間もなく開幕のGoogle I/O。会場では数百台のArduinoを使って騒音レベルや空気汚染度などの環境データを測定予定

間もなくGoogle I/Oが開幕となる。参加するのであれば、自動的にGoogle Cloud Platform Developer Relationsチームによる実験に参加することにもなる。Google I/Oの開催されるMoscone Center周辺の環境情報を種々吸い上げてみようとするプランがあるようなのだ。

Developer Programs EngineerのMichael Manoochehriによるブログ記事によると、Arduinoを使った環境情報取得センサーをあちこちに配置する予定なのだとのこと。そしてリアルタイムで温度、騒音、湿度、空気汚染度などの情報を取得するのだそうだ。そもそもの目的は、カンファレンス会場のどこが最も人気のエリアとなっているのかなどを知るためのものだ。得られたデータをGoogleがどのように分析するのかはなかなか楽しみだ。

気味が悪いと感じる人もいるかもしれない。しかしこれは施設内の温度に応じて空調の調整を行うのとさほど変わらない意味しかない。将来、屋内でのエンタテインメントやビジネスについて役立つ情報を集めるための準備をしておくという、いかにもGoogleらしいプロダクトのひとつだと言える。

各種情報収集センサーをネットワーク化することにより、ロジスティクス、都市設計、その他コンシューマープロダクトの開発などに革命をもたらす可能性もあるのです。今回のデータ収集の成果は、Data Sensing LabでGoogle I/O出席者の皆さんと共有していこうと思っています。Google Cloud Platformと、オープンなハードウェアを組み合わせることで、誰にでも利用可能で有効なコンピューティング環境が構築できることを示したいと考えているのです。

オープンハードウェアとGoogleのCloud Platformを使ってデータが収集できるというのはわかった。しかし具体的にはどのような形でビジネスに役立つのだろう。たとえばどの洋服店では来客数や商品を見て回った人のカウントができるようになりそうだ。また、店舗内のどこに人が集まるのかも測定できる。店内のディスプレイの状況により、どういう動きが生まれるのかを確認するのに使えるかもしれない。言ってみればリアル世界での広告トラッキングシステムのような使い方ができるかもしれないわけだ。あくまでも将来的な可能性ではあるが、いろいろと面白いアイデアが生まれてきそうだ。

ちなみに、こういう環境データ的なものは、個別に見ていてはほとんど意味を持たず、全体を把握してこそ判断の役に立つものとなってくる。

騒音のレベルを測定する機器もあれば、また付近での足音数をカウントするものもあります。こうしたデータを総合して、測定場所での動向を把握したいと考えているのです。

こうした情報が個人情報とタグ付けされることはない。足音や、他の日常的な振る舞いを統合してデータとして活用するというアイデアは、多少の気味悪さはあるものの、確かに面白さは感じる。

もしこうして収集したデータを、簡単かつわかりやすい形でデータ提供を行えるとなると、多くのビジネスがセンサー導入に積極的になるだろう。そうした際に必要とされるのは安価に提供されるプラットフォームであり、そのプラットフォーム上にデータが集約されていくことになる。Googleはもちろんプラットフォーム提供者としての成功を目指していくことになるわけだ。

データの収集を行いつつ、Data Sensing Labと名付けたワークショップも開催されることとなっている。周囲の環境データを読み込んでどのような解析を行なっているのかに興味があれば、ぜひ参加してみると良いだろう。また、会場内に設置するモニターでも、収集したデータをリアルタイムで表示することになっている。

Googleに追尾されつつ、Google I/Oの様子はいろいろと伝えて行きたいと思っている。

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(翻訳:Maeda, H)


I/O 2013展望:1つのGoogle。ラリー・ページの下、統一と利便性を追及

GoogleのI/Oデベロッパーカンファレンスを明日に控え、巷ではGoogleが果たして何を発表するのかという噂があふれている。ひとつ重要なことは、今年は基調講演が1つだけだという点だ。長大な3時間セッション1つだけで、Googleは過去1年に起きた重要な出来事と今後の計画を話す。

久方ぶりにGoogleは、会社全体が注目された状態でカンファレンスを迎える。Larry PageがCEOに復帰してから3回目となるこのI/Oで、本当に重要なのは、Googleが単なる検索会社をはるかに超える存在になっていることだ。

昨年の焦点は未来にあり、Sergey BrinのGlassプロジェクトが話題をさらった。他にもNexus 7、Chromebox、等々興味深いニュースはあったが、みんなの注目と噂はGoogleがどんなワクワクする未来を作るかに向けられた。Pageは、昨年のI/Oを自身が今日明かした失声症のために欠席したが、明日の基調講演に登場するかどうかは現在Googleに問い合わ中だ。

今年は、すべてのカードがテーブル上にある。そして新しいGoogle ― Google Now、と言っていいかもしれない ― はデベロッパーに対して、Google製品上で開発に集中する方が、ライバルAppleよりも、賢明な選択であることを示そうとするだろう。Googleはあらゆる物、あらゆる人々に触れているからだ。ママからCEOまで、ギークから小学生まで、Googleは誰もが日々必要とするツールでわれわれを包み込んでいる。

今のGoogleを見る最良の方法は、会社を3つのカテゴリーに分けることだ。これまでには不可能なことだった。

利便性

Googleは検索会社としてスタートを切り、今でも最大の財産だ。情報を収集して表示する独自の方法を見つけだしたのも検索を通じてだった。同社がやってきたすべての物事がその恩恵に預かっていると言ってもよい。自分にはわからない何かを知りたい時、ウェブに行って 「ググ」らない人を見つけるのは難しい。Google+によって、その利便性はソーシャルにもなった。さらに、Gmail検索など、検索を実行する人固有の結果が得られるようになった。

検索の純粋な利便性は、都合よく同社が所有しているマップ製品にも引き継がれた。世界中の位置情報を集めることは、人々が頼りにできるツールを提供する上で答のごく一部にすぎなかった。マップが大改訂され今週発表されるかもしれないという噂もある。これまでにリークされた情報に基づくと、Googleはマップ体験をよりパーソナルでソーシャルにしたいようだ。

もう一つの重要な利便性を提供している生産性ツールの統合は、Googleはあらゆるニーズに答える何かを持っていると消費者に感じさせたい、というPageの気持の表れだ。Google Spreadsheetを探し回らなくても、Google Driveへ行って好きな文書を作ればいい。ここまで来るには長い時間がかかった。I/Oに先立ち同社は、全ユーザーの無料ストレージを増やしてさらに統合をはかることを発表した。共通の追加ストレージも購入できる。

ウェブを見るためにはブラウザーが必要、だろう。 Googleは消費者をChromeで包みこんだ。このブラウザーはデベロッパーがアプリを作るためのプラットフォームになりつつあり、これまで消費者がウェブサイトのタブ上で行っていたアクションを行わせるためのツールをデベロッパーに与えた。Chromeブラウザーは、Googleのノートとデスクトップのオペレーティングシステムになった。

Google Nowは、この利便性を一つの有用な体験にまとめた完璧な事例であり、あらゆるデバイスとOSでユーザーのパーソナルアシスタントになる道を探っている。

コミュニケーション

Gmailは常に改善され続けてきた。これはGoogleの収支会見でPageが言及したアプローチだが、同社が提供する他のコミュニケーション機能によって少々複雑化している。Gmailの中には、チャット、Voice、Google+の機能の一部などが散在している。手直しが必要だが、噂されているチャットの統一化は正しい一歩になるかもしれない。

最終的にはどのGoogle製品を使っている時でも、チャットを開始できるようになるだろう。これは、検索に続けてチャットできることを意味している。

Google Voiceは未だに単独製品として成功しているが、どこかの時点でGoogleのチャット戦略の中に取り込まれるべきだ。ユーザーにとって最適な体験は、どのツールを使うべきかを考えることなく、一つのアプリで誰かと音声通話もビデオもテキストメッセージもできることだ。Googleはまだそこに到っておらず、このままではいつか崩壊する恐れがある。

一方Google+は、Googleのあらゆる製品をソーシャルに統合する手段として、十分活用されている。Driveでドキュメントを共有する時には、サークルで共有できる。Google Placesでいいレストランを見つけたら、サークルで共有できる。「サークル」で連絡先を整理するというコンセプトは、Google+の主要目的であるが、ストリームと写真機能は未だに「あると嬉しい」レベルだ。いずれ「メール」もメッセージの一種として、Gmailからサークルに向けて送れるようになるかもしれない。この会社は競合の心配をしていないので、Google+をFacebookの競争相手と考えるのは誤りである。

モバイル

上に挙げた両カテゴリー共、Googleの最も重要な焦点であるモバイルに集約される。同社のAndroidによるオープン戦略は効を奏し、第1四半期に販売されたスマートフォンの71%が同OSを使用している。しかしモバイルの範疇に入るのは携帯電話だけではない。タブレットやノートPC、Glass、さらにはOUYAのようなゲーム端末もある。

I/Oでは、タブレットとスマートフォン製品群の小さな改訂が予想される。今は派手な機能を増やす時ではなく、オペレーティングシステム自体により集中すべきだ。Nexus 7はiPadの優れたライバルだが、Nexus 10は事実上離陸できなかった。主な理由はWiFiのみだったためであり、3G、4Gを加えて魅力を増すことが考えられる。

つまるところ、あらゆる利便性とコミュニケーションが威力を発揮するのは、その前に1日8時間座っているデバイスではない。デスクトップで始まった会話をタブレットで終え、翌朝再びスマートフォンで続けられればすばらしい。それは今でもGoogleの製品を使えば可能だが、消費者の目に明らかではない。Googleが統合だけでなく、同社製品群の紹介に焦点を当ててきたのはそのためだ。

今週のI/Oで予想されること

まずは、ビジュアルにしてみよう。

派手さよりも集中。3時間の基調講演では様々な製品が紹介されるだろうが、同じメッセージを何度も聞くことになるだろう。ユーザーにとって使いやすく、より楽しく、いつでもどこでも使えることがスローガンになる。

Goolgeはとにかく自社製品を使ってほしいのであり、どこでどう使うかは気にしていない。ビデオゲームシステムであれ冷蔵庫であれGlassであれ、Googleは誰のためにも何かを持っている。職場でも、車の中でも、寝室でもリビングにいてもハイキングに行った時でも。われわれはすでに包囲されているが、今度はGoogleが、なぜそれが良い事であり、今までより簡単に欲しいものを見つけられることを説明する番だ。

ゲームや音楽の話題も出るかもしれないが、それもGoogleが集中しているミッションと一致するものであり、気を散らすものではない。、

マウンテンビューの巨人は忙しい会社だが、そのあらゆる製品と取り組みが、Pageによってついに同じ方向へと動き始めた。

明日はライブブログで最新情報をお伝えする。

[写真提供:FlickrFlickrFlickr

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(翻訳:Nob Takahashi)


SquareがiPadをスマート・レジに変えるカード読み取り器兼用スタンドを299ドルで発表

サンフランシスコのBlue Bottle CoffeeのイベントでSquareがiPad用のスタンド兼用読み取り器を発表した。これによってiPadが高機能なキャッシュレジスターに変貌する。共同ファウンダーでCEOのジャック・ドーシーは「われわれはソフトウェアの開発と同時にそれにマッチするハードウェアの開発にも同じくらい力を入れている」と語った。機能については下のビデオを参照。

SqaureのユーザーはこれまでiPadでも標準的な三角形の読み取り装置を接続していた。新製品はiPadをフル機能のレジスターに変えるのが目的だ。実はSquareユーザーの50%近くがiPadを端末として利用していることが明らかになったため、iPad対応に力を入れることにしたのだという。またiPadでの平均支払額がiPhneからの場合の2倍以上だそうだ。

Squareスタンドにはカード読取り装置が内蔵されている他、必要に応じてUSBポート経由でレシート・プリンタ、厨房向け注文プリンタ、キャッシュ・ボックスなどの周辺機器を接続することができる。マーチャント(ユーザー)はiPadをスタンドに固定し、レジ・カウンターの上に置くだけでよい。Squareスタンドは現在iPad2または3をサポートしている。Lightningコネクタのサポートは今年後半となる予定。

Squareスタンドは今日(米国時間5/14)から299ドルで予約受け付けを開始する。また7月8日からBest Buyチェーン他、一部の店舗で店頭販売も行う。

Squareの発表によれば同社は現在、通年ベース換算で150億ドルの支払いを処理しているという(スターバックス分は除く)。

SquareのPOSサービスとiPad向けキャッシュレジ・アプリは、数週間前にメジャー・アップデートされた。

Squareは昨年秋に2000万ドルjの新規資金を調達している。また先週は発表した。オバマ政権でUSTRの代表代行を務めたDemetrios J. Marantisを各国政府との交渉と公的規制担当の責任者として採用した。また元PayPal幹部の Alex Petrovを採用し、パートナーシップ担当副社長任命した。またGoogleからは国際ビジネス開発の責任者をリクルートしている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google Glassはインターネット接続が面倒, メッシュネットワーク(Open Garden)を使えば簡単

サンフランシスコのOpen Gardenは、AndroidやWindowsやMacなどのユーザ同士がメッシュネットワークを作ってインターネットに接続するためのサービスだ。ここが今日(米国時間5/14)、Google Glassもそのメッシュネットワークに加われるようになった、と発表した。Glassのユーザはテザリングプランを使ってインターネットに接続することが多く、そのために携帯のキャリアに毎月20ドルぐらい払うことになるから、メッシュの意義は大きい。Open Gardenを使うと、余計な料金を払うことなく自分の携帯に接続できるようになる。

Open Gardenの協同ファウンダでCEOのMicha Benolielによると、Glassのユーザがインターネットに接続するためには、そのほうがずっと楽である。通常は、WiFiアクセスをセットアップするためにGoogleのコンフィギュレーションページへ行き、GlassでQRコードをスキャンしてWiFiに接続する。家でなら、GlassとスマートフォンをBluetoothで結ぶ方法もある。しかしBenolielによると、OpenGardenなら自動的にインターネットに接続するから面倒な手間がまったくない。

“これからは、Android OSを使ったウェアラブルデバイスがいろいろ出てくるだろう”、とBenolielは言う。“Google Glassもその一つだ。Open Gardenはそういう機器のユーザ体験を強力に支え、機器がインターネットに常時接続しているためのデフォルトのソリューションになりえる”。

CTOで協同ファウンダのStanislav Shalunovも、同じことを言う: “GlassでOpen Gardenを動かし、メッシュネットワークを作れば、Glassの全ユーザが、インストールとか接続とか構成など面倒なこといっさい不要で単純にインターネットを使える。そのためには、Googleがその気になってくれるだけでよい”。今の市場動向の中で、果たしてGoogleがそれを許容するか、それが問題だ。

昨年のTechCrunch Disrupt NYでデビューしたOpen Gardenは、今ではそのソフトウェアを250万あまりのユーザがインストールしている。Open Gardenはまた、KicksendTextMeなどのアプリデベロッパが、そのリーチを拡大するために利用している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google I/Oを控えてCEOのラリー・ペイジが「声帯神経の麻痺から回復中。慢性甲状腺炎にかかっている」と明かす

今日(米国時間5/14)のGoogle+への投稿で、ファウンダー、CEOのラリー・ペイジは声が出なくなった問題について初めて公けに説明した。

さいわい、ペイジの経験した症状は命に関わるような危険なものではなかったようだ。このところペイジが公開の席で話すたびに注目の的になっている。前回の第四半期決算の電話発表ではペイジはやや努力していることが感じられたものの、かなり長時間しゃべり、質問にも答えた。

ペイジは社内向けに「なんら危険な病状ではない」と説明してきたが、声が出ないために去年のI/Oは欠席せざるを得なかったし、その後数回の四半期電話発表にも現れなかった。

Google+への投稿によると、14年前に風邪を引いた後、声に最初に異常を感じたのだという。診察を受けたところ「声帯の左側が部分的に麻痺している」と分かったが、原因は判明しなかったという。昨年夏に風邪を引いた後、また同じ症状が現れ、今度は右側の声帯に障害が発見されたが、今回も原因は不明だった。しかしさいわいその後、声帯の機能はかなり回復したという。ペイジによればサーゲイ・ブリンは『声が出にくくなったおかげで言葉を選ぶようになったのはCEOとしていいことだ』とジョークを飛ばしたという。またラリーは慢性甲状腺炎に罹っており、これが声帯の神経の麻痺に関係があるかもしれないとして次のように書いている。

左右の声帯神経はほとんどが体の違う部分を走っているのに、どちらも甲状腺を通っているのは注目すべき点だ。つまり甲状腺は両方の声帯神経に影響する原因としてまず思いつく場所だ。実は私は2003年に橋本病〔慢性甲状腺炎〕と診断された。これは比較的ありふれた甲状腺の炎症で、私の場合、これによる障害はほとんどなかった。橋本病が声帯神経の障害の原因なのか、それともどちらもウィルス感染が原因なのかは医師も判断できていない。

これに続けてペイジはハーバード大学医学部のSteven Zeitels博士のチームの声帯の障害の研究プロジェクトを支援することを明らかにした。ペイジの罹っている慢性甲状腺炎は放置しておくといろいろ危険は症状が現れる慢性自己免疫疾患だ。

昨年の夏からペイジが公の席に姿を見せなくなり、電話決算発表も欠席するようになって、株主はジョブズに起きていたような問題がペイジの健康に起きているのではないかと懸念しはじめた。ジョブズの健康に問題があることが明らかになると、ジョブズなしのAppleの先行きに一気に不安が高まった。ペイジが明日のI/Oカンファレンスでキーノート講演をするかどうかは明らかでないが、今回の健康状態への詳しい説明の投稿はもちろん、これに関連しているだろう。

いかにもペイジらしく、これを機にVoice Health Instituteへの資金援助を行うという。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


この夏、Blackberryメッセンジャー(BBM)アプリがiOSとAndroidに登場する

今日(米国時間5/14)開催されたBlackBerry LiveカンファレンスでCEOのThorsten HeinsはBlackBerryメッセンジャー(BBM)がこの夏、AndroidとiOSから利用可能になると発表した。BlackBerryの最大の強みはメッセンジャー機能にある。最新バージョンのBB10のユーザーは世界に文字通り数億人もいることを考えると、この動きの影響は非常に大きい。

「われわれには自信がある。 BB10プラットフォームが世界中のユーザーから圧倒的な支持を受けている今こそ、BBMをサービスとして独立させるべきだと考えた」とHeinsは説明した。

Android版、iOS版ともアプリは無料だ。他のメッセンジャー・アプリ同様、スタンドアローンでiOS 6およびIce Cream Sandwichが必要とされる。

当初はメッセージとグループ機能だけが提供されるが、Heinsはそれ以外の画面共有、ボイスチャット、発表されたばかりのBBMチャンネルなどの機能もやがてAndroid版、iOS版に移植されると約束した。.

「われわれはBBMプラットフォームをこれまでになく強化する」とHeinsは誇らしげに断言した。 今回の動きはBlackBerryにしては珍しい大胆なものだ。

どうやらBlackBerryもようやく目を覚まし始めたようだ。Blackberryは一時のようなモバイル市場のリーダーではない。生き残りのためには、AndroidとiOSという現在の市場の覇者と新たな関係を構築できるかがカギとなる。BBMをAndroidとiOSに提供するというのは正しい方向への大きな一歩だ。BlackBerryは生き残ることができるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


MicrosoftがGoogle Docsネガキャンに執着する理由: Quickofficeがブラウザにやってくる

Googleが毎年行うデベロッパカンファレンスGoogle I/O、今年もあと数日だが、初日(水曜日, 米国時間5/15)の3時間にも及ぶ長時間のキーノートの詳細はまだ分かっていない。でもその中にはどうやら、MicrosoftのOffice部門が神経をとがらせる何かがあるようだ。先週Microsoftが始めたGoogle Docsに対する強烈なネガキャンは、これまで同社がScroogledでやってきた一連のアンチGoogle広告のパターンでもある。でもなぜ、その対象が突然、Googleのプロダクティビティツール(productivity tools, OAソフト)なのか? その理由は、Quickofficeがブラウザに登場することだ、とぼくは思う。

Googleが昨年6月に買収したQuickofficeを使うと、iPadとiPhoneとAndroidでWordとExcelとPowerPointの文書を見たり編集できる。Google DocsはまだMicrosoft Officeに比べると機能面で制約があるが、Quickofficeでは文書のレイアウトやDocsにない高度な機能を利用している部分を失うことなく、Officeのファイルを開いたりエディットできる。先月GoogleはQuickofficeのAndroidアプリとiPhoneアプリを出し、またChromeブラウザ上にOfficeのファイルを表示できるChrome Office Viewerを発表した。後者のブラウザエクステンションは、おそらくQuickofficeのコードを利用しているのだろう(これまではChrome OSでしか利用できなかったが)。

しかし、表示はともかく、Officeドキュメントの編集となると、GoogleのWebアプリケーションではどうしようもなかった。MicrosoftのOffice Web Appsが、この点ではとても良くできた…しかし過小評価されている…ツールだ。

しかし、今度は、QuickofficeそのものがWebにやってくるのだ。Googleが2月にPixel Chromebookを発表したとき、QuickofficeをChromeにポートしていることを匂わせた。そのときGoogleのSundar Pichaiは曰く、Googleのプロダクティビティアプリケーションを愛用している人は多いけど、でも企業の世界ではMicrosoft Officeが依然としてデファクトのデフォルトだ、と。そしてそれに続けて彼は、“ChromeブラウザとChrome OS機Chromebook(s)でQuickofficeが使えるようになれば、多くのユーザにとって、完全に一件落着になる”、と言った。その2月のときの彼の話では、完全な編集機能のあるQuickofficeのWebバージョンのリリースは約3か月後、ということだった。3か月後といえば、まさに、今度のI/Oのことではないか?!

Microsoftは、オンラインのプロダクティビティツールが激戦になること、追われる者として守りを固めなければならないことを、知っている。Office 365やOffice Web Appsの見込みユーザの多くは、完全なOffice互換ツールが他社から(安価に)出ることを知って、心ゆらぐだろう。MicrosoftがDocs対抗マーケティングキャンペーンを今というタイミングで展開するのは、当然なのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Zapier、APIのダウンを発見する監視サービスを公開

Zapierはオンラインサービスを繋ぐ作業を自動化するサービスだ。このほど、200種類のAPIを監視するサービスを開始した。時にはプロバイダーより早くダウンを見つけることもある。

新ツールは、Zapierでサポートしている全APIのアップタイムとダウンタイムを監視する。人気のウェブAPIのリアルタイムの状況やZapierのサービスを利用している顧客への影響をモニターする他、単にAPIの動きを追跡するための便利なツールとしても使える。各APIは、SMS、 インスタントメッセージ、メール、その他Zapierの中核サービスでサポートされている様々な方法を使って監視できる。

Zapierの共同ファウンダー、Wade Fosterは監視サービスを開発した理由について、ベンダーは主要製品については性能監視用のダッシュボードを提供していることが多いが、APIにはなかったからだと言った。これは AmazonDesk.com37Signalsなどのサービスについて言えることだ。APIがアプリ同志を繋ぐ糊となっている今、これは問題だ。その結果APIがダウンすると消費者は闇に置き去りにされる、とFosterが最近のメールで語った。例えば、Google APIがダウンした時、Zapierはほぼ瞬時に発見した。

そのダウンに関するHacker Newsのスレッドがこれだ。「相棒の共同ファウンダーは、そこでトップコメンターになっている。それに続くコメントの数々が、われわれがこの機能を公開する後押しになった」とFosterは言った。

ダッシュボードは公開されてから約1週間になる。ほぼ全ては常時稼動中であり、最近のアプリケーションの質の高さをものがたっている。

これはかなり嬉しいサービスだ。アプリに組み込んだ複数のAPIを監視しなければならないデベロッパーにとっては特に重要だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Goプログラミング言語が初のバージョンアップ, パフォーマンスをアップしてv.1.1へ

Googleが今日(米国時間5/13)、同社のオープンソースのプログラミング言語Goバージョン1.1をリリースした。1.0が出てから1年あまりになる。並列処理とスピードを重視するこの言語は、これまで3回のメンテナンスリリースを行ったが、バージョン番号を上げることは控えてきた。しかし今回の新バージョンでは、Goのチームによると、パフォーマンス関連の重要な改良がいくつか導入されて、正規のバージョンアップにふさわしくなった。既存のGoのコードも、1.1でビルドすると目に見えて高速になるという。

バージョン1では、Goが一定の成熟度と安定度に達したことが示され、また今後のリリースとの互換性も保証された。今日のリリースは、チームによると、その約束が守られている。言語にもライブラリにも重要な変更がいくつか導入されたが、後方互換性は完全に維持されている。“Go 1.1用にコードの変更が必要となる部分はほとんどない”、と彼らは書いている。

新バージョンにおける変更には、“コンパイラとリンカ、ガーベッジコレクタ、goroutineのスケジューラ、マップの実装、および標準ライブラリの各部の最適化が含まれる”。

新バージョンにはまた、メソッド値(method values)が導入され、リターン要件が少々変更された(それにより、プログラムがより簡明かつより正しくなるという)。さらに、新たなレースデテクタ(race detector, 競合検出)により、メモリの同期化エラーを見つけられるようになった。

Goに関心を持つデベロッパは、初期だけでなく今でも着実に増えており、またとくに、Go言語の並列処理に強い性質を活かせると判断して、実際のプロダクションに採用した企業も少なくない。たとえばCloudFlareは、同社のRailgunソフトウェアの重要な部分のプロダクションにGoを使っている。またBitlyHerokuなどはGoを使って同社のインフラの一部を構築するなど、ますます多くのスタートアップや既存企業がGoのユーザ企業になりつつある。

JavaScriptをリプレースする目的で作られたDart〔日本語Wikipedia〕は伸び悩んでいるが、Goはどうやら軌道に乗ったようだ。2007に生まれたGo言語には、デベロッパたちがガーベッジコレクションと並列処理を言語本体が持つ現代的な言語を求めていたこともあって、その前方には明るい未来がある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ダフト・パンク、利便性を武器に海賊と戦う。最新アルバム「Random Access Memories」全曲を発売前にストリーミングで無料公開

何週間にもわたるティーザー広告と無限のリークあれこれ、そしてすでにリリースされている1曲がラジオで無数回放送されてきたダフト・パンクのニューアルバム「Random Access Memories」は、正式発売に先立つこと数日、その〈全曲〉がiTunesで公開された。

トリックは? 今はストリーミングのみだ。このリンク先で「iTunesで見る」ボタンをクリックして「今すぐチェック」ボタンを押す。今年の夏一杯聴くことになるアルバムを一足早く味わってみよう。

いくつかのサイトではこれを「リーク」だと主張しているが、まず間違いなくそうではない。Appleはこれと似たようなことを、最近リリースされたジャスティン・ティンバーレークのアルバム「20/20」でもやっており、宣伝テキストには「今すぐ予約しよう」と明記されている。意識的に先行公開しているのでなければこうは書かない。

「なぜこんなことをするのか?」と疑問に思うかもしれない。「高音質の違法コピーをばらまくだけじゃないのか?」

イエス。ただし、現時点でそれは殆ど問題ではない。アルバムの正式発売まであとわずか4日間。アルバムが全米をトラックで移動しているのはほぼ確かだ。ひとたびトラックに載せられれば、リッピングされてインターネットにアップロードされる。まず間違いなく。

アルバムを先行してストリーミングするのは、新しいタイプのリーク「事故」だ。これは唯一実効性のある武器である「利便性」を使った海賊との戦いだ。リークをダウンロードする厖大な数の人々は、ちょっと味見しているだけだ。少しでも早く聞きたいから。こうした人たちの欲しがるものを、公認、公式、高音質で与えることによって、彼らが違法コピーをダウンロードする必要性を否定している。

これでアルバムの違法コピーはなくなるか? もちろんノーだ。しかし、巨大な山を登る戦いの中の小さな一歩であることは間違いない。

(しかも、今日のアーティストはそもそも収入の大部分をツアーで得ている ― そして、ライブで見る価値のあるショウがあるとすれば、それはダフト・パンクだ)

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(翻訳:Nob Takahashi)


Google、Atariの”Breakout”37周年を記念して画像検索に隠し「ブロック崩し」

伝統的ゲームおたくなら、Atariが作ったBreakoutというゲームをご存じだろう。発想は単純。ボールを打って物を壊す(breakする)だけだ。ボールを後にそらすと負けだ。このゲームはPongに強く影響を受けている。

Breakoutが世に出たのは37年前の1976年。あれは4月だったか5月だったかわからないが、このたびGoogleは、これを記念して画像検索にちょっとしたイースターエッグを仕掛けてわれわれの自由時間を奪おうとしている。Googleがいつものドゥードル以外にこの手の遊びをやってくれるのは嬉しいことだ。Breakoutを知らないユーザーも多いのでなおさらだ。

Google画像検索へ行き、”atari breakout” とタイプしよう。 ただし画像をクリックしても先へ進むことはできない・・・代わりに完全インタラクティブでプレイ可能なBreakoutゲームが現れる。ブロックには検索結果の画像が使われている。


ちょいと楽しんだら、スコアをGoogle+でシェアしよう。


もちろん、もしあなたが本当にAtariのBreakoutゲームの画像を探しているなら、「画像検索に戻る」をクリックすればよい。面白くないけどね。ハッピー、ブロック崩し!

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(翻訳:Nob Takahashi)


銃がある限り銃設計図はなくせない

銃規制とはあらゆる銃の規制である。先進諸国におけるこのトートロジーに交渉の余地はない。もしこの国に銃が存在するなら、銃の設計図は存在し得る。そして私はほぼあらゆる武器の厳正な規制に強く賛成する立場をとるが、Defense Distributedのピストル「リベレイター」の設計図を禁止する動きは受け入れ難い。銃は存在する、よってその設計図も、存在すべきである。

はっきりさせておくが、私は、Cody Wilsonの発想は自由主義論者のたわごとだと思っている。彼がリベレイター ― ナチを脅かすためにドイツ占領地域に空中投下された簡易な銃の名前 ― という名称を採用した好戦的態度は、戦没者の記憶を冒涜するものだ。未知の力を持つ敵に対する最後の武装闘争には、平和主義者でさえ価値を見出すだろう。しかし、自由のない人々の苦闘と、銃商人がスムーズに取引きする権利との間にある決定的な違いを理解している銃支持論者はいない。

そしてそれが、これらのばかばかしい設計図を私が擁護し続ける理由だ。かつてのアナーキストクックブックと同じく、リベレイターは陰謀論と不当な怒りに満ち著しく自己認識に欠けた妄想の産物である。クックブックの著者で19歳のウィリアム・パウエルは、彼の「論文」をベトナム戦争への抗議として書いた。彼は自らの命 ― そして他の無数の感じやすい十代の命 ― を賭けて、笑ってしまうような急造武器の概要を公開するほどの強い気持ちを抱いた。しかし、彼が出版、製造する権利は決して脅かされるべきではない。彼の目的は本物だったが標的が誤っていた。同じことはWilsonにも言える。

3Dプリンティングは重要な新産業分野だ。BASICがビットをいじるのを簡単にしたのと同じように、それはプラスチックをいじるのを簡単にする。私には将来子供がプラスチック製ナイフやおもちゃの手榴弾など危険が潜む物体をいくらでもデザインしてプリントする状況を予見できる。これが探究というものだ。極端に走ることによって本質を理解する。

ある夏の日々を思い出す。たぶん私が11か12の時で、友達とふたりで裏庭にあった古いガラスのドアを見つけた。ふたりは午後いっぱいかけてガラスを割り「ナイフ」を作った。実際には、自分を傷つけることなく手に持てる破片を見つけることだった。ナイフにはホークアイとかサムライとか名前を付け、私が「スパイ任務」に使っていた布張りのブリーフケースにしまった。後に両親は私たちが庭で割れたガラスで遊んでいるところを見つけた。私は自宅謹慎させられた。ふたりともクラブハウスにも行けなくなった。リベレイターも同じだ。愚か者はガラス窓を見てそこにナイフを見る。賢い心は同じドアを見て温室の入口に使おうとするだろう。あのドアに有用な利用法を見出せなかったことが、私たちを愚か者にしたのだ。

われわれは3Dプリンティングを恐れることもできる。しかし、たとえあらゆるデジタルファイルを禁止しても、誰かが危険な何かを作り、そこに自由というレッテルを貼るだろう。最終的にわれわれは、知能と思いやりだけに抑制さられた混沌に住むことになる。人間の特性のうち、後者が勝利することは私の一生の願いであり、だから私はいじくり回すことの価値を理解している。Wilsonが自らの “No Takedown” [分解禁止]ルールを無視したそのスピードは、この少年がいかに厳格で頑強な自由の闘士であるかを示すものだ。しかし私は、恐怖心につけこみ大げさに物を言うカルチャーよりも、時に見当違いであっても、活気あるアイディアの市場の方がずっといい。Wilsonの銃をダウンロードしてプリントするのは愚か者だけだ。しかし、われわれのロッカーやクローゼットに銃があり続ける限り、それを行うのは愚か者の権利だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Google、Google+を利用したモバイルサイトのコンテンツ推薦エンジンをローンチ

今日(米国時間5/13)、GoogleはGoogle+プラットフォーム上でさらに新たなサービス、モバイルサイトのコンテンツを推薦するエンジンをローンチした。

このサービスを利用しているモバイル・サイトをユーザーが訪問すると、画面下部に小さいウィジェットが表示される。下のビデオにあるように、ローンチ時点でこのサービスのパートナーとなっているのはForbesだが、他のモバイル・サイトもソースに1行コードをコピー&ペーストするだけでよい。Google+上での推薦はユーザーがGoogle+にログインしていなくても表示される。

先週私の取材に対してGoogle+プラットフォームのプロダクト・マネージャー、Seth Sternbergは「モバイルウェブサイトを訪問したユーザーがシームレスに他の人気記事を発見することができるすばらしいユーザー体験を実現できた」と語った。Sternbergによると、ニュースサイトを訪問したユーザーは記事を読み終わると、他の人気記事を見つける方法がないため、そのまま立ち去ってしまう率が高いのだという。

記事の末尾までスクロールするとGoogle+のユーザーのその記事に対する投稿のサムネールが表示される。タップすると投稿がフル表示される他に、そのサイトの最近の人気記事のタイトルと推薦者が表示される仕組みだ。

面白いことにGoogle+の推薦ウィジェットはユーザーが記事をスクロールダウンした後、スクロールアップしたときに表示される。Googleが分析したところでは、スクロールアップしたということはその記事を読み終えた(たとえ記事の途中であっても)可能性が高いのだという。推薦アプリをタップすると推薦画面が下から上に立ち上がる。もう一度クリックすると関連の人気記事の一覧が表示される。ウェブサイト管理者は、これ以外に、記事のある部分をCSSで指定して、ユーザーがその先までスクロールしたときにウィジェットを表示するようにもできる。

サイト運営者は自分のGoogle+の管理アカウントから推薦ウィジェットを管理できる。ここでは上記のようなウィジェット表示のタイミング、ある記事を推薦リストに絶対に表示されないように指定することなどができる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Googleが無料ストレージを15GBに拡大―ドライブ、Gmail、Google+写真で容量を共通利用へ(Google Appユーザーは30GBに)

これまでユーザーはGoogleのストレージ容量を個別に管理しなければならなかった。今日(米国時間5/13)、Googleは「ユーザーはドライブ、Gmail、Google+写真で共通に15GBの無料ストレージ容量を利用できるようになる」と発表した

容量を有料で追加すれば、Gmailでも利用もできるのでGmailの25GBという容量上限は撤廃されたことになる。Google Appsの契約ユーザーはDriveとGmailを合わせて容量が30GBにアップした

これはGoogleがユーザーのすべてのデータを巨大なクラウド上に保持するChromebookという大胆なプロジェクトを推し進めていることの一環でもあるだろう。同時に、ストレージの統合により、オンラインのハードディスクともいうべきGoogleドライブの使い勝手と知名度を向上させる狙いもある。ユーザーにメールも“Googleドライブに格納されていることを知らせようというわけだ。

次のスクリーンショットは、すぐに公開される予定の新しいストレージ容量のダッシュボードだ。

こちらは現在のダッシュボードで、新ダッシュボードの200GBプランは表示されていない。逆に現行のGmailの25GBボーナス・プランは新ダッシュボードからは消えている。

新しい無料ストレージ・プランはAndroidユーザーにも適用される。すべてのサービスを通じて単一のストレージ容量が適用されるというのはある意味でAppleのiCloudの方式に似ている。またこの容量増加はGoogle+に写真をアップロードするのを助けるだろう。プロやハイ・アマチュアの写真家の場合、ファイルサイズが大きく高精細度の写真を安心してアップロードできるようになる。現在の容量では数百枚の写真で容量を使い果たすことになりかねない。メールの容量はさほど使っていないが、写真は大量にアップするユーザーにとってはストレージの共通化はありがたい。

ビジネスとして考えると、月額9.99ドルの200GBの契約にユーザーを勧誘するところにGoogleの狙いがある。一般ユーザーがオンラインに200GBものファイルをアップロードすることはほとんどないはずだが、容量を気にせずにすむという気楽さが10ドルで買えるなら安いと考えるユーザーも多いことだろう。Googleはさまざまなサービスの統合を進めているので、オンライン記憶容量の重要性は今後ますます大きくなる。また多くのユーザーを抱える大企業のGoogle App管理者にとってもメンバーの利用できる記憶容量の拡大はありがたい話だ。

[写真:Flickr]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


FacebookのiPhoneカルチャーが、HomeのAndroidへの過激な侵入を生んだ

Facebookは、Androidユーザーにとってウィジェットやドックやアプリフォルダーがいかに重要かを認識せず、それらをHomeに入れないという大きな過ちを犯した。その理由は、HomeをテストしたFacebook社員の一部がふだんはiPhoneを持ち歩いていたからであることを確認した。”droidfooding”[Anroidを無償配布してテストさせること]の不足によってFacebookはこれらの機能を追加しそこない、その結果Homeは提供以来1ヵ月でわずかに100万ダウンロードだ。

11月にも書いたように、Facebookはより多くの社員に “droidfooding”を行おうとしている。問題は、Facebookが何年も前から社員にiPhoneを渡してきたことだ。Facebook社員はAndroid端末をリクエストすることもできるが、言わなければAppleの電話機が渡されるのが普通だ。それはFacebookユーザーの間でiPhoneのシェアの方が大きかった1年前には危険ではなかったが、その後Anrdoidが爆発的に増えてリードを奪った。もしFacebookが最大のオーディエンスにリーチしたいのであれば、社員をGoogleモバイルOSと共に生活させる必要がある。

“droidfooder”の不足は、Facebookの新しい “apperating system” であるHomeが登場するまで深刻な問題ではなかった。HomeはAndroidのロック画面とホーム画面とアプリランチャーを、facebook中心の体験で置き換える。Homeは、端末のスリープを解除した直後に、ニュースフィードを閲覧するための大きくて美しい「カバーフィード」を表示する。そこには、リアルタイム情報のウィジェットを作ったり、よく使うアプリを常に見えているドックに置いたり、アプリをフォルダーにまとめたりする機能はない。

初めてHomeを使ってみた時、私はカバーフィードとチャットヘッドに感動したが、Androidのパーソナル化が失われたことには動揺しなかった。それは、私がiPhoneユーザーだからだ。

iPhoneにはそもそもウィジェットがないので、何が足りないかも実はわからなかった。私は “Facebook Phone” ことHTC Firstの新品貸し出し機でHomeを使った。自分のiOSドックやフォルダーをAndroidに移行できるなどとは期待しなかった。自分の体験がいく分「非パーソナル化」されることを受け容れた。私はうぶであった。

本当の問題は、Facebookの開発者たちも同じようにうぶだったことだ。私が話をした社員たちは、iPhoneユーザーにHomeをテストさせたために、Facebookは人々のウィジェットやドックやフォルダーを置き換えることがいかに問題であるかを見落したことを認めた。一般的なアプリと異なり、新しいAndroid端末を社員に渡してテストするだけでは不十分だ。必要なのは長期間の熱心なAndroidユーザーだった。Facebookは望むほど多くの人数を社内に持っていない。

先週木曜日(5/9)にFacebook本社で、技術担当VPのCory Ondrejkaと、製品ディレクターのAdam Mosseriは、これがHomeの致命的欠陥であることを認めた。それは人々がダウンロードしてアクティブにHomeを利用するのをためらう理由であり、Google PlayストアでHomeの評価が星1つや2つになることに繋がっている。こうしたレビューに加え、自分のパーソナライズしたAndroidランチャーを手放したくないという人々の思いが、Facebook Homeをランキングのはるか彼方と追いやっている。Sarah Perezが昨日詳しく報じたように、Homeがトップ100アプリから外れたことを複数の分析会社が伝えている。

「Homeにドックがないことは問題だというフィードバックを数多くもらっている」とOndrejkaは言った。そこでFacebookは、月例アップデートの最初の何回かは、Homeのステータスエディターを改善したり広告で収益化を始めるのではなく、考えを改めた。Homeを「ロック画面とホーム画面を置き換えるもの」であると売り込むのをやめ、代わりにFacebookはこれを、既存スマートフォンに被せた薄いレイヤーであると言ってトーンを下げた。

そのためにまず、ユーザーが他のアプリをアクセスする方法を正確に示した、もっと詳細な新規ユーザー体験を提供する。次に右の写真にあるような「ドック」を導入する。ユーザーは最近もっともよく使ったアプリ4本をここにインポートできる。Mosseriは私に、facebookはユーザーがAndroidをカスタマイズした作業をHomeのために犠牲にしてほしくないと考えていると言った。最終的にFacebookは、アプリをフォルダー化するシステムやHomeにフォルダーをインポートする機能や、ウィジェットを表示する方法などを追加するだろう。

「あなたの古いランチャーからあなたの新しいランチャーへの移行をスムーズにしたかった」と計画している変更についてMoserriは語った。Facebookは、Homeを公開する前にそれが最優先であることを知り得たはずだが、同社のiPhoneカルチャーは、そこで声を上げる者が誰もいないことを意味している。

Homeには大きな可能性がある。弱点を受け入れてHomeに落ち着いた人々は、Facebookで過ごす時間が25%増えている。しかし、ダウンロード数は100万以下で停滞しており、そのAndroidへの過激な浸入は人々を追いやり、アクティブユーザーはずっと少ないはずだ。

これ以上明白なことはない。もしFacebookが、1 Hacker Wayの本社ビルでもっと多くのポケットにAndroidを入れられなければ、これからもモバイルでつまづき続けることになる。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Google、大規模なペンギンアップデートを数週間後に発動と予告

先週、Googleが大幅な更新をしたというニュースがSEO業界を流れましたが、どうもペンギンアップデートではなかったようです。しかしその後、Google自ら本当のペンギンアップデートを数週間後にリリース予定という発表を行ったということでその詳細をサーチエンジンランドから。日本でも数々のウェブサイトの順位を没落させたペンギンアップデート、さて今回はどうなるのでしょうか。。。 — SEO Japan

penguin3月、グーグルのウェブスパム対策チームを統括するマット・カッツ氏は、スパム対抗策のペンギンアップデートを今年の後半に大幅にリフレッシュすると明言していた。そして、本日、新たに情報を提供した – もう少しの辛抱だ。あと数週間後に発動する – とカッツ氏は述べたのだ。しかし、次回のペンギンアップデートが、ペンギン2なのか4なのかで混乱が生じている。個人的には4になると理解している。それでは詳しく見ていく。

今週のランキングの変化はペンギンではない

大勢の人達が指摘していた今週のランキングの変化の原因が、グーグルによるアップデートはないかと考えているパブリッシャーは多い。 しかし、何が起きても、グーグルは情報を公開しない方針を固めている。

それでも、カッツ氏は、 ツイートの中で3月に予告した大規模なペンギンアップデートではないと指摘している:

続けてカッツ氏は、次回のペンギンアップデートが数週間後に展開されることを明らかにした:

パンダ & ペンギンを数える

カッツ氏は次回のペンギンアップデートを「2.0」と表現していた。既にペンギンアップデートが3度発動されているにも関わらず、2.0と言う数字が出てくるのは奇妙である。事実、ペンギン 3が、昨年の10月に行われていたのだ。

この矛盾は別のアップデート – 2011年2月に初めて発動されたパンダアップデートにも当てはまる。2011年2月のアップデートは、パンダアップデート 1であった。勿論、パンダ 1とは私は呼ばなかった。初めて登場したこともあり、ただ単に「パンダアップデート」と名付けた。

2ヶ月後、グーグルはパンダに大規模な変更を加えた。そのため、このパンダのバージョンは、パンダ 2(日本語)と呼ばれるようになった。 しかし、3度目のリリースが行われ、パンダ 3と言う名称が定着すると、フィルターに対する変更は、大きな規模で行われたわけではないため、パンダ 2.1と呼ぶべきだとグーグルから指摘を受けた。

その結果、パンダアップデートが0.1単位で進むのか、あるいは、1単位で進むのかの判断は、変更の規模を基準に決められることになった。しかし、この方針のせいで、昨年の9月にはこのアップデートは3.92に達しており、既に妥当性を失っていると言わざるを得ない。当時説明(日本語)したように、アップデートが少数第二の位に到達するくらいなら、ストレートにパンダ1、2、3、4と名付けていった方が、合理的なように思える。

パンダの番号をつけ直す

パンダ 3.93となるアップデートが行われた際、限界を越えたと私は判断した。そのため、変化の規模を無視し、過去のパンダアップデートの番号をつけ直した。その方が分かりやすいと感じたからだ。

「世代交代」に値するほど大きな変化であったかどうかは反映しない。重度を考慮するのではなく、基準点として番号を振る方針に私は切り換えた。

それでは、パンダの状況を以下に挙げていく。各アップデートがクエリにもたらしたインパクトを数字(グーグルが情報を公開した場合)の次に掲載している:

  1. パンダアップデート 1(日本語) 2011年2月24日(クエリの11.8%: 米国の英語のページのみ – 発表あり)
  2. パンダアップデート 2
    (日本語) 2011年4月11日(クエリの2%: 世界の英語圏のページに展開 – 発表あり)
  3. パンダアップデート 3 2011年5月10日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  4. パンダアップデート 4 2011年6月16日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  5. パンダアップデート 5 2011年7月23日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  6. パンダアップデート 6 2011年8月12日(非英語圏のクエリの6-9%: 発表あり)
  7. パンダアップデート 7 2011年9月28日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  8. パンダアップデート 8 2011年10月19日(クエリの約2%: 後ほど確認)
  9. パンダアップデート 9 2011年11月18日(クエリの1%未満: 発表あり)
  10. パンダアップデート 10 2012年1月18日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  11. パンダアップデート 11 2012年2月27日(詳細は非公開 – 発表あり)
  12. パンダアップデート 12 2012年3月23日(クエリの約1.6% – 発表あり)
  13. パンダアップデート 13 2012年4月19日(詳細は非公開: 後ほど公開)
  14. パンダアップデート 14 2012年4月27日(詳細は非公開: 確認済み – 前回のアップデートから数日後のアップデート)
  15. パンダアップデート 15 2012年6月9日(クエリの1%: 後ほど発表)
  16. パンダアップデート 16 20212年6月25日(クエリの約1%: 発表あり)
  17. パンダアップデート 17 2012年7月24日(クエリの約1%: 発表あり)
  18. パンダアップデート 18 2012年8月20日(クエリの約1%: 後ほど発表)
  19. パンダアップデート 19(日本語) 2012年9月18日(クエリの0.7%以下: 発表あり)
  20. パンダアップデート 20(日本語) 2012年9月27日(英語クエリの2.4%: 遅れて発表)
  21. パンダアップデート 21 2012年11月5日(米国の英語クエリの1.1% 世界のクエリの0.4%: 確認済み – 公式発表なし)
  22. パンダアップデート 22 2012年11月21日(英語クエリの0.8%: 確認済み – 公式発表なし)
  23. パンダアップデート 23 2012年12月21日(英語クエリの1.3%: 確認済み – 発表あり)
  24. パンダアップデート 24 2013年1月22日(英語クエリの1.2%: 確認済み – 発表あり)
  25. パンダアップデート 25 2013年3月15日(発動予定: 発動後の確認はまだ行われていない)

パンダ 25は、グーグル自身がパンダアップデートが行われたかどうかの確認を行わない初めてのアップデートになった。これは、グーグルの方針の一環であり、既に数日間に渡って展開されていることを考えると、今後も発表されないと見ていい。そのため、発動の判断は第三者が下すことになる。

パンダ 26は発動されたのか?

今週話題を集めたアップデートが、パンダ 26であった可能性がある。他のアップデートであったのかもしれない。私自身、自信を持って26だったと断言することは出来ず、上のリストではパンダ 25までしか取り上げなかった。しかし、ペンギンではないことがハッキリしたため、やはり、パンダ 26であったのかもしれない。

ただし、確証はない。いずれにせよ、グーグルの取り組みをあれこれと分析するのは意外と楽しい。

ペンギン 2.0か4.0か

続いてペンギンアップデートの歴史を振り返ってみる。現在までのペンギンを以下にリストアップしていく:

このサイトでは、ペンギンアップデートの「規模」に関わらず、次回のアップデートをペンギン 4と呼ぶことに決めている。

ペンギンは4は、大規模なアップデートになると見られている。ウェブスパム対策を統括する立場のマット・カッツ氏が既に明言しているのだ。事実、カッツ氏によると、余りにも大規模な変化であり、社内ではペンギン 2.0と呼ばれているようだ。

以下にカッツ氏から届いたツイートを掲載する:

何ということだ。次回のアップデートが「ペンギン 2」なら、ペンギン 4と呼ぶべきではないのだろうか?それでは、ペンギン 2と呼ぶよりも4の方が無難だと思う理由をこれから説明する。

なぜペンギン 4と呼ぶのか?

パンダアップデートに話を戻す。2011年10月、私はパンダ 2.5が発動されたと指摘した。グーグルは大規模な変化とは明言していなかったため、2.5と言う名称は適切であると思えた。しかし、その翌月、グーグルは2.5ではなく3.0の方が妥当だと注文をつけた。 私はその後名称を訂正した – しかし、グーグルが初めからこの方針で名称をつけていたら、ここまで苦労せずに済んだはずであった。

今後は、アップデートがどれぐらいの規模だったのか、と言うよりも、アップデートが行われたかどうかすら、グーグルが伝えてくれるとは限らない。そのため、少数点第一位で数字をつけるシステムは、私には誤っているように思える。

今後も変わらない名前をつける必要がある。新しい番号付けのシステムは、パンダと相性が良く、ペンギンにもこのシステムを採用していくつもりだ。

グーグルが大きな変化を日付、そして、一般的な名称と共にリストアップしてくれると嬉しい。是正するべき要素が原因で影響を受けたかどうかを確認しようと試みるパブリッシャー(スパマーではない)にとっては、その方が便利だと思う。誤りが何なのか良く分からないなら、修正することは出来ない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s Matt Cutts: Next Generation Of The Penguin Update “Few Weeks” Away」を翻訳した内容です。

アップデートの番号は別にどうでもいいのですが、さて今回の更新では何が起こるのでしょうか。英語圏では過度なゲストブログ戦略が危ないという話もありますが、日本ではそこまで活用されていませんしね。というか、そもそも英語版でアップデートが行われたからといって日本語でも同時に行われるとも限りません。まずは数週間後の状況を楽しみ&不安に待ちたいと思います。。。 — SEO Japan [G+]

Googleはアップデートを行ったのか? – 謎は深まる一方

先週英語圏を中心に「どうもGoogleが大幅な更新を行ったらしい」という噂が駆け巡りました。実際にかなりの順位が動いているようですし、日本でも私が少し確認した範囲では確かに動いているケースもちらほら(かなり?)あるようです。Googleがペンギンアップデートを今年中に行うという話もありまさかに到来かという懸念もありましたが、Google自身は本件に関してはノーコメントのようで・・そんなGoogleアップデートに関する狂想曲の一部をお届けします。 — SEO Japan

google-algorithm-search-featuredここ数日間、ウェブマスターおよびSEOのコミュニティは、グーグルの自然検索において見られたランキングおよびトラフィックのパターンに対する大きな変化、変動、そして、アップデートに関する議論で持ち切りである。

アップデートが実際に行われたかどうかをグーグルに尋ねたところ、明確な答えは得られず、「現時点で何も発表することはない」と言うお決まりの返事が返ってきた。その後、思った通り、「1年間に500以上の変更をアルゴリズムに加えているため、通常のクロールおよびインデックスに加えて、変動があるのは当然だ」と言うセリフが付け加えられた。毎回のことだ。グーグルは、アルゴリズムの変更やインデックスへのアップデートに関する問題を取り上げる際に、このレスポンスを常套句として用いている。

しかし、パンダアップデートペンギンアップデートEMD アップデートトップヘビーアップデート等、一部のアップデートに関しては、気前よく情報を提供してくれることもある。ただし、今後のパンダアップデートの確認は行わない可能性が高いことを付け加えておく。

グーグルはアップデートは行ったのか?

それでは、今週、グーグルの検索結果に対して、アップデートは行われたのだろうか?グーグルが情報を提供してくれない状況では、確証を持って断言することは出来ない。

ウェブマスターワールドグーグルのウェブマスターヘルプ等のフォーラムを見ると、ランキングの変更に関するディスカッションが明らかに増加している。また、MozCastSERPs.com等のグーグルをモニタリングするツールを利用すると、先週と比べて、今週、検索結果に大きな変動が現れている兆候が見られる。

サーチエンジンラウンドテーブルに5月9日5月7日に私が投稿した記事を見てもらえば分かるように、大勢の人達がランキングの変動を主張している – 合計でコメントの本数は200本に達する。

そのため、私はグーグルの検索結果に何かが行われたと確信している。

アップデートであったなら、グーグルは何をアップデートしたのか?

アップデートが行われたなら、何がアップデートされたのだろうか?アルゴリズムのアップデートなのだろうか?ペンギンだったのだろうか?小規模なパンダの更新だったのだろうか?あるいは、グーグルは、一部のユーザーにアルゴリズムをテストしており、そのため、一部のウェブマスターはこの変動に気づかなかったのだろうか?もしかしたら、グーグルは、ユーザーインターフェースに変更を加え、その結果、クリックスリー率が変化、または、検索結果の配置が変化したのかもしれない。

要するに、グーグルがアップデートを認めず、何が変わったのかを教えてくれないなら、アップデートが行われ、何がアップデートされたのかを自信を持って断言することは出来ない。大勢のウェブマスターやSEOの担当者が、まるでグーグルがアップデートを行ったような勢いで議論を行っているとしか私には言えない。

アップデート: 本日午後1時46分(東部夏時間)、グーグルの検索スパム対策を統括するマット・カッツ氏が、今回の変動はペンギンアップデートはないと明言した。そのため、ペンギンはリストから削除することが出来る。詳細は後続の記事で確認してもらいたい: グーグル、次回の大規模なペンギンアップデートを数週間後に発動と予告(日本語)


この記事は、Search Engine Landに掲載された「If That Was A Google Update You Felt, Google’s Not Confirming It」を翻訳した内容です。

この記事だけ読むとイマイチ詳細がわからない今回の更新ですが、最後にもある通り、ペンギンアップデートではなかったようですね。ということで、続編記事で詳細を確認あれ。 — SEO Japan [G+]

3週間, Glassの国のアリスになってみた: レンズの向こうに何が見えるかな

Google Glassを3週間あまり使ってみたが、たしかに道具としての実用性はあっても、おもしろいとは言えない。その点では、App StoreがまだないころのiPhoneに、とてもよく似ている

このビデオでは、Glassに関する好悪両様の“早すぎる”評価をいくつか検証してみた。また、Glassから見える視界も収録した。外を歩くこと、メールのアドレスを調べ、メールに返事をして、それからThe New York Timesの最新ニュースを“聞く”、これらはどれも問題なくできる。Googleはこの製品を“calm”(静穏)、つまり、目立たない、気にならない、と形容している。それを使うためにわざわざポケットから取り出す必要がないし、画面をアンロックしたり、何かのボタンをタップする必要もない。

デベロッパがいろんな人気アプリを作り始めれば、Glassの実力が開花するだろう。それまでは、できることと言えばこのビデオでぼくがやってるようなことだけだ。さらに言えば、ぼくができるだけ早く欲しいのは、レシピーアプリだね*。でもこの3週間は、いろんなことが分かって楽しかったよ。〔*: たぶん、料理をしながらGoogle Glassを使いたい、ということ。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


胸の写真をアップすると正しい”ブラジャー教育”をしてくれるBrayolaの新サービスFit or Not

Webでおっぱいを見たい人は手をあげて。

自分に合ったブラを買えるサービスBrayolaが始めた新しい機能により、毎回大量のブラをチェックしなくても自分の胸に正しく合ったブラを見つけられるようになった。

同社によると、女性の80%はサイズの合わないブラを着けているそうだ。意外だった? 今度できたFit or Notという機能でBrayolaは、この状況を完全に変えたいと考えている。それも、誰もが想像しなかったようなやり方で。

これまでのBrayolaではユーザが、自分のお気に入りのブラに関する情報をサイトに教えてやらなければならない。そのデザインや形、サイズなどをシステムに伝えると、それに当てはまるたくさんのブラを紹介してくれる。

Fit or Notは、ブラ選びのもっとも重要な要素であるサイズについて、ユーザを教育する。

Fit or Notを利用するためには、まず、ブラを着用した状態の自分のおっぱいの写真を撮る。Brayolaは、アップロードされたそれらの写真を調べて、顔が写っていないことを確認する。分かる人が見たら本人を同定できる入れ墨とか母斑なども、だめだ。とにかく、よほど細心の注意をしないとパニックを起こしかねない機能、ではあるね。

でも、ファウンダOrit Hashayの信念としては、写真には顔が写っていないし、名前が実名ではなくユーザ名やハンドルだし、ブラを着る女性たちのコミュニティにアップロードされるのだから、それほどのリスクはない。

写真をアップロードしたユーザは次に、システムに対しこの写真を使うか否か([yes][no][pass])を指定する。そしてyesなら、“ブラエキスパート”たちが活躍を開始し、結果を伝える。

たぶん今あなたが思っていることは…女性の80%がサイズの合わないブラを着けているのなら、そんな写真を送ったって意味ないのでは??

でも、昔から、選挙は選ばれることよりも投票することに意味がある、と言う。Hashayによると、女性は自分に合ったブラを見つけたいだけでなく、今着ているブラが正しいかどうかも知りたい。そして多くの場合、ブラエキスパーが、“合っていませんよ”と教えてくれる。すると、ユーザの大半はびっくりするのだ。

というわけで、Hashayの目的は、ブラ選びよりもむしろ、ブラに関する教育だ。

Fit or NotやBrayolaを利用してみたい人は、ここでユーザ登録を。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Microsoft曰く: Google Docsは仕事の生産性が落ちる危険なギャンブル

Bing、Scroogledと来て、Microsoftによる次のGoogle毀損キャンペーンはGoogle Docsに対する攻撃だ。MicrosoftのOffice担当シニアプロダクトマネージャJake Zborowskiが今日(米国時間5/10)、Docsを貶めるブログ記事をなんと二つもポストした。ひとつはドキュメントの正確さを問題にし、もう一つはユーザたちの証言をもとに、Google Docsは完成度が低いと論じている。

今週の初めにOffice 365担当のマーケティング部長Michael Atallaとチャットしたときには、その中で実際に”Google”の名前が言及されることはほとんどなかった。しかしZborowskiの場合は、藪をつつかなくても蛇がぞろぞろ出てくる。“OfficeのファイルをGoogle Appsに変換することはギャンブルだ”、と彼は書いている。“Microsoft OfficeとMicrosoft Office Web Appsを使えばOfficeのファイルを安全に作成し共有し編集できるのに、なぜOfficeファイルをGoogle Docsに変換するというギャンブルを冒すのか”。

Microsoftは、Webだけでなくタブレット上でもそうだ。と主張する。GoogleのタブレットアプリQuickofficeは、文書の変換をけっこううまくやってくれるが、しかしもちろん、Microsoftが示す例では違う(下図)。

では、最新のChromeドキュメントビューワはどうだろう? Zborowskiに言わせると、これも危険なギャンブルだ: “Googleが提供する最新のギャンブルは、同社のファイルビューワでMicrosoft Officeの文書を見ることだ。しかしこれすらも、リスクの大きすぎるギャンブルだろう”。

ブログ記事に添付されているビデオの中では、登場人物が、Docsにスイッチしたために昇進の機会を失っている:

二つ目の記事”Office is a team player”(Officeはチームプレーヤー)でZborowskiは、Google Docsには多くの重要な機能がどれもない、と主張している。何人かのMicrosoft Officeユーザが、彼に代わって証言している:

Officeはバージョンアップのたびに便利な機能がいくつも加わる。その中には2010年のペーストオプションのようなささやかなものもあれば、ExcelのFlash FillQuick Analysis のような重要な省力省時間機能もある。Officeは機能がとても充実しているので、仕事の生産性が高い。対してGoogle Docsでは、いろんなことを自分で工夫して実現しなければならない。時間もかかるし、ときにはそのためにサードパーティ製のツールを見つけなければならないこともある。

“Google AppsからOffice 365に切り替えたことによって、社員たちの自発的な協働体制が実現した。会社のどの部門でも、良い結果が得られている”[続きを読む]

– Andy Springer, Director, Rookie Recruits

これらと並行してMicrosoftが立ち上げたwhymicrosoft.comには、もっと多くの証言やスクリーンショットなどがある。これらのブログ記事を読んでもまだGoogle Docsへの乗り換えを検討している人たちに、とどめを刺すためだ。

この第二のブログ記事には、こんなビデオがある:

これらのGoogle Docs/Driveやっつけ作戦は、もちろんGoogle I/Oというタイミングをねらっている。とくにQuickofficeは、Microsoft Web Appsの強力な代替製品のベースになる重要なプロダクトだ。今は確かに、Microsoftが言うように、機能はMWAの方がGoogleのツールよりも充実している。しかし来週の水曜日(Google I/O)には、ベースであるQuickofficeの上に乗るものが、いろいろ発表されるのだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))