若者たちを破壊する病気がある。それは、静かで、悪意に満ち、致命的だ。そのMinecraftと呼ばれる疾病は、何らかの対策が必要だ。その年齢層に達した子どもたちは、黄色いブロックで大きなピカチュウを作ったり、“ここにうんこをせよ”と書いた標識を鶏小屋の横に立てたりする。実に、おそろしい。
でも、希望はある。Piperを使って、Minecraftをもっとおもしろいものに変えられる。このキットで子どもたちは本物の電子回路を作り、その動作をMindcraftで見る。たとえば電池とボタンをブレッドボードに加えると、それらの部品が画面に現れる。電流が画面上の仮想回路を流れ、実際に起きることをシミュレートする。つまり、画面に起きたことが実際にも起こり、その逆もある。下のビデオを見ると、そのことが分かる:
Mark Pavlyukovskyyと彼のパートナーたちは、子どもたちが電子工学を学ぶための教材玩具としてこのプロジェクトを作り、なんとAppleの始祖の一人Steve Wozniakから推薦の言葉をもらった:
“Piperはいいね。ぼくがこれまでの人生でやってきたすばらしいテクノロジを、すべて表現できるからね”。
子どもたちがこれでMinecraftを遊んでいると、電子工学を難しいものとは思わなくなるだろう。
チームはこれをKickstarterで1500基売り、Co.labから5万ドルを調達した。彼らはさらに今、事業拡張のためのシード資金を求めている。
キットには、Raspberry Pi 2とレーザー加工したケースと、ワイヤ、ボタン、ライト、スイッチ、センサ、小さなブレッドボードなどが含まれていて、すぐに何かを作り始められる。楽しくて、しかも便利だ。お値段はPi 2込みで199ドルだ。
多くの子どもたちが悪の王国Minecraftの奴隷になってる中で、何人かがそこを脱出して自分で本物のロボットを作り、そのロボットに“ここにうんこをせよ”と言わせたり書かせたりしたら、この世界はまだまだ大丈夫だ。