iOS 7の新装フラットデザインでJony IveはB&W(黒と白)を多用

6月のWWDCで発表されるiOS 7については、デザインの大変更の噂が氾濫しているが、9to5Macの背後にいる、比較的確かな情報筋によると、その新デザインではいわゆる“フラットデザイン”が強調されるだけでなく、UI全体においてB&Wの成分が多用されるらしい。

その記事は、これまでの情報も繰り返している…Jony IveはAppleのモバイルOSに対して大鉈をふるっている、とりわけiOSの視覚的な側面の改変に彼は集中している。そして新しい情報としては、Iveが全面的な廃止をねらっているスケウオモルフ的(skeuomorphic,実物の何かに似せたデザイン)*なUI成分に関する詳細と、そのほかのUI成分やアプリや一部機能の変化についてだ。〔*: skeuomorphic,たとえば、本物の機器パネル上のボタンに似せた立体的なデザインのボタン、など。〕

Iveは、これまでのiOSの重いテクスチャは永続性のないデザインだと感じている。9to5Macの情報筋によると、だから彼は真っ先に、その今や古びたルックスのリフォームに取り組む。物理的なメタファ*に基づくデジタルデザインは行き止まりの袋小路であり、個々のiOSアプリ…Notes、Maps、Game Centerなどなど…の不調和感、バラバラ感を重症化している張本人だ、と彼は考えているようだ。Windows Phoneなど最新のモバイルインタフェイスは統一感を重視しているが、しかしまだまだiOSと互角に勝負できるほどの状態ではない。フラットデザインはテクコミュニティで賞賛されていても、一般消費者のレベルで受けるとは限らない。〔*: 物理的なメタファ、たとえば“フォルダ”(ディレクトリ)を文房具のファイリングフォルダ…という物理的な物…で表す、といった流儀のデザイン。〕

人びとがこれまでのiPhoneで使い慣れているものの一つであるロック画面は、大きく変わる。9to5Macによると、それはついにアイコン主体のロック画面になり、光沢のない黒のインタフェイスになる。セキュリティコードの入力にはグリッドに代わって円形ボタンが使われ、通知はマルチタッチによる対話機能が増強されることによってより便利になる。

通知そのものも変わる。リンネルの布地のような背景は捨てられ、B&Wが支配する世界になる。Notification Centerのウィジェットが増えて、Wi-Fi、Bluetooth、Airplane Modeなどへのアクセスが加わる。

ホーム画面では、ボタンの光沢がなくなり、システムアプリはよりフラットなデザインになり、これまでほど頻繁に“ポップ”しなくなる。そしてなんと、iOS 7にはAndroidからの借り物もある: パノラマ的にスクロールできる壁紙が加わり、それがホーム画面全体…すべての画面要素…を載せる。従来のように個々の画面要素に対し一つの同じ静的な画像が使われることは、なくなる。またオンスクリーンキーボードのような共通的なインタフェイス成分はどれも、これまでのような影つきの仮想的立体感を排し、フラット化されると共に色もB&Wとグレーが主体になる。Mail、Calendar、Maps、Notesなどのコアアプリにも同様のUI変更が行われ、とりわけ、W(白)が強調された統一感のあるデザインになる。ただし、逆にボタンは色とハイライトを個々に変えることによって、全ソフトウェア共通的なデザイン基調の中で、「どのボタンが何であるか」がすぐ分かるようにする。

新しい機能としては、iPhone用のスタンドアロンのアプリとしてFaceTimeが提供され、FlickrとVimeoを統合、MapsとSiriでは車載用ハンズフリーツールがより充実する。またデベロッパ向けの変更事項も多くて、iOSのアップデートでは恒例の、公開APIの大幅増も当然ある。

9to5の記事によると、これらの変更は今秋発売の新型iPhoneと、おそらくiPadにも実装される。しかしチームはiPhoneのiOS 7バージョンを優先しているようだから、iPadはややあとになるものと思われる。そしてすべては、6月10日のWWDCのキーノートで明らかになる。本誌はもちろん、ライブで報じていくつもりだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


アメリカの国土安全保障省が3Dプリント銃の規制で弱音–コントロールは不可能と

Fox Newsによると、合衆国国土安全保障省の最新の公報が、殺傷能力があって発見の難しい3Dプリント銃を封じ込めることは“不可能”かもしれない、と警告している。テキサス州で法律を専攻している学生が、世界初の完全な3Dプリント銃を設計し、そのデジタルのブループリントをリリースして以来、そのファイルは10万回以上ダウンロードされたと言われる。その後合衆国国務省が、ファイルの国内における配布をを禁じたが、時すでに遅しだった。

“三次元印刷技術の大きな進歩と、火器部品用のデジタル3Dプリンタファイルが無料で入手できること、およびファイル共有の規制が困難であること、これらが相まって、3Dプリントされた銃を取得または製造しようとする無資格な銃希求者により、公衆の安全が脅かされかねない”、とFox Newsが入手した5月21日付の公報で、合同地域情報センター(Joint Regional Intelligence Center)が述べている“アクセスを制限することは不可能かもしれない”、とも。

今やプラスチック製の銃が重大な脅威とされているので、その流通チャネルをコントロールしている民間人の一部は、自分たちのネットワーク上でそれらの取り扱いを禁止した。情報の自由を唱道する活動家Kim Dotcomと、消費者用3Dプリンタの最大のメーカーMakerbotはどちらも、3D銃のブループリントを違法と見なし、彼らのWebサイトから削除した。

しかし、昔から海賊版のエンタテイメントや合法的なソフトウェアを配布しているピアツーピア方式のファイル共有サービスは、ブループリントのファイルを取り下げていない。公報は曰く、“このような慣行を新しい法制で禁ずることはできても、これらのデジタルファイルのインターネット上の流通をコントロールすることは困難であり、そのことは音楽や映画やソフトウェアのファイルの場合とまったく同様である”。

解決策は: しらみつぶしの捜査だ。ある法執行方面の情報筋はFox Newsに対してこう語った: “唯一の安全対策はボディーチェックだ。でも、自分があらゆる場所でボディーチェックされることを、アメリカ人は我慢できるかな?”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Infinity Ventures Summit 2013 Springのローンチパッド、優勝はクラウド会計ソフトのfreee


Infinity Ventures Summit(IVS)が現在、札幌で開催されている。このイベントのローンチパッドは各社のサービスやプロダクトのデモによってその良さを競うもので、このイベントの恒例の人気コンテンツになっている。今回は登壇した12サービスとその入賞者にについて紹介しておこう。

1位:freee
freeeは昨年開催されたTechCrunch Tokyoでデビューしたクラウドベースの会計ソフトだ。個人や中小企業向けにサービスを提供していて、銀行口座などと連携して簿記の知識がなくても半自動的に仕分けなどの作業ができるようになっている。請求書などの作成もできて、最終的には税務申告に必要な書類も自動的に作成できるのが大きな特徴だ。リリースして2カ月が経過しているとのことだが、すでに3400の事業者が利用し、10万を超える取引が登録されているのだという。

2位:CocoPPa
昨年スパイアとモーションビートが合併してスタートしたユナイテッドがリリースするiPhone向けアプリ、CocoPPaは全世界で利用されていて、750万ダウンロードを達成している。そのダウンロード数の半分は米国のAppStoreで占められているのだという。このアプリは画面に表示されるiPhoneアプリのアイコンをカスタマイズするためのものだ。一般にはiPhoneアプリのアイコン画像をカスタマイズすることはできないと思われているのだが、このアプリはSafariを使ってアプリのショートカットをホーム画面に置くことでそれを実現している。

このアイデアも面白いのだが、アイコンデイザンをユーザーが作成していて、きせかえのマーケットプレイスになっているのも興味深い。カスタマイズしたiPhone画面をInstagramやPinterestでユーザーが自慢して口コミで広がっているのも、このアプリを興味深いものにしている。

3位:tixee
KDDIの∞Laboの3期生で最優秀賞に輝いたtixeeはチケットの発券や入場管理をできるようにしたアプリだ。

4位:MoneyForward
個人向けの資産管理をクラウドで実現しているサービスで、すでに数万人のユーザーがいるのだという。

5位:ココナラTRAPRO
5位は同位で2つのサービスが入賞している。

ココナラは個人の知識や得意なことをやりとりするマーケットプレイスだ。たとえば、姓名判断をしてもらうだとか、プレゼント用のワインを選んでもらうといった専門知識が非対面でやりとりされる。

TRAPROは個人が社会問題を表面化させてシェアをするサービスだ。ユーザーが世の中にある社会問題の現場を実際に見に行くツアーを企画し、その収益によって問題解決を導くようなプラットフォームを目指している。

上位入賞者はこれらの6サービスだったが、これ以外にも下記のようなサービスが出場している。

  • Revolver:ブランドや有名人向けの画像共有型コミュニティプラットフォーム
  • U-NOTE:イベントの内容をまとめてくれるサービス
  • チケットキャンプ:チケットの売買サービス
  • ライフタイマー:スケジュールと生活時間を入力して管理するアプリ
  • Speedy!:中高生向けのソーシャルなスマートフォン向け教育サービス(2013年6月リリース予定)
  • タップリンガル:スマートフォンを使った対面通訳サービス

液体窒素生成装置付きBitcoin採掘マシン、Frostbitのお値段は1万5000ドル

普通のパソコンを使って効率よくBitcoinを採堀することはほぼ不可能だ。そこで、その目的に特化されたパソコンとは似ても似つかぬ姿のBitcoin採掘マシンが登場した。Cryonic Bitcoin FrostBitマシンは、PCとは名ばかりで、液体窒素生成装置と特殊ASICチップを内蔵し、その値札にはウィンクルボス兄弟でさえ二の足を踏むだろう。

「液体窒素生成装置内蔵の消費者向け ‘PC’ はこれが初めてだ。われわれはヘリウム圧縮技術を用いて凝縮器を超冷却し、気体窒素を液化する。消費者製品でこれにわずかでも似ているものはない」とCryoniks, Inc.のCEO、Fahad Koumaihaは語った。「人体冷凍温度を維持することによって、カスタム設計したASICプロセッサーで超電導を実現できた。速度を大幅に上げただけでなく、消費電力も1台あたり2800W程度に下げた。現在市場にあるどの製品よりも著しく低い」

このPCはピーク時に2800W消費するが ― 平均的PCは悪い日で200W ― 1秒間に1000GH(ギガハッシュ)実行する。ちなみに、高速グラフィックカード付きの強力なPCが約100GH/Sで、私の経験では自分のPCで50 GH/S以上を記録したことがない。

このとんでもないマシンにいくら払うのか?正味1万5000ドル。残念ながらBitcoinでは払えない。

これが本当にペイするのかって? たぶん。ただしすぐではない。BTCファンの中には、1万ドルのBTCは遠からず出てくる信じる向きもあり、もしそうなればこのマシンの潜在能力はコストを上回る。この怪物の出荷は7月の予定なので、本気で採掘する人には一見の価値があるかもしれない。その他の人? 自前の低いGH/Sで満足すること。これはどこかの液体窒素冷却による人体冷凍の世界であり、われわれはそこを訪れているだけだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Chrome Beta 28に新たな通知機能(デベロッパがカスタマイズ可)を導入–ブラウザが閉じていても有効

これは実は、待望のデスクトップ版Google Nowとは言えないが、Googleは今日(米国時間5/23)、Chromeに充実した通知能力をもたらすための機能をChromeの最新のベータバージョン(v28)に導入する、と発表した。これで、Google Nowがまた一歩デスクトップに接近してきたことは、確実である。

この新しい通知機能は、デベロッパが自作のChrome用パッケージアプリやエクステンションに容易に加えることができ、通知はブラウザのウィンドウの外にポップアップするので、ユーザはブラウザを開いてなくても通知を受け取れる。

この機能が今使えるのはWindowsとChrome OSだが、OS XとLinuxも“もうすぐ”対応だそうだ。

Chromeにはもちろん前からWeb上のベーシックな通知機能があり、ChromeとGoogle AppsのユーザはGmailなどで通知を体験してきたはずだ。しかし今回発表されたリッチな通知は、一味も二味も違う。デベロッパが独自のアイコンや画像やヘッドライン(見出し)や短いメッセージを、通知に添付できるのだ。また通知の表示持続時間や複数の通知アラートのプライオリティをデベロッパは指定できる。

WindowsのシステムトレイやChrome OSのランチャから、新たにできた通知センターにアクセスできる。

先週Googleは、Chromeにプッシュ通知サービスを実現するクラウドメッセージングを発表した(本来はモバイルAndroidの機能)。今日の発表にそのことの言及はないが、通知センターにはこのプッシュ通知も当然入るはずだ。

Chrome 28に盛り込まれた新機能や変更の詳細は、ここで見られる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Yコンビネーター出身のLoomは、より良いiCloudを目指す

Yコンビネーター出身写真共有サービスPopsetは、スタートしてわずか2月後に、自分たちが間違った問題を解こうとしていることに気付いた。ユーザーはグループ内で写真を共有したいのではない。必要なのは様々なプラットフォームやサービスを横断してフォトライブラリーを整理・管理するためのツールだ。そこで方向転換を決断したこの会社は今日(米国時間5/23)新サービスを発表した。Loomは、クラウドストレージと同期のサービスで、iCloudを置き換える改善版だ。

「ユーザーからの機能要望やフィードバックを聞いて気付いた」とPopset改めLoomの共同ファウンダー、Jan Senderekは語る。1ヵ月間に何百人ものユーザーをインタビューした結果、ファウンダーたちはユーザーが何を望んでいるかの理解を深めた。人々は彼らに、写真を管理するための手順のひどさを訴えた。iPhoneから外部ディスクにバックアップを取るためにiTunes経由で同期しなければならないこと、携帯デバイスやMacBookのSSDドライブの貴重なスペースがたちまち減っていくこと等々。

「間違っていることが多すぎるが、解決方法はある意味でわかり切っていた。全部をクラウドに入れて、全部のデバイスからアクセスできるようにすればいい」とSenderekは言った。

それは、もちろんApple iCloudaの約束だ。しかし、その通り働いているようには見えない。

ここ数ヵ月間、AppleユーザーやデベロッパーはiCloudに益々腹を立てるようになり、難しくてバグが多くて一般ユーザーにわかりにくいと言っている。

「みんなiCloudを正しく理解していない。フォトストリームがどういうもので、どういうしくみなのかも理解できない。むしろ問題を悪化させている」とSenderekは説明する。フォトストリームは最新1000枚の写真をデバイスに保存し、独立したアルバムのように見えていることも一部ユーザーを混乱させている。

共同ファウンダーのPhilipp WeinDaniel Wagnerも含め、チームは決めるべき選択肢に気付いた。Popsetに倍賭けするか、それとも全く新しいサービスでユーザーの問題を解決するか。

彼らは後者を選んだ。

Popsetのユーザーは今月初めに、同サービスが6月に終了することを知らされ、これまでに共有した写真の .zip ファイルが提供された。

新サービスのLoomは、写真,ビデオをすべてクラウドに送り込むことによって、カメラロールを空にしてディスクスペースを取り戻す。内蔵の写真アプリを置き換えるべく作られたLoomは、高度な技術によって使用しているデバイスのサイズに応じて写真やビデオをキャッシュする。例えば、16GBのiPhone 5で高解像度写真を撮った時、小さな画面で見たり友達と共有したりする時に、最高解像度は必要ない。

Loomはネットワークにつながっていない時でも使える ― Appleの写真アプリも同じ。オフラインで行ったことは、デバイスが再びつながった時にすべて同期される。アルバム作成と共有に関してはPopsetの旧機能もサポートしている。

これもiCloudと同じく、Loomに保存されたデータはユーザーの全デバイスで利用できる。デベロッパー用のAPIも提供される。

Loomは当初、iPhone、iPad、Mac、およびウェブのみで利用できるが、Androidにもこの技術を適用する計画で、その際はさらに深くオペレーティングシステムと融合する予定だ。また、写真とビデオは始まりにすぎない。長期計画では、文書、音楽、音声、テレビ、映画などもサポートする。

Loomは多くの人が抱える問題の解決策を提供するが、現在の予定通りフリーミアムの道を選ぶなら、写真の同期とストレージに関しては価格競争力のある数多のライバルと戦うことになる。Facebook、Google、Flickr、さらにはShutterflyも写真アップロード(自動アップロードも)やホスティングを、完全無料かそれに近い設定で提供している。

しかしLoomは、もう一つ興味深い収益化方法を考えている。もしユーザーが自分の全写真アーカイブをダウンロードしくなったら、ダウンロード用のリンクに加え、有料オプションとして、データの入った外付けハードディスクをユーザーに送る。

ただし価格の詳細は未定だ。

Loomは1ヵ月以内をめどにプライベートベータを開始する。TechCrunch読者はここでサインアップできる。

サンフランシスコ拠点のスタートアップは現在社員が8名で、Popsetのスタート後間もなくLoomのための資金調達を済ましている。追加のシードラウンドも近く完了する予定。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Fedora LinuxがRaspberry Pi用リミックスPidoraをリリース

Red HatのFedoraプロジェクトは、35ドルの小さなコンピュータRaspberry Piをこれまでもサポートしてきたが、今日からは、本来のFedoraディストリビューションをPiのために特別に“リミックス”したバージョン、Pidoraの提供を開始する。DebianのRaspbianディストリビューションと同じく、Raspberry Piとその上のハードウェアを有効利用できるように、特別にコンパイルされている。.

Pidoraには、ふつうのFedoraのデスクトップ体験にないものが二つある。まず、非力なPiのためにGUI/ウィンドウマネージャはGNOMEではなく、より軽量なXFCEだ。またモニタなしで使うユーザが多いと想定されるため、使いやすいヘッドレスモードを備えている。Piにスピーカーをつなぐと、そのIPアドレスを大声で言ってくれる。頭がいいね。

PidoraをビルドしたのはSeneca*のCentre for Development of Open Technology(CDOT)だ。ここは2年前から、FedoraのARMv5tel/armv7hlビルドも手がけている。もちろんその経験が、Pidoraにも活かされている。PiはARMv6だが、FPUは特製でARMv6のスペックにはない。〔*: Seneca, カナダのトロントのセネカ大学。〕

CDOTのChris Tylerによると、Pidoraの制作には3つの難関があった:

  1. ビルドの手順 — ソースパッケージは10K以上もあり、複雑なため、順番を間違えると依存関係が循環状になってしまう。
  2. ARMv6固有の問題 — ARMビルドではarmv5とarmv7がもっともふつうのターゲットだ。一部のパッケージには、armv6非互換の部分がある。
  3. ネイティブビルディング — Fedoraはネイティブビルドに固執する。つまり、コンパイル後のコードを実行できるシステムの上でパッケージをビルドしなければならない。

Raspberry PiのオーナーにとってPidoraが魅力的な選択である理由を、Tylerは次のように語る:

PidoraにはRaspberry Pi固有のPythonモジュールとライブラリ…WiringPi, bcm2835, python-rpi.gpioなど…がある。カーネルもRaspberry Piのインタフェイス…I2C, SPI, シリアル, GPIO…を露出するようコンパイルされており、一部は専用のライブラリやモジュールなしで(bashからでも)/sysのファイルインタフェイスでアクセスできる。また、GPUのBroadcom Videocore IVにアクセスするためのRaspberry Pi固有のユーティリティやライブラリもある。

ぼくはごく最近Piを手に入れたが、昨晩PidoraをSDカードにインストールした。何のトラブルもなく、すぐ動いた。

Fedoraは何年も前から、Fedora Linuxを載っけたUSBスティックを提供している。今後はあちこちのカンファレンスやイベントの会場で、Pidoraの載ったSDカードが配られるようになるのではないかな。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


音声素材のクラウドソーシングVoip!を提供するGroodがEast Venturesから資金調達を実施

ソーシャルゲームを中心に、スマートフォンアプリのリッチ化が進む中、差別化要因として音声が重要視されてきている。しかし、声優業界は年功序列で若い人達が仕事を受注できないことが多く、トップ層ばかりに仕事が舞い込み、単価が高くなってしまうことに加え、1人の声優がこなせる案件数が限られているので、良い声優を見つけることも難しい。

このようなニーズに応えるべく今年1月にリリースされた音声素材のクラウドソーシングVoip!を運営するGroodがEast Venturesから資金調達を実施したことを発表している。額面は公表されていないが、小額の調達のようだ。

Voip!は発注者が欲しいセリフとキャラクターイメージなどを伝え、声優が自分で収録しファイルをアップロードする。リリースから約4カ月が経過し、1500人以上の声優が登録しているのだが、驚くのはその応募状況だ。

ある案件では220個の音声を募集したところ、約250人の声優が合計6,000個もの音声が提出されたそうだ。平均して1人あたり20個以上もの音声を提出していることになるが、本当にこれだけ提出するのかと疑問に思ったが、声優志望の方が多いことに加え、案件の報酬額も妥当なのでこれだけ応募があってもおかしくないそうだ。

では、実際に応募されている音声の質はどうなのだろうか。以前の記事でもお伝えしたが、私の感覚では普段ゲーム内で聞いている音声と比較しても劣るとは感じなかった(今回は特別にGrood代表取締役社長の原口悠哉氏がサンプル音声を提供してくれた:女性キャラクター、告白フレーズ)。

また、実際に稼働している案件はやはりソーシャルゲームが多いそうだが、サービスを開始してから意外なニーズが見えてきたと原口氏はいう。それは教育系のサービスだ。原口氏によると、教育系のコンテンツ、特に子供向けは注意を引いて興味を持ってもらうことが大事で、音声がよく使われるそうだ。

音声素材が重要視されて来ていると冒頭で述べたが、その根拠としてはサイバーエージェントが提供している「ガールフレンド(仮)」は”きみの声が、僕を強くする”、”声が出る♪学園カードゲーム”というキャッチで宣伝しており、決算資料によるとこのゲーム単体で月商8.6億円分のゲーム内通貨が利用(無料配布分も含む)されていることがあげられる。他にもMobage上で展開されているCygamesの「神劇のバハムート」も今月1日に音声を実装しているし、自分が選んだ本をキャラクターが朗読してくれる「朗読少女」というアプリが100万ダウンロードを突破している。

原口氏は音声を入れることで、よりアプリの世界観を伝えられるようになるため、需要が増してきていると分析している。

今後は今回の資金を主に人材に充て、ディレクションの効率とサービスの質を高めていくそうだ。


Google、ガラパゴスでストリートビュー撮影、水中写真も。年内にはGoogleマップに登場


Googleは今日(米国時間5/23)、ストリートビュー・カーの小型バックパック版であるストリートビュー・トレッカー ― および水中ストリートビュー・カメラ ― をガラパゴス諸島に送り込んでおり、撮影した画像を今年中にGoogleマップに取り込む計画であることを発表した。同プロジェクトはチャールズ・ダーウィン財団ガラパゴス国立公園局、および水中調査についてはCatlin Seaview Surveyの協力を得て行われた。

Googleによると、ストリートビューチームはガラパゴスで10日間を過ごし、パートナーらが選んだ10箇所で撮影した。道中撮影チームは「ゾウガメ、アオアシカツオドリたちとすれ違い、急な山道や熔岩地帯を通って活火山シエラネグラの噴火口にたどり着いた」とGoogleマップのプロジェクト責任者、Raleigh Seamsterは語った。

もちろんGoogleは、すでに世界中にこのトレッカーを持ち込んでおり、直近ではグランド・キャニオンでパノラマ写真9500枚分の画像を取り込んだほか、地元ハイカーにトレッカーを委ねてカナダの北極地区の画像を撮影したりしている。

しかし、プロジェクトの水中部分はさらに期待できるかもしれない。先週のI/OカンファレンスでGoogleが明らかにしたように、Catlin Seaview Surveyには現在4台の水中ストリートビュー・カメラがあり、ダイバーは1回の潜水で約2kmをカバーできる。

今回のガラパゴス探険では、地上と水中両方の画像を初めて同時に撮影した、とSeamsterが今日の発表で語った。

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(翻訳:Nob Takahashi)


これは便利―Google+/Picasa Webにアップロードした写真が画像認識によってキーワード検索できるようになった

先週Google+の写真セクションが完全リニューアルされた。しかしなぜかGoogleは発表イベントで、そのいちばんクールな新機能を紹介しなかった。 Googleはコンピュータ画像認識と機械学習を利用して、ユーザーが「夕陽」とか「料理」とか「花」とかをキーワードにして自分の写真を検索できるようにした。私は「自動車」、「砂浜」、「自転車」などのキーワードも試してみたが、Googleは常に正しい結果を返してきた。この写真検索機能はGoogle+に組み込まれているが、通常のGoogle検索ボックスからでも[my photos of xyz]というフォーマットを使って検索できる。

これはGoogleの写真検索にとって非常に大きな前進だ。Googleが指摘するとおり、大量の写真から目的の1枚を探し出すのは骨の折れる作業だ。私のように撮った写真にいちいちタグづけするような勤勉ではない人間にとっては特にありがたい機能だ。検索してみると私が大昔にPicasaウェブにアップした思わぬ写真がヒットする。

先週のGoogle I/OイベントでGoogle+の新しい写真機能が発表されたときVic Gundotraは「ユーザーが写真を管理するのを助けるのがわれわれの目的だ。写真の整理というのは厄介な作業だ」と語っていた。しかし奇妙なことにその場では写真のキーワード検索機能については触れなかった。

〔日本版〕 写真のキーワード検索機能は日本語のGoogle+でも有効になっている。ただし有効なキーワードはまだ英語だけのようだ。全体に驚くほど正確で、Yosemite、LasVegas、Fisherman’s Wharfなどのキーワードでそこで撮った写真がヒットする。catと入力してみたところ、店頭に飾られた招き猫が含まれていた。

下はelephantで検索したところだが、Evernoteのフィル・リビンにもらった木のゾウの栓抜きが入っている。これをよくゾウと認識したもの。しかしサイを知らなくてゾウと誤認している。方向として見当はずれではない。検索ボックスからの検索は訳者の環境では作動せず。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


3Dプリントしたチューブが気道に障害のある赤ちゃんの命を救った

新テクノロジーが得点を挙げた。緊急気道確保のためのチューブを3Dプリントして埋め込む手術によって1年8ヶ月の赤ちゃんの命が救われた。C.S.Mot小児病院の医師たちは赤ちゃんの気道の異常を画像によって確認した後、100個の部品からなる小さいチューブを3Dプリンタで出力し、気道にレーザー手術で埋め込んだ(下のビデオ)。

当初の診察ではこの赤ちゃんは病院を生きて退院できない可能性が十分あるということだった。重症の気管気管支軟化症で、気管がつぶれているために呼吸困難を引き起こすのだ。

医師でミシガン大学の教授であるGlenn Green博士と協力者でエンジニアリングの専門家、Scott Hollister博士は3D出力されたステントを気道に埋め込む手術の緊急承認をFDAから得た。「ステントが装着されると同時に初めて肺が自発的に呼吸を始めた。驚くべき効果だった。これで大丈夫だと分かった」とGreen博士は語る

「生体適応プラスティックはこの目的には理想的だった。成長に伴って気道が正常に発達するまでに2年から3年かかる。その頃にはこの材料は生体に溶け込んで消滅してしまう」とHollister博士は説明する。

最近の3Dプリント技術の話題といえば探知できないプラスティックの銃の話ばかりだが、このテクノロジーが人道的な目的のために使われて成果を挙げている実例を見られるのはうれしいことだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


3Dプリントしたチューブが気道に障害のある赤ちゃんの命を救った

新テクノロジーが得点を挙げた。緊急気道確保のためのチューブを3Dプリントして埋め込む手術によって1年8ヶ月の赤ちゃんの命が救われた。C.S.Mot小児病院の医師たちは赤ちゃんの気道の異常を画像によって確認した後、100個の部品からなる小さいチューブを3Dプリンタで出力し、気道にレーザー手術で埋め込んだ(下のビデオ)。

当初の診察ではこの赤ちゃんは病院を生きて退院できない可能性が十分あるということだった。重症の気管気管支軟化症で、気管がつぶれているために呼吸困難を引き起こすのだ。

医師でミシガン大学の教授であるGlenn Green博士と協力者でエンジニアリングの専門家、Scott Hollister博士は3D出力されたステントを気道に埋め込む手術の緊急承認をFDAから得た。「ステントが装着されると同時に初めて肺が自発的に呼吸を始めた。驚くべき効果だった。これで大丈夫だと分かった」とGreen博士は語る

「生体適応プラスティックはこの目的には理想的だった。成長に伴って気道が正常に発達するまでに2年から3年かかる。その頃にはこの材料は生体に溶け込んで消滅してしまう」とHollister博士は説明する。

最近の3Dプリント技術の話題といえば探知できないプラスティックの銃の話ばかりだが、このテクノロジーが人道的な目的のために使われて成果を挙げている実例を見られるのはうれしいことだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Evernote、To-Doないしプロジェクト管理用途向けに希望の多かったリマインダ機能を実現

EvernoteをTo-doリストアプリケーションとして使っている人も多い。そういう人にとって、きっと大歓迎のアップデートだろう。EvernoteおよびEvernote Businessでリマインダが利用できるようになったのだ。とりあえず対応したのはMac、iOSおよびウェブ版。Mac版およびウェブ版では右上に、そしてモバイル(iPhoneおよびiPad)版では下の方にある目覚まし時計アイコンで設定することができる。

大騒ぎするようなことではないと感じる人もいるかもしれない。しかしリマインダをつけて欲しいという要望は、トップ3に入るものだったのだ。マーケティング部門VPのAndrew Sinkovが公式ブログで本機能のリリースをアナウンスしている。リマインダの設定以外にも、ノートをリストの先頭に表示させて、To-Doリストとして便利に使いたいという声もあった。こちらも今回の機能リリースにて可能となっている。

リマインダの使い方は簡単だ。ノートを選択して目覚まし時計アイコンをクリックする。すると日付と時刻を指定することができる。指定の時間になったらアプリケーション内のアラームが動作し、またあわせてメールを受け取るようにもできる。リマインダを設定したノートのタイトルがリストの最上位に表示されるようにもなる。もちろん順番の変更は可能で、入れ替えるにはマウスでドラッグすればOKだ。タスクが完了した際には「実行済みにする」のチェックを行うか、iOSで利用している場合にはスワイプしてリストから削除することができる。

専用のスケジュール管理ツールなら、Evernoteに実装されたタスク管理機能よりも、ずっと多くの機能を実現しているはずだ。しかしそれでも今回の機能リリースはかなり便利だと思うのだ。共有ノートでもリマインダの指定を行えるのが、実用面で言ってかなりメリットがあるのではないかと思われる。

共有ノートがサポートされることで、ノートブックをプロジェクト管理ツールとして利用することもできる。Evernoteでも社内のビデオプロジェクトにつき、Evernoteのリマインダを活用しているのだそうだ。Foursquareハッカーの間では、ノートをカレンダーと同期させてミーティングスケジュールを立てるなどといった使い方が成されることもある。しかし単純にリマインダのみを必要としているクライアントに対しては、Evernote単体で必要な機能を提供できるようになったというわけだ。

今回の機能アップデートにより、Evernoteはカレンダー関連ツールが担ってきた分野に進出していくことを宣言したと見ることもできる。今やEvernote上に誕生日ないし診療予約のリマインダを設定することもできるわけだ(メモや当日の確認事項などを記したノートをリマインダの内容として保管しておくこともできるわけだ)。チェックリストとしての機能は以前から持っていたので、リマインダとチェックリストを結びつけて活用することもできるようになった。

最近のEvernoteを見ると、ビジネス利用者向けの機能拡張に重点を置いているようだ。中国語版などのローカル版を提供するだけでなく、Business LibraryやRelated Notes、ないし一層強化した検索機能などを提供するようになった。そのような中、今回リリースしたリマインダ機能は、ビジネス利用者だけでなく、個人ユーザーからも大いに歓迎されるものとなるだろう。

この度リリースされたリマインダ機能は、他のプラットフォームでも利用できるようになる予定だ。また、さらなる機能追加も視野に入れている様子も伺える。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)


Squareが日本で供用開始: Dorsey曰く, 日本の美をSquareは元々共有

特殊なクレジットカード読み取り器(“カードリーダー”)を使って携帯からの支払サービスを提供するSquareが、日本でのサービス提供開始発表した。北米以外の国としては初めての海外進出である。日本ではiPhoneの人気が高いので、Squareの進出がふさわしいとも言える。同サービスは最初iOS上でローンチし、その後Androidでも使えるようになった経緯を持つ。

ただし日本はモバイルの支払サービスがNTT docomoKDDIなどの手により、すでに広く厚く普及している市場なので、Squareが楽勝とは行かない。Squareの最大のライバルであるPayPalも、モバイル事業者のSoftbankなどをパートナーとしてすでに日本に定着している。この市場でSquareに商機があるとすればそれは、Jack Dorseyの言うSquare美学だろう。Dorseyは、日本をアジアで最初の国として選んだのは、Squareのデザイン重視の姿勢がそうさせたのだ、と言っている。

“Squareをデザインとイノベーションと伝統の歴史のきわめて厚い国にご紹介できることを、誇りに思う。Squareは日本の歴史が持つ価値と同じ価値を共有し、製品のあらゆる細部にこだわっている”、とSquareのCEOで協同ファウンダのJack Dorseyは言っている。

SquareのiPhoneとのご縁も、日本では力になる。日本のスマートフォン市場では、Apple製品がいまだにAndroid製品に勝っているのだ。Kantarのデータによると、iPhoneのマーケットシェアは66%、対してAndroidは32%だ。

Squareはこれまで、海外進出に関しては慎重だった。同社はつねに、海外進出の具体的なスケジュールはない、と言っていた。これまでで唯一の“外国”といえば、昨年10月にローンチしたカナダだ。しかしそのときには、次はアジア進出だろうという憶測が各所でささやかれた。

グローバル化に関してはマイペースのSquareも、PayPalに対抗するための技術革新や新機能の導入には積極的だった。たとえば今週の初めには、支払をメールで送れるSquare Cash機能をベータでローンチした。また最近では、Googleの中小企業担当営業部長Francoise Brougherをスカウトして、彼女を企業顧客開拓部門のトップに据えた。彼女はSquareで、カスタマサポート、パートナーシップ、国際展開などを担当することになる。

Squareは日本進出に際して、Sumitomo Mitsui Card Corporation(SMCC)とパートナーした。同社は、日本にVisaを導入した企業だ。

Square Readerによって企業はモバイルデバイスからのクレジットカードによる支払を受け取ることができる。その使用料は、ユーザの支払額の3.25%である。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ペンギンアップデート4の展開が始まる

ご存じの方も多いと思いますが、ペンギンアップデートが実施されたようなのでご報告。 — SEO Japan

penguinグーグルのスパム対策「ペンギンアップデート」が発動された。今回で4度目である。ペンギン 4は今までのペンギンとは少し異なる。グーグルがスパムの阻止を改善するテクノロジーとして期待しているペンギン 2.0のテクノロジー(日本語)を搭載しているのだ。

グーグルの検索スパム対策を統括するマット・カッツ氏は、今週のグーグル – エピソード #199で、新たなペンギン 2.0のアップデートに関する告知を行った。同氏は、動画(日本語)で次世代のペンギンのアップデートに触れ、「数週間以内」に発動されると述べていた。

ウェブマスターおよびSEOの担当者なら、検索結果が大きく変動すると予め理解しておくべきである。カッツ氏は、具体的に英語のクエリの2.3%がこのアップデートの影響を受けると指摘していた。

その後、同氏はブログで今回のアップデートに関する詳しい情報を提供していた。カッツ氏は、「世界の別の言語への変更の展開が終わった」と述べ、米国外にもアップデートが展開されると明言している。インパクトの大きさは、「言語のウェブスパムのボリューム」に左右される。例えば、フランス語が大量のウェブスパムに汚染されているなら、グーグルフランスはより大きな影響を受けるだろう。

過去のペンギンアップデート:

ペンギンアップデートのバージョンに不慣れな人達のために、ペンギンアップデートを行われた順番で挙げていく:

しかし、2度目および3度目のペンギンアップデートは、基本的に最初のペンギンのアルゴリズムを採用しており、変化の規模は小さかった。4度目となるリリースはメジャーなアップデートであり、社内ではペンギン 2.0と呼ばれているようだ。

切れ味の鋭いペンギン 2.0、さらに多くのウェブサイトに影響を及ぼす

以前もお伝えしたように、マット・カッツ氏は、最近投稿した動画の中で、今回のペンギンアップデートはメジャーなアプデートであり、最初のアップデートよりもウェブの奥深くに浸透し、より多くのSEOおよびウェブマスターに影響を与えると明言している。以下に当該の動画を再び掲載する:

ペンギンアップデートの詳細が知りたいなら、ここをクリックしよう。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Penguin 4, With Penguin 2.0 Generation Spam-Fighting, Is Now Live」を翻訳した内容です。

2.3%の変化といえば、最初のペンギンが3%程度ですから、それなりの変化ではあるはずなのですが、イマイチまだ「これ!」というわかりやすい動きはないようで、大騒ぎしていた割には盛り上がりにかける状況のようです。今後新規情報あればまた別記事で紹介していきたいと思います。特に日本での大きな動きは今の所、余り感じられない気もしますが、「言語のウェブスパムのボリューム」が変化の影響に与える度合いが大きいのであれば、日本語はもっと動いてもいい気がするのは私だけでしょうか。。。 — SEO Japan [G+]

アプリケーションのAPI呼び出しを視覚化してモニタし問題を早期発見するRunscopeが$1.1Mを調達

今日(米国時間5/22)のGlueカンファレンスでローンチしたRunscopeが、True VenturesとAndreessen Horowitzから110万ドルのシード資金を調達した。ユーザ(デベロッパ)が自分のアプリケーションのAPI使用トラフィックを視覚的にモニタでき、その不具合などを検出するツールを、同社はサービスとして提供している。今回の投資には、Lerer Venturesと高名なエンジェル投資家たちのグループも参加した。

Runscopeのツールは、SaaSなのでスケーラビリティが良い。また最初からAPIも提供しているので、デベロッパはAPI経由での利用もできる。企業のITもWebサービスの利用が主流になりつつある今日では、ソフトウェアの統合が複雑で高価な工程になっている。個々のアプリケーションへの接続は、RESTベースのAPI呼び出しで比較的容易にできる。しかし問題は、複数のWebアプリケーション(のAPI)を分散環境で統合的に利用する場合に生ずる複雑性だ。

分散アプリケーションのコードの構造は、独特だ。そしてそれらが、オンプレミスのサーバやクラウドプロバイダのネットワークとサーバの上で文字どおり分散的に動く。そのコードが、APIプロバイダのコード集合や、特定のサーバを呼び出していたりする。

このような複雑な状況を、簡単に一望に監視&管理できるようにするのが、Runscopeのツールの仕事だ。最初は試験用のツールを目指していたが、今後はプロダクション向けのツールとしても提供していく予定だ。

“まずやりたいのは、ユーザのアプリケーションが(API利用を介して)そのほかのサービスと会話している様子を視覚化することだ”、とRunscopeのCEO John Sheehanは言う。APIのトラフィックを目視できて、起きている問題が文字どおり目に見えるツールを作る、ということだ。

“今のアプリケーションの理想像は、複数の分散的な小片から成り立っていても、まるで単一の首尾一貫したアプリケーションのように動くことだ”、とSheehanは言う。“みんなそのことを理解し始めているが、しかしツールは、古いスタイルのアプリケーションを作るためのものしかない。たとえばパフォーマンスをモニタするツールは、あらゆる問題がユーザのサーバ上で起きている、としか判断しない”。

RunscopeはAmazon Web ServicesのEC2の上で構築され、Pythonでプログラミングされている。CTOのFrank Stattonは、Twilioでリードエンジニアだった。システムは障害耐性があり、構築したのはPinterestから来たRyan Parkだ。SheehanはStattonと同社を共同創業する前にはIFTTTにいた。さらにその前には、 Twilioでデベロッパエヴァンジェリストを務めていた。

収益源は、まず、Runscopeのランタイムそのものだ。それが、APIトラフィックに関するデータを生成する。そのデータは、BI(ビジネスインテリジェンス)に利用できる。また、このサービスが提供する多様な情報と機能により、顧客のミッションクリティカルなアプリケーションの安定性を高め、とりわけAPIの問題が重症化する前の早期発見を可能にする。

同社の競合他社としては、まずNew RelicがRusncopeが対応する問題にパフォーマンスの面から取り組んでいる…とくにモバイルのSDKで。またApigeeLayer7などのAPI管理サービスも、同じ業態に属している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazon、”Kindle Worlds” をスタート。ファン・フィクションを書いて印税をもらおう

時として作家が作る世界はあまりに魅力的で、その世界に肉付けしようと他の人々が賛美のフィクションを書きたい衝動に駆られることがある。そしてゴシップガールのような駄作でさえ、山ほどの人々がその登場人物と世界を使って書きたがる。このたびAmazonは、ファン・フィクション作家が利益を上げる場として、“Kindle Worlds”をスタートする。

Worldsは、Kindle Singles、Kindle Serialsに続く、著作家がデジタル出版で利益を得る方法であり、最大の特長は、さほどクリエイティブでない人も参加できることだ。しくみは、ファンが他の著作家の書いた作品にまつわる物語を書き、それをKindleブックストアで販売できるというもの。Amazonは、原著作権保有者とファン作家の両方にロイヤルティー支払う。1万ワード以上の作品については売上の35%がファン作家の手に入る。

もっと短い作品向けの新しい収益モデルもあり、通常1ドル以下で販売される5000~1万ワードの作品に適用される。この場合の作家の取り分は20%だ。

ファン・フィクション作家は公式Amazon Kindle Wolrdウェブサイトで今から登録可能で、AmazonはWorldsストアを6月に開業する予定だ。スタート時点で50以上の委託作品があり、誰もが自分の作品を投稿できるセルフサービス投稿プラットフォームを近々公開する。

Amazonのビジネスのやり方は実に賢い。既存の人気コンテンツを、一人の著者では(あるいは数人で書いている場合でさえ)不可能だった方法で活用できるうえ、すでにネット上に存在するファン・フィクションの巨大な市場も利用できる。そういえば私も、恐ろしく出来が悪くて恐ろしく長いスターウォーズ拡張世界の原稿が、クローゼットのどこかに眠っている。もし見つけたら、子供っぽい走り書きを何とかテキストに起こして、もしAmazonがディズニーから権利を取ってくれれば、Worldsに出して楽に儲けてみることを考えてみたい。

現在Amazonは、テレビ、映画、書籍、ゲーム、音楽等の様々なコンテンツ提供者とライセンス契約を固める準備を進めているところだ。私の唯一の疑問は、なぜこんなに時間がかかったのかということだけだ。無限の文字コンテンツが欲しければ、ファン・フィクションこそ最適の場所だ。

好きです、ゴシップガール

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(翻訳:Nob Takahashi)


GIFアニメの投稿サイトをローンチしたらポルノばかり集まった, というドジな(?)スタートアップ

【抄訳】

ポルノは今のTumblrだ。CSの学位とひまをもてあましている人なら誰もが、何らかの形で、インターネット+セックスをトライしてみる。今すでにネット上にはおっぱいが氾濫しているし、ビジネスとして成功するかもという錯覚もある。でも、デザイナーとアーチストという二人の男女が、NSFW(職場不適)のGIFばかりを集めたサイトを作ったのは、どんな動機からだろう?

それを、知りたいと思った。

なお、お断りしておくと、このサイトはきわめてNSFWだから、職場では絶対にクリックしないように。しかも、非常にシンプルなサイトで、マウスをクリックして次の画像を表示する、という行為の繰り返しだけだ。大小の突起物とそれらに対する空気力学的な営みが、次々と繰り返し映し出される様子は、チャップリンのModern Times(の工場のシーン)とアダルト深夜放送チャンネルSkinemaxを思い出させる。ここでは、そんなものを見るより、ファウンダのRajとKatieに話を聞いてみよう。なお、ご両人とも、匿名希望である。

John Biggs: なぜこれを作ったの?

Raj: 意外性、だね。最初は、GIFアニメだけを次々と見せるWebアプリケーションを作った。子猫や、バットマンや、蛙のカーミットや、そんなものの投稿を期待していたんだ。でも、実際の投稿の99%はポルノだった。最初は6人の友だちにそのことを教えた。一週間後には、毎日200人のユニークビジターがいるようになった。デザイナーのChrisがサイトのデザインを改良し、ハスラーのKevinがビジネスモデルを考えている。バレリーナのKatieが、サイト名などを考えた。仲間内の遊びとして始めたサイトだけど、でも今では、勝手に動き出しているみたいだ。

Redditにも、このサイトへの反応が載ってるよ。

【中略】

JB: 女性がポルノスタートアップを始める、というトレンドがあるみたいだけど、なぜだろう?

Katie: ポルノが昔のようにアングラではなく、メインストリームになったし、また女性も含めて誰もが新しいことに挑戦できるようになった。今では主婦業よりもテク系のベンチャーを目指す女性が珍しくなくなった。と、少なくとも私は思う。コンテンツがポルノだったのは、たまたまね。GIFアニメは簡単で短いから、それまでインターネットの裏通りに隠れていたような人気コンテンツでも、一般向けに公開できる。たくさんの人が、このサイトの画像をスワイプしたり、友だちと笑い合ったり、興奮したり、共有したりしている…地球上のその様子を宇宙の彼方から見たら、とてもおもしろいでしょうね。投稿のほとんどがポルノであることは、最初は意外でショックだったけど、今では笑えちゃうわ。でも、みんな、ハッピーでノーマルでクレバーな人たちだし、人間はセックスが好きな生き物だから、いいと思うわ。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Amazon、巨大温室のようなバイオ・ドーム付き新本社の建設計画を発表―すぐ近所に立派な公園もあるんですけど

Amazonは未来的な本社ビルの建設計画を関係当局に提出したと報じられている。この計画では高層タワーに加えて半球形の温室のようなバイオドームが3棟併設される。このドーム内では多様な植物が育てられると同時に、公園のような環境で社員が働けるよう、オフィスおよび各種福利厚生施設が設けられる計画だという。

これがその計画案だ(最初に報じたのはGeekWire)。一般的に言って、たいへん洒落ていて未来的で、さらに流行に乗っている。

つまりAppleもだいぶ前になるが、宇宙船オフィスの計画を発表しているし、他の大手テクノロジー企業もオフィスに社員を引き止めておくために非常な努力を払っている。 最近もMarissa MayerがYahooの服務規程を改定してYahooの社員の在宅勤務を禁止して大きな話題になった。その後Yahooは昔ニューヨーク・タイムズの本社だったタイムズ・ビルに広いスペースを借りた。聞く所では、タイムズ・スクエアを見下ろすこのオフィスには、700人の社員を収容することができるという。

現在Google、Apple、Facebook、Amazonというテクノロジー企業のトップ社が期せずしてオフィス環境の整備に力を入れている。

Googleのオフィスはマウンテンビューの本社にせよ、ニューヨーク・オフィスにせよ、一流シェフが腕をふるう無料の食事が用意されるなどまずは最良の職場環境といってよいだろう。Appleはスティーブ・ジョブズの最後のビッグ・プロジェクトである空飛ぶ円盤のような新本社の建設に取り組んでいる。FacebookもGoogleと同様、チェス、ビデオゲーム、バスケット・コート、無料ランチなどの福利厚生をふんだんに提供している。

そういう次第で、第四の騎士たるAmazonも優秀な社員を引き止めておくためには何か手を打たねばならないと感じ始めたのだろう。誰にとってもよいことだ。社員は快適な環境で働くことができるし、雇用者は社員の能率が上がれば十分に投資の元が取れる。

とはいうものの、Amazonの場合、たった3ブロック先に完璧な公園があるのだが。

Here’s the full set of plans:

Amazon's new HQ design by John Cook

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Androd版Google Drive、カードスタイルの新デザイン。OCR付きスキャナー機能も追加

Google DriveのAndroidアプリがつい先ほど全面デザイン改訂され、Google Nowライクなカードスタイルのルックスになった。

この新デザインは、Googleが以前よりすっきりしてシンプルになったと言っており、最初にユーザーの目に止まる部分だろうが、アプリには新機能もいくつか加えられている。殆どは、ファイルをAndroid端末にダウンロードできるなど小さな機能追加だが、新しいドキュメントスキャン機能は、Google Driveに全く新しい利用場面を提供するものだ。

スキャナーツールは「Add New」メニューの中にあり、レシート、手紙、請求書などの紙書類を簡単にPDFに変換できる。Googleの高度なOCR技術によって、後で検索することも可能だ。これは明らかにEvernote的であり、果たしてGoogleが今後のアップデートでさらにこの方向へ進むのかどうか興味深い。

新バージョンではGoogleスプレッドシートの編集操作も改善された。フォントのタイプやサイズ、セルのテキスト色や配置をアプリから設定できるようになった。また、Googleのクラウドプリントもようやくサポートされた。

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(翻訳:Nob Takahashi)