カメラテストの専門サイトDxOMarkの評価でもiPhone 8と8 Plusのカメラは最高評価

最新のiPhoneのカメラは、なにか特別のものである、という本誌のレビューに納得しなかった人も、DxOMarkのカメラテストのプロたちによる評価には、うなずく点が多いだろう。このカメラ試験専門のサイトは、明白に述べている: iPhone 8と8 Plusのカメラは、これまでのスマートフォンカメラの中で最良である、ただし、完全無欠ではない、と。

このカメラが傑出しているのは、ふつうに写真を撮る日常的な状況においてだ。つまり、やや暗いので明度補償モードを使ったり、はしゃぎまくる子犬にピントを合わせようとしてカメラが苦戦しなくてもよいような、状況だ。

そんなときには、iPhoneの自動焦点機能は正確であり、どんな光のもとでも細部まで明確で、また最近人気の高い、背景をぼかす人工的ボケ機能も優れている。Plusのズームは、このクラスのカメラでは最高だが、この機能はスマートフォンではまだ犬に二足歩行をさせるようなもので、できただけでもすばらしい。

至近の競合機であるPixelとHTC U11は最近、どの機能でもトップを独占していたが、それらにも勝っている。低照度撮影における細部の表現や、HDRの性能では、iPhoneが頭一つ抜いている。またとくにPlusでは、背景のぼかしがとても自然だ(後述)。

DxOMarkはいろんな状況でテストしており、サンプル画像も多い。それらのどれも一見に値するけど、ぼくがとくに感心したのはこれだ:

スマートフォンのカメラは短い期間に大きく進歩したが、残されている課題も多い。

改良すべき点も、まだ多い。自動焦点(オートフォーカス)は、いちばん重要な正確さでは合格だが、まだ十分に速くない。高評価のビデオも、Pixelに負けている。ポートレートモードは、ぼかしの境界部分にまだノイズがあるが、Pixelよりは目立たない。またDxOMarkは今回、スタジオ光源モードに言及していないが、ぼくも経験したように、多くの場合あんまし良くないからだろう。

これは、Appleが獲得するにふさわしい勝利だが、抜かれた走者もすぐに巻き返す気だ。Pixelのニューバージョンが、もうすぐ出る。上述の本誌レビュー記事でMatthewが指摘しているように、いまどきのスマートフォンレビューはたちまちカメラのレビューに退化してしまう。そしてGoogleも、そのことをよく知っているはずだ。では、10月4日に登場するその競合機は、‘どんなカメラ’だろうか?

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Bose、Googleアシスタントに最適化したヘッドホンを発売

噂のノイズキャンセリング・ヘッドホンBose QC 35 IIが噂ではなくなった。今日(米国時間9/21)Boseは正式発表し、人気の高級ノイズキャンセリング・ヘッドホン QC 35の後継機を披露した。

GoogleはBoseと協力して新型ヘッドホンを作ったと最新のブログ記事に書いている。GoogleがiPhoneとAndroid用に提供しているバーチャルアシスタントに「最適化」するためだ。ヘッドホンには専用のアシスタントボタンがあり、押せばいつでも必要なときに音声ベースのコンパニオンを呼び出せる。

ヘッドホンには、アシスタントサービスそのものは搭載されていない ―― 代わりに、着信通知、ニュース概要、電話発信、音楽再生のための音声コマンドなど、Googleアシスタントベースの機能に対応している。

QC 35 IIのアシスタント対応機能が利用できるのは、米国、オーストラリア、カナダ、ドイツ、フランス、および英国。米国での販売価格は349ドルと、従来機種のQC 35と変わらない。

Googleは新しい提携に言及したブログに、Boseのヘッドホンとアシスタントの統合は、QC 35 II「から始まる」と書いていることから、今後Bose製品でこの機能がさらに拡大する可能性がある。

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GoogleがHTCの技術系社員の一部と知財のライセンスを$1.1Bでお買い物、いよいよハードウェア自家生産に本気

GoogleとHTCの協定により、HTCの社員の一部がGoogleに加わる。その代金としてHTCはGoogleから、11億ドルのキャッシュを受け取る。それには人材だけでなく、HTCの知財の非独占的ライセンスが含まれる。HTCによると、その社員たちの多くはこれまで、Googleと協働してPixelスマートフォンの開発に携わっていた。

これにより、Googleの新たなハードウェア戦略が始まったのかもしれない。今回その一環として、他のスマートフォンメーカーの一部を買収したのだろう。同社にはすでに、Motorolaのモバイルビジネスを買ったけどその後処分した、という前科がある。

情報筋によると、9月21日に株取引が停止したのは、重要な発表が控えているためだった。そしてVentureBeatの記事には、このニュースが発表される全社会議への、HTCのスタッフ宛の社内的召集状が載っている。

HTCはこれまで何度か、Googleのデバイスの開発と生産に協力している。最新のPixelスマートフォンも、製造はHTCだ。この前のNexus 6Pも同社だが、そのときまだGoogleは、スマートフォンハードウェアの自社設計に踏み切っていなかった。

Googleのハードウェア担当SVP Rick Osterlohが声明文の中で述べている: “HTCはGoogleの長年のパートナーであり、今日の市場でもっとも美しい高級機を共に作ってきた。このたびHTCのメンバーを迎えることは喜びであり、Googleに加わったチームと共に、消費者ハードウェアにおけるイノベーションと今後の製品開発取り組んでいける日が待ち遠しい”。

この台湾企業は今ますます、HTC ViveヘッドセットをはじめとするVR事業に力を入れている。しかしスマートフォンの生産も続けており、今年のU11は評論家たちから高く評価された。

今回のGoogleとHTCの契約で、HTCというブランドが消えるわけではない。Googleは同社のハードウェア技術の一部を入手し、デバイスの製造工程の一部もさらにその多くを保有することになる。GoogleはMotorolaをLenovoに売ってからハードウェアの内製から手を引いた観があったが、最近ではスマートフォンの高級機に対する前とは違うアプローチで、内製を再開した。そのほか、アクセサリー類や、Google WiFiによるインターネット接続、Google Homeによるスマートホームの分野にも積極的に手を出し始めている。

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テレビに映ってるアニメのキャラがAmazon Echoに命令して大量のランダムな買い物を

Amazon Echoを持ってると、こんなやばいこともある、という例。起動する言葉さえ分かってればだれでもEchoに命令できるから、テレビに映ってるアニメのキャラクターでも、あなたの家のEchoを操作できる。20年の長寿を誇るアニメ番組South Parkで、まさにそれが起きた。

これが、それだ:

[AlexaにいたずらをするSouth Park]

このアニメを見ている部屋にEchoがあったら、Amazonのあなたのショッピングカートが、ランダムに選ばれたがらくたでいっぱいになってしまうだろう。

音声で操作するアシスタントには、このような危険性がある。悪質な広告が音声でAlexaに命令して、あなたに製品を買わせてしまうかもしれない。South Parkのボックスセット、とか。

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TeslaがEV用バッテリーの移動式交換装置で特許を出願、当面Model S, X用

Teslaは今でも、車のバッテリー交換をもっと簡単迅速にできる方法を探求している。5月に同社が出願したこの特許は、専門技師がバッテリーパックを15分未満で交換できる方法を示している。

このようなアイデアは、前からある。2014年にTeslaは、Model Sのバッテリーパックを90秒未満で入れ替える自動化システムをトライした(下図)が、Superchargerネットワークの展開によりお蔵入りになったようだ。

この特許に説明されているシステムは、サービスステーションや移動サービス車に装備できる。Model SやXはそこで台に乗り上げるか、つり上げられ、作業員がバッテリーパック交換機を操作する。

出願書には、これはModel SとModel X用だけれど、汎用化できる、と書かれている。Elon Muskは以前、Teslaが移動サービス車方式のバッテリー交換を探究するなら、トラックなどの業務用車両もサポートすることになる、と語ったことがある。

[2014年の自動化システム]

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Apple、AirPodsのワイヤレス充電ケースを発表

昨年のiPhone 7発表イベントで、AppleはAirPodsを発表した。一年後、Appleはこのワイヤレスイヤホンを早くも改訂する ―― 正確にはケースだけだが。AirPodsはいまだに多くの店舗で入荷待ちだが、オプションの充電ケースが発表された

新しいケースの見た目は殆ど変わっていない。しかし、インジケーターランプが外側についたので、ケースを開かずにバッテリー状態を確認できるようになった。なぜか? AirPowerワイヤレス充電パッドに置くだけで放っておけばいいからだ。

以前のAirPodsケースにもLEDはついているが、ケースの内側にあった。充電中はオレンジの点滅で、完了すると下の写真のようにグリーンに点灯する。

AirPodsをAndroid機やパソコンとペアリングするためには、ケースの後ろにあるペアリングボタンをLEDが点滅するまで押さなくてはならない。この手順が少し楽になる。ケースを開けたままスマートフォンをいじる必要がなくなるからだ。

Appleデバイスではその問題は起こらない。ケースを開いて一度だけペアリングすればいいからだ。すると、あなたの持っているほかのAppleデバイスとも自動的にペアリングする。

AirPower充電器の発売は来年なので、AirPodsの充電ケースはすぐには買えないと思った方がいいだろう。

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このバッテリー不要の携帯電話は太陽光と高周波で動く

OLEDも切り欠きも関係ない。周囲からパワーを吸収して充電せずに携帯電話が使えるなら。

この大胆な携帯電話は、Google Facaulty Researchという研究プロジェクトの一環で作られたもので、全米科学財団から計200万ドルの助成金を受けている。この資金を使って開発者のVamsi Tallaは、通常の携帯通話で緊急サービスにかけられるワンボード電話を作った。研究チームはJeeva Wireless社と組んで製品化を進めている

According to IEEEによると、Skype通話も可能らしい。

この電話機は、電力を太陽光または近くの携帯電話基地局から発せられた無線周波数波から受け取る。バックスキャッタリングと呼ばれる技術を使って同じ電波を変調、反射して基地局に戻すことで、音声通話を発信することができる。

Skypeの音声通話もできたので、このプロトタイプ ―― 市販部品のみで作られている ―― は基地局と通信できるだけでなく、Skypeのようなアプリも動かせることが証明された。この電話機の消費電力はわずか3マイクロワット ―― これは今のスマートフォンと比べて約1万分の1にあたる。

このテクノロジーは、携帯基地局の変更をほとんど必要としていないため、将来この機能をほとんどの携帯電話に付加することは簡単だとTallaは言う。TallaはEインク表示装置を付加することも考えているので、バッテリーレス電話にスマートフォンの非常に基本的な機能をもたせることも可能になる。現在のモデルは最低1ドルで製造できるので、途上国での利用にも理想的だ。

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iPhone 8とiPhone Xは高速充電に対応している

バッテリー容量の50%を30分で充電できたらいいと思わないだろうか? iPhone 8(と8 Plus)とiPhone Xならそれが可能だ(via Engadget)。この3機種は、Appleが初めて出した〈高出力充電器を使えば早く充電できる〉スマートフォンだ。

すでにiPad Proがそうであるように、新しいiPhoneは付属の充電器よりも速い充電速度に対応している。Appleの29ワットUSB-C充電器(MacBookに付属)とUSB-C-Lightningケーブルを使うと、ずっと早く充電できる。新しい13インチまたは15インチMacBook Proを持っている人なら、付属の61ワットまたは87ワットの充電アダプターを使うこともできる。

高出力に対応していれば、どのUSB充電器も使える、試してみる前に充電器の評判を確認することをお勧めする。USB-CとLightningの変換ケーブルについても同様だ。

MacBook充電器を使って、始終最新のiPad Proを高速充電している経験を言うと、違いはものすごく大きい。別の充電器が必要ではあるが、ついにiPhoneでもできるようになったのは大変うれしい。

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iPhone 8のカメラのポートレートライティング機能でプロがスタジオで撮ったような高級感ある写真を作れる

iPhone 8のカメラには、これまでのポートレートモード(Portrait Mode)に加えて、“ポートレートライティング”(Portrait Lighting)という新しい機能がある。この機能は機械学習を使ってカメラの画像をリアルタイムで分析し、それに基づいてプレビュー段階またはPhotosアプリで撮影後に、ライティングの効果を変えられる。

iPhoneでAppleは、人が気軽にいつも持ち歩くようなカメラに高度な撮影効果を持たせようとしているが、これもその一環だ。昨年のポートレートモードでは、人工的なボケ効果で背景をぼかし、被写界深度を変えたような写真を作れた。そして今回のイフェクトは、人工的にライティングを変えて、まるでプロの写真家が高価な照明装置のあるスタジオで撮ったような画調を作り出す。

Appleは、これがフィルターの一種ではないことを強調している。シーンを分析して、その結果に基づいて画像情報を自動的に調整するのだ。たとえば、いろんな部分の露出やハイライトを変えて、ダイナミックなライティング効果を作り出す。

今日(米国時間9/12)見たデモでは、顔の輪郭を明るくするとか、額(ひたい)などのハイライトを変えて単灯のステージライトが当たってる感じにしたり、顔をグレースケールにしてほかのものを黒っぽくフェードさせる、といった効果を見た。

この超クールなイフェクトは、iPhone 8 Plusのデュアルカメラを必要とする。だれもかれもがこの機能を使い始めたら、Instagramのフィードが、一見すごい上手な写真ばかりになるだろう。

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カメラテスト専門のDxOMarkにとってもスマホカメラのテストは曲者、次々と新しいテスト項目が加わる

カメラを試験することがDxOMarkの仕事だが、DSLRやミラーレスは最近目立った変化や進歩や新しい機能がなくなってきたのに対し、スマートフォンなどモバイルのカメラは違う。デュアルレンズや光学ズームなど、各社がさまざまな新しい機能で競争に明け暮れているから、それらを試験して点をつける側も、日に日に新たなテスト用セットアップが必要になる。同社は最近の評価要素の構成を、このページで紹介している。

まったく新しいテストが二つあり、そして前からのテストも一部が更新された。

まず、スマートフォンカメラのズーム機能や、焦点距離の異なる複数のカメラの使用に対しては、もちろんズームのパフォーマンスをテストする。光の条件によっては、カメラ1台の方が良いのか。特殊なイフェクトや機能があるのか。モードによって優劣はあるか。などなど。

新しいテストの第二は、DxOMarkが“Depth Effects”と呼ぶイフェクトだ。いちばんよく知られているのは、iPhoneの“ポートレートモード”だろう。ユーザーの顔や体を検出し、背景をぼかす。そうすると、被写界深度が浅いような写真になる。この処理がお粗末な機種では、像が歪んだり、前景がぼけたりする。このイフェクトのスムーズさと正しさを、いくつかのテストで判定する。

合成画像は、それを“HDR”と呼んでいる機種もあるが、それは正しくない。露出の異なる複数の画像を組み合わせるのだが、これには新しい評価測度が必要だ。たぶんフレーム合成技術は、速い(明るい)レンズや感度の良いセンサーで、日常の利用に耐えうるものになるのだろう。

同社が、次に加えようとしている評価項目は、ぼくにとっても嬉しいものだ。それは、動きの捕捉の速さだ。ぼくの場合は、あまりにも多くの場合に、カメラのボタンを押したら、ねらった動きの直後しか撮れていない。まばたきをしているとか、おかしなポーズになってるとか。この、シャッターチャンスの遅れを調べて点をつける。被写体や撮影者の動きを、どのカメラが、正しく捉えているだろうか。

同社の新しいテストのセットアップを、ここで見ることができる。また評価や比較のやり方は、ここに説明されている。

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Apple、ワイヤレス充電パッドAirPowerを来年発売

AppleはAirPowerという名前の新しい充電パッドを開発中だ。今日発表されたiPhone 8またはiPhone XとApple Watch、さらにはAirPodsの新しい無線充電ケースも載せることができて、ケーブル無しで3つ同時に充電できる。ただし、手に入れるには2018年まで待たなくてはいけない ―― Appleは来年早くに発売すると言った。

AirPowerマットは、複数デバイスの充電が可能な新しい標準を利用する。今すぐ出荷しない理由がそれで説明できるかもしれない。おそらく量産体制にはいるまでにすべきことがあるのだろう。今日の発表前にそんな噂が流れていた。

AppleのAirPowerは、真のワイヤレスデバイスの普及を大いに促進するだろう。なぜなら今のワイヤレス充電には不便なことがおおいからだ(パッド1枚につき1台しか充電できない、置き方に制限があるなど)。出荷時期についてはチェックを続ける。値段(未発表)次第ではあるが、Appleはかなりの数を売るだろう。

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新しいiPhone3機種の価格はこうなる

今日(米国時間9/12)スティーブ・ジョブズ・シアターで行われた大イベントで、Appleは3種類のiPhoneを発表した。iPhone 8、iPhone 8 PlusそしてiPhone Xだ。

「これまでにiPhoneほど世界にインパクトを与えたデバイスはほかにない」とApple CEO Tim Cookは言った。

iPhone 8は64GBモデルが699ドル(7万8800円)から、iPhone 8 Plusは799ドル(8万9800円)から。予約は9月15日に始まり、9月22日に発売される。

iPhone Xは999ドル(11万2800円)から。予約は10月27日から、出荷は11月3日からと少し遅れる。

iPhone 8/iPhone 8 Plus: $699/$799

AppleのiPhone 8 および iPhone 8 Plusは、4.7インチ/5.5インチのRetina HDディスプレイを備え、前面背面ともにガラスが使用されている。おそらくもっとも注目すべきは、背面にガラスを採用したことでオープンスタンダードのQiに準拠したワイヤレス充電が可能になったことだろう。

iPhone 8/ 8 Plusともに、シルバー、スペースグレイ、および新たに加わったゴールドフィニッシュのカラーが揃っている。

両iPhone 8モデルともに、新しいセンサーとレンズが使用されており、A11バイオニックプロセッサー、43億トランジスター、30%速くなったGPUを装備する。

「これは新しい世代のiPhoneであり、われわれがiPhoneについて知っていることすべてが改善されている」とAppleのワールドワイド・マーケティング担当SVP、Phil Schillerが言った。

iPhone 8 Plusには、シャープなディテールを描けるポートレートとモードに加え、新しいボートレートライティング機能を使えば背景を完全に黒くすることができる。

iPhone 8 と iPhone 8 Plusの詳細はこちらへ。

iPhone X: $999

全く新しいSuper Retinaディスプレイを得たiPhone Xは、上下左右とも縁のないエッジツーエッジ・ディスプレーのデザインだ。iPhone史上最高のピクセル密度となる455 PPI、2046 x 1125ドットの解像度をもつ。縁なし画面を採用したため、iPhone Xにホームボタンはない。

「ホーム画面に行きたいときは、下端から上にスワイプするだけ」とShillerは言った。

iPhone Xでは、ロック解除のためには画面を見るだけでよい。顔がパスワードになる。これは、Face IDとTrueDepthカメラシステム、アンビエントライトセンサー、赤外カメラ、フラッド・イルミネーター、ドットプロジェクターなどの装置のおかげだ。すごいのは、帽子をかぶったり、ヘアスタイルを変えたり、サングラスをかけても、Face IDはあなたを認識することだ。

iPhone Xは、自撮りでもポートレートモードが使用でき、バッテリー寿命はiPhone 7より2時間長く、iPhone 8/8 Plusと同じくワイヤレス充電が可能。iPhone Xの詳細こちらへ

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

電力をまったく消費せずに何年も眠り続けるセンサーが、事象が起きたときだけ目覚めて信号を送る

通常の電力や太陽光発電などが使えるところで、常時電源onのカメラを設置することは容易だが、自然の奥地とか地下などの特殊な環境では、電力を一滴も無駄にしたくない。そこでこのほどDARPAで開発された新しいタイプのセンサーは、検知すべき事象が実際に起きるまでは、電力をまったく消費しない。だから、電池を充電しなくても、何年でも現場に放置できる。

このようなセンサーは、廃炉になった原発の深くて長いトンネルの中とか、山奥の廃鉱などに設置すると、電源供給の苦労が要らない。そしてそこに何かが起きたら、直ちにそれを表すデータが送信される。それまでの電力消費量は、ほとんどゼロだ。そこでDARPAはこれを、Near Zero Power RF and Sensor Operation(所要電力がゼロに近いRFおよびセンサーの運用)と呼んでいる。

この難しい要求に、ノースイースタン大学のエンジニアたちが取り組んだ。彼らは自分たちの仕事を、“plasmonically-enhanced micromechanical photoswitch” (プラズモンで強化される微小機械用光スイッチ)と呼んでいる…その技術のすべてを言い表しているね…ぼくの記事はここで終わってもいいぐらいだ。でも、昔教室で居眠りをしていた読者のために、説明の努力をしてみよう。

このセンサーは、赤外線の光波を検出する。赤外線は、目には見えないけど、人体、車、火など、熱のあるところから大量に発生している。しかしそのセンサーは、赤外線が存在しないときは完全に電源がoffになっている。

しかし赤外線が現れたら、センサーのカバーに当たって増幅される。プラズモンは伝導性素材の特殊な振る舞いだが、この場合は赤外線に反応して素材を熱する〔==赤外線が増幅される〕のだ。

エレメントの加熱によって閉じたギャップ(下左)。

“赤外線のエネルギーがセンサーの感知成分を加熱し、それによりセンサーの主要部位に物理的な動きを起こす”、DARPAのプログラムマネージャーTroy Olssonがブログにそう書いている。“これらの動きによって、それまで開(あ)いていた回路成分が閉じ、赤外線が検出されたことが信号される”。

井戸のパドルにようなものだ、と考えてみよう。それは、何年も何もせずにそこにあるが、誰かが井戸に石を投げ込んだら、石がパドルに当たり、回転してクランクを回す。クランクは紐を引っ張り、井戸のオーナーに知らせるための旗を揚げる。ただし、Olssonの説明は、もっとややこしい。

“この技術には複数の感知成分があり、それぞれが特定の波長の赤外線を吸収する。それらが複雑な論理回路を構成し、赤外線のスペクトルを分析できる。そのためこのセンサーは単に環境中の赤外線エネルギーを検出するだけでなく、その発生源(火、車、人、その他)を特定できる”。

“長年、人が維持作業などをせずに放置されているセンサーが、めったにないけど重要な事象を検知できる”、と研究者たちは書いている。たしかに、セキュリティ以外にも用途はたくさんあるだろう。たとえば森じゅうにこのセンサーをはりめぐらしたら、動物の群(むれ)の移動をモニタできるだろう。宇宙では、非常にまれな現象を捉えるかもね。

この技術を説明しているペーパーは、今日(米国時間9/11)発行されるNature Nanotechnologyに載っている。

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コバルトのナノドットで磁気RAMができる、しかも高集積・超高速の

磁気ストレージといえば、主にテープやディスクのことだが、安くて安定性が良いので長期保存に適している。そこが、固体〔主にシリコントランジスタ〕ドライブや揮発性メモリと違う。それらは高速だが高価で、一時的保存に適している。でも新しい研究が、両者の良いとこ取りを可能にするかもしれない。

磁気ストレージの主な問題は、データを書き込む==磁化の向きを変えるためには、帯電したコイルをディスクやテープ上の目的の場所に物理的に移動しなければならないことだ。固体ストレージは、ファイルシステムが何ギガバイトものデータをどこにでも瞬間的に書き込むことができる。両者の違いは、誰かの住所を書く〔だけでよい〕ことと、実際にその場所へドライブすることの違いに似ている。

しかし、磁気ストレージに、アドレシングのできるセルがあったら、書き込みは速くなり、しかもその1や0の状態を永遠に維持するだろう。スイスのETH Zurichの研究者たちは、それをトライして成功した。ただし、たった一つのセルで。

X線銃とコバルトドット

コイルが磁気媒体に触れる方式の代わりに、直径500ナノメーターの小さなコバルトのドットがプラチナ製のワイヤの近くにある。ワイヤに電気が流れると、コバルトとは逆のスピンの漂遊電子が縁(エッジ)に集積し、最後にはドット全体の磁気の方向を逆転する。

チームはこれを2011年にデモしたが、今回新たなペーパーを発表して、それがきわめて速く起きることを示した。その観察には顕微鏡的なX線マシンで照射〜スキャンする方法を用いた(そのことがすごい!)。そしてビットの反転過程が1ナノ秒未満で起きることが分かった。

ドットの磁気モーメントの反転が1ナノ秒未満で起きる

それだけでなく、彼らは毎秒200万回で反転を1兆回(!)繰り返し、効果が弱まる兆候や信頼性が劣化する傾向を見出さなかった。

彼らは、さらなる高速化と低電流化、そしてドットの形を変えることを目指している。彼らの知見では、円よりも矩形の方が速いと思われるからだ。でも彼らは、いちばん難しい部分を先延ばししているのではないか。それは、何十億個ものこれらを、大きな、アドレシング可能な配列に収めることだ。一つだけの0/1は役に立たないし、コインが一枚あればぼくにもできる。

最終的には、このような技術によって、瞬間的にライト(write)できるけど永続性があって、データの無傷な保存のために電力を要しないストレージが可能かもしれない。十分に安価であれば、RAMと長期保存の両方に使えるだろう。そこが、彼らの課題だ。

この研究の詳細は、Nature Nanotechnologyの最新号に載っている。

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REDのスマートフォンのホログラフディスプレイはこんな原理だ…今後のコンテンツが人気の鍵

映画撮影用カメラのメーカーREDが、スマートフォンを出す気だ。Hydrogenと名付けられたそのスマートフォンは、ビデオカメラを自慢しているだけでなく、“ホログラフディスプレイ(holographic display)”なるものを搭載している。ほとんど未知の技術だが、YouTube上の人気ヴロガー(vlogger)MKBHDは発売前にちょっと触ってみたらしい。しかしEngadgetの記事によると、REDのCEO Jim Jannardは、HP LabsのスピンアウトLeia Inc.をディスプレイ技術のパートナーに選んだという。

Leiaの技術は光界技術を利用する。それはLCDの束(積層)に、バックライトがいろんな方向から光を当てる。光を当てる角度のさまざまな組み合わせにより、3Dの効果が作り出される。Leiaのイノベーションは、ふつうの2Dの表示機能を持ったまま、この3D効果を実装したことにある。だから従来の2Dの画像や画面は、従来どおり見ることができる。そしてモードを切り替えれば3D効果を使える。

問題はこの技術に対応するコンテンツがまだ十分にないことだが、Jannardによると、同社のスマートフォンは.h4vと呼ばれるホログラフ形式を使って4Dのコンテンツをスクリーンに描画できる、という。4Dというのは、4台のカメラで違う角度から同時に撮影してホログラフを作ることだが、アマチュアには難しそうだし、既存の2Dや3Dのコンテンツをホログラフに変換する場合も、2Dはきわめて難しい。

しかし少なくともこれは、AmazonのFireスマートフォンのときのような、擬似的な‘ホログラフもどき’ではなさそうだ。Fireのそれは、誰もすごい!とは思わなかった。当分はニッチ製品に留まるだろうけど、Leia社の語源となったLeia姫からのSOSが銀河の彼方から届くようになると*、人気が爆発するかもしれない。〔*: 画期的なホログラフコンテンツが登場したら…〕

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ハイエンドiPhoneの出荷は、標準モデルより遅れる見込み

Appleは最新のiPhoneを来週のイベントで発表しようとしている。2機種は準備万端だが、TechCrunchが信頼できる筋から入手した情報によると、豪華モデルの発売は後になるらしい。

2つのバージョンの発売時期がどれほどずれのかはわからない。最近数週間に浮上した情報によると、部品供給と製造の問題が遅れの原因らしい。

今日(米国時間9/7)のThe Wall Street Journalは、製造プロセスの不具合によって、iPhoneの生産が1カ月遅れていると書いている。問題の原因はOLED画面を採用したことに加えて、指紋スキャナーを画面自身に組み込もうとしたことにあると記事は伝えている。どうやらそのプロセスは断念したようで、この新型iPhoneは指紋センサー無しで出荷されることになる。

Appleが使用するスクリーンは、供給元のSamsungが自社製品に使っているものとは異なる製造方法で作られるらしい。iPhoneの場合、Appleは画面とタッチパネルを一体化せず別々にしている。このためにはユニット1つを作るのに必要な工程が多くなる。

新しいスクリーンは、製造プロセス以外にも複雑な要素を加えている。非常に高価であることだ。本誌のRomain Dilletが今日の記事で指摘しているように、KGI Securitesのアナリスト、Ming-Chi KuoによるとAppleは現行iPhoneモデルの液晶ディスプレイに45~55ドル払っている。しかし、Samsungは1台あたり120~130ドルを要求している。次期ハイエンドiPhoneがあれほど高価である理由はそこにあるかもしれない。

複数の記事によると、高額版iPhoneの価格は1000ドルを超えるらしい。このバージョンは、通常モデルより後に販売開始するらしい

新型iPhoneが発売直後に入手が困難になるのは毎度のことだが、この機種にでもそれは変わらないようだ。発売を遅らせた一機種をずっと高い価格で売ることで、Appleはサプライチェーンへのプレッシャーを多少和らげながら注文に答えることができるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

キーホルダーぐらいの小さなデバイスが食品中のさまざまなアレルゲンを検出してくれる

レストランや食品生産者が正しく対応していないことの多い、恐ろしいアレルギーのある人にとっては、食べ物を口にすることが命がけだ。Harvard Medical Schoolが開発したデバイスは、本人が自分で人体実験をしなくてもよいように、食べ物に含まれている一般的なアレルゲンを検知する。

それは、外因性抗原総合検査システム(integrated exogenous antigen testing system, iEAT)と呼ばれる。略語が“I eat”なのは、たまたまだろう。研究者たちが書いたペーパーは、ACS Nano(アメリカ化学学会の機関誌)に発表されている。〔*: 名前に‘総合’とあるのは、多種類のアレルゲンに対応するため。〕

最初に、少量の食品を“抗原抽出デバイス”(antigen extraction device)の上に置く。それは一回使って使い捨てのスライド(載物器)で、化学的に自然に分解する。それをiEATのデバイスに挿入するが、それはキーホルダーぐらいに小さくて軽く、食品サンプルを分析するための電子回路が収まっている。

ケースに収められたデバイスと、複数の電極のあるアタッチメントのプロトタイプ(非売品)。

このデバイスは10分で、アレルゲンの有無と、その量を検出できる。時間はややかかるけれども、今ある方法は、もっと遅かったり、サイズが大きすぎたり、あるいは危険すぎたりする(これは本人が食べる場合!)。しかもiEATは、これまでの検査よりずっと少量でアレルゲンを検出する。ほかにNimaという製品があるが、こちらはグルテンだけが対象で、しかも高価だ。そしてまだプロトタイプ段階のAllyは、ラクトースを検出する。

現在のiEATは、ピーナッツ、ヘーゼルナッツ、小麦、牛乳、卵を検出できるが、貝類、農薬など、ほかのものを加えることは容易である。研究者たちはいくつかのレストランについてテストし、“グルテンフリー”のサラダにグルテンを見つけたり、ビールに卵のタンパク質を見つけたりした(ひどいね)。

本体は40ドルを予定しているが、もちろん抗原抽出デバイスは今後たくさん要る。バルクで安く買えるといいのだが。しかしいずれにしても、喉が詰まったり、おそろしい発疹が出たりせずにすむのは、ありがたいよね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

人の感情に反応して動く3Dプリントで作ったソフトロボットのマスク、でも一体何のため?

この奇妙奇天烈なマスクは、キティーちゃんと人の顔に貼り付いて血を吸うエイリアン(face-hugger)のあいの子みたいだが、ソフトな電子回路と着色した液体でできている。これはSirou Peng, Adi Meyer, そしてSilvia Ruedaらの修士論文のプロジェクトがベースで、ハーバード大学のSoft Robotics Toolkitを使用している。

マスクは着用者の顔の各部に対応し、筋肉センサーMyowareを使って、笑ったり、眉をひそめたり、心配したりしたときのパターンを判別する。そしてマスクが感知した感情に応じて、毛細管から液体を射出したり吸ったりする。それによって、マスクの装着者が今何を感じているかを、非常に奇妙な形で表す。

なんでこんなものを? うーん、Burning Manはもう終わっちゃったから、次はハロウィーンで使えるかな。それ以外では、自分の感情を多くのオーディエンスにブロードキャストすることに使えるだろう。 そう、世界は3Dプリントされたソフトロボットのシリコン製マスクだ、ということわざもあったよね。

自分で作ってみたい人は、ここへどうぞ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

3000ドルで売れるフルカラーの3DプリンターをXYZPrintingが発表、コロンブスの卵のようなアイデア

家庭用のフルカラーの3Dプリントは長年、消費者とホビイストの究極の夢だった。これまで、小さな装身具などをプリントするのは楽しかったけど、多色のアクションフィギュアのようなものを作れたら、それこそ消費者用3Dプリントの革命だ。そして実は、インクジェットという技術によって、その革命の入り口あたりにすでに近づいているのかもしれない。

3Dプリンターの人気製品Da Vinciシリーズを作っているXYZprinting日本)は、2014年にレーザースキャナーでもある3Dプリンターを発売したが、今日(米国時間8/31)は定価3000ドルのDa Vinci Colorを発表した。それは、プリントしながらフィラメントに、インクジェット方式で着色していく3Dプリンターだ。それまでのフルカラー機は、ナイロンの粉末とか複数のフィラメントを混ぜることによって、フルカラーをシミュレートしていた。Da Vinci Colorは、プラスチックのオブジェクトのプリントに使われている熱したPLAフィラメントに色を単純にスプレーし、フルカラーのオブジェクトを作る。フィラメントのスプールは35ドル、インクは65ドルだ。

そして、極めつけの特長は、使える色数がほとんど無限であることだ。プレスリリースはこう言っている:

業界初の究極のフルカラー3Dプリンター、XYZprintingの3DColorJetソリューションは、da Vinci ColorがPLAフィラメント上にCMYKの色の飛沫を鮮やかに、正確に、高い精度で輝かせることを可能にする。このプリンターの技術は、最終的に完成した3D製品上に、1600万色のフルカラースペクトルを実現する。弊社独自のその技術は、インクジェット印刷によって実現する微細な色分けと、高度でプロフェッショナルな3Dプリント技術を組み合わせている。

 

このやり方をトライしたメーカーは過去にもあったが、それを単純で低コストな技術として完成させたのはXYZが初めてのようだ。なにしろこれは、プリンターの価格が単色の3Dプリンターとあまり変わらない。とりあえず、われわれとしては、それ以上望むものはないだろう。下のサンプルを見ても分かるように、このプリンターは小さな部分にも運転時に彩色できる。フィラメントを交換して色の帯をプリントするほかの製品とは、大違いだ。そういうマシンは、かなり派手な色のプリントは可能だが、色がそのうちあせてしまう。それに対してこちらは、ふつうのフィラメントでプリントできるから、大進歩だ。

このプリンターは今、$2999.95で予約販売中、店頭に出たら$3500になる。

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こんなものがついに出たことに、ぼくはコーフンしている。これで3Dプリントが家庭に大普及するとは思われないし、色を後から塗るやり方でも場合によっては十分だが、でも同社の技術がもっと進歩したら、たとえばデザイナーが自分の製品(建物でも玩具でもよい)のプロトタイプをいろんな色で簡単に試作するなんてことが、可能になるだろう。ふつうの3Dプリンターを2000年代のドットマトリックスプリンターだとすれば、こちらは21世紀のインクジェットプリンターだ。その巧妙なハッキング的技術は、確実に次の時代を開くだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Sony、超小型アクションカメラ RX0を発表

Sonyは新しいカメラ、RX0を発表した。流行りの機能満載のカメラではなく、アクションカメラの形態に伝統的な撮影能力を組みあわせた超小型カメラだ。ちょっと変わった組み合わせだが、どこかひかれるものがある。

防水、耐衝撃性のRX0は、1インチ、15メガピクセル(21からトリミング)のセンサーと24 mm相当F/4のレンズを備え、これは超広角で比較的暗いレンズのGoProカメラとの差別化ポイントだ。ただし、ズームを始め、RX100等のコンパクトカメラのもつ数多くの機能はない。つまり、これは持ち歩いてスナップ写真を撮るためのカメラではない。

RX0は、GoProの頑丈さと万能さは必要だがもう少し自由度と解像度が欲しい、というビデオグラファー(ビデオ撮影者)のための、一種のモジュラーシステムという位置づけのようだ。複数のRX0を同期することや、スローモーション撮影(最大960 fps)なども可能

700ドルという価格は、自転車やサーフボードにカメラを付けたいだけの人には少々高すぎるが、GoProの代わりにRX0を、という人は山ほどいるだろう。

ちょっと奇妙で小さなマシンだが、考えれは考えるほど、非日常的な場面で使いたくなってくる。発売は10月から。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook