ディープリンクのマーケットリーダーBranchがシリーズDで$100Mあまりを調達、ユニコーンの仲間入り

Androidオペレーティングシステムの作者Andy RubinのPlayground Venturesが支援するディープリンク制作のスタートアップBranchが、今度の資金調達ラウンドで評価額が10億ドルになり、ユニコーンクラブのメンバーになりそうだ。

この4歳の企業は、企業のためにWebサイトとモバイルアプリとの間のリンクを作る。同社は、PitchBookの情報と確認によると、シリーズDの資金調達で1億2900万ドル相当の株式を売れることになり、そこに注入される資本は同社の価値をおよそ10億ドルと評価している。

今朝(米国時間9/7)のメールでBranchのCEO Alex Austinは、コメントを拒否した。

レッドウッドシティに本社のある同社は、2017年4月にPlayground率いる6000万ドルのシリーズCを完了し、調達総額が1億1300万ドルになった。そのほかの投資家は、NEA, Pear Ventures, Cowboy Ventures, Madrona Venturesなどだ。一方RubinはAndroidの協同ファウンダーであり、Essentialのファウンダーでもある。後者はスマートフォンメーカーだが、高く評価されたわりには、あまり売れなかった

Branchのディープリンクプラットホームは、企業のアプリの成長とコンバージョン(実買)とユーザーのエンゲージメント(積極関与)とリテンション(固定客化)を助ける。

ディープリンクは、Webサイトのページではなく、特定のコンテンツへユーザーを連れて行くリンクだ。たとえば、これはディープリンク、そしてこれはディープリンクでない。

[ディープリンク略史](未訳)

ディープリンクはWebやメールのコンテンツをアプリに結びつける。たとえばスマートフォンで買い物をしていてJet.com上のアイテムへのリンクをクリックすると、ユーザーのスマートフォンにインストールされているJetのアプリに連れて行かれる。従来のリンクのように、JetのWebページへ、ではない。モバイル上で見るWebページは、かなり貧弱なユーザー体験だ。

Branchを使っているアプリはほぼ40000あり、全体の月間ユーザーは30億に達する。Airbnb, Amazon, Bing, Pinterest, Reddit, Slack, TinderなどもBranchを使っている。

Austinによると、この前のラウンド以来同社は“ものすごく成長し”、次のラウンドを迎えることになった。

彼曰く、“だんとつのマーケットリーダーになれて幸運だった。ディープリンクに関してはまだまだやることがいっぱいあり、今回の資金もBranchのプラットホームの継続的な成長を支えるために使われる”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

2019年iPhoneには画面埋め込みTouch IDが搭載されない?Android端末には普及とのアナリスト予測

eng-logo-2015これまでも噂に上りつつ、結局は実現していない新iPhoneへのディスプレイ埋め込み式Touch ID(FOD:Fingerprint On Display)の搭載ですが、やはり2019年モデルのiPhoneにも採用されないとの予測が報じられています。

アップル未発表製品の予測で知られるTF International SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuo氏の最新レポートによると、2019年内にはFOD市場は500%もの伸びを示すとのこと。ただし、アップルは2019年型iPhoneにこれを搭載しないとの予想が述べられています。
まだiPhone XがiPhone 8(仮)と呼ばれていた2017年7月、Kuo氏は「OLEDディスプレイの下に指紋認証のTouch ID機能が組み込まれる」との噂を否定していました。その後、発売されたiPhone Xがその通りの仕様だったことはご存知のとおりです。

Kuo氏のレポートでは、Face IDはiPhoneの生体認証セキュリティソリューションとして上手く機能しているとのこと。その代わり、AndroidがFOD技術が着実に改善されるテストベッドになるとしています。

今までのところFODはハイエンドのOLEDモデルに限られ、ミドルレンジのLCDモデルにはサポートされていませんでしたが、Kuo氏はこの状況も変わって普及の裾野が広がっていくとの見通しを述べています。

Android端末のメーカーは、iPhoneと差別化する手段としてFODを採用していく意向だとか。その理由として、Kuo氏は次のような要因を列挙しています。

  1. iPhoneの(Face IDに対する)ユーザーの反響が予想以上に低い
  2. FODを採用したVivo X21に対するユーザーの反響が予想以上に高い
  3. FODはハイエンドスマートフォンに必要な全画面デザインにとって最高の指紋認識ソリューションであること

Kuo氏は、現時点では画面の一部にしか反応しないFOD技術が、来年後半には全画面センシングへと進化するよう研究開発の努力が注がれると強調。そして2019年前半までには、「ユーザーエクスペリエンスの著しい改善」を伴って、FOD対応ディスプレイの製造業者が増えると予測しています。

さらに2019年第1四半期に登場が予想されるサムスンのGalaxy S10は、ディスプレイにFOD技術を採用する予定とのこと。こちらは韓国メディアThe Bellが、今年6月にも同様の予測を報じていました。

多くのユーザーがTouch IDへの愛着を深めているからこそ、何度も流れる(そのたびに否定)と思われる新iPhoneのFOD搭載に関するうわさ。2018年から2019年にかけては、アップル対Android陣営の「顔 vs. 指」になる一方で、指紋に惹かれながらも踏みとどまるiPhoneユーザーのアップル愛が試されそうです。

Engadget 日本版からの転載。

10月3日以降Apple App Storeのすべてのアプリにプライバシーポリシーが必要とされる

Appleは、ユーザーの個人情報をどのように使っているか、そして、その安全と共有について、ユーザーにちゃんと伝えていないアプリを取り締まろうとしている。AppleがApp Store Connectポータルにポストしたデベロッパー向けの発表によると、まだテスト中のものも含めてすべてのアプリに、2018年10月3日の時点で、プライバシーポリシーがなければならない。

Appleは従来から、ユーザーデータの保護に徹している企業だから、これまでプライバシーポリシーのないアプリがApp Storeに実際にあったことは、Appleの怠慢だったとも言える。しかしヨーロッパの規制GDPRが発効した今となっては、それはきわめて重要な方針発表になった。顧客データの取り扱いについて最終的な責任があるのはアプリのメーカーだが、そんなアプリをホストしているAppleにも、ある程度の責任はある。

今日では、アプリだけでなく、それらのアプリをホストするプラットホームも、アプリの振る舞いについて責任がある、とされる。また、アプリに関するプラットホームの方針から生ずるユーザーデータの悪用に関しても、もちろん責任がある。

たとえばFacebookのCEO Mark Zuckerbergは、Cambridge Analyticaのスキャンダルに関して合衆国上院に呼びだされた。8700万ものFacebookユーザーのデータが、Facebookのアプリを使って不正に取得されたのだ。

したがってAppleの新しい要求は、同社に新たな保護層を与えるものだ。Appleがうっかり見逃してしまったアプリでも、これからは、そのアプリのプライバシーポリシーとその文言により責任を問われる。

Appleは、プライバシーポリシーのリンクやテキストは、デベロッパーがそのアプリの新バージョンを提出するまで変えてはならない、としている。しかし、リンクが変わらなくてもリンク先のWebページの内容は変わるかもしれない、という抜け穴がここにはある気がする。

Appleによると、プライバシーポリシーはApp Store全域のすべてのアプリおよびアプリのアップデートに10月3日の時点で必要であり、TestFlightのテストプラットホームに関しても必要である。

すべてのアプリにプライバシーポリシーがあることと、その内容がユーザー保護の観点から適切であることを、Apple自身が検査するのか、そのへんは明らかでない。もしApple自身が検査と排除の作業をやるのなら、スタッフを増員しないかぎり、アプリの承認プロセスが長引いてしまうだろう。

Appleは、いかがわしいアプリのチェックと排除をこれまでもある程度やっており、最近の例では、Facebookのデータ泥棒的VPNアプリOnavoを、App Storeから排除したe。でも、そのアプリは長年無事だったのであり、App Storeのテキストは、それが集めたデータをFacebookが共有した、と開示している。今ごろになってやっと排除されたことは、ユーザーデータを集めることを主要な機能とするアプリに対して、Appleの姿勢がこれからはより厳しくなることを、意味しているのだろう。

画像クレジット: TechCrunch

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研究者が作ったタブレットは巻物式スタイル

クイーンズ大学ヒューマンメディアラボの研究者が、スマートフォンでもタブレットでもない、それでいてその両方に近いタッチスクリーン式のデバイスをつくった。MagicScrollと名付けられたそのデバイスは古代の(パピルス/紙/パーチメント)巻物に着想を得て開発された。シリンダー状の巻きスタイルで、7.5インチのフレキシブルなタッチスクリーンがケースに収まる。

3Dプリントを使ってつくられたこの斬新なスタイルでは、デバイスの端にある回転ホイールを回すことで、かつての回転式名刺ホルダー(覚えているだろうか?)のように、スクリーン上にある連絡先を素早くめくることができる(回転ホイールは両端に取り付けられている)。

そして、より詳細な情報が必要ということであれば、ユーザーはスクリーンをケースから引っ張り、実際に見るためのディスプレイとして広げる。プロトタイプのフレキシブルスクリーンの解像度は2K。なので、現在の初期段階としては、最新のiPhoneのRetinaディスプレイより中級レンジの携帯電話に近い。

  1. MagicScroll1

  2. MagicScroll2

  3. MagicScroll3

  4. MagicScroll4

  5. MagicScroll5

 

また、電話をかけるときに通話相手の顔が見えるようスクリーンがしっかりと固定されるなど、この巻物スタイルのデバイスを人間工学的に快適に使えるように設計している。

開発チームは、プロトタイプが現段階では漠としていることを認めているがーまだレトロな雰囲気を加えただけのデバイスだー1980年代の大量に生産された携帯電話のような存在にしたいと考えている。たとえば、1984年に発売されたクラシックなMotorola 8000X Dynatacだ。

研究開発が進められている現段階ではかさばる形状だが、開発チームはフレキシブルなスクリーンをシリンダー状にするというプロトタイプのスタイルだと軽量で、iPadのようなタブレットより片手で持ちやすいというメリットがあると考えている。巻いた状態にすると、ポケットにも入ると指摘する(ただし、大きい)。

彼らはまた、音声通話用としてだけでなく、書き取りデバイスとして、あるいは位置指示デバイスとしての活用も描いている。プロトタイプにはカメラも備わっていて、これにより任天堂のジェスチャーシステム‘Wiimote’のようにジェスチャーを使ってデバイスをコントロールすることができる。

さらに、研究チームは回転ホイールにロボティックな駆動装置を加えて面白い仕掛けをしている。いろんなシーン、たとえばノーティフィケーションを受信したときにスクロールが動いたり、一カ所でスピンしたりするというものだ。逃げ回る目覚まし時計Clockyは嫉妬するかもしれない。

「我々は古代の巻物に強い影響を受けている。というのも、それらは自然な形態であり、長いものを視覚的に途切れさせることがないからだ」。ヒューマン・コンピューター・インタラクションの教授でラボのディレクターでもあるRoel Vertegaalは発表文でこう述べている。

「他に、名刺を保存したり探したりするのに使う、昔ながらの回転式名刺ホルダーシステムにもインスピレーションを得た。MagicScrollでは回転ホイールにより、果てしなくめくるのではなく、たくさんあるリストから素早く探し出すことが可能になる。巻いているものを広げると、選んだアイテムをフルスクリーンでみることができる。まさに、Instagramのタイムラインでの写真ブラウズや、メッセージ、LinkedInの連絡先にうってつけの手法だ!」

「ゆくゆくはこのデバイスをシャツのポケットに入れて持ち歩けるよう、ペンほどのサイズにしたいと考えている」と彼は付け加えた。「広い意味でいうと、このMagicScrollプロジェクトでは‘スクリーンはフラットでなくてもいい’‘なんでもスクリーンになる’という考え方を検証できる。それは、コーヒーを注ぐスタンドに行く前にオーダーを選べるインターラクティブなスクリーンを搭載した繰り返し使うことのできるカップなのかもしれないし、はたまた衣服につけるディスプレイなのかもしれない。どんなものがアプリになるのか試行錯誤しているところだ」

研究チームはプロトタイプが実際に動く様子を収めたビデオを制作した(以下に埋め込んでいる)。このビデオは来月バルセロナで開かれる、ヒューマン・コンピューター・インタラクションに関するMobileHCI会議で公開される見込みだ。

明らかに、MagicScroll似のモバイルデバイス類は商品化には程遠いが(特に、この手のコンセプトデバイスはモバイルデバイス会社のR&Dラボが“チラ見せ”してきたーその一方でそうした企業はタッチ感応ガラスを使ったモンタージュのようなものをつくり続けている)、Samsungがここ数年、折り畳み式スクリーンのスマホの開発に力を注いでいることは特筆に値するだろう。このスマホに関する最新の噂によると、来年にも発売されるかもしれないとのことだ。もしくは、まだかもしれない。

しかし、Samsungが言う“折り畳み可能”という意味がMagicScrollプロトタイプのようにフレキシブルに曲げられるもの、というふうに解釈されるかどうはかなり疑わしい。2枚の殻をつなぎ合わせた様なデザインーつまりフラットなスクリーンを広げるとシームレスに拡張され、閉じるとポケットに入れられるほどコンパクトにできる、というのがSamsungのデザイナーにとって現実的な選択肢だろう。形状を変える能力を持ち、かつ消費者の日々の使用に耐えうるだけの頑丈さも必要で、そうしたデバイスを売るというのは明らかに商業的にもチャレンジとなることを考えれば、なおさらだ。

それにも増して、こうした見て楽しいデバイスでも、消費者が従来と全く違うものを受け入れようとするかというのは不透明だ。洗練された(そして必然的に)扱いにくいデバイスというのは、特定のニッチな使用方法やユーザーのためのものになりがちだ。

大衆向けには、6インチのタッチ感応(そしてフラット)ガラスがうまくいっているようだ。

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(翻訳:Mizoguchi)

任天堂のドラガリアロスト、今日詳細発表――新モバイルゲームの配信開始は9/27

任天堂がモバイル市場に参入するのは遅かったが、いったん参入すると新ゲーム投入のペースはきわめて着実だった。 任天堂の新しいモバイルRPGはAndroid版、iOS版で9月27日から配信される。

ドラガリアロストというタイトル自体は去る4月に発表されていたが、われわれは詳細はつかんでいなかった。任天堂は今日この後、Mobile Directのページで詳細を公開する(下にエンベッドしたYouTubeでライブ配信される)。

ドラガリアはサイバーエージェントのゲームのグループ企業、サイゲームスが制作した。同社はグランブルーファンタジーなどの人気ゲームで知られる。このゲームは クロスプラットフォームで、スクエアエニックスでファイナルファンタジーを手がけた皆葉英夫がキャラクターをデザインしている。任天堂はサイゲームスとの提携の一環として株式を一部取得している。これは両社の関係をいっそう密接にするのに効果があるだろう。

任天堂では新ゲームについて巨大スケールのRPGであり、「人と竜の新たな契約」だとしている。重要な点だが、プレイは無料だ。これは任天堂の初期のモバイルゲーム、スーパーマリオランの販売が伸び悩んだことからマーケティング戦略をシフトさせたものだろう。

〔日本版〕こちらは ドラガリアロストの日本語ページ。今日(8/30)、日本時間では12:30から詳細がインターネットで発表される。

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滑川海彦@Facebook Google+

LINEチャットでレストラン予約の「ビスポ!」にLINE、本田圭佑氏らが出資

LINEチャットで、さまざまなモノやコトを相談したり、予約したりできる時代。旅行恋愛相談など、TechCrunch Japanでもいくつかサービスを紹介してきているが、8月28日にリリースされた「ビスポ!」は飲食店予約をLINEチャットでできるサービスだ。

ここで「あれ、そういうの既になかったっけ?」と思った方は、なかなか鋭い。実は2015年にLINEがRettyとの提携で「LINE グルメ予約」というお店探しと予約ができるサービスを提供していたのだが、2017年3月にサービスを終了している。

また、飲食店探しをユーザー同士が人力で助け合うサービスとして2015年3月に始まった「ペコッター」も、現在はグルメコンシェルジュサービスとして予約代行をメインのサービスとして運営。iPhoneアプリのほかにLINEボット版を提供している。

こうした飲食×チャットの世界に新たに加わったビスポ!は、一見すると、ほかのチャットボットと同じように「LINEで友だちになって希望条件をチャットすると、店を提案してくれて、最終的には予約もできる」というサービスだ。

運営会社Bespo(ビスポ)代表取締役CEOの高岳史典氏は「ビスポ!は、飲食業の課題に飲食店サイドに立って解決するサービスだ」と、その特徴を説明する。

飲食店業界に入って知った課題

高岳氏は、新卒で日本興業銀行に入行、P&Gでマーケティングを担当した後、コンサルティング会社を経て、いわゆる「ライブドア事件」により一度は解体されようとしていたライブドアに参画し、再編やNHN Japan(現在のLINE)との統合に関わった。ライブドアに参加した経緯や現LINE CEOの出澤剛氏との出会いを本人が綴ったテキストを読んだ方もいるかもしれない。

その後、2013年に飲食業界で起業し、ラムチョップとワインの店「ULTRA CHOP」を経営。5年間で4店舗を展開するに至る。

実は高岳氏は2016年9月に、いわゆる「食べログスコアリセット事件」の発端となる下記ツイートを発信している。新聞や週刊誌などでも話題になったので、ご記憶の方もいるだろう。

ちなみにその後、食べログ運営のカカクコムは「有料集客サービスを利用しているかどうかが点数に影響することは一切ない」とアナウンス。店舗のサービス利用状況や検索結果での優先表示と、点数の更新との間には関連はない(偶然タイミングが重なっただけ)と説明している。

ともあれ、こうして自らが飲食店を経営し、業界向けサービスを見ていく中で課題を感じたという高岳氏。いま提供されているサービスには「飲食店サイドに立ったものは、なかなかない。飲食店を課金対象にしか見ていないサービスが多い」と述べる。そこで「課題を解消することで、日本の飲食店をもっと豊かにしたい」と考え、2018年1月に設立したのがBespoだ。

高岳氏が考える、飲食業界の課題は3つある。直前キャンセル、集客、人材確保だ。

直前キャンセルについては、Bespo設立前の2017年、飲食店経営をしながらマーケティングやITに関するアドバイザーをしていた高岳氏が、ダイナースクラブ、LINE、ポケットコンシェルジュの3者を連携させた「ごひいき予約」サービスをプロデュースしている。

ごひいき予約は、「何カ月も先まで予約が取れない」ような人気店でありがちな、「当日急にキャンセルせざるを得なくなった」席をダイナースクラブが買い取り、LINEの公式アカウント経由で会員に告知、即時転売するというもの。転売後の予約・決済をポケットコンシェルジュのシステムが担当する。

そして今回リリースされたビスポ!が取り組むのは、集客の課題だ。有名店でも人気店でもない、ほとんどの飲食店では、集客ができないことは、キャンセルよりさらに大きな問題となる。

「例えば評判のお寿司屋さんのNo.2が独立して、店を持ったとする。いい素材を確かな腕で出していれば、最初は前の店の常連さんが様子を見に来てくれたりするからよいけれども、ちょっと駅から遠い、といった場合、せっかくよいネタを仕入れていても、ずうっとお客さんを待っていなければならない、なんてことになりかねない。では『食べログ』や『ホットペッパー』に“課金”して検索順位の上位掲載を狙えばよいのか?というと、そういうことでもない」(高岳氏)

トレタとの連携で空席のみをリアルタイムにレコメンド

ではビスポ!は具体的にどうやって、集客の課題を解決しようとしているのか。

ユーザーにとっては、ビスポ!は検索をせずにLINEチャットで店を見つけて、予約までできるサービスだ。LINE公式アカウントの「ビスポ!(@bespo)」と友だちになって、利用を開始する。

メニューの「かんたん予約」では、チャットボットのガイドに合わせて希望日時、人数、予算、ジャンル、場所などを選べば、希望日時に席が空いている店が候補としてリアルタイムで表示されるので、好きな店を選んで予約ができる。

また「わがまま予約」では、かんたん予約の条件に加えて「アレルギー対応メニューを用意してほしい」「デザートプレートを誕生日用にデコレーションしてほしい」といったリクエストが可能だ。利用できるのは1人当たりの予算が5000円以上から。わがまま予約の場合は、条件に対応できる店があれば、早ければ30分程度で、遅くとも24時間以内に順次返信をくれるので、その中から好きな店を選んで予約することになる。

飲食店側も予約管理はアプリで行う。予約の状況の確認や、わがまま予約の場合に返信して予約を待つかどうかの判断、ユーザーへのお礼メッセージ送信が可能。また、ビスポ!を利用する店舗間で見られる、ユーザー評価とコメントも入力することができる。

肝となるのは「予約台帳と連携しているので、条件の中で、空席のある飲食店のみが自動的にレコメンドされる」という点だ。

「既存モデルの予約サービスでは、店は空席、つまり“在庫”を予約サービス側に預けている状態になる。お客さんにとっては“金曜夜7時”といった在庫が人気なわけだが、そうした在庫が予約サービス上で前日までにはけなかったとしたらどうするか? 実は店は予約サービスから在庫を引き取って『当日予約は電話で』といった形で予約を受けるようにしているんです」(高岳氏)

ビスポ!はトレタの予約台帳と連携することで、リアルタイムでの空席マッチングを可能にしている。「予約の取りっぱぐれがなくなるので、店としては安心できる」と高岳氏は話す。

わがまま予約の場合でも、空席がなければ店に通知は来ず、空きがあるときだけリクエストが通知される。返信するか、スキップするかは店が選べるようになっていて、返信した場合には、ユーザーが店を選択するまでは席が仮予約の状態になる。

「店は、例えば夕方の早い時間帯なら『お客さんを入れたいので、多少のわがままには応えよう』となるが、必ず満席になると分かっている曜日・時間帯で、安めの予算で面倒なリクエストが届いた場合には、スキップすることもできる。いわばリバースオークションのようなスタイル」(高岳氏)

飲食代金の支払いは原則として店舗で行うが、わがまま予約については「訪日外国人客も支払いやすいように」ということで、事前に設定した予算をLINE Payで支払うこともできるよう、年内には機能を実装する予定だという。

高岳氏は「かんたん予約とわがまま予約のどちらが好まれるかは分からないが、まずは両方実装してみて、いろいろと改善していこうと思っている」という。わがまま予約のフリーワードについては、自然言語解析などを使って、より適切なマッチングに結び付けることも検討しているそうだ。

ビスポ!の利用料は、ユーザー側は無料。飲食店側は、初期費用や月額費用は不要で、かんたん予約なら、予約が成立して来店した人数1人あたり300円、わがまま予約の場合は、予約が成立した時点での予算総額の6%を手数料として支払う(来店してからの追加注文には料金がかからない)。ただし、トレタを導入していない飲食店の場合は、予約・顧客台帳の利用料として月額1万2000円が必要となる。

「競合サービスでは、月額の掲載料が店にとっては負担になる。また掲載料に対してどれだけ集客できたのかがつかめず、費用対効果が分からない。ビスポ!は送客した分だけ費用が発生するので、費用対効果が明確だ」(高岳氏)

テクノロジーをふんだんに使って飲食業の課題を解決したい

Bespoではサービスのリリースと同時に、LINE子会社のLINE Venturesとプロサッカー選手・本田圭佑氏の個人ファンドKSK Angel Fund、および複数の個人投資家などから資金調達を実施したことも明らかにしている。調達金額は非公開だが、関係者の話や登記情報などから総額1億円前後とみられる。

チャット画面はLINE、空席データ連携についてはトレタの全面協力により構築したというビスポ!。サービスリリースにあたって、同社にはLINE取締役CSMO/LINE Venture代表取締役の舛田淳氏がアドバイザーとして就任している。

ローンチ時点で、港区、中央区を中心とした約50店舗が参加するというビスポ!は今後、今年中に参加店舗数1000店舗、ユーザー数10万人を目指す。また、2020年には1万店舗、100万人の利用を、国内のみの展開で達成したいとしており、このほかにもインバウンドユーザーによる利用者増をもくろんでいるそうだ。

Bespo(ビスポ)代表取締役CEOの高岳史典氏

高岳氏はそもそも飲食業界で起業した理由をこう語っている。「人と向き合う仕事がしたかった。多くても1日に数十人ぐらいを相手にする仕事、例えばネイルサロンでも美容院でもよかったけれども、たまたまラムチョップと出会って、飲食店で起業することになった。それが今につながっている」

また、飲食業界へ入った当初と今との違いについて「5年前だったらトレタもなかったし、もっと前はLINEもなかった」と高岳氏は言い、「今、このタイミングだからこそ、テクノロジーでできる課題解決はいろいろある。そしてそれは飲食店をやって、1日10人と向き合っていたから見えたこと。そこから1000店舗へサービスを広げれば数万人、1万店舗なら数十万人のユーザーとつながる」と述べている。

「テクノロジーをふんだんに使って、しかしテクノロジーありきではなく課題ベースで解決していきたい」という高岳氏。「今あるコンシェルジュ的なサービスは人力に頼るところが大きく、それは時間も労力もコストがもかかる。完全にテクノロジーで解決する方向で、課題をクリアしていきたい」と話している。

飲食店の経営も、これからも続けていくそうだ。そして「そのときどきで、できる技術を使って課題解決していく」と高岳氏は言う。まだ手を付けていない課題の「人材確保」についても、「解決の糸口となる技術は見つけている」と高岳氏は述べ、「数年内の近いうちに、人材の課題も解決する新サービスを提供するつもりだ」と話していた。

Apple、iPhone Xのデザインの新iPhone発表へ――噂は正しかった

Bloombergは、新世代iPhoneに関して流れている観測を確認する記事を発表した。これももともとAppleウォッチャーとして有名な台湾のアナリスト、郭明錤(Ming-Chi Kuo)が昨年11月に発表したレポートに基づくものだ。Bloombergによれば、Appleは来月、3シリーズの次世代iPhoneを発表するものと見られる。 これらはiPhone Xのアップデート版、6.5インチの新型iPhone X、iPhone XのデザインのiPhone 8の後継機種となる。

新 iPhone XはSグレードとなる見込みで、つまりチップとカメラが最上位のものとなる。外観は現在販売されているiPhone Xとまったく同一だ。ただしCPUは改良版のA12なので処理速度が速い。このチップの設計はAppleで製造はTSMCだ。

大型のデバイスは6.5インチのディスプレイを装備する。機能はアップグレードされたiPhone Xと全く同様で、ステンレスのエッジ、2台のメイン・カメラ、OLEDディスプレイを備える。
一部の国ではSIMスロットを2つ装備するモデルとなる。これは他の国、地域でのローミングを容易にするためだ。

さらに興味深いのはAppleはiPhone 8の後継機種がiPhone Xそっくりのデザインになることだ。価格は現行iPhone 8とほぼ同様だが、エントリーレベルの機種としては大幅な機能アップとなる。

もちろんiPhone 8後継機種には製造コストを押さえるために妥協した部分がある。エッジはステンレスではなくアルミとなり、カメラは1台、6.1インチのディスプレイにはOLEDは採用されない。.

iPhone 8後継機には赤やオレンジを含む豊富なカラーバリエーションが与えられると観測されている。Bloombergはホームボタンが異なることからFace IDが装備されると推測している。

ソフトウェア面では、大型の6.5インチのiPhoneでは2種類のアプリを並べて同時に作動させることができるようだ。これは現行iPadに似た機能だ。Appleのこれまでの慣行からすれば新モデルは数週間以内に発表されるはず。

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滑川海彦@Facebook Google+

Gmailの送信メール取り消し機能がAndroidにもやってきた

デスクトップに登場してから4か月後の今日(米国時間8/21)、Gmailで仕事や人間関係や自尊心を損なわずにすむ機能、送信メールの自己破壊機能がAndroidにもやってきた。それを見つけたのはAndroid Policeだが、Androidバージョン8.2のアップデートの一環として実装されたようだ。

仕組みは、デスクトップ版と同じだ。メッセージを送ると、小さなプログレスバーが画面の下に出て、右側に“UNDO”という言葉がある。

それ以降、あなたが人生の選択を考え直せる時間は約7秒だ。それを過ぎると、あなたは映画のモンタージュシーンのような、日に日に恐ろしさを増すバタフライ効果に何週間も何か月も苦しめられ、最後には道ばたで泥酔して死ぬことになる。

すべては、あの、愚かなメールのせいだ。あなたは、そうならずにすむかな、はたして。

UNDOをクリックしてB案を選ぼう。そうすると、そのメールの本文は下書きとして残る。あなたの未来は明るく、そして広い。そんなに難しくなかったでしょう? メールを絶対送るな、とは言ってない。それは単なるアホだ。次からは、言葉をもっと慎重に選ぼう、ということだ。ぼくの霊も、今後、あなたのことをずっと見張ってるだろう。それを、気にした方がよい。

この機能は今すでに有効だが、Gmailアプリの中からGmailの本人アドレスで出したメールに限るようだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

TouchPalキーボードで大ブレークした中国のCootekがニューヨーク証券取引所で$100MのIPO

TouchPalキーボードアプリで有名な中国のモバイルインターネット企業Cootekが、アメリカで上場する。先週SECに提出されたF-1フォームによると、調達目標額は1億ドルだ。

上海で2008年にTouchPalをローンチした同社は2012年3月にCootekという名前で法人化し、SECへの提出書類によると現在の一日のアクティブユーザーは1億3200万、6月現在でその前年同期比増加率は75%、としている。また広告収入は同じ6月までの6か月で453%増加している。

AIを利用しているTouchPalは指をすべらせるグライドタイピングと予想テキスト機能があり、Cootekの一番人気のアプリだが、ほかにも15のアプリがあり、それらはたとえばフィットネスアプリのHiFitとManFITや、バーチャルアシスタントのTaliaなどだ。同社は独自のAI技術とビッグデータ技術により、ユーザーとインターネットから集めた言語データを分析する。そしてそこから得られるインサイトを利用して、ライフスタイルやヘルスケア、エンターテインメントなどのアプリを開発している。15のアプリを合計すると、月間平均ユーザーは2220万、一日では730万となる(6月現在)。

TouchPalそのものの平均ユーザーは、2018年6月の全月で1億2540万だった。一人のアクティブユーザーが一日に72回、このアプリを立ち上げている。現在、110の言語をサポートしている。

Cootekの主な売上源はモバイルの広告だ。同社によると、売上は2016年の1100万ドルから2017年には3730万ドル、その対前年増加率は238.5%だった。利益は6月までの6か月で350万ドル、1年前には1620万ドルの損失だった。

Cootekはニューヨーク証券取引所でチッカーシンボルCTKで上場する計画だ。IPOで得られた資金はユーザーベースの拡大と、AIおよび自然言語処理への投資、広告のパフォーマンスの改善に充てられる。上場の引き受け証券企業はCredit Suisse, BofA Merrill Lync, そしてCitiだ。

画像クレジット: Cootek

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

無人小売店舗のスタートアップ、InokyoはAmazon Goに挑戦する

インディーズ版Amazon Goを目指すスタートアップのInokyoが、レジ係不要の無人小売店舗のプロトタイプをスタートした。商品を棚から取り出したり棚に戻したりするところをカメラで撮影し、客は店を出る前にアプリのQRコードをスキャンするだけで、購入した商品の代金が引き落とされる。

最初の店舗はカリフォルニア州マウンテンビューのカストロ通りにオープンし、 おしゃれなこんぶ茶やスナック、プロテインパウダーやバス用品などを販売している。陳列棚はまばらで少々戸惑うが、5年後の日常のショッピングらしき様子を垣間見ることかできる。本誌が撮ったデモビデオを参照されたい。

「レジ無し店舗は自動運転車が輸送業界に与えるのと同じレベルのインパクトを与えるだろう」と、Inokyoの共同ファウンダー、Tony Francisが私に言った。「これは小売の未来だ。店舗が無人化に進むことは避けられない」。

Inokyo(Tokyoと韻を踏む)はこのマウンテンビュー店舗を早期利用する ベータテスターを募集中だ。テストの目的は、将来の品揃えとビジネスモデルを考えるために必要なデータを収集することにある。Inokyoはこのテクノロジーをサービスとして他の小売店に販売するか、自社店舗を運用するか、ブランドと提携して製品のポジショニングを改善するかを、店内センサーのデータと顧客の行動に基づいて決定するつもりだ。

「このテクノロジーを実験室で研究しても成功しないことはわかっている。最初にシステムを提供してリアル世界で学習し、このテクノロジーをいち早く進化させたものが市場を席巻できると考えている」とFrancisは言う。InokyoはAmazonやWhole Foodsと競合できるような小売の巨人になれることはないかもしれない。しかし、その技術によって対等な戦いを実現し、小さな企業が巨人たちの独占を阻む可能性はある。

問題はレジ係が代わりに何をするかだ

「Amazonは私たちが思ったほど先行していない」とFrancisは指摘する。彼は共同ファウンダーのRameez Remsudeenと共にシアトルのAmazon Go店舗を見に行ってきた。米国でレジ係をカメラで置き換えた最初の店だ。そこで感じたのは「この体験は魔法のようにできるはずだ」ということだった。

ふたりはカーネギーメロン大学の機械学習の授業で知り合い、その後その知識をInstagramとUberで利用した。彼らは無人店舗の世界に今すぐ参入すればその方向性について発言権を得られると考えた。

来週Inokyoは彼らのシード資金を提供したY Combinatorのアクセラレーターを卒業する。6週間のプログラム期間中に、マウンテンビューの店舗スペースを見つけ、従来型店舗の顧客の行動を学習し、初期の商品群を揃え、ユーザーが棚から取り出したものを追跡するテクノロジーを開発した。

Inokyonストアのしくみはこうだ。まずアプリをタウンロードして支払い方法を登録するとQRコードが送られてくるので店に入る時にセンサーにかざす。天井のカメラが客の体型と服装をスキャンして顔認識をせずに店内での動きを追跡する。一方、棚に設置されたカメラは商品が取り出されたり戻されたりするところを追跡する。これらを組み合わせて、誰がどこで何を取り出したかを認識することでカート内の商品を決定する。店を出る時に再びQRコードをスキャンする。のちに詳細が書かれたレシートを受け取る。

実は当初Inokyoでは店を出る時のスキャンをしていなかったが、客からのフィードバックで、万引きしているような気分だと言われた。出口のスキャンは技術的に必要だったわけではなく、安心感を与えるためというわけだ。そこには「選んだ商品をInokyoが全部認識しなくても私の問題ではない」という不穏な楽しみもある。そして、もし過大に請求された場合はアプリ内のサポートボタンを押して払い戻しを受けることができる。

Inokyo co-founders (from left): Tony Francis and Rameez Remsudeen

私は商品を棚から何度も出したり入れ替えたりしてみたが、Inokyoの請求は正確だった。ただ、その時店内には3人くらいしか客がいなかった。この種のシステムにとって本当の課題は、客が大勢やってきて似たような外見の人をカメラが区別しなくてはならないときだ。精度が99%以上でなければ、システムは役にたつより面倒のタネになるだろう。しょっちゅう金額が多すぎたり少なすぎたりするくらいなら、昔ながらの店に行った方がいい。

無人小売店舗はレジ係不要だからといって、スタッフを置く可能性がないと言う意味ではない。コスト削減を最大化するために、客は略奪をしないと信じているだけだ。Inokyoは店内に目を配り、客が入店時にスキャンするのを確認したり、手続きの質問に答えたりすることを考えている。また、レジ係を配置転換して商品を薦めたり、客にあった商品を見つけるコンセルジェにする可能性もある。こうした店の評価はテクノロジーだけでなく体験全体の利便性できまる。少なくとも、レジ作業から解放された従業員が、商品補充や顧客対応、店舗のメンテナンスなどに従事できる機会があるはずだ。

The Amazon Go autonomous retail store in Seattle is equipped with tons of overhead cameras

Amazon GoはInokyoと同じような方法でカメラを利用しているが、さらに重量センサーを用いて商品を追跡している。レジ係不要の夢を追っている会社は他にもay to Inokyo, it also relies on weight sensors to track items. There areたくさんある。中国のBingoBoxは1億ドル近い資金を受けて300以上の店舗を展開している。ただし、技術的にはさほど高度ではないRFIDタグを使用している。Y Combinatorの同窓スタートアップ、 Standard Cognitionは500万ドルを調達して、従来型店舗に無人カメラ技術を付加している。AiFiも同じことをしているが、不審な動きを検出して万引きの可能性を報告できると言っている。

未来型店舗はますます現実味を帯びてきた。正確な追跡ソフトウェアと容易に設置できるハードウェアを開発し、買い物フロー全体を快適にできる会社が勝者となるだろう。もしこのテクノロジーが顧客を遠ざけることなくコストと行列を減らすことができれば、地元のリアル店舗はすぐにでも導入するだろう。この未来がやってくるのか、いつそうなるのかという以上に大きな問題は、レジ打ちで生計を立てている無数の人たちにとって、それがどんな意味を持つのかということだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google Firebaseのアップデートでアプリ内メッセージング、JIRAの統合などが加わる

Firebaseは今やGoogleのデフォルトのアプリ開発プラットホームであり、買収から今日までの4年間で機能とGoogleのサービスとの統合を大きく拡充したきた。そして今日(米国時間8/16)は、そのさらなるアップデートにより、新しい機能と、より深い統合と、そしていくつかの新しいデザインがこのサービスに導入された。

このリリースのハイライトは、アプリ内メッセージングのローンチだ。この機能により、ユーザーがそのアプリを使っているときに、特定のユーザーに向けた(targeted)、しかもそのときの状況に合った(contextual)メッセージを送れる。このアプリ内通知機能はルック&フィールをデベロッパーがカスタマイズでき、今日から展開されるが、たぶんもっと重要なのは、この機能がFirebase PredictionsやGoogle Analytics for Firebaseと統合されていることだ。そのため、ユーザーの現在の行動に反応するだけでなく、どれぐらいのお金を使いそうか、とか、アプリの使用をやめそうか、などの予測(predictions)に基づいてメッセージを送れる。

また今回のアップデートでFirebaseは、AtlassianのJIRAと統合される。これからはFirebaseのユーザーが、Firebase内のクラッシュレポートに基づいてJIRAのIssue(‘課題’)を作れる。この統合は、数週間後に有効になる。

2017年にTwitterから買収したクラッシュレポートツールCrashlyticsとの、より深い統合が実現した。これからはそのデータをBigQueryにエキスポートして分析し、GoogleのData Studioで視覚化できる。そしてBigQueryにデータを置いたら、Firebaseのデフォルトの保持/削除のルールとは無関係になる。

レポートに関しては、Firebase Cloud Messagingにレポート用のダッシュボードがつき、またFirebase ConsoleのProject Overviewのデザインが一新されて、アプリの健康状態やステータスをひとつのページで見られるようになった。Latest Releaseセクションでは、ライブデータもフィーチャーされる。これらの機能は今日から展開が始まり、数週間後には全員に行き渡る。

WebのコンテンツをホストできるサービスFirebase Hostingは、今回のアップデートにより、ひとつのプロジェクト内で複数のWebサイトをホストできるようになった。Webサイトのアップデートをプッシュしたら、変更されたファイルだけがアップロードされる。ささやかなスピードアップだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

SquareがICチップ付カードを2秒で処理できるようになった

もしこれまでに、ICチップ付カードで支払いをしたことがあるなら、おそらく居心地の悪い時間を過ごしたことがあるだろう。あなたのカードが挿入されてから長い時間が経過し、後ろに並ぶ人たちが(文字通りあるいは比喩的に)足を踏み鳴らしながら、カードが処理するのを待っているあの時間のことだ。

そこでSquareは、しばらく前からこの問題に取り組んでいた。例えば、昨年の秋には、CEOであるJack Dorseyは、同社が処理時間を3秒以下に短縮することができたと語っている。

本日(米国時間8月15日)同社はその時間を更に短縮したことを発表した。Squareの非接触型チップリーダーならびにレジスターは、今やチップ付カードを2秒で処理することができる。これを達成するために、Squareは支払いパートナーと密接に協力していると言われている。そしてカードイシュアからの返信を待つこと無く、カードを読み取ったらすぐに取り除けるように、プロセスの合理化も行っている。

対照的に、ウォールストリートジャーナルが数年前に50回以上のトランザクションでチップ付カードの計測をしたときには、その平均処理時間は13秒だった。こう聞くと余計な秒数はそれほど大きなもののような気はしないが、しかし急いでいたり、人びとが後ろに並んでいるときには、この違いが苦痛をもたらすものとなる。

さらに、これはビジネスのための本当の差別化を生み出すことができるように思える。この発表の中で、ビール会社Local Brewing Co.の、共同創業者兼醸造責任者であるRegan Longは、ジャイアンツのサンフランシスコAT&Tパークの近くにある彼の醸造所では「ビールのお会計を済まそうとするお客さんが一気に押し寄せる」ことが常であると語っていた。

「Squareのチップ付カードリーダーのアップデートによって、お客さん1人をさばく時間を半分にすることができました。このことで早く最初の1杯を飲もうとするお客さんたちに、ハッピーな時間を過ごして貰いやすくなりました」と彼は付け加えた。

より速いチップ付カード処理に加えて、Squareはまた別の速度関係の発表を行った。最新のアップデートによって、Squareの無料POSアプリは、もし選択すれば、サインの収集をスキップすることができるようになる。

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(翻訳:sako)

Googleの次期Pixel 3の噂が出揃ってきた

Note 9が正式発表になり全貌が明らかになった今、次の主要スマートフォンモデルを語るときだ。GoogleのPixel 3の噂はSamsungの発表前ほどには流れてきていない —— しかしまだ時間はある。GoogleのフラグシップAndroid端末の最新機種は、10月になるまで正式公開されないのだから。

それでも、先週の開封儀式の様子など、いくつか信頼できそうな情報が出てきているので、デバイスの内容はかなりよく見えてきている。

まず目につくのはかなり目立つトップノッチ(切り欠き)だ。Googleが今回ノッチを受け入れたことは驚きではない。Samsung以外の事実上全フラグシップ機でブームになっていることに加えて、GoogleはAndroid Pieをノッチフレンドリーにするという策にでた。

世間を二分するデザイン決定をGoogleが採用することは予想がついていた。それでも、今日のノッチ擁護の基準からみても、この切り欠きは大きい。Essentialが最初の端末で採用して以来、ノッチはどんどん大きくなっているように思える。

トレンドの追求といえば、GoogleはPixel 2でヘッドホンジャックを廃止した。1年前にはAppleの決定をあざ笑っていたのだが。外観から察するにGoogleは移行を容易にするべくUSB-Cヘッドホンを同梱してドングルを不要にしている(たたし、箱の中にはドングルも見える)。もちろん、充電しながら音楽を聴くためには何か方法を考える必要がある。

デザイン志向は同社のPixel Budsとよく似ていて、位置を安定させるためのループもある。これをヒモ付きPixel Budsと呼ぶのは行き過ぎだろうが、
ワイヤレスイヤホンの生ぬるい普及状態から同社がなんらかのヒントを得たようではある。

一方、Google Pixel XLは今回本当に大きくなりそうだ。新しい6.4インチのNote 9も、報じられている6.7インチディスプレイと比べればなんでもない。もちろんSamsungには、大型ディスプレイを比較的小さな筐体に収める長年にわたる製品デザインの強みがある。実際に端末を手にとって見るまで、実際にどう扱いにくいかは判断できない。

その他の詳細情報としては、Snapdragonの採用があげられる。今やフラグシップ機にとって必須要件といえる。XLは3430 mAhバッテリー搭載との噂もある。これは、画面サイズが大きくなったにもかかわらず、昨年のモデルからはダウングレードになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iOS 12のベータ7はバグとクラッシュの報告で中断、再開時期は未定

ベータのソフトウェアには、リスクがつきものだ。そのため企業は通常、それをユーザーのメインのデバイスにインストールすることを勧めない。でも、あえて危険を好むタイプの人びとにとっては、iOS 12の最新ベータが厄介な問題を提示する。

このモバイルオペレーティングシステムの次期バージョンの、7度目のベータに関しては、バグによるパフォーマンスの劣化やフリーズ、クラッシュなどの報告が広まっている。そこで一部の評論家などは、このベータをインストールせずにスキップすることを勧めている。

それは、かなり快調と思われたこの前のビルドに比べると著しい変化だ。問題の報告があまりに多いので、Appleはネットワークからのアップデートを引っ込めたようだ。それはこのベータが始まってからまだ24時間も経っていない時点でだ。すでにこのiOSはベータも終わりに近いと言われていたし、一般公開は(おそらく新しいハードウェアと共に)来月と予想されていただけに、今回の事態は意外だ。

今、ベータ7の再開時期について、Appleに問い合わせている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

SIMハイジャック犯、仮想通貨アカウントから数十万ドルを強奪。2要素認証を悪用?

eng-logo-2015米フロリダ州の警察当局が、SIMハイジャックにより複数の州での犯行に関与した人物を逮捕したことが報じられています。

被疑者の部屋からは、7つの州で7人の被害者を出したSIMカードが発見されたとのこと。身元の偽装や、仮想通貨アカウントから数十万ドルが盗まれるなど、被害額の大きさや犯行の手口が伝えられました。

SIMハイジャックとはSIMカードの乗っ取りのこと。まず犯罪者はSIMカードを紛失したと通信キャリアに届け出て、自分のSIMカードに電話番号を転送してもらうか、新たなSIMカードを発行してもらうよう手続きします。

これが成功すると、新たなSIMカードのみが有効となり、被害者は事実上SIMを失うという仕組みです。特に高度なツールを使うわけではなく、「被害者のフリをして騙す」詐欺の手口と変りません。そうした手軽さのためか、アメリカでは被害者の増加が報じられていました。

裁判所の記録によると、ミシガン州在住の被疑者の母親が、息子がAT&Tの従業員になりすましていると知って警察に通報したとのこと。捜査当局は被疑者の部屋とPCを捜索し、複数のSIMカードや携帯電話とともに名前や電話番号のリストを見つけたと述べられています。

被疑者および少なくとも8人もの犯行グループは、時には通信キャリア会社の従業員と共謀して、偽のSIM交換請求を成功させ、犯行に使う携帯電話に番号を移し替えたとか。つまり、SIMハイジャックで最もハードルが高い「被害者の身元を偽る」を、キャリア側の人間を巻き込むことでクリアしたようです。

これにより、電話番号と紐付けられた仮想通貨アカウントから数十万ドルを盗み出したとのこと。警察は盗んだ仮想通貨のうち10万ドル以上が資金洗浄されたと発表していますが、被疑者はその件については無罪を主張しています。

仮想通貨やSNSなど、セキュリティ確保のために携帯電話による2要素認証を利用するサービスは増えていますが、それが逆用されてパスワードが盗まれたり、アカウントが乗っ取られる可能性が高くなっています。

SIMハイジャックによりInstagramやAmazon、Netflixなどのアカウントが奪われたという事件も、すでに珍しくなくなっています。本格的な対策が取られるまでは、手元の携帯に不審なメッセージがないか注意し、あった場合は迅速に対応するしかなさそうです。

Engadget 日本版からの転載。

フォートナイト・バトルロイヤルAndroid版がPlay Storeをスルー――Googleの損失は5000万ドル以上に

Epic Gamesの大ヒットゲーム、フォートナイト・バトルロイヤル(Fortnite Battle Royale)がAndroidにやって来た。しかしGoogle Playストアをバイパスするという異例のローンチとなった。このゲームはEpic Games自身のウェブサイトからインストールできる。しかし普通のアプリやゲームではこういう贅沢は不可能だろう。

Google PlayはあらゆるAndroid端末でデフォルトでインストールされているので、ソフトウェア・メーカーのビジネスにとってこれを無視するのは多大のリスクとなる。しかしEpic Gamesではフォートナイトの人気ならユーザーを特設ウェブサイトに呼び寄せることができると踏んだようだ。ある調査によれば、これはGoogleにとって今年だけで5000万ドルの手数料の損失になると見積もられている。

Android版の発表に先立ち、フォートナイトはiOSデバイスで1億8000万ドルを稼いでいる。当初、3月15日に発表されたときは「招待オンリー」のベータ版だったが、その後、App Storeのユーザー全員が利用できるようになった。

App Storeのアナリティクスを専門とする企業、Sensor Towerのデータによれば、 本体売上およびアプリ内課金の30%を徴収するプラットフォーム手数料のおかげでAppleはフォートナイトから5400万ドル以上の収益を上げている。

つまりAndroid版の場合、Epic Gamesはこれに相当する金額をGoogleに払わずにすむわけだ。

AppleのデバイスではアプリはすべてApp Storeからダウンロードしなければならないが、Googleのプラットフォームはもっとオープンだ。Androidデバイスでは設定を変えることでGoogle Playストア以外からのアプリもインストールできるようになる。しかしそのように設定することはウィールスその他のマルウェアに感染する可能性を高め、セキュリティー上のリスクを大きく増大させる。

セキュリティー専門家はEpic Gamesの新しい方針はユーザーにデフォールトのセキュリティー保護機能を解除させる危険な前例になると指摘している。同時にGoogle Play上にフォートナイトが存在しないことは、このゲームを探しているユーザーが騙されてマルウェアを含むファイルをダウンロードすることになる可能性もあるという。

Google自身もこの点に懸念を感じている。

Google Playではフォートナイトはダウンロードできないと注意している。 Googleが特定のゲームの不在を警告するのは今回が初めてだ。

ユーザーがGoogle PlayでFortniteあるいはFortnite Battle Royaleという検索語を入力すると、Google Playには存在しませんという警告が返ってくる(このときRoyaleのスペルがRoyalとなっていて語尾のeが抜けているのはEpic Gamesへの反感なのかただのタイポなのか微妙なところだ)。

いずれにせよこうしたメッセージを表示するのはGoogleとして異例だが、ユーザーがスカム・アプリによる被害を受けないようにする配慮なのだろう。

同時にこれはEpic Gamesへの圧力としても働きそうだ。どうやってPlay Store以外からアプリをインストールすればいいかわからないユーザー以外にも多くのAndroidユーザーはもっと簡単で(かつはるかに安全な)ダウンロードの方法を求めるはずだ。

またGoogleはこちらも人気のバトルロイヤル・ゲーム、PUBG(プレイヤー・アンノウウンズ・バトルグラウンド)のAndoroid版をFortniteの検索結果に載せてくる。ユーザーがこちらをインストールすればフォートナイトから時間も関心も奪ってしまうことになるだろう。

Epic Gamesだけの動きであればGoogle Playにとってさして大きな問題ではないが、他の大手ゲームスタジオがフォートナイトの例にならってPlay Storeにゲームを登録しなくなるのであればGoogleにとって厄介なことになるかもしれない。

Sensor Towerの報告によれば古いバージョンのAndroidの場合、Play Storeからのインストールはやや面倒になる可能性があるが、全体としてはそれほど大きな問題にはならないだろうという。

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滑川海彦@Facebook Google+

iPhone用チップメーカー、身代金ウィルス感染で工場停止。1年以上パッチ未適用だった

eng-logo-2015次世代iPhone用のチップを製造していると報道された台湾企業TSMCは、先週末にWannaCryランサムウェアの亜種により複数の工場が停止に追い込まれた件につき、セキュリティパッチを適用していないWindows 7を運用していたことを発表したと伝えられています。

米テック系メディアV3によると、TSMCは記者会見にてパッチを当てていないWindows 7が工場施設の重要プロセスを管理しており、この部分にウィルス被害が及んだと認めたとのこと。

もっとも、生産現場で使うPCとプロセス制御は一般に、個人ユーザーの使用環境とは違う特別な事情もあり(後述)、そのギャップゆえに生じた事故の可能性もあります。

WannaCryランサムウェアは、2017年春頃に全世界のWindowsマシンで猛威を奮ったコンピュータウィルスです。この件に関するマイクロソフトの対応は迅速かつ徹底しており、Windows Vista、7、8.1、10に対しては同年3月15日に、Windows XPなどサポート終了済みのOSでも「異例の措置」として5月にセキュリティパッチを配布していました。

アメリカのFedEXや仏自動車大手のルノーなど、世界の大企業を襲った脅威から、すでに1年以上が経過しています。これほどの期間、世界最大の半導体製造ファウンダリであるTSMCが、セキュリティパッチを当てていないシステムを放置していたのは驚くべきとの見方もあります。

もっとも、生産現場で使うPCとプロセス制御ソフトは外部のインターネット接続を想定せず、しかもアップデートパッチ適用後の動作が保証されていないケースも多々あること(日本でも未だにPC-9801シリーズが現役で運用されている例もあり)。

そうした運用ゆえにパッチを怠ったというより当てられず、「現場担当者が物理的なディスクなどで持ち込んだ」想定外のウィルスの侵入を許してしまったかもしれません。

同社は「生産情報や顧客情報は感染被害を受けていません。TSMCはこのセキュリティギャップを埋める行動をすでに起こしており、さらにセキュリティ対策を強化するよう努めます」と述べています。

ウィルス被害が新型iPhoneの生産に及ぼす影響について、複数のアナリストは限定的だと分析しています。その理由は「アップルがTSMCにとって最大の顧客である(ゆえに他のクライアントよりも優先する)」ことや、「上流のサプライチェーンはこうした事態に備えて余分にチップセットを製造している」といったもの。

しかし、TSMCとアップルの今後の関係に与える影響は定かではありません。今のところ事故を起こしていない他のサプライヤーも、セキュリティ体制の大幅な見直しを迫られる可能性がありそうです。

Engadget 日本版からの転載。

Palmブランドのスマートフォンが今年戻ってくる、ただしPalm OSではない

Palmのスマートフォンの復帰は、2018年の今も生きているようだ。昨年、中国の家電企業TCLの役員は、あの惜しまれつつ亡くなったモバイルブランドが、同社のスマートフォンコングロマリットのポートフォリオの一部として復帰することを確認し、その年もあと5か月足らずというタイミングで、“PVG100”がFCCとWi-Fi Allianceに登録された。

そのハンドセットを見つけたのはAndroid Policeだったがそれでも、名前と二つのWi-Fiバンドぐらいしか情報はない。でもその記事によると、5GHzのサポートがないから、大々的なニュースになりそうな旗艦機ではない、という。Androidは8.1だが、でも今のところAndroid PieはGoogleのPixelなど一部の機種だけだから、しょうがないだろう。

TCLに問い合わせてみたが、そのスマートフォンの正式発売までは何も言うことはないようだ。でもこれは、最近の同社の、BlackBerryブランドの復活に似た状況になるのだろうか。それなら、TreoやPreのような過去機種の化粧直しによる、ノスタルジーに訴える製品になるのだろう。

でもそのBlackBerryのKeyOneと同じく、過去の著名ブランドの名声への依存は、それほど強力なマーケティング戦略にはならない。しかもPalm OSのないPalm機を、Palmと呼べるのか? 悲しくも後者は、LGのテレビや冷蔵庫の中で生きている。でもそのおしゃれなAndroid機が、もしかして、昔のPalmの栄光を思い出させるかもしれない。

TCLはPalmの商標を2014年に取得し、BlackBerryのブランド復活がある程度成功したことにより、Palmで二匹目のどじょうを狙うのだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Android Pieよりはマシだったかもしれない名前を考えてみた

たとえば、仮定の話、あなたがモバイルオペレーティングシステムを作っていて、主要アップデートにはアルファベット順に甘いものの名前をつけようと、気まぐれに思ったとしよう。なんと楽しいアイデアだろうか。

たしかに、中にはほかの文字より難しいのもある。”K”と”O”はあきらかに難しいが、それでも、ちょっと頭をつかった共同ブランディングで解決できないことではない。あのKit-KatやOreoが大好きでない人などいるだろうか。しかし、ほかの文字は簡単だ。実際、候補が多すぎて悩ましい文字もある。”P”はその一例だ。この子音には夥しい数の選択肢がある。

そして、当然のように、Googleは可能な限り面白くない名前を選んだ。

その名も Pie。すばらしきAndroid Pieだ。モバイルOSというよりは、フィリップ・K・ディックの没になった原稿のようだ。もしこれがAndroid 3.14だったなら、まあいいかもしれないが、Pieはひどすぎて見過ごせない。ライセンス契約が最後までもつれて、できの悪いケーキに落ち着くほかなかったのかもしれない。

もちろん提案するには遅すぎるし、そもそもGoogleはわれわれに耳を傾けることもなかったが、遅ればせながら生焼けのパイに代わる候補をいくつか出してみよう。

Popsicle:どうやらこれが最有力だったらしい。事実、Googleは壁紙をチラ見せしたという。Popsicleなら、夏のOSリリースに最適なカラフルネームだった。もちろん、問題が2つある。第一に、信じられないかもしれないが、この名前は未だに商標登録されている。第二に、これは北米以外では共通理解とはいいがたい。この棒の刺さった冷たい食べ物はice popsともfreezer popsともice Lollies、ice blocks、icy poles、さらにはice dropsなどとも呼ばれていると、あの常に正しいWikipediaの編集者たちが言っている。

Pez:これももちろん商標なので、マーケティングの困難さを想像してほしい。

Pop Rocks:上に同じ。しかし、来年のイベントでGoogleが配るPop Rocksの袋のことを思うと十分価値がある。

Popcorn:OK、これは面白くないし、よくてボーダーライン上にあるお菓子だが、それでもPieよりは楽しい。

Pecan, Pumpkin Pie:ちょっとした頭韻。

Parfait[パフェ]:夏のさわやかなスイーツ。しかも、誰もがフランスを大好きだ。

Pop-Tart:Kelloggのホイルで包まれた砂糖をまぶした朝食用ペストリー。

Peppermint Patty:Yorkのおいしいチョコレート菓子で、Peanutsの名物助演キャラクター

Pudding:甘い、ゼラチン状のケーキ。

Poundcake:Pieよりましなケーキ。この意見を撤回するつもりはない。

Pancake:むしろ朝食の料理だが、クレープも入るか?

Phish Food: Ben & Jerryのアイスクリーム。地元出身の即興演奏で知られるロックバンド Phishを気に入っていた。

Pastry:シンプルでエレガント。Pieよりちょっとだけまし。

Peanut Brittle:いいだろう。Pieはこれよりはましかもしれない。このラウンドは君の勝ちだ、Google。

他にもPetit Fourがあったが、この一口サイズのフランス風ケーキは、実際Android 1.1のコードネームに使われていた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ポケモンGO、年内にはPvPが可能に

大人気のポケモンGOだが、常に欠けている重要な機能がある。自分のポケモンを別のトレーナーと直接戦わせることだ。それがゲームの基本をなすものであることを考えると奇妙ではある。しかし、このモバイルゲームは今年中にようやく待ち焦がれたこの機能を提供するらしい。ポーランドのニュースサイト、Gramに同社が伝えた

記録破りのデビューを飾ったあと、ゲームの底の浅さを感じたプレーヤーたちが大挙して去り長いスランプを過ごしたが、今またポケモンGOは一種のルネサンスを迎えている。改善されたジムやソーシャル機構、信頼性の向上、そしてもちろん、新しいモンスターの数々はプレーヤーたちを呼び戻し、今後も機能追加が続くようだ。

PvP(プレーヤー vs プレーヤー)モードが正確にどんなものなのかは明らかになっていない。おそらく、プレーヤー同士は近くにいる必要があるだろう。トレード機能と同じように。何らかの報酬が与えらえる可能性は高いが、悪用を防ぐために、スターダストやキャンディーなどを使って制限が課せられるだろう。

NianticのAnne BeuttenmüllerはGramのインタビューでも詳細は語らなかった。彼女は近日公開予定のIngress Primeについて話したかったようだ。それはポケモンGOの事実上の原型といえるゲームの再スタートであり、こちらも年内に公開される予定。

待望の位置情報ゲーム、”Harry Potter: Wizards Unite”は、多くの人々の携帯端末を駆り立て、公衆の面前で意味不明な呪文を唱えさせることになるのは間違いないが、彼女の口は堅く閉ざされたままだった。これもまた年内公開予定なので、今年は忙しいホリデーシーズンになりそうだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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