Androidタブレットを内蔵した冷蔵庫が健康的で新鮮な食品の自販機に

食品の自動販売機は前からあるが、でも、これまで買えるものといえば、ポテトチップやキャンディーバー、そしてたまに、丈夫なパッケージに入っている、噛みきれないぐらいかたいブリトーぐらいだ。でも、もっと健康的で新鮮な食べ物は、買えないものだろうか? そこで、電脳冷蔵庫Pantryが登場する。

ハードウェアインキュベータでシード投資家のLemnos Labsから巣立ったPantryは、大学や病院やジムなどの環境に置いて、いつでも新鮮な食べ物を保存して売ることのできる冷蔵庫だ。

この冷蔵庫の中ではやや改造されたAndroidタブレットが動いていて、それがクレジットカードリーダーの入力を読み取る。顧客はカードをスワイプして、ほしい飲食物を取り出すだけで買い物が終了する。欲しい品物をボタンやキーボードなどで指定する必要すらない。品物を取り出せば、冷蔵庫自身が正しい課金処理を自動的に行うのだ。品物の情報の読み取りには、RFIDを使っている。

24時間開いている病院でも、カフェテリアが営業しているのはせいぜい8時間だ。そんな場所でPantryでは、今多くの自販機が提供している、健康的でないパッケージ商品に代わるものを買える。

商品が補充された時間とそれらの賞味期限をPantryのシステムは認識するので、売っている食品の鮮度を保証できる。鮮度確保のため商品の入れ替えが必要なら、そのことをシステムの管理者に伝える。

Pantryは130万ドルの資金を、500 StartupsやMenlo Ventures、Arsenal Venture Partners、Loic Le Meur、Nir Eyal、Georges Harik、Entry Capital、Lemnos Labsなどから調達した。Stanford HospitalとUCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)でパイロットにも成功している。どちらの病院も、今後Pantryの導入台数を増やす予定だ。

またStanford Business SchoolやAcademy of Art Universityなどの大学でも、試すつもりだ。これらの大学では学生たちが健康的な食事のできる場所が、少ない。

それに、ファストフード店にも売れる可能性がある。そういうお店は少人数の店員が定番メニューを売るのに忙しくて、おなかを減らしたお客のためにちょっとしたサイドディッシュや飲み物などを売るのが難しい。あるいは、定番メニューのある程度の作りおきを、自動販売できると、ラッシュ時などに助かる。そのためにも、Pantryが大活躍できるだろう。店員たちの仕事にも、余裕ができる。

顧客たちのチェックアウトははやくなり、長い行列がなくなる。一般的に言うと、Pantryがあれば、より良い食品をよりはやく、売ることができるのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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