Facebook Home、Google Playランキングで見る限りは人気は急「降下」中

他記事にも出てきているようにFacebook Homeの人気がいまひとつ上がらない。FacebookのCEOであるMark Zuckerbergが「次世代のFacebook」として投入したものだ。アプリケーションストア分析サービスの報告を見ても、Google Playでのランキングは登場時に話題を集めたとき以来、着実に低下し続けている。Facebook自体のアクティブユーザーは10億を超えているものの、Facebook Homeのダウンロード数は木曜日のアナウンス時点で100万程度であるとのことだった。またAT&TはFacebook Home搭載のHTC Firstの価格を99ドルから99セントに大幅値下げした。

いろいろなデータからわかるのは、Facebook Homeが苦戦を続けているらしいということだ。ユーザー獲得がなかなか進まない状況なのだ。

アプリケーションは、4月12日にGoogle Playで公開された。サポートデバイスはごく限られたもので、HTC One X、HTC One X+、Samsung Galaxy III、そしてGalaxy Note IIだった。HTC Firstには、予めFacebook Homeが搭載され、アプリケーションのリリースと同時に発売されることとなった。少しして、HTC OneおよびGalaxy S4でも利用できるようになった

予め言っておけば、こうして一部の機種でしか利用できなかったのも普及を妨げる一因とはなったのだろう。

いずれにせよ、Facebook Homeが、ダウンロード可能な国々のストアで最高の成績をおさめたのが4月24日だった。しかしそこから主要マーケットで徐々にランキングを落としてきているのだ。すなわち、まず話題になっているアプリケーションに多くの利用者が注目したものの、癖のあるものであるという情報が広まり、新たに導入しようと考える人が減っていったのだろうと思われる。

App Annieのデータにも、人気上昇と下降の様子が現れている。公開されるとすぐにFacebook Homeはアメリカ国内における全体順位で72位まで上昇した。これが4月の16日だ。4月の23日までには8ヵ国でトップ100入りする成績をおさめた(ノルウェイ、シンガポール、カナダ、デンマーク、オーストラリア、香港、ハンガリー、イギリス)。そしてトップ500には38ヵ国で入り込んでいた。しかしそれから4月末に向けてランクを落とし始め、トップ500に入っているのは29ヵ国で、トップ100を記録している場所はなくなってしまった。

以降、いずれのマーケットでもまだトップ100への返り咲きを果たすことができずにいる。

Distimoの分析でも同様の結果が出ているだ。4月末(4/29)の調査では、Facebook Homeはルクセンブルクにて、最高の83位の位置にいて、ポルトガルでは477位だった。しかしこの段階で既に、ランキングを落としつつあるのだ。

下の表は、Facebook Homeの4月29日段階でのランクと、それが4月24日からどのように変化したかを示すものだ。ランクの変動幅は各国の順位を示すバーの上に小さな数字で記されている。

そしてさらに数日後(5/8)、Distimoは状況がさらに悪くなっているということを発見した。フランス、ドイツ、ブラジル、およびアルゼンチン等の主要国では全体ランキングの500位からも脱落している。

そして上位に位置する国の数はさらに減りつつあるのが現状だ(下の表と上の表では国の数がかなり違ってきていることがお分かりいただけるだろう)。

アメリカ、ドイツ、オーストラリアのみを対象として折れ線グラフにも示してみた。

App Annieの調査でも順位の下落が顕著となっている。5月10日の段階で、Facebook Homeが上位500位に入っている国は19しかない。それらの中における最高位はノルウェイの191位で、トップ100には遠く及ばないような状況となっているのだ。

たいていの国では300位ないし400位あたりにいるようだ。たとえばアメリカでの順位は338位となっている。

復活はあるのか?

このような現状を見る限り、Facebook Homeは「ヒット」とは遠い状況にあるといえるだろう。

少し前にFacebook Homeの状況についてFacebook自体が論じていた中で、「100万程度のダウンロード数」ということをアナウンスしていた。しかしそれはあくまでダウンロード数のことであり、アクティブユーザーの話ではなかった。ここまでに示してきたデータを見る限り、ダウンロード数すらも思い通りに伸びていかない状況となってしまいそうだ。

但し、Homeを使っている人のエンゲージメント率は確かに高まっている。先のFacebookからの発表記事によれば、Homeの利用者の間ではFacebookの利用時間が全体で25%伸びたのだとのこと。細かくみるとコメントや「いいね!」が25%の伸び、チャットの利用率が7%、そしてメッセージの利用率も10%伸びているのだそうだ。

ただ、現段階での目標はダウンロードしてくれる人を増やすことだろう。そしてもちろん、それを使ってもらえるようにしなければならない。Facebookも、もちろんその方向で考えており、アイコンドック(ホーム画面の下部に、よく利用するアイコンを登録しておく機能)を追加したり、Dash Barという機能でチャットの相手を見つけやすくなる機能などを搭載することとした。またこれまでの方針を変更し、ホーム画面の代替物としてではなく、既存システムの上で動作するレイヤー型のアプリケーションとしての方向も目指しているようだ。これにより、利用者がFacebook Homeの導入までに行ったカスタマイズなどが消え去ってしまうこともなくなる。

Facebookの方針転換を含む変更が「間に合う」のかどうかは今後を見てみないとわからない。もしかするとFacebook Homeについてネガティブな評価をしているアーリーアダプターたちが、期待を失い、そして興味をなくしてしまうこともあるかも知れない。

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(翻訳:Maeda, H)


Google、Google+を利用したモバイルサイトのコンテンツ推薦エンジンをローンチ

今日(米国時間5/13)、GoogleはGoogle+プラットフォーム上でさらに新たなサービス、モバイルサイトのコンテンツを推薦するエンジンをローンチした。

このサービスを利用しているモバイル・サイトをユーザーが訪問すると、画面下部に小さいウィジェットが表示される。下のビデオにあるように、ローンチ時点でこのサービスのパートナーとなっているのはForbesだが、他のモバイル・サイトもソースに1行コードをコピー&ペーストするだけでよい。Google+上での推薦はユーザーがGoogle+にログインしていなくても表示される。

先週私の取材に対してGoogle+プラットフォームのプロダクト・マネージャー、Seth Sternbergは「モバイルウェブサイトを訪問したユーザーがシームレスに他の人気記事を発見することができるすばらしいユーザー体験を実現できた」と語った。Sternbergによると、ニュースサイトを訪問したユーザーは記事を読み終わると、他の人気記事を見つける方法がないため、そのまま立ち去ってしまう率が高いのだという。

記事の末尾までスクロールするとGoogle+のユーザーのその記事に対する投稿のサムネールが表示される。タップすると投稿がフル表示される他に、そのサイトの最近の人気記事のタイトルと推薦者が表示される仕組みだ。

面白いことにGoogle+の推薦ウィジェットはユーザーが記事をスクロールダウンした後、スクロールアップしたときに表示される。Googleが分析したところでは、スクロールアップしたということはその記事を読み終えた(たとえ記事の途中であっても)可能性が高いのだという。推薦アプリをタップすると推薦画面が下から上に立ち上がる。もう一度クリックすると関連の人気記事の一覧が表示される。ウェブサイト管理者は、これ以外に、記事のある部分をCSSで指定して、ユーザーがその先までスクロールしたときにウィジェットを表示するようにもできる。

サイト運営者は自分のGoogle+の管理アカウントから推薦ウィジェットを管理できる。ここでは上記のようなウィジェット表示のタイミング、ある記事を推薦リストに絶対に表示されないように指定することなどができる。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Salesforce、ウェブクリッピング機能を提供するClipboardを1200万ドルで買収。サービスは6月末に停止予定

「買収に伴うサービス終了」の「当たり日」というのがあるのだろうか。Yahoo!からはMileWiseおよびGoPollGoを買収するという発表があった。いずれも、サービスは停止することになるのだそうだ。そして今度はClipboardも買収されてサービスを停止するとアナウンスした。Clipboardというのはブックマークレット経由でウェブページのクリッピングを行うサービスで、以前TechCrunchでも記事(英文)を掲載している。

(訳注:本記事訳者は当初Snip.itを使っていてこちらがYahooに買収されてサービス停止。そして乗り換えたclipboardもサービス停止で、少々困っています)。

Clipboardの利用者には、Salesforceに買収されることとなり、1ヵ月ほどでサービスを停止する旨のメールが届いているはずだ。

[情報開示:TechCrunchのファウンダーであるMichael Arringtonが率いるベンチャーキャピタルのCrunchFundはClipboardに出資していた。ArringtonおよびCrunchFundに関連する人物から、今回の買収についての情報が予めもたらされるということはなかった。念のため記しておく]

買収の条件などはまだ明らかにされていないが、千万ドル単位であるとの噂が聞こえてきている(UPDATE:かなり信頼性の高い情報筋から得た情報によると、買収価格は1200万ドルであるとのことだ)。ClipboardはこれまでにAndreessen Horowitz、Index Ventures、CrunchFund、SV Angel、Betaworks、DFJ、First Roundなどから250万ドルの資金を調達している。

Clipboardはなかなか便利なサービスだ。否、すでに過去形で語っておくべきなのかもしれない。Pinterest、Snip.it等、さまざまなウェブクリッピング系サービスと同様に2010年から2011年にかけての時期に登場してきた。閲覧しているウェブから気になった部分を切り抜いて(クリップ)、自分で指定したジャンル毎にしまっておいて後に見直すことができるようになっていた。またクリッピングした情報にはコメントをつけたり、あるいは共有することもできるようになっていた。PinterestやEvernoteなどの大人気サービスと類似のサービスを提供していたとも言えるわけだが、そこに埋没してしまうのではなく、多くの利用者を集めて成長していた。

買収前の発表によると、利用者は10万人に達しており、月間成長率は40%程度であったようだ。2011年10月にプライベートベータとしてサービスを開始して以来、2012年1月には登録クリップ数が170万を超えたとアナウンスしていた。

Clipboardは教育分野への展開も考えていたようで、年初には教育系テック企業であるScientiaから戦略投資の提供も受けていた。いろいろと展開の可能性もあったわけだが、今回の買収により、2013年6月30日をもってサービス本体を停止することになった。もちろん教育分野への進出という案もなくなってしまったことになる。

送られてきたメールにはClipboardチームの今後について触れられていない。しかしFAQページにはいろいろと詳細が記されている。すなわちCEOのGary FlakeはSalesforceのエンジニアリング部門VPとなり、デザインおよびエンジニアリングチームの多くはSalesforceのシアトルオフィスにて、Gary Flakeとともに作業を続けるのだそうだ。

サービス停止となる6月末までの間、エクスポートツールを使って、データを抽出することができるようになっている。6月30日を迎えれば収集したデータは昇天することとなる(削除される)。

利用者に送られたメールを掲載しておこう(英文):

Hi [user],

We have some bittersweet news. We are extremely happy to announce that salesforce.com has signed an agreement to acquire Clipboard, allowing us to pursue our mission of saving and sharing the Web on a much larger scale. But at the same time we’re also sad to see this stage of our adventure come to an end, especially since it means that our relationship with you, our users, will irreversibly change. The Clipboard service at clipboard.com will be discontinued on June 30, 2013.

But we have your backs. If you want it, all of your data will be preserved into a personal archive from which you can view your clips and boards offline. And if you want your clips destroyed, we can handle that as well. All of the details for what comes next are in the FAQ and some more personal reflections are on our blog.

In nearly two years, 140,000 of you created nearly 3 million clips while over a million of you interacted with them. Thank you for joining us on this journey. We will dearly miss seeing all of you on Clipboard, but we hope you’ll support us in the next leg of our journey.

Best,
The Clipboard Team

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(翻訳:Maeda, H)


Google翻訳、カメラ入力(写真に撮って翻訳)対応言語をさらに拡大(日本語縦書にも対応済)

Android版Google翻訳の面白いところは、翻訳したい単語の写真を撮って、それを翻訳させることができる点にあると思う。Googleのアナウンスによると、この機能で新たに16言語がサポートされたのだそうだ。16言語とはブルガリア語、カタロニア語、デンマーク語、エストニア語、フィンランド語、クロアチア語、ハンガリー語、インドネシア語、アイスランド語、リトアニア語、ラトビア語、ノルウェー語、ルーマニア語、スロバキア語、スロベニア語、そしてスウェーデン語だ(訳注:日本語には縦書きも含め対応済)。

写真に撮ることで翻訳してしまう機能では、最初のリリースからチェコ語、オランダ語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、そしてトルコ語など多様な言語をサポートしている。画像認識技術と機械翻訳技術を組み合わせて、このように膨大な言語群の翻訳機能を提供しているのだ。

尚、Google翻訳では最近フレーズブックが利用できるようになっている。よく使うフレーズを登録しておいて、後の必要なときに再利用するためのものだ。フレーズブックに記載した内容を何度も繰り返し利用すれば、記載した内容をGoogle翻訳が覚えこむことにも繋がる。

フレーズブックはGoogle翻訳アプリケーション内の星メニューをクリックすることで利用できる。星マークは通常「お気に入り」登録などのために利用されるが、Google翻訳アプリケーションではフレーズブックへの登録に利用されている。またGoogleにログインして利用している場合は、自動的にアカウント内での同期が行われ、Google翻訳のデスクトップ版にも、モバイルでの操作内容が反映されることとなる。

「よく使うフレーズをいろいろなデバイスで利用することで、何度か利用したはずの言葉の意味を見失ってしまうようなことがなくなります」とGoogleは言っている。

尚、今のところiOS版では写真から翻訳する機能は提供されていない。

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(翻訳:Maeda, H)


Facebookスマホの出足は鈍い?―AT&TはHTC Firstの価格を99ドルから99セントに大幅値下げ

FacebookがFacebook Homeの普及を助けるためにさらに努力が必要だと感じたのかもしれない。あるいはAT&TとHTCが売上をもう少し伸ばしたかったのかもしれない。いずれにしても、デビューからまだ1と月たっていないのに、最初のFacebookスマホ、HTC Firstの価格が99ドルから0.99セントへと引き下げられた(AT&Tとの契約が必要)。標準のAndroidと高速LTE接続機能が備わった携帯にしてはお買い得だ。

Facebookは私の取材に対して「“われわれはAT&Tの決定を歓迎している。Facebook Mobileのページでも新価格を告知している。AT&TはHTCとSamsung Galaxy S4についても特別割引キャンペーンを実施中だ。だからこの値下げはFirstの売れ行きとは直接関係ない。あくまでキャリヤ側の販売努力だ。どんな携帯も時間がやがて値下がりする」と答えた。

Facebookは「Facebook Homeを搭載した独自携帯の開発に関して他のメーカーとも引き続き協力している」としているのでHTC Firstが最後のFacebook携帯になるわけではないだろう。しかし、HTC Firstについての私の最大の不満はカメラがしょぼいことだったが、その欠点を帳消しにするほどの人気は得ていないようだ。5メガピクセルのカメラは暗いところに弱い上に起動に手間がかかりシャッターチャンスを逃しやすい。

独自のAndroidアプリのHomeの方もダウンロード数は100万に届いていない。とすればHomeがデフォールトで組み込まれたAndroid携帯を99ドル出して買うユーザーはそれよりだいぶ少なかっただろうと推定できる。しかしHomeは今後改善が進むはずだ。ユーザーはHomeのUIが「非直感的」であることに強い不満を抱いているが、昨日も書いたように、Fcebookは毎月のアップデートで早急に対処するはずだ。特にホームスクリーンからアプリのフォルダをすっかり隠してしまうのを止めるべきだと思う。

HomeのUIが改良されればHTCはカメラを改良した新しいFirstを出すだろう。そうなれば売れ行きも上向きになるだろう。それにFacebookは新しいCMを準備したほうがよい。最初のFirstとHomeのCMはストーリーにむやみに邪魔が入る奇妙なものだった。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Facebook Home、既存システムの代替としてではなく、その上で動作する「レイヤー」として生まれ変わるべき

「Androidはどこへ行った?」。Facebook Homeのレビュー時によく出てくる文句だ。一所懸命にウィジェットの設定を行ったホーム画面が消えてしまい、呆然とする人が多いのだ。Facebookが自前のHome画面をヒットさせたいと思うのならば、利用者それぞれがそれまでに構築した画面にもすぐアクセスできるようにしておく必要があると思う。Facebookも利用者の声は気になるはずだ。現在のようにトレードオフ関係を提供するのではなく、両立的なFacebook Homeを提供するようにすべきだと考えるが如何だろうか。

Facebookの主張としては、Homeとは「世界をアプリケーション経由ではなく、人間を通して見つめる、全く新しいエクスペリエンスを提供する」ものだ。しかしこの「新しいエクスペリエンス」が、それまでの利用者の行為を無にしてしまうことに、多くの利用者が当惑している。アプリケーションの置き場所を考えて、フォルダ毎に整理して、最初の画面に表示するアプリケーションを注意深く選んだはずだった。常に表示して欲しい情報を提供してくれるウィジェットも、場所を探してきちんと配置したはずだった。Facebook Homeを利用するために、そうしたすべての努力をなかったことにしても良いと考える人は少ないはずなのだ。

幸いなことに、FacebookはHomeを毎月アップデートするとアナウンスしている。最初のアップデートは5月12日になる予定だ。いろいろと追加すると面白そうな機能は思いつく。しかし何かを追加する前に、まずはきっちりと地歩を固めるところから始めてもらいたいと思うのだ。

よりオープンな環境を目指すべき

利用者の感想を知るために、Facebook Homeに関する多くのレビューを読んでみた。ジャーナリストやテック系の人々は、私自身を含めて、カバーフィードとチャットヘッドに注目している。こうした人々はインストール時に複雑な設定をする必要があっても別に苦にしない人々だ。しかし、一般の人はFacebook Homeをインストールした瞬間から、慣れ親しんだAndroid環境を失ってしまって混乱してしまっているようなのだ。

もちろん、Facebook Homeを気に入っている人はいる。最初は驚いてもすぐに慣れたと言っている人も多い。しかしGoogle Playには1つ星のレビューも溢れているのだ。いくつかレビューを見てみよう(利用者の声をそのまま紹介している)。

  • 直感的な操作ができない。ごちゃごちゃしてとても使いにくくなってしまった。結局4、5時間でアンインストール。従来のホームスクリーンに簡単に戻れるようになるのでなければ、もう決して再インストールすることはない。Victoria Wiley
  • スマートフォンが乗っ取られてしまった感じ。とても使い勝手の悪い新しいOSに変わってしまったような気がする。joe smith
  • ウィジェットはどこに消えてしまったんだ? 全くもって使えない。David Marner
  • これまでの設定は何もかも全て消えてしまう。J Erickson

こうした感想や、ここでは取り上げなかった同種の意見を見る限り、Facebook Homeは、従来の環境との切り替えをもっとうまくやる必要があることがわかる。「Complete Action Using」(標準をFacebook Homeに切り替える)というようなメッセージが出ても、たいていの人は何のことかわからず、あるいは判断せずに処理をすすめてしまう。ホーム画面が切り替わってしまうことを、もう少し丁寧に説明すべきだと思う。また、Facebook Homeをインストールして、その環境を使うことに設定したにしても、使えるようになった機能の説明だけを提供するのではなく、さまざまな方向から変更点を説明して、元に戻すための情報も提供すべきだと思うのだ。

利用者の苦労を無にしてはいけない

Facebook Homeではウィジェットがなく、またアプリケーションフォルダには未対応となっている。もちろんこうした状態はすぐにも改善されることと思う。FacebookのProduct部門DirectorのAdam Mosseriは「フォルダーやウィジェットなど、当初から導入したいと考えていながらできなかった機能も多くあります。しかし次々にアップデートしていくことが既定路線です。すぐにみなさんの期待に応じた機能が実装されるはずです」と述べている。

ホーム画面に新しい仕組みを導入しているので、現状のまま進むならばウィジェットやフォルダについても独自の方式で実装していくことになるのだろう。しかしそのようなスタイルでは利用者の不満はおさまらないと思われる。利用者が行なってきたカスタマイズを台無しにするようなアプローチでは、世の中に認められることとはならないだろう。

すなわちFacebookはなんとかして新しいFacebook Homeと、従来型のウィジェット処理システムおよびフォルダ機能の両立を目指していくことが必要となる。このためには全く新しいホーム画面というスタンスから、既存のシステムの上に乗るある種のレイヤー型サービスとして完全に生まれ変わることが必要となる。必要に応じてFacebook Homeを消して、従来のホーム画面や、これまでに行なってきたカスタマイズ画面が利用できるようになるのが理想だ。従来のフォルダやウィジェットは、新しいHomeの「引き出し」に入れておいて、必要な際に取り出して利用するというスタイルを採用しても、利用者にとっては非常に使いやすいものとなるだろう。

現在のところ、カバーフィードの画面で左スワイプするとFacebookメッセンジャーが表示され、右スワイプで利用したアプリケーションの一覧画面になる。そして上スワイプでよく使うアプリケーションが表示されるようになっている。ここに下スワイプを加えるべきだと思うのだ。表示すべきはもちろんFacebook Home以前から使っていたホーム画面だ。あるいは上スワイプで従来のホームに戻っても良いかもしれない。

こうした修正が成されれば、Facebook Homeはより多くの人に受け入れられ、そしてFacebookの利用時間を大幅に伸ばす人も出てくるだろう。Facebook Home以前から使っていた環境を捨てなくて良いとなれば、導入にあたっての障壁も消え去ることとなる。現在の50万ないし100万ダウンロードという数字を大幅に塗り替え、新しい環境を楽しむ人も増えるに違いない。アプリケーションではなくて、人を通して世界と繋がるというコンセプトが気に入っている人は多い。但し、そういう人もアプリケーションを捨てようとまでは考えていないことを、Facebookは認識すべきだと思う。

[Image Credits: Marcio Jose Sanchez / AP, Dashburst]

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(翻訳:Maeda, H)


Google Docs(Drive)の入力フォーム、ついに日付・時刻の入力フィールドに対応

Google DocsはDriveという名前になったが、Docs時代から簡単に入力フォームを作成する機能が実装されていた。フォームへの入力結果は自動的にスプレッドシートに流しこむこともできる。なかなか便利なものだったのだが、日付や時間を問いたい場合には少々問題があった。

いろいろと理由はあったのだろうが、これまではフォームから日付・時刻を入力するための機能が提供されていなかったのだ。しかしついに入力フィールドのオプションに日付や時刻を指定できるようになった。Form機能があまり宣伝されて来なかったのも、日付および時刻の入力オプション指定ができなかったためと思われる。

これまでは誕生日などの入力をしてもらうフォームを用意するのも大変なことだった。おまけに何とか工夫して日付入力フォームらしきものを用意しても、それを標準的な形でスプレッドシートに取り込むこともできなかった。つまり、日付入力をしてもらう入力フォームはほとんど実用に耐えない状態だったのだ。今回の変更により、ようやく実用的なものが作れるようになったわけだ。


ちなみに入力時にはカレンダー形式の日付ピッカーが表示されることとなる。

Google Driveの入力フォームを使って得たデータを集計する役割を担う人も、今回のリリースで大いに安心することだろう。これからは日付および時間データをきちんとした形式で扱うことができるようになるわけだ。小さく見えるが非常に大きな進歩だ。利便性が大いに増すことは間違いない。

[Photo credit: Flickr]

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(翻訳:Maeda, H)


Twitterは世界的にモバイル利用が圧倒的な統計データ

日本、アジアはもちろん欧米でもスマホ普及が急速に進んでいる近年ですが、昨年のTwitterの利用デバイスを調査したデータを見るに、どちらかというとアジア圏に比較して遅れ気味だった欧米でのスマホ利用がもはや完全に一般普及している事実が改めてわかります。 — SEO Japan

アメリカおよびヨーロッパのTwitterユーザーは、ソーシャルネットワークを使用する際にPCよりもモバイルデバイスを使用することをますます選択するようになっている。実際に、去年、モバイルデバイスの割合がPCを上回った:PCを使用したのは3分の2以下で、モバイルデバイスを使用したのはおよそ4分の3だった。

最新の数字は、2012年3月から2012年10月の間にアメリカとヨーロッパの6,500人以上に調査を実施したStrategy Analyticsから出ている。その結果は以下の通りだ:

- ツイートの際にデスクトップもしくはノートパソコンを使用した人の割合は、77パーセントから64パーセントに減少した。

- ツイートの際に携帯電話を使用した人の割合は、53パーセントから64パーセントに増加した。

- タブレットを使用した人の割合は、9パーセントから18パーセントに増加した。

- モバイルデバイスを使用しているTwitterユーザーの割合は、56パーセントから71パーセントに増加した。

つまり、去年、モバイルデバイスはPCと比べて人気になったが、携帯もタブレットもそれらだけでの人気は高くなかった。今週IDCから出された史上最も急降下しているPCの出荷数に関するニュースを考えると、このトレンドは加速しているのかもしれない。

実際、この調査が2012年に実施されたことを考えると、アメリカとヨーロッパでの携帯電話でのTwitter使用がすでにPCを上回っていたとしても驚かない。ソーシャルネットワークとして、Twitterはとてもシンプルで、ほんの少しの経費しか要求しない;それ故に、モバイルデバイスへの移行の全体的なトレンドは、ほぼどんなサイト上よりもマイクロブロギングサービス上で明白なのだ。

Twitter自身も、ユーザーがどのようにモバイルを使用するか当然知っているだろうし、過去数か月間にわたってそのアプリとモバイルサイトへのアップデートの安定したストリームを提供できるよう努力している。

トップ画像クレジット: Alberto Paroni


この記事は、The Next Webに掲載された「More Twitter users chose to tweet from a mobile device rather than a PC in 2012, study says」を翻訳した内容です。

日本で同じ調査をしたらどういう回答になるのか気になりますね。モバイル(スマホ)比率はもっと高そうですが、タブレットが2割近いのは欧米ならではという感じでしょうか。デジタルデバイスの舞台がPCからモバイルに完全移行する日は近そうですね・・・。 — SEO Japan [G+]

Twitterは世界的にモバイル利用が圧倒的な統計データ

日本、アジアはもちろん欧米でもスマホ普及が急速に進んでいる近年ですが、昨年のTwitterの利用デバイスを調査したデータを見るに、どちらかというとアジア圏に比較して遅れ気味だった欧米でのスマホ利用がもはや完全に一般普及している事実が改めてわかります。 — SEO Japan

アメリカおよびヨーロッパのTwitterユーザーは、ソーシャルネットワークを使用する際にPCよりもモバイルデバイスを使用することをますます選択するようになっている。実際に、去年、モバイルデバイスの割合がPCを上回った:PCを使用したのは3分の2以下で、モバイルデバイスを使用したのはおよそ4分の3だった。

最新の数字は、2012年3月から2012年10月の間にアメリカとヨーロッパの6,500人以上に調査を実施したStrategy Analyticsから出ている。その結果は以下の通りだ:

- ツイートの際にデスクトップもしくはノートパソコンを使用した人の割合は、77パーセントから64パーセントに減少した。

- ツイートの際に携帯電話を使用した人の割合は、53パーセントから64パーセントに増加した。

- タブレットを使用した人の割合は、9パーセントから18パーセントに増加した。

- モバイルデバイスを使用しているTwitterユーザーの割合は、56パーセントから71パーセントに増加した。

つまり、去年、モバイルデバイスはPCと比べて人気になったが、携帯もタブレットもそれらだけでの人気は高くなかった。今週IDCから出された史上最も急降下しているPCの出荷数に関するニュースを考えると、このトレンドは加速しているのかもしれない。

実際、この調査が2012年に実施されたことを考えると、アメリカとヨーロッパでの携帯電話でのTwitter使用がすでにPCを上回っていたとしても驚かない。ソーシャルネットワークとして、Twitterはとてもシンプルで、ほんの少しの経費しか要求しない;それ故に、モバイルデバイスへの移行の全体的なトレンドは、ほぼどんなサイト上よりもマイクロブロギングサービス上で明白なのだ。

Twitter自身も、ユーザーがどのようにモバイルを使用するか当然知っているだろうし、過去数か月間にわたってそのアプリとモバイルサイトへのアップデートの安定したストリームを提供できるよう努力している。

トップ画像クレジット: Alberto Paroni


この記事は、The Next Webに掲載された「More Twitter users chose to tweet from a mobile device rather than a PC in 2012, study says」を翻訳した内容です。

日本で同じ調査をしたらどういう回答になるのか気になりますね。モバイル(スマホ)比率はもっと高そうですが、タブレットが2割近いのは欧米ならではという感じでしょうか。デジタルデバイスの舞台がPCからモバイルに完全移行する日は近そうですね・・・。 — SEO Japan [G+]

Google、Google+ Sign-Inを利用するアプリに無料SEO支援中!

日本ではイマイチ話題になりきれていませんが、英語圏を中心に普及が進んでいるGoogle+。Googleの各種サービスと連携させたり検索結果で何かと優遇したりとGoogleの地道な努力が実を結んでいるようですが、今回は新たにアプリ連携を促進する取り組みを始めたということで早速のその内容をご紹介。特に海外でアプリ展開を行っている・考えている方には確実に集客支援になりそうな朗報なニュースかも? — SEO Japan

Google+-App-Search

アプリで行われた人気の高いアクティビティ、あるいは、閲覧されたコンテンツが何か知りたいだろうか?現在、グーグルは、この情報を検索結果に反映している。その結果、アプリの開発者が、グーグル+サインインを活用すると見込んでいるためだ。

グーグルは、グーグル+のアカウントを使って、サイトやアプリに容易にサインインする手段として、グーグル+サインインを2月に導入していた。現在、グーグルはこのサービスを活用するアプリに対しては、検索結果内で当該のアプリの人気の高いアクティビティや利用を表示している。

この結果はSERPの中央に掲載される。アプリ内で人気の高いコンテンツを明らかにすることで、クリックする手間を省くために用意されている。以下にFandangoの結果ページを掲載する。このページには、グーグル+のページだけでなく、ユーザーの間で話題に上がっている映画のページに直接アクセスするリンクも表示されている:

before after

上のページには、グーグル+ページを持つFandangoがどのように表示されるのかが示されている。 しかし、グーグル+のサインインを利用すると、このスペースは拡大され、その他のグーグル+のユーザーのアクティビティに応じて、アプリ内での人気の高いアクティビティが表示される。当然ながら、この情報は全て、グーグルで検索している際にログインしているユーザーのみに提示される。

この機能は今後数週間で徐々に展開されていくようだ。また、次のアプリがテストパートナーとして参加している:

詳細は、グーグル+の公式ディベロッパーブログの投稿で確認してもらいたい。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Rewards App Developers Using Google+ Sign-In With Better Visibility On Google Search」を翻訳した内容です。

ウェブ検索に優先表示することで利用を誘うというGoogleならではの強力なアプリ連携促進キャンペーンでした。検索というSNSと並んで(しかもさらに独占的)圧倒的なプラットフォームを握っている(批判を浴びないぎりぎりのラインで)優位性を見事に活用していますね。この試みがどれだけアプリ運営者のGoogle+ Sing-In連携を促進するか注目です。 — SEO Japan [G+]

Google、Google+ Sign-Inを利用するアプリに無料SEO支援中!

日本ではイマイチ話題になりきれていませんが、英語圏を中心に普及が進んでいるGoogle+。Googleの各種サービスと連携させたり検索結果で何かと優遇したりとGoogleの地道な努力が実を結んでいるようですが、今回は新たにアプリ連携を促進する取り組みを始めたということで早速のその内容をご紹介。特に海外でアプリ展開を行っている・考えている方には確実に集客支援になりそうな朗報なニュースかも? — SEO Japan

Google+-App-Search

アプリで行われた人気の高いアクティビティ、あるいは、閲覧されたコンテンツが何か知りたいだろうか?現在、グーグルは、この情報を検索結果に反映している。その結果、アプリの開発者が、グーグル+サインインを活用すると見込んでいるためだ。

グーグルは、グーグル+のアカウントを使って、サイトやアプリに容易にサインインする手段として、グーグル+サインインを2月に導入していた。現在、グーグルはこのサービスを活用するアプリに対しては、検索結果内で当該のアプリの人気の高いアクティビティや利用を表示している。

この結果はSERPの中央に掲載される。アプリ内で人気の高いコンテンツを明らかにすることで、クリックする手間を省くために用意されている。以下にFandangoの結果ページを掲載する。このページには、グーグル+のページだけでなく、ユーザーの間で話題に上がっている映画のページに直接アクセスするリンクも表示されている:

before after

上のページには、グーグル+ページを持つFandangoがどのように表示されるのかが示されている。 しかし、グーグル+のサインインを利用すると、このスペースは拡大され、その他のグーグル+のユーザーのアクティビティに応じて、アプリ内での人気の高いアクティビティが表示される。当然ながら、この情報は全て、グーグルで検索している際にログインしているユーザーのみに提示される。

この機能は今後数週間で徐々に展開されていくようだ。また、次のアプリがテストパートナーとして参加している:

詳細は、グーグル+の公式ディベロッパーブログの投稿で確認してもらいたい。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Rewards App Developers Using Google+ Sign-In With Better Visibility On Google Search」を翻訳した内容です。

ウェブ検索に優先表示することで利用を誘うというGoogleならではの強力なアプリ連携促進キャンペーンでした。検索というSNSと並んで(しかもさらに独占的)圧倒的なプラットフォームを握っている(批判を浴びないぎりぎりのラインで)優位性を見事に活用していますね。この試みがどれだけアプリ運営者のGoogle+ Sing-In連携を促進するか注目です。 — SEO Japan [G+]

Google、Monotypeとの提携によりWeb Fontsをデスクトップ用にも提供開始

GoogleのオープンソースWeb Fontsコレクションが、デスクトップでも利用できるようになっている(MacおよびWindows)。「どういうことなのだ」と混乱する方もいらっしゃることだろう。Web Fontsとはそもそも、ウェブ上で自由にいろいろなフォントを利用できるようにするために用意されたものだ。デスクトップで利用できるもなにも、既にきちんと表示されるようになっているはずだ。ただ、表示の際にはフォントのデータをダウンロードする必要があった。これを予め手元にダウンロードしておけば時間の短縮になるというわけだ。

今回の機能実装にあたりGoogleは、フォントビジネスを展開しているMonotypeSkyFontsというツールを利用している。これを利用することにより、いったんダウンロードしたフォントに新たな文字が加わったり、何かしらの変更が加わった際には自動的に反映されるようになるのだそうだ。

GoogleがWeb Fontsの提供を開始したのは2011年のことだった。現在では620以上のフォントファミリーが利用できるようになっている。そして今回のサービス実装により、提供Web Fontsの全てがデスクトップでも利用できるようになったわけだ。ちなみにWeb Fonts提供開始時の目的は、使いたいフォントを利用するのに、Flashを使ったり、あるいは画像ファイルとしてページに埋め込むような方法から、デザイナーを解放しようということだった。そうすることで、タイポグラフィーの観点からも面白いページを作れるようにしようとしたわけだ。

もちろんこうした取り組みを行なっているのはGoogleだけではない。たとえばAdobeもTypeKitというフリーミアムモデルで同様の仕組みを提供している。またEdge Web Fontsでは、フリーでオープンソースのフォントを提供してもいる。

また今回、Googleがデスクトップ向けに提供し始めたフォントも、自分でダウンロードしてインストールすれば、デスクトップでも利用可能ではあった。

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(翻訳:Maeda, H)


Google Glass、近くiPhoneでもナビゲーションとテキスト・メッセージが可能に

現在、Google Glassでテキスト・メッセージとナビゲーション機能を利用する場合、AndroidにGlassのコンパニオン・アプリをインストールしてペアリングしなければならない。しかし、これはすぐに変わりそうだ。昨日(米国時間5/3)、私がニューヨークのGoogleオフィスにGlassを受け取りに行ったときに担当者から聞いたところでは、これらの機能をどんなデバイスからも使えるようにするために作業が行われているという(コンパニオン・アプリからも独立に使えるようになるのかもしれない)。

今でもGlassはBluetooth経由でiPhoneとペアリングして利用できる。しかしiPhoneユーザーは現在まだ曲がり角ごとに案内してくれるナビという最大のセールスポイントの機能が使えない。地理不案内な場所を訪問したときにこのナビは実に役に立つ。Glassの位置情報機能の見せ場だ。しかし現在はiPhoneからはこの機能が無効にされている。

念のために言っておくと、Glassは独自にインターネットに接続できるという噂をよく聞くが、間違っている。Glassがインターネットに接続するためにはテザリング機能のあるスマートフォンが必要だ。キャリヤ側からみれば、Glassは無線ホットスポット機能を利用するデバイスの一つに過ぎない。そうであれば本来Glassはスマートフォン上のアプリによって機能が制約される必然性はない。ナビとSMSがiPhoneで利用できないのが奇妙だった。

Glassはコンパスは内蔵しているが、独自のGPS受信機は持っていない。GPS情報はペアリングしたスマートフォンから読み出す。Glassソフトウェア現在ベータ版なので、おそらくこのあたりに何らかの問題があったのだろう。ともあれ、近くGlassはペアリングするデバイスを選ばなくなるということなので期待している。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Dextr:確かにメールとはこういうものだった。友だちのメールだけ表示するメールクライアント

どうもメールというものが使いにくい。日々、60通から70通のメールを受け取るが、読む必要がありそうなメールは全体の1%程度だ。今やメールを使うことはすなわち散乱するゴミをかき分けることと同意になってしまったようだ。そういう状況にひとつの解決策を示すのがDextrだ。受信箱に届くメールを予め指定しておいた友人や家族からのもののみにフィルタリングするアプリケーションだ。

対応しているのはAndroidで、言ってみればGmailの優先トレイのような機能を持つものだ。但しこちらのDextrの方はスタンドアロンのアプリケーションとなっている。ダウンロードしてメールアカウントの設定を行うと、画面にコンタクトリストが表示される。ここで友だちや家族、仕事関係の人など、要するにメールを受け取りたい人にチェックをいれておくわけだ。Dextrは、ここで設定した人からのメールのみを表示するようになる。

アプリケーションの性質から見てGmailの代替として使うものではないし、使うべきでもないと思う。しかし受信箱に個人的な繋がりを持つ人からのメールしか表示されないという体験はなかなか衝撃的で面白い。受信箱がゴミだらけになるというのは本当に不快なことだ。本当に読みたいメールだけが入っている受信箱というのはとても気持ちのよいものだ。情報がなんでもかんでもメールでやり取りされるようになるまで、確かにメールというのはこうした存在であったはずなのだ。

知り合いのメールだけを表示するという特徴を備えたおかげで、Dextrはメールクライアントというよりも、メッセンジャーのような感じで動作することとなる。Dextrを立ち上げると、対応が必要なメールばかりが目に入ってくるのだ。大事な用事をDextrのおかげで思い出すことにもなる。多くの人がそうした感情をもち、そのせいでDextrは利用者を集めているのだ。但し、実際のところは友だちとの連絡にはTwitterやFacebookなどを使うことが多く、メールでやり取りをすることは少なくなっている。Dextrのインタフェースはなるほど非常によくできているのではあるが、それでもメールはメールで、実のところそれほど使わないかもしれないという感じもする。

Dextr自体にも、少々使いづらいところがある。たとえば添付書類を送ることができない(受信したファイルについてはダウンロードすることはできる)し、メールのスレッド化にも失敗するところがある。しかしそれでもなかなか面白いアプリケーションだとは思う。少なくとも関心を持っている人からのメールのみに集中するという目的に関しては完璧に動作する。

その面だけで使う価値はあると思うのだ。少なくとも知り合いからの大事なメールをスパムと混同することはなくなる。Dextrは$0.99でこちらからダウンロードすることができる。

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(翻訳:Maeda, H)


モバイル・アプリのインストを促すFacebook広告が大人気―3800のデベロッパーが2500万ダウンロードを呼び込む

Facebookのアプリ・インストール広告は今回のFacebookの四半期決算のスターだった。

シェリル・サンドバーグによれば、3800チームのデベロッパーがアプリ・インストールを促す広告を利用し、2500万のダンロードを呼び込むことに成功したという。iOSとAndroidのトップ100デベロッパーの40%が今年の第1四半期にこの広告を利用した。マーク・ザッカーバーグは、「われわれはモバイル・アプリ・インストール広告から本格的な収入を上げ始めた」と語った。

私が昨日の記事で紹介したように、あらゆるネットビジネスがモバイル化を進める中で、アプリ・ストアにおける競争は激しくなる一方だ。デベロッパーは自分のアプリをユーザーに発見してもらうためにあらゆる努力を払う必要がある。そのため昨年10月にスタートしたFacebookのアプリ広告には巨大な可能性がある。

Facebookのアプリ広告を使えばデベロッパーはモバイル版のニュースフィード中に大きなスクリーンショット、アプリの説明、インストール・ボタンを表示できる。Facebookの膨大なモバイル・ユーザー数のおかげで、こうしたインストール広告はアプリのプロモーションの必須に必須の要素となってきた。

ザッカーバーグは「iOSとAndroidは外部のアプリ・ストアなので、Facebookがそこからどうやって収益を上げるか当初はっきりしなかった。結局われわれはデベロッパーがアプリをプロモーションすることを助けるという手法に落ち着いた」と語った。

Facebookはアプリ発見広告に本格的に収益を上げる方法を見出した。7億5100万人に上る月間ユーザー数を背景に、サンドバーグは「われわれはデベロッパーに莫大な露出機会を与えることができるユニークな存在だ」と誇った。ザッカーバーグは「アプリ広告は本質的にモバイル広告に適合している。通常の広告の大半はクリックするとウェブサイトにジャンプする。ところがアプリ・インストール広告はアプリ・ストアのそのアプリのページを直接開く。モバイル・ユーザーは当然そのアプリ・ストアを以前に使ったことがあり、支払情報などはすべて入力ずみだ。アプリ購入は簡単だ。またデベロッパーにとってわれわれの広告のコストパフォーマンスは極めて高い」と述べた。

CFOのDavid Ebersmanは「アプリ・インストール広告はまだ開発途上だが、すでに非常にうまく機能している。売上の推移にも満足している」と述べた。

Facebookのアプリ広告は今後ますます重要性を増していきそうだ。モバイル広告の売上が3億7500万ドル、全売り上げの30%(前四半期は23%)にもアップしたのは明らかにアプリ広告の功績だ。

ただし、ライバルも同じことを考えている。Twitterも最近アプリ・インストール・カード広告を開始した。またHunter Walkなどの情報によればApple自身もAppStore内にアプリの広告を表示することを考えているという。

モバイル・アプリが全盛になればなるほどデベロッパーはライバルを出し抜く方法に苦心することになる。どうやらデベロッパーはFacebookその他のアプリ発見広告に今後ますます投資しなければならなくなるようだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Instagram、v3.5をリリース―自分の写真に写っている人(モノ)を自由にタグづけ、「あなたの写っている写真」で公開

今日(米国時間5/2)、Instagramは新しい写真へのタグ付け機能をリリースした。タグ付けはFacebookの初期の爆発的成長を支えた重要な要素だ。

今回アップデートされたv3.5(iOS版、Android版)では、ユーザーが写した写真に入っているどんな人物(あるいはブランド)でも自由にタグづけできるようになった。タグづけされた写真はその相手のページの「あなたが写っている写真」セクションに自動的に表示され、一般公開される。自分がタグ付けされると通知がプッシュされる。自分がタグづけされた写真が公開される前に自分の承認を必要とするように設定することもできる。

[注:v3.5は順次公開中なのでユーザーによってはまだダウンロード可能になっていないかもしれない。(7:59現在、日本版Play Storeではv3.4.1のままとなっている)]

新しい「あなたの写っている写真」セクションは5月16日まではユーザー本人しか見ることができない。これは自分が撮影した過去の写真をタグ付けしたり、他のユーザーがタグづけした自分の写真を検討して、必要ならそのうちの一部だけに承認を与えるなど、新機能に慣れる準備の時間を与えるためだ。

写真のタグづけとそれが通知されることはユーザーのInstagram利用を増大させるだろう。新しい「あなたの写っている写真」セクションは個人だけでなく、企業やブランドがInstagramで自己のイメージを管理する手段を与える。誰が、いつ、どんな製品をタグづけしたかのデータは企業にとって非常に有益な情報だ。

友だちがタグづけされた写真ストリームを眺めるのはFacebookでも非常に人気のある中毒性の高い活動だ。今回Instagramでも同様のことができるようになったのはいってみれば新たな金鉱を掘り当てたようなものだ。

新しい写真タグの使い方

iOSまたはAndroidでv3.5をインストールしたら、プロフィール・ページを開いて「あなたの写っている写真」をチェックしてみよう。あなたがタグ付けされた写真はすべてここに表示される。あるいは公開前に承認が必要な設定にしてある場合は、承認を求める写真が表示される。めったにタグづけされないユーザーの場合、自動的に承認する設定でもよいかもしれないが、大量のタグ付けを受けるような企業や著名人の場合、承認制にしておいたほうが安全だろう。Instagramのプライバシー管理についてはHelp Centerを参照。

自分がタグ付けされている写真を眺めて、承認するかどうか決定した後で、このセクションは一般公開もできるようになる。これはFacebookがタイムライン機能を取り入れたときに、ユーザーに自分の過去の記事や写真を検討する時間を与えたのと似ている。5月16日以降、「あなたの写っている写真」セクションは公開のプロフィールに表示されるようになる(公開する写真がなくても表示される)。

写真をアップロードするときに人物や製品をタップしてタグづけができる。また過去に撮影した写真に対しても同様にタグ付けできる。新しいタグ付け機能では、単にフォローしている相手やFacebookの友だちだけでなく、誰であろうと何であろうと写真に写っている対象をタグづけできる。ただしタグづけできるのはあくまで自分が撮った写真だけで、他のユーザーの写真にタグ付けすることはできない。

誰かの写真に自分がタグ付けされると通知が来て、その写真を(フォローしていない相手だろうと、非公開設定だろうと)見ることができる。その写真が自分のプロフィールページで公開されたくない場合、タグ付けされたユーザーはタグを削除したり、公開を承認しないことができる。また問題が深刻な場合は運営者に通知ができる。

将来は写真グラフになる?

自分がタグ付けされたという通知が来れば、たいていのユーザーはすぐにInstagramをチェックしに行くだろう。これはFacebookを急成長させた手法同じ、非常に巧みなバイラル戦術だ。Instagramにはすでに1億人のユーザーがいるが、新機能のおかげで利用はさらに活発になるはずだ。また自分がどのようにタグ付けされているか知りたいので新たにInstagramを使いはじめるユーザーも出るだろう。

私の取材に対してInstagramは「この機能を長期的にマネタイズにどう生かしていくか、まだはっきりしたことは考えていない」と答えた。しかし人物や製品に対するタグ付け情報がやがて何らかの形で広告のベースとなることは疑いない。

海に沈む夕陽やラテ・アートは見て美しいが、本当にユーザーを惹きつけ利用の中心となるのはやはり人物だ。「あなたの写っている写真」の公開でInstagramはますますユーザーの写真ライフの中心的役割を果たすようになるだろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


モバイルスタートアップが、より良く、より早く、より力強くイテレートして成功する方法

世界的に盛り上がっているスマホシーンですが、それと並行して多くのモバイルスタートアップが日本でも世界でも立ち上がっています。モバイルの場合悩ましい点が、アプリをリリースする度にApp Storeの審査を通す必要があり、ウェブベースのPCに比べてテスト&リリースのイテレーション的なアプローチが難しいこと。その現状を上手く脱しなければユーザーに長く使ってもらえるアプリを作り上げることは至難の業、、、ということでその壁を打ち破れず実際に多数のモバイルスタートアップの死をその目に見てきたアンドリュー・チェンが、モバイルスタートアップの成功の秘訣について考察します。 — SEO Japan

最近、いかにしてモバイルスタートアップが1999年のように失敗しているかについてブログ記事を書いた。この記事では、大半のモバイルスタートアップが最初のバージョンを出荷するのに時間をかけ過ぎていて、さらにその後のアップデートにもあまり時間を費やし過ぎているというものだ。その結果、彼らは、1999年のウォーターフォール型の製品開発プラクティス(註:企画・設計・プログラミング・テストなど開発を工程毎に明確に分けて進めていく昔からある開発スタイル)を連想させるような形で失敗している。私たちはもっとうまくやることができる。

前回の記事は、テックコミュニティ全体にとっての課題となるべくして書かれた。そして、私たちがイテレーションサイクルをどのように改善するのかについて、たくさんの素晴らしい返答をもらった。このアイディアと提案は、いくつかの異なるカテゴリーに分けられる:

  • 適切な(最小限の)製品を選択すること
  • ローンチの前に市場をテストすること
  • 素早くコーディングと出荷をすること

特に、YCombinator卒業生からいくつか優れた意見を得たので、それらのコメントを取り上げたいと思ったのだ。それらは、本当に、かなり良かった。

適切な(最小限の)製品を選択すること
まずは、適切な最小限の製品を選択することが大切だ。Apple Appストアに取り組んでいるスタートアップは、以下の3つの相反することを満たさなければならない:

  1. ハイクオリティのアプリをリリースする
  2. それを素早くリリースして、銀行にあるたくさんの資金を使ってイテレートする
  3. 次のラウンドを獲得するために、資金100万ドル以上を使って十分なダウンロード数を獲得する

これを古典的に言うと、良い、安い、早いから2つを選べ、になる。ほとんどの場合、スタートアップがその支配下に持っているのは、クオリティとリリースするための時間であるため、ここではそれに焦点を合わせよう。良い+早いを手にする一番の方法は、限られた機能を備えた洗練されたアプリを作ることだ。洗練をスキップせず、あまり多くの時間をかけすぎない方法である。

もう一つ重要なことは、既存の市場を選ぶことだ。競合相手はいるが差別化する明白な方法がある場合、プロダクト/マーケット・フィットに達する前にあなたが彷徨う時間は少なくなるだろう(願わくば)。モバイルではイテレーションは高価であることを考えると、これは大きなアドバンテージになる。もし何か新しいことをしようとしていて、それをサポートする顧客行動が存在しないのなら、あなたは時間とお金とイテレーションを要する市場を探す必要があるため、それは恐ろしい状況かもしれない。

Kieranが、洗練されているが制限のある機能について以下のコメントを述べている:

Kieran O’Neill―Threadの創設者
技術的ソリューション側からすると、製品開発の対策は、よりニッチな/1つの機能を備えた/素早いアプリを最初は作って、その後、最初の成功に達したらより大がかりな脱線した目標に拡大することだと思う。あなたが指摘するように、問題はウェブ以上にモバイルではこのプロセスがもっと急速だということだ。

Tonyはこのように言っている:

Tony Wright―Tomo Guidesの創設者
これは素晴らしい記事だ。私はかつてアプリストアで成功するためには大きなローンチが必要だと信じていた。アプリストアには大きな重力があり、トップアプリに入るにはPR爆弾が必要で、Appleの“Most Popular”リストからのオーガニックダウンロードがあなたを大衆の上に維持し続けるのだと思っていた。しかし、私はあまりに多くのブームとなったアプリが、PR効果が徐々に消えるとどん底まで落ちるのを目にしてきた。

私たちサイドの解決策は、より早くローンチしてMVPを再採用することだと思う。PRに必死にならないことだ。ベータオーディエンスを見つけ、彼らの役に立つのだ。たとえあなた(と彼ら)が、恐ろしいテストフライトを通過しなければならないとしても。スケーラブルでリピート可能な顧客獲得に焦点を合わせ、自分の製品/販売の課題の多く/大部分を解決するまではローンチしないこと。そのやり方なら、あなたのローンチは、積み重なった湿った木ではなく、火にガソリンを注いでいることになる。

要は、私たちは早くイテレートして、1日に複数回デプロイするように教えられたのだ。今はそれがベストプラクティスなのだ。例えば、Facebookは、600人近くのデベロッパーを活用して1日に2回デプロイする。しかしながら、モバイルでは、その文化は浸透していない。アプリストアのプロセスが理由で、本当にハイクオリティのプロダクトマネージメントが重要になる。さもなければ、アプリのリリースまでに、簡単に何日、何週間、何か月もかかってしまう。それは素早く動いているとは言えない。

ローンチの前に市場をテストすること
自分のV1が堅実であることをリリースする前に知ることが、超重要になる。その理由は主に2つある:

  • アプリストアのリーダーボード。ここでは、継続したトラフィックの上昇がより多くのトラフィックをもたらす。
  • アプリストアのレビュー。ここでは、できる限り5つの星を獲得したい。

これは、ローンチ時の大きな急上昇を手に入れようとする前に、全てのバグを押しつぶして大きなデザインの問題に対処する必要があるということを意味する。そうでなければ、あなたは、バグに悩まされる急上昇と2つ星のレビューを獲得するかもしれない―良くないことだ。

ひそかにリリースしてリブランドすることによって、これをする方法についていくつかの素晴らしいコメントをもらった。以下は、Matt Brezinaの博識なコメントだ:

Matt Brezina―Sincerelyの創設者
これは素晴らしい観察だね、Andrew。私たちがやったことは、Postagramをローンチする前に、アプリ上に私たちの個人名は載せずに、異なるAppleアカウントの下で2~3個の製品バージョンをローンチすることだ。私たちがPRローンチをした時には、その製品は過去4か月の取り組みからブランド化されたバージョンだった。私たちはそれが上手く機能すると分かっていたし、ユーザーが気に入るということも知っていた。それ以降、私たちが1つのリリースの開発に4週間以上費やすことはなかった。そして、特に私たちは、迅速な実験のためにAndroidを使用する―Appleの1週間のアプリ認証はイテレーションサイクルを本当に遅くする。そして、a/bテストをすることの難しさは、現在のモバイル開発環境において私が最も好まないことだ。

ZyngaでMobile Pokerに取り組んでいるKentonもまた、アップデートが簡単であるという理由で試作品の製造にはAndroidを使用するという優れたアイディアについて述べている:

Kenton Kivestu―ZyngaのMobile Pokerを担当するシニアプロダクトマネージャー
解決策の一部は、Appleの認証プロセスの厳しさや遅延に直面することがないAndroidで機能を開発およびテストすることだ。また、Kieranの意見も有効だと思う。Appleはハイクオリティなスタンダードを持っているかもしれないが、Appleの認証を得るために何かを開発するのに6か月も費やす必要があるという真っ当な理由はない。6か月に及ぶ開発期間は、恐らく、フィーチャー・クリープ、範囲が広すぎる、あまりに多くテストしすぎる、洗練し過ぎなどを暗示する。

もう一つの面白いアイディアは、最初に他の場所でアプリをテストすることだ。それは、カナダでもニュージーランドでもいい。アメリカと同じように英語を話すオーディエンスがいてスマートフォンの普及率が高い場所でテストをするのだ。

素早くコーディングと出荷をする
実際に製品開発を実施することとなると、あなたは、本当の障害は何なのか自分自身に問わなければならない。それはAppleに申請すること?では、あなたがそれを7~10日ごとにすることができるとしよう。そして、後ろにさかのぼって、シンプルな目標を定めたとしよう。

あなたが何かをAppleに申請する機会がある時はいつでも、あなたは申請する何かを持っている。

この目標を達成しようとするというのはどんな意味なのだろう?それが意味することは、あなたが結局1週間で製品を築くことになるということだと思う。5日目にはいくつかテストをして1週間のタイムラインでそれを届けることができるように、結局たくさんの機能の範囲を狭めることになる。いくつかの時間のかかる機能に関しては、あなたは、できる限り1週間に近づけ、最小限の待ち時間を許容しようとする。

同様に、毎週アプリを申請する場合でも、あなたは毎日何かを行うことができる―Testflight(註:無料のアプリテストサービス)を使用するのだ。これは、毎日アプリの社内リリースをして友人や家族がそれを試用することができることを意味する。

これはどれくらい実現可能なのだろうか?そう、もう一度言うが、私たちは、ウェブ上では、1日に複数回デプロイするというアイディアに慣れている―モバイルアプリでやってもいいじゃないか?それは可能だ。

結論
これらは、素早くイテレートするための材料だ:シンプルだが洗練されたV1アプリ。ローンチ前のシステマチックな市場テスト。強力でイテレーティブなプロダクトマネージメント。毎週のアプリ申請と毎日のテスト飛行。それを十分なモバイルスタートアップ資金と、私たちがテックに持つ強力なチームと組み合わせれば、私たちはきっとどこかに到達するはずだ!

下のコメント欄では、より良く、より早く、より力強くなるためのアイディアやアドバイスを大歓迎する。


この記事は、@andrewchenに掲載された「How mobile startups can iterate better, faster, stronger」を翻訳した内容です。

モバイルスタートアップ起業家の様々な意見も掲載されており、非常に参考になる記事だったのではないでしょうか。私もこの記事を読んでナルホドと思ったのですが、確かに自由に更新できるウェブサービスと違ってモバイルアプリの場合は申請と承認の過程が常に発生しますからね。事前にどれだけ熟考したとしても、リリースしてみないと分からない点もありますし、リリース前のテスト文化をいかに根付かせることができるかも、成功の確率を上げるためには重要そうです。もちろん、仲間内少人数でテストして自分たちの感性や信念を信じる、、というスタイルもあるでしょうし、実際それで成功したアプリも多いとは思いますが、リスクを減らせることにこしたことはないですし。苦戦中のモバイルスタートアップも多いと思いますが、この記事に何か突破口になるヒントがあることを願います。 — SEO Japan [G+]

日本発の無料メッセージ・サービス、Lineのユーザーが世界で1億5000万人に―1月の1億人からさらに急成長

日本のLINE株式会社が運営する無料のメッセージ・サービス、Lineの世界での登録ユーザー数が1月の1億人からさらに増加して1億5000万人になったという。Lineは2011年の夏にアジアでスタートし、まず日本で大人気となった。しかしその後アメリカ、ヨーロッパ、ラテン・アメリカなど急速に世界各地への進出に成功した。

Lineが発表している数字はアクティブ・ユーザーではなく登録ユーザーであることには注意しておかねばならない。アクティブ・ユーザー数は公表されていないが、LineのアメリカのCEOは以前、TechCrunchの取材に対して「世界の月間アクティブ・ユーザー数は登録ユーザーの最大80%にもなる」と答えている。

この数字をライバルと比較してみると、Viberは2月に登録ユーザーが1億7500万人に達したと発表している。最大のメッセージ・サービスであるWhatsAppは登録ユーザー数を明らかにしていないが、4月に月間アクティブ・ユーザー数は2億人以上だとTwitterで述べた。

Lineは世界市場での急成長を助けている要因の一つとして、昨年末にスペインでリリースしたスペイン語版アプリ(iOSとAndroid)とそのテレビCMのおかげで1000万のユーザーを獲得できたことを挙げている。また南米のスペイン語圏でも着実に成長中だとい。さらに フランス語版とブラジル・ポルトガル語版のアプリも3月に追加されている。

Lineのターゲットは主として若い世代で、無料のメッセージ・サービスにソーシャル・ネットワーク、ソーシャル・ゲームの要素を加えたサービスを提供している。またステッカー〔スタンプ〕や「カワイイ」マスコットなども人気を集める原因だ。マスコットのキャラクターを主人公にしたテレビのアニメ番組(Line Town)も日本で放映中だ。

Lineによれば、16種類のゲームのダウンロード数の合計は3月で1億に達したという。公式カメラ・アプリのLineカメラは今月世界で3000万ダウンロードを記録している。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


6秒動画のVine、アップデート版を公開。「@」メンション及びフロントカメラも利用可能に

大人気の6秒ビデオ作成アプリケーションのVineがアップデートをリリースしている。なかなか重大な部分にかかわるアップデートだ。まず前面カメラが使えるようになった。しかもVineビデオ撮影中にカメラを切り替えることができるようになっている。また、ビデオ投稿時やコメント投稿時にメンションボタンを押して「@」を出して、目的の人物に投稿したことを通知できるようにもなった。

新たな機能を試してみたのだが、なるほど本格的映画作品のような効果を狙うことができそうだ。

また、ユーザー検索機能も強化され、Twitterのハンドルを指定して友人を探すこともできるようになった。いろいろとあるが、ともかく今回のアップデートで最も大きなものはフロントカメラのサポートということになるだろう。最新版はこちらからダウンロードできる。

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(翻訳:Maeda, H)


GoogleがApp Activitiesを検索に導入―モバイル・アプリでのGoogle+ユーザーの行動を表示

Googleがもっとも強いのはもちろん検索分野だ。だからGoogleのあらゆるサービスから入る情報が検索にフィードバックされるのは理にかなっている。今日(米国時間4/30)、Googleはニューヨークで開催中のTechCrunch DisruptでApp Activitiesを検索に導入すると発表した

たとえばGoogle+でログイン中のユーザーが“Fandango〔映画チケット販売サイト〕という単語を検索したとすると、即座に右サイドバーにFandangoアプリのユーザーに人気のある映画の一覧が表示される。

Google+のプロダクト・マネジメント・ディレクター、Seth Sternbergとプロダクト・マネージャー、Ardan AracがTC Disruptに登壇して新機能のデモを行った。

この機能でAndroidとiOSアプリ上のユーザーの行動を検索に活用するという興味深いプランが見えてきた。今回のローンチ時点でのパートナーはユーザー評価によってコンテンツの表示順位を決定する方式の音楽と映画のサイトだ。Googleはここ数週間のうちに、Fandango、SoundCloud、Deezer、Flixster、Slacker Radio、Songza、TuneInでこの機能をサポートする。これまでユーザーのアプリ内行動の情報はプロフィールページのみに表示されていた。

もちろん、この機能は今年2月にリリースされたGoogle+アカウントを利用したサインインがベースになっている。Googleはデベロッパーに対してサービスへのログイン、サインインにGoogle+の認証機能を採用するよう呼びかけている。Google+による認証はAndroidだけでなくiOSとウェブでも有効だ。

下のスクリーンショットはFandangoを検索した場合だ。現在(左)はGoogle+への最新の投稿が表示されるだけだが、app activitiesが有効になった状態(右)では、Fandangoで人気が上位の映画のリストが表示される。ユーザーが表示された項目をクリックするとFandangoサイトの該当するページにジャンプする。

SoundCloud〔音楽やポッドキャストのクラウド共有〕の場合を詳しく見ると、個々のアイテムをこれまで何人のGoogle+ユーザーが聴いているかも表示される。

アプリ内でのユーザーの動向が検索で詳しく表示されるというのはAndroidアプリのデベロッパーにとってGoogle+のサインイン機能を実装するための動機付けになるだろう。検索にアプリの現実の活動内容が表示されれば、さらなるダウンロードを促すために大いに役立つ。AppleのApp Storeにはユーザー評価やユーザー・レビュー、わずかなスクリーンショットが表示されるが、 ユーザーが実際にそのアプリを使って何をしているかは分からない。

たとえばゲーム・アプリにこの機能がサポートされれば、検索結果にトップ・スコアやそれを記録したユーザーが表示されるようになるかもしれない。これにはアプリのソーシャルな対話性を深める効果があるだろう。

〔日本版〕App ActivitiesはAndroidまたはiOSアプリ上のユーザーの行動をGoogle+のプロフィールページにストリーミングする機能(ユーザーの明示的許可が必要)。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+