昨日(米国時間1/20)はアメリカで7時間にわたってサービスの運用が断続するなどTwitterにとって散々な一日だった。サービスを正常に稼働させるという観点からすると散々な週だったといってもよい。これまでもTwitterに新機能が導入されるたびにサービスに何か異常が起きていたことを考えると、今日発表されたTwitterの機能強化が昨日の異常の原因だったかもしれない。
今日Twitterが発表したのはツイートがエンベッドされたときに表示されるコンテンツの強化だ。なぜエンベッドの強化にこだわるのか? ユーザーがツイートを引用するのに、スクリーショットというありがたくない方法を取ってもらいたくないからだ。Twitterは昨年9月にTwitterストリーム(タイムライン)を表示するウィジェットを公開している。
エンベッドされたツイートの例。〔日本版:日本からのアクセスではまだアバターや写真のサムネールなどは表示されないようだ。本来は下の2番目のスクリーンショットのように表示されるはず。〕
Happy Birthday to @mprnews The original station, KSJR, in Collegeville went on the air today in 1967. twitpic.com/bxbzyb
— Cathy Wurzerさん (@CathyWurzer) 1月 22, 2013
今日、われわれはツイートのエンベッドに関していくつかの機能強化を行いました。内容が豊富になりスピードもアップしました。
コンテンツとコンテクストの強化:エンベッドされたツイートには写真、ビデオ、記事のサムネールなどのコンテンツがtwitter.com上で表示されるのと同様に表示されます。またツイートを理解するうえで重要なRTの内容なども読みやすく表示されるようになりました。
読み込みの高速化:サイト上でエンベッドされたツイートが読み込まれるスピードが大きく改善されました。
エンベッドがより簡単に:twitter.comでどのツイートでも「その他」ボタンをクリックすると「ツイートをサイトに埋め込む」というオプションが表示されます。TweetDeckでも同様。
ツイートをエンベッドするには提供されたコードをブログなりウェブサイトなりのソースコードにコピペするだけでよい。
自分のコンテンツを他人のサイトで表示しようとすると、相手のサーバの状態や読み込み速度がわからないので、いろいろと難しい問題を引き起こす可能性がある。過去数ヶ月Twitterのスピードが落ちたり不安定になったりていたのはエンベッド問題が関係していたのではないかと私はにらんでいる。世界的な巨大サイトがツイートを片っ端からエンベッドし始めたらTwitterのサーバの負荷は急上昇する。
これは仮定の問題ではない。ニュース・メディアはTwitterを引用する際に写真、リンク、RTなど関連コンテンツも表示しようとする。読者にツイートの背景をできるだけ正確に理解してもらいたいからだ。私は変造されたスクリーショットを見たことがある。オリジナルのツイートへのリンクがなければ読者は果たして信用していいものか悩むことになる。エンベッドならその問題はない。クリックすするだけでオリジナルのツイートにジャッンプできる。
オリジナルのツイートと同様に写真やビデオなどが表示されていれば読者はクリックする価値があるツイートかどうか判断しやすくなる。クリックしたが行った先に何も新しい情報がなかったというのは苛立たしい経験だ。一方、InstagramがTwitter Cardsのサポートを止めたのはトラフィックをみすみすTwitterに流すのを嫌ったからだ。
[写真:Flickr]
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)