どんなゲームでもアプリでもライブストリーミングできるDeNAのMirrativ、Androidにまず登場

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ゲームなどのアプリをライブストリーミングするサービスを今週開始したのは、YouTubeだけじゃなかった。YouTube Gamingが公開されてから、ほんの数日後に、日本のゲーム多産企業DeNAが、Mirrativという名前で同様のサービスを開始した。

当初はAndroidのみだが、そのアプリを使うと、ユーザの画面に映るものなら何でもライブでストリーミング(ブロードキャスト)できる。話がDeNAだから、まっさきに心に浮かぶのはゲームだが(同社はNintendoのモバイルゲームの制作も担当する)、でも同社によれば、Mirrativはどんなアプリでもサポートする。だから、いろんな使い方がありそうだ。

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このアプリは、ライブストリーミングから面倒で難しい部分をほとんど取り去り、TwitchなどではブロードキャストするためにPC用のケーブルやアタッチメントが要るところを、Mirrativならスマホ本体だけで、わずか3クリックでブロードキャストが始まる。

しかも、ブロードキャストするときに、ストリームに自分の声や顔を含めるオプションもある。しかし基本的にはこのアプリはバックグラウンドで動き、今ユーザのスマートフォンの上で(画面上で)行われていることを何でも放送する。ゲームだけでなく、今読んでるニュース、今やってるショッピングなども、友だちなどに見せることができる。これまでの画面ブロードキャストアプリよりも、ずっと多様な用途がありえるだろう。

Android上のゲームのライブストリーミングでは、Kamcordが良くできているが、現時点では一定の高度なゲーマーしか使えない。Mirrativは、Android機を持ってる人なら誰でも使える。

一般大衆用のライブストリーミングといえば、自撮りビデオの放送で人気を高めたPeriscope(Twitter傘下)やMeerkatが先輩だが、Mirrativeはそれらの大衆的気軽さをユーザインタフェイスや使い勝手に引き継いでいる。ストリームはユーザのフォロワーとシェアされるし、見ている人はコメントしたりお気に入りのスターをつけたりできる。今んところブロードキャストの保存ができなくて残念(一回見終わったら再度は見れない)だが、 きっとそのうち…(この件DeNAには未確認)。

DeNAに確認したところ、iOSバージョンももうすぐ出るが、ストリームを見るだけでブロードキャストはできない。KamcordもやはりiOSはだめだから、iOSでライブストリーミングをサポートすることには、何か、克服困難な問題があるのだ。でもiOS 9ではデベロッパがネイティブのリプレイ機能を実装できるためのSDK、ReplayKitが提供されるから、ライブストリーミングのサポートも可能になるかもしれない。

Mirrativは今はまだベータで、本番ローンチは来月だ。今ベータをダウンロードして使ってもよいが、同社は日替わりのライブストリーミングのデモを提供している。Twitterの@mirrativをフォローすると、各ブロードキャストの詳細が分かる。

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Chromeがタブを開いても自動再生ビデオの再生が始まらない機能を導入…職場で他人に迷惑をかけないため

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誰にも経験がある。広大なインターウェブ*を探検しながら、次々と連射砲のようにタブを開きまくっていると、その無数のタブの中から突然、広告のBGMの自動再生が聞こえてくる。次に、宣伝アナウンスのでっかい声が、仕事をしているオフィス全体に鳴り響く。たいがい、男性用避妊薬とか、無料でiPad差し上げますとか、そんなのばっかり。〔*: interweb(s), インターネットのこと。俗語。〕

Googleが、それを終わらせてくれる。

昨年Chromeは、ノイズ発生源のタブを教えてくれるようになった。そして今度は、もっとラジカルなことを。

Google+のポストで、ChromiumのエヴァンジェリストFrançois Beaufortが、次のバージョンのChromeの機能を紹介している。その中に、タブ中に自動再生ビデオがある場合、それは、そのタブを実際に見るまでは再生されない、というのがある。

つまり、新しいタブを開いたとき、ビデオが自動再生になっていたら、それはロードされるけど、そのタブを表示するまで再生は始まらない。一部の人たちが求めていた、自動再生の完全禁止ではないけれども、これからは、あわててタブを閉じなくてもよくなる。自動再生を完全に禁じたら、YouTubeなど一部のサイトではユーザ体験が損なわれるだろう。

Chrome/Chromiumの今後の課題ページには、タブがキーボードやマウスのフォーカスを一度得ると、自動再生のパーミッションがそのタブを閉じるまで継続することが、指摘されている。でもそれは、プレイリスト(連続自動再生)の機能などが、ほかのタブにフォーカスが行ったときに損なわれないためだ。〔要するにいったん始まった自動再生は、そのタブを閉じないかぎりずっと許可状態になる。〕

今この機能は、ChromeのDev Channelバージョンにある。機能として完成したら、次の公式バージョンに含まれる、という意味だ。

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Netflixに続いてAmazon Prime Videoも日本展開へ…レースの勝者はどこだ?

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日本に住んでる人は、アメリカのビデオストリーミングサービスは、まるでバスみたいに次から次にやってくる、と感じるだろう。来週Netflixがこの東アジアの国に上陸する、というニュースが流れたと思ったら、それに続いてすぐさまAmazonが、同社のPrime Videoサービスを日出ずる国に飛来させる、と発表した。

Netflixの日本デビューは9月2日と予定されているが、Amazon Prime Videoの飛来は9月中、となっていて、日付はまだ発表されていない。

Amazonの発表声明は、こう言ってる: “Prime Videoは日本と合衆国の何千もの人気映画やテレビ番組、連続アニメ、音楽のコンサート、バラエティ番組、そして賞まで取ったAmazonのオリジナル作品や日本でのオリジナル作品を提供する”。

このサービスは、年会費3900円(月額換算325円)を払っているPrime会員には無料だ。会員にはもちろん、ショッピング関連のそのほかの特典もある。一方、ビデオサービスでしかないNetflixは、税前の月額会費が650円からだ。毎月HDのストリームを二本見られるプランが950円、ストリーム四本のプレミアムプランが1450円。

料金的にはAmazonが有利だし、しかも既存のユーザベースが大きい。日本でもPrimeサービスはすでに10年前からあるが、Netflixは影響力のある有名人を抱え込もうとしている。またNetflixはSoftBankとパートナーしてキャリア課金と、デバイスへのアプリの事前ロードを10月から開始する。

さあこれから、日本でもストリーミングの勝ち馬を決めるレースが始まるのだ!

おっと、「たけし城」なんかでごめんなさい。

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映画人たちが選んだ“その日の秀作ビデオ”を毎日お届けするHyper、ビデオサイト過当競争に勝利するか?

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サイト内部でのキュレーションを伴うビデオ発見プラットホームHyperが今日(米国時間8/26)から、インターネット上の短編ビデオの、毎日のベスト作品を提供するサービスを開始する。

110万ドルのシード資金をAdvancit CapitalやLowercase Capital、Broadway Video Ventures、Freelands Ventures、Mesa Venturesなどからもらった映画プロデューサーのMarkus Gillesと映画撮影カメラマンのJonas Brandauは、今年の初めにベルリンのインディー映画界から足を洗って、Hyperを立ち上げた。

“今はフィルム映画の時代ではなく、インターネットの時代だから、これまでありえなかったほどたくさんの、短編ビデオの秀作が作られるようになったが、その量の増大に比例して、軽薄なクリックベイト*をかき分けかき分けてそれらを見つけるのが、ますます困難になっている”、とGillesは語る。“そういう雑草は今では、ソーシャルメディアのストリームやアルゴリズムによるリコメンデーションにも侵入している。友だちがみんな、それらの犠牲者になっているからだ”。〔*: clickbait, クリックを誘惑する餌〕

たしかに、YouTubeは、丘を転がり落ちるグリズリーを見るには適しているが、もっと知的な作品を見たい人にとっては、それを見つけるまでの時間がたいへんだ。

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そこでHyperは複数のジャーナリストや映画作家を起用して、毎日一人あたり半ダースから1ダース(12編)程度のビデオ作品を自分の目で選んでもらい、それらを、デザイン性のよい“インターネット雑誌”のような形で提供する。

ビデオは、最長でも20分ぐらい、テーマは美味しそうなグルメや、見るのが辛くなる戦場のドキュメンタリーなど、さまざまだ。

Gillesによると、同サイトの目標は、人びとがそれを見て学べたり、感動するようなビデオコンテンツを提供することだ。たとえそれが、目を背けたいような事象であっても。

発表から二日以上経ったビデオはこのサイトから取り去られるので、選択はビュー数やソーシャルな共有数に依存せず、もっぱら選ぶ人の主観にまかされる。

“人間によるキュレーションが絶対に必要な場合が、よくある”、とGillesは述べる。“これまで選んだビデオの中には、非常な優秀作だけど、だからこそ、アルゴリズムが検出できない作品が、多くあるからね”。

ビデオコンテンツのアグリゲーションやキュレーションはとても混雑している分野だが、Gillesによると、彼のチームは映画出身者が多く、ユーザ体験をあくまでも重視するから、これまでのVimeoやYouTubeなどが提供している発見やアグリゲーションやキュレーションのツールに比べると、Hyperの方が優れている。でも、こんなマニアックなサイトが将来大きくなったら、アングラ的なアーチストたちがあまり取り上げられなくなる心配もあるね、きっと。

Hyperは今、iPad用のアプリがあるだけだが、数カ月後にはiPhoneアプリも出す予定だ。

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人気のゲーム実況ストリーミングにYouTubeも参入、Twitch/Amazon独占のパイを奪う

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6月にYouTubeは、同社はゲーム実況に参入して、Twitchと競合するYouTube Gamingというサービスをローンチする、と発表した。その立ち上げの日は、明日(米国時間8/26)とされていた。

そのサイトはhttps://gaming.youtube.comにある。
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Amazonに買収されたTwitchは、ほかの人たちがビデオゲームをプレイしているのを見たり、あるいは自分のゲームをストリーミングしてその‘番組’をブロードキャストするサイトだ。YouTube Gamingはライブのストリーミングのほかに、ゲーム関連のビデオを一箇所に集めたサイトだ。コピー作品でもよい。ゲームは、プレイするだけでなく見ることにもチャットすることにも人気があるので、Googleもその市場を無視できない。

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GoogleもTwitchの競りに参加したが、土壇場でAmazonという鳶に油揚げをさらわれた、と言われている。TwitchはAmazonのeコマースパズルを構成する大きなピースの一つになり、ビデオゲームのストリーミングは、それらのゲームを買わせるためのリアルタイムコマーシャルになる。

それでは以下に、YouTube Gamingの画面をモバイルとWebの両方でご覧いただこう:

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YouTube GamingはiOSでもAndroidでも見られる。操作しやすいライブストリーミングも、明日、ベータでローンチする。

YouTubeでこのプロジェクトを担当している技術部長Frank Pettersonは、“これはまだ、始まりにすぎない”、と言っている。

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VHS画質のビデオが撮れるiOSアプリ…20世紀へタイムスリップ

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前世紀の、カムコーダーで撮った貧しい画質のビデオが恋しい人、あなたのためのiOSアプリがあるよ。その名もまさにVHS Camcorderで、お値段は3ドル99セントだ。

でも、それだけ払う価値はある。しかもこのアプリが欲しい人は、ふだん、大量の有料アプリを買ったりしない人たちだ。

画質がHDの対極になるだけでなく、音質もひどい。画面には時間と日付が出る(下図)し、左上には”PLAY”〔再生中〕のテキストもある。

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録画中に画面を指でこすると、画質はさらに悪くなる。あのでっかいカムコーダーと、箱にいっぱい詰めたVHSテープが、人生に突然闖入してきたみたいだ。ズームもできる:

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設定(下図)で、日付を操作できるから、あたかも昔撮ったビデオらしく、することもできる。もう一度、今度は自分で、The Blair Witch Projectを撮ってみたいね。

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ぼくは下のクリップを撮ったあと、それをBob SagetのAmerica’s Funniest Home Video(爆笑家庭ビデオ賞…記事下のビデオ…)に応募したくなった。歳がばれちゃうね。

撮ったビデオはカメラロールに保存され、Instagramなどで共有もできる。ビデオにエフェクトをつけるアプリはすでにたくさんあるから、これも仲間に加えたらどうだろう?

少なくとも、きみのママとパパは大喜びするぞ。

America, this is you。(“これがあなたなのよ、アメリカさん”…下のビデオのタイトルソング)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google、YouTubeの再生回数が301+で止まる問題を解消

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YouTubeにひんぱんにビデオをアップロードするユーザーなら“301+”問題をご存知だろう。ものすごくウケるはずのビデオを投稿しても、再生回数の表示がなぜか“301+”で止まってしまうのだ。これはYouTubeがボットによる不正な再生回数稼ぎを抑制するために取っている措置だ。

もちろん、ボットを使って広告掲載料を稼ごうとする悪者をやっつけるのは重要だが、301+で止まるのがいらだたしいのも事実だ。今日(米国時間8/5)、YouTubeはボットのチェック・プロセスを改良し、301回で再生回数表示を停止することを止めた とツイートした。

イェイ! グッドジョブ!

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このいらだたしい現象について大勢のユーザーがGoogleとYouTubeに文句を言い続けてきたので、その意味を解説をするビデオまで出来ているほどだ。

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Googleは新旧のプロセスを比較するチャートをツイートに添付している。

Screen Shot 2015-08-05 at 10.13.34 AM

これまでYouTubeは再生回数が301回を超えると数時間かけてボットのチェックを行い、その後再生表示を再開していた。新しい方式ではリアルタイムでボットチェックが行われるように改良され、301+の待ち時間がなくなった。今後常にYouTubeに表示されるのはGoogleがボットやスパムでないと認定した再生回数となる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

249ドルのアクション・カメラ、Graavaはハイライト場面を抽出し、指定の時間に自動編集してくれるすぐれもの

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GoProはすばらしいガジェットだが、面白い場面を探して編集するのは非常に時間のかかる作業になる。新しいアクション・カメラ、Graavaがユニークのは、編集を自動でやってくれるる点だ。Gravaは今日(米国時間8/5)から249ドルで 予約受付を開始した(市販価格は399ドルの予定)。 Graavaカメラはビデオ中の動き、音に加えて加速度計とGPSのデータ、ユーザーの音声による指示を解析して興味ある場面を自動的に抽出する。ユーザーがハイライト・ビデオの長さを指定すると Graavaのアプリはその長さに合わせてシーンを抜き出しビデオを編集する。制作されたビデオはどこにでもアップロードして共有可能だ。

Graavaは8メガピクセル、1080p, 30フレームの動画を連続3時間撮影できる。出荷は2016年2月の予定。

Graava Product

もしこのビデオの自動編集ソフトが満足がいく効果を挙げられるなら画期的なことだ。750,000 in funding. Facebook、YouTube、Twitterなどはユーザーが興味あるビデオを簡単に投稿できるようにテクノロジーには絶大な関心を示すだろう。Graavaはこれまでに75万ドルの資金を調達しただけの小さなスタートアップだが、一躍大型買収の対象になるかもしれない。

下のビデオでGraavaのファウンダーにインタビューし、概要を紹介しているのでご覧いただきたい。

編集よ、さらば

ブラジル出身のファウンダー、Bruno Gregoryは危うくアクション・カメラを身につけたまま死ぬところだった。友達とバークレーヒルをサイクリングしていたとき、ひき逃げに遭ったのだ。幸い、カメラが犯人の車のナンバーを撮影していた。「われわれが警察にビデオを見せるとわずか10分後に犯人が捕まった」とGregoryは言う。

これでアクション・カメラの威力を再認識したGregoryだったが、すぐに長時間の編集作業に耐えられなくなった。友達に見せられるようなクリップを編集するのに手間がかかりすぎるのだ。

Graava Detection

そこでGregoryはGraavaを開発することを思い立ったという。ソフトウェアは、動画内のシーンの転換、対象の動き、カメラの加速、移動、環境音、ユーザーの声による指示をベースに重要と思われる部分を抜き出す。ユーザーは撮影中に編集で残したいシーンに出会ったときは”Graava!”と叫べばよい。

私はサイクリングのビデオを編集したデモを見たが、単に列になって走っているだけの退屈な部分はカットされ、美しい景観が開けてくるところや他のサイクリストとのすれ違いなどが巧みにハイライトされていた。

Graava本体をカラフルな専用ケースに入れ、クリップを取り付ければヘルメットやゴーグル、自転車のハンドルなどに装着できる。

Graava App All

ユーザーは家に帰ったら、カメラを取り出して無線充電器にセットする。充電器は充電しながらコンテンツをGraavaのクラウド編集サーバーに送る。充電器に取り付けた状態で撮影もできるのでホームセキュリティー、子供や老人の見守り用、ドラ初レコーダーにも使える。

ユーザーはスマートフォンでGraavaアプリを起動してビデオの長さを指定する。スマートフォン内の音楽をBGMに指定することもできる。

また自動編集で漏れた部分をマニュアルで追加することもできる。

Graava Stand

なんでも、いつでも撮影する世代向けに理想的なカメラか?

Graava Clip

GraavaはGoProの最安モデル(130ドル) ほど安くないし、フラグシップモデルのような4k機能もない。記録媒体(SDカード)はユーザーが用意する必要がある。しかしバッテリー駆動時間はGoProの2倍もある。この点は「いつでも、なんでも録画する」ユーザーに理想的だ。

しかしなんといってもGraavaの成否のカギは自動編集機能にある。私も動画は「おい、あれすごいな!」というような状況にあったときにiPhoneで撮影するのがせいぜいだが、自動編集機能が本当に有効なら、動画を撮影した場面はたくさんある。

ともかく撮影すればよい。Graava が後の処理をしてくれる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

YouTubeはケーブルテレビを上回る好調、視聴者数(+広告収入)の増加にモバイルが貢献

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YouTubeはケーブルテレビ*よりも大きい。もっと正確に言うと、YouTubeは18-49歳という中心的な年齢層において、合衆国のどのケーブルネットワークよりも視聴者数が多い。Googleは昨日行われた決算報告の場でそう述べた。昨日は市場筋の期待を上回る2015Q2の結果によりGoogleの株価は跳ね上がったが、YouTubeの好調と、とくにモバイルの視聴者数の増大が、それに大輪の花を添えていた。〔*: ケーブルテレビ, アメリカ人の主なテレビ視聴方式。〕

GoogleのCBO Omid Kordestaniによると、YouTubeのホームページのビジターは前年比で3倍以上に増加し、また彼らのビデオ視聴時間もこれまで以上に長くなっている。視聴時間の対前年増加率は60%となり、これは過去最速の成長である。そして、とりわけモバイルの視聴時間は倍以上に増加している。

モバイルの一回のアクセスにおけるユーザの平均滞留時間は40分を超え、昨年より50%以上増加した。

これらの数字は、広義のビデオコンテンツの消費の仕方が大きく変わったことを表している。すなわち、リビングルームで大画面のテレビを見る時間が減り、携帯電話やタブレットなどそのほかのプラットホームへ視聴行動が移行している。とくにYouTubeの平均滞留時間の長さは、そこがもはや、友だちなどに教えられた特定のビデオだけを見る場所ではなく、複数のビデオを連続的に見る場になっていることを、示している。

YouTube自身もこのところ、おすすめ機能を充実し、またユーザが自分の好みに合ったビデオを見つけるためのツールを提供するなどして、ビデオコンテンツの発見プラットホームの性格を強めているが、それらの策の成功も、滞留時間の増加に貢献しているものと思われる。

とくに若い人たちにとっては、今やYouTubeがテレビの代わりだ。Miner & Co.の最近の調査によると、テレビはもはや子どもたちが真っ先に挙げるエンタテイメントではなく、親たちの57%が、子どもたちはテレビよりもモバイルデバイスでビデオを見ることを好む、と報告している。また、タブレットがある家庭の58%で、子どもたちも自分のタブレットを持っているが、その半分は“しつけ”のために親にタブレットを取り上げられて、代わりにテレビを見ている。

この調査報告書は、“今の子どもたちにとってテレビは罰だ”、と皮肉な書き方をしている。

今ティーンたちのあいだでは、ハリウッドのメジャー級のスターよりも、YouTubeのスターに人気があり、ティーンに対する彼らの影響力も大きい。しかし、テレビよりもモバイルの小さな画面でYouTubeを見る、という移行が起きているのは、子どもたちだけではない。スマートフォンの大画面化や、4Gの普及、そしてコンテンツの質の向上、といった最近の動向に伴って、大人たちの視聴も増加している。

eMarketerのデータによると、合衆国の成人は2015年に、一日に5時間31分、広義のビデオコンテンツを見ているが、そのうち1時間16分は、コンピュータやモバイルデバイスやゲーム機の画面だ。また合衆国成人のモバイルでビデオを見る時間は、2014年の1日30分から今年は39分に増加している。

テレビの視聴が減って、モバイルOTTやインターネット上のYouTube時間が増えるということは、企業が投ずる広告費もそっちへ移行していることを、意味している。

Googleの広告販促イベント”BrandCast”(テレビ業界の用語で言えば“upfront”)は、昨年に比べて今年、コミットメントが3倍に増加した、とGoogleは主張している。そしてYouTube上に広告を出稿する企業数は、昨年に比べ40%あまり増加している。またYouTube上の上位100社のアドバタイザーの一社平均広告費は、前年比で6%以上伸びている。

今年の初めにWall St. Journal紙は、YouTubeはまだ赤字だと報じたが、実際には赤字というより、2014年は約40億ドルの売上で損益ほぼゼロだ(赤字でも黒字でもない)。

Googleは昨日、YouTubeの収益性に関する質問をかわし、CFO Ruth Poratは、利益額を個々のプロダクトごとに分類して公表することはしない、と述べた。しかしそのとき同時に彼女は、YouTubeの視聴者数の急増によって、アドバタイザーのドルがテレビからYouTubeへ移行し始めている、と述べ、“これで察してください”という顔をした。

そしてPoratは、“この機会に乗じてもっと大きな広告予算がYouTubeに割かれるよう、努力したい”、と語った。

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アマチュアが高度なビデオ作品を作れるオンラインビデオエディタShowboxは、無限に豊富なフォーマットが売り物

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Showboxの目標は、プロでないビデオ作者がいちばんよく使う、オンラインのビデオエディタになることだ。このテルアビブのスタートアップはこのほど800万ドルのシリーズAを完了したが、お金は主に製品開発と機能の増強に投じられる。

投資家のCharles Petruccelliは元American Express Global Business Travelの社長、Brad WechslerはIMAXの会長、Giora KaplanはWixの協同ファウンダでCTO、そしてKarl PetersonはTPG Capitalのシニアパートナーだ。

Ciscoの調査によると、2018年には消費者トラフィックの80%がビデオになる。今年はすでに昨年より64%増だ。今やYouTubeだけでなくFacebookTwitterも自動再生ビデオを導入しているから、なにしろオンラインビジネスにとってビデオはますます欠かせない要素だ。

ただしShowboxのファウンダTomer AfekとEffie Atadは、アマチュア用とプロのスタジオ用とではエディティングツールの落差が大きい、と感じている。

“企業はますますビデオに大金をつぎ込んでいるが、でも彼らは、製作コストが高すぎて、気楽にいろんなことをトライできない、と泣いている”、とAfekは語る。

 

フリーミアムのShowboxは今非公開ベータで、試用希望者が5万人あまり待機している。同社は上記の落差を解消するために、多様なフォーマットを提供しようとしている(トップファイブリスト形式、チュートリアル形式、など)。ユーザは自分の生映像をそこに放り込み、エディティングツールを使って微調整を行う。また、タイトルのカードやエンディングもつけ、自動生成のバックグラウンド、あるいはGetty ImagesやReuters、Dori Mediaなどが提供している無料の映像も利用する。

同サイトは、ほかのオンラインプラットホームに比べて映像の制作がずっと高速だそうだ。ビデオをShowboxの上でホストして、ほかのサイトに埋め込むことも可能。

オンラインのビデオエディタはコンペティタが多く、代表的なサイトとしてYouTube EditorWeVideoMagistoなどがある。しかしAfekによると、“今市場に存在するソリューションは、ビデオ製作過程のごく一部の要素しか扱わない不完全なものや、高すぎたり、あるいは経験豊富なプロにしか使えないものばかりだ”、という。

Showboxはまず、ビデオ製作過程のあらゆる部分をカバーする。PCやモバイルで撮ったものをフォーマットし、ビデオの埋め込みができるようにし、ほかのサイトにアップロードできるようにもする。どれもこれもShowbox的なビデオ(Showboxでエディットしたな、と分かるようなビデオ)にならないか、という心配に対しては、豊富なテンプレートや、ジャンル別のフォーマット、そしてサードパーティ提供のコンテンツにより、ビデオ作品の他との完全な差別化が可能だ、と彼らは主張する。

Afekはこう述べる: “仮に同じフォーマットを選んだとしても、二つの作品が同じに見えることはない。うちのプラットホームはモジュール構造なので、無限に多くのフォーマットを作れる。複数のジャンルがあり、それぞれに多様なフォーマットがあることによって、個人や企業のユーザは独自のブランド色を持った、個性的なビデオを作っていける。コンテンツをフォーマッティング用のツールボックスに放り込めば、ほぼ自動的に作品が完成するから、プロがやるようなポストプロダクションの処理もほとんど必要ない”。

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YouTubeで1年に700万ドル稼いだPewDiePieが批判者たち向けの説明ビデオを公開

 

PewDiePieことFelix Kjellbergは、YouTube族の王様だ。彼は90億ビューを誇るYouTubeのスターで、スウェーデンの新聞Expressenは、彼の昨年の広告収入を700万ドルと推計している。オンラインのスターたちの稼ぎとしては、これぐらいが今やふつうだから、おそろしい。

上のビデオでKjellbergは、YouTubeのスタートしての彼の5年のキャリアを説明している。作品はすべてビデオゲームのプレイの実況録画で、それを視聴者たちが見るのだ。彼のビデオは、1作品につき500万以上のビューがある。

 

Kjellbergがそれだけ好調なのも、当然だ。始めた時期が早かったこと。そして9-12歳といういわゆるプレティーン層(preteen, 数詞に’teen’がつく前)の心をつかみ、iPadは持っているがやることがなくて退屈している彼らの目と時間を、やすやすと奪いとった。PewDiePieみたいな人物は、今後どうなるのだろうか? いずれ、メジャーなメディアに買われてしまうのか、それとも逆に、放送や映画の大手たちは、スウェーデン出身のホットドッグの売り子に自分たちのランチを食われてしまったことを、悟るのだろうか?

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VR用の一般消費者向け4K360度カメラSphericam 2がKickstarterに1500ドルで登場

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今の360度VRの主な問題点は、成功を体験するためにはユーザが、制作用と消費用の両方のデバイスを持っていなければならないことだ。OculusやSamsungなどの企業がVRの消費デバイスを市場に出し始めているが、360度VR用のビデオを作れる消費者向けのカメラはまだない。

最近KickstarterでローンチしたSphericam 2は、この問題のソリューションとして、写真家が簡単に高画質の360度ビデオを撮れるカメラを提供しようとしている。

そのカメラはほぼテニスボール大で(上図、犬の背)、60fpsの360度ビデオを撮るために6つの4Kレンズを内蔵している。WiFiもあるので、デスクトップやモバイルデバイスなどにライブのビデオをストリーミングできる。

このデバイスはSphericamの二度目のイテレーションで、最初は2013年にやはりKickstarterで成功して発売にこぎつけている。Sphericamの発明家Jeffrey Martinは360度写真のグルで、世界最大のパノラマ写真の“記録保持者”だ。それは、サイズが320ギガピクセルの、ロンドンの写真だ。

VRは着実に人気を増しつつある。とりわけ最近YouTubeが360度ビデオをサポートしてからだ。音楽業界もこのメディアにいち早く目をつけてるようで、Paul McCartneyからHardwellに至るまで、いろんな連中がコンサートのビデオを360度で撮ってリリースしている。

Sphericam 2の小売価格は1499ドルだが、Kickstarterで出資すると200ドルのディスカウントで予約できる。

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ビデオのハイライト部分をアルゴリズムが判定、それらを切り出してショートクリップ集を作るMinute

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ヴァイラルビデオがビッグビジネスになっている。その代表的な企業Vodio5byなどが、とくにモバイルで、短編ビデオを‘ヴァイラル化’している。今回紹介する新人Minuteは、ビッグデータとクラウドデータ(crowd data, 消費者の声など)を利用して、オンラインビデオのいちばんヴァイラルな部分を判定する。そしてその部分だけを取り出して、Vine的なショートクリップを作る。

そのMinuteが今日(米国時間7/1)は、合計400万ドルの資金調達を発表したが、投資家の名前は公表されていない。

同社のプラットホーム上でユーザは、ビデオのいちばんおもしろい部分をウォッチでき、また関連ビデオを紹介される。モバイルアプリ(Android用)では、ビデオの選択を画面スワイプで行う。Tinderみたいに、右へスワイプすると「好き」、左へスワイプすると「嫌い」だ。その短いビデオに対して、ポーズもリピートも、友だちとのシェアも可能。5分間のビデオを最初から最後まで見なくても、このアプリ/アプリケーションを使えば同じ5分で大量のショートクリップをチェックできる。そして、気に入ったビデオだけを見られるのだ。

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YouTubeの60fpsビデオがAndroidとiOSアプリにもやってくる

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数か月前にYouTubeはデスクトップで60fpsのビデオをローンチし、その後ライブのビデオストリーミングにも60fpsを持ち込んだ。そして今日からは、60fpsのなめらかなビデオをYouTubeのiOSとAndroidアプリでも見られることになった。

YouTubeのメインのプラットホーム上ですでに見られるものが、モバイルにも持ち込まれるのは、時間の問題でしかなかった。YouTubeによると、60fpsは今やデスクトップとApple TVとPlayStation 3と4でも見られます、ということだ。

60fpsは、過剰仕様かもしれない。それに一部の映画ファンは30や24のフレームレートに固執するだろう。でもゲームファンは60fpsをお目当てにするだろうし、実際すでにYouTube上には60fpsのゲームビデオがたくさんある。それらはもともと、高いフレームレートを前提に作られているのだから。

今では、消費者向けのビデオカメラも高フレームレートをサポートしているものが多いから、720p60や1080p60の投稿ビデオもかなりあるし、企業等からのリリースもある。

今年の初めにYouTubeは60fpsの4Kビデオを導入した。これはスマートフォンやデスクトップコンピュータの最新の機種でも過剰仕様だと思うが、今日発表された60fpsなら、ほとんどの現行機種が対応できるだろう。

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

YouTubeがNewswireをスタート―ビデオの信頼性を専門家が検証して配信するニュースチャンネル

2015-06-19-youtubenewswire

今日(米国時間6/18)、YouTubeはビデオ共有とジャーナリズムのあり方に新しい風を吹き込むべく3つの新サービスをスタートさせた。そのメインとなるのは事実だと検証ずみのビデオを配信するYouTube Newswireという新しいニュース・チャンネルだ。このチャンネルはYouTubeにアップロードされたビデオから報道する価値があるものを選び、ジャーナリストが事実性を検証するソーシャル通信社Storyfulとの提携によって生まれた。

YouTubeのブログ記事によると、2011年のエジプト革命の発端となったタハリール広場での抗議集会を機に、YouTubeはその前年からYouTubeビデオの事実検証と背景情報の収集を始めたStoryfulと提携するようになったという。Storyfulのチームはこれまでに10万本以上のYouTubeビデオを検証してきた。

GoogleのYouTubeとNews Corpの子会社、StoryfulはこれまでもCitizenTube、YouTube Politics、YouTube Human Rights Channelなどのチャンネルで提携している。

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今回のYouTube Newswireでは、提携をさらに一歩進め、 そのビデオに関連ある情報に詳しい世界中のジャーナリストやビデオの目撃者に直接連絡を取って証言を求めることとしている。

Storyfulのファウンダー、イノベーション担当ディレクターのMark Littleは新サービスのスタートを告げる声明の中で「インターネット上のノイズはますます大量になっており、それにともなって適切なキュレーションの必要性もこれまでになく強まっている。われわれのチームは最良のソーシャル・ジャーナリズムを目指して献身的に努力していく」と 述べている。Littleによれば、Storyfulが2011年にYouTubeとの協力を始めたときには48時間分のビデオが毎分アップロードされていたが、現在は毎分300時間にもなっているという。.

YouTube Newswireは世界的なニュースだけでなく、ローカルニュースも扱う。またTwitterメール・ニュースレターでもビデオを配信する。テーマとしては最新ニュースの他に政治と天気が扱われる。

Storyfulは昨年FacebookがFB Newswireをローンチしたときに、Facebookとも同様の協力をしている。FB NewswireはFacebookに投稿された記事のうち、情報源に信頼がおけて社会的に価値が高いものを選んで掲載するキュレーション・ページだ。

Storyfulの重要な役割は、単に記事を選んで見やすく整理するだけではなく、信頼性を検証し他のニュースメディアやジャーナリストが安心して引用できるようにする点にある。ソーシャルネットワークが普及した後のいわゆるリアルタイム・ジャーナリズムの時代にはTwitter、Facebook、 YouTubeへの投稿がメディアやジャーナリストによって引用され、事実化どうか確認される前に瞬時にニュースとして世界に拡散してしまう。Storyfulは話題のビデオがインチキであることを何度も暴いてきた。 この中にはトワーキング・ダンスしている女性がロウソクの上に倒れて火に包まれるというビデオトリック撮影によるものだという検証も含まれる。

リアルタイムニュースメディアとしてYouTubeに最近手強いライバルが現れている。TwitterはPeriscopeというニュースのライブストリーミングを開始したし、Meerkatにもかなりのファンがいる。どちらもユーザー投稿のニュースビデオを公開しており、最近はAmtrakの脱線事故、ニューヨークのビル崩壊ロサンゼルスのカーチェイス 政治論争の内幕などが話題になっている。

こうした動きに対抗して「信頼できるニュース」の提供によって差別化を図ろうとしたのがYouTube Newswireだといえる。YouTubeは投稿ビデオの信頼性を向上させるためにさらに2つのサービスをスタートさせた。

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その一つがThe First Draft Collectionで、これはソーシャルメディア・ジャーナリストのグループがこの秋に立ち上げを目指しているサービスで、ビデオの信頼性を検証するさまざまなリソースの提供を目指している。これには報道倫理の学習、検証のツールとノウハウの提供、詳細なケーススタディーの紹介などが含まれる。このチームにはEyewitness Media HubStoryfulBellingcat、First Look MediaのReported.lyMeedanEmergentSAM DeskVerification Junkieなどのサイトから検証のエキスパートが参加している。たとえばBellingcatのEliot Higginsはトレーラーで輸送される軍用車両の写真をGoogleストリートビューと付きあわせてロシアからウクライナに向けて送られる途中であることを突き止めた過程を説明している。

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またYouTubeはWITNESS Media Labと協力して公民権や政治的権利への侵害の問題を深く掘り下げた情報を掲載するWITNESSというサイトをスタートさせた。 新しいサイトはすでに公開されており、Twitterフィードも配信中だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Twitter、ビデオおよびGIFの自動再生機能を提供開始

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Twitterが、iOSアプリケーションおよびウェブにて、ビデオやアニメーションGIFを自動再生する機能の提供をを開始した。Android版でも間もなく実装される予定であるとのこと。TwitterにアップロードされたネイティブビデオやVine、あるいはGIFなどは、タイムラインに表示されるようになると同時に再生されるようになるわけだ。Facebookでのビデオ自動再生と同じような機能だといえばわかりやすいだろうか。

この機能はしばらく前から限定的にテストされていたものだ。本日より、すべての利用者にむけて公開されることとなった。Twitterはこの自動再生の機能を「より多くの情報を伝えるための手段」と位置づけているそうだ。もちろん広告プラットフォームとしての価値を高めるための機能拡張であることも明言している。

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TwitterのGlobal Revenue部門のプレジデントであるAdam Bainによると、ビデオ広告に対する課金が発生するのはビデオが100%表示されている場合のみであるとのことだ。上下がカットされたりしておらず、かつ3秒以上再生された場合にのみ課金するような仕組みになっているのだとのこと。広告の「ビュー」を明確に定義することにより、ビデオ広告を出そうとする企業にとって最善のプラットフォームたらんとする発想によるものだとのことだ。

ビデオの自動再生はミュート状態にて行われる。もちろんこれはふさわしい振る舞いであるはずだ。また、自動再生をオフにする機能もある(標準ではオンだ)。再生中のビデオをクリックすればフルスクリーン・ビューとなり、さらに音声も再生されるようになる。またデータ通信量を意識して、Wi-Fi接続時のみオートプレイをオンにするオプションもある。また帯域幅の狭い地域やデータ通信料金が高額な地域の利用者に対しては、これまで同様にクリックして再生する形式が標準として提供されるのだそうだ。

今回の変更についてどのような反応があるのかは興味深いところだ。Facebookがビデオの自動再生をはじめたときには、反対の声もさほどなかった様子。しかしTwitterについては別の反応もあり得るだろう。またフォローしている人の数や、フォロー相手によっては、タイムラインがとても騒々しくなるということはあり得る話だ。そのような中から、予想外な反応が生まれてくることも考えられる。

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(翻訳:Maeda, H

YouTubeがスタンドアロンのアプリYouTube Gamingでゲーマー吸引をねらう

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ここ数年YouTubeには強敵が続々と現れているが、今日(米国時間6/12)同社は、ゲーマーを重要なユーザとしてつなぎとめておくための、新しいスタンドアロンのアプリとサイトを立ち上げた。

FacebookのNews Feedには今では、口コミで広まるビデオやニュースクリップなどユーザのアクセスと定着率を高めるためのコンテンツを何でも置ける。またTwitchなどのサイトは、ゲームの実況など特定のコンテンツに集中することによって、人びとがビデオの視聴でつぶすヒマ時間を大量に奪おうとしている。

しかしおもしろいのは、YouTubeにはこれらのコンテンツがとっくの昔からあること。YouTubeにないのは、HuluやNetflixが提供している有料の長編コンテンツだけだ。でも、これまでのYouTubeにとって難題は、個々のユーザの関心と、その関心にマッチしたコンテンツを、その超巨大サイトの上で正しく結びつけることだった。

今日同社が発表したYouTube Gamingは、ビデオゲーム関連のコンテンツに特化したスタンドアロンののアプリとコンテンツだ。YouTubeの上だけでヒマ時間は十二分につぶせるはずなのに、このところ外部勢力にその時間を奪われることが多くなっている。それに対する巻き返し策として立ち上げたのが、YouTube Gamingだ。特定分野に特化したプロダクトを提供することによって、同社は、コンテンツを気ままにランダムに拾い見していくいかにもYouTube的な視聴者ではない、もっとマニアックなユーザ層を囲い込もうとしている。

YouTube GamingはTwitchにとてもよく似ていて、各ゲーム専用のページというものがある。今それは、25000タイトルぐらいだ。各ページに、そのタイトルに関連したYouTubeチャネル、ビデオ、ライブのストリーム、などのコンテンツが山盛りされている。そのゲームが好きな人は、ときどきそのページを訪れれば、人気の高いクリエイターなどが作った新作ビデオなどを、見逃すことなく確実に見られる。新作をタイミング良く確実に見つけることが難しいという、YouTube本体の難点を、ここで克服しているのだ。

YouTubeは今回の発表に加えて、今後はライブストリーミングツールを改良してもっと簡単にブロードキャスティングができるようにする、と言っている。たとえば、ライブビデオのスケジュールを事前に予約しなくてもよくする。ライブストリームひとつひとつにリンクを設けてシェアするのではなく、たった一つのリンクでその人のストリームの集合に行き、そこで新作を確実にチェックできるようにする。などなど。

YouTube Gamingはこの夏、合衆国とイギリスで供用される。ただし具体的な日程は未定のようだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Snapchatのアップデートでビデオ撮影中にフロントとリアのカメラを切り替えられる

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Snapchatが今日(米国時間6/8)発表したアップデートで、ユーザはビデオを撮りながらフロントとリアのカメラを切り替えられるようになる。

スチル写真でカメラを切り替えるのは簡単だが、ビデオ撮影中は不可能だったから、スマホ本体の向きを、友だちから自分へ、自分から友だちへ、と変えるしかなかった。

これはささやかなアップデートなので、SnapchatはブログでもTwitterでも触れていない。でも、便利だ。

Snapchatは、今自分がやってることを共有することがキモだが、映像が短命であるため、その瞬間というものに、なにかしら“貴重感”が抱(いだ)かれる。でもこれまでは視界を前後に切り替えられなかったから、一面的な視界しか見せられなかった。

今度からは、自分の友だちを見せつつ、ストーリーの作者も見せることができる。

このアップデートをダウンロードしたい人は、App Storeへ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

YouTubeの新アナリティクス、Music Insightsはアーティストにツアーに行くべき場所を教えてくれる

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いくらYouTubeのユーザーが10億人を超えるとはいえ、ミュージシャンはYouTubeから分配される広告収入では食っていけない。 今のミュージシャンの主要な収入源はコンサートツアーだ。だがYouTubeのおかげでミュージシャンは世界中で名前を知られることが可能になった。そこでミュージシャンのファンがどこにたくさんいるのか正確に知ることができれば、適切なコンサートツアーの計画を立てて、ビデオを無料で見ていたファンに30ドルのチケットを買わせることができるだろう。.

Music Insightsは、アーティストを手助けするGoogleのYouTube For Artistsプログラムの一環となる新しいアナリティクス・ツールだ。このツールは、それぞれのアーティストが人気がある都市、人気がある曲、ビデオの再生回数、ファンによる曲のアップロード回数(Content IDによって自動的に認識される)などの情報を総合的に提供してくれる。

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YouTubeでMusic Insightsを担当しているプロダクト・マネージャー、David King は私の取材に対して、「YouTubeは世界中に膨大なオーディエンスがいる。われわれはアーティストに自分たちの音楽がどこでどれほど再生されているかという情報を提供して手助けをしたい」と語った。

Music Insightsからは次のような情報が得られる。

Top Cities:コンサートを開催する候補地を選ぶのに役立つ。もしかすると遠く離れた外国に思いがけず多数のファンがいることを発見するかもしれない。あるいはオークランドのような小さな町に隣のサンフランシスコよりも大勢のファンがいると分かるかもしれない。またこの情報は現地のラジオにその局をかけるよう説得する材料にもなる。

Top Songs: どの曲がどれほど人気があるかを判断できる。これはラジオ局へのシングルの売り込み、レーベルとの交渉、テレビ番組やCMへのライセンス、アルバム作成時の選曲などに役立つ。

総合再生回数: アーティストが自分たちの人気度を示すのに用いることができる。YouTubeはアカウントごとのトータル再生回数は以前から集計、提供していたが、総合再生回数はファンがアップロードしたミュージック・ビデオの再生回数も含めてカウントする。これによってアーティストは、たとえばレーベルやラジオ局に対して「われわれのバンドは公式ビデオの再生回数が1000万回あるだけでなく、ファンがアップロードしたビデオの再生回数も1000万回ある。われわれの草の根の支持はっきわめて強い」というように主張できるわけだ。

ただし、アーティストにアナリティクスを提供するのはYouTubeが初めてというわけではない。PandoraにはArtist Marketing Platformがあり、Spotify For Artists も似たような機能をもっている。

YouTube Music Insights - Bassnectar

Kingはライバルの同様のサービスに対してYouTubeのデータが優位であるとして次のように述べた。「YouTubeは世界中であらゆる層のユーザーに利用されているという点で他のサービスの追随を許さない。〔PandoraやSpotifyは〕大規模なサービスではあるが、YouTubeのように世界中でくまなく利用できるわけではない」と述べた。たしかにPandoraの8000万、Spotifyの6000万というユーザー数はYouTubeの10億以上という数字の前にはかすんでみえる。

Kingによれば、YouTubeは将来このデータをAPI経由でアクセスできるようにしたいという。そうなればアーティストのチームはデータをリアルタイムで継続的に取得し、 他の統計アプリと連動させるなど一層高度な利用が可能になる。it with other analytics.

「われわれのマーケティング活動は大小を問わず、オンラインでもオフラインでもデータに基づいて行われている」とCrush Managementのデジタル戦略責任者のDan Kruchkowは言う(Crush Managementはニューヨークの大手音楽マネジメント会社で、Fall Out BoyやTrainなどの有名ミュージシャンのマネージメントを行っている)。

今回のアナリティクスの提供は最近のトラブルでYouTubeが失ったアーティストからの信頼を取り戻そうとする意味もあるだろう。YouTubeは有料サブスクリプション・モデルを準備中だが、その過程でアーティストに強引に新契約を結ばせようとして一部から強い反発を受けた

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SXSW 2015でYouTubeが公開したMusic Insightsのプレビュー

YouTubeの提供するアナリティクスが実際にアーティストの役に立つなら、アーティストは主要なプロモーションの場としてYouTubeを選ぶだろう。そうなればYouTubeのチャンネルにファンが集まることになる。音楽ストリーミング・サービスの競争はますます激しさを増す中、アナリティクス・ツールはYouTubeの強力な武器になるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

YouTubeのライブストリームがHTML5のプレーヤーを提供、60fpsの再生をサポート

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昨年YouTubeは60fpsのビデオストリームを導入し、そして今日(米国時間5/21)同社は、そのなめらかな再生をライブのストリーミングでも提供することになった。

今日の発表でGoogleがいみじくも言っているように、これでゲームのストリーミングやライブのスポーツイベントなどがとくにエキサイティングになり、同社はすでにElgatoXSplitなどのゲーム実況中継サービスを60fpsでストリーミングしている。

YouTubeのライブストリーミングのAPIを使っているアプリケーションならどれでも、この機能を利用できる

YouTubeは60fpsでやってくるストリームを、自動的に720p60と1080p60のストリームにコード変換し、今のほとんどのブラウザとデバイスで見られるようにする。そのほかに対しては前と同じ30fpsのストリームを提供するが、それらに対しても数週間後には60fpsに対応できるようにする予定だ。

同時にYouTubeは、すでに通常のビデオでは対応していたHTML5向けの再生をライブストリームでもサポートする。それによって可変速度の再生がサポートされるので、たとえば数分ぶんバックしていたところから、倍速でリアルタイムに追いつく、といった見方ができるようになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa