iPhone 5cのケース購入を後悔している人へ。救いはある!

いろんなカラーで楽しめる。プラスチックの手触りもちょっと面白い。そしてぴったりマッチしそうだということで、穴ぼこだらけのケースも買ってみる。

ケースは30ドル程度。装着してみて初めてApple TVリモート以来の失敗作であることに気付いて愕然としたりするわけだ。でもそんなに恥ずかしがる必要はない。誰でも失敗することはあるのだ。

おまけに。考えなしにiPhone 5cにあわせてケースも購入してしまった人々を救うためのアプリケーションも登場した。そのアプリケーションはCaseCollageというものだ。

アプリケーションをリリースしたのはLunarLincolnだ。Facebook、Instagram、Flickr、Picasaなどのソーシャルストリームから使いたい写真などを持ってきて、それをケースの穴の部分に表示するようにできるのだ。「non」だか「hon」だかの文字は表示されなくなり、また個性をアピールすることもできる。

自由に持ってきた写真を配置することもできるし、あるいはアプリケーションに同梱されている画像ないしテキストコレクションをカスタマイズしていくこともできる。文字が妙な具合に見えることが気に入らないのであって、純正ケースによるカラースキームは大好きなのだという人は、クロックス・ホールを色で埋めることもできる。

好み通りにアレンジしたら、デザインをプリントアウトして利用する。ケースに収まるサイズにカットして、iPhone 5cとケースの間に挟むのだ。取り敢えず恥ずかしくない状態にして、同様な過ちは決しておかさないと誓っておけばいい(iPhone 5c自体が間違いだったのかは置いておこう)。

このアプリケーションのおかげで救われる人も多いのではなかろうか。

アプリケーション本体は無料で、こちらからダウンロードできる。

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(翻訳:Maeda, H


たくさんありすぎるビデオアプリ, 新参のCameoが先頭に立つための秘策とは?

今日(米国時間10/9)は、新しいビデオ共有アプリがベータから一般公開になる。知ってた人、いるかな?

それはCameoという名前で、これまでのビデオ共有アプリの多くが、モバイル=シンプルという哲学に則ってエディティング機能を大幅に削っているのに対し、完全な一揃いのエディティングツールをモバイルに詰め込むことに成功している。そして、それでもまだ不満という人たちのために、一定の場所やイベントで複数のユーザが共同撮影する機能もある。

協同ファウンダのMatthew Rosenbergの考え方は、モバイルビデオの主権を、クリエイティブでありたいと願っているユーザの手に取り戻すことだ。

このアプリにはたとえば、6秒のビデオクリップを撮る、というオプションもある。それをエディットしたり、ライブラリから拾ったエフェクトをつける。Rosenbergは、デスクトップのビデオエディティングソフトウェアAfterEffectなんかと変わらない、と自慢している。複数のクリップを好きな順序でつなげられる。アーチ状のテーマも選べるし、テキストでもクレジットでも何でも挿入できる。

Cameoは、編集の終わったビデオを720pのmp4フォーマットでスマホ上に上映する。ソーシャルメディアで共有もできる。YouTube、Instagram、Vimeoなどのファンにもお見せできる。

Cameoが、良質なモバイルエディティングツールか、と聞くのは野暮だ。なぜならこれは、これまで私が見た中ではベストのツールだからだ。むしろ疑問は、ソーシャルメディア中毒の人たちが、どうやれば、消費者からクリエイターになってくれるか、だ。

写真なら、Instagramみたいなシンプルなアプリでよろしい。でもビデオは、消費から創造への道が険しい。ViddyやSocialCamは、その道の舗装に努力したが、あまり一般受けしなかった。やがて、TwitterやFacebookが、VineやInstagram Videoで道路工事に参加してきた。

この二つのサービスは、アプリとしてのクォリティはともかく、先輩のSocialCamなどよりもいろんな意味で大きいが、ビデオエディティングはスナック菓子をかじる程度の、超簡単な作業になっている。どちらも人気はあるが、どちらもビデオアプリとして完全ではない。

そこで昨年は、完全を目指すモバイルのビデオアプリが何十本も登場して、写真共有アプリ並の全世界的な普及を目指し、上記の二大アプリの座を奪うためのさまざまな努力をした。

音楽のサウンドトラックをつけられるのがあった。簡単にビデオを削除できるのもあった。ほかの人のビデオをリミックスできるのもあった。正確に数えると、数百種類はあるだろう。そして、それらのアプリの問題点は、アプリ本体にはない。問題は、ビデオは写真のように瞬間的ではなくて、持続時間~上映時間があることだ。

ビデオは、少なくとも数秒以上、ユーザの注意力を惹きつける力が必要だ。言い換えるとビデオは、写真のように点でも面でもなく、弧(アーク)だ。思わず引き込まれるような、魅力が必要。すなわち、才能が必要。

だからCameoは、シンプルさと、ソーシャルと、美、この三者が交差するスイートスポットを、あなたのために見つけてくれるだろうか? あなたのご感想は?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Samsungの曲面ディスプレイスマートフォンは本当だった, Galaxy Roundを今日発表

Samsungの曲面ディスプレイのスマートフォンのリーク画像を覚えておられる方はいる? 当然いるわよね。数時間前にまた出たもの。

覚えていない人にも、今日はSamsungが無理やり思い出させてくれる。この韓国企業はさっきプレスリリースを出してGalaxy Roundを発表し、“世界初の曲面ディスプレイのスマートフォン”とのたまった。

Galaxy Roundには、曲面ディスプレイだけでなく、いろんなオマケ機能もある。たとえば日付時刻、出なかった電話、電池寿命などを画面offでも教えるロール機能。そして、スマホ本体を傾けるだけで音楽や画像やビデオをコントロールできる。

ただし今日のプレスリリースでは、機能等の全貌はよく分からない。とりあえず、全文を下に張り付けたけど。

スペックとしては、ディスプレイは巨大な5.7インチSuper AMOLEDディスプレイ、体重154グラム、ウェストラインは7.9ミリ。そのとてつもないスクリーンサイズに対応するため、ディスプレイの隅にOne-Hand Operation(片手操作)という機能を設けている。その内容は、ユーザがカスタマイズできる。PCの大型画面みたいに同じウィンドウで複数のアプリケーションを動かしたり、必要なら同じアプリケーションの複数のインスタンスを動かせる。

Androidは4.3 Jelly Bean、プロセッサは2.3GHzクァドコア、内部メモリは32または64GBだ。

リアカメラは13mp、ビデオチャット用のフロントは2mp、電池は2800mAh。

当面、発売は韓国国内のみ。カラーは”Luxury Brown”だが、今後、ほかの色のも出る。お値段と発売日は不明だ。

タイミングとして、今日の画像リークの犯人はSamsungだと思うので、これらの画像と本物のSamsung Galaxy Roundが違う、ということはまず、ありえないだろう。

〔訳注: プレスリリースの冒頭に、flexible(曲げられる)の語が二度使われているが、そのあとは、全文中で皆無。〕

以下が、プレスリリースの全文だ:
[英文ママ]

Samsung GALAXY ROUND Pioneers the Curved Display Smartphone Experience

New device presents world’s first commercialized full HD Super AMOLED flexible display

Seoul, Korea – October 9, 2013 – Samsung Electronics Co., Ltd. today introduced GALAXY ROUND, the world’s first curved display smartphone. Samsung has been a mobile display innovator by introducing color TFT-LCD, AMOLED, and Super AMOLED flexible display for its mobile product. With this pioneering curved display technology, GALAXY ROUND blends the latest smartphone screen innovations with unique design features. The sleek and thin Samsung GALAXY ROUND which equipped with a 5.7” Full HD Super AMOLED with 7.9mm thick and weighs 154g offers a comfortable hand grip feeling to user, and exclusive experiences of curved display.

As a result of its unique curved design, users can take advantage of round integration experiences like the Roll Effect that enables user to check information such as date, time, missed call and battery easily when home screen is off, and the Gravity Effect for creating visual interaction with the screen by tilting the device. For music, the Bounce UX enables users to control their music. When the GALAXY ROUND’s display is off while the music player is running, a short press to the left of the device will play the previous track while a short press to the right will play the next track. For pictures and videos, the Side Mirror feature enables users to gain access to list of the album content with a left and right tilt.

The large screen size of the GALAXY ROUND provides additional benefits to users. Useful One-Hand Operation features bring a user’s most desired controls closer to a preferred side of the screen. The device enables enhanced multitasking capabilities that allow users to fully utilize the larger screen through Multi Window, a feature that enables users to open more than one application on the screen, run simultaneous multiple instances of the same application or to easily share content between applications.

Samsung GALAXY ROUND is available in Korea with Luxury Brown, and more color will be available soon.

* All functionality, features, specifications, and other product information provided in this document including, but not limited to, the benefits, design, pricing, components, performance, availability, and capabilities of the product are subject to change without notice or obligation.

About Samsung Electronics Co., Ltd.
Samsung Electronics Co., Ltd. is a global leader in technology, opening new possibilities for people everywhere. Through relentless innovation and discovery, we are transforming the worlds of televisions, smartphones, personal computers, printers, cameras, home appliances, LTE systems, medical devices, semiconductors and LED solutions. We employ 270,000 people across 79 countries with annual sales of US$187.8 billion. To discover more, please visit http://www.samsung.com.

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


MetaMoJi、最大100端末から同時に手書き文字を書き込めるアプリ「Share Anytime」

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手書き文字入力機能を搭載するアプリ「7notes」や「Note Anytime」を開発するMetaMoJiが9日、最大100人規模のユーザーがリアルタイムに手書きの文字や図形を同じ文書に書き込めるアプリ「Share Anytime」を公開した。

Share Anytimeで共有できるドキュメントはPDFやWord、Excel、PowerPointのほか、2012年9月に公開した手書きノートアプリ「Note Anytime」の文書形式にも対応。1画面だけでなく、複数枚からなるドキュメントも共有できる。

利用方法としてはまず、会議の開催者が共有するドキュメントをShare Anytimeで読み込み、会議情報を設定した「シェアノート」を作成する。これをメールやクラウドストレージなどで会議の参加者に配布し、参加者は端末にインストールしたアプリで開く。

「司会者」の権限を与えられたユーザーは会議の進行にあわせてシェアノートの表示を進めると、参加者の端末にも反映される。ユーザーがシェアノートに手書きの文字や図形を書き込むと、リアルタイムに全ユーザーのシェアノートに反映される仕組み。

シェアノートへの書き込みは、会議の参加者全員と共有する「シェアモード」と、自分だけのメモとして保存する「プライベートモード」を選べる。プライベートモードで下書きしたメモを後から共有することも可能だ。

リアルタイムにドキュメントを共有するにあたっては、シェアノートへの書き込みだけを差分データとしてサーバーに送信する技術を開発。これにより、「リアルタイムな応答性を実現した」とMetaMoJiの浮川和宣社長は説明する。

主な利用シーンとしては、グループミーティングやセミナー、学校の授業などを想定。例えば、会議で参加者全員にシェアノートを配布すれば、ペーパーレスで会議を進められ、参加者はどこからでも文字や図形を自由に書き込める。

実際にMetaMoJiでは、開発拠点のある徳島県と、本社の東京間での会議に活用。それまではSkypeのビデオチャットで手書きの文字や図形を書き込んだ文書をカメラに映していたというが、Share Anytimeを導入したことで会議の効率が劇的に上がったという。

「会議の『ここが大事』というポイントは、言葉だけでは伝えきれないこともある。Share Anytimeではそんなポイントを言葉や矢印、イラストで記入すれば、もっと意図が伝わるだろう。」(浮川社長)

9日に開催された記者説明会では、出席者約40人でプレゼン資料に同時に書き込むデモを実施。その際は、各人があまりに自由に書き込んだせいか、本来のプレゼン資料が書き込みで隠れてしまう想定外の展開となったが、実際の会議では有用な使い方ができそうだ。

製品構成は、1カ月に無制限回の会議が開催できる「Share Anytime」が700円(発売記念セール期間は170円)のほか、1カ月に10回までの会議、同時利用ユーザーが10人までの制限がある無料版の「Share Anytime Free」を用意。どちらもデータ転送料は1カ月あたり1GBまで。

データ転送料の目安としては、「20〜30人が参加する1時間の会議で1回20MB程度。1GBであれば、1カ月に20〜30回は会議ができる」(浮川社長)。1GB以上のデータを転送する場合は、100MBの容量(当日のみ有効)を85円で購入できる。

現時点ではiPad版のみだが、年内にはiPhone版、Windows版、Android版を順次公開する予定。来春には、ユーザー管理やセキュリティ機能を強化した「Share Anytime法人パック(仮称)」も販売する予定だ。

MetaMoJiでは、Share Anytimeの公開にあわせて、同アプリに搭載される日本語手書き変換エンジン「mazec」をバージョンアップ。最新版の「mazec 3」では、くせ字認識や略字登録を搭載し、認識されない文字を登録することで、認識率が向上するという。


Instagramはダイエットにも効果あり?!(あるいは人類の進化について)

ダイエットを考えている人にはぜひ読んでもらいたい。

ご存じのようにInstagramには、食べ物の写真が数多く登録されている。そしてJournal of Consumer Psychologyで発表されたBYU(ブリガムヤング大学)の最新の研究によると、食べ物写真を見ることは、その写真の食べ物に対する食欲を減退させる効果があるのだそうだ。

発表によれば、実際には食べなくても、食べ物の写真を見るだけで、その食べ物に対する欲求が抑えられるとのこと。すなわち実際に目の前に出された時、あまり魅力的に感じなくなってしまうのだそうだ。

今回の実験が行われた方法を見ておこう。BYUのRyan Elder教授とJeff Larsonは232人の被験者を集めて、料理写真の評価を行わせた。被験者の半分には塩味の効いた食べ物の写真を扱わせ、あとの半分には甘いものの写真を見せた。そしてそれぞれが写真を見てレーティング作業を終えた段階で、ピーナツを供したのだ。

すると塩味の食べ物を見ていたグループは、ピーナツ自体は写真になかったにも関わらず、ピーナツに興味を示さなかったのだ。塩味の料理写真を数多く見ることにより、十分な塩を味わった感じがしてしまったのだ。実際に口には入れていないのに、感覚的には充分であると感じてしまったわけだ。

もちろん、ほんの数枚の写真では効果は現れない。店で食べ物の写真を撮って共有したからといって、営業妨害に問われることはなさそうだ。

「効果が現れるのは相当数の写真を見たあとのことです」とElderは言っている。「2、3枚の写真を見てもう十分だと感じるようなことはありません」。

さて、本題は以上だが、この調査レポートから得るべき内容とは何か。

もちろん「大いなる希望」を読み取るべきだ。動物世界の一員であるにも関わらず、私たちの食生活というのはずいぶんと奇妙なものとなってしまっている。動物たちは、基本的には生きるために食べる。そしてその生きるための食べ物こそ、彼らにとって美味であるわけだ。生きるのに必要なだけ食べ、そして食べた分はしっかりと消化して、エネルギーに変える。

一方で私たちは、素材をいろいろと料理してさまざまな化学調味料を加えてから食すようになっている。そして、アメリカ人はあきれるほどの肥満大国になってしまったのだ。美味しそうなものを見かけると、まるでその時こそが最期のチャンスになるとばかりにむさぼり食う食事習慣を持ってしまっている。そうしておいて、またしばらくすると食事の時間だと、レストランに向かうのだ。

ところで現在の私たちは、美味しそうなものを見ると写真に撮って共有しないと気が済まない状態になりつつある。これはすなわち、食べ物との付き合い方を考え直せという神の啓示なのではないだろうか。別の言い方をすれば、人類は進化しようとしているのだ。食べ物の写真を見れば食欲を抑制できる。近々、Instagramの#foodpornハッシュタグは、新しい「治療方法」としてメディカルジャーナルに掲載されることになるに違いない(めでたしめでたし、と、話を終えておきたい)。

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(翻訳:Maeda, H


FiLIPは音声通話もできる子供向けスマートウォッチ―クリスマス・ショッピングで迷子にならずにすむ

ホリデーシーズンが近づいてきた。クリスマスの買い物でショッピングモールを家族で駆けまわる季節だ。ウェアラブル・デバイスのメーカー、Filip Technologiesはこの季節に間に合うようGPSと携帯電話機能を内蔵した子供向けスマートウォッチを発売する。これで両親は子供が迷子になるのを心配せずにすむ。Filip Technologiesはこの製品の開発に3年をかけたということだが、今回AT&Tと提携することに成功した。販売と課金はAT&Tが行う。

Filip TechnologiesのCEO Jonathan Peacheyは「本体価格とサービス料金は数週間後に発表される予定だ。 ただしFiLIPスマートウォッチの価格は200ドルは超えないだろう。音声とデータ通信料金も家族に負担とならないレベルに低く抑えられる」と説明する。

スマートウォッチの本体はボタンが2個ついており、カラフルで明るいデザインだ。両親のスマートフォンにインストールしたアプリと連動するようになっている。両親は子供と音声で通話できる他、GPS、無線中継塔とWiFiの三角測量によって子供の現在位置が正確に表示される。スマートウォッチの非常ボタンを押すとただちに周囲の音が録音され、あらかじめ設定した非常の際の通信先に接続される。このデバイスが腕時計タイプなのはスマートウォッチのブームを当て込んだというよりも、子供は身につけたもの以外は失くしやすいからという理由が大きい。

FiLIPウォッチの対象は11歳以下の子供だ。親が子供に携帯を持たせる年齢は12歳以上になってからが多い。GPSを内蔵した迷子札や子ども向けの機能限定のスマートフォンなども市場に出ているが、FilipTechnologiesではこの製品の特長に自信を持っているという。

「ロケーション情報と音声通話の両方ができる。しかも子どもが失くさないウェアラブル・デバイスだ。こういう製品は他にない」とPeacheyは言う。

FiLIPにとってこの夏は多忙だった。FCCの認証を得たのが7月で、完全な双方向の音声通話が可能なウェアラブル・デバイスyだったという。Peacheyは7月にFilIPのCEOに就任する前はVirginグループでVirgin Management USAのCEO、サー・リチャード・ブランソンの顧問などを勤めていた。

Peacheyによれば「FCCの認証テストに提出できるプロトタイプを開発するのに2年かかり、プロトタイプを現在のサイズにま小型化するのに9ヶ月かかったという。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google Glassに乗り換え案内機能が追加―これを着けてバスに乗るのはまだちょっと目立つ

今日(米国時間10/7)、Google GlassにXE10アップデートで乗り換え案内が追加された。ただしこの機能を利用するにはAndroidデバイスとペアリングする必要がある。これまでGlassには徒歩とカーナビの機能はあったが、公共交通機関はカバーしていなかった。

今回のアップデートで、バス、路面電車その他の交通機関が案内されるようになった。目的地を告げるとGlassが望みの交通手段による正確な経路と所要時間を教えてくれる。ナビゲーション・システム事態は接続されたAndroidデバイスにインストールされているのでGlass単独、あるいはiOSとの接続では機能しない。現在のところAndroid版のMyGlassアプリだけがGlassに位置情報サービスを提供できる。

Glassの開発チームによれば使い方はこうだ。ホームスクリーンから“Ok glass, get directions to…”と音声で命じる。Glassはユーザーが前回利用した交通手段による経路案内を表示する。乗り換え案内を見るにはカードをタップし、スワイプしTransitを表示させればよい。

なるほど操作は簡単だ。しかし私としてはいささか気がかりな点ががある。サンフランシスコのような新しもの好きの都会でもGlassはまだ物珍しい。Glassを着用して公共交通機関に乗るのはまだいささか周囲の視線が気になる。私は町中と郊外の両方でGlassを着けて電車やバスに乗ってみたが、居心地がいいとはいえなかった。なにしろ1500ドルもする製品だから盗られやしないかと心配だった。

もっともそんなことでGlassチームが開発の手を緩めることはない。Google I/Oでの約束のとおり、毎月1回のアップデートを続けるに違いない。

今回のアップデートではその他に2つの機能が追加された。一つはカードをタップしてツイートやメールの中のリンク先を開く機能だ。もう一つは、メッセージを送信するときに相手のプロフィール画像が表示される機能だ。テキストは画像の上にスーパーインポーズされる。

まだお気に入りのアプリが見つからない? 最近公開されたGDK (Glass Developer Kit)を使えば、現在のウェブベースのアプリではなく、ネーティブのGlassアプリが開発できる。その登場を期待しよう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


目の前の様子を30秒毎に撮影し続けるライフロギングカメラのMemoto、名前をNarrativeに変更して世界にうって出る準備は完了

スウェーデンのMemotoにとって、Kickstarterの活用は大成功だった。調達目標額の11倍にものぼる額(55万ドル)を調達して、無事、ライフロギング用カメラの生産を開始した。このカメラは身につけて使うことを想定している小さなデバイスだ。カメラ本体にボタンはなく、身につけている間、目の前の写真を撮り続ける。但しこのカメラ、これまでのMemotoの名前を捨て、新たにNarrativeとして世に出て行くことにしたようだ。調達した300万ドルの資金で運営を行っていく。資金を調達して、そして名前を変えて、新たな気持ちで世界に打って出る、という心づもりなのだそうだ。

実のところを言えば、同一ジャンルのサービスで、既にMemotoという名前が使われていることが判明したようなのだ。商標絡みの争いに巻き込まれることを避け、Narrativeという名前に変更することにしたというわけだ。潜在的な危機を回避したことで、今後は大手を振ってプロモーションも行えるようになった。また名前を変えることで、カメラ以外のプロダクトにもサービスを広げやすくなったと、肯定的にとらえておいて良いのではないかと思う。

カメラの名前は変わったが、しかし外見は以前から変わらない。プレオーダーをしている人も、ちゃんとイメージ通りのものが届くので心配はいらない。プロダクトは予定通り、そして会社にはKickstarterで獲得した資金以外にも資金が注入された。サンフランシスコのTrue Ventures主導による300万ドルのラウンドが完了したのだ。True Venturesはこれまでにも、MakerBotやFitbitなどのハードウェアスタートアップに資金を提供してきた。そういえばNarrativeはフィットネス部分以外について「データ化」(quantifying)する目的があるわけで、Fitbitに似ていると言えるかもしれない。ちなみに今回のラウンドにはLDV CapitalおよびロンドンのPassion Capitalも参加している。Passion CapitalはこれまでにEyeEmやLoopcamにも出資した経験を持っている。

Narrative Clipは、11月から予約購入者に向けて出荷される。また、初期ロット版もグレイ、ホワイト、オレンジに関してはまだオーダー可能となっている。このカメラは30秒毎に写真を撮り続ける。そして位置情報や時刻情報と一緒にネットワーク上にデータを送る。後にサイト上から閲覧したり共有することができるようになっている。写真は5メガピクセルで、バッテリーは充電式で2日間動作するようになっている。

Kickstarterで人気を集めたプロダクトの名前を変更するというのは、確かにある面ではマイナスであったかもしれない。しかしライフロギング用のカメラというのは、まだまだ新しい存在だ。おまけにまだ出荷すらしていない状態だった。そういうことを鑑みるに、名前の変更がマイナスの要因となるようなことはないと言っても良いだろう。ワーキングプロトタイプで撮影した写真を見ると、こうした「自動撮影」によるソーシャルフォトというのもなかなか面白いものとなるケースが多そうだ。きっとあらゆるケースで使ってみようとするであろう最初のユーザーたちが、どのように使うのかを楽しみに見てみたいと思う。

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(翻訳:Maeda, H


NTT Docomo、ついにiPhoneの取り扱いも開始するも(在庫不足もあり)加入者流出が止まらず

日本の通信キャリアであるNTT Docomoは、9月に加入者が大幅に減少したことを発表した。NTT Docomoは、これまで日本のメジャーキャリアの中では唯一iPhoneを提供していなかった。しかし今回のiPhone 5sおよびiPhone 5cにあわせて、9月からのiPhoneの提供を開始した。iPhoneを求める利用者の流出を防ぐ狙いもあったはずだが、どうやら奏功しなかった形だ。NTT Docomoは、むしろiPhoneこそが顧客流出の原因になった可能性があるとしている。つまりiPhoneの取り扱いを決定したことで顧客層の心に火がついたものの、販売店では品薄が続き、それにより待ちきれなくなった顧客が流出してしまった面もあるようだ。

ロイターのレポートによれば、DocomoはiPhoneの在庫不足により66,800名の加入者を失ってしまうことになったそうだ。ライバルのKDDIやSoftbankと明暗がわかれてしまったかっこうだ。両者ともに新しいiPhoneの登場を受けて、加入者数を伸ばしているのだ。こうした状況をみてDocomoは、両者については十分なiPhoneを供給されていたのではないかとしている。

スタートダッシュには完全に失敗したように見えるDocomoの状態ではあるが、しかし結局のところはiPhoneを扱うことにしたのは成功と出るのではないだろうか。アメリカの状況を見てみても、当初はiPhoneの販売を独占していたAT&Tのライバルたちが、利用者を取り戻し始めたのはしばらくたってからのことだった。在庫については、あるいは今回の初期販売台数については、既存取り扱い2社に対して優先割り当てがあったのかもしれない。あるいはDocomo側の見積もりに甘さがあったのかもしれない。iPhoneの吸引力を理解するにも、やはりそれなりの時間がかかることだろう。

ともかく、この日本の動きを見て、世界の携帯キャリアは、iPhoneの「力」を再認識することになったのではないだろうか。iPhoneを使うためにキャリアを乗り換え、そして手に入れられるとわかっていても、待ちきれなくなってしまう。これまでのデバイスを、馴れたキャリアで使い続けて数週間待つことよりも、すぐに他のキャリアで使い始めたいという気持ちになってしまうものなのだ。各国のキャリアは寺社サービスの「土管化」(dumb pipe)を危惧している。しかし、日本のマーケットを見ると、まさにそうした事態になりつつあることがよくわかる。

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(翻訳:Maeda, H


Microsoft、HTCのAndroid Phoneを使ってWindows Phoneとのデュアルブートを画策中?!

AndroidフォンのセカンドOSとしてWindowsを搭載するというのはどうだろう。そんなアイデアを持って、MicrosoftがHTCにアプローチしているのだそうだ。報じているのはBloombergだ。2つのOSをどのような形で共存させるのかは定かでない。デュアルブートを行うのか、それともハードウェアが共通というだけで、どちらかのOSが搭載されている端末を選択するということなのだろうか。いずれにせよ、Microsoftは、自社製モバイルOSの普及に向けて、できることはなんでもやろうと考えて、そして動き出したのかもしれない。

Bloombergの情報源によれば、話はまだまだ始まったばかりなのだそうだ。HTCの気持ちを動かすために、Windows Phoneのライセンス価格を低く、あるいはなしにするという提案も行っているらしい。この話の相手がHTCであるのは、既にMicrosoftのパートナーとしてWindows搭載のスマートフォンを出したこともあり、Androidを含めた双方に経験を持っているからだ(Windows Phoneに肩入れしていたというわけではないが、それは置いておくことにしたようだ)。MicrosoftのOS部門トップのTerry MyersonがHTCとの話を進めるために台湾を訪問するのだとBloombergは報じている。

あり得ない話だと思う人もいるかもしれないが、真実かもしれないと思わせる要素もある。もともとHTCはMicrosoftから頼まれてWindows Phoneを世に出しているというような雰囲気もあったが、それがMicrosoftによるNokiaの買収で、少々話が変わってきているということもある。またHTCが、なかなか売り上げを伸ばせずにいる状況もある。すなわちHTCとしても、利用者に対するアピールのためには、少々変わったデバイスを出してでも、注目を集めたいと考えている関係者もいるはずなのだ。

またMicrosoft内にもAndroidとのうまい関係を築きたいと考えているグループがあるようなのだ。情報筋によればMicrosoftの若いエンジニアでSurfaceタブレットでもAndroidとのデュアルブートにすべきだと考えている人がいるらしいのだ。そういう人たちならば、HTCのデバイスを使って、デュアルOSのスマートフォンを実現したいと考えていても不思議ではない。ちなみに、TechCrunchに入った情報によると、若手には賛同する人も多いが、管理職層のウケがあまりよくないらしい。

しかし、時代は動きつつある。CEOのバルマーは来年中に退陣する予定であると、8月にアナウンスした。エグゼクティブ層にもさまざまな動きが見られる。たとえばXbox部門のヘッドであったDon MattrickやWindows部門のSteven SinofskyはMicrosoftを去った。そうした大きな動きの中では、おそらくより良い未来を目指したラディカルな動きも認められるようになるに違いない。HTCのデバイスに、2つのOSをのせてみようというのも、そうした流れの中では当然に出てきそうなアイデアであると言えるかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


Facebook、ロックスクリーン・アプリにFlickr、Pinterest、Tumblr、Instagramのコンテンツを追加

9月のTC DisruptでFacebookのCEO、Mark ZuckerbergはAndroidのロックスクリーン・アプリ、Facebook Homeの改良について「Facebook以外にInstagramその他サードパーティーのコンテンツが近く表示されるようになる」と述べた。

そして今日(米国時間10/3)、Flickr、Pinterest、TumblrそしてFacebook傘下のInstagramの写真がFacebook Homeに表示されるようになった。このアップデートはまず最初にAndroid版のベータテスター向けに公開された。Facebookはベータテスターの数については明らかにしなかったが、広報担当者は「なるべく早く一般公開したい」と語った。

Homeアプリをもっと便利にすることでユーザーを増やしたいといのがFacebookの狙いだろう。Google Playストアの表示では、今のところこのアプリのインストール数は100万から500万の間となっている。TC DisruptでZuckerbergも「普及が期待しほど速くない」と認めた。

Homeは4月にローンチされてすぐに100万ダウンロードを記録したが、その後は伸び悩んでいる。またAT&TがHomeをプレインストールしたHTCのAndroidスマートフォンを発売する計画を取りやめるなど、キャリヤの関心も薄れた。

しかしZuckerbergはHomeの普及に関しては依然強気で、機能を拡充すればFacebookの「壁に囲まれた庭」を確立するのに役立つと考えているようだ。

今回のHomeアプリの使い方はこうだ。ユーザーはHomeの設定メニューからコンテンツを取り入れたいサービスを選び、それぞれのパスワードで一度ログインする。すると以後、それらのサービスはFacebookの一部のように機能する。つまり投稿を見るのはもちろん、「いいね!」をつけたり、リンクから直接サイトを訪問したりできる。

こちらからFacebook Homeの紹介ビデオがダウンロードできる

今回のアップデートで追加されたコンテンツはYahooから2種類、Facebookから1種類、それにPinterestの4種類だったが、将来Facebookはさらに多くのサイトを追加する計画だろう。これはHomeのロックスクリーンをFacebookのタイムラインよりもビジュアル性の高い一種のデフォール・ホームページにしようとする試みと考えると興味深い。一時大騒ぎされたFacebookフォンはどこかに消えてしまったようだが、毎日使われる人気アプリ以上のもの―モバイル・プロットフォームそのものに成長しようとする野心をFacebookは捨てていない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Chrome 31ベータにデベロッパー向け新機能―ウェブ支払、モバイルアプリのフルスクリーン・モードなど

今日(米国時間10/3)、GoogleはChromeブラウザのデスクトップ、モバイルの最新ベータを公開した。ユーザーに直接見える部分には目立った変更はないが、デベロッパーにとっては重要な機能がいくつも追加されている。やがてChromeのユーザー体験が大きく拡張されることになるだろう。

たとえばAndroid版ではデベロッパーは簡単にフルスクリーン・モードでアプリを起動するショートカットが作れるようになった。このモードでは通常のChromeのUIはまったく表示されず、アプリが画面全体を利用することができる。

デベロッパー側の作業はごく簡単で、ウェブサイトのソースコードにメタタグを一つ追加するだけでよい(<meta name=”mobile-web-app-capable” content=”yes”>)。

Android版、Windows版、Chrome OS版ではユーザーに支払情報を簡単に求めることができるようになった。新しく提供された requestAutocomplete()機能を用いると、ブラウザ付属のインタフェースを通じて支払情報を得ることができる。ユーザーはブラウザに記録された既存の支払い情報を自動補完で入力することができる。モバイルでのクレジットカード情報の入力は特にエラーが起こりやすいので、これはデベロッパーにとってもオンラインストアにとってもありがたい機能だ。

またデスクトップ版ChromeとChrome OS向けのPNaCl(ポータブル・ネーティブコード・クライアント)URLハンドラー、アプリのディレクトリ・アクセスなどがある。PNaClはC/C++のソースコードをコンパイルしてChrome内で実行可能モジュールを作成する。URLハンドラーはChromeアプリを自動的に起動するURLを生成する。デベロッパーはたとえば文書をChromeベースのドキュメント・エディタでを開くように設定することができる。ディレクトリ・アクセスはその名のとおり、ユーザーが承認した場合、Chromeアプリがローカル・ドライブの特定のディレクトリにアクセスすることを許す。これはChromeアプリとネーティブ・アプリの間でファイルをやりとりするのを容易にする。

その他、WebMビデオにアルファ・チャンネルが追加され、新しい2Dキャンバスが提供されている。

新機能の詳細はこちら

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


有料アプリは終わった, わずかな例外を除いては

モバイルの有料アプリはもう終わったのか? 最近では一般的にそう考えられており、アプリストアには“十分に良質な”無料アプリがあふれている。またメジャーなパブリッシャーたちも無料のアプリでチャートを賑わし、それらがアプリ内購入などで何百万ドルも稼ぐことによって、その後のユーザ獲得努力に惜しみなくお金を注ぎ込んでいる。このところ新顔のパブリッシャーたちにとって、Apple App Storeの上位進出が相当な難関になっているのも、そんなサイクルが定着しているせいだ。

今週末に掲載された一連のブログ記事やオンラインのディスカッションも、アプリの無料化という傾向を再び明らかにしている。これらの議論はすべて、事態を何とかしようとあがいている現役のデベロッパからのものだ。でも彼らが使っているデータは、かなり恣意的だ。アプリデベロッパのDavid Smithと彼の妻も、そのことを語っている。別のところでは、InstapaperのファウンダMarco Armentが、自分の新作アプリOvercastの適切なビジネスモデルを決めようとしたときの苦労について、書いている。

でもこれらの談話は、これまで何か月も連綿と報告されている客観的なデータが示していることを、個人的な体験として語っているにすぎない。そしてそのデータの方には、見過ごせない細かいニュアンスがいくつかある。とくにそれは、競争のゆるいニッチで利益を上げようと努力している有料アプリのデベロッパにとって、見逃せないだろう。たしかに、アプリは全体として無料化の傾向にあり、App Storeで多数を占めるのは無料アプリだが、しかしそれでも、少なくとも今のところは、有料アプリが成り立つ分野がいくつかある。

無料への移行

数か月前を振り返ると、分析企業Flurryの7月の報告書が、そのころにおけるアプリの無料化の様相を記述している。2010年から2012年にかけて、App Storeの無料アプリの比率は80%から84%に増えたが、しかし2013年の初めにはそれが90%に成長した(下図水色の部分)。そして有料アプリ10%の内の6%は、価格が99セント以下だった(下図こげ茶の部分)。

その報告書の中でFlurryは、人びとは(有料アプリを買って)広告を避けるよりも無料のコンテンツを求めることに熱心だ、と書いている。また、コンテンツが高品質であることよりも、無料であることが優先する、と。

Flurryの調査部長Mary Ellen Gordon, PhD.によると、無料への移行が決定的であることを示す最強の証拠は、デベロッパが行うA/Bテストの結果だ。彼らは数か月かけて、いろんな価格レベルでA/Bテストを行い、そして最終的に、無料という結論に達するのだ。アプリを無料にして、アプリ内購入で稼ぐ、という道を彼らは選ぶ。

彼女が本誌に語ったところによると、“デベロッパは、誰もがそうしているから、あるいは、そうすべきだから、アプリを無料にしているのではない。自分でいろんな価格設定をA/Bテストしてみて、無料しかないという結論に達しているのだ”、ということ(下図)。“このままいくと、来年の無料アプリの比率は91から93%ぐらいになり、今よりは大きいけど100%にはならない。有料化できる特殊なアプリが、必ずあるからだ”。

有料アプリで行けるのはどこ?

では、有料アプリが今でも通用するのはどこだろう? 言い換えると、有料アプリが今でも売れているカテゴリーは何か? アプリ分析企業のDistimoに話を聞いてみた。同社はApp Storeのダウンロード数のランク表を集計し分析して、有料アプリが健在な分野を調べた。

そして同社の発見によると、以下のカテゴリーでは、ダウンロードされているアプリのトップテンの、少なくとも半数が有料アプリだ: 生産性(OA)、医療、ビジネス(仕事)、健康とフィットネス、ナビ、カタログ、ライフスタイル、写真とビデオ、旅行、天気予報。一部の有料アプリは、アプリ内購入を併用して売上を上げようとしている。

[ビジネス(仕事)10位まで]

[天気予報 10位まで]

これらのリストを見ておもしろいのは、有料アプリのほとんどが、いわゆる「実用ソフト」であることだ。これらのアプリは、特定の仕事をちゃんとやってくれる…旅の予約、健康対策、明日の天気を知る、仕事をする、写真を編集する…いずれも、ユーザが毎日のようにする仕事なので、お金を払っても機能や性能が優秀な方がよい。無料アプリを、不満を感じながら使い続けるよりは。

逆に不在が目立つのは、App Storeの常連ビッグカテゴリーであるゲームやソーシャルネットワーキングだ。上位の中では、Minecraftが唯一の有料ゲームアプリ、Grindr Xtraが唯一のソーシャルアプリだ。また、収益の大きい本やニューススタンドのカテゴリーも、無料アプリの世界だ。

しかし一般的にDistimoのデータは、多くのカテゴリーで無料アプリケーションが優勢というFlurryのデータを再確認している。そこではアプリ内購入が主な収益源であり、とりわけゲームでその傾向が著しい。さらに、すべてのカテゴリーのトップテンを全部集めたものの67%が、今ではアプリ内購入を利用している。

有料アプリはまだ生き残っている、とDistimoは言うが、有料アプリが売れるためにはいくつかの条件に依存する…ターゲットとするオーディエンスのタイプ、カテゴリー、競合の状態など。ほかのビジネスと同じだ。

でもDistimoの分析対象は各カテゴリーのトップテンだけだから、もっと下の方の状態は分からない。上位進出は往々にしてマーケティング努力の結果だったりするから、データとしても偏りがあるだろう。

しかし少なくともApp Storeのチャートの上位の分析は、ダウンロード数を見るためには有意義だ。この夏の別のデータによると、トップテンに入るためには有料アプリで4000、無料アプリで70000のダウンロードが必要だ。トップ50に入るためなら、有料アプリは950ダウンロードでよい。無料アプリは23000だ。これらの数字の一部は今月再確認され、よく知られているデベロッパReaddleの報告によれば、3500から3800ダウンロードぐらいでApp Storeの有料アプリのトップテンに入ることができたという。

有料アプリはますます狭き門に直面しつつあるが、でも、あくまでも有料で行くと決めたデベロッパの参考になるような、サクセスストーリーがわずかながらある。ただし、途中のアップグレードで有料化を導入する際には、それまでのユーザベースを疎外しない努力が重要だ。Clearはそれをやろうとしたが、あとから方針を変えざるをえなくなった。

今後も有料アプリは、競争のあまりないニッチで、独自性の高い優れた製品を提供しているかぎり、ビジネスとして成立し持続するだろう。平凡な製品なら、消費者は無料アプリに向かう。

デベロッパたちはこの傾向を嘆き、“認めたくない事実ではあるが”有料アプリもそのほとんどはがらくただ、と言う。デベロッパのFlorian Kuglerが最近書いたこの嘆き節は、Hacker Newsの上で広く共有された。

しかしユーザにとって、アプリにお金を払うだけの価値があるか否かは問題ではない。問題なのは、長期的に、その支払額が巨額になることだ。今消費者は、ほとんど100万近くのアプリから選ばなければならない。お金を払ったけどがらくただった、という経験を毎日繰り返すわけにはいかない。だからモバイルアプリの主流が無料アプリになってきたのも、この‘あまりにも多すぎるアプリ’の時代における、当然、というか、必然的な流れなのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ロジテックのiPhone用ゲームパッドの写真がリーク―任天堂に脅威?

今日(米国時間10/1)、Twitterで@evleaksがLogitechのiPhone向けの新しいゲームパッドのリーク写真を公表した。evleaksはSamsungやNokiaなどの新製品のリーク情報をいち早くツイートした実績が何度もある。

今回の写真は今年始めにリークしたプロトタイプの写真によく似ているだけでなく、6月のAppleのWWDCカンファレンスでデベロッパーに紹介されたデザインにも似ている。このゲームコントローラーには右側に4つのボタン、左側に十字ボタン、さらにトップの左右に一つずつボタンがある。

AppleはiOS 7で新たにゲームパッドのサポートを開始したが、ゲームパッド自体はまだ製品が出ていない。Logitechは先月からっぽの両手とiPhoneの写真をフィーチャーしたティーザー広告を公開している。

iOS 7のプレスイベントでAppleは3種類のゲームコントローラー・デザインを紹介した。2つはiPhoneをはめ込むケースタイプで、1つはBluetoothでiPhoneに接続するスタンドアローン・ユニットだった。こうしたコントローラーはiPhone本体のタッチスクリーンでは困難な正確なゲーム・コントロールを可能にする。

その中にはサムスティックを2組備えたものがあったが、Logitecのデザインはこれと違う。LogitechはMFi(Made for iPod)のメンバーだから、今回のゲームパッドもおそらくAppleとの提携プログラムの下で開発されたのだろう。

iOS 7以前は、アクセセリーのデベロッパーはBluetoothキーボードをカスタマイズしてボタン入力をシミュレーションする機能貧弱なコントローラーしか作れなかった。iOS7ではLightningで直結できるだけでなく、ボタン動作もネーティブでサポートされており、正確性、反応速度とも格段に向上すると期待されている。

AppleのゲームパッドのサポートはAndroidとiOSのゲーム関連収入が任天堂などゲーム専用機大手のライバルになろうとするタイミングで行われた点が興味深い。この種のゲームパッドが普及するようなら(それにはアナログ・スティックのサポートが必要だろうが)、Nintendo DSのような製品にとって深刻な脅威になるかもしれない。

トップ画像:Marco Crocoli/ Flickr CC

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Android用Remote Application Framework(RAF)はモバイルに本物のマルチスクリーン体験をもたらす

Androidには実はAirPlayのようなものがない。MiracastやMirrorlinkはやや似ているが、でも、Appleのそれのように第一画面にあるものとは無関係に第二画面の体験を作り出すことはできない。そこでデンマークのSolution57はRemote Application Framework(略称RAF)を作ったのだが、こいつはAppleより上で、Androidデバイスにくっつけたディスプレイが従来のデスクトップPCに接続したディスプレイのように使える。

RAFを使うと、Androidデバイスは、リモートのディスプレイ上にアプリが動いている体験を作りだし、同時にホスト側のデバイス上では別のソフトを動かせる。ホストデバイスがすべてのアプリを動かし、受信側はそのコンテンツを表示する。アプリが違えば当然UIも違う…たとえば手元のデバイスでゲームを楽しみながら接続した第二のディスプレイ上ではGPSソフトを動かせる。一つのシステムが、二つのディスプレイ上の二つのアプリを動かす。それはたとえばMacBook Proに第二のモニタをつないだときなどと同じだ。

ただし、それと完全に同じではない。RAFの場合は、つながれた側のディスプレイは何らかのOSを必要とする。だからRAFははじめ、車載用に最適のインフォテイメント(infotainment, information+entertainment)システムだ、ともてはやされた。たとえばGMやNissanの車載システムが、QNXなど、ノンAndroidのOSを使っていてもよい。ユーザは、その車載システム本来のツールを使ってもよいし、あるいは自分のAndroid携帯がそれを完全に乗っ取った状態で使ってもよい。それはちょうど、AppleがiOS 7で提案した車載機能と同じだ。

RAFを使うためにAndroidもその上のアプリも何ら変更の必要はないが、Solution57のディレクターRafal Malewskiがぼくに語ったところによると、RAFがMirrorlinkの正式仕様の一部になれば、たいへんありがたいそうだ。

“自動車業界がモバイルと車載系の統合を本格的に採用して正規に普及していく場合に、これがMirrorlinkの拡張スペックとして採用される必要がある”、と彼は説明する。“今はCar Connectivity Consortiumと接触して、彼らの関心のほどを探っているところだ”。

そしてその一方でSolution57は、すでに二社のOEMに売り込んで、車載系以外のリモート技術を実現しようとしている。消費者向けのVNCクライアントもあり、それはAndroid、iOS、QNX、Windows、Linuxなどで使える。Malewskiは、今後はもっと、ありとあらゆる種類のアプリケーションがありえる、と言う。たとえばウェアラブル製品のセカンドスクリーンとか、Androidゲーム機用のスマートコントローラ。スマートテレビなどだ。

Solution57が究極的に望んでいるのは、GoogleがこれをAndroid本体に採用することだ。つまり、Solution57の買収である。今はOEMへのライセンス提供というビジネスモデルだが、RAFを統合した最初のデバイスの発売は、予定どおりいけば来年の半ばだそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Glass Development Kitのリリース間近。ついにGoogle Glassがその真価を発揮!

今年初めから、一部のひとたちに向けてGoogle Glassの頒布が行われている。大いに話題になったし、いろいろな意見も出てきた。しかし今のところはまだ、Google Glassの本領を発揮することができずにいる。能力の全てを引き出すための、開発環境がまだ用意されていないためだ。Mirror APIを使ってメッセージを送ったり、写真や動画、ないしオーディオを再生することができる。しかし他にできることがほとんどないのだ。

GlassはもちろんAndroidが走っているのだが、複雑なアプリケーションを作るのに必要なGlass Developer Kit(GDK)は、アナウンスこそされているものの、まだ世の中に出てきていない。Googleは昨年リリースしたデモビデオの中で、Glassのさまざまな魅力をアピールしていたので、制限の多いMirror APIがリリースされた際には大いに失望の声があがったものだった。どう頑張ったところで、デモビデオにあるようなエクスペリエンスを提供するアプリケーションなど開発できないのだ。しかし、どうやら真のGlassアプリケーションを制作できるGDKのリリースも、どうやら間近に迫っているようだ。

これまでのところ、GoogleはI/Oカンファレンスなどでは標準のAndroid SDKでのアプリケーション開発を行うようにと要請していた。これによってAndroidの標準的機能を実現するアプリケーションを開発してみて欲しいとしていたわけだ。

それがこの度の本格的なGDKのリリースで、これまでは不可能であったか、あるいは1500ドルのデバイスを壊すことになってもかまわないと考えてハッキングするなどしてしか実現できなかった機能が利用できるようになる。例を挙げれば、GDKによりコンパス、ジャイロスコープ、加速度計などの搭載ハードウェアに直接アクセスすることができるようになるわけだ。さらに、開発者が自前でOpenGLベースのグラフィックをGoogle Glassに直接描画できるようにもなる。こちらの方が開発者に与えるインパクトは大きいかもしれない。現在のところは、HTMLベースのカードインタフェースを利用する以外の方法は提供されていない。しかしGDKの提供開始により、リアルタイムで動作するAR(拡張現実)アプリケーションやゲームなど、Glassのインタフェースをフルに活用するアプリケーションを作ることができるようになる。

これまでにも、公式APIを経由せずに直接制御するようなアプリケーションはあった。それらはMirror APIを利用するものとは全く違う世界を実現するものだ。GDKでいったい何ができるようになるのかについてはGlassを使ったナビゲーション実験の動画などを見てみて欲しい。Glass内蔵のセンサー類とグラフィック能力をフルに活用したアプリケーションとなっている。また既にご覧になった方が多いだろうが、Glassチームを見せてくれる隠し機能(イースターエッグ)も、GDKのポテンシャルを感じさせてくれるものだと思う。

GDKがリリースされれば、またGoogle Glass周りの動きが活発になってくることだろう。公式のAPI経由でリアルタイム顔認識なども行えるようになるわけだ。ネイティブAPIなしでは、Google Glassは「アプリケーションが少し使える、ウェアラブルなGoogle Nowクライアント」と位置づけられてしまうようなこともあった。APIの発表により、ついに本物のコンピューティングデバイスとしての魅力を解き放つことになるのだ。

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(翻訳:Maeda, H)


使い捨て電話番号のBurner; ベーシックな電話で何ができるか, 可能性の氷山の一角

【抄訳】

NSAいくつかの国家が、世界中の一般市民に対する大規模なスパイ行為を行っていることを、世界が知る前から、モバイルアプリBurnerは、ユーザに使い捨ての電話番号を提供してきた。そういう電話番号は、プライバシーの保護やそのほかの目的に利用できる。たとえばCraigslist(オンライン三行広告)にポストするときやオンラインデートでは匿名が便利だし、旅行中や誰かに嘘をつきたいときにも、ニセの番号を利用できる。そのBurnerが今日(米国時間9/26)、Founder CollectiveとVenrockが仕切る投資ラウンドにより、200万ドルの資金を調達した。またこれと並行して、iOSアプリのデザイン変更と機能のアップデートも発表した。

Ad Hoc Labsというスタートアップが開発したこのアプリは、今ではiOSとAndroid用があり、使い方はとても簡単だ。まず、自分の本物の電話番号をBurnerに教える。代わりにBurnerがくれる電話番号は、入呼も起呼もOKで、SMSもできる。そのほかボイスメールによるあいさつとか、呼び出し音の指定、SMSの通知なども指定できる。複数のBurner番号を使うときは、番号ごとにあいさつや呼び出し音を変えられる。複数のニセ番号を目的別・相手別に使い分けるユーザが、けっこう多い。

協同ファウンダのGreg Cohnによると、Burnerはロングテイルのユースケースがおもしろい。“ありとあらゆる使い方があるね。デートやCraigslistなどありふれたものから、教師、弁護士、ミュージシャン、産婆さん、いなくなった犬を探している人、それにセレブたちも、Burner番号を利用している”、という。Cohnの説明でおもしろいのは、“人びとが使い捨て番号を使うのは、実際にそれを捨てるためというよりむしろ、いざとなったら捨てられるという安心感のためだ”、というあたりだ。実際に、最初短期間(3~5日)の無料サービスを利用したユーザの多くが、その後、長期の有料ユーザに変わる例が多いそうだ。

今では、電話とSMSというベーシックに代わって、独自の機能やサービスを提供するモバイルメッセージングアプリがたくさん雨後の筍している。それらの中には、消費者向けのソーシャルアプリ(Whatsapp、LINE、Snapchat、Viber、WeChat、Pathなどなど)もあれば企業用(SendHub、Ansaなどなど)もあり、その中間(Voxer、GroupMe、Google Hangoutsなどなど)もある。Burnerはこれらの混雑の中で、伝統的な携帯電話によるコミュニケーションを、より便利にしようとする。Burnerがあれば、友だちでも家族でも会社の同僚でもない人たちと、安心してコミュニケーションできるのだ(ただし今は合衆国とカナダのみ、TwilioのSDKを使っている競合サービスHushedは多くの国で使える)。

“うちはまだまだ、モバイル上のプライバシーと本人性という問題の、表面をかすっているだけだ。しかしキャリアは、あれほどバカでかい市場を抱えているにもかかわらず、この問題に関しては何もイノベーションしない”、とCohnは言う。“だからこの分野には大きな機会があり、しかも音声とテキストによる伝統的な電話コミュニケーションは、昔からの原始的な状態のままで、キャリアもソーシャルネットワークも魅力的なプロダクトを作り上げていない…うちなんかが多くの人から利用されるのも、そのためだ”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


充電に「電気」が使えないのなら「火」を使ったらどうなの?! 炎の力で充電を行うFlameStower

ついにガジェットの充電にも火力を用いる時代がやってきた。Stanford’s StartX Summer 2013クラス発のスタートアップであるFlameStowerがKickstarterにて「火」のを用いた充電器のクラウドファンディングを開始したのだ。

この仕掛けを使えば、キャンプファイア、ガスコンロ、あるいは焚き火の熱をエネルギーに、スマートフォンなどのUSB充電デバイスにエネルギーを送り込むことができる。最大出力は3Wで、平均では2Wとなっている。大雑把に換算すると1分辺りで2分ないし4分程度の通話時間分をチャージすることができる。

FlameStowerは主要用途をアウトドアに想定しているが、もちろん停電時や嵐などに襲われたときのためのバックアップとしても利用できるだろう。

キャンプ用品と一緒に持ち運べるように、FlameStowerは非常にコンパクトな形状となっている。バックパックに簡単に収められるはずだ。

アウトドアで充電するなら太陽光方式の方が便利だと思う人もいるかもしれない。しかし太陽光方式は、当然ながら昼間しか利用できない。火力方式ならばいつ何時でも利用できるわけだ。

動作の仕組みはどうなっているのだろうか。Thermoelectric Generatorを使って、温度差を利用して電気を生み出すようになっている。金属製のブレードを火で熱し、もう一方のブレードを水を入れたタンクに入れて冷やす。つまり、正確にいえば発電するのには火だけではなく、水も必要だということになる。もちろん火を燃やすには空気も必要だ。火、水、そして空気。四大基本元素のうちの3つを利用するわけだ。

火の温度が高くなればなるほど、多くの電力を生み出すことができるようになっている。但し、コンセントから得られるようなレベルでの充電能力は期待しないで欲しい。FlameStowerは、自らの仕組みをラップトップのUSBから行う充電に例えている。すなわち充電にかなりの時間がかかるということだ。電子デバイスに関わらず自然を楽しむ時間ができるわけで、もしかするとそれも狙いかもしれない。

Kickstarterでの調達希望額は1万5000ドルだ。この資金でぜひとも充電装置を製品化したい考えだ。期限まで28日ほどを残した現在、半分ほどの額が集まっている。

尚、今ならまだ初期割引の70ドル(通常よりも10ドル安い)でFlameStowerを入手することができる。出荷予定は12月となっている。

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(翻訳:Maeda, H)


Gunosyがソーシャル化 – フォローやリアルタイムの話題表示機能が登場

 

ユーザーのソーシャルメディアアカウントを分析し、ひとりひとりの好みに合った記事を配信してくれるGunosyがiOSアプリに大きな変更を加えている。今回のアップデートにより新たに友人をフォローしたり、周りで話題になっている記事をリアルタイムに表示したり、記事にコメントを残せるようになった。

Gunosyは当初の1日1回のニュース配信から、朝刊・夕刊の2回に分けて配信回数を増やすなどユーザーがアプリに触れる回数・時間を増やして来た。しかし、朝と夕方(設定にもよるが)のみの配信ではリアルタイムな話題となると他のニュースアプリに比べて劣っていた。

これまでのGunosyユーザーは朝刊と夕刊配信のタイミングでプッシュ通知を受け取ってアプリを起動するという、受動的なアクションが多かっただろう。だから、今回のアップデートではユーザーがアプリを自発的に利用するような仕組みを取り入れたと言える。

また、ソーシャル化に加えて、気になるキーワードが登録できるようになっている。これでソーシャルアカウントの分析と合わせて更にユーザーの欲しいニュースが集まるようになるとしている。このキーワードの登録というのはGunosyの競合でもあるVingowで以前から利用されている機能だ。

このVingowも6月に自動要約機能を加えて話題になり、さらにユーザー数を伸ばしているようだ。同じくニュースアプリのSmartNewsを運営するゴクロは8月に4.2億円を調達し、開発体制を強化するなどこの業界の競争は激化している。


Gmail、Android版アプリケーションに「カードスタイル」を導入してアップデートを提供中

GoogleのAndroid版Gmailアプリケーションのアップデートが始まっているようだ。カンバセーション・ビュー(Conversation View)に、Googleが最近あちこちに導入を進めている「カードスタイル」を適用するというのが目玉であるらしい。「カードスタイル」はGoogle Nowにて広がることとなり、Googleの各種プロダクトやサービスにて利用されるようになっている。たとえばGoogle Drive、新しいGoogle Wallet、Maps、Google+等々に導入されている。

Fast Companyも記事に取り上げているように、昔ながらのインデックカードを彷彿とさせる使い勝手が、ミニマリズム(minimalism)とスキューモーフィズム(skeumorphism)の中間をいくものとして採用されている意味もありそうだ。

Google+への投稿によれば、Gmailの「カンバセーション・ビュー」へのカードレイアウト投入は、複数人によるスレッド表示をわかりやすく表示するため(投稿分中での表現は「new, cleaner design」)ということらしい。

今回のアップデートでは、他にもデザイン面での変更が加えられている。デスクトップ版には前からあったが、アプリケーション版でも移動、削除、アーカイブなどのために複数のメッセージを選択した際、チェックマークが表示されるようにもなる。また、受信箱の同期がオフになっている場合には、アラートも表示されるようになった。これにより、本当は届いているメッセージを届いていないと誤認することも減るだろう。

一部の利用者は既にGoogle Play経由でアップデートできるようになっている。但し、最新版は徐々に広めていっているようで、新デザインが見られるようになるタイミングについては個人差があるようだ。

ところで今回のアップデートに先立っては、終日に渡るメール配送遅延が発生していた。発生した障害によりGmailに対して不信感を持った人もいるようで、障害以来、いつもよりもはるかに電話着信が多くなっている。たびたび電話に出るのはなかなかの手間で、それもあってGmailにとって「良い記事」を書いてみたという意図もある。もちろんカードスタイルのレイアウトが嫌いという人にとっては、さらに悪いニュースではあるわけだが…。

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(翻訳:Maeda, H)