Optimizelyは、A/Bテストをはやらせた。WebサイトやモバイルアプリのAバージョンとBバージョン、どっちが良いかを消費者テスターたちの使い方から比較判断する方法だ。
でも協同ファウンダーでCEOのDan Sirokerによると、この方法はテキストやページのレイアウトなど、表層的なことをマーケターがテストすることにしか使われていない。そこで今日(米国時間9/15)、同社のユーザーカンファレンスOpticonで、同社はそのプラットホームのニューバージョンOptimizely Xを発表した。Sirokerによると、これなら“コードの実験”ができる、という。
Sirokerは語る、“コードの実験をマーケティング部門など、ふつうの人でもできるようにしたかった。デベロッパーがいつもやってることを、誰にでもできる‘グッドアイデア’にしたかったんだ”。
これからは、Optimizelyのユーザーは、検索の結果や、プロダクト〔サービスなど〕のリコメンデーション、価格/料金、プロダクトのさまざまな機能や特徴、などなどについて実験できる。従来のようにテキストをいじくるだけでなく、Webサイトやアプリの中核的な機能を実験にさらすのは危険ではないか、と私が問うとSirokerは、“うちの顧客はむしろ、実験をリスクを減らす方法として歓迎している。実験を経ずにいきなりサイトを公開したり、プロダクトを一般供用する方が、むしろ危険だ”、と言う。
ただし、彼は付け加える: “どこの企業も、‘うちはGoogleでもFacebookでもAmazonでもないからデータサイエンスの技術者なんて雇えないよ’、と言うね”。そこでOptimizely Xは、そんな人材がいないところでも、その種のテストができるようにしているのだ。
Optimizely Xによる実験は、Python, Java, Ruby, NodeJSをサポートする。テストは、複数の種類のデバイスに対してでき、tvOSやAndroid TVが動くスマートTVでもよい。
Optimizely Xの一般公開は10月4日の予定だ。