする。その結果、アプリをユーザーに表示することが出来なくなる。

security1 220x83 A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessionsこのような攻撃にアプリを晒すような、一般的なプログラミングのエラーをテストする必要がある。例えば、ソースコードでハッカーが見つけることが可能な認証チェックの欠如、ハードコードの認証情報の利用、機密データの暗号化を忘れるミス、ウェブサーバーのディレクトリへのアクセスの固定化を忘れるミス等が挙げられる。

正統派のセキュリティの専門家、または、自動的にセキュリティチェックやテストを行うウェブツールを介して、このようなエラーをテストすることが出来る。

ローディングをテストする

獲得したユーザーの人数に関係なく、ユーザーは、初めてアプリを試した日に、アプリが出来るだけ早く動くことを期待する。また、特定の時間、月、または、年、プロモーションがバイラル化した時、もしくは、有名なメディアで取り上げられた時など、トラフィックが急激に増える可能性もある。

どれだけ多くのユーザーがログインしていようが(限度はあるが)、製品が問題なく動くように、アプリとサーバーの環境をテストしておくべきである。大半の質の高いウェブホストは、トラフィックが増加した際に、リアルタイムで処理するためのソリューションを提供している。そのため、ホスティング会社を探す際は、この点を考慮すると良い。

どのようにアプリをテストすればいいのか?

テストは、あらゆるウェブプロジェクトのビルドにおいて重要であり、限られた時間と人材/資金を使って、出来るだけ広い範囲をカバーするためには、体系的なアプローチが必要になる。以下に、典型的なウェブアプリをテストする際の手順を紹介する。

1) 目標を決める

大方、テストは期限を決めたプロセスだと言える(特にローンチに向けたテストにおいては)。だからこそ、アプリをリリースする前に、優先して、徹底的にテストする機能を決めることが重要になる。例えば、オンラインストアを開設するためのアプリを開発しているなら、テキストのアライメントよりも、支払いゲートウェイの接続を優先したいところだ。

このように優先順位をつけると、アプリの重要な機能が、スムーズに動く点を確認し、さらに、切羽詰まった状況で、チーム全体(テスター、開発者、管理者)に対する明確な目標を定めることが出来る。その結果、スムーズなローンチを実現するために、スタッフを正しい方向に導くことが出来るようになる。小さな問題やユーザーが報告した問題には、アプリをリリースした後、いつでもテスト & 対応することが出来る。

2) プロセスと使用事例を特定する

アプリをテストする前に、どのようにプロセス全体に取り掛かるかを明確に規定する必要がある。利用可能な文書を全て集め(マーケティング用のコンテンツやユーザー向けの説明書)、テスターとシェアすることから着手してもらいたい。次に、ユーザーがアプリで遭遇する可能性のあるシナリオの原因となる、考えられる使用事例、さらには、ありそうもない使用事例を挙げていく。製品が支障をきたすかどうかを確認するためだ。

また、テスターが問題を報告し、ディベロッパーとデザイナーが、バグを特定し、再現し、修正することが可能な、バグ追跡ツールを用意してもらいたい。

3) テスト環境を設定する

テストの用意が整ったら、意図する通常のサーバーとそっくりな、アクセスを制限したサーバー環境で展開していく。こうすることで、実際にリリースした際と同じような状況で、アプリを試運転し、ローカルサーバーでアプリを開発し、テストしていた時には気づかなった問題を特定することが出来るようになる。

例えば、位置を認識するアプリでは、地図の大きなSVG画像は、読み込むのに時間がかかり、タイムアウトを引き起こしてしまう可能性がある。その結果、モバイルユーザーを困らせ、また、どのように手順を進めばいいのか、あるいは、戻ればいいのか分からず、不安にさせてしまうことが考えられる。

4) 実際のユニットをテストする

アプリの性能を本格的に試す手順を整え、実際に試す段階だ。

オンラインタスク管理およびコラボレーションアプリのFlowでQAを担当する、ジェレミー・ペッター氏は、「ウェブアプリの大半のテストプロセスは、午後に — あるいは、午後を一週間合わせたとしても — 手っ取り早く片付けることが出来るほど楽ではない。そのため、対応可能な塊に分ける必要がある」と指摘している。

flow 520x241 A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessions「Flowでは、リストを使って、ユーザーインタラクションの各ポイントをアプリ内のロケーション、さらには、当該のポイントの通常のフォームと機能にタグ付けしている。また、このようなウィジェットをタグ付けして、動くかどうか、許可に反応するかどうか、あるいは、特定の機能に関連しているかどうかを表している。

リストはモジュール式であり、開発中のソフトウェアの変化に応じて、あるいは、バグの再発が起きそうなポイントに応じて、アイテムやタグをを加えることも削除することも出来る。細かい作業を忘れることがないように、このような計画を策定するわけだが、現在最も優先しなければいけない目標、テスターからの報告、そして、カスタマーサポート経由のユーザーからの報告に応じて、焦点は特定の領域に移っていく。」

5) コードを検証する

容易に管理することが可能な、クリーンで、エラーのないユーザー体験を提供するため、コードを検証し、定着したウェブの標準に従っていることを確認する。すると、ブラウザの互換性を高めるだけでなく、パフォーマンスを改善する効果も見込める。

6) ロードテストとパフォーマンスの調整

アプリと環境をテストして、トラフィックの急増に対応することが出来るかどうか、また、帯域幅の要件を確認し、アプリのパフォーマンスを妨げている可能性のある障害を探す。併せて、オンラインサービスを活用して、ユーザートラフィック、サーバーの利用状況、そして、不完全なコードや読み込みの遅いスクリプトによってもたらされる問題を監視し、調整を加えて、アプリの早さと効率をアップすることも検討してもらいたい。

7) セキュリティのテスト

最後に、基本的なアプリの利用状況やアップタイム、そして、ユーザーのデータの整合性に至るまで、堅牢なセキュリティを実現し、悪意を持つハッカーから安全を確保するためのテストを行う。

ウェブアプリのテストはモバイルアプリのテストとは異なるのか?

あまり大きな違いはない(とりわけ、モバイルアプリとウェブアプリが同じような機能を提供している場合)。先程も言及したペッター氏は、このように述べている。「同じ原則をウェブアプリとモバイルアプリに双方に当てはめ、モバイルアプリを、ネイティブアプリと同じぐらい、ユーザーを夢中にさせ、そして、ユーザーのリクエストに素早く反応させることを目指している。要するに、多数のブラウザやデバイス、デスクトップ、モバイル、そして、タブレットの設定でテストを行い、出来るだけ優れたユーザー体験を与えることを心掛ければよい。

また、フォントの制限等、モバイルとウェブの一般的なブラウザの機能、そして、広告ブロッカーやパスワードマネージャー等の補足ツールに対して、ソフトウェアがどのように作用するのか予測する必要もある。 この手の機能は、急速に進化しており、テストを行う際は、サポートと内部のアルファテストチームから直接フィードバックを受け、情報を得る必要がある。」

テストする際の最も有益なヒント

高度なテストを行う際は、ユーザーの気持ちになる必要がある。現在、マーケッター向けのプロジェクト管理アプリ「Brightpod」の開発を行っているサヒル・パリク氏は、「綿密なテストを始める前に、各機能をユーザーがどのように使うのか考える必要がある」と指摘している。ユーザーの気持ちになることで、現実的な使用事例とシナリオを考案し、エラーを事前に防ぐことが出来るようになるだろう。

ジェレミー・ペッター氏は、現場のテスターに対して、次のようなアドバイスを贈っている — テストは、細部を重視するため、高度な集中力が必要とされる。大方、1時間目または2時間目までが最も効率が良いため、私は、数時間おきにプロジェクトを切り替えて、集中力と生産性を出来るだけ高める努力をしている。

「インターネットエクスプローラに切り換えて、互換性のテストを現在進行形の別のテストに組み込むだけでも、集中力を維持する効果が見込める。例えるなら、チェスは戦略がものを言うゲームだが、集中力を一瞬欠くことで、勝敗が決することもある。特定の細かい点や戦略に焦点を絞る代わりに、異なるプロジェクトを同時進行で進め、リラックスした気分を保ち、先入観を持たないように努め、そして、燃え尽き症候群を避けることを私は薦める。」

イメージ: Oleksiy Mark/Shutterstock


この記事は、The Next Webに掲載された「A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessions 」を翻訳した内容です。

確かにどれも基本といえば基本なんですけど、こうしてみると、ホント色々ありますね。。。少し前にテレビなどでもやっていた「個人がアプリで一獲千金!」みたいな話が今でも生きているのか(そもそもあったのか)謎ですけど、アイデアを具現化して作るまでは第一歩、もしかすると次の?!大ヒットアプリになる前にきちんとテストしてからリリースしたいものです。 — SEO Japan [G+]

NY発ダイエット支援アプリ「Noom」、リクルートなどから700万ドル調達、日本展開強化

世界で累計2000万ダウンロードを誇るダイエット支援アプリを手がける米Noom(ヌーム)は4日、ニューヨークに拠点を置くRRE Venturesをリードインベスターとして第三者割当増資を実施し、総額700万ドルを調達した。割当先はリクルートホールディングス投資子会社のRecruit Strategic Partnersも入っていて、日本を含むアジア展開を加速するという。

Android版Noomダイエットコーチのイメージ画像

Noomはニューヨークに本社、東京と韓国、ドイツに拠点を構える企業。ダイエットに有効なスマホ向けアプリを開発している。Google Playの健康&フィットネスカテゴリーで「Best Apps of 2013」に選ばれた「Noomダイエットコーチ」と歩数計アプリ「Noomウォーク」を主力アプリとして提供していて、どちらも日本語版がリリースされている。

Noomダイエットコーチは現在の体重と目標体重、減量ペースを設定すると、その日に摂取可能なカロリー数を表示してくれる。食事の記録を付けると摂取できるカロリーが減り、歩いたり走った時間や距離を入力すると摂取できるカロリーが増える仕組み。食事の内容は吉野家やデニーズなど一部店舗名を入力すると、メニューとカロリーが自動で表示されるなど、日本向けのカスタマイズも進んでいるようだ。

iOS版Noomダイエットコーチのイメージ画像

Noomは今回の資金調達を通じて、Noomダイエットコーチの開発・運営・マーケティングを強化する。リクルートはマーケットの拡大が見込まれるモバイルヘルスケア領域での知見獲得を目指す。割当先にはこのほか、アジア市場を強みとするTranslink CapitalやScrum Venturesも入っている。


スマホでネイティブ級の英文が書ける、「Ginger」がAndroid向けキーボードアプリ

スマホでFacebookやTwitterに英文を投稿する際、恥ずかしいミスにさよならできるかもしれない。イスラエルのGinger Softwareは4日、入力した英文をネイティブレベルの表現に最適化してくれるAndroid向けキーボードアプリ「Spell Check & Grammar Keyboard」を公開した。2週間利用できる無料の体験版があり、正式版は990円で販売する。

Ginger Softwareは、文法やスペルを文脈に合わせて修正するツール「Ginger(ジンジャー)」や、入力した英文に対してネイティブレベルのフレーズ候補を提示するツール「Rephraser(リフレイザー)」を提供するベンチャー。

今回公開したSpell Check & Grammar Keyboardは、両ツールをスマホのキーボード経由で利用できるようにしたもの。修正案として提示された表現はタップするだけで入力できる。英文のチェック機能だけでなく、通常の日本語入力も利用可能。フリック入力やQWERTY配列、Google日本語入力の「Godan」にも対応している。

英文を修正する仕組みとしては、ウェブ上にある1兆5000億以上の英単語や英文フレーズを言語・統計解析し、最適な英語表現をレコメンドしている。決まったルールに基づいたスペルチェッカーツールと異なり、統計と言語解析を用いて訂正候補を提示するため、文脈や時制を考慮したチェックが行えるのが特徴という。

最適化する例としては、「ビールでも飲もう」と入力するつもりが「Let’s grab a bear」(熊をつかもう)と入力してしまった場合、文脈を踏まえて「Let’s grab a beer」と修正してくれる。「at」「on」「in」などの前置詞を訂正したり、「more round」を「rounder」と訂正するなど文法もチェックする。

Spell Check & Grammar Keyboardを運営するGinger Softwareは、2008年にイスラエルで設立。主力製品のGingerは2013年末までに世界で450万インストールに上り、月間アクティブユーザー率は6割を超えるという。2012年8月にはHorizons VenturesやHarbor Pacfic Capitalより500万ドル、既存投資家より50万ドルの投資を受け、これまでの合計投資額は2100万米ドルに上る。

iOS版アプリについてはAppleがサードパーティ製のキーボードアプリを許可していないため、3月末をめどにテキスト入力アプリとして公開する予定だ。


Paper、iOS版が米国向けに公開。これはFacebookアプリに代わるかもしれない

Facebookの新しいスタンドアロンアプリ、PaperのiOS版が米国で公開された。これは単なるコンテンツリーダーではない。Paperにはメッセージ、通知、検索、そして全面デザイン改訂されたプロフィールもある。

Paperのチームリーダーたちに、まだ古いアプリを使っているかと尋ねたところ、プロダクトマネージャーのMichael Reckhowは、官僚的に「えー、まあ」と答えたが、デザイナーのMike Matasは恥かしそうに笑うばかりだった。私は追い打ちをかける彼だけに同じ質問を繰り返し尋ねた。「たまにね」。彼は秘密を漏らした。PaperはFacebook[アプリ]キラーになる。

「主としてこれ[Paper]を使っている」とMatasは続けた。「これにない機能もあって、エー・・・。そうイベントが良い例で、イベントを探したい時とか」。私はさらに圧力をかけた、「しかし、それ以外はこれで十分だと?」「私の使い方では、そうだ」とMatasは答えた。

先週の木曜にFacebookは今日のPaper公開について発表した 。詳しい機能とこれが何を意味するかについては、ここに書かれているが、これは事実上、Facebookから特定目的ごとにモバイルアプリのファミリーが巣立っていくという、CEO Mark Zuckerbergが描くビジョンの次期ステップだ。

Facebookのスタンドアロンアプリへの新しい取り組みである「クリエイティブ・ラボ」の一環として作られたPaperでは、様々なコンテンツ「セクション」を選んで一種のデジタル新聞[Paper]に追加できる。そうすれば、デザイン改訂されたニュースフィードやPaperセクションで、友達や主要出版社や有名人や新進気鋭のコンテンツ作者などからの記事を、スタイリッシュなフルスクリーン・フォーマットで読むことができる。Paperには、コンテンツをシェアする際、投稿した記事が他のユーザーからどう見えるかを正確に表示するビジュアル・コンポーザーもある。

Paper for iOSはiOS 7以降を使用している米国ユーザー向けに無料公開中。Facebookは、iPadあるいはAndroid版については現時点での計画を発表していない。アプリ名はいくつかの既存アプリと重複しており、FiftyThreeが開発したドローインングアプリもその1つで、同社はFacebookに対して、新アプリの名称変更を申し入れた。[アップデート 11:15am PST:Facebookは「ノーコメント」としながらも、この名前を継続して使用する、なぜならFiftyThreeが商標登録したのは “Paper By FiftyThree” であり “Paper” ではないからだとしている。]<

先週金曜日(米国時間1/31)に1 Hacker WayへPaperのデモを見に行く時、数多くの魅力的なアニメーションや次世代のUIトリックが見られることはわかっていた。しかし私は、われわれがどうPaperを使うかよりも、これがFacebookメインアプリの使い方をどう変えるかの方に関心があった。同社経営陣の一部はFacebookアプリから完全にPaperに移行したとか、Paper開発チームのメンバーは自分のiPhoneに旧Facebookアプリを何ヶ月もイントールしていないという噂を聞いている。

Zuckerbergは間違いなくPaperを喜んでいるようだ。Reckhowが私にこう言った、「彼はすごく気に入っているし、実際使っている。ぼくらと同じようにこの公開を喜んでいる。彼とはしょっちょう会っていて・・・いつもフィードバックをくれる。彼がはっきりとわれわれに求めたのは、コンテンツをもっと広く考え、これまでのコンテンツのブラウジングの先を考えろということだった」

Reckhowはこの公開に関して控え目で、ダウンロード数や利用率に関する目標は設定していないが、みんなに愛される物を作りたかったと言った。

「人々がAppStoreに行き、このアプリが自分の生活やホームスクリーンにどうフィットするかを考え、インストールして、使ってみて、これまでの体験が影響を受けることなくFacebookの正しい使い方を知る。そんな場面を見ることができる、すはらしい機会を得られた。われわれの仕事は、『これがたった今Facebookを使うべき方法です、全員が同じやり方で使うべきです』、と言うことではない」。

しかし、MatasとReckhowは、Paperがどうやって現在のFacebookアプリに欠けている点を改善するかについては遠慮がなかった。Matasはこう言った。

「私が置かれていた状況はこうだ。グランドキャニオンで日没を見ながら、『これは今まで見た中で一番美しくと驚くべき光景だ。みんなにシェアしなければならない』。写真を撮ってFacebookにアップする。画像は超小くて粒子も粗く、作品の魂は完全に抜かれている」

Paperは、このコンテンツに本来の表現方法を与えるためにスタートした。しかしその審美感は写真以外にも浸透した。メッセージと通知はPaper画面の上に開き、元の画面を追いやらない。プロフィール、Facebookページ、イベントは完全なモバイル第一のデザインになり、画像とスワイプ可能なフルスクリーンカードを中心として最も重要な画像を見せる。不要なものはすべて取り去られた。最終的にPaperは、本格的だが簡素化されたFacebookクライアントとして、このソーシャルネットワークの美的部分に新たな焦点を当てた。

もしPaperが人気になりすぎて、みんなのデフォルトFacebookモバイル体験になったらどうするか? Reckhowはこう答えた、「それは嬉しい悩みです」。

関連記事:

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


SmartNewsからのPV誘導が月間100万を超えるメディアが66媒体に

スマートフォン・タブレット向けニュース閲覧アプリ「SmartNews(スマートニュース)」が3日、300万ダウンロードを突破した。運営元のスマートニュースによれば、月間アクティブユーザー(MAU)は75%、日毎のアクティブユーザー(DAU)は38%。1月末時点では、66媒体に月間100万超のPVを誘導していることも明らかにし、メディアへのトラフィック誘導でも存在感があることをアピールしている。

SmartNewsは、「経済」や「エンタメ」などのジャンルの中から読みたいトピックの記事を閲覧できるアプリ。Twitterに投稿されるウェブページをリアルタイムに解析し、話題の記事を配信している。特定の媒体の記事を表示する「チャンネルプラス」といった機能もあり、TechCrunchや姉妹誌のEngadget 日本版を含む21社32媒体のチャンネルがある。3日には期間限定で読売新聞社の「ソチ五輪」チャンネルを開設した。

ソチ五輪チャンネル

2013年4月には元アイティメディア代表取締役会長の藤村厚夫氏が執行役員として参画。その後は藤村氏を中心にメディアパートナーとの協業を進め、2月時点では55社102媒体と提携している。このうち、66媒体に月間100万PV以上を誘導していて、「いくつかの媒体からは、スマートフォンのPVはSmartNews経由が一番多いという声を聞く」(藤村氏)など、トラフィック誘導で影響を与えているようだ。

なお、SmartNewsではウェブページのページビューに相当する数字を「Flip」として集計している。これは、ユーザーが記事をタップしたり、チャンネルを変えるなど、アプリ内で画面遷移を伴うアクションの総数で、スマートニュースによれば月間のFlip数は11億に上るのだという。

スマートニュース執行役員の藤村厚夫氏

原則としてスマートニュースと媒体のパートナー提携に金銭は発生しないが、「102媒体のうち数社には記事のライセンス料を支払っている」(藤村氏)のだとか。メディアパートナー契約を結んだ媒体に対しては、SmartNewsのアクセス解析ツールを提供したり、記事を簡易的なレイアウトに変換した上で表示する「Smartモード」で媒体が指定する広告を掲載するための取り組みを進めている。

Smartモードは表示が高速化されるメリットがある反面、媒体の広告が掲載されなくなる。このため、一部では「コンテンツのタダ乗り」が指摘されていた。Smartモードでの広告掲載はこうした指摘に対応するためのもので、現在は媒体が指定するランディングページの掲載、アドサーバーやアドネットワーク経由の広告配信を検証していて、実現した際には広告収益をすべて媒体に還元する。「トラフィックを送るだけでなく、Smartモードを通じてのマネタイズの可能性も見えてきた」(藤村氏)。

媒体の収益拡大に向けたモデルを確立しつつあるスマートニュースだが、自社の収益化はどのように考えているのか? この点について同社取締役の鈴木健氏は、「まずはユーザーの利便性を高めて、メディアの収益化の道筋を作ることを優先する。自社の収益化はさまざまな方法を研究している。何年後という期間ではないが、可能な限り早く我々も収益化していきたい」と話している。


あまりの難易度で人気爆発のFlappy Bird。制作者によるゲーム3本が一気にトップ10入り

Flappy Birdはもう試してみただろうか。やけにフラストレーションがたまるゲームだ。ちょっとプレイするだけで、スマートフォンを壁に投げつけたい衝動に襲われてしまう。iOS版Android版がある。

開発したのはベトナムはハノイの開発者であるNguyen Ha Dongだ。現在、3本のアプリケーションがApp Storeでトップ10入りを果たしている。突然現れてきたパブリッシャーで、さらに何のクロスプロモーションも行なっていない中、突如3本がベスト10入りするというのは不思議な出来事のように思える。

ランキング入りしているあと2つのタイトルはSuper Ball Juggling(オリジナル記事執筆時点で2位)とShuriken Block(6位)だ。第一位となっているFlappy Birdに関する口コミ人気が影響してのことであるらしい。

Flappy Birdは8ビットゲームのような外見で、非常にシンプルなもののように見える。しかし、実は最高レベルに難しいゲームなのだ。操作自体は非常に簡単で、画面をタップするという操作しか行わない(行えない)。タップすることで画面上を飛ぶ鳥の高さを調節して、スーパーマリオから借りてきたような土管の隙間を、ぶつからないように飛ばせ続けるのが目的だ。ゲームの内容はこれだけで、他には何の要素もない。

「そんなものが面白いわけがない」と思った人は、ともかく一度プレイしてみると良いだろう。二桁得点をゲットできれば、友達にちょっと自慢できるくらいの難易度なのだ。簡単なように見えるのにうまくいかないのがイライラする。本当はもう少しうまくいくはずだなどと、つい何度も繰り返してしまうのだ。あまりにうまくいかず、中にはゲームをプレイさせることよりも、むしろ超絶な難しさを人に伝えたくなってしまう意識の動きを狙っているのではないかと噂する人もあるほどだ。確かに100回プレイして、それでも5点しか取れないような場合、人に言いたくなってしまうものではあるだろう(もちろん練習すればゲームの腕前も向上するようではある)。

ゲーム画面には「Start」ボタンおよび「Score」ボタンがあるだけだ。プレイ中、iOS版では「ポーズ」ボタンも表示されるが、これは実際に押そうとすればゲームオーバーになってしまうことだろう。ゲームと直接に関係しないものでは「Rate」ボタンも用意されているが、これで皆がゲームに対する「難しすぎるだろ」などの評価をシェアすることで、さらに話題の拡散に役立っている。また終了時にも「Share」ボタンが表示され、Facebook、Twitter、SMS、メールなどで友達に自分のスコアを伝えることもできるようになっている。ほんの少しだけ(たとえば数十秒)時間があるようなときでも何か時間つぶしはないものかと考えるような人には、きっと面白く(つぶすべき時間を過ぎてしまうかもしれないが)遊べるゲームだと思う。

プレイし始めると、すぐにゲームオーバーになり、そして再度チャレンジしてもまたすぐにゲームオーバーになってしまう。ゲームオーバーになれば、すぐに「Start」ボタンを押してしまう。そして最高点更新を目指して、ちょっとお馬鹿そうに見える鳥は飛び続けることになるわけだ。TechCrunch内では「Flappy Birdは身を滅ぼす」という声も聞こえ始めている。

これまでのところ、30万ほどの利用者がFlappy Birdの評価を書き込んでいる。多くの人がゲームの評価とともに、他の利用者への警告を行っている。曰く「ハイスコアを更新する達成感のようなものだけのためにゲームをし続けている」とか、「このゲームはやばい。やってみればわかるけれど、やってみてから誰も注意してくれなかったとか言うんじゃないぞ」なんてものもある。あるいは「絶対にダウンロードしてはいけない。そう言われたけれど、聞く耳をもたなかったんだ。今は後悔している」というコメントや、「ぼくの人生はオワリ。このゲームをダウンロードしてしまえば君の人生もこれでオワリ。きっと世界中の人がオワリになってしまうんだろう」などという哲学的な話も登録されている。

いったい誰がこんなゲームを作り、そしてなぜにこれほどまでに流行することとなったのだろう?

開発者の年齢は29歳で、ベトナムにて.GEARSというインディーズ開発スタジオを運営するNguyen Ha Dongという人物であるようだ(サイトの登録者も同名の人物であることから、この情報については間違いないものと思われる)。ゲームの開発を始めて4年になるのだとのことだ。ウェブサイトには「小規模なアーケードゲームの開発を行っています。スマートフォンやタブレット向けのものですが、せいぜい数分でプレイできる程度のものです」との情報が記されている。

さらに続きがある。「提供しているのは、ゲームにとっての黄金期であった昔に数多くリリースされた、ピクセル形式の画像によるゲームです。単純に見えつつも奥深く、面白くプレイしてもらえるものと考えています」とのこと。誤解のないように申し添えておきたいが、「面白く」というのは、「気が狂いそうにイライラとしてしまう」という意味であるようだ。ちなみにDongはあまり人前に出たがらない性格であるらしく、これによりゲームに神秘性が増していると言ってよいかもしれない。インタビューを申し込んでも断れるのが常で、過去の実績などについて問い合わせてみても「個人情報がいろいろと露出する事態は避けたいと考えています」というつれない返事が戻ってくるだけだ。

そのようなこともあって、これまではインターネット上でもDongの情報はほとんど露出してこなかった。HTML5 Game Devs Forumあたりでは活発に活動してはいるようだ。しかし.GEARSのサイトにも、必要最小限のことしか書いておらず、どういう人物たちが開発に携わっているのかは全く記されていない。

TechCrunchからメールでコンタクトしたところ、以下の情報を入手することができた。曰く.GEARSを運営しているのはDongひとりであるとのこと。またFlappy Birdのプログラミングに要した時間は2日ないし3日程度であったとのことだ。プログラミング以外の要素については、他のプロダクトで利用したものを再利用したとのことだった。.GEARSは現在のところ組織・団体ではないものの、今後のことを考えて、1人称として「we」を用いて記述してあるのだそうだ。Flappy Bird以外のプロダクトではこれまで、100分の1の注目も集めることはなかったとのことだった。

あまりにすごすぎるランキングの理由は?

ほぼ無名のDongが一気にゲームストアのチャート上位に名を連ねることになって、他のモバイル開発者やマーケッターは騒然となった。昨年リリースしたゲームがトップに登ってきたのだから驚きをもって迎えられたのも当然のことと言えよう。どのようにしてバイラルな広がりが起こったのだろうか。

「いつ」から人気が出たのかについては分析も比較的容易だ。App Annieなどのデータがあるおかげだ。話題になったアプリケーションも順位の上下を繰り返すのが一般的だが、Dongのゲームについては今年の頭あたりからトップランク張り付きの状態になっているのがわかる。

但し、データからわかるのはここまでだ。iOS版では独自のフレームワークを使い、そしてAndroid版ではAndEngineを利用している。そしてゲームには広告を表示するようになっているが、この広告の中でDongの他タイトルについての宣伝などは一切行なっていないのだ。そのような中で、一気に複数のアプリケーションがランクインを果たしたわけだ。

ところで、Flappy Birdが「どのようにして」、バイラル的拡散を果たしたのかということについては分析が一層難しい。Dongによると、Flappy Birdは現在、iOS版とAndroid版とで1日に2、300万件ダウンロードされているそうだ。しかし、ここに至るまでFlappy Birdはお金をかけたプロモーションを一切行なっていない。現在の地位も広告などのプロモーションのせいではないというわけだ。DongもTwitterでこの変についてやり取りをしている。

Flappy Birdが何の宣伝活動もなしに現在の地位に上り詰めたというのは信じがたいことだというツイートに対して、Dongは次のように応じている。すなわち「確かに信じがたいことだと思います。しかしゲームをアップロードする以外に割くためのリソースは何も持っていないのですよ」とのこと。ちなみにFlappy BirdのTwitter、Facebook、あるいはInstagramアカウントはすべてDongのものではないのだとのこと。「人気が出たのは幸運だったからでしょうか」と、Chocolate Lab Appsのインタビューに応えて発言している。

Chocolate Lab AppsのElaine Heneyは、Flappy Birdのレビューを書くのもブームのようになっていると指摘する。高得点がとれずいらいらばかりが募るゲームについて、出来る限りわかりやすい形で、しかし馬鹿馬鹿しい感じのするようなレビューを書くことが競争のように行われているのだ。このムーブメントの一端はTwitterで「#flappybird」のハッシュタグを検索してみればすぐに確認することができる。

Dongは「なぜこんなに人気が出たのか、実際のところはわかりません。プレイしているのは、ほとんどが学童期のの子供たちでしょう。プレイしてくれてありがとうと伝えたいですね。そして情報をシェアしてくれたので、こんなに人気を得ることができました」と言っている。しかし、そうした年齢の子供たちが、ここまでバイラル効果を生み出すほどに機能するのかについて疑念を持つ人たちもいることは付記しておこう。

ゲームの難易度が高すぎるという話については、クリアできない場面はないはずですとDongは述べている。ちなみに、ゲームリリース時のDong自身のスコアが、シルバーメダル(得点に応じてメダルが与えられるようになっている)の基準なのだそうだ。

「あわてて、強くタップしたりしない方がうまくいくと思います」とのTipsも教えてくれた。今後について問うと、まずはFlappy Bird、Super Ball Juggling、そしてShuriken Blockのアップデートを行うつもりだとの話だった。また、HTML5のSmashing Kittyを元にiOS向けのネコゲームを開発したいとのことだが、それは将来の話だ。「来週あたりには、これまでのゲームのアップデート版をリリースできると思います」という話だった。

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(翻訳:Maeda, H


Facebook、ネット時代の「新聞」を目指して「Paper」をリリース。新しいスタイルで「ストーリー」を提供

ある情報源をチェックしていなかったことが理由で、非常に大きなニュースの入手が遅れてしまうというようなことはある。パーソナライズされたネットメディアから情報を入手していることの多い現在、むしろそのようなケースは増えているかもしれない。そうしたケースへの対応策としてFacebookが用意してきたのがPaperだ。

iOS用スタンドアロンのアプリケーションで、従来のニュースフィードのみでなく、人間とアルゴリズムの双方を活用してキュレーションを行ったニュースも提供する。Tech、LOL、Pop Cultureなどのカテゴリを購読することもできる。アメリカにて、Facebookの10回めの誕生日を控えて、2月3日より提供されることとなった。

このPaperはFacebook Creative Labsから登場する最初のアプリケーションということになる。Facebook Creative Labsは、Facebook内で身軽なスタートアップのように活動する小規模グループだ。ザッカーバーグが収支報告で話した通り、モバイルで主導権を握るために、各種単機能アプリケーションをリリースしていくための主体として機能する。Facebook本体の機能拡充を目指すのとは、また別の動きを見せることになるわけだ。

Paperはニュースフィードの提供方法を根本的に変革するものだが、このアイデアについては、1年前にその萌芽を目にすることができた。またTechCrunchのIngrid Lundenも6月にこのプロダクトを目にしていた。さらにはRe/codeのMike Isaacが今月頭に詳しい記事を掲載してもいる。このように、あちこちでいろいろと話題になってきたPaperが、ついにオフィシャルな存在になったわけだ。機能についてはビデオでも紹介されており、こちらでもそのビデオを掲載しておいた。

Paperの使い方

Paperは、ザッカーバーグが言うところのモダンエイジの新聞としてのサービスを目指す存在だ。

Paperを開くと、まずは新しいスタイルでFacebook上のニュースフィードが表示される。画面の上半分には写真やビデオなどが大きく表示される。下半分に、ステータスアップデートや、関連ストーリーが表示されることになる。右から左にスワイプすると別ストーリーが表示され、あるストーリーをタップすればフルスクリーンモードとなり、動画があれば自動で再生される。ストーリーをピンチすれば元に戻って、改めてPaperのフィードを確認することができる。

そしてPaperのフィードには「セクション」を追加することができるようになっている。

セクションは予めいろいろと用意されていて、たとえば「Score」(スポーツ)、「Headlines」(ワールドニュース)、「Cute」(BuzzFeed風の可愛らしい動物たち)、「Planet」(サステナビリティについてや風景写真など)、「Enterprise」(ビジネス)、「Exposure」(写真)、「Flavor」(食べ物)、そして「Ideas」(日々、面白そうな知的テーマを紹介する)などがある。

それぞれのセクションにはFacebookの編集者が選んだものと、そして出版者やブロガー、著名人などが公に投稿したものからPaperのアルゴリズムが選別してくるものが併せて掲載される。New York Timesなどのような大手の記事を流していくだけでなく、これまで目にしたことのなかったブロガーのの記事や、その筋の権威からのコメント、あるいは一般の人からの意見などもあわせて載せていこうとするわけだ。今のところ、同じセクションを追加した人は、全員が同じストーリーを目にすることとなる。しかし、たとえば「Score」セクションなどで、お気に入りチームの試合結果を優先的に見られるようなパーソナライズ機能を持たせることも考えているところなのだそうだ。

Paperでは、もちろん自分の投稿したストーリーも公開されることになる。編集時には、これまでよりもビジュアル面を強化した編集画面を使うことになる。公開時にどのように見えるのかを、正確にプレビューすることができるようになっているのだ。ストーリー中からどの写真がフィーチャーされることになるのかを気にする必要はない。また、これまでウェブやモバイルであったように、写真のどの部分が表示されるのかと気にする必要もなくなるわけだ。

当初はPaperには広告は表示されない。但しFacebookとしてはPaperに自然な形で広告を掲載するにはどのようなスタイルが良いのかと、検討を行っているところなのだそうだ。

コンテンツ・セレンディピティ

人力および機械の双方を活用したキュレーションは、いわゆる「コンテンツ・セレンディピティ」を可能にするものだ。これまでは、Facebook上では友達からの記事や、フォローしているページからの情報しか見ることはできなかった。従来の「新聞」などでは、エディターの側が主導して、重大であるとか、あるいは読者がきっと面白く感じるはずだと思う記事を掲載するようになっている。読者はエディターを信用することで、自分では積極的に面白いと思っていなかった記事にも目を通すことになり、そこに新たな発見があるようなケースもあった。

Paperというのは、Facebookに軸足をおきつつ、しかし新聞と同様の「驚き」ないし「発見」を読者に届けようとするものだと言える。あちこちのページに「いいね」をしていて埋没してしまったビッグニュースや、あるいはPaperのエディターがこの記事はぜひ見ておくべきだと思うようなものが流れてくることになる。もちろんこれまでも、広い意味では「友達」がキュレーターの役目を果たしていたわけだ。しかし、すべての友達と興味の範囲を同じくしているわけでもあるまい。ビジネスニュースに興味を持つ人や、フード関係に興味を持つ人が友達の中にいないということもあり得る話だ。このような場合も、特定のページを購読したり、あるいは「いいね」しなくても、Paperがニュースを届けてくれるようになる。

Facebookは、従来のアプリケーションもある中、Paperのプロモーションを大々的に行うつもりはないとしている。しかしそれでもFlipboard、Prismatic、Circa、あるいはPulseなどのニュースリーダー系アプリケーションにとっては脅威となるだろう。もちろんそれぞれに強みを持ってはいる。Flipboardは他の利用者からのキュレーションを雑誌風におしゃれにフィードすることがその特徴だ。またPrismaticは「関連」記事をAIを通じてもってくる点に強みがある。Facebookには、特定の利用者がどのようなデータをシェアしたのかという膨大なデータが蓄積されている。これは他のサービスからすると相当の脅威とうつるはずだ。但し、そうした「驚異的」な利点がありながら、FacebookはCameraアプリケーションやPokeなどで悲惨な失敗を繰り返してきてもいる。事態がどのようになっていくのかは、予断を許さないというのが現状であるのだろう。

Paperチームは15名で構成され、1年以上をかけて開発を行ってきた。Facebook VPのChris Coxも陣頭指揮を取り、ザッカーバーグも大いに関与しているように思われる。但し立場的なプロダクトマネジメントはMichael Reckhowが行い、デザインの責任者はMike Matasとなっている。大きな組織の中で鈍重な動きをするのではなく、PaperチームはFacebookの初期時代のように「すぐ動き、物事を変革する」といったポリシーで動いているようだ。

Paperがうまく機能すれば、Facebook上を流れる情報はさらに膨大になっていくこととなるだろう。Paper上で注目されれば、膨大な数の「いいね」を獲得し、またフォロワー数も一気に増えることとなる。そうしたインセンティブをアピールできれば、Twitterに流れるコンテンツクリエイターも取り戻すことができるだろう。最近行っているTwitter対策の一環として捉えることもできる。

ウェブというのは非常に広大な世界だが、Paperは膨大なデータと優秀なエディターにより、新聞のように情報をまとめて提示できるように成長していくことになるかもしれない。

Facebookが新たに提唱しているスタンドアロンアプリケーション戦略については「Facebook’s Plot To Conquer Mobile: Shatter Itself Into Pieces」という記事もご覧頂きたい。

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(翻訳:Maeda, H


ザッカーバーグ、ようやくSnapchatとの戦闘体制が整う

Evan SpiegelがZuckのSnapchat 30億ドル買収を蹴って以来初めての収支会見で、Facebook CEOは極めて明快なメッセージをライバルたちに送った。

「当社の構想は、ユーザーがどんな相手とでもシェアできる製品群を作ること」とZuckは言った。「友達全員と同時にシェアしたい人ばかりではない。最近の成長傾向は、いくつもの別々のグループの人たちとシェアする機能を提供することだ」。

具体的に3つの製品が、FacebookのSnapchatとの戦いに役立つ。Messenger、Instagram、およびグループだ。

Zuckerbergは、昨年11月に改訂されたFacebook Messengerの利用が、過去3ヵ月で70%まで伸びたとことを発表した。一方Facebookグループの利用者は5億人で、Zuckはこれを「中核製品」であると言っている。

そしてFacebookの切り札、Instagramがある。写真共有サービスは12月にInstagram Directを提供し、写真をシェアする相手をユーザーが制御できるようにした。

もちろんこのいずれもが、急成長を続けるSnapchatに支配されている市場シェアとマインドシェアに対する圧力だ。ユーザーは1日に4億枚以上のスナップ写真を同サービスに送っており、会社は2011年の設立以来1.23億ドル以上の資金を調達している。

アプリはユーザーに、友達一人ないしは複数に対してすぐに消える写真をシェアする機能を提供する。コンテンツが消える(ママに見られたりネットに貼られる恐れから解放する)だけでなく、シェアしたものを誰が見るかも1件ごとにユーザーが制御できる。

Instagram Directはこのやり方を真似たが、あまり牽引力を見せていない

そして、仮にその成長が(まだ)脅威でないとしても、Snapchatの意固地なCEOは間違いなく脅威だ。

彼は、Zuckerbertその人以来初めての、若くて強い意志を持つ神童だ。もうすぐ24歳のスタンフォードを出たばかりの青年には、独自バージョンの寮友との法廷ドラマさえあり、ファウンダーの1人がSnapchatの1/3を要求する裁判を起こしている。もしZuckの王座を強奪する者がいるとすれば、Evanをおいて他にない。

Snapchatは、いかなる意味でもFacebookに依存していない、非常に数少ない(成功している)ソーシャルアプリの一つだ。Snapchatユーザーたちはスマートフォンの連絡先アプリを通じて友達を見つける。Facebook Connectはない。Facebook友達もない。Facebookへのシェアもない。Snapchatの中に、Facebookという言葉は出てこない。

その動きは比較的ゆっくりではあるが、過去数年間Facebookは、ティーンをはじめとする若年層の支持を失いつつあるオバマでさえそのことを知っている。インターネットで思春期を両親と共有したい若者はいない。Snapchatは、Facebookから完全に独立することによって、ティーンに遊び場を提供したのだ。

そしてFacebookは、今のところその漏れをふさぐことに失敗している。

FacebookがSnapchatに気付いた時には、もう手遅れだった。2012年12月にFacebookはPoke(a 恥知らずなSnapchatクローン)を公開したが完全な失敗に終った。

そして危機を感じたFacebookが30億ドルと言われる買収提案をした時、Spiegelの答はノーだった。

今日(米国時間1/29)Zuckerbergは、少々控え目ながら反撃に転じた。Messenger関連の数字を見ると、Facebookが若者獲得の戦いに向かう準備は整っている。ソーシャルネットワークにとって彼らが必要であるかどうかに関わらず

つまるところ、月間アクティブユーザー12億人に心配の種はない。Snapchatは未だに、まったくもって、ゴリアテFacebookに対するダビデだ。

今後Zuckは、MessengerとグループをさらにFacebookのメインアプリと切り離す計画だ。

「コミュニケーションにおけるシェア全体を考えれば、人々のやっていることは1つではない」とZuckは言った。「人はあらゆるタイプのコンテンツを、気に入った人たち誰とでもシェアしたいと思っている。Facebookには人々があらゆる相手とシェアすることを手助けする使命があり、歴史的にそれは、常に1つのサービスを通じて行われてきた」。

「Messengerは、かつてFacebookの一機能のように感じられたが、もっと単独アプリに見せようとしている」と彼は付け加えた。「メインアプリから取り出し、Messenger自身の体験を与える余地を与える。今われわれは真に良いものにすべく手を加えているところだ」。

別の言い方をすれば、「ほら、ここに親のいないFacebookがあるよ」。

どうするSnapchat? 君の番だ。

スタンドアロンアプリがFacebookの未来にどう影響を与えるのか? 本誌のJosh Constineによる特集記事、”Facebook’s Plot To Conquer Mobile: Shatter Itself Into Pieces” もご一読あれ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


つまらない記事は爆破、リクルートがギミック満載のニュースアプリ公開

SmartNewsGunosyLINE NEWSなど、国内ではスマートフォン向けニュースアプリへの参入が相次いでいるが、この激戦区にリクルートも参入する。同社の研究機関であるメディアテクノロジーラボが29日、iPhone向け無料アプリ「知るか! NEWS」を公開した。「ふーん」という記事を「爆破」させて受信箱から消去するギミックを備えるなど、話題のニュースを爽快なエフェクトで気持ちよくチェックできるのが特徴だという。

アプリがおすすめする2ちゃんねるまとめブログやエンタメ系ニュースサイトの候補の中から、好きなRSSフィードを選ぶことで最新記事20件が配信される。ユーザーが購読したいサイトのRSSフィードを自由に登録することもできる。

つまらない記事は右スワイプすると「爆破」エフェクトとともに受信箱から消えたり、あとで読みたいと思った記事は左スワイプすると「お気に入り」登録される。本当にどうでもいい記事はタイトルを長押しすると、必殺技のアニメーションが発動して虚空の彼方に滅却。必殺技のバリエーションは、記事を振り分けた数に応じて新しいものを覚えていくのだとか。

そのほかには、右スワイプと左スワイプを繰り返すことで、アプリがユーザーの好みを学習する機能も搭載。といってもGunosyのように、好みに応じたニュースを配信するわけではなく、爆破されるやすそうな記事には「爆破おすすめボタン」を表示し、右スワイプしなくてもタップしただけで爆破できるようにする。

このニュースが爆破されないことを祈るばかりだ。


AmazonのAppstoreでデベロッパはHTML5のWebアプリケーションを売れるようになった

Amazonが今日(米国時間1/28)、同社のAppstoreのポリシーの変更を発表した。それによるとこれからは、デベロッパは自分が作ったHTML5アプリケーション(Webアプリケーション)に、ネイティブのアプリケーションと同じく値段をつけて売れるようになる。それまではHTML5アプリケーションはすべて、自動的に“無料”のアプリケーションとしてAppstoreに載った。そのためデベロッパのやる気をそぎ、将来的には尻すぼみになるかもしれなかった。

Amazonは今年の8月に、Appstoreの門戸をHTML5アプリケーションに対しても開き、それらのWebアプリケーションやモバイルサイトをアプリ化して、Androidスマートフォンやタブレットだけでなく、Kindle Fireなどからでもダウンロードできるようにした。

デベロッパがこのオプションを利用すると、自分はまったくネイティブアプリの開発をしなくてすむ。WebアプリケーションのURLをAmazonに教えてやると、アプリへの変換とパッケージング、必要なメタデータの添付(画像、プロダクトの説明など)などのすべてをAmazonがやってくれる。

Amazonとしてはそれは、Appstoreの成長策のつもりだ。多くのデベロッパが今でも、先にiOSバージョンから開発を開始するが、しかし同時に彼らは、応答性の良いWebサイトをAndroidの上で(アプリとして)動かしたいと願っている。

一般消費者にとっては最近ますます、ネイティブティアプリケーション/アプリとHTML5アプリケーションの区別が困難になっている。また両者はAppstoreの上で同一のリストに載っているから、どれがネイティブでどれがHTML5かも分からない。今後自分のWebアプリケーションをAmazonのオプションを利用してアプリ化するデベロッパが増えれば、全体的にもAndroidへ流れるデベロッパが急増するだろう。

ただし今日の発表でAmazonは、今あるHTML5アプリケーションの数を明かしていない。それは、まだそんなに多くない、という意味か。Amazonに問い合わせたが、数は発表しない、という答が返ってきた。

今度のポリシー変更で、HTML5のデベロッパが自分のアプリケーションを売れるようになっただけでなく、AmazonのFree App of the Day(FAD)(今日の無料アプリ)プロモーションに参加して露出度を上げ、トラフィックとダウンロードを稼げる。iTunes App Storeのやり方と同じだ。

FADプロモーションに選ばれたアプリは、モバイルデバイスやKindle FireやAmazonのGold Box Best Dealsページの上で目立つようになり、FacebookやTwitterでも言及されるようになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Y/Combinatorが支援するWeilos、減量フィットネスのための自画撮りソーシャルサイトにピボット

WeilosはY Combinatorの2013年夏学期を卒業して8月にローンチした減量とフィットネスを中心にしたソーシャル・サービスだ。それが今日(米国時間1/28)、大きくリニューアルした。

当初、Weilosは減量に成功した人をアマチュアの減量コーチにして新しいユーザーを激励、助言するという仕組みだった。今回の新バージョンはiOS向けモバイル・ソーシャル・ネットワークで、メンバーがスマートフォンによる自画撮り写真をアップロードして成果を公開するというのが特色だ。

2012年にコーネル大学で医学博士を取得したファウンダーのRay Wuによれば「新バージョンではユーザーが写真を定期的にアップロードしてコミュティーのメンバーと成果を話し合う。これによってそれぞれのゴールが明確化され、モチベーションが向上が図られる」という。

私は今週Wuに対してこのピボットの理由を取材した。Wuは「多くの人々がフィットネスと減量に関心を持っている。われわれのプロダクトはフィットネスと減量をユーザーの毎日の生活の中にしっかり根付くかせる手助けをする。モバイル・アプリはそのために理想的なツールだ。また同じ目的に向かって努力中の他のメンバーと会話することはお互いに大きな励みになる」と答えた。.

Wuによれば、自画撮り写真を交換することはモチベーションの持続のために非常に効果的かつ簡単な方法だという。

なお、ユーザーは最初から写真を公開する必要はない。当初写真を非公開にしておいて、ある程度の成果が出てから公開するなど、そのタイミングは自由に選べる。

Wuの研究によれば、成果写真を公開しているメンバーは平均して毎週、540g減量に成功した。一方、 Weight Watchers の参加者の平均は317g、 FDA認可の減量薬、Belviqのユーザーは500gだった。

「私が医学を勉強している間に、肥満と戦う上で成功率が高いのは社会的な絆の強い人々だと気づいた。”しかし問題はその社会的絆が多くの人々に十分に利用されていないことだった」とWuは言う。

アプリ自体は比較的ストレートなソーシャルメディア・ツールだ。毎日、同じ姿勢と大きさで自画撮りができるカメラ・オーバーレイも用意されている。アプリはユーザーに対して少なくとも毎週1回写真を撮るよう促す。他のユーザーは「いいね!」をしたりコメントしたりできる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+