LinkedIn、プロフェッショナル向け教育に参入―オンライン学習大手のLynda.comを15億ドルで買収

プロフェッショナル向けSNSのLinkedInはLynda.comを買収してプロフェッショナル向けオンライン教育分野に本格的に参入する。

Lynda.comは1995年にBruce Heavinとテクノロジー分野の学習書の著者、Lynda Weinmanによって共同創業された。Lynda.comは長年、Photoshop、HTML、CSSなどの入門、マネージメントの基礎知識などをオンラインで得ようとする場合の定番サイトとなってきた。

Lyndaにはエキスパートによって制作されたチュートリアル・ビデオやコースが多数用意されている。eラーニングという言葉が今日のように普及するはるか以前からそれを実践してきたこの分野のパイオニアだ。

買収価格は15億ドルで、52%がキャッシュ、48%が株式によって支払われる。買収手続きの完了は今年の第2四半期が予定されている。LinkedInのプレスリリースによればLynda.comの社員の「大部分」はLinkedInに加わる。

買収を発表した公式ブログ記事で、LinkedInのCEO、Jeff Weinerは「われわれの目的は職を探している人々が実際に職に就けるよう手助けすることだ。LinkedInはこの買収によって職探しに役立つ技能や知識へのアクセスを提供していく」と述べたLynda.comのCEO、Lynda Weinmanは「両社の企業文化は完璧にフィットする」とし、 有用なスキルの教育により、求職市場における需要と供給のギャップを埋めるために大きな貢献が期待できると述べた。 LinkedInのコンテンツ事業の責任者、Ryan Rolanksyは、「LinkedInのユーザーは希望している職に就くために必要な技能が欠けていると気づいた場合、われわれのオンライン・コースによって即刻その技能身に付けることができるようになる」と述べた。.

LinkedInはLyda.comとの統合の具体的な計画を明らかにしていないが、Rolanskyは「当面、Lynda.comは従来どおり運営される」と述べた。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

「泥んこ発電」で子供たちの科学力を育てるMudWatt

MudWatt

またひとつ、子供たちに科学技術的な知識と興味を与えようとするプロダクトが誕生した。MudWattというもので、泥を使って電気を起こすものだ。この非常に楽しそうな(汚い、という人もいるだろうけれど)プロダクトは現在Kickstarterキャンペーンを展開中だ。泥の中でバクテリアを繁殖させ、そして時計、温度計、ブザーなど単純な電子機器を動作させる仕組みになっている。

Kickstarterでのキャンペーンということを聞いて、開発途上のプロダクトなのではないかと考える人もいるだろう。しかし実のところ、このMudWattは何年も前から開発を行なってきたものなのだ。また最近ではスタンフォードのStartXインキュベータープログラムにも参加して、子供向けプロダクトについての知見も深めている。

共同ファウンダーのKeegan Cooke曰く、MudWattのアイデアは、2010年に買収されたTrophos Energyという小さなスタートアップにてリサーチサイエンティストとして働くうちに得られたものなのだそうだ。Cookeはそこで海底堆積物を利用したバクテリア燃料電池のプロトタイプを研究していた。また同時にさまざまな学童向けイベントにて研究成果を案内し、子供たちが科学的なデモンストレーションに大いに興味を持つようであることを認識したそうだ。

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そうして友人であり共同ファウンダーでもあるKevin Randとともに、仕事や大学院における研究の空き時間を使いながらMudWattのアイデアを数年間かけて温めていった。初期モデルを配ってみたところでは大きな反響があり、このプロダクトには楽しみのためのサイドプロジェクトとして以上の可能性があると感じるようになっていったのだとのこと。

これまでのところで、キットの販売台数も6000台となり、さらに月間200セットの割合で売れ続けているのだそうだ。

「販売に力を入れるということはありませんでした。その中での数字ですから、正直いって驚いています」とCokeは言う。「このプロダクトには大きな可能性があり、ビジネスとして成立するほどの需要があると認識するにいたったのです」。

Kickstarterに投入したのはMudWattキットの最新版だ。コンポストとして利用できるケースも用意し、他にもさまざまなアップデートが加えられている。いろいろな組み合わせのキットが用意されているが、電極やLED、説明書などが同梱されていて、またiOS版およびAndroid版が用意されているMudWatt Explorerというモバイルアプリケーションも利用できるようになる。

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MudWattで利用する泥は、自宅の庭から掘り起こしても良いし、園芸店で購入してきても良い。また電力を強めるために「燃料」を入れても良い。冷蔵庫の中にあるものがよい「燃料」となる。但し、ゲータレードがふさわしいのか、それともケチャップか、もっと別のものが良いのかを考えるのは、子供たち自身に委ねられている。

数日するとLEDが点滅をはじめる。これはキット内のバクテリアコロニーが電気を生み出し始めたことを示すサインだ。電気を生み出し始めれば、いよいよ次のステップに進むこととなる。

バクテリアのコロニーが拡大すれば、LEDの点滅頻度が高まる。そうなればブザーや時計、温度計、あるいは液晶電卓などのデバイスを繋いで観察することができるようになるのだ。

App-in-phones (new app images)

モバイルアプリケーションでも、LEDが点滅する様子を検知してバクテリアの成長具合を測ることができるようになっている。これにより成長具合や、どれくらいの電気を生み出しているのかを知ることができる。またアプリケーションから、泥の中で活躍して電気を産み出すバクテリアを主人公とするコミックを読むこともできる。

Cookeは、子供たちが泥発電に興味を持つだけでなく、身の回りのさまざまな不思議に興味を持ってもらいたいと考えているそうだ。

「子供たちが自分でいろいろ調べてみて、試して見ることのできる環境を提供したいと考えているのです。MudWattもそうした方向で活用して貰えればと希望しています」。

そうした方針に則って、MudWatt以外のキットの可能性についてもいろいろと考えているところなのだそうだ。たとえば沼にある藻などを使った発電キットなどを考えて見ているのだとのこと。

ビデオで紹介されているキットをすべて含むMudWatt DeepDig Kitの価格は59ドルとなっている。但し容器などを自分で用意するのなら、電極などの基本キットは29ドルで手に入る。また教育機関向けのClassroom Packというものもあり、こちらは350ドルになっている。

調達目標額は3万ドルで、本稿執筆時点では2万6000ドル程度が集まっている。

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(翻訳:Maeda, H

子どもをプログラミングに親しませる玩具がまた登場、Codieはビジュアルプログラミングでロボットを動かす

【抄訳】

また一つ、子どもにプログラミングと論理的思考の基礎を教えるための、かわいらしい玩具(おもちゃ)が出ました。どれもみんな買ってたらお父さんの財布が追いつきませんが、今回のCodieという製品は、上の図のようにスマートフォンの上で色付きのブロックを、ドラッグ&ドロップで並べてプログラムを作り、それが、背後にちょっとぼけて写っているロボットをコントロールする、というものだ。対象年齢は8-12歳とされている。

150ドル+αのCodieロボットは車輪の付いた乗り物で、7つのセンサのおかげでいろんなことができる(温度センサ、超音波距離センサ、光センサ(複数)、ライン(線)を検出するセンサ…そしてブザーとマイクロフォンとLEDライトもある)。ロボットの機能はスマートフォン(iOS/Android)のアプリで構成でき、両者はBluetoothで通信する。子どもたちは、Codieがまわりの環境に反応してどう動くか、をプログラミングする。

Codieを作ったハンガリーのチームは今、Indiegogoで資金募集をしている。先輩のRobotikyPrimoPlay-iDynepodなどの後(あと)を追おうというわけだ。あ、子どもが自分のコンピュータを組み立ててからゲームのコードを自分好みにカスタマイズする、DIYのコンピュータキットKanoもあったな。これだけこのカテゴリーが賑(にぎ)わってくると、Amazonもそれらのための専門店を開店せざるをえないのだ。

Codieのメーカーは、コンパイル不要でリアルタイムでプログラムの結果(Codieロボットの動き)を見られるビジュアルプログラミング言語に、子どもや親が惹かれるだろう、と計算している。タッチスクリーンをフルに利用するこのソフトウェアはジェスチャを読み取るから、子どもたちもそのビジュアルプログラミングを十分に楽しめるだろう、と彼らは言っている。あの自動掃除機「Roomba」のような動きもプログラミングできるというから、意外と、子どもにとって楽しいかもしれない。

子どもたちをビジュアルプログラミングからやがて卒業させるために、CodieのプログラムをJavaScriptに変換してから書き換える、というオプションもそのうち提供する予定だ。

Codie

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

米マクドナルド、General Assemblyと提携して社員IT教育プログラムを試行


McDonald’sは今日(米国時間3/16)South by Southwest会場で、教育訓練サービスのGeneral Assemblyと提携したことを発表した。同社がスタートするパイロットプログラムでは、少数の従業員が、2つのGAコースのうち一つを受講でき、期間中は毎月奨学金を受けられる。

アイデアは、受講する資金はないが技術的スキルを秘めた優秀な社員を伸ばすことだと、上級副社長兼最高デジタル責任者のArtiv Rafiqは話す。

興味のある社員は、プログラムへの適合性を調べるために適性テストを受ける必要があるが、参加が決まればあとはMcDonald’sが面倒を見る。休暇時間を与えコース期間中は作業時間に基づいて奨学金を支給する。金額は最大5000ドルに達すると彼は説明した。

会社は高い潜在能力を持つ人々を探している、とRafiqは言った。まず10人程度の少人数でスタートする計画だ。当初は実験として行うが、もっと本格的になることを期待していると彼は言った。

Matthew Brimer from General Assembly with Artif Rafiq of McDonald’s.

コースを受講した後、もっと良い職を求めて会社を辞める者もいるであろうことは認識しているが、実はそれが真の願いだ。プログラムを終了した人々が、最終的にSalesforceやGoogle等のハイテク企業に勤めることが理想だと彼は言った。

プロジェクトの立ち上がりは非常に早かった。わずか3週間前、General Assemblyのアドバイザーの一人がRafiqを訪ね、何か一緒にできないかと持ちかけた。

General Assemblyのファウンダー、Matthew Brimerは、その可能性に強くひかれ、これがMcDonald’s側にとって小さな投資ではないことも指摘した。この奨学制度には、時間休暇と奨学金に加えてGeneral Assemblyコースの費用も含まれる。

コースは2種類ある。ウェブ開発は12週間で1万1500ドル、UXデザインは8週間で8500ドル。Brimerによると、これらのコースは密度が高く、講義時間は9時から6時まで、プロジェクト作業は講義時間後まで続くことも多い。これが仕事をしながら受講するのが困難である理由だ。

Rafiqはこれを「情熱プロジェクト」と呼ぶ。彼は、同社CEOを含めプロジェクトについて話した相手の誰もが、このアイデアに大賛成したと言う。

彼はこのプログラムが大きく成長することを願っているが、現時点ではまず小人数で行い、うまくいくかどうかを確かめることになるだろう。参加する社員の配置は、General Assemblyの所在地に合わせて決められる。

General Assemblyは、人々にプログラミングとインターネット技術を教育する使命を持っている。設立は2011年で、2014年3月7日に完了したシリーズCラウンドの3500万ドルを含め、これまでに計4950万ドルを調達している。本社はニューヨーク市だが、米国およびロンドン、シドニー、香港を含む世界13都市に拠点を持つ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


テキスト郵送で有料会員増、ネット学習塾「アオイゼミ」に月額2万7000円の特進クラス

中高生向けのオンライン学習塾「アオイゼミ」が、中学3年生向けの特進クラス「サクラス(SACLASS)」を4月にスタートする。入塾テストに合格した生徒だけを対象に、偏差値65以上の公立高校合格を目指すためのライブ授業を配信する。スマートフォンやPCで使えるアオイゼミと異なり、授業はすべてiPadで配信。専属のチューターが学習管理や相談に応じて、志望校合格を後押しする。


授業は英語と数学の2教科で、アオイゼミで人気の大手学習塾出身の講師が担当。週2日・4講座をリアルタイムに配信し、アーカイブ動画も後日公開する。授業中はリアルタイムに質問を募集し、その場で答える。24時間以内に回答する「質問掲示板」も用意し、サクラスで扱う問題だけでなく、自習中に解けなかった問題にも講師やチューターが回答する。

生徒のバックアップ役となるチューターは東大や早慶、上智などの難関大学の在学生を中心に構成。「やることリスト」を用いて、生徒一人ひとりにあった学習リストを作成する。登録済みのタスクが放置されている場合にはチューターが叱咤激励するなど、家庭教師さながらにマンツーマンで学習を進めていくのだという。

ライブ授業で扱うカリキュラムは、テキスト形式で毎月郵送。ほかにも、老舗出版社「受験研究社」の教材の中から、生徒一人ひとりにあった自習用テキスト・参考書を講師・チューターが選んで届ける。

iPad限定ネット塾の勝算

オンライン学習塾というと、机に座ってPCに向かい、ノートを取りながら勉強するのを想像しがちだが、アオイゼミの受講者の大半はスマホを使っているそうだ。それだけに、なぜ、サクラスはiPadに限定したのか気になるところだ。この点についてサクラスを運営する葵の石井貴基社長は、次のように説明する。

「講義の動画とテキスト、コメントを1画面に表示できる没入感はiPadならでは。生徒と講師・チューターが密なコミュニケーションを取るにも最適なんです。iPadを持っていない生徒は利用できないわけですが、サクラスは入塾料が0円。学習塾の入塾料を考えれば、iPadの購入はネックにならないと思っています。」

「紙」が成長を後押し

石井氏はアオイゼミをスタートした当初から、「既存の学習塾をリプレイスする」と豪語してきたが、サービス開始3年目にして徐々に手応えを感じていると語る。

「これまでは塾に通いつつアオイゼミを使うか、塾に行かずにアオイゼミだけを使うユーザーの2パターンだったんですが、今年に入ってから塾を辞めて、アオイゼミ1本に絞ったという生徒が増えてきました。」

潮目が変わったきっかけは、意外にも「紙」だった。

アオイゼミは昨年12月、有料課金ユーザーに対して、授業のカリキュラムをまとめた冊子を郵送する取り組みをスタート。これまでもカリキュラムはPDFでダウンロード・印刷可能だった。だが、冊子が届くことで“塾っぽさ”が増し、生徒の保護者にもアオイゼミが塾の代わりになると認識され、無料会員から有料会員へ移行するユーザーが増えたのだと石井氏は話す。「これがアオイゼミ流のIoTですよ(笑)」。

実はサービス開始当初からテキスト郵送を考えていたと石井氏は語るが、限られたユーザー数では印刷費が高くつくために二の足を踏んでいた。現在は生徒間の口コミを中心に広がり、アオイゼミの登録ユーザー数は10万人を突破した。「中学生がTwitterで『アオイゼミで勉強だん』みたいにつぶやくんです。そうすると『え? なにアオイゼミって』と友達間で広がっている感じ」。

アオイゼミが生徒の口コミで広がったのに対して、サクラスがターゲットにするのは保護者だ。まずはアオイゼミ会員の成績上位層にアプローチするとともに、Facebook広告で集客するという。

「アオイゼミを3年間やってきて、第1・2志望校の合格率は99%に到達しました。これまでは、いわば『学習塾に追いつけ』というフェイズ。最難関校コースのサクラスは月額2万7000円とネットサービスではかなり高額ですが、通常の学習塾以上のサポート体制と、カリスマ講師のハイレベル授業によって、学習塾を本気で超えていきたいです。」


イギリスの子どもたちをプログラミングに慣れさせるために、BBCが100万台の‘Micro Bit’コンピュータを無償配布

1980年代の初めに“コンピュータリテラシプロジェクト”を掲げ、そのための教材としてのマイコン’BBC Micro‘を作らせたBBCが、今度は’Micro Bit’と名づけた、小型のボード型コンピュータ(上図)を作り、イギリスの11歳の学童に100万台を無料配布する、と発表した。配布は、2015年の秋に始まる。

この新しいハードウェアプロジェクトは、同局が今あたためている企画、‘Make It Digital’〔仮訳: デジタルにしようよ〕の一環であり、その目的は“新しい世代にプログラミングとデジタル技術による創造力を持たせること”だ。今イギリスには、昨今のデジタル経済の成長と、子どもたちの教育の現状とのあいだに、ギャップがありすぎる、という深刻な問題意識がある。 BBCは、そのギャップをうめる努力の一端を、担おうとしている。

BBCはチップメーカーのARMやNordic Semiconductor、Microsoft、Samsungなど25あまりの企業や団体とパートナーして、この企画を推進しようとしている。そしておもしろいのは、80年代のBBC Microが抱えた問題を解決しながら、進もうとしていることだ。

1980年代のパーソナルコンピュータは値段が高すぎて、コンピュータプログラミングの民主化を推進するツールにはなりえなかった。一つの学校が買う台数も、ほんの数台にとどまっていた。ぼくが今でも思い出すのは、一人の児童生徒がBBC Microに触(さわ)れる時間が、あまりにも短かったことだ。まるでマイコンの上で、メインフレームの時分割(タイムシェアリング)をやってるみたいだった。ぼくはたまたま、親が教師だったから、学校の休みの日にはBBC Microを借りることができた。でもほとんどの時間、Chuckie Eggで遊んでただけだけど。おっと、話が脱線してしまった。

もうひとつの問題は、入札で複数のコンピュータメーカーの中から選んだとはいえ、BBCがBBC MicroのメーカーとしてAcorn Computingを選定したことが、競合企業を怒らせた。とくに怒り狂ったZX SpectrumのファウンダSir Clive Sinclairは、すでに同じようなコンピュータがこれから市場に出回ろうとしているのに、なぜわざわざ新たに作るのか、と異議を唱えた。

一見するとMicro Bitにも同じことが言えそうだが、でも、企画に関するBBCの広報誌は、このデバイスはあくまでも、そこからさらに、ArduinoやRaspberry Piなどの、高度な教育的コンピューティングやホビーコンピューティングに入っていくための‘入り口’にすぎない、と強調している。なんといっても、Raspberry Piともなると、すでに500万台も売れているのだ。

Micro BitはLEDをディスプレイとする小さくてウェアラブルなデバイスであり、子どもたちはそれを、いろんなやり方でプログラミングできる。それはスタンドアロンなプログラミング入門機で、子どもたちはこれをコンピュータにつないで、すぐにプログラムを作り始めることができる。

それは低年齢の児童にプログラミングへの興味を持ってもらうためのスタート地点として設計されており、ここからさらに、もっと複雑なデバイスに移行していくことができる。そのためMicro Bitは、ArduinoやGalileo、Kano、Raspberry Piなど、そのほかのデバイス、そしてほかの子のMicro Bitにも、接続してコミュニケートできる。このことによって子どもたちの学習の進歩が自然な歩みになり、自分たちの創造力を表現したいという子どもたちの意欲に、さまざまな実現方法が与えられる。

BBC Newsの報道によると、Micro Bitの生産は一度だけだ。100万台作ってイギリスの11歳の学童に今年の秋配布したら、それで終わりだ。

それはBBC Microのときのように、私企業を怒らせないためだろう。数年前、民放数局とオンライン学習企業の非公開の会議を取材したことがあるが、そのとき最悪の敵として叩かれていたのがBBCだった。彼らの実際の言葉遣いは、もっともっとひどかったんだけど。

BBC LearningのGareth StockdaleがBBC Newsの画面でこう言っている: “BBCの役割は、問題に照明を当てて照らしだすだけだ。それにみんなが注目して動き出したら、うちは引っ込む。市場には参入しない”。

でも、Micro Bitに投じられる教材やコンテンツの量は膨大だ。BBCはイギリスの納税者のお金で成り立っているし、しかも今回は25社あまりの企業からの協力がある。それほどのプロジェクトのハードウェアサイドをたった一年でやめてしまうのは、明らかに、お金の無駄遣いではないだろうか。ただしもちろん、もうすぐローンチするPI Topのような、コンピューティング教育のスタートアップたちは、BBCが出しゃばるのは最初の1年でやめろー!と叫ぶだろうけど。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


オバマ大統領がアメリカ人労働者の賃金アップのための再職業訓練事業を展開、テク部門の求人増に対応

合衆国の失業率は、Obama氏が初めて大統領になって以来、今が最低だが、アメリカ人の賃金は伸び悩んでいる。Pew Research Centerによると、過去12か月、各月平均20万の職が作られ、それは37年ぶりの新記録だが、平均賃金は1970年代以降ずっと横ばいだ。

しかし好調なテクノロジの分野には、労働者の賃金を上げる機会がある。学卒のWebデベロッパの最初の一年の年俸は62000ドルだPayScaleによると、これはそのほかの業種の初任給の1.5倍に近い。

急成長している業界なので、新しい職種、10年前にはなかったような職種が続々登場している。ホワイトハウス(大統領府)によると、現在の全国の求人数500万のうち50万あまりが、情報技術関連だ。

ホワイトハウスは、これが、低賃金層も含めて、賃金全体を上げる機会だ、と見ている。Obamaがこのほど発表した計画では、総額1億ドルの政府補助事業により、TechHireと名づけた、雇用と直接結びつく職業訓練を展開し、なるべく短期間で賃金向上を実現する。この補助事業は、地域のカレッジや大学、デベロッパのブートキャンプ、そのほかの非伝統的な技能訓練組織をベースに展開され、12万人のアメリカ人にソフトウェアデベロッパや、ネットワークアドミニストレータ、サイバーセキュリティエキスパート、などの職に就いていただく。

全国で20の地域の約300社がすでに、女性、マイノリティ、高齢者などの低所得層に対する、職業訓練のための無料のオンラインコースやデベロッパブートキャンプの開催を申し出ている。

ホワイトハウスの報道担当次席秘書官Jennifer Friedmanは、こう言っている: “ミドルクラスの経済再活性化という大統領の政治課題の、最重要施策の一つが、大規模な再教育プロジェクトによるアメリカ人の職業構造の上方シフトだ”。この場合、シフトとは、旧来の低賃金職から新しい高賃金職への移行のことだ。

TechHireコミュニティの求人数…データ提供: Burning Glass。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


教師が対話型のレッスンを自作できるVersal、Wolfram Alphaとパートナー

Versalは、教師が対話型のオンラインコースや宿題やチュートリアル(個別教程)を作って発行できるサービスだ。同社は今日(米国時間3/4)ベータでローンチしたが、重要と思われるのは、Wolfram Researchとのパートナーシップを発表したことだ。

これによりStephen WolframがVersalの取締役会に加わり、ユーザである教師はWolfram Researchのコンテンツを自分の教材に埋め込める。その場合教師は、Wolfram Languageを使って教材を作ることになる。今後はWolfram DemonstrationsやWolfram|Alphaウィジェットなど、Wolframのそのほかのリソースも組み込む予定だ(どれにも、名前にファウンダの姓が付いている!)。

Wolframは今日の発表声明の中で、次のように言っている: “Versalと弊社の新しいクラウド機能により、教育のきわめて多様な機会や場に、高いレベルの対話性とコンピュータの知識を導入できるようになる。Versalとともに、それを実際に実現していけることは、とてもすばらしい”。

Versalは多くの意味で、これまでの単純にビデオを見るだけのオンライン学習プラットホームに対する反発だ。むしろVersalでは、先生がこのサービスのドラッグ&ドロップツールを使って、多様な対話的要素のある(タイムライン、小試験、筆記問題、マップ、図表などなど)レッスンを作る。しかも、デベロッパが新しいウィジェットを作って加えることもできる(JavaScriptで書く)。このサービスに今ある、鍵盤つきの楽譜記入ウィジェットなどは、あとからデベロッパが作ったものだ。教師は方程式をLaTeXで書き、注記の入った3Dの人骨モデルを使って解剖学を教えることができる。

今日のリリースの時点でVersalにあるウィジェットは48種類だが、おもしろいのは、先生たちにレッスンの作り方を教えるオンラインクラスがすでにあることだ。

生徒の成績を記録したり、臨時の非公開コースを設けたり、生徒を個々に招待したり、といった高度な使い方をしたい先生は、月額5ドルのVersal Proプランのユーザになるとよい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


写真に撮るだけで方程式を解くPhotoMath、二次方程式にも対応しAndroid版もデビュー

PhotoMathはすでにお使いだろうか。スマートフォンのカメラで方程式を撮ると、その方程式の解を教えてくれるのだ。また、解にいたる過程も示してくれる。iPhone版は大人気となったが、ついにAndroid版も現れた。

PhotoMathはDisrupt LondonでのBattlefieldに登場したのだが、その前に利用させてもらったのが初めての体験だった。デザインも使い勝手も非常によくできていると感じた。コンピューターで方程式を解くということ自体は、何も新しいことではない。WolframAlphaでも、もちろんずっと前からできる。しかしWolframAlphaでは方程式の入力が面倒だった。PhotoMathでは、解を得たい方程式にカメラを向けて、写真を撮るだけで事足りるのだ。

今回、Android版をリリースすると同時に、二次方程式、不等式なども解けるようになった。動作ははやくなり、また解法の表示スタイルにも変更が加えられた。

とても面白いアプリケーションだとは思っていた。しかしこちらで思っていた以上に、多くの人が魅力を感じているようだ。iPhone版はリリース後24時間でトップにランキングされるまでになった。Disrupt Londonでも、誰もがPhotoMathの話をしていた印象だ。

開発元のMicroBlinkはそもそも文字認識を技術を売りにしている企業だ。培った経験に基づき、数式の認識も迅速でかつ正確なものとなっており、数秒の操作で方程式の解を得ることができるのだ。PhotoMathは本業であるリアルタイム文字認識の精度をアピールすることにも役立つアプリケーションとなっているようだ。

これまでにiOS版およびWindows版のダウンロード数は1100万件を数えている。さらに1月のみでみても、800万件の方程式を解いたのだという。満を持してのAndroid版投入となったわけだが、価格は依然として無料だ。安さに魅力を感じてAndroidを使っているような高校生にも大人気となるに違いない。

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(翻訳:Maeda, H


モバイルの算数学習ゲームTodo MathのLocoMotive Labsが$4Mを調達してアジア進出へ

【抄訳】

算数は本来楽しいはずだが、毎日机に縛り付けられて大量のドリルやワークシートをやらされている子どもたちにとっては、どうか。元ゲームデベロッパだったファウンダが作ったLocoMotive Labsのミッションは、算数の基礎を勉強することを、学習スタイルの個体差を超えて、すべての子どもたちにとって楽しいものにすることだ。

同社の主力アプリTodo Mathはすでに110万回ダウンロードされ、カリフォルニア州バークリーに本社を置く同社は今回、シリーズAで400万ドルをSoftbank Ventures Koreaなどから獲得してアジア進出をねらっている。

ファウンダのSooinn LeeがLocoMotive Labsを発想したのは、特殊なニーズを抱える彼女の息子がきっかけだ。彼が生まれたあと、Leeと同じくゲームデベロッパだった彼女の夫は、彼のような子どもが学校の勉強にちゃんとついていけるためには何をすべきか、真剣に考えた。でもTodo MathなどLocoMotive Labsの今のアプリは、学習障害の子だけでなく、3歳から8歳までのすべての子ども向けに作られている。

