Amazon Fire Phoneの”Firefly”は、リアル世界で見たものを識別(そして購入)するしくみ

Amazonは、今日(米国時間6/18)発表したFire Phoneに、Fireflyという機能を導入した。主としてこれは、リアル世界で見た物を識別する ― そして、もちろん、買う ― ためのしくみだ。Fireflyは、ユーザーがスマートフォンのカメラを向けた先にある、電話番号、映画、本、ゲーム、CD、食品等を識別する。

この機能は、新スマートフォンの鍵を握るものであり、本体側面には専用ボタンさえ設けられている。この端末が、Amazonエコシステムに客を呼び、常連オンラインショッパーへと変えるために存在していることを示す、典型的な例だ。

Fireflyボタンは、端末に内蔵された「即席満足感」スイッチとでも言えよう。

壇上のデモで、Amazon CEO Jeff Bezosは、Fireflyで書籍、CD、その他商品のバーコードをスキャンするところを見せた。Shazam風の音楽認識機構もついている。Fireflyは、聞いている楽曲を識別する他、番組の音を聞いて、そのシーンをAmazonで見ることまでできる。巧妙な手口だ。もちろんユーサーは、曲や番組や映画をAmazonで買うよう、誘導される。

Fireflyは “Flow” に似ている

FireflyはFlowに似ている。FlowはAmazonの視覚認識テクノロジーで、まず単体モバイルアプリとして提供され、最近では、Amazonのネイティブアプリにも組み込まれている機能だ。

FlowはAmazonの検索および広告の子会社であるA9が運用しており、2年以上前にスタートした。Flowは、商品のパッケージ、ロゴ、アートワーク等の視覚特性を利用して識別する。

Amazonの説明を見る限り、FireflyがFlowの拡張であることは明らかだが、明確には書かれていない(同社が名前を変えた理由は不明だが、”Firefly”[ホタル]という名前の方が確かにクールだ)

Fireflyは、アートも認識して対応するWikipedia項目を表示する。これは、AppleのSiriやGoogle Nowがまだ出来ていないことだ。

発売時点で、Fireflyは1億種類の商品を識別できるとBezosは言った。これには映画とテレビ番組24万5000本、テレビのライブチャンネル160局、3500万楽曲、および商品7000万種類が含まれる。

Firefly機能が、購入できるものを探す〈だけ〉のためでないことは、知っておくべきだが、主要目標であることは間違いない。

舞台裏で使われている技術には “semantic boosting” と呼ばれるものもあり、これはコンテキストに応じてテキストを識別し理解する高度な方法のもったいぶった名称だ。文字認識によって電話番号を識別し、その番号が存在するかどうかを判断する。デモでは、パイショップの看板を撮影して、その店に電話をするところを見せた。

同機能は、看板、ポスター、雑誌、名刺などに利用可能で、そこからメールを送ったり、連絡先に追加したり、URLをタイプすることなくウェブサイトに行くことなどができる。

デベロッパーにとってのFirefly

デベロッパーもFireflyを利用できる。これによって、機能はさらに有望になる。

デベロッパーは、SDKを使って、Fireflyの全機能を利用できる。健康に注力する会社、MyFitnessPalは、既にこの機能を利用して、カメラに写った食べ物の栄養情報を識別するアプリを作っている。現在ユーザーは、手動で入力するか検索結果の中から食べ物を探さなくてはならない。Fireflyによって、MyFitnessPalのフードダイアリーは「完全自動」になる。

SDKでは、テキスト、音声、画像の認識機能、コンテンツデーテベース、およびカスタムアクションがサポートされており、デベロッパーはFireflyをそれぞれのニーズに合わせて作り変えることができる。

別の例では、Vivinoがワインのボトルをスキャンして情報を得るアプリを公開予定だ。iHeartRadiとStubHubも早期導入している。

Flowの機能には、受け狙い的な部分も見られたが ― つまるところ検索クエリをタイプするのは〈さほど〉面倒ではない ― Flowを(Firefly経由で)デベロッパーに広く開放することによって、新たなアプリカテゴリーが ― 少なくとも今は ― Amazonのプラットフォームのみに生まれた。

Googleも過去に視覚認識テクノロジーを実験したことはあるが(“Google Goggles”を覚えているだろうか)、同社の主要目標にはならなかった。一方、Amazonがこの機能を追及することは理にかなっている。同社にとって商品識別は、購入プロセスの第一歩であり、単なるスマホの珍機能ではない。

Firefly SDKは、今日公開されるとBezosは語った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Fire Phoneは、Maydayサービスを通じて新機能を説明できる

Amazonは、今日(米国時間6/19)発表したFire Phoneに、Mayday機能を塔載した。Maydayサービスは、ワンタッチでカスタマーサービス担当者につながり、ビデオチャットで話したり、端末画面を遠隔操作して使い方を直接教えてもらうことなどができる。サービスは24時間利用可能で、担当者は15秒以内に応答する、とAmazon CEO Jeff Bezosが壇上で語った。

Maydayは、Fire Phoneのあらゆる画面で、画面トップのプルダウンメニューから利用できる。iPhoneやAndroid端末で通知を見るのと同様だ。MaydayはAmazonにとって極めて重要なシステムであり、最近同社はKindle Fire HDXタブレットにおける同サービスの利用データを公表した。それによると、カスタマーサービス担当者は、通常10秒以内に応答したという。これは、一般的なカスタマーサービスで、人々がどれほど待たされているかを考えると、魔法に聞こえる。

Maydayは、端末所有者全員に無料で提供されるが、そのコストは端末を保有するコストに含まれるかもしれない。AT&Tは、最低価格の32GB版を199ドルで販売する。これは、一流Androidメーカーの代表機種やApple iPhoneの発売時の価格とほぼ同等だが、紙の上で見る限り内部スペックは、現在のGalaxy S5やHTC One等よりも、昨年のAndroid代表機種に近い。

Fire Phoneには、Maydayが必要かもしれない。独自の3Dシフト機能は、通常のスマートフォンとは大きく異なり、商品をその場で識別できる専用のFireflyボタンもある。これらは、スマートフォン利用者に馴じみのある機能ではないため、新規利用者が不自由なく操作するためには、説明が必要になるに違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Amazon Fireの3D表示は顔位置を認識してダイナミックに再描画する新たな透視図法

われわれはだいぶ以前からAmazonがヘッドトラッキングによる3D表示テクノロジーを開発していることをつかんでいた。この分野では、たとえばSamsungが初期のGalaxySで似たような機能を試している。

今日(米国時間6/18)、Amazonが発表した最初の独自スマートフォン、Amazon Fireに、4台の赤外線フロントカメラを利用した3D表示機能が含まれていた(ちなみにTechCrunchでは4月に既報)。

ベゾスは今日のプレスイベントで、「14世紀に透視図法が発明されて絵画だけでなく、われわれの世界観そのものが変わった」と説き起こした。「対象には常に目に見えない部分があることをわれわれは意識するようになった。では、われわれが頭を動かすたびに無数の画家が新たな視点に応じてその目にみえない部分を描画してくれたらどうなるだろう?」とベゾスは続けた。

この3D機能はさまざまなアプリで独特の3D表示効果を生み出す以外に、スマートフォンを傾けるだけで画面をスクロールさせるなどの新しいジェスチャーにも利用されている。

Fireの表面のそれぞれの隅に画角120°のカメラが合計4台設置されている。このうち2台が常時作動してユーザーの顔の空間的位置を認識している。

ユーザーが暗闇でFireを使う場合に備えて、それぞれのカメラには赤外線ライトが装備されている。Amazonはこのヘッドトラッキング・システムをDynamic Perspective(ダイナミック透視図法)と呼んでいる。Amazonはユーザーの顔画像を解析して画面との距離、角度を正しく認識させるために多大の努力を払ってきた。

Dyanamic Perspectiveをベースに、Fireは毎秒60フレームで3D描画を行う。この機能は特定のアプリに限らず、あらゆるアプリで作動させることが可能だ。Amazonは3DイリュージョンをFireのロックスクリーンを始め、あらゆるインターフェイスで利用している。たとえばアイコンが表示されているときに顔を動かすと、それに応じて視差が生じ、アイコンが他のレイヤーの上に浮かんでいるように見える。

Fireはヘッドトラッキングと傾きセンサーを組み合わせ、ユーザーが本体を左右に傾けるだけでウェブページ間を移動するなどのコマンドが実行できる機能を備えている。また縦に傾けるとスクロールが実行できる。

Dynamic PerspectiveがOmronのOkao Vision顔認識テクノロジーを利用していることはわれわれが以前に報じたとおり。

Dynamic PerspectiveのSDKは今日、デベロッパーに公開された。

われわれはまだこの3D機能を直接試していない。しかし会場の聴衆は皆、強い印象を受けたようだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazon、 独自スマートフォンFireを発表―3Dヘッドトラッキング機能を備えて199ドルから

今朝(米国時間6/18)、Amazonの最初のスマートフォン、Fireが登場した。ジェフ・ベゾスはプレスイベントで「これはAmazonプライムの会員向けのスマートフォンだ」と述べた。

FireはAT&Tの独占販売で2年間の契約で199ドルから。今日から予約を受け付ける。またFireには無料で1年間のAmazonプライム会員となれる特典が付く。現在、プライム会費は年間99ドルなのでこれは相当に魅力的な価格だ。

一見したところではFireは現在市場に出まわっている無数のスマートフォンと変わりはないように見える。しかし、Fireにはユーザーの顔の位置を認識する秘密の機能がある。Fireの表側の四隅にはそれぞれ赤外線カメラが埋め込まれており、ユーザーの顔位置に応じて前代未聞の3D効果を生み出す。ただし3Dといっても画像が飛び出して見えるという普通の意味の立体視ではない。

ヘッドトラッキング・テクノロジーによってユーザーの顔とFireとの相対的位置関係に応じた画面が表示される。つまりFireのスクリーンという窓を通して現実の空間を眺めているようなイリュージョンが生じる。この3D効果がAmazon Fireに注意を引くための単なるギミックで終わるのか、スマートフォンの次世代UIになるのかは今後を見なければならない。

Fireは4.7インチのIPS液晶ディスプレイ、手ブレ防止、f2.0レンズ付き13メガピクセルのリアカメラ、クアドコア2.2GHzチップ、Adreno330グラフィックス、2GBのRAMを備える。最新のAndroidフラグシップモデルほどのスペックではないが、快適に利用するには十分な能力がありそうだ。

Amazonはヘッドトラッキング3DシステムをDynamic Perspectiveと呼んでいる。毎秒60フレームのスピードで3D画像が再描画される。3D表示されるレイヤーは他のレイヤーの下に表示される。ユーザーはアイコンの下に3D画像を見る。4台のカメラは極めて広角のレンズを備えている。赤外線カメラなので非常に暗い場所でも空間認識は機能する。

Dynamic Perspectiveは単に3D表示ができるだけでなく、Fireを傾けるジェスチャーによって自動的に表示をスクロールさせることもできる。

以前にわれわれが報じたとおり、Amazonはデベロッパーに対してDynamic Perspective向けのSDKを用意している。われわれが取材したAmazon社員によると、Amazonはデベロッパーがこのテクノロジーを利用してアプリを作るようになることを熱望しているという。

AmazonがFireをプライム会員のために作ったというのは文字通りの意味だ。Fire TVと同様、Fireスマートフォンもプライム会員になった際に登録したユーザー情報が予め入力された状態でユーザーに対して発送される。結局のところFireの狙いはAmazonの上得意により多くの商品を買ってもらうことだ。Kindle Fireと同様、ユーザー個人向にカスタマイズされたサポート・サービス、MaydayがFireスマートフォンにも用意される。

さらにFireにはFireflyというオリジナル機能がある。これはカメラで電話番号、映画、本、ゲーム、CD、食品などを撮影すると、その商品が何であるか認識するシステムだ。Fireスマートフォンのユーザーは現実世界で目にしたものをカメラで撮影するだけで即座にAmazonから買うことができる。AmazonにとってFireflyは非常に強力なマーケティング・ツールとなりそうだ。

Fireスマートフォンは側面のボリューム・コントロールの下にFirefly専用のボタンを備えている。

Fireflyは芸術作品を見るとWikipediaで情報を検索してくれる。音楽を聞くと音楽アプリを起動してその音楽を再生する。テレビ番組を見ると、Amazonでそのシーンを探し出す。ベゾスは「Fireflyは1億種類のアイテムを認識できる」と豪語した。Fireflyのデベロッパー向けSDKも公開される予定だ。

またFireのユーザーはAmazonのクラウド・ドライブに容量無制限で写真をバックアップできる。 高性能なカメラとあいまって、Amazonは写真好きなユーザーの取り込みを狙っているようだ。

またFireにはPandora、Spotify、iHeartRadioその他人気のある音楽ストリーミング・アプリがプレロードされている。ユーザーはAmazon Prime Musicの現在のところ貧弱なライブラリーに我慢する必要はないわけだ。

TechCrunchではAmazonoの独自スマートフォンについて9ヶ月前から多くの情報を得てきた。ヘッドトラッキング機能ユーザー向け独自機能についてもスクープしている。われわれは3Dヘッドトラッキング機能がOmronのOkao Vison顔認識テクノロジーを利用していることも突き止めた。またAT&Tがキャリヤとして独占販売権を手に入れたことも報じている。今回のAmazonの発表の内容の大部分はTechCrunchがすでにつかんでいたといえる。

〔日本版:「信頼を生む方法: 1. 困難なことをきちんとやり遂げる。2. それを繰り返す。」というお気に入りのモットーを説くベゾス。イベントのライブ・ブログに写真多数。〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazonの1600名のR&D部門はいろんなものを作ってるけど、クールなのは超薄型Kindleぐらいかな

このところAmazonは、近く出る3Dインタフェイスのスマートフォンや、ハードウェアのR&DをやっているLab126が主な話題になっているが、実はもっともっといろんなことをやってるらしい。Businessweek誌の最近の記事が、同社のスマートフォン開発裏話とともに、その“いろんなこと”についても触れている。たとえば音声でコントロールするBluetoothスピーカー、Squareキラーを目指すクレジットカードリーダー、どこでも使えるプロジェクターなど。でもそれらの中でいちばんおもしろいのは、一見平凡に思える超薄型のKindleかもしれない。

Bloombergの記事はLab126の組織構成を詳しく述べているが、その人数はLinkedInの情報によればおよそ1600名だ。彼らは今年すでに、二つのデバイスをローンチしている。テレビ用ストリーミングセットトップボックスFire TVと、食料品をスキャンするAmazon Dashだ。

Fire TVは一応好評だが、アメリカのPrimeユーザにしか使えない。そしてDashはAmazonFreshの供用地域でしか用がない…まだまだとても限られた地域だ。明日発表されるAmazonのスマートフォンも、懐疑的な見方がとても多い。実物に触ったことのある某情報筋は、彼の同類たちほぼ全員が、3Dというギミックに感動していなかった、と言っている。9to5MacのMark Gurmanの情報筋など、ほかにも実物を見たことのある複数の人たちが、同じ感想を述べている。

実のところ、Businessweekが報じているほかの製品も、ぼくはデザインやコンセプトがおかしい、と感じた。“コンピュータの画面をどこにでも投射できるプロジェクター”は、要するにピコプロジェクターである。音声で制御できるスピーカーは、Siriとラジカセを合体させたような、無用の長物だ。Squareと競合するクレジットカードリーダーは、Amazonにとって、オンラインと地域小売店とのギャップを橋渡しするかもしれないが、でも一人の消費者として見れば、計画中の製品の中でいちばん魅力を感じるのはKindle Paperwhiteの新型機種だ。

AmazonのKindleは、今でも同社のもっともおもしろい消費者向けハードウェア製品だし、もっとも成功した製品かもしれない(Amazonは売上台数を公表しない)。中でもPaperwhiteは、元々よくできてるKindle製品でありながらその後も改良を加え、ついに今度はニューモデルが出るらしい。Lab内でWineというコードネームで呼ばれているその製品は、相当良いみたい。本誌の先走り記事は、軽いことと、300ppiのハイレゾディスプレイ、そして物理ボタンの復帰について触れていた。Businessweekの記事は、“すごく薄い”としか言ってないが、それだけでも市場は歓迎するだろう。

Amazonがインタフェイスや対話性に工夫を凝らした新しいハードウェアの開発に各種取り組んでいるのはすごいことだし、今後も次々と斬新な製品が世に出てくるのだろう。明日のスマートフォンの発表も楽しみだが、ぼくが本当に期待したいのは、今年後半に出るらしいeインクベースのeリーダー(Kindle Paperwhite)の仕上がり具合だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


AmazonもEBSでSSDストレージをローンチ―料金はGoogleより安く、3000 IOPSをサポート

GoogleがSSDベースのクラウド・ストレージリリースした翌日の今日(米国時間6/17)、 Amazonもこれと非常によく似たSSDストレージを発表した。Elastic Block Store (EBS)においてこの新しいGeneral Purpose SSDボリュームは、標準的なHDDベースのボリュームとすでにSSDを導入している高価なProvisioned IOPSボリュームの中間に位置づけられる。

EBSはパーシステント・ストレージを提供するAmazonサービスで、そのボリュームはEC2クラウド・コンピューティングのインスタンスから利用できる。

今回新設されたGeneral Purpose SSDボリュームはProvisioned IOPSと異なり、入出力に関して追加料金ないし前払い料金を一切必要としない。データセンターはオレゴンとバージニアが利用でき、料金は1月1GBあたり0.10ドルから。他のリージョンからの料金はこれよりやや高くなるが、それでもGoogleのSSDストレージの1月1GBあたり0.325ドルよりずっと安い。

Amazonはこのタイプのストレージはボリュームあたり 毎秒3000回の入出力(IOPS)バーストを30分にわたってサポートできると約束している(ボリュームのサイズにはよらない)。Provisioned IOPSボリュームは48000 IOPSが可能だが、これはほとんどのアプリケーションで過剰性能だろう。新しいgeneral-purposeボリュームはAmazonがProvisioned IOPSのために開発したのとと同一のテクノロジーを用いているという。

Amazonによると、SSDベースのボリュームはHDDベースに比べて10倍のIOPSを処理でき、レイテンシーは10分の1、パフォーマンスの安定性も高いという。またこの新しいSSDベースのボリュームはバーストモードで3000IOPSを処理できるため、HDDにくらべてブート時間が半分になるとしている。

Amazonは今後SSDストレージをEBSの標準オプションとしていく方針のようだ。これまで標準であったHDDベースのストレージは今後はEBSMagneticボリュームと呼ばれる。”

昨日、SSDストレージを発表した際にGoogleは「入出力に対して追加料金を課さない」ことを強調した。Amazonが新しいSSDストレージでも入出力に料金を課さず、単純なストレージ容量のみの従量制ととしたのはおそらく偶然ではないだろう。デベロッパーはこれまでもAmazonの料金システムが複雑過ぎると不満を漏らしてきたが、SSDストレージの料金システムはAmazonが今後より単純な従量制に移行する前触れなのかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


発表間近のAmazonスマートフォン、対応キャリアはAT&Tのみ?!

Amazonスマートフォンの発表がいよいよ明日に迫ってきた。さまざまな情報や噂を検討するに、頭の動きをトラッキングして3D的メニュー表示などを行う新技術が採用されているようだ。そうした機能についてはしばらく前から報じてきている。但し、たとえばどのキャリア向けにリリースされるのか等、まだ不明な点もある。しかし最新のWall Street Journalからの情報によれば、対応キャリアはどうやらAT&Tのみになるらしい。確かにAT&Tには、人気となりそうな機種の独占販売を行ってきた歴史がある。

WSJの報道が正しいとすると、Amazon PhoneはiPhone、Facebook Phone、あるいはNokia Lumia 700などについで、AT&Tのみに対応してリリースされることになる。Facebook Phoneはどうやら失敗であったと結論付けられそうだが、AmazonとしてはiPhoneのような大成功を狙っているのだろう。

AT&Tは現在もAmazon Kindleタブレットおよび電子書籍リーダーのデータ通信を担っている。しばらく前には、AT&TとAmazonはAmazon Phoneにてもタッグを組むのではないかというも流れていた。Amazon Prime Dataというような名称で、特別なデータプランを用意してくるだろうというものだ。

Amazonが発表するスマートフォンは、4つの赤外線カメラを使って利用者の顔の動きなどをモニタリングし、3D効果を実現するものだと言われている。今のところこうした機能を実現しているスマートフォンはなく、多くの人の期待を集めている。但し、そうした機能も単なるギミックに過ぎないのだとする情報も入ってきてはいる。

いずれにせよ、明日行われるシアトルでのイベントにてAmazon Phoneが登場してくるのだろう。我々も現地からレポートしようと思っている。

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(翻訳:Maeda, H


AmazonのJeff Bezosから本が送(贈)られてきた

Mr. Bezos lived in Seattle and owned a little black phone.

“Black phones are fine,”
said Mr. Bezos,
“but there are FIFTY black phones,
all on the shelf
at Best Buy.
How can I tell
which one
is mine?”

ベゾス氏はシアトルに住み黒い小さな電話機を持っていた。

“黒い電話はいいよ,”
とベゾス氏は言った,
“でも黒い電話は50個もあって,
みんな棚の上にあるんだ
Best Buyのお店の.
どうやったら分かるかな
どれが
ぼくの電話機か?”

本誌TechCrunchの記事のイントロにしてはヘンだって? そう、確かに。でも、Jeff Bezosが彼の好きな児童書 — Mr. Pine’s Purple House(パイン氏の紫色の家) — を、今度の大きなイベントのご案内のために送ってくるなんて、もっとヘンだよね。

Mr. Pine(パイン氏)は、世界でいちばん退屈な郊外に住んでいる(まあ率直に言って郊外はどこも退屈だけど…)。彼は自分の家を目立たせたくて、家の前に数本の木を植えた。すると、誰かが車を買うと必ず自分も新車を買うような隣人たちが、全員同じことをした。そこで彼は自分の家を紫色に塗り、それと同じことをすることをみんなに禁ずる。

それがAmazonと何の関係があるの? えー、つまり、予想では来週の水曜日にAmazonは電話機をローンチするらしくて、それはお利口な機能が山のようにたくさんあって、顔認識や3D機能まであるのだ。

その本にはBezosが書いたメモがついている: “ちょっと変えるだけで世界がずっと良くなるものがあると思う。あなたもそう思いませんか?”

Bezosのお気に入りの児童書の中のMr. Pineのように、Amazonは、人と違うことをしようとしている。電話機をカラフルにするのはべつに新しくもないけど、でもMr. PineみたいにAmazonは、これまでになかった、他社と全然違う、とっても目立つスマートフォンベンダになるために、何かをするつもりだ。黒い小さな平たい板の上にきれいなスクリーンがあってAndroidが動いてるだけじゃ、ほかと一緒になってしまう〔==冒頭の詩〕。

ガジェット方面のライターや評論家たちは今ごろ、この本に大騒ぎをしてると思うが、でも実際にイベントに行ってBezosのキーノートを聞くまでは何もわからないよね。Amazonの手品の帽子から何が飛び出すか、それは確かに楽しみだ。Mr. Pineと彼の犬と彼の車と彼の歯ブラシと彼のはしごについてAmazon初のスマートフォンについて知りたければ、来週以降の本誌をぜひお読みくだされ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Kindle Fireの「メーデー」はAngry Birdsの秘技を伝え、恋愛相談にも応じる?!

Amazonは8ヵ月前から「Kindle Fireメーデーサービス」(SOSサービス)を開始している(国内未対応)。この機能は大人気で、Kindle Fire HDXの利用者は、使い方に悩んだ際に積極的に活用している様子だ。Amazonもメーデーサービスで利用するオンデマンドのビデオおよび音声サービスのレスポンスタイムが9.75秒であることを誇っている。もちろん、それはそれで素晴らしい話だ。ただ、このサービスに関して、注目すべきポイントは実はそこではないようなのだ。

では何に着目すべきなのかといえば、ここでなされる質問の内容の方だ。Angry Birdsでの画面クリアの方法であるとか、おやつサンドイッチをおいしく作る方法であるとか、あるいは生きることの意味などが頻繁に質問されるのだという。さらには「ハッピーバースデー」を歌ってくれだとか、画面での操作方法を図示するツールを使って、ドラゴンの絵を書いてくれなどとも言われるらしい。そして(既に読者のみなさんは予測しているかもしれないが)「結婚してくれ」などという申し込みも多いようだ。

コンピューターと恋におちるのはまだまだ先の話であるように思う(Eugene Goostmanもそちら方面についてあまり興味はないようだ)。コンピューターとの恋が時期尚早であるのなら、その前にメーデーを担当するスタッフとの恋を試してみようと考える人が多いのだろう。

それはともかく、Amazonによると、Kindle Fire HDXのサポート依頼の75%はメーデーを経由したものになっているのだそうだ。もしかするとラブストーリーが生まれる可能性は、あるのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


Amazon、Prime会員向け音楽ストリーミングを開始―地味なスタートは意図されたもの

今日(米国時間6/12)、AmazonはPrime会員向けのAmazpn Primeという音楽ストリーミング・サービスを開始したが、当面、Spotifyなどのライバルが恐れるに及ばないようだ。Amazonの新サービスにユーザーをさらわれる心配はまずないだろう。提供される楽曲は100万曲と少なく、半年以内の新曲はない。またUniversalのアーティストは含まれない。それに加えてユーザー・インターフェイスは恐ろしく古臭い。しかしAmazonは「Prime会員に馴染みがあるデザインにした」のだという。

Amazonの音楽ストリーミングはSpotify、Rdio、Beats Musicなど人気のストリーミング・サービスとはまったく異なるUIだ。 これは既存のダウンロード販売のページに単にストリーミングのオプションを付け加えただけに見える。ライバルのサービスがクリックひとつで無数の曲を聞き始めることができるのに対して、Amazon Primeでは無料の楽曲を探し、ライブラリーに加えてからでなければストリーミングが始まらない。

ところがこのデザインは意図したものなのだという。

Amazonのデジタル音楽担当副社長、Steve Boomは今日、私の取材に答えて「われわれはPrime Musicを現在のAmazonの顧客をを念頭に置いてデザインした」と語った。つまりAmazonを利用する消費者はスーパーマーケットの通路を往復して好みの商品を探し、カートに入れて家に持ち帰るようなユーザー体験に慣れているのだという。

このUIはクリックすると即座に曲の再生が始まり、アルゴリズムによって選択された曲がその後に続くRdioなどのUIとは対照的だ。

Boomは音楽ストリーミングの主流のサービスについて「われわれはクローンを作るつもりはない」 と述べた。SpotifyとRdioが提供する楽曲は共に2000万曲を数えるのに対してPrime Musicは100万曲にすぎない。またUniversalの曲はまったく含まれない。

「もしわれわれの目標が(Spotifyなどの)クローンであるなら楽曲数が少ないことは大問題だろう。しかしわれわれの目標はそこにはない」とBoomは言う。

Prime Musicの一見地味なスタートはPrimeインスタントビデオのスタートを思い起こさせる。Amazonがインスタントビデオをスタートさせたとき、Netflixのライバルになれそうにはとうてい思えなかった。しかし6年後の現在、ことにHBOのコンテンツを追加してからは、Primeインスタントビデオは最良のビデオストリーミング・サービスと言ってよいと私は思う。

Amazonは現在主流となっているストリーミング・サービスと競争するつもりは全くない。Boomは「調査してみたところAmazonの顧客は複数の音楽サービスを利用していることがわかった。Prime MusicはPrime会員が使い慣れたインターフェイスで無料の音楽コンテンツを提供するのが目的だ」と語った。しかしPrimeインスタントビデオの成長を考えれば、Spotify、Rdio、BeatsもAmazonのPrime Musicに油断しない方がいいだろう。しかし大きな成長を望むならPrime Musicのユーザーインターフェイスはやはりなんとかしなければなるまい。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazon、今週中にも音楽ストリーミングを開始のもよう―内容は小規模

New York Timesによれば、AmazonはPrime会員向けの音楽ストリーミングを今週中にもスタートさせるという。 このサービスはPrime会員の年会費以外は無料で、広告も入らないが、新曲は提供されない。またユニバーサル・ミュージックのアーティストは除外されるという。

AmazonのサービスはRdio、Spotify、そしてAppleが買収したBeats Musicなどのライバルに比べて大きく異る。他のサービスはすべてユニバーサルも含めて新曲を提供する(一部除外されるサービスもある)。またAmazonのサービスが当初提供するのが数千曲だというのに対して何百万という曲を聞くことができる。しかしAmazonのストリーミングが既存のPrime会員向けの追加サービスだというのであれば、他の独立のストリーミング・サービスとは直接のライバル関係にならないわけだ。

Amazonは最近Prime会員の料金を年額79ドルから99ドルに値上げしたが、同時にPrime会員向けインスタント・ビデオにHBOのタイトルを加えるなどコンテンツを拡充している。

Amazonのストリーミング・サービスが当面きわめて小規模であるのはレコード会社とのライセンス交渉の不調によるものらしい。レコード会社はAmazonの提示したライセンス料が低すぎると考えたようだ。Amazonのライセンス条件は、インディーズレーベルの場合は、年間500万ドルのライセンス料をプールして配分、ソニーとワーナーに対しては年間アクセス料金を一括して支払うというものだという。 Amazonが最終的にどれほどのコストを負担することになるのかは明らかになっていない。

昨年末にAmazonが発表したところによると、Prime会員の数は2000万人程度のようだ。Primeは非常に利益を上げている事業なので会員数をさらに増加させるために努力することは理にかなっている。他の独立の音楽ストリーミングと比べると見劣りがするとはいえ、こうした小さな付加価値でもPrimeサービスの魅力をアップするのには役立つだろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazon、今年中にベビーシッター等のホームサービスを販売へ(Reuters発)

Amazonは、万物に関するワンストップショップになろうとしている ― 取引きも、サービスも。Reutersの最新ニュースによる。同社は、ベービーシッター、便利屋、ペンキ塗り、理髪、家屋修繕等の販売を計画している。この動きは、Amazonのライバル範囲をAngie’s ListやCraiglistまで広げることになる。

Reutersによると、Amazonはこれらのサービス販売を、Amazon Freshと同じやり方で展開しようとしている。まず一箇所で消費者の食いつきとビジネスモデルをテストしてから、他の都市、やがて全国へと広げていく。サービス販売のしくみは、同社の既存Eコマースと同様だ。Amazonはサービス提供者自身、および地元でこれらのサービスを斡旋するスタートアップの両方と接触している、とReutersは伝えている。

以前Amazon CEO Jeff Bezosは、業者を探して手配するシアトルのサービススタートアップ、Pro.comに投資している。また、Amazonがマーケットプレイスのパートナーを拡大することによって、売上を大きく増加させられることも事実だ。すでに同社は、キャッシュフローの大きな部分を、サードパーティーパートナーから得ている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Amazon、電話料金や定額ストリーミングなどの繰り返し課金を代行するサービスを開始

今日(米国時間6/9)、Amazonは新しい課金サービスを開始した。Reutersの報道によれば、これは繰り返し課金を代行するサービスで、Amazonはスタートアップや一般企業が広く採用することを狙っているという。Amazonもこの報道を確認した。

現在Amazonは2億4000万人の消費者のクレジットカード情報を持っており、同社はこれらのユーザーの多くが音楽ストリーミングや電話料金などの支払いに新しいサービスを利用することを期待している。

記事によると、新サービスはすでに数ヶ月前からかなりの数のスタートアップがテスト利用しているという。これにはTucowsの子会社の電話会社TingやPeachDish.comなどが含まれる。TechCrunchの取材に対してAmazonは「モバイル、ウェブを問わず、今後は定期課金を行うあらゆるビジネスがこのサービスを利用できるようになる」と答えた。

eBayのPayPalやBraintree、Google Wallet、Stripeといった課金サービスにとって新たな手強いライバルの登場だ。他のサービスと同様、Amazonは取り扱い額に応じた手数料を徴収する。

Amazonは2013年10月にAmazon IDでサードパーティのサイトで支払ができるLogin and Pay with Amazonというサービスを開始している。このサービスを利用するとサードパーティーはサイトの支払手続にPay with Amazonというボタンを設置でき、Amazonにアカウントを持つユーザーはこのボタンをクリックするだけで支払いが完了する。

Amazonによれば、今日の繰り返し課金はスタンドアローンのサービスではなく、Login and Pay with Amazonの一環として提供されるという。Amazonが繰り返し課金の分野にこのタイミングで本格参入するのは、6月18日に発表が予想されているAmazon独自のスマートフォンのローンチを見据えてのことだろう。

Amazonのスマートフォンでビデオや音楽ストリーミングなどのサービスを定額制で提供しようとするデベロッパーにとってAmazon自身が課金を代行してくれるというのは大いに便利だ。

Amazonによれば、消費者なら数回のタップでサブスクリプションの支払い手続きが完了するという。また通常のAmazonでのショッピングと同様、Amazonのアカウント・ページから支払履歴の確認したりユーザー情報を更新したりするなど各種の管理ができる。

Reutersの取材に対してAmazonの販売サービス担当副社長のTom Taylorはこうした内容を確認し、「次のSpotifyになろうという野心を抱いているスタートアップは課金サービスとしてAmazonを選ぶと期待している」と語った。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Amazonの3Dスマホ、顔追跡にオムロンのOkao Visionを利用

噂 ― そして本誌が確認したところ ― によると、Amazonは初めてのスマートフォンを6月18日に発表する。同端末は4基の前面赤外線カメラを使って3D効果を実現するという独自性を持っている。しかし、Amazonがどうやって顔をスキャンしUI操作をさせるのかは不明だった。TechCrunchは、Amazonがユーザーの顔追跡にOmronの顔認識技術、Okao Visionを使用しているという情報を得た。日本企業発の同技術は、来たるべきスマートフォンのために通常の液晶画面で独自の3D効果を提供できるよう、Amazonの社内チームによって改訂された。

例えば、以前私が報じたように、ユーザーはスマートフォンまたは自分の顔を左右に傾けることによって、隠れていたサイドパネルを表示させることができる。Amazonが発表イベントの招待状と共に公開したヒデオ(記事末尾)を見てほしい。本誌情報源によると、この動きは同技術のしくみを正確に表現しているという。

昨年本誌が初めて報じたように、この効果は端末の四隅に置かれた前面カメラを使って処理される。Okao顔認識および追跡ソフトウェアは、立体視調整された4基のカメラから、X、Y、Z座標を導出する。端末内蔵のジャイロセンサーと加速度センサーによって、Okaoシステムは高速レスポンス、精度向上、および省電力が可能になった。

こうして得られる3D効果は、現在の市場では独自の存在だ。3Dメガネは必要なく、Nintendo 3DSのように3Dファクターの制約はない。

Omronによると、Okaoソフトウェアは他にも、顔および顔属性認識によって個人の性別、年齢、民族を推定できる。現時点でAmazonがこれらの追加機能を利用する様子はない。現在Amazonは、顔追跡に集中している。

Amazonは、サードパーティーデベロッパーがこのシステムを理解し、顔追跡を活用したアプリを開発することを期待している。3D機能は、標準ではごく限られたものだと本誌は聞いている。発売時点でこのシステムを利用するのは、OSに組み込まれた何種類かのジェスチャーだけになるだろう。

同機で動くOSは、AndroidのAmazon版、FireOSだ。そこには、極端な3D視差効果を利用したアプリがいくつか組み込まれるだろう。以前の報道によると、Amazonはかなり前からデベロッパーに声をかけていた。

記事によると、端末は720p 4.7インチ画面とQualcommのSnapdragonプロセッサーにRAM 2GBを装備している。カメラは全部で6基 ― 顔追跡専用の4基および前面カメラと13Mピクセルカメラ背面カメラ ― 塔載される。

製品の価格、名称、発売日はいずれも明らかになっていないが、Amazonが6月18日の発表イベントでこれらを含め多くの情報を提供することは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Amazon、6月19日〔日本時間〕にイベント開催―3D視線トラッキングのスマートフォンの発表か

昨年10月、われわれはAmazonがひとひねりした新スマートフォンを開発中だというニュースをお伝えした。複数のカメラを利用してユーザーの目を追跡し、傾きを検出して適切な表示を行う3Dユーザーインターフェイスが搭載されるということだった。

先ほど、Amazonは6月18日〔日本時間6月19日〕に製品ローンチのプレスイベントを開催するとツイートした。いろいろ総合して考えると、今回のイベントは問題のスマートフォンの発表会のようだ。

Amazon’s tweet:

〔ツイート〕 6月18日にシアトルでファウンダー、ジェフ・ベゾスが登場するローンチ・イベントを開催します。参加希望者はこのリンクへ。

ツイート本文には発表の内容が明かされていないが、YouTubeに行って添付のビデオの説明を読むと、まず「われわれの新しいデバイスの発表に興味があれば」云々と書いてある。

おまけにビデオには人々が何かを手に持って頭をあちこちにかしげて「おや、私の動きについてくる!」などといって驚いている様子が写っている。というわけで3Dトラッキング・スマートフォンの発表と考えて間違いないだろう。

ツイートのリンクをクリックしてイベントへの応募ページを開くと、デベロッパーの場合、「ジャイロ、加速度計、コンパスその他のセンサーを使ってイノベーティブな開発をした経験があるか、新しいタイプのセンサーを使った開発に興味があるか」などを尋ねられる。

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Amazonプライムの音楽ストリーミング・サービスが6月か7月にローンチへ

BuzzFeedの記事によれば、Amazonプライムでまもなく音楽ストリーミングが開始されるという。このサービスがストリーミングするのはリリースされて一定時間後の楽曲らしい。サービスがスタートするのは6月か7月だという。

音楽ストリーミングは、既存のAmazonプライム、つまり無料の2日以内配送とビデオ・ストリーミング、eブックのレンタルにバンドルされて提供されるのだろう。

ただし新曲が即刻流れるわけでないので、RdioやSpotifyのユーザーが多くが乗り換えを急ぐようなことにはならないだろう。BuzzFeedによれば、当面提供されるのは発売後6ヶ月以上たった曲とアルバムだという。しかし新事業を小さく始めるのはAmazonの通例だ。

Amazonがビデオ・ストリーミングを始めたとき、タイトル数は限られており、Netflixのライバルというよりも既存のプライム・サービス契約者への「おまけ」といったおもむきだった。しかしユーザーベースが拡大するに連れてビデオのライブラリーも急速に充実していき、6年経った今ではコンテンツはNetflixに匹敵するほどになった。音楽ストリーミングの場合も多分同じコースをたどるのではないか。

アメリカにおけるAmazonプライムの料金は年額99ドルに値上げされたが、依然としてコストパフォーマンスは抜群だ。ことにHBOの番組が配信されるようになった点が大きい。音楽ストリーミングの開始でプライムの魅力は一段と増しそうだ。.

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Amazon、日曜日配達の対象地域を拡大

Amazonは、日曜日配達の対象地域を大きく広げたことを発表した。新たに15の都市が、週末に商品を受取る喜びを体験できるようになった。

これまでAmazonは、日曜日配達をニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドンの3都市のみで行っていた。Amazonは米国郵政公社との提携によって、日曜日配達を実現した。

新たにプログラムに加わるのは、ケンタッキー州インディアナポリス、レキシントン、およびルイビル。ルイジアナ州ニューオリンズおよびシュリーブポート。オハイオ州シンシナティーおよびコロンバス。オクラホマシティー、ペンシルバニア州フィラデルフィア。テキサス州ダラス、ヒューストン、サンアントニオ、オースチン、ウェーコ、およびカレッジステーションの各都市。

Amazonは以前、ダラス、ヒューストン、ニューオリンズ、およびフェニックスを拡張地域の有力候補に挙げていたので、アリゾナ州民は次回を期待してよいだろう。

Amazonの北米事業担当VP、Mike Rothが次のように語っている。

これまで日曜日に配達される商品で多かったのは、新生児用衣類、書籍、おもちゃ等の赤ちゃん用品だった。日曜日配達が週末の用事を減らすことになるのは間違いない。

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Amazon、#AmazonCart機能を発表―TwitterでRTするとカートに商品が追加できる

AmazonはユーザーがTwitterを使ってAmazonのカートに商品を追加できる機能を発表した

ユーザーがAmazonにTwitterのアカウントを登録すると、AmazonでのショッピングがTwitterとリンクする。Twitterのツイート中に表示されたAmazonの商品へのリンクに興味があったら、#AmazonCart (イギリスでは#AmazonBasket)というハッシュタグを加えてリツイートするだけでその商品がユーザーのカートに追加される。.

「いまカートに入れて、後で買う(Add it now, buy it later)」というのがAmazonが上のプロモビデオで使っているキャッチフレーズだ。

この機能はAmazonのショッピングの場をサードパーティーのサイトに広げ、購入にチャンスを広げるだけでなく、リツイートが得られるので、TwitterのユーザーがAmazonに商品へのリンクを含め、結果として商品のマーケティングを手伝わせることになるという狙いもあるだろう。

なお、TwitterでAmazonのカートに商品を追加するハッシュタグをリツイートした場合、Amazonは追加を確認したときにメールでそのことをユーザーに通知するという。

Twitterを商品販売のチャンネルに利用する試みはAmazonが初めてというわけではない。スタートアップのサービスとしては昨年6月にChirpifyが600万ドルのA資金調達を行い、ソーシャル・ショッピングの仕組みを開発している。これはソーシャル・メディアのユーザーがキーワード(Chirpifyではアクションタグと呼んでいる)を含めることによって購入やリンクの取得ができるというものだ。しかしAmazonはスケールが桁違いに巨大だし、影響は大きい。

商品購入のハードルを下げるというのは、1-クリック特許以来、執念ともいうべきAmazonの戦略的目標となっている。AmazonにとってPinterestやInstagramのようなソーシャルサイトがeコマースのハブになることは放置できない脅威と感じられたのだろう。

そこでAmazonはユーザーが商品を購入したことや評価などを報告し合うソーシャル・サービスに自ら進出することでこうしたソーシャル・ショッピングのハブ対抗を図ったわけだ。AmazonCart機能が成功すれば、TwitterがAmazonのショーウィンドウになってくれる。

「Twitterはわれわれの顧客が友だちやアーティスト、ブランドからの情報を受けて商品を発見するのにすばらしい環境だ。 #AmazonCartはTwitterのサイトを離れず、即座にAmazonのカートに商品を追加できる。ユーザーは後でAmazonサイトを訪問し、購入を完了する仕組みだ」とAmazonの広報担当者はTechCrunchにメールを送ってきた。

ただし、ショッピング・ハッシュタグが機能するためには商品の販売者が#AmazonCart機能を利用することをあらかじめAmazonに登録しておかねばならない。Amazonは現在何社がすでに登録を済ませたか明らかにしていないが、この機能は販売者が他のサイトでなくAmazonを選ぶインセンティブの一つにもなりそうだ。

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Amazon U.S.、サイト内にウェアラブル用の専用ストアを開設

うっかり見逃してしまっている人も多いかもしれないが、Amazonがサイト内にウェアラブル・ストアを開設している。従来からあるカテゴリーに、新しく「ウェアラブル」カテゴリーを追加したのだ。扱われているのはMisfit Shine、Jawbone UP24、そしてNarrative Clipなどさまざまなウェアラブルデバイスだ。

さらにウェアラブルの中もFitness & Wellness、Healthcare、Cameras、Smart Watches、Family, Kids & Petsなどのカテゴリーが作られている。いろいろと見て回ると、TechCrunchで紹介したデバイスも多いようだ。たとえば姿勢モニターのLumoback、Fitbitシリーズ、スマートウォッチのPebble、あるいはGoProなどのアクションカメラ系については多くの方々がよくご存知だろう。「Editor’s Corner」も用意されていて、こちらはSarah Zangが担当し、Gizmodeのスポンサードコンテンツが紹介されたりもするようだ。

「購入ガイド」(Buying Guides)のページもあり、ライフスタイルやニーズによって、適切なデバイスを選ぶためのヒントが掲載されている。またビデオデモンストレーションや、製品紹介ビデオなども掲載されている。ウェアラブルがどのようなシーンで活用できるのかという記事もある。ウェアラブルプロダクトの認知度は高まりつつあるものの、まだ実際に所有している人は少ないという調査結果もある。そのような中、利用者となる可能性のある層に対して丁寧な説明を心がけるのは理に適ったことであるだろう。

個人的にはウェアラブルにも多いに興味がある。しかし今の段階から専用のトップカテゴリーを用意しておくほどのものだろうか。もちろんAmazonはそう考えたわけだ。これからはさらに商品カテゴリーが増えてくることも期待でき、今後に向けて楽しみなページではある。

訳注:訳出時現在、ページ内のリンクが正常に動作していないようです。但しこれも一時的であり、間もなく正常に機能し始めるものと思われますので訳出しておきます。

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Maeda, H


発売近づくAmazonスマートフォンの写真がリーク―Galaxy SとiPhoneのミックスの感じ

Amazonのスマートフォンに関する情報は最近ますます具体化している。ここに来てBGRは「Amazonスマートフォンの外観写真を世界で最初に入手」という記事を掲載した。

Amazonフォンの写真はBGRの以前の記事にも登場していたが、今回の写真はずっと鮮明で裏側も写っている。ただしそのデザインにはさほど驚くような点はない。

写真によればこのデバイスは裏表とも黒で、エッジはマット仕上げで金属かプラスチックかは確認できない。表側はいろいろな点でGalaxy Sシリーズによく似ている。面取りした垂直の側面はiPhone 5的だ。全体としてiPhone4、5とGalaxy Sシリーズを混ぜあわせたようなデザインで、あまりオリジナリティは感じられない。

BGRの情報源は、「このデザインは大型画面(4.7インチ)であるにもかかわらず、片手で楽に操作できることが目的だ」と説明している。またこのデバイスには独立した6個のカメラが内蔵されているとされ、他の同クラスのデバイスに比べて厚みがあるように見えるのはそのせいかもしれない。

われわれこれまで得た情報によると、Amazonのスマートフォンは、あと1月ほどで発表され、720p 4.7インチ・モニタ、2GBのRAM、カスタマイズされたAndroidベースのOS、それに3Dジェスチャー操作機能を装備しているという。またBGRの情報源によると、Amazon独自のPrime Dataというデータ・プランが提供される。またこのハイエンド・モデルの後、多数のカメラによる3D機能などを省いた低価格モデルもリリースが予定されているらしい。

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