GitHubがプロジェクト管理ツールを内蔵へ、そして公式の多面的なレビュー過程をサポート

Workers install a billboard for GitHub Inc. in San Francisco, California, U.S., on Tuesday, Nov. 11, 2014. GitHub, which provides open-source code hosting services and has raised more than $100 million from investors, is among tech startups boosting demand for billboard space around Silicon Valley. Photographer: David Paul Morris/Bloomberg via Getty Images

GitをベースとするコードホスティングサービスGitHubは今日(米国時間9/14)、サンフランシスコでデベロッパーカンファレンスUniverseをやっている。年に一回の大会は新しい機能を発表するのにふさわしい機会だが、今回同社はそれを、“このプラットホームのこれまでで最大のアップデート”と呼んでいる。それらがどれだけ重要かは、各人のGitHubの使い方にもよるのだが。

チームで仕事をしている人にとっては、レビューの導入が最大のニュースだろう。これからはデベロッパーやメンテナーが、すべてのプルリクエストを公式に承認したり、変更をリクエストしたりできる。またレビューのサマリ(要約)を残したり、コメントをモデレート(司会調停)できる。ただし公式のレビューがなくても、インラインのコメントを残すことはできる。

7fb44b30-7976-11e6-9674-8a32a92506ff

GitHubのCEOで協同ファウンダーのChris Wanstrathが、今日の発表声明で言っている、“これによって、一行のコードに関して複数の会話をサポートでき、個々のフィードバックループが明瞭になり、会話の質も上がり、良質なコードレビューが可能になる。しかしコードレビューは今後さらに、もっと敏速かつフレンドリーなものにしていきたい。今すでにこの機能の改良に取り組んでおり、その中には同僚などにレビューをリクエストする機能もある”。

また今回のアップデートでGitHubは、単なるコードを超えて、簡単な「かんばんボード」のようなプロジェクト管理機能を加えた。これまでもGitHubはさまざまなプロジェクト管理ツールの統合をサポートしていたが、これからはプルリクエストと一緒にカードを動かしたり、カラムのあいだに“やってます”、“やりました”、“できません”などなどの注記を入れられる。Trelloなどのように、カードをドラッグ&ドロップで別のカラムへ移動できる。

6f8a5a1a-7976-11e6-8708-10e6aeb49251

今日のアップデートではさらに、GitHubのAPIが改良されて、たとえば、サードパーティのサービスが自分のサービスをGitHubに容易に統合できるようになった。また、新しい機能やAPIは、一般公開の前に“試用サービス”が提供される。

そしてエンタープライズユーザーは、ひとつのアカウント上のすべてのメンバーに二要素認証を強制できる。SAMLベースのシングルサインオンもサポートする、と言っているが、その日程は明言されなかった。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。