“私たちが生まれた韓国は、進学競争などがものすごく激しい。そんな国へいずれ戻ることになるうちの子が、学校の勉強のいちばん初めの段階で、つまづかないようにするにはどうすべきか? それがこの会社を始めた動機だった”、とLeeは語る。

LocoMotive Labsの目標は、子どもたちが従来的な問題集などと苦闘するようになったとき、自信をもってそれらに取り組めるようにすることだ。

Leeは言う、“最初の段階で挫折したら、子どもは劣等感をもってしまう。その後も挫折が続いたら、もういいや、算数は嫌いだよ、になってしまう”。

Leeは、彼らの反面教師としてKumonを挙げる。1958年に日本で創業されたKumonは、一連のワークシートと教室での授業を通じて子どもたちに読み書き算数の力をつけようとする。Kumonのような放課後ビジネスは“学習塾”とも呼ばれ、日本や韓国、台湾などのアジア諸国でものすごく繁盛している(合衆国にも進出している)。でもLeeによれば、紙のワークシートは低年齢児童が算数の基礎を勉強するための、最良の方法ではない。

“ゲームのデザイナーをしてたから、とくに感じるんだけど、今はモバイルの時代だから、問題用紙を与えるよりも、もっともっと良い方法があるはずよ。ペンをまだ持てない三歳の子でも、タッチとスワイプはできる。ゲームはいつもユーザのことを考えて作る。どんなに良いゲームだと思っていても、子どもが気に入ってくれなかったら、そこで終わり。二度と見向きもされないわ”。

子どもたちがずっと持続的にのめり込んでくれるために、Todo Mathは宝箱を見つける探検ゲームを使い、問題を解くたびに箱の鍵を開けて宝物が獲得できる、というストーリーを利用している。LocoMotive Labsは合衆国のUniversal Design for Learning(学習のためのユニバーサルデザイン)に準拠して、どんな学習スタイルの子でも学べるような教科づくりを心がけている(たとえば子どもたちの運動能力の差にも配慮)。算数の課程も合衆国のCommon Coreに即しているが、これはシンガポールや日本の学校の算数教育の課程とやや似ている。

Todo Mathは、合衆国ではすでに学校の先生たちに受け入れられ、約1000の教室で利用されている。アジア進出の最大の課題は、教師や学校に、ワークシートよりもこっちの方が(子どもたちの自発的自主的な)学習効果が高い、と納得してもらうことだ。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


世界中の13歳から18歳が競うGoogle Science Fair、本日より受付開始

Googleが今年もScience Fairを開催している。今年で5年連続の開催となるが、2015年については本日より応募の受付が開始された。このイベントはレゴエデュケーション、ナショナルジオグラフィック、Scientific American、およびVirgin Galacticなどと提携して実施しているものだ。応募できるのは世界各国の13歳から18歳の学生で、自分のプロジェクトについてのサイトを構築し、オンラインで投稿する。プロジェクトカテゴリーはさまざまのものが用意されており、優秀なものには10万ドルの奨学金やガラパゴス諸島への招待、あるいはVirgin Galacticツアーで最新の宇宙船を間近に見る機会などが与えられる。

Science Fairからは、これまでにも非常に優秀なプロジェクトが生まれている。たとえば手のひらの熱のみから電気を起こして点灯するライトや、アルツハイマーの親族のために製作し、高齢化社会問題に備えようとするウェアラブルなどだ。

このScience Fairは、粘土で火山を作って仕組みを理解するとか、あるいは縮尺モデルを作って波の発生原因を知るといったタイプのサイエンスフェアではない。何らかの支援を必要とする問題を、実際に解決していくためのプロジェクトを実際に産み出すためのものなのだ。募集カテゴリーも増え、より広い範囲での問題解決に向けたプロジェクトが評価されるようになっている。最優秀賞などが発表されるライブイベントは2015年9月21日に開催される。それに先立つ7月2日に、各地域のファイナリストが発表され、8月20日にグローバルファイナリストが発表される。

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(翻訳:Maeda, H


「リアルを超えるオンライン学習」で司法試験合格へ、資格スクエアが新サービス

既存のeラーニングは「リアルの劣化コピー」にすぎない――。こう豪語するのは、開成高校から現役で東大法学部に進学、旧司法試験に一発合格という、数々の難関試験を突破してきた鬼頭政人氏。その後、弁護士から投資ファンドを経て、2013年4月にサイトビジットを創業した鬼頭氏は、自身が手がけるオンライン資格試験予備校「資格スクエア」を通じて「リアルを超えるオンライン学習」を実現しようとしている。

資格取得学校をリプレイス

資格スクエアは司法書士や行政書士、弁理士といった資格試験のオンライン予備校。わかりやすく言えば、TACやLECといった資格取得学校のリプレイスを図るサービスだ。教室にかかる固定費を抑えることで、大手資格学校の60〜80%の金額でオンライン講義を提供する。講師は有名予備校出身者を中心とした約30人。講義の動画は約3500本に上り、毎月100本ペースで増え続けている。

鬼頭氏いわく、これまでのeラーニングは「リアルの講義をオンライン化しているだけ」。レジュメ(テキスト)もせいぜいPDF化されている程度だと、問題点を指摘する。「時間や金銭的にリアルの予備校に行くのが難しい人が、やむなくeラーニングを選んでいる部分もある」(鬼頭氏)。

これに対して、2月12日に開始した新サービス「資格スクエアクラウド」は、資格試験の勉強に必要な要素をすべてオンライン化。あわせて、受講者同士の知恵を共有することで、「リアルを超えるオンライン学習」を実現するという。

合格のカギは「講義」ではなく「独学」

新サービスはまず、国家試験の最難関と言われる司法試験の予備試験コース(学費は19万8000円)で開始する。

オンライン上では動画の右側に、編集可能なレジュメを表示。太字や下線、付箋といった機能が利用できる。重要な論証をドラッグして「マイ単語帳」に追加し、オリジナルの論証集を作れるなど、今まで問題集やノートに書き込んでいたことがオンライン上で完結する仕組みだ。

司法試験に欠かせない条文や判例については、それらを参照するページヘのリンクを用意。レジュメの分からない部分をドラッグして「?」マークをクリックすると、講師に送る質問が自動入力されるなど、オンラインならではの機能が充実している。

「資格試験の勉強でありがちなのは、いろんな問題集の良い所どりをしようとする『切手集め』的手法。王道は良いと思う問題集を選び、付箋を貼ったりノートに書き込み、それを何度も読み返すこと。でも、今まではオンラインでそれを実現するツールがなかった。」

鬼頭氏によれば、司法試験合格に必要な勉強時間は約8000時間。そのうち講義が占めるのは、わずか約800時間にとどまる。こうしたことから鬼頭氏は、「勉強時間の9割を占める独学を効率化することがオンライン学習の役割」と強調する。

独学を効率化する「クラウドスタディ」

鬼頭氏が「さらに独学を効率化する」と言うのが、過去の質問や各受講者の単語帳を共有する「クラウドスタディ機能」だ。

例えば、各受講者が作った単語帳は誰でも閲覧できるようになっていて、自分の参考になりそうな論証は「マイ単語帳」に追加できる。各受講者の単語帳は「マイ単語帳」に追加された件数が表示されるため、“使える”単語帳がひと目で分かる。「周りの受験生の知恵をいかに借りるかが、リアルを超えるオンライン学習」(鬼頭氏)。

今後は、マルバツ問題で単にマルかバツの選択肢を出すのではなく、「もちろんマル」「たぶんマル」「たぶんバツ」「もちろんバツ」という4択を提示。マルバツ問題に「自信の有無の要素」を加えることで、従来は間違った問題しか復習しなかったのが、自信がなくて正解した問題も復習するようになるという。


コミュニケーション能力向上のためのレッスンをメールで提供するCommunicateBetter.io

これまでも優れたSaaSをいろいろ作ってきた有能な人たちが、今度は、あなたのコミュニケーション能力をアップするために、週に一回、計52回のレッスンを提供してくれることになった。会社の中や、今後のパートナー候補の人たちや、あるいはお客さんと、もっと上手にコミュニケーションできるようになりたい方はご注目を。このサービスの‘購読者’になると毎週メールで、コミュニケーション能力向上のためのアドバイスが送られてくる*。しかも、無料で。〔*: 一回のレッスンの内容(==テキスト)は、けっこう長い。〕

今は15の企業がこのサービスを支えていて、レッスンは各社が独自に作っている。今後参加企業は増えると思われるし、このサービス専門の新しい‘教育企業’が生まれるかもしれない。もちろんそんな企業からは、案内メールが送られてくるだろう。

ぼくがこのCommunicateBetter.ioというサービスに関心を持った理由は、Frontの人たちのアイデアが起源だからだ(サービスにFrontの名前は登場しない)。Frontはインボックスを共有するアプリおよびアプリケーションで、メールやTwitterやSMSによる通信がとてもスムーズにできるようになる。

2週間前にFrontの協同ファウンダでCEOのMathilde Collinに会ったとき、彼女はBen Horowitzの本、The Hard Thing About Hard Thingsにはまっていた。その本に、“企業が成長しているときは、コミュニケーションが最大の課題になる”、と書かれているのだ。

最近の彼女は、スタートアップの人たちに会うたびに、同じ質問をしているようだ…“ほかの人たちとうまくやっていくコツは何?”。彼女が知りたいのは、彼らのツールやワークフロー、それに人それぞれのユースケースだ。それは彼女のFrontをさらに良くするための情報収集だが、それだけではない。

コミュニケーションは企業の要(かなめ)だ。スタートアップの成功も失敗もコミュニケーションで決まる。コミュニケーションが上手なチームは生産性も高い。それに、多くのスタートアップが失敗するのは、顧客やユーザの獲得に失敗するからだ。

しかも、今はコミュニケーションツールに人気がある。Facebookは最近Facebook at Workをローンチしたし、コラボレーションツールのSlackは1億2000万ドルを調達した。でも、そんな大仰なツールを出るたびに試さなくても、CommunicateBetter.io がコミュニケーションのコツをいろいろ教えてくれるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


アフリカの女子の科学技術教育の中心に3Dプリントを据える試み、Youth For Technologyの3D Africa事業がスタート

非営利団体Youth For Technologyが、3Dプリントを通じてアフリカの少女たちに科学と技術を習得させようとしている。同団体は今Indiegogoで資金募集のためのキャンペーンを行っている。学校に置く3Dプリンタなどを買うために、資金が必要なのだ。

その3D Africaと名付けられた事業はすでに、先輩の非営利団体Women Enhancing Technology(WeTech)の助成金を得ているが、もっと多くの生徒たちを対象とするためにIndiegogoでも募金をしている。

3Dプリントという具体的な方法が選ばれた理由は、プリントするオブジェクトをデザイン〜設計し、実際にプリントするまでには、科学と技術(生産技術)と数学の学習が必要とされるからだ。また電話機のケースやアクセサリ、アート作品など具体的な物ができあがるので、自分が学んだことの意味や成果がよく分かる。

Youth For Technologyの理事長でCEOのNjideka Harry自身の言葉によると、3Dプリンタを選んだ理由はそれがアフリカにおける失業者の減少に貢献し、教育と仕事を直接的に結びつけることができるからだ。

Harryは次のように語る: “とくに重要なのは、3Dプリントはオンデマンドで物を作るから、サプライチェーンの形が独特で、製造業の費用の大きな部分を占める部品の在庫という部分がほとんどない。3Dプリントは2025年に全世界で5500億ドルという市場規模になる、と言われている。その技術は、この大陸を、‘アフリカへの援助’から‘メイド・イン・アフリカ(Made in Africa)’に変える”。

とくに、技術や科学や数学の勉強から遠ざけられていることの多い多数の女子に、STEM(Science, Technology, Enginnering, Mathematics)への関心を植え付けることが重要だ、とHarryは述べる。

“科学は男のもの、とされる文化的偏見がある。そのため、人口の半分を占める女性が、科学や技術に関して無能力のまま一生を送ることになってしまう”。

Youth For Technologyの目標は、若者が起業家になれるための教育事業を作り出すことだ。そのためのカリキュラムはYTF Academyと呼ばれ、生徒たちにテクノロジ関連の学科の勉強を動機付けていく。3D Africaはナイジェリアから始まり、1年後にはほかの国々にも展開していくという。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


AmazonのKindle Textbook CreatorはAppleのiBooks Authorとやり方がかなり違う

AmazonがKindle Direct Publishing(KDP)の著者のための新しいツールを、教育者や教育機関のための部門KDP EDUから出した。そのツールはKindle Textbook Creatorと呼ばれ、それを使って著者たちが電子的なテキストブックを作り、FireタブレットやAndroidデバイス、iPhoneとiPad、MacとPCなどへとパブリッシュする。AppleとiTunes UのiBooks Authorにやや似ているが、既存のテキストのPDFをベースとして使い、その上に主にKindle用のいろいろ賑やかな機能を載せる。

Kindle Textbook Creatorは、既存の教科書出版業界とパートナーしてテキストブックの制作を早くやることをねらっている。一方iBooks Authorは、教育者たちがゼロから何かを作ることを支援する。Amazonのこの新しいツールで作ったeブックは、カラフルで目立つページや、ノート、フラッシュカードによる練習問題や復習、辞書、そしてもちろんマルチプラットホームのサポートがある。またそのほかのPDFドキュメントを、含めることもできる。

経済的な側面はKDPのものがそのままEDU部門にも適用され、著者が得るロイヤリティはオプション次第で最大70%、コンテンツの著作権は著者に帰属する。またKDP EDUの出版物はKindle UnlimitedやKindle Owners’ Lending Libraryで貸し出されたり、Amazonの無料ブックプロモーションでマーケティングの素材になったりする。

EDUのTextbook Creatorはかなりシンプルな構造のようだが、Amazonは今後機能はもっともっと増える、と言っている。教育者向けのツールは今後、すごく高度化するのかもしれない。今のところはレガシーの教育出版業界自身の、教育の専門家や著者などによる自費出版の振興努力と歩調を合わせている。AppleのiBooks Authorツールは、教育者たちにいきなりデジタルでオリジナルを作らせようとしているが、Amazonは著者や出版社に、今あるものを何でも持ち込んで、同社の教育市場へのリーチを広げる手助けをしてください、と言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


ToyotaがOculus Riftを使ってわき見運転のおそろしいシミュレータを制作、おしゃべりで迷惑な友人も本物そっくり

VRや、Oculus RiftのようなVRヘッドセット(headset, ≒ヘルメット)の教具としての可能性は、すでに多くの人が認めている。デトロイトで行われた今年のNorth American International Auto ShowでToyotaが見せた運転教育用シミュレーションTeenDrive365は、新米の運転者たちに、わき見運転の危険性を教える。このシミュレータはユーザをToyota車の操縦席に座らせ、完全に没入的な(イマーシヴな)仮想環境の中に、歩行者やほかの車、建物、路上の障害物などを登場させる。

なお、ユーザが座るToyota車の操縦席は、仮想ではなく、このカンファレンスのToyotaのブースに展示されている実車だ。そしてその本物のアクセルやブレーキやステアリングホイールを操作すると、その動きがVRに伝わる。ヘッドフォンから聞こえる音はステレオだから、臨場感も抜群だ。アクセルを踏み込んだときのエンジン音や、パトカーのサイレンの音、くだらないことを話しかける迷惑な友人の話し声、などがリアルに聞こえてくる。

このシミュレータは、Toyotaの運転者教育プロジェクトTeenDrive365の一環だ。このプロジェクトには、ほかにもいろんなツールや、アドバイス、各種イベントの紹介などが含まれ、新米運転者がフェンダーを損傷したり、大きな事故に遭ったりしないように、導いてくれる。とくにこのわき見運転シミュレータは、これまでVR上でいろいろ試みられてきた運転教育用シミュレータよりもずっと充実した環境を、よりリアルに表現しているようだ。

もちろん、Oculus Riftを持ってるあなたがふつうにToyota車を買っても、その車でこのシミュレータを楽しむことはできない。でもToyotaはこれから、TeenDrive365の全国ツアーをやる気だから、10代のガキに自分の車を使わせるとどんなひどいことになるかを、とりあえずシミュレータで知ることができるだろう。同社のイベントのスケジュールは、ここにある

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Code.orgがマイノリティの多い貧困地区で教師たちへのコンピュータ科学/プログラミングの教育を開始

Code.orgのCode Studioが、合衆国の60の校区で教師にプログラミングを教える。その中の合衆国最大の7つの校区は、人種等の多様性が最大の校区でもある。

ニューヨーク市教育局とロサンゼルス統一校区とシカゴ公立校校区の三つは、多様性が最大でかつ世帯収入が最低の校区だ。そのほかの事業、Girls Who CodeやBlack Girls Code、Black Boys Codeなどもマイノリティのコンピュータ科学/プログラミング教育を志向しているが、いずれも規模が小さく、しかも学校のクラスではなく賛助団体の施設を使っている。

Code.orgの活動はすでに、1億人近い人びとに何らかの形で到達している。その中には、大統領府(ホワイトハウス)も含まれる。合衆国政府はCode.orgのHour of Code事業を公認し、オバマ大統領も昨年、この事業を通じてプログラミングを体験した6000万人の一人となった。

Code.orgの協同ファウンダHadi Partoviは、インナーシティ(都心のスラム的地区)の公立校区で活動を展開すれば、コンピュータ科学とコンピュータ工学における多様性の欠如を解消する糸口になる、と信じている。“上流階級が住む静かな郊外地区ではないからね”、と彼は言う。

Code Studioは20時間強の本格的なプログラミングコースで、生徒たちにインターネットの基礎から教え、ゲームやアプリを自作できるまで導く。教材の中にはディズニーのAnna and Elsaや、Angry Birds、FacebookのファウンダMark Zuckerbergなども登場するので、生徒たちは楽しみながら学べる。

この事業は最近、ひとつの節目を迎えた。これまでに教えた女子の数が100万を突破し、また黒人やヒスパニックの生徒も100万を超えたのだ。ここで学んだことが必ずしも、今後のキャリアに直接結びつくわけではないが、Partoviによれば目標はあくまでも子どもたちの心からスティグマ(自己劣等化意識、どうせ自分はだめだから意識)を取り除くことだ。参加児童の平均年齢は、12歳だ。

今合衆国には、ソフトウェアを職業にしている女性が約55万人いるが、キャリアの中途でその 1/4が非技術的な職業に移ってしまう、とNational Center for Women in Information Technologyが報告している。中途で職業を変えたり学校を中退する理由は、無力感や孤独感に襲われることだ。

大学でコンピュータ科学を専攻する女性やマイノリティはそれほど多くはないが、Code.orgのCode Studioで学んだ人たちは、15%が黒人、22%がヒスパニック、そして43%が女性だ(上図)。この数字はもっと増やしたい、とPartoviは言っている。

Code.orgの最近のブログ記事は、次のように述べている: “コンピュータのソフトウェアやインターネットの基礎、そしてそれらがどのように世界を変えつつあるかを子どもたちが学ぶことに、差別があることは正当化できない。それは、誰もが学ぶべきことだからだ。しかもCS教育の人種的文化的差別がなくなれば、今後のテクノロジ業界が得る人材はきわめて豊富になるのだ”。

Code.orgの事業でプログラミングを学んだ児童生徒は全世界で426万に達する。その多くは合衆国だが、ボランティアたちの手により教材は34か国語に翻訳され、合衆国以外の国々の子どもたちに対しても事業の展開が始まっている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


[イギリス]プログラミングの義務教育導入でCode Kingdomsなど教育ツール系がVCのターゲットに

【抄訳】

スタートアップのためのシード段階の投資を全世界的に展開しているSparkLabs Global Venturesが今日(米国時間12/18)、二つのスタートアップ、Code KingdomsMangoPlateへの投資を発表した。

SparkLabs Global Venturesは、イギリスのCode Kingdomsへの42万ドルと、韓国ソウルのMangoPlateへの60万ドルのラウンドに、それぞれ参加した。後者には、韓国政府からのスタートアップ育成マッチング事業の資金も含まれる。

子どもたちにプログラミングを教えるプロダクトがこのところ増えている中で、Code Kingdomsはケンブリッジ大学のコンピュータ科学を卒業したRoss TargettとHugh Collinsが開発したゲームだ。来月ローンチするCode Kingdomsは、子どもたちがクラスメイトや友だちと一緒にJavaScriptでゲームを作る。プログラミングは最近、イギリスの小学校の正規のカリキュラムに加えられたから、そのための教育ツールも、いろいろがんばっている。Code Kingdomsのほかに、Doctor Whoのテーマによるオンラインゲームeや、GCHQが最近リリースした暗号アプリなどがある。後者は子どもたちがサイバーセキュリティについて勉強するのを助ける。

一方MangoPlateは、ユーザのカスタム化により、韓国の20万あまりのレストランからおすすめのディナーをリコメンデーションする。【中略】SparkLabs Global Venturesのほかに、SoftBank Venturesも同社の投資家だ。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


プログラミングなるもの、大統領もしてみんとてするなり

いよいよ大統領もプログラミングをする時代になった。

もちろん、RubyとPythonのどちらが良いのかなどという議論に加わるのはまだ当分先のことになるだろう。今回は、子供たちにプログラミングへの関心を持ってもらうためのイベントであるHour Of Codeの一環として、大統領自らもプログラミングをしてみたというわけだ。書いたのはJavascriptを使ったプログラムだ。

おそらく、TechCrunchの読者の方々は、何らかの形でプログラミングを経験してみたことがおわりだろう。しかしもしも全く経験がないということであれば、ぜひともやってみるべきだ。皆がプログラマになるべきだと言っているわけではない。ほんの少しでも経験してみれば、身の回りに形作られつつある「デジタルワールド」を見る眼が変わってくると思うのだ。大工でなくても金槌が使えるのと同様に、ちょっとしたプログラミング技術はぜひとも身に着けておきたい。

そう言われるならやってみるかと思った人には、たとえばKhan Academyの入門講座などもある。実際のプログラミングを通じていろいろと試してみることができる、1時間程度の講座だ。

ちなみに、オバマ大統領が書いたのはライバルたちとの支持率の違いを表示するプログラム…ではない。スクリーン上に四角形を描くプログラムだった。もちろん小さなステップだが、皆、こうしたところからスタートするのだ。

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(翻訳:Maeda, H


プログラミングは言語能力の一種、読む・書くがその基盤、と信ずる子ども向けプログラミング教室Bitsbox

Bitsboxの協同ファウンダScott Liningerがプログラミングをおぼえたのは、子どものとき両親が買ってくれたTRS-80だった。彼はこのコンピュータについていた本からプログラムのコードをコピーして、実際に自分の手でコードを書く(タイプする)プログラミングをおぼえた。今、自分が子どもの親になったLiningerは、娘に、自分の手で実際にコードを書く体験を伴うプログラミングをやらせたい、と考えた。しかし、今Webに多数登場しているサービスや教材(and玩具ふう教材)はどれも、このかんじんのフィジカルな体験を欠いていた。

Liningerは曰く、“子ども用のプログラミング学習製品は、どれもすばらしいけど、ああゆうドラッグ&ドロップ方式のツールは、プログラミング言語の文法やシンタックスや構造を教えない。でもたとえば、ドイツ語で何かを書きたいと思ったら、ドイツ語のルールを理解しなければならない。そしてドイツ語で何でも書けるようになるためには、自分でたくさん書いて練習することが唯一の道だ。プログラミングでも、実際にコードをたくさん書く経験をしなくちゃ、上達しないよ”。

彼は半年前まで、GoogleのSketchUp部門で働くエンジニアだった。彼自身も、自分のスタートアップを2007年に売ってGoogleに入社した。

自分の娘へのプログラミングの教え方について、かつてのGoogleの同僚などにいろいろ相談したところ、全員が彼と同じ体験をしていた。実際に、コードをタイプすること。“今30歳以上のプログラマは誰も、ブロックをドラッグしてプログラミングをおぼえてなんかいない。子どもたちにも、コードをタイプさせるのが最良の方法だと思う”、とLiningerは語る。

ただし、コードをタイプすることが楽しくなければ、だめだ。そこで彼は、Bitsboxを構想した。

“最大の敵は、難しいことではない。退屈なことだ。子どもたちは、難しいことには関心を持つ。でも退屈なことからは、さっさと逃げる”、とLiningerは言う。

彼のBitsboxのサイトは立ち上げてからまだ3週間だが、すでに登録ユーザ数はおよそ7万、彼らがWeb上でコードを書いた時間は28万分(一人平均4分)、日数換算で194日にもなる。

Code.orgからのトラフィックが多いが、それは、そこでBitsboxが推奨されているからだ。Bitboxのサイトにアクセスすると子どもたちには仮想タブレットが与えられ、JavaScriptで簡単なアプリケーションやゲームを書いていく。

Liningerによると、Bitboxが使っている軽量なプログラミングAPIは、いわばアメリカの小学生の読本の古典的定番”Dick and Jane”のプログラミングバージョンだ。この読本の古典は、短い、書きやすいフレーズを繰り返しながら、子どもたちが読み書きをおぼえるように誘導する。

作った(書いた)ゲームは、QRコードをスキャンして自分のタブレットやスマートフォン(iOSとAndroid)にインストールできる。実はそれはHTML5のアプリなので、ブラウザのあるデバイスなら何でもよい。ゲームの内容は、泡を出す、車でドライブする、エイリアンを空から撃ち落とすなど、簡単なものばかりだ。

来週Bitsboxは、Kickstarter上で資金募集のためのキャンペーンを開始する。今のWebサイトは無料だが、会員制の有料バージョンを作って、それを収益源にしたいのだ。この有料バージョンの開発には、同じくGoogleでSketchUpにいたAidan Chopraが協力してくれる。

有料会員に毎月届くボックスには、10数本ぶんののアプリケーションの書かれた本とトレカが入っている。子どもは自分が作りたいアプリケーションを選んでから、Webへ行き、コードをタイプして、画面上の仮想タブレットでそのコードを実行する。次は、そのアプリケーションを自分のデバイスへ送ったり、ソーシャルメディアで共有したりする。

このボックスは、すでに150名ぐらいの子どもたちでテストし、本番ローンチのためにKickstarterで4万5000ドルを募る。その資金プラス、ボウルダー(コロラド州)のアクセラレータBoomtownへの参加により、来年4月からボックスの発売を開始する。

ボックスは毎月30ドルで、水泳やダンスなどの教室の月謝とあまり変わらない。会員にはならないがボックスを見てみたいという人は、Kickstarterで40ドルを支援するとよい。

対象年齢は7〜11歳、毎月新しくておもしろいプログラムを作れる(書ける)ようにして、子どもたちが飽きずに継続することを促す。

プログラミングも言語能力だから、小さい子どものころから始めた方が身につく、とチームは信じている。しかも現代ではそれは、特定の外国語を勉強するよりも普遍的に重要な言語能力だろう。

“昔から、読み書きの嫌いな子でも、なんとかして読み書きを教えてきた。結果的に、大人になれば誰もが読んだり書いたりできる。今はそれと同じで、プログラミングの読み書きも、親は少なくとも自分の子がその学習機会に触れるだけのことは、してあげるべきだ、子どもを小学校へ入れるのと同じように”、とLiningerは言う。

関心を持たれた方は、誰でもBitsboxのユーザになれる。そして来週は、Kickstarterのプロジェクトのご案内が表示されるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))