iPhone 8とApple Watch 3が販売開始

新築なったスティーブ・ジョブズ・シアターで披露されてから一週間余りがすぎ、iPhone 8/8 PlusとApple Watch Series 3が店頭に並び始めた。例によって、我先に新機種を手に入れようと世界中の待ちきれないファンが店に並んだが、列の人数はこれまでより明らかに少なかったたようだ。

Reutersによると、いつもは「数百人」だったシドニーの行列が、ことしは「30人以下」だった。今のところ新型iPhoneは好評のうちに迎えられている。本誌のMatthew Panzarinoは、新しくなったカメラをほめちぎっていた

もちろん、11月3日発売の超プレミアiPhone Xによる買い控えの影響はあるだろう。ネット注文が増えたことも理由の一つかもしれないし、ハイエンド市場での競争も激化している。今やAppleは、唯一の高級携帯電話メーカーと呼ぶにはほど遠い。

新しいApple Watchの評価は分かれている。少しのあいだ着けてみて私は今もこれが最高のスマートウォッチだと考えているが、最近報じられたLTE問題に水を差さされたのは間違いない。LTEは新Apple Watchをほかの高級機と差別化する重要な機能なだけに、これは残念だ。Appleは修正を約束しているが、会社としては発売前に見たくなかったニュースサイクルだったろう。

恒例にならって、Appleは最初の週末の販売成績を週明けに公表するはずだ。

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iPhone Xでは、Face IDがTouch IDを置き換える

Appleはつい先ほどiPhone Xを発表した。フチなしのエッジツーエッジ画面にホームボタンはない。ホームボタンがないことはTouch IDがないことを意味する。従来機種ではそこに指紋スキャナーが置かれていた場所だからだ。

このためAppleは、セキュリティーを守るためにFace IDを導入した。iPhoneを見つめるだけでロック解除できるしくみだ。この顔認証システムは、 Apple PayやTouch IDを利用してユーザーを識別する銀行アプリなどのサードパーティ製品ではTouch IDの代わりに使用される。

しくみはこうだ。新しいiPhone Xは最初に使用するとき、ユーザーの顔をあらゆる角度から3Dスキャンする。スキャン結果はiPhone Xのハードウェアチップの中に安全に保管され、iPhoneをロック解除するときカメラに映った顔との比較に使用される。

Appleは、この3Dフェイシャルマップを作るために様々な新ハードウェアを動員している ―― ドットプロジェクター、通常のフロントカメラ、フラッドイルミネーター、および赤外線カメラだ。Xbox Kinnectのミニチュア版がiPhoneの前面についたようなものだ。

Appleによると、顔スキャンは非常に精密で、他人の顔で誤ってロック解除される確率はわずか100万分の1だという。これはTouch IDのエラー率である5万分の1よりずっといい。そして、顔の写真を見せても解除はできないし、ハリウッド水準のフェイスマスク(下の写真)でもロック解除できない。Appleの技術チームは、ニューラルネットワークを学習させるために、さまざまなフェイスマスクを使用したと言った。

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Amazon、買収したWhole Foodsの店頭でEchoを販売

Amazonについて確かに言えることがひとつある。動きが速い。小売りの巨人による137億ドルのWhole Foods買収は、今日(米国時間8/28)正式に成立したばかりだが、すでに縄張りのマーキングを始めている。全米のWhole Foodsの戦略的拠点にAmazon Echoスピーカーが出現し、この「産地直送」デバイスを「季節のえりすぐり」として宣伝している。

都市部の店舗に登場した様子を、複数のTwitterユーザーがすでに報告しており、Whole Foodsの広報担当者も、スマートアシスタントが「限定店舗で販売中」であることを確認している(上の写真はニューヨーク市マンハッタンで撮影した)。というわけで、どうしてもAlexa搭載スピーカーをこだわり農家のチンゲンサイと一緒に買いたいという人は、前もって電話するのがよいだろう。

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もちろん、いつでも直接Amazon経由で買うこともできるし、それがJeff Bezosの意図した方法だ。少なくとも本稿執筆時点で、スマートスピーカーのディスカウント価格はオンラインでも店頭でも変わらず、標準のEchoが100ドル、Echo Dotが45ドルと、それぞれ5ドルと80ドル値下げされている。これは、Amazonが買収を記念するとともに、Echoの刷新に備えて在庫を一掃しようとしてる兆候なのかもしれない。

そして、これぞAmazon流なのが、選ばれた食料品を全米で値下げしていること。現在詳細について問合わせ中。

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HPのゲーム用ハイエンドラップトップOMEN XはCPU, GPU, RAMがオーバークロックをサポート

HPは最近、本格的なゲーム用パソコンを作り始めている。ぼくがレビューを書いたラップトップOMEN 17や、Maingearのキューブ型デスクトップなどは、その好例だ。でもOMENシリーズの最高のハイエンド機と言えるOMEN Xに関しては今日(米国時間8/22)やっと、新シリーズが2機種登場した。

OMEN Xの新しいラップトップは、15インチと17インチの2機種だ。どちらもNVIDIA G-Syncを搭載し、オプションでオーバークロックされたNVIDIA GTX 1080グラフィクスカードを使える。RAMやSSDの増設など、面倒な拡張をやりたい人は、Philips製の専用ドライバーを使って自己責任でパネルを開けること。

ぼくの唯一の、個人的な不満は、Intel Coreの第八世代が載ってないことだ。どんなに新しくてテスト不十分でも、やはりゲーム機のチップは最新世代を使いたいね。

ベースモデルは1999ドルで1080のディスプレイ、RAM 16GB、HDD 2基(256GB/1TB)、そしてCore i7-7700HQプロセッサーだ。オーバークロックできるCore i7-7820HK搭載機もある。もちろん、お高い。

そのほかの仕様は、この種のハイエンド機として予想どおりだ。プログラマブルでバックライト付きのメカニカルキーボード、各種揃ったポート、そしてGPUとRAMのオーバークロックがサポートされている。

OMEN Xラップトップは11月にHPとパートナーのサイトから直販で発売される。お値段は1999ドルからだ。

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Android Oreoのベータを互換機にインストールするのは超簡単、冒険派はシステムイメージからのインストールも

もしもあなたがAndroid Oreoに“飢えていて”(でもそれはビスケットじゃないけどね、もちろん)、しかも、とっても少ない互換機のどれかをお持ちなら、今すぐにでもそれを動かせる。互換機はNexus 5X, Nexus 6P, Pixel, Pixel XL, Pixel C1, Nexus Playerのどれかだ。勇気もすこし要るけど、でも昔ほどのリスクはない。

やることといえば、GoogleのAndroid Beta Programへ行って、手持ちの互換機で使ってるのと同じGoogleアカウントでサインインし、そのデバイスの横の“Enroll Device”ボタンを押し、Androidのベータテストの規約に合意し、あなたのそのデバイスの上でアップデートをチェックする。それだけだ。

ぼくの場合は、Android 8.0/Oreoへのシステムアップデートがすぐにダウンロード可になり、かなり素早くインストールされた。これが、キャリアによる公式リリースの前にアップデートする方法としてはいちばん簡単だ。登録解除も同じくAndroid Beta Programで行い、今の安定バージョンのAndroidへ戻れる。

冒険をしたい人は、システムイメージをダウンロードしてマニュアルでインストールしてもよい。ぼくは弱気な人間なので、ふつうにOTAコースを選んだ。Googleはこのプロセスを今ではかなり磨き上げていて、やばそうな場面は全然ない。マニュアルでインストールするのは面倒、と思われる方にはこっちがお勧めだ。

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Monsterが音楽専用の音声アシスタントをヘッドフォーンの新製品に搭載、Siriの音楽無能が契機

Monsterは必ずしも革新的なテクノロジー企業ではないけど、でも同社製のヘッドフォーンにMelodyと呼ばれるヘルパーアプリを載せることによって、今大流行の音声アシスタントの世界へ足を踏み入れた。

MonsterのElementsヘッドフォーンに搭載されているMelody音声アシスタントを作っているSpeak Musicは、基本的にその機能を、Siriが音楽サービスをApple Musicしかサポートしていない、という音楽的欠点を補うために設計した。Siriは、そのApple Musicのサポートすら、そもそも十分ではない。Speak Musicの財務のトップは、Monsterのプロダクト担当VPだった人だから、その御縁で二社はパートナーしたのかもしれない。

Melodyは、ヘッドフォーンに限らず、スタンドアローンのオーディオ製品に組み込むのに適している。いきなりAmazonのAlexaやMicrosoftのCortanaなどに飛びつくと、今の音声アシスタント製品にはびこる数々の愚かさから、逃げれなくなってしまう。少なくとも理論的には、ユーザーはオーディオ製品に音楽の機能だけを期待するだろうから、ほかの低能な音声アシスタント機能で彼らをがっかりさせるおそれはなくなる。Bluetoothスピーカーならまだしも、ヘッドフォーンが、Siriなどスマートフォンのアプリに依存していたら、相当売りにくいだろう。

Melodyも、スマホのアプリとしてダウンロードできるが、でも音声アシスタント機能は即座に簡単に使えるべきだから、(このヘッドフォーンの場合のように)ハードウェアに最初から統合されていることが必須だ。たかがヘッドフォーンのメーカーがここまでやる、ということは、2017年という今における、音声アシスタントのみすぼらしい状況を示唆している。しかもそれらの機能の制約は、現状ではプラットホームごとにまちまちだから、ますます、今回のような本体搭載に拍車をかける。

MonsterのワイヤレスヘッドフォーンElementsは、色が“ブラックスレート”、“ブラックプラチナ”、“ローズゴールド”の三種あり、今月末から350ドルで発売される。

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グローバルで見ればウェアラブルは成長している、主にXiaomiのおかげで

ウェアラブルバブルの崩壊は、少なくともグローバルのレベルでは言い過ぎだったかもしれない。このカテゴリーはここアメリカでは苦戦しているが、しかし国際的には今なお成長している。Canalysの分析によると、ウェアラブルは年率8%で伸びている。爆発的な伸びではないが、上向きのトレンドを維持しているのだ。

この分野をずっと追ってる人たちがとっくに知っているように、そのトレンドをリードしているのはXiaomiだ。Strategy Analyticsの先週号によると、同社(Xiaomi)は初めて製品をはグローバル市場に出荷し、先日平凡な決算報告を発表したFitbitとは対照的な動きを見せた。グローバル市場に関する上記の数字には、Xiaomiの世界進出も含まれている。

Canalysの数字はStrategy Analyticsよりもやや低いが、出荷数のトップはXiaomiで350万、Fitbitの330万をやや上回った。しかしこんな写真判定よりも注目に値するのは、Fitbitの慢性的な苦境であり、売上は前年比で34%落ち込んだ。昨年は36%の成長だったから、一挙に形勢逆転である。その記事ではAppleもやはり落ちており、同社のスマートウォッチは出荷数270万台で三位に後退した。

近年のXiaomiの成長は、価格の寄与も大きい。同社のフィットネストラッカーは、ここアメリカでは15ドルという安値で売られている。FitbitやAppleには真似のできない、お値段である。Fitbitの最安機はクリップタイプのZipだが、小売価格が60ドル、Appleはご存知のように、ウェアラブルの機種が一つしかない。

しかしFitbitはまだ、積極的な姿勢を失っていない。同社は、ファン待望のスマートウォッチを発売することで、立て直しを図ろうとしている。FitbitのApple Watch対抗製品は、Pebble, Vector, Coinなど、複数回の派手な買収の成果だ。製品には大量の時間とお金を注ぎ込んでいるが、これまで何度も、進捗の遅れに悩まされている。

そのスマートウォッチを機に、Fitbitは高級機に路線変更をしようとしている。ローエンドは、そこで大成功しているXiamiに譲るのだ。ただしCanalysの予想では、スマートウォッチには今後のグローバルな成長が期待できない、としている。しかしFitbitは、今度のApple Watchに予想されているような、セルネットワークのサポートによって、スマートウォッチ市場が上向きに転ずることを期待している。

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Consumer Reports誌がMicrosoft Surfaceの推薦を取り下げ、故障率が高いため

【抄訳】
Surfaceは、近年のMicrosoftの意外なるヒット作だ。Windows 10の概念実証にすぎない、と多くの人が思っていたこの機種は、ツーインワンタブレット(two-in-one table)という新しいカテゴリーを自ら打ちたて、そのカテゴリーのリーダーに座った。しかしConsumer Reports誌が最近行った調査によるとこのデバイスは、多くの競合機に比べてはるかに不安定であることが実証された。それだけでなく、状況が悪すぎるので、同誌はこの製品を推奨リストから外した。

およそ90000のタブレットユーザーにアンケート調査を行った結果、Surfaceのオーナーの約1/4が、このデバイスが二年以内に故障したことを報告した。AppleやSamsung、Acerなどでは二年間の故障率がそれぞれ10, 16, 18%だから、この数値はかなり高い。ただしToshibaとDellはそれぞれ、24, 22%とかなり近い。

消費者はタブレットを買うとき、それがスマートフォンの契約期間や下院議員の任期などより寿命が長いことを期待するから、世界でもっとも著名なブランドであるMicrosoftの製品の故障率が高いことは、相当厄介な問題だ。

同誌は、Surface Laptopの2機種と、Microsoft Surface Bookの2機種計4SKUを、認定のリストから外した。こういうことは過去にもあるが、Microsoft製品に関してはめったにない。製品の不良に対する消費者の反応は一般的に、‘悲嘆の五つの段階’(five stages of grief…否定、怒り、取引(代償)、抑鬱、受容)に従うが、Microsoftの場合は全員が‘否定’(そんなはずはない!)のようだ。

同社は声明の中で、Consumer Reports誌の結果には同意しない、と述べている。Microsoft自身が経験している過去の返品率や故障率は、問題になるほどの高率ではない、と言うのだ。上の三番目の段階‘取引’では、MicrosoftはConsumer Reports誌ともっと密接に協働すべきだろう。

【後略】

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AMDが満を持して世に送るハイエンドグラフィクスカードRX Vega 64とVega 56は8月発売

5月に予告されたAMDの新しいグラフィクスカードRX Vegaの、発売に関する詳細が公表された。そのハイエンドのグラフィクスカードは、NvidiaのGTX 1080と1070による市場支配の打破をねらっている。

発売日は8月14日とされ、お値段はRadeon RX Vega 64が499ドル、Radeon RX Vega 56が399ドルからだ。

仕様としては、RX Vega 64のコアは計算ユニットが64基、ベースクロックが1247MHz、ブーストクロックが1547MHz、HBM2メモリ8GBとなる。GPU用のこの新しいメモリ技術は、484GBの帯域を誇る。

この性能を日常語に翻訳すると、ケーブル1本で5Kを楽に表示できる、となる。あるいは、暗号通貨のマイニングができる、とかね。

AMDはFreeSyncモニタのエコシステムの改良を通じてその最新のGPUをプッシュしたい意向だ

RX Vega 64の消費電力は295Wであり、GTX 1080のTDP(thermal design point)180Wより大きい。しかしAMDはFreeSyncを装備した曲面モニタの普及に賭けており、また、それだけのハイパワーが正当化されるようなゲームをサポートする、としている。ゲーム用としての最高性能をねらっているのだ。

一方Vega 56はGTX 1070相当だが、お値段は64より100ドル安い。メモリは強力な兄機と同じく8GB、計算ユニットは少なく、ブーストクロックも1471MHzとやや低い。

しかしホリデイシーズンまでまだ間があるから、Nvidiaがその最上位機種の仕様をアップデートするための時間は十分にある。

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Apple、iPod nanoとshuffleの販売を終了、touchは容量2倍に

ハンカチのご用意を ―― ひとつの時代が正式に終わった。iPod classicの生産中止から3年、Appleはついにローエンドの同胞たちにも同じことをする。shuffleとnanoだ。同社は今日(米国時間7/27)2つの象徴的MP3プレーヤーをサイトから引き上げ、これが本当の終わりであることを正式にTechCrunchに伝えた。

これで、あの一世を風靡したiPodの名前を冠したデバイスはiPod touchだけになった。そして、それについてはちょっと嬉しいニュースがある ―― Appleは今日、touchの容量を64GB/199ドル、128GB/299ドルにそれぞれ増量した。これまでは16GBと64GBがおなじ価格で売られていた。

「本日、iPodラインアップをシンプルし、iPod touchの2モデルは価格据え置きで容量を2倍にした。そしてiPod shuffleとiPod nanoの販売を中止する」とApple広報が声明で言った。

過去数年間、AppleはiPhoneが従来のネットワーク無しiPodを置き換えるとかなり明確に言ってきた ―― そしてそうなることを嫌がっていなかった。iPhoneの躍進とApple Musicによる同社のストリーミングの推進によって、音楽を所有する概念は過去のものになりつつある。

nanoが5年間改訂されていなかったという事実は、Appleがアプリの動くデバイスに集中しているという明確な証しだった。iPodにとって最も重要なアプリは、もちろんApple Musicだ。現在のAppleの世界で、これに対応していないデバイスを売ることの意味はほとんどない。

iPod touchが同じ価格で2倍のストレージになることは、つながらないiPodたちへのすてきな別れのメッセージだ。これはまた、Appleにかつての栄光を取り戻させたこの音楽プレーヤーと相棒ソフトウェアのiTunesの役割を、再認識するよい機会でもある。iPodはいかなる意味でも最初のMP3プレーヤーではなかったが、真のブレークスルーテクノロジーだった。

カリフォルニア州サンフランシスコ ―― 2012年9月12日、新しいiPod nanoがイエルバブエナセンター・フォー・ザ・アーツで行われたAppleのスペシャルイベントに登場した。Appleは人気スマートフォンの最新機種iPhone 5を発表するとともに、iPod nano、shuffle、およびtouchの新機種を発表した(写真提供:Justin Sullivan/Getty Images)

2001年に登場したクリックホイール付きデバイスは、この分野の代名詞にもなった。21世紀初の真に象徴的な消費者向けハードウェアとなり、「ポケットの中に音楽を1000曲」という気が遠くなるような約束を掲げた。スティーブ・ジョブズが5GBの製品を披露したときのことだった。

私自身どちらかというとiPod classic派だったが、Spotify以前の暗黒の日々、携帯電話のストレージが貴重だったころ、shuffleとnanoの小さなサイズは携帯電話と一緒に持ち歩くのに便利だった。

shuufleの登場は2005年前半で、その年の後半にはnanoが短命のminiに取って代わった。どちらもiPodエコシステムの中で独自の役割を果たした。shuffleは入門レベルのiPodで、スクリーンがないために音楽再生にロシアンルーレット的要素を取り入れた。

そのコンパクトなサイズ、そしてclassicと異なりハードディスクがないためランニング中に音が飛ぶ心配がないことから、フィットネスおたくもターゲットになった。nanoはNike+iPodフィットネストラッキングシステムによってこの分野を開拓した最初のデバイスになった。

ともあれ10年と少しという長さ決して悪くない。そして以前のclassicと同じく、これらの製品がeBayオークションを通じてこの先何世代も生き続けることは間違いない。

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B-Shoesは、高齢者の転倒を未然に防ぐ靴

米国では毎秒ひとり以上の高齢者が転倒して、年間2万7000人以上が亡くなっていると、CDC[疾病対策センター]は報告している。

しかし、イスラエルの都市ハイファのある企業が、転ぶことそのものを防ぐ方法に取り組んでいる。

B-Shoe Technologiesがプロトタイプを開発中の靴は、一歩踏み出すごとにバランスの乱れを検知して、ミニランニングマシンのようなシステムを使って自動的にバランスを取り戻す。

この靴は、圧力センサー、マイクロプロセッサー、移動検知器にソフトウェアを組み合わせて、履いている人が滑ったことを検知するとローラーを前後に動かして転倒を未然に防ぐ。

B-Shoe Technologiesは、現プロトタイプはごく初期段階にあり、デザインの無駄を省いて2年以内に量産する計画だと話している。

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Amazon Echoを家庭内のインターコムとして使えるようになった、Showの機能を借用

Echo Showの発売を数日後に控えたAmazonが、そのわずかな間隙を縫うかのように、これまでのEchoデバイスに前から望まれていたインターコム(intercom, 屋内通話)機能を導入した。この追加機能は、Showを持ってる人たち同士のための会議機能Drop-Inを利用して実装されている。Showでは、その会議機能で遠く離れた家族や友だちなどと互いに顔を見ながらおしゃべりできるが、若干の制約はある。

そちらの方は今週試してみて、あまり好きになれなかった。ふつうのテレビ電話などに比べて、強引すぎるのだ。でもこっちのインターコムの方は、よっぽどましだ。このアップグレードでDrop-InがEchoやEcho Dotに搭載され、ネットワーク上のユーザー同士(==デバイス同士)がコミュニケーションできる。たとえばキッチンのEchoから二階の子どもたちに、「ご飯だよ、降りてこい」と怒鳴ることもできる。

この機能は三台のデバイスで使える。インターコム的に利用するためには、まず各Echoに名前をつけ(部屋の名前がいいだろう)、AlexaアプリでDrop-In機能を有効にする。セットアップが終わったら、“Alexa, call the kitchen”とか、“Alexa, drop in on the kitchen”のように部屋の名前で相手を呼び出せる。

このシステムはセットアップのときに作った世帯グループが利用でき、それは必ずしも家の中のWi-Fiの利用者全員ではない。遠くから、連れ合いや子どもたち、高齢者家族などの安否を確認できるし、もっと不道徳な目的にも使える。Amazonによると、同社の人気商品であるホームアシスタントEchoに、もっとも望まれていた機能がインターコムだそうだ。

これまで頑張ってスマートフォンを利用するインターコムアプリを作ってきた連中は、頭にくるかもしれない。そもそもEcho Showは、それらの物真似みたいだし。

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Amazonのバーコードリーダー、Dash WandにAlexaが入って実質無料に

Amazon Dash Wandの第一世代は長くは続かなかった。カリフォルニア州の選ばれたPrime Freshユーザーでこのバーコードリーダーを試行してみたものの、何も起きなかった。代わりにこの会社は今や身近になった単一商品ボタンへと戦術を移した。

そして今、ハードウェアに強気のAmazonは、Echoの大成功を足場にDash WandにAlexaを載せて復活させる。バーコードリーダーとAmazon Fresh購入機能はそのままに、これからはAlexaも使えるようになる。音声による注文、レシピ検索、食品の栄養素含有量の確認なども行える。そう、Alexaはどこへ行ってもAlexaだ。

現在Dash Wandを利用できるのはプライムメンバーのみだ。そして事実上無料だ(期間限定)。価格は20ドルだがデバイス登録後最初の購入で20ドル割引される。Amazon Freshの90日間無料お試し期間もついてくる。つまりこのデバイスは、Amazonの月15ドルの食料品配達サービスへの入り口であるとともに、同社のスマートアシスタントを家庭に持ち込む新たな侵入経路でもある。

この価格設定は、事実上のニッチ製品を多くのユーザーにとって初めてのAlexa体験に変えるにはかなり有効な方法だ。バーコードリーダーを自宅に持ち込もうと思う人はまずいないが、でも、無料は無料。Amazon Fresh同様、おそらく現時点で主流商品とはならないだろうが、Alexaをさらに家庭に送り込むのに一役買うに違いない。

もっともAmazonはその点で特に問題を抱えているわけではない。先月の統計によると、Amazonのスマートアシスタントは 音声制御スピーカー市場の約70%を握っている。この数字が低価格のEcho Dotのおかげであることは間違いなく、実質的に無料の機器にAlexaを載せることは、スマートアシスタントの家庭への浸透率を一層高めるだろう。

