Google Glassに乗り換え案内機能が追加―これを着けてバスに乗るのはまだちょっと目立つ

今日(米国時間10/7)、Google GlassにXE10アップデートで乗り換え案内が追加された。ただしこの機能を利用するにはAndroidデバイスとペアリングする必要がある。これまでGlassには徒歩とカーナビの機能はあったが、公共交通機関はカバーしていなかった。

今回のアップデートで、バス、路面電車その他の交通機関が案内されるようになった。目的地を告げるとGlassが望みの交通手段による正確な経路と所要時間を教えてくれる。ナビゲーション・システム事態は接続されたAndroidデバイスにインストールされているのでGlass単独、あるいはiOSとの接続では機能しない。現在のところAndroid版のMyGlassアプリだけがGlassに位置情報サービスを提供できる。

Glassの開発チームによれば使い方はこうだ。ホームスクリーンから“Ok glass, get directions to…”と音声で命じる。Glassはユーザーが前回利用した交通手段による経路案内を表示する。乗り換え案内を見るにはカードをタップし、スワイプしTransitを表示させればよい。

なるほど操作は簡単だ。しかし私としてはいささか気がかりな点ががある。サンフランシスコのような新しもの好きの都会でもGlassはまだ物珍しい。Glassを着用して公共交通機関に乗るのはまだいささか周囲の視線が気になる。私は町中と郊外の両方でGlassを着けて電車やバスに乗ってみたが、居心地がいいとはいえなかった。なにしろ1500ドルもする製品だから盗られやしないかと心配だった。

もっともそんなことでGlassチームが開発の手を緩めることはない。Google I/Oでの約束のとおり、毎月1回のアップデートを続けるに違いない。

今回のアップデートではその他に2つの機能が追加された。一つはカードをタップしてツイートやメールの中のリンク先を開く機能だ。もう一つは、メッセージを送信するときに相手のプロフィール画像が表示される機能だ。テキストは画像の上にスーパーインポーズされる。

まだお気に入りのアプリが見つからない? 最近公開されたGDK (Glass Developer Kit)を使えば、現在のウェブベースのアプリではなく、ネーティブのGlassアプリが開発できる。その登場を期待しよう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


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TechCrunch Japan

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