iPhoneやiPadのPrime Videoアプリ内からコンテンツの購入とレンタルが可能に

Amazon(アマゾン)が行った最近のアップデートにより、iPhoneやiPad、Apple TVのPrime Video(プライムビデオ)アプリ内からの映画の購入またはレンタルがより簡単にできるようになった。これまでPrime Videoアプリを使用しているユーザーは、視聴のためにはあらかじめアマゾンウェブサイト、またはFire TV、Roku、Androidなどの別のデバイス上のPrime Videoアプリを使って、映画を購入またはレンタルしておく必要があった。しかし、今回のアップデートで、Prime Videoユーザーはアプリから直接購入できるようになる。

この変更は正式には発表されなかったが、有効になった直後にすぐに発見された。

アマゾンはコメントを拒否したものの、TechCrunchに対して、米国、英国、ドイツの顧客向けに、現在この機能が提供されていることは認めた。

この変更によって、Prime Videoユーザーは、アマゾンの膨大なビデオカタログからタイトルをレンタルまたは購入できるようになる。カタログには、新作リリースの映画、テレビ番組、クラシック映画、受賞歴のあるもの、オスカーにノミネートされた映画などが含まれている。

これは 、iOS/iPadOS 12.2以降を実行しているiPhone、iPad、iPod touchをはじめとして、Apple TV HDやApple TV 4Kを含むほとんどのApple(アップル)デバイスでサポートされる。

アマゾンは何年もの間、ユーザーがアップルデバイス上のPrime Videoアプリから、映画やテレビ番組を直接購入できないようにしてきた。これは、アップルがそのプラットフォーム上で行われるすべてのアプリ内購入の30%を手数料として徴収することが理由だ。こうした手数料を回避するために、アマゾンだけでなく、NetflixTinderSpotifyを始めとする多くのアプリが、ユーザーをウェブサイトにリダイレクトすることによって、アップルのプラットフォームからの手数料を逃れてきた。

このニュースが報じられて以来、アマゾンがアップルと何らかの契約を結び、今回の変更を可能にしたのではないかと、多くの人が疑問の声を挙げている。特にアマゾンが30%のコストをカバーするためにレンタルまたはサブスクリプションの料金を引き上げなかったことで、その声は大きくなっている。

結局のところ、その種のことが行われているのだ。

AppleはTechCrunchに、サブスクリプションビデオエンターテインメントプロバイダーのサポートを目的としたプログラムを提供していると述べた。

「Appleは、利用者の利便性を図るために、プレミアムサブスクリプションビデオエンターテインメントプロバイダー向けのプログラムを提供しています。Apple TVアプリ、AirPlay 2サポート、tvOSアプリ、ユニバーサルな検索、Siriサポートと統合し、適用可能な場合にはシングルサインインまたはゼロサインインを行っていただけます」とAppleの広報担当者は説明した。「Prime Video、Altice One、Canal+といった、対象となるプレミアムビデオエンターテインメントアプリでは、既存のビデオサブスクリプションに関連付けられた支払い手段を使用して、映画やテレビ番組を購入またはレンタルすることができます」と広報担当者は語った。

逆にアマゾンが、AmaozonのFire TV上のApple TVアプリ内で、Appleの顧客が映画を直接買ったりレンタルできるような相互的な拡張をするかどうかはわからない。

現在が、特にApple TV+に相当するPrime Videoや、Apple TVに相当するFire TVのような競合製品やサービスを持っている会社を、アップルが競争を阻害しているのではないかという疑いの下にますます厳しく調査されているタイミングであることを考えると、アマゾンがこのプログラムを採用したことは注目に値する。

アマゾンは、Prime Videoアプリの初回起動時に、フルスクリーンポップアップで「Movie night just got better」(ムービーナイトがますます快適に)という表示を出すことで、この新機能への注意を引いている。また、ホーム画面のバナーを介して直接購入する、より簡単なオプションも提供している。

【Japan編集部注】本文中にもあるように、この機能は現在のところ米、英、独に限定されている。

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(翻訳:sako)

アップルが天気アプリDark Skyを買収、Android版は7月で終了

人気の天気アプリDark SkyがApple(アップル)に買収された。Dark Skyがブログで明らかにした。

iOSのユーザーにはただちに影響はないが、Androidユーザーにとってはそうはいかないようだ。同社はAndroid版サービスを数カ月以内に終了させるとしている。

Dark Skyの投稿から

AndroidとWear OSアプリ:

アプリはダウンロードできなくなる。既存ユーザーや購読者へのサービスは2020年7月1日までで、その日をもって終了となる。その時点でアクティブな購読者には返金される。

同社はまた、Dark SkyのAPI新規登録も今後受け付けない。APIではデベロッパーが「天気予報と過去の天気データ」のDark Skyデータベースを利用できる。同社はAPIを2021年末まで展開するとしているが、その後どうなるかは不明だ。

Dark Skyは郵便番号エリアに基づくおおよその位置ではなく、ユーザーの正確な位置に基づいたレポートとともに「ハイパーローカル」な天気にフォーカスした最初のアプリの1つで、その後似たようなものが続いた。天気が地域によってかなり異なるサンフランシスコのような場所ではマストのアプリだ。

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(翻訳:Mizoguchi

アップルがCOVID-19のスクリーニングサイトを開設

米国時間3月27日、Apple(アップル)は独自の新型コロナウイルス検診スクリーニングサイト(apple.com/covid19)とそのiOSアプリを、ホワイトハウスとCDCおよびFEMAと共に立ち上げた。

かなりシンプルなサイトで、ベストプラクティスや安全のためのヒントなどと並んで、自分や家族がCOVID-19の検査を受けるべきかを判断するための基本的なスクリーニングツールがある。サイトはモバイルとデスクトップの両方でアクセスでき、社会的距離の確保(Social Distancing)や自己隔離、手洗い、表面消毒、症状の監視などに関する基本情報もある。

アプリにもサイトと同じ情報を確認できるが、現時点では米国のみで提供されている。ウェブサイトは全世界で見ることができる。

サイトはユーザーの症状に応じて「医者や病院への連絡する」「新型コロナウイルス専門の緊急サービスを受診する」「検査の必要はない」などと助言してくれる。このウェブサイトから直接、検査機関にアクセスすることはできない。

Appleはプライバシー注記で、このサイトやアプリでどのようなデータを集めているかを述べている。それによると「Appleはスクリーニングツールから得た答えを収集していない。サイトを改善していくために、Appleはあなたの使い方に関する一部の情報を集めている。集められた情報が個人を特定することはない」という。

大手テクノロジー企業の多くが、COVID-19に関する基本的な情報を提供している。先週はGoogleのVerilyが、新型コロナウイルスのスクリーニングサイトであるProject Baselineの限定バージョンをローンチした。Appleのサイトと違いログインしなくてよいが、検査のスケジューリングなどが直接できない点は同じだ。

関連記事: Alphabet傘下のVerilyがカリフォルニアで新型コロナスクリーニングサイトのパイロット開始

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

アップルがLogicとFinal Cutの無料試用期間を30日から90日に延長

Apple(アップル)は米国時間3月26日、Final Cut Pro XとLogic Pro Xの無料試用期間を一時的に30日から90日に延長すると発表した。在宅を強いられている見込み客に、より長い試用時間を提供するためだ。

アップルのスポークスパーソンによると、同社はこの販促企画が「クリエイティブなMacユーザーの大きな利益になり、とくに新しい環境で創作と学習をする学生たちの助けになることを期待している」という。

新型コロナウイルス危機に際して無料試用期間を延長しているソフトウェア企業は、ほかにも多い。それらの中でアップルは特に、サブスクリプションが無料のため、これらのビデオ・オーディオ編集ソフトウェアを使い続けたい人は価格の全額を払うことになる。

Logic Pro Xの小売価格は199.99ドル、Final Cut Pro Xは299.99ドル。アップルによると、Final Cur Pro Xの無料試用期間の延長はすでに始まっているので、最近のダウンロードから延長になる。Logic Pro Xの無料試用期間延長は、数日後からだ。

新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

アップルが1000万枚のマスクを医療従事者に寄付

Apple(アップル)の最高経営責任者(CEO)であるTim Cook(ティム・クック)氏は、自宅勤務中にTwitterに投稿したメッセージの中で、同社が1000万枚のマスクを寄付すると発表した。この数字は、先週発表された200万枚を大幅に上回るもので、さらに米国時間3月24日の昨夜に、ホワイトハウス記者会見でMike Pence(マイク・ペンス)副大統領が発表した900万枚という数字も大幅に上回っている。

「アップルはすでに1000万枚のマスクを調達し、アメリカの医療業界に寄贈している」と、Cook氏は動画の中で述べている。「最前線で働いている人々のすべての仕事に対して、我々は感謝を表明する」。

新型コロナウイルスがアメリカの人々に大きな影響を与える中、アップルは他のテック企業とともに、同国内で不足しているマスクを寄付している。寄付されたマスクの多くは、昨年のカリフォルニア州での大規模な山火事の後に、同州の労働安全衛生基準を満たすために備蓄されていたものだ。

なお、Ford(フォード)など他の企業も、生産設備を改造してマスクを追加生産している。

新型コロナウイルス 関連アップデート

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

アップルが各OSをアップデート、iPadOS 13.4はトラックパッドをサポート

 

AppleはiPhone、iPad、Apple Watch、Apple TV、Mac用のOSアップデートをリリースした。最大の変更があったのはiPadだ。新しいiPadOSではマウスないしトラックパッドをiPadとペアリングし、ディスプレイ上のカーソルを動かせるようになった。

Appleは先週、新しいiPad Proを発表 したとき、iPadOSのトラックパッドサポートを発表した。またAppleはトラックパッドを内蔵した新しいMagic Keyboardの売り込みを図っているが、ユーザーは新しいiPadやアクセサリを買わなくてもトラックパッドを使うことができる。

トラックパッドをペアリングすると、画面に新デザインの丸いカーソルが表示される。カーソルを載せた対象によってカーソル形状が変化する(上のスクリーンショット参照)。ボタンをクリックしようとする場合、カーソルは消えてボタンがハイライト表示になる。Apple TVでアイコンを動かすときのような感じだ。

テキストカーソルは垂直のバーになる。Pagesドキュメントでテキスト領域のサイズを変更する場合は、背中合わせの矢印になる。トラックパッドを使用している場合、iPadOSはジェスチャーをサポートしており、アプリの切り替え、スイッチャーの起動、Dockやコントロールセンターのアクティブ化を行うことができる。

今回リリースされたiOSおよびiPadOS 13.4には、トラックパッドのサポート以外にもいくつかの機能が追加されている。iCloud Driveフォルダは他のiCloudユーザーと共有できるようになった。これはDropboxの共有フォルダとほぼ同様の機能だ。

Memojiステッカーに9種類の絵文字が追加された。ハートつきの笑顔、つないだ手、パーティーの顔などが登場している。メールアプリのアーカイブ/削除、移動、返信、作成、メール送信などを行うためのボタンのデザインが微調整された。

またAppleは、iOSだけでなくMac App Storeを含むすべてのApp Storeで単一アプリのバイナリをリリースする機能を追加した。つまりデベロッパーはMacとiPhoneの双方で有料アプリをリリースできるようになった。このアプリはどれか1つのストアで購入すれば他のデバイスでも利用できる。

また、macOS 10.15.4には利用時間を制限する機能が追加されている。これは、iOSにすでに存在する機能と同様で、 メッセージとFaceTime通話に時間の上限を設定できる。

watchOS 6.2ではチリ、ニュージーランド、トルコのユーザー向けに心電図機能のサポートが追加された。またApple Watchアプリのデベロッパーはアプリ内購入が設定できるようになっている。

アップデートにはバグの修正とセキュリティパッチが含まれる。ソフトウェアのアップデートを自動にしていない場合は、デバイスの設定を開いて手動でOSのアップデートを行うことができる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

新型MacBook Airは再びタイプしたい気にさせてくれるノートPC

誰もがわかっているけれど、口にしたくない不都合な真実について話しておくことにしよう。家を出ることを禁じられているときに、ウルトラ軽量のノートブックをレビューするなんて、これ以上の皮肉があるだろうか。もちろん、Apple(アップル)がこの状況を予想していたはずはない。おそらくビル・ゲイツを除いて、誰も予測できた人はいないだろう。

もちろん思い出す必要もない、現在のこうした悪い状況を、わざわざ思い出してもらいたくてこんな話を持ち出したわけではない。ただ単に、現在の状況が新型MacBook Airをテストするものとしては理想的とは言えないことを、お話ししておくことが大切だと考えたからだ。今朝MacBook Airが私のニューヨークの1ベッドルームのアパートに届いてから、私はこれを持って一度も家を出ていない。

実際のところ、最初私は大きくて持ち歩くことは想定されていないデスクトップコンピューターの真ん前に、このノートブックを置いて作業をしていた。しかし、挑戦心をちょっと刺激されたので、ベッドに腰を掛け膝の上にAirを置いてこれを書いている。そして、これはなかなか調子がいい。

関連記事:新型キーボード採用のMacBook Airは性能も強化して10万4800円から。

MacBook Airについて、私からは読者がまだ知らないようなことをあまりお話できない。MacBookシリーズの主力の1つであるAirは、2020年1月に12歳になった。それはオリジナルのデザインが、10年以上経ってもいまだに新鮮さを失っていない証拠の1つだ。もちろん、長年にわたってこのデバイスには重要なアップデートが行われてきたが、オバマ大統領の最初に就任したほぼ1年前に市場に登場したこのノートブックは、今でもその原型をとどめたままだ。

「薄さ」と「軽さ」は、今でもAir自身を表すための特徴だ。これは、他のMacBookファミリーに比べたときの処理能力を手放すことと引き換えに、飛行機の目の前のシートポケットにすっぽりと収まるデザインを採用した製品なのだ。実際、このデバイスが重いビデオ処理やその他のリソースを大量に消費するアプリケーションを必要とするユーザーに必要とされたことは、 一度もなかった。そして、2020年モデルでは重要な内部のアップデートを行ったものの、やはりヘビーな用途には向かないという性質は変わらないままだ。

だが、もし腰痛が気になるユーザーなら、おそらくこれが選ぶべきMacBookだろう。

関連記事:MacBook Airレビュー:12インチMacBookよりいい買い物

おなじみのくさび形はもちろんそのままだ。数世代前には、そのデザインはユニボディデザインと天板の反射するアップルのロゴとともに、他のMacBookシリーズが採用しているものと同様になった。

Thunderbolt 3/USB Cポートは変わらず2つだけだ。今回も両者は同じ側にある。これは再デザイン以来、常に大きな不満の1つだった。両側に2つずつというのがベストだが、そうでなければせめて両側に1つずつにしてほしい。そうすればお互いに干渉することもないし、座る位置によって変化するコンセントからの電源ケーブルを、どちらの側からでも挿しやすくなる。

だが、2020年モデルへの最大のデザイン変更は、はるかに繊細なものだ。MacBookのキーボードはここ数年、消費者から訴訟を何度か起こされ、数え切れないほどキーの不具合に悩まされてきた。そしてアップルはついに、2019年の16インチMacBook Proから新しいデザインを採用したのだ。ありがたいことに、そのアップグレードはAirにももたらされている。

システムは、シザー構造に戻った。とりわけ大事なことは、これによってキーがより多く動くようになったということだ。つまり、従来のキーボードのように、タイピングに従ってキーが実際に押し込まれてくれるということである。これには雲泥の差がある。

バタフライ構造は、アップルの明らかな失敗だった。触覚フィードバックが不足していることに加えて、キーがノートブックとほぼ同一平面上にあることで、もしゴミが詰まってしまうと使えなくなってしまう可能性があったのだ。少なくとも私の場合、Sキーが働かなくなってしまい、緊急にエアダスターを必要とする場面が一度はあった。それは心すべき重要な点だ。

これまでアップルが繰り返し採用してきたバタフライ構造を改良する試みとは異なり、シザー構造に戻ることは著しい改善となる。今回のキーは他のシステムと比較した場合でも、まだ比較的柔らかいが、感触は大幅に改善された。タイプ中の感触が良くなったことは言うまでもない。

ここで得られる感触は、アップルのBluetooth接続のMagic Keyboardで得られるものと、とても似通っている。正直なところ、これだけでも価値あるアップグレードになっている。上部にTouch Barはないが、その代わりに標準的なファンクションキーが配置されている。ただし、Touch Barの最も優れた機能であるTouch IDは搭載されている。

Airの多くの部分は、2018年の大規模なオーバーホールからあまり変更はない。もちろんRetinaディスプレイを搭載しており、解像度は2560×1600ピクセル。これは2017年より前のAirからすると大きな進化だ。

新しいのは内部の重要なアップグレード。デフォルトの構成では、第10世代の1.1GHzデュアルコアIntel Core i3が搭載されている。今回のデバイスは、2019年の第8世代チップ搭載モデルから進化したが、このモデルには標準でCore i5が搭載されていた。明らかにアップルは、新型Airでシステムの基本価格を引き下げるための計算をしている。今回のデバイスをMacBook Proなどのほかの製品とさらに差別化したいと考えているようだ。

ただし、基本的な使い方しかしないユーザーであっても、1万円を追加して、Core i5にアップグレードすることをお勧めする。それが現在手元にあるマシンに搭載されているチップだ。システムはGeekbench 4のシングルコアテストで5244、マルチコアテストで14672を獲得し、2018年に私たちがテストした最後のモデルから性能が大幅に向上している。

チップレベルでのもう1つの重要なアップデートは、Intel UHD 617からIris Plus Graphicsへの切り替えだ。とりわけ、これは外部モニターのサポート機能に役立つ。Airはディスプレイ圧縮の助けも可能で、最大6Kの外部モニターをサポートすることができる。メモリーはデフォルトで8GBであり、16GBにアップグレード可能だ。一方、ストレージに関わるはるかに大きなニュースは、ベースモデルが従来の128GBから256GBにアップグレードされ、最大容量も従来の1TBから2TBまで増やせることだ。

興味深いことに、発表されたバッテリー寿命は12時間から11時間に短くなっている。もちろん、それは使い方に大きく依存する。数時間の利用後、使っているマシンのバッテリー残量は35%になった。私は明るさや他のすべてを設定をデフォルトで使用していて、常時タイピングを行い、ChromeとSlackを使い、Spotify経由でヘッドフォンで音楽を聴いていた(ときどきベンチマークを行いながら)。

いろいろな仕事をしながら使う際には、1日バッテリーが持つという説明で十分なような気もするが、11時間というのはおそらく誇張だろう。こうした寿命は、多くの要因に基づいて、かなり違ってくる可能性があることに注意してほしい。私は実際には、まだこのノートブックを丸1日使ったに過ぎない、この先、必要に応じてアップデートをお届けしたい。

他にも素晴らしいアップグレードがある。キーボード、プロセッサー、そして2018年モデルで行われたオーバーホールなどを通して、アップルが最初の導入から12年もの間、愛されている製品ラインを新鮮なものに保ち続けているのを知ることはうれしい。

多くの人にとって、今回のAirが新しいiPad Pro(およびその新しいキーボード)と一緒に発表されたという事実は、製品間の境界線がどれほど曖昧になっているかを認識させるものになったのではないだろうか。例えばサムスンが幅広い製品を提供する傾向があるのに対して、アップルはこれまで製品ラインに対して比較的ミニマルなアプローチを採用してきた。そのため評論家たちがこの先アップルに関して語る際に、この境界線に関する疑問を口にする者が多いだろう。

だが、パーソナルコンピューティングが複雑になるにつれて、ニーズも変化する。そしてそれに応じて、アップルのラインアップも変化する。ここしばらくの間、MacBook Airは標準のMacBookにその地位を譲り、徐々に消えていくように見えていた。しかし結局、Airは生き残り、それは納得できるものとなった。

(iPadOSと比較して)macOSのワークフローの汎用性と組み合わせて考えた場合、ポータビリティに焦点を当てたことは強力なセールスポイントとなる。Airはその点に少々こだわりを持っているように見えるが、それはアップルユーザーにとってありがたいことだ。

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(翻訳:sako)

米政府はハイテク企業と協議し新型コロナとの戦いに位置情報を活す作戦を練る

Washington Postの最新報道によると、米国政府関係者は現在、携帯電話からのデータを新型コロナウイルスのパンデミック対策に活かす方法はないか、Facebook(フェイスブック)やGoogle(グーグル)を含む複数のハイテク企業と検討しているという。この会談では、医療の専門家によるパンデミックと伝播を監視する可能性も話し合われている。携帯電話のデータを有効活用する有望な方法として集約し匿名化した位置情報の利用があると、その記事の情報筋は伝えている。

米国人の携帯電話から回収した位置情報は、公衆衛生の専門家が大まかな感染の広がり具合を監視しマッピングするときの役に立つ。専門家グループはすでにそれを理論化しているものの、当然のことながらあらゆる位置情報が追跡されると考えると、人々の反感は避けられない。特にそれが大規模に実施され、政府と業務提携をしている民間企業のみならず、政府の人間も含まれるとなればなおさらだ。

だがこれらの試みは、米疾病予防管理センター(CDC)による感染パターンの概要把握という目的のみに厳格に用途を絞ったもので、個々の携帯電話利用者は対象にしていない。Washington Postの情報筋は、いかなるかたちであれ、そこから政府のデータベースが構築されることはないと強調している。あくまで匿名化され集約されたデータからCOVID-19の伝播と拡散のモデルを知るためだけに限定される。

すでに、新型コロナウイルスのパンデミックに関連する問題で、世界の最大手級のハイテク企業が前例のない共同研究を開始している。情報を広めるための製品を扱う事実上すべての大手ハイテク企業は、3月16日に会合を開き、ウイルスに関するデマや誤情報の拡散に対処するため緊密に連携するとの声明を発表した。

ホワイトハウスも、ウイルスと米国の対応についてハイテク企業に助言をもらってきた。先週、Amazon(アマゾン)、Apple(アップル)、Facebook、Google、Microsoft(マイクロソフト)、Twitter(ツイッター)が参加した会合もそのひとつだ。AmazonのJeff Bezos(ジェフ・ベゾス)CEOは、現政権と定期的に接触している。Amazonは隔離、社会的距離の確保、収容さらには自宅待機命令に関する実質的な国際的指針に人々が対処する上で中心的な役割を果たし、ますます重要性が高まっているからだ。

今週初めに疫学者、企業幹部、医師、学会関係者が数多く署名した公開書簡が発表されたが、そこでもハイテク企業が貢献できるCOVID-19のパンデミック対策の概要が示された。そのひとつに(特にモバイル用OSを提供するAppleとGoogleに向けられているが)、ウイルス感染者と接触した可能性のある個人のために「本人の了承を得た上で、プライバシーを保護するOSの機能を接触者追跡に役立てる」といった提案がある。

もちろん、乱用を否定する保証があるなしに関わらず、広範に個人情報を収集しようという試みに警戒心を抱くのは自然なことだ。個人の自由か保護かの究極の選択を迫られ、その駆け引きが結果的に暴走するという歴史的な事例を見れば、なおさらそう感じる。New York Timesも今週伝えているが、これまで秘密にされてきたが実在していたイスラエルの携帯電話事業者とその利用者の携帯電話の自撮り写真などの個人情報データベースを使って、ウイルス感染者の位置情報を追跡しようという動きすらある。

それでも、プライバシーを保護しながらハイテク企業が持つ情報を活用する方法を探ろうという考えを、今すぐ止めさせるべきではない相応な理由はある。特に現在実施されている社会的距離を保つ措置による影響を知る上でも、そこには大きな恩恵が得られる可能性があるように思えるからだ。

画像クレジットAmin Yusifov / Getty Images

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(翻訳:金井哲夫)

アップルが新型コロナによる実店舗閉鎖を無期限延長

Apple(アップル)は新型コロナウイルスの感染拡大による公衆衛生の危機を受け、実店舗の閉鎖を延長するようだ。

今週初め同社はプレスリリースで中華圏外の全店舗を3月27日まで閉鎖すると発表した。そして現在、ウェブサイトにあるメモには、閉鎖は無期限とある。店舗を「追ってお知らせするまで休業いたします」と書かれており、少なくとも店舗再開にはさらに時間がかかることが見込まれることを顧客にアナウンスしている。

Apple製品を購入したい人はウェブサイトで買い物するよう案内されている。サービスやサポートもオンラインまたは電話で受けることができる。

我々は方針の変更を確認すべくAppleに問い合わせている。

3月13日付の長い書簡で、同社は時間給で働く人には店舗が開いている時と同様の支払いを約束するとしている。また「自分自身あるいは家族のCOVID-19による健康問題に対応するため」の休暇制度を拡充することも明らかにした。

3月16日、サンフランシスコ・ベイエリアの6郡は新型コロナウイルスのさらなる感染拡大を抑制するために「屋内避難指示」を発令した。数日以内に追加の対策が講じられることも予想される。

EUのいくつかの国はすでに、生活必需品の購入のための外出や在宅勤務ができない人が仕事に行く以外は家の中に留まるよう、外出禁止令を出している。

画像クレジット: Anthony Kwan/Bloomberg / Getty Images (Image has been modified)

参考:サンフランシスコ・ベイエリア6郡に4月7日までの屋内避難指示

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(翻訳:Mizoguchi

ジェフ・ベゾス氏がホワイトハウスと新型コロナ対策で密に連絡

米国時間3月16日のホワイトハウスのブリーフィングで、政権の新型コロナウイルス対策タスクフォースと、CDC(米疾病予防管理センター)からの公衆衛生に関する新しい勧告について、詳細が語られた。その中でトランプ大統領は、ホワイトハウスがAmazon(アマゾン)のCEOJeff Bezos(ジェフ・ベゾス)氏とCOVID-19の流行に関して「毎日」のように連絡をとっているという報道について、報道陣から真偽をたずねられた。

トランプ氏の答えは、それを明確に確認するものではなかったものの、アマゾンの創立者兼最高経営責任者とホワイトハウスが、状況の変化に応じて一定程度協力していることを示すもののように思われた。明確な答えを求めたTechCrunchに対して、アマゾンの広報担当者は、新型コロナウイルスの流行に関して「ジェフ・ベゾスはホワイトハウスと連絡を取り合っています」と明かしている。

「まあ、それは本当だと聞いているよ」と、トランプ氏もブリーフィング中に語っている。「ホントかどうかはわからないが、我々のスタッフがアマゾン、あるいはベゾス氏本人と関わっていると、私は理解しているよ。素晴らしいことじゃないか。我々は多くの人達から多大なサポートを受けているんだ。彼もその1人だと思っているよ」

先週Fox Businessは、ウイルスを封じ込める対策にについて話し合うため、ホワイトハウスは大手IT企業と会合を持つことになるだろうと報じた。その対象としては、Facebook(フェイスッブック)、Google(グーグル)、アマゾン、Twitter(ツイッター)、Apple(アップル)、Microsoft(マイクソフト)が挙げられていた。

ベゾス氏が、どの程度ホワイトハウスと協力し、コロナウイルスのパンデミックに対処するのかは、まだよくわからない。とはいえ、アマゾンとしても世界的なウイルスの流行によって大きな影響を受けていることは確かだ。その証拠にアマゾンは、米国内で10万人の雇用を追加して、倉庫と配送に配備することを模索している。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Apple Cardの3月分支払いを無利息で先送りできると利用者へ通達

AppleとGoldman Sachs(ゴールドマン・サックス)は、Apple Cardの所有者に対して、Customer Assistance Program(顧客支援措置)に登録することで2020年3月分の支払いを無利息で先送りにできると通達した。現在、Apple Cardを所有している人たちへは、先週末にこのオプションが電子メールで伝えられている。そこでは、COVID-19により引き起こされた困難な状況に際して、通常の支払いができなくなる利用者もいるからだと説明されている。

「Apple Cardは、あなたが経済的に健全な生活が送れるようにお手伝いすることを確約します」とメールには書かれている。

顧客支援措置に登録するには、Apple Card利用者は電子メールのリンク(こちら)をクリックするか、Apple WalletアプリからAppleのサポート係に直接メッセージまたは電話をする。

「メッセージ」で手続きするのがいちばん簡単だ。リンクをクリックすると自動的に次のメッセージが表示される。「あなたのご苦労をお察しし、お手伝いいたしたく存じます」

そして、ゴールドマン・サックスへ転送されて手続きを進めることになる。

送られてきたリンクをクリックすると、2つめの自動応答メッセージが届く。これは顧客支援措置が提供する内容の説明だが、特に重要なのは、無利息で支払いを遅らせる件だ。その後、登録するか否かをたずねられる。

登録を申請すると、数日内に確認書類が電子メールで送られ、そこで登録が完了する、とAppleから伝えられる。これで終了だ。

登録手続きはわかりやすく、電話を掛けるよりもメッセージを使えばさらに楽に行える。だが、メッセージでこの措置に関する質問をして答えを得るのは、少し難しい。実験として、私たちはAppleのチャットボットに質問してみたが、「Appleのスペシャリストとゴールドマン・サックスにおつなぎします」と返ってきた。それが1時間前だが、今これを書いている時点ではまだサポート係からの応答はない。

提示されている電話番号(1-877-255-5923)での人によるサポートのほうが簡単だったが、あるサポート担当者によると電話の量が「激増」しているとのことだった。電話の自動応答システムで登録に関する説明を聞かされた後、2を押すとサポート担当者と直接話せるようになる。その日の午後は、意外に早くつながり、担当者がすぐに出てくれた。

支払いの先延ばしを申請した時点におけるカード口座の残高で、何らかの制限を受けることはないと私たちは知った。だが、この申請が自分の信用情報や信用スコアに影響するかについては、担当者は答えられなかった。自然災害の場合は、被災した利用者を特定して、支払いが滞っても信用情報に不利な影響がないように貸し手側が配慮する制度がある(Appleは利用者の口座は流動負債として報告されると認めている)。

この措置が4月まで続くかどうかについては、未確定事項のため、担当者は明言できなかった。

支払いの先延ばしを決めたカードはApple Cardだけではない。

Citi(シティ)は、3月早々に利用者のための支援措置を講じた。これには、信用枠の引き上げと支払猶予が含まれる。最近では、PNC Bank(PNCバンク)、Capital One(キャピタル・ワン)、Bank of America(バンク・オブ・アメリカ)、Chase(チェイス)、Discover(ディスカバー)、U.S. Bank(USバンク)、Wells Fargo(ウェルズ・ファーゴ)、Fifth Third(フィフス・サード)他のカードも、新型コロナウイルスが流行している間、それぞれの支援措置を提供する旨を利用者に伝えている。

American Express(アメリカン・エキスプレス)も、利用者からの要請があれば対応するとTechCrunchに語っている。

「アメリカン・エキスプレスは、COVID-19の影響で経済的な困難に陥っている利用者を救済する準備ができています。カードの裏面に記されているカスタマー・ケア・プロフェッショナルに電話をするか、デジタル・サービス・チャンネル(オンライン・チャットまたはAmexアプリ)を通じていつでも対応します」と広報担当者は話している。支払いの先延ばし、戻り小切手手数料、利子などについて、利用者との個別の相談に応じるとのことだ。

「私たちには、経済的困難に対処する短期から長期にわたる数々の支援措置があります」と彼らは話す。

新型コロナウイルス流行時に家計を守るためのNerdWalletのガイドには、金融業者やクレジットカード発行会社は、その他の問題についても個人ベースで対応してもらえるケースがあると書かれている。

「利用者と1対1で対応する他に、銀行の中には一部の手数料を一律に変更するところもあります。たとえばシティカードは、3月9日から(30日間)数々の手数料を免除します。銀行口座の月間利用料や現金自動支払機での期限前払い戻しの違反金などです」とNerdWalletの広報担当者は言う。「助けが必要なときは、こうした提案を利用してください。あなたの負担が軽くなり、態勢を立て直して、先へ進むための計画を立てる時間が得られます」と彼らは話している。

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(翻訳:金井哲夫)

もうすぐ登場する新型PowerbeatsはProの機能を搭載した安価なネックバンド型

数週間前のリークのあと、今週Apple/BeatsのPowerbeats最新バージョンが登場した。多くの噂が間違えていたことのうち重要な点の1つは、その商品名だ。新製品の商品名は「Powerbeats 4」ではない。少なくとも今のところは。その代わりに、同社はよりシンプルな「Powerbeats」という名前を採用し、ナンバリングルールにある種の乱れが生じている。

この名前が選ばれた理由のひとつは、今回のBluetoothヘッドフォンを定評のあるPowerbeats Proと区別するためだ。新しいモデルは、おなじみのネックバンド型(イヤフォン本体がケーブルで繋がれたデザイン)を踏襲しながら、Proの持つ多くの機能を新たに採用したものだ。

関連記事:Powerbeats Proは待ち望まれたBluetoothイヤフォンの最高峰

間違いなく、このデザインの方が好きな人もいる。正直なところ、私はProの方が大好きなのだが、使用していないときにヘッドフォンを首にぶら下げておけることは便利だ。もしその点に惹かれないなら、15時間に伸びたされているバッテリー寿命はどうだろう? もちろん巨大なケースを持ち歩けば、Proは24時間使うことができる。しかし新製品のPowerbeatsにケースはないが、Lightningケーブルで約5分間充電するだけで、1時間の再生が可能となっている。

まだその気にならない? それでは新しいヘッドフォンの価格は、Proが249ドル(約2万6400円)するのに対して149ドル(約1万5800円)となるという点はどうだろうか。正直なところ、ここが一番アピールするポイントだろう。100ドル(約1万600円)の差はかなり大きい。新製品はアップグレードされたデザイン、新しいコンポーネント、ワイヤレス無線のアップデートなどによって、ハイエンドデバイスに近づいたために、プレス資料では、PowerbeatsはPowerbeats 3ではなくProと比較されている。

Proと同様に、イヤーフックを採用しているためフィット感には満足できるものだ。それらはAirPodsよりはかさばるものの、耳の前部にかかる重さをある程度取り除くという、とても良い仕事をしてくれる。またジムでかけたままにする場合でもはるかに優れている。さらに、IPX4の耐水性もある。

ボタンの配置はProと似ているが、左右のボタンは異なっている。右耳側には音量調整と大きな再生ボタンがあり、左耳側には電源、ペアリングボタンがある。この非対称性は、Proには不要の電源ボタンが必要となったためではないかと思う。私はProが採用しているダブルボタンの方が好きだが、それは小さな問題だ。また個人的にはLightningポートよりもUSB-Cポートの方が好きだが、それはAppleのやり方だ。

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新しいPowerbeatsは素晴らしい新製品だが、もし前世代を所有しているなら、積極的に買い替えるほどではないだろう。またProのほうが、価格以外のすべての点において優位性を保っている(残念なことに、アクティブノイズキャンセリングはまだ搭載されていない)。しかし、3月18日に店頭に並べば、149ドル(約1万5800円)の新製品は堅実な売れ筋となるだろう。

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(翻訳:sako)

アップルが中国以外の全店舗を3月27日まで閉鎖

Apple(アップル)は、中国以外の全ストアを3月27日まで閉鎖する予定だ。アップルのウェブサイトに掲載された同社CEOのTim Cook(ティム・クック)氏の声明によれば、新型コロナウイルスが最初に確認された中国での感染拡大への対応から学んだ教訓が、今回の同社による決定の理由だとした。

「我々が共に学んだことは、我々のグローバルな対応に大いに貢献する最適な対応の開発に役立った」と、Cook氏は記している。「これらの教訓の1つとして、ウイルス感染のリスクを最小化する最も効果的な方法は、人同士の密度を減らし、距離を最大化することだ。他の地域では新たな感染が増加し続けていることから、チームのメンバーと顧客を保護するためにさらなる対策を講じる」。

アップルは、ストアが開店している時と同等の時間給を、労働者全員に支払うことを約束した。同社はまた、病気からの回復や感染者の治療、強制隔離、学校閉鎖による育児問題など、新型コロナウイルスによって引き起こされる個人や家族の健康状態に対応するために、休暇制度を拡大すると述べた。

同社はまた、新型コロナウイルスへの対応活動への寄付が、1500万ドル(約16億円)に達したことを明らかにし、従業員の寄付と同額を拠出して、地域や国、国際的な対応活動を支援する予定であると述べた。

世界的な新型コロナウイルスへの対応(病気の人々の治療と、パンデミックによる経済的・地域社会的影響の軽減の支援)に関する全世界での寄附金額は、世界全体で1500万ドル(約16億円)に達した。

また、新型コロナウイルスへの対応を支援するため、従業員からの寄付に1対2に相当する金額をアップルが寄付することも発表している。

「新型コロナウイルスの世界的な感染は、我々全てに影響を与えている」と、Cook氏は記している。「アップルでは人間が第一であり、テクノロジーが生活を変え、このような時に役立つツールになることを願って、するべきことを実践している」

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(翻訳:塚本直樹Twitter

アップルが新型コロナウイルス関連アプリを制限

Apple(アップル)は米国時間3月14日、新型コロナウイルス(COVID-1)関連のセーフガードをApp Storeに追加した。同社は開発者コミュニティ向けの投稿の中で、世界中でほぼあらゆる生活に影響を与え始めている世界的な流行病に焦点を当てたアプリの、申請審査に関する措置を設けると説明している。

「このような要望に応えるために、我々はデータソースが信頼できることを保証するべくアプリを重点的に評価しており、これらのアプリを提供している開発者が、政府機関やヘルスケアに焦点を当てたNGO、企業、医療機関や教育機関などの認定された団体からのものであることを確認している」と同社は説明している。「新型コロナウイルス関連アプリを提出できるのは、これらの認知された団体の開発者のみである」。

コンテンツの評価や開発者の数の制限に加えて、アップルは偏在的かつ生命を脅かす題材を利用しようとする、エンターテインメントアプリケーションやゲームのリリースも禁止している。

同社はまた、一部のアプリが危機的状況にあるユーザーの支援を目的としている可能性があることから、迅速な対応のために「Time-Sensitive Event」のオプションを利用するよう開発者に求めている。同社はまた、新型コロナウイルスに関連するアプリを開発しようとする非営利団体や政府機関にかかる年会費の一部を免除する予定だ。

「COVID」や「コロナウイルス」でざっと検索すると、ケーストラッカー、ニュースアプリケーション、手を洗うリマインダー、ゲームタイトルなど、この用語を使っているアプリがいくつか見つかる。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

アップルは6月のWWDCをオンライン開催に、新型コロナ懸念で

米国時間3月13日、Apple(アップル)は他の大手テクノロジー企業の動きにならい、6月に開催される毎年恒例のWorld Wide Developers Conference(WWDC、世界開発者会議)の通常開催をキャンセルすることを発表した。近年サンノゼで開催されていたような大規模なイベントではなく、同会議をオンラインのみの形態にシフトする。アップルはこの決定の主要因として「現在の健康状況」を挙げている。

シニアVPのPhil Schiller(フィル・シラー)氏はニュースリリースの中で「私たちは6月のWWDC2020を、世界中の何百万人もの開発者のみなさまに、革新的な方法でご提供いたします。開発者コミュニティ全体に新しい体験をもたらすことになるでしょう」と述べている。「現在の健康が懸念される状況は、私たちにオンラインキーノートとセッションを含む完全なプログラムを提供する新しいWWDC 2020形式を求めています。もちろん世界中の開発者コミュニティ全体にすばらしい学習体験を提供いたします。今後数週間のうちに、完全な詳細を発表いたします」

2020年で31年目を迎えるこの会議は、その多くで新しいハードウェアの発表を行い、それに伴ってiOSやmacOSといったソフトウェアの最新機能を紹介する、開発者と消費者の両方にアピールする大きなイベントになっていた。現在公開されている公式グラフィックはMacBookがフィーチャーされているが、おそらく新しいノートブックの登場を示唆しているのだと思われる。冒頭の基調講演以外に、会議は開発者向けの数日間のワークショップで構成されている。これまでずっとアップルは、ライブストリーミングされたコンテンツを含むワークショップのビデオを、開催後に提供してきた。現段階での発表は、同社が6月にそれらにどのようにアプローチするつもりかを示すものだろう。

WWDCに関する発表は、新型コロナウイルスの世界的流行に伴って延期、再構成、キャンセルされた一連のイベント(MWCやGoogle I/Oなど)に続くものとなる。米国時間3月12日にカリフォルニア州のサンタクララ郡は、近くのサンフランシスコにならい1000人以上の集会を禁止した。最新のレポートによれば、サンノゼがあるサンタクララ郡では、48人の新型コロナウイルス感染症確定患者と1件の死亡が報告されている。

同郡は1週間前の時点で集会禁止を否定していた。だが、サンタクララ郡の保健局担当者であるSara Cody(サラ・コディ)氏は、今週始めの記者会見で「新しいデータによれば、5日前に明らかになったものよりも広範なコミュニティ内での広がりが見られるため、病気の広がりを遅らせ、公衆を保護するために、より多くの行動をとる必要がある」と述べていた。6月の状況を知ることはできないが、Appleの動きはすべての関係者にとって明らかに最も理にかなったものだ。Appleは、イベントのキャンセルにより失われた収益を補填するために、サンノゼに拠点を置く複数の組織に対して100万ドル(約1億1000万円)を提供することも約束している。

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(翻訳:sako)

2019年の5Gデバイスの売上は米国スマホ市場の1%未満

5Gは当然のように人気上昇中だ。率直に言って、調査会社NPDの店頭結果を見るかぎり、言えることはそれしかありえない。この調査レポートでは、5Gのハンドセットは米国における総売上の1%未満としている。

購入時の障壁もわかりきっている。価格が高いうえ5Gを使えるところが少ない。また2019年のほとんどの期間、店頭に並ぶ機種が少なかった。LGやSamsung(サムスン)、OnePlus(ワンプラス)などの製品が出てから増え始め、その年の後半は前半の9倍の売上になった。

知名度もかなり上がった。年の後半には、米国の消費者の10人中9人が5Gを知っていた。それは前半に比べて73%の増加だ。そして65%が買うことに関心を示した。しかし実際にどれだけ売れるかは未知数だ。

今ではQualcomm(クアルコム)などの低価格コンポーネントもあるから製造コストは下がる。また米国などの市場では年内に5Gの圏域が大きく増えるので、消費者の購買意欲を後押しするだろう。そしてもちろん、Apple(アップル)の最初の5G機のインパクトも見逃せない。

スマートフォンのメーカーは、5Gへの関心が増えればこのところ不振だったスマートフォンの市場がやっと盛り返すと大いに期待している。

もちろん、新型コロナウィルスの影響という新しい未知数もある。こういう場合、消費のそのほかの部分と同じく、スマートフォンも高級品を買う人は減るだろう。スマートフォンを買うことなどは、目の前のパンデミックに比べてどうしても影が薄くなる。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

iPadにマウスカーソルが導入されるかもしれない

9to5macの最新記事によると、AppleはiOSおよびiPadOSの次期メジャーバージョンで、マウスカーソルを本格的に導入するらしい。記事はiOS 14とiPadOS 14の早期バージョンのコードを根拠にしている。

もしAppleがこの新機能を採用すれば、BluetoothマウスやトラックボールでiPadのカーソルを自由に操れるようになる。デスクトップパソコンのマウスとほぼ同じように機能することになるだろう。

Appleは現バージョンのiPadOSでも、外部マウスの基本機能に対応しており、アクセシビリティの設定で有効にできる。ただし、基本的に画面上にある指を模倣するだけだ。

全面的にカーソルをサポートすることで、たとえばリンクの上にかざしたときにカーソルの形状が変わることなどが想像できる。右クリックができる可能性もあるだろう。

このiOS 14の早期バージョンでは、マウスを動かすのやめてから数秒後にカーソルが消える。マウスを動かすと再び現れる。Macではテキストをタイプし始めるとカーソルは消える。

他にも、AppleがiPad用の新しいSmart Keyboard(スマートキーボード)やトラックパッドを開発していることを示唆する箇所が複数見られる。タップでクリック、2本指タップで右クリックなどなど。これらは、次期スマートキーボードにトラックパッドがつくかもしれないことを意味している。

iOSとiPadOSは同じコードベースを共有しているが、私はiPhoneがカーソルに対応するとは思わない。カーソル対応はiPadのような大きいスクリーンで特に意味があるからだ。最新のiPad Proは、USB-Cポートを使って外部モニターとつなぐこともできる。

2017年のiOS 11で、Appleは多くのデザインメタファーをMacからiPadに持ち込んだ。画面下のドックや新しいファイルアプリなどだ。それでもiOSはmacOSとはまったく別のオペレーティングシステムのように感じる。ともあれ、デスクトップの重要な機能の一部がiPadでもうまく働くのを見るのが楽しみだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

今、スマホを抗菌ハンドワイプで拭いていない者たちへ!

COVID-19危機が広がる中のわずかな慰めは、我ら適度な細菌恐怖症の者たちは、自分がささやかなスーパーパワーの持ち主であるかのように感じ始めていることだ。先週国を横断するフライトをした私は、ハンドワイプを取り出してスクリーン、トレイテーブル、アームリストなどあらゆるものを拭ったが、誰からも好奇の目で見られることはなかった。

私は数多くのカンファレンスやトレードショーに出かけて、たくさんの人と握手をしなくてはならない(最近では肘をぶつけ合うようにしているが)。その後スマホをいじる。何年か前に私はPurell(消毒薬)のボトルをやめてウェットティッシュに切り替えた。理由は2つある。

  1. 手指消毒剤は汚れを塗りつけているように感じる。おそらくこれも奇行だと思われるだろうから、各自思った通りに行動して欲しい。
  2. 私はスマートフォン(パソコンも)にしょっちゅう触る。バッグの中にWet Onesなどの抗菌ハンドワイプを入れずに家を出ることはまずない。そうそう、2019年のトラベルギフト10選にも入れておいた。

端末を損傷することを恐れている人は、心配無用だ。この手のことには厳しいAppleはMac、iPad、iPhone、iPodなどを対象とした 「How to clean your Apple products(Apple製品のクリーニング方法)」のページで、抗菌ワイプを使ってもよいと言っている。

【日本語版中:Appleの日本語ページには現時点で以下の記載はない】

70%イソプロピルアルコールワイプまたはClorox Disinfecting Wipesを使ってディプレイ、キーボード、その他のApple製品の硬い表面を優しく拭うことができます。漂白剤は使わないでください。開口部に湿気が入らないように、またいかなるApple製品も洗浄液に浸さないでください。布地や革の表面には使用しないでください。

最近のiPhoneにはIP67またはIP68等級の防水防塵性能がある。Lightningポートに湿気を検出すると「充電できません」と表示される。ポートを濡らすことは避けるのが一番だが、ありがたい警告だ。

というわけで、拭いて、拭いて、拭きまくろう。もちろんまだ買えればの話だが。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleが旧機種の性能抑制をめぐる集団訴訟で和解し約540億円の支払いに合意

米国時間3月2日、Appleは同社が旧機種の性能を意図的に低下させ、顧客が新機種を買ったり新しいバッテリーに交換したりするよう誘導したと主張する裁判の結果、和解金5億ドル(約540億円)を支払うことに合意した。

集団訴訟の内容は米国時間2月28日に開示され、Appleが端末1台あたり25ドル(約2700円)を消費者に支払うよう要求していた。Reuters(ロイター通信)が伝えた

和解には判事の承認が必要であり、カリフォルニア州サンノゼで起こされた本訴訟を裁いたEdward Davila(エドワード・ダビラ)連邦地方判事が担当する。

消費者にとって、25ドル(約2700円)の支払いは少々安く感じるかもしれない。新しいiPhoneは(低価格機で)649~849ドル(約7万〜9万2000円)程度するからだ。総支払額は訴訟の参加人数によって変わるが、和解の条件によるとAppleは少なくとも3億1000万ドル(約335億1000万円)以上支払うことになっている。

Appleは本件について不正行為を認めておらず、裁判に関わる費用と手間を避けるために合意しただけだと語っている。

米国でiOS 10.2.1 以降を搭載したiPhone 6、6 Plus、6s、6s Plus、あるいはSEを所有する人は、誰でも和解の対象になる。2017年12月21日以前にiOS 11.2以降を搭載したiPhone 7および7 Plusを持っていたユーザーも対象になる。

当時一部のApple利用者が、Appleのソフトウェアアップデートをインストールしてから性能が低下したと言い、彼らはAppleのソフトウェアアップデートが意図的に旧機種の性能を低下させ、不必要な新機種へのアップグレードやバッテリーの交換を消費者に促したと主張していた。

Appleの弁護団は、問題の原因は主に利用頻度の高さ、温度変化などによるものであり、同社の技術者はできる限り早く問題に対処しようと努力したと語った。

2020年2月、Appleは同じ問題でフランス政府から罰金2740万ドル(約30億円)を課せられた

当時、TechCrunchは次のように伝えた。

数年前、AppleはiOSのアップデート(10.2.1と11.2)をリリースし、その際、古い機種向けにある新機能を導入した。バッテリーが古い場合に、ピーク時の電力消費に対応できなくなることを恐れて、iOSがピーク時の性能を抑えるというものだ。その結果、iPhoneがピーク時に突然シャットダウンすることがあった。

この機能は技術的には妥当だったが、Appleは一部のデバイスで性能を抑えることをユーザーに知らせなかった。その後、Appleは謝罪して「Battery Health」と呼ばれる新しいソフトウェア機能を導入した。iPhoneのバッテリー最大容量を調べ、そのiPhoneがピーク時の性能を発揮できるかどうかを教えてくれるものだった。

そして、古い機種の性能を抑える機能は問題になった。たとえば、ゲームをしているとiPhoneが遅くなることに気づいたユーザーがたくさん現れた。しかし彼らは、バッテリーを交換すればそれが直ることを知らなかった。所有しているiPhoneが十分使えるのに、新しい機種を買ったユーザーもいた。

3月2日、Appleの株価は復調する市場の中で9%以上上昇した。

画像クレジット:Anthony Kwan/Bloomberg / Getty Images(画像は加工済み)

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

アップルが年内にインドでオンライン販売を開始、直営店は2021年オープン

10年もの間、Apple(アップル)はインドでの製品販売をサードパーティの業者や店舗、マーケットプレイスに全面的に頼ってきた。それが今年、変わる。

米国時間2月26日に開かれた定時株主総会で、CEOのTim Cook(ティム・クック)氏は投資家に対し、アップルは年内のどこかで世界で2番目に大きいスマホマーケットであるインドでオンラインストアを開き、来年には初の直営店をオープンさせると話した。「私はインドの可能性をかなり信じている。無比の活気と人口を抱えた国だ」とクック氏は述べた。

TechCrunchは先月、アップルがオンラインストアを2020年第3四半期にオープンさせる計画で、実店舗の開設は年内はなさそうだと報じた。

米国のテック大企業にとっておそらく最後の大きな成長マーケットであるインドは、プレミアムなアイテムを販売するアップルやその他の企業にとって「難物」だった。

インドは成長を続けている大きなマーケットだが、多くの人々はアップル製品を買う経済的余裕がない。調査会社のCounterpointによると実際、インドで出荷される大半のスマホの価格は150ドル(約1万7000円)以下だ。

また、アップルにとってはインド政府が電子機器に課している輸入税も問題だった。税分を価格に乗せるため、iPhoneはインドの人にとってより高価なものとなる。

iPhoneの価格を下げようと、同社はインドでさまざまなアピールを試みてきた。何年もの間、インド政府に税制上の優遇措置を求めてきたがその交渉は実を結ばず、同社はすべての中国のスマホメーカーがインドでしたことへと舵を切った。インドでのスマホ組み立てだ。

インド政府はインドで電子機器を組み立てる企業にいくつかのインセンティブを与えている。実現には2年かかったが、アップルの提携企業であるFoxconn(フォックスコン)とWistron(ウィストロン)は幅広いモデルのiPhoneをインドで組み立てている。これにより、最新ラインアップを除くより多くのモデルの価格が下がった。

こうした動きは同社にとって役立つものだったことが証明された。調査会社のCanalysの推測では、アップルは昨年12月までの四半期にインドで92万5000台近くのiPhoneを出荷した。この数字は前年同期比200%増で、同社にとってインドマーケットでの最高の年だったとCanalysは付け加えた。

CanalysのアナリストであるMadhumita Chaudhary(マデゥミタ・チョウドリィ)氏は、アップルはより攻勢をかけようと銀行と組んで顧客にさらなるインセンティブを提供している、と話した。これが功を奏して、アップルはAndroidスマホが99%を占めるインドのスマホ市場でシェアを伸ばした。

同社はまた、インドの視聴者に提供する映画やテレビ番組を増やすためにコンテンツスタジオとも協議してきた。これまで報道されていないことだが、例えば2年前に同社はEros Nowを3億ドル(約330億円)で買収する詰めの話し合いをしていた。アップル株の持分を増やすというオプション付きだった、とこの件を直接知る情報筋が数カ月前にTechCrunchに話した。

しかしこの買収案件は実現しなかった。

TechCrunchはまた、クック氏がオンラインストア開店でインドを訪問するかもしれないと先月報じた。この件についてアップルはコメントしなかった。

インドは昨年、単一ブランドを扱う外資系小売に対する規制を緩和した。これによりアップルのような企業が実在店舗を開店させる前にオンラインストアを開設することができるようになった。

画像クレジット:INDRANIL MUKHERJEE / AFP / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi