Vivoのオールスクリーンスマートフォンはカメラが飛び出し方式で6月にデビュー

今やオールスクリーンのスマートフォンはひとつの必然性である。だから現時点の疑問は、出るか/出ないかから、どこのどれが市場に一番乗りするか、にシフトしている。G7のローンチのときLGの連中は、ノッチはあと二年ぐらいは人生の現実であると言っていたが、最近の各メーカーの動向を見ると、もっと早いようだ。

2月のMWCで、VivoのApexハンドセットは単なるコンセプトのように思えたが、最近のリーク画像/映像を見ると違うようだ。 そのビデオは、はね上げ方式の自撮りカメラをデモしているし、スケジュールは6月12日の上海のイベントを告げている。そのハンドセットは、いちばん控えめに言っても、かつてのコンセプト機の親(ちか)しい親戚のようだ。

2月のプレスリリースは、コンセプトを詳しく述べている。

このように: “ユーザーの習性をサポートし続けるという約束に基づいて、Apexには8Mpの飛び出し型フロントカメラがある。このカメラは0.8秒で素早く上昇し、使用が終われば引っ込む。内部に接近センサーと周辺光センサーがあるため、従来のフロントカメラのようにスペースを奪わず、しかも同じ自撮り体験をユーザーに提供する”。

しかしVivoは、自分こそ答を見つけたと自負している企業の一つにすぎない。2月に会ったDoogeeは、ノッチを回避したプロトタイプをいくつか見せてくれたが、その中にも飛び出し型があったし、スライド式カメラのもあった。

そして、Lenovo Z5を忘れてはいけない。それは同社のVPが今月初めにソーシャルメディアで見せてくれた。ただし、写真ではなくてスケッチだった。でも、全体的に今感じるのは、たくさんの企業が、“最初に考えたのはうち”と言い張っていることだ。

でもたぶん来月には、Vivoがいよいよ本物を見せてくれるかもしれない。

参考記事

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

これからはラップトップを買うとAlexaがプレインストールされている

それはまさしく、時間の問題だった。自社のスマートアシスタントをありとあらゆるハードウェアに載せるというAmazonの妄執は今や、AcerのSpin 3と5に始まるWindows 10ラップトップも飲み込もうとしている。Alexaをサポートする両機種は、すでに店頭に並んでいる。

Acerはこのアシスタントを、全面的に導入するつもりのようだ。Alexaは同社のほかの機種にも載るらしく、数週間後にはゲーム用ラップトップNitro 5 Spinとそのオールインワンたちにやってくる。既存の機種に対しては、今週後半以降に始まるソフトウェアのアップデートが、Alexa導入の機会となる。

Alexa担当VP Steve Rabichinはプレスリリースで、Acerと協働できて嬉しい、と言っている。もちろんだろう。PCは、AmazonにとってもAlexaの次の攻略対象だったはずだ。PCはどの家庭にもあるし、Amazonにとってスマートホーム進出の足がかりになる。そしてモバイルは、サードパーティとのパートナーシップにより、じわりじわりと行くのだろう。

しかしPC上ではもちろん、MicrosoftのCortanともろに激突する。M社は、Windows 10国におけるCortanaの強力な地位を奪われたくない。AppleはSiriをMacOSに持ち込んだし、GoogleはPixelbookなどの上で支配権を強めようとしている。

しかしAlexa on Windows 10の基本機能は、Echoスピーカーとあまり変わらず、天気予報やスマートホームのコントロールが主になるもようだ。でもAlexaがPC上で本当に地歩を固めるためには、PCならではのユニークな機能を必要とするだろう。

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小さい家に住むブームがナノサイズにまで過激化–光ファイバーの先端に家を

今や世界中で、ヒップな若者たちは、だれがいちばん小さくて奇抜でかわいい家に住んでるかを競っている。でも今回のそれは、彼ら全員に勝つ。ナノサイズのロボットが大工道具の代わりにイオンビームを使い、折り紙の技法で作ったこの世界最小の家は、奥行きが20ミクロンだ。比較のための参考としては、それはほとんど、マンハッタンのロワーイーストサイド(Lower East Side)のスタジオみたいに小さい。

これを作ったFemto-ST Instituteが所在するフランスは、とくにちっちゃい家ブームが激しいが、でもここの研究者たちは遊んでるわけではない。ナノサイズの複雑な構造物は、いろんな産業で必要とされている。たとえば特殊な放射線センサーやバイオセンサーを光ファイバーの先端に取り付ければ、これまで見れなかったところを調べられるだろう。

この家は、同社が開発したツールの実用精度をデモするために作った。組み立てを行ったロボットはμRobotexと呼ばれ、それ自身はナノスケールではない。しかしその作業精度は2ナノメートルととても小さい。

μRobotexのオペレーターはまず、切断した光ファイバー(人間の毛髪より細い)の先端にシリカの薄層を置く。それからイオンビームを使って壁の形を切り抜き、窓やドアを加える。壁は、一部を切り取り、そのほかは切れ目をつけるだけなので、そのとき加える力により折りたたんで両端を合わせられる。

それらの部材が完成したら、μRobotexは道具をガス噴射システムに持ち替えて、各面を互いにくっつけていく。最後に、屋根の上にタイル状のパターンを“射出”することまでする。

概念実証としてこの家を作ったチームは、今度はカーボンナノチューブの先端という、もっと小さい構造物をねらっている。この家の窓を楽に通り抜けるぐらいの。

研究者たちのペーパーは、Journal of Vacuum Science and Technologyに載っている。

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REDのクレイジーなホログラフ・スマートフォンを大手キャリアAT&TとVerizonが採用

REDのHydrogen Oneは、実際に見るまでは信じられないデバイスのひとつだ。同社はこの1200ドルのスマートフォンをかなり前に発表したが、その後何度も遅れて、ついに平然と“今何をしているか言うことはできない”、と言い放った。

でもこれは、自信の表れなのだ。AT&Tは今日(米国時間5/17)、その5.7インチの“ホログラフディスプレイのデバイス”を扱う、と発表した。しかしもちろんこれは、そのデバイスを暗黙に承認した、という意味ではない。そもそも、暗黙の承認なるものがある、という意味でもない。

しかし発表に伴うプレスリリースでは、マーケティング担当のSVP曰く、“この革命的なスマートフォンは、市場で上位に位置するエンターテインメントネットワークにおける、コンテンツの制作と享受をより高度な体験にレベルアップする”。どういう意味だろう? ぼくは個人的には、ブツが自分の手の上に乗るまでは、いっさいの判断を差し控えたいと思う。

キャリア(AT&T)は、“この夏晩(おそ)く”、と言っている。そういえばREDも最近、8月のローンチと言っていた。価格は今のところ、誰が言っても推定でしかない。AT&Tが下支えをするのか、それとも正味1200ドルで売るのか、AT&Tからの答はないが、お値段から考えて長期の助成が妥当な線だろう。

Hydrogen Oneは、誰が見ても主流的モバイルハードウェアからはほど遠い。現時点ではそれは、おもしろい消費者電子製品の思考実験みたいだが、ただしすでに実物がある。しかも、アメリカのメジャー系のモバイルキャリアからこの夏提供される。

アップデート:Verizonもこのスマートフォンを採用するらしい。このキャリアは本誌TechCrunchのオーナー企業のオーナー企業だが、“今年晩(おそ)く”というさらに漠然としたタイムラインを示している。やはりお値段等の情報はない。

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マイクロソフトのXbox Adaptive Controllerは「インクルーシブデザイン」の刺激的なお手本

障害をもつゲーマーは、さまざまな理由で特有の課題に直面している。アクセシビリティー対応のゲーム機周辺装置の少なさもそのひとつだ。Microsoft は、Xbox Adaptive Controller(XAC)でこの問題の解決に向けて大きな一歩を踏み出した。このデバイスは通常のゲームパッドが選択肢にないゲーマーのニーズに答えるべく開発された。

XACは最近のイベントで正式公開されたが、数日前にリークもされていた。デバイスは2つの巨大なプログラマブルボタンと大型の十字ボタンからなっている。後部の3.5 mmポートには、ブローチューブ、ペダル、Microsoft製のアクセサリーなど実に様々な種類のデバイスを接続できる。

これはオールインワンのソリューションではなく、障害をもつゲーマーが最小限の手間で自分専用の操作環境をつくるためのハブのようなものだ。自分のもつ能力、心地よいもの、すでにもっている道具など、どんなものでもXACなら生かしてしてくれる。

本来なら私が詳しく紹介するところだが、Microsoftの驚くほど興味深くて詳細なXACの紹介記事を超えられそうにない。記事にはハードウェアの起源、テスト担当者や開発者の逸話などが満載されている。間違いなく時間を割いて読む価値がある。

このシステムについて、あるいはユーザーがどのように使うかについて追加情報をたのしみにしている。インクルーシブやアクセシビリティーがこのように実用的かつ慎重に研究された形で追求されるところを見るのはうれしいものだ。

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Microsoft、400ドルのSurfaceを発売か

MicrosoftはSurfaceに関して常に高級路線をとり、同社のオペレーティングシステムに何ができるかを、最上位ハードウェアでユーザーに知らしめてきた。サードパーティーのハードウェアメーカーとの結びつきがこれほど強いメーカーとして、意味のあるやり方だ。しかし、「クリエイティブ・プロフェッショナル」のハイエンドなニーズに焦点を絞ってきた商品路線に、近々お手頃バージョンが加わりそうだ。

Bloombergの最新記事によると、Microsoftは年内に400ドルバージョンのSurfaceを発売しようとしている。Appleのどこにであるタブレットと直接競合するための機種だ。もちろん、これまでに多くのメーカーがiPadに立ち向かっては殆どが失敗しており、Microsoftもそうだった。

5年ほど前に同社はSurface RTを発売したが、ほとんど評判にならなかった。近頃タブレット市場が縮小気味になるなか、Microsoftは高級純正ハードウェアのメーカーとしての地位を築いてきた。

新しいデバイスは画面サイズが10インチでAppleの低価格iPadとの直接競合を狙っている。Microsoftの入門機の400ドルという価格は最低価格のiPadよりまだ70ドル高いが、799ドルのSurface Proよりも大幅に安い。記事によれば端末にはSurface最大のセールスポイントと言われるキーボードカバーが付いてこない —— ただし、キックスタンドは付属しており充電にはUSB Cポートを利用する。

Microsoftはこのデバイスについての問い合わせに当然答えていないが、発売は今年の後半になると報じられている。同社が最近Windows 10Sを強く推していることを踏まえると、教育市場向けの低価格機戦略の一環としてこの製品はたしかに理にかなっている。

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Googleのワイヤレスイヤホン”Pixel Buds” に新機能が追加

I/Oカンファレンスが終わってもGoogleのニュースは止まない。最新の話題はGoogleユニバースの意外なところからだった。同社のほどほどの評価のBluetoothイヤホン、Pixel Budsにちょっとうれていソフトウェアアップデートがやって来た。

今日(米国時間5/15)のブログでGoogleは、このイヤホンを少し賢くする新機能を紹介している。

まず目についたのはBluetoothペアリングの改良。これはハードウェアアップグレードではないので、当初指摘された問題にはまだ遭遇するかもしれないが、同期しているハードウェアの切り替えはずっと簡単になった。接続したコンピューターのドロップダウンメニューでPixel Budsを選べば、ペアリングが切り替わる。

新しいタッチジェスチャーもいくつか加わった。右のイヤホンをトリプルタップするとイヤホンのオン/オフが切り替わり、ダブルタップすると次の曲にスキップする。ただし後者のジェスチャーを使うためにはGoogle Assistantアプリ内のPixel Buds設定で機能を有効にする必要がある。
アップデートは今日からユーザーに公開される。あっと驚くような改訂ではないが、すでにGoogleのワイヤレスヘッドホンに160ドルを投じた人たちは、よりよいPixel Buds体験を得られるだろう。

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Amazon傘下のRing、ドアホンのパスワード変更後もビデオがアクセス可能だった

ホームセキュリティー分野での存在感を高めようとしているAmazonにとって、ちょっとした汚点になりそうな案件だ。The Informationによると、Ringのカメラ付ドアホンに、今年1月までパスワードを変更したあともビデオをアクセスされる抜け道があったことがわかった。

Ringは今年Amazonに10億ドルで買収された会社で、1月にこの問題を修正したことを認めた。アップデートが発行されたのは、マイアミ在住の利用者から、パスワードを変更した後にも別れたパートナーがビデオフィードを見ているという報告があってからのことだった。ただしアップデートは直ちに配信されなかったことをCEO Jamie Siminoffが認めており、すぐに全ユーザーに配信するとアプリの速度低下を招くためだったと言っている。

Ringは最近Amazonが買収した中でも中心的存在であり、顧客の家庭に直接入り込み、ホームセキュリティーの新サービス展開の基盤となることを期待されている。外部に向けられているドアホンカメラは、家庭内に置かれる製品と比べると侵入性は低いが、今回の問題はクラウド接続デバイスを家庭に導入することを考えている多くのユーザーに二の足を踏ませることになるだろう。

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Google Clipsがハグやキスなど貴重な瞬間を認識してばっちり撮影する

【抄訳】
AIを山盛りにした“スマートカメラ”Clipsがさらにスマートになったことを今日(米国時間5/11)、Googleが発表した。とくにそれの、‘特別な瞬間’を捉える能力が進化した。たとえば、ハグとかキスなんかだ。ジャンプやダンスなんかも捉える。プライベートな特別な瞬間をすべて、苦労せずに撮っておきたければ、ぜひ利用しよう。

でも、すこし、説明をしたい。

Google Clipsは、画期的な消費者製品というよりも、今の人工知能の能力を写真撮影に使ったらこんなことができる、という概念実証のような製品だ。

両親も犬もいる私なんか、まさにこのカメラのターゲットだ(かわいい犬だよん)。でも私は、撮るのが難しい瞬間を捉えることのできるスマートカメラを欲しいとは思わない。うちの子や犬が、カメラの前でじっとしててくれるとしてもね。

なぜ欲しくないのか、その説明は難しい。写真が自動的にクラウドにアップロードされて公開されるからではない。というか、勝手に自動的にアップロードされることはない。寫眞はカメラ本体の16GBのストレージに保存され、あとで見たりシェアしたり消したりできる。お値段は、最近50ドル値下げされても199ドルとお高いが、欲しくないのは値段のせいでもない。

問題はたぶん、このカメラの‘思想’だ。

ある瞬間を完全にエンジョイするためには、それをカメラで捉えなければならない、という思想。しかしそのためには、生活や仕事をそっちのけにして、カメラやスマートフォンを手に持ち、その瞬間を逃さないようにしなければならない。子どもと遊んでるときも、犬にボールを投げてやっているときも。そしてこの問題への唯一の解が、テクノロジーの屋上屋を架すこと(テクノロジーの過剰)であること。カメラ(やスマートフォン)のことを忘れてもよい、ことであってほしいね。

もうひとつ、いらつくのは、すべての貴重な瞬間を写真やビデオに撮る、というClipsの思想。実際には、一瞬で過ぎ去ってほしい瞬間もある。記憶に残るだけでよいものもある。いろんな瞬間が積み重なって絆(きずな)や愛になるけど、その全部を撮らなくてもいい。

何もかもを写真で残す必要はない。

どうしても撮りたい瞬間、赤ちゃんが初めて歩くときとか、忙しすぎてパーティーのスナップ写真を撮れないときなどは、スマートフォンのカメラを“Google Clips”モードにすればよい。そう考えると、199ドルは高い。

【後略】

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GoogleのVR180対応のカメラがLenovoから登場

Lenovoは、ヘッドセットのMirage Solo発売に合わせて、Googleの180度テクノロジーに対応した最初のカメラを発表した。Lenovo Mirage Cameraは、YouTubeクリエイター向きを強く意識した製品で、13メガピクセルの魚眼レンズ2基が両目の位置に配置され、VRビューイングに最適な高画質の3Dビジョンを提供する。299ドルというか価格は、試してみようというクリエイターにとって高すぎることはないが、そのニッチの大きさが果たしてどのくらいなのかは考えなくてはならない。今日から出荷される。

カメラはYouTubeのVR180プラットフォームをベースに作られていて、クリエイターが少しでも簡単にVRのライブ撮影できることを目的としている。実際360度カメラは多くの注目を集めてきたが、クリエイターはこれで何ができるのかわかっていなかった。Googleの割り切りは、撮影対象を360度の半分にしてメディアとカメラを簡易化することで、そこまでコストをかけずに鮮明な3D 4Kビデオを提供することだった。

カメラの作りは非常にしっかりしている。はっきりした高級感はないものの、十分堅牢で何よりも携帯性が非常に高い。多くの360度カメラと同じくバッテリーの持ちは2時間とさほど長くないが、交換可能で1台スペアがついてくるのがうれしい。VR180とは180度を意味している。これは、特にカメラの上端に指がかかっていると180度の半球に映り込んでしまうのでよくわかる。

GoogleのVR180アプリを使うと、写真をプレビューしたり、カメラからYouTubeにライブストリームすることができる。

これは成功のための正しい答なのかもしれないが、問題は商品の登場が遅すぎたのではないかということだ。山ほどのYouTubeクリエイターが、VRビデオを試そうとしてフラストレーションを募らせていることは間違いない。ヘッドセットの数は増えているものの、VR視聴者の数はチャンネルを維持できるのにはいたっていない。「マジックウィンドウ」モードを使うとヘッドセットがなくてもモバイルやデスクトップでVR180ビデオを見ることはできるが、当然のことながら最大の売り物である3D機能は失われる。

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Googleの高価格なスマートカメラClipsが母の日をねらって50ドル値下げ

5月は祝日が多いから、どこがどんな特売をやっても不思議ではないが、しかし母の日の13日までClipsカメラを50ドル値下げするというGoogleの決定は、このまだ第一世代の製品の売れ行きに関して疑念を抱(いだ)かせる。

昨年10月に、同じく新製品のPixelスマートフォンと共に発表されたClipsは、今年の2月の終わりに、やっと発売された。しかしGoogleは売上を公表しないが、どうやらこの製品はヒットしなかったようだ。このデバイスをめぐるメッセージングは消費者にとって少々わかりにくく、そして249ドルという価格は本誌のレビューなどでも酷評された。

Googleは、こんなにすごくてマジックのようなAIやMLや本体上のデータ処理能力を搭載して250ドルは超お買い得、と言い張ったが、まったく新しいカテゴリーの初めての製品だから、消費者が手を出しにくいお値段はだめだ。しかも今どき、誰もが持ってるスマートフォンのアプリで、いろんなことができるから。

レビューにも書いたように、“Clipsでは短い動画だけでなくGIFも撮れるが、今は24時間全員の手元にカメラがある時代だから、こんな珍製品が249ドルとはちょっと厳しい”。

50ドル下げて199ドルになっても、母の日のギフトとしてはお安くない。しかしGoogleはどうしても特売をやる気であり、この製品への関心も、アメリカ以外では育ちつつある。“スマートカメラ”のClipsは、ソーシャルメディアに直行できる画像とビデオが売りだ。でも人気拡大の鍵は、やはり口コミだな。

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認知症の人が自分で着替えができるようにするニューヨーク大のスマートドレッサー

毎日の生活の中で、服を着ることは重要な作業のひとつだが、長年の経験で第二の天性になっている。しかし認知症の人などはその天性を失い、うまく着ることができないことがある。ここでご紹介するニューヨーク大学で作られたスマートドレッサーは、そんな人たちの服を着る作業を助けるとともに、介護者の苦労と負担を減らしてくれる。

臨機応変な人間に換えてロボットのドレッサーを使うことは、無神経なやり方に見えるかもしれない。しかし介護施設などでは介護者がタイムリーに特定の人の世話をできないこともあるし、また居住者自身もプライバシーと独立性を重視して、このようなソリューションの方を好む場合もある。

“目標は認知症の人びとを介助して、彼らが今いる場所でもっとおだやかに老いていけるようにすることだ。また理想としては、要介護者が着替えをしているときには、介護人が休めるようにしたい。そのためにこのシステムは、着替えが終わったら介護人に通報し、手伝いが必要なら合図できる”、とプロジェクトのリーダーWinslow Burlesonがニューヨーク大学のニュースリリースで述べている。

このデバイスはDRESSと呼ばれ、引き出しが5つある化粧だんすで、上には鏡ではなくタブレットがある。タブレットは、表示とカメラの役を演ずる。そして、服を着替える人の様子を観察しながら、正しいやり方を教える。

正しくない着方はたくさんあるが、正しい着方はひとつだ。シャツは上に頭と首を通し、前を胸と腹側にする。ズボンは前開きを前にして着る。靴下は両足に着ける。などなど。服にはタグが付いているので、DRESSはそれを見て正しい着方をしたことが分かる。ズボンを着る前に靴を履いた、という間違いもチェックできる。引き出しの前面についているライトが、次に着るべきものを知らせる。

しかし、要介護者が迷ったり、使い方が分からなくなると、介護者に通報が行くので助けに駆けつけられる。しかし完全に正しい着替えが終了したら、それは、完全に自力でやった着替えだ。それは、以前は不可能なことだった。

DRESSは現状ではまだプロトタイプで、概念実証のような段階だ。今後はシステムの視覚系をもっと改良したり、衣類のたたみ方/広げ方の標準化、衣類につけるタグの改良などが課題だ。

画像クレジット: ニューヨーク大学(NYU)

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Androidの父Andy RubinのスマートフォンEssentialに日本語ネットショップができた

それはスマートフォンメーカー企業の、すなおすぎるような立ち上げだった。Androidの作者Andy Rubinのその新しい事業は、出足があまり良くないと外部からは見られているが、しかし今日(米国時間4/27)同社は、その潤沢な資金を生かして一気に、オンラインストア(ネットショップ)のグローバル展開を図った。

今日の同社はTwitter上で、それら重要拠点のストアを発表した。カナダ、フランス、日本、そしてイギリスだ〔ドイツも買える…後述〕。Engadgetによると、これらの市場の一部では、前から買うことが可能だったが、しかしそれは同社自身のショップからではなく、たとえばカナダではAmazonやTelusからだった。

一部には、特定の国に固有の注意点もある。それらは同社のTerms of Sale(販売規約)に書かれていて、そこには、ドイツでも買える、とある。

このように、同社は市場展開も遅かったが、無理もない。この種のビジネスをスクラッチから立ち上げるのは、容易ではない。手持ち資金が3億ドルあっても、だ。Essentialは最初の1年を国内市場の開拓に費やした。AmazonやBest Buyに卸し、キャリアはSprintと契約した。

今回行った流通チャネルの構築で、今後バージョン2が出るとき、展開がかなり楽になるだろう。

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Appleが8+8=16Kの超精細VRヘッドセットを開発中か

Appleはかなり前から、拡張現実グラスを開発していると噂されていたが、今日はある記事が、同社は仮想現実でもGoogleやMicrosoftやFacebookと競合しようとしている、と示唆している。

そのCNETの記事によると、AppleはARとVR両用のワイヤレスヘッドセットを2020年に出すつもりらしい。その記事は、T288というプロジェクトのコードネームまで挙げている。そしてCNETの情報筋によると、そのヘッドセットはディスプレイが片目8Kで、専用の“ボックス”にワイヤレスで接続する。

VrvanaのTotemヘッドセット

市場ではこれまで、Appleはユーザーと現実世界との間にライフスタイルにフォーカスしたARを置くことに関心があるので、エンターテインメントにフォーカスしたVRは“スキップする”、という想定が一般的だった。

ぼくも、この記事のAR/VR両用説には懐疑的だ。むしろそこで“AR”と呼ばれているものは、MicrosoftがそのVRヘッドセットで実装した“混成現実”(mixed reality)に近いものではないか。それは、ヘッドセットの中で体験するVRの世界を、まわりの現実の情報でコントロールしたり、より豊かにする技術だ。Appleが昨年買収したVrvanaは、まさにそれをやろうとしていた。Appleが本当にARとVRをその解像度で合体させようとしたら、ARとは思えない相当でっかいデザインになってしまうだろう。

片目で8Kの画像は、microLEDだろう。それは現状ではものすごく高価なものになり、電力消費もすごいだろう。今の8Kのディスプレイを二台並べてテストすることを想像すると、複数のハイエンドのGPUをつないで動かすことになる。記事によれば、これはワイヤレスで、Appleが設計したチップが動く外部システムに接続する。二本の8Kフィードをワイヤレスで送るとなると、それもまたたいへんなチャレンジだが、アイトラッキング(eye-tracking)によるレンダリングだから、そのストリーミングの負荷はそれほど大きくはないかもしれない。

Magic Leapのライトウェア(lightwear)

今から2年先とは遠い話だが、Appleはディスプレイのコストを下げる技術に自信があるのだろう。Bloombergの最近の記事では、Appleは、ある特定タイプのディスプレイの製造工場をひそかに作り、その重要なユースケースがヘッドマウントディスプレイだ、という。レンズがあって、しかも人間の目にとても近いから、画素の高密度が重要な要素になる。

その記事でも、このディスプレイの完成を2020年としている。もちろん、それが変わることもありえるが。

VRは着実に改良が進んでいるようだ。初期のブームの原動力だった誇大な扱いは萎えてしまったが、実力に余裕のある大手のテクノロジー企業は、今もVRをひとつの産業に育てようとしている。FacebookとOculusの取り組みは、ある面ではとても洗練されている(限界はまだとても多いけど)。そしてAppleは、バスに乗り遅れたときの大損害を、今から意識しているようだ。

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Amazonの隠れページに‘Fire TV Cube’(Echo+Fire TV)の予告が

数か月前から浮遊している噂によると、AmazonはFire TVのメディアストリーミングとEchoの音声アシスタントを合体した新しいデバイスを発売するらしい。最近現れたそれらしきデバイスのリーク画像(下図)にはキューブ状の製品が写っているので、その未発表のデバイスは勝手に“Fire TV Cube”と呼ばれるようになった。

すると出ました!、Amazon.comの上にひっそり隠れていた公式ページらしきページが、Fire TV Cubeという言葉を使用し、“詳細は近く発表(details coming soon)”とある。

AFTVNewsが見つけたこの間に合わせ的予告ページには、いずれ詳細を発表する、とある。“What is Fire TV Cube?”という大きなタイトルと、詳細情報へ行くサインアップ・ボタンがある。それだけだ。

この、各種ニューズレター申し込みページ(これはamazon.comのアカウント保有者のための情報サービスの一部)にも、“Fire TV Cube”がある。よく探せば。〔上記のサインアップ・ボタンからも〕

そのリーク情報によると、Fire TV CubeにはEchoのスピーカーと、遠距離マイクロフォンとLEDのライトバー、そして4K対応Fire TVの回路基板がある。それをテレビにつなげば、1台2役のデバイスとなる。

つまり、発売の有無や時期はまだ何も発表がないけれども、それらしきものの準備が進められていることは確実なようだ。

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Canaryのセキュリティカメラの人検出AIが改良、もう壁に映る影で警報はしない

わが家のホームセキュリティカメラのいちばん困る欠点は、擬陽性だ。あるときなどは、ぼくのウサギがルッコラをかじるたびに、ビデオを送ってきた。それは、一日だけなら楽しいが、そのあとは責苦だ。

今年の初めに、AIを利用して人を検出するアルゴリズムを加えたCanaryがそいつをアップデートし、重要な改良をいくつか加えた。中でも重要なのは、動きのある人だけを検出するようになったことだ。これにより、たとえば、車のライトで人の影が壁に映っただけで警報が鳴ることはなくなった。

すてきな改良だけど、もうちょっとなんとかして、と思う部分もある。わが家では初代のCanaryをずっと使っていて、そいつはときどきウサギを人と間違える。彼女は、ウサギにしてはお利口だけど、ときどき木製の家具をかじったり、季節によっては毛が抜け替わる。でも、ぼくのアパートで大騒動をひき起こすことはない。

しかし、ときどき擬陽性はあっても、ペットのいる家では稀にそうでない警報もありえる。たとえば野生のアライグマの一群が家に侵入してあちこち壊したら、擬陽性ではすまない。Canaryの次のバージョンでは、ペットと野生動物を区別できるようになるとよいね。

今度の新しい機能は木曜日(米国時間4/26)に、AndroidとiOSのユーザーへ展開される。

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Apple、MacBook Proの一部を対象にバッテリーを無料交換

Appleは、13インチMacBook Pro(Touch Bar非搭載モデル)ノートパソコンの不良部品を含む可能性のある機器を対象にバッテリーの無料交換を行う。

最近同社は、同機種の少数の個体で部品不良のために内蔵バッテリーが膨張する可能性があることを発表した。Appleはこれを安全性の問題ではないとしているが、無料バッテリー交換によってできるだけ早く問題を解決したい意向だ。

問題の起きる可能性があるのは2016年10月から2017年10月の間に製造されたモデルだ。

自分のMacBook Proが対象になるかどうかを知りたい人へ:
Appleは交換プログラムのウェブサイトを用意しているのでユーザーは機器のシリアル番号を入力すれば交換の対象になっているかどうかを確認できる。

Appleがバッテリー交換プログラムを提供するのはこれが初めてではない。昨年同社は、古いバッテリーを保護する目的で旧型iPhoneの速度を低下させていることがユーザーに発覚し、苦境に立たされた。AppleはiPhoneのバッテリー交換を29ドルで提供することで対応した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

360度でない360度カメラRyloはソフトウェアでいろんなトリックを提供

Ryloは、360度カメラで撮った画像や映像を、後からソフトウェアで必要な形に整える。今日(米国時間4/19)同社はそのアプリと、カメラと、カメラのエフェクトに新しい機能を加え、同社の、本当は360度カメラでない360度カメラを、もっとおもしろいものにしようとしている。

アクションカメラとして使おうとすると、360度カメラにはそれに向いてない部分がいくつかある。たとえばカメラを胸に装着したら、撮った映像の約半分は使えないことを覚悟するだろう。そんなときのために、Ryloのカメラには180度モードがある。このモードで撮ると解像度と画質が良くなる、と同社は言っている。

実際、YouTubeがVR180モードを導入して以来、180度ビデオはいろんな記事でも取り上げられるようになった。その目標は、クリエイターがすべてのワークフローを再発明しなくても、もっと良い没入的なフォーマットを作れることだ。Ryloの単眼レンズでは3Dは無理だが、しかし同社のねらいは、VRヘッドセット用のコンテンツではなく、ふつうのレターボックスフォーマットによりパンチを効かせることだ。

このカメラのタイムラプスモードでは、“モーションブラー(動きのぼかし)”(下図)というクールなエフェクトがあって、パーフェクトなモンタージュを作れる。

またBluetoothによるリモートキャプチャという、360度カメラらしい機能もあり、アプリからリモートで映像の収録をon/offできる。撮影中にユーザーがモードの切り替えをできるから、いちいちカメラに触らなくても、スナップ写真モードから180度モードへ、などの切り替えができる。

いずれも、画期的と言うほどのアップグレードではないけど、この独特でおもしろい球面カメラがどんどん良くなっていることを、示している。アップデートは同社のAndroidとiOSアプリで今日から有効になる。

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AmazonがBest BuyのストアブランドでFire TV/Alexa内蔵スマートテレビを(実店舗で)売る

Amazonは同社のFire TV Editionのスマートテレビを大型店で売ろうとしている。しかしそれは、幸いにもWhole Foodsではない。Amazonがねらっているのは、Amazonがこれまで苦しめてきた実店舗の代表格Best Buyで、同社のストアブランドのスマートテレビをFire TV内蔵にしたいのだ。

Best BuyのInsigniaブランドに、Amazonと独占提携した4KとHDの、東芝製ディスプレイを使った機種(計10機種以上)が登場し、この夏から各店舗で売られる。

AmazonのCEO Jeff Bezosは声明文で、“AmazonとBest Buyには長年の協働の歴史があり、そして今日は私たちのパートナーシップを新しいレベルに高める”、と述べている。

Best Buyの店ではすでにさまざまなスマートテレビが売られているが、AmazonのFire TV製品はそれらにできることなら何でもできる。しかしその大きなセールスポイントはAlexaの直接統合であり、しかもそれを通常のリモコンで使えることだ。

テレビを買うことは、今でも実際にお店まで足を運ぶ必要のある買い物の、数少ない例のひとつだ。ネット上のレビューも役に立つけど、解像度が高くなって4Kともなれば、実物を見ないと納得できない。大型画面の機種が安くなってる今でもBest Buyは、店内のかなりのスペースをテレビの実物展示に捧げている。

Amazonの成長はここ数年よく報道されているが、Best Buyもウォール街では以外に人気が高い。過去2年間で、株価は倍以上になった。

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SRLが多くのAndroid機のセキュリティパッチの怠慢を暴露、Googleはこれに反論

Androidがオープンソースであることに良い点はたくさんあっても、ソフトウェアのアップデートをハードウェアのメーカーがやらなければならないことは、明らかにその慢性的な欠陥だ。それは機能の最新アップデートを期待するユーザーにとってはフラストレーションになりうるし、重要なセキュリティアップデートが為されないと危険を招くこともある。

ドイツのセキュリティ企業Security Research Labs(SRL)の二人の研究者が最近Wired誌で共有した研究によると、すべての大手メーカーのAndroidハンドセット1200台について2年間、セキュリティパッチの実装状況を調べたところ、必要なパッチを当ててないハンドセットが多くのメーカーのさまざまな機種で見つかった。

たとえばSonyとSamsungは、一部のセキュリティパッチを怠っている。しかもその一部は、最新のアップデートを行っているとユーザーには報告している。そして研究者の一人は、“ユーザー自身がそれぞれのパッチの有無を知ることはほとんど不可能”、と言っている。

Xiaomi, Nokia, HTC, Motorola, そしてLGもパッチ怠慢のリストに載っているし、TCL とZTEはインストールしたと主張しているパッチの内、実際には平均して4つ以下のパッチしか実装しておらず、最悪の成績だ。

Googleは本誌TechCrunchに宛てた声明で、Androidのエコシステムの安全のためには多様な手段を講ずることが重要、と述べている。つまり、SRLの指摘がデバイスのセキュリティのすべてではない、というのだ。

その声明は曰く、“Androidのエコシステムのセキュリティを強化しようとする彼らの継続的な取り組みに関して、Karsten NohlとJakob Kellに感謝したい。われわれは彼らと協力して彼らの検出方法を改良し、Googleが提案している以外の方法で行われているセキュリティアップデートも検出できるようにした。セキュリティアップデートは、Androidのデバイスとユーザーを護るために使われている多くの層の一つである。プラットホームが内蔵している保護、たとえばGoogle Play Protectなども、同等に重要である。これら多くのセキュリティレイヤと、Androidエコシステムの膨大な多様性が相まって、研究者たちの結論が導かれている。それは、Androidデバイスをリモートで搾取することは依然として困難、という結論だ。

Googleは、2017年度のセキュリティレビューも見るよう、われわれに勧めている。Androidのセキュリティの状況が、もっとよく分かるだろう、というのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa