妊娠しやすい時期を特定できるウェアラブル端末のAvaがシリーズAで970万ドルを調達

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11月15日(現地時間)、女性の生殖に関する健康にフォーカスするメディカル・テクノロジーのAvaは、シリーズAで970万ドルを調達したことを発表した。本ラウンドでリード投資家を務めたのはヨーロッパのPolytech Venturesで、この他にもBlue Ocean Ventures、Global Sources、既存投資家のSwisscomとZKBも出資に参加している。Avaは2015年9月に開催されたTechCrunchのStartup Battlefieldの卒業生だ。

Avaにとって最初のプロダクトである女性周期をトラッキングできるブレスレットは、クラス1の医療用デバイスとして認められ、「妊娠の窓」と呼ばれる妊娠しやすい期間をより正確に特定できるようになった。

ブレスレットの価格は199ドルで、今年7月から出荷が始まっている。私たちが最後に同社を取材した時には、彼らはちょうどUniversity Hospital of Zurichで行なわれた臨床実験を終えたところだった。この臨床実験には41人の女性が参加した。この実験の結果、Avaのデバイスを利用すれば89%の精度で1回の周期につき平均5.3日の妊娠可能日を特定することができることを証明した。ユーザーからの報告によれば、2017年には8人の「Avaベイビー」が誕生する予定だ。

今回調達した資金の使い道については、通常の製品開発費に加えて、研究費用や追加の臨床実験にかかる費用として使う予定だとしている。これまでに、Avaの研究によって女性の体温および心拍数と、「妊娠の窓」との間に相関関係が存在することが分かっている。

同社は近日中に2回目の臨床実験を予定しており、その実験には200人の女性が参加する見通しだ。今後Avaは、これまで収集した女性のカラダに関するデータによって新しい研究成果を発表することを目指している。そのデータには、尿中LHやエストリオール3-グルクロニド(エストロゲン代謝物)などのホルモンや、生体インピーダンス法による体脂肪率の表示、脈拍数、呼吸速度、睡眠時間、寝返り、心拍変動、皮膚温度、熱損失量、パヒュージョン(毛細血管から細胞への血液の動き)などの人体に関する各指標が含まれる。

また、Avaは先日「CEマーク」と呼ばれるEUの基準適合マークを取得しており、これによってEU加盟国でもプロダクトを販売できるようになった。2017年初めにはイギリス、ドイツ、オーストリア、スイスで販売を開始する予定だ。

共同創業者のLea Von Bidderは、Avaが目指すビジョンとは女性の人生のあらゆるステージにおいて彼女らをサポートすることだと話している。Avaは、女性が避妊するときも、子作りに励むときも、妊娠中も、そして閉経期であっても彼女らのサポートを続けていくのだ。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

スマートウォッチの出荷台数が急落

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スマートウォッチが自分にとって必要だと感じている人は少ないのだろうか?今朝(米国時間24日の朝)発表されたばかりのスマートウォッチ業界に関するIDC社のレポートによれば、2016年第3四半期のスマートウォッチの出荷台数が「急激に」減少したようだ。昨年の第3四半期に比べ、業界全体の出荷台数は51.6%減少している。昨年の3Qにおける出荷台数が560万台だった一方で、今年の3Qはたったの270万台だ。IDCはこの出荷台数の激減の理由として、製品発売のタイミングが悪かったこと、Android Wearのリリースが延期されたことなどを挙げている。だがその一方で、この数字は大半の消費者がスマートウォッチに魅力を感じていない証拠であるとも言えるだろう。

もちろん、Apple Watchがスマートウォッチ業界のマーケットリーダーだということは留意しておく必要がある。今年の3Qにおける業界全体の出荷台数の大半を占めるのがApple Watch Series1の出荷台数だ(出荷台数1100万台、昨年比72%ダウン)。つまり、業界全体の出荷台数の増減はApple Watchの出荷台数の増減に大きく左右されるということだ。

まず第一に、それまでオンライン販売のみだったApple Watchが昨年初めて店頭でも販売されるようになったことをIDCは指摘している。これが昨年に販売台数が急増した要因となったのかもしれない。

また、情報のリークやレポートのおかげで消費者は今年の9月にApple Watchの第2世代が発売されることをそれ以前から知っていた。そのため、Appleのウェアラブル端末を待ち望む人々はその第2世代が発売されるまで購入を控えていた可能性がある。しかも第2世代のApple Watchの購入が可能になったのは9月後半に入ってからのことだとIDCは説明している。

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言い換えれば、新型のApple Watchがスマートフォン市場全体に与えているインパクトを私たちはまだ知らない。このApple Watchには防水加工が施されており、それによって同製品が幅広い消費者層から受け入れるようになった可能性もある。また、新型Apple Watchでは第1世代の数々の問題点が改善されている。アプリの起動速度の改善や新しいインターフェイスのデザイン、GPSの追加などがその例だ。

それに、年末商戦がすぐそこに迫っていることを踏まえれば、Apple Watchがギフトして選ばれることで第4四半期の販売台数が回復する可能性も考えられる。

しかし、GoogleがAndroid Wear 2.0のリリース時期を遅らせたことが業界全体の出荷台数に悪影響を与えていることは確かだ。メーカーは年末に合わせて新しいデバイスを発売するか、または古いOSを搭載した既存の端末で消費者を満足させるべきかどうかまだ決めかねている。今年9月に発表されたSamsungのGear S3もいまだ発売されていないことをIDCは指摘している。

Apple Watch Series 2によってApple製スマートウォッチの販売台数が回復する可能性は残されているものの、IDCがたどり着いた結論は、スマートウォッチは大多数の消費者から受け入れられていないというものだった。

IDC Mobile Device Trackersのシニア・アナリストであるJitesh Ubraniは、「この結果は、スマートウォッチが現時点ではすべてのユーザーに受け入れられていないという証拠でもあります」と話す。「デバイスの目的や用途を明確にすることは最も重要であり、それが多くのメーカーがウェアラブル端末のシンプルさを利用してフィットネス用途に特化してきた理由でもあります。しかし、そこから一歩踏み込んでスマートフォンとスマートウォッチの違いを明確にすることが鍵となります。その初期兆候として電話機能が統合されたウェアラブル端末が生まれつつあり、企業はその種のデバイスの試作を始めています」。

その他の重要なスマートウォッチ業界の動向として、ConnectIQを搭載したスマートウォッチとfenix Chronosの好調な売れ行きから、Garminの販売台数が昨年比で最大の増加率を記録したことが挙げられる。一方で、新型がいっこうに発売されないままのLenovoの販売台数は昨年比で最大の下落率を記録している。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

Cardiogramが200万ドルを調達、ウェアラブルデバイスを使って心血管疾患を予測

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ヘルステックスタートアップのCardiogramは、a16z Bio Fundがリードインベスターとなったシードラウンドで200万ドルを調達した。同社は、心血管疾患のスクリーニングや、心血管に関連した健康状態の改善・維持に関するアドバイスを発信するアプリを開発している。

Cardiogramのアプリは当初、Apple Watch用としてスタートした。しかし、同社は当アプリを最終的に”デバイスに依存しない”ビジネスへ発展させようと計画しており、Android Wearを搭載したスマートウォッチや、Fitbit、Garminなどのフィットネスバンド兼アクティビティトラッカーへも今後対応させていきたいと考えている。

シードラウンドでの資金調達に加えて、Cardiogramは”生活習慣用アプリストア”についても本日発表を行った。このアプリストアでは、ガイド付きの瞑想や、肉体・心理的なエクササイズのアプリをダウンロードすることができ、ユーザーの心血管の状態を維持もしくは向上させるのに役立つと同社は考えている。

共同ファウンダーのBrandon BallingerとJohnson Hsiehによれば、これまでにCardiogramは、約10万人のApple Watchユーザーから100億もの計測結果を集めている。

「この量のデータがあれば、C統計量(正誤判別をするときに用いられる指標)を算出することができ、不整脈の典型例である心房細動を90%以上の確率で発見することができます」とBallingerは言う。「私たちは、設立間もないデジタルヘルス企業であっても査読を申請するのが重要だと考えています。その証拠に、これから数年の間に私たちは、医療雑誌やAIカンファレンスで研究結果を発表していく予定です」

Cardiogram's founding team.Cardiogramの創業チーム

これまでにCardiogramは、高齢者だけではなく、その逆と言えるフィットネス好きの若者にも人気を博している。ファウンダーのふたりによれば、ユーザーの年齢層は18〜94歳とのこと。

シードラウンドには、Homebrewや、Color Genomicsの共同ファウンダーであるElad GilやOthman Laraki、Rock HealthファウンダーのHalle Teccoといったエンジェル投資家らも参加していた。

a16zで2億ドルのヘルスケア業界に特化したファンドを立ち上げた、同社ジェネラル・パートナーのVijay Pandeは、Cardiogramへ投資した理由のひとつは、収集したデータをアクションに直結した情報に変換し、人の命を救うことができる同社のサービスの力だと話す。

「Cardiogramは、ウェアラブルというチャンネルを通して、新しい情報源から大量のデータを収集し、最新の機械学習技術を利用することで、ユーザーが自分たちでアクションを取れるようなサービスを提供しています。これは私が個人的にとても興味をもっているサービスの種類でもあります」と彼は言う。

Pandeは、Cardiogramが今後も情報共有や自社の研究結果を精査するために、研究者のコミュニティと密接に協力し、今回の調達資金を人員の増強や製品開発にあてることを期待している。

現在Cardiogramのアプリは、心血管疾患の代表例である心房細動の発見・予測に向けて改良が進められているが、その他の心血管疾患や血圧と関係のある肥満などの病気を予測するのにも役立つ可能性がある。

さらに現在Cardiogramは、サンフランシスコにあるUniversity of CaliforniaのHealth eHeart研究の一環として、同大学の研究者や心臓専門医と協業を進めている。

彼らは、主要なウェアラブルデバイスやスマートフォンから収集したデータを基に、アルゴリズムを使って心房細動を正確に予測・発見すると共に、正常な心臓とはどのような状態のものなのかを定義づけることを目標にしている。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

野球のピッチャーの肘や腕の酷使を検出し、手術以前に対策できるスポーツ・ウェアラブルZiel

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最近の数年間では、野球のプロからアマまでのあらゆるレベルで、トミー・ジョン手術(Tommy John Surgery)の施術件数が急増している。投手の内側側副靭帯を再建するこの手術は、昨シーズン発表された数字によると、メジャーリーグの現役ピッチャーの約1/4が行っており、マイナーリーグや大学野球、そして高校野球の選手でも、大きな問題になっている。

その問題とは? ピッチャーは、若いときから体を酷使する労働であること、だ。

Ziel、Google翻訳によるとドイツ語で“狙(ねら)い”を意味するこの製品を創ったのは、ライス大学(Rice University)の学生チームだ。それは投手が装着する袖カバー(上図)で、センサーの配列が動きを捉え、その計測数値により、選手とコーチに、大事に至る前の警告を提供する。

同社は数多くのプロトタイプをこれまで試作してきたが、今では完成製品M2スリーブユニット(sleeve unit)を2018年には発売できることを、目標にしている。Engadgetの記事によると、最初のバージョンは初めに高校をターゲットにする。それは、問題のある投球を早めに見つけ、その問題を蕾(つぼみ)のうちに摘み取るためだ。

このスリーブユニットは250ドルとかなり高く、またそのデータを分析して結果を報告するソフトウェアは、月額10ドルの料金を払う。たしかに、一見安くはないけど、でもトミー・ジョン手術を受けることに比べればとっても安い。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

MacのアンロックはApple Watch最大の機能―これがスマートウォッチをブレークさせる

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以下に述べるのは個人的体験に基づく意見であり、客観的な立場からトレンドを探ったものではないことをご承知いただきたい。一部の読者にはバカバカしい、あるいは奇妙な主張と思えるかもしれない。

つまり私はApple WatchによるMacのアンロックはスマートウォッチが実現した過去最大の優れた新機能であり、スマートウォッチをブレークさせるきっかけになり得ると考えている。他のメーカーが追随して各種のウェアラブルが他のデバイスと自由にコミュニケーションできるようになれば、コンピューティングは新時代を迎えるはずだ。

私はWatchOS 3が出るまでめったにApple Watchを身につけたことがななかった。ご承知のとおり私はメカニカルな腕時計の熱烈なファンだ。そのため普段はテスト中の製品か手持ちの製品のうちの1つを身につけていた。しかし最近はジレンマに直面することが多くなった―従来どおりiMacとMacBookのアンロックにいちいちパスワードをタイプすべきだろうか? それとも単にApple Watchを身につけるべきだろうか? 私は次第に後者を選ぶようになり、メカニカル腕時計は埃をかぶりつつある。

Apple Watchそのものにはそれほど大きなアップデートがあったわけではない。いろいろ便利になったし、最新版はスポーツファンの関心をひきそうな機能をいくつも備えている。しかし私はエクササイズや旅行にApple Watchを身につけて出る習慣がなかったので、結局あまり使うチャンスがなかった。しかしDanny Meyerが発見したように、Apple Watchは(可能性としてはすべてのスマートウォッチは)着用者の周囲の情報を収集するデバイスとして非常に優れている。同時にそうして収集したアンビエント情報、たとえば着用者の心拍数や、お気に入りのスタンプを保管したりするのに適している。そしてパスワードの保管にも非常に適していた。

私のMacパスワードは“IamnotanAppleshill”だったが、これを毎度タイプインしなくてすむようになったのがApple Watchを日頃身につけるようになった大きな理由だ。同様に、SamsungのスマートウォッチのユーザーもをWindowsやLinuxパソコンのアンロックに使う方法を研究しているという。スマートウォッチを身につけてパソコンに近かづくと自動的にアンロックされるというのは全く便利だ。

スマートウォッチがパソコンと同様、テレビともコミュニケーションしてくれるとよいと思う。私の視聴履歴を保管し、お気に入りのチャンネル、番組を覚えていて自動的にテレビをセットしてくれるような機能だ。一言でいってスマートウォッチはデジタル世界へのパスポートになり得る。コンピューターのアンロック機能は実は後からのちょっとした思いつきだったのかもしれないが、しかし決定的なものだったと思う。

1月ほど前に、スマートウォッチはスイスの時計産業にとって悪いニュースだという予言を書いた。私は今でもそうだと思っている。たしかにスマートウォッチは審美的に劣っている。伝統技術の粋を集めたメカニカル腕時計に比べればまったく威厳がない。しかし思い起こせば、Blackberryはデサインとして決して優れていなかったし、むしろ醜いともいえた。にもかかわらず、約10年に渡って世界のリーダーやセレブはボタン式キーボード付きのBalckberryを使い続けた。実用性がデザインに打ち勝つというのが現実世界の容赦ない法則だ。

Macのアンロック機能はスイスの時計産業に対するもう一つの悪いニュースだ。もしかするともっとも悪いニュースかもしれない。ともあれ私にとってMacのアンロックはApple Watch最大の実用的機能となっている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

SnapchatのカメラグラスSpectaclesはビデオを10秒撮影録画できるカメラ付きメガネ

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かなり前から噂されていたSnapchatのカメラグラス(camera glasses, カメラ付きメガネ)は、本当だった。その“Spectacles”と呼ばれるメガネは、同社の初めてのハードウェア製品で、価格は129ドル99セントだ、とWSJが報じている

サイズは一種類のみだが、色は黒、緑青色、珊瑚色の三色ある。

メガネのつるにあるボタンを押すと、撮影と録画を開始する。Snapchat的に、撮影録画時間は10秒だ。スマートフォンと同期するので、Snapchat上で共有できる。

おもしろいのは、カメラの視野角が115度であることだ。これはスマートフォンやふつうのカメラより広い。ビデオの撮影は循環状だ〔メモリが10秒ぶんしかない〕。ビデオをアプリに表示する方法は、まだよくわからないが、たぶん広い視野角のぶんをトリミングするのだろう。あるいは循環状に次々と表示されるのかもしれない。

発売は今秋だが、SnapchatのCEO Evan Siegalによると、最初は少量を発売、すぐに大きな売上になることは期待していない、ということだ。もしかして、Google Glass的な希少品になるのだろうか。

おっと、それから、Appleが社名から”computer”を消してから早くも10年になるが、今回Snapchatは社名から“chat”を消して、Snap Inc.という社名になる。このことも、前から言われていた。今や、アプリのSnapchatが同社の唯一の製品ではないからね。

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〔上の写真はこの記事より。カメラグラスの由来が書かれている。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Watch Series 2レビュー―Apple初の本物の腕時計

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Apple Watch Series 2はAppleが送り出した初の本物の腕時計だ。このデバイスは触れ込みどおり、 ほとんどの基本的な作業を1秒から3秒でこなす。GPSが内蔵されたので、それなりに負担になる重さのiPhoneを持たずにジョギングに出て運動を正確に記録することができる。またスポーツウォッチなら当然だが、完全に防水になった。

ケースは第一世代に比べてほんの僅か厚い。これはおそらくバッテリーが大型化されたためだろう。Appleによれば、Series 2で用いられたプロセッサーは50%速く、これはテストでも実証された。オリジナルのApple Watchと並べて計測するとWatch S2はアプリの起動もデータの読み込みもはるかに速い。オリジナルのApple Watchがデータを読み込んでる間に、新Watchでは今週の予定を表示させ、スクロールさせることができた。マップ、カレンダー、その他のアっぷりでも同様の大幅なスピードアップが確認できた。

Series 2ではスクリーンがはっきり気づくほど明るくなっている。テキスト、特にアクティビティの要約が読みやすくなった。

スピードと明るくさおかげで、私はすでに以前よりApple Watchを操作する回数が増えている。実際昨年、Appleが WatchOSをアップデートしたときにもパフォーマンスはかなり向上している。しかしSeries 2でプロセッサーそのものがアップデートされた効果は圧倒的だ。

スイミング・モードになると、スクリーンはロックされる。これはユーザーが水をかく動作でタッチセンセーが反応しないようにするためだ。 室内プールでの水泳では内蔵センサーが自動的にユーザーの泳ぎの種類を判定する。これは大規模な実験で蓄積された運動データの分析をベースにしている。ランニングの際に走り方のスタイルを判定できるのとほぼ同じ仕組みだ。

屋外の水泳ではGPS電波を受信できるので、Watchはユーザーの腕がストロークに従って水面から出たり、水中に入ったりするタイミングを正確に測定する(水中では電波が受信できないので一時的に推定になる)。

新しいWatchは水深 50mの耐水性能を備えるので安心してスイミング・モードのさまざまな機能をテストできた。コースの長さと予定している水泳時間をセットするだけで私はすぐにプールに飛び込んだ。計測は宣伝の通り正確だった。泳ぎの型の判定、心拍の記録その他、各種のトラッキングと分析はきわめて正確だった。

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プールから出たらサイドのリューズをひねって画面ロックを解除する。このときSeries 2から断続的に音が聞こえる。これはスピーカーの作動には空気が必要なため、スピーカー空間に入った水を振動で排出しているためだ。これでApple Watchのスピーカは再びクリアなサウンドを出すことができる。非常に巧妙な仕組みだ。たしかに宣伝どおりの効果を発揮する。

私はランナーではないので、ランニングのシーンにおけるGPSのテストはしていない。ともかくGPSは水泳で正確に作動した。

私がテストした限りではSeries 2はAppleが主張するとおりに作動した。初代に比べると使用体験は飛躍的に向上している。Apple Watchに代表されるようなデバイスとのカジュアルで日常的な相互作用はAppleの全体の戦略の中で重要な位置を占めるようだ。私は昨年、Apple製品に占めるApple Watchなどの意味について記事を書いている。【引用は原文参照】

Series 2でGPS機能が追加されたことは、Watchデバイスの独立性を大きく高めた。おそらく将来は携帯無線網に接続する能力も獲得するのだろう。つまりどこにいてもユーザーiPhoneと(プラスAppleのクラウド・サービスとも)コミュニケーションができるようになるはずだ。これは「ユーザーのデータはあくまでユーザーのもの」というAppleの基本的な姿勢とも合致する。

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ユーザーがiPhoneをコンピューティングの主要なデバイスとして利用している場合、iPhone内蔵のAI機能が画像を選別し、カレンダーで日程を整理し、
さまざまな積極的提案を行うなどの処理を行い、データはiPhoneそのものに保存される。そしてiPhoneとApple Watchが直接情報をやり取りすることになるだろう。これはクラウド・ベースのAIに比べて一層安全だ。プライバシーとセキュリティーの面からするとクラウドAIは本質的により多くの脆弱性を持つ。

昨日、私は iPhone 7と7 PlusAirPodsとApple WatchがAppleの製品トライアングルを形成すると書いた。ユーザーにとって中心となるデバイスは今後ますます衛星的デバイスかと密接にコミュニケーションするようになるだろう。Appleの考える新しいエコシステムは人体のようなものだ。つまりiPhoneが頭脳の役割を果たし、AirPodsが音を出す器官で、Apple Watchが腕だ。Series 2でAppleの腕はより大きな自由と能力を獲得したといえる。

〔日本版〕AppleサイトによればSeries 2は明日(9/16)発売される。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Garminが高級スマートウォッチを発表―Fenix Chronosは高機能でエレガント

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GPSハードウェアのパイオニア、GarminからFenix Chronosが発表された。驚くほどエレガントにデザインされた高機能スマートウォッチだ。

Vivoactve始め同社のエクササイズ用GPSスマートウォッチが持つ機能はすべて含まれている。ケースは豪華で美しくデザインされ一流時計店の売り場にあっても違和感がない。実際、これは市場初の高級スマートウォッチだ。取締役会からジム、寝室までどんな場所で身につけても見劣りしないだろう。

たしかにそれ相当の価格ではある。チタン製ボディーのモデルの正札は1499.99ドルだ。われわれが普段使っているようなスマートウォッチよりはるかに高価だ。しかしGarminは十分に考えたうえでこのモデルを発表したと思う。

まだ十分にテストしていないが、短時間触れただけでも印象は強かった。アウトドア派には高度計、気圧計、コンパスが用意されている。また道に迷ったときに戻るべきスタート地点の方向を示してくれる。スマートフォンと接続して天気予報や必要な通知を受け取ることができる。またさまざまなスポーツもサポートされてり、ランニングの機能だけでも以下のようなものがある。

垂直振動率— 走る際の垂直のジャンプとストライドとの比率
接地とバランス—ランニング・フォームのチェックのために足の着地、左右のバランスを表示
リズム— 1分あたりの歩数
ストライド— 現在のペースを表示

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これに心拍数や酸素摂取量の推計も表示されるのだからヘルス・ウォッチを代替するには十分以上の機能だ。

私は以前から高価なスマートウォッチというのは矛盾だと思っていた。しかしGarminのこの製品は例外といっていい。Garminはとびきり優れたスポーツ・ウォッチをデザインする方法を知っている。それは驚かないが、その高機能が軽量、エレガントで実用性も高いケースに収められている。高級腕時計メーカーがAndroid Wearのまわりをうろうろしてる中で、Garminは違う道を選んだ。「われわれはローエンドのスマートウォッチでは勝とうとは思っていない。自分たちが熟知している場所で製品を開発する―ヘルス・ウォッチだ。われわれはこの場所で勝つ」とGarminは述べている。

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Garminの新製品にこれほど興奮したのは初めてだ。スキューバダイビングの装備を脱ぎ捨てて白いタキシード姿になるときにこの時計を腕に着けているというジェームズ・ボンド映画風のシーンを想像してしまう。正直、市販されるのが待ちきれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

IoTの普及によるプライバシー侵害の脅威

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【編集部注】執筆者のChristine Bannanは、2016年度のEdelson PC Consumer Privacy Scholarship奨学生で、ノートルダム大学ロースクールの第三学年に所属。Electronic Frontier Foundationリーガルインターン。

モノのインターネット(IoT)が普及する中、消費者は企業による監視やデータ漏えいに屈しないためにも、セキュリティや個人情報保護対策の改善を訴えなければならない。しかし、変化を訴える前に消費者はまず現状を知る必要があり、そのためには各企業の透明性の向上が必要になってくる。

IoTの最も危険な部分は、消費者がどんなデータがどのような経路で集められているかわからないため、気付かないうちに少しずつ個人情報をさらけ出してしまっているということだ。モバイルアプリやウェアラブルデバイス、その他のWi-Fiに接続された製品が市場の「スマートじゃない」デバイスを代替していくにつれ、消費者は自分たちを監視する機能を備えた製品しか購入できなくなってしまっている。消費者にとって家電をアップグレードすること自体は普通のことだが、新しいデバイスが自分たちを監視することになるとは気付かないことがほとんどだ。

先日、電子フロンティア財団(Electronic Frontier Foundation、EFF)に所属する活動家が、Samsung製Smart TVのプライバシーポリシーとジョージ・オーウェルの「1984」内の一節との不安になるような類似点をツイート上で指摘した。Samsungのプライバシーポリシーには、消費者に対して製品の近くで公にできないような内容の会話をしないようにという注意書きがされていたため批判が殺到し、Samsungは問題となったプライバシーポリシーを変更の上、Smart TVのデータ収集方法について明らかにしなければならなかった

しかし、ほとんどの人が購入したデバイスやダウンロードしたアプリのプライバシーポリシーを読まないばかりか、もし読もうとしてもポリシーのほとんどが法律用語で構成されているので、普通の消費者には理解できないようになっている。同様に理解不可能な利用規約がデバイスには通常同梱されていて、そこには消費者が製品で損害を被ったとしても裁判所で争うことができないように強制的仲裁条項が含まれているのだ。その結果、消費者のプライバシーは損なわれ、本当の意味での改善策もない状態で放置されてしまっている。

企業の透明性の向上は急を要する課題であり、IoTを利用する消費者のプライバシー向上のための施策の基礎となってくるだろう。そして企業の透明性の向上は、業界の自主規制か政府による規制にもとづいて、各企業がデータを収集する前に消費者から十分な情報提供に基づいた同意を得なければならないようにすることで実現できるだろう。

消費者はどのようなデータが集められ、それがどのように利用されているかという情報を要求しなければいけない。

ほとんどの場合、消費者がプライバシーの向上を求めれば業界団体がそれに応じるだろう。例えば、新車購入者がスマートカーのセキュリティや個人情報の扱いに不安を抱いているという調査結果への対応として、自動車工業会(Alliance of Automobile Manufacturers:自動車メーカー12社から成る業界団体)はプライバシーに関する基本原則をつくり、各社が従うことになった。

企業は業界全体で通用するサイバーセキュリティや保有データの最小化に関するベストプラクティスを構築し採択することで自己規制を行うことができる。ユーザーデータを収集するのであれば、収集する側の企業がデータ保護の責任を負わなければならない。逆に言えば、データ保護の責務を負いたくないのであれば、最初からデータを集めなければいいのだ。

Fitbitのように、自社のテクノロジーとプライバシー情報が密接に絡み合った企業も存在する。業界毎の自己規制を導入する利点は、顧客のニーズや集めるデータの敏感さに基づいた各業界の基準を設定できることにある。

多層構造のプライバシーポリシーこそ多くの企業で採択されるべきベストプラクティスで、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスがその良いモデルとなり得る。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスは、「法典」レイヤー、「一般人が理解できる」レイヤー、「機械が理解できる」レイヤーの3つの層から構成されている。

「法典」レイヤーは、実際のポリシーとして弁護士によって制定され、裁判官が参照することになるもの。「一般人が理解できる」レイヤーは、平均的な消費者が理解できるように、プライバシーポリシーを平易な文章で簡潔にまとめたもの。そして「機械が理解できる」レイヤーは、ソフトウェアやサーチエンジン、その他のテクノロジーが理解できるようなコードを指し、消費者が許可した情報にのみアクセスできるように設定されたものになるだろう。

このようなベストプラクティスは、消費者のプライバシーを保護する上で大きな進歩となるだろうが、それでも十分とは言えない。さらに企業が消費者との約束に法的責任を負うようにならなければいけないのだ。多くの業界で、利用規約に紛争前の強制的仲裁条項を含むのが一般的になっている。この条項によって、消費者は裁判で賠償を求めることができなくなってしまうものの、このような条項は判読できないほど小さく印刷されており、消費者はそれに気付かない場合がほとんどだ。

また、消費者金融保護局(Consumer Financial Protection Bureau)によって、集団訴訟を禁じた仲裁条項がさらに公益を害していることが判明した。というのも、裁判を通じて企業で何が行われているかを知るようになることが多いため、訴訟無しでは消費者がそのような情報を手に入れることができないのだ。そのため当局は、大方の消費者向け金融商品やサービスについて強制仲裁条項を禁じることを提案した

教育省も私立の教育機関に対して、紛争前強制的仲裁契約の利用を禁止し、彼らの食い物にされてしまっている生徒に学校を訴える権利を与える制度を提議した。連邦取引委員会も、IoT製品を扱う企業による紛争前強制的仲裁契約の利用を禁じるような制度の発案を検討すべきだ。

この問題は無数の業界に関係し、様々なプライバシー問題に示唆を与えるとても複雑なものであるため、有効な解決策を考案するにあたって、消費者、企業、政府の3者が協力し合わなければならない。消費者はどのようなデータが集められ、それがどのように利用されているかという情報を要求しなければいけないし、企業は消費者の期待に沿ったベストプラクティスを構築する必要がある。

そして連邦取引委員会は、自社で策定したプライバシーポリシーに反する企業に対して、不正を正し、消費者への説明責任を果たさせるような法的措置をとるべきだ。さらにはプライバシーが侵されたときに消費者が訴因を持てるよう、紛争前強制的仲裁条項の禁止についての検討を行うことにも期待したい。

しかしそれよりも前に、消費者はIoTデバイスがどのようなデータを集めているのかについて知ろうとしなければならない。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

スマートウォッチのiBeatが150万ドルを調達、「身につけたくなる」心拍計の提供を目指す

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サンフランシスコのスタートアップiBeatがスマートウォッチの製造に向けて150万ドルのシード資金を調達した。このスマートウォッチは着用者の心拍数を常時モニタするもので、心拍が検出されなくなると着用者の無事を確認し、必要に応じて近親者と緊急通報用番号に通知してくれる。

ファウンダー兼CEOのRyan Howardは、電子カルテ関連ベンチャーPractice Fusionのファウンダーで前CEOでもある。彼は、まだ40歳ほどだった友人を心停止で亡くしたことがiBeatを設立する動機になったと語る。

Howardによれば、iBeatは典型的なスマートウォッチや心拍・脈拍計アプリを超えた測定能力を備え、フィットネス用リストバンドとは異なり、昼夜問わず一日中快適に身につけられるように開発したという。

iBeatは1秒間に2回、パルスオキシメトリ(血中酸素濃度)のほか、心拍間隔やその他の変動などの「心臓の働き」を測定する。しかもこのウォッチはスマートフォンから独立して動作するようになっている。

また、iBeatでは着用者に関する医療データの一覧を表示し、そのデータを緊急通報の担当者や救急医療士を含め、処置に関わる医療担当者に役立ててもらうことも可能だ。

iBeatウォッチを通じて表示・送信されるデータは、アレルギーや処方薬、深刻な既往症などの医療情報を金属製のブレスレットに刻印して身につけておくものと感覚が近いかもしれない。

着用者がケガや命に関わるような状況にさらされた際には、iBeatの画面をスワイプするだけで近親者と医者に知らせることもできる。

iBeatは、Life AlertやPhilips社のLifelineComfort Keepers社のSafetyChoiceなどの個人用緊急応答システム(PERS)に挑み、あるいはそれらに取って代わるだろうとHowardは語る。

PERS機器の多くは、しゃれたウェアラブルではなく、見かけも着け心地も医療機器めいている。Howardは「身につけていても人間としての尊厳が失われないような製品を市場に提供したいと願っていました」という。

iBeatのユーザーエクスペリエンス研究者は、本来PERS機器を身につけるべき人々が、まるで病人になった気がする、病人のように見えるという理由で機器を着用したがらないことを発見した。

そこで同社はサンフランシスコのデザイン事務所Ammunition Groupと工業デザイン面で協働することになった。同事務所はビーツ ヘッドホンの立役者で、iBeatに出資もしている。

iBeatのシードラウンドを率いたのはMaveronSubtraction Capital、および Correlation Venturesだ。その他投資家にはAli & Hadi Partovi、Russell Okung(現役NFL選手)、Henry Kravis(KKR共同設立者)、Band of Angelsなどが名前を連ねる。

CEOであるHowardは、今回の資金は研究開発のほか、iBeatスマートウォッチの初回製造およびマーケティングに使う予定だと述べた。現在従業員12人を抱える同社では、クラウドファンディングのキャンペーンを実施してiBeatを広めると同時に、運用資金の追加調達を行う意向だ。

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(翻訳:Ayako Teranishi)

Square Enixの新作RPGはApple Watch専用…悪役キャラ攻撃を自動化!

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どこかに新しいスクリーンができたら、Square Enixは必ずそれ用のRPGを作る。どんなに小さなスクリーンであろうとも、あるいは実装がすごく難しそうなスクリーンでも、同社は尻込みしない。同社がこのたび、これまでとても無理と考えられていたフォームファクターに挑戦した作品が、Cosmos Ringsだ。しかもそれは、機種限定だ。プレイするためにはiPhoneアプリが必要だが、プレイそのものはAppleのウェアラブルで行う。

この6ドルのゲームは“永遠の闇の世界”*を舞台とし、ヒーローは(言うまでもなく)、時の女神(Goddess of Time)を救出するために闇の割れ目を旅していく。実際のゲームプレイは、言葉で言うほど簡単ではない。〔*: 永遠の==timeless==時間がない、闇が明けるためには時間の復活が必要。〕

Squareはこのロールプレイングゲームを“Apple Watch体験”と呼ぶが、わざわざそう呼ぶのは〔時間がテーマだが〕、対話性に制約があり、またプレイの要素もあまり多様でないからだ。今回はそれを補うために、自動攻撃という親切がある。

でも、ウォッチのわずか1.65インチの画面には、Squareならではの、綺麗で、すごくカラフルなグラフィクスが繰り広げられる。自分の重要な仕事のための重要な会議でも、テーブルの下に隠してプレーに没頭する価値はある。なにしろ時の女神は、自力で脱出できない、あなたの力がどうしても必要なのだから。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

カナダ陸軍、膝機能を強化するウェアラブルのテスト導入を開始

Major Toppa (right) receives a knee brace from Rebecca (left) one of the representatives from knee brace manufacturer Spring Loaded Technology which travelled to the Army Headquarters at 110 O'Connor in Ottawa, Ontario, to demonstrate and test their knee braces on July 12, 2016. LF03-2016-0114-002

カナダのハリファックスに拠点をおくSpring Loaded Technologyが、カナダ陸軍のために開発した膝の機能強化を行う支持具の出荷を開始した。ぜんぶで190セットを予定しているうち、まずは60セットを納めたのだそうだ。陸軍との間で交わされた、総額100万ドルの契約の一部だ。

プロダクトの名前はUpShotsで、以前から開発を行なっている動作補助用ウェアラブルのミリタリーバージョンとなる。液体スプリング(liquid spring)を用いて、過去最高レベルの効果を発揮するものなのだそうだ。

UpShotsを装着することで、運動能力を高め、かつ筋肉疲労や膝の怪我を防ぐことができるらしい。重たいものを持ち上げたり運んだりすることの多い陸軍隊員にとっては、防護服やヘルメットなみに重要な装備品となるかもしれない。

Spring Loaded Technologyは、さまざまなタイプの膝用装具を扱っている。今年はじめにIndiegogoのキャンペーンを成功させたLevitationというプロダクトはプレオーダーを受け付けていて、9月の出荷を予定しているとのこと。片足分の価格が1750ドルとなっている。今回の軍用プロダクトの一般販売価格は3800ドルで、スキーヤー専用モデルは1850ドルで提供している。

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(翻訳:Maeda, H

米国女子バレーボール五輪代表、練習負荷調整のためにジャンプ回数を計測するウェアラブルを導入

US' Foluke Akinradewo (L) spikes during the Women's quarterfinal volleyball match between the USA and the Dominican Republic in the 2012 London Olympic Games in London on August 7, 2012. AFP PHOTO / KIRILL KUDRYAVTSEV        (Photo credit should read KIRILL KUDRYAVTSEV/AFP/GettyImages)

リオ五輪での活躍を目指すアメリカ女子チームは、1日に6時間にもおよぶ練習をこなしながら、かつその練習を激しいだけでなく「スマート」に行おうと心がけている。たとえば1人の大怪我が、世界で活躍すべきチーム全体の可能性を潰してしまうこともあり得る。そこでチームが活用しているのがVERTの小さなウェアラブルだ。

VERTは「ジャンプ・モニター」として利用されている。プレイヤーのウェストに装着して、ジャンプの高さや回数などを計測する。情報はリアルタイムでアプリケーションに送信されるようになっている。チームはこのVERTを、パフォーマンス測定のみならず、膝や腰の故障を防ぐためのツールとして活用している。

「運動負荷を確認するのに役立つのです」と、アメリカチームのアウトサイドヒッターを務めるKelsey Robinsonは言っている。「コーチたちは、私たちが何度ジャンプしたのかを確認し、それが一定回数を超えれば、パス練習やサーブ練習などの他メニューに移るのです。体力の限界がくる前にローテーションを行うわけです。膝や腰に爆弾を抱える選手たちにとって、とても役立つツールであるといえます」。

Vert Olympics

このデバイスを特に有益と感じているのはキャプテンでミドルブロッカーを務めるChrista Dietzenだろう。彼女は2012年大会も経験し、リオ出場に向けては故障との闘いもかなりハードなものとなっているからだ。練習中の彼女の運動量を知ることで、彼女の健康およびコート上のキャリアについても目を配ることができるわけだ。

VERTのプレジデント兼ファウンダーのMartin Matakは次のようにいっている。「ポジションごとのジャンプ回数を即座にしることができるのです。そのデータを見ながら練習メニューを変えていくことができます。可視化されたタイミングで次の行動に移ることができるのが便利だと感じてもらっています」。

Matakによれば、NBAのマイアミヒート(Miami Heat)もVERTを活用しているのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

Eyefluenceは視線でコンピュータを制御するヘッドセットを開発中

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見つめるだけでコンピュータを操作できたら便利だろう。簡単にいえばこれがEyefluenceのビジョンだ。このシリコンバレーのスタートアップはハンズフリーのコンピュータ・ナビゲーションを開発中だ。

Eyefluenceのチームがテストしているプロトタイプは、一種のフェイス・コンピュータで、拡張現実メガネにカメラが装備されている。このカメラからの情報でユーザーが画面のどこを見ているかを判断する。ユーザーはアイコンを見るだけでクリックすることが可能だ。

これまで固く秘密を守っていたチームはTechCrunchにテクノロジーの一端を公開し、デモを見せてくれた。上のビデオにもあるように、この製品は一般ユーザーのショッピングやメッセージ・アプリでの会話(「アイ・メッセージ」と呼びたいのだそうだ)にも利用できる。

このテクノロジーは「思考同様に速く動く」とファウンダー、CEOのJim Marggraffは言う。他の視線追跡テクノロジーと異なり、Eyefluenceは「作動のためにいちいちウィンクする必要も、結果を待つ必要もない」ということだ。

Eyefluneceはカギとなるのはバイオメカニクスのノウハウだと強調する。Eyefluenceのデバイスは「視覚と脳を直結させた最初のユーザー・インターフェイス」を実現しているとMarggraffは述べた。

Eyefluenceのビジネス・プランは、有力企業、ブランドの新製品にこのテクノロジーを組み込ませることだが、それがいつ、どのように実現するかという詳細を明らかにすることは避けた。Marggrafは「われわれヘッドマウントディスプレイの有力メーカーと協力して作業している」とだけ述べるにとどまった。

だが、このテクノロジーを必要とするユーザーの数は多く、それに適した製品も多数が登場するだろうという。Marggraffは「デスク以外で活動する職業人は4000万人おり、そのユースケースは建設現場から病院の手術室まで無数に考えられる」としている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

服にワッペンのように縫い付けておける軽量薄型毒ガス検出器をMITで開発、当面は軍用を目指す

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MITの4人の研究者チームが、毒ガスを検知するウェアラブルセンサーを開発した。これとアプリによりスマートフォンなどのワイヤレスデバイスがユーザーに、危険を知らせることができる。

研究者たちが構想しているのは、送信機の回路も含めてクレジットカードよりも薄くて軽いバッジを作り、それを実戦用の軍服に縫い付けておくことだ。

“兵士はすでに大量の装備を身につけているし、その中には多くの通信機器もある”、とMITの化学の教授Timothy Swagerが、彼が中心になって書いたこのセンサーに関するペーパーで述べている。Journal of the American Chemical Society載ったそのペーパーは、ポスドクの学生Shinsuke IshiharaやPhDのJoseph AzzarelliとMarkrete Krikorianらが共著している。

“しかし今の兵士は毒ガスを検知するウェアラブルセンサーを身につけていない。検出装置はいろいろあるが、身につけて動き回れるようなものではない。われわれのセンサーは、紙よりも軽い”、とSwagerは語る。

簡単に言うとそのセンサーは、カーボンナノチューブを搭載した回路だ。カーボンナノチューブは筒状に連なった炭素分子で、細いワイヤーのように見える。

Swagerはこう説明する: “通常のワイヤー、たとえば電気のコードなどは、プラスチックで包まれて外界と遮断され、ユーザーを安全にしている。しかしカーボンナノチューブは、プラスチックなどで包んで絶縁を実現することができない。われわれの場合はナノチューブをポリマーで包んでいる”。

サリンガスのような毒ガスに触れると、ポリマーが壊れて絶縁がなくなる。そのためナノチューブが互いに接触して伝導性を持つようになり、信号がスマートフォンなどへ送信される。

信号の送信はNFCで行われるので、スマートフォンなどのワイヤレスデバイス側にもNFCの能力が必要だ。また、NFCはその名(near-field communication)のとおり、伝達距離が短い。ただし、インターネットがなくても通信できる利点がある。

センサーの反応は不可逆性なので、一定の量の毒ガスを検知し報告したら、その後空気中にガスが検出されなくても、検知〜報告量は下(さ)がらない。

“可逆的に反応するセンサーもある。そういうセンサーでは現在の検知量に応じて信号が変化(増減)する。しかしこのセンサーは違う。反応が不可逆的なので、総量が分かる”、とSwagerは述べる。

ウェアラブルのバッジと通信装置から成る毒ガス検出器は、労働者が毒性の化学物質に触れがちな各種の工場などで、民間の需要もありえるだろう。

Swagerによると、この製品を作り出す技術はすでにマサチューセッツ州ケンブリッジのC2Sense社にライセンスされている。商用製品の開発にも取り組んでおり、それには少なくとも1年はかかる、ということだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

パーキンソン病患者の状態を終日チェックするウェアラブル(+補助アプリ)XEED、徐々に投資家の関心が集まる

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物のインターネットや、とくにウェアラブルは、その誇大な約束にまだ達していないと思うが、パーキンソン病で苦しんでいる人たちの助けにはなるようだ。ペンシルベニア大学工学部の二人の学生が、その可能性を追究するために会社を興した。会社の名前を、XEEDという。

その二人、Sade ObaとAlfredo Munizはヒューストン出身、子どものころからご近所同士で、大学に入る前から、テクノロジーを保健医療方面に活かすことに関心があった。パーキンソン病の治療にウェアラブルが使えるのではないか、という考えは、大学入学後に芽生えた。Obaは機械工学、そしてMunizは電気工学専攻だ。

“二人ともロボット工学を主に勉強しているので、家庭用の移動するスマートホームロボットに関心が向いた”、とObaは言う。“しかし最初に作った製品があまり受けなかったから、専門家にアドバイスを求め、センサーの数を大幅に減らして、人の動きを追跡する用途に特化した”。

パーキンソン病には、間欠的な震えが伴う。それは薬や物理療法でコントロールできるが、震えがいつ起きるか分かればもっと良いし、また患者の、病院へ行くこと以外の行動も知りたい。

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XEEDのブレスレットふうのウェアラブルはユーザーの手足を終日チェックし、震えが起きる時間や震えの強さを知り、またユーザーの自発的な動きの範囲も分かる。そのデータは介護者がアクセスするだけでなく、スマートフォンのアプリに送られて、いろんなアドバイスをしたり、またユーザーが自分の症状改善の進歩を知ったりする。

Obaは大学で作ったビデオの中で、“患者はスマホアプリの情報から、日常の生活や活動の何をどう変えるべきかを理解する”、と言っている。

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データは、患者個人と物理療法士と医師が利用するが、蓄積されてデータベースに入ると研究者のためにも役に立つ。

“今は三つ目のプロトタイプを設計している段階だ”、とMunizは言う。“プロトタイプは50作り、それを小さなグループで2週間テストする。実際に彼らはどんな着け方をするのか、LEDの表示は役に立っているか、充電を忘れることはないか、アプリのどこをどう変えるべきか、などなどをチェックするんだ”。

だんだん完成に近づいているようだが、最終的にはFDAの認可が必要だ。そのお役所では、彼らの製品が医療補助具として評価される。本格生産までまだ道のりは遠いが、小規模な研究はもちろん続けられる。

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二人は昨年、大学の起業支援制度“イノベーション学長賞”により、20万ドルの資金を獲得した。だから、まだまだ当分、研究開発を続けられる。

“数社の投資家も関心を示しているから、ピンチになったら頼ろうと思う”、とMunizは語る。“でも今は、NSFNIH(SBIR)の助成金が欲しいね”。

XEEDは、地元のパーキンソン病リハビリセンターとパートナーしている。今月の終わりごろには、支援などに関してMichael J. Fox Foundationとの話し合いを持つ予定だ。〔Michael J. Foxはパーキンソン病の闘病生活で有名。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Kickstarterの募金額上位4件のうち3つをPebbleのスマートウォッチが占める…熱烈なファンのおかげ

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1200万発の祝砲を、というのもPebbleの最新のKickstarterキャンペーンが、67000近い支援者から1280万ドルを集めて終了した。この人気の高いクラウドファンディングプラットホームにおいて、これまでで三番目にでかい額だ。PebbleのキャンペーンはKickstarterのトップスコアの常連で、そのほかにも、おなじみの顔ぶれが並んでいる。ちなみにトップ4は上記に加え、PebbleのPebble Time, Coolest Cooler(クールなクーラー), そしてPebbleの最初のKickstarterキャンペーンだ。

“わが社は、クラウドファンディングが有効であることを証明する最高の例だろう”、とPebbleのCEO Eric Migicovskyは誇る。“三度目のキャンペーンの成功にはしびれた。支援者のみなさまに感謝申し上げたい”。

Pebble has run 3 out of the 4 highest-funded Kickstarter projects on the platform. Impressive.

Kickstarterのプロジェクトのトップ4のうち3つをPebbleが占める。すごいね。

今度の新製品の初めのころも見たが、Pebbleのファンの反応はすごい。新記録を打ち立てた前回と比べても、遜色がない。

Pebbleの最初のキャンペーン(現在第四位)は、同社とKickstarter自身の人気を一挙に高めた。1030万ドルというすごい額を集め、クラウドファンディング全体の新記録になった。その次の第二ラウンド(現在第一位)では、Pebble Timeが2030万ドルに達し、その勢いはAppleのお株を奪った。そのタイミングは意図的に、Apple Watchの発表と発売のちょうど中間だったのだ。

これが新しいトップ10だ

順位表がお好きな読者のために、Kickstarterの調達額上位10件をリストアップしよう:

  1. Pebble Time (2030万ドル)
  2. Coolest Cooler (1330万ドル)
  3. Pebble 2, Time 2 & Pebble Core (1280万ドル)
  4. Original Pebble (1030万ドル)
  5. The world’s best travel jacket (920万ドル)
  6. Exploding Kittens (880万ドル)
  7. OUYA (860万ドル)
  8. Shenmue 3 (630万ドル)
  9. Pono Music (620万ドル)
  10. Bring back MST3K (580万ドル)

KickstarterでPebbleのキャンペーンを見逃した人たちのために、今でもPebbleのサイトで予約を受け付けている。…と、CEOはしつこく念を押した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

サブウーファーをウェアラブル化したBasslet、Kickstarterキャンペーンを展開中

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SXSW 2016にて、サブウーファーをウェアラブル化したBassletのプロトタイプに触らせてもらう機会があった。開発したのは、ベルリンのスタートアップであるLofeltだ。率いるのはCEO兼共同ファウンダーであるDaniel BüttnerおよびCTO兼共同ファウンダーのGwydion ap Dafydd(それぞれAbletonとNative Instrumentsを率いていた経験をもつ)だ。最初はほとんど興味を持っていなかったのだが、使ってみると返すのを残念に感じてしまった。

音楽を聴いたり、あるいは音楽を奏でる際にこのデバイスを使うと、低音域の音が鳴るのに応じてバイブレーションするのだ。最長で6時間利用することができるそうだ。もちろん外部に音漏れするようなことはない。

わたし自身もベースを弾いたりするので、低音域への意識は過剰気味であったりするかもしれない。しかし部屋の中や車に何台ものサブウーファーを用意して悦に入るようなタイプではない。

そんな私がこのBassletを使ってみると、まずは慣れるのに少々時間がかかった。腕に装着して音楽を聴いてみると、バイブレーションの激しさが気になってしまったのだ。しかし音楽に同期するバイブレーションを感じるうちに次第に慣れてきて、腕に与えられる振動ではなく、音楽のもたらすバイブレーションに感じられるようになってきたのだ。つまりBassletが、バイブレーションを感じる「感覚」を変化させたわけだ。

もちろん、クラブやコンサートに出かけるような感覚が得られるとは言わない。そうした場所における、スピーカーが会場の空気を震わせる感覚というのは独特のものだろう。しかし音楽を「体感」することができるようになるし、なんといってもデバイスの小ささが大きな魅力だ。

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このデバイスを装着してしばらく音楽を聴くと、Bassletなしに聴く音楽が「物足りない」ものにも感じられる。

実はこれまでにもSubPac(バックパック型のサブウーファー)などを試してみたことはある。なかなか面白いデバイスではあったが、サイズの大きさもあって、家庭で音楽を楽しんだり、あるいはゲームをするときに使うものだと感じていた。このBassletはモバイルを強く意識し、音楽ファンに新しいエクスペリエンスを提供しようとするものだと言うことができると思う。

「LoSoundエンジン」なるものを搭載し、10-250Hzの低周波数に反応するのだとのこと。試させてもらった段階ではプロトタイプのものではあったが、特許申請中であり、今のところは名前も明かせないものの、いくつものゲーム関連企業からパートナーシップの申し入れが届いているのだそうだ。さらに自動車関連からの問い合わせもあるのだとのこと。

とりあえず単体でみた場合、「誰もが欲しがる」デバイスではなさそうだ。しかし音楽好きには十分受け入れられそうだし、ゲームマニアにとっても面白いデバイスと注目されそうだ。

ロックンロールを何100曲も演奏してきた経験から思いついたのだが、ひどい音響空間の中で演奏する際に、バンドメンバーがこのデバイスを装着してリズムを外さないようにするという、実際的な用途にも使えるのかもしれない。

本デバイスは現在Kickstarterキャンペーンを展開中だ。ただしHorizon Venturesからも資金を調達していて(額は未公開)、2017年の第1四半期中にシリーズAを実施する予定もあるのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

WatchOSを刷新、UIが新しくなってアプリのローンチ時間も速くなった

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今日のWWDCでAppleはwatchOSの第3バージョンをローンチした。注力したのはスピードの改善だ。今日から開発者にベータ版を公開し、秋に全ユーザーへと開放する。

スピード

Appleはアプリの速さを本気で改善した。第1、第2バージョンのOSの遅さは明らかに改善が必要だった。アプリのローンチの速さは旧OSより「7倍」速くなったとAppleはいう。

どうやってそれを実現したのだろうか?サードパーティとビルトインアプリのメモリー使用を許可し、ユーザーが特定のアプリを使用していない時でもアップデートと情報の更新をバックグランドで行えるようにした。

ウォッチの操作を早めるため、AppleはwatchOSに「dock(ドック)」を追加する。上にスワイプすることで、各アプリのローンチが素早くできるようになる。

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WatchOS3にも、iOSのようなコントロールセンターが搭載される。上にスワイプして、消音、BluetoothやWi-Fiのオンオフを素早く設定できる。

また、アプリでのメッセージ送信も楽にする。Scribbleという機能を新たに追加した。これは、文字を描くとすぐにテキストに変換する機能だ。ユーザーはスマホを触らずとも素早くメッセージを送るのに役立つだろう。これは最初のwatchOSがリリースされた時に、約束していた内容だ。

SOS

AppleはSOSという新機能をローンチした。これは、緊急時にユーザーを助けるためのものだ。助けが必要な場合、ウォッチの下のボタンをしばらく押すとカウントダウンが始まる。それがゼロになると端末から911に電話回線かデータ接続で電話がかかる。

SOSを使用した時、ウォッチはユーザーがHealthKitに入力した緊急情報を自動で表示する。最初に到着した救助者が救助の際に役立てることができるだろう。

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Health

watchOSの第3バージョンでは、健康情報関連の改善が多く施された。Activityは、watchOSでユーザーの運動と健康上の数値をトラックする機能だが、友人と競えるようになる。

新ソフトウェアは、Activity Sharing機能を搭載する。毎日の歩数や消費カロリーといった指標を友人と共有することができる。この親しみある競争で、フィットネスにおける目標を達成するのに友人の力を借りることができる。

AppleはBreatheという2つ目となる健康関連のアプリをローンチした。このアプリはリラックスするのを助け、呼吸の頻度をコントロールすることを促す。ユーザーはアプリを開いて、何分練習するかを設定し、視覚か触覚のヒントに従って呼吸をする。

ActivityとHealth Kitは車椅子のユーザーにも対応するようになる。Appleは、車椅子のユーザーの動きをトラックするアルゴリズムを改善し、「立ち上がる時間」などの通知を「動く時間」に変更するなどの調整を行った。

開発者向け機能

WatchOSは開発者向けの新機能も実装している。前述の通り、ほとんどのアプリはバックグランドで動いて、ユーザーのためにデータを予めロードすることができるようになる。また、開発者は端末のスピーカーを使うWatchアプリを制作できる。腕の端末で動画を再生できるようになる。

今回のアップデートから、watchOSアプリのApple Pay対応もできる。手首からEコマースが利用できるよう実装が可能となる。

デザイン

watchOSのデザイン面では、新しい文字盤デザインがいくつか登場した。ミニーマウスの文字盤やローマ数字のデザインなどだ。ユーザーは、右か左にスワイプして文字盤を簡単に変更することができる。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

LenovoがIntel入ってるのスマートスニーカーを発表してIntelのCEOにプレゼント

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いや、本当だよ。Lenovoがスマートスニーカーを披露するのは、今日(米国時間6/9)のTech Worldが初めてではない。去年も同じ場で同社は、その人の気分を判断して表示する靴を公開した。そんなコンセプトに実用性があるのか、そんなものを欲しがる人が実際にいるのか、全然分からないけど、写真を見るかぎり、幸せそうな顔をしてるね。

Lenovoは今日の記者発表で、Project Tangoのスマホを披露した。それに比べるとインターネットに接続するスニーカーは地味だが、昨年に比べると同社の姿勢も、この製品に対しては抑え気味になっている。

詳細はまだよく分からないが、このスマートシューズには、誰もが予想するように、フィットネスのデータを集める機能があるようだ。ウォーキングをした距離とか、消費したカロリーなんかだ。ゲームの機能もありそう。運動センサーを利用して、ユーザーの足の動きがゲームへの入力になるのかな。LEDが靴についてるけど、それも何かに利用するのだろう。

Lenovo Smart shoes

LenovoのCEO Yuanqing Yangが、そのスマートスニーカーをIntelのCEO Brian Krzanichにプレゼントしている。彼が雲(クラウド)の中を歩けるように、ね。[一瞬の間、そして笑い。]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))