SonosのサウンドバーPlaybaseはテレビの下に置いても目立たない薄さを誇る

テレビを壁にかけている人たちは、オールインワンのサウンドバーをよく使っているが、テレビは台の上にあるべしという、今や少数派の頑固者はどうだろう? 高級オーディオ専門メーカーのSonosはこれまで、この人たちを無視してきたが、このほど、やっと風向きが変わったようだ。

そのPlaybaseないしPLAYBASEと呼ばれる製品は、オールインワンのワイヤレススピーカーで、テレビの下に置くようなデザインだ。この699ドルのデバイスは厚さが58ミリで、スピーカーは中域用が6基、ツイーターが3基、ウーファーが1基、系10基収まっている。デジタルアンプも10台内蔵している。Sonosのそのほかの製品と組み合わせて、低音を効かせたサラウンドにもできるし、テレビやゲーム機などの音をそのまま鳴らしてもよい。

Sonosは、部品的にはテレビ用スピーカーも音楽用スピーカーも同じ、と言っているので、Apple MusicやSpotifyやムービーなどの音も、これで聴いてください、ということ。ただしデジタルオーディオの入力は一つだ。電源ケーブルもある。

家庭用のワイヤレスオーディオといえば長年、Sonosが定番だったし、今度のデバイスが、あの上出来のPlaybar(壁掛けテレビ用オールインワン)を上回るものではない。Playbaseは最大荷重が75ポンドだから、おばあちゃんちの古いCRT以外は、どんなテレビでも乗せられるだろう。Sonosの製品としては、マニアのワイヤレス音楽から、一般家庭用のメディア製品にも手を広げたという意味で、興味深い。

Playbaseは今日発表されたが、発売は4月だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

DenonやMarantzなど有力オーディオブランドがSound Unitedの下で大連合、テクノロジー系勢力に対し危機感

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オーディオ装置のトップメーカーたちが、大きくまとまろうとしている。スピーカーのブランドPolk AudioとDefinitive Technologyを保有するSound Unitedが今日(米国時間3/1)、DenonとMarantz、およびBoston Acoustics(スピーカー)とHeos(マルチルームオーディオ)のブランドを保有するD+M Groupを買収した、と発表した

この企業集合はSound Unitedという名前になり、今のCEO Kevin Duffyが率いる。買収の条件は公表されていない。Sound Unitedは持株会社DEI Holdingsの傘下で、後者はさらにボストンのプライベート・エクイティ企業Charlesbankのポートフォリオ企業だ。D+M Groupは、Bain Capitalの日本(東京)企業K.K.BCJ-2の一部だった。

Duffyはこう語る: “D+M Groupのブランドポートフォリオとアジア太平洋およびヨーロッパの事業実績は、グローバルな成長を目指すSound Unitedにとって完璧な補完だ。製品や技術のポートフォリオも補完性があり、A/V受信器など新しい市場分野への進出が可能になる”。

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Sound Unitedは、オーディオシステムのオーダーメイドやハイエンドオーディオから消費者オーディオ市場までの広範囲をカバーすることになる。2014年には同社ブランドのヨーロッパ向け流通でD+Mとパートナーしていたから、買収はその延長線上にあるとも言える。

Duffyによると、“今のところは、製品も社員も各社の立地もいじるつもりはない。もっといろいろ分かってくれば、パートナーや顧客たちにも告知していきたい”、という。

今回の買収の動機は、競合対策というより、市場の拡大と、最近の高度なハードウェア技術の共有にあるようだ。今オーディオビジネスは、Amazon Echo, Google Home, Sonosなどのテクノロジー勢力に押されているから、今度の連合結成は伝統的なブランドの防衛策でもある。

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遅れに遅れたAppleのBeats Xワイヤレス・イヤフォンは2月10日に出荷

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クリスマス商戦に入る直前、AppleはBeats Xワイヤレス・イヤフォンの出荷再延期を発表した。ユーザーには「2月に発売予定」という漠然としたスケジュールが知らされた。一方で、Appleは(多少遅れたものの)AirPodsを出荷することには成功した。AirPodsはレビューで高い評価を得ている。

この遅れでW1チップを使ったワイヤレス・イヤフォンはやや気が抜けたものになったかもしれない。しかしともかく今度こそ本当に出荷される。われわれの取材に対し、Appleは今日(米国時間2/7)、「Beats Xはいよいよ発売が決まった。店頭には2月10日に並ぶ」と答えた。ちなみにカラーバリエーションはすでに発表された白と黒に加えて青とグレーもあるという。

このイヤフォンはLightningポートを通じて充電され、1回の充電で8時間作動する。左右のイヤフォンをつなぐFlex-Formケーブルはユーザーの首に確実に装着される。Siriを起動するボタンが装備される。イヤフォンに磁石が内蔵され、首から下げたときにぴったり密着するため邪魔にならないという。

PowerBeats3やAirPodsと同様、W1チップはAppleのデバイスとのペアリングが非常に簡単で確実だ。もちろんこのイヤフォンは他のスマートフォンともペアリングできるが、簡単さではApple製品の場合がやはり群を抜いている。

Appleストアでの価格は150ドルだ。

〔日本版〕日本のAppleサイトのBeats Xイヤフォン。現在(2/8朝)はまだ「注文できません。2月に発売」のままとなっている。価格は1万4800円 (税別)。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Raspberry Piでロスレスオーディオを再生できるようになるJustBoom DACが発売

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これは驚き、JustBoomのおかげでロスレスオーディオが身近なものになった。それはRaspberry Piの拡張基板(hat)の集合(hats)で*、コンピューターにつなぐと高忠実度オーディオの再生や増幅ができる。この24ドルの“hats”の構成は、ロスレスDAC、小型アンプ、そしてCOAXと光オーディオによるハイレゾオーディオの出力だ。〔*: hat, 参考記事。〕

Neil Youngみたいに究極の高忠実度にこだわる人は、少なくともこの三つの低価格ソリューションがあれば、ロスレスの音楽ファイルをあまり苦労せずに再生できる。裸の基板を持ち歩くのはありえないから、ケースを買うか3Dプリントで自作するとよい。

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こいつをPonoWikipedia〕にするには、どうするか? たぶん必要なのは、電源とLiPoバッテリー、何らかのスクリーン、そしてポータブルにするための入力システムだ。デスクの上だけで頑張るつもりなら、スクリーンレスのキットがある。Raspberry Piの知識も、もちろん必要だ。高度なDIYプロジェクトの第一歩、と考えるのが妥当だろうが、でも完全32ビットのHarvest Moonを聴けたら感動するだろうな。挑戦する価値はあるね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Appleは既にワイヤレスヘッドフォンの覇者になりつつある

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ワイヤレスヘッドフォンの過去数週間のオンライン売上に関する、新しいレポートによれば、AppleのAirPodsはその出荷の遅れにもかかわらず、素晴らしいホリディシーズンを満喫したようだ。

何億枚もの匿名化された電子レシートからデータを収集しているSlice Intelligenceのレポートでは、プロダクトのプレオーダーが開始された2016年12月13日以来、この159ドルのプロダクトが、全ワイヤレスヘッドフォオンによるオンライン売上の4分の1を占めていることが報告されている。

レポートではまたAirPodsのプレオーダーの開始日が、年間を通してヘッドフォンのオンライン売上が最大になった日だったことも報告している。それはサイバーマンデーならびにブラックフライデーをも凌ぐ売上だったのだ。この結果の主たる要因はもちろん、AirPodsの製造の遅れによって、小売店への出荷数がとても限られたものになったことと無縁ではない。

Appleは、同社のBeatsヘッドフォンの様々なワイヤレスモデルのおかげで、AirPods以前のワイヤレスヘッドフォン市場でも、大きな存在感を持っていた。Sliceのデータによれば、2015年と2016年においては、オンラインで売られたワイヤレスヘッドフォンのおよそ24パーセントがBeatsブランドのものだった。

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ヘッドフォンのBluetooth接続への移行は急速に進んでいる。Sliceはこのホリディシーズンにオンラインで購入されたヘッドフォンの75パーセント近くが、なんらかのワイヤレス接続を行うものであると述べている。

今年のCESが示していた多くのものの中で、消費者向けのハードウェアという観点からは、ワイヤレスイヤホンが来年に向けての成長段階に入ったことが明確に示された。より多くの電話機メーカーがヘッドフォンジャックを捨て去ることを企画している中で、業界が進む方向としては避けられないものだろう。AirPodsは、現在利用可能な最も洗練されたワイヤレスイヤホンソリューションであり、まだ非常に高価なほとんどの他の選択肢よりも、実際やや安いものになっている。

従来のオーディオ会社によるワイヤレスイヤホンの分野への参入はまだ行われていない、したがってこの市場での地位をAppleが維持できるかどうかは、彼らがヘッドフォンにできることすべての再発明を探りつつ、この製品カテゴリを革新していけるかどうかにかかっている。

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(翻訳:Sako)

Googleがビデオ会議の音質向上のためにスウェーデンのLimes Audioを買収

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Googleがそのブログ記事で、音声通話の音質を良くする技術を持つスウェーデンのLimes Audioを買収したことを発表した。スウェーデンのウメオに本社がある同社は社歴10年、ストックホルムとパロアルトにもオフィスがある。

Googleがスウェーデンのスタートアップを買い物するのは、今回が初めてではない。2007年には通信企業Marratechを1500万ドルで買って、Google TalkとHangoutsの強化を図った。その同じ年にはデータ視覚化のTrendalyzerを拾い上げた。Limes Audioの最後の資金調達は2016年3月の240万ドルだが、今回の買収の条件は公表されていない。

そのブログ記事でGoogleのプロダクトマネージャーSerge Lachapelleは、Limes Audio のGoogleでの役目について述べている。それは、長らく待望されていたオーディオの音質の向上だ:

“Chromebox for MeetingsとGoogle Hangoutsをベースとする弊社のビデオ会議サービスは最近ますます利用企業が増えているので、オーディオのクオリティが重要である。G Suiteの顧客も最近は日々の会議をビデオ通信で行っているから、ローコストでハイクォリティーのオーディオを提供することが、ますます重要になっている。 ”

一方Limes Audioはホームページ上のメッセージでファウンダーのFredric LindströmとChristian Schüldtが買収について述べ、Googleに参加すると、距離や環境に制限されないもっと広い範囲で、すべての音声通信の音質向上に取り組めることになるので、今後が楽しみ、と述べている。

同社の技術は、スウェーデンのブレーキンゲ工科大学の研究から生まれた。二人のファウンダーはこの大学で応用信号処理の博士号を取得している。メインのプロダクトはTrueVoiceと呼ばれるオーディオソフトウェアスイートで、音に対するエコー相殺やノイズ縮減、および自動化ミキシングなどの技術を組み合わせて音質を改良する。

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真のTechnicsは死んだ(またもや)…貴重なブランド資産をもっと正しく扱え

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[筆者: Travis Bernard]
TechnicsがCES 2017で、ターンテーブルGrand Class SL-1200GRを発表した。それは基本的に、昨年発表されたSL-1200Gの微調整バージョンだ。

レコード盤のファンなら、こいつは廉価バージョンだ、と思いたいところだが、しかしそれはまったく違う。Technicsは価格を発表していないが、Gizmodoの記事は2000ドルぐらい、と言っている(昨年の機種は4000ドルだった)。

もしもその新しい“廉価版”のTechnicsのデッキが本当に2000ドルなら、真のTechnicsは死んだ(またもや)と言っても過言ではない。

この惑星上のすべてのDJが欲しがるのは、Technics SL-1200 MK2だ。それは世界でもっとも人気の高いターンテーブルのひとつであり、今なら中古をeBayで1000ドル以下で買える

高級機のTechnics SL-1200 MK2がまだ中古でたくさんあるのに、誰が新しいバージョンに2000ドルを払うだろうか?

また、同程度の機種なら今や何十種類もあって、とても安く買えるのに、新しいTechnicsのターンテーブルにお金を払う人がいるだろうか?

PansonicがTechnicsをリブートしたのは、ターンテーブルの有名ブランドの復帰を願うたくさんのDJたちの気持ちに応えるためだ。数年前には、生産再開を訴える署名活動に27000名あまりのDJの署名が集まった

PanasonicがTechnicsブランドの復帰を決めたのは完全に正しかったが、その地獄から蘇ったものは、まったくTechnicsではなかった。

今後もずっと、Technicsという名前が持つ“ブランド資産”の正当化努力を続けてほしい。今の現実は、PanasonicがTechnicsという名前を、その復活よって破壊したのだ。

それはもはや、Technicsではない。単なる“高すぎる商品”だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

RolandのGo:MixerはYouTube投稿などのために気軽に使えるオーディオミキサーだ

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携帯電話やスマートフォンにはすばらしいカメラがあるけど、でもストリーミングやYouTubeへの投稿をしたければ、どこかよそを探してオーディオのミキシングをしなければならない。しかし、ミュージシャンやポッドキャストのヒーローにとって朗報がある。わずか99ドルで、RolandのGo:Mixerが魔法を使ってくれるかもしれない。

いつものことだが、ビデオに良いサウンドをつけようとすると、同期化、録音、、ミキシングなどなど面倒な作業で苦労しなければならない。それらの言葉は、一見、かっこよく響くかもしれないけど、そのための時間が十分にない人も多い。

Ooh. Pretty.

わあ。かわいいね。

RolandのGo:Mixerをスマホにつなぐだけで、その問題は解決する。このデバイスには、ギターとマイクロフォン用のプリアンプが収まっている。なんだか平凡に聞こえるかもしれないけど、YouTubeやFacebook Liveなどで音楽をよくプレイする人にとっては、とってもうまくできてるソリューションだ。ギターとマイクをこのミキサーにつなぎ、レベルを調節し、そして演奏開始。これで毎回、オーディオは完璧だ。

このデバイスは電源がスマートフォン本体だ。これも便利だし、マイクロフォンや楽器だけでなく、いろんなメディア〔CDなど〕の再生も入力端子が用意されている。もちろんもっと本格的なミキサーはあるけれども、こちらは値段が安いし、サイズは3.75×3.75×1インチだからポケットに気軽に放り込める。そこが、いいよね。

ステレオ出力もあるから、オーディオをを別に録音したり、両耳ヘッドフォーンでモニタするのにも適している。

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PlayStationの新しいヘッドセットは1月12日発売、仮想サラウンドと3Dオーディオで従来機に大差をつける

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PlayStationの新しいBluetoothワイヤレスヘッドセット、両耳を覆うタイプのヘッドフォーンは、1月12日に159ドル99セントで発売される。この新しい缶はPlatinum Wireless Headset(プラチナワイヤレスヘッドセット)と呼ばれ、これまでの最高級機であるGoldよりさらに上、を意味しているようだ。

ゲーマーにとっては、どこがプラチナなのか? 7.1の仮想サラウンドサウンドを提供するが、それはすでにGoldにもある。しかしPlatinumはGoldの倍のお値段で、そうなった理由はPlayStation独自の3Dオーディオ技術を実装しているからだ。3Dサウンドは、とくにPlayStation VRのゲームで有意義だ。

PSVRはふつうのリアルサウンドでふつうのPS4のゲームもサポートする。最初はUncharted 3: A Thief’s End、そしてその後、MLB The Show 17などもだ。そこでPlatinumの3Dオーディオは、明らかに高級機としての違いを見せつける。下のビデオでUnchartedを開発したNaughty Dogが、3Dオーディオがあると何ができるかを説明している。

Platinumのヘッドセットは、素材もGoldより高級で、3.5mmのケーブルもあるからPSVRやVitaと互換性がある。アップグレードとして無理がない気がするし、マイクロフォンはノイズキャンセリングタイプだから、使用中に、どんなキザなことを言ってもサマになるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ヘッドフォンを秘かにマイクロフォンに変えて、盗聴ができる(“実用化”はまだだ)

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イスラエルのベングリオン大学のセキュリティ研究者たちが、ヘッドフォンをマイクロフォンに変えて会話を秘かに録音する方法を見つけた。その技術はまだ概念実証の段階だが“Speake(a)r”と呼ばれ、最初はPCにつないだヘッドフォンをマイクロフォンに変え、そのPC上で録音の音質を本物のマイクロフォンと比較した。その結果ヘッドフォンは、パッシブ(無電源)のマイクロフォンと同じぐらい上手に、室内の音を拾った。

それは、なかなか巧妙なハックだ。多くのデスクトップコンピューターでは、RealTekのオーディオコーデックを出力のところに使っているが、それを入力チャネルに変えてしまうのだ。すると、ヘッドフォーンを出力用らしいジャックにつなぐと、ハッカーが音を聴くことができる。“われわれの実験では、イヤフォンが数メートル先の音を明瞭に拾うことができた”、と研究者のMordecai Guriが書いている。“またチャネルのキャパシティは、かなり広い周波数帯域において1 Kbps弱だった”。

“今日のPCが内蔵しているサウンドカードの多くが、ある程度はこのような改造が可能である。つまりそれは、一つ以上の仕事ができる。カーネルにはジャックを改造できるためのインタフェイスが露呈しているが、誰もそれを使わないし、知る人すら少なかった”、とLinuxのサウンドエンジニアDavid Henningssonが書いている。Speak(a)rは、まさにそこをついたのだ。

これは、ドライバーの書き換えではない。内蔵チップでそんなハックはできないから、単純にイヤーバッドやヘッドフォンが会話を拾い始めることができるだけである。マイクロフォンを使えないコンピューターでも、RealTekのチップがあれば、それをユーザーが知らない間にハックできる。音質は、専用マイクロフォンとヘッドフォンを比べるとほとんど同じだ(下図)。

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“今のPCやラップトップのマザーボードには、オーディオコーデックが最初からあって、それに手を加えればオーディオジャックの機能を出力から入力へ(ソフトウェア内で)変えることができる”、とGuriは語る。“この研究論文では、この問題をサイバーセキュリティの面から考察している。われわれが提示したをソフトウェアSPEAKE(a)Rは、マイクロフォンのないPCでも、盗聴用デバイスに変えることができる。

でもまだ概念実証だから、あなたのヘッドフォンをあわてて壊す必要はない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Samsungが自動車部品大手のHarmanを80億ドルで買収:コネクテッドカー分野の強化を狙う

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Samsungが自動車部品、オーディオ機器のHarmanを80億ドルで買収すると発表した。Samsungが今後コネクテッドカー(IT化されたクルマ)に注力していくという意志の表れだろう。

Harmanという名前を聞くと、オーディオ機器を浮かべるという読者も多いとは思うが、同社は自動車部品の大手でもある。今回買収は、Samsungの買収案件としては過去最大級のものであり、同社がもつ自動車分野への野望がうかがえる。Harmanの昨年の売上高は70億ドルで、その65%は自動車関連部品からの売上だ。今回の買収により、コネクテッドカー向けのデバイスやオーディオ・システムといったHarmanの製品が、世界中で3000万台とも言われるサムスン製のクルマに搭載されることになる。

Samsungはクルマ向けのエンターテイメントやソフトウェア・システム分野でGoogleやAppleに遅れをとってきた(GoogleにはAndroid Autoが、AppleにはApple CarPlayがある)。そのため、今回の買収はSamsungがライバル企業に追いつくための手段だと言えるだろう。

Samsung Electronicsの副会長兼CEOであるOh-Hyun Kwonは、「テクノロジー、プロダクト、ソリューションという点において、Harmanは当社を完全に補完する存在です。私たちがこれまで注力してきた自動運転車という分野を拡大するためには、今回の買収は自然の流れだったと言えるでしょう」と買収を伝えるプレスリリースの中で話している。

買収金額は1株につき112ドルで、総額は80億ドルとなる。記事執筆時点でのHarmanの株価が87.65ドルだということを考えれば、健全なプレミアムが付与された買収価格だと言える。買収が完了するのは2017年中旬を予定しており、それ以降HarmanはSamsungの子会社となる。しかし、Harmanの運営はこれまで通り現経営陣が行う。HarmanとSamsungの両社によれば、Harmanの会長、プレジデント、CEOを務めるDinesh Paliwalは今後も続投する予定だ。

今回の買収についてPaliwalは、「SamsungはHarmanにとって理想的なパートナーであり、私たちの顧客である自動車メーカーや消費者は、今回の買収によって大きな恩恵を受けることになるでしょう」とコメントしている。

Googleが自動車関連のテクノロジー開発を急速に進め、Appleも電気自動車を開発しているのではないかと報じられるなか(そうではないとも報じられているが)、Samsungが今年2016年に自動車向け事業の基盤構築に動いたことは当然の流れだと言えるかもしれない。

今年の夏、SamsungはWarren BuffettのBerkshire Hathaway Inc.も投資する中国の電気自動車企業、BYDに4億5000万ドルを出資している。また、同社がFiat Chryslerの製造子会社であるMagneti Marelliにも目をつけていると報じられたこともあった。

しかし、今回の買収から受ける恩恵は自動車分野だけに限られたものではないとSamsungは話している。同社はSamsungの電子機器事業とHarmanがもつオーディオ分野の専門知識を組み合わせようとしているのだ。両社ともに消費者向け、ビジネス向けのオーディオ事業を抱えているだけでなく、HarmanはIoTデバイスに関する知識も持ち合わせているからだ。

IoTという言葉は今でもバズワードとなっているが、SamsungはHarmanが抱える8000人のディベロッパーを活用して「消費者、そして企業に次世代のクラウドベースの顧客体験を提供し、デザイン、データ、デバイスを組み合わせたエンドツーエンドの自動車向けサービスを提供する」と話している。

他のSamsungによる買収の中で特出すべきものとしては、AppleのSiriを生み出したメンバーが経営するバーチャル・アシスタントのViv、そしてクラウド・コンピューティングのJoyentなどが挙げられる。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

Sennheiser/MassdropのHD6XXヘッドフォン(名作HD640の限定版)は発売と同時に売り切れ、再発売を予定

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ええと、もし今朝他のものに気を取られていたなら、おそらくHD6XXの発売には気が付かなかったことだろう。残念なニュースだが、このSennheiser/Massdrop共同開発の超限定版は既に完売してしまったようだ。同社の担当者はTechCrunchに対して「今朝の注文の殺到で、もう少しでインターネットを麻痺させるとことでした」と語った。

サイトにおけるその200ドルのヘッドフォンの販売は停止しているが、前例のない需要を集計し、重複した注文を取り除いている最中のようだ。みんな、突然おかしくなったのか?

馴染みのない人へ。HD6XXは本質的にはSennheiserの名作HD640ヘッドフォンのリブランドされた限定版だ、有名なオープンバックモデルを新しいダークブルースキームに変えて、コネクタを少し変えている。

そしてこのヘッドフォンの最初のバッチは5000個に限定されていたという事実がある。しかし、おそらく最も重要なのは価格だ。1000ドル以下のヘッドフォンのなかでトップの1つという地位を、500ドルという価格で占めていたものが、200ドルで提供されているからだ。

良いニュースは、ヘッドフォンは現時点では時期は不明だが、再び戻ってくるという話である。ということで、今回のチャンスを逃した私たちは、世界で今日起きる何かへの集中に戻ることにしよう。

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(翻訳:Sako)

‘音のPhotoshop’を自称する音響加工技術のiZotopeがさらに$7.5Mを調達

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Inceptionの予告編と、Rolling Stonesのレコードのリマスター盤と、ポッドキャストのSerialの共通点は何か?

どれも、すごいこと。そしてそれらの作者たちが全員、バックグラウンドではiZotopeのプロダクトを使って、そのすごさを演出していることだ。

iZotopeは2001年にMITの学部学生たちが創業し、最初にレコードシミュレーターの無料のプラグインをリリースして、競争の激しい音楽シーンでいきなり頭角を現した。2013年にはついにギアがオーバードライブに入り、1200万ドルのベンチャー資金を獲得した。今日(米国時間6/23)同社は新たに750万ドルの資金調達を発表したが、そのうちの250万ドルはABS Capitalと個人たちからのベンチャー資金、残る500万ドルはComericaからの融資枠だ。

“うちは音のPhotoshopみたいなもんだ”、とiZotopeのCEO Mark Ethierは語る。

そのAdobeと同じくiZotopeも、2003年にテレビの録音技術でエミー賞を取った。同社は、音のマスタリング、ミキシング、そして修復加工のためのソフトウェアとハードウェアを作っている。

本物のオーディオ狂(つまりぼくのお父ちゃん)についてぼくが知ってることといえば、新しいサウンドを体験するためなら何でもする、ということだ。そういう人にとっては、Native Instruments Komplete 10ライブラリにある12000のサウンドでも足りない。そんな人たちにiZotopeは、少なくともつかの間の逃避先を与える。

iZotopeのメインの仕事は、オーディオのトラックを修復加工するためのソフトウェアの制作だ。あなたは今、Mr.Robotの最終回を作っていて、すべてが完璧にできた。パチパチ音をたてて燃えている火のそばに、 White Roseが座っている。その表情も、ハープも、時計の音も、Emperor Neroのストーリーにふさわしく完全だ。

ところがそのとき、画面の外で、給仕を演じているエキストラが、オードブルがのっているトレイを床に落とした。以前なら、こんな場合は撮り直しになり、最初の完璧な雰囲気は失われる。しかしiZotopeのアルゴリズムは一種の音響スペクトログラムを作り、音を画像で表す。その画像を見ながらオーディオ技師たちは、要らない音を削除できる。

同社は2013年以降、倍の大きさになり、今の社員は100名を超えている。今後は製品の多様化とともに、より広い顧客ベースに奉仕していきたい、と考えている。

iZotopeの顧客は有名大企業が多いが、ホビイストや、自宅にスタジオがあってホームビデオを作っている人たちにも売っている。

“Star Warsの音響効果を作ったのと同じツールを、ミュージシャンたちが使ってドラムの音を加工している”、とEthierは付け加える。

競合製品は単純性とタップ一発で使えるモバイルのソリューションを売りにしているが、iZotopeはユーザー体験をだいじにしつつも、カスタマイズやコントロール、そして最先端の音響処理を重視している。

“今では、深層学習と機械学習で新しい技術を研究しているチームも、うちにいる”、とEthierは言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

スマホのイヤフォンで聴く音楽をゴージャスな3Dサラウンドサウンドに変えてしまうBoom

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Boom for iOSは音楽を変える。たぶん、良い方へ。このアプリは一種のイコライザーで、通常のMP3の音に低音と奥行きを加える。ベースがよく鳴る3Dサウンド的な音になるから、超安物のイヤーバッドでも音楽を楽しめる。スピーカーからの音には、臨場感‘らしさ’が加わる。

しかし、万人向き、ではないかもしれない。Peter Schickeleの後期のアルバムを昔のVictrolaで聴きたい、という純粋派には、たぶんだめだ。

そのほかの人は、このアプリを自分の音楽系アプリの一員に加えるとよいだろう。使い方はとても簡単で、このアプリを通して音楽を聴き、さまざまなエフェクトを選ぶ。3Dのサラウンドもどきもあれば、いろんなブースターもある。5日間無料で試用して気に入ったらお金を払う。DRMで保護されていたり、ストリーミングの音楽には使えない。

いろんな曲で試してみたが、音の分離が良くなるし、相当極端なリバーブもかけられる。

OS X上には5年前からあるアプリケーションで、これを作っているGlobal Delight社によると、月間アクティブユーザーは250万人以上いる。同社は、Camera PlusやVizmatoも作っている。

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ソフトウェアアーキテクトのSandhya Prabhuは、こう説明する: “市場における重要な差別化要因は、独自のオーディオ処理ロジックを使っていることだ。それによりこのアプリは、ヘッドフォンから聴こえるふつうのステレオ音に、リアルなサラウンドの空間感覚を加える。高価なハードウェアがなくても、いつでもどこでも、サラウンドサウンドを楽しめる”。

同社はこの技術を、ストリーミングサービスや各種メーカー企業にライセンスしている。だからそのうち、SchickeleのP.D.Q. Bachを昔のJVCのヘッドフォンで聴いても、すごい音になるだろう。18世紀のフリューゲルホーン奏者たちも、本当はそんな音を出したかった、…のではないだろうか。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

創業70歳のFenderが消費者市場の重要性に目覚め、耳内モニタ兼用のヘッドフォーンを発売

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70年間、ギターとアンプでミュージシャンたちをロックしてきたFenderが今日(米国時間5/12)、初めての一般消費者向けの製品を発売した。それは、楽器を弾くときの耳内モニタとしても使えるヘッドフォーンだ。

その音は力強く、そして大音量でもクリアーだ。お値段はDXA1タイプの99ドルから、オーディオマニアをねらった499ドルのFXA7まで数種類、耳孔に挿入するイヤーバッドではなく、その手作りチタン製の筐体は耳殻全体を覆い、外部ノイズを遮断して、強力でバランスの良い外殻とドライバーアンプをそこに収める。

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演奏中のミュージシャンが叩き出すビートを無難に扱うから、彼/彼女やバンドの全員が、従来のステージモニタの代わりにこれを、小さな耳内スピーカーとして使える。

耳孔に入るバッドの部分は感熱性のすべらないエラストマー製で、全体は外耳にかけるフックで固定される。ケーブルは着脱式なので、ほかのものに換えてもよい。音は全体的にバランスが良く、低温が異様に強調されることはない。ミュージシャンもオーディエンスも共に、本物の音楽を楽しめる。

今Fenderは、楽器とアンプで築いたヒップな企業イメージを利用して、主に音楽の消費者に向けた製品を売りだそうとしているようだ。同社のVP Jim Nineslingによると、“これからのFenderはライフスタイルのブランドだ。音楽を演奏しない人たちでも、かっこいいからうちの社名入りのTシャツを買うようにね”、という。

Nineslingによると、スマートフォンがモバイルの音楽消費をブームにした。ヘッドフォーンは今、年間80億ドルの産業へと肥大している。Fenderも、成長するためにはその道を進むしかない。

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Fenderを楽器のレジェンドに育てた高度なオーディオ技術とセンスが、ヘッドフォーンにも生かされている。たとえばボーカルの場合、まるで自分の頭の中にその歌手がいるようだ。多様な音像の、区別も明確だ。たとえばスタジオ録音の音は、それらしく不完全な音になる。こんな言葉を思い出す: “氷山の上のレタスのように歯切れが良い”。

そのデザインは、90%の人の耳に合う、という。しかしそれでも、プロのミュージシャンなどが求めるより完全な遮音性は、200ドルの耳内モニタ+200ドルのEtymotic社製フィッティングの方が、ベターかもしれない。Etymotic社は、ユーザーの耳孔を粘土で形どりする…つまりオーダーメイドだ。2000万のオーディエンスストリームを稼いでいるインディーバンドCathedralのリーダーJohnny Hwinが、このような感想を述べたが、彼はFender FXA6を使ってみて、音のバランスは楽しめたが、耳に完全に合うことも重要だ、と言った。

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本誌TechCrunchで最近ハードウェア記事を担当しているBrian Heaterは、Fenderのハイエンド機FXA7を試してみてこう述べた: “音はすごくいい。音源を正確に再現するし、クリアーで均質な(特定レベルだけを優遇しない)音質だ。最近の耳内ヘッドフォーンとしては、ベストではないか。それに、耳への収まりが良くて快適だ。もちろんカスタムメイドにはかなわないかもしれないが、単一サイズの一般消費者製品としては、良くできているよ”。

残る疑問は、Fenderがこれまで楽器やアンプで築いた信頼を、消費者製品に関しても得られるか、だ。消費者が、プロ用製品として敬遠することを、防げるだろうか。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

家庭内音楽ストリーミングLANスピーカーのSonosが音楽業界の変化に適応するため社員をレイオフ

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今鳴らしている音楽を家中のどの部屋でも聞ける、というWiFi/EthernetスピーカーLANを主製品とするSonosが、CEOのブログ記事によると、音楽業界の変化に対応して有料ストリーミングサービスと音声コントロールにその業態を絞り込むために、社員をレイオフする、と言っている。

CEOのJohn MacFarlaneらがSonosを創業したのは2002年だったが、今日のブログ記事によると、“将来的には有料ストリーミングと音声コントロールが音楽産業で重要な役割を担うと思われるので、今後の数十年間、それらの分野のイノベーションに注力して、持続可能で利益の出る企業経営に専念したい。とくにこれまでの数週間が、Sonosの全員にとって厳しかった。われわれは結束の固い仲間だから、別れを言うことはきわめて苦痛だ。でも、この変化を敢行することはSonosの未来にとって正しい、と私には分かっている”、ということなのだ。

Sonosが作っているのはワイヤレスのサウンドシステムで、それをApple Music, Spotify, SoundCloudなどメジャーな音楽ストリーミングサービスにアクセスするアプリに接続する。Sonosの製品は、複数のスピーカーを接続でき、簡単に使えるので人気になった。しかし今やワイヤレスのホームオーディオは、SamsungGoogleなどの大手テクノロジー企業との競合に直面している。

MacFarlaneはブログ記事で、こう述べている: “Sonosは今、ストリーミング音楽が、現在と未来において消費の支配的な形式である、という自分たちの長年の確信に、倍賭けしようとしている”。しかしそれに加えて彼は、Amazon Echoのような音声コントロール製品をますます多くの消費者が採用していくから、それもまた同社の将来において重要な役割を持つ、と言っている。

“Alexa/Echoは音声コントロールの力を家庭で見せつけた最初のプロダクトだ。それが消費者間で人気になることによって、業界全体のイノベーションが加速される。今日目新しいものが、明日はスタンダードになる”、とMacFarlaneは書いている。“これに関してもSonosは長期的な視点を持ち、音声対応の音楽体験を家庭に持ち込む最良の方法を開拓する。音声は、我が社にとって大きなチャンスなので、それを素晴らしい方法で市場化するために投資をしていく”、のだそうだ。

レイオフの詳細を問い合わせると、こんなメールが来た:

“多くの高成長企業がそうであるように、Sonosもその労働力人口を絶えず評価して、われわれを次の大きな成長に導くことのできる技能と才能の確保に努めている。

ストリーミングへの遷移が加速している今は、我が社の機会もかつてなかったほどに大きい。我が社は今、家庭へすばらしい“音楽はでっかい音で聴こう(listen-out-loud)”体験を継続的にお届けできるための、絶好の位置につけている。そして、未来においても”。

…だとさ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

MicSwapはiPhoneをロックンローラーのマイクロフォンに変える

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昔はロックンローラーだったけど、ステージに立たなくなって久しい、という人は、あなたのiOSデバイスの上に、古い懐かしいマイクロフォンを再現するのはどうだろう? MicSwapというアプリを使えば、それが簡単にできるのだ。

二人のミュージシャン、Gary LevittRob Behnkeが、モバイルデバイスでマイクロフォンを模倣するアプリを作った。レッドツェッペリンのファンならリボンマイク、ポッドキャスターにはNPRスタイル、しかもこのアプリは環境も模倣するから、スタジオや居心地の良いブースにいるときの音がする。iPhoneの小さなマイクだから限界はあるが、とても近い音になる。

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このアプリで簡単にマイクロフォンをトライでき、無料バージョンはマイクが少ないが、Proバージョンなら9つのマイクを試せる。iPadやiPhoneから直接、オーディオの録音や編集をしたいミュージシャンやポッドキャスターには、便利なツールだ。

こういうアプリは実用性よりもおもしろいだけ、のことが多いけど、ライブでMicSwapが使われているビデオを見ると、なかなかのものだ。マイクロフォンを模倣することは、一部の人にとってはとても重要だ。正しい音を再現できたら、iPhoneがワンマン録音スタジオになる。Proバージョンは20ドルと高いけど、昔にちょっと戻ってみたい人は、見てみる価値がある。

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AmpMeは曲をみんなのデバイスにシンクして大きなスピーカーシステムを作る

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ユーザが持つ複数のデバイスをシンクしてサラウンドサウンドのスピーカーシステムにする、というサービスはたくさんある。

でも、3か月前にモントリオールからローンチしたAmpMeは、iOSとAndroidの両方のデバイスに対応するのはうちだけだ、と主張している。

同社を創ったMartin-Luc Archambaultは多様な起業履歴を持ち、エンジェル投資家でもある。彼の最新作AmpMeは、3か月で100万回以上ダウンロードされた。

“このアプリは本質的にヴァイラルなんだ。友だちが使ってないと、意味ないからね”、とArchambaultは語る。

その使い方はこうだ:

アプリをダウンロードしたらホストに登録し、友だちにコードを教える。彼らがそのコードをアプリに入力すると、音楽は複数のデバイス間で自動的にシンクされる(全員のデバイスで一斉に鳴りだす)。スマートフォンやタブレットでもよいし、それらを大音量のサウンドシステムにつないでもよい。

“ポータブルなSonosになりたいんだ”、Archambaultは述べる。

音楽はデバイスへダウンロードしたファイルでもよいし、SoundCloudの曲やSongzaのプレイリストでもよい。

今後は、SpotifyやApple Musicもサポートしたい、と同社は言っている。

AmpMe – Be The Speakers, 作: Martin-Luc Archambault, 提供: Vimeo

〔曲はMetricのThe Shade〕

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Chromecast AudioとAndroid TVの新たなハードウェアパートナーをGoogleが発表

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Android TVのことは、とっくに忘れてしまっていても、誰にも咎められないだろう。でも不運だったGoogle TVの、Androidベースの後継プロジェクトは、発表から一年後の今でも健在だ。Googleは今日(米国時間1/6)、Android TVのさらに新しいハードウェアパートナー複数社を発表し、またChromecastのオーディオのみバージョンChromecast Audioを採用するパートナー(スピーカーのメーカー)も発表した。

これからは、Arcelik, Vestel, RCA, Hisense, TCL, Bang & Olufsenなどのテレビ受像機がAndroid TV対応になる。GoogleはインドネシアのケーブルとブロードバンドプロバイダLinknetと、Android TV対応のためのセットトップボックスの提供で折衝中だ。これまでAndroid TVが見られるのは、SonyとSharpとPhilipsのテレビだけだった。

Chromecast Audioは、SonyとLGが最初に飛びついた。今ではB&O Play, Harman Kardon, Onkyo, Philips, Pioneer, Raumfeldのスピーカーが仲間に加わっている。またFrontier SiliconStreamUnlimitedは、ハードウェアメーカーがChromecast対応機器を簡単に作れるためのソフトウェアとハードウェアを提供している。

これらのChromecast Audio対応スピーカーはいずれ、Chromecast Audioのマルチルームシンクをサポートするだろう。複数の部屋にそれぞれスピーカーがあって、それらを一斉にChromecast Audioに同期させたい(一斉に鳴らしたい)人には、この機能が不可欠だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

サラウンドはもう古い、Felix & Paul StudiosがスピンオフしたHeadspace Studiosは3D/360度の立体全周サウンドをVRに提供する

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仮想現実(VR)企業のFelix & Paul Studiosが、Disrupt SFの月曜日(米国時間9/21)のステージで、同社の3Dで360度のサウンドミキシング部門を、別会社として立ち上げたことを発表した。

Jean-Pascal Beaudoinが率いるその会社Headspace Studiosは、Felix & Paulのプロダクションで使われているサウンドエディティングの技術やイノベーションを、そのほかの第一級のVR企業に提供していく。Beaudoinによると、VR用の3Dサウンド専門の企業は、これが世界初である。

“360度はクリエイティブの幅がずっと広い。仮想現実の“現実感”がより強烈になる、本当にその場所にいるように”、とBeaudoinは述べる。

Felix & Paul Studiosの創業は2014年だが、Beaudoinはそのときからのメンバーで、しかもサウンドを担当した。同社の最初のプロジェクト”Strangers with Patrick Watson”などだ。ファウンダのPaul Raphaelによると、サウンド技術をHeadspaceとして分社化したのは、その技術とチームをほかの人たちと共有するためだ。

“Felix & Paulは元々、サービスプロバイダではない”、とRaphaelは語る。

しかし、Headspaceはサービスのプロバイダになるだろう。彼らが開発したサウンド技術は、ほかのスタジオの多くのプロジェクトでも使えるはずだ。Beaudoinがとくに期待しているのは、ドキュメンタリー作品に3Dサウンドが使われることだ。

“人間の考えは音よりも映像で表現されることが多いけど、でも音は意識下のレベルに作用する。音は、人間に本当の感動を与える”、とBeaudoinは語る。

HeadspaceはFelix & Paul Studiosと同じくモントリオールに拠を構える。同社は、合衆国とヨーロッパのトップクラスのVR企業と協働する。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa