予備バッテリーとしても動作する、ビデオスタビライザーのSMOVE

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無人飛行機用のジンバルを製作したメーカーと、優れたデザイナーが一緒にビールでも飲んでみると、面白いものが生まれることがある。今回生まれでたのはSMOVEだ。これはスマートフォンでビデオ撮影を行う際に、ブレを抑える機材(steadycam)だ。iOSとAndroidの双方に対応している。動きまわりながらもブレのない画像を撮影することができ、またカメラに写った顔を追跡したり、さらには自動でシームレスなパノラマ写真を撮影したりすることもできる。

SMOVEの開発に携わったのは、デザインエキスパートと、無人飛行機エンジニアだ。これまでにも飛行機用にジンバルおよびセルフレベリング(self-leveling)システムの開発を行った経験をもつ。

SMOVEはIndiegogoキャンペーン中で、価格は129ドルとなっている。キャンペーン成功時の出荷予定は12月となっている。

このSMOVEを使えば、撮影中のカメラを常に水平に保つことができるようになる。上のビデオでおわかりのように、カメラを安定させたままで軸を自在に動かすことができる。さらに「Auto Face Follow」(自動顔追跡)機能を搭載しており、画面に写った顔を認識して追跡することもできる。さらに予備バッテリーとしても機能するようになっており、撮影しながら充電するようなことも可能だ。

「以前は飛行機用の高性能ジンバルを製作しました。また手でもって使うためのスマートジンバルの製作も行いました」と、代表者であるMatt Sandyは言っている。「そうした経験を踏まえ、これまで以上にスマートで、そしてインテリジェントな、消費者向けジンバルを作りたいと思うようになったのです」。

一般利用者向けのジンバルは既に存在してはいる。しかしこれほどまでに安価でユニークなものは存在しなかったように思う。安定したビデオを撮りたい人に役立つことは間違いない。撮影したビデオの魅力がさらに高まることだろう。ビデオ関連の経験も豊富で、以前にはボディ装着型のParashootをTechCrunch上で紹介もした。この際にもユニークなブレ防止機能を採用していたのだった。

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(翻訳:Maeda, H

MicrosoftのEdgeにブラウザーに強力な企業向けセキュリティ機能を導入、Office 365にも

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MicrosoftのIgniteカンファレンスで今日(米国時間9/26)、同社のEdgeブラウザーが企業環境でもっと安全になる、と発表された。

Microsoftは今日のイベントに先立つ記者会見で、いわゆるWindows Defender Application GuardがWindows 10を不審なブラウザーセッションから隔離する、ブラウザーはハードウェアと直接結びついたコンテナの中で動く、と説明した。Microsoftによると、ほかのブラウザーが利用しているコンテナはハードウェアベースの保護ではないので、よくあるタイプの攻撃の90%に対して弱い、という。

Microsoftのこの新しいツールでは、マルウェアがマシンやネットワークのそのほかの部分にタッチできない。コードはコンテナの中だけで動くので、いわばそれは“最高に警備の厳しい刑務所”のようなものだ、という。

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このサービスはWindows 10とEdgeだけだから、企業にとってもわかりやすく扱いやすいだろう。まだ一般的にダウンロードはできないが、企業ユーザーは2017年の前半には試用できる。2017年の後半に、一般展開だそうだ。

このApplication Guardに加えてMicrosoftは今日、Office 365のセキュリティ機能をいろいろ発表した。たとえばOffice 365のAdvanced Threat Protectionは、ユーザーが悪質なURLをクリックするのを防ぐ。そしてそれは、SharePoint, OneDrive for Business, Word, Excel, PowerPointに対応している。

また、近くセキュリティ担当アドミンに提供されるツールでは、Microsoftが何百万ものマシンから集めたWindowsやAzureのデータを利用して、先取り的にユーザーのマシンを保護する。この新しいサービスは金融業界のアドミンなどを対象とし、類似のネットワークからMicrosoftが集めたデータに基づいて、ユーザー企業のネットワークを保護する。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

MicrosoftのProject Springfieldは、デベロッパーのバグ潰しを支援する

LAS VEGAS, NV - JANUARY 10:  A general view of the Microsoft booth at the 2012 International Consumer Electronics Show at the Las Vegas Convention Center January 10, 2012 in Las Vegas, Nevada. CES, the world's largest annual consumer technology trade show, runs through January 13 and is expected to feature 2,700 exhibitors showing off their latest products and services to about 140,000 attendees.  (Photo by David Becker/Getty Images)

今日(米国時間9/26)Microsoftは、アトランタで行われた同社のIgniteカンファレンスで、Project Springfieldを初めて披露した。このクラウドベースのツールは、デベロッパーがアプリケーションのバグを見つけるのを支援するもので、準ランダムな入力を与えて自動的にコードをテストするファズテストに、潜在的セキュリティー問題を見つめるための想定質問を生成するAIツールを組み合わせ作られている。

「自動車の衝突事故を思い浮かべてほしい」とMicrosoftの研究員、David Molnarが私に言った。現場を見てもなぜ衝突したのかはわからない。一般のファズテストは、いつコードがクラッシュしたかを教えてくれるだけだが、このツールのAI部分はソフトウェアがどのようにクラッシュしたかを推測する。開発チームは、このツールが「100万ドルのバグ」を見つける最適な方法だと繰り返し語った。同社のオペレーティングシステムや生産性ツールにセキュリティー問題があった時、配布後に修正するには膨大なコストがかかるからだ。

springfield_hero-539x303「ツールを実行すると、最も重要な部分に集中してデータを集める。こうした焦点を絞り合理的判断に基づくアプローチをとることによって、Project Springfieldは他のファズツールが見逃がすような脆弱性を発見できる」と今日の発表文でチームは語った。

デベロッパーが同サービスにバイナリーファイルをアップロードすると、クラウド上でテストが行われる。バグが見つかると、問題を再現するためのテストケースがデベロッパーに通知される。

Microsoftは、類似のツールをこれまで約10年間社内で使用している、とMolnarは言った。例えば、Windowsの潜在バグを検出するためにも使われているという。

一つ興味深いのは、このツールがソースコードを必要としないことだ。テストにはバイナリーを利用するため、他社から買うコードを評価したり、会社を買収する際にも使うことができる。

複数のファズテスト技法にAIを組み合わせることによって、他のテスト方式より多くのバグ ― および奥深いバグ ― を見つけることができる、とチームは言っている。

究極のゴールはこの技術を民主化し、開発パイプラインに簡単につないでどの会社でも利用できるようにすることだとMolnarは言う。MicrosoftがいつProject Springfieldをデベロッパーに提供するのか、Molnarは言わなかったが、今すぐプレビューにサインアップできると繰り返し話していた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoogleはTensorFlowによる画像キャプションモデルをオープンソースに、物認識から状況認識への進化をねらう

Fans using smartphones at a concert

ぼくの世代〔John Mannes, 1995/11生〕は、ほぼ全員がInstagramにはまっている。でもぼくは、2015年にこのプラットホームを去った(ごめんなさい)。理由は単純で、どの写真をポストするか、なかなか決められないこと、そして、簡潔で魅力的なキャプションを考えるのに、いつも苦労するからだ。

Google TensorFlow Captioning

画像提供: Google

でも、ぼくと同じ問題を抱えているひま人は、Google TensorFlow〔昨年オープンソース化〕の画像キャプションモデルを利用すれば、そのくだらない第一世界問題に終止符をうてるだろう。ぼくも、それが楽しみだ。右の、“A person on a beach flying a kite.”(ビーチで凧をあげている人)なんか、すごくビューティフルでクリエイティブだよねー。〔皮肉〕

ジョークは置いておくとして、GoogleのBrainチームの研究員社員たちが作ったこの技術は、なかなかのものだ。“Show and Tell”(見せる/教える)というキュートな名前のこのプロジェクトの精度は93.9%だそうだ。精度は、89.6%、91.8%とバージョンを重ねるたびに上がってきた。分類というタスクは、精度が少し上がっただけで有用性が大幅に向上する。

そこまで到達するためにチームは、視覚と言語の両方でニューラルネットワークを訓練してきた。用いた教材は、画像と、それに人間がつけたキャプションだ。そのおかげでこのシステムは、画像中の物(砂、凧、人)を認識するだけでなく、説明的な文章を生成できる。精度の高いモデルを作るための鍵は、物と物の関係、という要素を導入したことだ。たとえば上の写真では、男の上に凧があるのではなくて、男が凧をあげているのだ。

Google TensorFlow Image Caption

>画像提供: Google

チームは、このモデルは教材中の語句をオウムのように真似しているのではない、と主張する。たとえば左の例では、複数の画像のパターン(左図の左)を合成して、これまで見たことのない画像(左図の右)のためのキャプションをオリジナルに作っている。

この画像キャプションモデルのこれまでのバージョンは、一教材につきNvidia G20の上で3秒の訓練時間を要していた。しかし今日オープンソース化されたバージョンでは、その1/4、0.7秒だ。昨年はMicrosoft COCOと横並びにまでこぎつけたが、今のバージョンはそれよりさらに高性能、ということだろう。

数か月前にラスベガスで行われたComputer Vision and Pattern Recognitio(コンピュータービジョンとパターン認識)カンファレンスでGoogleは、このモデルについて説明し、画像中の物を認識できるだけでなく、人間がキャプションをつけた画像で訓練することにより、画像中のばらばらの要素を組み合わせてキャプションを作れる、と述べた。

物をコンテキスト(それが置かれている文脈、状況)に結びつけることは人工知能の長年の難関だったが、このキャプションモデルはそれの解決に向けての第一歩かもしれない。コンピューターが画像や映像を見て状況を認識できるようになったら、たとえば、警察から逃げようとしている人と、そのおそろしい場面から逃げようとしているたまたま居合わせた人とを、正しく区別できるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Uberの自動運転車をサンフランシスコの路上で発見

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昨日(米国時間9/21)サンフランシスコの市街地で、自動運転のUber車が何人かに目撃され、近く同社がベイエリアで自動運転車の商業利用を始めるのではという憶測に油を注いだ。

Mattermarkの編集長、Alex Wilhelmがモンゴメリー通りとパシフィック通りの交差点に止まっているFord Fusionをカメラに収めた。

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また、Business Insiderが最初に報じたところによると、Mercury Public Affairsの副社長、Drew Olanoffはマーケット通りをエンバカデロ付近で左折する黒の自動運転車を捕えた

他のスタートアップ社員もダウンタウン地区で見たという情報をソーシャルメディアに投稿しており、これが単発のテストではないという憶測を深めた。

サンフランシスコで見つかった自動運転車は、Uberがピッツバーグの自動運転パイロットプログラムで使用している車と同じに見える。最近Uberは、レーダー、カメラ、およびカーネギーメロン大学のロボティクスセンターで開発されたセンサー機器を塔載したFord Fusionを14台導入した。

ピッツバーグのUber利用者は、市内を走るこの14台の自動運転車を選んで乗車することができる。しかしUber広報がTechCrunchに伝えたところによると、サンフランシスコで見つかった自動運転車に関してそれは当てはまらないという。

「現在ベイエリアでは、ドライバーの安全支援や自動運転のための高度な技術を塔載した車が数台走っている。これは社内の研究目的にのみ利用される。テストドライバーが乗っており相乗りサービスは行っていない。様々な環境でテストすることは、この技術が成功するための重要な鍵であり、道路の安全を劇的に改善するだろう」とUberは言った。

サンフランシスコでもUberの自動運転車を選べるようになるのはいつのことだろうか?Uberによると、具体的な日程は決まっていないが、変化があり次第連絡をくれるということだった。もちろん、情報が入ったらすぐにお知らせする。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

営業を支援するデータアナリティクスSlackボットでブレークしそうなTroopsが$7Mを調達

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今の世界は営業(セールス、売ること)で成り立っている。ぼくの(そして同僚たちの)のまわりでは、ほぼ毎日、CRMがすべてを支配している。多忙な営業役員の人生を少し便利にするための融資やプロジェクトやアプリケーションが、そこらにあふれている。

そしてここでご紹介する最近登場したピンチヒッターは、大規模なCRMの最新のトレンドや、そのほかの“超ホットな”最新ビジネスツールが交差する場所にいる。

まだ知る人の少ないTroopsのプラットホームとボットは、無料で利用できる。同社のボットによるサービスは、Salesforceを統合して営業チームの情報ワークを助け、それらをSalesforceの難解なシステムに入力できるようにする。

それは、フロントエンドではSalesforceとGoogle AppsとSlackの統合、そしてバックエンドは同社自慢のデータ処理とアナリティクスの集まりだ。

投資家たちはすでに同社に、700万ドルをつぎ込んでいる。そのラウンドをリードした新しい投資家Felicis Venturesが、そのうちの300万ドルをコミットした。そのほかの新規投資家として、Aspect Ventures, Slack Fund, Susa Ventures, Flight.VCらがおり、これまでの投資家First Round Capital, Nextview Ventures, Chicago Ventures, Great Oaks Capital, Founder Collective, Vast Venturesらも参加した。

Troopsは営業のためのボットベースのサービスを、最初はSalesforce用として開始したが、ファウンダーのブログポストによると、今後はもっといろんなサービスにも対応していく、という。

今回得られた資金は、新製品開発とそのほかの新しい技術的な企画に充てられる。また、今後何千ものユーザーにサービス提供できるために、バックエンドの充実を図る。

“ぼくもVCをやるまでは、かばんを抱えて営業をしていた”、とFirst RoundのパートナーChris Fralicは語る。彼から見ると、Troopsの実力はすごい。“営業記録のシステムとしてはSalesforceと同じぐらい重要だ。それは、誰もが避けて通りがちな部分だけど”。

FralicがTroopsと付き合い始めたころは、同社は独自のメッセージングアプリやメールクライアントを作っていた。しかし、“彼らはすぐに、Slackの人気と将来性に気づいて、Slackのボット専門へと舵をきった”、とFralicは言う。

TroopsのSlackボットの最大の成功要因は、Fralicによると、見込み客に電話をするタイミングとその電話の内容(話題)を教えてくれる機能だ。その機能をSlackに統合したことが、より使いやすいサービスにつながっている。

“Troopsの特長は、AIをボット化したことにある。それがとても便利だから、今、人びとが集まり始めている”、とFralicは語る。

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Cloud FoundryがDocker互換のコンテナ管理システムDiegoを立ち上げ、DEAを廃棄へ

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PivotalとVMwareから孵化したオープンソースのPaaS企業Cloud Foundryが今、新製品のコンテナ管理システムDiegoに力を入れている。同社はこれまで、コンテナの管理にDroplet Execution Agents(DEA)と呼ばれるものを使ってきたが、しばらく両者を並行して使ってみた結果、これからはDiego一本に絞ることにした。この管理システムにより、一つのクラスターの中で最大25万までのコンテナを動かすことができる。

Cloud Foundryのユーザー企業でそれほど大規模にコンテナを使っているところは、まだ少ない。しかし最近のエンタープライズデベロッパーたちは口を揃えて、企業におけるコンテナの採用は多くの人が想像する以上に急成長している、と言う。Cloud Foundry自身の調査でも、今や多くの企業がコンテナを評価中だ。ここ数か月の動向を見ると、実装数はまだそれほど多くはないけれども。

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Cloud Foundryが目をつけているのは、良質なコンテナ管理サービスにより大規模な展開が容易になれば、企業ユーザーの今後のコンテナの需要とデプロイメントも増え、Cloud Foundry自身の顧客ベースも安定拡大することだ。

しかし、GoogleのKubernetesやDockerのツールなど、既存の(そして比較的よく使われている)コンテナ管理サービスがすでにいくつかある中で、なぜCloud Foundryは、自社製に踏み切ったのだろうか。

Cloud FoundryのCEO Sam Ramjiによると、重要なのは、Dockerによってコンテナが人気者になる以前から同社は、DEAによりコンテナを使ってきた。“しかしそれは標準技術が登場する以前のことなので、かなり癖の強いシステムだった”、とRamjiは語る。たとえば、DEAが前提するコンテナのフォーマットは、独自のものだ。しかしDiegoは、Docker互換だ。つまりそれは、既存のリッチなコンテナエコシステムに、そのまま入っていける。そしてCloud Foundryは、ここ3年ぐらいの間に急速に勃興してきた新しいコンテナ技術の数々を、利用できる。

同社は、DEAの寿命を2017年まで、としている。CloudFoundryの公認ベンダは、それ以降DEAを使ってはならない。しかしこのことは、デベロッパーにはほとんど無関係だろう。Cloud Foundry上でアプリケーションをデプロイするために使うコマンドは、すべて前と同じだ。

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この宇宙最小のMAME(アーケード・エミュレータ)キャビネットはRaspberry Pi Zeroとぴったり同サイズ

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MAMEのものづくりの世界は、基本的にアーケードゲーム愛好家たちのサブカルチャーで、彼らは自作エミュレータの素晴らしいコレクションを作っている。その日常的な目標は、昔のアーケードゲームの復刻、または何か新たなすばらしいものの創造だ。Adafruitが、その、すばらしいものを作った。

最初は土日プロジェクトだったこのMAMEキャビネット(cabinet,箱)は、高さ数インチで、画面は親指サイズだ。完全にはほど遠いキットで、画面も小さすぎてほとんどのゲームをプレイできないが、ちょっとしたダウンサンプリングとゲームの適切な選択により、この超小型マシンでPac-ManやDig Dugをプレイできる。

このキャビネットは0.96インチのRGB OLEDディスプレイとRaspberry Pi Zeroを使っている。作者のPhillip BurgessNanoscreenというツールを使って、ゲームをこの小さな小さな画面にダウンサンプルし、表示した。

Burgessがこのキャビネットを作ったのは、Raspberry Pi Zeroの“ボンネット”について議論したことがきっかけだ。それは、この裸のPiボードに、さまざまな機能をくっつけるものだ。
彼は、こう書いている:

ゲームができる“ボンネット”、という話も出た。Raspberry Pi Zeroにぴったりフィットする小さなアクセサリボードで、いくつかのベーシックなコントロールとモノクロのOLEDディスプレイがある。わからないのは、カラーのOLEDでもいけるか、という点だ。それが可能なら、RetroPieなどの、昔のクールなゲームもプレイできる。

 

この小さなキャビネットはクールで巧妙なアイデアだが、本当にゲームを楽しみたかったら、アーケードキャビネットCupcadeを検討すべきだ。それなら少なくとも、キャビネットを壊さずにボタンを押せる。子どもと一緒に作ったことがあるが、週末のすばらしいプロジェクトだった。

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Microsoftが行ったブラウザーテストではEdgeがエネルギー効率最良、ラップトップを長時間使える

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かつては、ブラウザーの性能は速度で評価され、各製品がJavaScriptのベンチマークの成績を競った。しかし、スピードは今でも重視されるが、デベロッパーの関心はエネルギー効率の方が上位になっている。今は、ラップトップでWebを閲覧する人が多いからだ。でもMicrosoftが以前、同社のEdgeブラウザーは競合製品のChromeやFirefoxやOperaよりもエネルギー効率が良い、と発表したときには、おもしろい議論が湧き起こった。

そのMicrosoftが今日(米国時間9/15)は、Windows Anniversaryリリースにおける最新版のEdgeの数字を引っさげて、再びリングに戻ってきた。今回もやはり勝者はEdgeで、独自の省エネモードをonにしたOperaよりも成績が良い。Microsoftによれば、Edgeのニューバージョンは、同社のWeb閲覧シミュレーションで行ったブラウザーのテストではページのレンダリングが旧バージョンより12%効率が良い。そのほかのブラウザーも今回のテストでは性能がアップしており、やはり、ブラウザーのテストはときどきやるべきだな、と思わせる。

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今回のMicrosoftの結果では、Edgeはラップトップ上で他のブラウザーよりも23%から69%、電池寿命が長い。最近大量の、エネルギー効率関連のアップデートを行ったChromeも、FirefoxやOperaに比べると相当良い(上図)。ビデオをストリーミングした場合のテストでは、ラップトップの電池の保(も)ちがFirefoxを62%上回った。

Microsoftのテストスイートのソースコードは、GitHubで入手できる。テストはもっぱらWindows 10の上だけだから、Safariのデータはない。でもAppleは、OS X上のブラウザーの中ではエネルギー効率はSafariが最高、と主張したいだろう。

この記事が出たらOperaやMozilla、それにGoogleからきっと反論が来るだろう。そのときは、この記事をアップデートしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GitHubがプロジェクト管理ツールを内蔵へ、そして公式の多面的なレビュー過程をサポート

Workers install a billboard for GitHub Inc. in San Francisco, California, U.S., on Tuesday, Nov. 11, 2014. GitHub, which provides open-source code hosting services and has raised more than $100 million from investors, is among tech startups boosting demand for billboard space around Silicon Valley. Photographer: David Paul Morris/Bloomberg via Getty Images

GitをベースとするコードホスティングサービスGitHubは今日(米国時間9/14)、サンフランシスコでデベロッパーカンファレンスUniverseをやっている。年に一回の大会は新しい機能を発表するのにふさわしい機会だが、今回同社はそれを、“このプラットホームのこれまでで最大のアップデート”と呼んでいる。それらがどれだけ重要かは、各人のGitHubの使い方にもよるのだが。

チームで仕事をしている人にとっては、レビューの導入が最大のニュースだろう。これからはデベロッパーやメンテナーが、すべてのプルリクエストを公式に承認したり、変更をリクエストしたりできる。またレビューのサマリ(要約)を残したり、コメントをモデレート(司会調停)できる。ただし公式のレビューがなくても、インラインのコメントを残すことはできる。

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GitHubのCEOで協同ファウンダーのChris Wanstrathが、今日の発表声明で言っている、“これによって、一行のコードに関して複数の会話をサポートでき、個々のフィードバックループが明瞭になり、会話の質も上がり、良質なコードレビューが可能になる。しかしコードレビューは今後さらに、もっと敏速かつフレンドリーなものにしていきたい。今すでにこの機能の改良に取り組んでおり、その中には同僚などにレビューをリクエストする機能もある”。

また今回のアップデートでGitHubは、単なるコードを超えて、簡単な「かんばんボード」のようなプロジェクト管理機能を加えた。これまでもGitHubはさまざまなプロジェクト管理ツールの統合をサポートしていたが、これからはプルリクエストと一緒にカードを動かしたり、カラムのあいだに“やってます”、“やりました”、“できません”などなどの注記を入れられる。Trelloなどのように、カードをドラッグ&ドロップで別のカラムへ移動できる。

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今日のアップデートではさらに、GitHubのAPIが改良されて、たとえば、サードパーティのサービスが自分のサービスをGitHubに容易に統合できるようになった。また、新しい機能やAPIは、一般公開の前に“試用サービス”が提供される。

そしてエンタープライズユーザーは、ひとつのアカウント上のすべてのメンバーに二要素認証を強制できる。SAMLベースのシングルサインオンもサポートする、と言っているが、その日程は明言されなかった。

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そこらのテレビがビーコン端末になってしまうEstimoteのMirror、商店などではとても便利

靴屋さんへ行って、一足の靴を手にとった。するとその靴のスペックが、そばのテレビに表示される。あるいは、空港で出発便の表示を見ている。あなたのフライトが現れると、ゲートまでの案内地図が横のテレビ画面に表示される。こんな例はおそらく、ビーコンというもののキラーアプリ(決定版のアプリケーション)だと思うが、ついに、その夢が実現した。

その快挙を実現したのはEstimote社のMirrorだ。そのシステムは要するに、SnapdragonのプロセッサーにHDMIとUSBのジャックをつけたものだ。それをスマートテレビに挿入すると、ビーコンをサポートしているスマートフォンの持ち主が近づくと通知を表示する。ビーコンをMirrorに近づけてもよい。たとえば商品の中にビーコンを隠しておくと、客が持ち上げてMirrorに近くなったとき、その商品のビデオが表示されたり、お客が対話的に機能を調べたりできる。

EstimoteはすでにMirrorをデベロッパーに提供しており、商用ユーザーへの展開は来年開始する。上のビデオでは、Estimoteの協同ファウンダーSteve Cheneyがこの製品について語り、使い方を説明している。なかなかクールな製品だし、その利用はすごく広まりそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ローカルホストの退場―クラウド移行でIT部門とデベロッパー部門の対立は解消する

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〔編集部〕この記事はCRUNCH NETWORKのメンバーでCodenvyのCEO、Tyler Jewellの寄稿

5年前にマーク・アンドリーセンがソフトウェアが世界を食い尽くすと言ったときにはまだその言葉を疑うものもいた。しかし今やほとんどすべてのビジネスがオンラインで提供されるソフトウェアの上で動いている。

こうしてクラウド・コンピューティングは小売から運輸、通信、メディアまであらゆる産業を支える事実上の標準となった。ところがクラウドの進出を拒む基本的な領域がまだ存在する。皮肉にもそれはソフトウェア開発ビジネスだ。クラウドのすべてはソフトウェアで可能になった。ところがそのソフトウェア自体は大部分がオフラインで開発されている。

しかしこの状態も近く変わるだろう。Amazon Web Serviceが最近Cloud9を買収したことでも明らかなように、デベロッパーはクラウドベースのIDE(統合開発環境)に殺到している。クラウド開発はすでにソフトウェア開発の重要部分となりつつあり、非常に控え目な推計によっても60億ドルの産業だ。AmazonからMicrosoft、Googleまでこのことに気付いている。そこでローカルホストからクラウドへのシフトという流れの原動力は何なのか、どんなチャンスが隠されているのか考えてみようと思う。

IT部門とデベロッパー部門の深い溝

ソフトウェア開発がクラウドに移行する原因はIT部門に古くから内在する根本的な対立から生じた。つまりIT部門と開発部門の対立だ。IT部門は安定性、セキュリティー、統制可能性を何よりも重視する。それに対してStephen O’Gradyが「新たなキング・メーカー」 と呼んだ開発部門は、言語、フレームワーク、プロセスを自由に選択することを要求する。この対立は、開発のためのサーバーや新たなソフトウェアに用いられるプログラミングの規格を誰が支配するのかをめぐって強い緊張状態を生む。開発部門がどんな作業にも効率的なマイクロサービスの採用を主張するのに対して、IT部門は長年にわたって試され安定しているが固定的なテンプレートを維持しようとする。

この問題は誰がシステムのルート権限を持つのかというところから発している。開発がオンプレミスで、つまりローカルホスト上で実行される場合、デベロッパーが言語、コンフィグレーション、フレームワークの選択の権限を持っている。しかしローカルホストの能力は規模の拡大や共有の面で限定的だ。そのため大規模なチームや全社的なシステムの構築には適さない。

これまでポピュラーだった代替策は、IT部門が管理する中央集権的なVM(virtual machine)サーバーの利用だ。代表的な例はVDI(Citrix)、Vagrant(HashiCorp)、Skytapなどだろう。しかしVMは高価で大規模な設備となりがちで、共有が難しく共同作業に向かない。誰でもいいがデベロッパーに共有環境の2GBのメモリしかないVMイメージで開発するのはどれほど楽しいか尋ねてみるとよい。

デベロッパーは簡単に拡張できないような環境に置かれるとコンピューターであれコードであれ開発資産を必要以上に貯めこむ傾向がある。しかし現在は 簡単に共同作業の環境を得て生産性をアップさせる方法がある。クラウド・ソリューションの普及により開発作業、資産、プロセスを共有することが以前よりはるかに簡単になった。

われわれはクラウドの「最後のフロンティア」に突入したところだ。この分野で勝つための戦いは始まったばかりだ。

GitHubは共有コードのデファクトの発表先となっている。開発したコードを秘密に保管しておくのではなく、オープンにしてすべてのデベロッパーからのフィードバックを待つことが推奨されるようになった。
プロジェクト管理に問題が起きた場合、AtlassianのJIRAはプロジェクトを共有化することによって解決を図る。【略】

クラウド開発が普及しつつある

Dockerを代表とするようなコンテナ・テクノロジーの発達がバックエンドの開発をアジャイル化に適合させ、大幅に加速している。ワークスペースやランタイムを含めて、今やすべてがクラウド上にある。開発環境のすべてがデスクトップにあったこれまでとはまったく違う。

AWSの最近の動向を見るまでもなく、主戦場はクラウド IDEだ。この分野は延べ数百万のユーザーと莫大な資金を惹きつけている。コンテナをベースにエンベッドされたブラウザ・ツールとホストされたランタイムが利用可能となり、IT部門がコンピューティングのルート権限を維持すると同時にデベロッパーがDockerその他の開発ツールを用いて必要に応じて自由に開発環境を構築することを可能にする。つまりIT部門とデベロッパー部門の理想的な形での分離が実現する。【略】

さらにこうしたトレンドの存在はオープンソースのクラウド開発の普及によっても証拠だてられる。 AmazonはCloud9を通じてAWSで独自のクラウド開発環境を提供する。Google、Microsoft、 Red Hat、SAP、Samsungなどのソフトウェアの巨人は既存の硬直的な開発環境をEclipse CheEclipse Orionを通じて柔軟なオープンソースに置き換えることを検討している。

Red HatはOpenShiftに、SAPはHANA に、SamsungはARTIKにクラウド開発環境をそれぞれ標準として組み込んだ。一方、クラウド開発をさらに柔軟なものにするためにMicrosoftとRed Hatは共同して.netとASP.Netのコアをオープンソース化し、あらゆるプログラマーがプログラミング言語とそのIDEに自由にアクセスできるようにした。こうした有力ソフトメーカーは一見したところではパートナー関係を結びそうに見えなかったが、結局のところカスタマイズ可能な統合された低価格の開発環境が得られる利益の方が競争よりも利益が大きいと悟ったもののようだ。

こうした活動はアジャイル開発という新しい時代の到来を示すものだ。これによって IT部門とデベロッパー部門の長く続いた矛盾が解消され、双方の利益になる。コンテナ化とオープンソース化が開発とテストの効率をアップさせ、共同作業を強力なものにする。

そろそろlocalhostに死亡を宣告していいころだ。 われわれはクラウドの「最後のフロンティア」に突入したところだ。この分野で勝つための戦いは始まったばかりだ。.

画像: Thomas Cole – Clouds, ca. 1838 (modified)

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Nikeがオープンソースのソフトウェアをリリースして技術者募集に有利好印象を目指す

SHANGHAI, CHINA - APRIL 17: Shanghai residents pass by a Nike store on the Nanjing Road shopping street on April 17, 2010 in Shanghai, China. The Shanghai World Expo will be held from May 1 to October 31, 2010 and is expected to attract 70 million visitors. The trade show will be themed 'Better City - Better Life'. (Photo by Feng Li/Getty Images)

アスリートにとって自分の家のようなブランドNikeが、オープンソースのソフトウェアを立ちあげてプログラマーの仲間入りをしようとしている。

先週Nikeは、3つのオープンソースプロジェクトをGitHubに載せた: JSONをパースするフレームワーク、Javaのための分散トレーシングのソリューション、そしてSwiftで書かれた軽量ロギングライブラリだ。GitHub上の同社のサイトに使われているコードも、オープンソースした。

一般企業がオープンソースを試みるのはクールだが、テクノロジーの世界で本格的な強い印象を与えるのは難しい。にもかかわらず、このところ多くのノンテク企業がオープンソースのプロジェクトをリリースしている。Walmart Labs, Target, Best Buy, それにNikeのライバルAdidasまでも、GitHubのアカウントでプロジェクトをシェアしている。

一般企業がオープンソースのコンテンツをポストする動機の一つは、ブランドイメージの向上だ。今はどこでも、優秀な技術者を獲得するのが難しいから、彼らから見て良さそうなブランドイメージを身にまとおうとする。GitHub上にいろいろコードがあれば、就活している技術者もその企業に良い印象を持つだろう。

ねらいや目的が何であれ、NikeやWalmartなどはかなり前からテクノロジー企業‘らしさ’を見せつけている。Apple AppStoreにはNike作のiPhoneアプリが10、iPadアプリが2ある。Nike FuelのAPIのための、デベロッパー向けサイトもある。WalmartにはiPhoneアプリが3つあり、カタログのAPIを公開している。

今Nikeにコメントを求めているので、得られ次第この記事をアップデートしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ソフトウェアの配布過程を自動化するJFrogが$50Mの巨額を調達して飛躍を目指す

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オープンソースのソフトウェア配布ツールを作っているJFrogが今日(米国時間1/20)、5000万ドルの資金調達を発表した。これまで同社は二回のラウンドで1050万ドルを調達していたが、それに比べると5000万は大きな跳躍だ。

投資家はScale Venture Partners, Sapphire Ventures, Battery Ventures, Vintage Investment Partners, Qumra Capital, 参加した既存の投資家はGemini Israel VenturesとVMwareだ。

JFrogは、二つのメインプロダクトの商用バージョンとエンタプライズバージョンを提供している。そのうちJFrog Bintrayはデベロッパによるソフトウェアの配布を自動化し、他のJFrog Artifactoryは配布前のソフトウェアのパッケージ管理を助ける。

CEOのShlomi Ben Haimは類似製品との差別化要因について、同社製品がプラットホームを特定しないことを挙げる。つまり、いろんなデベロッパツールと統合できる。2008年の創業以来、1050万ドルという控えめな額を調達してきたが、今回の大金は、急増している需要に対応するためだ。とくに、さまざまな統合化のリクエストが多くなっている。

JFrogの顧客リストには、Google, LinkedIn, Twitter, Cisco, VMware(同社の投資家), Netflix, MasterCardなど、そうそうたる名前が並んでいる。

たとえばGoogleは、Androidの配布にBintrayを利用している。

これらはどこも、ソフトウェアのアップデートをコンスタントにリリースしている企業で、JFrogはそのプロセスをバイナリのレベルである程度自動化する。GitHubのようにコードのレベルではない、とHaimは説明する。

8年経った今、社員は110名で、年内には200近くに膨らむだろう、という。企業を無理なく自然に成長させることは難しい場合もあるから、この新たに得られた資金で、プロダクトを改良するための戦略的買収も考えたい、とHaimは語る。

買収は、二つの問題を解決するだろう。同社に、これまでなかった能力を与えるとともに、人材も確保できる。

Haimが挙げる最大の競合相手は、専門的なサポートをを提供するMaven(Javaデベロッパ向け)や、DockerのRegistryツール(Dockerユーザ向け)だ。JFrogは、デベロッパが使用しているツールが何であれ、ソフトウェアの配布という目的に利用できる。

しかも今では、Haimも指摘するように、単一のデベロッパ環境でソフトウェアを開発している企業は、規模を問わず、どこにもない。複数の環境を横断するツールセットを提供することによってJFrogは、ソフトウェアの配布と管理の全プロセスをすっきり単純化しようとしている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

クラウドはコンピューティングを驚くほどシンプルにした


この週末私はかなりの時間を割いて仕事場を片付け、何十年分か蓄積されていたソフトウェアを処分した。数十枚もの3.5インチフロッピーとCDを捨て、山ほどの箱とマニュアル ― 旧コンピュータ時代のがらくたども ― をリサイクルに出しながら、私は2015年のコンピューティングがいかにシンプルになったかを再認識した。

ついこの間まで、アプリストアというものはなくソフトウェアは紙の箱に入ってきた。アップグレードは自動あるいはクリックするだけではやってこなかった。その代わりに、人々は最新最高のコンピューティング環境を手に入れるために数年毎に多大な料金を払い、誰もが新しいソフトウェアを自分でインストールする痛みを経験していた。それは退屈極まりない作業だった。

嬉しいことに、ソフトウェアの使用、管理、保守、保管さえも複雑さは単純さに取って代わられた。今や、ソフトウェアの扱いは驚くほどシンプルだ。

私が日常使っているGoogle Docs、GMail、Evernote、Dropbox等多くのサービスは、すべてウェブまたはクラウドで生まれ、箱で売られたことはない。私のMacBook Airにいたっては、古い方法でインストールしようにも、ダウンロード以外にソフトウェアを追加する方法すら備えていない。今日ソフトウェアが欲しい時はアプリストアへ行くかオンラインで検索すれば、殆どの場合にまさしく探していた物が見つかり、多くの場合無料か極く低価格で手に入る。ソフトウェアに大枚をはたいていた時代とは全く対照的だ。

そしてもちろん、今や当然だと思っているクラウドサービスの美しいところは、必要な時、どのデバイスを使っている時でも、ソフトウェアがそこにあることだ。

初期のコンピューティングには、ソフトウェアのインストールという極めて慎重を要する作業が伴っていた。さらに事態を複雑化させていたのは、原本に何かあった時のために、バックアップを作らなくてはならなかったことだ。なぜなら、物理メディアの管理責任は使用者にあったからだ。しばらくすると、時間とお金を費してアップグレードのためにすべてをやり直さなくてはならなかった ― そしてその間ずっと棚にはソフトウェアの箱が積み上がり続けた。

今やクラウドが当たり前だと思っているが、30歳以上の人なら、かつてのソフトウェアはApp Storeへ行くほど簡単ではなかったことをご存じだろう。実際、大容量ディスクやグラフィカルユーザーインターフェース以前のパソコンを覚えている人なら、ソフトウェアを1~2枚の5.25インチフロッピーディスクで走らせることができたことを知っている。

そのうちソフトウェアは膨張を続け、Wordのような巨大アプリをインストールするためには、山ほどの3.5インチフロッピーが必要になった。そう、インストール作業とは面倒なディスクの交換を意味し、途中で何かが起きた時には(しょっちゅう起きた)大変だった。やがて数枚のCD、さらにはDVD1~2枚へと進化して、ずっと扱いやすくなったが、メディア効率が良くなっても、インストールの面倒がなくなることはなかった。

初期のソフトウェアには、詳しい使い方の書かれた紙のマニュアルが付いてきた。Macromdedia Directorのように複雑なソフトウェアともなると、何冊ものどでかい説明書を収納するために巨大な箱に入っていた(事務所の棚で相当のスペースを占めていた)。しかし時代が変わり、常に最新技術を求めるソフトウェア会社たちは、パッケージのサイズと中身を減らせば経費を節約できることに気付いた。紙のマニュアルは徐々にスタートガイドに置き代えられ、巨大な使用説明書はオンラインヘルプまたはPDFに形を変えていった。

時と共に、ウェブとクラウドサービスの進歩によって箱そのものが殆ど姿を消した。

ソフトウェアのインストールが安く簡単になったことで、個人ユーザーとしての私の生活は間違いなく楽になったが、職場では、古くさいエンタープライズソフトウェアと苦闘していた人々による、自宅と同じソフトウェアをオフィスでも使いたい、という極めて正当な要求に基づく一種の革命が起きた。何よりも、クラウドコンピューティングとモバイル端末があれば、我慢する必要すらない ― そしてこの力学によって職場のパワーバランスはシフトされた。誰もが簡単にソフトウェアをインストールできるようになると、IT部門が人々を支配することは難しい。

もはやソフトウェアは、IT部門だけが理解できる高価な魔法の産物ではなくなった。誰にとっても、殆どの機械オンチの人々にとっても、ソフトウェアは数クリック先にある。この使いやすさがコンピューティングを民主化した。われわれは、インストールに苦労したりアプリケーションの使い方を理解するために分厚いマニュアルを読んだりしていたあの時代から、大いなる発展を遂げたのである。

IT部門にとっても、組織内での役割は変わったものの悪いことばかりではない。彼らの生活もシンプルになった。私と同じように、彼らも社内でソフトウェアを管理することの頭痛から解放された。大企業内でのソフトウェア管理は以前より一段と複雑さを増した。

私のコンピューティングスタイルはデスクトップからモバイルとクラウドへとシフトしていったように、変化があまりにもゆっくりと起きると、ずっと前からそうだったように考えがちだ。しかし、仕事場を片付ける作業は私を原点に立ち返らせた。コンピューティングは大々的に変化を遂げ、今やはるかに単純明快になった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Autodeskが世界中の学校の生徒に主要ソフトを無料化…その長期的販促効果を重視

プロの仕事人たちが使うソフトも、箱入りの商品として売られる時代は終わり、またソフトウェア企業の多くが、ソフトの画一的な有料化があまり合理的でないことに気づきつつある。Microsoftですら、最近それがわかってきたし、そして今日(米国時間12/1)はAutodeskが、その無料ユーザ層に学校の生徒と教師を含める、と発表した。合衆国ではこれまで、オバマ大統領のConnectED事業の一環として、同社のソフトウェアは無料で提供されていた。

これからは、AutodeskのAutoCAD、Sketchbook、3D Max、Mayaなどのソフトウェアを、約80万校の中学高校の生徒6億8000万名が、どんな有料ライセンスもなく、利用できる。一部のクラウドサービスとサポートは有料だが、それは今のエンタプライズソフトウェアの一般的な売り方を踏襲したやり方だ。

学校と生徒にソフトウェアを無料にすると、卒業して企業に入社したときすぐにそれらのツールを使えるようになるから、企業としても新入社員が即戦力になるためには、そのソフトを使おう、という気になる。しかも、そういう論理があるだけでなく、ソフトウェア企業としてはその後のクラウドサービスから売上を得られるので、箱入りソフトを有料ライセンス付きで売るという短期的な利益を犠牲にすることは、むしろ企業の長期的な利益につながることになる。Autodeskも、今のソフトウェア企業の、標準的な営業パターンに目覚めてきたのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Kindleがソフトウェアアップデート。家族とコンテンツの共有ができるようになる!

Kindleの新しいソフトウェアアップデートがアナウンスされた。最新版Kindle、Kindle Voyage、および新しいKindle Paperwhiteにて利用可能となるものだ。アップデートの内容はといえば、難しい語を行間スペースを使って言い換えてくれるWord Wiseの改良や、月間2.99ドルで子供向け書籍が読み放題になるKindle FreeTime Unlimited、そしてFamily Libraryだ。Family Libraryとは、家族間で購入したKindle書籍を共有することのできるサービスだ。

と、さらりと書いてみたが、多くの人はきっとこのFamily Libraryに、大いに盛り上がることとなるのだろう。ペーパーバックのように家族間で自由に書籍を共有したいという意見は、以前から多くあった。今回のアップデートで、デバイス毎にふたつのアカウントを設定できるようになり、家族やパートナーとコンテンツを共有できるようになるのだ。これまでのように、ひとつのアカウントを2人で共有するというような無理なスタイルは無用となる。さらに、ここに4人までの子供アカウントを関連付けることもできるようになっている。

個人的には(多くの人と同様に)Family Libraryでお腹いっぱいの感じでもあるが、他のアップデートについても触れておこう。

まずはKindleのWord Wise。実はこの機能については、知育の成長を無駄に阻害するものであるとも感じていた。しかし読書能力を身につけようとしている人にとっては良い機能であるようだ。またFreeTime Unlimitedも、読書能力を身につけようとする子供たちにとって、大いに役立つものだろう。子供に読書週間を身につけさせようと考えつつ、しかし、たとえばハリーポッターシリーズを全巻買い揃えることに多少の抵抗を感じる保護者にとってありがたいオプションとなり得る。また、間違って成人向けの内容を手にしてしまうリスクもなくすことができる。

さらに、本の概要を知ることのできるX-Ray機能の改良も行われた。AmazonによるGoodreadsのコンテンツをより有効に活用するようにという方向だ。検索機能が拡充され、Kindleストアとの連携が強化され、KindleライブラリとGoodreadsの情報をひと目で確認することができるようにもなった。「About This Book」(この本について」で本を読みながら、書籍の帯に記されるような情報や図書情報などを随時確認できるようにもなった。

アップデートは自動で行われるようになっている。しかし待ちきれないという人はソフトウェアアップデートのページからアップデートすることもできる。

訳注:本記事内容につき、日本での適用範囲については一切確認しておりません。

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(翻訳:Maeda, H


Apple、OS Xベータテストを全ユーザーに公開するシードプログラムを開始

これまで、Appleの新しいOSを一般公開前に試すためには、デペロッパーアカウントが必要だった。実際に何かを開発する必要はないが、登録には年間99ドルが必要なうえ、そのためだけに登録するのは厳密にはルール違反だ。今日(米国時間4/22)Appleは、OS Xベータ・シードプログラムを発表し、リリース前のMac OSソフトウェアを、使ってみたい人誰でもが入手できるようにした。

ここでサインアップ可能で必要なのはApple IDだけだ。登録を済ませたユーザーは、Mavericksのプレリリースビルドを、一般提供前に試すことが可能になり、フィードバックを送り、Appleが一般公開前に問題を解決する手助けができる。これは万人向けのものではないが、市場に出る前に新機能を覗き見したい、というアーリーアダプターにとっては嬉しい機会だろう。

プログラムに参加すると、特別なユーティリティーソフトが渡され、自分のMacにインストールすると、Mac App Storeのアップデートタブでプレリリース版OS Xが見えるようになる。加えて、ユーザーはAppleの “Beta Seed and Confidentiality Agreement” に同意する必要があり、おそらくこれはテベロッパーがソフトウェアをテストする前に同意する契約とよく似たものだと思われるが、参加するための費用は不要だ。

この変更は、来たる6月2日にスタートするAppleのWWDCデベロッパーカンファレンスの、わずか数週間前に行われた。Appleは同イベントで次期OS Xを披露すると予想されており、同時にプレリリーステスト用のプレビュー・ビルド版OSを公開する可能性が高いため、新しいシードプロクラムの参加者も、それを早期入手できるかどうかは興味深い。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook