Gmailの受信トレイがリニューアル―カテゴリー別のタブが設けられ、自動振り分けされる

今日(米国時間5/29)、GoogleはGmailの受信トレイリニューアルした。新しい受信トレイの上部にはカテゴリー別の複数のタブが設けら、受信したメールは自動的にタブに分類されるようになった。Google+、Twitter、Facebook、YouTubeはソーシャル・タブに、Google OffersやGrouponからのメールはプロモーション・タブに、請求書、領収書などはアップデート・タブに分類される。

ユーザーは自分でフォーラムからの通知などのカスタム・タブを追加できる。私がテストした限りではメーリング・リストを含めることができた。もちろんGoogleのことで、ユーザーが好きなだけタブを追加したり削除したりできるようになっている。以前のスタイルがよければ全部のタブを削除するか、別の受信トレイ・スタイルを選択すればよい。.

このアップデートは今日から一般ユーザーに公開される予定だ。来週にはデスクトップ版だけでなくiOS版とAndroid版のモバイル・アプリにも同様のアップデートが提供される。Googleによればアップデートは順次行われるので、多少待つことになるユーザーもいるという。

早く試したいユーザーは右上端の歯車アイコンを時々開いてみるとよい。メニューに「受信トレイの設定」というオプションが出れば手動で新機能を有効にできるはず。

一つ重要な点は、新しいタブは「重要」その他デフォールトでないGmailのビューには影響しないことだ。私の取材に対してGmail担当のプロダクト・マネージャー、Alex Gawleyは「新しい受信トレイはほとんどのGmailユーザーにとってベストのデザインになっていると思う。将来は重要メール機能と新しいカテゴリー・タブとが何らかの形で統合されるかもしれいない。しかし今はそういうことにはなっていない」と述べた。Gawleyは統合の時期については明らかにしなかった。

ただしGmailは左サイドバーに新カテゴリーを表示するので、タブ・ビューを使わないユーザーもメールの自動振り分けの恩恵にはあずかれる。

モバイル・アプリに関するアップデート:

Gawleyは「われわれはこのアップデートがモバイルでも使われるようにすることが非常に大切だと考えているので、iOS版、Android版に予告編を表示することにした」と語った。現在のスタイルの受信トレイのストリーム中にソーシャル、プロモーションなどの通知が表示され、そのカテゴリーの新規メールの数が表示される。これは本物のタブではなく、個別メールのサマリーが表示されないが、複数のメールをまとめて読むことができる。

今回のアップデートを機に最近、 リークしていたカテゴリーの切り替えが従来より容易にできる 新しいナビゲーション・ページがAndroid版に導入される。デフォールトでは常に重要タブが表示される。

Gawleyによれば「今回のリニューアルの目的は、ユーザーが毎日受け取る膨大なメールの処理を手助けすることだ。重要メールその他のフィルタ機能を導入した結果、ユーザーは頻繁にフィルタを切り替えなければならず、従来の受信トレイで何十回もビューを移動するのはやはりわずらわしい。この点の負担をタブによって軽減しようとした」のだという。

Gawleyはさらに「われわれはGoogle Labのメールの自動振り分け機能で経験を積むことができた。今回の新システムではユーザーがメールを別のカテゴリーにドラグ&ドロップで移動させることによって分類を学習させる機能も備えられる」と付け加えた。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


来月、クラウド写真編集サービスのAviaryが日本支社オープンへ―月刊アクティブ・ユーザー5000万を達成して世界展開を狙う

クラウド写真編集プラットフォームAviaryはiOS、Android、Windows Phone、HTML5の各アプリと親和性が高く、モバイル・アプリのデベロッパーのお気に入りとなっている。最近Aviaryは大きな指標を達成し、さらに成長を加速させようと狙っている。

今日(米国時間5/28)、Aviaryは「先月の月間アクティブ・ユーザー(MAU)は5000万人に達した。これは独自のアプリに加えて、Aviaryの編集機能を利用しているFlickrのようなパートナーを通じての訪問者を合計した数字だ。またわれわれは国際展開の準備を進めており、来月、東京にオフィスをオープンする予定だ」と発表した。

今日公式ブログに掲載された新任のCEOTobias Peggsの投稿によると、「MAUは過去半年で100%の伸びを示した。Aviaryのプラットフォームはこれまでに40億枚の写真を処理した(3月以降のみで3分の1も増加した)」という。

ニューヨークに本拠を置くAviaryはこれまでの成功に満足することなく、国際展開を急いでいる。最初のオフィスがオープンするのは東京だ。Peggsによれば、Aviaryはアジア全体で強い需要があり、東京オフィスはアジア進出の橋頭堡となる。私の取材に対し、Peggsは「来月は自分で東京に行き、人員の採用などオフィス開設の準備する」と語った。

「写真共有疲れが広がっている」などという業界の噂話とは裏腹に、写真共有サービスは画像の生成と共有は人類発生以来の本能だということを裏付けるような盛況だ。特別な知識や技能がなくても簡単に写真の編集ができるスマートなテクノロジーがユーザーを失うことはない。Aviaryはこの分野の新たな世界的プラットフォームになる可能性を十分に秘めている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、アプリ内購入機能をChromeのCanaryビルドに実装―やがてデスクトップにもフリーミアム時代が来る

Chromeはそれ自体がプラットフォームだ。そこでGoogleは機能のさらなる拡大に全力を挙げている。デベロッパーでChromiumエバンジェリストのFrançois Beaufortの TheNextWebへの投稿 によれば、次のステップはブラウザおよびChrome OSにアプリ内支払機能を組み込むことだという。つまりウェブ・アプリのデベロッパーはChromeをほとんどAndroidのようなモバイル・プラットフォームのように扱えるようになる。

現在この機能を利用するためにはいくつか制限がある。まずChrome Canary Buildのみに提供されているが、これは安定版から一番遠い実験版だ。またChrome Packaged AppsでGoogle Wallet App for Chromeをエンベッドしなければならない。おそらくこの機能が近々安定版で公開されることはなさそうだ。しかしやがてウェブ版ChromeアプリとChromebookコンピュータにこの機能が組み込まれることになる可能性は高い。

これはデベロッパーにとっては、モバイル・アプリで大いに成功している無料で試せるフリーミアム形式のアプリを開発することが非常に簡単になることを意味する。フリーミアム・アプリはAndroidのアプリの売上総額中で圧倒的なシェアを占めている。このことは最近のI/OカンファレンスでGoogleが疑問の余地なく強調していた

このニュースに符合するように、Mozillaはウェブ上での支払いの標準APIを開発中だ。これは先ごろ発表されたGoogle Walletのデジタル・コンテンツ購入のためのAPIに触発されて開発を決めたものだという。Mozilla側ではアプリ内支払機能については特に言及していない。Mozillaはオープンなウェブを目指しており、Google WalletのAPIのようにクローズドなChromeアプリ環境を対象にしていないからなのだろう。 しかし、将来はMozillaのAPIもアプリ内支払いに拡張されるかもしれいない。

ユーザーのモバイル化が進む中、アプリ内販売はデジタル・コンテンツのプロバイダーにとって最良の選択肢になりつつある。Androidの成功のおかげで大いにユーザーを増やしつつあるGoogle WalletとChromeを組み合わせることによってデスクトップでもその選択肢を拡大しようというのは非常に賢明な作戦だ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


スマートウォッチの日常的な定着は‘腕の上’を生かす独自のアプリ次第–7分間の高密度フィットネスアプリにその好例を見る

トロントのデベロッパ兼起業家Alex Kennbergが作った、スマートウォッチPebble用のアプリは、New York Times Magazineなどに紹介されて話題になった、科学的根拠のある7分間の高密度フィットネス体操を、そのウォッチの機能だけを使ってガイドする。このアプリは、スマートウォッチが単なるスマートフォンのコンパニオンではなくて独自の機能を持ちうることを示す、好例だと感じた。

このPebbleアプリは、要するに12種類のエクササイズから成る計7分のワークアウトを、ちょうど昔のラジオ体操の指導ビデオのようにガイドしていく。それぞれのエクササイズに要する時間をカウントダウンし、そのあとに10秒間の休憩を挟む。エクササイズや休憩の開始は、Pebbleの振動機能で伝えるから、ユーザは体操しながらいちいち画面を見なくてもよい。

このアプリは、スマートフォンを最新バージョンにアップデートし、指定されたWebサイトからダウンロードしてインストールする。インストールが済むと、アプリはスマートフォンからは完全に独立して動くから、スマホがなくてもこのアプリは使える。

Kennbergのアプリはきわめてシンプルだが、Pebbleが今提供している簡易SDKと、その‘腕上のプラットホーム’を使ってできることを端的に示している。つまり、Pebbleなどのスマートウォッチには、デベロッパにとって、それら独自の機会がある、ということだ。そしてスマウォならではのアプリが出揃ってくれば、それらのデバイスは一時的な流行の域を卒業して、人びとの生活の中に定着するだろう。GoogleもGoogle Glassに関して、GlassならではのネイティブのSDKの必要性を認識しているようだが、Pebbleなどに関しても、やはり独自性のあるアプリが必要という点では、課題が共通している。

Pebbleは、もうすぐ資金調達と並行して拡張SDKをリリースするようだから、もっと高度なアプリが作れるようになる。でも、デベロッパの気づき能力とアイデア次第では、こんな簡単なアプリでも、新しいカテゴリーのデバイスを日常的な実用性へ向けてイメージアップすることができるのだ。

〔余計な訳注: ゴルフのフォーム矯正アプリ、なんてだめか?〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


近隣居住者オンリーのソーシャルネットワークを展開するNextdoor、iPhone用アプリケーションを投入

近隣の住人の間でのみ利用できるソーシャルネットワークサービスというのがある。Nextdoorというようなサービスだ。このNextdoorが、iPhone向けのモバイルアプリケーションをリリースした(日本では未公開の様子)。

ネイティブアプリケーションのリリースを行う前から、サンフランシスコ発のNextdoorはなかなかの人気を集めていた。CEOのNirav Toliaに最近インタビューを行ったところ、Nextdoorの利用者は50州に広がり12600の「ご近所」ネットワークを生んでいるのだそうだ。3ヵ月前の段階では、「ご近所」ネットワークの数は8000で、3月後半に10000を超えて順調に成長している様子。

今回のアプリケーション投入はNextdoor利用者にとっては朗報だと言えるだろう。Nextdoor.com利用者の30%は、モバイル環境からのアクセスとなっているのだ。また、新規利用者の招待も、30%程度がモバイルブラウザ経由で行われていたのだそうだ。「この1年間、もっとも多く寄せられた要望が、モバイル用のアプリケーションを作って欲しいというものでした」とToliaは言っている。数ヶ月以内のリリースを目指して、Android版アプリケーションも開発を行なっているところだ。

Toliaは、スマートフォン用アプリケーションの投入により、Nextdoorを巡る世界は大きな変化を遂げるだろうとも言っている。たとえば近所で発生した犯罪などの情報は迅速に広まることとなり(サービスの特徴として、そういう情報を伝えやすいという面はもともと備えている)、あるいはペットがいなくなりましたなどという情報から、自然災害に関する情報まで、いろんな情報を一層効果的に共有できることになると考えている。「手元にカメラと連携する情報伝達デバイスを持っていれば、情報共有の効率ははるかに向上するのです」とToliaは言う。また、アプリケーションが登場したことで、知り合いにメッセージを送るのも簡単になった。

Nextdoorのサービス開始は2011年のことだった。以来、Greylock PartnersBenchmarkDAG VenturesShasta VenturesAllen & CompanyPinnacle Venturesなどの有名どころや、Bezos ExpeditionsGoogle Ventures等から、あわせて4020万ドルの資金を調達している。現在では50名のスタッフをかかえるまでになっている。

iPhoneアプリケーションのスクリーンショットを掲載しておこう(クリックで拡大)。

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(翻訳:Maeda, H)


デベロッパが自分のアプリの利用状況をチェックできるApp Engagement ReportsをAmazon Appstoreが提供

モバイルアプリのデベロッパ向けに数々のサービスを連射しているAmazonが今日(米国時間5/24)は、App Engagement Reportsを発表した。これは、アプリの利用状況を報告する無料のアプリケーションで、今度から同社のMobile App Distribution Portalに含まれることになる。Amazon Appstoreのデベロッパがアプリのパフォーマンスや売上などに関する情報を知りたいときに、このアプリケーションを使う。

同社の発表時の説明によると、このレポートには、各日各月のアクティブデバイス数、アプリのインストール数、アプリの実動セッション数、デバイス一台あたりの平均売上、ユーザ保持率(リテンションレート)などの数値データがあり、それをマーケットプレース別にフィルタしてチャート形式で見たり、CSVでダウンロードしたりできる。また期間を区切って時系列でデータを見ることもできる。

提供されるEngagement Reports(エンゲージメントレポート)は、次の6種類だ:

  • 概要: あなたのアプリやゲームの主な利用状況データ
  • 平均売上: アプリ内アイテムのデバイス一台あたり各日各月平均売上(Average Revenue per Device, ARPD)と有料ユーザ一人当たり平均売上(Average Revenue per Paid User, ARPPU)
  • リテンション(ユーザ保持率): 1日3日7日の日別保持率と1週2週3週の週別保持率
  • アクティブデバイス数: 各日アクティブデバイス(Daily Active Devices, DAD)、各月アクティブデバイス(Monthly Active Devices, MAD)、スティッキーファクター(Sticky Factor(DAD/MAD), 継続率)
  • アプリ実動セッション: 各日総セッション数とデバイス一台当たり平均セッション数
  • アプリのインストール: 各日インストール数とアンインストール数

当面、レポートが得られるのは2012年10月25日以降に提出したアプリのみだ。それ以降に更新のないデベロッパは、アプリを再パブリッシュするかアップデートを提出して、レポート機能を有効にする必要がある。ただしアプリのコードに変更は必要なく、ほかのソフトウェアを統合する必要もない。

Amazon Appstoreのアプリの最新バージョンの、一般的なAndroidデバイス上での使用状況のほかに、Kindle FireやFire HDなどAmazonのデバイスで動くアプリもレポートに含まれる。

アプリの売上や利用状況に関するデータはAmazonのAppstoreにかぎらず、マーケットプレースサービスが提供するサービスの一環としてきわめて重要だから、Google PlayストアやAppleのiTunesではすでに標準の機能になっている。多くのデベロッパがサードパーティのSDKを統合して詳細なレポートを得ているが、だからAmazon自身が提供しなくもてよい、ということにはならない。Amazonはこの機能について、“デベロッパからのリクエストがとても多かった”、と言っているが、なにしろマーケットプレースが必ず持つべき機能の一つだ。

このEngagement Reportsの提供の前にも、AmazonはAppstoreの機能増強に努めている。そのグローバル展開だけではなく、アプリ内決済、サブスクリプション(会費制)、そしてAmazon独自の仮想通貨Amazon Coinsまで導入してきた。いずれも、デベロッパの収益性を高めるための布陣だ。

デベロッパにはこういう機能を実験しているひまが、なかなかなかったが、でもARPU(ユーザ一人当たり平均売上)やリテンション(保持率)などは、アプリの今後の改良の強力な動機を導くデータだから、必ずレポートを見るという習慣をつけた方が良い。

レポートの項目の詳細については、ここに説明がある。またEngagement ReportsのFAQには、いろいろと具体的な質問とそれらへの答えが載っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Evernote、To-Doないしプロジェクト管理用途向けに希望の多かったリマインダ機能を実現

EvernoteをTo-doリストアプリケーションとして使っている人も多い。そういう人にとって、きっと大歓迎のアップデートだろう。EvernoteおよびEvernote Businessでリマインダが利用できるようになったのだ。とりあえず対応したのはMac、iOSおよびウェブ版。Mac版およびウェブ版では右上に、そしてモバイル(iPhoneおよびiPad)版では下の方にある目覚まし時計アイコンで設定することができる。

大騒ぎするようなことではないと感じる人もいるかもしれない。しかしリマインダをつけて欲しいという要望は、トップ3に入るものだったのだ。マーケティング部門VPのAndrew Sinkovが公式ブログで本機能のリリースをアナウンスしている。リマインダの設定以外にも、ノートをリストの先頭に表示させて、To-Doリストとして便利に使いたいという声もあった。こちらも今回の機能リリースにて可能となっている。

リマインダの使い方は簡単だ。ノートを選択して目覚まし時計アイコンをクリックする。すると日付と時刻を指定することができる。指定の時間になったらアプリケーション内のアラームが動作し、またあわせてメールを受け取るようにもできる。リマインダを設定したノートのタイトルがリストの最上位に表示されるようにもなる。もちろん順番の変更は可能で、入れ替えるにはマウスでドラッグすればOKだ。タスクが完了した際には「実行済みにする」のチェックを行うか、iOSで利用している場合にはスワイプしてリストから削除することができる。

専用のスケジュール管理ツールなら、Evernoteに実装されたタスク管理機能よりも、ずっと多くの機能を実現しているはずだ。しかしそれでも今回の機能リリースはかなり便利だと思うのだ。共有ノートでもリマインダの指定を行えるのが、実用面で言ってかなりメリットがあるのではないかと思われる。

共有ノートがサポートされることで、ノートブックをプロジェクト管理ツールとして利用することもできる。Evernoteでも社内のビデオプロジェクトにつき、Evernoteのリマインダを活用しているのだそうだ。Foursquareハッカーの間では、ノートをカレンダーと同期させてミーティングスケジュールを立てるなどといった使い方が成されることもある。しかし単純にリマインダのみを必要としているクライアントに対しては、Evernote単体で必要な機能を提供できるようになったというわけだ。

今回の機能アップデートにより、Evernoteはカレンダー関連ツールが担ってきた分野に進出していくことを宣言したと見ることもできる。今やEvernote上に誕生日ないし診療予約のリマインダを設定することもできるわけだ(メモや当日の確認事項などを記したノートをリマインダの内容として保管しておくこともできるわけだ)。チェックリストとしての機能は以前から持っていたので、リマインダとチェックリストを結びつけて活用することもできるようになった。

最近のEvernoteを見ると、ビジネス利用者向けの機能拡張に重点を置いているようだ。中国語版などのローカル版を提供するだけでなく、Business LibraryやRelated Notes、ないし一層強化した検索機能などを提供するようになった。そのような中、今回リリースしたリマインダ機能は、ビジネス利用者だけでなく、個人ユーザーからも大いに歓迎されるものとなるだろう。

この度リリースされたリマインダ機能は、他のプラットフォームでも利用できるようになる予定だ。また、さらなる機能追加も視野に入れている様子も伺える。

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(翻訳:Maeda, H)


モバイル決済のSquareが日本でもサービス開始–三井住友カードと提携、1000万ドルの資金調達も実施

北米でモバイル決済サービスのパイオニアとして成長を続けているSquareが日本でのサービス提供を開始した。Squareはスマートフォンやタブレットのイヤホンジャックに小さなカードリーダーを挿入し、アプリをダウンロードするだけでクレジット決済を可能にするサービスだ。利用は決済手数料3.25パーセントを除き、全て無料となっている。

すでにアメリカとカナダを合わせると420万の加盟店が利用しており、年間の取扱い金額は150億ドルだという。ユーザー層は幅広く、飲食店はもちろん、そのシンプルさゆえに医師やゴルフクラブなど様々な事業に利用されているそうだ。

同社が北米意外に進出するのは日本が初めてである。SquareのCEOジャック・ドーシー(Twitterの共同創業者でもある)は日本の事業の99パーセントは中小企業や個人事業主であり、彼らの商取引をシンプルにし、事業の成長を後押ししたいと語った。

Squareの利用方法は簡単で、専用のアプリをダウンロードし、利用申請をすればカードリーダーが送られてくる。これですぐにクレジット決済に対応できるようになる。支払いをするユーザーはカードリーダーにクレジットカードを通し、デバイス上でサインをする。レシートや領収証が欲しいユーザーにも応えてSMSやメールで送信してもらうことも可能だ。

また、単にクレジットの決済に対応するだけではなく、SquareはPOSレジの機能も提供しており、売上データを詳しく管理できる。ジャック・ドーシーによると、例えば雨の日の売上はどのくらい減少するのかといったことも簡単にわかるそうだ。

Squareはこの他、”Square Wallet”というサービスも提供している。これは事前にアプリをダウンロードし、クレジットカードと顔写真の情報を入力しておくと、加盟店での支払い時に名前を伝えるだけで支払いが終る優れものだ(お店側は専用アプリで顔写真をチェックし、本人か確認する)。Square Walletはまだ日本で提供されていないが、今後提供予定だ。

今回Squareの日本進出にあたり三井住友カードが提携したのだが、それと同時にSquareに1000万ドルを出資したと三井住友カード代表取締役社長の島田秀男氏は発表した。

島田氏によると、3.25パーセントという決済手数料のレートはかなり低いのだが、この数字を実現できたのはICTを駆使してトランザクションコストを下げられたからだという。他のモバイル決済サービスを見てみるとソフトバンクと提携したPaypal Hereが5%、クレディセゾンと提携した国産のCoineyが4%となっており、Squareが手数料に関してはリードしている。


モバイルウェブにネイティブアプリケーション風機能を追加するBrow.si、オープンベータでアドオンの提供を開始

ネイティブアプリケーションとウェブのどちらが良いのかという議論がある。どうやら最近はモバイルウェブの形勢が悪いようだ。FacebookのZuckerbergが声高にHTML5を非難したことも要因となっているだろう。但し、そうはいってもパブリッシャーにとってみれば、ウェブサイトの方が「基本」になるものだ。しゃれたネイティブアプリケーションをリリースしていても、それでもウェブサイトなしで済ませるということは考えにくい。

そんな現状の中、MySiteAppがBrow.siというプロダクトを発表した。現段階では公開ベータとなっている。こちらのプロダクトはモバイルウェブサイトのアドオンとして機能するもので、ネイティブアプリケーション風の機能を実装しようとするものだ。それによってネイティブアプリケーションと同等のエンゲージメント獲得を狙う。実装されているのは、ソーシャルでの共有機能、登録しておいて後で読むためのボタン、読者登録申し込み、ある種のプッシュ通知を受け取るための機能などだ。利用する開発者は自前でBrow.siの拡張機能を開発することもでき、さらにアプリケーション風の機能を実現することができる。これにより、サイトのマネタイズも考えやすくなるだろう。

モバイルウェブサイトにBrow.siのコードを組み込むと、サイトにBrow.siのツールバーが現れるようになる。このツールバーをクリックすると、各種ボタンが表示されるという仕組みになっている。表示されるメニューから上述の各種機能を利用したり、またフォントサイズの変更などを行うこともできる。このBrow.siに関わるサードパーティー製のミニアプリケーションもいろいろと登場予定で、将来的にはマーケットプレイスの開設も視野に入れている。

上に書いた機能や、あるいはその他の便利機能などを実現するために、パブリッシャー側で行わなければならない作業は非常にシンプルなものだ。ソーシャルネットワークで共有するためのボタンをつけるだけの作業と変わらない手間で、さまざまなツールが利用できるようになる。

またBrow.siは、ある種のプッシュ通知も実現している。但しこれは別にBrow.si Readerというアプリケーションが必要となる。アプリケーションの方はiOS用のネイティブアプリケーションで、モバイル環境でウェブを閲覧するのに利用するものだ。Brow.siアドオンを利用しているサイトを訪問すると、このアプリケーションのインストールを促され、そしてこのアプリケーション経由でプッシュ通知を受け取るという仕組みになっている。もちろんこのBrow.si Readerは通常のウェブ閲覧に利用できるもので、Brow.siとしてはアドオンをきっかけとして、本アプリケーションの利用者が増えることも期待しているのだろう。

尚、Brow.siはWOrdPress VIPのフィーチャーパートナーともなっている。つまりWordPress VIPを使っている人は、Brow.siのプラグインをワンクリックで導入して、各種機能を実装することができるようになっている。Drupal、Joomla、そしてBloggerでも利用できるようになっている。

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(翻訳:Maeda, H)


ジャック・ドーシーのSquareがメール送金サービス、Square Cashを開始―現在は招待のみ

Squareはビジネス・ユーザーだけでなく、個人もターゲットにするつもりのようだ。このほど「招待オンリー」で“Square Cashというサービスが登場した。まだ詳しいことはわかっていないが、われわれはSquareにコメントを求めている。

アップデート: Squareの担当者からSquare Cashについて次のような回答があった。「Square Cashの公開を始めることができてうれしく思っています。この数週間でさらに多くのユーザーを招待する予定です」

派手なアニメのスプラッシュ・ページにはメールのCCにpay@square.comを入れて、タイトルに$25と記入することで友だちと飲んだときの割り勘の金を支払うという例が表示されている。

いまのところ、これはデモに過ぎないが、近くこの送金機能がSquareのネーティブ・アプリに組み込まれるのだと予想してもいいだろう。.

こうした個人向けのメールによる送金サービスはVenmoやPayPalがすでに提供している。Googleも最近、GmailとGoogle Walletを利用した送金サービスを計画している。Visaでさえ以前そういう計画を持っていた。しかし、メールによる個人間送金は誰もが望むサービスであるにもかかわらず、まだ誰も本格的には実現していない。Squareのような有力な支払いサービスがこの分野に参入しようと考えるのは当然だろう。

デモ・ページによれば、相手がSquareにユーザー登録していない場合でも受け取り人のデビット・カード口座への振込という形で送金ができるという。初めて送金を受けたユーザーは通知されたリンクを辿ってデビット・カードをSquareに登録する。これは新たなSquareユーザーを獲得するのに大いに役立つだろう。

現在、招待は厳密にSquare側の選択によって行われており、ユーザーはメールアドレスを入力することもできない。別途設けられているヘルプ・ページによると、送金1回ごとに50セントの手数料が送金者に課金される。送金者には1回ごとに明細書が発行される。

Squareは最近ビジネス・ユーザー向けにフル機能の新しいiPadキャッシュ・レジスターをリリースしたばかりだ。しかしSquareは個人のポケットから出入りする金の処理も獲得しようとしているのは間違いない。

ファウンダー、CEOのジャック・ドーシーが最近TwitterとVineを利用して謎めいた投稿をしているが、ひょっとしてこの「ちょっとしたお祝い」はSquare Cashに関係があったのかもしれない。

われわれのところに招待が届いたらさらに詳しいレポートをお送りする予定だ。しかし招待はまずSquareとTwitterの関係者が優先されるようだ。


Evernoteのノートブックをブログ化するPostach.io、ベータ版にてサービス提供中

EvernoteのDevcupと呼ばれるハッカソンにも参加しているPostach.ioがなかなか面白い。Evernoteのノートブックをコンテンツ・マネジメント・システムとしてブログを構築するものだ。提供しているのはバンクーバーのInput Logic。サービスを提供し始めて4週間ほどだがEvernoteともマネタイズについて話をしつつ、また投資家からの資金も獲得している。

Input Logicの設立は2年前のこと。UIデザイナーのShawn AdrianとプログラマーのGavin Vickeryの2名が、まずはソフトウェア開発会社として立ち上げた。そして見積書の自動作成を行うQuoteRobotの提供を開始し、その他にも契約書作成ツールなどを開発した。チームはフルタイム2名を含めて5名となり、Nest、Michael Kors、スキーリゾートのMt. Washingtonなどに、システムの提案から開発など、種々のIT系サービスを提供してきた。

しかし、今後はPostach.ioに注力していきたいと考えているのだそうだ。

Adrianによれば、本人もVickeryも当初はEvernoteを使っていなかったらしい。多くの人が使っているのは知っていたが、どちらかと言えば冷めた見方をしていたわけだ。しかしFull Stackのパートナー(この度Input Logicに20万ドルの投資を行った)であるLance Traceyの勧めにより、活用法を探ってみることにした。

「使ってみるうちに可能性に気付かされ、とくに開発担当のGavin Vickeryが深くめり込んでいくことになったのです」とAdrianは言っている。

そして両名はQuoteRobotのドキュメントなどをEvernoteで管理するようになった。そうするうちに、ドキュメントの管理ツールとしてのみではなく、直接にパブリッシュ(公開)する仕組みを作れないものかと考えるようになった。Vickeryも、自身のブログ記事を全てEvernoteで作成管理していた。直接に公開できる仕組みを作れば話が早い。そう考えたわけだ。

そんなわけでPostach.ioが生まれることとなった。

これまでにさまざまなCMSを使ってきた経験を活かし、簡単なブロギングシステムに必要とされる機能をすべてPostach.io上に実装した。たとえばテーマのカスタマイズ、RSS(Atom)のフィード機能、Disqusを利用したコメントシステム、マルチメディアコンテンツへの対応などは当然に実現されている。Evernoteに保存できるもの(画像、音声、ビデオ等)はすべて、コンテンツとして活用できるようにもなっている。

現在のところ利用できるテーマは数件程度であり、シンプルで必要最小限のものとなっている。今後は本体の機能を追加していくとともに、たとえばEvernote FoodやHelloなどの利用者のために、適したテーマを開発するなどしていきたい考えだ。機能的には、各種ソーシャルネットワークとの連携や、ウィキ機能、あるいはコミュニティ機能なども実現したいと考えている。こうした機能があれば、自分のコンテンツをいろいろな方法でアピールすることができるようにもなる。

Postach.ioを使うには、アカウントを取得してEvernoteと連携させるだけだ。連動するノートブックを指定して、保存アイテムに「published」のタグを付ける。すると当該アイテムがブログ上で記事として公開されることとなる。Evernoteの日付指定を利用して、予約投稿を行うこともできる。

ブログはyourname.postach.ioといったサブドメインで公開される。但し、プレミアム版で独自ドメインで運用することもできるようにしていく考えだ。

プレミアム版についてはまだ詳細は未定で、独自に有料版を展開していくのか、あるいはEvernoteの利用者をEvernote Premiumに転換させるアフィリエイトシステムを活用すべきかを考えている。現在のところはプロダクトの機能を充実させ、そして利用者を拡大させることに注力しているわけだ。ちなみに4月にプロダクトの発表を行なって以来、1500名の利用者を獲得しているそうだ。

言うまでもなく、競合となるブログプラットフォームは数多く存在する。Tumblr、WordPress、あるいはBloggerのような大手もあるし、Medium、Svbtle、そしてPosterousからのデータ移行を狙ったPosthavenなど、新たに登場してきたものもある。このような中、Postach.ioとしては、既に多くの利用者を集めているプラットフォームを活用するという方向性にて、差別化できるものと考えている(そうした考えを持っているのはPostach.ioだけではない。Everblogや、あるいはこちらのIFTTTレシピなども同様な狙いを持つものといえよう)。。

「Evernoteを活用する場合、コンテンツがEvernote上にあるという安心感もあります」とAdrianは述べている。「たとえば私たちのサーバーが雷に打たれて使えなくなるようなことがあっても、利用者の方々のコンテンツデータが失われてしまうようなことはないわけです」。

使ってみたいと思う人は、こちらでサインアップすることができる。

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(翻訳:Maeda, H)


インテリジェントなTo-Doリストを提供するAny.DO、個人向けツール拡張を視野に、350万ドルの資金を調達

Q:いったいどういうわけでTo-Doリストアプリケーションに350万ドルもの資金が必要になるのだろう?。A:単なるTo-Doリストを超えたTo-Do関連アプリケーションに発展していくから。と、そんなわけで、ウェブおよびモバイル環境で利用される人気のTo-DoアプリケーションであるAny.DOがシード資金の獲得をアナウンスした。今回のラウンドをリードしたのは、これまでにも出資しているGenesis Partners。他にもInnovation Endeavors(Eric Schmidtのファンド)、Joe LonsdaleBlumberg CapitalJoe Greensteinなど、既存出資者のみならず新たな出資者も加わっている。

尚、Any.DOは2011年末のエンジェルラウンドにて、Innovation Endeavors、Blumberg Capital、Genesis Partners、Palantir(Joe Lonsdale)、Felicis Ventures(Aydin Senkut)、およびBrian Kooなどから100万ドルを調達している。

Any.DOのことを知らないという方のために、少々説明しておこう。開発チームがまずリリースしたのはTaskosというアプリケーションだった。同アプリケーションは2011年11月までに130万の利用者を集め、今やさらにその数字を倍に伸ばしている。チームはこのTakosの成功を見て、コンセプトを発展させたAny.DOをリリースしたのだった。

投入以来Any.DOは大いに人気を集め、現在ではiOS、Android、そしてウェブ上で500万人が利用しているのだとのこと。Onavo Insightsのデータによれば、Any.DOはTo-Doリストアプリケーションの世界で、マーケットリーダー的位置にあるのだという(もっとも近い位置にいるのはWunderlistだ。今月頭のアナウンスによると、利用者が400万人を超えているらしい)。

たいていのケースとは異なり、Any.DOはiOS版よりもAndroid版で多くの利用者を抱えている。Androidの利用者層の広さを意識して、そこで必要とされるアプリケーション機能を十分に吟味して、またTaskosを使っていた潜在ユーザーの希望なども存分に反映しつつAny.DOを生み出したのだ。

Any.DOのデザインは非常に優れたもので、それがゆえにアプリケーションがとてもシンプルに見えもする。但し、裏ではかなり難しい処理も行なっている。

Any.DOのファウンダー兼CEOであるOmer Perchikは次のように言っている。「お使いいただいているアプリケーションはどんどんスマートになっていくと思います。登録されたTo-Doは、もちろんきちんと管理します。また、アプリケーションにはセマンティックエンジンも搭載して、関連To-Doなども効率的に管理していこうと考えています」とのこと。「予測エンジンも搭載して、興味のありそうなことを提案するような機能も実装しているのです」。

たとえば、旅行やジムのワークアウトに出かけたい旨をアプリケーションに登録したとしよう。すると、Kayak、TripAdvisor、MyFitnessPalなど、関連するアプリケーションのレコメンドも行う。あるいは「税金を支払う」と登録して、日時を指定しなかったとしよう。それでもきちんと納税日前にリマインダーを表示するというようなことも行う。

関連アプリケーションの紹介はアフィリエイトに基いて行なってることもあれば、そうでないケースもあるそうだ。いずれにせよ、1~5%という平均的なコンバージョンレートよりも高い率を実現しているとPerchikは述べている。

ところで今回獲得した資金はAny.DOに投入するのか、それとも他にも個人向け生産性向上ツールの開発を行う考えがあるのだろうか。Perchikは「両方の可能性がありますね」と述べている。但し、今のところはメールやカレンダーなどの分野にテリトリーを拡げるつもりはないようだ。

最近は、ホームスクリーン上に配置されて高頻度で利用されるアプリケーションの開発に注力しているスタートアップが多い。たとえばメール(Mailbox、Triageなど)や、カレンダー(Sunrise、Tempoなど)、あるいはメッセージング用のアプリケーションも提供していくような動きがトレンドとなっている。「日々の生産性に関わっているという面では、私たちのプロダクトに似ている面もあります。しかし関連製品をいろいろと出していって、Google DocsやOfficeのようなものを提供しようとする気持ちは全くないのです」とPerchikは述べている。Any.DOに近い、より個人的な世界に目を向けているのだそうだ。

ところでPerchikたちは、現在は新しく開設したサンフランシスコオフィスで仕事をしている。人員は12名だ。ここで働くスタッフの獲得に資金を投入することにしているそうだ。R&Dチームは当初よりイスラエルで仕事をしている。サンフランシスコオフィスで採用する人材はマーケティングおよび企画系を予定しているらしい。

ちなみにAndroid版のAny.DOは最近アップデートされている。Astrid(最近Yahooが立て続けに行った買収攻勢で対象となったひとつ)のサービス終了が予定されており、そのデータをインポートできるようになっている。

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(翻訳:Maeda, H)


Google GlassにFacebook、 Twitter、Tumblr、CNN、Evernoteなどのアプリが揃う

Googleは今日(米国時間5/14)のGoogle I/OのGlassデベロッパー向けセッションで、パートナーのアプリを紹介した。 ハイライトとなったのはFacebookとTwitterだが、これに加えてEvernote、Tumblr、Elle、CNNもアプリを開発した。New York TimesとPathのアプリはすでに公開ずみだ。

CNN

CNNアプリはビデオをGlassに送り込む。またニュースフィードのストリームが閲覧できる。ユーザーがフォローしているカテゴリーで重要なニュースが流れると速報される。この速報は時間を指定してまとめて見ることができる。テキストでの表示に加えてMirrorAPIを利用した読み上げも可能だ。

Twitter

Twitterアプリはツイートのストリームを表示すると同時にユーザーによる投稿機能も備えている。ツイートにはGlassのカメラで撮った写真を添付することもできる。I/OのステージでGlassのデベロッパーでエバンジェリストのTimothyJordanはDM機能の重要性について説明した。注意すべき点はTwitterアプリではメッセージを受け取る相手の選び方だという。デフォールトでは通常のスマートフォンで受け取るメッセージがすべて表示されてしまうのでわずらわしいことになる。

Evernote

「すべてを記憶する」というモットーにふさわしく、EvernoteのGlassアプリはGlassに表示された情報をウェブからであろうとアプリからであろうとすべて保存できる。コンテンツはシンプルなテキストに変換され、1件ごとにカード形式で表示される。

Facebook

FacebookのGlassアプリは基本的に新しい写真共有アプリといってよい。ユーザーは目の前で起きたことを写真に撮って即座にFacebookのタイムラインに公開することができる。またアップロードした後で音声入力によってキャプションや説明を追加することもできる。うっかり間違ってアップロードされた写真は簡単に削除できる。公開範囲も自分だけ、友だちだけ、一般公開などを選べる。

Elle

Elleアプリは見出しを小さなカードで表示するので多数の記事を簡単に一覧できる。関心を持った記事は「後で読む」に指定したり、読み上げさせたりできる。Jordanは「『後で読む』のリストを使って後でユーザーをウェブサイトに誘導するのは良い考えだ」と述べた。

Tumblr

TumblrアプリはTumblrダッシュボードからアップデートを受信する。その頻度は自由に設定できる。またアプリからテキスト、写真、ビデオをアップロードすることも可能だ。

これらのアプリは即日公開ずみ。といってもGlassを所有するExplorerないしデベロッパーの1人でなければならないが。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


App Storeの累計ダウンロード数が500億、追うGoogle Playもその差を詰めて480億を達成

モバイル向けのソフトウェア販売ということでは、AppleがAndroidに対して一日の長がある。しかしこの両者の差(ダウンロード数)が徐々に接近しつつある。Google PlayおよびApp Storeの双方からアナウンスがあったのだが、その数値はお互いに非常に近いものだった。

Appleの方は、発表によると500億件のダウンロードを達成したのだそうだ。実のところ、アナウンス前からAppleのサイトの隠れた場所でアナウンスのためのコードが用意されていて、発表時には既にみんなが知っているという状態だった。発表のタイミングがGoogle I/Oと重なったのは偶然かどうか、本当のところはちょっとわからない。いずれにせよGoogleもダウンロード数についてのアナウンスを行い、これまでに480億件のダウンロードがあった旨を発表した。

すなわち両ストアからのダウンロード数は非常に近い数値になっており、少なくともダウンロード数に関して言えば、ほぼ対等とも言える状態になっているようなのだ。

今回のアナウンスはダウンロード数のみについてのもので、有料アプリケーションと無料アプリケーションの区別などは行なっていない。また双方のストアの売り上げがどの程度なのかもアナウンスされていない。ただ、掲載しているグラフを見ればわかるように、一時期はGoogleが相当な遅れをとっていたが、今や追いついたと言える状況にある。全世界レベルで見れば、スマートフォンセールスでもAndroid OSデバイスが多数を占めており、そこからすればダウンロード数で追いついたのも当然のことと言えそうだ。

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(翻訳:Maeda, H)


Google Now、リマインダや音楽等、新しく6種類の「カード」を追加


GoogleからGoogle Nowについてもアップデートの発表があった。AndroidおよびiOSで利用する自動情報提示インテリジェントツールである「カード」に、新たに6種類が加わることとなった。加わったのは位置情報を活用するリマインダ、公共交通機関情報、本、音楽、テレビ、そしてゲームに関するものだ。いずれもこれまで同様に利用者にとってタイムリーに表示される。

たとえば新しいリマインダカードは時間、一緒にいる人、位置情報に基いて情報を表示する。また自然言語処理を行うことができ、簡単に音声コマンドでセットすることもできる。AppleがiOS環境で提供しているリマインダーに似ているとも言えるかもしれない。ただ、Google Nowのナレッジグラフと連動することで、一層便利に使える可能性がありそうだ。また、ReminderはNowに対して自ら情報提供のタイミングを指示するものという意味もある。これまでNow側からの自動情報提供であまり有益な情報が得られないと感じていた人も、このリマインダ機能により、新たな可能性を感じることになるかもしれない。

他に提供されることとなった新カードも、外出時などにいろいろと役立ちそうだ。ただ透けて見えるのはGoogle Playの売り上げを伸ばそうとするGoogleの意図だ。Nowと連動させていくという方向性は、なるほど頭の良いやり方というべきだろう。本格的モバイル時代が到来し、デスクトップにおける検索広告の収益性がますます低くなっていくものと思われる。そのような中、新たな収益源として機能しそうに思われる。

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(翻訳:Maeda, H)


Google+のハングアウトがリニューアル―GmailやG+のチャットを統合したクロスプラットフォームのビデオチャットサービスが誕生

今日(米国時間5/15)、サンフランシスコで開催中のI/O 2013カンファレンスで, Googleはハングアウトをリニューアルし、クロスプラットフォームの統合メッセージ・サービスに生まれ変わらると発表した。

ユーザーはAndroidとiOSのハングアウト・アプリ、Gmail、Google+サイトのすべてからテキストやグループ・ビデオ・メッセージをやり取りできるようになる。新しいハングアウトは今日中に公開され、GoogleTalk(GChat)、G+メッセンジャーを置き換える。現在まだSMSはサポートしていないが、やがてFacebookメッセージやAppleのiMessageに対する有力ライバルとなりそうだ。

1年以上前から、Googleはばらばらなメッセージ・サービスを統合するリニューアルに踏み切るだろうという観測がGigaOmDroid Lifeなどに現れていた。今日、Googleは新しいiOSおよびAndroid版のハングアウト・アプリ(無料)を公開し、Google+との統合、GoogleTalkの置き換えを実施する。 Windows PhoneとBlackberryに対する対応については情報がない。

GoogleのVic Gundotra副社長は今日、 I/Oカンファレンスで「テクノロジーはユーザーの生活、学び、愛を邪魔しない目立たぬ存在であるべきだ。OSもデバイスもそれ自身が目立ってはならない。愛する人と会話をする手助けに徹すべきだ。」と述べた。今回のハングアウトのリニューアルもそこを重視した。ユーザーとユーザーの会話そのものに焦点を当てている」と述べた。

ハングアウトはさまざまなメッセージを入れるキッチン・シンクになる

プレゼンス、サークル、配信

新しいハングアウトを少し詳しく検討してみよう。まずプレゼンスというか、誰が現在オンラインになっていてチャット可能なのかが簡単に見てとれるようになった。友だちがログインしている、現在入力中か、自分のメッセージをすでに読んだか(開封通知)がわかる。またGoogle+のサークルを利用すると特定の相手だけでなくグループ全体を相手にチャットが開始できる。

さらにメッセージを送られた相手がどんなデバイス、OS、アプリを使っていてもハングアウトがそれぞれの環境に合わせて適切に表示を行う。ユーザーがオフラインの場合はハングアウトのメッセージを一時保管し、オンラインになると同時に配信する。またオフライン中のユーザーに対しメッセージが着信したことをメールで通知する。通知を完全にオフにすることもできる。

したがって、ユーザーはデスクトップ、Androidデバイス、iOSデバイスの間で自由にプラットフォームを切り替えながらチャットを始め、中断し、再開することができる。

テキスト、絵文字、写真、ビデオ

テキスト・メッセージがやり取りできるのはもちろんだが、ハングアウトの強みはなんといってもビデオを始めとするマルチメディア・コミュニケーションだ。またテキストには850種類の手描き絵文字を埋め込み、Google+のアルバムにアップロードした写真を送ることもできる。チャットの相手に写真の編集や共有の許可を与えることも可能だ。

そしてもちろんハングアウトのスタート当初からのセールスポイントであるビデオ・チャットの機能も強化された。まず10人までの友だちと同時にビデオ会話ができる。複数の相手とビデオチャットをしている場合、発言中のユーザーのビデオが自動的に拡大表示される。友だちに対してHangoutのビデオチャットをスタートさせると相手側で着信音がなる。

しかしハングアウトは単なる複数ユーザーをサポートするFaceTimeではない。Googleはこれに多様な拡張機能を付け加えている。たとえばビジュアル・エフェクトで海賊の帽子を被ったり、バーチャル花火を打ち上げたりできる。また友だちといっしょに同じYouTubeビデオを見てがやがや騒ぐこともできる。スクリーンショットを撮り、保存することも可能だ。

SMSは未実装

ただし現在、ハングアウトには重要な機能がひとつ欠けている。SMSによるメッセージ機能がないのだ。これでは Hangoutは本当にユニバーサルなサービスとはいえない。Apple’siMessageやFacebook’のAndroid版MessengerにはSMS機能がある(iOS版にはない)。

そこでハングアウトアプリをインストールしていない相手とハングアウトでやり取りしたかったらまずSMSやメールでハングアウト・アプリをインストールするよう頼む必要がある。これは大きな障害だ。しかし近くこの機能もサポートされるようだ。

あと、ボイスチャットやVoIPもサポートされていない。またハングアウトのビデオを直接YouTubeに公開するHangouts On Air機能の実装も今後の課題だ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


地球は温暖化してる/してないの論争に最終結論: 200年のデータを分析したiPhoneアプリJust Science

地球が温暖化している/いないという長年の議論を、ついに終わらせるアプリが登場した。そのJust Scienceアプリは、過去2世紀(19, 20世紀)の得られるデータをすべて集めて、地表の温度を判定した。このアプリを作ったNovimは、カリフォルニア大学サンタバーバラ校の研究グループで、Just Scienceは、財団American Clean Skies Foundationから、世界に関する科学知識を改良するための研究資金として4万ドルを獲得した。Novimの事務局長Michael Ditmoreによると、Just Scienceは無料のアプリだが、それは彼の研究チームが18か月もかけて、西暦1800年以降の地球の温度変化を詳細に調べた努力の結晶だ。

では、地球温暖化をめぐる真実は何だろう? Ditmoreは答えて曰く、地球は確かに温暖化しており、最近の50年間では約0.6度、温度が上昇している。“ものすごく、ではないが、でも大きい”、と彼はアプリが見つけた結果について言う。アプリそのものは、すごいし、すばらしいとぼくは感じた。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


SquareがiPadをスマート・レジに変えるカード読み取り器兼用スタンドを299ドルで発表

サンフランシスコのBlue Bottle CoffeeのイベントでSquareがiPad用のスタンド兼用読み取り器を発表した。これによってiPadが高機能なキャッシュレジスターに変貌する。共同ファウンダーでCEOのジャック・ドーシーは「われわれはソフトウェアの開発と同時にそれにマッチするハードウェアの開発にも同じくらい力を入れている」と語った。機能については下のビデオを参照。

SqaureのユーザーはこれまでiPadでも標準的な三角形の読み取り装置を接続していた。新製品はiPadをフル機能のレジスターに変えるのが目的だ。実はSquareユーザーの50%近くがiPadを端末として利用していることが明らかになったため、iPad対応に力を入れることにしたのだという。またiPadでの平均支払額がiPhneからの場合の2倍以上だそうだ。

Squareスタンドにはカード読取り装置が内蔵されている他、必要に応じてUSBポート経由でレシート・プリンタ、厨房向け注文プリンタ、キャッシュ・ボックスなどの周辺機器を接続することができる。マーチャント(ユーザー)はiPadをスタンドに固定し、レジ・カウンターの上に置くだけでよい。Squareスタンドは現在iPad2または3をサポートしている。Lightningコネクタのサポートは今年後半となる予定。

Squareスタンドは今日(米国時間5/14)から299ドルで予約受け付けを開始する。また7月8日からBest Buyチェーン他、一部の店舗で店頭販売も行う。

Squareの発表によれば同社は現在、通年ベース換算で150億ドルの支払いを処理しているという(スターバックス分は除く)。

SquareのPOSサービスとiPad向けキャッシュレジ・アプリは、数週間前にメジャー・アップデートされた。

Squareは昨年秋に2000万ドルjの新規資金を調達している。また先週は発表した。オバマ政権でUSTRの代表代行を務めたDemetrios J. Marantisを各国政府との交渉と公的規制担当の責任者として採用した。また元PayPal幹部の Alex Petrovを採用し、パートナーシップ担当副社長任命した。またGoogleからは国際ビジネス開発の責任者をリクルートしている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


この夏、Blackberryメッセンジャー(BBM)アプリがiOSとAndroidに登場する

今日(米国時間5/14)開催されたBlackBerry LiveカンファレンスでCEOのThorsten HeinsはBlackBerryメッセンジャー(BBM)がこの夏、AndroidとiOSから利用可能になると発表した。BlackBerryの最大の強みはメッセンジャー機能にある。最新バージョンのBB10のユーザーは世界に文字通り数億人もいることを考えると、この動きの影響は非常に大きい。

「われわれには自信がある。 BB10プラットフォームが世界中のユーザーから圧倒的な支持を受けている今こそ、BBMをサービスとして独立させるべきだと考えた」とHeinsは説明した。

Android版、iOS版ともアプリは無料だ。他のメッセンジャー・アプリ同様、スタンドアローンでiOS 6およびIce Cream Sandwichが必要とされる。

当初はメッセージとグループ機能だけが提供されるが、Heinsはそれ以外の画面共有、ボイスチャット、発表されたばかりのBBMチャンネルなどの機能もやがてAndroid版、iOS版に移植されると約束した。.

「われわれはBBMプラットフォームをこれまでになく強化する」とHeinsは誇らしげに断言した。 今回の動きはBlackBerryにしては珍しい大胆なものだ。

どうやらBlackBerryもようやく目を覚まし始めたようだ。Blackberryは一時のようなモバイル市場のリーダーではない。生き残りのためには、AndroidとiOSという現在の市場の覇者と新たな関係を構築できるかがカギとなる。BBMをAndroidとiOSに提供するというのは正しい方向への大きな一歩だ。BlackBerryは生き残ることができるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


注目のプライベート・ソーシャルネットワーク分野にディズニーが参入。写真やビデオを編集共有する「Story」、米国で公開中

大規模ソーシャルネットワークであるFacebookに対抗する形で、プライベートな情報共有を実現しようとするサービスがまた登場してきた。但し今回は「スタートアップ」ではない。メディア界の巨人であるディズニーが参入してきたのだ。ディズニーはそもそも「ストーリー」との親和性が高いと言えるだろう。そうしたイメージも背景に、ゲームやサイト、「Where’s My Water?」、「Temple Run: Brave」、「Club Penguin」などの仮想現実風アプリケーションで注目を集めるディズニーのInteractive部門が、名前もそのままずばりのStoryという思い出管理ツールをリリースした。

このアプリケーションは、まずiPhoneアプリケーションとして登場してきた(訳注:今のところ、日本では扱っていないようです)。iPhoneで撮影した写真やビデオをアルバム化して、友だちと共有できるようにするアプリケーションだ。但し、初期状態ではすべてのデータがプライベートとして扱われる。また、共有する前にキャプション、説明文、一連のデータに適用するテーマやレイアウトを指定することもできる。コンテンツはiCloudにも保存することができるので、所有する他のAppleデバイスで処理することも簡単に行える。

尚、写真や動画をアルバム化するアプリケーションは、これまでにもいろいろなものが登場してきている。実際のところ、Appleの標準アプリケーションでもある種のアルバム化を行うことができる。ただ、ディズニーのアプリケーションを利用すれば、撮影の時間と場所を判断して、自動的に分類してくれるのだ。

デジタルで保存した記録には、日付や時刻、そして位置情報なども付随していることが多い。Colorは少々データの扱いを間違ってしまった感じがあるが、FlockClusterTracksFlayvrMoment.meEverpixなど多数がさまざまな機能を提供して人気を集めている。

また、Storyには付随するデジタル情報を活用するだけでなく、いろいろと情報を付け加えたりするカスタマイズ機能も搭載されている。その点で言えばMosaicSimplePrints、あるいはKeepShotなどと似ているとも言える。現在のところ、Storyでは作成したアルバムの印刷をオーダーすることはできない。しかしDisney InteractiveでEngineering部門のSenior Directorを務めるScott Gerlachは、将来的には何らかのサービスを追加する予定であると述べている。

「Storyのベータテスト段階時点から、綺麗に印刷したアウトプットがあれば、保管用ないしプレゼント用などにぜひ購入したいという声がありました」とGerlachは言っている。「さまざまな目的に利用できるように、いろいろなオプションを考えて行きたいと思っています」とのこと。写真を使ったガジェットのようなものも想定しているようだ。

そうしたオプションを備えれば、さまざまなアイテムがアプリケーション内販売の形で提供さえっることになるのだろう。その他にも様々なテーマを利用できる有料オプションなどの準備も進めている様子。とりあえず現在のところは無料で、広告表示もない形で提供されている。

Storyの使い方は非常に簡単だ。Storyが自動的に作成したアルバムの編集作業は、ボタンタップひとつで行える。写真、ビデオ、テキスト情報を追加したり、またはアルバムのテーマを変更したりすることもできる。登録済みの写真などをクリックすると、そこにキャプションを加えたり、サイズの変更を行ったり、あるいは削除してしまうこともできる。さらにドラッグ&ドロップで画像の位置などを変更することもできる。これはKleiner Perkinsが出資していたErlyがウェブ上で展開していたサービスにおけるインタフェースを思い起こさせるものだ。ちなみにErlyは2012年3月、Airtimeに売却されている。

Storyで「ストーリー」の作成が完了すれば、メールで家族や友人に通知することができる。あるいはFacebookに投稿して共有することもできる。またウェブに埋め込むこともできるようになっている。

不満があるとすれば、いくらでも投入できる資源がありそうなのに、やや中途半端な段階でリリースしたという点についてだろう。たとえばStoryはiPadで使った方が楽しめると思う。しかしiPad版やAndroid版はまだ存在しないのだ。またプリントアウトサービスの提供や、他のアプリケーションには標準で搭載されていることの多い写真加工機能やステッカー機能などがないのも寂しい。

しかしDisneyも不備については重々承知で、Storyを徐々に家族ないし親しい友人間向けの「マイクロソーシャルネットワーク」ツールとして進化させていこうと考えている。「ソーシャル面やコラボレーションの面での進化を考えています」とGerlachも言っている。コメント機能や「いいね!」風の機能、ないし共有アルバムなどを実装して、FamiliarTweekabooなどのような機能も加えていくのだろう。

とりあえず今のところは、このStoryも他の類似アプリケーションに比べて大いに優れているというわけでもない。いずれの面でも突出した機能を実現しているわけでもない。フォトブックを作ろうと考えたり、プライベートな、家族で利用するソーシャルネットワークが欲しいと考えているのなら、他にもいろいろと使い勝手の良い物がありそうだ。今後に期待したい。

Storyはこちらから入手できる。

(訳注:日本語版はまだありませんが、注目分野へのディズニーの参入ということで訳出しておきました)。

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(翻訳:Maeda, H)