Mac向け次世代標準写真アプリ、プレビュー版レビュー―iPhoneアプリの強力デスクトップ版

今月、AppleのOS X向け次世代写真アプリ が初めてクパチーノのAppleキャンパスの外に出た。このアプリが最初に発表されたのは去年6月のWDCカンファレンスのときだったから、すでに7ヶ月が経っている。われわれはこのアプリのプレビュー版を数日間テストするチャンスがあったのでファースト・インプレッションをレポートしたい。

TechCrunchは頻繁に写真撮影を命じ、それに対して料金を払ってくれているから、私は厳密な意味で「プロ写真家」の仲間に入るだろう。しかし過去の写真の管理に関しては大の怠け者だ。普段の写真の整理には一切ソフトを使っていない。私的な写真を撮るカメラはiPhoneだけだ。整理や後処理にもAppleが標準で提供するアプリで十分に満足している。

そういう次第なので、私は新しいPhotos for OS Xが大いに気に入った。このソフトウェアはデザイン、機能ともにiOS版とそっくりだ。ただし、すぐに気づく相違は、デスクトップ版が桁違いにスピードが速いことだ。Macにカメラや外付けストレージを接続して現行のiPhotoで開こうとするとかなりのフラストレーションを感じる。そして往々にしてビーチボール・アイコンがぐるぐる回ったままハングアップしてしまう。

新しい写真アプリはまったくゼロから作りなおされており、こうしたイライラはすべて解消されている。まだプレビュー版であるにもかかわらず、あらゆる面で現行iPhotoより良い。

当初iCloudから写真ライブラリ(ベータ版)を読み込むのには多少時間がかかるが、巨大さを考えれば、予想より短時間ですむ。いったんローカルに読み込んでしまえば、新しいPhotosアプリは断然光る。あらゆる面で最新のデスクトップの写真アプリがそうであるべき振る舞いをみせる。つまりユーザーがいっさい手を出すことなく適切に写真を整理してくれる。ブラウズと検索するのも快適だ。

最初に述べたように私は写真の管理に関してあまり複雑なことはしない。アルバムの作成もすべてアプリまかせだ。新しいPhotosアプリでいちばん気に入ったのは、まさに私のそういう使い方にぴったりだという点だ。自動的に適切なアルバムを作成してくれるので、今後は、写真を友人と共有したり、気に入った写真をプリントアウトするする機会も増えそうだ。

またPhotosは写真の編集機能でも優れている。デフォールトではもっともよく使われる編集機能だけが表示される。大多数のユーザーにとってはワンクリックですむ自動修整で十分だろう。ユーザーは必要ならメニューから細かい修整機能を順次開ける。

AppleはiPhoneで写真というものを決定的に変えた。iPhoneさえ持っていれば友達にも興味があるような写真を誰もがスナップ撮影できるようにした。まずiOSに登場したPhotosは近くOS X,にやってくる。Photosアプリはもちろんプロ向けではない。しかし一般ユーザーにとっては、現在のバージョンでさえ理想的な写真管理ツールだ。特に私のように整理を面倒がる怠惰なユーザーにはありがたい。

新しい写真アプリは現在デベロッパー向けプレビュー版だが、この春には公開ベータ版がリリースされるはずだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Macが合衆国のPC市場で過去最高のマーケットシェアを達成

調査会社IDCによると、AppleのMacの合衆国におけるマーケットシェアは2014暦年の第三四半期でこれまでの最高を記録した。IDCが各四半期に発表するPCの市場動向調査によると、合衆国におけるApple MacのQ3の売上台数は234万台、マーケットシェアは13.4%となり、HP、Dellに次ぐ3位だった。これはAppleがPC市場でこれまでに達成した最大のマーケットシェアで、調査にはiPadなどのタブレットは含まれていない。

Macのマーケットシェアは前年同期2013Q3では12.9%、台数は207万台だった。合衆国の上位5位までのベンダは全員アップし、AcerとDellは成長率も上がったが、そのほかのベンダの計では売上は22.6%の減となった。全体では合衆国の市場は4.5%の増となり、マーケットリーダーたちがその他大勢の減少をカバーした形になっている。

グローバルベースではAppleの2014Q3のシェアは前年同期比で20.5%の成長、販売台数は551万台だった。それは全台数の6.9%で、全PCメーカー中、5位である。2013Q3のシェアは5.7%だった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


AppleのOS X Yosemiteが公開間近に。イベントはいつ?

AppleのOS X Yosemiteは近々公開予定だが、デベロッパープレビューが、4th ベータプレビューアップデートと共にGolden Master(GM)ステータスに到達したことから、もう長い間待つ必要はなさそうだ。昨年、AppleはMarvericksのGMを、Mac App Storeで一般公開する約3週間前にリリースしているので、Yosemiteは多くの人たちが予想している10月中旬から下旬にかけての公開に向かって、計画通り走っているようだ。

AppleはYosemiteをスペシャルイベントで公開すると予想され、そこでは新しいiPadも披露されるだろうと噂されている。イベントは10月の1、2週目のどこか、あるいは同月最終週に行われるだろうと、常に正確なJim Dalrympleは予想しており、以前少なくとも一つの情報源が報じた10月21日には起こらないと言っている。GMのリリース時期から見て、10月14日あるいは28日が、最もありそうな日程だ。

GMビルドは一般に、Appleが消費者向けに公開する最終リリースと同じ(あるいは非常に近い)内容だ。昨年は、10月22日のスペシャルイベントでMavericksの最終版がリリースされるわずか2日前に、改訂版GMが配布された。イベントではiPad Air、およひiPad miniのRetinaディスプレイモデルが発表され。両機の後続モデルは、Appleが今年も計画している10月の製品リフレッシュの一環として登場する可能性が高い。

新しいMacも発売される可能性はあるが、それが何であるかは未だ霧の中だ。一部の報道は、Retina iMacが2012年のMacBook Pro以来初のMacハードウェア用Retinaディスプレイとして登場する、と予想している。さらに、12インチのRetina MacBook Airの噂も絶えないが、発売が今年か来年になるかは意見が入り混じっている状態だ。

もうひとつの興味は、Appleが開発中で来年早くに発売されるとBloombergが言っている、12.9インチiPadだ。Appleが「2015早期」にApple Watchを発売する計画であることを踏まえると、公式発売日の発表と合わせて、上記いずれかの製品発表を行うイベントが行われる可能性がある。

いずれにせよ、一般公開前のYosemiteプレビューは今回が最後になるだろうから、コンピュータと心の準備をお忘れなく。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


AppleがOS XのShellshockバグのパッチを提供

先週、OS XなどUNIX系のシステムの多くに、”Shellshock“と呼ばれる、重大で悪質で、しかも広がりの異様に大きなバグが見つかった。

Appleはただちに、OS Xユーザの“大半は”このバグの被害が及ぶことはなく、一部の“高度な設定”をしているユーザだけが対策を要する、と発表したが、同時に、同社独自のデバッグも開始した。同社はバグにセキュリティのためのパッチを当て、ユーザがそれを即時に利用できるようにした。

このパッチは当面、OS Xが標準で持っているアップデートツールには含まれないらしいから、ユーザは手作業でダウンロードする必要がある。パッチはそれぞれ、Mavericks用とLion用、そしてMountain Lion用がある(ダウンロード用のリンクはOS Xのバージョンによって違うから、間違えないように)。

なお、まだベータ状態で半ば非公開のOS X Yosemite用には、パッチが提供されないようだ。正式リリースの前のソフトウェアには、それでなくても危険がつきまとうが。

[写真: Martin Cathrae, Creative Commonsのライセンスによる]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple曰く、OS Xのユーザのほとんどはbashの悪用に対して安全

AppleがいわゆるShellshock脆弱性に対応する公開声明を発表し、OS Xのユーザはほとんどの場合、いかなる攻撃の可能性に対しても安全である、と確証した。Appleのスポークスパーソンは本誌TechCrunchに、この脆弱性に関する次のような一文を提供した。それは、AppleのデスクトップOSにも含まれているUNIXのシェル、bashに見つかった脆弱性だ。

大半のOS Xユーザは、最近報道されたbashの脆弱性のリスクにさらされていない。OS Xに含まれているUNIXのコマンドシェルでコマンド言語でもあるbashには、不正なアクセスをしたユーザがリモートで脆弱なシステムを操作できる弱点がある。OS Xでは、システムはデフォルトで安全であり、ユーザが高度なUNIXサービスを構成していなければbashがリモートで悪用されることはない。われわれは高度なUNIXユーザのためのソフトウェアアップデートを迅速に提供すべく、目下作業中である。

本誌もさきほど、読者のためのShellshock対策をポストした。しかしAppleがここで言っているように、OS Xでは高度なアクセスを構成していなければ安全だ(だから読者のほとんど全員が安全)。Appleは、このセキュリティホールを塞ぐためのOS Xのアップデートをもうすぐ提供するはずだから、それまではUNIXの高度なオプションを有効にしないように。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


iOS 7はiOSを変えたがiOS 8はコンピューティングを変える

Appleは今日(米国時間6/2)大量の新料理を出してきたので、それを消化するわれわれの方もたいへんだ。でもその全体を一望に収めてマクロで見れば、明瞭なものが一つ見える: 実はiOS 8は、昨年のiOS 7に比べてはるかに大きな変化を表している。むしろiOS 7は、ヴィジュアルな変化でユーザや評論家たちをびっくりさせただけかもしれない。

でもその結果、幅広い受け入れと利用という点では、障害がほとんどない。すでに見慣れたUIや、大きく変わった、あるいはまったく新しい機能の数々、それにデベロッパがアクセスできる範囲と深さの拡大も、ルック&フィールの驚天動地の変化がないので受け入れやすい。しかしiOSのプログラミングを支えている土台にはとても大きな地殻変動が起きて、Appleのモバイルデバイス像というものを、いやおそらくコンピュータの概念そのものを、完全に変えてしまった。

モバイルの変化の中でもとりわけ大きいのが、Extensionsパラダイムでデベロッパに与えられる自由だ。これによってデベロッパは複数のアプリ間をつなぐフックを構築でき、デスクトップ的な柔軟性が近似できるとともに、消費者にとってはシンプルなモバイルUXが維持される。

また通知ウィジェットは、デベロッパがこれからさまざまに探求していける、まったく新しい創作の舞台を与える。通知トレイのソフトウェアが、これまでのような、スタンドアロンのアプリのための単なるアドオン、見るだけのもの、ではなくなる。

キーボードをサードパーティのプロバイダに公開して全システム的なインストールを可能にしたことも、これまでそんなことを伝統的に避けまくってきた同社としては巨きな一歩だ。

でもこれらの中でもっとも注目すべき部分は、iOSとMacの連続性を表すContinuityだ。これからは、モバイルとデスクトップをそれぞれ別のもの、別世界と考える必要がなくなるのだ。しかもそれは、Appleのネイティブのアプリやサービスに組み込まれているだけでなく、サードパーティのデベロッパにも公開される。二つのデバイスをWiFiネットワークの共有という形でペアにしてもよいし、ご近所同士ならBluetoothのキューやレンジを利用してもよい。デスクトップ上のSMSや電話の入呼起呼もContinuityになるから、いわばモバイルとデスクトップがシームレスにブレンドされる。しかも、そのための不格好なつぎはぎ細工…MicrosoftのWindows 8的?…は要らない。

iOS 8とOS X Yosemiteで、スマートフォンの使い方ががらっと変わる。しかも表面的な細かい部分ではなく、もっと本質的な部分で。これは、ほかのモバイルOSの最近のアップデートには見られない特質であり、その衝撃と影響は、この秋までどころか、今後数年間持続するだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


バナーに示された「8」の文字。WWDCでのiOS 8リリースは間違いなし!

WWDCが近づいてきた。iOS 8がリリースされるのではないかという噂だが、まだこないのではないかと心配している人も多いことだろう。どうやら心配は無用であるようだ。

会場となるサンフランシスコのMoscone Centerに、イベントを示すバナーが掲げられ始めている。その中に「8」とだけ記されたものがあるのだ。他の何かに「8」などという名前をつけて消費者を混乱させようとしているのでない限り、これはiOS 8のことを示すものだと考えて良いのだと思う。

MacRumorsが(via Jay Yarow on Twitter)不機嫌そうな警備員とともに、準備中のバナー写真を掲載している。

尚、この「8」の背景にあるのは海であるようにみえる。この背景がまた、いろいろと憶測を生んでいる。

海が綺麗だから背景に使っただけだろうという人もいる。しかしそれは、どうもAppleらしくないやり方だと思う。OS XのMavericksがカリフォルニアの海岸を示す名前であることから、OS XとiOSのより密な連携が行えるようになるのではないかという話もある。たとえばiOSとOS X間でのAirdropが実現されているのではないかというようなことだ。

但し、期待し過ぎは禁物だ。情報筋からはiOS 8はちょっとしたアップデートに過ぎないという声も聞こえてきている。iOS 8に投入される機能は、iOS 7の準備段階から用意していたものの、時間の関係で入れることのできなかったものであり、とくに革新的なものはないのだという話もある。Mapsに経路案内が加わる程度のものだという噂もあるのだ。

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(翻訳:Maeda, H


Apple、WWDC 2014カンファレンスのキーノートをライブ中継―日本時間6月3日午前2時から

今日(米国時間5/27)、Appleは今年のWWDC(Worldwide Developers Conference)のキーノートを太平洋時間で6月2日午前10時〔日本時間で6月3日午前2時〕からライブでストリーミング配信すると発表した。Appleは特別イベントのライブ中継をいつでも行うわけではない。また中継を行う場合でもこれほど早くからそのことを告知するのは今回が初めてだ。その意味でも興味深い展開だ。

Appleは今回のカンファレンスの目玉が何になるのかは発表していない。しかし「エキサイティングな発表がある」と予告している。TechCrunchもこのカンファレンスには出席する予定だ。おそらく、iOS 8、OS X 10.9.3、それにいくつかの新しいハードウェアが発表されると思われる。噂では健康モニタとホームオートメーションの分野での発表があるという。いずれにせよ、重要なニュースが満載のカンファレンスになることは間違いないだろう。

Appleは今回のカンファレンスないしキーノートがデベロッパーを対象としているとは述べなかった(実際、カンファレンスの名称としてもWWDCという頭文字のみを用いている)。 つまり、消費者、一般ユーザー対象のニュースも期待できるということだ。なおストリーミングの再生にはOS Xの場合はSafari 4以降、iOSの場合4.2以降、Windowsの場合はQuickTime 7が必要とされる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Apple、OS Xベータテストを全ユーザーに公開するシードプログラムを開始

これまで、Appleの新しいOSを一般公開前に試すためには、デペロッパーアカウントが必要だった。実際に何かを開発する必要はないが、登録には年間99ドルが必要なうえ、そのためだけに登録するのは厳密にはルール違反だ。今日(米国時間4/22)Appleは、OS Xベータ・シードプログラムを発表し、リリース前のMac OSソフトウェアを、使ってみたい人誰でもが入手できるようにした。

ここでサインアップ可能で必要なのはApple IDだけだ。登録を済ませたユーザーは、Mavericksのプレリリースビルドを、一般提供前に試すことが可能になり、フィードバックを送り、Appleが一般公開前に問題を解決する手助けができる。これは万人向けのものではないが、市場に出る前に新機能を覗き見したい、というアーリーアダプターにとっては嬉しい機会だろう。

プログラムに参加すると、特別なユーティリティーソフトが渡され、自分のMacにインストールすると、Mac App Storeのアップデートタブでプレリリース版OS Xが見えるようになる。加えて、ユーザーはAppleの “Beta Seed and Confidentiality Agreement” に同意する必要があり、おそらくこれはテベロッパーがソフトウェアをテストする前に同意する契約とよく似たものだと思われるが、参加するための費用は不要だ。

この変更は、来たる6月2日にスタートするAppleのWWDCデベロッパーカンファレンスの、わずか数週間前に行われた。Appleは同イベントで次期OS Xを披露すると予想されており、同時にプレリリーステスト用のプレビュー・ビルド版OSを公開する可能性が高いため、新しいシードプロクラムの参加者も、それを早期入手できるかどうかは興味深い。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google Nowカードがデスクトップ版Chromeにやって来る―数週間かけて順次公開

GoogleはGoogle Now通知センターをデスクトップ版Chromeに移植した。アップデートは今日(米国時間3/24)から数週間かけて行われる。

ユーザーは新機能によって携帯電話で受け取っている内容と同期した通知をデスクトップでも受け取ることができるようになる。Google Nowを利用するためにユーザーは特に何もする必要はない。iOSまたはAndroidスマートフォンで使っているのと同じアカウントでログインするだけでよい。

Google Nowカードには今日の天気、スポーツ試合の結果、交通情報、Googleカレンダーに登録した日程などが表示される。こうしたデータの一部はユーザーのスマートフォンの位置情報に基づいて選択されるという。

Googleは今回発表したヘルプ文書で、 iOSまたはAndroidで自宅、勤務先の位置情報を設定すると、それがデスクトップのGoogle Nowにもコンテキストとして反映すると述べている。 Google NowはChromeが起動していないときでも位置情報をチェックしている。Nowを必要としない場合はChromeの通知アイコン(釣鐘型アイコン)をクリックし、設定(歯車アイコン)を開いて[Google Now]のチェックを外せばよいということだ。

Google NowがChromeに導入されるのは予期されていた。デベロッパー向けバージョンではしばらく以前からこの機能が実装されており、2月からはベータ版にもNowが組み込まれた。やっとGoogleはNowを一般向け安定版に導入する準備が整ったわけだ。最近Googleはモバイルとデスクトップのプラットフォームを融合させる試みを加速せているが、これもその一環だろう。

Google Nowはユーザーの利便のためばかりでなく、 Googleがユーザーについてのデータを収集するための手段としても開発された。今回のChromeへの導入にあたってGoogleはさらにNowの対話性を高め、新たなユーザー情報を収集する方法を準備しているかもしれない。そのためにはNowをさらにスマート化し、利便性を高める必要がある。デスクトップ化に伴ってGoogleがどんな機能強化を考えているのか注目だ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Appleの重大なSSLバグ, iOSに次いでOS Xも修復完了

Appleはここ数日、iOSとOS X製品に存在したSSLの欠陥のため、セキュリティの大きな脅威に直面した。iOSのバグは金曜日(米国時間2/21)の午後、iOS 7.0.6へのアップデートで修復され、iPhoneとiPadとiPod touchは安全になった。しかしOS X 10.9のMacはそのまま放置され、今日(米国時間2/25)になってv10.9.2へのアップデートにより修復された。アップデートがまだの人は、お急ぎあれ。

そのSSLのバグは、SSL/TLS認証プロトコルのAppleによる実装中にあった余計な “goto”命令が原因で、そのためiOSやOS X製品に行き来する、暗号化されているはずの送信されるデータは、暗号化されてない状態になる。この脆弱性を悪用するハッカーは容易に中間者攻撃を仕掛けて、パスワードなどのログイン情報を横取りできる。

ハッカーとセキュリティの専門家たちは、この欠陥は本当に”重大な悪用が可能“であり、2013年の10月以前から存在していたことをすぐに見抜き、ささいな問題では済まされなくなった。まだアップデートしていないユーザは、ブラウザはSafariでなくChromeかFirefoxを使うようにし、またハッカーにねらわれやすい大きな公開ネットワーク(とくに暗号化機能のないもの)への接続を避けるべきだ。

ただし、最良の対策は、今のOS X v10.9が載っているMacをすべて、早急に、上記のv10.9.2にアップデートすることだ。静観とか、様子見は許されない。

このリリースではFaceTime Audioという大物が加わったので、iCloudのコンタクトを音声オンリーで呼び出せる。FaceTime通信プロトコルのAudio部分は、この前iOS製品に実装されたものなので、これからはAppleのモバイルデバイス間だけでなくAppleのデスクトップ機とも音声通話ができるようになる。

以下は、v10.9.2アップデートの詳細を記述したプレスリリースの全文だ:
[以下、英文ママ]

About the update
The OS X Mavericks v10.9.2 Update is recommended for all OS X Mavericks users. It improves the stability, compatibility, and security of your Mac. This update:

Adds the ability to make and receive FaceTime audio calls
Adds call waiting support for FaceTime audio and video calls
Adds the ability to block incoming iMessages from individual senders
Includes general improvements to the stability and compatibility of Mail
Improves the accuracy of unread counts in Mail
Resolves an issue that prevented Mail from receiving new messages from certain providers
Improves AutoFill compatibility in Safari
Fixes an issue that may cause audio distortion on certain Macs
Improves reliability when connecting to a file server using SMB2
Fixes an issue that may cause VPN connections to disconnect
Improves VoiceOver navigation in Mail and Finder
Improves VoiceOver reliability when navigating websites
Improves compatibility with Gmail Archive mailboxes
Includes improvements to Gmail labels
Improves Safari browsing and Software Update installation when using an authenticated web proxy
Fixes an issue that could cause the Mac App Store to offer updates for apps that are already up to date
Improves the reliability of diskless NetBoot service in OS X Server
Fixes braille driver support for specific HandyTech displays
Resolves an issue when using Safe Boot with some systems
Improves ExpressCard compatibility for some MacBook Pro 2010 models
Resolves an issue which prevented printing to printers shared by Windows XP
Resolves an issue with Keychain that could cause repeated prompts to unlock the Local Items keychain
Fixes an issue that could prevent certain preference panes from opening in System Preferences
Fixes an issue that may prevent migration from completing while in Setup Assistant

イラスト: Bryce Durbin

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


2013年型Mac Proレビュー: Appleの新型デスクトップ機はデザインも性能も劇的にリニューアル

Appleの新しいMac Proは、思わず見とれてしまう。黒いアルミニウムの外殻、円筒形という目新しいデザイン、誰が見ても、ほかのコンピュータと間違えるはずがない。もちろんこの前のMac Proも特徴的なデザインだったが、今度のはフットボールよりもやや大きくて、上部にはジェットエンジンを思わせるへこみがある。しかしその本当の実力は内部にあり、そしてそれは、どれだけ極端なスピード狂をも満足させるだろう。

リビューのビデオ


基本性能/仕様

  • 3.7 GHzクァッドコアIntel Xeon E5プロセッサ
  • 16GB 1897MHz DDR3 RAM
  • AMD FirePro D300デュアルグラフィクスカード, 各2GB RAM
  • 256GB SSD(PCI)
  • Thunderbolt 2.0ポート x 6, USB 3.0 x 4
  • 802.11ac + Bluetooth 4.0
  • 希望小売価格: 2999ドル
  • 製品情報のページ

グッド

  • Macの既存の全機種中で最速
  • 工業デザイン美術館の展示品が自分の家にあるみたい

バッド

  • お値段高すぎ
  • ディスプレイその他全部自前

デザイン

このMac Proのデザインがユニークでないという人は、ほとんどいないだろう。初期のスターウォーズのダース・ヴェーダーのような雰囲気があり、口の悪い人は“ごみ缶Mac”と呼ぶかもしれない。間近でよく見ると、表面のアルミニウムのクールな感触、反射性はあるけどぎらぎらしない、…見る者に安定感と安心感を与える。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

現代のデスクトップコンピューティングの世界に蘇ったモノリスみたいだが、謎のモノリスが登場するあの映画のように未来的でもある。ここに込められているすばらしい技術的成果は、みんなのこれからの、毎日のコンピューティングニーズに応えるものだから。

デザインがこれだけきれいだと、このコンピュータが毎日、何かの実用的な仕事をしていることを、忘れてしまうかもしれない。AppleはGoogleのような場外ホームランねらいの企業ではないけど、このMac Proのデザインと性能はまさに、目の前にある未来だ。

この新しいMac Proのモジュール構造は、これまでのバージョンと同じではない。たとえば、3.5サイズのHDDは交換不可だ。一方、アンロックしてから、外殻をスライドして外すと、RAMベイへのアクセスはフリーで、最大16×4=64GBまで拡張できる。SSDも、Apple固有の規格だが拡張可、GPUも(未来のApple固有の機種に)アップグレード可能だ。外部拡張性がまたすごくて、最大スループット20Gb/sというThunderbolt 2は4Kビデオのディスプレイと伝送を同時に行えるだろう。そのポートが6つもあり、さらにUSB 3.0が4つある。

しかもApple独自のサーマルコアを内蔵しているから、これだけの性能の、プロ仕様のワークステーションにしては、サイズが小さいし、しかも静音だ。機械音は、耳をよっぽど近づけないと聞こえない。音といっても、かすかなハム音で、これに比べるとぼくのRetina MacBook Proを酷使しているときの音の方がよほどうるさい。上部からわずかに排気が出ているが、一日中Final Cut Pro漬けになってるようなときは、その蒸気を見て気が紛れるかもしれない。

性能

仕事で毎日コンピュータを使う人にとって、この新型Mac Proは思考するコンピュータのように思えるだろう。とにかく、どんなインプットに対しても即座に応答がある。Xeonプロセッサから、PCIベースの超高速なSSDから、あるいはデュアルのGPUから、それらの応答はどれも、従来のどのMac(最新のiMac, Retina MacBook Pro)より速い。Webを閲覧するとか、写真をiPhotoにインポートするなど日常的な仕事でも、一度このMac Proを経験すると、もうほかの機種に戻る気がしない。

しかしもちろん、Mac Proはプロ用のマシンだ。たとえば、映画作家が高度なグラフィクス(CG/CGI)や3Dアニメや長編映画を制作編集するために使う。写真家の非常に高度な要求にも応える。極端な高解像度でも扱えるし、巨大なファイルの集合をバッチで処理できる。そしてLogic Pro Xとハイスピードで広帯域な外部機器を使って、音楽プロデューサーは次のヒット曲を作り出す。

ぼくの場合は、Final Cut Proが必ずMacの上のトラブルメーカーだった。でもMac Proでは、FCP Xが嘘のようになめらかで速くて、レンダリングもパブリシングも瞬(まばた)きする間に終わる。2分あまりの1080pのビデオの最終エディットが10秒で終わったときには、一瞬、エラーかと思ったぐらいだ。

ものすごくオタクな読者は、今度のMac ProのGeekbenchのスコアを、あっちこっちでご覧いただきたい。何もカスタマイズしていないベースラインだから、最低でもこれぐらいは行く、という意味だ。

機能

6つのThunderbolt Displaysを同時に使えるのは、今回のMac Proが初めてだ。ぼくは、Thunderbolt Displaysを2台、21インチのiMac、それにHDMIポートにWacom 13HDをつないだ状態で試したが、このAppleの最高級機は、なにごともないかのように動いている。作品の出力やほかのビデオなど、複数のビデオを同時に見ながら仕事をするビデオ作家のマシンは、これできまりだ。6つのサイトや6台のカメラをリアルタイムで同時に見ていたい、という情報マニアやメディアの現場も、やはり、このMac Proを欲しいだろう。MacBook ProやiMacでは、ディスプレイ2~3台がせいぜいだから。

また、一部のハードウェア(RAM、SSD、GPUなど)が交換可能であることは、この今既に未来的なマシンの未来性を、より強化する。別の言い方をすると、このMac Proは、数年後にも、古くなった感じがしないのだ。性能的に。

ささいなことのようだが、ぼく的にすごく気に入っているのは、ポートがライトアップすること。デバイスをポートに接続するとき、そして外すとき、間違える心配が少なくなる。このように、細部まで配慮が行き届いていることも、3000ドルという価格をユーザに納得させる価値の一部だね。

結論

このMac Proは、能力がずば抜けて高い。ぼくはコンピュータを使って、ある程度高度な作業をする方だが(ビデオ編集、大量のPhotoshop作業、CG/CGI、ポッドキャストの制作)、そうでなくてふつうのコンピュータユーザでも、度肝を抜かれるだろう。これらの仕事はRetina MacBook Proでも十分にできるのだが、このMac Proは、苦労の気配をまったく見せずに、ふつうに淡々と、当たり前のようにさっさとやる。

今時(いまどき)、コンピュータを買うことが仕事上の有効な投資であることは珍しい。むしろ今ではそれは、2年に一度買い換える消耗品だ。そんな時代に、このMac Proだが、iPhone 5sがそうであったように、2年よりももっと長い未来を視野に入れている。たとえば具体的には、ビデオ作家が4Kをやらなければならなくなったとき、このマシンの投資効果は生きつづけるのだ。消耗品として廃棄する必要がない。

グレイのタワー型Mac Proに古さを感じはじめた人や、高性能高機能ならどんだけ高くても買う、という人にとって、今度のMac Proは文句なく‘買い’だ。でも、われわれふつうの人間は、AppleのOS X機ならそれほど高価でなくても、十分満足できるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple、OS X 10.9.2ベータでFacetimeオーディオをサポート。MacとiOSの音声通話が身近に

Appleは、OS Xの最新デベロッパー向けプレビュー、version 10.9.2を公開し、そににはいくつか興味深い新機能が入っていた。9to5Macが報じた。おそらく最も気になるのはFacetimeオーディオだろう。Appleは、VoIP通話(ビデオは不要)をiOS 7版Facetimeでモバイルに導入したが、デスクトップでは初登場だ。

9to5Macの記事によると、新たな音声通話機能は、OS XのメッセージおよびFacetimeアプリに「深く統合」されている。おそらくこれは、互いに音声通話の発呼、さらには着呼もできることを意味していると推測される。これは重要な進展だ。なぜなら、これでAppleは、テキストメッセージ、音声、およびビデオというコミュニケーションツールのフルセットを、同社の両プラットフォームに提供し、ネットワークに加え端末種別の制約も完全に回避できるようになったからだ。

私がiOS 7にアップデートし、多くの友達や家族もそうして以来、かかってくる電話の多くがFacetimeオーディオ経由になり、私がかける電話もそうであることに気付いた。Macでも使えるようになれば、デスクの前にいる時はiPhoneを探し回らなくても、シームレスに電話をかけられるようになる。

私は、これがSkypeにとって重大な脅威であると考えている。Skypeを使う層は必ずしもFacetime Audioを使う人たちと同じではない ― Skypeアカウントを設定したことのない一般ユーザーでも、Facetimeなら簡単に友達にかけられる。iOSに深く統合されているからこそだ。そうなれば、FacetimeオーディオがSkypeの成長をある程度阻害する可能性がある。iOSとMacのエコシステムの中に生きている人たちは別の選択肢を探そうとは思わないだろう。

ベータリリースの常として、10.9.2は正式公開までに変更される可能性があるので、最終リリースに入る可能性は100%ではないことを留意されたい。ともあれ、これは論理的な進展であり、個人的にも期待していたことだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


OS X Mavericksのローンチは10月にずれ込む, Haswell搭載のMacBook Proと同時発表か

Appleのデスクトップオペレーティングシステムの次世代バージョンOS X Mavericks(OS X 10.9)はすでにデベロッパの手に渡っているが、消費者に届くのは10月以降のようだ。噂ではAppleは来週のiPhoneイベントで、または、少なくとも9月中にはローンチするかも、と言われているが、9to5MacAllThingsDはどちらも、10月の後半説を報じている。

上記両サイトに情報を提供している人たちによると、Appleは人と時間のほとんどを、iOS 7の発売を来週の新型iPhoneのローンチに間に合わせるために投じてきた。だからMavericksは10月後半に後回しだ。思い出せば確かにAppleは、Mavericksはこの秋、としか言っていない。10月も、もちろん秋。だから最初のスケジュールから外れていない。

MavericksではFinderが強化され、マルチモニタのサポートも改良、スタンドアロンのiBooksアプリケーションを提供、Macの電源管理の改良、などが盛り込まれる。プレビューを使ったデベロッパの感想では、最新のビルドはとても安定性が良いようだ、という。しかし一部には、前のリリースよりもやや後退しているとの声もある。いずれにせよ、安定性の問題でリリースが遅れているという見方もあり、もうしばらく待たされることは確かなようだ。

Mavericksは新型Macの発表と同時にローンチする、というビッグな想像もある。新型Macの企画の在庫を、Appleはつねにたくさん持っているはずだ。たとえばMac Proは合衆国で生産され、外付けI/Oで拡張性を担保するというラジカルな新デザインを採用した。MacBook Proも今準備中だが、これはIntelのHaswellプロセッサを採用し、Mavericksの省エネ機能と併せて、感動的なほどの電池寿命を実現するかもしれない。というわけで、OS X Mavericksとハードウェア新製品の同時発表は理にかなった期待でもある。Haswellを搭載した最新のMacBook Airを使ったことのある人なら、10.9を最高に輝かせる方法はそれしかない、とも思うだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


AppleのCoreTextのバグでiOS 6とOS X 10.8のアプリがクラッシュ

【抄訳】

AppleのiOS 6とOS X 10.8AのレンダリングエンジンCoreTextのバグのため、どのアプリもアラビア語の文字列を表示しようとすると、すぐにクラッシュする。このバグを露呈する文字列は昨日発見され、ハッキングやプログラミング関連のコミュニティに広まり、Twitterにも登場した。それを自分のタイムラインで見てもTwitterはクラッシュする。

バグの影響を受けるのはiOS 6とOS X 10.8の上のアプリで、OS X 10.9 MavericksとiOS 7のベータリリースは無事だ。だから、これらの文字が引き起こすバグが何であれ、レンダリングエンジンの次のバージョンではすでに直っている。しかし今でもiOS 6を使っている人は、救われない。

CoreTextのバグなので、このフォントフレームワークにアクセスしてテキストを表示するアプリはどれでも被害を受ける。WebKitもCoreTextを使っているので、SafariなどWebKitを使っているアプリケーションもやられる。

下の画像は、その文字列を示している。文字列そのものはここに引用しない(当然ながら)。バグをどうしても体験したい人は、上のツイートを探してほしい。リンクはお教えしない。なお、TweetbotはCoreTextを使ってるはずなのに無事だった。

【中略】

Facebookはすでに対策をとり、この文字列の投稿を禁じている。投稿しようとすると、あなたのポストにはセキュリティの脆弱性が含まれている、というエラーメッセージが出る。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


OS X用の初の高品質3DスキャナーソフトSkanectがOccipitalから

[筆者: Stephanie Yang]

3Dスキャンのソフトは、これまでWindows用がAppleのものより優れていたが、今日(米国時間7/10)はOccipital Inc.がOS X用のSkanectを発表して、その状況を変えようとしている。

最初フランスのManCTLが開発したSkanectは、Appleのコンピュータの上でMicrosoftのKinectやASUSのXtionのような安価なセンサを使って3Dスキャンができる。OccipitalはManCTLを今年の6月に買収した

ハイエンドのグラフィクスカードがなくても簡単迅速安価にカラー3Dスキャンができる、とSkanectは自慢している*。アプリケーションと、カメラのセンサを利用して3D画像を作り、それをすぐに印刷や共有できる。Occipitalのマーケティング部長Adam Rodnitzkyによると、Skanectの月間ユニークアクティブユーザ数は約3000だそうだ。〔*: サンプルページ。〕

Skanectの最新リリースには、テクスチャマップのモデルをOBJやPLY形式でエクスポートする機能がある。このほか、エクスポート時におけるデテールレベル(詳細度)の調整、VRMLによるエクスポート、ハイエンドのグラフィクスカードなしでマシンのパフォーマンスをアップ、などの新機能も盛り込まれた。これらの新機能は当面OS Xバージョンのみだが、Rodnitzkyによれば、Windowsバージョンも“もうすぐ”対応、ということだ。

Occipitalは2011年に、 Foundry Groupが仕切る最初のラウンドにより700万ドルを調達した。同社はRedLaserや360 Panoramaも作ったが、前者はeBayが買収した

Skanectには、商用利用とエクスポートのできない無料バージョンと、99ユーロの有料バージョンがある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))