これはおそらくAmazonで一番わかりやすい形の客寄せモデルだ。この会社にとってデバイスは常にユーザーをEコマースエコシステムに閉じこめるためのものであり、ハードウェア自身は二の次だ。いくら走ってもAlexaから逃れることはできない。

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Samsungのゲーム用曲面モニタ最高級機はHDR, QLED, AMD FreeSync 2など最新技術を満載

Samsungのゲーム用曲面モニターが、新しい技術を山盛りにしてアップデートされた。サイズは27, 31.5, 49インチと3種類あり、それぞれC27HG70, C32HG70, C49HG90と呼ばれる。最新最良のモニター技術を詰め込んだと言われるそのパッケージの第一印象は、は、なかなか立派だ。

三機種ともHDR(high dynamic range)を実装し、光域(輝度レンジ)を広げている。量子ドットLEDがsRGB色空間の125%、DCI-P3色空間の95%をカバーし、AMDのFreeSync 2技術がスクリーンティアリング(screen tearing, 画面が裂ける現象)を回避する。

これほどのハイスペックでありながら、リフレッシュレートは144Hzを安定的に維持し、視野角度は178度だ。

機種によって異なるのは解像度だけで、49インチの機種は3840×1080と超ワイド、31.5と27インチは2560×1440だ。

個人的には49インチの曲面ディスプレイは要らないし、置く場所もない。でもSamsungは、この超ワイドな画面を必要とするユーザーが必ず存在する、と確信している。

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スクリーンティアリングを避けるためにAMDの技術を採用することには、不利な一面もある。つまりFreeSync2をサポートしているAMDのカードを使えばよいわけだけど、そのほかの、たとえばNVIDIAなんか使うと、その機能はない。

でもあえてAMD派になった人には、熱心なPCゲーマーでも、eスポーツのプロフェッショナルでも、あるいは編集やビデオのプロでも、快適な日々が待っている。どの機種にも高さや角度を調節できるスタンドがあり、オーディオ出力、マイクロフォン入力、HDMI、DisplayPort、そしてUSB 3.0のポートがある。

買える場所は、Amazon, Newegg, Samsung直販など。49インチは1499ドル、32インチは699ドル、27インチは599ドルだ。発売は6月末〜7月初の予定だ。

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Apple、10.5インチのiPad Proを発表

Appleはつい先ほど新しいiPad Proを発表した。

新しいiPad Proは画面サイズが10.5インチになったが、本体の大きさは以前の9.7インチモデルとほぼ同じだ。これはAppleがベゼルをかなり細く削ったことを意味している。

画面が20%大きくなりベゼルがずっと細くなった新しいタブレットの重さは約1ポンドほどだ[日本語版注:Wi-Fiモデルが469 g]。

ご存知の通り、Appleは3月にiPadの異例な改訂を行い、実質的に処理能力を上げて価格を下げた。

この大画面によって画面キーボードはフルサイズになり、さらにAppleは外部キーボードも提供する。

iPad Proは旧9.7インチモデルの改訂に加えて、13インチモデルは輝度600 nitのTrue Toneディスプレイを搭載し、HDRビデオを扱えるようになった。さらにAppleはリフレッシュレートを120 Hzに上げ、アニメーションのフレームを事実上倍増しスクロールは非常にスムーズになった。

それでも、Appleは見る内容に合わせてリフレッシュレートを自動的に調整することで、バッテリー寿命を維持している。例えば、フレームレートの高い映画を見ている時のリフレッシュレートは最大の120 Hzになっている可能性が高い。静止画を見ている時は、ずっと低いリフレッシュレートに落ちる。

その結果Apple Pencisの遅延時間も改善され、20 msまで縮まった。

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新iPad ProのCPUは6コアA10xで、A9xより30%高速になった。またiPad Proのベースモデルのストレージ容量は2倍の64GBになった。

バッテリー寿命は約10時間と変わらず、カメラも前の世代と同じく背面が12メガピクセル、前面が7メガピクセル。

新しい10.5インチiPad Proの価格は649ドル[6万9800円]から、12.9インチモデルは799ドル[8万6800円]からで、来週発売が開始される。

ソフトウェアについて。iPad Proにドックが導入され、アプリの切り替え方式も変更されて同時に見えるアプリの数が増えた。さらにはiPad でドラッグアンドドロップができるようになった。

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Samsungの新機種Notebook 9 Proは、S Pen内蔵でSurface Bookに対抗

Samsungの人気のペンツール、S Pen ―― ペン先の太さ0.7 mmでWindows Inkに対応し4000段階の圧力を感知する、Galaxy Note 7以来製品には添付されていない ―― が新しい居場所を見つけた。Surface Bookのライバル、Samsung Notebook 9 Proだ。

Surface Bookとまったく同じアプローチというわけではないが、Notebook 9 Proは360度のヒンジを備え、ペンツール、取り外し可能なディスプレイなどあらん限りの機能が盛り込まれている。画面サイズは13.3インチと15インチがある。

13インチ機はRAM 8GB、15インチ機はRAM 16GBとグラフィックカードのAMDRadeon 540を搭載し、SSDはいずれも256 GBと少な目だ。その他の仕様はWindows 10 Helloログイン、USB-Cポート、バックライト付きキーボード、Core i7 7500 U CPU(2.70GHz、3.50GHzにターボアップ可能)など。

Samsungは発売時期と価格について何も発表していないが、すぐにわかるはずだ。

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IntelがついにCore i9プロセッサーを発表、最上位機種は18コア32スレッドで1999ドル

今日(5/30)台北で行われたComputexのイベントで、Intelが同社のCore X連番シリーズのプロセッサーの新型機を発表した。ハイエンドデスクトップCPUの最新機種の計画は、今月初めにリークされたから驚きではないが、それでも、この新シリーズの旗艦機種となる18コア36スレッドのIntel i9-7980XEは、ほとんど衝撃的なデビューだ。

1999ドルという、思わず目が潤んでしまいそうなお値段のIntel i9-7980XEは、当分のあいだ、ごく一部の消費者を除いては憧れに留まるだろう。しかしAMDとのプロセッサー戦争においては、Intelの強力な新兵器になる。16コア32スレッドのAMD Ryzen Threadripperは今月初めに発表され、世界最強の消費者機向けCPUになるはずだったが、Intelがその王冠を奪い返したようだ。

Core i9系列のそのほかの機種は、10コア999ドル、16コア1699ドルと現実的なお値段だ(12コアと14コアもある)。すべてのi9プロセッサーがベースクロック3.3GHz、Turbo Boost 2.0では最大4.3GHz、Turbo Boost Maxで4.5GHzの、それぞれデュアルコア周波数だ。このほか、クァッドコアのi5-7640Xおよび4,6,8コアのi7プロセッサーも発売される。発売日は、まだ明らかでない。

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スマートフォンのギミックとゲームチェンジャーの違い

近頃は明らかに出来の悪いスマートフォンのフラグシップ機を見つけるのは難しい。時としておかしなものもあるだろうが、総じてよくできている。画面、カメラ、そして内部。改善の余地は常にあるが(バッテリー、耐久性など)、良いものと悪いものとの隔たりはかつてとは比べ物にならないほど小さい。

そしてここ何世代か、ほとんどのフラグシップ機は見た目がほぼ変わらなくなった。指紋センサーやホームボタンはあちこちに移動しているが、一般人はおそらくiPhone/Galaxy以外を識別することはできないだろう。これは知的財産権のコピー問題なのかもしれないし、あるいは、画面がほとんどのポケットサイズ通信デバイスには、理想のフォームファクターというものが存在しているのかもしれない。

最大手以外のスマートフォン会社にとって、自らを差別化することは非常に困難だ。少なくとも米国では、SamsungとApple以外の会社すべてが当てはまる。トップ2社以外にとって(実際のところ、その2社でさえ)この混みあった業界がいかに厳しいかを踏まえると、多くのメーカーが差別化に走るのは当然だろう。

ギミック(ちょっとしたからくり)はそれ自体悪くない。主流になってしまえば、もはやギミックではない。標準機能だ。たとえば防水。いくつかのメーカーが展示会で水槽に自社製品を入れ始めたとき、注目を集めるためだと思われた。しかし、実は誰もが欲しがっていた機能だった。今やフラグシップ機にとって当たり前の機能になった。スノーケリングのためだけではなく、土砂降りにあったりうっかりトイレに落とした時のためだ。

袋一杯の乾燥した米では十分ではないこともある。

対称的なのがAlcatelのA5 LEDだ。これは90年代に流行ったスニーカーのL.A. Lightsに相当する。かかとが地面につくたびに光る靴だ。これは一か八かの神頼みのような製品であり、スマートフォンを高価なおもちゃだと思っている証拠だろう。

一方、良くできたギミックもある。LGの製品はつまづきもあったが、興味深いアイデアがないという意味ではない。この会社はデュアルレンズ・カメラの先駆者の一つであり(V20)、縦に長いフォームファクター(G6)も早期に採用した。いずれも今やフラグシップ機では標準になっている。

もちろんこうした端末は、良いギミックだけではスマートフォンとして成功できないことを示す好例でもある。さらに明白な例は、あのG5に見ることができる。この機種はモジュラー端末の期待を背負って登場した。しかし結果は破滅的であり、会社が経営難に陥った主要な原因ともいわれた。しかし、これはモジュラー方式が失敗の運命にあることを意味していない。G5から遠からず発表されたMotorrola/LenovoのMoto Zシリーズは会社に成功をもたらした。すでに数百万台を売ったと発表している ―― 発表当時多くの人たちが見限った製品としては大したものだ。

こうした端末の出来栄えの違いははっきりしている。まず、Moto Zはハードウェアとしてよくできている。ギミックだけに頼ってはいけないという現実的教訓だ。マグネット方式もこれまでで最高のモジュラー実装だ。Moto Zの発売時に有用なモジュールがいくつかあったことも大きい。ゲーム機にゲームが必要なのと同じく、モジュールのないモジュラーフォンはおよそ意味がない。

もちろん、Motoralaの単一の成功例は「ゲーム・チェンジャー」にはならない。ほかのメーカーもモジュール化に目を向けているようではあるが、かつて競ってモジュラー製品を出した時とは違う。

HTC U11の結論はまだ出ていない。そもそもこの製品はまだ市場に出ていない。それでも、現時点で Edge Senseはギミック以上に思える。しかし端末にもたらす現実的な機能はあったとしても限定的だ。会社は、スクイーズ可能な端末側面の使い方を増やしていくことを約束しているが、アプリを起動できるくらいでは、ユーザーがスマートフォンを買う動機にはなりそうもない。

ギミック自体に問題はない ―― ギミックだけにならなければ。成功するためにはデバイスに有用な機能を付加し、スマートフォン全体の利用体験を邪魔しない、意味のある機能でなくてはならない。目先にとらわれないことも重要だ。メーカーは現在の栄光に満足してほかのハードウェアやソフトウェアに対する努力を怠ってはならない。

そうでなければ、ライトのつくスニーカーを売る羽目になる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Ikeaのスマート電球はAmazon Alexa, Apple Siri, Google Assistantから操作できるようになる

Ikeaのスマート電球が、この夏から声の命令に応じるようになる。同社のスウェーデン語のプレスリリースは、スマート照明製品系列のTrådfriが、Amazon Alexa, Google Assistant, そしてAppleのSiri/HomeKitに対応する、と述べている。

現在、Trådfri製品はリモコンやアプリから操作するが、家にあるどんなデジタルアシスタントからでも使えるとなると、そのスマート電球はテクノロジー愛好家たちも魅力を感じる。しかも世界28か国340店を抱える世界最大の家具店であるIkeaは、スマート照明を大量の見込み客に訴求する能力をすでに持っている。

Ikeaは、お客に買うつもりのなかったものを買わせてしまう能力で悪名高いから、たぶんTrådfriも価格を安く設定して衝動買いを誘うだろう。家具を買い換えたり家の模様替えをする人なら、なおさらだ。Trådfriのゲートウェイ(コントローラー)は今$29.99、PhilipsのHueの$59.99の半分だ。電球そのものは、$14.99から。

Ikeaは、小売企業でありながらVC部門GreenTechを持っているが、自社製品としてのスマートホーム製品を今後数年間は次々と出していく、と言っている。でもIkeaは世界的な知名度と人気があるから、ここがスマートホーム製品として出すものは、少数のマニア向けではなく、今後の消費者向けIoT製品の、グローバルスタンダードになってしまうかもしれない。Billyが、本棚の世界的定番になってしまったように。

Ikeaのスマートホーム製品部門のトップBjorn Blockが、今日の発表声明で言っている: “ネット上の複雑で高価なものをすべて、家庭向けの製品にすることが、わが社のチャレンジだ。そしてわが社の製品が市場の他の製品と確実に併用できるようにすれば、人びとのニーズの充足にさらに一歩近づくことになり、さまざまなスマートホーム製品と容易に対話できるようになる”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

DJI、今週発表するミニドローンのティーザービデオを公開


DJIは今週水曜日(米国時間5/24)にニューヨークで行われる同社のイベントで発表する、新型ドローンのティーザービデオを公開した。先日招待状が送られた後、発表されるのは新しいミニドローンだろうと本誌は推測していたが、このビデオはそれを裏付けているようだ。

ビデオはDJIのティーザーではおなじみの空撮ビデオから始まるが、図書館の本棚の間や工事現場などの狭い空間を飛ぶドローンからの映像も見せている。これは、新しいドローンが現行機よりもかなり小さいことを確信させるものだ。Mavicでさえビデオに出てくる空間には収まりきらない。

そしてもしこのヒントだけでは不足なら、ビデオの最後で点滅するテキストにはこう書かれている「その〈サイズ〉を見逃すな」。

DJI Sparkと呼ばれると噂されているドローンの写真が最初に見つかったのは去る4月だった。そこに写っていた機体はMavicの半分ほどの大きさで、固定アームと下向きのセンサーと上下動のみ可能なジンバルを備えていた。

まだリークしていないものの一つは価格だ。新ドローンがMavicの999ドルより安くなることはほぼ確実だが、現在499ドルで販売されている同社のエントリーモデル、DJI Phantom 3と比べて安いか高いかはまだはっきりししていない。

出荷時期もわかっててない。DJIにとって早期に出荷する恩恵はあるが ―― 夏のアウトドアシーズン(と父の日)に間に合うように ―― この会社にはMavicの発表後に製造が遅れた前例がある

上のビデオをご覧あれ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook