TechCrunch Disrupt 2021のアジェンダを発表

Disrupt 2021はこれまでで最高のDisruptだ。Disrupt StageとExtra Crunch Stageでは素晴らしいスピーカー陣が揃っている。もちろん、Startup Battlefieldの存在も忘れてはならない。DropboxやMint、Cloudflareなど今日、世界最大のテック企業を生み出した場だ。

読者の皆さんに今日、Disrupt Stageの詳細をお伝えすることを嬉しく思う。Disrupt Stageではテック分野の大物が、経営する会社、計画、テックエコシステムの今後について語る。

3日間にわたって開催されるDisruptは盛りだくさんで、この記事はその一部の紹介にすぎない。Disrupt Stageに大物が登場するのに加え、Extra Crunch Stageでのセッション、分科会、親密な雰囲気で行われる円卓会議では創業者のハウツー知識を得ることができる。 CrunchMatchとバーチャルプラットフォームでのワールドクラスのネットワーキングを通じて、世界中からやってくる人と知り合うこともできる。参加費用は期間限定で100ドル(約1万1000円)以下、そして非営利・政府機関、学生、新進気鋭の創業者向けにさらなる割引も用意されている
前置きはこれくらいにして、Disrupt Stageの現在のアジェンダをみてみよう。

ヘルステック・バイオテック

世界を救う:BioNTechのUgur Sahin氏、Mayfield FundのUrsheet Parikh氏

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は全てを変えた。我々の健康や福祉を脅かしたばかりではなく、世界中の産業や経済をも揺るがした。しかし同じことが新型コロナワクチンにもいえる。世界で最も引っ張りだこのワクチンをPfizerと共に急速に開発した経緯について、そしてmRNAベースのワクチンの長期的な可能性について、BioNTech(ビオンテック)の共同創業者でCEOのUgur Sahin(ウール・シャヒン)氏の話を聞こう。シャヒ氏とともに、Mayfield FundのUrsheet Parikh(アーシート・パリーク)氏も参加し、急速に進化しているこの産業のスタートアップにとっての次なるものを議論する。

ヘルスケアの大衆化:Cityblock HealthのToyin Ajayi氏、ForwardのAdrian Aoun氏、Carbon HealthのEren Bali氏

米国の現ヘルスケアシステムが破綻していることは周知の事実だ。テクノロジーは、特に新型コロナのための規制緩和を背景に、大きな違いを生み出せる立場にある。Forward、Carbon Health、Cityblock Healthの創業者たちがどのようにしてヘルスケアという巨大な後進産業に挑むことを決めたのか、そしてだれでもヘルスケアにアクセスできるよう、同産業をデジタル化するための彼らの計画について話してもらう。

マリファナ、ポッタリー、その他:HouseplantのSeth Rogen氏、Haneen Davies氏、Michael Mohr氏

どういうわけか、アルコールはグローサリーストアで販売されながら、大麻は麻薬中毒のきっかけとなる薬物と考えられている世界に我々は生きている。合法化された大麻産業の2021年の規模は130億ドル(約1兆4270億円)超と推定されていて、大手食品会社や製薬会社といった主要企業はこの分野で収益をあげることを狙っている。よく知られているマリファナに対する情熱、そして何がきっかけでHouseplantを始めたのか、俳優でコメディアンのSeth Rogen(セス・ローゲン)氏に話を聞く。Houseplantの最高コマーシャル責任者Haneen Davies(ハニーン・デイヴィス)氏、共同創業者でCEOのMichael Mohr(マイケル・モーア)氏も加わる。

Disrupt Desk

業界専門家とTechCrunchの編集者が、あなたが見逃したパネルについての分析と知見、そしておそらく少しの笑いのようなものを提供する。

Startup Battlefieldコンペティションーセッション1

TechCrunchのアイコン的なスタートアップ・コンペティションが戻ってくる。世界中の起業家が審査員を前にプレゼンし、Startup Battlefield Cupと賞金10万ドル(約1100万円)の獲得を目指す。

インパクト

起業からIPOまで:DuolingoのLuis von Ahn氏

語学学習のDuolingoは2011年に創業され、プライベート資金で1億6700万ドル(約183億円)超を調達し、このほど上場した。何年間も収益化を回避してきたにもかかわらず、同社の売上高は2020年に120%増加し、減速する兆しは見えない。CEOで共同創業者のLuis von Ahn(ルイス・フォン・アン)氏がDisruptステージに登壇し、教育のゲーム化や上場準備について、そして自身とチームがフクロウのマスコットでいかに反Rosetta Stoneを築いたのか語る。

Disrupt Desk

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Startup Battlefieldコンペティションーセッション2

TechCrunchのアイコン的なスタートアップ・コンペティションが戻ってくる。世界中の起業家が審査員を前にプレゼンし、Startup Battlefield Cupと賞金10万ドル(約1100万円)の獲得を目指す。

フィンテック

暗号資産(仮想通貨)の機会:Dapper LabsのRoham Gharegozlou氏

今年初めにNFTゲームのNBA Top Shotがヒットとなり、Dapper Labsはデジタル収集熱をメーンストリームに変えた。しかしNFTの販売は縮小しつつも、CEOのRoham Gharegozlou(ロハム・ガレゴズロウ)氏はこの分野で大きな野心を持っている。Dapper Labsの直近の評価額は75億ドル(約8235億円)に達し、Flowブロックチェーン製品で独自のNFTエコシステムの展開を目指している。

銀行を潰す:CoinbaseのBrian Armstrong氏

今年初めのCoinbaseの大型直接上場は、暗号資産熱が最高潮に達した最高のタイミングで行われた。しかしいま、市場の反発の真っ只中にある中でCEOのBrian Armstrong(ブライアン・アームストロング)氏は世界中からの競争をかわしながら、再び未来の構築と変動する中での先導という任務を負っている。

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エンタープライズ/SAAS&セキュリティ

一歩先を行く:TwitterのRinki Sethi氏

慌ただしかった2020年の半ばに、Twitterではかなり公な方法で違反があった。その裏で同社はユーザーの保護とプラットフォームの一貫性のために膨大な時間、金、そしてエネルギーを注いでいる。大部分はインフォメーション・セキュリティを通じてだ。 CISO(最高情報セキュリティ責任者)のRinki Sethi(リンキ・セティ)氏が、Twitterがいかに悪意ある行為を行う輩に先んじるようにしているのか、大小のテック企業がどのように同様に取り組めるか話す。

自己資金から数十億ドルまで:CalendlyのTope Awotona氏

何十という企業がカレンダー機能を再発明しようと試み、そして何十という企業が失敗した。Tope Awotona(トープ・アウォトナ)氏は一から作り直すのではなく、人間のコミュニケーションと時間管理のカオスにシンプルさというレイヤーを加えた。しかも、それは実際に機能した。自己資金だけで始まった会社はいま、個人や企業にサービスを提供し、企業価値は30億ドル(約3290億円)超だ。Calendly立ち上げに至った経緯、なぜ最終的に機関投資を受け入れることに決めたのか、そして成長に伴う変化について、創業者でCEOのアウォトナ氏が話す。

Startup Battlefieldコンペティションーセッション3

TechCrunchのアイコン的なスタートアップ・コンペティションが戻ってくる。世界中の起業家が審査員を前にプレゼンし、Startup Battlefield Cupと賞金10万ドル(約1100万円)の獲得を目指す。

制止不能の力と動かせないもの:SlackのStewart Butterfield氏、SalesforceのBret Taylor氏

SlackとSalesforceはテック分野で最も知られている企業に入る。コミュニケーションツール(テックの歴史の中で奇妙な方針転換の1つから生まれた)はほぼ全産業の組織で定番となっている。制止不能のものだ。SalesforceのCRMは大小のセールスチームによって世界中で使用されている。動かせないものだ。2020年12月に両社は277億ドル(約3兆410億円)の合併を発表した。Slackの創業者でCEOのStewart Butterfield(スチュワート・バターフィールド)氏、Salesforceの社長兼COOのBret Taylor(ブレット・テイラー)氏に、なぜ合併取引が理にかなうものだったのか、巨額の取引金額はどんなものなのか、そして合併会社の将来についての話を聞こう。

ドメスティック・デザイン:CanvaのMelanie Perkins氏

デザイン産業の急速な発展はどれだけ誇張してもし過ぎることはない。デザイナーと他部門の人との間でのこれまでよりも優れたコラボから、デザイナー同士でのコラボ、組織内でのデザインの大衆化に至るまで、背景は変わりつつある。Canvaはマーケットで最もシンプルな(そしてまだ完全装備ではない)ツールの1つを構築してこの発展を引っ張ってきた。共同創業者でCEOのMelanie Perkins(メラニー・パーキンス)氏が、プロダクトを反復しながらいまや150億ドル(約1兆6470億円)を超える規模に会社を発展させたこと、事業をB2CからB2Bへと拡大したことについて語る。

Disrupt Desk

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Startup Battlefieldコンペティションーセッション4

TechCrunchのアイコン的なスタートアップ・コンペティションが戻ってくる。世界中の起業家が審査員を前にプレゼンし、Startup Battlefield Cupと賞金10万ドル(約円)の獲得を目指す。

ハードウェア

成功を振り返る:MirrorのBrynn Putnam氏

Mirrorの共同創業者でCEOのBrynn Putnam(ブライン・パットナム)氏は数年前にDisrupt Stageに登壇し、既存のものよりも素晴らしい、そしてさらに美しいフィットネスプロダクトについてのアイデアを発表した。今年パットナム氏はTechCrunchのステージに戻ってきて、ハードウェア製造の波乱、事業のさまざまな流動的な要素をいかに管理しているか、そしてLululemonによる5億ドル(約550億円)での買収について語る。

リアルAIでの架空の未来の構築:Sinovation VenturesのKai-Fu Lee氏、World Chinese Science Fiction AssociationのChen Qiufan氏

AIの研究と投資を代表する人たちの話、そして今日構築されているテクノロジーによって形作られた未来をイメージした、注目に値する新ストーリー「AI 2041」でのサイエンスフィクションのコラボで生み出された大胆で新しい声を聞こう。Sinovation Venturesの社長兼CEOのKai-Fu Lee(カイフ・リー)氏と作家のChen Qiufan(チェン・チウファン)氏(Stanley Chanとして知られる)が彼らの著作に刺激を与えたテックや今後20年で予想される変化について語る。

ドローン、自動運転車、その他すべて:運輸長官Pete Buttigieg氏

Pete Buttigieg(ピート・ブティジェッジ)氏は最初にインディアナ州の小さな町の市長として登場した。そして2020年に民主党の大統領候補として名乗りを上げた。ブティジェッジ氏は現在バイデン政権で運輸長官を務めていて、公共交通から自動運転車の規制までをあらゆることを受け持っている。マイクロモビリティや都市の未来、ドローン配達、自動運転車両、その他についてのブティジェッジ氏の考えをこの座談会で聞こう。

民間企業による宇宙開発における月軌道への探査機製造:Rocket LabのPeter Beck 氏

Rocket Labはグローバルの打ち上げサービス構築から自前の宇宙船のデザイン、月そしてその先の惑星の探索へと野心を広げた。創業者でCEOのPeter Beck(ピーター・ベック)氏が、急成長中の宇宙産業とそこで使われているテックに関し、今後待ち受ける課題とチャンスについて語る。

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ベンチャーキャピタル

Web 3.0への資金注入:Andreessen HorowitzのKatie Haun氏

暗号資産(仮想通貨)を主に据えたAndreessen Horowitzの3つめのファンドは22億ドル(約2415億円)とこの部門において最大規模となり、ブロックチェーンのテックと分散型金融が同社の未来にとっていかに重要かを示している。ゼネラルパートナーのKatie Haun(キャティー・ホーン)氏は、同社に何十億ドルものリターンをもたらした次のCoinbaseを探し出すことを任務とする暗号資産チームを共同で率いている。

Lowercarbon CapitalのChris Sacca氏に近況を聞く

Chris Sacca(クリス・サッカ)氏はテレビ番組「Shark Tank」で審査員を務め、「Billions」にも登場した。しかしサッカ氏はTwitterで考えを共有することで最も知られている。同氏はTwitterの初期に、そして同社に頻繁に投資してきた。他にUber、Instagram、Twilioなどへの投資でもかなりの成功を収めてきた。そしていま、最近立ち上げた会社Lowercarbon Capitalで、同氏は気候危機のソリューションをを見つけ出して資金提供することに情熱と資金を注いでいる。どの分野に最大の機会が生まれつつあるとみているのか、この座談会でサッカ氏の話しを聞くのが楽しみだ。

SPACについて:Social CapitalのChamath Palihapitiya氏

Social Capitalの創業者でCEOのChamath Palihapitiya(チャマス・パリハピティヤ)氏は世界で最も評判が良く、尊敬されている投資家の1人で、このところのSPAC旋風の先頭にいた。今後のSPACについて、どのテック部門がブームとなりそうなのか、未来の投資という観点で何に最も興奮しているのか、パリハピティヤ氏の考えを聞こう。

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業界専門家とTechCrunchの編集者が、あなたが見逃したパネルについての分析と知見、そしておそらく少しの笑いのようなものを提供する。

Startup Battlefieldコンペティションーファイナル

TechCrunchのアイコン的なスタートアップ・コンペティションが戻ってくる。世界中の起業家が審査員を前にプレゼンし、Startup Battlefield Cupと賞金10万ドル(約1100万円)の獲得を目指す。

メディア&エンターテイメント

普及したeSportsについて:Evil GeniusesのNicole LaPointe Jameson氏

パンデミックは趣味としてのゲーム成長に拍車をかけたばかりではない。eSportsの世界にもさらなる弾みをつけた。eSportsがどこへ向かうのか、データとテクノロジーがどのようにプレイヤーやチーム、リーグなどを支えているのか、そして成長を続けるこの業界にどのようなチャンスがあるのか、Evil GeniusesのCEO、Nicole LaPointe Jameson(ニコル・ラポインテ・ジェムソン)氏が概要を説明する。

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投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。