Googleは、Webを速くするためなら何でもやる。Webページの送信量の半分以上が画像データだから、同社は数年前から独自の画像フォーマットWebPの開発に取り組んできた。Googleによると、画像データは、WebPによって、これまで多く使われていたPNGフォーマットよりも相当小さくなる。2011年にはこの新フォーマットをChromeやPicasa、Gmailなどで使い始めたが、今日(米国時間2/7)はそれを、Chrome Web Storeでも使う、と発表した。
もちろんChrome Web Storeは、WebPにとって恰好の場所だ。ここのユーザは全員がChromeを使っているだろうから。そのほかのブラウザでWebPをサポートしているのは、今のところOperaだけだ。
しかしもっと一般的にデベロッパやベンダたちからサポートされたいGoogleは、今日のブログ記事で、“WebPの圧縮率はこれまでのレガシーの画像フォーマットに比べて相当良い、多くの場合、圧縮後のファイルサイズが35%小さい”、とうったえている。そしてChrome Web Storeでは、宣伝用の大きなPNG画像がWebP化により約30%小さくなった、と言っている。このサイトの今の利用状況から計算すると、インターネット上の伝送量の節約は、一日あたり数テラバイトに達するそうだ。
そのため、Webページをロードする時間がこれまでより1/3近く短縮される。もちろん、Googleのねらいはそこにある。(一定時間内の広告表示数が増える。)
Googleは、デベロッパたちがWebPを前向きに検討してくれることを切望している(今のところあまり人気がない)。かなりの数の画像エディタがこのフォーマットをサポートしているが、まだまだWeb上の一般的な普及にはほど遠い。今Web上で人気トップの画像フォーマットはPNG、そして次位は古顔のGraphics Interchange Format(GIF)だ*。〔*: 円形や角丸のボタンなどを表示できないjpegは、数量的には少ない。〕