「小児科オンライン」が医療情報の新メディア、全記事を医師が執筆・監修

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2016年末のWELQ騒動もあり、今まで以上に専門性や信頼性が求められるようになった医療系のウェブメディア。WELQ以外にも該当する記事を非公開にしたり、過去記事や方針の見直しをしている企業もあると聞く。

そのような状況の中、オンラインで小児科医に相談ができる遠隔医療相談サービス「小児科オンライン」を提供するKids Publicは2月23日、全記事を医師が執筆・監修するオウンドメディア「小児科オンラインジャーナル」をリリースした。

医師が署名や経歴付きで執筆・監修していることや、実際に保護者から相談された内容を吟味した上で情報発信していることに加え、小児科オンラインとリンクして、記事を執筆した医師に直接相談できる点も大きな特徴だ(一部の医師を除く)。

現役の小児科医であり、中心メンバーの一人として記事の執筆や監修を行うKids Publicの安藤友久氏によると、小児科オンラインを利用している保護者から「インターネットで調べれば調べるほど何が正しいのかわからず不安になった」「検索すれば情報はたくさん出てくるが、どれが自分の子供に対して良いのかがわからない」といった相談が多数寄せられていたという。

小児科オンラインを運営する中で相談件数も増え、保護者の悩みや本当に知りたいことが蓄積されてきたため、今回オウンドメディアを開設するに至った。

医師が執筆をするため記事を量産するというわけにはいかないが、地道に信頼できる記事を増やし「保護者の方が子供の体で悩んだ時に、まずはこのサイトを確認してみようと思ってもらえるメディア」を目指していくという。なお、Kids Publicの小児科オンラインはTechCrunchが開催するイベント「TechCrunch Tokyo 2016」のスタートアップ向けプレゼンコンテストである「スタートアップバトル」で最優秀賞を獲得している。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。